建材の組み合わせ
【課題】 従来に比較して施工が楽に出来る建材の組み合わせを提供する。
【解決手段】 建物2の壁3に固定される基板7と、該基板7に係合器31を介して係合・分離自在となされた装飾パネル10とを有している。前記係合器31は前記基板7又は装飾パネル10のいずれか一方に設けられるフック39を有するフック部材37と、同他方に設けられるフック係合部33を有する受け部材32とを備えている。前記フック39をフック係合部33に係合させることにより装飾パネル10は基板7に係合させられる。
【解決手段】 建物2の壁3に固定される基板7と、該基板7に係合器31を介して係合・分離自在となされた装飾パネル10とを有している。前記係合器31は前記基板7又は装飾パネル10のいずれか一方に設けられるフック39を有するフック部材37と、同他方に設けられるフック係合部33を有する受け部材32とを備えている。前記フック39をフック係合部33に係合させることにより装飾パネル10は基板7に係合させられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建物の壁に装飾壁を構成するための建材の組み合わせに関する。
【背景技術】
【0002】
装飾壁を構成するための従来の建材の組み合わせとして特許文献1に示すものが知られている。
即ち、建物の壁に固定される複数本の柱材と、該柱材に係合器を介して着脱自在に取り付けられる複数枚の正面視矩形の装飾パネルとを有している。前記係合器は、装飾パネルの後面に設けられた先端が下向きのフックを有するフック部材と、前記柱材に形成されたフック係合部を有する受け部材とを有している。
【0003】
前記建材の組み合わせの施工方法を説明する。まず、2本の柱材を設定間隔で鉛直に立て建物の壁に固定する。その後、装飾パネルのフックをフック係合部に係合させる。
【特許文献1】特開2002−220912号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の建材の組み合わせには以下の如き問題があった。
即ち、別の部材である2本の柱材を鉛直に立てる作業は水準器を用いても素人では困難な作業であった。また、2本の柱材が鉛直(平行)でなければ、フックがフック係合部に係合しないというような事態が発生するおそれがあった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は、柱材の代わりに基板を使用することにより、従来に比較して施工が楽に出来る建材の組み合わせを提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、受け部材の固定を、基板の固定に伴って出来るようにすることにより、受け部材の固定のためのねじ・くぎを必要としない建材の組み合わせを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、装飾パネルの後面に後方に開放した凹所を形成し、該凹所にフック部材及び受け部材が嵌まるようにすることにより、基板と装飾パネルとを密着させることが出来る建材の組み合わせを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、フック部材の固定を、基板の固定に伴って出来るようにすることにより、フック部材の固定のためのねじ・くぎを必要としない建材の組み合わせを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、装飾パネルの後面に後方に開放した凹所を形成し、該凹所に受け部材及びフック部材が嵌まるようにすることにより、基板と装飾パネルとを密着させることが出来る建材の組み合わせを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は前記目的を達成するために以下の如き手段を採用した。
第1の発明に係る建材の組み合わせは、建物の壁に固定される基板と、該基板に係合器を介して係合・分離自在となされた装飾パネルとを有し、前記係合器は前記基板又は装飾パネルのいずれか一方に設けられるフックを有するフック部材と、同他方に設けられるフック係合部を有する受け部材とを備えていることを特徴とする。
【0011】
第2の発明に係る建材の組み合わせは、前記基板に厚さ方向に貫通する孔が形成され、前記受け部材は、平面視U字状のフック係合部と、該フック係合部の端縁に連設された2つの抜止片とを有し、前記フック係合部は前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、前記フック部材は前記装飾パネルに前記フックの先端が下向きとなるようにして設けられていることを特徴とする。
【0012】
第3の発明に係る建材の組み合わせは、前記装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記フック部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記フックの下方に前記フック係合部の前面露出部が嵌まる空間が形成されていることを特徴とする。
【0013】
