説明

平板パネル洗浄装置及びそれに使用されるロールブラシ

【課題】隙間空間がなく洗浄工程中に噴射された液体によるミストが洗浄装置の外部に漏出し汚染及び腐食作用をおこすことを防止する洗浄装置を提供することにある。
【解決手段】本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置は、内壁210、内壁210と締結され内部に空間を有する中空円筒形締結部215a及び中空円筒形締結部215aの空間を通過する回転軸230a、回転軸230aと一体型であり、締結部の外径よりさらに大きい内径を有する中空円筒形液除け220a及びロールブラシ250aを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平板パネル(flat panel display)洗浄装置及びそれに使用されるロールブラシに関するもので、より詳細には内部のミスト(mist)が外部に漏れ出ることを防止する平板パネル洗浄装置及びそれに使用されるロールブラシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
洗浄工程は半導体製造工程をはじめとして微細な加工を必要とする電子装備に非常に重要な工程である。特に本発明の技術分野である平板パネル洗浄工程は平板パネルが上下2個のロールブラシの間で移動し、移動する間に上から洗浄液等を、ノズル(未図示)を介して噴射し、ロールブラシが平板パネルをブラッシング又はスクラビング(SCRUBBING)して進行される。
【0003】
従来技術による平板パネル洗浄装置及びロールブラシを、図面を参照して説明する。
【0004】
図1は従来技術による平板パネル洗浄装置100とロールブラシ150を図示した図面である。
【0005】
図1を参照すれば、従来技術による平板パネル洗浄装置100は洗浄装置の内壁100に位置し、回転運動をする液除け120、液除け120と一体型であり、回転運動をする回転軸130、回転軸の本体部分に形成されたブラシ140で構成される。
【0006】
また、従来技術による平板パネル洗浄装置100のロールブラシ150は上下に移動する。そのため内壁110の液除け120が互いに交わるように成されており、内壁110にはロールブラシ150の回転軸130及び液除け120の移動にともなう隙間空間105が必要である。
【0007】
このような従来技術による平板パネル洗浄装置100とロールブラシ150は上下移動のための隙間空間105が必須的に内壁110に形成されなければならない。そのため平板パネル洗浄工程で発生したミストがこの隙間空間105を通して外部に漏出される。
【0008】
外部に漏出したミストは、小さくは平板パネル洗浄装置100のベアリングから装備、大きくは周辺の他の工程装備にまで影響を与え、特に金属材質を腐食させる。また、空気中に混ざり浮遊しつつ化学的に安定しなければならない製造ライン内部、その他の工程に影響を与える。
【0009】
洗浄液は平板パネル表面に形成された埃粒子又は有機残留物などを除去する工程であるため、酸性またはアルカリ性を帯びることがあり、種類によっては高い反応性を示し得る。特に極性が高い場合、工程装備だけでなく人体にも害を及ぼすため、ミストが発生し製造ライン内部から漏出することを抑制しなければならない。
【0010】
しかし、従来技術による平板パネル洗浄装置100は隙間空間105が必須的であるため、このような装備腐食及び空気汚染を防止することができない。
【特許文献1】韓国特許公開2006−0000366号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明が解決しようとする技術的課題は、隙間空間がなく洗浄工程中に噴射された液体によるミストが洗浄装置の外部に漏出し汚染及び腐食作用をおこすことを防止する洗浄装置を提供することにある。
【0012】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、隙間空間がなく洗浄工程中に噴射された液体によるミストを洗浄装置の外部に漏出することを防止するロールブラシを提供することにある。
【0013】
本発明の目的は以上で言及された目的に制限されず、言及されていない他の目的は下記の記載から当業者に明確に理解し得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記技術的課題を達成するための本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置は、内壁、内壁と締結されて内部に空間を有する中空円筒形締結部、及び中空円筒形締結部の空間を通過する回転軸、回転軸と一体型であり、締結部の外部よりさらに大きい内径を有する中空円筒形液除け、及びブラシを備えたロールブラシを含む。
