説明

床用目地装置

【課題】 目地プレートも目地部の幅寸法よりもわずかに大きいものを用いても目地部が開口するのを防止できる床用目地装置を得るにある。
【解決手段】目地部2を平常時には覆う一方の躯体3に一体に設けられた犬走りや花壇あるいは一方の躯体に後端部が取付けられた目地プレート等の目地カバー部材4と、この目地カバー部材の下部位置の他方の躯体に目地部の中央部に位置する先端部が一方の躯体に当接すると水平方向に回動できるように後端部が枢支された複数個のアーム8と、この複数個のアーム8に支持され、該アーム8の後端部を覆う他方の躯体に固定された固定目地カバー10と、複数個のアームに先端部がそれぞれ取付けられ、該複数個のアームの水平方向の回動によって後端部がスライド移動して複数個のアームの先端部と後端部との間の目地部を覆う複数枚の可動目地カバー14とで床用目地装置1を構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は目地部を介して設けられた左右の躯体の、該目地部を覆う床用目地装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、目地部を介して設けられた左右の躯体の、該目地部を一方の躯体に一体に設けた犬走りや花壇で覆ったり、あるいは一方の躯体に後端部を回動あるいは上下移動可能に取付け、先端部を他方の躯体に形成した凹部内に、該凹部より突出可能に目地プレートを設けて覆っている。
【0003】
このように目地部を犬走りや花壇で覆った場合、平常時は犬走りや花壇で覆われているため問題は生じないが、地震等で左右の躯体が目地部が広くなるように揺れ動いた場合、目地部が開口して危険になるという欠点があった。
また、目地プレートで目地部を覆う場合、地震で左右の躯体が揺れ動き、目地部が広くなったり、狭くなっても目地プレートが目地部に脱落しないようにするためには、目地部の幅寸法の約2倍の幅寸法の目地プレートを用いなければならず、目地プレートが大きく、設置作業が大変で、コスト高になるという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、地震等で左右の躯体が揺れ動き、目地部が広くなっても目地部が開口することなく、目地部を重量物でも支持可能に覆うことができるとともに、目地プレートも目地部の幅寸法よりもわずかに大きいものを用いても目地部が開口するのを防止できる床用目地装置を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は目地部を介して設けられた左右の躯体の、該目地部を平常時には覆う一方の躯体に一体に設けられた犬走りや花壇あるいは一方の躯体に後端部が取付けられた目地プレート等の目地カバー部材と、この目地カバー部材の下部位置の他方の躯体に前記目地部の中央部に位置する先端部が一方の躯体に当接すると水平方向に回動できるように後端部が枢支された複数個のアームと、この複数個のアームに支持され、該アームの後端部を覆う前記他方の躯体に固定された固定目地カバーと、前記複数個のアームに先端部がそれぞれ取付けられ、該複数個のアームの水平方向の回動によって後端部がスライド移動して複数個のアームの先端部と後端部との間の目地部を覆う複数枚の可動目地カバーとで床用目地装置を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以下の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0008】
(1)該目地部を平常時には覆う一方の躯体に一体に設けられた犬走りや花壇あるいは一方の躯体に後端部が取付けられた目地プレート等の目地カバー部材と、この目地カバー部材の下部位置の他方の躯体に前記目地部の中央部に位置する先端部が一方の躯体に当接すると水平方向に回動できるように後端部が枢支された複数個のアームと、この複数個のアームに支持され、該アームの後端部を覆う前記他方の躯体に固定された固定目地カバーと、前記複数個のアームに先端部がそれぞれ取付けられ、該複数個のアームの水平方向の回動によって後端部がスライド移動して複数個のアームの先端部と後端部との間の目地部を覆う複数枚の可動目地カバーとで構成されているので、地震等によって左右の躯体が揺れ動き、目地部が広くなって犬走りや花壇の先端部の目地プレートの先端部が目地部内に位置しても、該犬走りや花壇の先端部と他方の躯体との間を複数個のアームに支持されている固定目地カバーおよび復数枚の可動目地カバーで、目地部が開口するのを防止することができる。
