説明

差込部保持構造及び投写型映像表示装置

【課題】差込部をコード差込部から引き抜かれないように確実に保持することが可能となる差込部保持構造及び投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】差込部保持構造は、コード差込口が設けられているプロジェクタ本体装置と、コード差込口に差し込まれるプラグ41Aが設けられた電源コード4Aとを備え、コード差込口に差し込まれている状態のプラグ41Aを、コード差込口から引き抜かれないように保持する。アタッチメント5がプラグ41Aに装着されることにより、アタッチメント5とプラグ41Aとが係合する。また、プロジェクタ本体装置に対して取り付けられた保持金具3が、コード差込口に差し込まれている状態のプラグ41Aに装着されているアタッチメント5と係合して、保持金具3とアタッチメント5が係合することにより、保持金具3が、アタッチメント5及びプラグ41Aの引抜方向への移動を規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コード差込口に差し込まれている状態の例えば電源コードの差込部をコード差込口から引き抜かれないように保持する差込部保持構造、及びこれを備えた投写型映像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、液晶プロジェクタ等の投写型映像表示装置は、コード差込口が設けられている電子機器であるプロジェクタ本体装置と、コード差込口に差し込まれる差込部が設けられた電源コードとを備え、プロジェクタ本体装置は、コード差込口に差し込まれた電源コードを介して、プロジェクタ本体装置の外部から電力の供給を受ける。
【0003】
また、コード差込口に差し込まれている状態の差込部であるプラグを、コード差込口から引き抜かれないように保持する差込部保持構造として、電源コードのプラグに引っ掛かる保持金具を用いた構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−29129号公報(図7、図10)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、保持金具を電源コードのプラグに引っ掛けてプラグを保持する場合には、プラグの形状に対応するように形成された保持金具を用いる必要がある。また、電源コードに限らず、保持金具により他の用途のコードに設けられた差込部を保持する場合にも、コードの差込部の形状に対応するように形成された保持金具を用いる必要がある。従って、種々のコードにおいて、コードの差込部の形状が異なる場合には、保持金具の形状を変更しなければ、所定のコードの差込部を確実に保持することはできるものの、他のコードの差込部を確実に保持することができないおそれがある。
【0006】
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、種々のコードにおいて、コードの差込部の形状が異なる場合であっても、保持金具の形状を変更せずに差込部を確実に保持することが可能となる差込部保持構造及び投写型映像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、コード差込口が設けられている電気機器と、前記コード差込口に差し込まれる差込部が設けられたコードとを備え、前記コード差込口に差し込まれている状態の前記差込部を、前記コード差込口から引き抜かれないように保持する差込部保持構造において、前記差込部を前記コード差込口に差し込む方向を「差込方向」とし、差込方向の反対方向であって前記差込部を前記コード差込口から引き抜く方向を「引抜方向」としたとき、前記差込部に対して着脱自在なアタッチメントが前記差込部に装着されることにより、前記アタッチメントと前記差込部とが係合し、前記電気機器に対して取り付けられた保持金具が、前記コード差込口に差し込まれている状態の前記差込部に装着されている前記アタッチメントと係合し、前記保持金具と前記アタッチメントが係合することにより、前記保持金具が、前記電気機器に対する前記アタッチメント及び前記差込部の引抜方向への移動を規制することを特徴とする。
【0008】
上記発明によれば、保持金具がアタッチメントと係合することにより、アタッチメント及びアタッチメントと係合するコードの差込部は、差込部をコード差込口から引き抜く方向である引抜方向に移動することが規制される。このため、種々のコードにおいて、コードの差込部の形状が異なる場合であっても、種々のコードの差込部の形状に対応し、かつ、保持金具の形状に対応する形状に形成されたアタッチメントを用いることにより、保持金具の形状を変更せずに、コード差込口から引き抜かれないように差込部を確実に保持することが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記保持金具が前記アタッチメントと係合して引抜方向への前記差込部の移動を規制する状態を「保持状態」とし、前記保持金具が前記アタッチメントと係合せずに引抜方向への前記差込部の移動が可能な状態を「保持解除状態」としたとき、前記保持金具が、前記電気機器に対して所定の回転中心軸を回転の中心として回転可能に設けられ、前記保持金具の回転により保持解除状態から保持状態に変化し、前記保持金具が、保持状態において前記アタッチメントに対して引抜方向に位置する係止部を有し、この係止部が保持状態において前記電気機器に対する前記アタッチメントの移動を係止し、前記アタッチメントが、前記係止部に当接する金具当接面を有し、この金具当接面が、前記保持金具が回転する方向に沿って湾曲している曲面であることを特徴とする。