第4の発明に係る建材の組み合わせは、前記基板に厚さ方向に貫通する孔が形成され、前記フック部材は、基部と、該基部の前部に設けられたフックと、前記基部の後部に連設された2つの抜止片とを有しており、前記フック及び基部は、前記フックの先端を上向きとして前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、前記受け部材は前記装飾パネルに設けられていることを特徴とする。
【0014】
第5の発明に係る建材の組み合わせは、前記装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記受け部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記受け部材の下方に前記フック及び基部の前面露出部が嵌まる空間が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
第1の発明によれば、1つの部材である基板を建物の壁に鉛直に固定すればよいので、換言すれば、別部材である2本の柱材を設定間隔で鉛直に立てて建物の壁に固定するという作業が不要であるので、従来に比較して施工が行いやすい。
【0016】
第2の発明によれば、フック係合部は前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、抜止片は孔の縁部に当接するようになされているので、フック係合部を基板の後面から孔に嵌めた後、建物の壁に基板を固定すれば、受け部材の固定が出来るので、受け部材の固定のためのねじ・くぎを必要としない。
【0017】
第3の発明によれば、装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記フック部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記フックの下方に前記フック係合部の前面露出部が嵌まる空間が形成されているので、即ち、基板と装飾パネルとの間にフック部材及び受け部材が突出しないので、基板と装飾パネルを密着させることが出来る。
【0018】
第4の発明によれば、フック及び基部は、前記フックの先端を上向きとして前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、抜止片は孔の縁部に当接するようになされているので、フック及び基部を基板の後面から孔に嵌めた後、建物の壁に基板を固定すれば、フック部材の固定が出来るので、フック部材の固定のためのねじ・くぎを必要としない。
【0019】
第5の発明によれば、装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記受け部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記受け部材の下方に前記フック及び基部の前面露出部が嵌まる空間が形成されているので、即ち、基板と装飾パネルとの間にフック部材及び受け部材が突出しないので、基板と装飾パネルを密着させることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態の施工完了後を示す正面図、図2は図1のII−II線拡大断面図である。図1及び図2に示すごとく、建物2の壁3の後面(後とは図2の上側を、前とは同図下側をいう。)には、左右(左とは図1の左側を、右とは同図右側をいう。)方向に約45cm間隔で間柱4が設けられている。
【0021】
前記壁3の前面に基板7が複数のねじ8により取り付けられている。前記基板7の正面視形状は正方形であり、該基板7の左右長さは、間柱4の取り付け間隔の2倍と間柱4の左右長さとの和以上となされている。前記ねじ8は、前記基板7を通じて間柱4にねじ嵌められている。
【0022】
前記基板7の素材としては、合板、MDF等の木質系板が好適であるが、合成樹脂製板又は金属製板であってもよい。前記基板7の素材が木質系板材であれば、ねじ8のための孔を基板7に予め形成しておかなくても、ねじ8により基板7に孔を形成することが出来る。他方、前記基板7の素材が硬質の合成樹脂製板又は金属製板である場合、ねじ8のための孔を基板7に形成しておくことが必要である。その際、間柱4の間隔が約45cmであったり、約50cmであったりするので、いずれの場合であっても、出来る限り施工現場での孔あけ加工をしなくて済むように、その間隔を考慮した多数の孔(余分な孔を含む)をあけておくことが好ましい。
【0023】
前記基板7の重量は、1人の作業員が持つことが出来る程度の重量である15kg以下が好ましい。
【0024】
前記基板7の前面に4枚の装飾パネル10が後述する係合器31を介して係合・分離自在に取り付けられている。
【0025】
前記装飾パネル10の正面視形状は基板7の4分の1程度の大きさの正方形である。図1及び図7に示すごとく、前記各装飾パネル10には軸長方向を左右方向に向けた上下2本の金属製のレール11が設けられ、所望のレール11には棚12が取り付けられる。
【0026】
前記装飾パネル10の素材は合板、MDF等の木質系板である。なお、装飾パネル10を鏡、コルク板、合成樹脂製板、金属製板(鉄板、ステンレス板、金属製多孔板)、陶板で構成してもよく、また、木質系板に単色の装飾布を面接合ファスナにより着脱自在としたもので構成してもよい。異なる色、つや、素材からなる種々の装飾パネル10を組み合わせることにより、個性的で且つ変化に富んだインテリアとして優れた装飾壁を得ることが出来る。
