説明

広告システムおよび方法並びにプログラム

【課題】アプリケーションを起動して使用する際に、効果的な広告をすることができる広告システムを提供する。
【解決手段】複数種類のアプリケーションが格納されるアプリケーション格納部10と、上記アプリケーションを起動する起動手段11と、上記起動手段11で起動されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行部12と、表示手段14に表示する広告情報が格納される広告情報格納部13と、表示手段14への表示を制御する表示制御手段15とを備え、上記表示手段14に、起動手段11によるアプリケーション起動のトリガーとなる起動ボタン24を複数表示して入力手段16によるユーザからの入力を受け付けるためのランチャー部25と、上記広告情報を表示するためのリンクが内在するバナー23を複数表示して入力手段16によるユーザからの入力を受け付けるためのバナー表示部26bとが設けられた初期画面を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務用アプリケーションを使用するユーザに対して効果的な広告を行なうことができる広告システムおよび方法並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンピュータのユーザが、コンピュータで起動して使用するアプリケーションにおいて広告を入れることが提案されている(例えば、下記の特許文献1)。上記特許文献1のシステムは、アプリケーションを起動したときに乱数を発生させ、乱数により決定された広告を表示したり、あるいはアプリケーションを起動したときに、テーブルによりあらかじめ決定された所定の広告を表示することが行なわれている。
【特許文献1】特開平10−78744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1のシステムでは、アプリケーションを起動したときに、乱数やテーブルで決定された広告を表示するだけであり、宣伝的な効果としてはそれほど高くないのが実情である。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、アプリケーションを起動して使用する際に、効果的な広告をすることができる広告システムおよび方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明の広告システムは、複数種類のアプリケーションが格納されるアプリケーション格納部と、上記アプリケーションを起動する起動手段と、上記起動手段で起動されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行部と、表示手段に表示する広告情報が格納される広告情報格納部と、上記表示手段への表示を制御する表示制御手段とを備え、
上記表示制御手段は、上記表示手段に、上記起動手段によるアプリケーション起動のトリガーとなる第1操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるためのランチャー部と、上記広告情報を表示するためのリンクが内在する第2操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるための広告部とが設けられた初期画面を表示し、
上記初期画面において、第1操作部への入力を受け付けるとその第1操作部に関連付けられたアプリケーションの起動が行なわれ、第2操作部への入力を受け付けるとその第2操作部にリンクした広告情報が表示されるように構成されたことを要旨とする。
【0006】
また、上記の目的を達成するために、本発明の広告方法は、複数種類のアプリケーションが格納されるアプリケーション格納部と、上記アプリケーションを起動する起動手段と、上記起動手段で起動されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行部と、表示手段に表示する広告情報が格納される広告情報格納部と、上記表示手段への表示を制御する表示制御手段とを備えた広告システムによる広告方法であって、
上記表示手段に、上記起動手段によるアプリケーション起動のトリガーとなる第1操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるためのランチャー部と、上記広告情報を表示するためのリンクが内在する第2操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるための広告部とが設けられた初期画面を表示し、