【0010】
上記発明によれば、保持解除状態から保持状態に変化するときに回転する保持金具の係止部を、曲面である金具当接面上で滑らせて、アタッチメントに対して引抜方向に係止部を位置させることができる。従って、保持解除状態から保持状態に容易に変化させることができる。また、同様に保持金具の係止部を曲面である金具当接面上で滑らせて、保持状態から保持解除状態に容易に変化させることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の差込部保持構造において、保持状態において前記係止部が前記金具当接面に対して圧着されることを特徴とする。
上記発明によれば、保持状態において係止部が金具当接面に対して圧着されるため、保持金具の係止部によりアタッチメントの移動を確実に係止することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の差込部保持構造において、前記保持金具の回転に伴って回転中心軸を中心として回転する前記係止部の軌跡を「金具回転軌跡」としたとき、回転中心軸に平行な方向から見て、前記金具当接面が、金具回転軌跡に比べて大きな曲率を有する曲面であることを特徴とする。
【0013】
上記発明によれば、保持金具を回転させたとき、アタッチメントの金具当接面に当接していない状態の保持金具の係止部と、アタッチメントの金具当接面との間隔が、徐々に狭くなるように構成することができる。従って、保持金具を回転させたとき、保持金具の係止部を曲面である金具当接面上で滑らせて、金具当接面に対して係止部を容易に圧着させることができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の差込部保持構造において、前記アタッチメントには、保持状態の前記保持金具を保持する金具保持突起が設けられていることを特徴とする。
【0015】
上記発明によれば、保持金具に外力が加わることによって保持状態から保持解除状態に変化することを抑制することができ、保持状態が維持し易くなる。また、保持状態において係止部が金具当接面に対して圧着される場合には、係止部が金具当接面に対して圧着されているときの保持状態を維持することで、アタッチメントの移動をより確実に係止することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の差込部保持構造において、前記アタッチメントには、前記差込部の一部を通すことが可能な内周を有する貫通孔が形成され、前記アタッチメントが、前記貫通孔が前記アタッチメントを貫通する方向を「貫通方向」として、貫通方向から見て、貫通方向に垂直な方向である前記アタッチメントの外部方向に、前記貫通孔の内周を開放する開放部を有し、前記開放部が前記コードを通すことが可能に形成され、前記外部方向から見て、前記開放部の寸法が前記貫通孔の寸法に比べて小さいことを特徴とする。
【0017】
上記発明によれば、開放部から貫通孔にコードを通した後に、差込部にアタッチメントを寄せて、貫通孔に差込部の一部を通すことによりコードの差込部の一部をアタッチメントの貫通孔に通すことができる。このようにしてコードの差込部の一部がアタッチメントの貫通孔に通っている状態を「アタッチメント装着状態」とする。貫通方向に垂直な外部方向から見た開放部の寸法に比べて差込部の一部の寸法が大きいコードについては、コードの差込部の一部は、開放部を通ってアタッチメントの外部方向に移動することができない。従って、貫通方向に垂直な外部方向から見た開放部の寸法に比べて差込部の一部の寸法が大きいコードについて、差込部からアタッチメントが抜けないようにすることができる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の差込部保持構造において、前記アタッチメントは合成樹脂材料により形成されることを特徴とする。
上記発明によれば、種々のコードの差込部の形状に対応し、かつ、保持金具の形状に対応する形状のアタッチメントを、金型を用いて容易に形成することができる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の差込部保持構造を備えることを特徴とする。
