建築用装飾建材
【課題】 容易に希望の形状に成形でき、表現やデザインが自由にでき、オリジナルものや1点だけの製作も低コストで製作でき、軽量で、取り扱いも容易で、作業性も良く、施工工期も短くでき、施工に熟練を必要とせず、コストの安い建築用装飾建材を提供する。
【解決手段】 ポリスチレン発泡体を基材とする建築用装飾建材であって、所定形状に調製したポリスチレン発泡体上に(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント及び珪砂を含む水系塗材を塗装してなることを特徴とする、発泡体を基材とする建築用装飾建材である。シーラベースの使用量が18〜40重量%、前記ポルトランドセメントの使用量が2〜10重量%、珪砂の使用量が80〜50重量%であることが好ましい。
【解決手段】 ポリスチレン発泡体を基材とする建築用装飾建材であって、所定形状に調製したポリスチレン発泡体上に(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント及び珪砂を含む水系塗材を塗装してなることを特徴とする、発泡体を基材とする建築用装飾建材である。シーラベースの使用量が18〜40重量%、前記ポルトランドセメントの使用量が2〜10重量%、珪砂の使用量が80〜50重量%であることが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用装飾建材に関するものである。更に詳しくは、低価格で提供でき容易に希望の形状に表現しデザインができ、軽量で、取り扱いも容易で、作業性も良く、施工工期も短くでき、しかも施工に大工職の熟練を必要とせず大工職以外でも取り付けができる建築用装飾建材に関する。
【背景技術】
【0002】
各種建物の屋内外における構造材としてではなく、装飾の為の建築部材として設けられる建材がある。これは、主として、建物の装飾効果を高める働きをするもので、価格も高く、重量の重いものが主流となっている。また、施工には複雑な下地補強が必要な場合が多く、取付作業に時間を要し、工事費も多くかかるものとなっている。
【0003】
従来の建築用装飾建材は、FRP、GRC、石膏、セラミック等を原料とする、成形時に成形型を要するものが多く、自由に形状をデザインすることが困難で、形状やデザインが既に決められた既製品が主流である。このため、オリジナルものや1点だけの製作をするとコストが大きくかかるものとなっている。また、製作時に熟練を要するため、出来上がりの品質にムラができ易いという問題がある。大型のものは重量が重く、運搬や施工が困難であるという問題もある。更に、施工では複雑な下地補強が必要で、取付作業に作業者の熟練が要し、工期も長くかかるものとなっている。
【0004】
これらの問題を解決する装飾材として、樹脂発泡体に樹脂塗料を塗装することが知られている。特開2002−347396号、特開2002−25440号、特開2001−239800号等に、発泡体を利用する装飾材が記載されている。
【特許文献1】特開2002−347396号公報
【特許文献1】特開2002−25440号公報
【特許文献1】特開2001−239800号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来品に比べ低価格で提供でき、容易に希望の形状に成形でき、表現やデザインが自由にでき、オリジナルものや小ロットの製品も低コストで製作できる、軽量で、取り扱いも容易で、作業性も良く、施工工期も短くでき、しかも施工に大工職の熟練を必要とせず大工職以外でも取り付けができる建築用装飾建材を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨は、ポリスチレン発泡体を基材とする建築用装飾建材であって、所定形状に調製したポリスチレン発泡体上に(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント及び珪砂を含む水系塗材を塗装してなることを特徴とする、発泡体を基材とする建築用装飾建材である。
【0007】
そして、シーラベースの使用量は18〜40重量%、前記ポルトランドセメントの使用量は2〜10重量%、珪砂の使用量は80〜50重量%であることが好ましい。また、シーラベースが(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体の水系エマルジョンを主成分とし、他に0.1〜10重量%の消泡剤、成膜助剤、粘度調整剤等の添加剤を含有することが好ましい。
【0008】
本発明の建築用装飾建材は、シリコーン系、ポリ酢酸ビニル系、エポキシ系接着剤で建物に取り付けることができる。また、装飾建材(1)の建物壁面取りつけ面にかき込み部(4)を設け、建物壁面に設けられた桟木(7)に該かき込み部(4)を嵌挿させることにより、装飾建材を建物壁面に保持・固定することができる。この際、更に、桟木に突起(3)を設けることができる。
【0009】
