説明

平面表示装置等の電子・電気製品の製造方法、及びこのための帯状収納体

【課題】 平面表示装置その他の電子・電気製品を収納するための収納体の製造方法及び梱包装置において、電子・電気製品の寸法の変化に対して迅速かつ低コストにて対処できるとともに、電子・電気製品の損傷や粉塵の発生を防止でき、収納体の梱包等のためのコストを低減できるものを提供する。
【解決手段】平坦な帯状の樹脂シート1の表側シート部1Aと裏側シート部1Bとの間を適宜融着して一列に並ぶポケット部15Bを設けておく。各ポケット部15Bに表示パネルを挿入した後も、該収納部15を閉じるシール部を設けず、挿入口を開いたままにしておく。このようにして、収納部付きの帯状シート10Bを、表示パネルの搬送に繰り返し用いる。また、このような帯状収納体10を渦巻き状に巻いて、例えばベンチスケールのオートクレーブ中に仕込むことができ、該オートクレーブ中にて、減圧、加熱その他の処理を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平面表示装置その他の電子・電気製品の製造方法、及び、このための収納体に関する。ここで、電子・電気製品の語は、最終製品のみならず、中間製品もしくは半製品、及び、各種の電子・電気部品を含むこととする。例えば、小型(パネル対角寸法1〜3インチ)または中型(パネル対角寸法4〜10インチ)の表示パネルや導光板、薄型の半導体チップ、プリント配線基板等を含む。
【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示装置をはじめとする平面表示装置の市場が急速に拡大しつつある。中でも、携帯電話や携帯情報端末(PDA)、カーナビゲーション装置等に用いられる中小型の平面表示装置の市場が急激に拡大している。
【0003】
このような平面表示装置を製造するにあたり、表示パネル本体の作成後、フレキシブルプリント基板(FPC)等の接続基板を装着することにより接続基板付きの表示パネルの作成が行われ、さらにこの後で、面光源装置等を組み合わせることにより表示パネルモジュールの作成が行われる。そして、この表示パネルモジュールが、携帯電話等の最終消費製品に組み込まれる。表示パネルの作成と、表示パネルモジュールの作成と、表示パネルモジュールからの最終消費製品の作成とは、それぞれが別個の製造設備または敷地内で行われることが多い。また、接続基板装着前の表示パネル(表示パネル本体)の作成と、接続基板の装着も、しばしば、別個の設備や敷地内で行われる。したがって、これらの間で表示パネルまたは表示パネルモジュールの輸送が行われている。
【0004】
表示パネル等の移送には、一般に、複数の収納部を形成した搬送用トレーが用いられている(特許文献1〜3)。例えば、弾性を有する平形の搬送用トレーの上面に、マトリクス状に収納用凹部が形成され、これら凹部中に、各1個の表示パネルが安定に嵌め込まれて保持される(特許文献1)。このようにして、トラック、鉄道または航空機により輸送される際にも、振動や衝撃による表示パネルの破損が防止されている。また、収納用凹部から、表示パネル等が振動や衝撃により外れ出ることも防止されている(例えば特許文献2)。
【0005】
一方、半導体パッケージといった、より微細な部品については、帯状のキャリアテープを用いる収納・搬送方法が種々検討されている(特許文献4〜5)。キャリアテープは、帯状のプラスチックフィルム上に、一列で等間隔に収納用凹部を設けたものである。必要に応じて、カバーフィルムが用いられ、キャリアテープの縁部と各収納用凹部に保持された半導体パッケージ等の微細な部品を密封している(特許文献4)。収納用凹部は、エンボス加工により設けられるか(特許文献4)、または、ベースフィルムを打ち抜いて凹部を形成後、裏打ちフィルムを貼り合わせることにより設けられる(特許文献5)。
【0006】
また、キャリアテープは、リールに巻かれた状態で搬送され、キャリアテープへの部品の搭載は、エンボステープ等の各ポケット部に部品を挿入した後、カバーフィルムを貼り付けることにより行われている(特許文献6)。
【0007】
他方、表示パネルやガラス基板といった半製品を工場の同一建家内または同一敷地内といった近隣の処理設備や加工ラインにまで搬送するするためには、セルカセットまたはセルラックと呼ばれる収納具が用いられていた(特許文献7)。セルカセットは、矩形の筐体の前面が開口し、左右の側壁から、表示パネルを係止するための前後方向に延びる突起が突き出し、これにより多数の表示パネルを上下に並べて収納可能となっているものである。表示パネル等に対して減圧や加熱等の処理を行う際に、多くの場合、セルカセットごと、減圧室や加熱室に入れられる(特許文献7)。
【特許文献1】特開2002−332023
【特許文献2】特開2004−018094
【特許文献3】特開2002−337951
【特許文献4】特開2003−095216
【特許文献5】特開2001−348008