上記発明によれば、上記効果を奏する差込部保持構造を備えているため、例えば、電源コードの差込部の保持構造に上記差込部保持構造を採用して、誤って電源コードが引き抜かれないようにすることができる。従って、投写型映像表示装置を構成する電気機器であって映像を投写して表示するプロジェクタ本体装置について、外部から電力供給を受けて映像を表示し続ける信頼性を向上することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、種々のコードにおいて、コードの差込部の形状が異なる場合であっても、種々のコードの差込部の形状に対応し、かつ、保持金具の形状に対応するように形成されたアタッチメントを用いることにより、保持金具の形状を変更せずに、コード差込部から引き抜かれないように差込部を確実に保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気機器の外観を示す斜視図。
【図2】同実施形態の電気機器に設けられたコード差込部を示す図1の部分拡大図。
【図3】同実施形態の投写型映像表示装置が有する差込部保持構造を示す斜視図。
【図4】(a)(b)同実施形態の差込部保持構造を構成する保持金具を示す図。
【図5】(a)〜(f)同実施形態の差込部保持構造を構成するアタッチメントを示す図。
【図6】同実施形態の差込部保持構造を構成するアタッチメントの斜視図。
【図7】(a)(b)同実施形態の差込部保持構造を構成する保持金具を示す図。
【図8】同実施形態の差込部保持構造について、コード差込口に差込部が差し込まれていない状態、かつ、差込部にアタッチメントが装着されていない状態を示す模式図。
【図9】同実施形態の差込部保持構造について、(a)は、コード差込口に差込部が差し込まれている状態、かつ、差込部にアタッチメントが装着されている状態を示す模式図、(b)は、コード差込口に差し込まれている差込部が保持されている状態を示す模式図。
【図10】同実施形態の差込部保持構造について、(a)は、コード差込口に差込部が差し込まれていない状態、かつ、差込部にアタッチメントが装着されていない状態を示す模式図、(b)は、コード差込口に差し込まれている差込部が保持されている状態を示す模式図。
【図11】比較例のコード差込部を示す斜視図。
【図12】同比較例の差込部保持構造を示す拡大図。
【図13】同比較例の差込部保持構造について、コード差込口に差込部が差し込まれていない状態を示す模式図。
【図14】同比較例の差込部保持構造について、(a)は、コード差込口に差込部が差し込まれている状態、かつ、差込部が保持されていない状態を示す模式図、(b)は、コード差込口に差し込まれている差込部が保持されている状態を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、電気機器であるプロジェクタ本体装置1は、電子部品及び光学部品等を収納する筐体11と、映像の光を投射する投射レンズ12とを備えている。投写型映像表示装置を構成するプロジェクタ本体装置1は、投射レンズ12から光を投射することにより、スクリーンまたは壁等の平面に映像を投写して表示する。
【0023】
プロジェクタ本体装置1は、プロジェクタ本体装置1の外部から電力供給を受けるための電源コード差込部13を有している。電源コード差込部13には、コード差込口21を有するプラグ受2と、ステンレス鋼等の金属材料により形成された保持金具3とが設けられている。
【0024】
図2に示すように、電源コード差込部13は、筐体11に設けられている開口11aに設けられている。筐体11には、開口11aを覆うとともに、開口11aに設けられるプラグ受2を支持する支持板14が設けられている。プラグ受2は、ねじ15により支持板14に固定され、支持板14を介して筐体11に固定されている。
【0025】
絶縁性の樹脂材料により形成されているプラグ受2は、プロジェクタ本体装置1の外部から供給される電力が入力される電源インレットである。交流電源から電力が入力されるプラグ受2は、いわゆるACインレットである。プラグ受2は、ねじ15により支持板14に固定される枠部22と、枠部22から筐体11の内方へ窪んだコード差込口21とを有している。コード差込口21には、金属端子23が設けられている。金属端子23は、3本の刃(ピン)により構成されている。
【0026】
また、筐体11には、保持金具3が取り付けられる軸支持部11bが設けられている。軸支持部11bは、筐体11に形成されている貫通孔または溝により構成される。筐体11には、図中の矢印Zで示す方向において、2つの軸支持部11bが間隔をあけて設けられている。軸支持部11bにより支持される保持金具3は、図中の一点鎖線Aで示す回転中心軸を中心に、プロジェクタ本体装置1に対して図中の矢印Rで示す方向に回転可能である。
【0027】
図3に示すように、本実施形態の差込部保持構造においては、保持金具3は、コード差込口21に差し込まれた電源コード4Aのプラグ41Aを、アタッチメント5を介して保持する。電源コード4Aは、差込部としてプラグ41Aが設けられているコードである。プラグ41Aには、金属端子23に接続される刃受金具(不図示)が設けられている。コード差込口21にプラグ41Aが差し込まれることにより、プラグ41Aの刃受金具と金属端子23とが接続される。