本発明の建築用の内外用装飾建材は、基材としてポリスチレン発泡体を使用し、この上に(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント、珪砂からなる水系塗材を塗装したものである。即ち、ポリスチレン発泡体を希望の形状に調製して、この上に上記(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント、珪砂を含む水系塗材を塗装し、建造物の屋内外に取り付ける装飾建材である。装飾の形状は、所定の形状にポリスチレン発泡体を調製すればよいため、建材の形状を自由に表現でき、デザイン自由度を高くできる。更に、基材がポリスチレン発泡体であるため、重量が軽く作業者の取り扱いも容易であり、作業性も良く、施工工期も短くでき、しかも、大工職の熟練を必要とせず、ひいては、工事費の低減を図ることができるものである。
【0010】
ここでいう建造物というのは、家屋、建物等の建築物、橋梁等の構造物等を含む広い範囲のものを意味している。本発明の建築用装飾建材は、これら建造物の内外の装飾用建材として使用するものである。該装飾建材を装着することにより、装着した建造物の美感が高まるものである。
【0011】
本発明では、ポリスチレン発泡体そのものに水系塗材を塗装することができる。従来、発泡体自身に直接水系塗材を塗装すると、塗材そのものが剥離しやすいために、無機繊維からなる布を被せた後、更に水系塗材を塗装していた。本発明では、無機繊維からなる布を被せることなく、直接水系塗材を塗装しても安定した品質の装飾建材が得られるようになった。
【0012】
ポルトランドセメント、珪砂を(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とする水系エマルジョンに加え、混合した塗材を、予め形状を整えたポリスチレン発泡体に塗装する。塗装は、こて、はけを使用する方法、吹き付け方法を採用することができる。本発明の塗材は、先に述べたように、ポルトランドセメント、珪砂をシーラベースと混合したものである。シーラベースは、(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体の水系エマルジョンに、必要に応じて、消泡剤、成膜助剤、粘度調節剤等の添加剤を加えたものである。シーラベースの使用量は18〜40重量%、前記ポルトランドセメントの使用量は2〜10重量%、珪砂の使用量は80〜50重量%が好ましい。そして、シーラベースが(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体の水系エマルジョンを主成分とし、他に0.1〜10重量%の消泡剤、成膜助剤、粘度調整剤等の添加剤を含有することが好ましい。本発明の塗材において、通常、セメントを使用すると、塗装中に塗材が固化しやすいので、固化するまでの時間が長いセメントを選び使用することが好ましい。
【0013】
ポリスチレン発泡体に塗材を塗装した後、高性能、高機能性や高意匠型の上塗り塗材、上塗り仕上げを行うことにより、一段と高級感のある内外装材に仕上げることができる。また、各種仕上げ材で塗装することにより、岩肌、砂、ユズ肌等様々な表面パターンを作り上げることができる。
【0014】
ポリスチレン発泡体を、ポルトランドセメント、珪砂を含む(メタ)アクリル酸エステル・スチレン系水系塗材で塗装処理するとその表面が硬化し、もろいポリスチレン発泡体を強固なものにすることができ、実用上の価値が高まる。通常の(メタ)アクリル酸エステル・スチレン系水系塗料のみでは、塗膜の厚さを大きくすることはできないが、ポルトランドセメントと珪砂を併用することにより塗膜の厚さを厚くすることができ、硬さと耐久性が得られ、更に実用上の価値を高めることができる。
【0015】
この様にして得た本発明の装飾建材は、接着剤によって容易に建造物に装着することができる。即ち、建築用装飾建材は、ポリスチレン発泡体を基材としているので、容易に接着剤によって充分な強度を保持して建造物に装着することができる。接着剤は各種の接着剤を使用することができるが、特に、シリコーン系接着剤、ポリ酢酸ビニル系接着剤、エポキシ系樹脂接着剤が好適に使用することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の建築用装飾建材は、所定形状に調製したポリスチレン発泡体上に(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント及び珪砂を含む水系塗材を塗装したものである。これにより、従来の装飾建材に比べ低価格で提供できるという特徴がある。特に、オリジナルものや小ロットの製品も低コストで製作できるというメリットは大きい。ポリスチレン発泡体を基材としているので、容易に希望の形状に成形でき、表現やデザインが自由にでき、軽量で、取り扱いも容易で、作業性も良く、施工工期も短くでき、しかも施工に大工職の熟練を必要とせず大工職以外でも取り付けができるという特徴を有する。そして、建物の主要構造材では無いが、装飾建材として建物の内装、外装、外構部分に使用することによって、建物にアクセントを与えたり、美しく飾ることにより、華やかさや高級感、また陰影が増し、建物にメリハリを与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