【0027】
図3は図1のIII−III線拡大断面図、図4は図3のIV−IV線断面図、図5は図3のV−V線断面図、図6は係合器が係合する前の状態を示す縦断面図である。図1及び図3〜図5に示すごとく、前記基板7には1枚の装飾パネル10に設けられた4個の係合器31のフック部材37に対応して前後方向に貫通し且つフック係合部33の通過を許容する形状となされた4個で1組の孔15が、4組形成されている。後述するようにして孔15を利用して係合器31の一方の構成部材である金属製の受け部材32が基板7に取り付けられている。前記受け部材32は、平面視U字状のフック係合部33と、該フック係合部33の後部の左右縁に連設された左右の抜止片34とを有している。
【0028】
前記フック係合部33は基板7の後面から孔15に嵌められ、フック係合部33の前部は基板7の前面から露出するようになされている。前記抜止片34は孔15の縁部に当接するようになされている。そして、フック係合部33を基板7の後面から孔15に嵌めた後、基板7を壁3に固定すると、抜止片34は、孔15の縁部と壁3とにより挟持・固定される。このようにして、基板7に受け部材32は固定される。
【0029】
前記装飾パネル10の後面に後方に開放した凹所17が孔15に対応するようにして4個形成されている。該凹所17は、左右方向に長い上部17aと、該上部17aに繋がる左右幅が狭まった中央部17bと、該中央部17bに繋がる左右幅が下に向かってテーパー状に広がった部分を有する下部17cとを有している。
【0030】
前記凹所17の上部17aに係合器31の他方の構成部材である金属製のフック部材37が取り付けられている。該フック部材37は、平面視略逆U字状の基部38と、該基部38の後部に下向きに連設されたフック39と、前記基部38の前部の左右縁に連設され且つ前後方向に貫通するねじ挿通孔41を有する取付部40とを有している。図3に示すごとく、前記フック39の下側部(全体長さの3分の2程度の下側部)は後方に向かって下り傾斜となされ、また、図4に示すごとく、フック39の下向き先端部は背面視において左右方向の中央に向かって先細となる形状となされている。前記フック39の先端が装飾パネル10の後面を含む仮想面に位置する状態で、フック部材37は、凹所17の上部17aにねじ43により固定されている。
【0031】
図6に示すごとく、フック39とフック係合部33とを上下にずらせて基板7に装飾パネル10を重ねた際に、フック係合部33の前面露出部は凹所17の下部17cに嵌まるようになされている。図6の状態から、装飾パネル10を下向きに移動させると、フック39がフック係合部33に係合して図3に示す状態となる。その際、下部17cのテーパー部はフック係合部33が左右に偏っていた場合、フック係合部33を中央部17bに案内する作用をなす。前記中央部17bの左右幅はフック係合部33の左右方向の外法寸法よりやや大きくなされている。
【0032】
次に、第1の実施の形態の施工方法を説明する。
なお、前記フック部材37は工場において装飾パネル10に取り付けられる。
前記壁3に基板7を、受け部材32を孔15に嵌めた状態で取り付ける。
その後、フック39をフック係合部33に係合させることにより、装飾パネル10を基板7に取り付ける。
【0033】
[第2の実施の形態]
図8は本発明の第2の実施の形態を示す要部縦断面図、図9は図8のIX−IX線断面図、図10は図8のX−X線断面図、図11は図8のXI−XI線断面図である。図8〜図11に示すごとく、後述するようにして孔15を利用して係合器46の一方の構成部材である金属製のフック部材52が基板7に取り付けられている。前記フック部材52は、平面視U字状の基部53と、該基部53の前部(前とは図8左側を、後とは同図右側をいう。)に上向きに連設されたフック54と、前記基部53の後部の左右縁(左とは図11の上側を、右とは同図下側をいう。)に連設された左右の抜止片55とを有している。
【0034】
前記基板7に形成された孔15は、フック54及び基部53の通過を許容する形状となされている。
【0035】
前記フック54及び基部53は基板7の後面から孔15に嵌められ、フック54及び基部53の前部は基板7の前面から露出するようになされている。前記抜止片55は孔15の縁部に当接するようになされている。そして、フック54及び基部53を基板7の後面から孔15に嵌めた後、基板7を壁3に固定すると、抜止片55は、孔15の縁部と壁3とにより挟持・固定される。このようにして、基板7にフック部材52は固定される。
【0036】
前記係合器46の他方の構成部材である金属製の受け部材47は、平面視略逆U字状のフック係合部48と、該フック係合部48の前部の左右縁に連設され且つ前後方向に貫通するねじ挿通孔50を有する取付部49とを有している。前記受け部材47は、ねじ挿通孔50を貫通して装飾パネル10にねじ嵌められたねじ43により、装飾パネル10の凹所19に嵌入状態で固定される。なお、フック係合部48の後面は装飾パネル10の後面を含む仮想面と重なるようになされている。
【0037】
前記装飾パネル10の後面に形成された後方に開放した凹所19は、左右方向に長い上部19aと、該上部19aに繋がる左右幅が狭まった上下に長い下部19bと有している。