【0028】
図4(a)及び(b)に示すように、保持金具3は針金状に形成されている。図4(a)は、図4(b)中の矢印Z1に平行な方向から保持金具3を見た図であって、図4(b)は、図4(a)中の矢印Y1に平行な方向から保持金具3を見た図である。図中の各矢印X1,Y1,Z1は互いに直交する方向を示している。なお、図4(b)中の二点鎖線は、保持金具3の回転に伴って回転中心軸を中心として回転する係止部33の軌跡を示している。
【0029】
保持金具3は、筐体11の軸支持部11bに取り付けられる取付軸部31を有している。取付軸部31は、針金状の保持金具3の両端部により構成されている。また、保持金具3は、両端部である取付軸部31から折り曲げられて矢印X1で示す方向に延びる延設部32を有している。矢印Z1で示す方向において間隔をあけて設けられた延設部32は、互いに矢印X1に平行な方向に延びている。また、保持金具3は、延設部32から折り曲げられて形成された係止部33と、保持金具3の回転動作を操作するための操作部34とを有している。矢印Z1で示す方向に延びる係止部33は、アタッチメント5の移動を係止する部位である。操作部34は、矢印Z1で示す方向において間隔をあけて設けられた係止部33から折り曲げられて形成されている。操作部34は、矢印X1で示す方向に対して斜めに形成されている。即ち、操作部34は、矢印X1が示す方向に延び、かつ、矢印Y1が示す方向に延びている。
【0030】
図5(a)〜(f)及び図6に示すように、アタッチメント5には、円形状の内周5aを有している。図5(a)及び(d)は、図5中の矢印Y2に平行な方向からアタッチメント5を見た図である。また、図5(b)及び(c)は、図5中の矢印X2に平行な方向からアタッチメント5を見た図である。また、図5(e)及び(f)は、図5中の矢印Z2に平行な方向からアタッチメント5を見た図である。図中の各矢印X2,Y2,Z2は互いに直交する方向を示している。
【0031】
ポリカーボネート等の合成樹脂材料により形成されているアタッチメント5には、内周5aを有する貫通孔51が形成されている。貫通孔51は、矢印Y2に平行な方向にアタッチメント5を貫通している。貫通孔51がアタッチメント5を貫通する方向を「貫通方向」としたとき、アタッチメント5は、貫通方向から見て貫通方向に垂直な方向であるアタッチメント5の外部方向(図中の矢印E参照)に、貫通孔51の内周5aを開放する開放部52を有している。図5(a)に示すように、アタッチメント5は、図中の矢印Eで示す外部方向に平行な方向から見て開放部52の寸法S2が貫通孔51の寸法S1に比べて小さくなるように形成されている。
【0032】
また、アタッチメント5は、保持金具3の係止部33に当接する金具当接面53を有している。金具当接面53は、保持金具3が回転する方向に沿って湾曲している曲面である。保持金具3の回転に伴って回転中心軸を中心として回転する係止部33の軌跡を「金具回転軌跡」としたとき、保持金具3の回転中心軸に平行な方向から見て、金具当接面53は、金具回転軌跡に比べて大きな曲率を有している。
【0033】
また、アタッチメント5には、保持金具3の延設部32を保持する金具保持突起54と、金具保持突起54が形成されている部位に弾性をもたせるためのスリット55とが設けられている。金具保持突起54は、矢印X2で示す方向に並んで設けられた一対の突起により構成されている。矢印Y2で示す方向に延びる一対のスリット55は、矢印X2で示す方向において金具保持突起54を挟む位置に設けられている。スリット55が形成されていることにより、金具保持突起54が設けられている部位は、スリット55が形成されていない場合に比べて、矢印Z2の方向に大きく弾性変形することが可能である。
【0034】
また、図6に示すように、アタッチメント5には、金具当接面53の反対側において、突起56,57が設けられている。突起56,57は、図7(a)及び(b)に示すプラグ41A,41Bの形状に合わせて形成されている。
【0035】
図7(a)及び(b)に示すように、アタッチメント5は、プラグ41A,41Bが設けられた電源コード4A,4Bに装着される。貫通孔51の内周5aは、差込部であるプラグ41A,41Bの一部を通すことが可能に形成されるとともに、開放部52は電源コード4A,4Bを通すことが可能に形成されている。図7(a)及び(b)において、アタッチメント5は、図5中の矢印Zが示す方向において寸法を二等分する位置で切断された断面で示されている。
【0036】
電源コード4Bは、電源コード4Aと同様に、差込部としてプラグ41Bが設けられているコードであって、プラグ41Bには、金属端子23に接続される刃受金具(不図示)が設けられている。コード差込口21にプラグ41Bが差し込まれることにより、プラグ41Bの刃受金具と金属端子23とが接続される。
