説明

広告主ウェブ情報の検索を用いた広告提供

【課題】広告主ウェブ情報の検索を用いた広告提供
【解決手段】
広告主は、一定のターゲット特定情報(キーワードターゲット特定、等)を入力及び/又は維持することを要求されずに、検索結果ページ、ウェブページ、電子メール、等の様々なコンテンツ上にターゲットが特定された広告を掲載すること又はこれらの様々なコンテンツと関連する広告を提供することが許可される。このことは、入手可能な広告主情報の検索可能データ構造(転置インデックス(460)、等)を用いることによって達成させることができる。広告主ウェブ情報は、広告主のウェブサイトから抽出された項目及び/又は句を含むことができる。特に、検索問い合わせ(410)を用いて、マッチする広告主(従ってマッチする広告)を検索することができる。例えば、検索問い合わせ(410)は、広告主ウェブサイトから抽出された単語及び/又は句を含む転置インデックス(460)を検索するために用いることができる。広告主ウェブページ、又はその他の何らかの識別子は、関連広告を検索するためのキーとして用いることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、広告に関するものである。本発明は、より具体的には、ターゲットを特定した広告の提供に関するものである。
【背景技術】
【0002】
テレビ、ラジオ、新聞及び雑誌、等の伝統的な媒体を用いた広告はよく知られている。しかしながら、残念なことに、広告主は、人口統計学上の研究結果及びこれらの媒体の様々な市場における典型的なオーディエンスに関する完全に合理的な想定事項に基づいた広告である場合においてさえも、自己の広告予算の多くは無駄使いであるにすぎないということを認識している。更に、これらの無駄遣いを特定して排除することは非常に困難である。
【0003】
最近は、これまでよりも双方向性の高い媒体を通じた広告が主流になってきている。例えば、インターネット利用者数が爆発的に増加してきているのに伴い、広告主は、インターネットを通じて提供される媒体及びサービスを潜在的に強力な広告手段として高く評価するようになっている。
【0004】
広告主は、これまで広告の価値の最大化を試みて幾つかの戦略を構築している。1つの戦略においては、広告主は、多数のオーディエンスに到達するための媒介として、双方向型の媒体またはサービスを提供する人気のある存在または手段(本仕様においては「ウェブサイト」と呼ばれるが該ウェブサイトに限定するものではない)を利用する。広告主は、この第1の手法を用いることによって、例えばニューヨークタイムズウェブサイトのホームページ又はUSAトゥディウェブサイトのホームページ、等に広告を掲載することができる。もう1つの戦略においては、広告主は、より狭い範囲のすきまのオーディエンスにターゲットを絞り、それによってオーディエンスから良い反応が得られる確率を高くしようとする。例えば、コスタリカにおける熱帯雨林観光をプロモートするある旅行代理店は、ヤフーのウェブサイトのエコ観光旅行サブディレクトリに広告を掲載することができる。広告主は、通常はこのようなターゲットの特定を手作業で決定する。
【0005】
更に、最近は、「検索エンジン最適化」産業が出現しており、この検索エンジン最適化では、検索エンジンオプティマイザ(SEO)と共通して呼ばれる当事者は、オンラインコンテンツのオーナー(オンライン広告主を含む)がインターネット検索エンジンによって戻された検索結果内における自己のウェブサイトをより見やすくするか又はより目立つようにするのに役立つサービスを提供する。
【0006】
ウェブサイトに基づく広告(「ウェブ広告」とも呼ばれる)は、「バナー広告」(即ち、グラフィックな要素を含む長方形のボックス)の形態で広告対象オーディエンスに提示されるのが一般的である。該広告対象オーディエンスの一員(本仕様においては「閲覧者」又は「ユーザー」と呼ばれるが、該閲覧者又はユーザーに限定するものではない)がこれらのバナー広告の1つをクリックすることによって該バナー広告を選択時には、一般的には、埋め込まれているハイパーテキストリンクが該閲覧者を広告主のウェブサイトにジャンプさせる。閲覧者が広告を選択するこのプロセスは、一般的には「クリックスルー」と呼ばれている(「クリックスルー」は、ユーザーによるあらゆる選択を網羅することが意図されている)。更に、広告のクリックスルー数とインプレッション数(1件の広告の表示回数)の比は、広告の「クリックスルー率」と一般的に呼ばれている。更に、ユーザーが以前に提供された広告に関連する1つのトランザクションを完遂させた時点で「コンバージョン」が発生したと言われる。コンバージョンを構成する要素は、各々の事例ごとに異なり、様々な方法で決定することができる。例えば、ユーザーが広告をクリックし、広告主のウェブページにジャンプし、該ウェブページを去る前に購入を完遂させたときにコンバージョンが発生する。代替として、コンバージョンとは、広告を見せられたユーザーが予め決められた期間(例えば7日)内に該広告の広告主のウェブページ上において購入を行うことであると定義することができる。さらにもう1つの代替においては、コンバージョンとは、測定可能な/観察可能なユーザーの行動(ホワイトペーパーのダウンロード、ウェブサイトの少なくともある所定の深さまでナビゲートする、ウェブサイトの少なくともある一定の数のウェブページを閲覧する、少なくとも予め決められた長さの時間をウェブサイト上又はウェブページ上で費やす、等)であると広告主は定義することができる。更に、ユーザーの行動が購入完遂行動ではない場合でも、該ユーザーが成約見込み者になり得ることがしばしばあるが、コンバージョンを構成するユーザーの行動は、この定義に限定されるわけではない。実際、コンバージョンの構成要素に関してはその他の数多くの定義が可能である。広告のコンバージョン数とインプレッション数(即ち、広告が表示される回数)の比は、一般的にはコンバージョンレートと呼ばれている。例えば、コンバージョンは、ある1つの広告が提供されて以降の予め決められた時間内に発生することができると定義した場合は、コンバージョンレートに関して可能な1つの定義として、過去に予め決められた時間以上にわたって提供されている広告しか考慮することができないと定義することもできる。
【0007】
ウェブサイトをベースにした広告は、当初は有望な手段であるとみなされたにもかかわらず、既存の手法には依然としていくつかの問題点が存在している。広告主は、多数のオーディエンスに自己の広告を届けることができるが、広告投資収益を不満に思っていることがしばしばある。
【0008】
同様に、広告が掲載されるウェブサイトのホスト(「ウェブサイトホスト」又は「広告消費者」(ad consumer)と呼ばれる)は、自己のユーザーの経験を無駄にせずに広告収入を最大化させるという難題を有している。一部のウェブサイトホストは、ユーザーの関心よりも広告収入を重視することを選択している。1つの該ウェブサイトは、“Overture.com”であり、ユーザーの問い合わせに応答した「検索結果」であることを装った広告を戻す自称「検索エンジン」のホストである。該Overture.comウェブサイトは、広告主が広告料を支払うことによって自己のウェブサイト(即ち、ターゲットのウェブサイト)に関する広告を自称検索結果リストの上位に掲載することを認めている。広告主はユーザーが広告にクリックした場合にしか広告料を支払わない該方式(即ち、1クリック当たりのコスト)が実行された場合には、ターゲットが適切に特定されていない広告はクリックされず、このため支払いを行う必要がないため、自己の広告のターゲットを有効に特定しようとするインセンティブが広告主にない。従って、1クリック当たりのコストが高い広告は最上位又はその近くに掲載されるが、閲覧者はこれらの広告をクリックしないため広告主にとっては必ずしも真の収入に結び付かない。更に、閲覧者がクリックする広告は検索結果リストの下位に掲載されるか又はまったく掲載されないため、広告の意味が失われることになる。
【0009】
幾つかの検索エンジンは、「有料検索エンジン登録」をウェブサイトオーナーに申し出ることによる収入増を追求している。有料検索エンジン登録の場合は、ウェブサイトは、ユーザーの問い合わせに対応して検索エンジンによってインデキシングされた/調査された/戻されたサイト/財産リストに確実に登録されるようにするために(及び/又は検索エンジンが該ウェブサイトを調査/クロールする頻度を高めるために)料金を検索エンジンに支払う。一般的には、検索エンジンは、有料検索エンジン登録に基づいて決定されたウェブサイトを含める/有料検索エンジン登録とは独立して決定するその他のウェブサイトと組み合わせる。しかしながら、この場合は、ユーザーの検索又は問い合わせに応じて戻される検索結果は、最も該当する検索結果を含んでいないこと及び/又は最も適切な順序でないことがあるため、エンドユーザー(検索者)の検索効率を低下させる可能性がある。
【0010】
