説明

引戸

【課題】有効開口幅を広げることができ、しかも間仕切り等の外観品質を良好に維持することができ、更にユニバーサルデザイン性能を高めることができる引戸を得る。
【解決手段】引戸本体12の戸先側端面12Aには、帯板状に形成された支持部26及び開閉操作時に把持するグリップ部28から成る引出14が取り付けられている。さらに支持部26は、戸先側端面12Aに固定されると共に板厚方向に延出された固定部26Aと、この固定部26Aから戸袋20側へ斜めに屈曲されて延出されたグリップ支持部26とから成る。従って、有効開口幅を最大限に確保することができると共に間仕切り等の外観を損ねることもない。さらに、高齢者や身体に不自由がある人等、すべての人に平等・公平に安全で操作性が良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建具として用いられる引戸に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、間仕切り壁の開口部を、大きく張出した引手が取り付けられた引戸で開閉する場合において、開口幅が減少することを解消する技術が開示されている。簡単に説明すると、この先行技術では、引戸にコの字状の大型の引手が取り付けられており、開放時にこの引手が間仕切り壁の開口端と干渉することから、間仕切り壁の開口端側に引戸の幅よりも大きい幅の切欠を設けると共にこの切欠をカバーで覆い、コロと索条で引戸の開放動作に連動させてカバーを下げることにより、引手を切欠内へ入り込ませる構成になっている。
【特許文献1】実開平6−28174号公報
【特許文献2】特開2003−232164号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に開示された先行技術による場合、間仕切り壁の開口端側に大きな切欠を形成する必要があるため、カバーで覆ったとしても、美観を損ねる。
【0004】
一方、近年の傾向としてバリアフリーに代表されるように高齢者や体が不自由な人にも安全で利用し易い居住空間を提供することが重要視されているが、最近では更にこの考え方を拡大してすべての人にとって平等・公平に利用し易いデザインを提供するユニバーサルデザインといった考え方が普及し始めている。従って、引戸もユニバーサルデザインの観点から改良されることが望ましい。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、有効開口幅を広げることができ、しかも間仕切り等の外観品質を良好に維持することができ、更にユニバーサルデザイン性能を高めることができる引戸を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明に係る引戸は、開閉可能な引戸本体と、この引戸本体の戸先側端面に略面一に取り付けられると共に引戸本体の戸先側端部から離間する方向へ張出された支持部と、この支持部に支持されると共に引戸本体の開閉操作時に把持されるグリップ部と、を含んで構成された引出と、を有することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1記載の引戸において、前記支持部は、平板状に形成されかつ引戸本体の戸先側端面に略面一に当接された状態で固定される固定部と、この固定部から延出されて前記グリップ部を支持するグリップ支持部と、を含んで構成されている、ことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2記載の引戸において、前記固定部の平面視での幅は、引戸本体の板厚及び間仕切りの板厚を足した長さ以上に設定されている、ことを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3記載の引戸において、前記グリップ支持部は、前記固定部の先端部から戸先側と反対側へ延出されている、ことを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の引戸において、前記引戸本体の戸先側端面には、弾性材料によって構成されると共に引戸開閉方向に所定の厚さを有する長尺状の小口材が取り付けられている、ことを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5記載の引戸において、前記引戸本体の開閉方向の幅は、当該引戸本体によって開閉される開口を形成する開口枠の内周横幅よりも狭く設定されている、ことを特徴とする。
【0012】
請求項1記載の本発明によれば、引出の支持部が引戸本体の戸先側端面に略面一に取り付けられており、かつグリップ部を支持する支持部が引戸本体の戸先側端部から離間する方向へ張出されているため、引戸開放時に支持部の取付位置(引戸本体の戸先側端面)まで引戸を開放させることができる。従って、引戸の有効開口幅を拡大することができる。
【0013】
また、従来のように引戸本体の戸先側端部近傍を両面から掘り込んで指掛かりを設ける場合には、引戸開閉時に指掛かりに指を掛けて引戸を引くため、指先に力を入れることが困難な人には操作し難いものであったが、本発明によれば、支持部が戸先側端部から離間する方向へ張出されており、かかる支持部に支持されたグリップ部を把持して開け閉めすることができるので、指先に力を入れ難い人でも引戸を容易に開閉操作することができる。
【0014】
さらに、従来では引込み戸の場合に引戸を開放させた際に指掛かりに掛けた指を戸袋との隙間に挟む可能性があったが、本発明によれば、引戸本体の戸先側端部から張出された支持部に支持されたグリップ部を把持して引戸を開放させるため、引込み戸に適用された場合にも引戸開放時に指を挟む可能性は全くない。