【0038】
前記フック係合部48とフック54とを上下にずらせて基板7に装飾パネル10を重ねた際に、フック54及び基部53の前面露出部は凹所19の下部19bに嵌まるようになされている。その状態から、装飾パネル10を下向きに移動させると、フック54がフック係合部48に係合して図8に示す状態となる。
【0039】
なお、その他の構成及び作用は第1の実施の形態と同様であるため、同様の構成については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0040】
[第3の実施の形態]
図12は本発明の第3の実施の形態を示す正面図、図13は図12のXIII−XIII線拡大断面図である。第3の実施の形態の装飾パネル10Aは第1の実施の形態の装飾パネル10と構造は同じであるが大きさが相違し、装飾パネル10Aは基板7とほぼ等しい正面視正方形をしている。
【0041】
図6、図12及び図13を参照しつつ第3の実施の形態の施工方法について説明する。
壁3に基板7を第1の実施の形態の施工方法と同様にして取り付ける。
その後、基板7の下部に形成された2個の孔22に金属製の仮載せピン23を嵌めた後、該仮載せピン23に装飾パネル10Aを載せる。この状態でフック部材37と受け部材32との位置関係は図6に示す状態となる。装飾パネル10Aを仮載せピン23に暫定的に支持させることなく、大きくなった分だけ重量が重くなった装飾パネル10Aを持ち上げて支持した状態でフック39とフック係合部33との位置合わせをすることは困難であるが、前記のごとく装飾パネル10Aを一旦仮載せピン23に載せることにより、フック39とフック係合部33との位置合わせを少ない労力で容易に行うことが出来る。
その後、仮載せピン23を抜き取り、フック39をフック係合部33に係合させる。
【0042】
なお、その他の構成及び作用は第1の実施の形態と同様であるため、同様の構成については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0043】
フック部材及び受け部材は合成樹脂製であってもよい。仮載せピンは合成樹脂製又は木質系素材製であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1の実施の形態の施工完了後を示す正面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】係合器が係合する前の状態を示す縦断面図である。
【図7】図1のVII−VII線拡大断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す要部縦断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【図11】図8のXI−XI線断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示す正面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線拡大断面図である。
【符号の説明】
【0045】
2 建物
3 壁
7 基板
10 装飾パネル
31 係合器
32 受け部材
33 フック係合部
34 抜止片
37 フック部材
38 基部
39 フック
40 取付部
41 ねじ挿通孔
【技術分野】
【0001】
本発明は建物の壁に装飾壁を構成するための建材の組み合わせに関する。
【背景技術】
【0002】
装飾壁を構成するための従来の建材の組み合わせとして特許文献1に示すものが知られている。
即ち、建物の壁に固定される複数本の柱材と、該柱材に係合器を介して着脱自在に取り付けられる複数枚の正面視矩形の装飾パネルとを有している。前記係合器は、装飾パネルの後面に設けられた先端が下向きのフックを有するフック部材と、前記柱材に形成されたフック係合部を有する受け部材とを有している。
【0003】
前記建材の組み合わせの施工方法を説明する。まず、2本の柱材を設定間隔で鉛直に立て建物の壁に固定する。その後、装飾パネルのフックをフック係合部に係合させる。
【特許文献1】特開2002−220912号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来の建材の組み合わせには以下の如き問題があった。
即ち、別の部材である2本の柱材を鉛直に立てる作業は水準器を用いても素人では困難な作業であった。