Google、等の幾つかの検索エンジンは、広告主が自己の広告を検索結果ページとともに提供されるようにするために及び自己の広告が該検索結果ページをプロンプトした問い合わせに(おそらく)関連するものであるようにするために自己の広告のターゲットを特定することを可能にしている。検索結果ページは、広告主が自己の広告をより受け入れやすいオーディエンスを広告対象として特定する大きな機会を広告主に提供するが、一般的には、広告主は、ターゲット特定情報(キーワードターゲット特定情報、等)を入力することが要求される。幾つかの広告主は、キーワードターゲット特定情報を入力及び/又は維持することが困難であるか又は少なくともうんざりするものであるとみなすことがある。たとえば、広告主が数多くの種類の商品を販売する場合で、自己の商品の売り込みを頻繁に変更することになる場合は、キーワードターゲット特定情報を入力及び維持するのは極めて長い時間を要することになる。更に、幾つかの広告主は、自己の広告のパフォーマンスを最大にする上での正しいキーワードを選択するのが難しいことがある。その他のターゲット特定広告システム、例えば、電子メール情報に基づいて広告のターゲットを特定する広告システム(例えば、本出願明細書において参照することによって本出願明細書に組み入れられており、"SERVING ADVERTISEMENTS USING INFORMATION ASSOCIATED WITH E-MAIL"(電子メール関連情報を用いた広告提供)という題名を有し更にジェフリーA.ディーン、ジョージR.ハリク及びポール・ブチェイトを発明者として記載する米国特許出願一連番号10/452,830(出願日:2003年6月2日)において説明されているシステムを参照)、又は、コンテンツに基づいて広告のターゲットを特定するシステム(例えば、本出願明細書において参照することによって本出願明細書に組み入れられており、"SERVING ADVERTISEMENTS BASED ON CONTENT"(コンテンツに基づく広告の提供)という題名を有しており更にダレル・アンダーソン、ポール・ブチェイト、アレックス・キャロバス、クレール・キュイ、ジェフリーA.ディーン、ジョージR.ハリク、ディーパック・ジンダル、及びナラヤナン・シバクマルを発明者として記載する米国特許出願一連番号No.10/375,900(出願日:2003,2月26日)において説明されているシステムを参照)も同様の難題を有している可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従って、キーワード等の一定のターゲット特定情報を入力及び/又は維持することをウェブコンテンツオーナーに要求せずに広告ターゲットを特定すること及び/又は自己の商品及びサービスを広告することを可能にすることが有用になる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、一定のターゲット特定情報(キーワードターゲット特定、等)を入力及び/又は維持することを広告主に要求せずに、検索結果ページ、ウェブページ、電子メール、等の様々なコンテンツ上にターゲット特定広告を掲載すること又は該コンテンツと関連する広告を提供することを可能にするものである。本発明は、入手可能な広告主情報(広告主のウェブサイトから抽出された項目及び/又は句、等)の検索可能データ構造(転置インデックス、等)を用いることによって上記を可能にすることができる。特に、本発明は、検索問い合わせを受け入れるか又は生成し、該検索問い合わせを用いてマッチする広告主ウェブページ(従ってマッチする広告)を検索する。一実施形態においては、該検索問い合わせは、広告主のウェブサイトから抽出された単語及び/又は句を含む転置インデックスを検索するために用いることができる。広告主のウェブサイト又はウェブページのURL、又はその他の何らかの識別子は、関連広告を検索するためのキーとして用いることができる。本発明は、明示で入力されたキーワードターゲット特定情報を要求しないが、該情報が存在する場合は該情報を無視すること又は該情報とともに用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、一定のターゲット特定情報(キーワードターゲット特定、等)を入力及び/又は維持することを広告主に要求することなしに、広告主がターゲットを特定した広告を様々なコンテンツ(検索結果ページ、ウェブページ、電子メール、等)上に掲載すること又はこれらの様々なコンテンツと関連させて広告を提供することを可能にするための斬新な方法、装置、メッセージフォーマット及び/又はデータ構造が関わっている。以下の説明は、当業者が本発明を製造及び使用するのを可能にすることを目的とするものであり、特定の用途及びその要件の観点で示されている。開示された実施形態は、様々な修正及び変更が可能であることが当業者に明確になり、更に、下記の一般原理は、その他の実施形態及び用途に対しても応用可能である。従って、本発明は、示されている実施形態に限定することを意図するものではなく、更に、本発明の発明者は、説明されているあらゆる特許取得可能な主題が本発明であるとみなしている。
【0014】
本発明が動作可能な環境又は本発明が動作時に並存することができる環境が第4.1項において説明されている。次に、本発明の典型的実施形態が第4.2項において説明されている。更に、動作例が第4.3項において説明されている。最後に、本発明に関する幾つかの結論が第4.4項に示されている。
【0015】
4.1 本発明が動作可能な環境又は本発明が動作時に並存可能な環境
4.1.1 典型的広告環境
図1は、広告環境を示した高位概略図である。該環境は、広告を入力、維持及び引き渡すシステム120を含む。広告主110は、直接または間接的に、システム120内に広告情報を入力すること、及びシステム120において広告情報を維持及び追跡することができる。広告は、いわゆるバナー広告、テキストのみの広告、画像広告、音声広告、映像広告、これらの構成要素のうちのいずれかを1つ以上組み合わせた広告、等のグラフィック形態をとることができる。更に、該広告は、埋め込まれた情報(リンク、等)、及び/又は機械によって実行可能な命令を含むこともできる。広告消費者130は、広告要求をシステム120に出すこと、自己の要求に対応した広告をシステム120から受け入れること、及び使用情報をシステム120に提供することができる。又、広告消費者130以外のエンティティが広告要求を開始させることができる。図示されていないが、その他のエンティティは、使用情報(広告に関連するコンバージョン又はクリックスルーが発生しているかどうか、等)をシステム120に提供することができる。更に、この使用情報は、提供されている広告に関連する測定された又は観察されたユーザーの行動を含むことができる。
【0016】
広告消費者130の一例は、ドキュメント要求(記事、ディスカッションスレッド、音楽、映像、グラフィック、検索結果、ウェブページリスト、等の要求)を受け取り、該要求に対応して要求ドキュメントを検索するか又はその他の形で該要求に対応する汎用コンテンツサーバーである。該コンテンツサーバーは、広告サーバー120に広告要求を出すことができる。該広告要求は、希望される複数の広告を含むことができる。更に、該広告要求は、ドキュメント要求情報を含むこともできる。この情報は、ドキュメント自体(ウェブページ、等)、ドキュメントのコンテンツ又はドキュメント要求に対応するカテゴリ(芸術、ビジネス、コンピュータ、芸術−映画、芸術−音楽、等)、ドキュメント要求の一部又は全体、コンテンツの日数、コンテンツの種類(テキスト、グラフィックス、映像、音声、組合せ媒体、等)、ジオロケーション情報、等を含むことができる。
【0017】
該コンテンツサーバーは、要求されたドキュメントを、システム120によって提供された広告のうちの1つ以上の広告と組み合わせる。次に、ドキュメントコンテンツ及び広告を含むこの組合せ情報は、該ドキュメントを要求したエンドユーザーに提示するために該ユーザーに向けて送られる。最後に、該コンテンツサーバーは、広告に関する情報と、広告の提供方法、提供日時、及び/又は提供場所に関する情報(掲載位置、クリックスルーの有無、インプレッション時間、インプレッション日、サイズ、コンバージョンの有無、等)をシステム120に戻す。その代替として、又はその追加として、該情報は、その他のいくつかの手段によってシステム120に戻すことができる。
【0018】
広告消費者130のもう1つの例は、検索エンジンである。検索エンジンは、検索結果に関する問い合わせを受け取る。検索エンジンは、該問い合わせに対応して、関連する検索結果を(例えばウェブページインデックス、等から)検索する。オーストラリアのブリスベーンで開催された第7回国際WWW会議においてS.ブリン及びL.ページによって発表された、"The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Search Engine"(大規模なハイパーテキスト検索エンジンの解剖)という題名の論文、及び米国特許No.6,285,999において、1つの典型的な検索エンジンが説明されている(これらの参考文献は、本出願明細書において参照することによって本出願明細書に組み入れられている)。これらの検索結果は、例えば、ウェブページタイトルを記載したリスト、これらのウェブページから抽出された部分的なテキスト、及びこれらのウェブページへのハイパーテキストリンクを含むことができ、更に、予め決められた数の(例えば10の)検索結果に分割することができる。
【0019】