したがって、安全に使用することができる。
【0009】
(2)前記(1)によって、固定目地カバーや復数枚の可動目地カバーは目地部のほぼ半分を覆うものでよく、構造が簡単で、安価にできるとともに、大きな荷重が加わっても十分に支持できるようにすることもできる。
【0010】
(3)前記(1)によって、目地部が狭くなるように左右の躯体が揺れ動いた場合には、複数個のアームが回動して復数枚の可動目地カバーと固定目地カバーとが重なり合い小さな幅寸法となり、その揺れ動きを吸収することができる。
【0011】
(4)請求項2はアーム回動機構により、複数個のアームを常時突出方向に位置させることができる。
したがって、複数個のアームの回動状態が生じても、アーム回動機構によって常時アームを突出方向に位置させるため、保守、点検をあまり行なわなくても安全に使用することができる。
【0012】
(5)請求項3、4も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0014】
図1ないし図6に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は本発明の床用目地装置で、この床用目地装置1は目地部2を介して設けられた左右の躯体3、3の該目地部2を平常時には覆う一方の躯体3に一体に設けられた、一般には犬走りと称される目地カバー部材4と、この目地カバー部材4の下部位置の他方の躯体3に前記目地部2の中央部に位置する先端部が一方の躯体3に当接すると水平方向に回動できるように後端部が枢支ピン5を介して他方の躯体3に複数本のビス6等で固定される取付板7を有する交互に長さの異なる複数個のアーム8、8Aと、この複数個のアーム8、8Aに支持され、該アーム8、8Aの後端部を覆う前記他方の躯体3に複数本のビス9等で固定された固定目地カバー10と、前記複数個のアーム8、8Aに先端部がそれぞれ板厚分の高さのスペーサ11、12を介して複数個の枢支ピン13、13で枢支された、該複数個のアーム8、8Aの水平方向の回動によって後端部が重なり状態を保ってスライド移動して、複数個のアーム8、8Aの先端部と後端部との間の目地部を覆う複数枚、本発明を実施するための形態では2枚の可動目地カバー14、14と、前記複数個のアーム8、8Aが左右方向に直線状態とならないように位置させる、該アームの全体あるいは一部に位置する他方の躯体3に取付けられたストッパー片15、15、このストッパー片15、15に前記アーム8、8Aが当接するように常時付勢する付勢スプリング16、16とからなる、必要に応じて設けられるアーム回動機構17とで構成されている。
なお、本発明を実施するための形態では交互に長さの異なる複数個のアーム8、8Aを用いるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、同じ長さの複数個のアーム8を用いて、2枚の可動目地カバー14、14を交互等で該複数個のアーム8に枢支ピン13で枢支、すなわち、1個のアーム8には2枚の可動目地カバー14、14のいずれかを枢支ピン13で枢支させても同様な作用効果が得られる。
【0015】
上記構成の床用目地装置1は、平常時は目地カバー部材4によって左右の躯体3、3間の目地部2は覆われた状態となっている。
地震等で左右の躯体3、3が揺れ動いて目地部2が広くなると、図5に示すように目地カバー部材4の先端部が目地部2内に位置するが、複数個のアーム8に支持された固定目地カバー10、2枚の可動目地カバー14、14によって、アーム8の先端部から後端部が覆われており、目地部2が開口するの防止することができる。
【0016】
また、目地部2が狭くなるように左右の躯体3、3が揺れ動いた場合には、図6に示すように複数個のアーム8の先端部が一方の躯体3に当接して収納方向に回動するとともに、2枚の可動目地カバー14、14は固定目地カバー10との重なり幅が大きくなるように重なり、他方の躯体3方向へ移動してその揺れ動きを吸収する。
【0017】
なお、この揺れ動きが停止すると、自動的に複数個のアーム8、8Aが付勢スプリング16、16の付勢力によって、ストッパー片15、15に当接するように回動し、該複数個のアーム8、8Aの先端部と後端部との間を2枚の可動目地カバー14、14および固定目地カバー10で覆った状態を保つ。
