説明

帯電装置および画像形成装置

【課題】白点状の画像欠陥の発生を防止しつつ、帯電部材に印加される電圧の平均値が過大になることを抑えること。
【解決手段】像保持体(PR)に対向して配置されて前記像保持体(PR)表面を帯電させる帯電部材(CR)と、前記像保持体(PR)表面を帯電させる場合に、前記帯電部材(CR)に印加する帯電電圧を制御する帯電電圧制御手段(C3B)であって、直流電圧に定電流制御された交流電圧が重畳された前記帯電電圧を印加する前記帯電電圧制御手段(C3B)と、前記帯電部材(CR)の電気抵抗に応じて変動する前記交流電圧の変動幅を検出する変動幅検出手段(C7)と、前記変動幅が予め設定された設定幅よりも大きい場合に前記電気抵抗に対する前記交流電圧の変動の応答速度を低下させる応答速度制御手段(C10)と、を備えた帯電装置(CR+Eb)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置において、現像装置や帯電装置、転写装置等の部材に電圧を印加する方式に関し、下記の特許文献1、2に記載の技術が知られている。
【0003】
特許文献1としての特開2006−39133号公報には、転写ローラ(30)に印加される転写バイアスをパルス幅変調(PWM)制御により定電流制御する際に、周囲温度の変動などによって変動する転写ローラ(30)の負荷抵抗値に応じて、PWM信号(S1)のディーティ比を増減させて、精度の高い定電流制御を実行する技術が記載されている。
【0004】
特許文献2としての特開2003−140446号公報には、帯電ロール(210)に定電流制御で電圧を印加するAC電流制御回路において、帯電ロール(210)の表面の変形に伴って発生する容量性負荷の変動に対応する定電流制御の出力の応答速度について、所定時間幅以下の容量変動が発生した場合における急激な出力変動の発生を防止するために応答速度を低下させる遅延回路(500)を設けると共に、遅延回路(500)にスイッチ(511)を設けて、帯電ロール(210)への電圧の印加の制御開始時にはスイッチ(511)を閉の状態にして応答速度を高め、所定時間が経過するとスイッチ(511)を開の状態にして応答速度を低下させる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−39133号公報(「0062」〜「0084」)
【特許文献2】特開2003−140446号公報(「0034」〜「0038」、「0081」〜「0083」、図8)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、帯電部材に印加される電圧の平均値が過大になることを抑えることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するために、請求項1記載の発明の帯電装置は、
像保持体に対向して配置されて前記像保持体表面を帯電させる帯電部材と、
前記像保持体表面を帯電させる場合に、前記帯電部材に印加する帯電電圧を制御する帯電電圧制御手段であって、直流電圧に定電流制御された交流電圧が重畳された前記帯電電圧を印加する前記帯電電圧制御手段と、
前記帯電部材の電気抵抗に応じて変動する前記交流電圧の変動幅を検出する変動幅検出手段と、
前記変動幅が、予め設定された設定幅よりも大きい場合に、前記電気抵抗に対する前記交流電圧の変動の応答速度を低下させる応答速度制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
前記技術的課題を解決するために、請求項2記載の発明の画像形成装置は、
像保持体と、
前記像保持体表面を帯電させる請求項1に記載の帯電装置と、
帯電された前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
媒体表面の可視像を定着させる定着装置と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1、2に記載の発明によれば、変動幅に応じて応答速度を低下させない構成に比べて、帯電部材に印加される電圧の平均値が過大になることを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は実施例1の画像形成装置の斜視図である。
【図2】図2は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図3】図3は図2のトナー像形成装置部分の要部拡大図である。
【図4】図4は実施例1の帯電ロールに電圧を印加する帯電用電源回路の説明図である。
【図5】図5は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
【図6】図6は実施例1の応答速度制御処理のフローチャートである。
【図7】図7は実施例1の応答速度が速い場合における交流電圧の半周期分の変動の一例の説明図であり、横軸に時間を取り、交流電圧に直流電圧が重畳された電圧値を縦軸に取ったグラフである。