検索エンジンは、広告要求をシステム120に出すことができる。該広告要求は、希望される幾つかの広告を含むことができる。この数は、検索結果、検索結果によって占有される画面面積又はページスペース、広告のサイズと形、等に依存する。一実施形態においては、希望される広告数は、1乃至10であり、更に、好ましいことに3乃至5である。広告要求は、問い合わせ(入力された問い合わせ又は構文解析された問い合わせ)、該問い合わせに基づいた情報(ジオロケーション情報、該問い合わせがアフィリエイトからのものであるかどうか、及び該アフィリエイトの識別子、等)、及び/又は、検索結果に関係するか又は検索結果に基づいた情報、も含むことができる。該情報は、例えば、検索結果に関連する識別子(ドキュメント識別子又は“docID”、等)、検索結果に関連する点数(問い合わせ及びドキュメントに対応する機能ベクトルのドット積、等の情報検索(“IR”)点数、ページランク点数、及び/又はIR点数とページランク点数の組合せ、等)、識別されたドキュメント(ウェブページ、等)から抽出された一部のテキスト、識別されたドキュメントの全テキスト、識別されたドキュメントの機能ベクトル、等を含むことができる。
【0020】
該検索エンジンは、検索結果を、システム120によって提供された広告のうちの1つ以上の広告と組み合わせることができる。次に、検索結果と広告を含むこの組合せ情報は、検索を要求したユーザーに対して提示するために該ユーザーに向けて送られる。好ましいことに、これらの検索結果は、有料広告及び中立的と推測される検索結果のいずれであるかについてユーザーを混乱させないようにするために、広告とは異なる情報として維持される。例えば、これらの広告は、検索結果とは異なるフォーマット(形状、スタイル、フォント、サイズ、等)を有することができる。その代替として、又はそれに加えて、これらの検索結果は、1つのドキュメントの第1の連続した部分において提供することができ、その一方で、これらの広告は、該ドキュメントの第2の連続部分において提供することができる(該第1の部分及び該第2の部分が重なり合わない)。
【0021】
最後に、広告に関する情報と、広告の提供日時、提供場所、及び/又は提供方法に関する情報(掲載位置、クリックスルーの有無、インプレッション時間、インプレッション日、サイズ、コンバージョンの有無、等)をシステム120に戻すことができる。その代替として、又はその追加として、該情報は、その他のいくつかの手段によってシステム120に戻すことができる。
【0022】
上記から理解できるように、広告入力・維持・引き渡しシステム120は、コンテンツサーバー及び検索エンジン等の広告消費者130に対応することができる。上記の第1.2項において説明されているように、検索エンジンによって生成された検索結果ページにターゲットを絞った広告を提供することは既知である。"SERVING ADVERTISEMENTS BASED ON CONTENT"(コンテンツに基づく広告の提供)という題名を有し更にダレル・アンダーソン、ポール・ブチェイト、アレックス・キャロバス、クレール・キュイ、ジェフリーA.ディーン、ジョージR.ハリク、ディーパック・ジンダル、及びナラヤナン・シバクマールを発明者として記載する米国特許出願一連番号10/375,900(出願日:2003年2月26日)において説明されているように、コンテンツサーバーによって提供されるドキュメントにターゲットを特定した広告を提供することもできる。例えば、図3の典型的環境においては、ネットワーク又はインターネットワーク360は、販売用広告スポットを有する検索エンジン332からの要求に応じてターゲット特定広告を提供する広告サーバーを含む。インターネットワーク350はウェブであると想定すると、検索エンジン332は、コンテンツ350の多くの部分又は全部をクロールする。このコンテンツ350の一部334は、利用可能な広告スポット(「在庫」とも呼ばれる)を含むことになる。より具体的には、1つ以上のコンテンツサーバー336は、1つ以上のドキュメント340を含むことができる。ドキュメントが明示で定義された利用可能広告スポットを含まない場合でも、ドキュメント内、ドキュメントと関連させて(例えば、ドキュメント上方の前景内のウィンドー)(「ポップアップウィンドー」と呼ばれる)、ドキュメント下方の背景(「ポップダウンウィンドー」と呼ばれる)内、等において広告を提供できるように決定することができる。該広告は、ドキュメントの一部又は全体を隠すこと、ドキュメントと画面スペースを共有すること、ドキュメントの代わりに画面スペースを占有すること、ドキュメントによって一部分又は全体が隠されるようにすること、等が可能である。
【0023】
同じく図3において、電子メールサーバー392(Microsoft Networt(MSN)Hotmail、Yahoo Mail、等)は、一般的には、提供されるドキュメントが単なる電子メール390aであるコンテンツサーバーであると考えることができる。更に、電子メール390bを送信及び/又は受信するために電子メールアプリケーション394(Microsoft Outlook、等)を使用することができる。このため、図1及び図3の両図において、電子メールサーバー392又はアプリケーション394は、1つの広告消費者130であると考えることができる。従って、電子メール390は、ドキュメントであると考えることができ、ターゲットが特定された広告を該ドキュメントと関連させて提供することができる。例えば、1つ以上の広告を、電子メール内において、電子メールの下方において、電子メールの上方において、又はその他の形で電子メールと関連させて、提供することができる。いくつかの電子メールサーバー(Yahoo Mail、等)は、電子メール内に入れて広告を提供するが、これらの広告はターゲットが特定されておらず、このため、(ユーザーによる選択という点では)ターゲットが特定された広告ほどはパフォーマンスが良くない。
【0024】
4.1.2 典型的な広告入力、維持及び引き渡し環境
図2は、本発明とともに使用することができる典型的広告システム120’を示した図である。典型的広告システム120’は、在庫システム210を含むことができ、広告情報205及び使用情報245を保存することができる。典型的広告システム120’は、広告情報入力・管理動作215、キャンペーン(ターゲット特定、等)援助動作220、会計・課金動作225、広告提供動作230、関連性決定動作235、最適化動作240、相対的提示属性割当て(掲載位置順設定、等)動作250、詐欺発見動作255、及び結果インタフェース動作260をサポートする。
【0025】
広告主110は、広告情報入力・管理動作215を通じてシステム120’とインタフェースすることができる(インタフェース216)。広告消費者130は、広告提供動作230を通じてシステム120’とインタフェースすることができる(インタフェース231)。更に、広告消費者130及び/又はその他のエンティティ(図示されていない)は、結果インタフェース動作260を通じてシステム120’とインタフェースすることもできる(インタフェース261)。
【0026】
広告プログラムは、アカウント、キャンペーン、クリエイティブ、ターゲット特定、等に関する情報を含むことができる。「アカウント」は、所定の広告主に関する情報(一意の電子メールアドレス、パスワード、課金情報、等)に関わる用語である。「キャンペーン」又は「広告キャンペーン」は、1つ以上の広告から成る1つ以上のグループを意味しており、開始日、終了日、予算情報、ジオターゲティング情報、シンジケーション情報、等を含む。例えば、ホンダは、自社の自動車製品に関する1つの広告キャンペーン、及び自社の自動二輪に関する別個の広告キャンペーンを有することができる。更に、自動車製品に関するキャンペーンは、各々が1つ以上の広告を含む1つ以上の広告グループを有している。各広告グループは、ターゲット特定情報(一組のキーワード、等)、及び最大コスト(1回のクリックスルー当たりのコスト、1回のコンバージョン当たりのコスト、等)を含むことができる。しかしながら、上述されているように、本発明は、広告主がターゲット特定キーワードを入力するのを不要にするものである。その代替として、又はその追加として、各広告グループは、平均コスト(1回のクリックスルー当たりの平均コスト、1回のコンバージョン当たりの平均コスト、等)を含むことができる。従って、単一の最大コスト及び/又は単一の平均コストを、1つ以上のキーワードと関連させることができる。既述のように、各広告グループは、1つ以上の広告又は「クリエイティブ」(即ち、究極的にエンドユーザーに提供される広告コンテンツ)を有することができる。更に、各広告は、URL(広告主のホームページ等のランディングウェブページ、特定の商品又はサーバーと関連されたウェブページ、等)へのリンクを含むこともできる。当然のことであるあるが、広告情報205はこれよりも多くの情報又はこれよりも少ない情報を含むことができ、更に、いくつかの異なった方法で構成することができる。
【0027】