先ず、発泡ポリスチレンを装飾建材の所定の形状に調製する。発泡ポリスチレンを所定の形状に調製するには、熱線を使用するのが便利である。熱線は、ニクロム線、ステンレス・タングステン線などの抵抗の大きい線に通電し、該線部の温度を高くするものである。発泡ポリスチレンは、この熱線により簡単に切断調製され、形状を整えることができる。形状の仕上げに当たっては、カッターややすりを使用してもよい。形状が調製できたところで、水系塗材を塗装する。アクリル酸エステル・スチレンの共重合体の水系エマルジョン(これをシーラと称している)95重量部にシリコーン系消泡剤を0.95重量部、セルロース系の粘度調節剤を0.25重量部、テキサノールの成膜助剤を3.8重量部混合した。このように混合したもの6.6重量部(27.4重量%)に、ポルトランドセメント1.0重量部(4.1重量%)、珪砂16.5重量部(68.5重量%)を混合し塗材を得た。この際、塗材の粘度を必要に応じて水を添加することにより調整することができる。こうして作成した水系塗材をリシンガンに投入し、先に形状を整えたポリスチレン発泡体に塗装した。リシンガンは被塗装体から50〜60cm程度の距離を置いて、ほぼ直角に吹き付けるのがよい。塗装の厚みが1.5〜3mm程度になるまで、塗装を行う。リシンガンで塗装が困難な部分或いは、ヘラやハケで塗装した方が容易な場合は、ヘラやハケを使用して塗装する。その後、上塗りを行って仕上げ処理をする。
【0018】
塗材の配合量は先に述べたとおりであるが、シーラベースの量が多すぎると、混合した塗材全体の粘度が低くなる(水っぽくなる)。また、塗材の付着力が低くなり、ポリスチレン発泡体に塗装した際、ポリスチレン発泡体より流れ落ち、必要な厚み(1.5mm〜3mm)をポリスチレン発泡体に塗装することができない。そして、全体的に柔らかくなり、塗材の乾燥に時間がかかり硬化が遅くなる。シーラベースの量が少なすぎると、塗材の全体の粘度が高くなり、ポリスチレン発泡体への均一な塗装ができなくなる。また、塗材の成分間の付着力が低下し、塗材がまとまらなくなったり、弾力性が弱まり、ひび割れ・剥離が生じやすくなる。
【0019】
セメントの量が多すぎると、塗材の乾燥が高まり、塗装中に硬化が始まり、均一な塗装ができなくなる。また、乾燥後のひび割れの原因になる。逆にセメントの量が少なすぎると、硬化力が弱く、塗材の乾燥に時間がかかり、十分な硬さを得られなくなる。また、珪砂の量が多いと、塗材の全体がぼそぼそし、ポリスチレン発泡体への均一な塗装ができなくなる。更に、表面に凹凸が激しくでき、表面の均一な仕上がりができない。珪砂量が少ないと、十分な硬さが得られなくなり、耐久性が低下する。
【0020】
本発明を適用する装飾建材の例を図1に示した。具体的には、アーチ、妻壁飾り、窓額縁、コーナーパネル、モールディング、デンティル、装飾柱、窓台、まくいた、ブラケット等であり、建物の内部、外部に使用する。内装としては、天井の廻り縁、間接照明用モールディング、装飾柱、窓やドア枠まわり等の装飾がある。また、外装としては、外壁のモールディング(まく板かざり)、ドア・窓まわりの装飾、コーナーかざり等があり、外構として、土塀、ゲート、その他の装飾がある。これらは建物の主要構造材では無いが、装飾建材として建物の内装、外装、外構部分に使用することによって、建物にアクセントを与えたり、美しく飾ることにより、華やかさや高級感、また陰影が増し、建物にメリハリを与えることができる。
【0021】
本発明を、更に、図面に従って以下に説明する。建物の躯体をシンプルに建て、仕上に装飾建材で建物を装飾することにより、建築費を抑え、尚且つ、高級感ある建物を作り上げることができる。図2〜5に示した様に、形状も自由にでき、従来品では難しい曲線の形状も容易にできる。図6、7に示したように、軽量で建物に負担を掛けないことから、建物が出来上がった後でも、容易に取り付けができる。例えば、古くなった建物を壊すことなく既存のままで、本製品を取り付けることにより、既存のイメージを無くし、新しい建物に印象を変えることができる。図8〜10に示したように、様々なテクスチャーや外観に仕上げられる。例えば、御影石風、砂岩風、大理石風、瓦風、木やレンガ等いろいろな材質や形状に仕上げられる。その利点として、本物の材料で製作するより安価にでき、運搬が容易である。また、人通りの多い場所に取り付けて、万が一落下した場合にも大事故に繋がらない。
【0022】
本発明の装飾建材は軽いので、建物等に接着剤等で簡便に取り付けることができる。例えば、図11に示したように、最終的には装飾建材は建物の壁面に接着剤で取り付けられている。装飾建材を壁面に取り付けるに当たっては、まず、装飾建材の原材料である発泡体の成形時に、建物に取り付ける面にかき込みを設けておく。かき込みは、建物側に設けられる桟木が挿入可能な形状とする。桟木は、ハット型、角型、アングル型等の形状をとることができるが、四角の形状にしておくのが便利である。装飾建材を壁面に取り付ける際には、装飾材が建物に接する面(裏面、上部面等)に接着剤を塗布し、かき込みを建物壁面に前もって取り付けられている桟木に挿入し、装飾建材を保持・固定せしめる。更に、強固に固定する必要がある場合は、ネジで桟木に留める。桟木は、接着剤の接着効果が十分奏するまで装飾建材を壁面に保持・固定する役割を担う。本発明の装飾建材の建物への取り付けは、装飾建材自身が軽量であるため、1人でも取り付けることができるほか、加工がしやすく、例えば、のこぎりで容易に切断や加工をすることができ。従来の装飾建材の加工や取り付けには、それ専用の工具が必要である。