また、2本の柱材が鉛直(平行)でなければ、フックがフック係合部に係合しないというような事態が発生するおそれがあった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は、柱材の代わりに基板を使用することにより、従来に比較して施工が楽に出来る建材の組み合わせを提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、受け部材の固定を、基板の固定に伴って出来るようにすることにより、受け部材の固定のためのねじ・くぎを必要としない建材の組み合わせを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、装飾パネルの後面に後方に開放した凹所を形成し、該凹所にフック部材及び受け部材が嵌まるようにすることにより、基板と装飾パネルとを密着させることが出来る建材の組み合わせを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、フック部材の固定を、基板の固定に伴って出来るようにすることにより、フック部材の固定のためのねじ・くぎを必要としない建材の組み合わせを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、装飾パネルの後面に後方に開放した凹所を形成し、該凹所に受け部材及びフック部材が嵌まるようにすることにより、基板と装飾パネルとを密着させることが出来る建材の組み合わせを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は前記目的を達成するために以下の如き手段を採用した。
第1の発明に係る建材の組み合わせは、建物の壁に固定される基板と、該基板に係合器を介して係合・分離自在となされた装飾パネルとを有し、前記係合器は前記基板又は装飾パネルのいずれか一方に設けられるフックを有するフック部材と、同他方に設けられるフック係合部を有する受け部材とを備えていることを特徴とする。
【0011】
第2の発明に係る建材の組み合わせは、前記基板に厚さ方向に貫通する孔が形成され、前記受け部材は、平面視U字状のフック係合部と、該フック係合部の端縁に連設された2つの抜止片とを有し、前記フック係合部は前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、前記フック部材は前記装飾パネルに前記フックの先端が下向きとなるようにして設けられていることを特徴とする。
【0012】
第3の発明に係る建材の組み合わせは、前記装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記フック部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記フックの下方に前記フック係合部の前面露出部が嵌まる空間が形成されていることを特徴とする。
【0013】
第4の発明に係る建材の組み合わせは、前記基板に厚さ方向に貫通する孔が形成され、前記フック部材は、基部と、該基部の前部に設けられたフックと、前記基部の後部に連設された2つの抜止片とを有しており、前記フック及び基部は、前記フックの先端を上向きとして前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、前記受け部材は前記装飾パネルに設けられていることを特徴とする。
【0014】
第5の発明に係る建材の組み合わせは、前記装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記受け部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記受け部材の下方に前記フック及び基部の前面露出部が嵌まる空間が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
第1の発明によれば、1つの部材である基板を建物の壁に鉛直に固定すればよいので、換言すれば、別部材である2本の柱材を設定間隔で鉛直に立てて建物の壁に固定するという作業が不要であるので、従来に比較して施工が行いやすい。
【0016】
第2の発明によれば、フック係合部は前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、抜止片は孔の縁部に当接するようになされているので、フック係合部を基板の後面から孔に嵌めた後、建物の壁に基板を固定すれば、受け部材の固定が出来るので、受け部材の固定のためのねじ・くぎを必要としない。
【0017】
第3の発明によれば、装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記フック部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記フックの下方に前記フック係合部の前面露出部が嵌まる空間が形成されているので、即ち、基板と装飾パネルとの間にフック部材及び受け部材が突出しないので、基板と装飾パネルを密着させることが出来る。
【0018】
第4の発明によれば、フック及び基部は、前記フックの先端を上向きとして前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、抜止片は孔の縁部に当接するようになされているので、フック及び基部を基板の後面から孔に嵌めた後、建物の壁に基板を固定すれば、フック部材の固定が出来るので、フック部材の固定のためのねじ・くぎを必要としない。
【0019】
第5の発明によれば、装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記受け部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記受け部材の下方に前記フック及び基部の前面露出部が嵌まる空間が形成されているので、即ち、基板と装飾パネルとの間にフック部材及び受け部材が突出しないので、基板と装飾パネルを密着させることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態の施工完了後を示す正面図、図2は図1のII−II線拡大断面図である。図1及び図2に示すごとく、建物2の壁3の後面(後とは図2の上側を、前とは同図下側をいう。)には、左右(左とは図1の左側を、右とは同図右側をいう。)方向に約45cm間隔で間柱4が設けられている。
