説明

建設機械の上方フレーム下側に取り付けられるコンパートメント

特にエクスカベータまたはクレーンの形態をとり、上方フレーム(1)が取付けられた下部走行体を有する建設機械について開示される。上方フレーム(1)の下側(2)に、少なくとも1個のフラップおよび/または少なくとも1個のコンパートメントが、開閉可能に配置され、またフラップまたはコンパートメントが開いているとき、建設機械の構成要素が操作またはアクセス可能若しくは収納可能に配置され、またはコンパートメントが、燃料補充ポンプ、燃料吸込みホース、工具、付属品および/または予備部品を収容することができるように成っている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上方構造体または上方フレームがその上に取り付けられる下方構造体または下部走行体を有する建設機械に関する(以下では、これらのユニットを、それぞれ「下部走行体」および「上方フレーム」という用語を用いて示す)。このような建設機械の多くにおいて、上方フレームは、水平面上で回転することができるよう、下部走行体上に取り付けられる。本発明は、特に、エクスカベータまたはクレーンまたはその他の建設車両の形態をとる、こうした建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
このような建設機械を設計するときには、空間が通常的に非常に制限されるため、建設機械のある一定の構成要素を、建設機械のオペレータまたは運転者に容易かつ楽にアクセスできるよう適切に配置するのが困難なことがよくある。このような構成要素として、例えば燃料補充ポンプ、燃料吸込みホース、ある一定の油圧または電気装置、または工具、付属品、操作弁または予備部品等のためのコンパートメントなどが挙げられる。
【0003】
さらにまた、このような構成要素は、建設機械の運転中に考えられる損傷からだけでなく、例えば土、埃、水、氷、雪、熱などの環境による有害な影響からも保護されることが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの問題に鑑みて、本発明の基礎をなす目的は、以上に例示した構成要素が容易にアクセス可能となるとともに、損傷および上述の環境による影響から保護される、冒頭に記載の建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、請求項1によれば、下部走行体上に取り付けられる上方フレームを有する建設機械であって、少なくとも1個のフラップおよび/または少なくとも1個のコンパートメントが組立ユニットによって上方フレームの下側に取り付けられており、それにより、この少なくとも1個のフラップおよび/またはコンパートメントは、開位置および閉位置間で移動可能または操作可能である建設機械によって達成される。
【0006】
なお一般的に、コンパートメントまたはフラップを、ロッカーまたは箱として設けることができる。しかし、以下の説明では、コンパートメントまたはフラップという用語を用いて、これらから想起可能なあらゆる代替物を示す。
【0007】
コンパートメントまたはフラップを上方フレームの下側に設けることにより、コンパートメントまたはフラップの相対位置が、建設機械のオペレータまたは運転者の身長と比べて低くなるため、場合によって地面または下部走行体上に立つ人物が、これにアクセスすることおよびこれを開くことが容易になる。さらにまた、コンパートメントまたはフラップは、上方フレームの下側に位置することで、損傷と上述の環境による影響から幅広く保護されている。
【0008】
また他の利点は、たとえ開位置にあっても、コンパートメントまたはフラップとその内容物とは、上方フレームの下側に位置するため、雨、雪、氷、土、埃等から幅広く保護される。
【0009】
さらに、1個以上のこのようなコンパートメントまたはフラップを上方フレーム周囲の下側に設けて、上方フレーム内のあらゆる自由空間を、その大きさに応じて相応に調整された大きさのコンパートメントまたはフラップに用いることで、様々な構成要素を保管することまたは上述のようなコンパートメントを設けることができる。
【0010】
さらにまた、このようなフラップを上方フレームの下側の適切な場所に配置することで、フラップが開いているときに建設機械の構成要素に容易にアクセスできるように、例えばある一定の構成要素の維持管理を迅速かつ容易に行えるようになる。
【0011】
従属請求項において、本発明の有利な実施形態とさらなる改良形態とを開示する。
【0012】
本発明の特徴を、添付の特許請求の範囲に記載する本発明の本質から逸脱することなく、様々に組み合わせることができることが理解されよう。
【0013】