【0037】
コード差込口21に差し込まれるプラグ41A,41Bが設けられた電源コード4A,4Bは、互いに異なる形状を有している。プラグ41A,41Bは、プラグ本体部42A,42Bと、コード差込口21に挿入される挿入部43A,43Bと、電源コード4A,4Bの撓みを抑制する撓み抑制部44A,44Bとを有している。
【0038】
図7(a)に示すように、貫通孔51に撓み抑制部44Aを通してプラグ41Aにアタッチメント5を装着したとき、プラグ41Aの形状に合わせて形成されている突起56が、プラグ本体部42Aと当接する。また、図7(b)に示すように、貫通孔51に撓み抑制部44Bを通してプラグ41Bにアタッチメント5を装着したとき、プラグ41Bの形状に合わせて形成されている突起57が、プラグ本体部42Bと当接する。このようにプラグ41A,41Bの形状に対応するアタッチメント5をプラグ41A,41Bに装着したとき、挿入部43Aの先端から金具当接面53までの距離LAと、挿入部43Bの先端から金具当接面53までの距離LBとは略同じとなる。
【0039】
プラグ41Aにアタッチメント5を装着するときは、開放部52から貫通孔51に電源コード4Aを通した後に、プラグ41Aにアタッチメント5を寄せて、貫通孔51に撓み抑制部44Aを通すことにより、電源コード4Aのプラグ41Aの一部である撓み抑制部44Aをアタッチメント5の貫通孔51に通す。また、プラグ41Bにアタッチメント5を装着するときは、プラグ41Aを装着するときと同様にして、電源コード4Bのプラグ41Bの一部である撓み抑制部44Bをアタッチメント5の貫通孔51に通すことができる。このようにして、撓み抑制部44A,44Bをアタッチメント5の貫通孔51に通したとき、貫通方向に垂直な外部方向から見た開放部52の寸法S2に比べて撓み抑制部44A,44Bの寸法が大きい電源コード4A,4Bについては、撓み抑制部44A,44Bは、開放部52を通ってアタッチメント5の外部方向に移動することができない。
【0040】
図8〜図10を参照して、コード差込口21が設けられているプロジェクタ本体装置1に対する、電源コード4A,4Bの取付方法を詳しく説明する。図8及び図9は、プラグ41Aをコード差込口21に差し込んで保持する工程を示している。また、図10は、プラグ41Bをコード差込口21に差し込んで保持する工程を簡略化して示している。なお、図中の矢印Nは、プラグ41A,41Bをコード差込口21に差し込む方向である「差込方向」を示している。また、図中の矢印Fは、差込方向の反対方向であって、プラグ41A,41Bをコード差込口21から引き抜く方向である「引抜方向」を示している。
【0041】
図8に示すように、電源コード差込部13に電源コード4Aを取り付ける場合には、まず、保持金具3を回転させて図8に示すロック解除位置に保持金具3を設けることによって、コード差込口21に電源コード4Aのプラグ41Aを差し込み可能な状態とする。図8において保持金具3が設けられるロック解除位置は、コード差込口21から電源コード4Aのプラグ41Aを引き抜き可能な状態とする位置でもある。
【0042】
次いで、ロック解除位置に保持金具3を設けた状態において、コード差込口21にプラグ41Aを差し込んだ後、プラグ41Aにアタッチメント5を装着する。または、プラグ41Aにアタッチメント5を装着した後、ロック解除位置に保持金具3を設けた状態において、アタッチメント5が装着されているプラグ41Aをコード差込口21に差し込む。このようにして、図9(a)に示すように、コード差込口21にプラグ41Aが差し込まれ、かつ、プラグ41Aにアタッチメント5が装着された状態とする。保持金具3がアタッチメント5と係合せずに引抜方向へのプラグ41Aの移動が可能な図9(a)に示す状態を「保持解除状態」とする。
【0043】
そして、保持解除状態から保持金具3を回転させて図9(b)に示すロック位置に保持金具3を設けることによって、保持金具3がコード差込口21に差し込まれた電源コード4Aのプラグ41Aを保持する。即ち、保持金具3が、プラグ41A及びアタッチメント5が引抜方向へ移動することを規制する。保持金具3がアタッチメント5と係合して引抜方向へのプラグ41Aの移動を規制する図9(b)に示す状態を「保持状態」としたとき、保持状態において、保持金具3の係止部33は、アタッチメント5の金具当接面53に対して圧着される。また、金具保持突起54は、保持状態の保持金具3を保持する。
【0044】
また、図10(a)に示すように、電源コード差込部13に電源コード4Bを取り付ける場合、図8と同様に、まず、保持金具3を回転させてロック解除位置に保持金具3を設けて、コード差込口21に電源コード4Bのプラグ41Bを差し込み可能な状態とする。そして、ロック解除位置に保持金具3を設けた状態において、コード差込口21にプラグ41Bを差し込んだ後、プラグ41Bにアタッチメント5を装着する。または、プラグ41Bにアタッチメント5を装着した後、ロック解除位置に保持金具3を設けた状態において、アタッチメント5が装着されているプラグ41Bをコード差込口21に差し込む。