【特許文献6】特開2004−231257
【特許文献7】特開2000−310785
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
搬送トレーやキャリアテープを用いる従来の技術によると、収納凹部の寸法が電子・電気製品の寸法とほぼ一致する必要がある。そのため、電子・電気製品の品種等が切り替わるごとに収納凹部の寸法の異なるものを用意する必要があった。
【0009】
また、キャリアテープはもっぱら微細な部品に適用可能なように設計されており、緩衝作用等を持たせるのは困難である。したがって、表示パネルのような比較的寸法が大きく、破損の可能性も大きい電子・電気製品については、搬送トレーを用いるより他に適当な方法が全く考えられなかった。
【0010】
ところが、搬送トレーを用いて搬送を行う場合、輸送中の振動や衝撃等により、表示パネルのエッジ部が搬送トレーの保持面を摩耗させて粉塵発生の原因となっていた。また、搬送トレーを用いて、例えば表示パネルモジュールを表示パネル生産地から最終消費製品の生産地へと輸送する場合、搬送トレーを廃棄せずに再利用するためには、空になった搬送トレーを表示パネルモジュールの生産地へと送り返す必要があった。特に、搬送トレーは、折り畳んだり圧縮したりすることができないため、返送の際、荷積みの際に占めるスペースが大きく、輸送コストがかさむこととなっていた。
【0011】
さらには、搬送トレーを用いる場合に、密封が比較的困難であり、微細な粉塵や湿気の浸入を防止することは必ずしも容易でなかった。例えば、搬送トレーを積み重ねたものについて、厚手の樹脂シートで包み込んで密封するという操作を行う必要があった。
【0012】
電子・電気製品を搬送トレー上に積み込んで収納する個所では、積み込み前及び、積み込み後の搬送トレーを積んで置くスペースが必要となっていた。また、搬送トレーに順次、積み込みためには、積み込みの位置を順次変化させる必要がある他、空の搬送トレーを上に積んで重ねるといった作業を要するため、積み込み作業の手数・労力が大きくなっていた。ロボットアーム等により積み込みを行う際にも、その位置制御の設定が複雑となり、コスト増加の原因となる。また、搬送トレーから取り出す際にも全く同様に搬送トレーを積んで置くスペースが必要である他、取り出し作業の手数・労力が大きく、ロボットアームによる処理も複雑なものとなっていた。
【0013】
他方、セルカセットを用いて近隣個所へと搬送する場合、積み込み及び取り出しの手数・労力は、比較的少ないが、セルカセットを配置するスペースが必要となっていた。また、表示パネル等の寸法が変化した場合、セルカセットを交換するか、または、セルカセットを組み立て直して左右の側壁間の間隔または突起の突出寸法を変更する必要があった。多数のセルカセットを互いに交換して用いるのでは、必要なセルカセットの数が多くなり、セルカセットそのものまたはその保管場所のためにコストが増大してしまう。また、セルカセットの組立直し等には、かなりの作業時間がとられる他、精密な調整のために熟練を要していた。さらに、ガラス基板または、これからなる表示パネルと、樹脂からなるセルカセットの壁面または突起とが衝突したり、または擦(す)れ合って、ガラス基板に割れや欠けが生じたり、削れクズによるゴミ(異物)が発生するなどの問題の原因にもなっていた。
【0014】
本件発明者は、上記問題点に鑑み鋭意検討する中で、搬送トレーやセルカセットに代わる収納材の探索を種々試みた。特には、表示パネルに割れや欠けが発生しないように、緩衝材を配置するとともに、表示パネルを位置ズレ不能に保持するという困難な要求を満たすべく、発泡材料や積層複合シート等の利用を検討した。
【0015】
鋭意検討を続けるなかで、偶然にも、平坦な汎用樹脂シートの間に表示パネルを挟み込んで適宜にシート間を熱シールするという単純な方法を試みるに至った。すると、全く意外にも、条件により、表示パネルの保持と衝撃等からの保護が可能となった。また、キャリアテープと同様に、帯状の収納体を作製し、リールに巻き付けたり、リールから繰り出しつつ供給するという方法も可能であることが知られた。
【0016】
そして、本件発明者は、さらに検討を行った結果、新規な帯状の収納体は、必ずしもリールに巻き付けることを要さず、適宜に折り曲げるか折り返しつつ、畳み込んで収納することができた。また、このような帯状の収納体を作製して電子・電気製品を収納する場合には、キャリアテープの作製及び収納よりも簡便な方法及び装置でもって収納及び梱包を行うことが可能であることを見出した。
【0017】
本件発明者は、さらに検討する中で、新規な帯状収納体をセルカセットの代わりに用いることも可能であることを見出した。すなわち、ポケット部の開口側を閉じないで半開きの状態で収納し、該開口を上方にして配置するならば、セルカセットと同様の収納具として利用可能であった。
【0018】