上記初期画面において、第1操作部への入力を受け付けるとその第1操作部に関連付けられたアプリケーションの起動を行ない、第2操作部への入力を受け付けるとその第2操作部にリンクした広告情報を表示するようにしたことを要旨とする。
【0007】
また、上記の目的を達成するために、本発明の広告プログラムは、複数種類のアプリケーションが格納されるアプリケーション格納部と、上記アプリケーションを起動する起動手段と、上記起動手段で起動されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行部と、表示手段に表示する広告情報が格納される広告情報格納部と、上記表示手段への表示を制御する表示制御手段とを備えた広告システムによる広告プログラムであって、
上記表示手段に、上記起動手段によるアプリケーション起動のトリガーとなる第1操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるためのランチャー部と、上記広告情報を表示するためのリンクが内在する第2操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるための広告部とが設けられた初期画面を表示し、
上記初期画面において、第1操作部への入力を受け付けるとその第1操作部に関連付けられたアプリケーションの起動を行ない、第2操作部への入力を受け付けるとその第2操作部にリンクした広告情報を表示する処理をコンピュータ装置に実行させることを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
すなわち、本発明によれば、初期画面において、第1操作部への入力を受け付けるとその第1操作部に関連付けられたアプリケーションの起動を行ない、第2操作部への入力を受け付けるとその第2操作部にリンクした広告情報を表示する。このため、各アプリケーションを起動する前の初期画面において、広告情報にリンクする第2操作部が複数設けられ、ユーザは所望の広告にリンクされた第2操作部をクリックすることで所望の広告を閲覧することができる。これにより、例えば、ランチャー部で起動させるアプリケーションに関連した内容の広告情報をユーザに見せることができ、広告閲覧者の属性を絞り込んだ効果的な広告を行なうことができる。また、このような効果的な広告を行なうことによる広告料により、アプリケーション自体の提供価格を低下させることができる。
【0009】
本発明において、所定時間の経過によりユーザーに対してアプリケーションのバージョンアップを促すとともに、ユーザーによる操作入力によりバージョンアップ動作を実行するバージョンアップ手段をさらに備え、上記バーションアップ手段によるアプリケーションのバージョンアップの際に、広告情報格納部の広告情報も更新されるように構成されている場合には、
アプリケーションのバージョンアップを定期的に促して実行させることにより、バージョンアップの際に広告情報を更新して常に新しい広告情報を提供してユーザの閲覧に供することができる。
【0010】
本発明において、上記初期画面において第1操作部への入力が行なわれてその第1操作部に関連付けられたアプリケーションが起動すると上記表示手段にはアプリケーション実行画面が表示され、
上記アプリケーション実行画面には、実行されるアプリケーションの内容を表示するアプリケーション実行表示部と、広告情報を表示するためのリンクが内在する第2操作部を表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるための広告部とが設けられている場合には、
アプリケーションを実行しているユーザに対して広告への操作部を表示することができ、より効果的な広告を行なうことができ、効果的な広告による広告料でアプリケーション自体の提供価格を低下させることができる。
【0011】
本発明において、上記表示手段を備えた端末装置が通信回線を介してサーバ装置に接続されて構成され、上記端末装置が表示手段に初期画面を表示するにあたって、サーバ装置と通信して認証登録ユーザか否かの認証を行ない、上記端末装置がサーバ装置においてユーザ認証されることにより、上記アプリケーション実行画面には広告部が表示されなくなるように制御する場合には、ユーザ認証によりアプリケーションを実行するときに広告部が表示されなくなるので、認証登録ユーザにとって使い勝手がよくなり、認証登録を促進できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。以下の説明では、本発明の広告システムを、会計ソフト、給与管理ソフト、顧客管理ソフト、販売管理ソフト、在庫管理ソフト等の業務用アプリケーションソフトを統合した基幹ソフトに適用した例を示す。
【0013】
図1は、本発明の一実施の形態の広告システムを示す機能ブロック図である。