【0045】
そして、保持金具3がアタッチメント5と係合せずに引抜方向へのプラグ41Bの移動が可能な保持解除状態から、保持金具3を回転させて図10(b)に示すロック位置に保持金具3を設けることによって、保持金具3がコード差込口21に差し込まれた電源コード4Bのプラグ41Bを保持する。即ち、保持金具3が、プラグ41B及びアタッチメント5が引抜方向へ移動することを規制する。保持金具3がアタッチメント5と係合して引抜方向へのプラグ41Bの移動を規制する保持状態においても、保持金具3の係止部33は、アタッチメント5の金具当接面53に対して圧着される。また、金具保持突起54は、保持状態の保持金具3を保持する。
【0046】
以上のようにして保持金具3の回転により保持解除状態から保持状態に変化して、保持状態においてアタッチメント5に対して引抜方向に位置する係止部33は、プロジェクタ本体装置1に対するアタッチメント5及びプラグ41A,41Bの移動を規制する。
【0047】
(作用)
プラグ41A,41Bを保持するときの本発明の作用について説明する。プラグ41A,41Bに対して着脱自在なアタッチメント5がプラグ41A,41Bに装着されることにより、アタッチメント5とプラグ41A,41Bとが係合可能となる。そして、保持金具3は、プラグ41A,41Bがコード差込口21に差し込まれている状態においてロック位置に設けられると、プラグ41A,41Bに装着されているアタッチメント5と係合する。そして、保持状態において保持金具3とアタッチメント5が係合することにより、保持金具3が、プロジェクタ本体装置1に対するアタッチメント5及びプラグ41A,41Bの引抜方向への移動を規制する。
【0048】
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)アタッチメント5がプラグ41Aに装着されることにより、アタッチメント5とプラグ41Aとが係合して、保持金具3が、コード差込口21に差し込まれている状態のプラグ41Aに装着されているアタッチメント5と係合する。そして、保持金具3とアタッチメント5が係合することにより、保持金具3が、プロジェクタ本体装置1に対するアタッチメント5及びプラグ41Aの引抜方向への移動を規制する。また、アタッチメント5をプラグ41Bに装着しても、プラグ41Aに装着したときと同様にして、保持金具3とアタッチメント5が係合することにより、保持金具3が、プロジェクタ本体装置1に対するアタッチメント5及びプラグ41Bの引抜方向への移動を規制する。即ち、保持金具3がアタッチメント5と係合することにより、アタッチメント5及びアタッチメント5と係合するプラグ41A,41Bは、引抜方向に移動することが規制される。このため、プラグ41A,41Bの形状が異なる場合であっても、プラグ41A,41Bの形状に対応し、かつ、保持金具3の形状に対応する形状に形成されたアタッチメント5を用いることにより、保持金具3の形状を変更せずに、コード差込口21から引き抜かれないようにプラグ41A,41Bを確実に保持することが可能となる。
【0049】
(2)アタッチメント5の金具当接面53が、保持金具3が回転する方向に沿って湾曲している曲面であるため、保持解除状態から保持状態に変化するときに回転する保持金具3の係止部33を、曲面である金具当接面53上で滑らせて、アタッチメント5に対して引抜方向に係止部33を位置させることができる。従って、保持解除状態から保持状態に容易に変化させることができる。また、同様に保持金具3の係止部33を曲面である金具当接面53上で滑らせて、保持状態から保持解除状態に容易に変化させることができる。
【0050】
(3)保持状態において保持金具3の係止部33がアタッチメント5の金具当接面53に対して圧着されるため、保持金具3の係止部33によりアタッチメント5の移動を確実に係止することができる。
【0051】
(4)保持金具3の回転中心軸に平行な方向から見て、アタッチメント5の金具当接面53が、金具回転軌跡に比べて大きな曲率を有する曲面である。このため、保持金具3を回転させたとき、アタッチメント5の金具当接面53に当接していない状態の保持金具3の係止部33と、アタッチメント5の金具当接面53との間隔が、徐々に狭くなるように構成することができる。従って、保持金具3を回転させたとき、保持金具3の係止部33を曲面である金具当接面53上で滑らせて、金具当接面53に対して係止部33を容易に圧着させることができる。
【0052】
(5)アタッチメント5には、保持状態の保持金具3を保持する金具保持突起54が設けられているため、保持金具3に外力が加わることによって保持状態から保持解除状態に変化することを抑制することができ、保持状態が維持し易くなる。また、保持状態において保持金具3の係止部33が金具当接面53に対して圧着されるため、係止部33が金具当接面53に対して圧着されているときの保持状態を維持することで、アタッチメント5の移動をより確実に係止することができる。