以上のように、本発明は、平面表示装置その他の電子・電気製品を収納するための収納体の製造方法及び梱包装置において、電子・電気製品の寸法の変化に対して迅速かつ低コストにて対処できるとともに、電子・電気製品の損傷や粉塵の発生を防止でき、電子・電気製品の収納や収納体の回収等のためのコストを低減できるものを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の電子・電気製品の製造方法は、平坦な帯状の樹脂シートの間に、該樹脂シート間を接合する接合部を設け、これにより、平形の電子・電気製品をそれぞれ収納する収納部を一列に形成し、得られた収納部付き帯状シートに、前記平形の電子・電気製品を一旦収納して帯状収納体とした後、この帯状収納体から前記平形の電子・電気製品を順次取り出す工程を含むことを特徴とする。
【0020】
ここで、電子・電気製品の語は、本明細書の技術分野の項で述べたとおり、電子・電気分野に含まれる各種製品及び中間品、及び、これらに組み込まれる各種の部品、装置及び部材を含むものとする。また、樹脂シートの語は、厚みの大きいもののみならず、樹脂製である限り、一般にフィルムまたはシートと呼ばれるものを全て含むものとする。
【0021】
本発明の帯状収納体は、平坦な帯状の樹脂シートの間に、平形の電子・電気製品が所定の間隔で一列に配置され、該各電子・電気製品をそれぞれ収納する収納部が、前記樹脂シート間を融着または接着によって接合する接合部により形成され、該接合部により各電子・電気製品が所定位置にて保持され、また、前記収納部の列の両側に樹脂シートからなる耳部が形成された帯状収納体であって、前記各収納部が前記平形の電子・電気製品の取り出し及び再挿入を可能にするように挿入口が開いたままであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
電子・電気製品の寸法の変化に対して迅速かつ低コストにて対処できるとともに、電子・電気製品の損傷や粉塵の発生を防止でき、電子・電気製品の収納や収納体の回収等のためのコストを低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
帯状収納体を形成する樹脂シートとしては、ある程度の引っ張り強さ(tensile strength)、靱性(toughness)、耐久性(durability)及び柔軟性(flexibility)があり、かつ、融着または接着が可能なものであれば、いずれも使用可能である。融着可能であるためには、熱可塑性樹脂からなるのが好ましいが、熱可塑性の融着層を含む積層シートであっても良い。また、接着剤を用いて接合する場合には適当な接着性を備えたシートであれば良い。例えば、表面処理により粗面化または極性化を行ったシートを用いることができる。なお、樹脂シートは、場合によっては、エラストマー樹脂または可撓性の発泡樹脂からなるものであっても良い。
【0024】
樹脂シートは、好ましくは、帯状収納体における少なくとも一方の面のシート部が透明である。また、より好ましくは両面のシート部が共に透明である。これにより、包装された電気・電子製品の種類や性状を容易に確認することができる。例えば、電気・電子製品に刻印された製造ロット番号や品種名等を、開封せずに読み取ることができる。また、外形部の破損といった不良を容易に捉えることもできる。樹脂シートの一方の面の側のみを透明なシートとする場合に、他方の面を発泡性のシートとすることもできる。
【0025】
樹脂シートは、好ましくは、帯状収納体における少なくとも一方の面のシート部が、帯電防止性を有する。該シート部をなす樹脂層の全体に帯電防止性の材料がブレンドされたものでも良く、また、表面に帯電防止層が形成されたものであっても良い。このように帯電防止性を付与することにより、包装、搬送及び取り出しの各工程において、不所望の静電気の発生と、これによる、電子・電気製品の損傷を防ぐことができる。帯電防止性の付与は、例えば、アンチモン復酸化物や、インジウムをドープした酸化スズ(ITO)または酸化亜鉛(IZO)からなる導電性微粒子を分散させた透明導電層を設けることによって行うこともできる。また、場合によっては、導電性カーボン粒子といった非透明性の粒子により帯電防止層を形成することもできる。
【0026】
帯状収納体を形成する樹脂シートの具体例としては、特開平9−175592に記載のものを挙げることができる。すなわち、低密度ポリエチレンまたはエチレン・不飽和エステル共重合体をベース層として、エチレン・不飽和エステル共重合体のカリウム・アイオノマーの層を一方の表面に設けたものを用いることができる。このアイオノマーは、融着及び剥離の容易なシール層をなすとともに、帯電防止の役割を果たす。
【0027】
接合部を設けるための融着は、超音波融着(=超音波シール(ultrasonic sealing)または超音波溶接(ultrasonic welding))、インパルスシール(impulse heat sealing)等の一般的な方法により行うことができる。また、接着により接合を行う場合には、反応性や非反応性のホットメルト接着剤、または、各種の一般的なプラスチック用接着剤を用いることができる。