[発明を実施するための異なる形態]
【0018】
次に、図7ないし図27に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
図7ないし図9に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、複数個のアーム8の各先端あるいは所定位置の先端にローラ18を取付けるとともに、一方の躯体3と複数個のアーム8、8Aの所定位置の先端部寄りの部位との間に引張りスプリング19を設けたアーム回動機構17Aを用いた点で、このように構成した床用目地装置1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0020】
図10ないし図12に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、他方の躯体3の上部寄りの部位に固定された他方のレール20と、この他方のレール20と対向する部位の一方の躯体3に固定された一方のレール21と、この一方のレール21と前記他方のレール20とにほぼ45度の傾斜でスライド移動可能に取付けられた両端部にローラ22、22を取付けた複数本の支持バー23と、この複数本の支持バー23に支持されるように固定目地カバー10と2枚の可動目地カバー14、14とを、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様に取付けた点で、このように構成した床用目地装置1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0021】
図13ないし図15に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第3の形態と主に異なる点は、複数本の支持バー23Aの他方の躯体3側の端部を、該他方の躯体3に一方の躯体3側が水平方向に回動するように取付け金具24で回動可能に取付けるとともに、一方の躯体3に平常時は目地部2を覆う花壇としての目地カバー部材4Aを一体形成した点で、このように構成した床用目地装置1Cにしても、前記本発明を実施するための第3の形態と同様な作用効果が得られる。
【0022】
図16ないし図18に示す本発明を実施するための第5の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、一方の躯体3に目地プレート支持凹部25を形成するとともに、他方の躯体3に反目地部側が傾斜面26のスライド凹部27を形成し、該スライド凹部27に先端部が支持され、後端部の底面に固定されたガイドピン28、28が前記目地プレート支持凹部25に形成された支持孔29、29に遊びを介して挿入支持される目地プレートとしての目地カバー部材4Bを用いた点で、このような目地カバー部材4Bを用いて構成した床用目地装置1Dにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、目地プレートとしての目地カバー部材4Bは目地部2の幅寸法よりもわずかに大きいものを用いても、目地部2が開口する不具合を解消できるため、製造や設置作業が容易で、安価にできる。
【0023】
図19ないし図21に示す本発明を実施するための第6の形態において、前記本発明を実施するための最良の第2の形態と主に異なる点は、他方の躯体3の目地部側の上面に形成されたスライド凹部27Aと、アーム8、8Aの間の他方の躯体3に複数本のビス6等で固定された枢支ピン13を介した先端部が回動可能な該短いアーム8Aよりも短い複数個のアーム8Bと、このアーム8Bおよび前記スライド凹部27Aに支持される該アーム8Bに枢支ピン13を介して回動可能に取付けられた、アーム8B全長を覆う端部可動目地カバー14Aとを設けた点で、このように構成した床用目地装置1Eは、前記端部可動目地カバー14Aがスライド凹部27Aの上をスライドする分だけ、前記本発明を実施するための第2の形態よりもさらに一方の躯体3、他方の躯体3間の変位が大きい場合にも追随可能である。
なお、本発明を実施するための形態では他方の躯体3と目地カバー部材4との間にスペースがある場合には他方の躯体3の目地部側の上面に形成されたスライド凹部27Aを設けることなく設置しても同様な作用効果が得られる。
【0024】
