説明

巻回体およびフィルタ用濾材

【課題】長手方向に伸びやすいポリテトラフルオロエチレン多孔質膜を製造することができる製造方法を提供する。
【解決手段】ポリテトラフルオロエチレン微粉末に液状潤滑剤を加えた混合物を所定方向に延びるシート状に成形し、このシート状成形体を液状潤滑剤を含んだ状態で幅方向に延伸した後に、当該シート状成形体から液状潤滑剤を除去する。そして、液状潤滑剤が除去されたシート状成形体を幅方向に延伸して、当該シート状成形体を幅方向にフィブリル32が伸びかつ長手方向にノード31が伸びた構造を有するポリテトラフルオロエチレン多孔質膜とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリテトラフルオロエチレン(以下、「PTFE」という。)多孔質膜の製造方法、PTFE多孔質膜が巻き回されることにより構成される巻回体、ならびに、PTFE多孔質膜を用いたフィルタ用濾材およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クリーンルーム用エアフィルタや掃除機用フィルタ、焼却用バグフィルタなどには、PTFE多孔質膜を用いた濾材が使用されている。これらのフィルタ用濾材は、表面積を大きく確保する目的で蛇腹状に折り曲げられているのが一般的である。
【0003】
フィルタ用濾材は、通常、ガラス繊維や不織布などの通気性支持材にPTFE多孔質膜をラミネートして作られる。そして、蛇腹状のフィルタ用濾材を連続的に生産するには、まずテープ状の通気性支持材にテープ状のPTFE多孔質膜を接合してテープ状のフィルタ用濾材を作製し、ついでこのフィルタ用濾材を、折り目が所定間隔だけ離間して長手方向について互いに平行に配列されるように、すなわちフィルタ用濾材が幅方向に延びる線を境に表側と裏側に交互に折り返されるように、プリーツ加工していくことが望ましい。
【0004】
テープ状のPTFE多孔質膜は、例えば特許文献1に示されているような方法で製造される。具体的には、まずPTFE微粉末に液状潤滑剤を加えた混合物を所定方向に延びるシート状に成形し、ついでこのシート状成形体から液状潤滑剤を除去した後に当該シート状成形体をまず長手方向に延伸して繊維化する。すなわち、シート状成形体を、長手方向にフィブリルが伸びかつ幅方向にノードが伸びた構造を有するPTFE多孔質膜とする。その後、PTFE多孔質膜をさらに幅方向に延伸する。
【0005】
また、特許文献2には、シート状成形体から液状潤滑剤を除去する前に、シート状成形体を液状潤滑剤を含んだまま幅方向に予備延伸することが記載されている。ただし、この予備延伸は高い通気性を持つ通気膜を得るために行われるものであり、特許文献2に記載の方法においても、予備延伸後には特許文献1と同様にシート状成形体を乾燥させた後にまず長手方向の延伸が行われるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−30031号公報
【特許文献2】国際公開第90/08801号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、前記のような方法で製造されたPTFE多孔質膜は、フィブリルが当該PTFE多孔質膜の幅方向にのみ並んでいるかフィブリルの並びが当該PTFE多孔質膜の幅方向に支配的であるため、幅方向に伸びることはできるものの長手方向にはあまり伸びることができない。そのため、前記のようにPTFE多孔質膜が通気性支持材に接合された後に通気性支持材と共に幅方向に延びる線を境に折り返されると、通気性支持材の折れ点を支点としてPTFE多孔質膜が長手方向に引き伸ばされることによりPTFE多孔質膜に亀裂が生じることがあった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑み、長手方向に伸びやすいPTFE多孔質膜を製造することができる製造方法およびこの製造方法により製造されるPTFE多孔質膜、このPTFE多孔質膜が巻き回されることにより構成される巻回体、ならびに、PTFE多孔質膜を用いたフィルタ用濾材およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の発明者は、前記の目的を達成するためには、シート状成形体を最初に延伸して繊維化すればよいのではないかと考えた。しかし、従来の方法により得られるシート状成形体では、液体潤滑剤を除去した後に、先に幅方向に延伸しようとすると、その方向に均一に繊維化せず、多孔質膜の強度にバラツキが発生し、繊維化の程度が低い部分をきっかけに破断が生じることがある。そこで、発明者らは、液状潤滑剤を含んだ状態でシート状成形体をいったん幅方向に延伸することで、幅方向にも均一に繊維化させ、強度を向上させることを思いついた。
【0010】