【0021】
前記壁3の前面に基板7が複数のねじ8により取り付けられている。前記基板7の正面視形状は正方形であり、該基板7の左右長さは、間柱4の取り付け間隔の2倍と間柱4の左右長さとの和以上となされている。前記ねじ8は、前記基板7を通じて間柱4にねじ嵌められている。
【0022】
前記基板7の素材としては、合板、MDF等の木質系板が好適であるが、合成樹脂製板又は金属製板であってもよい。前記基板7の素材が木質系板材であれば、ねじ8のための孔を基板7に予め形成しておかなくても、ねじ8により基板7に孔を形成することが出来る。他方、前記基板7の素材が硬質の合成樹脂製板又は金属製板である場合、ねじ8のための孔を基板7に形成しておくことが必要である。その際、間柱4の間隔が約45cmであったり、約50cmであったりするので、いずれの場合であっても、出来る限り施工現場での孔あけ加工をしなくて済むように、その間隔を考慮した多数の孔(余分な孔を含む)をあけておくことが好ましい。
【0023】
前記基板7の重量は、1人の作業員が持つことが出来る程度の重量である15kg以下が好ましい。
【0024】
前記基板7の前面に4枚の装飾パネル10が後述する係合器31を介して係合・分離自在に取り付けられている。
【0025】
前記装飾パネル10の正面視形状は基板7の4分の1程度の大きさの正方形である。図1及び図7に示すごとく、前記各装飾パネル10には軸長方向を左右方向に向けた上下2本の金属製のレール11が設けられ、所望のレール11には棚12が取り付けられる。
【0026】
前記装飾パネル10の素材は合板、MDF等の木質系板である。なお、装飾パネル10を鏡、コルク板、合成樹脂製板、金属製板(鉄板、ステンレス板、金属製多孔板)、陶板で構成してもよく、また、木質系板に単色の装飾布を面接合ファスナにより着脱自在としたもので構成してもよい。異なる色、つや、素材からなる種々の装飾パネル10を組み合わせることにより、個性的で且つ変化に富んだインテリアとして優れた装飾壁を得ることが出来る。
【0027】
図3は図1のIII−III線拡大断面図、図4は図3のIV−IV線断面図、図5は図3のV−V線断面図、図6は係合器が係合する前の状態を示す縦断面図である。図1及び図3〜図5に示すごとく、前記基板7には1枚の装飾パネル10に設けられた4個の係合器31のフック部材37に対応して前後方向に貫通し且つフック係合部33の通過を許容する形状となされた4個で1組の孔15が、4組形成されている。後述するようにして孔15を利用して係合器31の一方の構成部材である金属製の受け部材32が基板7に取り付けられている。前記受け部材32は、平面視U字状のフック係合部33と、該フック係合部33の後部の左右縁に連設された左右の抜止片34とを有している。
【0028】
前記フック係合部33は基板7の後面から孔15に嵌められ、フック係合部33の前部は基板7の前面から露出するようになされている。前記抜止片34は孔15の縁部に当接するようになされている。そして、フック係合部33を基板7の後面から孔15に嵌めた後、基板7を壁3に固定すると、抜止片34は、孔15の縁部と壁3とにより挟持・固定される。このようにして、基板7に受け部材32は固定される。
【0029】
前記装飾パネル10の後面に後方に開放した凹所17が孔15に対応するようにして4個形成されている。該凹所17は、左右方向に長い上部17aと、該上部17aに繋がる左右幅が狭まった中央部17bと、該中央部17bに繋がる左右幅が下に向かってテーパー状に広がった部分を有する下部17cとを有している。
【0030】
前記凹所17の上部17aに係合器31の他方の構成部材である金属製のフック部材37が取り付けられている。該フック部材37は、平面視略逆U字状の基部38と、該基部38の後部に下向きに連設されたフック39と、前記基部38の前部の左右縁に連設され且つ前後方向に貫通するねじ挿通孔41を有する取付部40とを有している。図3に示すごとく、前記フック39の下側部(全体長さの3分の2程度の下側部)は後方に向かって下り傾斜となされ、また、図4に示すごとく、フック39の下向き先端部は背面視において左右方向の中央に向かって先細となる形状となされている。前記フック39の先端が装飾パネル10の後面を含む仮想面に位置する状態で、フック部材37は、凹所17の上部17aにねじ43により固定されている。
【0031】
図6に示すごとく、フック39とフック係合部33とを上下にずらせて基板7に装飾パネル10を重ねた際に、フック係合部33の前面露出部は凹所17の下部17cに嵌まるようになされている。図6の状態から、装飾パネル10を下向きに移動させると、フック39がフック係合部33に係合して図3に示す状態となる。その際、下部17cのテーパー部はフック係合部33が左右に偏っていた場合、フック係合部33を中央部17bに案内する作用をなす。前記中央部17bの左右幅はフック係合部33の左右方向の外法寸法よりやや大きくなされている。