本発明のさらなる詳細、特徴および利点は、添付図面に関連付けて以下に説明する、本発明の好適かつ例示的な実施形態から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】建設機械の上方フレームの斜視全体図である。
【図2】本発明による、開位置にある第1の実施形態のコンパートメントを有する建設機械の上方フレームの部分斜視側面図である。
【図3】図2における上方フレームの部分正面図である。
【図4】本発明による、開位置にある第2の実施形態のコンパートメントを有する建設機械の上方フレームの部分斜視側面図である。
【図5】図4における上方フレームの部分正面図である。
【図6】本発明による、開位置における第3の実施形態のコンパートメントを有する建設機械の上方フレームの部分斜視側面図である。
【図7】図6における上方フレームの部分正面図である。
【図8】閉位置にあるコンパートメントを有する建設機械の上方フレームの部分斜視側面図である。
【図9】図8における上方フレームの部分正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
添付図面において、下線付きの符号は、その符号が記されている部材を示す。下線なしの符号は、線で結ばれた部材に関連する。符号が下線を有さず矢印を伴う場合、その下線なしの符号で、矢印が指し示す全体的な部材を示す。
【0016】
全図面を通して、同一の参照符号は、本発明の実施形態の同一のまたは対応する構成要素または部分を指示する。
【0017】
図1に、本明細書の同図およびその他の図では例示的にエクスカベータの形態をとる建設機械の上方フレーム1の主要部の斜視全体図を示す。上方フレーム1は一般に、運転室10と、燃料タンク11と、ブームと、エンジンと、歯車と、ほとんどが上方フレーム1の関連あるカバーの背後に配置される、建設機械を動作させるためのその他の構成要素(ここでは図示せず)とからなる。周知のように、上方フレーム1は、その下側2において、下方構造体または下部走行体(ここでは図示せず)上に水平方向に旋回可能または回転可能に取り付けられる。エクスカベータのような建設車両の場合、下部走行体は通常、車輪を備え、車両を駆動、移動または変位させる。
【0018】
図2の拡大斜視側面図は、2個の燃料タンク11を有する、図1の上方フレーム1の部分略図を示している。ただし、燃料タンク11の代わりに、その他の適宜構成要素を覆うカバーを、これらの場所に配設することもできる。
【0019】
上方フレーム1は、このフレーム1の下側2のコンパートメント3が下方に旋回した開位置において図示されている、本発明による第1の実施形態のコンパートメント3を備える。上方フレーム1におけるコンパートメント3の位置を選択することで、好ましくは、上述の機械または構成要素をコンパートメント3内に配置することができるように、コンパートメント3を閉位置において上方フレーム1内に格納する自由空間4を得るか、またはコンパートメント3を開くと上方フレーム1内の適宜構成要素(例えばある一定の油圧または電気装置等)にアクセス可能とする。
【0020】
コンパートメント3の形状および寸法は、上方フレーム1内でコンパートメント3用に得られる空間4および/またはコンパートメント3内に配置または保管される機械または構成要素の幾何学的大きさのいずれかに基づいて選択される。
【0021】
図2に従ったコンパートメント3は、少なくとも実質的に、底板31と、この底板31から垂直に延在する3個の側壁32、33、34とからなる平行六面体の形状を有する。この第1の実施形態のコンパートメント3は、上方フレーム1の下側2において例示的な組立ユニットによって回転可能または旋回可能に取り付けられ、組立ユニットは、コンパートメント3の縁部、好ましくは上方フレーム1の下側2に旋回可能に取り付けられる後縁部5として設けられており、コンパートメント3を、このコンパートメントを下方および上方にそれぞれ傾斜させることによって開閉できるようになっている。
【0022】
図3は、図2の上方フレーム1の右側から(図1および2の矢印Aに従って)見た上方フレーム1の正面断面図であり、開位置にある第1の実施形態のコンパートメント3の一方の側壁34と底板31とを示している。この図から明らかなように、コンパートメント3は、回転経路に沿って、すなわち下方および上方にそれぞれ傾斜すること、または自身の後縁部のまわりにおいて下方向および上方向にそれぞれ旋回し案内されることによって開閉する。
【0023】
図4にも、図1の上方フレームの部分図として、図2と同様の略拡大斜視側面図を示す。上方フレーム1は、その下側2において、開位置で図示されている本発明に従った第2の実施形態のコンパートメント3を備える。