【0015】
本発明の他の実施形態による平板パネル洗浄装置は、円柱形態の第1回転軸、第1回転軸が通過する空間を有する第1中空円筒形締結部、第1回転軸の第1位置に位置し、第1回転軸と一体化され第1中空円筒形締結部の外径よりさらに大きい内径を有する第1中空円筒形液除け、及び本体部に位置する第1ブラシを含む第1ロールブラシ、及び円柱形態の第2回転軸、第2回転軸が通過する空間を有する第2中空円筒形締結部、第2回転軸の第2位置に位置し、第2回転軸と一体化され、第2中空円筒形締結部の外径よりさらに大きい内径を有する第2中空円筒形液除け、及び本体部に位置する第2ブラシを含む第2ロールブラシを含む。
【0016】
また、上記他の技術的課題を達成するための本発明の一実施形態によるロールブラシは、円柱形態の回転軸、回転軸が通過する空間を有する中空円筒形締結部、外端部に位置し回転軸と一体化され、締結部の外径よりさらに大きい内径を有する中空円筒形液除け、及び本体部に位置するブラシを含む。
【0017】
その他実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施形態による平板パネル洗浄装置及びロールブラシを利用し、平板パネル洗浄工程を行う場合、平板パネル洗浄装置の内壁に隙間がなく、平板パネル洗浄装置内部から発生されるミストが外部に漏出しないため、ベアリング及びその他の部分にミストが影響をあたえず装備及び部品の寿命が延長される。
【0019】
本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解し得るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付した図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になるものである。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、単に本実施形態は本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を指し示す。
【0021】
以下、本発明の好ましい実施形態に対して添付した図面を参照し、より詳細に説明する。
【0022】
図2は本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置200を概略的に図示した斜視図である。図3Aないし図5をさらに参照し、本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置200をより詳細に理解し得る。
【0023】
図2を参照すれば、本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置200は、内壁210,内壁210と締結され、内部に空間を有する中空円筒形締結部215a・215b、及び締結部215a・215bを通過する回転軸230a・230b、回転軸230a・230bと一体型であり、締結部215a・215bの中空円筒部の外径(Dout)よりさらに大きい内径(Din)を有する中空円筒形液除け220a・220b、及び本体部(B)にブラシ240a・240bを備えるロールブラシ250a・250bを含む。ロールブラシ250a・250bは複数備えることができ、特に上下に2個のロールブラシ250a・250bが対を成して備え得る。
【0024】
内壁210に締結部215a・215bが締結され得る。締結部215a・215bは回転軸230a・230bが通過することができ、内が空いた中空円筒部217を含み得る。締結部215a・215bが内壁210に固定されるための平板部(図3Aの216)をさらに備え得る。
【0025】
パンネル部216は内壁210と相接し、ネジ、リベット、くぎ等を含む締結手段で固定され得、接着剤等を利用したり、溶接等の方法で固定し得る。中空円筒部217の長さは後述するロールブラシ250a・250bの液除け220a・220bと相関し調節され得、具体的に限定される必要はない。締結部215a・215bに対するより詳細な理解は図3Aを参照し得る。
【0026】
ロールブラシ250a・250bは回転軸230a・230b、液除け220a・220b及びブラシ240a・240bを含む。ロールブラシ250a・250bは回転軸230a・230b及び液除け220a・220bが露出して見える外端部(A)とブラシ240a・240bが形成され本体部(B)に分けて考慮し得る。
【0027】