広告情報205は、広告情報入力・管理動作215を通じて入力及び管理することができる。キャンペーン(ターゲット特定、等)援助動作220は、広告主110が有効な広告キャンペーンを生成するのに役立てるために採用することができる。例えば、キャンペーン援助動作220は、在庫システム210によって提供される情報を用いることができ、在庫システム210は、広告のために検索エンジンとともに用いるという観点において、可能性があるすべての広告インプレッション、既に予約されている広告インプレッション、及び所定のキーワードに関して入手可能な広告インプレッションを追跡することができる。広告提供動作230は、広告消費者130からの広告要求に対応する。広告提供動作230は、関連性決定動作235を用いて、所定の要求に関する候補広告を決定する。次に、広告提供動作230は、最適化動作240を用いて、最終的な一組の1つ以上の候補広告を選択する。次に、広告提供動作230は、相対的提示属性割当動作250を用いて、返送する広告の提示順序を定める。会計/課金動作225は、広告の提供に関連する料金を追跡するため及び広告主に料金を請求するために使用することができる。詐欺発見動作255は、(例えば広告主が)盗まれたクレジットカードを使用することによる広告システムの詐欺的使用を減らすために用いることができる。最後に、結果インタフェース動作260は、実際に提供された広告に関する結果情報(例えば、クリックスルーが発生したかどうか、コンバージョンが発生したかどうか(例えば、広告された品目又はサービスの販売が、該広告の提供時以降における予め決められた時間内に開始されたか又は完遂されたかどうか)、等)を(広告消費者130から又はその他の何らかのエンティティから)受け入れるために使用される。該結果情報は、インタフェース261において受け入れられ、広告自体と該広告の提供時間を識別するための情報、及び関連する結果を含む。
【0028】
4.1.3 定義
オンライン広告(例えば、図1及び図2を参照して上述されている典型的システム、又はその他のシステムにおいて用いられる広告、等)は、様々な固有の機能を有することができる。これらの機能は、アプリケーションによって指定すること及び/又は広告主が指定することができる。以下では、これらの機能は「広告機能」と呼ばれている。例えば、テキスト広告の場合は、広告機能は、タイトル行、広告用テキスト、及び埋め込まれたリンクを含むことができる。画像広告の場合は、広告機能は、画像、実行可能コード、及び埋め込まれたリンクを含むことができる。広告機能は、オンライン広告の種類に依存して、テキスト、リンク、音声ファイル、映像ファイル、画像ファイル、実行可能コード、埋め込み情報、等のうちの1つ以上を含むことができる。
【0029】
オンライン広告を提供時には、1つ以上のパラメータを用いて該広告の提供方法、提供日時、及び/又は提供場所を記述することができる。これらのパラメータは、以下では「広告提供パラメータ」と呼ばれている。広告提供パラメータは、例えば、広告が提供されたページの特長(該ページにおける情報を含む)、広告の提供と関連された検索問い合わせ又は検索結果、ユーザーの特徴(地理上の所在場所、ユーザーの使用言語、使用されたブラウザーの種類、それ以前におけるページ閲覧、それ以前の行動)、要求を開始させたホストサイト又はアフィリエイトサイト(America Online、Google、Yahoo、等)、該広告が提供されたページ上における該広告の絶対位置、提供されたその他の広告との関係における該広告の位置(空間的位置又は時間的位置)、該広告の絶対サイズ、その他の広告と比較した場合における該広告のサイズ、該広告の色、提供されたその他の広告数、提供されたその他の広告の種類、提供時刻、提供曜日、提供日、等のうちの1つ以上を含むことができる。当然のことであるが、本発明の適用範囲内において使用できるその他の広告提供パラメータも存在する。
【0030】
広告提供パラメータは、広告機能にとって本質的なものではないが、広告提供条件又は制限事項として広告と関連させることができる。該広告提供パラメータは、広告提供条件又は制限事項として使用時には、単に「広告提供制限事項」(又は「ターゲット特定基準」)と呼ばれる。例えば、いくつかのシステムにおいては、広告主は、平日のみに提供する、ある一定の掲載位置よりも低くしない、ある一定の所在地のユーザーのみに提供する、等の条件を指定することによって自己の広告の提供ターゲットを特定することができる。もう1つの例として、いくつかのシステムにおいては、広告主は、ページ又は検索問い合わせがある一定のキーワード又は句を含む場合のみに広告が提供されるように指定することができる。しかしながら、上述されているように、本発明は、広告主がターゲット特定キーワードを入力するのを不要にするものである。さらにもう1つの例として、いくつかのシステムにおいては、広告主は、提供対象ドキュメントが一定の話題又は概念を含む場合のみに、又は1つの又は複数の特定のクラスタの下に入るか若しくはその他の1つの又は複数の分類の下に入る場合のみに、自己の広告が提供されるように指定することができる。
【0031】
「広告情報」は、広告機能、広告提供制限事項、広告機能又は広告提供制限事項から導き出すことが可能な情報(「広告派生情報」と呼ばれる)、及び/又は広告に関連する情報(「広告関連情報」と呼ばれる)、更には該情報の敷衍情報(広告関連情報から導き出される情報、等)のあらゆる組合せを含むことができる。
【0032】
「ドキュメント」は、機械によって読み取り可能であり更に機械によって保存可能なあらゆる作業成果物を含むと広義に解釈すべきである。ドキュメントは、ファイル、ファイルの組合せ、その他のファイルへのリンクが埋め込まれた1つ以上のファイル、等である。これらのファイルは、テキスト、音声、画像、映像、等のあらゆる種類のファイルである。1つのドキュメントのうちでエンドユーザーに提供される部分は、該ドキュメントの「コンテンツ」であると考えることができる。ドキュメントは、コンテンツ(単語、写真、等)及びそのコンテンツの意味の表示(電子メールフィールドとその関連データ、HTMLタグとその関連データ、等)の両方を含む「構造化データ」を含むことができる。ドキュメント内における広告スポットは、埋め込まれた情報又は命令によって定義することができる。インターネットの観点においては、1つの共通ドキュメントはウェブページである。ウェブページは、コンテンツを含むことがしばしばあり、埋め込まれた情報(メタ情報、ハイパーリンク、等)及び/又は埋め込まれた命令(Java(登録商標)script、等)を含むことができる。多くの場合においては、ドキュメントは、一意の、アドレス指定可能な記憶場所を有しており、このため、このアドレス指定可能記憶場所によって一意で識別することができる。ユニバーサルリソースロケーター(URL)は、インターネット上の情報にアクセスするために用いられる一意のアドレスである。
【0033】
「ドキュメント情報」は、ドキュメントに含まれているすべての情報、ドキュメントに含まれている情報から導き出すことができる情報(「ドキュメント派生情報」と呼ばれる)、及び/又はドキュメントに関連する情報(「ドキュメント関連情報」と呼ばれる)、並びに該情報の敷衍情報(関連情報から導き出される情報、等)を含む。ドキュメント派生情報の一例は、ドキュメントのテキストに関するコンテンツに基づく分類である。ドキュメント関連情報例は、インスタントドキュメントへのリンクを有するその他のドキュメントからのドキュメント情報、及び、インスタントドキュメントがリンクしているその他のドキュメントからのドキュメント情報、等である。
【0034】
ドキュメントのコンテンツは、「コンテンツ提供アプリケーション又はデバイス」で提供することができる。コンテンツ提供アプリケーション例は、インターネットブラウザー(Explorer、Netscape、等)、メディアプレーヤー(MP3プレーヤー、Realnetworksストリーミング音声ファイルプレーヤー、等)、ビューワー(Adobe Acrobat pdfリーダー、等)、等である。
【0035】
「コンテンツオーナー」は、ドキュメントのコンテンツに対して何らかの所有権を有する人またはエンティティである。コンテンツオーナーは、該コンテンツの著者であることができる。さらに加えて、又は代替として、コンテンツオーナーは、コンテンツを複製する権利、コンテンツの派生品を準備する権利、コンテンツを公開するか又は公に実施する権利、及び/又は法律によって保護されているその他のコンテンツ権を有することができる。コンテンツサーバーは、提供するドキュメントのコンテンツに関するコンテンツオーナーであることができるが、コンテンツオーナーである必要はない。
【0036】
「ユーザー情報」は、ユーザーの行動に関する情報及び/又はユーザープロフィール情報を含み、例えば、"SERVING ADVERTISEMENTS USING USER REQUEST INFORMATION AND USER INFORMATION"(ユーザー要求情報及びユーザー情報を用いた広告の提供)という題名を有しており更にスチーブ・ローレンス、メーラン・サハミ及びアミット・シンガルを発明者として記載する米国特許出願一連番号10/452,791(出願日:2003年6月2日)において説明されている情報を含む。該特許出願は、本出願明細書において参照することによって本出願明細書に組み入れられている。
【0037】
「電子メール情報」は、電子メールに含まれているあらゆる情報(「内部電子メール情報」とも呼ばれる)、電子メールに含まれている情報から導き出すことが可能な情報及び/又は電子メールに関連する情報、更に加えて該情報の敷衍情報(関連情報から導き出された情報、等)を含む。電子メール情報から導き出された情報の一例は、電子メールの件名行から抽出された項目によって構成される検索問い合わせに対応して返送された検索結果から抽出されるかまたはその他の形で導き出された情報である。電子メール情報に関連する情報例は、ある所定の電子メールを送信した送信者と同じ送信者によって送信された1つ以上のその他の電子メールに関する電子メール情報、又は、電子メール受信者に関するユーザー情報を含む。電子メール情報から導き出される情報又は電子メール情報に関連する情報は、「外部電子メール情報」と呼ぶことができる。