【0032】
次に、第1の実施の形態の施工方法を説明する。
なお、前記フック部材37は工場において装飾パネル10に取り付けられる。
前記壁3に基板7を、受け部材32を孔15に嵌めた状態で取り付ける。
その後、フック39をフック係合部33に係合させることにより、装飾パネル10を基板7に取り付ける。
【0033】
[第2の実施の形態]
図8は本発明の第2の実施の形態を示す要部縦断面図、図9は図8のIX−IX線断面図、図10は図8のX−X線断面図、図11は図8のXI−XI線断面図である。図8〜図11に示すごとく、後述するようにして孔15を利用して係合器46の一方の構成部材である金属製のフック部材52が基板7に取り付けられている。前記フック部材52は、平面視U字状の基部53と、該基部53の前部(前とは図8左側を、後とは同図右側をいう。)に上向きに連設されたフック54と、前記基部53の後部の左右縁(左とは図11の上側を、右とは同図下側をいう。)に連設された左右の抜止片55とを有している。
【0034】
前記基板7に形成された孔15は、フック54及び基部53の通過を許容する形状となされている。
【0035】
前記フック54及び基部53は基板7の後面から孔15に嵌められ、フック54及び基部53の前部は基板7の前面から露出するようになされている。前記抜止片55は孔15の縁部に当接するようになされている。そして、フック54及び基部53を基板7の後面から孔15に嵌めた後、基板7を壁3に固定すると、抜止片55は、孔15の縁部と壁3とにより挟持・固定される。このようにして、基板7にフック部材52は固定される。
【0036】
前記係合器46の他方の構成部材である金属製の受け部材47は、平面視略逆U字状のフック係合部48と、該フック係合部48の前部の左右縁に連設され且つ前後方向に貫通するねじ挿通孔50を有する取付部49とを有している。前記受け部材47は、ねじ挿通孔50を貫通して装飾パネル10にねじ嵌められたねじ43により、装飾パネル10の凹所19に嵌入状態で固定される。なお、フック係合部48の後面は装飾パネル10の後面を含む仮想面と重なるようになされている。
【0037】
前記装飾パネル10の後面に形成された後方に開放した凹所19は、左右方向に長い上部19aと、該上部19aに繋がる左右幅が狭まった上下に長い下部19bと有している。
【0038】
前記フック係合部48とフック54とを上下にずらせて基板7に装飾パネル10を重ねた際に、フック54及び基部53の前面露出部は凹所19の下部19bに嵌まるようになされている。その状態から、装飾パネル10を下向きに移動させると、フック54がフック係合部48に係合して図8に示す状態となる。
【0039】
なお、その他の構成及び作用は第1の実施の形態と同様であるため、同様の構成については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0040】
[第3の実施の形態]
図12は本発明の第3の実施の形態を示す正面図、図13は図12のXIII−XIII線拡大断面図である。第3の実施の形態の装飾パネル10Aは第1の実施の形態の装飾パネル10と構造は同じであるが大きさが相違し、装飾パネル10Aは基板7とほぼ等しい正面視正方形をしている。
【0041】
図6、図12及び図13を参照しつつ第3の実施の形態の施工方法について説明する。
壁3に基板7を第1の実施の形態の施工方法と同様にして取り付ける。
その後、基板7の下部に形成された2個の孔22に金属製の仮載せピン23を嵌めた後、該仮載せピン23に装飾パネル10Aを載せる。この状態でフック部材37と受け部材32との位置関係は図6に示す状態となる。装飾パネル10Aを仮載せピン23に暫定的に支持させることなく、大きくなった分だけ重量が重くなった装飾パネル10Aを持ち上げて支持した状態でフック39とフック係合部33との位置合わせをすることは困難であるが、前記のごとく装飾パネル10Aを一旦仮載せピン23に載せることにより、フック39とフック係合部33との位置合わせを少ない労力で容易に行うことが出来る。
その後、仮載せピン23を抜き取り、フック39をフック係合部33に係合させる。
【0042】
なお、その他の構成及び作用は第1の実施の形態と同様であるため、同様の構成については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0043】
フック部材及び受け部材は合成樹脂製であってもよい。仮載せピンは合成樹脂製又は木質系素材製であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1の実施の形態の施工完了後を示す正面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】係合器が係合する前の状態を示す縦断面図である。
【図7】図1のVII−VII線拡大断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示す要部縦断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【図11】図8のXI−XI線断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示す正面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線拡大断面図である。
