説明

廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、廃棄処理管理プログラムおよびRFIDタグ設定方法

【課題】RFIDタグを用いて、効率的かつ確実に対象物の廃棄処理管理をおこなうこと。
【解決手段】廃棄の対象となる対象物110に関する情報を、対象物110に設けられたRFIDタグ111に対して記録した廃棄処理管理装置102a〜dから、または、廃棄処理管理装置102a〜102dによって送信された対象物110に関する情報を蓄積するサーバ101から、対象物110に関する記録情報を取得する記録情報取得部301と、RFIDタグ111から、RFIDタグ111に記録された対象物110に関する情報を取得する対象物情報取得部302と、記録情報取得部301によって取得された記録情報と、対象物情報取得部302によって取得された対象物情報とを比較する比較部303と、比較部303によって比較された結果に関する情報を出力する出力部304と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、RFID(Radio Frequency ID)タグを用いて、廃棄の対象となる対象物の処理管理をおこなう廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、廃棄処理管理プログラムおよびRFIDタグ設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、RFIDタグに関する技術の進歩および低価格化にともない、RFIDタグを用いて、流通する対象物(物品)を管理することが広く考えられてきている。一方、多くの流通過程を経由して最終目的地に到達するまでに、担当者(作業者)の処理ミスなどの過失によって、または担当者が不正の目的など意図的な処理によって、対象物の個数や重量が変化することがある。それにともなって、特に廃棄物の場合は処理費用が異なってくることがある。これらを防止するために、経由地点や最終目的地などで対象物の検品をする必要があった。特に、対象物が産業廃棄物である場合、運搬過程における不法投棄などが問題となっており、それを防止するために、運搬過程における対象物の検品管理をすることは効果的であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来技術にあっては、対象物を個別に検品し、記録するのは担当者(作業者)にとって極めて煩雑であり、検品し忘れ、誤検品、誤記録、さらには検品記録簿の紛失などの問題が発生するおそれがあり、より適切な検品管理が困難であるという問題点があった。また、RFIDタグを用いることで、検品の際の、RFIDの読み取り不良などによって、適切な検品管理ができないという問題点もあった。
【0004】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、より簡易な作業により対象物の検品管理を効率的かつ確実におこなうことが可能な廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、廃棄処理管理プログラムおよびRFIDタグ設定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる廃棄処理管理装置は、廃棄の対象となる対象物に関する情報を、当該対象物に設けられたRFID(Radio Frequency ID)タグに対して記録した記録装置から、または、当該記録装置によって送信された前記対象物に関する情報を蓄積するデータベースから、前記対象物に関する記録情報を取得する記録情報取得手段と、前記RFIDタグから、当該RFIDタグに記録された前記対象物に関する情報を取得する対象物情報取得手段と、前記記録情報取得手段によって取得された記録情報と、前記対象物情報取得手段によって取得された対象物情報とを比較する比較手段と、前記比較手段によって比較された結果に関する情報を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の発明にかかる廃棄処理管理装置は、請求項1に記載の発明において、前記比較手段によって比較された結果、前記記録情報に該当しなかった対象物がある場合に、前記記録情報に基づいて、前記記録情報に該当しなかった対象物に設けられた、または新たに設けられるRFIDタグに対して、新たに情報を記録する記録手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に記載の発明にかかる廃棄処理管理装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記対象物に対して前記RFIDタグを複数個設け、前記対象物情報取得手段が、前記複数個のうちの少なくとも一つから前記対象物に関する情報を取得することを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に記載の発明にかかる廃棄処理管理装置は、請求項3に記載の発明において、前記RFIDタグが、前記対象物を加圧することによって所定の形状を圧縮形成する際に、前記対象物を構成する構成物とともに、前記所定の形状が形成される内部に内包されるようにすることで、前記対象物に設けることを特徴とする。
【0009】
また、請求項5に記載の発明にかかる廃棄処理管理装置は、請求項3または4に記載の発明において、複数個設けられた前記RFIDタグが、少なくとも2種類以上の異なる種類のRFIDタグであることを特徴とする。
【0010】
また、請求項6に記載の発明にかかる廃棄処理管理方法は、廃棄の対象となる対象物に関する情報を、当該対象物に設けられたRFID(Radio Frequency ID)タグに対して記録した記録装置から、または、当該記録装置によって送信された前記対象物に関する情報を蓄積するデータベースから、前記対象物に関する記録情報を取得する記録情報取得工程と、前記RFIDタグから、当該RFIDタグに記録された前記対象物に関する情報を取得する対象物情報取得工程と、前記記録情報取得工程によって取得された記録情報と、前記対象物情報取得工程によって取得された対象物情報とを比較する比較工程と、前記比較工程によって比較された結果に関する情報を出力する出力工程と、を含んだことを特徴とする。