【0014】
この例は、コンピュータ装置である端末装置1が通信回線であるインターネット3を介してサーバ装置2と通信可能に接続され、本発明の広告プログラムを実行して本発明の広告方法を実現し、本発明の広告システムとして機能する。
【0015】
上記サーバ装置2は、インターネット3に接続され、例えば、同じくインターネット3に接続された端末装置1においてウェブページを閲覧可能とするウェブサーバや上記ウェブサーバにおけるウェブページを構築するためのデータを提供するためのデータベースサーバとして機能する。なお、図では端末装置1は、1つのサーバ装置2に対して端末装置1を1つしか示していないが、実際には1つのサーバ装置2に対して複数の端末装置1が接続され通信を行ないうるようになっている。
【0016】
上記サーバ装置2は、通信操作部や大容量データ記憶装置などを備えたシステムであり、中央処理装置がハードディスク装置等の外部記憶装置に記録されたプログラムを読み出し、そのプログラムに従って処理を実行することにより種々の機能を実現する。
【0017】
上記サーバ装置2は、インターネット3を介してアクセスしてきた各端末装置1と、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)等のプロトコルに従ってデータ通信を行うことでWEB配信サーバとして機能する。すなわち、上記サーバ装置2は、各端末装置1からの要求に応じて、HTML(HyperText Markup Language)等のデジタル文書記述言語により記述された文書や画像を含むデータであるウェブページを当該端末装置1へ向けて送信する。
【0018】
上記サーバ装置2には、固有のネットワークアドレス(URL)が与えられている。ユーザは、それぞれの端末装置1でこのURLを指定することにより、サーバ装置2へアクセスすることができ、上記HTML(HyperText Markup Language)等のデジタル文書記述言語により記述された文書や画像を含むデータをホームページによる閲覧をしうるようになっている。また、当該ホームページにおいて、必要に応じて文書・画像等のデータや選択入力操作を入力してサーバ装置2に対して送信し、意思決定情報をサーバ装置2に対して送信するようになっている。
【0019】
上記端末装置1は、キーボードやマウス等の入力手段16、液晶ディスプレイ等による表示手段14、HDD等による記憶装置、CD−ROMドライブ等による外部読込手段19、CPUやRAMを含む演算処理装置等から構成されている。記憶装置に格納されたプログラムを起動して読み出して、そのプログラムを実行する。その際に、後に述べるような種々の機能を実現する。
【0020】
また、このコンピュータ装置は、インターネット3に接続して通信するための通信制御手段22を備え、インターネット3を経由してサーバ装置2と通信可能に構成されている。
【0021】
このシステムは、複数種類のアプリケーションが格納されるアプリケーション格納部10と、上記アプリケーションを起動する起動手段11と、上記起動手段11で起動されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行部12と、表示する広告情報が格納される広告情報格納部13と、表示手段14への表示を制御する表示制御手段15とを備えている。
【0022】
このシステムは、上記アプリケーション格納部10に格納された各アプリケーション、広告情報格納部13に格納された広告情報、起動手段11、アプリケーション実行部12、表示制御手段15等の各機能は、例えば、端末装置1のCD−ROMドライブのような外部読込手段19にCD−ROM等の記憶媒体をセットして読み込ませ、インストールすることにより機能するようになる。
【0023】
上記インストールの際に、インターネット3を経由したオンラインもしくはインターネット3を経由しないオフラインで、ユーザはユーザ認証登録を行なうことができる。ユーザ認証登録は、サーバ装置2において、氏名、会社名、電話番号、住所、電話番号、メールアドレス等のユーザ情報に加え、IDやパスワード等の認証情報が格納されることにより行なわれる。
【0024】
インストールが行なわれると、システム起動時にユーザ認証を行なうための認証画面を端末装置1の表示手段14に表示する。上記認証画面にIDやパスワードを入力してサーバ装置2に送信すると、サーバ装置2では、上記ユーザ認証登録の際に格納された認証情報との照合を行い、正規ユーザであれば認証を行い、正規ユーザでなければエラーメッセージ等を端末装置1の表示手段に表示する。
【0025】
