説明

広告配信システム、端末、プログラム

【課題】端末間のP2P通信を利用して、端末のユーザに可能な限り多く広告データを配信できるように促すことのできる広告配信システム、端末、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】利用者端末は通信手段を保有し、ユーザ領域と共通領域を有する記憶手段を備える。ユーザ領域はコンテンツデータ、広告データ及び配信回数が一組となったデータを記憶する。利用者端末から他の利用者端末に広告データが配信されると、広告データは他の利用者端末の共通領域に記憶され、配信を行った利用者端末の広告データの配信回数がインクリメントされる。利用者端末においてコンテンツデータの再生操作を行うと、その前に共通領域における広告データが再生される。その後、再生操作が行われたコンテンツデータに対応する広告データの配信回数に応じて、コンテンツデータの再生範囲を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いの通信が可能な利用者端末間におけるデータの送受信を利用して、広告を配信するシステム、利用者端末、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年において、従来のマスコミ4媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)に代わり、インターネット広告が大きな伸びを見せている。現在もインターネット広告費(媒体費+制作費)は増加傾向であり、新たな広告媒体の登場は需要があると予測される。多くの企業がインターネットを使用して広告の提供を行っているが、自社のサイトでのみの配信では一般消費者への露出度が低く、販促効果も低い。そこで近距離無線通信が利用可能な端末を使用し、その端末間のP2P(Peer to Peer)通信を行うことによって、広告を伝播させていく広告配信の方法がある(例えば特許文献1)。
【0003】
特許文献1には、利用者端末間によるP2P通信を利用して広告コンテンツを伝播させていく配信方法、及び携帯端末が開示されている。よって、特許文献1に記されている配信方法、利用者端末を使用することにより、携帯端末を持ち歩いたりしたときにおいて、街中等で近距離無線通信が可能な携帯端末が近く(通信可能範囲)にいたときに広告コンテンツの配信を行うことで、広告コンテンツの配信が可能となる。しかし、利用者に積極的に広告を配信してもらうためには、広告の配信を行ってもらうためのなんらかの動機が必要である。
【0004】
一方、広告配信の動機を与えるものとして、利用者のパソコンが広告をサーバより受け取り、その広告を他人のパソコンに電子メールにより配信した場合に、広告を配信した利用者にポイント等の対価を与える広告配信システムがある(例えば特許文献2)。
【0005】
特許文献2においては、例えばサーバから広告画像を受け取ったユーザAのパソコンが、インターネット等のネットワークを使用して、他のユーザであるユーザBのパソコンに広告画像を電子メールで配信するものである。ユーザAのパソコンからユーザBのパソコンに広告画像を配信した場合、広告画像を受け取ったユーザBのパソコンは、専用のビューアが無ければ広告画像を見ることができない。そのため、ユーザBはパソコンを操作してサーバから広告画像を見るためのビューアを、自身のパソコンにダウンロードする。このとき、ユーザBのパソコンは配信履歴情報をサーバに送信する。配信履歴情報にはユーザAのパソコンから広告画像を送信されたことが記録されているので、サーバは、ユーザAに対して所定価値のポイントを付与する。
【0006】
【特許文献1】特開2003−087267号公報
【特許文献2】特開2002−109379号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2に開示されたシステムを利用することにより、広告を受け取ったユーザに広告を配信する動機を起こさせることができる。しかし、特許文献2においては、ビューアをサーバから受け取らなければ広告画像を見ることができず、さらに広告画像の種類によっては、ビューア内で起動可能なアプリケーションソフトウェアを逐一ダウンロードしなければ、広告画像を利用することができないことが生じたりしてユーザの操作に手間がかかる。また、広告画像の配信を受けたユーザがビューアをダウンロードしたとしても、必ずしも広告画像が実際に閲覧されるとは限らない。
【0008】
本発明は、上記のような問題を解決し、端末間のP2P通信を利用して、利用者端末のユーザに可能な限り多く広告データを配信できるように促すことができ、更に、広告配信の功績に対してコンテンツデータの閲覧という対価を効率的に与えることのできる広告配信システム、端末、及びプログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る第1の利用者端末は、
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末であって、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データの配信回数とを1組として対応付けて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データを記憶する共通領域とを含む記憶手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、前記ユーザ領域から配信した広告データに対応する配信回数を読み出してインクリメントし、前記ユーザ領域の配信回数を更新する配信回数加算手段と、
他の利用者端末から前記通信手段を用いて広告データを受信し、前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生して出力する再生出力手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数を読み出して該配信回数に応じて該コンテンツデータの再生をするコンテンツ再生手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
上記の利用者端末は、通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信することによって、広告データを利用者端末から利用者端末へ配信する。広告データはコンテンツデータと対となって対応する関係となっている。利用者端末の記憶手段はユーザ領域と共通領域とを含み、ユーザ領域にはコンテンツデータ、広告データ及び配信回数が一組となったデータが記憶され、共通領域には他の利用者端末から受信する広告データが記憶される。ユーザ領域広告選択手段はユーザ領域より配信するための広告データを選択する。利用者端末の広告配信手段はユーザ領域に存在する広告データを他の利用者端末に配信し、配信回数加算手段は、広告配信手段によって広告データが配信されるごとにユーザ領域に記憶される配信した広告データに対応する配信回数をインクリメントして更新する。
【0011】
利用者端末のコンテンツ再生手段は、ユーザ領域のコンテンツデータの再生をする前に共通領域の中から広告データを再生出力手段に再生する。コンテンツ再生手段は広告データを再生してから、コンテンツデータに対応する広告データの配信回数に応じて、そのコンテンツデータの再生を行う。利用者端末の広告受信手段は他の利用者端末から配信された広告データを受信して共通領域に記憶させる。
【0012】
ユーザは広告データを他の利用者端末に配信し、その配信回数に応じてコンテンツデータを閲覧することができるようになるので、ユーザに積極的に広告データを配信することを促すことができる。この利用者端末は、コンテンツデータが再生される前に広告データが再生されるので、配信した広告データがユーザに閲覧されることを担保することができる。
【0013】
上記第1の利用者端末における他の一形態では、
前記記憶手段におけるユーザ領域は、コンテンツデータに対応する閾値回数を更に記憶し、
前記コンテンツ再生手段は、前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータの再生操作が行われると、再生操作されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、該再生操作されたコンテンツデータと対応する広告データの配信回数が、該再生操作されたコンテンツデータに対応して定められた閾値回数以上であれば該再生操作されたコンテンツデータの全体再生を行い、閾値回数未満であれば該再生操作されたコンテンツデータの部分再生を行うことを特徴とする。
【0014】
利用者端末をこのような構成とすると、コンテンツデータごとに定められた閾値回数以上に広告データを配信しなければ、利用者端末を使用するユーザはコンテンツデータの全体を閲覧することができないため、利用者端末を使用するユーザに、閾値回数分、広告データを配信することを促すことができる。
【0015】
上記第1の利用者端末における他の一形態では、
コンテンツデータ及び広告データを記憶するコンテンツデータベースを有するサーバから、コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データとを取得して前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段を更に備えたことを特徴とする。利用者端末はコンテンツデータ及び広告データをサーバより入手することができる。
【0016】
上記第1の利用者端末における他の一形態では、
コンテンツデータ及び広告データを記憶するコンテンツデータベースを有するサーバから、コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データと対応する閾値回数とを取得して前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段を更に備えたことを特徴とする。利用者端末はコンテンツデータ、広告データ及び閾値回数をサーバより入手することができる。
【0017】
上記第1の利用者端末における他の一形態では、
前記通信手段は、近距離無線通信を利用して他の利用者端末と広告データを送受信すると良い。利用者端末は、無線通信によって広告データを他の利用者端末に配信することができる。
【0018】
上記第1の利用者端末における他の一形態では、
前記コンテンツ再生手段は、前記共通領域において再生を行った広告データを削除する機能を更に備えていると良い。受信した広告データは再生されるまで削除されないので、広告データが閲覧されることを担保でき、また、広告データを削除することによって、受信した広告データが利用者端末における記憶手段の共通領域の容量を超えることを防ぐことができる。
【0019】
本発明に係る第1の広告配信システムは、
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システムであって、
前記利用者端末は、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて、他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生し出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に出力して再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数を読み出して該配信回数に応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報及び配信回数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域に記憶されたの配信回数に、該受信した配信回数を加算して更新する配信回数取得手段とを備え、
前記サーバは、
前記利用者端末とネットワーク及びアクセスポイントを介して通信を行うためのネットワーク通信手段と、
前記利用者端末にコンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを配信するコンテンツ配信手段と、
各利用者端末に配信した広告データに対応する広告識別情報と利用者端末のユーザIDと配信回数とを対応付けて記憶する配信回数管理データベースと、
前記利用者端末の前記第1の配信回数送信手段から送信された前記配信回数データを受信し、受信したユーザIDと広告識別情報とに対応する配信回数を前記配信回数管理データベースから読み出して、読み出した配信回数に前記受信した配信回数を加算して更新する配信回数管理データベース加算手段と、
前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、及び配信回数を読み出して、前記利用者端末に送信する第2の配信回数送信手段と、
を備えることを特徴とする。
【0020】
この広告配信システムによれば、利用者端末の記憶手段は、ユーザ領域と共通領域との2つの領域を有し、さらに利用者端末ごとに固有のユーザIDを記憶している。ユーザ領域にはコンテンツデータとそのコンテンツデータに対応する広告データと広告データの広告識別情報と広告データの配信回数とが記憶されている。共通領域には配信回数と他の利用者端末から受信した広告データと広告識別情報とユーザIDとが記憶されている。広告選択手段はユーザ領域と共通領域とから配信するための広告データを選択し、広告配信手段は選択された広告データを他の利用者端末に配信する。このとき、ユーザ領域から配信する広告データには利用者端末に固有のユーザIDを付与して配信する。また、共通領域から配信する広告データには、共通領域に記憶されている配信する広告データに対応する広告識別情報、及びユーザIDを共に配信する。
【0021】
配信回数加算手段は配信した広告データに対応する配信回数を、ユーザ領域と共通領域とからそれぞれ読み出してインクリメントし配信回数を更新する。広告受信手段は他の利用者端末から配信される広告データを受信して共通領域に記憶させる。このとき、広告受信手段は配信回数を0として共通領域に記憶する。コンテンツ再生手段は、ユーザ領域に記憶されているコンテンツデータを再生する前に、共通領域に記憶されている広告データを、再生出力手段に再生する。コンテンツ再生手段は広告データの再生後、コンテンツデータに対応する広告データの配信回数に応じて、そのコンテンツデータの再生を行う。第1の配信回数送信手段は、共通領域において配信を行った広告データについて、その広告データに対応する広告識別情報とユーザIDと配信回数とをサーバに送信する。
【0022】
サーバは配信回数管理データベースを備えている。配信回数管理データベースはユーザIDと広告識別情報と配信回数とを対応させたデータが記憶されている。配信回数管理データベース加算手段は、利用者端末の第1の配信回数送信手段から送信された広告識別情報、ユーザID、及び配信回数を受信する。そして配信回数管理データベース加算手段は、受信したユーザIDと広告識別情報とに対応する配信回数を配信回数管理データベースより読み出して、読み出した配信回数に受信した配信回数を加算する。サーバの第2の配信回数送信手段は、データの送信を行う利用者端末に記憶されているユーザIDに対応する広告識別情報の配信回数を、配信回数管理データベースより読み出して配信回数と広告識別情報とを利用者端末に送信する。利用者端末の配信回数取得手段は、サーバから配信回数を取得する。利用者端末の配信回数取得手段は、サーバから送信された広告識別情報と配信回数とを受信し、受信した広告識別情報に対応する配信回数をユーザ領域より読み出して、読み出した配信回数に受信した配信回数を加算して更新する。
【0023】
サーバはコンテンツ配信手段を有し、利用者端末のコンテンツ取得手段はサーバよりコンテンツデータ、広告データ、広告識別情報を受け取ることができる。
【0024】
この広告配信システムによれば、ユーザは広告データを他の利用者端末に配信し、配信を行ったユーザはその配信回数に応じてコンテンツデータを閲覧することができるようになるので、ユーザに積極的に広告データを配信することを促すことができる。この広告配信システムで使用する利用者端末は、コンテンツデータが再生される前に広告データが再生されるので、配信した広告データがユーザに閲覧されることを担保することができる。
【0025】
さらに、この広告配信システムによれば、広告データの配信源となった利用者端末から他の利用者端末へ広告データが配信され、当該他の利用者端末からさらに別の利用者端末に広告データが連鎖的に配信される、いわゆる二次配信以降の配信回数についても、その配信回数を、広告データの配信源となった利用者端末は、取得することができる。すなわち、広告データの配信源となった利用者端末は、他の利用者端末が配信した広告データの配信回数を、サーバ経由で取得してユーザ領域の配信回数を更新することができる。これにより、広告データの配信源となった利用者端末は、利用者端末から利用者端末への伝播が連鎖的に進むことにより、その連鎖的伝播についての配信回数を取得することができるようになる。
【0026】
また第1の広告配信システムにおける他の一形態では、
前記サーバの前記コンテンツ配信手段は、各コンテンツに対応する閾値回数を、前記利用者端末に更に送信し、
前記利用者端末の前記記憶手段において、前記ユーザ領域は各コンテンツデータに対応する閾値回数を更に記憶し、
前記コンテンツ取得手段は、コンテンツデータに対応する閾値回数を前記サーバより更に取得し、
前記コンテンツ再生手段は、前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータの再生操作が行われると、再生操作されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、該再生操作されたコンテンツデータと対応する広告データの配信回数が、該再生操作されたコンテンツデータに対応して定められた閾値回数以上であれば該再生操作されたコンテンツデータの全体再生を行い、閾値回数未満であれば該再生操作されたコンテンツデータの部分再生を行うことを特徴とする。
【0027】
広告配信システムにおける利用者端末をこのような構成とすることにより、利用者端末を使用するユーザは、閾値回数以上に広告データを配信しなければ、広告データに対応するコンテンツデータの全体を閲覧することができないため、ユーザに広告データを配信してもらえるように促すことができる。
【0028】
上記第1の広告配信システムにおける他の一形態は、
前記サーバの前記第2の配信回数送信手段は、前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、及び配信回数を読み出して、前記利用者端末に送信した後に、読み出した該配信回数を0にして更新することを特徴とする。広告配信システムにおけるサーバを、このような構成とすることによって、サーバに記憶されている配信回数が、二重に利用者端末に送信されることを防ぐことができる。
【0029】
本発明に係る第2の広告配信システムは、
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システムであり、前記利用者端末は前記サーバからコンテンツデータのダウンロードが可能であって、
前記利用者端末は、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数と、他の利用者端末による該コンテンツデータのダウンロード数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生して出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生して出力する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数とダウンロード数とを読み出し、該配信回数と該ダウンロード数とに応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記コンテンツ再生手段によって再生された広告データに対応するコンテンツデータを前記サーバからダウンロードしたときに、前記サーバに該再生した広告データの広告識別情報とユーザIDとを送信するダウンロード通知手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域から読み出した配信回数とダウンロード数とに、該受信した配信回数と該受信したダウンロード数とを加算して更新する配信回数取得手段とを備え、
前記サーバは、
前記利用者端末とネットワーク及びアクセスポイントを介して通信を行うためのネットワーク通信手段と、
前記利用者端末にコンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを配信するコンテンツ配信手段と、
各利用者端末に配信した広告データに対応する広告識別情報と利用者端末のユーザIDと配信回数とダウンロード数とを対応付けて記憶する配信回数管理データベースと、
前記利用者端末の前記第1の配信回数送信手段から送信された前記配信回数データを受信し、受信したユーザIDと広告識別情報とに対応する配信回数を前記配信回数管理データベースから読み出して、読み出した配信回数に前記受信した配信回数を加算して更新する配信回数管理データベース加算手段と、
前記利用者端末の前記ダウンロード通知手段によって送信された広告識別情報とユーザIDとを受信し、受信した広告識別情報とユーザIDとに該当するダウンロード数を前記配信回数管理データベースから読み出し、インクリメントして更新するダウンロード数加算手段と、
前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を読み出して、前記利用者端末に送信する第2の配信回数送信手段と、
を備えることを特徴とする。
【0030】
この広告配信システムによれば、利用者端末の記憶手段は、ユーザ領域と共通領域との2つの領域を有し、さらに利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDを記憶している。ユーザ領域にはコンテンツデータとそのコンテンツデータに対応する広告データと広告データの広告識別情報と広告データの配信回数とダウンロード数とが記憶されている。ダウンロード数は広告データの配信を受けて、他の利用者端末が受信した広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードした数である。共通領域には、他の利用者端末に配信した広告データの配信回数と他の利用者端末から受信した広告データと受信した広告データに対応する広告識別情報と他の利用者端末のユーザIDとが記憶されている。広告選択手段はユーザ領域と共通領域とから配信するための広告データを選択し、広告配信手段は選択された広告データを他の利用者端末に配信する。このとき、ユーザ領域から配信する広告データには配信する利用者端末に固有のユーザIDを付与して配信する。また、共通領域から配信する広告データには、共通領域に記憶されている、配信する広告データに対応する広告識別情報、及びユーザIDを共に配信する。
【0031】
配信回数加算手段は、配信した広告データに対応する配信回数をユーザ領域と共通領域とからそれぞれ読み出してインクリメントし配信回数を更新する。広告受信手段は他の利用者端末から配信される広告データを受信して共通領域に記憶させる。このとき、広告受信手段は配信回数を0として共通領域に記憶する。コンテンツ再生手段は、ユーザ領域に記憶されているコンテンツデータを再生する前に、共通領域に記憶されている広告データを、再生出力手段に再生する。
【0032】
コンテンツ再生手段は広告データの再生後、コンテンツデータに対応する広告データの配信回数及びダウンロード数に応じて、そのコンテンツデータの再生を行う。ダウンロード通知手段は、再生が行われた共通領域における広告データに対応するコンテンツデータがダウンロードされたときに、広告データの広告識別情報とユーザIDとをサーバに送信する。第1の配信回数送信手段は、共通領域において配信を行った広告データについて、その広告データに対応する広告識別情報とユーザIDと配信回数とをサーバに送信する。
【0033】
サーバは配信回数管理データベースを備えている。配信回数管理データベースはユーザIDと広告識別情報と配信回数とダウンロード数とを対応させたデータが記憶されている。配信回数管理データベース加算手段は、利用者端末の第1の配信回数送信手段から送信された広告識別情報、ユーザID、配信回数を受信する。そして配信回数管理データベース加算手段は、受信したユーザIDと広告識別情報とに対応する配信回数を配信回数管理データベースより読み出して、読み出した配信回数に受信した配信回数を加算する。ダウンロード加算手段はダウンロード通知手段から送信された広告識別情報とユーザIDとを受信して、受信した広告識別情報とユーザIDとに対応するダウンロード数を配信回数管理データベースより読み出して、読み出した配信回数をインクリメントして更新する。第2の配信回数送信手段は、データの送信を行う利用者端末に記憶されているユーザIDに対応する広告識別情報の配信回数とダウンロード数とを、配信回数管理データベースより読み出して、配信回数と広告識別情報とダウンロード数とを利用者端末に送信する。利用者端末の配信回数取得手段は、サーバから配信回数とダウンロード数とを取得することができる。利用者端末の配信回数取得手段は、サーバから送信された配信回数と広告識別情報とダウンロード数とを受信して、受信した広告識別情報に対応する配信回数とダウンロード数とをユーザ領域より読み出して、読み出した配信回数とダウンロード数とに、受信した配信回数とダウンロード数とを加算して更新する。