【0011】
また、請求項7に記載の発明にかかる廃棄処理管理方法は、請求項6に記載の発明において、前記比較工程によって比較された結果、前記記録情報に該当しなかった対象物がある場合に、前記記録情報に基づいて、前記記録情報に該当しなかった対象物に設けられた、または新たに設けられるRFIDタグに対して、新たに情報を記録する記録工程を含んだことを特徴とする。
【0012】
また、請求項8に記載の発明にかかる廃棄処理管理プログラムは、前記請求項6または7のいずれか一つの廃棄処理管理方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0013】
また、請求項9に記載の発明にかかるRFIDタグ設定方法は、廃棄の対象となる対象物に対してRFID(Radio Frequency ID)タグを設けるRFIDタグ設定方法であって、前記RFIDタグを、前記対象物を加圧することによって所定の形状を圧縮形成する際に、前記対象物を構成する構成物とともに、前記所定の形状が形成される内部に内包されるようにすることで、前記対象物に設けることを特徴とする。
【0014】
また、請求項10に記載の発明にかかるRFIDタグ設定方法は、請求項9に記載の発明において、複数個設けられた前記RFIDタグが、少なくとも2種類以上の異なる種類のRFIDタグであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、より簡易な作業で対象物の検品管理を効率的かつ確実におこなうことができ、対象物の健全な流通を維持することが可能な廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、廃棄処理管理プログラムおよびRFIDタグ設定方法が得られるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、廃棄処理管理プログラムおよびRFIDタグ設定方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
(システムの概要)
まず、この発明にかかる廃棄処理管理装置を含む全体システムの概要について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる廃棄処理管理システムの概要を示すブロック図である。図1において、廃棄処理管理システムは、サーバ101と、廃棄処理管理装置102a,102b,102c,102dと、運搬車両103と、処理場104とを含む構成であり、それぞれがネットワーク100によって接続されている。また、110は廃棄の対象となる対象物であり、111は、対象物に設けられたRFID(Radio Frequency ID)タグ(無線ICタグ)である。
【0018】
サーバ101は、廃棄処理管理システム全体の制御を司る。載置型の廃棄処理管理装置102aは、対象物110を載置することによってその重量を計量し、計量された重量と、対象物110に設けられたRFIDタグ111に記録された重量を比較し、訂正を判断する。さらに、判断結果およびRFIDタグ111のIDナンバー、計量された重量、計量された日時、計量された場所のそれぞれに関する情報をネットワーク100を介してサーバ101へ送信する。あるいは、上記各情報は、着脱可能な記録媒体(図示を省略)を介して、サーバ101へ入力させるようにしてもよい。
【0019】
つり下げ型の廃棄処理管理装置102bは、対象物110をつり下げて運搬車両103に荷積みする際に対象物110の重量を計量し、載置型の廃棄処理管理装置102aと同様に、対象物110に設けられたRFIDタグ111に記録する。さらに、RFIDタグ111のIDナンバー、計量された重量、計量された日時、計量された場所のそれぞれに関する情報をネットワーク100を介してサーバ101へ送信する。あるいは、上記各情報は、着脱可能な記録媒体(図示を省略)を介して、サーバ101へ入力されるようにしてもよい。
【0020】
シート型の廃棄処理管理装置102cは、運搬車両103の荷台の入口付近に設けられており、対象物110を運搬車両103に荷積みして、シート型の廃棄処理管理装置102c上に乗せた際に、当該対象物110の重量を計量することができる。そして、廃棄処理管理装置102a、102bと同様に、対象物110に設けられたRFIDタグ111に記録する。さらに、RFIDタグ111のIDナンバー、計量された重量、計量された日時、計量された場所のそれぞれに関する情報をネットワーク100を介してサーバ101へ送信する。あるいは、上記各情報は、着脱可能な記録媒体(図示を省略)を介して、サーバ101へ入力されるようにしてもよい。
【0021】
検品機能を備えた廃棄処理管理装置102dは、検品機能を備えた、廃棄物管理装置である。廃棄処理管理装置102dは、廃棄処理管理装置102a〜102cとは、別個の装置であってもよく、また、廃棄処理管理装置102a〜102cにおいて、廃棄処理管理装置102dの検品機能を備えていてもよい。この廃棄処理管理装置102dは、検品所や処理場104において用いられる。
【0022】
処理場104においても上記廃棄処理管理装置102a〜102dのいずれかと同様の廃棄処理管理装置を備えており、運搬されてきた対象物110の重量を計量する。そして、サーバ101から当該対象物110の重量に関する情報の経緯を確認した後、対象物110に問題(不正行為など)がなかった場合に、当該対象物110の廃棄処理(焼却など)を実行する。なお、各廃棄処理管理装置102a〜102dの具体的な内容および処理場104における廃棄処理管理装置の具体的な内容については後述する。
【0023】
また、対象物110は、たとえば医療用産業廃棄物などの廃棄物であって、梱包または所定の容器に収容されたものがあげられる。対象物110、すなわち廃棄物の梱包あるいは廃棄物が収容された容器の所定の位置には、RFIDタグ111が貼り付けなどによって設けられている。また、対象物110は、後述するように、図示を省略する圧縮装置によって所定の形状を圧縮形成するようにしてよい。