【0028】
帯状収納体の表側の面、及び裏側の面をなすシート部は、好ましい態様に置いて、同一の素材からなり、特に好ましい内容においては、一枚の帯状の樹脂シートが、中央線付近の個所に沿って折り曲げられて構成される。このようであると、融着性を付与しやすい他、樹脂シートの供給や回収その他の操作が、より容易となる。
【0029】
樹脂シートの厚みは、非発泡性のシートである場合、典型的には10〜300μmである、特には約30〜80μmである。
【0030】
帯状収納体に収納される電子・電気製品は、平形のものである。すなわち、縦方向及び横方向の寸法に対する厚みの比が、かなり小さく、少なくとも1/5以下であり、通常は約1/10〜1/100である。平板や可撓性シートの形態に限らず、例えば、基板上に小型部品を多数装着したものでも良く、場合によっては、多少の湾曲を有する板状の物品であっても良い。
【0031】
帯状収納体には、好ましくは、同一種類の電子・電気製品が、ほぼ等間隔で配列されて、1個ずつが対応する収納部中に収納されて保持される。しかし、場合によっては、2種類またはそれ以上の電子・電気製品を一定の順序で収納することもでき、間隔も適宜調整することができる。例えば、製造ロットが切り替わるところで、収納部間の間隔を大きくすることもできる。
【0032】
帯状収納体の各収納部が接合により形成される際、好ましくは、収納される電子・電気製品についての位置決めが行われる。すなわち、樹脂シート上に配置された電子・電気製品について、さらに所定の位置へと位置調整を行いつつ、その所定位置で保持されるようにする。例えば、電子・電気製品の稜部や角部に対して樹脂シートによる張力が加わることにより、電子・電気製品が樹脂シートに対して位置ズレ不能に保持される。樹脂シートの幅方向に対する多少の位置ズレが許容される場合、接合の際に、樹脂シートの長手方向について、位置決め、及び位置ズレ不能な保持とを行うようにすることもできる。
【0033】
本発明の帯状収納体が特に適した平形の電子・電気製品として、接続基板を装着する前または装着した後の表示パネルが挙げられ、特には表示領域の対角寸法が10インチ以下、好ましくは8インチ以下、より好ましくは4インチ以下の表示パネルが挙げられる。表示パネルは、典型的には、液晶表示パネルであるが、有機ELや無機ELその他のものであっても同様である。表示パネルは、特には、ガラス基板等の比較的破損の容易な基板からなるものである。平形の電子・電気製品の他の例としては、平面表示装置用の面光源装置、導光板、または、駆動回路基板等であって、外形寸法が、上記の表示パネルに略等しいもの、すなわち、中小型の表示パネルに対応した寸法のものを挙げることができる。
【0034】
帯状収納体には、好ましくは、収納部の列の両側に樹脂シートからなる耳部が設けられる。この耳部は、帯状収納体が巻かれるか、または折り畳まれた状態にて、収納部を保護する緩衝材としての役割を果たす。
【0035】
帯状収納体から電子・電気製品を取り出す際には、収納部を開いて行く必要があり、電子・電気製品を順次供給すべく、順次取り出し可能であるのが好ましい。このために、帯状収納体は、ある好ましい態様によると、帯状収納体の表側シート部と裏側シート部を互いに引き離すように適当な応力を加えることにより、容易に剥離可能である。また、他の好ましい態様によると、表側シート部には、帯状収納体の一方の縁に沿って予定破断個所が設けられ、帯状収納体の先端側から順次引き裂いて各収納部を順次開いて行くことができる。
【0036】
剥離可能な接合部により取り出しを容易にする場合、好ましくは、収納部の列の外側に、樹脂シートの縁部同士が非接合状態で重ねられた二重縁の耳部が備えられる。そして、二重縁の耳部をなす樹脂シートの縁部同士を引き離していくことにより、容易に剥離を行うことができる。また、このような二重縁の耳部から、帯状収納体に中途の任意の個所で一つの収納部のみを開くことにより、電子・電気製品を抜き出して、各種の検査を行うことができる。例えば、表示パネルモジュールについて点灯検査と呼ばれる表示性能テストを行うことができる。なお、この二重縁の耳部は、好ましくは、引き離しの操作をより容易にすべく、一方のシート部の縁部が他方のシート部の縁部から外側へと突き出している。
【0037】
予定破断個所により取り出しを容易にする場合、好ましくは、該予定破断個所が、一方のシート部、好ましくは、透明な表側のシート部のみに設けられる。予定破断個所は、好ましくは、帯状収納体の中途の個所で一つの収納部のみ容易に開くことができるように、その両側へと引き離す適当な応力によって破断が可能に形成される。予定破断個所は、例えば、破線状または点線状に開口を設けるか、または、断面ノッチ状に削り取られた部分が線状に延びるようにして設けることができる。
【0038】