【0023】
桟木は、木材から製造することもできるし、鋼鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属、プラスチックからも製造することができる。桟木は、装飾建材を壁面に取り付ける際に、接着剤の効果が奏するまで、一時的に保持・固定するのに使用する。しかし、強風、積雪等が多い地域での取り付け、又は、大型装飾建材の取り付けにおいては、桟木に突起を設けて、接着剤による保持・固定がなされた後においても、桟木を定常的な保持・固定の役割をもたせることもできる。図13に突起3付きの鋼鉄製桟木7を使用して装飾建材を壁面に取り付ける例を示す。突起3は、爪状のもので、装飾建材が桟木から容易に移動しないようにするためのものである。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、ポリスチレン発泡体を基材に使用し、これを所定の形状に調製しこの上に、(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント及び珪砂を含む水系塗材を塗装して得た、建築用装飾建材である。ポリスチレン発泡体を使用することにより容易に希望の形状に為すことができるため、建材の形状を自由に表現でき、デザイン自由度を高くできる。更に、ポリスチレン発泡体で軽いため、取り扱いも容易であり、作業性も良く、施工工期も短くでき、しかも、大工職の熟練を必要とせず、ひいては、コストの低減を図ることができる。そして、建物の主要構造材では無いが、装飾建材として建物の内装、外装、外構部分に使用することによって、建物にアクセントを与えたり、美しく飾ることにより、華やかさや高級感、また陰影が増し、建物にメリハリを与えることができ、且つ、地域文化の向上に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】建築用装飾建材の具体例を示す図である
【図2】装飾建材の例を示す図である
【図3】装飾建材の例を示す図である
【図4】装飾建材の例を示す図である
【図5】装飾建材の例を示す図である
【図6】装飾建材の例を示す図である
【図7】装飾建材の例を示す図である
【図8】装飾建材の例を示す図である
【図9】装飾建材の例を示す図である
【図10】装飾建材の例を示す図である
【図11】装飾建材を取り付ける例を示す図である
【図12】装飾建材の例を示す図である
【図13】装飾建材を取り付ける他の例を示す図である
【符号の説明】
【0026】
1 装飾建材
2 塗布した水系塗料
3 突起
4 かきこみ
5 ねじ
6 接着剤
7 桟木
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用装飾建材に関するものである。更に詳しくは、低価格で提供でき容易に希望の形状に表現しデザインができ、軽量で、取り扱いも容易で、作業性も良く、施工工期も短くでき、しかも施工に大工職の熟練を必要とせず大工職以外でも取り付けができる建築用装飾建材に関する。
【背景技術】
【0002】
各種建物の屋内外における構造材としてではなく、装飾の為の建築部材として設けられる建材がある。これは、主として、建物の装飾効果を高める働きをするもので、価格も高く、重量の重いものが主流となっている。また、施工には複雑な下地補強が必要な場合が多く、取付作業に時間を要し、工事費も多くかかるものとなっている。
【0003】
従来の建築用装飾建材は、FRP、GRC、石膏、セラミック等を原料とする、成形時に成形型を要するものが多く、自由に形状をデザインすることが困難で、形状やデザインが既に決められた既製品が主流である。このため、オリジナルものや1点だけの製作をするとコストが大きくかかるものとなっている。また、製作時に熟練を要するため、出来上がりの品質にムラができ易いという問題がある。大型のものは重量が重く、運搬や施工が困難であるという問題もある。更に、施工では複雑な下地補強が必要で、取付作業に作業者の熟練が要し、工期も長くかかるものとなっている。
【0004】
これらの問題を解決する装飾材として、樹脂発泡体に樹脂塗料を塗装することが知られている。特開2002−347396号、特開2002−25440号、特開2001−239800号等に、発泡体を利用する装飾材が記載されている。
【特許文献1】特開2002−347396号公報
【特許文献1】特開2002−25440号公報