【0024】
RFIDタグ111は、たとえば、情報を記録する小型のICチップと、金属製のアンテナで構成する。ICはたとえば0.1ミリ〜数ミリ角の大きさである。ICは10数バイト〜数Kバイトのメモリとロジック回路を備え、無線通信によってデータの読み取りや書き込みができる。ロジック回路によって、演算、認証、暗号化などの処理もできる。RFIDタグ111は、電池を内蔵していてもよく、また内蔵していなくてもよい。RFIDタグ111に電池を内蔵すれば、RFIDタグ111から能動的に情報を発信することができる。一つひとつの対象物に対して固有のIDを付与することができ、ある程度離れた場所から複数のもののIDを一括して読み書きできる。したがって、対象物110の位置と数量を正確に把握できる。
【0025】
(廃棄処理管理装置のハードウエア構成)
図2は、本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。図2において、この廃棄処理管理装置102a〜102dは、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD(ハードディスク)205と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)206と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)207と、ディスプレイ208と、R/W(リーダー/ライター)209と、I/F(インタフェース)210と、操作ボタン211と、重量センサ212と、時計213と、GPS214と、プリンタ215と、カメラ216を備えている。そして、上記各構成部はバス200によってそれぞれ接続されている。
【0026】
CPU201は、廃棄処理管理装置102a〜102dの全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0027】
FDD206は、CPU201の制御にしたがってFD207に対するデータのリード/ライトを制御する。FD207は、FDD206の制御で書き込まれたデータを記憶したり、FD207に記録されたデータを情報処理装置へ読み取らせたりする。着脱可能な記録媒体として、FD207のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカードなどであってもよい。ディスプレイ208は、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。たとえば、TFT液晶ディスプレイのほか、CRTやプラズマディスプレイなどであってもよい。
【0028】
R/W209は、RFIDタグ111に対して、データの読み出し/書き込みをおこなう。通信距離は約数cmから2mであり、無線周波数はたとえば、13.56MHz(電磁誘導方式)と2.45GHz(マイクロ波方式)である。電磁誘導方式は、R/W209のコイルに電流を流して発生させた磁界で、無線ICタグが持つコイル状のアンテナに電流を発生させ、ICチップを動かす。マイクロ波方式は、R/W209のアンテナから発生させた電波を無線ICタグのアンテナで受け取るようにする。
【0029】
I/F(インタフェース)210は、通信回線を通じてネットワーク100に接続され、ネットワーク100を介して、サーバ、他の情報処理装置、各種データベースなどに接続される。そして、I/F210は、ネットワーク100と装置内部とのインタフェースを司り、前記サーバ、他の情報処理装置、各種データベースからのデータの入出力を制御する。I/F210は、たとえばモデムやLANアダプタなどである。またI/F210は、USBなどの外部入出力としても用いることができる。
【0030】
操作ボタン211は、電源スイッチ、データの送受信、各種データの入力・設定などに用いる。また、重量センサ212は、載置されまたはつり下げられた対象物110の重量を検出する。また、時計213は、現在時刻を計時し、計量がおこなわれた時刻を出力する。
【0031】
GPS214は、廃棄処理管理装置102a〜102dが存在する位置を検出し、出力する。具体的には、GPS214は、GPS衛星からの電波を受信し、GPS衛星との幾何学的位置を求めるものであり、地球上どこでも計測可能である。電波としては、1.575.42MHzの搬送波で、C/A(Coarse and Access)コードおよび航法メッセージが乗っているL1電波を用いておこなわれる。C/Aコードはビット率1.023Mbpsで、コードの長さは1023bit=1msである。また、航法メッセージはビット率50bpsで、コードの長さは、サブフレームが300bit=6sであり、メインフレームが1500bit=30sであり、5サブフレームが1メインフレームであり、25メインフレームが1マスターフレームである。
【0032】
また、プリンタ215は、各種情報(ID、重量情報、日付情報、場所情報など)を印刷する。たとえば、サーマルプリンタ、インクジェットプリンタなどである。印刷紙としてはたとえばロール紙が装着され、またロール紙を切断するカッター部材もあわせて設けられていてもよい。
【0033】
また、カメラ216は、対象物110の外観を撮影する。たとえば、ディジタルスチルカメラ、ディジタルビデオカメラなどである。
【0034】
(廃棄処理管理装置の機能的構成)
つぎに、廃棄処理管理装置の機能的構成について説明する。図3は、本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図3において、本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置102dは、記録情報取得部301と、対象物情報取得部302と、比較部303と、出力部304と、記録部305と、を含む構成となっている。
【0035】