【0034】
サーバはコンテンツ配信手段を有し、利用者端末のコンテンツ取得手段はサーバよりコンテンツデータ、広告データ、広告識別情報を受け取ることができる。
【0035】
この広告配信システムによれば、広告データの配信源となった利用者端末から他の利用者端末へ広告データが配信され、その他の利用者端末からさらに別の利用者端末に広告データが連鎖的に配信される、いわゆる二次配信以降の配信回数についても、その配信回数を広告データの配信源となった利用者端末は取得することができる。すなわち、広告データの配信源となった利用者端末は、他の利用者端末が配信した広告データの配信回数を、サーバ経由で取得してユーザ領域の配信回数を更新することができる。これにより、広告データの配信源となった利用者端末は、利用者端末から利用者端末への伝播が連鎖的に進むことにより、その連鎖的伝播についての配信回数を取得することできるようになる。
【0036】
また、ユーザは広告データを他の利用者端末に配信する。広告データを受信した利用者端末が、受信した広告データに対応したコンテンツデータをダウンロードした場合、ダウンロードしたことをサーバに通知することによって、サーバはダウンロード数を加算する。広告データの配信源となった利用者端末は、ダウンロード数と配信回数とをサーバより取得できる。利用者端末は配信回数とダウンロード数とに応じてコンテンツデータを再生するので、ユーザに積極的に広告データを配信することを促すことができる。この利用者端末は、コンテンツデータが再生される前に広告データが再生されるので、配信した広告データがユーザに閲覧されることを担保することができる。
【0037】
上記第2の広告配信システムにおける他の一形態では、
前記サーバの前記コンテンツ配信手段は、各コンテンツに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数を、前記利用者端末に更に送信し、
前記利用者端末の前記記憶手段において、前記ユーザ領域は各コンテンツデータに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数を更に記憶し、
前記コンテンツ取得手段は、コンテンツデータに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数を前記サーバより更に取得し、
前記コンテンツ再生手段は、前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータの再生操作が行われると、再生操作されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、該再生操作されたコンテンツデータと対応する広告データの配信回数が、該再生操作されたコンテンツデータに対応して定められた閾値回数以上であり、かつ該再生操作されたコンテンツデータに対応するダウンロード数が閾値ダウンロード数以上であれば、該再生操作されたコンテンツデータの全体再生を行い、閾値回数未満、もしくは閾値ダウンロード数未満であれば該再生操作されたコンテンツデータの部分再生を行うことを特徴とする。
【0038】
広告配信システムをこのような構成にすることによって、広告データの配信回数が閾値回数以上であり、広告データに対応するコンテンツデータのダウンロード数が閾値ダウンロード数以上でなければ、利用者端末を使用するユーザはコンテンツデータ全体を閲覧することができないため、ユーザに広告データを配信することを促すことができる。さらに、広告データを閾値回数以上に配信しても、ダウンロード数が閾値ダウンロード数以上でないと、利用者端末を使用するユーザはコンテンツデータの全体を閲覧することができないため、ユーザに閾値回数を超えて広告データを配信してもらえるように促すこともできる。
【0039】
上記第2の広告配信システムにおける他の一形態は、
前記サーバの前記第2の配信回数送信手段は、前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を読み出して、前記利用者端末に送信した後、読み出した該配信回数及び該ダウンロード数を0にして更新することを特徴とする。広告配信システムにおけるサーバをこのような構成とすることによって、二重に配信回数が利用者端末に送信されることを防ぐことができる。
【0040】
上記第1の広告配信システム及び第2の広告配信システムにおける他の一形態では、
前記利用者端末の前記共通領域は、各広告データに対応する再生回数を更に記憶し、
前記利用者端末の前記コンテンツ再生手段は、
再生が行われた広告データについて前記共通領域より再生回数を読み出してインクリメントして更新し、前記共通領域に記憶されている広告データのうち、再生回数が1以上であり、配信回数が0となっている広告データを削除する機能を更に備えることを特徴とする。
【0041】
共通領域における広告データは、再生されるまで削除されないので、利用者端末を使用するユーザに、受信された広告データが閲覧されることを担保することができる。また、広告データが利用者端末における記憶手段の共通領域の容量を、超えてしまうことを防ぐことができる。他の利用者端末に配信された広告データの配信回数は、サーバに送信されるまで削除されないので、配信回数を確実にサーバに送信する事ができる。
【0042】
上記第1の広告配信システム及び第2の広告配信システムにおける他の一形態では、
前記利用者端末の前記第1の配信回数送信手段は、前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての配信回数及びユーザIDを前記サーバに送信した後、配信回数を0にする機能を更に備えることを特徴とする。
利用者端末が、サーバに配信回数についてのデータを送信した後に、配信回数を0にすることによって、二重に配信回数のデータがサーバに送信されることを防ぐことができる。
【0043】
上記第1の広告配信システム及び第2の広告配信システムにおける他の一形態では、
前記利用者端末の前記通信手段は近距離無線通信を利用して他の利用者端末及び前記アクセスポイントを介して前記サーバと各種データを送受信することを特徴とする。
これによって、広告配信システムの利用者端末は、無線通信によって広告データを配信することができる。また、無線通信によってサーバと通信を行うことができる。
【0044】
本発明に係る第2の利用者端末は、
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システムに使用する利用者端末であって、
前記利用者端末は、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて、他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生し出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に出力して再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数を読み出して該配信回数に応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報及び配信回数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域に記憶されたの配信回数に、該受信した配信回数を加算して更新する配信回数取得手段とを備えることを特徴とする。
【0045】
この利用者端末によれば、記憶手段は、ユーザ領域と共通領域との2つの領域を有し、さらに利用者端末ごとに固有のユーザIDを記憶している。ユーザ領域にはコンテンツデータとそのコンテンツデータに対応する広告データと広告データの広告識別情報と広告データの配信回数とが記憶されている。共通領域には配信回数と他の利用者端末から受信した広告データと広告識別情報とユーザIDとが記憶されている。広告選択手段はユーザ領域と共通領域とから配信するための広告データを選択し、広告配信手段は選択された広告データを他の利用者端末に配信する。このとき、ユーザ領域から配信する広告データには利用者端末に固有のユーザIDを付与して配信する。また、共通領域から配信する広告データには、共通領域に記憶されている配信する広告データに対応する広告識別情報、及びユーザIDを共に配信する。
【0046】
配信回数加算手段は配信した広告データに対応する配信回数を、ユーザ領域と共通領域とからそれぞれ読み出してインクリメントし配信回数を更新する。広告受信手段は他の利用者端末から配信される広告データを受信して共通領域に記憶させる。このとき、広告受信手段は配信回数を0として共通領域に記憶する。ユーザがユーザ領域に記憶されているコンテンツデータの再生操作を行うと、コンテンツ再生手段は、コンテンツデータを再生する前に、共通領域に記憶されている広告データを、再生出力手段に再生する。コンテンツ再生手段は広告データの再生後、コンテンツデータに対応する広告データの配信回数に応じて、そのコンテンツデータの再生を行う。第1の配信回数送信手段は、共通領域において配信を行った広告データについて、その広告データに対応する広告識別情報とユーザIDと配信回数とをサーバに送信する。
【0047】
利用者端末の配信回数取得手段は、サーバから配信回数を取得する。利用者端末の配信回数取得手段は、サーバから送信された広告識別情報と配信回数とを受信し、受信した広告識別情報に対応する配信回数をユーザ領域より読み出して、読み出した配信回数に受信した配信回数を加算して更新する。コンテンツ取得手段は、サーバよりコンテンツデータとそのコンテンツデータに対応する広告データと広告データの広告識別情報とを取得して、ユーザ領域に記憶する。
【0048】
この利用者端末によれば、ユーザは広告データを他の利用者端末に配信し、配信を行ったユーザはその配信回数に応じてコンテンツデータを閲覧することができるようになるので、ユーザに積極的に広告データを配信することを促すことができる。この利用者端末は、コンテンツデータが再生される前に広告データが再生されるので、配信した広告データがユーザに閲覧されることを担保することができる。
【0049】
さらに、この利用者端末によれば、広告データの配信源となった利用者端末から他の利用者端末へ広告データが配信され、その他の利用者端末からさらに別の利用者端末に広告データが連鎖的に配信されるいわゆる二次配信以降の配信回数についても、その配信回数を、広告データの配信源となった利用者端末は取得することができる。すなわち、広告データの配信源となった利用者端末は、他の利用者端末が配信した広告データの配信回数を、サーバ経由で取得してユーザ領域の配信回数を更新することができる。これにより、広告データの配信源となった利用者端末は、利用者端末から利用者端末への伝播が連鎖的に進むことにより、その連鎖的伝播についての配信回数を取得することできるようになる。
【0050】
上記第2の利用者端末における他の一形態では、
前記利用者端末の前記記憶手段において、前記ユーザ領域は各コンテンツデータに対応する閾値回数を更に記憶し、
前記コンテンツ取得手段は、コンテンツデータに対応する閾値回数を前記サーバより更に取得し、
前記コンテンツ再生手段は、前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータの再生操作が行われると、再生操作されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、該再生操作されたコンテンツデータと対応する広告データの配信回数が、該再生操作されたコンテンツデータに対応して定められた閾値回数以上であれば該再生操作されたコンテンツデータの全体再生を行い、閾値回数未満であれば該再生操作されたコンテンツデータの部分再生を行うことを特徴とする。
【0051】
利用者端末をこのような構成とすることによって、ユーザは閾値回数以上に広告データを配信しなければ、コンテンツデータの全体を閲覧することができないため、ユーザに広告データを配信することを促すことができる。
【0052】
本発明に係る第3の利用者端末は、
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システムに使用する利用者端末であって、前記利用者端末は前記サーバからコンテンツデータのダウンロードが可能であり、
前記利用者端末は、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数と、他の利用者端末による該コンテンツデータのダウンロード数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生して出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生して出力する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数とダウンロード数とを読み出し、該配信回数と該ダウンロード数とに応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記コンテンツ再生手段によって再生された広告データに対応するコンテンツデータを前記サーバからダウンロードしたときに、前記サーバに該再生した広告データの広告識別情報とユーザIDとを送信するダウンロード通知手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域から読み出した配信回数とダウンロード数とに、該受信した配信回数と該受信したダウンロード数とを加算して更新する配信回数取得手段とを備えることを特徴とする。
【0053】
この利用者端末によれば、記憶手段は、ユーザ領域と共通領域との2つの領域を有し、さらに利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDを記憶している。ユーザ領域にはコンテンツデータとそのコンテンツデータに対応する広告データと広告データの広告識別情報と広告データの配信回数とダウンロード数とが記憶されている。ダウンロード数は広告データの配信を受けて、他の利用者端末が受信した広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードした数である。共通領域には他の利用者端末に配信した広告データの配信回数と他の利用者端末から受信した広告データと受信した広告データに対応する広告識別情報と他の利用者端末のユーザIDとが記憶されている。広告選択手段はユーザ領域と共通領域とから配信するための広告データを選択し、広告配信手段は選択された広告データを他の利用者端末に配信する。このとき、ユーザ領域から配信する広告データには、配信する利用者端末に固有のユーザIDを付与して配信する。また、共通領域から配信する広告データには、共通領域に記憶されている、配信する広告データに対応する広告識別情報、及びユーザIDを共に配信する。
【0054】
配信回数加算手段は、配信した広告データに対応する配信回数をユーザ領域と共通領域からそれぞれ読み出してインクリメントし配信回数を更新する。広告受信手段は他の利用者端末から配信される広告データを受信して共通領域に記憶させる。このとき、広告受信手段は配信回数を0として共通領域に記憶する。ユーザがユーザ領域に記憶されているコンテンツデータの再生操作を行うと、コンテンツ再生手段は、コンテンツデータを再生する前に、共通領域に記憶されている広告データを、再生出力手段に再生する。
【0055】
コンテンツ再生手段は広告データの再生後、再生操作されたに対応する配信回数及びダウンロード数に応じて、そのコンテンツデータの再生を行う。ダウンロード通知手段は、再生が行われた共通領域における広告データに対応するコンテンツデータがダウンロードされたときに、広告データの広告識別情報とユーザIDとをサーバに送信する。第1の配信回数送信手段は、共通領域において配信を行った広告データについて、その広告データに対応する広告識別情報とユーザIDと配信回数とをサーバに送信する。
【0056】
利用者端末の配信回数取得手段は、サーバから送信された配信回数と広告識別情報とダウンロード数とを受信して、受信した広告識別情報に対応する配信回数とダウンロード数とをユーザ領域より読み出して、読み出した配信回数とダウンロード数とに、受信した配信回数とダウンロード数とを加算して更新する。コンテンツ取得手段は、サーバからコンテンツデータとそのコンテンツデータに対応する広告データと広告データの広告識別情報と広告データとを取得して、ユーザ領域に記憶する。
【0057】
この利用者端末によれば、広告データの配信源となった利用者端末から他の利用者端末へ広告データが配信され、その他の利用者端末からさらに別の利用者端末に広告データが連鎖的に配信されるいわゆる二次配信以降の配信回数についても、その配信回数を、広告データの配信源となった利用者端末は取得することができる。すなわち、広告データの配信源となった利用者端末は、他の利用者端末が配信した広告データの配信回数を、サーバ経由で取得してユーザ領域の配信回数を更新することができる。これにより、広告データの配信源となった利用者端末は、利用者端末から利用者端末への伝播が連鎖的に進むことにより、その連鎖的伝播についての配信回数を取得することできるようになる。
【0058】
また、ユーザは広告データを他の利用者端末に配信する。広告データを受信した利用者端末が、受信した広告データに対応したコンテンツデータをダウンロードした場合、ダウンロードしたことをサーバに通知することによってサーバはダウンロード数を加算する。広告データの配信源となった利用者端末はダウンロード数と配信回数とをサーバより取得できる。利用者端末は配信回数とダウンロード数とに応じてコンテンツデータを閲覧することができるようになるので、ユーザに積極的に広告データを配信することを促すことができる。この利用者端末は、コンテンツデータが再生される前に広告データが再生されるので、配信した広告データがユーザに閲覧されることを担保することができる。
【0059】
上記第3の利用者端末における他の一形態では、
前記利用者端末の前記記憶手段において、前記ユーザ領域は各コンテンツデータに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数を更に記憶し、
前記コンテンツ取得手段は、コンテンツデータに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数を前記サーバより更に取得し、
前記コンテンツ再生手段は、前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータの再生操作が行われると、再生操作されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、該再生操作されたコンテンツデータと対応する広告データの配信回数が、該再生操作されたコンテンツデータに対応して定められた閾値回数以上であり、かつ該再生操作されたコンテンツデータに対応するダウンロード数が閾値ダウンロード数以上であれば、該再生操作されたコンテンツデータの全体再生を行い、閾値回数未満、もしくは閾値ダウンロード数未満であれば該再生操作されたコンテンツデータの部分再生を行うことを特徴とする。
【0060】
利用者端末をこのような構成にすることによって、広告データの配信回数が閾値回数以上であり、広告データに対応するコンテンツデータのダウンロード数が閾値ダウンロード数以上でなければ、利用者端末を使用するユーザはコンテンツデータ全体を閲覧することができないため、広告データを配信することを促すことができる。さらに、広告データを閾値回数以上に配信しても、ダウンロード数が閾値ダウンロード数以上でないと、利用者端末を使用するユーザは、コンテンツデータ全体を閲覧することができないため、閾値回数以上に広告データを配信してもらえるように促すことができる。
【0061】
上記第2の利用者端末及び第3の利用者端末における他の一形態では、
前記利用者端末の前記共通領域は、各広告データに対応する再生回数を更に記憶し、
前記利用者端末の前記コンテンツ再生手段は、
再生が行われた広告データについて前記共通領域より再生回数を読み出してインクリメントして更新し、前記共通領域に記憶されている広告データのうち、再生回数が1以上であり、配信回数が0となっている広告データを削除する機能を更に備えることを特徴とする。
【0062】
他の利用者端末に配信された広告データの配信回数は、サーバに送信されるまで削除されないので、利用者端末は配信回数を確実にサーバに送信する事ができる。
【0063】
上記第2の利用者端末及び第3の利用者端末における他の一形態では、
前記第1の配信回数送信手段は、前記共通領域に記憶された広告のうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての配信回数及びユーザIDを前記サーバに送信した後、配信回数を0にする機能を更に備える。これにより、利用者端末の共通領域に記憶された広告データの配信回数が、二重にサーバに送信されることを防ぐことができる。
【0064】
上記第2の利用者端末及び第3の利用者端末における他の一形態では、
前記通信手段は、近距離無線通信を利用して他の利用者端末及び前記アクセスポイントとデータを送受信することを特徴とする。利用者端末間で近距離無線通信によって広告データを配信することができるようになる。利用者端末はアクセスポイントを介してサーバと通信を行うことができる。
【0065】
本発明に係る第1の利用者端末用のプログラムは
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末を機能させるプログラムであって、
前記利用者端末を、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データの配信回数とを1組として対応付けて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データを記憶する共通領域とを含む記憶手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、前記ユーザ領域から配信した広告データに対応する配信回数を読み出してインクリメントし、前記ユーザ領域の配信回数を更新する配信回数加算手段と、
他の利用者端末から前記通信手段を用いて広告データを受信し、前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生して出力する再生出力手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数を読み出して該配信回数に応じて該コンテンツデータの再生をするコンテンツ再生手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0066】
本発明に係る第1の広告配信システム用のプログラムは、
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システム用のプログラムであって、
前記利用者端末を、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて、他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生し出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に出力して再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数を読み出して該配信回数に応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報及び配信回数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域に記憶されたの配信回数に、該受信した配信回数を加算して更新する配信回数取得手段として機能させ、
前記サーバを、
前記利用者端末とネットワーク及びアクセスポイントを介して通信を行うためのネットワーク通信手段と、
前記利用者端末にコンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを配信するコンテンツ配信手段と、
各利用者端末に配信した広告データに対応する広告識別情報と利用者端末のユーザIDと配信回数とを対応付けて記憶する配信回数管理データベースと、
前記利用者端末の前記第1の配信回数送信手段から送信された前記配信回数データを受信し、受信したユーザIDと広告識別情報とに対応する配信回数を前記配信回数管理データベースから読み出して、読み出した配信回数に前記受信した配信回数を加算して更新する配信回数管理データベース加算手段と、