【0024】
このコンパートメント3の上方フレーム1における位置と、このコンパートメント3の形状および寸法とは、第1の実施形態に関する説明に対応する。
【0025】
この場合も、第2の実施形態のコンパートメント3は、少なくとも実質的に、底板31と、第1、第2および第3の側壁32、33、34と、底板31から少なくとも実質的に垂直に延在するコンパートメント3の後部の第4の側壁(図示せず)とからなる平行六面体の形状を有する。
【0026】
ただし、第1の実施形態とは異なる点として、第2の実施形態のコンパートメント3は、4本の棒状体51、52、53、54の形態をとる例示的な組立ユニットからなり、第1および第2の棒状体51、52は、コンパートメント3の第2の側壁33と上方フレーム1の下側2との間に延在し、第3および第4の棒状体53、54は、第3の側壁34と上方フレーム1の下側2との間に延在する。棒状体51、52、53、54は、それぞれ第2および第3の側壁33、34と上方フレーム1の下側2との両方に旋回可能に締結される。
【0027】
図5は、この場合も図4の上方フレーム1の右側から図4の矢印Aに従って見た上方フレーム1の正面断面図であり、第2の実施形態の開位置におけるコンパートメント3の第3の側壁34と底板31とを示している。
【0028】
さらにまた、第3および第4の棒状体53、54が図示されている。棒状体51、52、53、54を上方フレーム1の下側とコンパートメント3の関連する側壁33;34との両方に旋回可能に取り付けることによって、コンパートメント3は、湾曲した移動経路または並進と回転とを組み合わせた経路に沿って実質的に平行に移動され、図5の矢印Bに沿って旋回されることで開閉可能となる。
【0029】
図6にも、図1の上方フレームの部分図として、図4と同様の略拡大斜視側面図を示す。上方フレーム1は、その下側2において、開位置において図示されている本発明に従った第3の実施形態のコンパートメント3を備える。
【0030】
このコンパートメント3の上方フレーム1における位置と、このコンパートメント3の形状および寸法とに関して、この場合も、第1および第2の実施形態に関する説明が対応している。
【0031】
ここでも、第3の実施形態のコンパートメント3は、少なくとも実質的に、底板31と、第1、第2および第3の側壁32、33、34と、底板31から少なくとも実質的に垂直に延在するコンパートメント3の後部の第4の側壁(図示せず)とからなる平行六面体の形状を有する。
【0032】
第3の実施形態のコンパートメント3は、第1および第2の実施形態とは逆に、直線状または線形の移動経路(並進経路)に沿ってコンパートメント3を平行に移動させる引出し可能かつ引込み可能な組立ユニットの形態をとる例示的な組立ユニットを備えており、この組立ユニットを用いて、コンパートメント3を、湾曲した移動経路に沿って回転または平行移動させて開閉する。
【0033】
詳細には、この組立ユニットは、図6において、4本の棒状体55、56、57、58からなり、第1および第2の棒状体55、56は、コンパートメント3の第2の側壁33と上方フレーム1の下側2との間に締結され、第3および第4の棒状体57、58は、第3の側壁34と上方フレーム1の下側2との間に締結される。
【0034】
さらにまた、第2の側壁33は、第1および第2の案内部またはレールを備え、第3の側壁34は、第3および第4の案内部またはレールを備え、各案内部は、コンパートメント3において棒状体55、56、57、58を案内可能に締結することで、コンパートメント3を実質的に直線状または線形の移動経路に沿って平行に移動させ、開閉できるようになる。
【0035】
図7は、この場合も図6の矢印Aに沿って上方フレーム1を右側から見た、図6の上方フレーム1の正面断面図であり、第3の実施形態の開位置におけるコンパートメント3の第3の側壁34と底板31とを示している。さらにまた、第3の棒状体57と第3の案内部343と第4の棒状体58と第4の案内部344とが図示されている。
【0036】
図7に、第3および第4の案内部343、344に関連して例示的に示しているように、全ての各案内部が、関連する棒状体の長手方向に延在するとともに、例えば関連する棒状体のロール(図示せず)を案内するスリット様レールとして設けられ、コンパートメント3を、図7の矢印Cで示すように、実質的に直線状または線形の移動経路に沿って平行移動させることで開閉できるようになっている。これに代わる方法として、ロールの代わりに、案内部またはレール内において摺動可能に移動する、対応する棒状体55〜58に垂直に取り付けられる円柱状のピンを用いてもよい。
【0037】