本発明は、上記のような観点からなされたものであり、PTFE微粉末に液状潤滑剤を加えた混合物を成形して所定方向に延びるシート状成形体を得る工程と、前記シート状成形体を前記液状潤滑剤を含んだ状態で前記所定方向と直交する幅方向に延伸した後に、当該シート状成形体から液状潤滑剤を除去する工程と、前記液状潤滑剤が除去されたシート状成形体を前記幅方向に延伸して、当該シート状成形体を前記幅方向にフィブリルが伸びかつ前記所定方向にノードが伸びた構造を有するPTFE多孔質膜とする工程と、を含むPTFE多孔質膜の製造方法を提供する。
【0011】
また、本発明は、上記の製造方法により、所定方向にノードが伸びかつ当該所定方向と直交する幅方向にフィブリルが伸びた構造を有するPTFE多孔質膜を製造し、このPTFE多孔質膜を通気性支持材に接合してフィルタ用濾材を得るフィルタ用濾材の製造方法を提供する。
【0012】
さらに、本発明は、PTFE多孔質膜が巻き回されて構成された巻回体であって、前記PTFE多孔質膜は、前記巻き回し方向にノードが伸びかつ前記巻き回し方向と直交する幅方向にフィブリルが伸びた構造を有するものである巻回体を提供する。
【0013】
さらには、本発明は、通気性支持材にPTFE多孔質膜が接合されたフィルタ用濾材であって、蛇腹状に折り曲げられていて所定方向に並ぶ折り目を有しており、前記PTFE多孔質膜は、前記所定方向にノードが伸びかつ前記所定方向と直交する幅方向にフィブリルが伸びた構造を有するものであるフィルタ用濾材を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る製造方法によれば、シート状成形体を液状潤滑剤の除去後に幅方向に延伸してPTFE多孔質膜とすることにより、フィブリルがPTFE多孔質膜の長手方向に並ぶかフィブリルの並びがPTFE多孔質膜の長手方向に支配的となるために、長手方向に伸びやすいPTFE多孔質膜を得ることができる。そして、このPTFE多孔質膜を用いれば、通気性支持材と共に幅方向に延びる線を境に折り返す際に当該PTFE多孔質膜が良好に長手方向に引き伸ばされるようになるため、不具合の発生を抑えながら蛇腹状のフィルタ用濾材を連続的に生産することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係るフィルタ用濾材を採用したフィルタの斜視図である。
【図2】前記フィルタ用濾材の断面図である。
【図3】PTFE多孔質膜の構造を示す模式図である。
【図4】(a)は実施例2のPTFE多孔質膜の顕微鏡写真、(b)は比較例2のPTFE多孔質膜の顕微鏡写真、(c)は比較例3のPTFE多孔質膜の顕微鏡写真である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明のPTFE多孔質膜の製造方法について説明する。この製造方法は、図2に示すような通気性支持材4に接合されてフィルタ用濾材2を構成するPTFE多孔質膜3を得るためのものであり、第1工程から第3工程までの3つの工程からなる。なお、フィルタ用濾材2は、蛇腹状に折り曲げられているとともに、図1に示すような枠体5などの構造体に保持されてフィルタ1を構成する。
【0017】
第1工程では、PTFE微粉末に液状潤滑剤を加えた混合物を押出法および圧延法の少なくとも1つの方法により未焼成状態で所定方向に延びるシート状に成形してシート状成形体を得る。
【0018】
PTFE微粉末は、特に制限されるものではなく、種々の市販のものを使用できる。例えば、ポリフロンF−104(ダイキン工業社製)、フルオンCD−123(旭硝子社製)、テフロン6J(三井・デュポンフロロケミカル社製)などが挙げられる。なお、PTFE微粉末としては、前記のようなPTFEホモポリマーで構成された粉末に、例えばテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシビニルエーテルコポリマー(PFA)、フッ化エチレンポリプロピレンコポリマー(FEP)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)などの改質PTFEポリマーで構成された粉末を混合させたものであってもよい。また、PTFE微粉末は、例えばTiO2、SiO2、カーボンブラックなどのフィラー粒子を含むものであってもよい。
【0019】
液状潤滑剤は、PTFE微粉末を濡らすことができ、蒸発や抽出などの方法によって除去できるものであれば特に制限されるものではない。例えば、炭化水素類の流動パラフィン、ナフサ、トルエン、キシレンが挙げられ、他にもアルコール類、ケトン類、エステル類、フッ素系溶剤が挙げられる。また、これらの2種類以上の混合物を使用してもよい。潤滑剤の添加量は、シート状成形体の成形方法によって異なるが、通常、PTFE微粉末100重量部に対して約5〜50重量部である。
【0020】
PTFE微粉末に液状潤滑剤を加えた混合物をシート状に成形する方法の一例としては、液状潤滑剤を加えたPTFE微粉末をシリンダーで圧縮し、ラム押出機で押し出してシート状に成形した後に、ロール対で適当な厚み(通常、0.05〜0.5mm)に圧延する。