ここで、記録情報取得部301は、廃棄の対象となる対象物110に関する情報を、対象物110に設けられたRFID(Radio Frequency ID)タグ111に対して記録した廃棄処理管理装置102a〜102dから、または、廃棄処理管理装置102a〜102dによって送信された前記対象物に関する情報を蓄積するサーバ101から、対象物110に関する記録情報を取得する。記録情報取得部301は、具体的には、たとえば図2に示すI/F210によってその機能を実現する。
【0036】
対象物情報取得部302は、RFIDタグ111から、RFIDタグ111に記録された対象物110に関する情報を取得する。対象物情報取得部302は、具体的には、たとえば図2に示したR/W209によってその機能を実現する。ここで、対象物110に対してRFIDタグ111を複数個設け、対象物情報取得部302が、複数個のうちの少なくとも一つのRFIDタグ111から対象物110に関する情報を取得するようにしてもよい。
【0037】
比較部303は、記録情報取得部301によって取得された記録情報と、対象物情報取得部302によって取得された対象物情報とを比較する。上記記録情報と上記対象物情報とは、取得したデータのIDのみが一致すれば一致したと判断してもよく、また、IDとその他のデータ(たとえば、(計量)時刻、計量場所情報、重量情報などの少なくとも一つ)が一致した場合に、両者は一致したと判断するようにしてもよい。それによって、たとえば、IDデータが正しくない場合であっても、計量時刻、計量場所、重量などから、対象物110を特定することができる。比較部303は、具体的には、たとえば図2に示したROM202、RAM203、HD205、FD207に記憶されたプログラムをCPU201が実行することによってその機能を実現する。
【0038】
出力部304は、比較部303によって比較された結果に関する情報を出力する。出力部304は、具体的には、たとえば、図2に示したディスプレイ208、プリンタ215、I/F210などによってその機能を実現する。すなわち、比較結果をディスプレイ208に表示したり、内蔵されたあるいは接続されたプリンタ215によって記録紙に印刷したり、ネットワーク100を介して、サーバ101その他の情報処理装置へ送信したりすることができる。
【0039】
記録部305は、比較部303によって比較された結果、記録情報に該当しなかった対象物110がある場合に、記録情報に基づいて、記録情報に該当しなかった対象物110に設けられた、または新たに設けられるRFIDタグ111に対して、新たに情報を記録する。これによって、RFIDタグ111に記録されたデータが正しくないことを理由に、検品処理がおこなわれないことを防止し、かつ、記録部305は、具体的には、たとえば図2に示したR/W(リーダー/ライター)209によってその機能を実現する。
【0040】
(記録情報取得部301によって取得されるデータ構成)
つぎに、記録情報取得部301によって取得されるデータのデータ構成について説明する。図4は、本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の記録情報取得部によって取得されるデータ構成の一例を示す説明図である。
【0041】
図4において、記録情報取得部301によって取得されるデータは、以前に、対象物110に設けられたRFIDタグ111から読み取られたデータとして、対象物110に設けられたRFIDタグ111の「ID」ナンバー、前回以前に計量された「日付」、計量された「時刻」、計量された対象物110の「重量」、「種別」、「計量場所」からなる。また、計量された「重量」、さらには、計量された「日付」、「時刻」、「計量場所」からなる。
【0042】
「計量場所」には、GPS214によって取得した緯度経度情報に基づいて、あらかじめ登録された緯度経度と関連付けられた地域情報(施設名など)を取得する。したがって、単に緯度経度情報のみを取得するようにしてもよい。
【0043】
(RFIDタグに記録されるデータ構成)
つぎに、RFIDタグ111に記録されており、対象物情報取得部302によって取得される(読み取られる)データのデータ構成について説明する。図5は、RFIDタグ111に記録されているデータのデータ構成の一例を示す説明図である。
【0044】
図5において、RFIDタグ111に記録されているデータは、当該対象物110を識別するためのIDに関するデータのほか、記録部305によって記録されたデータであって、前回以前に計量された「日付」、計量された「時刻」、計量された対象物110の「計量場所」、「重量」の各データからなる。これらの各データは、対象物110が計量されるたびに計量履歴情報としてその都度記録される。
【0045】
(廃棄処理管理装置の処理手順)
つぎに、廃棄処理管理装置102dの処理の手順について説明する。図6は、本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の処理の手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートにおいて、まず、廃棄処理管理装置102a〜102dまたはサーバ101から、検品の対象となる対象物110の記録情報を取得する(ステップS601)。その後、到着した対象物110に設けられているRFIDタグ111のデータ(対象物情報)の読み取りを実行する(ステップS602)。
【0046】
ステップS603において、RFIDタグ111のデータ(対象物情報)を読み取ることができたか否かを判断する(ステップS603)。すなわち、RFIDタグ111の不良あるいは運搬による故障などによって、適正に読み取ることができたか否かを判断する。ここで、読み取ることができた場合(ステップS603:Yes)は、その旨を通知する通知処理をおこなう(ステップS604)。通知処理は、具体的には、たとえば、ブザー(チャイム)やランプなどを用いて、操作者に読み取りができたことを認識させるようにする。
【0047】
その後、RFIDタグ111から読み取られたデータのうちのIDに関するデータと、ステップS601において取得した情報のうちのIDに関するデータの照合をおこなう(ステップS605)。そして、両者のIDが照合できたか否か、すなわち、ステップS601において取得した記録した情報のうちのIDの中に、RFIDタグ111から読み取られたIDが含まれているか否かを判断する(ステップS606)。ここで、上述のように、IDだけでなく、その他の情報も加味して照合するようにしてもよい。