なお、上記のように帯状収納体に順次収納し、また、順次取り出す方式を採用することにより、組立個所に近接して搬送トレー等の貯留個所や取り出し機構等を設ける必要がなくなる。また、組立が完了次第に包装し、また、次の組立の直前に取り出すことができるため、ごみの付着等を最小限とすることができる。
【0039】
帯状収納体を形成するにあたっての樹脂シートの間への電子・電気製品の供給は、好ましい一態様によると、樹脂シートが断面V字状に折り曲げられ、かつ上方に向かって開いた状態にて、この断面V字状の間隙中に落とし込まれるか滑り込ますようにして行われる。また、この際、断面V字状の底にまで達しないように、適当な係止作用により、樹脂シートの幅方向の所定位置に配置されるようにする。
【0040】
また、帯状収納体を形成する好ましい一態様によると、平坦な帯状の樹脂シートの表側シート部と裏側シート部との間を適宜融着してポケット部を予め設けておく。帯状収納体を製造するための梱包デバイスは、水平送り部と垂直送り部とを備え、水平送り部では、ポケット部の開口側をシート開き用ガイドにより開きつつ、例えば携帯電話用の表示パネルを、順次ポケット部に挿入する。水平送り部から垂直送り部への移行は、行路長を一定にする曲面が形成され、中央部に抜き部を有する湾曲板を伝って行われる。そして、垂直送り部では、適宜、ヒートシール部によりポケット部を閉じる。
【0041】
このように、水平送り部と垂直送り部を組み合わせることにより、梱包デバイスの設置スペースを小さくすることができる。また、シートを垂直方向に送りつつポケット部を閉じるならば、樹脂シートが充分に伸ばされ、しわや歪みが生じない状態でのシールが可能となる。
【0042】
また、帯状収納体の好ましい一態様によると、所定個数ごとに空き収納部が設けられ、この空き収納部の個所で折り曲げて、ジグザグ状または巻き付け状に折り畳むことが可能となっている。また、帯状収納体の先端には、空き収納部が連続した形態、または表裏のシート部間に接合部を設けない形態でのリード部を設けておくことができる。
【0043】
帯状収納体は、好ましい一態様によると、そのまま、または緩衝性の芯体のまわりに、らせん状に巻かれて、この状態で保管または搬送が行われる。また、他の好ましい一態様によると、波状に交互に折り畳まれた状態で保管または搬送が行われる。これらの収納状態において、各収納部中の空気またはその他の気体が緩衝作用を行うようにすることもできる。
【0044】
波状に交互に折り畳む場合に、好ましい態様によると、段ボール箱等の収納ケースの内側に複数の小室が設けられ、この小室が、外壁及び隣の小室から、緩衝性の空隙または緩衝材層により、隔てられる。
【0045】
帯状収納体中の収納部は、ある好ましい態様によると、外気から遮断されて密封され、これにより、ゴミの浸入や湿気の浸入から、内部の電子・電気製品が保護される。接合の際、密封される収納部は、それぞれ独立の密封個所とすることもでき、また、適当な連通部により互いに連通させることもできる。
【0046】
密封の際に、内部を窒素や炭酸ガスといった不活性の気体により置換しておくこともでき、これに代えて、収納部の内部を減圧しておくことで酸素を排除することもできる。例えば、減圧室の中で密封を行い、大気圧下で樹脂シートが収納される電子・電気製品の外面に密着するようにすることもできる。また、帯状収納体の収納部を密封する場合、内部に吸湿剤、脱酸素剤等を配置することもできる。例えば、ポリビニルアルコールの層を樹脂シートの内面に設けることにより、吸湿剤層とすることもできる。
【0047】
帯状収納体中の収納部は、別の好ましい態様によると、電子・電気製品の取り出し及び再挿入を可能にするようにポケット部の開口が開いたままである。すなわち、電子・電気製品を挿入する際の挿入口が開いたままである。このような態様であると、例えば近隣の個所間で電子・電気製品の搬送を行う場合に、収納部付きの帯状シートを繰り返し利用することができる。また、このような帯状収納体のままで、オートクレーブ、反応容器、処理チャンバー等に仕込み、減圧、加圧、加熱、冷却、圧締、温風処理、ガス置換、エージング、クリーニングその他の処理を行うことができる。すなわち、収納部付きの帯状シートをカセットケースに代えて用いることができる。
【0048】
このように電子・電気製品を繰り返し使用したり、加工処理時の保持具とする場合、耐久性または耐熱性の高い樹脂からなるものが望ましい。例えば、上記に例示したポリエチレン(PE)系樹脂の他に、より耐熱性の高いポリプロピレン、ポリメチルペンテン等を用いることもできる。また、より耐久性及び耐熱性の高い樹脂として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート等を用いることもでき、場合によっては、エチレン・テトラフルオロエチレン(ETFE)、フルオロエチレン・プロピレン(FEP)等のフッ素樹脂を用いることもできる。これらの樹脂からなるシートに帯電防止性を付与するためには、導電性の繊維からなるメッシュ層をラミネートしても良い。