【図8】図8は実施例1の応答速度が遅い場合における交流電圧の半周期分の変動の一例の説明図であり、横軸に時間を取り、交流電圧に直流電圧が重畳された電圧値を縦軸に取ったグラフである。
【図9】図9は応答速度とピーク間電圧の変動幅との説明図であり、縦軸にピーク間電圧を取ったグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例である実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0012】
図1は実施例1の画像形成装置の斜視図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUは、プリンタ本体U1の上面に第1の媒体排出部の一例としての第1排紙トレイTRh、いわゆるフェイスダウントレTRhが設けられている。前記第1排出トレイTRhの媒体排出方向先端側の上面前部には、利用者が入力操作する操作部UIが設けられており、前記操作部UIには表示部等が設けられている。プリンタUの上部前面には、前開閉部の一例としてのフロントパネルUaが配置されており、フロントパネルUa下端部が左右方向に延びる回転軸により、プリンタU本体に回転可能に支持されている。したがって、現像剤容器の一例としてのトナーカートリッジや、可視像形成ユニットの一例としてのプロセスユニット等を交換する場合、フロントパネルUaを開けて交換できる。
【0013】
図2は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2において、プリンタUには、画像情報送信装置の一例としてホストコンピュータHCが電気的に接続されており、ホストコンピュータHCから送信された画像情報や制御信号等の電気信号は、プリンタUの制御部の一例としてのコントローラCに入力される。前記コントローラCは、入力される画像情報を一時的に記憶し、前記画像情報を予め設定された時期に潜像形成用の情報に変換して、潜像形成回路の一例としてのレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された情報に応じて駆動信号を潜像形成装置ROSに出力する。なお、前記操作部UI、レーザ駆動回路DLと、後述の現像ロールGa、転写ロールRtに電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
【0014】
図3は図2のトナー像形成装置部分の要部拡大図である。
図2、図3において、前記潜像形成装置ROSの左方には、黒色のトナー像を形成する可視像形成装置の一例としてのトナー像形成装置U2が配置されている。潜像形成装置ROSから出射された潜像形成光の一例としてのレーザビームLは、回転する感光体PRに入射される。
図2、図3において、実施例1のトナー像形成装置U2は、回転軸PRaを中心に矢印方向に回転する像保持体の一例としての感光体PRと、帯電部材の一例としての帯電ロールCRと、現像装置Gと、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLとを有している。また、前記トナー像形成装置U2はユニット化されており、プロセスユニットとして画像形成装置本体U1に着脱可能に構成されている。前記プロセスユニットU2の着脱は、画像形成装置本体U1の前面に開閉可能に支持されたフロントカバーUaを開放した状態で行われる。
【0015】
図2、図3において、前記感光体PRの表面は、帯電電圧が印加される帯電ロールCRにより帯電された後、潜像書込位置Q1において潜像形成装置ROSのレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。前記静電潜像が形成された感光体PR表面は回転移動して現像領域Q2、転写領域Q3を順次通過する。
現像装置Gは、内部に現像剤の一例としてのトナーを収容する現像容器Vを有する。前記現像容器V内には、現像領域Q2で感光体PRと対向し且つ現像電圧が印加される現像剤保持体の一例としての現像ロールGaが回転可能に支持されている。また、現像容器V内には、トナーを現像ロールGaに撹拌しながら搬送するトナー撹拌部材Gb,Gcが回転可能に支持されている。したがって、現像ロールGaの回転に伴って表面に保持されたトナーが現像領域Q2に搬送され、現像領域Q2を通過する感光体PR上の静電潜像が可視像の一例としてのトナー像に現像される。
【0016】
前記現像容器Vの前端部には、プリンタUに固定支持された現像剤補給装置の一例としてのカートリッジトナー補給装置TH1の補給路の一端が接続されている。前記カートリッジトナー補給装置TH1の補給路の他端は、現像剤収容容器の一例としてのトナーカートリッジTCの排出口TC3に接続されている。