前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、及び配信回数を読み出して、前記利用者端末に送信する第2の配信回数送信手段として機能させることを特徴とする広告配信システム用のプログラムである。
【0067】
本発明に係る第2の広告配信システム用プログラムは、
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システム用のプログラムであって、前記利用者端末は前記サーバからコンテンツデータのダウンロードが可能であり、
前記利用者端末を、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数と、他の利用者端末による該コンテンツデータのダウンロード数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生して出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生して出力する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数とダウンロード数とを読み出し、該配信回数と該ダウンロード数とに応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記コンテンツ再生手段によって再生された広告データに対応するコンテンツデータを前記サーバからダウンロードしたときに、前記サーバに該再生した広告データの広告識別情報とユーザIDとを送信するダウンロード通知手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域から読み出した配信回数とダウンロード数とに、該受信した配信回数と該受信したダウンロード数とを加算して更新する配信回数取得手段として機能させ、
前記サーバを、
前記利用者端末とネットワーク及びアクセスポイントを介して通信を行うためのネットワーク通信手段と、
前記利用者端末にコンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを配信するコンテンツ配信手段と、
各利用者端末に配信した広告データに対応する広告識別情報と利用者端末のユーザIDと配信回数とダウンロード数とを対応付けて記憶する配信回数管理データベースと、
前記利用者端末の前記第1の配信回数送信手段から送信された前記配信回数データを受信し、受信したユーザIDと広告識別情報とに対応する配信回数を前記配信回数管理データベースから読み出して、読み出した配信回数に前記受信した配信回数を加算して更新する配信回数管理データベース加算手段と、
前記利用者端末の前記ダウンロード通知手段によって送信された広告識別情報とユーザIDとを受信し、受信した広告識別情報とユーザIDとに該当するダウンロード数を前記配信回数管理データベースから読み出し、インクリメントして更新するダウンロード数加算手段と、
前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を読み出して、前記利用者端末に送信する第2の配信回数送信手段として機能させることを特徴とする広告配信用のプログラムである。
【0068】
これらのプログラムによって、本発明にかかる利用者端末、広告配信システムを機能させることができる。
【発明の効果】
【0069】
本発明によれば、利用者端末が受信した広告データはコンテンツデータを再生する前に再生されるので、広告データが利用者端末を使用するユーザに閲覧されることを担保することができる。利用者端末を使用するユーザは、広告データの配信回数に応じてコンテンツデータを閲覧できるようになるため、ユーザに積極的に広告データを配信することを促すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0070】
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。
【0071】
<第1実施形態>
[システム構成]
本実施形態に係る広告配信システム10について説明する。図1に広告配信システム10の概略構成を示す。図1に示すように、広告配信システム10において、アクセスポイント2とサーバ1とがネットワークNを介して接続されている。利用者端末3はアクセスポイント2と無線通信を行うことによって、サーバ1と通信を行うことができる。また、複数の利用者端末3の間においても、無線通信を利用することによって相互に通信を行うことができる。無線通信には近距離無線通信を使用する。近距離無線通信としては、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Wi−Fiなど)、UWB(Ultra Wide band)を含む各種の方法が使用可能であり、本実施形態では無線LANを適用することとする。
【0072】
図1においては、アクセスポイント2は1台しか記述されていないが、実際において、アクセスポイント2は複数台存在する。アクセスポイント2には鉄道駅構内、空港、ホテル、喫茶店、及び飲食店などの公共の場所に設置されたアクセスポイントである、いわゆる公衆無線LANサービスのインフラを利用することができる。また、所望の位置に適宜アクセスポイント2を設置することができる。また、サーバ1とアクセスポイント2とはネットワークNを介さず直接接続されていても良い。ネットワークNにはインターネット、LANなどの双方向通信が可能な通信網が利用できる。
【0073】
広告配信システム10においては、利用者端末3に記憶されている広告データを他の利用者端末3に、無線通信を利用して広告データを配信していく。広告データはコンテンツデータと1対1で対になっており、基本的に広告データは対となるコンテンツデータを宣伝するような内容となっている。利用者端末3は、サーバ1より閲覧したいコンテンツデータをダウンロードする。そのとき、一緒に広告データもダウンロードされる。利用者端末3を使用するユーザは他の利用者端末3に広告データを配信することにより、その配信回数に応じてコンテンツデータが閲覧できるようになる。利用者端末3は近距離無線通信を使用できることにより、公衆無線LANなどのインフラ設備を使用できるので、ユーザは街中等においても手軽にサーバ1からコンテンツデータを入手することができる。
【0074】
[サーバ]
次に、サーバ1について詳しく説明する。サーバ1の構成は図2に示すようなものとなっている。サーバ1は、ネットワークNを介してアクセスポイント2と通信を行うためのネットワーク通信手段105、各種操作を行う操作手段104、データを表示する表示手段103、各種データを記憶する記憶手段101、それらの手段を制御する制御手段102によって構成されている。
【0075】
サーバ1はハードウェアとして、アクセスポイント2と通信が可能なLANカード等のNIC(Network interface Card)、CPU等のプロセッサ、DRAM等からなるメモリ、HDDドライブ等といった記憶装置、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成されるサーバマシンである。ネットワーク通信手段105はネットワークNを介してアクセスポイント2とデータの送受信を行うものである。ネットワーク通信手段105は利用者端末3がアクセスポイント2を介してサーバ1と通信するときに、各種データの送受信を行う役割を果たす。
【0076】
記憶手段101は図2に示すように、コンテンツデータベース150とOS(Operating System)等の各種プログラム110とを記憶する。コンテンツデータベース150は図3に示すような構成となっている。すなわち、コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、閾値回数が一組となってデータベース化されている。
【0077】
制御手段102は、コンテンツ配信手段111が含まれる。コンテンツ配信手段111は、利用者端末3から要求があった広告付きコンテンツデータを、ネットワーク通信手段105を用い、アクセスポイント2を介して利用者端末3に送信する。広告付きコンテンツデータは、コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、及び閾値回数を含むデータである。
【0078】
[アクセスポイント2]
アクセスポイント2は図2に示すような構成となっており、ネットワーク通信手段201、制御手段202、無線通信手段203を備える。ネットワーク通信手段201はネットワークNを介してサーバ1と通信を行うためのものである。無線通信手段203は利用者端末3と無線通信を行うものである。無線通信手段203は利用者端末3の通信方法と同様にBluetooth(登録商標)、無線LAN、UWB(Ultra Wide band)を含む各種の方法が使用可能である。
【0079】
アクセスポイント2のネットワーク通信手段201がサーバ1よりデータを受信すると、制御手段202は無線通信手段203を用いてデータを要求した利用者端末3にデータを送信する。逆に、無線通信手段203が利用者端末3からのデータを受信すると、制御手段202はネットワーク通信手段201を用いてサーバ1にデータを送信する。アクセスポイント2は利用者端末3とサーバ1との間における通信の中継を行う。
【0080】
[利用者端末3]
利用者端末3は図4に示すような構成となっている。すなわち、コンテンツデータや広告データ、OS等の各種プログラム330を記憶する記憶手段301、コンテンツデータや広告データを表示する表示手段(再生出力手段)303、キーパッド等の操作手段304、無線通信手段305、音声出力手段(再生出力手段)306、時計307、それらを制御する制御手段302から構成されている。利用者端末3は、ハードウェアとして携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ポータブルゲーム機、携帯電話などが使用できる。
【0081】
表示手段303には、液晶、電子ペーパー、有機ELなどの各種表示装置を適用することができる。また、上記キーパッド等の操作手段304に加えて、表示手段303にタッチパネル等の機能を付け加えても良い。無線通信手段305には、上記で述べたように各種の近距離無線通信を採用することができるが、本実施形態においては無線LANを適用する。
【0082】
利用者端末3は、無線通信手段305を使用した「近接検索通信モード」が利用できる。これは、利用者端末3の操作を特に行わなくても、あるいはスリープ状態であっても電波を発信し続け、同じモードとなっている利用者端末3の電波を受信することにより、利用者端末3を探知する状態となるモードである。この状態の2台の利用者端末3が互いに接近すると、通信が行われデータの送受信が行われる。
【0083】
利用者端末3を「近接通信モード」にしておき、街中等を出歩いたりすることによって、同じ「近接通信モード」になっている他の利用者端末3と接近することにより、広告データを配信したり受信したりすることになる。また、利用者端末3の電源を入れた状態で、ユーザが利用者端末3を操作して、通信可能な範囲にいる他の利用者端末3と広告データの配信・受信を行っても良い。音声出力手段306には、コンテンツデータや広告データを再生して出力するスピーカー、もしくはイヤホン等を接続するための音声出力端子を用いることができる。制御手段302はCPUとメモリからなる制御装置である。
【0084】
記憶手段301には半導体メモリ(SSD:Solid state drive、フラッシュメモリなど)、HDD(Hard disk drive)などを使用することができる。記憶手段301はダウンロード予約リスト313、ユーザ領域内広告配信ルール314、及び広告再生ルール315を記憶する。また、それ以外の記憶領域において、記憶手段301は、ユーザ領域311と、共通領域312とに区分けされている。
【0085】
ユーザ領域311は、利用者端末3を利用するユーザが自由に編集できる領域となっている。ユーザ領域にはコンテンツデータリスト321が記憶される。コンテンツデータリスト321は図5に示すような構成となっている。コンテンツデータリスト321は、コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、閾値回数、配信回数が一組として構成されるものである。コンテンツIDはコンテンツデータを識別するために用いるものである。広告IDも広告データを識別するものである。この一組のデータは、ユーザが自分の意思で操作手段304を操作して自由に追加したり削除したりすることができる。
【0086】
コンテンツデータには小説、新聞記事、雑誌記事、ゲーム、音楽、映像などが使用できる。映像は例えば映画、音楽販促用映像、テレビ番組映像などである。広告データには広告映像、広告文章、広告画像、音声広告などが使用される。前述したように、広告データとコンテンツデータとは1対1で対となって対応するデータとなっている。広告データは、対となるコンテンツデータを宣伝するような内容となっている。広告データには、それと対になるコンテンツデータが含まれる広告付きコンテンツデータをダウンロードするダウンロード元URLが含まれている。このURLは、ユーザに広告付きコンテンツデータのダウンロードを誘導するために使用する。コンテンツデータ及び広告データは、音楽データや音声広告の場合もあるので、このようなデータを再生する場合は、音声出力手段306を用いて再生する。音声出力手段306はスピーカーもしくはイヤホン出力端子などである。
【0087】
閾値回数はコンテンツ再生手段335により、コンテンツデータを再生する範囲を決定するにあたり、参照される数値である。配信回数は各コンテンツデータに対応する広告データを実際に配信した回数である。各コンテンツデータに対応する広告データを閾値回数以上配信すると、コンテンツ再生手段335はコンテンツデータ全体を再生する。配信回数が閾値回数未満であれば、コンテンツ再生手段335はコンテンツデータを一部しか再生しない。
【0088】
例えば、コンテンツデータが小説であった場合において、その小説に対応する広告データの配信回数が、閾値回数未満であったとき、コンテンツ再生手段335は小説の冒頭部分(例えば第1章)を表示手段303に表示する。配信回数が閾値回数以上であった場合、コンテンツ再生手段335は小説の全篇を表示手段303に表示する。また、コンテンツデータが映画であった場合において、その映画に対応する広告データの配信回数が、閾値回数未満であったとき、コンテンツ再生手段335は映画の初めの数分を表示手段303と音声出力手段306とに再生させる。配信回数が閾値回数以上であった場合は、コンテンツ再生手段335は、映画の全篇を表示手段303と音声出力手段306とに再生させる。
【0089】
時計307は、利用者端末3に必ずしも必要な手段ではないが、後に記載する広告データや広告付きコンテンツデータを取得した時刻を記録するときに、広告受信手段334やコンテンツ取得手段336によって参照されるものである。時計307はクォーツ時計などである。時計307は、CPUの動作を同期させるための水晶振動子によるクロック信号の累積で計時するようにしても良い。利用者端末3がアクセスポイント2を介してインターネットに接続したときに、インターネット経由で時刻情報を取得して、時計307の時刻を補正するように構成しても良い。
【0090】
共通領域312には広告データリスト322が記憶される。広告データリスト322に存在する広告データは、他の利用者端末3から受信したものである。この共通領域312は、ユーザがデータの編集等を行うことができない。すなわち、ユーザが操作手段304を操作して、広告データを削除したり追加したりすることはできない。詳細は後述するが、広告データは再生された後、コンテンツ再生手段335によって削除される。広告データリスト322は図6に示すような構成となっている。広告データリスト322は、広告ID、広告データを含むものである。
【0091】
ダウンロード予約リスト313は、ユーザが広告付きコンテンツデータを自己の利用者端末3にダウンロードしようとしたときに、アクセスポイント2が通信可能範囲に無かった場合、コンテンツ取得手段336が広告付きコンテンツデータのダウンロード元であるURLを広告データから抽出して記録しておくものである。URLは広告データに含まれている。ダウンロード予約リスト313に広告付きコンテンツデータのURLが記録された場合、アクセスポイント2と通信可能な状態になったら自動的にサーバ1からダウンロードを行うようにしても良いし、ユーザが利用者端末3の操作手段304を操作して、ダウンロードを行うようにしても良い。
【0092】
ユーザ領域内広告配信ルール314は、ユーザ領域広告選択手段331によって参照され、ユーザ領域311のコンテンツデータリスト321に存在する広告データのうち、どれを他の利用者端末3に配信するか規定するものである。基本的に広告データの配信は、1回の通信で1つの広告データの配信を行う。よって、ユーザ領域に複数の広告データが存在する場合は、どれか1つ選ぶことになる。ユーザ領域内広告配信ルール314は図7に示すようなものである。ユーザは、ユーザ領域内広告配信ルール314のうち1つを選択して設定しておく。
【0093】
例えば、ユーザが「ランダムに選んで1つ配信」を設定しておくと、ユーザ領域広告選択手段331はユーザ領域311に存在する広告データのうち1つをランダムに選択し、広告配信手段332は選択された広告データを配信することとなる。また、ユーザが「取得時刻の古いものから配信」を設定しておくと、ユーザ領域広告選択手段331はコンテンツ取得手段336によって取得された広告付きコンテンツデータの時刻・日付のうち、最も古いものを選択し、広告配信手段332は選択された広告データを配信することとなる。この場合、コンテンツ取得手段336は時計307を参照し、広告データごとに取得した時刻を記録しておく。「ユーザが決めたものを配信」に設定しておくと、ユーザ領域広告選択手段331はユーザがあらかじめ設定した優先して配信したい広告データを選択し、広告配信手段332は選択された広告データを配信する。
【0094】
広告再生ルール315は、共通領域312に存在する広告データのうち、再生時においてどれを再生するか規定するものである。詳細は後述するが、利用者端末3はコンテンツデータを再生しようとすると、その前に共通領域312の広告データが1つ再生される仕組みとなっている。広告再生ルール315は図8に示すようなものである。広告再生ルールについても、ユーザがどれか1つを選んで設定しておく。
【0095】
図8に示すように、例えば、ユーザが「ランダムに選択して再生」を設定しておくと、コンテンツ再生手段335は、共通領域312に存在する広告データのうちどれか1つをランダムに選んで再生することとなる。また、ユーザが「受信時刻の古い物から再生」に設定すると、コンテンツ再生手段335は共通領域312に記憶されている広告データのうち、受信時刻が古いものを選択して再生することとなる。この場合、広告受信手段334は時計307を参照し、他の利用者端末3から受信した広告データの時刻を記録しておく。共通領域312に受信時刻が同時刻であるものが2つ以上存在した場合は、コンテンツ再生手段335は、同時刻の広告データのうちどれか1つをランダムに選んで再生する。
【0096】
制御手段302は、ユーザ領域広告選択手段331、広告配信手段332、配信回数加算手段333、広告受信手段334、コンテンツ再生手段335、及びコンテンツ取得手段336を含む。これらの手段は、予め利用者端末3にインストールされていても良いし、予めインストールされていなくても、後からサーバ1よりダウンロードして入手できるようにしても良い。またこれらの手段は、ウィジェット(デスクトップ上で作動し、表示することのできるアプレット)で実現されるように構成しても良い。
【0097】
ユーザ領域広告選択手段331は、ユーザ領域内広告配信ルール314を参照して、ユーザによって設定されたルールに従って、ユーザ領域311に記憶された広告データのうち1つを選択する処理を行うものである。広告配信手段332はユーザ領域広告選択手段331によって選択された広告データを、無線通信手段305を利用して他の利用者端末3に配信する処理を行うものである。
【0098】
配信回数加算手段333は、ユーザ領域311内における広告データのうち広告配信手段332によって配信が行われた広告データについて、配信回数のインクリメントを行う。すなわち、配信回数加算手段333は、コンテンツデータリスト311のうち、広告配信手段332によって広告データの配信が行われると、配信した広告データに対応する配信回数をユーザ領域311から読み出してインクリメントし、再び記憶させて更新する処理を行う。
【0099】
広告受信手段334は、他の利用者端末3から広告データの配信があったときに、広告データを無線通信手段305を介して受信し、受信した広告データを共通領域312に記憶させる処理を行う。利用者端末3同士における広告データの送受信処理については後述するが、広告受信手段334は受信する広告データがユーザ領域311、または共通領域312に存在する場合は受信を拒否する処理を行う。また広告受信手段334は、受信する広告データの容量が、共通領域の空き容量を超えている場合は受信を拒否する処理を行う。また、広告受信手段334は受信した広告データの時刻の記録も行う。図6の広告データリスト322において図示しないが、広告受信手段334は広告データリスト322に受信した広告データごとに受信時刻を記録する。広告受信手段334は広告データを共通領域312に記憶させるとき、時計307を参照して同時に受信時刻を記憶させる。
【0100】
コンテンツ取得手段336は、サーバ1より広告付きコンテンツデータを受信してユーザ領域311に記憶させるものである。コンテンツ取得手段336は、サーバ1より広告付きコンテンツデータ(コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、及び閾値回数が一組となったデータ)を取得すると、配信回数を0としてユーザ領域311に記憶させる。広告付きコンテンツデータはサーバ1より、ネットワークNとアクセスポイント2とを介して入手する方法に限らず、外部メモリ(メモリカード等)などを利用して入手するようにしても良い。コンテンツ取得手段336は取得した広告データの時刻の記録も行う。図5のコンテンツデータリスト321において図示しないが、コンテンツ取得手段336はコンテンツデータリスト321に取得した広告付きコンテンツデータごとに受信時刻を記録する。コンテンツ取得手段336は、広告付きコンテンツデータをユーザ領域311に記憶させるとき、時計307を参照して取得時刻を同時に記憶させる。
【0101】
コンテンツ再生手段335は、広告データとコンテンツデータとを再生して、音声出力手段306に音声を出力したり、表示手段303に表示をしたりする処理を行う。コンテンツ再生手段335は、ユーザが操作手段304を操作してコンテンツデータを再生させようとしたときに、共通領域312に記憶されている広告データのうち1つを再生してから、コンテンツデータを再生する。再生される広告データは、コンテンツ再生手段335が広告再生ルール315に従って選択する。広告データが再生されると、コンテンツ再生手段335は該広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードするか否か、ユーザに問いかける画面を表示手段303に表示する。
【0102】
ユーザが操作手段304を操作し、コンテンツデータのダウンロードを選択すると、コンテンツ取得手段336はアクセスポイント2を介してサーバ1に接続し、コンテンツデータのダウンロードを行う。その後、コンテンツ再生手段335は、再生しようとしたコンテンツデータの再生を行う。ユーザがダウンロードしないことを選択すると、コンテンツ再生手段335は再生しようとしたコンテンツデータを再生する。コンテンツデータを再生するとき、コンテンツ再生手段335は、コンテンツデータに対応する配信回数が閾値回数以上であるかを確認する。配信回数が閾値回数以上であれば、コンテンツ再生手段335はコンテンツデータ全体を再生する。コンテンツ再生手段335は配信回数が閾値回数未満であれば、コンテンツデータを一部再生にとどめる。
【0103】
次に、利用者端末3が広告付きコンテンツデータを取得し、他の利用者端末3に配信する処理の流れについて図9〜図15を用いて説明する。ここでは利用者端末3Aと利用者端末3Bとの間で広告データの配信が行われる例を取り上げる。各利用者端末3の各手段を明確にするため、利用者端末3Aの各手段の末尾にはAを、利用者端末3Bの各手段の末尾にはBを付す。
【0104】
図9は、利用者端末3が広告付きコンテンツデータを取得し、他の利用者端末3に配信し、コンテンツデータ及び広告データの再生についての処理の概念図である。図9における全体の処理の大まかな流れは以下のようになる。
(1)利用者端末3Aがアクセスポイント2を介してサーバ1に接続し、コンテンツデータを入手するための専用サイトにアクセスする。ユーザは視聴したいコンテンツデータを選択して、自己の利用者端末3Aにデータをダウンロードする。このとき、コンテンツデータに対応する広告データも共にダウンロードされる。