ロールブラシ250a・250bの回転軸230a・230bは内壁210及び締結部215a・215bの中空円筒部217の内部を通過する円柱形態であり、平板パネル洗浄装置200内に水平状態で位置する。
【0028】
ロールブラシ250a・250bは上下、すなわち地面に垂直な方向に移動が可能である。地面に垂直な方向に上下移動が可能な理由は一対のロールブラシ250a・250bの間に平板パネルを通過させなければならないため、最大移動距離は各ロールブラシ250a・250bが洗浄する平板パネルの厚さ分、下に移動し得る。平板パネルの厚さは各製品によって非常に多様であるため、各ロールブラシ250a・250bが移動可能な距離は平板パネルにともない多様である。
【0029】
また、整列上の誤差を少なくするため一対のロールブラシ250a・250bのうち片方は固定型で運用され得る。例えば、下部ロールブラシ250bを固定し、移動しないようにして上部ロールブラシ250aだけ上下に移動されるようにし得る。また、その反対に上部ロールブラシ250aを固定し、下部ロールブラシ250bだけ上下に移動されるように運用し得る。
【0030】
平板パネルの厚さによって多様に移動されるようにするため弾性復元力を有するようにし得る。すなわち平板パネルがロールブラシ250a・250bの間を通過しない場合の初期位置は二つのロールブラシ250a・250bが互いに接触した状態であったり、微細な間隔で離隔させることができ、平板パネルがロールブラシ250a・250bの間を通過する場合、平板パネルの厚さによって互いに離隔させることができ、平板パネルがロールブラシ250a・250bの間を通過した以降にはスプリング等の弾性体によって初期位置に復元させ得る。下部ロールブラシ250bを固定型で運用する場合、上部ロールブラシ250aは弾性体を備えずに平板パネルにより上昇し、重力により下降され得る。
【0031】
締結部215a・215bと回転軸230a・230bの間にベアリング(図4及び図5の270)がさらに含まれ得る。具体的に締結部215a・215bの中空円筒部217と回転軸230a・230bの間であり得る。ベアリングに対する詳細な理解は図4及び図5を参照し得る。
【0032】
ロールブラシ250a・250bの外端部(A)に液除け220a・220bが含まれ得る。
【0033】
液除け220a・220bは水平方向に位置する中空円筒形であり得る。特に回転軸230a・230bに固定されたり、一体型であり得、一方向が閉鎖された構造であり得る。円筒形の閉鎖されていない部分は締結部215a・215bまたは締結部217を覆うように形成され得る。
【0034】
すなわち、閉鎖されていない部分の内径(Din)が締結部(215a・215bまたは締結部の中空円筒部217)の外径(Dout)より大きいように形成され締結部(215a・215bまたは締結部の中空円筒部217)が液除け220a・220bの内部に挿入される構造であり得る。
【0035】
このとき液除け220a・220bと締結部215a・215bは物理的に接触せず間隔を置いて離隔され得る。この間隔は好ましくは数ミリメートルであり得、水平方向間隔と垂直方向間隔は互いに独立的である。例えば液除け220a・220bと締結部215a・215bの水平間隔は2ないし4ミリメートルであり、垂直方向間隔は4ないし8ミリメートルであり得る。また、液除け220a・220bの内径と締結部215a・215bの外径の垂直方向間隔はロールブラシ250a・250bの上下移動距離と同じであり得る。
【0036】
液除け220a・220bの中空円筒部の水平方向長さは具体的に限定される必要はないが、許容される限り長くするのが本発明の目的を達成するのにより有利であり得る。
【0037】
回転軸230a・230bの一端に駆動部260がさらに含まれ得る。内壁210の外部に延長された回転軸230a・230bの一端に駆動ベルト(b)等を使用し回転力を伝達する駆動部260がさらに含まれ得る。例えば駆動部260は内壁210の外部に位置し得、回転力を発生するモータ(M)が備えられ得る。外部に駆動部260をさらに含む場合、内壁210に回転軸230a・230bが整列されるよう貫通口(h、図5参照)が形成され得る。貫通口(h)及び駆動部260に対するより詳細な理解は図4を参照し得る。
【0038】
ロールブラシ250a・250bの液除け220a・220bは各々本体部(B)から互いに異なる距離に位置し前記ロールブラシ250a・250bが上昇及び下降するとき液除け220a・220bが互いに衝突せず、互い交わるように構成し得る。より詳細に各ロールブラシ250a・250bの本体部(B)の長さは同じになり得、ロールブラシ対250a・250bのうち、上部ロールブラシ250a本体部から液除け220aの水平方向終端部までの長さ(L1)が、下部ロールブラシ250bの本体部(B)から液除け220bの水平方向開始部までの長さ(L2)より短くなり得る。