図2において、トナーカートリッジTCは、内部にトナーを収容する容器本体の一例としてのカートリッジ本体TC1を有し、前記カートリッジ本体TC1内には容器内搬送部材の一例としてのトナー搬送部材TC2が回転可能に支持されている。したがって、現像装置Gでのトナーの消費に応じて、前記トナー搬送部材TC2が回転駆動してカートリッジ本体TC1内のトナーを、排出口TC3に搬送する。排出口TC3から排出されたトナーは、カートリッジトナー補給装置TH1の補給経路内の図示しない補給用搬送部材により現像装置Gの現像容器Vに搬送される。
【0017】
前記トナーカートリッジTCは、プリンタUに対して前後方向に挿抜することにより着脱可能に構成されている。前記トナーカートリッジTCの着脱は、画像形成装置本体U1の前面に開閉可能に支持されたフロントカバーUaを開放した状態で行う。
前記感光体PR、帯電ロールCR、静電潜像形成装置ROS、現像装置G等により、感光体PR上にトナー像を形成するトナー像形成装置U2が構成されている。
【0018】
図1、図2において、プリンタUの下部には、媒体収容部の一例としての給紙トレイTR1〜TR4が複数設けられている。複数の給紙トレイTR1〜TR4は、前記転写領域Q3に搬送するための媒体の一例として記録用シートSを収容している。
図2において、プリンタUの下部内部には、出入される給紙トレイTR1〜TR4の左右両端部を移動可能に支持する容器案内部材の一例としてのレールRL1,RL1が配置されている。したがって、左右一対のレールRL1,RL1により各給紙トレイTR1〜TR4は前後方向に移動可能に支持されており、前記各給紙トレイTR1〜TR4はプリンタUの前面から出入可能である。
【0019】
図2において、前記各給紙トレイTR1〜TR4の給紙側の上部には、給紙装置Kが配置されている。前記給紙装置Kは、媒体取出部材の一例としてのピックアップロールRpと、媒体搬送部材の一例としてのフィードロールおよび媒体分離部材の一例としてのリタードロールからなる捌き部材の一例としてのさばきロールRsとを有する。
給紙装置KのピックアップロールRpにより取出された記録用のシートSは、さばきロールRsにより1枚ずつ分離されて、本体搬送路SH1に給紙される。給紙されたシートSは、本体搬送路SH1に配置された複数の搬送部材の一例としてのシート搬送ロールRaにより搬送される。シート搬送ロールRaにより搬送されたシートSは、時期調整部材の一例としてのレジロールRrにより、感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3に移動する時期に合わせて、前記転写領域Q3に搬送される。
【0020】
また、プリンタUの左側部には、手差し部の一例としての手差トレイTR0が装着されている。前記手差トレイTR0から給紙されたシートSは、手差用の追加搬送路SH5から、手差搬送路SH2を通過して、前記本体搬送路SH1のシート搬送ロールRaにより搬送され、レジロールRrにより前記転写領域Q3に搬送される。
図2において、前記転写領域Q3には転写電圧が印加される転写装置の一例としての転写ロールRtが配置されている。この転写ロールRtは転写領域Q3において前記感光体PRに予め設定された圧力で接触しており、転写領域Q3を通過するシートSに感光体PR上のトナー像を転写する。
【0021】
図3において、感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3においてシートSに転写された後、前記感光体PRは、感光体クリーナCLの清掃部材の一例としてのクリーニングブレードCL1により表面に付着した残留現像剤の一例としての残留トナーが除去、回収され、清掃される。クリーニングブレードCL1で除去された残留トナーは、清掃容器の一例としてのクリーナ容器CL2に収容される。クリーナ容器CL2内の現像剤は、回収搬送部材の一例としての回収オーガCL3で前方に搬送され、前端に設けられた回収路CL4を通じて、現像容器V内に戻され、再使用される。
感光体クリーナCLにより表面に付着した残留トナーが回収された感光体PRは、前記帯電ロールCRにより再び帯電される。
【0022】
前記転写領域Q3において未定着のトナー像が転写されたシートSは、トナー像が未定着の状態で定着装置Fの定着領域Q4に搬送される。定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpが接触する定着領域Q4においてトナー像が加熱定着される。
前記トナー像形成装置U2と、転写ロールRt、定着装置Fにより、シートSに画像を記録する画像記録部材U2+Rt+Fが構成されている。
定着トナー像が形成されたシートSは、媒体案内部材の一例としてのシートガイドに案内されて排出部材の一例としての排紙ロールR1に搬送される。シートSは、前記排紙ロールR1により、媒体排出口の一例としてのシート排出口Haから前記第1排紙トレイTRhに排出される。
【0023】