図22ないし図24に示す本発明を実施するための第7の形態において、前記本発明を実施するための最良の第5の形態と主に異なる点は、可動目地カバー14を支持するために、他方の躯体3の上部寄りの部位に固定された他方のレール20と、この他方のレール20と対向する部位の一方の躯体3に固定された一方のレール21と、この一方のレール21と前記他方のレール20とにほぼ45度の傾斜でスライド移動可能に取付けられた両端部にローラ22、22を取付けた複数本の支持バー23を用いるとともに、前記他方の躯体3に複数本のビス6等で固定された先端部が回動可能なアーム8Cの先端部に枢支ピン13を介して取付けられた該アーム8C全長を覆うように支持されかつスライド凹部27にも支持される端部可動目地カバー14Aを設けた点で、このように構成した床用目地装置1Fは、前記端部可動目地カバー14Aがスライド凹部27Aの上をスライドする分だけ、前記本発明を実施するための第5の形態よりもさらに一方の躯体3、他方の躯体3間の変位が大きい場合にも追随可能である。
【0025】
図25ないし図27に示す本発明を実施するための第8の形態において、前記本発明を実施するための最良の第5の形態と主に異なる点は、他方の躯体3の目地部側の上面に形成されたスライド凹部27と、アーム8、8Aの間の他方の躯体3に複数本のビス6等で固定された枢支ピン13を介した先端部が回動可能な該短いアーム8Aよりも短い複数個のアーム8Bと、このアーム8Bおよび前記スライド凹部27に支持される該アーム8Bに枢支ピン13を介して回動可能に取付けられた、アーム8B全長を覆う端部可動目地カバー14Aと、アーム8、8A、8Bが必要以上に回動するのを防止するために、ストッパーワイヤー30、30、30を用いたアーム回動機構17Bとを設けた点で、このように構成した床用目地装置1Gは、前記端部可動目地カバー14Aがスライド凹部27の上をスライドする分だけ、前記本発明を実施するための第5の形態よりもさらに一方の躯体3、他方の躯体3間の変位が大きい場合にも追随可能である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は床用目地装置を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の平面図。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図。
【図3】図2の3−3線に沿う断面図。
【図4】図2の4−4線に沿う断面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態の目地部が広くなった動作説明図。
【図6】本発明を実施するための最良の第1の形態の目地部が狭くなった動作説明図。
【図7】本発明を実施するための第2の形態の平面図。
【図8】図7の8−8線に沿う拡大断面図。
【図9】図8の9−9線に沿う断面図。
【図10】本発明を実施するための第3の形態の平面図。
【図11】図10の11−11線に沿う拡大断面図。
【図12】図11の12−12線に沿う断面図。
【図13】本発明を実施するための第4の形態の平面図。
【図14】図13の14−14線に沿う拡大断面図。
【図15】図14の15−15線に沿う断面図。
【図16】本発明を実施するための第5の形態の平面図。
【図17】図16の17−17線に沿う拡大断面図。
【図18】図17の18−18線に沿う断面図。
【図19】本発明を実施するための第6の形態の平面図。
【図20】図19の20−20線に沿う拡大断面図。
【図21】図20の21−21線に沿う断面図。
【図22】本発明を実施するための第7の形態の平面図。
【図23】図22の23−23線に沿う拡大断面図。
【図24】図23の24−24線に沿う断面図。
【図25】本発明を実施するための第8の形態の平面図。
【図26】図25の26−26線に沿う拡大断面図。
【図27】図26の27−27線に沿う断面図。
【符号の説明】
【0028】
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G:床用目地装置、
2:目地部、 3:躯体、
4、4A、4B、4C:目地カバー部材、
5:枢支ピン、 6:ビス、
7:取付板、 8、8A、8B、8C:アーム、
9:ビス、 10:固定目地カバー、
11、12:スペーサー、 13:枢支ピン、
14:可動目地カバー、 14A:端部可動目地カバー、
15:ストッパー片、 16:付勢スプリング、
17、17A、17B:アーム回動機構、