【0048】
ステップS603において、読み取りができなかった場合(ステップS603:No)または、ステップS606において、照合ができなかった場合(ステップS606:No)は、ステップS607へ移行し、エラー内容の解析をおこない(ステップS607)、解析に応じたエラー通知処理をおこなう(ステップS608)。
【0049】
エラーの内容には、大きく分けて、(1)RFIDタグ111の不良、故障により、RFIDタグ111に記憶されていたデータが読み取れない、(2)RFIDタグ111のデータは読み取れるが、そのデータと一致する、記録情報が存在しない、の2つが存在する。そして、(1)の場合、エラー通知は、たとえば『タグの故障です。新しいタグと交換し、新たにデータを書き込んでください。』となる。
【0050】
また、(2)の場合、エラー通知は、たとえば『この廃棄物(対象物110)は送り先が誤っている可能性があります。センター(サーバ101)へ問い合わせてください。』となる。エラー通知は、ディスプレイ208(後述する図11−1〜図11−4の表示画面1101)に表示してもよく、また音声によってその旨を操作者に報知してもよい。その後、ステップS610へ移行する。
【0051】
ステップS606において、照合ができた場合(ステップS606:Yes)は、その旨を通知する通知処理をおこなう(ステップS609)。通知処理は、具体的には、たとえば、ブザー(チャイム)やランプなどを用いて、操作者に読み取りができたことを認識させるようにする。ここで、ステップS609では、ステップS604による通知処理とは異なる方法(異なるチャイム音を用いる、異なるランプ(色、点滅方法など)を用いるなど)によって通知をすることによって、操作者にそれぞれ異なる通知であることを認識させるようにするとよい。
【0052】
そして、操作者によって読み取り終了指示がなされたか否かを判断し(ステップS610)、未だ、読み取り終了指示がなされていない場合(ステップS610:No)は、ステップS602へ戻って、以後、ステップS602〜ステップS610を繰り返しおこなう。
【0053】
ステップS610において、読み取り終了指示がなされた場合(ステップS610:Yes)は、照合結果をディスプレイ208(後述する図11−1〜図11−4の表示画面1101)に表示(あるいはプリンタ215によって印刷)し(ステップS611)、一連の処理を終了する。
【0054】
(廃棄処理管理装置の外観)
つぎに、廃棄処理管理装置の外観について説明する。図7〜図11−4および図13は、本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の外観の一例を示す説明図である。図7において、廃棄処理管理装置102aは、荷台面701と、R/W702と、R/W支持部703と、表示画面704と、操作ボタン705と、を含む構成となっている。対象物110を荷台面701に乗せると荷台面701にかかる重量を内蔵された重量センサ212(図示を省略)によって検出する。
【0055】
検出された重量は、表示画面704に表示するとともに、内蔵されたメモリ(図示を省略)に記憶し、さらに、R/W702によって対象物110に設けられたRFIDタグ111に書き込みがおこなわれる。図7においてR/W702は、R/W支持部703に3つ備えられている。縦方向に3つ並んで備えられているのは、対象物110を荷台面701に3つ重ねて乗せた場合に、各対象物110にそれぞれ同時にデータの書き込みをおこなうことができるためである。
【0056】
担当者(作業者)は、まず1つ目の対象物110を荷台面701に乗せる。その際、重量センサ212が1つ目の対象物110の重量を計量(検出)する。つぎに、担当者(操作者)は、2つ目の対象物110を1つ目の対象物110の上に重ねて乗せる。その際、重量センサ212は、1つ目と2つ目の対象物110の総重量を計量(検出)する。そして、総重量から1つ目の重量を減算することで2つ目の重量を算出する。3つ目の重量も同様の方法で算出することができる。
【0057】
R/W702の数は3つに限定されるものではなく、対象物110の大きさ、予想重量などによって最適な数を設定するとよい。また、対象物110の大きさ、形状などに適応させるため、R/W支持部703が伸縮してもよく、また、R/W702の位置を可動にしてもよい。さらに、複数の対象物110を積み重ねて計量する場合であっても、あらかじめ各対象物110のRFIDタグ111の各IDナンバーを取得し、一つのR/W702によって、複数の対象物110のRFIDタグ111に対して一括して書き込むような構成としてもよい。
【0058】
図8において、廃棄処理管理装置102bは、取手部801と、フック802と、バネ部材803と、内蔵R/W804と、を含む構成となっている。担当者(操作者)は、フック802を対象物110の所定箇所に引っかけるように固定し、取手部801を掌握し持ち上げることで、対象物110をつり下げる。その際、フック802が対象物110の重さで下方向に移動しようとする力に対応してバネ部材803が伸張する。図示を省略する重量センサ212は、この際のフック802およびバネ部材803にかかる力を検出して対象物110の重量を計量する。
【0059】
そして、検出された重量は、表示画面(図示を省略)に表示するとともに、内蔵されたメモリ(図示を省略)に記憶し、さらに、内蔵R/W804によって対象物110に設けられたRFIDタグ111に書き込みがおこなわれる。対象物110の形状、大きさ、重さによっては、担当者(操作者)は、同一形状の廃棄処理管理装置102bを2つ用いることもできる。
【0060】
その場合、担当者(操作者)は、2つの廃棄処理管理装置102bを一つの対象物110の所定の箇所に引っかけて固定し、両手でそれぞれの廃棄処理管理装置102bの取手部801を掌握して持ち上げる。その際、対象物110の重量は、2つの廃棄処理管理装置102bに分散してしまうので、2つの廃棄処理管理装置102b間を有線または無線によって接続し、分散した重量の総和を当該対象物110の重量とするように計算処理をするとよい。