プリンタUの内部の定着装置F上方には、前記シート排出口Haに接続された本体側反転路SH3が設けられている。また、前記手差しトレイTR0の上部には、追加装置である媒体反転装置の一例としてのシート反転装置U3が装着されている。前記シート反転装置U3の内部には、前記本体側反転路SH3に接続される追加反転路の一例としてのオプションシート反転路SH4が形成されている。したがって、両面印刷時には、前記定着領域Q4でトナー像が定着されたシートSは、前記本体シート反転路SH3、オプションシート反転路SH4を通過して、前記レジロールRrに搬送され、前記転写領域Q3に再送される。
前記本体側反転路SH3、オプションシート反転路SH4により、反転路SH3+SH4が構成されている。
【0024】
また、前記シート反転装置U3には、シートSの画像記録面が上面になる状態で排出される追加媒体排出部の一例としてのオプション排紙トレイTRh1、いわゆる、フェイスアップトレイTRh1が設けられている。前記オプション排紙トレイTRh1と前記本体側反転路SH3との間には、追加排出路の一例としてのオプションシート排出路SH6が設けられており、ユーザによりオプション排紙トレイTRh1に排出することが指定された場合、シートSは、前記本体側反転路SH3から前記オプションシート排出路SH6を通過して、前記オプション排紙トレイTRh1に排出される。
【0025】
図4は実施例1の帯電ロールに電圧を印加する帯電用電源回路の説明図である。
図4において、帯電ロールCRに電圧を印加する帯電用電源の一例としての帯電用電源回路Ebは、交流出力回路1と、直流出力回路2とを有する。
交流出力回路1は、プリンタUの低圧電源3にエミッタが接続された第1のトランジスタ6を有する。前記第1のトランジスタ6のコレクタには、第2のトランジスタ7のコレクタが接続されており、第2のトランジスタ7のエミッタは接地されている。各トランジスタ6,7のコレクタには、第1のコンデンサ8の一端が直列に接続されており、第1のコンデンサ8の他端は、昇圧素子の一例としての第1のトランス9の一次側9aに接続されており、第1のトランス9の一次側9aの他端は接地されている。第1のトランス9の2次側9bの一端は、帯電ロールCRに接続されている。前記符号6〜9を付した各素子により実施例1の交流昇圧回路6〜9が構成されている。
【0026】
前記第1のトランス9の2次側9bに対して、並列に第2のコンデンサ11が接続されている。また、第1のトランス9の2次側9bの他端には、交流電流検出回路12の第3のコンデンサ13の一端が直列に接続されている。第3のコンデンサ13の他端には、第4のコンデンサ14の一端が直列に接続されており、第4のコンデンサ14の他端は接地されている。
また、第3のコンデンサ13の他端には、第1のダイオード15のアノードが接続されており、第1のダイオード15のカソードには、第1の抵抗16が直列に接続されている。第1の抵抗16の他端には、第2の抵抗17の一端が直列に接続されており、第2の抵抗17の他端は接地されている。また、第1の抵抗16の他端には、第3の抵抗18の一端が直列に接続されており、第3の抵抗18の他端には、応答制御回路の一例としての遅延回路19が接続されている。
【0027】
遅延回路19は、第3の抵抗18の他端に一端が直列に接続された第4の抵抗20と、第3の抵抗18の他端に一端が直列に接続された応答制御素子の一例としての静電容量が可変の可変コンデンサ21と、を有する。したがって、実施例1の遅延回路19は、いわゆるローパスフィルタにより構成されており、可変コンデンサ21の静電容量を制御することで、静電容量に応じた遅延が発生する。したがって、帯電ロールCRの負荷抵抗が変動して流れる電流が変動し、第3のコンデンサ13等を介して、電流の変動が検出されても、遅延分だけ応答速度が遅くなる。
前記符号13〜18を付した各素子および遅延回路19により実施例1の交流電流検出回路12が構成されている。したがって、実施例1では、交流電流検出回路12に遅延回路19が組み込まれた構成となっているが、別個独立の構成とすることも可能である。
【0028】
第4の抵抗20の他端には、交流電流制御回路26の第1のコンパレータ27の第1入力側に接続されている。第1のコンパレータ27の第2の入力側には、予め設定された基準電圧を印加する基準電圧回路28が接続されている。前記基準電圧28には、コントローラCの交流制御手段C3B1からの信号が入力され、基準電圧28の印加、非印加、すなわちオン、オフが制御され、交流出力回路1のオン、オフが制御される。
第1のコンパレータ27の出力側は、第2のコンパレータ31の第1入力側に接続されており、遅延回路19からの入力信号と基準電圧との差分に応じた出力が第2のコンパレータ31の第1入力側に入力される。第2のコンパレータ31の第2入力には、予め設定された交流電圧の周波数に基づいた信号を出力する発振回路32に接続されている。
【0029】
第2のコンパレータ31の出力側は、前記第1のトランジスタ6および第2のトランジスタ7のベースに接続されており、発振回路32の信号と第1のコンパレータ27からの入力信号との差分に応じて各トランジスタ6,7を制御して、第1のトランス9の2次側9bに交流電圧を発生させる。