なお、上記認証画面をスキップしてユーザ認証を行なわなくても本システムを端末装置1において起動して使用することは可能である。上記ユーザ認証登録は、本システムの使用許可のための認証登録ではなく、本システムのサポートを享受するための認証登録である。
【0026】
上記アプリケーション格納部10には、複数のアプリケーションプログラムA,B,C…が格納されている。この例では、上記アプリケーションプログラムA,B,C…は、会計ソフト、給与管理ソフト、顧客管理ソフト、販売管理ソフト、在庫管理ソフト等の業務用アプリケーションソフトウェアである。
【0027】
上記広告情報格納部13は、表示手段14に表示するための広告情報等が格納されている。上記広告情報格納部13には、所定の広告データを複数格納するデータ格納部21と、上記各広告データにリンクされる本発明の第2操作部としてのバナー23の画像データおよび位置データが関連付けて格納されるバナー格納部20とが格納されている。上記データ格納部21に格納される広告データは、バナー格納部20に格納されたバナー23の画像データおよび位置データと関連付けた状態で記憶されている。
【0028】
上記起動手段11は、入力手段16によるユーザからのアプリケーション起動入力を受け付けることにより、アプリケーション格納部10に格納されたアプリケーションを起動する。このとき、上記起動手段11は、表示手段14に表示された第1操作部としての起動ボタン24へのアプリケーション起動入力を受け付けると、その起動ボタン24に対応するアプリケーションを起動する。上記アプリケーション実行部12は、上記起動手段11で起動されたアプリケーションを実行する。
【0029】
上記表示制御手段15は、表示手段14への表示を制御するものであり、起動手段11と連動して本発明の機能を発揮するための画面を表示したり、入力手段16からの操作入力を受け付ける。
【0030】
上記表示手段14には、上記起動手段11によるアプリケーション起動のトリガーとなる第1操作部としての起動ボタン24を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるためのランチャー部25と、上記広告情報を表示するためのリンクが内在する第2操作部としてのバナー23を複数表示して入力手段16によるユーザからの入力を受け付けるための広告部としてリンク表示部26aが設けられた初期画面が表示される。
【0031】
上記初期画面は、上述した複数の業務アプリケーションからなる基幹ソフトを立ち上げたとき、上述した認証画面でユーザ認証を行なうかあるいは認証画面をスキップした場合に表示手段14に表示されるもので、いずれかの業務アプリケーションを使用する際には必ず表示されてこの画面を経由して各業務アプリケーションを起動するようになっている。
【0032】
また、この広告システムは、所定時間の経過によりユーザに対してアプリケーションのバージョンアップを促し、ユーザによる操作入力によりバージョンアップ動作を実行するバージョンアップ手段18をさらに備えている。
【0033】
上記バージョンアップ手段18は、基幹ソフト立ち上げ時の初期画面を表示する際に、タイマ17から使用開始時もしくは前回のバージョンアップからの経過時間を受信して、所定期間(例えば3ヶ月等)以上経過していた場合に、ユーザに対してバージョンアップを促すメッセージを表示手段14に表示する。そして、上記バーションアップ手段18によるアプリケーションのバージョンアップの際に、広告情報格納部13の広告情報も更新されるように構成されている。
【0034】
上記バージョンアップ手段18によるバージョンアップは、例えば、新しいバージョンのアプリケーションおよび広告情報が収録されたCD−ROMを外部読込手段19で読み込み、アプリケーション格納部10の各アプリケーションおよび広告情報格納部13のバナーデータや広告データを上書き記録することにより行なわれる。
【0035】
図2は、上記初期画面、上記初期画面からアプリケーションを起動したときに表示されるアプリケーション実行画面および上記初期画面からリンクにより表示される広告表示画面を示す。
【0036】
以下、初期画面、アプリケーション実行画面および広告表示画面におけるユーザ入力と画面推移について説明する。これらの制御は、主として表示制御手段15および起動手段11の制御により行なわれる。
【0037】
上記ランチャー部25は、この例では、画面の左側に縦長に配置され、上からアプリケーションA,B,C…に対応した起動ボタン24が表示されている。上記初期画面において、第1操作部である起動ボタン24への入力を受け付けるとその起動ボタン24に関連付けられたアプリケーションの起動が行なわれる。すなわち、ユーザは、例えば、入力手段16のひとつであるマウスを操作して、マウスポインタを起動しようとする業務アプリケーションに対応した起動ボタン24に合わせてクリックすることにより、起動手段11が動作して当該起動ボタン24に対応した業務アプリケーションがアプリケーション格納部10から読み出されて起動され、アプリケーションが実行される。