【0049】
帯状収納体を構成する樹脂シートには、必要に応じて、収納される電子・電気製品についての、機種、品種、製造ロット、製造日、生産地、仕向け地、仕向け機種、または取り扱い上の注意等の上方を示すための文字または記号を印刷しておくことができる。例えば、電子・電気製品自体への刻印やラベル付けに代えて、次の工程の操作にとり、必要な情報や注意点等をバーコードや、注意を促す記号、文字列等により示しておき、電子・電気製品の取り出しの際に読み取るようにすることができる。
【0050】
上記のような帯状収納体及び包装方法は、単に、中間製品または最終製品の出荷のためにも用いることができる。このような包装方法により、製品の完成から間をおかずに順次包装を行うことができ、また、出荷先では、順次に取り出して使用または販売することが可能である。
【実施例】
【0051】
本発明の各実施例について図1〜9を用いて説明する。図1〜3は、各実施例の帯状収納体10を示す平面的な斜視図であり、これらのうち、図1及び3は、帯状収納体10中に表示パネル本体21が収納された様子を示し、図2は、帯状収納体10中に表示パネルモジュール2が収納された様子を示す。
【0052】
表示パネルモジュール2は、表示パネル本体21と、この周縁部に接続された接続基板22と、表示パネル本体21の周縁部を保持するフレーム23と、面光源装置とからなる。具体例において、表示パネルモジュール2は、折り畳み型の携帯電話に組み込まれるものであり、接続基板22が、フレキシブルプリント配線(FPC)と、この上に搭載されたコントローラー等からなる。表示パネル本体21は、一対のガラス基板の間の微細な間隙に液晶材料が封入されて保持されたものである。例えば、高精細なカラー表示を行うべくポリシリコン(p-Si)型TFTを各画素ドットのスイッチング素子として用いたものであり、画像表示領域の対角寸法が約3インチである。
【0053】
帯状収納体10をなす樹脂シート1は、具体例において、非架橋の低密度ポリエチレンからなるベース層に、エチレン・不飽和エステル共重合体のカリウム・アイオノマーからなる非帯電性のシール層を設けた透明のシートである。
【0054】
図1〜3中に示すように、帯状収納体10をなす帯状の樹脂シート1は、中央線の近傍に沿って半分に折り畳まれた状態で、各表示パネルモジュール2を挟み込んでいる。すなわち、表側シート部1Aと、裏側へと折り返された裏側シート部1Bとの間に、各表示パネルモジュール2を保持しており、折り曲げ個所1Cが帯状収納体10の一方の縁をなしている。なお、折り畳まれた内側の層が、上記の非帯電性のシール層をなす。
【0055】
帯状収納体10のもう一方の縁、すなわち折り曲げ個所1Cとは逆側の縁の個所では、二重縁になっており、裏側シート部1Bが、表側シート部1Aよりも、シート幅方向外側へと、少し突き出ている。
【0056】
寸法構成の一具体例を挙げるならば、帯状収納体10の幅が150〜200mm、耳部14,15の幅が10〜30mm、各収納部15のシート長手方向の寸法が50〜100mmである。接合部12の幅は、例えば1〜10mmであり、樹脂シート1の厚みは、例えば約50μmである。この樹脂シート1は、例えば、インフレーション法により筒状に成形された後、1個所で長手方向に連続的に切断されるとともに所定個所にて半折りにされつつ、ロールに巻き取られたものである。
【0057】
図4に示すように、帯状の樹脂シート1には、予め、収納部としてのポケット部15Bが、シール部12により形成されて、収納部付き帯状シート10Bをなしている。図示の例で、シール部12は、折り曲げ個所1Cと平行に少し離間した直線に沿って設けられるシール部12Cと、これから枝状にシート幅方向へとほぼ等間隔に延びるシール部12Dとからなる。これらのシール部12C,12Dは、同時に、超音波シールやインパルスシールにより設けることができる。
【0058】
図1〜3に示すように、各収納部15は、表示パネルを挿入した後も、閉じられていない。すなわち、二重縁に沿ったシール部が設けられておらず、表示パネルの取り出し、及び、再度の挿入が可能となっている。そのため、挿入口15Cの側を上方にして表示パネルを搬送するための収納具として用いることができ、また、繰り返し使用することができる。すなわち、セルカセットに代わる収納具として用いることができる。
【0059】
図1〜2の帯状収納体10においては、所定個数ごとに空き収納部15Aが設けられており、先端に、例えば5〜8個程度の収納部に対応する寸法リード部10Aが設けられている。このリード部分10Aは、空き収納部15Aが連続して設けられたものでも良く、また、収納部を区切る接合部12Aを設けないものであっても良い。図7〜8には、このような帯状収納体10を空き収納部15Aのところで折り曲げて重ねた状態を示す。
【0060】