前記各コンパレータ27、31および基準電圧回路28により、実施例1の交流電流制御回路26が構成されている。また、前記符号6〜31を付した各素子により、定電流制御回路により構成された交流出力回路1が構成されている。
したがって、帯電ロールCRの負荷抵抗が変動すると、交流電流検出回路12から第1のコンパレータ27に入力される信号が遅延回路19により遅延した後に変動して、第2のコンパレータ31の出力が変動する。したがって、トランス9の1次側9aに流れる電流が変動し、2次側9bに流れる電流が一定になるように制御される。
【0030】
前記直流出力回路2は、低圧電源3に一次側41aの一端が接続された第2のトランス41を有する。第2のトランス41の一次側41aの他端は、第3のトランジスタ42のコレクタに接続されており、第3のトランジスタ42のエミッタは接地されている。
第2のトランス41の2次側41bは、一端が接地されており、他端には第2のダイオード43のカソードが接続されている。第2のダイオード43のアノードには、第4のコンデンサ44の一端が接続されており、第4のコンデンサ44の他端は接地されている。また、第2のダイオード43のアノードには、第5の抵抗46の一端が接続されており、第5の抵抗46の他端は、第6の抵抗47の一端に接続されている。第6の抵抗47の他端は接地されている。
【0031】
第6の抵抗の一端は、直流電圧制御回路48に接続されており、直流電圧制御回路48は第3のトランジスタ42のベースに信号を出力する。直流電圧制御回路48には、コントローラCの直流回路作動手段C3B2から信号が入力され、直流電圧制御回路48の作動、非作動、すなわち、オン、オフが制御される。
前記符号41〜48が付与された各素子により、実施例1の直流出力回路2が構成されている。
したがって、直流電圧制御手段48がオンになると、トランジスタ42が制御されて、低圧電源3からの電圧が第2のトランス41で昇圧されて、第2のダイオード43や第4のコンデンサ44で整流されて、直流出力回路2から直流電圧が出力される。
【0032】
直流出力回路2の出力には、第7の抵抗51を介して、第1のトランス9の2次側9bに接続されている。したがって、帯電ロールCRには、交流出力回路2の第2のトランス9で発生する定電流制御された交流電圧に、直流出力回路2から出力された直流電圧が重畳された重畳電圧が印加される。
なお、実施例1の帯電用電源回路Ebには、帯電ロールCRに印加される電圧の変動を検出する変動検出部材の一例として、電圧計52が接続されている。
前記帯電ロールCR、帯電用電源回路Ebおよびこれらを制御する手段により、実施例1の帯電装置CR+Ebが構成されている。
【0033】
(実施例1の制御部の説明)
図5は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
図5において、実施例1の画像形成装置UのコントローラCは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されており、外部との信号の入出力、および、入出力信号レベルの調節等を行うI/O、必要な処理を実行するためのプログラム、および、データ等が記憶されたROM、必要なデータを一時的に記憶するためのRAMや、HDD、前記ROMや、前記HDDに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU、ならびにクロック発振器等を有しており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0034】
(コントローラCに接続された信号入力要素)
前記コントローラCには、操作部UI、電圧計52、温度センサSN1、湿度センサSN2等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
前記操作部UIは、プリンタUの電源のオン、オフをする電源釦UI1、表示部UI2、方向入力釦の一例としての矢印キー等の各種の入力釦UI3等を有する。
電圧計52は、帯電ロールCRに印加される電圧を測定する。
温度センサSN1は、プリンタUの環境温度を検出する。
湿度センサSN2は、プリンタUの環境湿度を検出する。
【0035】
(コントローラCに接続された被制御要素)
コントローラCは、次の被制御要素DL,D1,Eの制御信号を出力している。DL:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路DLは、潜像形成装置ROSを制御して、感光体PR表面に潜像を形成する。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、感光体PR等を回転駆動する。
【0036】
E:電源回路
電源回路Eは、現像用電源回路Ea、帯電用電源回路Eb、転写用電源回路Ec、定着用電源回路Edや、低圧電源3等を有する。
Ea:現像用電源回路