【0038】
上記リンク表示部26aは、この例では、上記ランチャー部25の右側に配置され、ランチャー部25よりも大きな面積に設定されている。そして、上記リンク表示部26aには、左上から順に広告X,Y,Z…に対応したバナー23が表示されている。上記初期画面において、第2操作部であるバナー23への入力を受け付けるとそのバナー23にリンクした広告情報が表示される。すなわち、ユーザは、例えば、入力手段16のひとつであるマウスを操作して、マウスポインタを閲覧しようとする広告に対応したバナー23に合わせてクリックすることにより、起動手段11が動作して当該バナー23に対応した広告データが広告情報格納部13から読み出されて広告表示部26cに表示される。
【0039】
上記初期画面において、第1操作部である起動ボタン24への入力が行なわれてその起動ボタン24に関連付けられたアプリケーションが起動すると、上記表示手段14にはアプリケーション実行画面が表示される。上記アプリケーション実行画面には、実行されるアプリケーションの内容を表示してユーザがアプリケーションの処理を行なうためのアプリケーション実行表示部27が表示される。また、広告情報を表示するためのリンクが内在する第2操作部であるバナー23を表示して入力手段16によるユーザからの入力を受け付けるための広告部としてバナー表示部26bが表示される。
【0040】
上記バナー表示部26bは、この例では、画面の右側に縦長に配置され、上から広告X,Y,Z…に対応したバナー23が表示されている。上記バナー表示部26bの左側に上記アプリケーション実行表示部27が配置され、アプリケーション実行表示部27はバナー表示部26bよりも大きな面積に設定されている。
【0041】
上記初期画面において、第2操作部であるバナー23への入力が行なわれると、上記表示手段14には、広告表示画面が表示される。上記広告表示画面には、画面の左側に上述したランチャー部25が表示されるとともに、上記ランチャー部25の右側には広告表示部26cが表示される。上記広告表示部26cには、上記初期画面でユーザからの入力を受け付けたバナー23にリンクした広告データがデータ格納部21から読み出されて表示される。
【0042】
また、上記アプリケーション実行画面において、上記バナー表示部26bに表示されたバナー23に入力手段16によるユーザからの入力を受け付けると、上述した広告表示画面が表示され、上記広告表示部26cには、上記アプリケーション実行画面でユーザからの入力を受け付けたバナー23にリンクした広告データがデータ格納部21から読み出されて表示される。
【0043】
また、上記広告表示画面において、上記ランチャー部25に表示された起動ボタン24に入力手段16によるユーザからの入力を受け付けると、当該起動ボタン24にかかるアプリケーションがアプリケーション格納部10から読み出されて起動され、上述したアプリケーション実行画面が表示される。アプリケーション実行画面のアプリケーション実行表示部27では、上記起動されたアプリケーションの処理内容が表示される。
【0044】
上記アプリケーション実行画面において、上記端末装置1が表示手段14に初期画面を表示するにあたって、サーバ装置2と通信して認証登録ユーザか否かの認証を行ない、上記端末装置5がサーバ装置2においてユーザ認証されることにより、上記アプリケーション実行画面には広告部であるバナー表示部26bが表示されなくなるように制御することができる。
【0045】
この場合、アプリケーション実行画面は、バナー表示部26bが表示されなくなった分だけアプリケーション実行表示部27の表示領域が拡大され、画面の略全体にわたってアプリケーション実行表示部27が表示される。
【0046】
このようにすることにより、ユーザ認証によりアプリケーションを実行するときに広告部が表示されなくなるので、認証登録ユーザにとって使い勝手がよくなり、認証登録を促進できる。
【0047】
このように、従来から、業務用アプリケーションソフトとしては、会計ソフト、給与管理ソフト、顧客管理ソフト、販売管理ソフト、在庫管理ソフト等、各種のものが市場において提供されていた。これらの業務用アプリケーションソフトは、主としてCD−ROM等によりパッケージで提供されており、必要に応じてバージョンアップが行なわれたときは、バージョンアップ版ソフトウェアがCD−ROMやオンラインで供給されていた。このような、業務用アプリケーションソフトは、一般に、上述した会計ソフト、給与管理ソフト、顧客管理ソフト、販売管理ソフト等がそれぞれ単独で供給されていて、顧客はそれぞれ所望のアプリケーションソフトを購入して使用していた。このため、それぞれ個別に購入してバージョンアップに対応するのに、非常にコストと労力がかかっていた。これら個別の業務ソフトを組み合わせた基幹ソフトも存在するが、極めて高価で中小企業にとって導入するのは現実的でないのが実情であった。本実施形態の基幹ソフトによれば、効果的な広告による広告料でアプリケーションを含む基幹ソフト自体の提供価格を低下させることができる。