図7に示す例では、5個の表示パネルが収納される毎に、一つの空き収納部15Aが設けられており、この空き収納部15Aのところで折り曲げて、ジグザグ状ないし波状に折り畳まれている。また、図8に示す例では、空き収納部15Aのところで折り曲げて、矩形状の段ボール紙45のまわりに巻き付けられている。帯状収納体10は、図7の状態、または図8の梱包ユニット100の状態で箱詰めして輸送される。そして、リード部分10Aが該梱包ユニット100の最表面に位置してクッションの役割を果たすこととなる。
【0061】
上記のように一定の個数の表示パネルを収納するごとに空き収納部15Aを設けることにより、梱包ユニット100等の状態にある帯状収納体10にて、収納された表示パネルの個数を容易に数えることができる。5個が収納されるごとに折り曲げられているならば、その積み重なりの数に5を乗じて表示パネルの個数を容易に把握することができる。
【0062】
なお、図1〜2のように表示パネル等を収納する収納部15の間が一つの線状のシール部12Aのみにより区切られ、所定個数毎に空き収納部15Aが設けられた帯状収納体は、図7〜8のように、空き収納部15Aにて折り曲げる形の梱包形式に適している。
【0063】
帯状収納体10の搬送は、図9に示すような隔壁41付きの段ボール箱4に保持した状態で行うことができる。
【0064】
段ボール箱4の内部には、段ボール箱4の素材と同一のハニカムコアのボール紙からなる平板状の多数の隔壁41が、略垂直方向を向けられ、かつ、断面井桁(いげた)状に組み合わされている。このようにして、断面矩形状の小室42が4つ形成され、各小室42には、図1または図2の帯状収納体10が、図7に示すように波状に折り畳まれて収納されている。このような収納状態で、表示パネル本体21または表示パネルモジュール2は、耳部14,16の重ね合わせ部分による上下からの緩衝作用を受けつつ保持されている。
【0065】
各小室42は、段ボール箱4の外壁からも、また、隣の小室42からも、隔壁41により形成された断面矩形状の空隙室43を介して隔てられている。したがって、各小室41に配置された帯状収納体10は、側方から受ける外部からの振動や衝撃から、充分に保護されている。
【0066】
一方、図3には、空き収納部15Aを設けずに、連続して表示パネル本体21を各収納部に収納した帯状収納体10を示す。この帯状収納体10には、別段のリード部10Aも設けられていない。
【0067】
図5には、図3の帯状収納体10を渦巻き状に巻いた状態を示す。図示の例で、巻き付けのための芯体は用いられておらず、表側シート部1Aが渦巻きの内側を向いている。図3の帯状収納体10は、例えば、図6中に示すような丸形ケージ75に収納して搬送を行うのに適している。また、図5中に示すように、渦巻きに巻かれた状態で、樹脂シート1に適度な歪みが生じることから、収納部15の挿入口15Cが充分に開きやすく、表示パネル等に対して、減圧加熱処理等の処理を行うのに適している。
【0068】
図6には、図3の帯状収納体10を、ベンチスケールのオートクレーブ7中に仕込んで処理する様子を示す。図5のようにコンパクトにまとめられ、かつ、挿入口15Cが充分に開いた状態となっているため、容量の小さい反応容器等の中に収めて処理を行うのに適している。特には、渦巻き状の丸い形にまとめられていることから、円筒状ないし紡錘状である通常のオートクレーブや反応容器の中に収納するのに適している。
【0069】
図6に示す例では、オートクレーブ7の本体71に、減圧・加圧用配管74と、ブライン等が循環する加熱用ジャケット76が備えられている。図3の帯状収納体10を渦巻き状に丸形ケージ75に入れたまま、オートクレーブ本体71中に仕込み、アーム73に吊り下げられたフタ72を被せて密閉する。
【0070】
例えば、表示パネル本体21に対して、偏光板の貼り付け後の処理を行うべく、予め50℃に昇温しておいたブラインを循環させるとともに、減圧・加圧用配管74から圧縮窒素ガスを導入し、5kg/cm2(約0.5MPa)まで加圧しこの状態で40分間保持する。処理完了後には、丸形ケージ75のままで、オートクレーブ7から取り出して次の処理個所へと搬送する。
【0071】
一方、オートクレーブ中で真空引き等の処理を行う場合には、オートクレーブ7中に仕込んだ後、減圧・加圧用配管74に接続する真空ポンプを作動させる。
【0072】
このように挿入口15Cが開いたままの帯状収納体10を用いることにより、カセットケースを用いる従来の技術に比べて、著しく簡易な装置により減圧操作や、所定温度での保持等の処理を行うことができる。カセットケースを収納するような減圧チャンバーであると、装置コストや安全点検等の管理コストが大きく、設置スペースも大きい。これに対して、上記実施例のように、ベンチスケールのオートクレーブ等を用いる場合、装置コスト及びメンテナンスのコストが低いだけでなく、省スペースであり、必要に応じて、台車等に載せて移動可能である。
【0073】
また、セルカセットを用いる場合のようなサイズ切り換えが不要となり、表示パネル等の寸法に応じて収納部付き帯状シートのシール部の間隔等を調整するだけでよい。