【0038】
本発明の様々な典型的実施形態が第4.2項において説明されている。
【0039】
4.2 典型的実施形態
図4は、本発明と一致する形で実施することができる動作、及び、本発明と一致する形で生成、使用、及び/又は保存することができる情報、を例示した泡図である。広告サーバー動作420は、(例えば広告消費者430からの)検索問い合わせ410を受け入れる。代替として、広告サーバー動作420は、当事者(広告消費者430、ユーザー、等)が関心を有する情報を決定する。例えば、この情報は、ドキュメントから抽出された情報(例えば、タイトル等の一定の構造化データフィールドから抽出された情報、等)に基づいて、該当事者と関連された電子メール又はドキュメントから(例えば件名フィールドから)抽出することができる。本発明の一実施形態においては、この情報は、検索問い合わせ410と同様に取り扱うこと及び処理することができる。
【0040】
次に、広告サーバー動作420は、検索問い合わせ410(又はその何らかの派生物)を検索動作440に進める。検索動作440は、検索可能データ構造を検索する。本発明の一実施形態においては、検索可能データ構造は、広告主ウェブ情報(ここでは、広告主のウェブサイト又はウェブページから抽出された単語及び/又は句の転置インデックスとして示されている)460を含むことができる。次に、識別子(ウェブサイト又はウェブページのURL、又は何らかの広告主識別子、等)を含む検索結果が広告サーバー動作に戻される。これらの検索結果は、点数を付けること及び/又は何らかの形で(例えば、情報検索(”IR”)点数及び/又はページランク、等に基づいて)順序を付けることができる。
【0041】
広告サーバー動作420は、検索結果のうちの1つ以上を用いて、1つ以上の広告(又は広告識別子)を保存された広告情報470から入手する。例えば、1つ以上の検索結果の各々の広告主ID又はウェブサイト/ウェブページ識別子は、1つ以上の広告を広告情報470からルックアップするためのキーとして用いることができる。広告情報470は、キーワードターゲット特定情報を含む形で示されているが、該情報は本発明では必須情報ではないことに注意すること。広告サーバー動作420は、これらの1つ以上の検索結果以外の情報(ジオロケーションターゲット特定情報、時間的ターゲット特定情報、ユーザー情報、広告主情報、価格情報、広告パフォーマンス情報、等)を使用して、一組の1つ以上の広告(又は広告識別子)を保存されている広告情報470から入手することができる。従って、広告を選択する上での基礎は、問い合わせから独立した要素及び/又は問い合わせに依存する要素を含むことができる。問い合わせから独立した判定基準は、実際の問い合わせに関わりなしに広告(又はウェブサイト、若しくはウェブページ)を判定する。問い合わせ依存判定基準は、特定の問い合わせのみに関して決定された点数である(例えば、従来のIR類似尺度)。
【0042】
広告サーバー動作420は、1つ以上の広告のうちの少なくとも一部480を提供する。これらの広告は、特に、検索動作440によって提供された対応する検索結果点数又は順序を用いて、点数を付けること及び/又は順序を付けることができる。但し、これらの点数及び/又は順序を付けることは必要ではない。更に、該点数は、直前において説明されているその他の情報を反映させることもできる。
【0043】
ターゲットが特定された広告が検索結果490と関連させて提供される本発明の1つの特定の実施形態においては、検索動作440(又はそのインスタンス)は、広告消費者430であることができる。この場合においては、検索動作440は、一般的ウェブコンテンツのインデックス(例えば、クロールされたウェブサイトから抽出された単語の転置インデックス、等)450を検索することもできる。該実施形態においては、有利なことに、検索機能インフラ及び技術を活用して一般的コンテンツ検索及び広告主検索の両方を実施することができる。
【0044】
上例においては、広告主ウェブサイト/ウェブページ情報のインデックス460が存在すると想定された。本発明の一側面においては、コンテンツオーナー(例えば、広告主のように自己の商品及び/又はサービスのマーケティングを希望するコンテンツオーナー)に対応するか又はこれらのコンテンツオーナーと関連された情報インデックスを生成及び/又は維持することができる。該インデックスは、例えば、オーストラリアのブリスベーンで開催された第7回国際WWW会議においてS.ブリン及びL.ページによって発表された、"The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Search Engine"(大規模なハイパーテキスト検索エンジンの解剖)という題名の論文(本出願明細書において参照することによって本出願明細書に組み入れられている)において説明されている原理を用いて生成することができる。一実施形態においては、1つの別個のインデックスは、スポンサー付きの又は有料の広告サービスと関連されることを希望する旨を表明しているコンテンツオーナー(例えば、広告主インデックス運用者と有料契約を結んでいる広告主)に対応するコンテンツのみ又はこれらのコンテンツオーナーと関連されているコンテンツのみをインデキシングする。更に、広告主インデックスは、より一般的には、既に確立されている検索エンジン原理を用いて生成することもできる。これらの原理は、当業者によってよく理解されているが、当業者よりも経験が浅い読者のために簡単に説明されている。
【0045】
汎用検索エンジンの1つの最終目標は、ウェブの大規模な部分をインデキシングすることである。既知の検索エンジンは、一般的には、3つの主要構成要素(クローラー、インデクサー及びクエリプロセッサ)を含む。クローラー(一般的には「スパイダー」又は「ロボット」とも呼ばれる)は、一組の開始ページからリンクを繰り返しフェッチすることによってドキュメントを収集する。クローラーは、方針(例えば、いずれのリンクを追跡するか、様々なウェブサイトのどの深さまで探すか、等の方針)に従って動作する。インデクサーは、クローラーによって収集されたウェブページを処理する。インデクサーは、収集されたページのうちのいずれのページをインデキシングするかを決定後(例えば、重複するドキュメントを捨てることができる)、これらのウェブページを代表する様々なデータ構造を構築する。ほとんどの検索エンジンは、転置インデックスデータ構造の何らかの変形を構築する。インデクサーは、方針(いずれの単語をインデキシングするか、キャピタライゼーションステミング、ドキュメント内の場所を保存するかどうか、等)に従って動作する。更に、インデクサーは、追加のデータ構造(原ページを保存するためのレポジトリ、ハイパーリンクを保存するためのウェブグラフ表示、関連ページを保存するための関連ページファインダー、等)を構築することもできる。クエリプロセッサは、ユーザーによる問い合わせを処理し、マッチする回答を、採点アルゴリズム又は格付けアルゴリズムによって決定された順序で戻す。より具体的には、クエリプロセッサは、入力を標準フォーマット(小文字の項目、等)に変換し、インデックスを用いてマッチするドキュメントを見つけ出し、これらのドキュメントに順序(順位)を付ける。
【0046】
再度図4において、広告主ウェブサイト/ウェブページ情報のインデックス460は、次の方法で生成することができる。即ち、いずれのページをクロールするかを決定するために、広告情報470から入手された広告主ウェブページURL(ウェブサイトのホームページ及び/又はランディングページ、等)を記載したリストがクローラーに提供される。これで、インデクサーは、問い合わせ時に必要になる全データ構造を構築することができる。これらのデータ構造は、転置インデックス、URLデータベース、及び/又はさらなるデータ構造を含む。一実施形態においては、転置インデックスは、各単語に関して、該単語を含む全ドキュメントのリストを含み、更にドキュメント内における該単語の位置を含むことが可能である。このリストは、辞書編集方式で分類することができる。データ構造462は、項目及び関連された{ドキュメントID、項目カウント}の対を有するインデックスを示している。スペースを節約するために、ドキュメントは、インデックス内において及びその他のデータ構造内においてドキュメントID又は広告主IDによって表すことができる。この場合は、別個のデータ構造(464、等)を用いてドキュメントIDをウェブページ識別子(URL、等)にマッピングすることができる。上述されているように、ドキュメントID、ウェブページID、又は広告主IDを含む検索結果は、広告情報470内の広告(又は広告識別子)をルックアップするためのキーとして使用することができる。このルックアップを単純化するため、ウェブページID(URL、等)を1つの又は複数の広告と関連させたデータ構造(472、等)を提供することができる。
【0047】
図5は、本発明と一致する形で広告主情報の検索可能データ構造を生成するために使用することができる典型的方法500の流れ図である。最初に、広告主ウェブサイト/ウェブページ情報が受け入れられるか又は検索される。(ブロック510)
次に、検索された情報の少なくとも一部を用いて、検索された情報の少なくとも一部の情報の検索可能データ構造が構築され(ブロック520)、その後に方法500を出る(ノード530)。本方法を実施する典型的実施形態の詳細が、下記の4.2.1項において説明されている。