現像用電源回路Eaは、現像装置Gの現像ロールGaに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用電源回路
帯電用電源Ebは、定電流制御された交流電圧を出力する交流出力回路1と、直流電圧を出力する直流出力回路2とを有し、帯電ロールCRに電圧を印加する。
Ec:転写用電源回路
転写用電源回路Ecは、転写ロールRtに転写電圧を印加する。
Ed:定着用電源回路
定着用電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電源を供給する。
【0037】
(コントローラCの機能)
前記コントローラCは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、コントローラCは次の機能を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、受信した画像の情報に応じて、前記帯電ロールCR、転写ロールRt、定着装置F等の動作を制御して画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
【0038】
C2:メインモータ制御手段
主駆動源制御手段の一例としてのメインモータ制御手段C2は、メインモータ駆動回路D1を介して前記メインモータM1の駆動を制御して、現像装置G、定着装置Fの加熱ロールFh、排出ロールRh等の駆動を制御する。
C3:電源制御手段
電源制御手段C3は、現像電圧制御手段C3Aと、帯電電圧制御手段C3Bと、転写電圧制御手段C3Cと、定着電源制御手段C3Dとを有し、電源回路Eの作動を制御して、各部材への電圧や電源供給を制御する。
【0039】
C3A:現像電圧制御手段
現像電圧制御手段C3Aは、現像用電源回路Eaを制御して現像器Gの現像ロールGaへの現像電圧Vbの印加を制御する。
C3B:帯電電圧制御手段
帯電電圧制御手段C3Bは、交流出力回路1を作動させる交流回路作動手段C3B1と、直流出力回路2を作動させる直流回路作動手段C3B2とを有し、帯電用電源回路Ebを制御して、帯電ロールCRへの帯電電圧VHの印加を制御する。
た場合に、帯電ロールCRの昇温を実行する。
【0040】
C3C:転写電圧制御手段
転写電圧制御手段C3Cは、転写用電源回路Ecを制御して、転写ロールRtに印加する転写電圧Vtを制御する。
C3D:定着電源制御手段
定着電源制御手段C3Dは、定着用電源回路Edを制御して、定着装置Fのオン、オフを制御して、定着温度の制御を行う。
C4:潜像形成制御手段
潜像形成制御手段C4は、前記レーザ駆動回路DLを介して潜像形成装置ROSを制御し、感光体PR表面に静電潜像を形成する。
【0041】
C5:定電流値設定手段
定電流値設定手段C5は、温度センサSN1および湿度センサSN2の検出結果に基づいて低温低湿等の環境を判別する環境判別手段C5Aと、累積印刷枚数に基づいて感光体PRの使用に伴う劣化の程度を判別する劣化判別手段C5Bと、を有し、帯電ロールCRの温度や湿度等の環境や、感光体PRの使用に伴う劣化に基づいて、帯電ロールCRに印加される交流電圧を定電流制御する際の定電流値を設定する。なお、温度や湿度、感光体PRの使用に伴う劣化、すなわち感光体PRの膜厚の変化に応じて、定電流値を制御する技術は、例えば、特開2007−218977号公報、特開2007−218978号公報、特開2008−164737号公報、特開2004−333789号公報、特開2004−62062号公報等に記載されており、従来公知であり、種々の構成を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
【0042】
C6:定電流値制御手段
定電流値制御手段C6は、定電流値設定手段C5で設定された定電流値に基づいて、交流出力回路1において定電流制御される定電流値の制御を行う。実施例1の定電流値制御手段C6は、基準電圧回路28の基準電圧を制御することで、定電流値を変更、制御する。
C7:変動幅検出手段
変動幅検出手段C7は、帯電ロールCRの電気抵抗に応じて変動する交流電圧の変動幅を検出する。実施例1の変動幅検出手段C7は、一例として、10周期分の交流電圧のピーク間電圧Vppについて、ピーク間電圧の最大値と最小値との差を、変動幅として検出する。
【0043】
C8:設定幅記憶手段
設定幅記憶手段C8は、変動幅が大きいか否かを判別するために予め設定された設定幅を記憶する。なお、実施例1では、設定幅の一例として、0.1[kV]を記憶している。
C9:変動幅判別手段
変動幅判別手段C9は、変動幅検出手段C7で検出された変動幅が、設定幅以下であるか否かを判別する。
【0044】
C10:応答速度制御手段
応答速度制御手段C10は、変動幅が前記設定幅よりも大きい場合に、帯電ロールCRの電気抵抗に対する交流電圧の変動の応答速度を低下させる。実施例1の応答速度制御手段C10は、可変コンデンサ21の静電容量の値を制御することにより、応答速度を変動させる。なお、実施例1の応答速度制御手段C10では、定電流値の設定がされる度に、応答速度が最高速の状態を初期値として、応答速度の設定、制御が行われる。実施例1では、変動幅が設定幅よりも大きい場合には、可変コンデンサ21の静電容量は、一例として、10[pF]を1段階として、1段階ずつ応答速度が遅くなる方向に制御する。