この第3の実施形態のコンパートメント3を閉位置において上方フレーム1の下側2内に完全に埋め込むために、各棒状体55〜58を、好ましくは、上方フレーム1の内側に取り付けられるまた他の案内部またはレール(図示せず)に沿って移動可能とする。その場合、コンパートメント3に取り付けられる案内部およびレール343、344は必要でないかわりに、上方フレーム1の内側に取り付けられる対応する案内部およびレールが、コンパートメント3を下側2内に完全に埋め込むために必要になる。当然ながら、両方の種類の案内部またはレールを用いることによって、上方フレームの内側に取り付けられる案内部またはレールが、上方フレーム1の内側空間内に大きく延在しすぎることおよび/またはコンパートメント3が開位置にあるときに、この案内部またはレールが、コンパートメントと上方フレームとの間の利用可能なアクセス空間内に延在することを防ぐこともできる。
【0038】
上方フレーム1の内側に取り付けられる案内部またはレールに代わるものとして、第2の実施形態に関連して説明したように、図6および7における棒状体55〜58を上方フレーム1に旋回可能に接続し、上述の実質的に直線状または線形の移動経路(図7の矢印C)と組み合わせて湾曲した移動経路に沿って図5の矢印Bに従って、コンパートメント3を追加的に旋回させることで開閉できるようにしてもよい。
【0039】
引出し可能かつ引込み可能な組立ユニットを、入れ子状に引出し可能かつ引込み可能である棒状体を用いて設けることで、コンパートメント3の第2および第3の側壁33、34および/または上方フレーム1の内側にいかなる案内部またはレールも不要とすることもできる。
【0040】
図8にも、図1の上方フレームの部分図として図2、4および6と同様の略拡大斜視側面図を示しており、ここでは、コンパートメント3は上方に旋回され、閉位置にある。この図からわかるように、閉位置にあるコンパートメント3の底板31は、上方フレーム1の下側2に一体的な一部分を成しており、上方フレーム1の下側2の周囲と少なくとも実質的に共通の平面上に位置している。これにより、コンパートメント3は、閉位置において、上方フレーム1の下側2内に完全に埋め込まれる。
【0041】
コンパートメント3は、上方フレーム1の下側2に位置することによって、雨、雪、氷、埃または土だけではなく、建設機械の運転に伴う損傷から幅広く保護される。
【0042】
図9にも、図8の上方フレーム1の右側(図8の矢印A)から見た、上方フレーム1の正面断面図を示す。この図から、コンパートメント3は、閉位置において、上方フレーム1の下側2の周囲から突出するのではなく、下側2内に埋め込まれ、すなわち少なくとも実質的に上方フレーム1の下側2と共通の平面上に位置することが明らかである。
【0043】
コンパートメント3は、好ましくは、不正に開かれることを防ぐためにスナップクロージャまたは錠を備えるか、またはねじによって閉鎖状態が維持される。
【0044】
概して、添付の特許請求の範囲に記載の本発明の本質から逸脱することなく、本発明の上述の実施形態を改変できることに留意されたい。
【0045】
さらにまた、本発明の説明および特許請求の範囲に用いられる「含む」、「有する」、「内蔵する」、「からなる」、「備える」、「である」等の表現は、非排他的な意味において解釈されるべきことを、すなわち明記されていない部分、構成要素または要素も存在してよいことを意図している。
【0046】
最後に、添付の特許請求の範囲において括弧内に含まれる符号は、特許請求の範囲を理解しやすくすることを意図するものであって、これらの請求項に記載の主題を制限するものとして決して解釈されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部走行体上に取り付けられた上方フレーム(1)を備える建設機械であって、少なくとも1個のフラップおよび/または少なくとも1個のコンパートメント(3)が、組立ユニット(5;51、52、53、54;55、56、57、58)によって、前記上方フレーム(1)の下側(2)に取り付けられており、前記少なくとも1個のフラップおよび/またはコンパートメント(3)が開位置および閉位置間で移動可能または動作可能となっている建設機械。
【請求項2】
前記組立ユニット(5;51、52、53、54;55、56、57、58)は、前記フラップまたはコンパートメント(3)の少なくとも1個が、その閉位置において、前記上方フレーム(1)内に埋め込まれるまたは少なくとも実質的に埋め込まれるように、または前記フラップまたは前記コンパートメント(3)の底板(31)が、前記上方フレーム(1)の前記下側(2)の周囲と面一または少なくとも実質的に面一に配置されるように設けられる、請求項1に記載の建設機械。
【請求項3】