【0074】
上記実施例においては、表示パネル本体について処理を加えるとして説明したが、アレイ基板または対向基板について焼き付け処理を行う場合も、図5〜6を用いて説明したのと同様の方法により行うことができる。また、上記実施例においては、帯状収納体がポリエチレン系樹脂のシートからなるものとして説明したが、比較的高い温度で処理するような場合には、より耐熱性及び耐久性の高い樹脂からなるシートを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】表示パネル本体を収納するとともに所定間隔で空き収納部を設けた帯状収納体について模式的に示す平面的な斜視図である。
【図2】表示パネルモジュールを収納した場合の図1と同様の平面的な斜視図である。
【図3】空き収納部を設けない場合の図1と同様の平面的な斜視図である。
【図4】表示パネル本体を挿入する前の収納部付き帯状収納体について示す図1と同様の平面的な斜視図である。
【図5】図3の帯状収納体を渦巻き状に巻いた状態を示す模式的な斜視図である。
【図6】図5の状態の帯状収納体をベンチスケール・オートクレーブに仕込む様子を示す模式的な斜視図である。
【図7】帯状収納体を空き収納部のところで折り曲げて、ジグザグ状に折り返した形の梱包ユニットを示す模式的な断面図である。
【図8】帯状収納体を空き収納部のところで折り曲げて、段ボール紙に巻き付けた形の梱包ユニットを示す模式的な断面図である。
【図9】隔壁付きの段ボール箱中に、図7の状態の帯状収納体を収納した様子について示す模式的な斜視図である。
【符号の説明】
【0076】
1 樹脂シート
1A 樹脂シート1における表側シート部
1B 樹脂シート1における裏側シート部
1C 樹脂シート1における折り曲げ部
10 帯状収納体
12 接合部
14,16 耳部
15 収納部
15B ポケット部
15C 挿入口
2 表示パネルモジュール
4 段ボール箱(外箱)
41 段ボール箱中の隔壁
42 段ボール箱中の小室
7 ベンチスケール・オートクレーブ
71 オートクレーブ本体
72 オートクレーブのフタ
74 減圧・加圧配管
75 丸形ケージ
76 加熱ジャケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦な帯状の樹脂シートの間に、該樹脂シート間を接合する接合部を設け、これにより、平形の電子・電気製品をそれぞれ収納する収納部を一列に形成し、
得られた収納部付き帯状シートに、前記平形の電子・電気製品を一旦収納して帯状収納体とした後、この帯状収納体から前記平形の電子・電気製品を順次取り出す工程を含むことを特徴とする電子・電気製品の製造方法。
【請求項2】
前記帯状収納体は、前記各収納部が前記平形の電子・電気製品の取り出し及び再挿入を可能にするように挿入口が開いたままであり、このような前記帯状収納体の状態で、前記平形の電子・電気製品の搬送または保管を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子・電気製品の製造方法。
【請求項3】
前記帯状収納体は、前記各収納部が前記平形の電子・電気製品の取り出し及び再挿入を可能にするように挿入口が開いたままであり、このような前記帯状収納体の状態で、前記平形の電子・電気製品に対する加工処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子・電気製品の製造方法。
【請求項4】
前記帯状収納体がオートクレーブ、反応容器、または処理チャンバーに入れられて、前記電子・電気製品に対する減圧、加圧、加熱、冷却、圧締、温風処理、ガス置換、エージングまたはクリーニングが行われることを特徴とする請求項3に記載の電子・電気製品の製造方法。
【請求項5】
平坦な帯状の樹脂シートの間に、平形の電子・電気製品が所定の間隔で一列に配置され、該各電子・電気製品をそれぞれ収納する収納部が、前記樹脂シート間を融着または接着によって接合する接合部により形成され、該接合部により各電子・電気製品が所定位置にて保持され、また、前記収納部の列の両側に樹脂シートからなる耳部が形成された帯状収納体であって、
前記各収納部が前記平形の電子・電気製品の取り出し及び再挿入を可能にするように挿入が開いたままであることを特徴とする電子・電気製品の帯状収納体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−282194(P2006−282194A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−101746(P2005−101746)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(302020207)東芝松下ディスプレイテクノロジー株式会社 (2,170)
【Fターム(参考)】