(2)コンテンツデータをすべて視聴するためには、広告データを閾値回数以上、他の利用者端末3に配信しなければならない。ユーザが街中等を移動することにより、利用者端末3Aは通信可能範囲に利用者端末3Bが存在した場合に、広告データの配信を行う。
(3)広告データを受信した利用者端末3Bを使用するユーザが、コンテンツデータを再生しようとすると、利用者端末3Bはその前に広告データを再生する。広告データが再生された後、コンテンツデータが再生される。
このように様々なユーザの利用者端末3C、3D、…に配信することで閾値回数以上に広告データを配信することができると、利用者端末3Aはコンテンツデータ全体を再生することができる。
【0105】
それぞれの処理について詳細に説明する。図9において、(1)の処理を表したフローチャートを図10に示す。利用者端末3Aを利用するユーザが操作手段304Aを操作して、アクセスポイント2を介してサーバ1に接続し、専用のコンテンツ入手サイトにアクセスする(S1101)。すると、サーバ1の制御手段102は、コンテンツ入手サイトの画面データを利用者端末3Aに送信するために、アクセスポイント2にネットワークNを介してデータを送信する(S1102)。
【0106】
アクセスポイント2のネットワーク通信手段201はデータを受信する。アクセスポイント2の制御手段202は、無線通信手段203を用いて利用者端末3Aに画面データを送信する。利用者端末3Aのコンテンツ取得手段336Aは、無線通信手段305Aを介して画面データを受信すると表示手段303Aに画面データを表示する(S1103)。利用者端末3Aのユーザは画面をみて、操作手段304Aを操作し、入手したいコンテンツデータを選択する。コンテンツ取得手段336Aはユーザによるコンテンツデータの選択を検知する(S1104)。
【0107】
すると、利用者端末3Aのコンテンツ取得手段336Aは無線通信手段305Aを用いて、ユーザが選択したコンテンツデータの要求信号を、アクセスポイント2を介してサーバ1に送信する(S1105)。サーバ1のネットワーク通信手段105がコンテンツ要求信号を受信する(S1106)と、コンテンツ配信手段111は該当するコンテンツデータを含む広告付きコンテンツデータ(コンテンツIDとコンテンツデータと広告IDと広告データと閾値回数とが1組になったデータ)を、アクセスポイント2を介して利用者端末3Aに送信する(S1107)。
【0108】
利用者端末3Aの無線通信手段305Aが広告付きコンテンツデータを受信すると、コンテンツ取得手段336Aはユーザ領域311Aに広告付きコンテンツデータを記憶させる(S1108)。広告付きコンテンツデータの取得時刻を記憶したい場合、コンテンツ取得手段336Aは広告付きコンテンツデータをユーザ領域311Aに記憶させたときに、時計307Aを参照して時刻を取得し、ユーザ領域311Aに記憶させる。
【0109】
続いて、図9における(2)の処理に該当する他の利用者端末3Bへの配信処理について説明する。図11及び図12に利用者端末3Aから利用者端末3Bへ配信を行う処理のフローチャートを示す。
【0110】
まず、利用者端末3Aが近接検索を行う(S1201)。すなわち、「近接検索通信モード」によって電波を発信し続け、近く(通信可能距離)に同じモードとなっている他の利用者端末3があるか確認する。利用者端末3が存在しない場合(S1202:NO)、利用者端末3Aは通信可能範囲に他の利用者端末3が存在するまで周期的に近接検索を続ける。利用者端末3Aが利用者端末3Bによって発信される電波をキャッチすると、利用者端末3Aは他の利用者端末3が存在すると認識し(S1202:YES)、利用者端末3Aの広告配信手段332Aは、ユーザ領域311Aに、広告データがあるか否か確認する(S1203)。
【0111】
ユーザ領域311Aに広告データが無かった場合(S1203:NO)、広告配信手段332Aは配信処理を終了させる。利用者端末3Aの広告配信手段332Aがユーザ領域311Aに広告データがある(S1203:YES)と判断すると、ユーザ領域広告選択手段331Aはユーザにより設定されたユーザ領域内広告配信ルール314Aに従って配信すべき広告データを決定する。広告配信手段332Aは決定した広告データの広告IDとその広告データの容量数値とを利用者端末3Bに送信する(S1204)。
【0112】
利用者端末3Bの無線通信手段305Bは、利用者端末3Aから送信された広告IDと容量の数値とを受信する(S1205)。利用者端末3Bの広告受信手段334Bは、ユーザ領域311Bと共通領域312Bとに、受信した広告IDと同じ広告IDを持つ広告データがあるか確認する(S1206)。広告データがある場合(S1206:YES)、広告受信手段334Bは広告受信拒否信号を利用者端末3Aに送信する(S1208)。
【0113】
利用者端末3Aの無線通信手段305Aは、広告受信拒否信号を受信する。そして広告配信手段332Aはユーザ領域広告選択手段331Aが選択した広告データの配信を停止する(S1209)。
【0114】
S1206において、利用者端末3Bの広告受信手段334Bは、ユーザ領域311Bと共通領域312Bとに受信した広告IDと同じ広告IDを持つ広告データが無かった場合(S1206:NO)、広告受信手段334Bは共通領域312Bの空き容量が受信した容量数値より小さいか確認を行う(S1207)。空き容量の数値が、受信した容量数値より小さかった場合(S1207:YES)、広告受信手段334Bは広告受信拒否信号を利用者端末3Aに送信する(S1208)。広告受信拒否信号を受信すると利用者端末3Aの広告配信手段332Aは広告の配信を停止する(S1209)。
【0115】
S1207において、利用者端末3Bの広告受信手段334Bが、共通領域312Bの空き容量が受信した容量数値より小さくないと判断した場合(S1207:NO)、広告受信手段334Bは広告受信可信号を利用者端末3Aに送信する(S1210)。
【0116】
利用者端末3Aの無線通信手段305Aが広告受信可信号を受信すると(S1211)、広告配信手段332Aは、ユーザ領域広告選択手段331Aが選択した広告データとその広告IDとを利用者端末3Bに送信する(S1212)。続いて、利用者端末3Aの配信回数加算手段333Aは、ユーザ領域311Aにおける配信した広告データの配信回数を読み出してインクリメントし配信回数を更新する(S1214)。
【0117】
利用者端末3Bの無線通信手段305Bが広告データと広告IDとを受信すると、広告受信手段334Bは共通領域312Bに広告IDと広告データとを記憶させる(S1213)。広告データの受信時刻を記録する場合、広告受信手段334Bは広告データを共通領域312Bに記憶させるときに時計307Bを参照して時刻を取得し、共通領域312Bに記憶させる。
【0118】
利用者端末3Aから利用者端末3Bへの広告配信が行われた後、次に利用者端末3Bから利用者端末3Aへ広告配信が行われる。その処理のフローチャートを図12に示す。利用者端末3Bのユーザ領域311Bに広告データが無かった場合配信は行われないが、広告データがある場合、図11に示したフローチャートにおいて利用者端末3Aと利用者端末3Bとにおける受信と配信の立場が逆となって同じ処理が行われる。
【0119】
利用者端末3Bのユーザ領域311Bに広告データが存在した場合、図11のフローチャートと受信側、配信側が入れ替わる形で利用者端末3Bから利用者端末3Aへ広告データが配信され、配信回数加算手段333Bが配信を行った広告データの配信回数をユーザ領域311Bから読み出してインクリメントし、更新を行う(S1215〜S1226)。
【0120】
広告データの配信処理中に、利用者端末3が互いに通信できない距離の位置まで離れてしまい、通信が途絶えてしまったとき、広告配信手段332は通信が行えた時点までで処理を終了し、再びS1201に戻って近接検索を行う。たとえば利用者端末3Aから利用者端末3Bへ広告データが配信され、その時点で通信が途絶えてしまった場合、広告配信手段332Aと広告受信手段334Bとはそこで処理を終了し、広告配信手段332Aと広告配信手段332Bとは再びS1201に戻って近接検索を行う。広告データが途中までの配信で途絶えてしまった場合は、広告受信手段334は途中まで受信した広告データを削除する。そして、広告配信手段332は近接検索を行う。
【0121】
広告データの配信処理において、近距離無線通信を利用して利用者端末3の間で広告データの配信を行うことによって、近接通信を利用することができるようになる。これにより、ユーザは利用者端末3を街中等で持ち歩くことによって、自動的に広告の配信・受信を利用者端末3に行ってもらうことができる。広告データの配信処理において、利用者端末3が所持している広告データは受信しない処理を行うので、利用者端末3に同じ広告データが2つ以上記憶されることは無い。これにより、広告データを確実に様々な利用者端末3に配信することができる。また、利用者端末3は共通領域312の空き容量を超える広告データを受信しないので、利用者端末3が無限に広告データを受信してしまうような事は無い。よって、受信する広告データが利用者端末3の共通領域312の容量を超えることは無い。
【0122】
ここで、利用者端末3A及び利用者端末3Bのそれぞれのユーザ領域311と共通領域312とにおけるデータの状態の一例を図13に示す。図13の(a1)に利用者端末3Aにおけるユーザ領域311Aのコンテンツデータリスト321Aの状態、(a2)に共通領域312Aの広告データリスト322Aの状態、図13の(b1)に利用者端末3Bにおけるユーザ領域311Bのコンテンツデータリスト321Bの状態、(b2)に共通領域312Bの広告データリスト322Bの状態を示している。
【0123】
図13に示された状態から、利用者端末3Aと利用者端末3Bとが接近して広告データの配信が行われると、それぞれのデータの状態は図14のように変化する。すなわち、図13が配信を行う前の状態であり、図14が、配信が行われた後のデータの状態である。図14の(a1)に利用者端末3Aにおけるユーザ領域311Aのコンテンツデータリスト321Aの状態、(a2)に共通領域312Aの広告データリスト322Aの状態、図14の(b1)に利用者端末3Bにおけるユーザ領域311Bのコンテンツデータリスト321Bの状態、(b2)に共通領域312Bの広告データリスト322Bの状態を示している。
【0124】
図14の利用者端末3Aのユーザ領域311Aにおいては、広告データAの配信(参照図11、S1201〜S1213)が行われたため、配信回数加算手段333Aによって配信回数がインクリメント(参照図11、S1214)され「0」から「1」へと変化している。また、利用者端末3Bから広告データCを受信したため、共通領域312Aに広告データCが追加されている。利用者端末3Bのユーザ領域311Bにおいては、広告データCの配信(参照図12、S1215〜S1225)が行われたため、配信回数加算手段333Bによって配信回数がインクリメント(参照図12、S1226)され「5」から「6」へと変化している。また、利用者端末3Aから広告データAの配信を受けているため、利用者端末3Bの共通領域312Bには広告データAが追加されている。
【0125】
図9において、(3)の処理に該当する利用者端末3Bのコンテンツデータ再生処理について説明する。図15はコンテンツデータ再生処理についての詳細なフローチャートである。利用者端末3Bのユーザが、利用者端末3Bのユーザ領域311Bに記憶されているコンテンツデータの再生を行う場合について説明する。
【0126】
ユーザが利用者端末3Bの操作手段304Bを操作して、コンテンツデータの再生をする操作を行う。利用者端末3Bのコンテンツ再生手段335Bが、コンテンツデータ再生の操作を検知する(S1301)。
【0127】
コンテンツ再生手段335Bは、共通領域312Bに広告データが存在するか否か確認する(S1302)。共通領域312Bに広告データがなかった場合(S1302:NO)、再生操作されたコンテンツデータに対応する広告データが再生される(S1303)。コンテンツ再生手段335Bは、広告データを音声出力手段306Bに音声を出力するか、表示手段303Bに表示するか、あるいは音声出力手段306Bと表示手段303Bと両方を用いて映像を再生する。
【0128】
例えば、利用者端末3Bのユーザ領域311BにコンテンツデータCが記憶されており、共通領域312Bに広告データが無かった場合、コンテンツ再生手段335BはコンテンツデータCに対応する広告データCを再生する。
【0129】
一方、S1302において共通領域312Bに広告データが存在した場合(S1302:YES)、コンテンツ再生手段335Bはユーザによって設定された広告再生ルール315Bに従って共通領域312B内における広告データを選択し、選択した広告データを再生する(S1304)。
【0130】
広告データが再生し終わると、コンテンツ再生手段335Bは表示手段303Bに、再生した広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードするか否か問いかける表示を行う(S1305)。ユーザがコンテンツデータを取得することを選択した場合(S1305:YES)、コンテンツ取得手段336Bは無線通信手段305Bの通信可能範囲にアクセスポイント2があるか否か確認する(S1306)。アクセスポイント2が通信可能範囲に存在した場合(S1306:YES)、コンテンツ取得手段336Bはサーバ1に接続する。
【0131】
そして、コンテンツ取得手段336Bはサーバ1に再生した広告データの広告IDとコンテンツ要求信号とを送信する(S1307)。サーバ1のネットワーク通信手段105は、アクセスポイント2とネットワークNを介して、広告IDとコンテンツ要求信号とを受信する(S1308)。そして、サーバ1のコンテンツ配信手段111は、コンテンツデータベース150を参照して、受信した広告IDをもとに対応するデータを特定する。広告データとコンテンツデータは一組になっているので、広告IDより対応するコンテンツデータが判明する(参照図3)。
【0132】
コンテンツ配信手段111は、該当する広告付きコンテンツデータ(コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、および閾値回数を含むデータ)を、ネットワーク通信手段105を用いて利用者端末3Bに送信する(S1309)。
【0133】
利用者端末3Bの無線通信手段305Bは、アクセスポイント2を介して、サーバ1より送信された広告付きコンテンツデータ(コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、および閾値回数を含むデータ)を受信する(S1310)。コンテンツ取得手段336Bは受信したデータをユーザ領域311Bに記憶させる。
【0134】
コンテンツ再生手段335Bは、共通領域312Bにおいて再生した広告データを削除する(S1312)。一方、S1305において、再生した広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードしないとした場合(S1305:NO)も、コンテンツ再生手段335Bは再生した広告データを削除する(S1312)。
【0135】
S1306において、通信可能範囲にアクセスポイント2が無かった場合(S1306:NO)、コンテンツ取得手段336Bは再生した広告データに対応する広告付きコンテンツデータのダウンロード元URLを、ダウンロード予約リスト313Bに記憶させる(S1311)。その後、コンテンツ再生手段335Bは再生した広告データを削除する(S1312)。
【0136】
S1301〜S1312の処理を終えると、コンテンツ再生手段335Bはユーザが再生操作を行ったコンテンツデータに対応する広告データの配信回数が、閾値回数以上であるか否か判定する(S1313)。コンテンツ再生手段335Bは閾値回数以上であれば(S1313:YES)、コンテンツデータ全体を再生する(S1315)。コンテンツ再生手段335Bは閾値回数未満であれば(S1313:NO)、コンテンツデータの一部分を再生するにとどめる(S1314)。
【0137】
利用者端末3Bにおいて、図14の(b1)、(b2)に示すようにユーザ領域311BにコンテンツデータCが存在し、共通領域312Bに広告データAと広告データFが存在した場合、コンテンツデータCの再生操作を行うと、その前に広告データAもしくは広告データFが再生されることとなる。広告データAか広告データFのどちらが再生されるかは、広告再生ルール315Bによって規定される。広告データが再生された後、コンテンツデータCが再生される。ここではコンテンツデータCに対応する広告データCの閾値回数は20なので、広告データCを20以上の他の利用者端末3に配信すれば、ユーザはコンテンツデータCをすべて見ることができる。
【0138】
なお、上記第1実施形態の変形例として、コンテンツ再生手段335は、配信回数が閾値回数未満のとき、コンテンツデータをまったく再生しないように構成しても良い。また、コンテンツ再生手段335は、閾値回数によって再生する範囲を2段階に分けるのではなく、配信回数に応じて、コンテンツデータを再生する範囲を段階的に調整するように構成しても良い。すなわち、コンテンツ再生手段335は、配信回数が1回増えるごとにコンテンツデータの再生する範囲を徐々に増やしていくようにしても良い。この場合、ユーザ領域311に閾値回数を記憶しなくても良い。
【0139】
また上記第1実施形態においては、広告データを1つ選択して、他の利用者端末3に配信することとしたが、配信する広告データは1つでなくても2以上の広告データを配信するように構成しても良い。その場合、ユーザ領域内広告配信ルール314を適宜変更して利用すればよい。例えば、ユーザ領域内広告配信ルール314を「ランダムに二つ選んで配信」というようにすれば良い。コンテンツ再生手段335はコンテンツデータを再生する前に広告データを再生するが、再生する広告データは2つ以上であってもよい。
【0140】
<第1実施形態の作用効果>
上記第1実施形態においては、利用者端末3のコンテンツ再生手段335は、コンテンツデータを再生する前に共通領域312に存在する広告データを再生するので、広告データが閲覧されることを担保することができる。ユーザは、閲覧したいコンテンツデータに対応する広告データを他の利用者端末3に閾値回数以上に配信することによって、コンテンツデータをすべて閲覧することができるようになるので、ユーザに広告データを配信するよう促すことができる。利用者端末3の共通領域312に存在する広告データは、閲覧されるまで削除されないので、広告データがユーザに閲覧されることを担保でき、また広告データが共通領域312の容量を超えてしまうことを防ぐことができる。
【0141】
<第2実施形態>
第2実施形態について第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0142】
[システム構成]
図16に第2実施形態における広告配信システム20のシステム構成の概念図を示す。第2実施形態(広告配信システム20)においては、サーバ1とアクセスポイント2とがネットワークNを介して接続されており、利用者端末3はアクセスポイント2を介してサーバ1と通信を行うことが可能であり、利用者端末3同士で広告データの配信を行うことができる点で、第1実施形態(広告配信システム10)と同一である。
【0143】
第1実施形態においては、たとえば利用者端末3Aがサーバ1から広告データを受信すると、その広告データを他の利用者端末3Bに配信する広告配信システムであった。つまり、第1実施形態では広告データの伝播が1次配信のみで終わっていた。第2実施形態に係るシステムにおいては、利用者端末3Aがサーバ1から広告データを受け取った場合、利用者端末3Aは広告データを他の利用者端末3Bへ配信し、さらに利用者端末3Bが受信したその広告データを他の利用者端末3Cへ配信していくように、連鎖的に広告データが伝播していくことによって、その配信回数をサーバ1経由で利用者端末3Aが受け取ることができるよう構成されている。すなわち、利用者端末3A以外の利用者端末である利用者端末3B、3C、…が他の利用者端末3へ広告データを配信した配信回数も、加算的に利用者端末3Aは受け取ることができる。
【0144】
各利用者端末3には、予めそれぞれに固有のユーザIDを記憶させておく。ユーザIDはそれぞれ個々の利用者端末3を識別することができれば何でも良く、利用者端末3にあらかじめ割り振られている端末IDであっても、ユーザが利用者端末3を操作してサーバ1にアクセスすることでサーバ1により付与されたものでも良い。その場合、サーバ1にID付与手段114を備えさせる。
【0145】
利用者端末3はユーザ領域311に記憶した広告データを他の利用者端末へ配信する際、その広告データと共に自己の利用者端末3のユーザIDを付与して配信する。この広告データを受信した他の利用者端末3は、共通領域312に受信したユーザIDと共に広告データを記憶させる。共通領域312に記憶された広告データは、ユーザIDと共に当該他の利用者端末3によって再び別の利用者端末3に配信されていく。このように、配信する広告データにユーザIDを付与して配信することによって、どのユーザの利用者端末3が元となって配信された広告データであるかが特定できる。
【0146】
[サーバ]
第2実施形態におけるサーバ1の構成を図17に示す。サーバ1は、ネットワーク通信手段105、各種操作を行う操作手段104、データを表示する表示手段103、各種データを記憶する記憶手段101、それらの手段を制御する制御手段102によって構成されている点は第1実施形態と共通である。また、コンテンツデータベース150とコンテンツ配信手段111を備える点においても、第1実施形態と共通である。第2実施形態において、サーバ1の記憶手段101は配信回数管理データベース160を更に記憶し、制御手段102は、配信回数管理データベース加算手段112と配信回数送信手段113とユーザID付与手段114とを更に備える点において、第1実施形態と異なる。
【0147】
配信回数管理データベース160は図18に示すような構成となっている。すなわち、配信回数管理データベース160はユーザID、広告ID、配信回数を含むデータベースである。配信回数管理データベース160は、ユーザIDごとに、そのユーザIDを記憶している利用者端末3がユーザ領域311に記憶している広告データの広告IDと、その配信回数とを記憶させておくためのものである。また、広告IDごとに配信回数が記憶される。
【0148】
制御手段102は、コンテンツ配信手段111、配信回数管理データベース加算手段112、配信回数送信手段113、及びユーザID付与手段114を含む。コンテンツ配信手段111は利用者端末3に広告付きコンテンツデータの配信を行い、さらに利用者端末3のユーザIDごとに、配信した広告付きコンテンツデータの広告IDを配信回数管理データベース160に記憶させる処理も行う。コンテンツ配信手段111が、広告付きコンテンツデータの配信を行う処理については、第1実施形態と共通である。
【0149】
配信回数管理データベース加算手段112は、利用者端末3から広告配信回数データを受信したときに、配信回数管理データベース160から受信した広告配信回数に含まれるユーザIDと広告IDとに対応した配信回数を読み出す。利用者端末3から送信される広告配信回数データは、図19に示すようにユーザIDと広告IDと配信回数とを含むデータとなっている。ネットワーク通信手段105が利用者端末3から送信される広告配信回数データを受信すると、配信回数管理データベース加算手段112は、そのデータに含まれるユーザIDと広告IDとをもとに、該当する配信回数を配信回数管理データベース160より読み出す。そして、配信回数管理データベース加算手段112は読み出した配信回数に、受信した広告配信回数データに含まれる配信回数を加算して更新する。
【0150】
配信回数送信手段113は、利用者端末3から配信回数取得の要求があったときに、該当する配信回数のデータを送信する。詳細な処理は後述するが、利用者端末3から配信回数要求信号とユーザIDとを受信したときに、配信回数送信手段113はユーザIDをもとに配信回数管理データベース160からユーザIDに該当する広告IDとその配信回数とを読み出す。そして、配信回数送信手段113は読み出した広告IDと配信回数とを利用者端末3に送信する処理を行う。
【0151】
ユーザID付与手段114は、必要に応じてユニークなIDを利用者端末3に付与する手段である。ユーザIDはこのユーザID付与手段114によって、各利用者端末3ごとに個別なユーザIDを付与するように構成しても良い。
【0152】
[利用者端末]
利用者端末3の構成は図20のようになっている。利用者端末3は記憶手段301、制御手段302、表示手段303、操作手段304、無線通信手段305、音声出力手段306、時計307を備えている点では第1実施形態と共通である。記憶手段301が共通領域311とユーザ領域312とを備えている点においても第1実施形態と共通しているが、それらに記憶されるデータの構成と記憶手段301に記憶されるデータとに違いがある。
【0153】