【特許文献1】特開2001−239800号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来品に比べ低価格で提供でき、容易に希望の形状に成形でき、表現やデザインが自由にでき、オリジナルものや小ロットの製品も低コストで製作できる、軽量で、取り扱いも容易で、作業性も良く、施工工期も短くでき、しかも施工に大工職の熟練を必要とせず大工職以外でも取り付けができる建築用装飾建材を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨は、ポリスチレン発泡体を基材とする建築用装飾建材であって、所定形状に調製したポリスチレン発泡体上に(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント及び珪砂を含む水系塗材を塗装してなることを特徴とする、発泡体を基材とする建築用装飾建材である。
【0007】
そして、シーラベースの使用量は18〜40重量%、前記ポルトランドセメントの使用量は2〜10重量%、珪砂の使用量は80〜50重量%であることが好ましい。また、シーラベースが(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体の水系エマルジョンを主成分とし、他に0.1〜10重量%の消泡剤、成膜助剤、粘度調整剤等の添加剤を含有することが好ましい。
【0008】
本発明の建築用装飾建材は、シリコーン系、ポリ酢酸ビニル系、エポキシ系接着剤で建物に取り付けることができる。また、装飾建材(1)の建物壁面取りつけ面にかき込み部(4)を設け、建物壁面に設けられた桟木(7)に該かき込み部(4)を嵌挿させることにより、装飾建材を建物壁面に保持・固定することができる。この際、更に、桟木に突起(3)を設けることができる。
【0009】
本発明の建築用の内外用装飾建材は、基材としてポリスチレン発泡体を使用し、この上に(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント、珪砂からなる水系塗材を塗装したものである。即ち、ポリスチレン発泡体を希望の形状に調製して、この上に上記(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント、珪砂を含む水系塗材を塗装し、建造物の屋内外に取り付ける装飾建材である。装飾の形状は、所定の形状にポリスチレン発泡体を調製すればよいため、建材の形状を自由に表現でき、デザイン自由度を高くできる。更に、基材がポリスチレン発泡体であるため、重量が軽く作業者の取り扱いも容易であり、作業性も良く、施工工期も短くでき、しかも、大工職の熟練を必要とせず、ひいては、工事費の低減を図ることができるものである。
【0010】
ここでいう建造物というのは、家屋、建物等の建築物、橋梁等の構造物等を含む広い範囲のものを意味している。本発明の建築用装飾建材は、これら建造物の内外の装飾用建材として使用するものである。該装飾建材を装着することにより、装着した建造物の美感が高まるものである。
【0011】
本発明では、ポリスチレン発泡体そのものに水系塗材を塗装することができる。従来、発泡体自身に直接水系塗材を塗装すると、塗材そのものが剥離しやすいために、無機繊維からなる布を被せた後、更に水系塗材を塗装していた。本発明では、無機繊維からなる布を被せることなく、直接水系塗材を塗装しても安定した品質の装飾建材が得られるようになった。
【0012】
ポルトランドセメント、珪砂を(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とする水系エマルジョンに加え、混合した塗材を、予め形状を整えたポリスチレン発泡体に塗装する。塗装は、こて、はけを使用する方法、吹き付け方法を採用することができる。本発明の塗材は、先に述べたように、ポルトランドセメント、珪砂をシーラベースと混合したものである。シーラベースは、(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体の水系エマルジョンに、必要に応じて、消泡剤、成膜助剤、粘度調節剤等の添加剤を加えたものである。シーラベースの使用量は18〜40重量%、前記ポルトランドセメントの使用量は2〜10重量%、珪砂の使用量は80〜50重量%が好ましい。そして、シーラベースが(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体の水系エマルジョンを主成分とし、他に0.1〜10重量%の消泡剤、成膜助剤、粘度調整剤等の添加剤を含有することが好ましい。本発明の塗材において、通常、セメントを使用すると、塗装中に塗材が固化しやすいので、固化するまでの時間が長いセメントを選び使用することが好ましい。
【0013】
ポリスチレン発泡体に塗材を塗装した後、高性能、高機能性や高意匠型の上塗り塗材、上塗り仕上げを行うことにより、一段と高級感のある内外装材に仕上げることができる。また、各種仕上げ材で塗装することにより、岩肌、砂、ユズ肌等様々な表面パターンを作り上げることができる。
【0014】