前記組立ユニット(5;51、52、53、54;55、56、57、58)は、前記フラップまたは前記コンパートメント(3)の少なくとも1個を、前記開位置および閉位置間で、並進、回転、または並進と回転とを組み合わせた移動経路、のうちの1つに沿って移動または動作させるために用いられる、請求項1に記載の建設機械。
【請求項4】
前記組立ユニットは、前記上方フレーム(1)の前記下側(2)に旋回可能に取り付けられる、前記フラップまたはコンパートメント(3)の少なくとも1個の1つの縁部(5)として設けられており、前記フラップまたはコンパートメント(3)の少なくとも1個が、回転移動経路に沿って、前記閉位置と、前記フラップまたはコンパートメント(3)が下方に傾斜する前記開位置との間で、回転可能または旋回可能である、請求項3に記載の建設機械。
【請求項5】
前記組立ユニットは、前記上方フレーム(1)の前記下側(2)と前記コンパートメント(3)との間で旋回可能に取り付けられた、少なくとも1本の旋回ビームまたは棒状体(51、52、53、54)として設けられており、前記フラップまたはコンパートメント(3)のうち少なくとも1個が、前記閉位置と、前記フラップまたはコンパートメント(3)が下方に傾斜する前記開位置との間で、並進と回転とが組み合わさった湾曲した移動経路に沿って、平行に移動可能である、請求項3に記載の建設機械。
【請求項6】
前記組立ユニットは、前記コンパートメント(3)および/または前記上方フレーム(1)の内側に位置する少なくとも1本のビームまたは棒状体(55、56、57、58)と少なくとも1個のレールまたは案内部(343、344)とを有し、前記少なくとも1本のビームまたは棒状体(55、56、57、58)は、前記コンパートメント(3)または前記上方フレーム(1)の内側の1個のレールまたは案内部(343、344)内に配置される少なくとも一方の端部を用いて、関連する前記ビームまたは棒状体(55、56、57、58)の長手方向に案内されるようになっており、前記フラップまたはコンパートメント(3)の前記少なくとも1個が、前記閉位置と前記開位置との間で線形または直線状のまたは並進移動経路に沿って、平行移動可能である、請求項3に記載の建設機械。
【請求項7】
前記組立ユニットは、前記上方フレーム(1)の前記下側(2)と前記コンパートメント(3)との間に取り付けられる、入れ子状に引出し可能かつ引込み可能な少なくとも1本のビームまたは棒状体として設けられており、前記フラップまたはコンパートメント(3)の前記少なくとも1個が、前記閉位置と前記開位置との間で線形または直線状のまたは並進移動経路に沿って平行移動可能である、請求項3に記載の建設機械。
【請求項8】
前記少なくとも1個のコンパートメント(3)は、少なくとも実質的に、底板(31)と、前記底板(31)から少なくとも実質的に垂直に延在する少なくとも3個の側壁(32、33、34)とを備えた、平行六面体の形状を有する、請求項1に記載の建設機械。
【請求項9】
前記少なくとも1個のフラップまたはコンパートメント(3)は、前記建設機械の1個以上の構成要素が、前記フラップまたはコンパートメント(3)が開いているとき、操作可能またはアクセス可能となるように、または前記コンパートメント(3)内に格納可能となるように、寸法調整されて前記下側(2)に配置される、請求項1に記載の建設機械。
【請求項10】
前記少なくとも1個のコンパートメント(3)は、燃料補充ポンプ、燃料吸込みホース、工具、付属品および/または予備部品を収容することができるように、幾何学的に寸法調整される、請求項1に記載の建設機械。
【請求項11】
前記フラップおよび/またはコンパートメント(3)の少なくとも1個は、施錠可能であるか、またはスナップクロージャを含む、請求項1に記載の建設機械。
【請求項12】
エクスカベータの形態をとる、請求項1に記載の建設機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−513139(P2010−513139A)
【公表日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−542694(P2009−542694)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際出願番号】PCT/SE2006/001478
【国際公開番号】WO2008/076016
【国際公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(502032378)ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー (156)
【Fターム(参考)】