記憶手段301は、ダウンロード予約リスト313、ユーザ領域内広告配信ルール314、広告再生ルール315、ユーザID316、及び共通領域内広告配信ルール317を記憶する。また、記憶手段301のそれ以外の領域はユーザ領域311と共通領域312とに区分けされている。ユーザ領域311は、利用者端末3を使用するユーザが自由に操作できる領域となっており、コンテンツデータリスト323を記憶する。コンテンツデータリスト323の構成は第1実施形態と共通であり、コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、閾値回数、及び配信回数が1組として構成されるものである(参照図5)。
【0154】
共通領域312には広告データリスト324が記憶される。共通領域312には他の利用者端末3のユーザ領域311と共通領域312とから配信される広告データを受信して記憶する領域である。共通領域312は、ユーザによってデータの編集等を行うことはできない。広告データリスト324は図21に示すような構成となっている。すなわち、広告データリスト324は、広告ID、広告データ、ユーザID、再生回数、及び配信回数を含むデータである。再生回数には広告データの再生回数が記憶される。
【0155】
ダウンロード予約リスト313、ユーザ領域内広告配信ルール314(参照図7)は第1実施形態と共通である。共通領域内広告配信ルール317は、共通領域312に記憶されている広告データのうち、どの広告データを配信するか規定するものである。ユーザ領域311、及び共通領域312の各領域内において配信する広告データは1つである。基本的には、ユーザ領域311から広告データが1つ配信され、共通領域312から広告データが1つ、計2つの広告データが配信される。
【0156】
ユーザ領域311から配信する広告データはユーザ領域内広告配信ルール314によって規定され、共通領域312から配信する広告データは共通領域内広告配信ルール317によって規定される。共通領域内広告配信ルール317は図22に示すようなものである。内容はユーザ領域内広告配信ルール314と共通である。ユーザは、共通領域内広告配信ルール314の中から予め1つ選んで設定しておく。広告再生ルール315は第1実施形態と共通である。
【0157】
制御手段302は、共通領域広告選択手段337、配信回数送信手段338、配信回数取得手段339を更に含んで構成されている点が第1実施形態と異なる。共通領域広告選択手段337は、共通領域内広告配信ルール317の規定に従って、共通領域312に記憶されている広告データの中から広告データを選択する処理を行う。
【0158】
広告配信手段332は、ユーザ領域広告選択手段331と共通領域広告選択手段337とが選択した広告データを、他の利用者端末3に無線通信手段305を用いて配信する処理を行う。広告配信手段332は、ユーザ領域広告選択手段331が選択した広告データに対して自己の利用者端末3に記憶されているユーザIDを付して配信し、共通領域広告選択手段337が選択した広告データについては、その広告データに付されているユーザIDをそのまま配信する。
【0159】
配信回数加算手段333は、広告データを配信するごとに、ユーザ領域311と共通領域312とから広告配信手段332によってそれぞれ配信された広告データに対応する配信回数を読み出して、インクリメントし更新する処理を行う。
【0160】
配信回数送信手段338は、共通領域312に記憶されている広告データのうち、配信回数が1以上となっている広告データについての広告配信回数データを、サーバ1に送信する処理を行う。このとき配信回数送信手段338が送信する広告配信回数データは図19に示すようなデータである。すなわち、広告配信回数データは、ユーザID、広告ID、配信回数が含まれる。広告配信回数データをサーバ1に送信するタイミングはいつでも良く、利用者端末3がサーバ1に接続したら自動的に送信するように構成しても良い。
【0161】
配信回数取得手段339は、サーバ1に配信回数要求信号とユーザIDとを送信して、サーバ1より広告IDとその配信回数とを取得する。配信回数取得手段339は利用者端末3がサーバ1に接続したときに、ユーザが操作手段304を操作することによってサーバ1に配信回数取得要求を行った際に、配信回数を取得する。サーバ1より、広告IDとその配信回数とを受信すると、配信回数取得手段339は受信した広告IDより、ユーザ領域311内において広告データを特定し、対応する配信回数を読み出し、受信した配信回数を加算して更新する。
【0162】
広告受信手段334は、他の利用者端末3のユーザ領域311及び共通領域312から配信された広告データを、無線通信手段305を介して受信し、共通領域312に記憶させる処理を行う。コンテンツ再生手段335、コンテンツ取得手段336が行う処理は第1実施形態と同様である。時計307も第1実施形態と同様の役割を果たす。
【0163】
次に、利用者端末3が広告データとコンテンツデータを取得し、他の利用者端末3に配信していく処理の流れについて図23〜図37を用いて説明する。ここでは、利用者端末3Aが利用者端末3Bに広告データが配信され、さらにその広告データが利用者端末3Cに配信される例を取り上げる。各利用者端末3の各手段を明確にするため、利用者端末3Aの各手段の末尾にはAを、利用者端末3Bの各手段の末尾にはBを、利用者端末3Cの各手段の末尾にはCを付す。また、利用者端末3A、利用者端末3B、及び利用者端末3CそれぞれのユーザIDは、「1111」、「2222」、及び「3333」であるとする。
【0164】
図23は利用者端末3Aが広告データを取得して、利用者端末3Bに配信し、さらにそこから利用者端末3Cに広告データが配信され、コンテンツデータ及び広告データの再生が行われる処理についての概念図である。図23における全体の処理の大まかな流れは以下のようになる。
(1)利用者端端末3Aがアクセスポイント2を介してサーバ1に接続し、コンテンツデータを入手するための専用サイトにアクセスする。ユーザは視聴したいコンテンツデータを選択して、自己の利用者端末3Aに、コンテンツデータと共にそれに対応する広告データをダウンロードする。
(2)コンテンツデータをすべて視聴するためには、広告データを閾値回数以上、他の利用者端末3に配信しなければならない。利用者端末3Aのユーザは街中等を移動することにより、通信可能範囲に利用者端末3Bが存在した場合に、広告データの配信を行う。このとき、ユーザ領域311Aと共通領域312Aとの両方の領域から広告データが配信される。
(3)広告データを受信した利用者端末3Bは、さらに広告データを通信可能範囲に接近した利用者端末3Cに配信する。このように、広告データは利用者端末3から他の利用者端末3へと次々に伝播していく。
(4)利用者端末3Bを使用するユーザがユーザ領域311Bに存在するコンテンツデータを閲覧する操作を行うと、利用者端末3Bはその前に共通領域312Bに存在する広告データを再生する。ユーザが広告データを閲覧して、その広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードしようとすると、ダウンロードする前に共通領域312Bにおける広告データの広告配信回数データをサーバ1に送信する。
(5)配信回数のデータを受信したサーバ1は配信回数管理データベース160を検索して、該当するユーザIDと広告IDとに対応する配信回数を加算して更新する。
(6)利用者端末3Bは広告付きコンテンツデータをサーバ1からダウンロードする。
(7)広告データの配信源となった利用者端末3Aは、サーバ1にアクセスすることにより、自分以外の他の利用者端末3が配信した配信回数を取得できる。この場合、利用者端末3Bが配信した配信回数を取得することができる。
【0165】
それぞれの処理について詳細に説明する。図23において(1)の処理を表したフローチャートを図24に示す。利用者端末3AがコンテンツデータAとそれに対応する広告データAとを含む広告付きコンテンツデータを入手する処理である。S2101からS2104までの処理は第1実施形態におけるS1101〜S1104の処理(参照図10)と共通である。ユーザは利用者端末3Aを操作して、サーバ1に接続してコンテンツ入手サイトにアクセスし、ダウンロードしたいコンテンツを選択する。
【0166】
S2105以降の処理が第1実施形態と異なる。利用者端末3Aを使用するユーザが、入手したいコンテンツデータを選択したときに、コンテンツ取得手段336Aはコンテンツ要求信号と共に利用者端末3AのユーザID「1111」をサーバ1に送信する(S2105)。
【0167】
サーバ1のネットワーク通信手段105はコンテンツ要求信号とユーザIDとを受信する(S2106)。すると、サーバ1のコンテンツ配信手段111は、コンテンツデータAを含む広告付きコンテンツデータを、ネットワーク通信手段105を用いて利用者端末3Aに送信する(S2107)。利用者端末3Aの無線通信手段305Aは広告付きコンテンツデータを受信すると、コンテンツ取得手段336Aは受信した広告付きコンテンツデータをユーザ領域311Aに記憶させる(S2108)。このとき、コンテンツ取得手段336Aは時計307Aを参照して、広告付きコンテンツデータの所得時刻を同時に記憶するようにしても良い。
【0168】
サーバ1のネットワーク通信手段105がコンテンツデータAを含む広告付きコンテンツデータを送信した後、サーバ1のコンテンツ配信手段111は配信回数管理データベース160に、広告付きコンテンツデータに含まれる広告IDを追加する(S2109)。すなわち、コンテンツ配信手段111は配信回数管理データベース160における利用者端末3AのユーザID「1111」に、広告データAの広告IDであるA2を追加する。
【0169】
利用者端末3Aに記憶されているユーザIDは「1111」であるので、コンテンツ配信手段111はユーザIDをもとに配信回数管理データベース160を検索し、広告ID「A2」を追加することとなる。ユーザID「1111」が配信回数管理データベース160に無かった場合、コンテンツ配信手段111は、配信回数管理データベース160にユーザID「1111」と広告ID「A2」を追加する処理を行う。ここでは、コンテンツ配信手段111は配信回数を「0」として登録する。
【0170】
図23における(2)の処理の詳細について説明する。図25及び図26は配信処理を示すフローチャートである。利用者端末3Aと利用者端末3Bとが広告データの配信を行う処理について説明する。
【0171】
利用者端末3Aの広告配信手段332Aは近接検索を行う(S2201)。すなわち、「近接検索通信モード」によって電波を発信し続け、近く(通信可能距離)に同じモードになっている他の利用者端末3があるか確認する。他の利用者端末3が存在しない場合(S2202:NO)、利用者端末3Aは通信可能範囲に他の利用者端末3が存在するまで周期的に近接検索を続ける。利用者端末3Aが利用者端末3Bによって発信される電波をキャッチすると、他の利用者端末3Bが存在すると認識し(S2202:YES)、利用者端末3Aの広告配信手段332Aは、ユーザ領域311Aに、広告データがあるか否か確認する(S2203)。
【0172】
ユーザ領域311Aに広告データがなかった場合(S2203:NO)、広告配信手段332Aは広告データを配信することなく、共通領域312Aにおける広告データ配信処理に移る(T1へ)。広告配信手段332Aは、ユーザ領域311Aに広告データがある(S2203:YES)と判断すると、ユーザ領域広告選択手段331Aはユーザによって設定されたユーザ領域内広告配信ルール314Aに従って配信すべき広告データを決定する。続いて、広告配信手段332Aは、決定した広告データの広告IDとその広告データの容量数値とを利用者端末3Bに送信する(S2204)。
【0173】
利用者端末3Bの無線通信手段305Bは、利用者端末3Aから送信された広告IDと容量数値とを受信する(S2205)。利用者端末3Bの広告受信手段334Bは、ユーザ領域311Bと共通領域312Bとに受信した広告IDと同じ広告IDを持つ広告データがあるか確認する(S2206)。広告データがある場合(S2206:YES)、広告受信手段334Bは広告受信拒否信号を利用者端末3Aに送信する(S2208)。利用者端末3Aの無線通信手段305Aは、広告受信拒否信号を受信する。そして広告配信手段332Aは、ユーザ領域広告選択手段331Aが選択した広告データの配信を停止する(S2209)。続いて、処理はT1へ移る。
【0174】
一方、S2206において、利用者端末3Bの広告受信手段334Bは、ユーザ領域311Bと共通領域312Bとに受信した広告IDと同じ広告IDを持つ広告データが無かった場合(S2206:NO)、広告受信手段334Bは、共通領域312Bの空き容量が受信した容量数値より小さいか確認を行う(S2207)。空き容量の数値が、受信した容量数値より小さかった場合(S2207:YES)、広告受信手段334Bは広告受信拒否信号を利用者端末3Aに送信する(S2208)。広告受信拒否信号を受信すると利用者端末3Aの広告配信手段332Aは、ユーザ領域広告選択手段331Aが選択した広告データの配信を停止する(S2209)。続いて、処理はT1へ移る。
【0175】
一方、S2207において、利用者端末3Bの広告受信手段334Bが、共通領域312Bの空き容量が受信した容量数値より小さくないと判断した場合(S2207:NO)、広告受信手段334Bは広告受信可信号を利用者端末3Aに送信する(S2210)。利用者端末3Aの無線通信手段305Aが広告受信可信号を受信すると(S2211)、広告配信手段332Aはユーザ領域広告選択手段331Aが選択した広告データとその広告IDと共に、記憶手段301Aに記憶されているユーザID「1111」を利用者端末3Bに送信する(S2212)。
【0176】
続いて、利用者端末3Aの配信回数加算手段333Aは、ユーザ領域311Aにおける配信した広告データの配信回数を読み出してインクリメントし配信回数を更新する(S2214)。
【0177】
一方、利用者端末3Bの無線通信手段305Bが広告データと広告IDとユーザIDとを受信すると、広告受信手段334Bは共通領域312Bに広告IDと広告データとユーザID「1111」とを記憶させる(S2213)。また、このとき広告受信手段334Bは、配信回数と再生回数とを「0」として共通領域312Bに記憶させる。このときにおいて、広告受信手段334Bは時計307Bを参照して受信時刻を同時に記憶するようにしても良い。
【0178】
利用者端末3Aのユーザ領域311Aから広告データの配信が行われた後、共通領域312Aから広告データの配信が行われる。その処理のフローチャートを図26に示す。
利用者端末3Aの広告配信手段332Aは、共通領域312Aに広告データがあるか否か確認する(S2215)。
【0179】
共通領域312Aに広告データが無かった場合(S2215:NO)、広告配信手段332Aは広告データの配信処理を終了する。一方、広告配信手段332Aは、共通領域312Aに広告データがあると判断すると(S2215:YES)、共通領域広告選択手段337Aは、ユーザによって設定された共通領域内広告配信ルール317Aに従って配信すべき広告データを決定する。つづいて広告配信手段332Aは、決定した広告データの広告IDとその広告データの容量数値とを利用者端末3Bに送信する(S2216)。
【0180】
利用者端末3Bの無線通信手段305Bは、利用者端末3Aから送信された広告IDと容量の数値とを受信する(S2217)。利用者端末3Bの広告受信手段334Bは、ユーザ領域311Bと共通領域312Bとに受信した広告IDと同じ広告IDを持つ広告データがあるか確認する(S2218)。広告データがある場合(S2218:YES)、広告受信手段334Bは広告受信拒否信号を利用者端末3Aに送信する(S2220)。利用者端末3Aの無線通信手段305Aは、広告受信拒否信号を受信する。そして広告配信手段332Aはユーザ領域広告選択手段331Aが選択した広告データの配信を停止する(S2221)。
【0181】
一方、S2218において、ユーザ領域311Bと共通領域312Bとに受信した広告IDと同じ広告IDを持つ広告データが無かった場合(S2218:NO)、広告受信手段334Bは共通領域312Bの空き容量が受信した容量数値より小さいか確認を行う(S2219)。空き容量の数値が、受信した容量数値より小さかった場合(S2219:YES)、広告受信手段334Bは広告受信拒否信号を利用者端末3Aに送信する(S2220)。広告受信拒否信号を受信すると、利用者端末3Aの広告配信手段332Aは広告データの配信を停止する(S2221)。
【0182】
一方、S2219において、利用者端末3Bの広告受信手段334Bが、共通領域312Bの空き容量が受信した容量数値より小さくないと判断した場合(S2219:NO)、広告受信手段334Bは広告受信可信号を利用者端末3Aに送信する(S2222)。利用者端末3Aの無線通信手段305Aが広告受信可信号を受信すると(S2223)、広告配信手段332Aは、共通領域広告選択手段337Aが選択した広告データと、それに対応する広告IDと、その広告データに付されているユーザIDとを利用者端末3Bに配信する(S2224)。
【0183】
続いて、利用者端末3Aの配信回数加算手段333Aは、共通領域312Aにおける配信した広告データの配信回数を読み出してインクリメントし配信回数を更新する(S2226)。
【0184】
一方、利用者端末3Bの無線通信手段305Bが広告データと広告IDとユーザIDとを受信すると、広告受信手段334Bは共通領域312Bに広告IDと広告データとユーザIDとを記憶させる(S2225)。このときにおいても、広告受信手段334Bは、配信回数と再生回数とを「0」として共通領域312Bに記憶させる。またこのとき、広告受信手段334Bは時計307Bを参照して受信時刻を同時に記憶するようにしても良い。
【0185】
利用者端末3Aから利用者端末3Bへ広告データの配信が行われると、次は利用者端末3Bから利用者端末3Aへ広告データの配信が行われる。図25、図26に示したフローチャートにおいて、利用者端末3Aと利用者端末3Bとにおける受信と配信の立場が逆となって同じ処理が行われる。
【0186】
ここで、利用者端末3A及び利用者端末3Bのそれぞれのユーザ領域311と共通領域312とにおけるデータの状態の一例を図27に示す。図27の(a1)に利用者端末3Aにおけるユーザ領域311Aのコンテンツデータリスト323Aの状態、(a2)に共通領域312Aの広告データリスト324Aの状態、図27の(b1)に利用者端末3Bにおけるユーザ領域311Bのコンテンツデータリスト323Bの状態、(b2)に共通領域312Bの広告データリスト324Bの状態を示している。
【0187】
図27に示された状態から、利用者端末3Aと利用者端末3Bとが接近して広告データの配信が行われると、それぞれのデータの状態は図28のように変化する。すなわち、図27が配信を行う前の状態であり、図28が、配信が行われた後のデータの状態である。図28の(a1)に利用者端末3Aにおけるユーザ領域311Aのコンテンツデータリスト323Aの状態、(a2)に共通領域312Aの広告データリスト324Aの状態、図28の(b1)に利用者端末3Bにおけるユーザ領域311Bのコンテンツデータリスト323Bの状態、(b2)に共通領域312Bの広告データリスト324Bの状態を示している。
【0188】
図28の(a1)に示すように、利用者端末3Aのユーザ領域311Aにおいては、広告データAの配信(参照図25、S2201〜S2212)が行われたため、配信回数が配信回数加算手段333Aによってインクリメントされ「0」から「1」へと変化している(参照図25、S2214)。図28の(a2)に示すように、共通領域312Aにおいては、利用者端末3Aが他の利用者端末3から受信した広告データBが利用者端末3Bに配信(参照図26、S2215〜S2224)されたので、配信回数が配信回数加算手段333Aによってインクリメントされ「0」から「1」へと変化している(参照図26、S2226)。また、共通領域312Aには、利用者端末3Bから配信された広告データである広告データCと広告データFとが新たに追加されている。広告データCは利用者端末3Bのユーザ領域311Bから配信されたので、利用者端末3BのユーザIDである「2222」が付されている。広告データFは利用者端末3Bの共通領域312Bから配信されたので、広告データFに付されていたユーザIDである「6666」が付されている。
【0189】
図28の(b1)に示すように、利用者端末3Bのユーザ領域311Bにおいては、広告データCの配信が行われたため、配信回数が配信回数加算手段333Bによってインクリメントされ「5」から「6」へと変化している。図28の(b2)に示すように、共通領域312Bにおいては、利用者端末3Bが他の利用者端末3から受信した広告データFが利用者端末3Aに配信されたので、配信回数が配信回数加算手段333Bによってインクリメントされ「1」から「2」へと変化している。また共通領域312Bには、利用者端末3Aから配信された広告データである広告データAと広告データBとが新たに追加されている。広告データAは利用者端末3Aのユーザ領域311Aから配信されたので、利用者端末3AのユーザIDである「1111」が付されている。広告データBは利用者端末3Aの共通領域312Aから配信されたので、広告データBに付されていたユーザIDである「5555」が付されている。
【0190】
図23において、(3)の処理に該当する部分を説明する。ここでは、利用者端末3Bと利用者端末3Cとの間で、広告データが配信される。利用者端末3の間における広告データの配信処理は図23の(2)と同様であり、図25、図26のフローチャートに示した処理が行われる。利用者端末3Bの共通領域312Bにおいて、どの広告データが利用者端末3Cに配信されるかは共通領域内広告配信ルール317Bに依存することになるが、ここでは広告データAが利用者端末3Cに配信されたとする。
【0191】
広告データの配信前と配信後における各利用者端末3のユーザ領域311と共通領域312とのデータの状態を、図29及び図30に示す。図29の(b1)に利用者端末3Bにおけるユーザ領域311Bのコンテンツデータリスト323Bの状態、(b2)に共通領域312Bの広告データリスト324Bの状態、図29の(c1)に利用者端末3Cにおけるユーザ領域311Cのコンテンツデータリスト323Cの状態、(c2)に共通領域312Cの広告データリスト324Cの状態を示している。図29は広告データ配信前における各利用者端末3のデータの状態を示す。
【0192】
図29に示された状態から、利用者端末3Bと利用者端末3Cとが接近して広告データの配信が行われると、それぞれのデータの状態は図30のように変化する。図30に広告データ配信後における各利用者端末3のデータの状態を示す。図30の(b1)に利用者端末3Bにおけるユーザ領域311Bのコンテンツデータリスト323Bの状態、(b2)に共通領域312Bの広告データリスト324Bの状態、図30の(c1)に利用者端末3Cにおけるユーザ領域311Cのコンテンツデータリスト323Cの状態、(c2)に共通領域312Cの広告データリスト324Cの状態を示している。
【0193】
図30の(b1)に示すように、利用者端末3Bのユーザ領域311Bにおいては、広告データCの配信が行われたため、配信回数加算手段333Bによって配信回数がインクリメントされて「6」から「7」へ変化している。図30の(b2)に示すように、共通領域312Bにおいては、広告データAの配信が行われたため、配信回数加算手段333Bによって配信回数がインクリメントされて「0」から「1」へと変化している。利用者端末3Cのユーザ領域311Cから広告データGの配信を受けているため、共通領域312Bには広告データGが追加されている。広告データGは利用者端末3Cのユーザ領域311Cから配信されたので、広告データGには利用者端末3CのユーザIDである「3333」が付されている。図29の(c2)に示すように利用者端末3Cの共通領域312Cには広告データが無いので、ここから広告データの配信は行われない。
【0194】
図30の(c1)に示すように、利用者端末3Cのユーザ領域311Cにおいては、広告データGの配信が行われたので、配信回数加算手段333Cによって配信回数がインクリメントされて「3」から「4」へと変化している。図30の(c2)に示すように、共通領域312Cにおいては、配信前の状態では広告データが無い状態(参照図29(c2))だが、利用者端末3Bから広告データAと広告データCとの配信を受けているため、広告データAと広告データCとが追加されている。広告データAは、利用者端末3Bの共通領域312Bから配信されたものである。広告データAには配信源である利用者端末3AのユーザID「1111」が付されている。広告データCは利用者端末3Bのユーザ領域311Bから配信を受けたものであるので、利用者端末3BのユーザIDである「2222」が付されている。
【0195】
このように、近距離無線通信を利用した近接通信によって、広告データを配信することができるためユーザが利用者端末3を操作しなくても、接近した他の利用者端末3に自動的に広告データを配信することができる。
【0196】
次に図23において、(4)、(5)、(6)の処理に該当する部分を詳細に説明する。詳細な処理のフローチャートを図31に示す。ここでは、利用者端末3Bのユーザが、ユーザ領域311Bに記憶されているコンテンツデータの再生を行う場合について説明する。