【0048】
すなわち、本実施形態によれば、初期画面において、起動ボタン24への入力を受け付けるとその起動ボタン24に関連付けられたアプリケーションの起動を行ない、バナー23への入力を受け付けるとそのバナー23にリンクした広告情報を表示する。このため、各アプリケーションを起動する前の初期画面において、広告情報にリンクするバナー23が複数設けられ、ユーザは所望の広告にリンクされたバナー23をクリックすることで所望の広告を閲覧することができる。これにより、例えば、ランチャー部25で起動させるアプリケーションに関連した内容の広告情報をユーザに見せることができ、広告閲覧者の属性を絞り込んだ効果的な広告を行なうことができる。また、このような効果的な広告を行なうことによる広告料により、アプリケーション自体の提供価格を低下させることができる。
【0049】
本実施形態において、所定時間の経過によりユーザに対してアプリケーションのバージョンアップを促すとともに、ユーザによる操作入力によりバージョンアップ動作を実行するバージョンアップ手段18をさらに備え、上記バーションアップ手段18によるアプリケーションのバージョンアップの際に、広告情報格納部13の広告情報も更新されるように構成されている場合には、
アプリケーションのバージョンアップを定期的に促して実行させることにより、バージョンアップの際に広告情報を更新して常に新しい広告情報を提供してユーザの閲覧に供することができる。
【0050】
本実施形態において、上記初期画面において起動ボタン24への入力が行なわれてその起動ボタン24に関連付けられたアプリケーションが起動すると上記表示手段14にはアプリケーション実行画面が表示され、
上記アプリケーション実行画面には、実行されるアプリケーションの内容を表示するアプリケーション実行表示部27と、広告情報を表示するためのリンクが内在するバナー23を表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるためのバナー表示部26bとが設けられている場合には、
アプリケーションを実行しているユーザに対して広告へのバナー23を表示することができ、より効果的な広告を行なうことができ、効果的な広告による広告料でアプリケーション自体の提供価格を低下させることができる。
【0051】
本実施形態において、上記表示手段14を備えた端末装置1が通信回線を介してサーバ装置2に接続されて構成され、上記端末装置1が表示手段14に初期画面を表示するにあたって、サーバ装置2と通信して認証登録ユーザか否かの認証を行ない、上記端末装置1がサーバ装置2においてユーザ認証されることにより、上記アプリケーション実行画面にはバナー表示部26bが表示されなくなるように制御する場合には、ユーザ認証によりアプリケーションを実行するときにバナー表示部26bが表示されなくなるので、認証登録ユーザにとって使い勝手がよくなり、認証登録を促進できる。
【0052】
図3は、本発明の第2実施形態を示すシステム構成図である。
【0053】
この実施形態は、広告情報格納部13が端末装置1に設けられるのではなく、端末装置1とインターネット3を経由して通信可能なサーバ装置2側に設けられている。図において、符号28はインターネット3経由でのサーバ装置2による端末装置1との通信を制御する通信制御手段28である。
【0054】
この例では、端末装置1の表示手段14において、リンク表示部26a、バナー表示部26b、広告表示部26cに表示されるバナー23や広告情報は、サーバ装置2側に設けられた広告情報格納部13からデータが読み出され、画像が形成されて出力され表示される。一方、アプリケーション実行表示部27やランチャー部25の表示は端末装置1のアプリケーション格納部10に格納されたデータが読み出されて表示される。
【0055】
このように、この例では、上記表示制御手段15は、端末装置1側のアプリケーション格納部10に格納されたデータと、サーバ装置2側の広告情報格納部13に格納されたデータとから1つの画面を形成し、端末装置1の表示手段14に表示しうるようになっている。
【0056】