【0053】
(6)プラグ41A,41Bの撓み抑制部44A,44Bは、開放部52を通ってアタッチメント5の外部方向に移動することができない。従って、貫通方向に垂直な外部方向から見た開放部52の寸法S2に比べてプラグ41A,41Bの撓み抑制部44A,44Bの寸法が大きい電源コード4A,4Bについて、プラグ41A,41Bからアタッチメント5が抜けないようにすることができる。
【0054】
(7)アタッチメント5は合成樹脂材料により形成される。このため、種々の電源コード4A,4Bのプラグ41A,41Bの形状に対応し、かつ、保持金具3の形状に対応する形状のアタッチメント5を、金型を用いて容易に形成することができる。
【0055】
(8)プロジェクタ本体装置1等により構成される投写型映像表示装置は、上記差込部保持構造を備えているため、電源コード4A,4Bのプラグ41A,41Bの保持構造に上記差込部保持構造を採用して、誤って電源コード4A,4Bが引き抜かれないようにすることができる。従って、投写型映像表示装置を構成する電気機器であって映像を投写して表示するプロジェクタ本体装置1について、外部から電力供給を受けて映像を表示し続ける信頼性を向上することができる。
【0056】
上記(2)及び(3)に記載の効果を、図11〜14に示す比較例と対比して説明する。図11に示すように、比較例の電源コード差込部113には、アタッチメント5を介さずにプラグ41Aを保持できるように形成された保持金具103が設けられている。保持金具103は、軸支持部11bに取り付けられる取付軸部131と、取付軸部31から折り曲げられて延びる延設部132と、延設部32から折り曲げられて形成された係止部133とを有している。軸支持部11bにより支持される保持金具103は、図中の一点鎖線Aで示す回転中心軸を中心に、プロジェクタ本体装置1に対して図中の矢印Rで示す方向に回転可能である。図12に示すように、係止部133は、アタッチメント5の移動を係止する部位である。
【0057】
図13に示すように、比較例の電源コード差込部113に電源コード4Aを取り付ける場合には、まず、保持金具103を回転させて図13に示すロック解除位置に保持金具103を設けることによって、コード差込口21に電源コード4Aのプラグ41Aを差し込み可能な状態とする。図13において保持金具103が設けられるロック解除位置は、コード差込口21から電源コード4Aのプラグ41Aを引き抜き可能な状態とする位置でもある。
【0058】
次いで、ロック解除位置に保持金具103を設けた状態において、コード差込口21にプラグ41Aを差し込む。このようにして、図14(a)に示すように、コード差込口21にプラグ41Aが差し込まれた状態とする。保持金具103がプラグ41Aと係合せずに引抜方向へのプラグ41Aの移動が可能な図14(a)に示す状態を「保持解除状態」とする。
【0059】
そして、保持解除状態から保持金具103を回転させて図14(b)に示すロック位置に保持金具103を設けることによって、保持金具103がコード差込口21に差し込まれた電源コード4Aのプラグ41Aを保持する。即ち、保持金具103が、プラグ41Aが引抜方向へ移動することを規制する。保持金具103がプラグ41Aと係合して引抜方向へのプラグ41Aの移動を規制する図14(b)に示す状態を「保持状態」とする。
【0060】
比較例においては、図14(b)に示すように、保持状態においてプラグ本体部42Aと係止部133との間に僅かな隙間が形成されるため、保持金具103の係止部133がプラグ41Aに対して圧着されないという不都合がある。保持状態においてプラグ本体部42Aと係止部133との間に隙間が形成されないようにした場合には、保持解除状態から保持状態に変化するとき、保持金具103の係止部133がプラグ本体部42Aに引っ掛かって、保持解除状態から保持状態に容易に変化させることができないという不都合がある。
【0061】
一方、本願発明においては寸法公差を吸収し易く上記(2)及び(3)に記載したように、アタッチメント5を使用することにより、保持金具3の係止部33がアタッチメント5の金具当接面53に対して圧着することができ、さらに、曲面からなる金具当接面53上で係止部33を滑らせて保持解除状態から保持状態に容易に変化させることができる。
【0062】
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更をすることが可能であって、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更してもよく、以下の変更を組み合わせて実施してもよい。
【0063】
・上記実施形態のアタッチメント5の形状を適宜変更してもよい。即ち、アタッチメント5が、プラグ41A,41B以外のプラグ(不図示)の形状に合わせて形成されていてもよい。金具保持突起54及びスリット55をアタッチメント5に形成せずにプラグ41A,41Bを保持することもできる。