【0045】
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1の画像形成装置Uの処理の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(応答速度制御処理のフローチャートの説明)
図6は実施例1の応答速度制御処理のフローチャートである。
図6のフローチャートの各ST:ステップの処理は、プリンタUのコントローラCのハードディスク等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はプリンタUの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図6に示すフローチャートはプリンタUの電源が投入された時に開始される。
【0046】
図6のST1において、画像情報等を受信して、画像形成動作であるジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、環境および劣化に基づいて、帯電ロールCRの定電流制御に使用される定電流値を設定する。そして、ST3に進む。
ST3において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST4に進む。
(1)設定された定電流値に応じて、帯電用電源回路Ebを制御して、帯電ロールCRに電圧を印加する。
(2)感光体PRの駆動を開始する。
(3)可変コンデンサ21を制御して、応答速度を最高速に初期化、設定する。
【0047】
ST4において、Vppの変動幅を測定し、ST5に進む。
ST5において、変動幅が設定幅よりも小さいか否かを判別する。ノー(N)の場合はST6に進み、イエス(Y)の場合はST7に進む。
ST6において、応答速度を1段階下げる。すなわち応答速度を遅くする。そして、ST4に戻る。
ST7において、設定された定電流値および応答速度に基づいて、画像形成動作を実行し、ST8に進む。
ST8において、ジョブが終了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST8を繰り返し、イエス(Y)の場合はST1に戻る。
【0048】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、画像形成動作時に、帯電ロールCRには帯電用電源回路Ebから、定電流制御された交流電圧が直流電圧に重畳された帯電電圧が印加される。このとき、帯電ロールCRの負荷変動に応じて変動する交流電圧の変動幅が大きい場合には、応答速度が低下される。
帯電ロールCRでは、形状や環境、ロールの周方向の抵抗率のばらつき等に応じて、電気抵抗が変動することがあり、流れる電流が局所的に変化する。このとき、定電流制御がされた交流電流では、流れる電流の変化した場合に、定電流値を保持するために、交流電流検出回路12で検知された電流の変化が電圧値に変換されて遅延回路19に入力される。遅延回路19では入力が遅延して出力され、遅延回路19からの出力を受けた交流制御回路26で定電流値が保持されるように制御され、結果としてピーク間電圧が変化する。このときの遅延回路19における応答の遅延が応答速度となり、可変コンデンサ21が制御されて、応答速度が制御されている。
【0049】
図7は実施例1の応答速度が速い場合における交流電圧の半周期分の変動の一例の説明図であり、横軸に時間を取り、交流電圧に直流電圧が重畳された電圧値を縦軸に取ったグラフである。
図8は実施例1の応答速度が遅い場合における交流電圧の半周期分の変動の一例の説明図であり、横軸に時間を取り、交流電圧に直流電圧が重畳された電圧値を縦軸に取ったグラフである。
図9は応答速度とピーク間電圧の変動幅との説明図であり、縦軸にピーク間電圧を取ったグラフである。
【0050】
図7において、応答速度が速い場合には、帯電ロールCRの電気抵抗の変動に対して、速やかに応答して細かく、精度良く頻繁に交流電圧が変動している。しかしながら、局所的な変動についても対応しすぎて、極値については、−1.80[kV]から−1.87[kV]程度のばらつきがある。一方で、図8において、応答速度が遅い場合には、応答が遅く、局所的な変動に対応できず、極値については、−1.80[kV]から−1.82[kV]となっている。
図7、図8の結果から直流電圧成分を除外して交流電圧の1周期分のピーク間電圧Vppを演算すると、図9に示す結果となった。図9において、図7に示す応答速度が速い場合には、Vppが最小で2.02[kV]、最大で2.18[kV]となり、変動幅は0.16[kV]となった。一方で、図8に示す応答速度が遅い場合には、Vppが最小で2.0[kV]、最大で2.08[kV]となり、変動幅は、0.08[kV]となった。