【0021】
第2工程では、まず、第1工程で得られたシート状成形体を、液状潤滑剤を含んだ状態で、すなわち液状潤滑剤が蒸発し難い温度(通常は常温)で、シート状成形体が延びる方向(長手方向)と直交する幅方向に延伸する。ここでの幅方向の延伸倍率は、特に規定されないが、延伸時に裂けずに幅方向の強度を強くする観点から、好ましくは1.5〜20倍、より好ましくは2〜10倍である。なお、本工程での延伸を、液状潤滑剤が満たされた浴槽中で行ってもよい。
【0022】
その後、加熱法または抽出法によりシート状成形体から液状潤滑剤を除去してシート状成形体を乾燥させる。
【0023】
第3工程では、第2工程で液状潤滑剤が除去されたシート状成形体を幅方向に延伸して、当該シート状成形体を、図3に示すような幅方向にフィブリル32が伸びかつ長手方向にノード31が伸びた構造を有するPTFE多孔質膜3とする。ここでの延伸倍率は、4〜100倍が好ましい。4倍より低い倍率では通気性を確保し難く、100倍よりも高い倍率では延伸時にシート状成形体が避けやすくなるからである。また、延伸時の温度は、通常は40〜400℃であるが、100〜327℃が好ましい。100℃より低い温度では延伸時にシート状成形体が裂けやすく、PTFEの融点である327℃より高い温度ではPTFE多孔質膜の長手方向の伸びが小さくなる。なお、本工程での幅方向への延伸は、複数回に分けて行ってもよい。
【0024】
以上の3つの工程により、所定方向に延びるテープ状のPTFE多孔質膜3であってその長手方向にのみフィブリル32が並ぶPTFE多孔質膜3を得ることができるが(図3参照)、このようにして得られたPTFE多孔質膜3に対して、さらに長手方向および幅方向の一方もしくは双方への延伸を必要により複数回行ってもよい。長手方向に延伸すると、長手方向にフィブリルが伸びた構造となる。ただし、長手方向に延伸する場合でも、ノードの形状は、長手方向に細長い形状、すなわち長手方向の長さが幅方向の長さよりも長い形状となるように延伸することが好ましい。
【0025】
なお、PTFE多孔質膜の長手方向の伸びを大きくするには、幅方向の合計延伸倍率を大きくすることによって可能になり、このときの延伸時の温度はPTFEの融点(327℃)より低い温度が好ましい。また、多孔質膜の長手方向の強度を大きくするには、幅方向の延伸後に長手方向に延伸する方法、幅方向の延伸をポリマー融点以上で行う方法、ポリマー融点以下で延伸したシート状成形体を拘束したままポリマー融点以上の高温に加熱する方法がある。
【0026】
最終的に得られる膜の長手方向の伸びが幅方向の延伸倍率によって異なることを後で実施例によって説明する。
【0027】
上記のようにして得られた所定方向に延びるテープ状のPTFE多孔質膜を、その長手方向に巻き回すことにより巻回体を構成すれば、いったん保管したり別の場所に搬送したりすることができる。
【0028】
また、上記のようにして得られた所定方向に延びるテープ状のPTFE多孔質膜を用いて蛇腹状のフィルタ用濾材を連続的に製造するには、まずPTFE多孔質膜をテープ状の通気性支持材に接合してフィルタ用濾材を作製し、ついでこのフィルタ用濾材を折り目が長手方向に互いに離間して並ぶようにプリーツ加工していけばよい。
【0029】
なお、製造後の蛇腹状に折り曲げられたフィルタ用濾材は、フィルタを構成する際には、図1に示すように平面的な姿勢で保持されていてもよいが、図示は省略するが、円筒を構成するような姿勢、または折り目が放射状に並ぶ円盤を構成するような姿勢で保持されていてもよい。すなわち、フィルタ用濾材の折り目が並ぶ方向は、直線方向だけでなく、円筒面上の周方向または平面上の周方向となっていてもよい。
【実施例】
【0030】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に何ら制限されるものではない。
【0031】
(実施例1)
PTFE微粉末(ポリフロンF−104、ダイキン工業社製)100重量部に対して、液状潤滑剤(n−ドデカン、ジャパンエナジー社製)19重量部を均一に混合し、シリンダーに圧縮した後にラム押出機で押し出して所定方向に延びるシート状成形体を得た。このシート状成形体を液状潤滑剤を含んだ状態で金属製圧延ロール間に通して厚さ0.2mmに圧延し、幅方向に4倍の倍率で延伸した。その後、シート状成形体を150℃に加熱することにより液状潤滑剤を除去し、シート状成形体を乾燥させた。このシート状成形体を150℃で幅方向に9倍の倍率で延伸してPTFE多孔質膜を得た。
【0032】
(実施例2)
実施例2では、乾燥前のシート状成形体の幅方向の延伸倍率を8倍にした以外は実施例1と同様にしてPTFE多孔質膜を得た。
【0033】
(比較例)
比較例1のPTFE多孔質膜は、従来のように、乾燥前に延伸を行わず、乾燥後に長手方向に9倍の延伸を行ったものである。
【0034】