【0197】
ユーザが利用者端末3Bの操作手段304Bを操作して、コンテンツデータの再生をする操作を行う。利用者端末3Bのコンテンツ再生手段335Bが、コンテンツデータ再生の操作を検知する(S2301)。
【0198】
コンテンツ再生手段335Bは、共通領域312Bに広告データが存在するか否か確認する(S2302)。共通領域312Bに広告データがなかった場合(S2302:NO)、再生操作されたコンテンツデータに対応する広告データが再生される(S2303)。コンテンツ再生手段335Bは、広告データを音声出力手段306Bに音声を出力するか、表示手段303Bに表示するか、あるいは音声出力手段306Bと表示手段303Bと両方を用いて映像を再生する。
【0199】
例えば、利用者端末3Bのユーザ領域311BにコンテンツデータCが記憶されており、共通領域312Bに広告データが無かった場合、コンテンツ再生手段335BはコンテンツデータCに対応する広告データCを再生する。
【0200】
一方、S2302において共通領域312Bに広告データが存在した場合(S2302:YES)、コンテンツ再生手段335Bはユーザによって設定された広告再生ルール315Bに従って共通領域312B内における広告データを選択し、選択した広告データを再生する(S2304)。
【0201】
広告データの再生が終わると、コンテンツ再生手段335Bは表示手段303Bに、再生した広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードするか否か問いかける表示を行う(S2305)。ユーザが操作手段304Bを操作することによって、コンテンツデータを取得することを選択した場合(S2305:YES)、コンテンツ取得手段336Bは無線通信手段305Bの通信可能範囲にアクセスポイント2があるか否か確認する(S2306)。アクセスポイント2が通信可能範囲に存在した場合(S2306:YES)、コンテンツ取得手段336Bはサーバ1に接続する。
【0202】
サーバ1に接続されたら、配信回数送信手段338Bは、共通領域312Bに存在するすべての広告データのうち、配信回数が1以上となっている広告データについて、広告配信回数データ(ユーザID、広告ID、及び配信回数を含むデータ。参照図19)を、無線通信手段305Bを使用してサーバ1に送信する(S2307)。
【0203】
サーバ1のネットワーク通信手段105が広告配信回数データを受信すると、配信回数管理データベース加算手段112は、配信回数管理データベース160を参照して、受信した広告配信回数データに含まれる広告IDとユーザIDとに対応する配信回数を特定して読み出す(S2308)。配信回数管理データベース加算手段112は読み出した配信回数に、受信した広告配信回数データに含まれる配信回数を加算する(S2309)。
【0204】
一方、広告配信回数データを送信した後、利用者端末3Bの配信回数送信手段338Bはサーバ1に送信した広告データについての配信回数を「0」にする(S2310)。ここで配信回数を「0」にするのは、配信回数を二重にサーバ1に送信してしまうことを防ぐためである。仮に配信回数を共通領域312Bに保持したままにしてしまうと、利用者端末3Bがサーバ1に接続したときに、実際に配信を行っていないのに再び配信回数がサーバ1に送信されてしまうからである。
【0205】
S2310の処理後、コンテンツ取得手段336Bは、サーバ1に再生した広告データの広告IDとコンテンツ要求信号と利用者端末3BのユーザID「2222」とを送信する(S2311)。サーバ1のネットワーク通信手段105は、広告IDとコンテンツ要求信号とユーザID「2222」とを受信する(S2312)。そして、サーバ1のコンテンツ配信手段111は、コンテンツデータベース150を参照して、受信した広告IDをもとに対応するデータを特定する。広告データとコンテンツデータは一組になっているので、広告IDより対応するコンテンツデータが判明する(参照図3)。
【0206】
コンテンツ配信手段111は、該当する広告付きコンテンツデータを、ネットワーク通信手段105を用いて利用者端末3Bに送信する(S2313)。コンテンツ配信手段111は、配信回数管理データベース160におけるユーザID「2222」の部分に、送信した広告付きコンテンツデータに含まれる広告IDを追加する(S2315)。
【0207】
利用者端末3Bの無線通信手段305Bは、アクセスポイント2を介してサーバ1より送信された広告付きコンテンツデータ(コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、および閾値回数を含むデータ)を受信する(S2314)。コンテンツ取得手段336Bは受信したデータをユーザ領域311Bに記憶させる。このとき、コンテンツ取得手段336Bは、時計307Bを参照して受信時刻を記録するようにしても良い。
【0208】
コンテンツ再生手段335Bは、共通領域312Bにおいて再生した広告データについての再生回数を読み出してインクリメントして更新する(S2317)。そしてコンテンツ再生手段335Bは共通領域312Bにおいて、再生回数が「1」以上、かつ配信回数が「0」となっている広告データをすべて削除する(S2318)。一方、S2305において、再生した広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードしないとした場合(S2305:NO)、コンテンツ再生手段335Bは再生した広告データの再生回数を読み出してインクリメントして更新する(S2317)。その後、コンテンツ再生手段335Bは共通領域312Bにおいて、再生回数が「1」以上、かつ配信回数が「0」となっている広告データをすべて削除する(S2318)。
【0209】
S2306において、通信可能範囲にアクセスポイント2が無かった場合(S2306:NO)、コンテンツ取得手段336Bは再生した広告データに対応する広告付きコンテンツデータのダウンロード元URLを、ダウンロード予約リスト313Bに記憶させる(S2316)。コンテンツ再生手段335Bは、共通領域312Bに記憶されている再生した広告データの再生回数を読み出して、インクリメントして更新する(S2317)。そして、コンテンツ再生手段335Bは共通領域312Bにおいて、再生回数が1以上、かつ配信回数が「0」となっている広告データをすべて削除する(S2318)。
【0210】
S2301からS2318までの処理が終了すると、コンテンツ再生手段335Bは再生操作されたコンテンツデータに対応する広告の配信回数が、閾値回数以上か否か確認する(S2319)。配信回数が閾値回数以上であれば(S2319:YES)、コンテンツ再生手段335Bは再生操作されたコンテンツデータ全体を、表示手段303または音声出力手段306に再生、もしくは両方を用いて再生する(S2321)。配信回数が閾値回数未満であれば(S2319:NO)、コンテンツ再生手段335Bは再生操作されたコンテンツデータを一部分の再生にとどめる(S2320)。
【0211】
なお、コンテンツ再生手段335は、配信回数が閾値回数未満のとき、コンテンツデータをまったく再生しないように構成しても良い。また、コンテンツ再生手段335は、閾値回数によって再生する範囲を2段階に分けるのではなく、配信回数に応じて、コンテンツデータを再生する範囲を段階的に調整するように構成しても良い。すなわち、コンテンツ再生手段335は、配信回数が1回増えるごとにコンテンツデータの再生する範囲を徐々に増やしていくようにしても良い。この場合、ユーザ領域311に閾値回数を記憶しなくても良い。
【0212】
利用者端末3Bにおいて、図30の(b1)、(b2)に示すようにユーザ領域311BにコンテンツデータCが存在し、共通領域312Bに広告データA、広告データB、広告データF、及び広告データGが存在した場合、コンテンツデータCの再生操作を行うと、その前に広告データA、広告データB、広告データF、又は広告データGのいずれかが再生されることとなる(参照図31、S2301〜S2304)。どの広告データが再生されるかは、広告再生ルール315Bに依存することになるが、ここでは広告データBが再生されたとする。
【0213】
広告データBが再生し終わると、コンテンツ再生手段335Bは、その広告データBに対応するコンテンツデータBをダウンロードするか否か問い合わせる画面を、表示手段303Bに表示する(参照図31、S2305)。コンテンツデータBをダウンロードしようとした場合、その前に配信回数送信手段338Bは、共通領域312Bの広告データのうち配信回数が1以上となっている広告データについて広告配信回数データ(広告ID、ユーザID、配信回数を含むデータ。参照図19)をサーバ1に送信する(参照図31、S2306、S2307)。図30の(b2)より、配信回数が1以上となっている広告データは、広告データAと広告データFとであるので配信回数送信手段338Bは、この2つの広告データについて、図32に示すような広告配信回数データ(ユーザID、広告ID、及び配信回数を含むデータ)をサーバ1に送信することになる。配信回数送信手段338Bは、広告データA及び広告データFの配信回数を0にする(参照図31、S2310)。続いて、コンテンツ再生手段335Bは、広告データBの再生回数をインクリメントして更新する(参照図31、S2317)。
【0214】
処理が行われた後のユーザ領域311Bと共通領域312Bとのデータの状態を図33に示す。図33の(b1)がユーザ領域311Bのコンテンツデータリスト321Bの状態、(b2)が共通領域312Bの広告データリスト322Bの状態を示す。広告データA及び広告データFの配信回数は、配信回数送信手段338Bによって「0」となっており、広告データBの再生回数はコンテンツ再生手段338Bによってインクリメントされ(参照図31、S2317)、「0」から「1」へと変化している。ユーザ領域311BにはコンテンツデータBが追加されている(参照図31、S2311〜S2314)。コンテンツ再生手段338Bは続いて、再生回数が「1」以上、かつ配信回数が「0」となっている広告データを削除する(参照図31、S2318)。よって、図33の(b2)の場合、広告データBと広告データFとが削除される事となる。
【0215】
なお、配信回数送信手段338Bは、コンテンツデータをダウンロードする時、データをダウンロードする前に広告配信回数データをサーバ1に送信しているが、広告配信回数データをサーバ1に送信するタイミングはいつでも良く、利用者端末3Bがサーバ1に接続すれば、自動的に広告配信回数データを送信するように構成しても良い。配信回数送信手段338は、広告配信回数データをサーバ1に送信したら、送信した広告配信回数データについての共通領域312における配信回数を「0」にする。サーバ1が広告配信回数データを受信すると、配信回数管理データベース加算手段112は、広告配信回数データに含まれている広告IDに対応する配信回数を、配信回数管理データベース160を読み出して、読み出した配信回数に受信した広告配信回数データに含まれる配信回数を加算して更新する。
【0216】
一方、サーバ1の配信回数管理データベース160は図34から図35のように変化する。図34が利用者端末3Bから広告配信回数データを受信する前の状態であり、図35が利用者端末3Bから広告配信回数データを受信した後の状態を表す。利用者端末3Bから広告配信回数データを受信すると、配信回数管理データベース加算手段112は受信した広告配信回数データに含まれる広告IDとユーザIDとをもとに、配信回数管理データベース160において該当する配信回数を読み出し(参照図31、S2308)、受信した広告配信回数データに含まれる配信回数を加算する(参照図31、S2309)。この場合、ユーザID「1111」における広告ID「A2」の配信回数と、ユーザID「6666」における広告ID「F2」の配信回数とが更新される事になる。また、利用者端末3BはコンテンツデータB(広告付きコンテンツデータ)をダウンロードしたので、配信回数管理データベース160において、広告データBの広告ID「B2」が、利用者端末3BのユーザIDである「2222」の部分に追加されている(参照図31、S2315)。利用者端末3Bから送信される広告配信回数データは図32に示すものであるので、ユーザID「1111」における広告ID「A2」の配信回数が、0から1へと変化する。また、ユーザID「6666」における広告ID「F2」の配信回数が「3」から「5」へと変化する。
【0217】
コンテンツ再生手段335はコンテンツデータを再生する前に、共通領域312内の広告データを再生するので、広告データがユーザに閲覧されることを担保することができる。広告データの配信回数は、サーバ1に送信されると「0」に戻されるので、二重に配信回数のデータがサーバ1に送信される事は無い。また、広告データは再生回数「1」以上かつ配信回数が「0」となっているものでなければ削除されない。こうすることにより、広告データは再生されたもの(再生回数1以上の広告データ)でない限り削除されないので、広告データがユーザに閲覧される事を担保する事ができる。さらに、共通領域312において、他の利用者端末3に配信が行われた広告データ(配信回数が1以上である広告データ)については、サーバ1に広告配信回数データを送信するまで削除されないことになるので、広告配信回数データを確実にサーバ1に送信する事ができる。再生された広告データは削除されるので、広告データがいつまでも共通領域312に残留することは無く、複数の広告データ全体の容量が共通領域312の容量を超えることは無い。
【0218】
次に、図23において(7)に該当する処理の詳細について説明する。(7)の処理を表したフローチャートを図36に示す。
【0219】
ここでは、利用者端末3Aが保有する(ユーザ領域311Aに記憶されている)広告データAについての配信回数を取得する処理について説明する。利用者端末3Aを使用するユーザが操作手段304Aを操作することによって、利用者端末3Aはアクセスポイント2を介してサーバ1に接続する。続いて、利用者端末3Aの配信回数取得手段339Aは、無線通信手段305Aを使用して配信回数要求信号とユーザIDとをサーバ1に送信する(S2401)。
【0220】
サーバ1のネットワーク通信手段105は、配信回数要求信号とユーザIDとを受信する(S2402)。続いて、サーバ1の配信回数送信手段113は、受信したユーザIDをもとに、配信回数管理データベース160を検索し、広告IDと配信回数とを特定する(S2403)。配信回数送信手段113は、特定した広告IDとその広告IDに対応する配信回数とを、ネットワーク通信手段105を使用して利用者端末3Aに送信する(S2404)。その後、配信回数送信手段113は配信回数管理データベース160において、送信した広告IDについての配信回数を「0」に戻す(S2407)。
【0221】
ここで「0」に戻すのは、配信回数が二重に利用者端末3に送信されることを防ぐためである。仮に広告データAの配信回数を保持したままにすると、利用者端末3Aが再びサーバ1に接続して配信回数を取得しようとしたときに、実際に配信していないのに、配信回数が再び利用者端末3Aに取得されてしまうからである。
【0222】
利用者端末3Aの無線通信手段305Aは広告IDと配信回数とを受信する(S2405)。続いて利用者端末3Aの配信回数取得手段339Aは、ユーザ領域311Aにおいて受信した広告IDに対応する配信回数に、受信した配信回数を加算して更新する(S2406)。
【0223】
ここで、利用者端末3Aがサーバ1から配信回数を取得する前のユーザ領域311Aの状態が図28(a1)のような状態であるとする。利用者端末3Aを使用するユーザが、操作手段304Aを操作して広告データAについての配信回数をサーバ1より取得すると、ユーザ領域311Aの状態は図37の(a1)に示すように変化する。図37の(a1)がユーザ領域311Aのコンテンツデータリスト323Aの状態、(a2)が共通領域312Aの広告データリスト324Aの状態を示す。サーバ1より配信回数「1」というデータを取得(参照図36、S2401〜S2405)したので、広告データAにおける配信回数が、配信回数取得手段339Aによって加算され「1」から「2」へと変化している(参照図36、S2406)。
【0224】
サーバ1における配信回数管理データベース160は、利用者端末3Bから広告配信回数データの送信を受けて、図35に示すような状態となっている。図35によると、利用者端末3AのユーザIDである「1111」は、広告ID「A2」を持っていることがわかる。配信回数は「1」となっているため、サーバ1の配信回数送信手段113は、利用者端末3Aから配信回数の取得要求があったときに(参照図36、S2401、S2402)、広告ID「A2」と配信回数「1」とを利用者端末3Aに送信する(参照図36、S2403、S2404)。配信回数送信手段113は、配信回数管理データベース160においてユーザID「1111」における広告ID「A2」に対応する配信回数を「0」にする(参照図36、S2407)。
【0225】
利用者端末3Aの配信回数取得手段339Aは、ユーザ領域311Aより、受信した広告IDに該当する配信回数を読み出し、受信した配信回数「1」を加算して更新する。すると、ユーザ領域311Aのデータの状態が、図28(a1)から図37(a1)に示すように変化する。ユーザ領域311Aにおける広告データAに対応する配信回数が、配信回数取得手段339Aによって「1」から「2」へと変化している。
【0226】
利用者端末3Aが広告配信回数を取得するときにおいては、サーバ1に接続するので、このときに配信回数送信手段338Aは広告配信回数データをサーバ1に送信するように構成しても良い。
【0227】
<第2実施形態の作用効果>
上記第2実施形態においては、利用者端末3Aは、他の利用者端末3(ここでは利用者端末3B)が配信した広告データの配信回数を、サーバ1を経由することによって取得することができる。利用者端末3Bから広告データAの配信を受けた利用者端末3Cは、さらに別の利用者端末3D、3E、3F、…というように配信されることになれば、広告データAの配信源となった利用者端末3Aは、さらに広告データの配信回数を取得することができる。
【0228】
利用者端末3を使用するユーザは、広告データを他の利用者端末3に配信することによって、配信した広告データに対応するコンテンツデータを閲覧することができるようになるので、ユーザに積極的に広告データを配信してもらえることを促すことができる。
【0229】
<第3実施形態>
第3実施形態について第2実施形態と異なる点を中心に説明し、第2実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0230】
[システム構成]
第3実施形態のシステム構成は第2実施形態と同様である(参照図16)。第3実施形態では、第2実施形態と同様に広告データが利用者端末3A、3B、3C、…と伝播していっても、広告データの配信源となった利用者端末3が2次配信以降の配信回数を、サーバ1を経由して取得できる点は共通である。第3実施形態においては、利用者端末3が広告データを配信し、広告データの配信を受けた他の利用者端末3が、受信した広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードした場合、サーバ1においてそのダウンロード数を加算していくというものである。
【0231】
広告データを配信した利用者端末3は、サーバ1より配信回数とダウンロード数とを受け取ることができる。利用者端末3のコンテンツ再生手段335は、再生操作が行われたコンテンツデータについて、そのコンテンツデータに対応する配信回数とダウンロード数とに応じてコンテンツデータの再生を行う。基本的には、コンテンツ再生手段335は、配信回数が閾値回数以上であり、かつダウンロード数が閾値ダウンロード数以上であるとき、コンテンツデータの全体を再生する。コンテンツ再生手段335は、上記条件を満たさなければ、コンテンツデータの部分再生を行う。
【0232】
[サーバ]
第3実施形態におけるサーバ1の構成を図38に示す。サーバ1の構成は第2実施形態と比較すると、ダウンロード数加算手段115が存在する点と、配信回数送信手段113の処理とが第2実施形態と異なる。また、配信回数管理データベース180の構成と、コンテンツデータベース170の構成とが、第2実施形態における配信回数管理データベース160の構成とコンテンツデータベース150の構成と異なる。
【0233】
コンテンツデータベース170の構成は図39に示すものである。第3実施形態におけるコンテンツデータベース170は、コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、閾値回数、及び閾値ダウンロード数を含むものである。コンテンツデータごとに閾値ダウンロード数が設定されていることが、第2実施形態と異なる。サーバ1のコンテンツ配信手段111が利用者端末3に配信する広告付きコンテンツデータは、コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、閾値回数、及び閾値ダウンロード数で構成されるデータとなる。
【0234】
配信回数管理データベース180の構成は図40に示すものである。配信回数管理データベース180は、ユーザID、広告ID、配信回数の他にダウンロード数を含む。配信回数送信手段113は、利用者端末3から要求があったときに、その利用者端末3のユーザIDに対応する広告IDと配信回数とダウンロード数とを、配信回数管理データベース180から読み出して送信する処理を行う。また、配信回数送信手段113は、広告IDと配信回数とダウンロード数とを利用者端末3に送信した後に、配信回数管理データベース180における送信した配信回数とダウンロード数とを「0」にする処理を行う。
【0235】
ダウンロード数加算手段115は、利用者端末3のダウンロード通知手段340から広告IDとユーザIDとが送信されたときに、配信回数管理データベース180においてダウンロード数の加算(インクリメント)処理を行うものである。すなわち、ダウンロード数加算手段115は、利用者端末3からダウンロード通知信号と広告IDとユーザIDとの送信があったときに、配信回数管理データベース180において送信された広告IDとユーザIDとに該当するダウンロード数を読み出して、インクリメントし更新する処理を行う。
【0236】
[利用者端末]
第3実施形態における利用者端末3の構成は図41に示すものである。利用者端末3の構成は第2実施形態と比較すると、ダウンロード通知手段340が存在する点が異なる。また、コンテンツデータリスト325の構成が異なる。さらに、配信回数加算手段333、コンテンツ再生手段335、及び配信回数取得手段339の処理が異なる。
【0237】
コンテンツデータリスト325の構成は図42のようになる。すなわち、コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、閾値回数、閾値ダウンロード数、配信回数、及びダウンロード数を含むデータである。第2実施形態と比較すると、閾値ダウンロード数とダウンロード数とが追加されている点が異なる。ダウンロード数は、利用者端末3が他の利用者端末3に広告データを配信することにより、配信を受けた他の利用者端末3が広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードした場合に、サーバ1において加算される回数である。閾値ダウンロード数はコンテンツデータごとに定められる閾値であり、基本的には配信回数だけでなく、ダウンロード数も閾値ダウンロード数以上でなければ、コンテンツ再生手段335はコンテンツデータの全体再生をしない。広告データリスト326の構成は第2実施形態と同一である(参照図21)。
【0238】
コンテンツ再生手段335は、コンテンツデータの再生操作が行われた時において、コンテンツデータ再生の前に共通領域312における広告データを再生する。広告データの再生が終わると、コンテンツ再生手段335は表示手段303に、再生した広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードするか否か問いかける画面を表示する。このときにユーザがダウンロードすることを選択した場合、ダウンロード通知手段340は再生された広告データの広告IDとユーザIDとダウンロード通知信号とを、サーバ1に送信する処理を行う。ダウンロード通知手段340が送信するユーザIDは、共通領域312に記憶され、再生が行われた広告データに付されている他の利用者端末3のユーザIDである。
【0239】
配信回数取得手段339は、サーバ1に配信回数要求信号とユーザIDとを送信して、サーバ1より、広告IDと、その広告IDに対応する配信回数と、ダウンロード数とを取得する。そして配信回数取得手段339は、受信した広告IDより、ユーザ領域311内において広告データを特定し、対応する配信回数とダウンロード数とを読み出し、受信した配信回数とダウンロード数とをそれぞれ加算して更新する。
【0240】
第3実施形態において、利用者端末3の間における広告データの配信処理については第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。第3実施形態においてはコンテンツデータの再生における処理が第2実施形態と異なる。再生処理のフローチャートを図43に示す。