【0039】
またその反対に下部ロールブラシ250bの本体部(B)から液除け220bの水平方向終端部までの長さが上部ロールブラシ250a本体部から液除け220aの水平方向開始部までの長さより短くなり得る。液除け220a・220bの構造に対するより詳細な理解は図3Bを参照し得る。
【0040】
各構成要素はサス(SUS)等の金属で製作され得る。
【0041】
図3Aは本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置200とロールブラシ250a・250bに使用される締結部215を簡略に図示した斜視図である。
【0042】
図3Aを参照すれば、本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置200とロールブラシ250a・250bに使用される締結部215は、平板部216及び中空円筒部217を含む。平板部216は図2を参照した説明で言及したように、内壁210と固定されるための部分である。ネジ、リベット、くぎ等の締結手段を利用して固定され得ることを意味するため図面に穴218を図示した。しかしこれは例示的なもので、締結手段を使用せず接着剤等で固定したり、内壁210と一体型を製作し得る。内壁210に貫通口(h)が形成される場合中空円筒部217と貫通口(h)が整列される。
【0043】
図3Bは本発明の一実施形態によるロールブラシ250a・250bを簡略に図示した斜視図である。
【0044】
図3Bを参照すれば、本発明の一実施形態によるロールブラシ250aは、円柱形態の回転軸230a、外端部(A)に位置し、回転軸230aと一体化され締結部215a・215bの中空円筒部217の外径より大きな内径を有する中空円筒形液除け220a、及び本体部(B)に位置するブラシ240aを含む。
【0045】
液除け220aは回転軸230aに固定されたり一体型であり、一方向は閉鎖された構造である。具体的に本体部(B)方向に閉鎖されており、外端部(A)方向にオープンされている。
【0046】
液除け220aの内径は締結部215a・215bの外径よりさらに大きい。
【0047】
回転軸230aは内壁210に貫通口(h)が形成されている場合、貫通口を貫通し得る。また貫通口(h)を貫通し外部の駆動部260と機械的に連結され回転運動をし得る。駆動部260に関するより詳細な説明は図4を参照し、後述する。
【0048】
図3Cは本発明の他の実施形態によるロールブラシを概略的に図示した斜視図である。
【0049】
図3Cを参照すれば、本発明の他の実施形態によるロールブラシ250は、円柱形態の回転軸230、外端部(A)に位置し、回転軸230と一体化され、締結部215の中空円筒部217の外径より大きな内径を有する中空円筒形液除け220、本体部(B)に位置するブラシ240及び液除け220の外部に位置するファン255aを含む。本実施形態で、ファン255aはハネ形で形成され得る。
【0050】
ファン255aはロールブラシ250と共に回転し平板パネル洗浄装置200の内壁210方向から内部方向に気流を起こし得る。ファン255aが起こす気流は平板パネル洗浄装置200内部で発生するミストが内壁210方向に行かないようにし得る。そのため、ミストが内壁210とロールブラシ250の隙間、詳細に言えば回転軸230と締結部215の間の隙間に漏出され得る余地がより防止され得る。
【0051】
ファン255aが含むハネの個数及び形は特別に限定する必要はないが、隣接した他のロールブラシのファンと衝突しない範囲内になるよう広い平面積を有するように製作されるのがミストの漏出を防止するのにより効果的であり得る。すなわち、内壁210面にミストまたは液体がはねることを防ぎ得るためである。
【0052】
また、ロールブラシ250は平板パネルの上下で回転し得るため、ファン255aの方向が反対になり得る。より詳細に、図3Cはロールブラシ250が時計方向に回転する場合を例示した。ロールブラシ250が反時計方向に回転する場合にはファン255aの方向が反対であり得る。
【0053】
ファン255aは液除け220と一体型で製作され得るが、液除け220と脱着し得るように製作され得る。例えば、ネジ等で固定されるように製作され得、液除け220の外部に穴を形成し、ファンが付けられた後固定されるよう製作され得る。ファン255aを液除け220の外部に装着する多様な方法は本明細書でこれ以上詳細に言及しなくとも発明を実施しようとする当業者が多様に実施し得るものである。
【0054】
図3Dは本発明のまた他の実施形態によるロールブラシを概略的に図示した斜視図である。