比較例2および比較例3は、国際公開番号WO90/08801号公報に記載されているように、乾燥前に幅方向に4倍または8倍の予備延伸を行い、乾燥後に長手方向に9倍の延伸を行ったものである。
【0035】
(引張試験)
上記の各PTFE多孔質膜に対して、長手方向および幅方向の引張最大荷重伸び(引張り強さに対応する伸び)を求めるために引張試験を行った。本試験では、各PTFE多孔質膜を測定対象の伸びの方向に延びる幅10mmの短冊状に切断し、このPTFE多孔質膜を25℃の環境下で200mm/minの速度で引っ張った。そして、次の式から引張最大荷重伸びを求めた。
l={(L−L0)/L0}×100
l:引張最大荷重伸び(%)
L:最大荷重時の標線間距離(mm)
0:元の標線間距離(mm)
この同一試験を3回行って平均値を算出した。その結果は表1に示す通りであった。
【0036】
【表1】

【0037】
乾燥前に延伸を行わず、乾燥後に長手方向に延伸を行った比較例1のPTFE多孔質膜では、長手方向の伸びが30%であった。一方、乾燥前に予備延伸を行い、乾燥後に長手方向に延伸を行った比較例2および比較例3のPTFE多孔質膜では、長手方向の伸びが40%または50%と少し改善したが、いずれも100%を下回っている。
【0038】
これに対し、乾燥前および乾燥後に幅方向に延伸を行った実施例1および実施例2のPTFE多孔質膜では、長手方向の伸びが100%を大きく上回った。この結果から、本発明の製造方法によれば、PTFE多孔質膜の長手方向の伸びを飛躍的に大きくできることが分かる。
【0039】
また、幅方向に対する長手方向の伸び比は、比較例1、比較例2、および比較例3のPTFE多孔質膜ではいずれも1を大きく下回っているのに対し、実施例1および実施例2のPTFE多孔質膜ではどちらも1を大きく上回っており、本発明の製造方法によれば幅方向よりも長手方向に大きく延びるPTFE多孔質膜を得られることが分かる。なお、本発明の製造方法によれば、幅方向の引張最大荷重伸びに対する長手方向の引張最大荷重伸びの倍率を、延伸倍率の設定により適宜選定することができるが、その倍率は1.1〜200倍であることが好ましく、より好ましくは5〜50倍である。
【0040】
(構造の比較)
走査型電子顕微鏡を用いて、実施例2、比較例2、および比較例3のPTFE多孔質膜を1000倍の倍率で撮影した写真が図4(a)〜図4(c)である。図4(b)および図4(c)に示すように、乾燥前に幅方向に予備延伸し、乾燥後に長手方向に延伸した比較例2および比較例3の多孔質膜は、長手方向にフィブリルが伸びた構造を有しているのに対し、図4(a)に示すように、本発明の製造方法により製造した実施例2のPTFE多孔質膜は幅方向にフィブリルが伸びた構造を有している。この結果から、本発明の製造方法で製造した、長手方向の伸びが向上したPTFE多孔質膜は、特許文献2(国際公開第90/08801号パンフレット)に記載の方法により得られるPTFE多孔質膜とは明らかに異なる構造を有していることが分かる。
【符号の説明】
【0041】
1 フィルタ
2 フィルタ用濾材
3 PTFE多孔質膜
31 ノード
32 フィブリル
4 通気性支持材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜が巻き回されて構成された巻回体であって、
前記ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜は、前記巻き回し方向にノードが伸びかつ前記巻き回し方向と直交する幅方向にフィブリルが伸びた構造を有するものである巻回体。
【請求項2】
前記ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜は、前記巻き回し方向の引張最大荷重伸びが前記幅方向の引張最大荷重伸びの1.1〜200倍であるものである請求項1に記載の巻回体。
【請求項3】
通気性支持材にポリテトラフルオロエチレン多孔質膜が接合されたフィルタ用濾材であって、
蛇腹状に折り曲げられていて所定方向に互いに離間して並ぶ折り目を有しており、前記ポリテトラフルオロエチレン多孔質膜は、前記所定方向にノードが伸びかつ前記所定方向と直交する幅方向にフィブリルが伸びた構造を有するものであるフィルタ用濾材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−57079(P2013−57079A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−259893(P2012−259893)
【出願日】平成24年11月28日(2012.11.28)
【分割の表示】特願2007−186077(P2007−186077)の分割
【原出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【出願人】(000003964)日東電工株式会社 (5,557)
【Fターム(参考)】