【0241】
ユーザが利用者端末3の操作手段304を操作して、コンテンツデータの再生をする操作を行う。利用者端末3のコンテンツ再生手段335が、コンテンツデータ再生の操作を検知する(S3101)。
【0242】
コンテンツ再生手段335は、共通領域312に広告データが存在するか否か確認する(S3102)。共通領域312に広告データが無かった場合(S3102:NO)、コンテンツ再生手段335は再生操作されたコンテンツデータに対応する広告データを再生する(S3103)。コンテンツ再生手段335は、広告データを音声出力手段306に音声を出力するか、表示手段303に広告データを表示するか、あるいは音声出力手段306と表示手段303と両方を用いて映像を再生する。
【0243】
一方、S3102において共通領域312に広告データが存在した場合(S3102:YES)、コンテンツ再生手段335はユーザによって設定された広告再生ルール315に従って共通領域312内における広告データを選択し、選択した広告データを再生する(S3104)。
【0244】
広告データが再生し終わると、コンテンツ再生手段335は表示手段303に再生した広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードするか否か問いかける表示を表示手段303に行う(S3105)。ユーザが操作手段304を操作して、コンテンツデータを取得することを選択した場合(S3105:YES)、コンテンツ取得手段336は無線通信手段305の通信可能範囲にアクセスポイント2があるか否か確認する(S3106)。アクセスポイント2が通信可能範囲に存在した場合(S3106:YES)、コンテンツ取得手段336は、アクセスポイント2を介してサーバ1に接続する。
【0245】
サーバ1に接続されたら、配信回数送信手段338は、共通領域312に存在するすべての広告データのうち、配信回数が「1」以上となっている広告データについて、広告配信回数データ(広告ID、ユーザID、配信回数を含むデータ。参照図19)を、無線通信手段305を使用してサーバ1に送信する。また、ダウンロード通知手段340はダウンロード通知信号と再生した広告データの広告IDとユーザIDとをサーバ1に送信する(S3107)。ダウンロード通知手段340が送信するユーザIDは、配信された広告データに付された他の利用者端末3のユーザIDということになる。
【0246】
サーバ1のネットワーク通信手段105が広告配信回数データを受信すると、配信回数管理データベース加算手段112は、配信回数管理データベース180を参照して、受信した広告配信回数データに含まれる広告IDとユーザIDとに対応する配信回数を特定して読み出す(S3108)。また、ネットワーク通信手段105がダウンロード通知信号と広告IDとユーザIDとを受信すると、ダウンロード数加算手段115は、配信回数管理データベース180を参照して利用者端末3のダウンロード通知手段340から送信された広告IDとユーザIDとをもとに対応するダウンロード数を読み出す(S3108)。配信回数管理データベース加算手段112は、読み出した配信回数に受信した広告配信回数データに含まれる配信回数を加算する(S3109)。また、ダウンロード数加算手段115は、読み出したダウンロード数をインクリメントして更新する(S3109)。
【0247】
一方、広告配信回数データを送信した後、配信回数送信手段338はサーバ1に送信した広告データについての配信回数を「0」にする(S3110)。ここで配信回数を「0」にするのは、配信回数を二重にサーバ1に送信してしまうことを防ぐためである。仮に配信回数を共通領域312に保持したままにしてしまうと、利用者端末3がサーバ1に接続したときに、実際に配信を行っていないのに再び配信回数がサーバ1に送信されてしまうことになる。
【0248】
S3110の処理後、コンテンツ取得手段336は、サーバ1に再生した広告データの広告IDとコンテンツ要求信号と利用者端末のユーザIDとを送信する(S3111)。サーバ1のネットワーク通信手段105は、広告IDとコンテンツ要求信号とユーザIDとを受信する(S3112)。そして、サーバ1のコンテンツ配信手段111は、コンテンツデータベース170を参照して、受信した広告IDをもとに対応するデータを特定する。広告データとコンテンツデータは一組になっているので、広告IDより対応するコンテンツデータが判明する(参照図39)。
【0249】
コンテンツ配信手段111は、該当する広告付きコンテンツデータを、ネットワーク通信手段105を用いて利用者端末3に送信する(S3113)。コンテンツ配信手段111は、送信した広告付きコンテンツデータに含まれる広告IDを配信回数管理データベース180に追加する(S3115)。
【0250】
利用者端末3の無線通信手段305は、アクセスポイント2を介してサーバ1より送信された広告付きコンテンツデータ(コンテンツID、コンテンツデータ、広告ID、広告データ、閾値回数、及び閾値ダウンロード数を含むデータ)を受信する(S3114)。コンテンツ取得手段336は受信したデータをユーザ領域311に記憶させる。このとき、コンテンツ取得手段336は、時計307を参照して受信時刻を記録するようにしても良い。
【0251】
コンテンツ再生手段335は、共通領域312において再生した広告データについての再生回数を読み出してインクリメントして更新する(S3117)。そしてコンテンツ再生手段335は共通領域312において、再生回数が「1」以上、かつ配信回数が「0」となっている広告データをすべて削除する(S3118)。一方、S3105において、再生した広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードしないとした場合(S3105:NO)、コンテンツ再生手段335Bは再生した広告データの再生回数を読み出してインクリメントして更新する(S3117)。その後、コンテンツ再生手段335は共通領域312において、再生回数が「1」以上、かつ配信回数が「0」となっている広告データをすべて削除する(S3118)。
【0252】
一方、S3106において、通信可能範囲にアクセスポイント2が無かった場合(S3106:NO)、コンテンツ取得手段336は、再生した広告データに対応する広告付きコンテンツデータのダウンロード元URLと、再生した広告IDと、再生した広告データに付されたユーザIDとを、ダウンロード予約リスト313に記憶させる(S3116)。コンテンツ再生手段335は、再生した広告データの再生回数を読み出してインクリメントして更新する(S3117)。そして、コンテンツ再生手段335は共通領域312において、再生回数が「1」以上、かつ配信回数が「0」となっている広告データをすべて削除する(S3118)。
【0253】
共通領域312において、配信回数が「1」以上となっている広告データは削除されないので、サーバ1に確実に広告配信回数データを送信することができる。また、再生回数が「0」だと広告データは削除されないので、ユーザに確実に広告データを見せることができる。広告データは1回以上再生されると削除されるので、広告データがいつまでも共通領域312に残留することはなく、複数の広告データ全体の容量が共通領域312の容量を超えてしまうことは無い。
【0254】
コンテンツ予約リスト313に記録されたコンテンツデータをダウンロードしようとするとき、ダウンロード通知手段340はコンテンツ予約リスト313に記録された広告IDとユーザIDとダウンロード通知信号とをサーバ1に送信する。サーバ1において広告IDとユーザIDとダウンロード通知信号とを受信すると、ダウンロード数加算手段115は受信した広告IDとユーザIDとに対応するダウンロード数を配信回数管理データベース170から読み出してインクリメントして更新する。その後、利用者端末3のコンテンツ取得手段336は広告付きコンテンツデータの取得処理を行う。
【0255】
ダウンロード通知手段340は、コンテンツ再生手段335が広告データを再生した直後にその広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードするか、もしくはダウンロード予約リスト313に記録されたコンテンツデータをダウンロードするか以外は、ダウンロード通知信号をサーバ1に送信する処理を行わない。よって、ユーザが自分の意思で所望の広告付きコンテンツデータをサーバ1よりダウンロードする操作を行っても、ダウンロード通知手段340はダウンロード通知信号をサーバ1に送る処理は行わない。
【0256】
S3101からS3118までの処理が終了すると、コンテンツ再生手段335は再生操作されたコンテンツデータに対応する広告データの配信回数が閾値回数以上であり、かつ再生操作されたコンテンツデータに対応するダウンロード数が閾値ダウンロード数以上か否か確認する(S3119)。配信回数が閾値回数以上あり、かつダウンロード数が閾値ダウンロード数以上であれば(S3119:YES)、コンテンツ再生手段335は再生操作されたコンテンツデータ全体を、表示手段303または音声出力手段306に再生、もしくは両方を用いて再生する(S3121)。配信回数が閾値回数未満、もしくはダウンロード数が閾値ダウンロード数未満であれば(S3119:NO)、コンテンツ再生手段335は再生操作されたコンテンツデータを一部分の再生にとどめる(S3120)。
【0257】
なお、コンテンツ再生手段335は、配信回数とダウンロード数とに応じてコンテンツデータの再生する範囲を変えていくように構成しても良い。すなわち、コンテンツ再生手段335は、配信回数とダウンロード数とが増えるに従って、コンテンツデータの再生する範囲を徐々に増やしていくように構成しても良い。また、コンテンツ再生手段335は、配信回数もしくはダウンロード数のどちらか一方が、閾値回数もしくは閾値ダウンロード数以上であれば、コンテンツデータの全体再生をするように構成しても良い。コンテンツ再生手段335は、コンテンツデータの全体再生条件を満たさなかった場合、コンテンツデータをまったく再生しないように構成しても良い。
【0258】
続いて利用者端末3が、配信回数とダウンロード数とをサーバ1から取得する処理について説明する。図44は配信回数とダウンロード数とを取得する処理のフローチャートであるである。
【0259】
利用者端末3を使用するユーザは操作手段304を操作し、アクセスポイント2を介してサーバ1に接続する。続いて、利用者端末3の配信回数取得手段339は、無線通信手段305を使用して配信回数要求信号とユーザIDとをサーバ1に送信する(S3201)。
【0260】
サーバ1のネットワーク通信手段105は、配信回数要求信号とユーザIDとを受信する(S3202)。続いて、サーバ1の配信回数送信手段113は、受信したユーザIDをもとに、配信回数管理データベース180を検索し、広告IDと配信回数とダウンロード数とを特定する(S3203)。配信回数送信手段113は、特定した広告IDとその広告IDに対応する配信回数と広告IDに対応するダウンロード数とを、ネットワーク通信手段105を使用して利用者端末3に送信する(S3204)。その後、配信回数送信手段113は配信回数管理データベース180において、送信した広告IDについての配信回数とダウンロード数とを「0」に戻す(S3207)。
【0261】
ここで配信回数とダウンロード数とを「0」に戻すのは、配信回数とダウンロード数とが二重に利用者端末3に送信されることを防ぐためである。仮に広告データの配信回数を保持したままにすると、利用者端末3が再びサーバ1に接続して配信回数を取得しようとしたときに、実際に配信していないのに、配信回数が再び利用者端末3に取得されてしまうからである。同様にダウンロード数についても、サーバ1にダウンロード数を保持したままにすると、利用者端末3が再びサーバ1に接続してダウンロード数を取得しようした時に、実際にダウンロードされていないのに、ダウンロード数が再び利用者端末3に取得されてしまうからである。
【0262】
利用者端末3の無線通信手段305は、サーバ1によって送信された広告IDと配信回数とダウンロード数とを受信する(S3205)。続いて、利用者端末3の配信回数取得手段339は、ユーザ領域311において受信した広告IDに対応する配信回数とダウンロード数とに、受信した配信回数とダウンロード数とを加算して更新する(S3206)。
【0263】
ここで、ユーザIDが「1111」である利用者端末3Aが、広告データの配信を行って配信回数及びダウンロード数を取得するまでのデータ変化の推移を図45、及び図47に示す。利用者端末3Aのユーザ領域311A及び共通領域312Aの状態が図45に示すような状態であったとする。図45の(a1)がユーザ領域311Aのコンテンツデータリスト325Aの状態、(a2)が共通領域312Aの広告データリスト326Aの状態である。利用者端末3Aが、ユーザ領域311Aに記憶されている広告データAの配信を行っていき、広告データAの配信を受けた他の利用者端末3がコンテンツデータAをダウンロードすると、サーバ1においてダウンロード数が加算されていく(参照図43、S3107〜S3115)。
【0264】
一方、サーバ1の配信回数管理データベース180が図46に示す状態であったとする。ユーザID「1111」に対応する広告IDは「A2」であり、このことから利用者端末3Aのユーザ領域311Aが広告データAを記憶していることがわかる。広告ID「A2」に対応する配信回数及びダウンロード数は、それぞれ「2」と「1」である。これは、利用者端末3Aから広告データAの配信を受けた他の利用者端末3が更に他の利用者端末3に広告データを2回配信したことを示す。また、利用者端末3Aから広告データAの配信を受けた利用者端末3のうちどれか一台が、広告データAに対応するコンテンツデータA(広告付きコンテンツデータ)をダウンロードしたことを示す。
【0265】
この状態で利用者端末3Aがサーバ1に接続することにより、配信回数とダウンロード数とを取得する(参照図44、S3201〜S3205)と、利用者端末3Aにおけるユーザ領域311Aと共通領域312Aのデータの状態は図47のように変化する(参照図44、S3206)。図47の(a1)がユーザ領域311Aのコンテンツデータリスト325Aの状態、(a2)が共通領域312Aの広告データリスト326Aの状態である。ユーザ領域311Aにおいて、コンテンツデータAに対応する配信回数が配信回数取得手段339Aによって加算され、「4」から「6」へと変化している。また、コンテンツデータAに対応するダウンロード数が配信回数取得手段339Aによって加算され、「0」から「1」へと変化している。共通領域312Aにおいては、広告データBに対応する配信回数が「1」から「0」へと変化している。これは、配信回数送信手段338Aによって広告データBについての広告配信回数データがサーバ1に送信され、配信回数送信手段338Aによって「0」に戻されたためである。
【0266】
一方、サーバ1において、配信回数とダウンロード数とを利用者端末3Aに送信したので、配信回数管理データベース180のユーザID「1111」の部分において、配信回数送信手段113は広告ID「A2」に対応する配信回数とダウンロード数とを「0」にする(参照図44、S3207)。
【0267】
利用者端末3Aにおいては、コンテンツデータAに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数が、それぞれ「10」及び「5」であるので、あと配信回数を+4、ダウンロード数を+4すれば、ユーザはコンテンツデータAの全体を閲覧することができるようになる。
【0268】
<第3実施形態の作用効果>
上記第3実施形態においては、広告データを他の利用者端末3に配信し、それを閲覧したユーザがその広告データに対応するコンテンツデータをダウンロードしたときに、その回数をサーバによって蓄積することによって、広告データの配信源となった利用者端末3はそのダウンロード回数を取得することができる。広告データの配信回数ばかりでなく、広告データの配信を受けた他の利用者端末3を使用するユーザが、コンテンツデータをダウンロードしなければ、コンテンツデータをすべて閲覧できるようにならないので、ユーザに広告データをさらに配信するように促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0269】
【図1】第1実施形態における広告配信システム10のシステム構成を表す図である。
【図2】第1実施形態におけるサーバ1とアクセスポイント2との構成図である。
【図3】コンテンツデータベース150の構成を表す図である。
【図4】第1実施形態における利用者端末3の構成図である。
【図5】コンテンツデータリスト321の構成を表す図である。
【図6】広告データリスト322の構成を表す図である。
【図7】ユーザ領域内広告配信ルールの図である。
【図8】広告再生ルールの図である。
【図9】第1実施形態における利用者端末3Aによる広告データAの配信を表す概念図である。
【図10】第1実施形態における広告付きコンテンツデータの入手処理を表すフローチャートである。
【図11】第1実施形態における利用者端末3の配信処理を表すフローチャートである。
【図12】第1実施形態における利用者端末3の配信処理を表すフローチャートである。
【図13】広告データ配信前における利用者端末3Aと利用者端末3Bとのデータの状態を示す図である。
【図14】広告データ配信後における利用者端末3Aと利用者端末3Bとのデータの状態を示す図である。
【図15】第1実施形態における利用者端末3のコンテンツデータ及び広告データの再生処理を表すフローチャートである。
【図16】第2実施形態における広告配信システム20のシステム構成を表す図である。
【図17】第2実施形態におけるサーバ1とアクセスポイント2との構成図である。
【図18】配信回数管理データベース160の構成を示す図である。
【図19】広告配信回数データの構成を示す図である。
【図20】第2実施形態における利用者端末3の構成図である。
【図21】広告データリスト324の構成を示す図である。
【図22】共通領域内広告配信ルールを示す図である。
【図23】第2実施形態における利用者端末3Aによる広告データAの配信と配信回数の取得についてを表す概念図である。
【図24】第2実施形態における広告付きコンテンツデータの入手処理を表すフローチャートである。
【図25】第2実施形態における利用者端末3間における配信処理を表すフローチャートである。
【図26】第2実施形態における利用者端末3間における配信処理を表すフローチャートである。
【図27】広告データ配信前の利用者端末3Aと利用者端末3Bとのそれぞれのユーザ領域311と共通領域312とのデータの状態を表す図である。
【図28】広告データ配信後の利用者端末3Aと利用者端末3Bとのそれぞれのユーザ領域311と共通領域312とのデータの状態を表す図である。
【図29】広告データ配信前の利用者端末3Bと利用者端末3Cとのそれぞれのユーザ領域311と共通領域312とのデータの状態を表す図である。
【図30】広告データ配信後の利用者端末3Bと利用者端末3Cとのそれぞれのユーザ領域311と共通領域312とのデータの状態を表す図である。
【図31】第2実施形態における利用者端末3の広告データ及びコンテンツデータ再生処理を表すフローチャートである。
【図32】利用者端末3Bからサーバ1へ送信する広告配信回数データを表す図である。
【図33】広告データ再生後における、利用者端末3Bのユーザ領域311Bと共通領域312Bとのデータの状態を表す図である。
【図34】広告配信回数データを受信する前の配信回数管理データベース160の状態を表す図である。
【図35】広告配信回数データを受信した後の配信回数管理データベース160の状態を表す図である。
【図36】利用者端末3Aがサーバ1より配信回数を取得する処理についてのフローチャートである。
【図37】利用者端末3Aがサーバ1より配信回数を取得した後の、ユーザ領域311Aと共通領域312Aのデータの状態を表す図である。
【図38】第3実施形態におけるサーバ1とアクセスポイント2との構成図である。
【図39】コンテンツデータベース170の構成を表す図である。
【図40】配信回数管理データベース180の構成を表す図である。
【図41】第3実施形態における利用者端末3の構成図である。
【図42】コンテンツデータリスト325の構成を表す図である。
【図43】第3実施形態における利用者端末3のコンテンツデータ及び広告データの再生処理を表すフローチャートである。
【図44】第3実施形態における、利用者端末3がサーバ1より配信回数とダウンロード数とを取得する処理についてのフローチャートである。
【図45】第3実施形態における利用者端末3のユーザ領域311と共通領域312とのデータの一例である。
【図46】第3実施形態におけるサーバ1の配信回数管理データベース180のデータの一例である。
【図47】第3実施形態において、配信回数とダウンロード数とを取得後のユーザ領域311と共通領域312とのデータの一例である。
【符号の説明】
【0270】
N…ネットワーク
1…サーバ
101…記憶手段(サーバ1)
150…コンテンツデータベース(サーバ1)
160…配信回数管理データベース(サーバ1)
102…制御手段(サーバ1)
111…コンテンツ配信手段(サーバ1)
112…配信回数管理データベース加算手段112(サーバ1)
113…配信回数送信手段(サーバ1)
114…ユーザID付与手段(サーバ1)
115…ダウンロード数加算手段(サーバ1)
103…表示手段(サーバ1)
104…操作手段(サーバ1)
105…ネットワーク通信手段(サーバ1)
2…アクセスポイント
3…利用者端末
301…記憶手段(利用者端末3)
311…ユーザ領域
312…共通領域
302…制御手段(利用者端末3)
331…ユーザ領域広告選択手段(利用者端末3)
332…広告配信手段(利用者端末3)
333…配信回数加算手段(利用者端末3)
334…広告受信手段(利用者端末3)
335…コンテンツ再生手段(利用者端末3)
336…コンテンツ取得手段(利用者端末3)
337…共通領域広告選択手段(利用者端末3)
338…配信回数送信手段(利用者端末3)
339…配信回数取得手段(利用者端末3)
340…ダウンロード通知手段(利用者端末3)
303…表示手段(利用者端末3)
304…操作手段(利用者端末3)
305…無線通信手段(利用者端末3)
306…音声出力手段(利用者端末3)
307…時計(利用者端末3)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末であって、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データの配信回数とを1組として対応付けて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データを記憶する共通領域とを含む記憶手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、前記ユーザ領域から配信した広告データに対応する配信回数を読み出してインクリメントし、前記ユーザ領域の配信回数を更新する配信回数加算手段と、
他の利用者端末から前記通信手段を用いて広告データを受信し、前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生して出力する再生出力手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数を読み出して該配信回数に応じて該コンテンツデータの再生をするコンテンツ再生手段と、
を備えることを特徴とする利用者端末。
【請求項2】
前記記憶手段におけるユーザ領域は、コンテンツデータに対応する閾値回数を更に記憶し、
前記コンテンツ再生手段は、前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータの再生操作が行われると、再生操作されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、該再生操作されたコンテンツデータと対応する広告データの配信回数が、該再生操作されたコンテンツデータに対応して定められた閾値回数以上であれば該再生操作されたコンテンツデータの全体再生を行い、閾値回数未満であれば該再生操作されたコンテンツデータの部分再生を行うことを特徴とする請求項1に記載の利用者端末。
【請求項3】
コンテンツデータ及び広告データを記憶するコンテンツデータベースを有するサーバから、コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データとを取得して前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の利用者端末。
【請求項4】
コンテンツデータ及び広告データを記憶するコンテンツデータベースを有するサーバから、コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データと対応する閾値回数とを取得して前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の利用者端末。