この例では、バージョンアップ手段18により定期的なバージョンアップを促すのではなく、広告情報を更新する場合は、サーバ装置2の広告情報格納部13に格納されたデータを更新する。また、各アプリケーションにバージョンアップがあった場合は、新しいバージョンのアプリケーションが収録されたCD−ROMを外部読込手段19で読み込み、アプリケーション格納部10の各アプリケーションを上書き記録することにより行なわれる。
【0057】
これにより、各端末装置1において個別に広告情報を更新しなくても、常に最新の広告情報を各端末装置1の表示手段14に表示することができる。また、各アプリケーションは、端末装置1のアプリケーション格納部10に格納され、各アプリケーションにおいて入力されたデータは、端末装置1側に格納され管理されるため、セキュリティが確保しやすい。それ以外は、上記第1の実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
【0058】
図4は、本発明の第3実施形態を示すシステム構成図である。
【0059】
この実施形態は、表示制御手段15、起動手段11、アプリケーション実行部12、アプリケーション格納部10、広告情報格納部13がそれぞれ端末装置1に設けられるのではなく、端末装置1とインターネット3を経由して通信可能なサーバ装置2側に設けられている。図において、符号28はインターネット3経由でのサーバ装置2による端末装置1との通信を制御する通信制御手段28である。また、符号29は端末装置1の制御手段29である。
【0060】
この例では、端末装置1の表示手段14において、リンク表示部26a、バナー表示部26b、広告表示部26cに表示されるバナー23や広告情報は、サーバ装置2側に設けられた広告情報格納部13からデータが読み出され、画像が形成されて出力され表示される。また、アプリケーション実行表示部27やランチャー部25の表示も、サーバ装置2側に設けられたアプリケーション格納部10に格納されたデータが読み出されて表示される。
【0061】
このように、この例では、上記表示制御手段15は、サーバ装置2側の広告情報格納部13およびアプリケーション格納部10に格納されたデータから形成した画面を端末装置1の表示手段14に表示しうるようになっている。
【0062】
この例でも、バージョンアップ手段18により定期的なバージョンアップを促すのではなく、広告情報を更新する場合は、サーバ装置2の広告情報格納部13に格納されたデータを更新する。また、各アプリケーションにバージョンアップがあった場合も、新しいバージョンのアプリケーションは、サーバ装置2側のアプリケーション格納部10の各アプリケーションを更新することにより行なわれる。
【0063】
これにより、各端末装置1において個別に広告情報を更新しなくても、常に最新の広告情報を各端末装置1の表示手段14に表示することができる。また、各端末装置1において個別に広告情報を更新しなくても、常に最新のバージョンのアプリケーションを各端末装置1で使用することができる。それ以外は、上記第1の実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
【0064】
上述した説明では、各アプリケーションが業務アプリケーションである例を説明したが、これに限定するものではなく、各アプリケーションとしては、各種のアプリケーションプログラムを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の第1実施形態の広告システムを示すシステム構成図である。
【図2】表示手段の表示画面を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態の広告システムを示すシステム構成図である。
【図4】本発明の第2実施形態の広告システムを示すシステム構成図である。
【符号の説明】
【0066】
1:端末装置
2:サーバ装置
3:インターネット
10:アプリケーション格納部
11:起動手段
12:アプリケーション実行部
13:広告情報格納部
14:表示手段
15:表示制御手段
16:入力手段
17:タイマ
18:バージョンアップ手段
19:外部読込手段
20:バナー格納部
21:データ格納部
22:通信制御手段
23:バナー
24:起動ボタン
25:ランチャー部
26a:リンク表示部
26b:バナー表示部
26c:広告表示部
27:アプリケーション実行表示部
28:通信制御手段
29:制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類のアプリケーションが格納されるアプリケーション格納部と、上記アプリケーションを起動する起動手段と、上記起動手段で起動されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行部と、表示手段に表示する広告情報が格納される広告情報格納部と、上記表示手段への表示を制御する表示制御手段とを備え、