【符号の説明】
【0045】
2 建物
3 壁
7 基板
10 装飾パネル
31 係合器
32 受け部材
33 フック係合部
34 抜止片
37 フック部材
38 基部
39 フック
40 取付部
41 ねじ挿通孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の壁に固定される基板と、該基板に係合器を介して係合・分離自在となされた装飾パネルとを有し、前記係合器は前記基板又は装飾パネルのいずれか一方に設けられるフックを有するフック部材と、同他方に設けられるフック係合部を有する受け部材とを備えていることを特徴とする建材の組み合わせ。
【請求項2】
前記基板に厚さ方向に貫通する孔が形成され、前記受け部材は、平面視U字状のフック係合部と、該フック係合部の端縁に連設された2つの抜止片とを有し、前記フック係合部は前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、前記フック部材は前記装飾パネルに前記フックの先端が下向きとなるようにして設けられている請求項1記載の建材の組み合わせ。
【請求項3】
前記装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記フック部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記フックの下方に前記フック係合部の前面露出部が嵌まる空間が形成されている請求項2記載の建材の組み合わせ。
【請求項4】
前記基板に厚さ方向に貫通する孔が形成され、前記フック部材は、基部と、該基部の前部に設けられたフックと、前記基部の後部に連設された2つの抜止片とを有しており、前記フック及び基部は、前記フックの先端を上向きとして前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、前記受け部材は前記装飾パネルに設けられている請求項1記載の建材の組み合わせ。
【請求項5】
前記装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記受け部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記受け部材の下方に前記フック及び基部の前面露出部が嵌まる空間が形成されている請求項4記載の建材の組み合わせ。
【請求項1】
建物の壁に固定される基板と、該基板に係合器を介して係合・分離自在となされた装飾パネルとを有し、前記係合器は前記基板又は装飾パネルのいずれか一方に設けられるフックを有するフック部材と、同他方に設けられるフック係合部を有する受け部材とを備えていることを特徴とする建材の組み合わせ。
【請求項2】
前記基板に厚さ方向に貫通する孔が形成され、前記受け部材は、平面視U字状のフック係合部と、該フック係合部の端縁に連設された2つの抜止片とを有し、前記フック係合部は前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、前記フック部材は前記装飾パネルに前記フックの先端が下向きとなるようにして設けられている請求項1記載の建材の組み合わせ。
【請求項3】
前記装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記フック部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記フックの下方に前記フック係合部の前面露出部が嵌まる空間が形成されている請求項2記載の建材の組み合わせ。
【請求項4】
前記基板に厚さ方向に貫通する孔が形成され、前記フック部材は、基部と、該基部の前部に設けられたフックと、前記基部の後部に連設された2つの抜止片とを有しており、前記フック及び基部は、前記フックの先端を上向きとして前記基板の後面から前記孔に嵌められて前面から露出するようになされ、前記受け部材は前記装飾パネルに設けられている請求項1記載の建材の組み合わせ。
【請求項5】
前記装飾パネルの後面に後方に開放した凹所が形成され、該凹所に前記受け部材が嵌入・固定され、前記凹所の前記受け部材の下方に前記フック及び基部の前面露出部が嵌まる空間が形成されている請求項4記載の建材の組み合わせ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−241949(P2006−241949A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−63104(P2005−63104)
【出願日】平成17年3月7日(2005.3.7)
【出願人】(000000413)永大産業株式会社 (243)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月7日(2005.3.7)
【出願人】(000000413)永大産業株式会社 (243)
【Fターム(参考)】
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