【0051】
帯電ロールCRが感光体PRを帯電させる際に、帯電不良に起因する白点、白抜けのような画像欠陥は、Vppの最小値が大きく関係しており、Vppの最小値が白点等が発生しない値以上になるように制御する必要がある。
ここで、Vppの変動幅が大きい場合、すなわち最大Vppと最小Vppの差が大きい場合、白点の発生を防止するためには、最小Vppを上げなければならず、最小Vppを上げると、それにつれて最大Vppも大きくなる。この上げざるを得なかった最大Vppによって、放電に伴う感光体への負荷、いわゆる放電ストレスが増大する。
これに対して、Vppの変動幅が小さい場合、すなわち最大Vppと最小Vppの差が小さい場合は、白点を消すために、最小Vppを上げても、それによる最大Vppの上がり具合は、変動幅が大きい場合に比べて、小さくなる。よって、変動幅が小さくなると、放電ストレスは抑えられる。
【0052】
ここで、実施例1では、変動幅に応じて、応答速度が制御されており、変動幅が大きすぎると応答速度が低くなって、Vppの平均が小さくなっている。したがって、応答速度を制御しない場合に比べて、変動幅が大きくなりすぎることが低減されており、感光体PRへの放電ストレスが増大することが抑制されている。
したがって、実施例1では、変動幅に応じて応答速度を制御しない従来の構成に比べて、白点状の画像欠陥の発生を防止しながら、帯電ロールCRに印加されるVppの平均値が、不必要に過大になることが低減されている。
【0053】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてプリンタUを例示したが、これに限定されず、複写機、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、単色の画像形成装置に限定されず、多色、いわゆるカラーの画像形成装置により構成することも可能である。
【0054】
(H02)前記実施例において、帯電ロールCRを清掃する清掃部材として、帯電ロールクリーナを設けることが可能である。
(H03)前記実施例において、ジョブが実行される度に定電流値の設定や応答速度の制御を行う構成を例示したが、応答速度の制御を行う時期は、これに限定されず、例えば、プリンタUの電源投入時にのみ実行したり、省電力状態、いわゆるスタンバイモードから復帰した場合に実行したり、予め設定された枚数印刷する度に実行したり、定電流値が変更された場合にのみ実行したり等、任意の条件に基づいて応答速度の設定、制御が可能である。定電流値を制御する時期も同様である。
【0055】
(H04)前記実施例において、帯電用電源回路Ebの構成は例示した構成に限定されず、設計や仕様等に応じて任意に変更可能である。また、遅延回路の構成も実施例に例示した構成に限定されず、任意に変更可能である。特に、応答速度を制御する構成については、実施例に例示した可変コンデンサの構成に限定されず、他の素子、例えば、可変抵抗等が追加されて応答速度を制御可能な任意の構成を採用可能である。
(H05)前記実施例において、例示した具体的な数値や材料名等は、設計や仕様等に応じて、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0056】
C3B…帯電電圧制御手段、
C7…変動幅検出手段、
C10…応答速度制御手段、
CR…帯電部材、
CR+Eb帯電装置。
F…定着装置、
G…現像装置、
PR…像保持体、
ROS…潜像形成装置、
Rt…転写装置、
S…媒体、
U…画像形成装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像保持体に対向して配置されて前記像保持体表面を帯電させる帯電部材と、
前記像保持体表面を帯電させる場合に、前記帯電部材に印加する帯電電圧を制御する帯電電圧制御手段であって、直流電圧に定電流制御された交流電圧が重畳された前記帯電電圧を印加する前記帯電電圧制御手段と、
前記帯電部材の電気抵抗に応じて変動する前記交流電圧の変動幅を検出する変動幅検出手段と、
前記変動幅が、予め設定された設定幅よりも大きい場合に、前記電気抵抗に対する前記交流電圧の変動の応答速度を低下させる応答速度制御手段と、
を備えたことを特徴とする帯電装置。
【請求項2】
像保持体と、
前記像保持体表面を帯電させる請求項1に記載の帯電装置と、
帯電された前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
媒体表面の可視像を定着させる定着装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−65104(P2011−65104A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−218028(P2009−218028)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】