18:ローラ、 19:引張りスプリング、
20:他方のレール、 21:一方のレール、
22:ローラ、 23、23A:支持バー、
24:取付け金具、 25:目地プレート支持凹部、
26:傾斜面、 27、27A:スライド凹部、
28:ガイドピン、 29:支持孔、
30:ストッパーワイヤー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目地部を介して設けられた左右の躯体の、該目地部を平常時には覆う一方の躯体に一体に設けられた犬走りや花壇あるいは一方の躯体に後端部が取付けられた目地プレート等の目地カバー部材と、この目地カバー部材の下部位置の他方の躯体に前記目地部の中央部に位置する先端部が一方の躯体に当接すると水平方向に回動できるように後端部が枢支された複数個のアームと、この複数個のアームに支持され、該アームの後端部を覆う前記他方の躯体に固定された固定目地カバーあるいは該アームの後端部を覆いかつ前記他方の躯体にスライド移動可能に支持される端部可動目地カバーと、前記複数個のアームに先端部がそれぞれ取付けられ、該複数個のアームの水平方向の回動によって後端部がスライド移動して複数個のアームの先端部と後端部との間の目地部を覆う複数枚の可動目地カバーとからなることを特徴とする床用目地装置。
【請求項2】
目地部を介して設けられた左右の躯体の、該目地部を平常時には覆う一方の躯体に一体に設けられた犬走りや花壇あるいは一方の躯体に後端部が取付けられた目地プレート等の目地カバー部材と、この目地カバー部材の下部位置の他方の躯体に前記目地部の中央部に位置する先端部が一方の躯体に当接すると水平方向に回動できるように後端部が枢支された複数個のアームと、この複数個のアームに支持され、該アームの後端部を覆う前記他方の躯体に固定された固定目地カバーあるいは該アームの後端部を覆いかつ前記他方の躯体にスライド移動可能に支持される端部可動目地カバーと、前記複数個のアームに先端部がそれぞれ取付けられ、該複数個のアームの水平方向の回動によって後端部がスライド移動して複数個のアームの先端部と後端部との間の目地部を覆う複数枚の可動目地カバーと、前記複数個のアームを常時突出方向あるいは目地部が広くなる場合に突出方向に回動させるアーム回動機構とからなることを特徴とする床用目地装置。
【請求項3】
目地部を介して設けられた左右の躯体の、該目地部を平常時には覆う一方の躯体に一体に設けられた犬走りや花壇あるいは一方の躯体に後端部が取付けられた目地プレート等の目地カバー部材と、この目地カバー部材の下部位置の左右の躯体に目地部が広くなったり、狭くなったりすると水平方向に回動可能に取付けられた複数本の支持バーと、この複数本の支持バーに支持され、該支持バーの他方の躯体側を覆う、前記他方の躯体に固定された固定目地カバーあるいは該アームの後端部を覆いかつ前記他方の躯体にスライド移動可能に支持される端部可動目地カバーと、前記複数本の支持バーに先端部がそれぞれ取付けられ、該複数本の支持バーの回動によって後端部がスライド移動して、複数本の支持バーの中央部寄りの部位から他方の躯体間の目地部を覆う複数枚の可動目地カバーとからなることを特徴とする床用目地装置。
【請求項4】
目地部を介して設けられた左右の躯体の、該目地部を平常時には覆う一方の躯体に一体に設けられた犬走りや花壇あるいは一方の躯体に後端部が取付けられた目地プレート等の目地カバー部材と、この目地カバー部材の下部位置の他方の躯体に先端部が一方の躯体に当接すると水平方向に回動できるように後端部が枢支された複数個のアームと、この複数個のアームに支持され、該アームを覆う前記他方の躯体に固定された固定目地カバーあるいは該アームの後端部を覆いかつ前記他方の躯体にスライド移動可能に支持される端部可動目地カバーと、目地カバー部材の下部位置の左右の躯体に目地部が広くなったり、狭くなったりすると水平方向に回動可能に取付けられた複数本の支持バーと、この複数本の支持バーに先端部がそれぞれ取付けられ、該複数本の支持バーの回動によって後端部が固定目地カバーあるいは端部可動目地カバー上をスライド移動して、複数本の支持バーの中央部寄りの部位から他方の躯体間の目地部を覆う複数枚の可動目地カバーとからなることを特徴とする床用目地装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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