ポリスチレン発泡体を、ポルトランドセメント、珪砂を含む(メタ)アクリル酸エステル・スチレン系水系塗材で塗装処理するとその表面が硬化し、もろいポリスチレン発泡体を強固なものにすることができ、実用上の価値が高まる。通常の(メタ)アクリル酸エステル・スチレン系水系塗料のみでは、塗膜の厚さを大きくすることはできないが、ポルトランドセメントと珪砂を併用することにより塗膜の厚さを厚くすることができ、硬さと耐久性が得られ、更に実用上の価値を高めることができる。
【0015】
この様にして得た本発明の装飾建材は、接着剤によって容易に建造物に装着することができる。即ち、建築用装飾建材は、ポリスチレン発泡体を基材としているので、容易に接着剤によって充分な強度を保持して建造物に装着することができる。接着剤は各種の接着剤を使用することができるが、特に、シリコーン系接着剤、ポリ酢酸ビニル系接着剤、エポキシ系樹脂接着剤が好適に使用することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の建築用装飾建材は、所定形状に調製したポリスチレン発泡体上に(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント及び珪砂を含む水系塗材を塗装したものである。これにより、従来の装飾建材に比べ低価格で提供できるという特徴がある。特に、オリジナルものや小ロットの製品も低コストで製作できるというメリットは大きい。ポリスチレン発泡体を基材としているので、容易に希望の形状に成形でき、表現やデザインが自由にでき、軽量で、取り扱いも容易で、作業性も良く、施工工期も短くでき、しかも施工に大工職の熟練を必要とせず大工職以外でも取り付けができるという特徴を有する。そして、建物の主要構造材では無いが、装飾建材として建物の内装、外装、外構部分に使用することによって、建物にアクセントを与えたり、美しく飾ることにより、華やかさや高級感、また陰影が増し、建物にメリハリを与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
先ず、発泡ポリスチレンを装飾建材の所定の形状に調製する。発泡ポリスチレンを所定の形状に調製するには、熱線を使用するのが便利である。熱線は、ニクロム線、ステンレス・タングステン線などの抵抗の大きい線に通電し、該線部の温度を高くするものである。発泡ポリスチレンは、この熱線により簡単に切断調製され、形状を整えることができる。形状の仕上げに当たっては、カッターややすりを使用してもよい。形状が調製できたところで、水系塗材を塗装する。アクリル酸エステル・スチレンの共重合体の水系エマルジョン(これをシーラと称している)95重量部にシリコーン系消泡剤を0.95重量部、セルロース系の粘度調節剤を0.25重量部、テキサノールの成膜助剤を3.8重量部混合した。このように混合したもの6.6重量部(27.4重量%)に、ポルトランドセメント1.0重量部(4.1重量%)、珪砂16.5重量部(68.5重量%)を混合し塗材を得た。この際、塗材の粘度を必要に応じて水を添加することにより調整することができる。こうして作成した水系塗材をリシンガンに投入し、先に形状を整えたポリスチレン発泡体に塗装した。リシンガンは被塗装体から50〜60cm程度の距離を置いて、ほぼ直角に吹き付けるのがよい。塗装の厚みが1.5〜3mm程度になるまで、塗装を行う。リシンガンで塗装が困難な部分或いは、ヘラやハケで塗装した方が容易な場合は、ヘラやハケを使用して塗装する。その後、上塗りを行って仕上げ処理をする。
【0018】
塗材の配合量は先に述べたとおりであるが、シーラベースの量が多すぎると、混合した塗材全体の粘度が低くなる(水っぽくなる)。また、塗材の付着力が低くなり、ポリスチレン発泡体に塗装した際、ポリスチレン発泡体より流れ落ち、必要な厚み(1.5mm〜3mm)をポリスチレン発泡体に塗装することができない。そして、全体的に柔らかくなり、塗材の乾燥に時間がかかり硬化が遅くなる。シーラベースの量が少なすぎると、塗材の全体の粘度が高くなり、ポリスチレン発泡体への均一な塗装ができなくなる。また、塗材の成分間の付着力が低下し、塗材がまとまらなくなったり、弾力性が弱まり、ひび割れ・剥離が生じやすくなる。
【0019】
セメントの量が多すぎると、塗材の乾燥が高まり、塗装中に硬化が始まり、均一な塗装ができなくなる。また、乾燥後のひび割れの原因になる。逆にセメントの量が少なすぎると、硬化力が弱く、塗材の乾燥に時間がかかり、十分な硬さを得られなくなる。また、珪砂の量が多いと、塗材の全体がぼそぼそし、ポリスチレン発泡体への均一な塗装ができなくなる。更に、表面に凹凸が激しくでき、表面の均一な仕上がりができない。珪砂量が少ないと、十分な硬さが得られなくなり、耐久性が低下する。
【0020】
本発明を適用する装飾建材の例を図1に示した。具体的には、アーチ、妻壁飾り、窓額縁、コーナーパネル、モールディング、デンティル、装飾柱、窓台、まくいた、ブラケット等であり、建物の内部、外部に使用する。内装としては、天井の廻り縁、間接照明用モールディング、装飾柱、窓やドア枠まわり等の装飾がある。また、外装としては、外壁のモールディング(まく板かざり)、ドア・窓まわりの装飾、コーナーかざり等があり、外構として、土塀、ゲート、その他の装飾がある。これらは建物の主要構造材では無いが、装飾建材として建物の内装、外装、外構部分に使用することによって、建物にアクセントを与えたり、美しく飾ることにより、華やかさや高級感、また陰影が増し、建物にメリハリを与えることができる。