【0064】
・上記実施形態では、差込部保持構造は、電源コード4A,4Bのプラグ41A,41Bを保持する構造であるが、電源コード4A,4B以外のコードに設けられた差込部を保持する構造に採用することもできる。
【符号の説明】
【0065】
1…プロジェクタ本体装置(電気機器)、2…プラグ受、3…保持金具、4A,4B…電源コード(コード)、5…アタッチメント、5a…内周、11…筐体、13…電源コード差込部、21…コード差込口、23…金属端子、31…取付軸部、32…延設部、33…係止部、34…操作部、41A,41B…プラグ(差込部)、42A,42B…挿入部、43A,43B…プラグ本体部、44A,44B…撓み抑制部、51…貫通孔、52…開放部、53…金具当接面、54…金具保持突起、55…スリット、56,57…突起。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コード差込口が設けられている電気機器と、前記コード差込口に差し込まれる差込部が設けられたコードとを備え、前記コード差込口に差し込まれている状態の前記差込部を、前記コード差込口から引き抜かれないように保持する差込部保持構造において、
前記差込部を前記コード差込口に差し込む方向を「差込方向」とし、差込方向の反対方向であって前記差込部を前記コード差込口から引き抜く方向を「引抜方向」としたとき、
前記差込部に対して着脱自在なアタッチメントが前記差込部に装着されることにより、前記アタッチメントと前記差込部とが係合し、
前記電気機器に対して取り付けられた保持金具が、前記コード差込口に差し込まれている状態の前記差込部に装着されている前記アタッチメントと係合し、
前記保持金具と前記アタッチメントが係合することにより、前記保持金具が、前記電気機器に対する前記アタッチメント及び前記差込部の引抜方向への移動を規制する
ことを特徴とする差込部保持構造。
【請求項2】
前記保持金具が前記アタッチメントと係合して引抜方向への前記差込部の移動を規制する状態を「保持状態」とし、前記保持金具が前記アタッチメントと係合せずに引抜方向への前記差込部の移動が可能な状態を「保持解除状態」としたとき、
前記保持金具が、前記電気機器に対して所定の回転中心軸を回転の中心として回転可能に設けられ、
前記保持金具の回転により保持解除状態から保持状態に変化し、
前記保持金具が、保持状態において前記アタッチメントに対して引抜方向に位置する係止部を有し、この係止部が保持状態において前記電気機器に対する前記アタッチメントの移動を係止し、
前記アタッチメントが、前記係止部に当接する金具当接面を有し、この金具当接面が、前記保持金具が回転する方向に沿って湾曲している曲面である
ことを特徴とする請求項1に記載の差込部保持構造。
【請求項3】
保持状態において前記係止部が前記金具当接面に対して圧着される
ことを特徴とする請求項2に記載の差込部保持構造。
【請求項4】
前記保持金具の回転に伴って回転中心軸を中心として回転する前記係止部の軌跡を「金具回転軌跡」としたとき、
回転中心軸に平行な方向から見て、前記金具当接面が、金具回転軌跡に比べて大きな曲率を有する曲面である
ことを特徴とする請求項2または3に記載の差込部保持構造。
【請求項5】
前記アタッチメントには、保持状態の前記保持金具を保持する金具保持突起が設けられている
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の差込部保持構造。
【請求項6】
前記アタッチメントには、前記差込部の一部を通すことが可能な内周を有する貫通孔が形成され、
前記アタッチメントが、前記貫通孔が前記アタッチメントを貫通する方向を「貫通方向」として、貫通方向から見て、貫通方向に垂直な方向である前記アタッチメントの外部方向に、前記貫通孔の内周を開放する開放部を有し、
前記開放部が前記コードを通すことが可能に形成され、前記外部方向から見て、前記開放部の寸法が前記貫通孔の寸法に比べて小さい
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の差込部保持構造。
【請求項7】
前記アタッチメントは合成樹脂材料により形成される
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の差込部保持構造。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の差込部保持構造を備えることを特徴とする投写型映像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−30438(P2013−30438A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167478(P2011−167478)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】