【0048】
図6は、本発明と一致する形で、広告主のウェブ情報の少なくとも検索可能データ構造を用いて広告を提供するために用いられる典型的方法600の流れ図である。この図では、検索問い合わせが受け入れられるか又は生成される。(ブロック610)
次に、広告主ウェブ情報の検索可能データ構造(広告主ウェブサイト/ウェブページから抽出された項目の転置インデックス、等)が該検索問い合わせを用いて検索される。(ブロック620)次に、(点数及び/又は順位を含む)検索結果が受け入れられる。(ブロック630) 最後に、少なくとも該受け入れられた検索結果を用いて1つ以上の広告が検索され(ブロック640)、その後に方法600を出る(ノード650)。検索された広告は、検索結果の点数及び/又は順位を用いて順序及び/又は点数を付けることができる。
【0049】
4.2.1 広告主ウェブページ情報の検索可能データ構造を生成するための典型的技術
広告主ウェブサイト/ウェブページ情報が検索可能であることを図5のブロック510から思い出すこと。本発明の1つの典型的実施形態においては、この検索は、(i)(広告主ウェブサイトのホームページ、ランディングページ、等である)広告主ウェブページURLを、以前に入力及び保存された広告情報から入手し(例えば、図2の205及び図4の470を参照すること)、(ii)何らかのクロール方針(例えば、ホームページのみを抽出する、ランディングページのみを抽出する、ホームページとランディングページのみを抽出する、ホームページ及び/又はランディングページにリンクされた全ページ及び/又はこれらのページからリンクされた全ページを抽出する、広告主ウェブサイトの全ページを抽出する、等)に従って広告主のウェブページをクロールし、更に、(iii)何らかの方針に従って項目又はその他の情報を抽出することによって実施することができる。
【0050】
検索された情報の少なくとも一部の情報の検索可能データ構造を構築可能であることを図5のブロック520から思い出すこと。本発明の1つの典型的実施形態においては、既知のインデキシング技術を用いて、項目別にキーが付けられた転置インデックスが構築される。転置インデックスの各項目は、1つ以上の{ドキュメントID、項目カウント}の対を含むことができる。(例えば、図4の462を参照すること) ドキュメントIDは、広告主ウェブページURL(ウェブサイトホームページ、ランディングページ、等のURL)であることができる。代替として、ドキュメントIDは、各々のエントリがドキュメントIDをURLと関連させている複数のエントリを有する別個のデータ構造を持ったより短い値にすることができる。(例えば、図4の472を参照すること。)
4.2.2 広告主ウェブ情報の検索可能データ構造を用いて広告を提供する典型的技術
検索問い合わせが受け入れられるか又は生成されることを図6のブロック610から思い出すこと。広告が検索結果ページと関連させて提供される場合は、検索問い合わせは、単純に、エンドユーザーから検索エンジンに出された原検索問い合わせ又はその派生物であることができる。広告がドキュメント(ウェブページ、等)と関連させて提供される場合は、検索問い合わせは、ウェブページから項目を抽出することによって生成することができる。抽出項目は、コンテンツからの抽出項目及び/又はメタデータからの抽出項目であることができる。更に、抽出項目は、選択的構造化データからの抽出項目(タイトル及び/又は見出しからの抽出項目、等)であることができる。広告が電子メール等のドキュメントと関連させて提供される場合は、検索問い合わせは、電子メールから項目を抽出することによって生成することができる。抽出項目は、電子メールの本文から抽出された項目であること、及び/又は何らかの構造化フィールドから抽出された項目(「件名」行からの項目、等)にすることができる。
【0051】
広告主ウェブサイト/ウェブページ情報の検索可能データ構造は、検索問い合わせを用いて検索されること、及び検索結果が受け入れられることを図6のブロック620及び630から思い出すこと。更に、該検索可能データ構造は、転置インデックスであることができることも思い出すこと。従って、一実施形態においては、検索エンジンは、広告主ウェブサイト/ウェブページからの情報の転置インデックスを探すために用いることができる。広告が検索結果ページとともに提供される場合は、検索エンジンは、一般的ウェブコンテンツのインデックス及び広告主ウェブサイト/ウェブページ情報のインデックスの両方を検索することができる。(例えば図4の450及び460を参照すること。) この場合は、同じ検索エンジン、又は該検索エンジンの別個のインタスタンスを用いることができる。広告主ウェブサイト/ウェブページ情報のインデックスは、一般的ウェブコンテンツのインデックス内に含めることができる。この場合には、広告主ウェブページは、何らかの方法で識別するか又は一般的ウェブコンテンツと区別できるようにすべきである。従って、本発明は、既存の検索エンジン技術及び機能を活用できるが、必要ではない。
【0052】
最後に、広告は、少なくとも受け入れられた検索結果を用いて検索できることを図6のブロック640から思い出すこと。本発明の1つの典型的実施形態においては、この検索は、検索結果URLを広告主情報のキーとして用いて関連広告をルックアップすることによって実施することができる。(例えば図4の472を参照すること。) 広告は、広告主ウェブサイト/ウェブページ情報インデックスの検索によって戻された少なくとも点数及び/又は順位を用いて点数及び/又は順位を付けることができる。該検索結果点数及び/又は順位は、特に、既知の情報検索類似性評価基準を反映させたものにすることができる。広告は、検索結果点数の関数であることに加えて、(i)ターゲット特定情報(キーワードを含む又は含まない)、(ii)価格情報(入札、最高価格入札、等)、(iii)広告パフォーマンス情報(クリックスルー率、コンバージョンレート、ユーザーによる格付け、第三者による格付け、等)、(iv)広告主品質情報、及び/又は(v)ユーザー情報、等のうちの少なくとも1つ以上を用いて提供すること、点数を付けること及び/又は順位を付けることができる。
【0053】
4.2.3 改良及び代替
広告主ウェブサイト/ウェブページ情報の検索結果は、広告情報から広告をルックアップするために用いることができるURLを含むことができるが、その他の識別子を同目的のために(例えば、関連する広告主ウェブページ情報を広告とマッチングさせるために)用いることができる。
【0054】
検索結果は関連広告をルックアップするために用いられたが、これらの検索結果は、関連する広告グループ又は広告キャンペーンをルックアップするために用いることができる。
【0055】
キーワードターゲット特定を広告情報として提供する必要はないが、該情報が提供された場合は、提供すべき一組の広告を決定するために検索結果URLと組み合わせて用いることができる。実際、いくつかの広告は、キーワードターゲット特定情報を有することができ、その他の広告は、キーワードターゲット特定情報を有することができない場合がある。本発明は、キーワードターゲット特定情報が提供されない関連広告を見つけ出すのを援助するために用いることができ、その一方で、キーワードターゲット特定を(本出願明細書において説明されている技術とともに又は該技術なしで)用いることによって、該情報が提供される関連広告を見つけ出すことができる。
【0056】
本発明は、広告主ウェブ情報を検索する方法として説明されているが、関連する広告主又は関連する広告主情報、そしてその結果としての関連広告を見つけ出すためにその他の広告主情報を検索することも可能である。
【0057】
4.2.5 典型的装置
図7は、上述されている動作のうちの1つ以上の動作を実施することができる機械700の高位ブロック図である。機械700は、基本的には、1つ以上のプロセッサ710、1つ以上の入力/出力インタフェース装置730、1つ以上の記憶装置720、及び、結合された要素間における情報伝達を容易にするための1つ以上のシステムバス及び/又はネットワークを含む。1つ以上の入力装置732及び1つ以上の出力装置734は、1つ以上の入力/出力インタフェース730と結合させることができる。
【0058】
1つ以上のプロセッサ710は、本発明の1つ以上の側面を実施するために、機械によって実行可能な命令(例えば、カリフォルニア州パロ・アルトに所在するサン・マイクロシステムズ・インクから入手可能なSolarisオペレーティングシステム上で又はノースカロライナ州ダラムに所在するレッド・ハット・インク、等のいくつかの販売業者から幅広く入手可能なLinux(登録商標)オペレーティングシステム上で走るC又はC++、等)を実行することができる。これらの機械で実行可能な命令の少なくとも一部は、1つ以上の記憶装置720に(一時的に又はそれよりも永続的に)保存することができ、及び/又は、1つ以上の入力インタフェース装置730を通じて外部源から受け取ることができる。
【0059】