【0061】
このように、廃棄処理管理装置102bをつり下げ型としたので、担当者(操作者)はこの廃棄処理管理装置102bを用いて、対象物110をつり下げて運搬するだけで、別途特別な操作をすることなく、重量が計量され、計量された重量に関する情報が対象物110に設けられたRFIDタグ111に記録されることになる。
【0062】
図9において、廃棄処理管理装置102cは、シート自体が計量器になっており、シートの所定位置に複数のR/W901と表示画面902が設けられている。対象物110をシートに乗せるとシートにかかる重量を内蔵された重量センサ212(図示を省略)によって検出する。検出された重量は、表示画面902に表示するとともに、内蔵されたメモリ(図示を省略)に記憶し、さらに、R/W901によって対象物110に設けられたRFIDタグ111に書き込みがおこなわれる。
【0063】
図10は、図9で示した廃棄処理管理装置の使用形態の一例を示す説明図である。図10に示すように、対象物110を運搬車両103に積む際は、通常、2名以上の担当者(作業者)1001が作業をおこなう。すなわち、荷台の入口付近に対象物110を乗せる担当と、荷台の入口付近に乗せられた対象物110を荷台の奥へ移動させる担当である。このような作業においては、対象物110は一度は必ず荷台の入口付近に置かれるため、ここにシート型の廃棄処理管理装置102cを設けることで、対象物110を計量するために、担当者(作業者)に別の作業を強いることはない。
【0064】
図11−1〜図11−4において、廃棄処理管理装置102dは、文字や画像を表示する表示画面1101と、操作者がデータを入力する包装フィルム1102とから構成される。また、ネットワーク100との通信は、無線LANやBluetoothなどを用いて実現する。また、廃棄処理管理装置102dには、RFIDタグ111からデータを読み取ったり、RFIDタグ111へデータを書き込むための、R/W209が内蔵されているため、廃棄処理管理装置102d本体を、RFIDタグ111へ近づけることによって、読み込み・書き込みを自動でおこなうことができる。
【0065】
(検品処理の手順)
つぎに、廃棄処理管理装置102dを用いて、対象物110の検品処理の手順について説明する。図12は、本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置を用いた検品処理の別の手順を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、作業者の確認処理をおこなう(ステップS1201)。作業者の確認処理は、まず、作業者にあらかじめ配布したある名札に設けられたバーコードを、廃棄処理管理装置102dに設けられたバーコードリーダー(図示を省略)で読み取ることで、作業者データを入力する。バーコードの代わりに、名札に、RDIDタグを設けてもよい。その場合は、内蔵のR/W209によって、作業者データを読み取る。
【0066】
図11−1の表示画面1101には作業者の確認画面が表示されている。作業者(操作者)は、表示された名前が正しければ、「OK」ボタン1102aを押下して、作業者を決定する。
【0067】
つぎに、排出企業の選択処理をおこなう(ステップS1202)。図11−2の表示画面1101に示すように、作業をしている収集運搬業者が契約している排出企業のみが表示される。したがって、作業者と排出企業を特定することによって、廃棄物の排出ルートが自動的に決定される。
【0068】
そして、廃棄物の種類の確認処理をおこなう(ステップS1203)。図11−3の表示画面1101に示すように、これから検品すべき廃棄物の種類(品目)と総数(個数)が表示される。これらのデータは、図3に示した、記録情報取得部301によって取得された情報に基づくものである。これによって、検品作業の段取りが付けやすくなる。
【0069】
その後、検品作業を実施する(ステップS1204)。図11−4の表示画面1101に示すように、『検品作業中』と表示されるとともに、『R/WをICタグに近づけてください』と表示される。さらに、検品済の廃棄物の数(『30』)と、未検品の数(『9』)と、エラーとなった廃棄物の数(『1』)を、一覧で表示する。そして、未検品がすべて無くなった場合、あるいは、未検品があるにもかかわらず、廃棄物の数が多すぎて、積み残す場合には、「転送」ボタン1102bを押下する。「転送」ボタン1102bの押下を待って(ステップS1205)、作業終了指示があったとみなし(ステップS1205:Yes)、検品データをサーバ101へ転送し(ステップS1206)、一連の処理を終了する。
【0070】
(RFIDタグの設定方法の一例)
つぎに、RFIDタグ111の対象物110への設定方法の一例について説明する。図13は、RFIDタグの対象物への設定方法の一例を示す説明図である。RFIDタグ111を、対象物110を加圧することによって所定の形状を圧縮形成する際に、対象物110を構成する構成物とともに、所定の形状が形成される内部に内包されるようにする。すなわち、図13に示すように、図示を省略する圧縮機によって、廃棄物を圧縮する際に、廃棄物を覆う包装フィルム1301の中にRFIDタグ111をセットする。そして、上記圧縮機によって、圧縮すると、廃棄物が圧縮されてできた圧縮物1300と包装フィルム1301の間にRFIDタグ111が内包される。
【0071】
この際、RFIDタグ111は、包装フィルム1301によって、外気と遮断され、水に濡れることもないため、簡易なコーティング加工が施されているだけでよい。したがって、シール型にする必要もなく、貼り付ける作業も必要ない。また、圧縮物の表面に貼り付ける(手作業などが)必要がないので、摩擦などの外力による破損危険性を低下させることができる。
【0072】
また、RFIDタグ111は、圧縮物1300と包装フィルム1301の間の他、圧縮する前の対象物110の内部に挿入し、その後、圧縮することによって、圧縮物1300内に内包させるようにしてもよい。
【0073】