【0055】
図3Dを参照すれば、本発明のまた他の実施形態によるロールブラシ250は円柱形態の回転軸230、中空円筒形液除け220、ブラシ240及びひれ形ファン255bを含む。
【0056】
ひれ形ファン255bは図面で4角形の形態であるが、これに限定されず多様な形で形成され得る。また、ひれ形ファン255bはハネ形ファン255aより大きさが小さく製造及び維持補修が容易である。
【0057】
図4は本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置200のロールブラシ250aを概略的に図示した総断面図である。本発明を利用しやすいようにするため1個のロールブラシ250aだけを図示したものであり、本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置200の内壁210と結合する状態を共に図示した。特に内壁210は貫通口(h)を含む。
【0058】
図4を参照すれば、本発明の平板パネル洗浄装置200のロールブラシ250aは、円柱形態の回転軸230aが通過する空間を有する中空円筒形締結部215a、外端部(A)に位置し、回転軸230aと一体化され締結部215aの外径より大きな内径を有する中空円筒形液除け220a、及び本体部(B)に位置するブラシ240aを含む。
【0059】
回転軸230aは平板パネル洗浄装置200の外部に延長され駆動部260から駆動され得る。
【0060】
駆動部260は回転力を発生するモータ(M)を備えることができ、駆動ベルト(b)などを利用し回転力を回転軸230aに伝達し、駆動し得る。
【0061】
液除け220aはロールブラシ250aに固定されたり、閉鎖された構造であり得る。円筒形の閉鎖されていない部分は締結部215aの中空円筒部217を覆うように形成され得る。すなわち、閉鎖されていない部分の内径が締結部215aの中空円筒部217の外径よりさらに大きいように形成され締結部215aが液除け220aの内部に挿入される構造であり得る。このとき液除け220aと締結部215aは物理的に接触せず、間隔をおいて離隔され得る。
【0062】
締結部215aの外径と液除け220aの内径の間隔はロールブラシ250aの上下移動距離と同じであり得る。
【0063】
締結部215aと回転軸230a間にベアリング270をさらに含み得る。図面にはボールベアリングの断面図を図示したが、これに限定されずローラーベアリングを適用し得る。
【0064】
図5は本発明の他の実施形態によるロールブラシ対250a・250bを概略的に図示した総断面図である。
【0065】
図5を参照すれば、本発明の他の実施形態によるロールブラシ対250a・250bは、上部ロールブラシ250aと下部ロールブラシ250bで構成され、上部ロールブラシ250aの本体部(B)から液除け220aの終端までの距離(L1)より下部ロールブラシ250bの本体部(B)から液除け220bの開始端までの距離(L2)がより長い。図5にも内壁210が貫通口(h)を含むことを図示してあり、図面が複雑になることを防止するため駆動部260を省略した。その他他の構成要素に対する説明は図4を参照し得る。
【0066】
図5にも図示されたロールブラシ対250a・250bは平板パネルを洗浄するうち、どちらか一方のロールブラシ250a・250bが上昇または下降をしても液除け220a・220bが互いに衝突しない。
【0067】
以上添付した図面を参照し本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明の技術的思想や、必須的な特徴を外れない範囲内で多様に置換、変形及び変更が可能であるため他の具体的な形態で実施し得るということを理解し得るであろう。そのため以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的でないことを理解しなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明の実施形態による平板パネル洗浄装置及びロールブラシは移送しつつ洗浄工程を進行する半導体及び平板パネルディスプレイを製造する製造装置に広く利用し得る。ただし、本実施形態による平板パネル洗浄装置及びロールブラシは例示的なものに過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】従来技術による平板パネル洗浄装置およびロールブラシを図示した図である。
【図2】本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置を概略的に図示した斜視図である。