一実施形態においては、機械700は、1つ以上の従来のパソコンであることができる。この場合は、処理装置710は、1つ以上のマイクロプロセッサであることができる。バス740は、システムバスを含む。記憶装置720は、読取専用メモリ(ROM)及び/又はランダムアクセスメモリ(RAM)、等のシステムメモリを含む。更に、記憶装置720は、ハードディスクからの読み取り及びハードディスクへの書き込みを行うためのハードディスクドライブ、(例えば取り外し可能な)磁気ディスクからの読み取り又は(例えば取り外し可能な)磁気ディスクへの書き込みを行うための磁気ディスクドライブ、取り外し可能な(磁気)光学ディスク(コンパクトディスク、等)又はその他の(磁気)光学媒体からの読み取り又は該光学ディスク又は光学媒体への書き込みを行うための光学ディスクドライブを含む。
【0060】
ユーザーは、例えばキーボード及びポインティング装置(例えばマウス)、等の入力装置732を通じてコマンド及び情報をパソコンに入力することができる。更に、その他の入力装置(マイク、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送アンテナ、スキャナ、等)も追加で(又は代替として)含むことができる。これらの入力装置及びその他の入力装置は、システムバス740に結合された適切なインタフェース730を通じて処理装置710に接続されることがしばしばある。出力装置734は、同じく適切なインタフェースを通じてシステムバス740に接続することができるモニター又はその他の型の表示装置を含む。パソコンは、該モニターに加えて(又は該モニターの代わりに)、スピーカー及びプリンタ等のその他の(周辺)出力装置(図示されていない)を含む。
【0061】
広告サーバーの動作および検索動作は、1つ以上の機械700によって実施することができ、更に様々な情報を1つ以上の機械700に保存することができる。
【0062】
4.3 動作例
図8は、本発明と一致する形で、広告主情報の少なくとも検索可能データ構造を用いて広告を提供するための1つの方法を例示したメッセージ伝達図である。この特例においては、1つ以上の広告が検索結果ページと関連されて提供され、更に、同じ検索問い合わせ及び検索エンジンが用いられて検索が生成されかつ広告の選択が容易にされる。問い合わせ830が検索エンジン820によって受け取られると、検索エンジン820は、単語及び/又は句832を使用し更に広告主ウェブサイト/ウェブページ情報のインデックス822を用いて検索結果836を入手する。検索結果836は、関連する(例えばマッチする)広告主ウェブページ(ウェブサイトのホームページ、ランディングページ、等)のURLを含むことができる。更に、検索エンジンは、単語及び/又は句834(単語及び/又は句832と同じであること又は異なることができる)を使用し更に一般的コンテンツ(例えば、ウェブの数多くのウェブサイト及び/又はウェブページ)のインデックス824を用いて検索結果846を入手することもできる。検索結果846は、関連する(例えばマッチする)ウェブサイト及び/又はウェブページのURL及びリンクを含むことができる。更に、検索結果846は、その他の情報(ウェブサイト又はウェブページの問い合わせ関連情報、関連性指標、等)も含むことができる。
【0063】
次に、検索エンジン820は、関連する広告主ウェブサイト及び/又はウェブページの1つ以上のURL(又はその他の何らかのウェブページ識別子)838を広告サーバー810に送ることができる。広告サーバー810は、1つ以上のURL840の少なくとも一部を用いて広告情報815内の広告842をルックアップすることができる。次に、広告サーバー810は、広告844の少なくとも一部を検索エンジン820に戻す。広告844は、点数又は順位を含む。
【0064】
次に、検索エンジン820は、検索問い合わせ830を出したユーザーに検索結果及び広告848を提供する。
【0065】
4.4.結論
上記の開示から理解できるように、本発明は、広告主がキーワードターゲット特定等の一定のターゲット特定情報を入力及び/又は維持することを要求せずに、様々なコンテンツ(検索結果ページ、ウェブページ、電子メール、等)上においてターゲットが特定された広告を掲載すること、又はこれらの様々なコンテンツと関連させて広告を提供することを可能にするために用いることができる。本発明は、インデキシング、検索問い合わせ、及び/又は検索エンジンインフラと技術を活用することができるため、検索結果ページと関連させて提供される広告を決定する上で特に有用である。本発明の発明者は、上記の側面又は典型的実施形態のうちの1つ以上が協調されて使用されることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】広告システムと双方向で対話することができる当事者又はエンティティを示した高位概略図である。
【図2】本発明が動作することができる典型的広告環境、又は本発明が動作時に並存することができる典型的広告環境の泡図である。
【図3】検索エンジンによって生成された検索結果ページ上、コンテンツサーバーによって提供されたドキュメント上、及び/又は電子メール上において広告主が自己の広告のターゲットを特定することができる環境を例示した図である。
【図4】本発明と一致する形で実施することができる動作、及び本発明と一致する形で生成、使用、及び/又は保存することができる情報、を示した泡図である。
【図5】本発明と一致する形で広告主のウェブ情報の検索可能データ構造を生成するために用いることができる典型的方法の流れ図である。
【図6】本発明と一致する形で、広告主のウェブ情報の少なくとも検索可能データ構造を用いて広告を提供するために使用することができる典型的方法の流れ図である。
【図7】本発明と一致する形で用いることができる様々な動作のうちの少なくとも一部を実施するために使用でき、更に本発明と一致する形で使用及び/又は生成することができる様々な情報のうちの少なくとも一部を保存するために使用できる、装置の高位ブロック図である。
【図8】本発明と一致する形で、広告主ウェブ情報の少なくとも検索可能データ構造を用いて広告を提供する1つの方法を例示したメッセージ伝達図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)検索問い合わせを受け入れることと、
b)広告主ウェブページ情報を含む検索可能データ構造を検索することと、
c)検索結果を受け入れることと、
d)前記受け入れられた検索結果の少なくとも一部分を用いて少なくとも1つの広告を検索すること、とを具備する方法。
【請求項2】
前記検索可能データ構造は、転置インデックスである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記転置インデックスは、エントリを含み、各々のエントリは、項目と1つ以上のウェブページ識別子を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記転置インデックスは、エントリを含み、各々のエントリは、項目と1つ以上の対を含み、各対は、ウェブページ識別子と項目カウントを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記転置インデックスは、エントリを含み、各々のエントリは、広告主ウェブページから抽出された項目と、前記項目が現れる広告主ウェブページを識別する1つ以上のウェブページ識別子を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの広告は、一組の広告主情報から検索され、前記広告主情報の組は、広告主ウェブページを識別する情報を含み、広告主ウェブページ情報を含む前記検索可能データ構造は、前記識別された広告主ウェブページから排他的に抽出された情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記検索結果の各々は、点数を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
e)少なくとも前記検索結果点数を用いて、前記検索された少なくとも1つの広告の少なくとも一部の点数を付けることをさらに具備する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
e)少なくとも前記検索結果点数と、(1)広告パフォーマンス情報、(2)広告価格情報、(3)広告主品質情報、及び(4)ユーザー情報のうちの少なくとも1つをさらに用いて、前記検索された少なくとも1つの広告の少なくとも一部の点数を付けることをさらに具備する、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記検索可能データ構造は、エントリを含み、各々のエントリは、項目と1つ以上のウェブページ識別子を含み、前記受け入れられた検索結果のうちの少なくとも一部分を用いて少なくとも1つの広告を検索する行為は、前記検索結果内に含まれているウェブページ識別子を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ウェブページ識別子は、広告情報データベースのルックアップキーとして使用される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの広告は、前記受け入れられた検索結果のうちの1つではない、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの広告を検索する前記行為は、明示で入力されたターゲット特定情報を考慮せずに実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