【0021】
本発明を、更に、図面に従って以下に説明する。建物の躯体をシンプルに建て、仕上に装飾建材で建物を装飾することにより、建築費を抑え、尚且つ、高級感ある建物を作り上げることができる。図2〜5に示した様に、形状も自由にでき、従来品では難しい曲線の形状も容易にできる。図6、7に示したように、軽量で建物に負担を掛けないことから、建物が出来上がった後でも、容易に取り付けができる。例えば、古くなった建物を壊すことなく既存のままで、本製品を取り付けることにより、既存のイメージを無くし、新しい建物に印象を変えることができる。図8〜10に示したように、様々なテクスチャーや外観に仕上げられる。例えば、御影石風、砂岩風、大理石風、瓦風、木やレンガ等いろいろな材質や形状に仕上げられる。その利点として、本物の材料で製作するより安価にでき、運搬が容易である。また、人通りの多い場所に取り付けて、万が一落下した場合にも大事故に繋がらない。
【0022】
本発明の装飾建材は軽いので、建物等に接着剤等で簡便に取り付けることができる。例えば、図11に示したように、最終的には装飾建材は建物の壁面に接着剤で取り付けられている。装飾建材を壁面に取り付けるに当たっては、まず、装飾建材の原材料である発泡体の成形時に、建物に取り付ける面にかき込みを設けておく。かき込みは、建物側に設けられる桟木が挿入可能な形状とする。桟木は、ハット型、角型、アングル型等の形状をとることができるが、四角の形状にしておくのが便利である。装飾建材を壁面に取り付ける際には、装飾材が建物に接する面(裏面、上部面等)に接着剤を塗布し、かき込みを建物壁面に前もって取り付けられている桟木に挿入し、装飾建材を保持・固定せしめる。更に、強固に固定する必要がある場合は、ネジで桟木に留める。桟木は、接着剤の接着効果が十分奏するまで装飾建材を壁面に保持・固定する役割を担う。本発明の装飾建材の建物への取り付けは、装飾建材自身が軽量であるため、1人でも取り付けることができるほか、加工がしやすく、例えば、のこぎりで容易に切断や加工をすることができ。従来の装飾建材の加工や取り付けには、それ専用の工具が必要である。
【0023】
桟木は、木材から製造することもできるし、鋼鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属、プラスチックからも製造することができる。桟木は、装飾建材を壁面に取り付ける際に、接着剤の効果が奏するまで、一時的に保持・固定するのに使用する。しかし、強風、積雪等が多い地域での取り付け、又は、大型装飾建材の取り付けにおいては、桟木に突起を設けて、接着剤による保持・固定がなされた後においても、桟木を定常的な保持・固定の役割をもたせることもできる。図13に突起3付きの鋼鉄製桟木7を使用して装飾建材を壁面に取り付ける例を示す。突起3は、爪状のもので、装飾建材が桟木から容易に移動しないようにするためのものである。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、ポリスチレン発泡体を基材に使用し、これを所定の形状に調製しこの上に、(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント及び珪砂を含む水系塗材を塗装して得た、建築用装飾建材である。ポリスチレン発泡体を使用することにより容易に希望の形状に為すことができるため、建材の形状を自由に表現でき、デザイン自由度を高くできる。更に、ポリスチレン発泡体で軽いため、取り扱いも容易であり、作業性も良く、施工工期も短くでき、しかも、大工職の熟練を必要とせず、ひいては、コストの低減を図ることができる。そして、建物の主要構造材では無いが、装飾建材として建物の内装、外装、外構部分に使用することによって、建物にアクセントを与えたり、美しく飾ることにより、華やかさや高級感、また陰影が増し、建物にメリハリを与えることができ、且つ、地域文化の向上に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】建築用装飾建材の具体例を示す図である
【図2】装飾建材の例を示す図である
【図3】装飾建材の例を示す図である
【図4】装飾建材の例を示す図である
【図5】装飾建材の例を示す図である
【図6】装飾建材の例を示す図である
【図7】装飾建材の例を示す図である
【図8】装飾建材の例を示す図である
【図9】装飾建材の例を示す図である
【図10】装飾建材の例を示す図である
【図11】装飾建材を取り付ける例を示す図である
【図12】装飾建材の例を示す図である
【図13】装飾建材を取り付ける他の例を示す図である
【符号の説明】
【0026】
1 装飾建材
2 塗布した水系塗料
3 突起
4 かきこみ
5 ねじ
6 接着剤
7 桟木