上記表示制御手段は、上記表示手段に、上記起動手段によるアプリケーション起動のトリガーとなる第1操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるためのランチャー部と、上記広告情報を表示するためのリンクが内在する第2操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるための広告部とが設けられた初期画面を表示し、
上記初期画面において、第1操作部への入力を受け付けるとその第1操作部に関連付けられたアプリケーションの起動が行なわれ、第2操作部への入力を受け付けるとその第2操作部にリンクした広告情報が表示されるように構成されたことを特徴とする広告システム。
【請求項2】
所定時間の経過によりユーザーに対してアプリケーションのバージョンアップを促すとともに、ユーザーによる操作入力によりバージョンアップ動作を実行するバージョンアップ手段をさらに備え、上記バーションアップ手段によるアプリケーションのバージョンアップの際に、広告情報格納部の広告情報も更新されるように構成されている請求項1記載の広告システム。
【請求項3】
上記初期画面において第1操作部への入力が行なわれて当該第1操作部に関連付けられたアプリケーションが起動すると上記表示手段にはアプリケーション実行画面が表示され、
上記アプリケーション実行画面には、実行されるアプリケーションの内容を表示するアプリケーション実行表示部と、広告情報を表示するためのリンクが内在する第2操作部を表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるための広告部とが設けられている請求項1または2記載の広告システム。
【請求項4】
複数種類のアプリケーションが格納されるアプリケーション格納部と、上記アプリケーションを起動する起動手段と、上記起動手段で起動されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行部と、表示手段に表示する広告情報が格納される広告情報格納部と、上記表示手段への表示を制御する表示制御手段とを備えた広告システムによる広告方法であって、
上記表示手段に、上記起動手段によるアプリケーション起動のトリガーとなる第1操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるためのランチャー部と、上記広告情報を表示するためのリンクが内在する第2操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるための広告部とが設けられた初期画面を表示し、
上記初期画面において、第1操作部への入力を受け付けるとその第1操作部に関連付けられたアプリケーションの起動を行ない、第2操作部への入力を受け付けるとその第2操作部にリンクした広告情報を表示するようにしたことを特徴とする広告方法。
【請求項5】
複数種類のアプリケーションが格納されるアプリケーション格納部と、上記アプリケーションを起動する起動手段と、上記起動手段で起動されたアプリケーションを実行するアプリケーション実行部と、表示手段に表示する広告情報が格納される広告情報格納部と、上記表示手段への表示を制御する表示制御手段とを備えた広告システムによる広告プログラムであって、
上記表示手段に、上記起動手段によるアプリケーション起動のトリガーとなる第1操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるためのランチャー部と、上記広告情報を表示するためのリンクが内在する第2操作部を複数表示して入力手段によるユーザからの入力を受け付けるための広告部とが設けられた初期画面を表示し、
上記初期画面において、第1操作部への入力を受け付けるとその第1操作部に関連付けられたアプリケーションの起動を行ない、第2操作部への入力を受け付けるとその第2操作部にリンクした広告情報を表示する処理をコンピュータ装置に実行させることを特徴とする広告プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−276486(P2009−276486A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−126709(P2008−126709)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【出願人】(500205208)
【Fターム(参考)】