また、一つの圧縮物1300に対して、複数のRFIDタグ111を内包させるようにしてもよい。この際、IDを同一のものとしてもよく、また異なるIDを付与してもよい。異なるIDを付与する場合は、それぞれがひも付けされていること、すなわち、同一の圧縮物1300に設定(内包)されたものであることをそれぞれのRFIDタグ111に記録しておくとよい。これによって、複数のRFIDタグ111のうちのいくつかが破損した場合であっても、データの読み取りに支障がでない。
【0074】
さらにまた、一つの圧縮物1300に対して、異なる特性を持ったRFIDタグ111を複数当該圧縮物1300に内包するようにしてもよい。これによって、様々な環境下でRFIDタグ111の利用が可能となる。すなわち、読み取り可能距離、耐水性、耐久性などの特性を持ったタグを一つの圧縮物1300に内包させることによって、少なくともいずれか一つが読み取り可能となることで、検品の精度を上げることができる。具体的には、たとえば、13.56メガヘルツと2.45ギガヘルツのRFIDタグを併用したり、シール型RFIDタグと、板型RFIDタグを併用したりすることが考えられる。
【0075】
また、熱を加えただけで、裏面の接着剤(具体的には、たとえばホットメルト接着剤)が溶解し、対象物110への接着が可能となるものであってもよい。これによって、手作業により粘着テープなどで貼り付けるという作業を軽減することができる。ホットメルト接着剤は、具体的には、たとえば、熱可塑性樹脂を主成分とした、有機溶剤を全く含まない、100%固形分の接着剤で、常温では固形または半固形のものである。ホットメルト接着剤は、加熱溶融して塗布し、冷却によって固化し、接着が完了する。
【0076】
また、上記圧縮機に、計量処理と、データの読み出し・書き込み処理機能を待たせてもよい。これによって、圧縮作業の終了時に、自動的に計量作業とRFIDタグ111の読み書き作業をおこなうことができる。
【0077】
以上説明したように、本実施の形態によれば、廃棄の対象となる対象物110に関する情報を、対象物110に設けられたRFIDタグ111に対して記録した廃棄処理管理装置102a〜dから、または、廃棄処理管理102a〜dによって送信された対象物110に関する情報を蓄積するサーバ101から、対象物110に関する記録情報を取得する記録情報取得部301と、RFIDタグ111から、RFIDタグ111に記録された対象物110に関する情報を取得する対象物情報取得部302と、記録情報取得部301によって取得された記録情報と、対象物情報取得部302によって取得された対象物情報とを比較する比較部303と、比較部303によって比較された結果に関する情報を出力する出力部304と、を備えているため、操作者(検品担当者)は、出力部304からの出力を参照することによって、より簡易な作業で対象物の検品管理を効率的かつ確実におこなうことができる。
【0078】
また、本実施の形態によれば、比較部303によって比較された結果、記録情報に該当しなかった対象物110がある場合に、記録情報に基づいて、記録情報に該当しなかった対象物110に設けられた、または新たに設けられるRFIDタグ111に対して、新たに情報を記録する記録部305を備えているため、検品エラーが発生した場合にも、容易にかつ迅速に対応することができ、対象物(廃棄物)110の滞留を防止することができる。
【0079】
また、対象物110に対してRFIDタグ111を複数個設け、対象物情報取得部302が、複数個のうちの少なくとも一つから対象物110に関する情報を取得するため、対象物110に設けられたRFIDタグ111からより確実に対象物情報を取得することができる。
【0080】
また、RFIDタグ111は、対象物110を加圧することによって所定の形状を圧縮形成する際に、対象物110を構成する構成物とともに、所定の形状が形成される内部に内包されるようにすることで、対象物110へのRFIDタグ111の貼り付けなどの作業をする必要が無く、より容易に、RFIDタグ111を対象物110に設けることができる。また、内包されたRFIDタグ111は、外的要因(接触、湿度)による破損・故障を軽減することができるとともに、容易に取り出すことができないという効果も奏する。
【0081】
また、複数個設けられたRFIDタグ111は、少なくとも2種類以上の異なる種類のRFIDタグであってもよく、これによって、様々な環境下に置かれた場合であっても、いずれかのRFIDタグが作動していることが考えられ、より確実に対象物情報を取得することができる。また、それぞれのRFIDタグ111のそれぞれに異なる情報を記憶させることもでき、その場合に、たとえばそれらの異なる情報の組み合わせなどを用いて、対象物情報を暗号化して記憶させておくことも可能である。
【0082】
なお、本実施の形態で説明した廃棄処理管理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
以上のように、本発明にかかる廃棄処理管理装置、廃棄処理管理方法、廃棄処理管理プログラムおよびRFIDタグ設定方法は、物品の流通、運搬、廃棄の際の物品の重量の管理をおこなうシステムに用いるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の実施の形態にかかる廃棄処理管理システムの概要を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の記録情報取得部によって取得されるデータ構成の一例を示す説明図である。
【図5】RFIDタグに記録されているデータ構成の一例を示す説明図である。
【図6】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の外観の一例を示す説明図である。
【図8】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の外観の別の一例を示す説明図である。
【図9】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の外観の別の一例を示す説明図である。
【図10】図9で示した廃棄処理管理装置の使用形態の一例を示す説明図である。