【図3A】本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置とロールブラシに使用される締結部を概略的に図示した斜視図である。
【図3B】本発明の一実施形態によるロールブラシを概略的に図示した斜視図である。
【図3C】本発明の他の実施形態によるロールブラシを概略的に図示した斜視図である。
【図3D】本発明の他の実施形態によるロールブラシを概略的に図示した斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による平板パネル洗浄装置のロールブラシを概略的に図示した総断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態によるロールブラシを概略的に図示した斜視図である。
【符号の説明】
【0070】
200 平板パネル洗浄装置
210 内壁
215 締結部
216 平板部
217 中空円筒部
220 液除け
240 ブラシ
250 ロールブラシ
255a ファン
255b ファン
260 駆動部
270 ベアリング
M モータ
B 駆動ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内壁、前記内壁と締結され、内部に空間を有する中空円筒形締結部と、
前記中空円筒形締結部の空間を通過する回転軸、前記回転軸と一体でなされ、前記締結部の外径よりさらに大きい内径を有する中空円筒形液除け、および
ブラシを備えたロールブラシを含む平板パネル洗浄装置。
【請求項2】
前記内壁は、前記回転軸が通過するための貫通口をさらに含む請求項1に記載の平板パネル洗浄装置。
【請求項3】
前記回転軸の一端に駆動部がさらに含まれる請求項1に記載の平板パネル洗浄装置。
【請求項4】
前記液除けは前記ロールブラシの外端部に位置する請求項1に記載の平板パネル洗浄装置。
【請求項5】
前記液除けの外部にファンをさらに含む請求項1に記載の平板パネル洗浄装置。
【請求項6】
前記ファンは複数のハネを含み、前記ファンは前記液除けに着脱し得る請求項5に記載の平板パネル洗浄装置。
【請求項7】
前記ロールブラシは対を成して上下に位置し、
前記ロールブラシの対のうち、第1ロールブラシの本体部から液除けの水平方向終端部までの距離が、第2ロールブラシの本体部から液除けの水平方向開始部の距離より短い請求項1に記載の平板パネル洗浄装置。
【請求項8】
円柱形態の第1回転軸と、
前記第1回転軸が通過する空間を有する第1中空円筒形締結部と、
第1回転軸の第1の位置に位置し、前記第1回転軸と一体化され、
前記第1中空円筒形締結部の外径よりさらに大きい内径を有する第1中空円筒形液除けと、
本体部に位置する第1ブラシを含む第1ロールブラシと、
円柱形態の第2回転軸と、
前記第2回転軸が通過する空間を有する第2中空円筒形締結部と、
第2回転軸の第2位置に位置し、前記第2回転軸と一体化され、前記第2中空円筒形締結部の外径よりさらに大きい内径を有する第2中空円筒形液除けと、
本体部に位置する第2ブラシを含む第2ロールブラシを含む平板パネル洗浄装置。
【請求項9】
前記第1ロールブラシの本体部から第1液除けの終端部までの距離が前記第2ロールブラシの本体部より第2液除けの開始端部までの距離より短い請求項8に記載の平板パネル洗浄装置。
【請求項10】
前記液除けの外部にファンをさらに含む請求項8に記載の平板パネル洗浄装置。
【請求項11】
前記ファンは複数のハネを含み、前記ファンは前記液除けに脱着し得る請求項10に記載の平板パネル洗浄装置。
【請求項12】
円柱形態の回転軸と、
前記回転軸が通過する空間を有する中空円筒形締結部と、
外端部に位置し、前記回転軸と一体化され、前記締結部の外径よりさらに大きい内径を有する中空円筒形液除け、および
本体部に位置するブラシを含むロールブラシ。
【請求項13】
前記締結部の外径と前記液除けの内径の間隔は前記ロールブラシの上下移動距離である請求項12に記載のロールブラシ。
【請求項14】
前記液除けの外部にファンをさらに含む請求項12に記載のロールブラシ。
【請求項15】
前記ファンは複数のハネを含み、前記ファンは前記液除けに脱着し得る請求項14に記載のロールブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−330961(P2007−330961A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−45153(P2007−45153)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(598123150)セメス株式会社 (76)
【Fターム(参考)】