【請求項5】
前記通信手段は、近距離無線通信を利用して他の利用者端末と広告データを送受信することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の利用者端末。
【請求項6】
前記コンテンツ再生手段は、前記共通領域において再生を行った広告データを削除する機能を更に備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の利用者端末。
【請求項7】
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システムであって、
前記利用者端末は、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて、他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生し出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に出力して再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数を読み出して該配信回数に応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報及び配信回数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域に記憶されたの配信回数に、該受信した配信回数を加算して更新する配信回数取得手段とを備え、
前記サーバは、
前記利用者端末とネットワーク及びアクセスポイントを介して通信を行うためのネットワーク通信手段と、
前記利用者端末にコンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを配信するコンテンツ配信手段と、
各利用者端末に配信した広告データに対応する広告識別情報と利用者端末のユーザIDと配信回数とを対応付けて記憶する配信回数管理データベースと、
前記利用者端末の前記第1の配信回数送信手段から送信された前記配信回数データを受信し、受信したユーザIDと広告識別情報とに対応する配信回数を前記配信回数管理データベースから読み出して、読み出した配信回数に前記受信した配信回数を加算して更新する配信回数管理データベース加算手段と、
前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、及び配信回数を読み出して、前記利用者端末に送信する第2の配信回数送信手段と、
を備えることを特徴とする広告配信システム。
【請求項8】
前記サーバの前記コンテンツ配信手段は、各コンテンツに対応する閾値回数を、前記利用者端末に更に送信し、
前記利用者端末の前記記憶手段において、前記ユーザ領域は各コンテンツデータに対応する閾値回数を更に記憶し、
前記コンテンツ取得手段は、コンテンツデータに対応する閾値回数を前記サーバより更に取得し、
前記コンテンツ再生手段は、前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータの再生操作が行われると、再生操作されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、該再生操作されたコンテンツデータと対応する広告データの配信回数が、該再生操作されたコンテンツデータに対応して定められた閾値回数以上であれば該再生操作されたコンテンツデータの全体再生を行い、閾値回数未満であれば該再生操作されたコンテンツデータの部分再生を行うことを特徴とする請求項7に記載の広告配信システム。
【請求項9】
前記サーバの前記第2の配信回数送信手段は、前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、及び配信回数を読み出して、前記利用者端末に送信した後に、読み出した該配信回数を0にして更新することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の広告配信システム。
【請求項10】
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システムであり、前記利用者端末は前記サーバからコンテンツデータのダウンロードが可能であって、
前記利用者端末は、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数と、他の利用者端末による該コンテンツデータのダウンロード数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生して出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生して出力する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数とダウンロード数とを読み出し、該配信回数と該ダウンロード数とに応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記コンテンツ再生手段によって再生された広告データに対応するコンテンツデータを前記サーバからダウンロードしたときに、前記サーバに該再生した広告データの広告識別情報とユーザIDとを送信するダウンロード通知手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域から読み出した配信回数とダウンロード数とに、該受信した配信回数と該受信したダウンロード数とを加算して更新する配信回数取得手段とを備え、
前記サーバは、
前記利用者端末とネットワーク及びアクセスポイントを介して通信を行うためのネットワーク通信手段と、
前記利用者端末にコンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを配信するコンテンツ配信手段と、
各利用者端末に配信した広告データに対応する広告識別情報と利用者端末のユーザIDと配信回数とダウンロード数とを対応付けて記憶する配信回数管理データベースと、
前記利用者端末の前記第1の配信回数送信手段から送信された前記配信回数データを受信し、受信したユーザIDと広告識別情報とに対応する配信回数を前記配信回数管理データベースから読み出して、読み出した配信回数に前記受信した配信回数を加算して更新する配信回数管理データベース加算手段と、
前記利用者端末の前記ダウンロード通知手段によって送信された広告識別情報とユーザIDとを受信し、受信した広告識別情報とユーザIDとに該当するダウンロード数を前記配信回数管理データベースから読み出し、インクリメントして更新するダウンロード数加算手段と、
前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を読み出して、前記利用者端末に送信する第2の配信回数送信手段と、
を備えることを特徴とする広告配信システム。
【請求項11】
前記サーバの前記コンテンツ配信手段は、各コンテンツに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数を、前記利用者端末に更に送信し、
前記利用者端末の前記記憶手段において、前記ユーザ領域は各コンテンツデータに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数を更に記憶し、
前記コンテンツ取得手段は、コンテンツデータに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数を前記サーバより更に取得し、
前記コンテンツ再生手段は、前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータの再生操作が行われると、再生操作されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、該再生操作されたコンテンツデータと対応する広告データの配信回数が、該再生操作されたコンテンツデータに対応して定められた閾値回数以上であり、かつ該再生操作されたコンテンツデータに対応するダウンロード数が閾値ダウンロード数以上であれば、該再生操作されたコンテンツデータの全体再生を行い、閾値回数未満、もしくは閾値ダウンロード数未満であれば該再生操作されたコンテンツデータの部分再生を行うことを特徴とする請求項10に記載の広告配信システム。
【請求項12】
前記サーバの前記第2の配信回数送信手段は、前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を読み出して、前記利用者端末に送信した後、読み出した該配信回数及び該ダウンロード数を0にして更新することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の広告配信システム。
【請求項13】
前記広告配信システムにおいて、前記利用者端末の前記共通領域は、各広告データに対応する再生回数を更に記憶し、
前記利用者端末の前記コンテンツ再生手段は、
再生が行われた広告データについて前記共通領域より再生回数を読み出してインクリメントして更新し、前記共通領域に記憶されている広告データのうち、再生回数が1以上であり、配信回数が0となっている広告データを削除する機能を更に備えることを特徴とする請求項7から請求項12のうちいずれか一項に記載の広告配信システム。
【請求項14】
前記利用者端末の前記第1の配信回数送信手段は、前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての配信回数及びユーザIDを前記サーバに送信した後、配信回数を0にする機能を更に備えたことを特徴とする請求項7から請求項13のうちいずれか一項に記載の広告配信システム。
【請求項15】
前記利用者端末の前記通信手段は近距離無線通信により他の利用者端末及び前記アクセスポイントを介して前記サーバと各種データを送受信することを特徴とする請求項7から請求項14のうちいずれか一項に記載の広告配信システム。
【請求項16】
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システムに使用する利用者端末であって、
前記利用者端末は、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて、他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生し出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に出力して再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数を読み出して該配信回数に応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報及び配信回数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域に記憶されたの配信回数に、該受信した配信回数を加算して更新する配信回数取得手段と
を備えることを特徴とする利用者端末。
【請求項17】
前記利用者端末の前記記憶手段において、前記ユーザ領域は各コンテンツデータに対応する閾値回数を更に記憶し、
前記コンテンツ取得手段は、コンテンツデータに対応する閾値回数を前記サーバより更に取得し、
前記コンテンツ再生手段は、前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータの再生操作が行われると、再生操作されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、該再生操作されたコンテンツデータと対応する広告データの配信回数が、該再生操作されたコンテンツデータに対応して定められた閾値回数以上であれば該再生操作されたコンテンツデータの全体再生を行い、閾値回数未満であれば該再生操作されたコンテンツデータの部分再生を行うことを特徴とする請求項16に記載の利用者端末。
【請求項18】
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システムに使用する利用者端末であって、前記利用者端末は前記サーバからコンテンツデータのダウンロードが可能であり、
前記利用者端末は、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数と、他の利用者端末による該コンテンツデータのダウンロード数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生して出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生して出力する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数とダウンロード数とを読み出し、該配信回数と該ダウンロード数とに応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記コンテンツ再生手段によって再生された広告データに対応するコンテンツデータを前記サーバからダウンロードしたときに、前記サーバに該再生した広告データの広告識別情報とユーザIDとを送信するダウンロード通知手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域から読み出した配信回数とダウンロード数とに、該受信した配信回数と該受信したダウンロード数とを加算して更新する配信回数取得手段とを備えることを特徴とする利用者端末。
【請求項19】
前記利用者端末の前記記憶手段において、前記ユーザ領域は各コンテンツデータに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数を更に記憶し、
前記コンテンツ取得手段は、コンテンツデータに対応する閾値回数及び閾値ダウンロード数を前記サーバより更に取得し、
前記コンテンツ再生手段は、前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータの再生操作が行われると、再生操作されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、該再生操作されたコンテンツデータと対応する広告データの配信回数が、該再生操作されたコンテンツデータに対応して定められた閾値回数以上であり、かつ該再生操作されたコンテンツデータに対応するダウンロード数が閾値ダウンロード数以上であれば、該再生操作されたコンテンツデータの全体再生を行い、閾値回数未満、もしくは閾値ダウンロード数未満であれば該再生操作されたコンテンツデータの部分再生を行うことを特徴とする請求項18に記載の利用者端末。
【請求項20】
前記利用者端末の前記共通領域は、各広告データに対応する再生回数を更に記憶し、
前記利用者端末の前記コンテンツ再生手段は、
再生が行われた広告データについて前記共通領域より再生回数を読み出してインクリメントして更新し、前記共通領域に記憶されている広告データのうち、再生回数が1以上であり、配信回数が0となっている広告データを削除する機能を更に備えることを特徴とする請求項16から請求項19のうちいずれか一項に記載の利用者端末。
【請求項21】
前記第1の配信回数送信手段は、前記共通領域に記憶された広告のうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての配信回数及びユーザIDを前記サーバに送信した後、配信回数を0にする機能を更に備えたことを特徴とする請求項16から請求項20のうちいずれか一項に記載の利用者端末。
【請求項22】
前記通信手段は、近距離無線通信を利用して他の利用者端末及びアクセスポイントとデータを送受信することを特徴とする請求項16から請求項21のうちいずれか一項に記載の利用者端末。
【請求項23】
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末を機能させるプログラムであって、
前記利用者端末を、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データの配信回数とを1組として対応付けて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データを記憶する共通領域とを含む記憶手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、前記ユーザ領域から配信した広告データに対応する配信回数を読み出してインクリメントし、前記ユーザ領域配信回数を更新する配信回数加算手段と、
他の利用者端末から前記通信手段を用いて広告データを受信し、前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生して出力する再生出力手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数を読み出して該配信回数に応じて該コンテンツデータの再生をするコンテンツ再生手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項24】
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システム用のプログラムであって、
前記利用者端末を、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて、他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生し出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に出力して再生する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数を読み出して該配信回数に応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報及び配信回数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域に記憶されたの配信回数に、該受信した配信回数を加算して更新する配信回数取得手段として機能させ、
前記サーバを、
前記利用者端末とネットワーク及びアクセスポイントを介して通信を行うためのネットワーク通信手段と、
前記利用者端末にコンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを配信するコンテンツ配信手段と、
各利用者端末に配信した広告データに対応する広告識別情報と利用者端末のユーザIDと配信回数とを対応付けて記憶する配信回数管理データベースと、
前記利用者端末の前記第1の配信回数送信手段から送信された前記配信回数データを受信し、受信したユーザIDと広告識別情報とに対応する配信回数を前記配信回数管理データベースから読み出して、読み出した配信回数に前記受信した配信回数を加算して更新する配信回数管理データベース加算手段と、
前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、及び配信回数を読み出して、前記利用者端末に送信する第2の配信回数送信手段として機能させることを特徴とする
広告配信システム用のプログラム。
【請求項25】
通信手段を保有し他の利用者端末と広告データの送受信が可能な利用者端末と、アクセスポイント及びネットワークを介して前記利用者端末と通信可能なサーバと、からなる広告配信システム用のプログラムであって、前記利用者端末は前記サーバからコンテンツデータのダウンロードが可能であり、
前記利用者端末を、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報と、該広告データの配信回数と、他の利用者端末による該コンテンツデータのダウンロード数とが1組となって対応付けられて記憶するユーザ領域と、他の利用者端末から受信する広告データと、該広告データの広告識別情報と、当該他の利用者端末のユーザIDと、該利用者端末が配信した広告データの配信回数とを1組として対応付けられて記憶する共通領域とを含み、前記利用者端末にそれぞれ固有であるユーザIDを記憶している記憶手段と、
コンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを前記サーバから取得し、前記ユーザ領域に記憶させるコンテンツ取得手段と、
前記ユーザ領域から配信するための広告データを選択するユーザ領域広告選択手段と、
前記共通領域から配信するための広告データを選択する共通領域広告選択手段と、
前記ユーザ領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データの広告識別情報と前記利用者端末に固有のユーザIDとを対応付けて他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信し、前記共通領域広告選択手段が選択した広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを他の利用者端末へ前記通信手段を用いて配信する広告配信手段と、
前記広告配信手段が広告データを配信するごとに、配信したユーザ領域の広告データと配信した共通領域の広告データとにそれぞれ対応する配信回数をインクリメントして更新する配信回数加算手段と、
前記記憶手段に記憶されたコンテンツデータ及び広告データを再生して出力する再生出力手段と、
他の利用者端末のユーザ領域から配信された広告データと該広告データの広告識別情報と該他の利用者端末のユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させ、他の利用者端末の共通領域から配信された広告データと該広告データに対応する広告識別情報と該広告データに対応するユーザIDとを、前記通信手段を用いて受信し、配信回数を0として1組にして前記共通領域に記憶させる広告受信手段と、
前記ユーザ領域に記憶されたコンテンツデータを前記再生出力手段に再生して出力する前に、前記共通領域に記憶された広告データを前記再生出力手段に再生し、前記ユーザ領域に記憶された該コンテンツデータと対応する広告データの配信回数とダウンロード数とを読み出し、該配信回数と該ダウンロード数とに応じて該コンテンツデータの再生を行うコンテンツ再生手段と、
前記コンテンツ再生手段によって再生された広告データに対応するコンテンツデータを前記サーバからダウンロードしたときに、前記サーバに該再生した広告データの広告識別情報とユーザIDとを送信するダウンロード通知手段と、
前記共通領域に記憶された広告データのうち、他の利用者端末に配信を行った広告データについての広告識別情報、配信回数、及びユーザIDからなる配信回数データを前記サーバに送信する第1の配信回数送信手段と、
前記サーバから送信された広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を受信し、受信した広告識別情報と対応する広告データについて前記ユーザ領域から読み出した配信回数とダウンロード数とに、該受信した配信回数と該受信したダウンロード数とを加算して更新する配信回数取得手段として機能させ、
前記サーバを、
前記利用者端末とネットワーク及びアクセスポイントを介して通信を行うためのネットワーク通信手段と、
前記利用者端末にコンテンツデータと、該コンテンツデータに対応する広告データと、該広告データを識別する広告識別情報とを配信するコンテンツ配信手段と、
各利用者端末に配信した広告データに対応する広告識別情報と利用者端末のユーザIDと配信回数とダウンロード数とを対応付けて記憶する配信回数管理データベースと、
前記利用者端末の前記第1の配信回数送信手段から送信された前記配信回数データを受信し、受信したユーザIDと広告識別情報とに対応する配信回数を前記配信回数管理データベースから読み出して、読み出した配信回数に前記受信した配信回数を加算して更新する配信回数管理データベース加算手段と、
前記利用者端末の前記ダウンロード通知手段によって送信された広告識別情報とユーザIDとを受信し、受信した広告識別情報とユーザIDとに該当するダウンロード数を前記配信回数管理データベースから読み出し、インクリメントして更新するダウンロード数加算手段と、
前記配信回数管理データベースから前記利用者端末にそれぞれ固有のユーザIDと対応する広告識別情報、配信回数、及びダウンロード数を読み出して、前記利用者端末に送信する第2の配信回数送信手段として機能させることを特徴とする広告配信システム用のプログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【公開番号】特開2011−76328(P2011−76328A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−226413(P2009−226413)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】