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリスチレン発泡体を基材とする建築用装飾建材であって、所定形状に調製したポリスチレン発泡体上に(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント及び珪砂を含む水系塗材を塗装してなることを特徴とする、発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項2】
前記シーラベースの使用量が18〜40重量%、前記ポルトランドセメントの使用量が2〜10重量%、珪砂の使用量が80〜50重量%であることを特徴とする請求項1記載の発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項3】
シーラベースが(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体の水系エマルジョンを主成分とし、他に0.1〜10重量%の消泡剤、成膜助剤、粘度調整剤等の添加剤を含有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項4】
シリコーン系、ポリ酢酸ビニル系、エポキシ系接着剤で建物に取り付けられたことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項5】
装飾建材(1)の建物壁面取りつけ面にかき込み部(4)を設け、建物壁面に設けられた桟木(7)に該かき込み部(4)を嵌挿させることにより、装飾建材を建物壁面に保持・固定したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項6】
前記桟木に突起(3)を設けたことを特徴とする請求項5記載の発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項1】
ポリスチレン発泡体を基材とする建築用装飾建材であって、所定形状に調製したポリスチレン発泡体上に(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体を主成分とするシーラベース、ポルトランドセメント及び珪砂を含む水系塗材を塗装してなることを特徴とする、発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項2】
前記シーラベースの使用量が18〜40重量%、前記ポルトランドセメントの使用量が2〜10重量%、珪砂の使用量が80〜50重量%であることを特徴とする請求項1記載の発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項3】
シーラベースが(メタ)アクリル酸エステル・スチレン共重合体の水系エマルジョンを主成分とし、他に0.1〜10重量%の消泡剤、成膜助剤、粘度調整剤等の添加剤を含有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項4】
シリコーン系、ポリ酢酸ビニル系、エポキシ系接着剤で建物に取り付けられたことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項5】
装飾建材(1)の建物壁面取りつけ面にかき込み部(4)を設け、建物壁面に設けられた桟木(7)に該かき込み部(4)を嵌挿させることにより、装飾建材を建物壁面に保持・固定したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【請求項6】
前記桟木に突起(3)を設けたことを特徴とする請求項5記載の発泡体を基材とする建築用装飾建材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【国際公開番号】WO2005/019563
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【発行日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−513295(P2005−513295)
【国際出願番号】PCT/JP2004/011913
【国際出願日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(500259038)株式会社インターデコム (2)
【Fターム(参考)】
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【発行日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【国際出願番号】PCT/JP2004/011913
【国際出願日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(500259038)株式会社インターデコム (2)
【Fターム(参考)】
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