【図11−1】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の外観の別の一例を示す説明図である。
【図11−2】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の外観の別の一例を示す説明図である。
【図11−3】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の外観の別の一例を示す説明図である。
【図11−4】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置の外観の別の一例を示す説明図である。
【図12】本実施の形態にかかる廃棄処理管理装置を用いた検品処理の別の手順を示すフローチャートである。
【図13】RFIDタグの対象物への設定方法の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0085】
100 ネットワーク
101 サーバ
102a,102b,102c,102d 廃棄処理管理装置
103 運搬車両
104 処理場
110 対象物
111 RFIDタグ
301 記録情報取得部
302 対象物情報取得部
303 比較部
304 出力部
305 記録部
1101 表示画面
1102 包装フィルム
1300 圧縮物
1301 包装フィルム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄の対象となる対象物に関する情報を、当該対象物に設けられたRFID(Radio Frequency ID)タグに対して記録した記録装置から、または、当該記録装置によって送信された前記対象物に関する情報を蓄積するデータベースから、前記対象物に関する記録情報を取得する記録情報取得手段と、
前記RFIDタグから、当該RFIDタグに記録された前記対象物に関する情報を取得する対象物情報取得手段と、
前記記録情報取得手段によって取得された記録情報と、前記対象物情報取得手段によって取得された対象物情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段によって比較された結果に関する情報を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする廃棄処理管理装置。
【請求項2】
前記比較手段によって比較された結果、前記記録情報に該当しなかった対象物がある場合に、前記記録情報に基づいて、前記記録情報に該当しなかった対象物に設けられた、または新たに設けられるRFIDタグに対して、新たに情報を記録する記録手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の廃棄処理管理装置。
【請求項3】
前記対象物に対して前記RFIDタグを複数個設け、
前記対象物情報取得手段は、前記複数個のうちの少なくとも一つから前記対象物に関する情報を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄処理管理装置。
【請求項4】
前記RFIDタグは、前記対象物を加圧することによって所定の形状を圧縮形成する際に、前記対象物を構成する構成物とともに、前記所定の形状が形成される内部に内包されるようにすることで、前記対象物に設けることを特徴とする請求項3に記載の廃棄処理管理装置。
【請求項5】
複数個設けられた前記RFIDタグは、少なくとも2種類以上の異なる種類のRFIDタグであることを特徴とする請求項3または4に記載の廃棄処理管理装置。
【請求項6】
廃棄の対象となる対象物に関する情報を、当該対象物に設けられたRFID(Radio Frequency ID)タグに対して記録した記録装置から、または、当該記録装置によって送信された前記対象物に関する情報を蓄積するデータベースから、前記対象物に関する記録情報を取得する記録情報取得工程と、
前記RFIDタグから、当該RFIDタグに記録された前記対象物に関する情報を取得する対象物情報取得工程と、
前記記録情報取得工程によって取得された記録情報と、前記対象物情報取得工程によって取得された対象物情報とを比較する比較工程と、
前記比較工程によって比較された結果に関する情報を出力する出力工程と、
を含んだことを特徴とする廃棄処理管理方法。
【請求項7】
前記比較工程によって比較された結果、前記記録情報に該当しなかった対象物がある場合に、前記記録情報に基づいて、前記記録情報に該当しなかった対象物に設けられた、または新たに設けられるRFIDタグに対して、新たに情報を記録する記録工程を含んだことを特徴とする請求項6に記載の廃棄処理管理方法。
【請求項8】
前記請求項6または7のいずれか一つの廃棄処理管理方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とする廃棄処理管理プログラム。
【請求項9】
廃棄の対象となる対象物に対してRFID(Radio Frequency ID)タグを設けるRFIDタグ設定方法であって、
前記RFIDタグを、前記対象物を加圧することによって所定の形状を圧縮形成する際に、前記対象物を構成する構成物とともに、前記所定の形状が形成される内部に内包されるようにすることで、前記対象物に設けることを特徴とするRFIDタグ設定方法。
【請求項10】
複数個設けられた前記RFIDタグは、少なくとも2種類以上の異なる種類のRFIDタグであることを特徴とする請求項9に記載のRFIDタグ設定方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図11−3】
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【図11−4】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−298528(P2006−298528A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−120117(P2005−120117)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】