少なくとも1つの広告を検索する前記行為は、キーワードターゲット特定情報を考慮せずに実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
e)(1)前記検索問い合わせ及び第2の検索可能データ構造を用いて決定された検索結果と、(2)前記少なくとも1つの広告と、を含むドキュメントを生成することをさらに具備する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記検索結果の各々のフォーマットは、前記少なくとも1つの広告の各々のフォーマットと異なる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
a)広告主ウェブページ情報を検索することと、
b)前記検索された広告主ウェブページ情報を排他的に用いて検索可能データ構造を構築すること、とを具備する方法。
【請求項18】
広告主ウェブページ情報を検索する前記行為は、1)広告主ウェブページ識別子を広告情報データベースから入手することと、2)前記広告主ウェブページ識別子によって識別された広告主ウェブサイトをある方針に従ってクロールすること、とを具備する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記広告主ウェブページ識別子は、一意のロケーターである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記広告主ウェブページ識別子は、URLである、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記検索された広告主ウェブページ情報を排他的に使用して検索可能データ構造を構築する前記行為は、1)広告主ウェブサイトから項目を抽出することと、2)転置インデックスを構築すること、とを具備する、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記転置インデックスは、エントリを含み、各々のエントリは、項目及び1つ以上のウェブページ識別子を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
a)クエリプロセッサと、
b)ワールド・ワイド・ウェブのウェブページから導き出された情報を含む第1のインデックスと、
c)広告主のウェブページから排他的に導き出された情報を含む第2のインデックスと、を具備する検索エンジン。
【請求項24】
a)1)広告を含む広告情報と、2)広告主ウェブページ情報を含む検索可能データ構造と、を含む記憶装置と、
b) 少なくとも前記検索可能データ構造を用いて検索結果を生成する手段と、
c) 少なくとも前記生成された検索結果を用いて前記広告情報から1つ以上の広告を提供する手段と、を具備する装置。
【請求項25】
前記広告情報は、レコードを含み、各々のレコードは、広告及び広告主ウェブページ識別子を含む、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記検索可能データ構造内に含まれている前記広告主ウェブページ情報は、前記広告情報のレコード内に含まれている前記広告主ウェブページ識別子から導き出される、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
1つ以上の広告を前記広告情報から提供する手段は、1)少なくとも1つのウェブページ識別子を前記検索結果から決定する手段と、2)前記決定された少なくとも1つのウェブページ指標を用いて前記広告情報から前記1つ以上の広告をルックアップする手段と、を具備する、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
a)検索問い合わせを受け入れるための入力と、
b)広告主ウェブページ情報を含む検索可能データ構造を検索して検索結果を生成する手段と、
c)前記受け入れられた検索結果の少なくとも一部分を用いて少なくとも1つの広告を検索する手段と、を具備する装置。
【請求項29】
前記検索可能データ構造は、転置インデックスである、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記転置システムは、エントリを含み、各々のエントリは、項目及び1つ以上のウェブページ識別子を含む、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記転置インデックスは、エントリを含み、各々のエントリは、項目及び1つ以上の対を含み、各対は、ウェブページ識別子及び項目カウントを含む、請求項29に記載の装置。
【請求項32】
前記転置インデックスは、エントリを含み、各々のエントリは、広告主ウェブページから抽出された項目と、前記項目が現れる広告主ウェブページを識別する1つ以上のウェブページ識別子を含む、請求項29に記載の装置。
【請求項33】
前記少なくとも1つの広告は、一組の広告主情報から検索され、前記広告主情報の組は、広告主ウェブページを識別する情報を含み、広告主ウェブページ情報を含む前記検索可能データ構造は、前記識別された広告主ウェブページから排他的に抽出された情報を含む、請求項28に記載の装置。
【請求項34】
前記検索結果の各々は、点数を有する、請求項28に記載の装置。
【請求項35】
d)少なくとも前記検索結果点数を用いて、前記検索された少なくとも1つの広告の少なくとも一部の点数を付ける手段をさらに具備する、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
d)少なくとも前記検索結果点数を使用し、更に(1)広告パフォーマンス情報、(2)広告価格情報、(3)広告主品質情報、及び(4)ユーザー情報のうちの少なくとも1つをさらに使用して、前記検索された少なくとも1つの広告の少なくとも一部の点数を付ける手段をさらに具備する、請求項34に記載の装置。
【請求項37】
前記検索可能データ構造は、エントリを含み、各々のエントリは、項目と1つ以上のウェブページ識別子を含み、前記受け入れられた検索結果の少なくとも一部分を用いて少なくとも1つの広告を検索する前記手段は、前記検索結果内に含まれているウェブページ識別子を使用する、請求項28に記載の装置。
【請求項38】
前記ウェブページ識別子は、広告情報データベースのルックアップキーとして使用される、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記少なくとも1つの広告は、前記受け入れられた検索結果のうちの1つではない、請求項28に記載の装置。
【請求項40】
少なくとも1つの広告を検索する前記手段は、明示で入力されたターゲット特定情報を考慮しない、請求項28に記載の装置。
【請求項41】
少なくとも1つの広告を検索する前記手段は、キーワードターゲット特定情報を考慮しない、請求項28に記載の装置。
【請求項42】
d)(1)前記検索問い合わせ及び第2の検索可能データ構造を用いて決定された検索結果と、(2)前記少なくとも1つの広告と、を含むドキュメントを生成する手段をさらに具備する、請求項28に記載の装置。
【請求項43】
前記検索結果の各々のフォーマットは、前記少なくとも1つの広告の各々のフォーマットと異なる、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
a)広告主ウェブページ情報を検索する手段と、
b)前記検索された広告主ウェブページ情報を排他的に用いて検索可能データ構造を構築する手段と、を具備する装置。
【請求項45】
広告主ウェブページ情報を検索する前記手段は、1)広告主ウェブページ識別子を広告情報データベースから入手するための入力と、2)前記広告主ウェブページ識別子によって識別された前記広告主ウェブサイトを、方針に従ってクロールするためのクローラーと、を具備する、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記広告主ウェブページ識別子は、一意のロケーターである、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記広告主ウェブページ識別子は、URLである、請求項45に記載の装置。
【請求項48】
前記検索された広告主ウェブページ情報を排他的に使用して検索可能データ構造を構築する前記手段は、1)広告主ウェブサイトから項目を抽出する手段と、2)転置インデックスを構築する手段と、を含む、請求項44に記載の装置。
【請求項49】
前記転置インデックスは、エントリを含み、各々のエントリは、項目及び1つ以上のウェブページ識別子を含む、請求項48に記載の装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2007−524918(P2007−524918A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517812(P2006−517812)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/021087
【国際公開番号】WO2005/006143
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(505108270)グーグル、インコーポレイテッド (24)
【Fターム(参考)】