【0015】
これらの意味において、本発明の引戸は、子供や高齢者、体が不自由な人も含めてすべての人にとって平等・公平に安全で操作性の良い引戸といえる。
【0016】
さらに、先行技術との関係で説明すると、先行技術の場合には有効開口幅を拡大するために間仕切りに切欠を設ける必要があったが、本発明によれば、間仕切り側に特別な細工をする必要はない。
【0017】
請求項2記載の本発明によれば、支持部が固定部とグリップ支持部とを含んで構成されているため、固定部及びグリップ支持部の長さや延出方向等を調整することにより、グリップ部の位置を容易に最適化することができる。
【0018】
請求項3記載の本発明によれば、固定部の平面視での幅が、引戸本体の板厚及び間仕切りの板厚を足した長さ以上に設定されているので、引戸を開放させた際に、引出が間仕切りの端部と実質的に干渉しない。
【0019】
請求項4記載の本発明によれば、グリップ支持部が固定部の先端部から戸先側と反対側へ延出されているので、引戸全開時にグリップ部が開口と重なる位置にない。従って、使用者が開口を通る際に、グリップ部が体に当たることがない。
【0020】
請求項5記載の本発明によれば、引戸本体に長尺状の小口材が取り付けられており、この小口材は弾性材料によって構成されていると共に引戸開閉方向に所定の厚さを有するので、引戸全閉時に仮に引戸本体の戸先側で指を挟んだとしても、小口材が指の形状に沿って弾性変形する。従って、指に与える荷重が下がる。
【0021】
請求項6記載の本発明によれば、引戸本体の開閉方向の幅は、当該引戸本体によって開閉される開口を形成する開口枠の内周横幅よりも狭く設定されているので、従来より施工作業が容易になる。すなわち、従来は開口枠を外して引戸本体を開閉軌道上に取り込んでから再び開口枠を取り付けるという施工手順によっていたが、本発明によれば、小口材に厚みがあるので、小口材を取り付ける前の素のままの状態の引戸本体を開口枠内の開閉軌道上に納め、その後に引出及び小口材を取り付けるといった施工手順が可能になる。従って、従来より施工作業が容易になる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る引戸は、有効開口幅を広げることができ、しかも間仕切り等の外観品質を良好に維持することができ、更にユニバーサルデザイン性能を高めることができるという優れた効果を有する。
【0023】
請求項2記載の本発明に係る引戸は、操作性をより一層向上させることができるという優れた効果を有する。
【0024】
請求項3記載の本発明に係る引戸は、引戸の有効開口幅を最大限確保することが可能になるという優れた効果を有する。
【0025】
請求項4記載の本発明に係る引戸は、引戸全開時にグリップ部が通行の邪魔になるのを回避することができるという優れた効果を有する。
【0026】
請求項5記載の本発明に係る引戸は、引戸全閉時に仮に指を挟んだとしても、指に与える衝撃を緩和することができるという優れた効果を有する。
【0027】
請求項6記載の本発明に係る引戸は、引戸設置時の施工作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る引戸の一実施形態について説明する。
【0029】
図1には、本実施形態に係る引戸10の斜視図が示されている。また、図2(A)には当該引戸10の横断面図が示されており、更に図2(B)には当該引戸10の正面図が示されている。さらに、図3(A)〜(C)には、本実施形態に係る引戸10の要部構造が拡大して示されている。
【0030】
これらの図に示されるように、引戸10は、矩形平板状の引戸本体12と、この引戸本体12の戸先側端面12Aに取り付けられた引出14と、引戸本体12の戸先側端面12Aに取り付けられた小口材16と、を備えている。以下、各部の構成について詳細に説明する。
【0031】
この引戸10は、引戸本体12が間仕切り18の戸袋20内から引き出されて開口22を閉止する所謂引込み戸として構成されている。開口22の内周縁部には、正面視で下向きのコ字状に形成された開口枠24が取り付けられている。開口枠24は、水平に配置された上縁部24Aと、閉止端に立設された閉止側側部24Bと、開放端に立設された開放側側部24Cとによって構成されている。引戸本体12の開閉方向の幅B1は、開口枠24の内周横幅B2よりも狭く設定されている(図3(B)参照)。
【0032】
引出14は、平板状に形成されて引戸本体12の戸先側端面12Aの高さ方向所定位置に略面一に当接され、この状態で戸先側端面12Aに図示しないビス等で固定される上下一対の支持部26と、これらの支持部26の先端部同士を引戸高さ方向に繋ぎ垂直に配置されるバー状のグリップ部28と、を含んで構成されている。グリップ部28は、使用者が握り易いように中実又は中空の所定半径の円形断面に形成されている。
【0033】
また、支持部26は、帯板状に形成されてその長手方向中間部にて戸先側端面12Aに固定される固定部26Aと、この固定部26Aの両端部から戸先側と反対側(戸袋20側)へ向けて屈曲されると共に斜め方向に延出されかつ先端部にグリップ部28が固定されたグリップ支持部26Bと、によって構成されている。図3(A)に示されるように、平面視で見ると、固定部26Aは引戸本体12から離間する方向(直交する方向)へ張出されており、その長手方向寸法(即ち、固定部26Aの平面視での幅)W2は、開口枠24の幅W1(なお、開口枠24の幅W1は、引戸本体12の板厚及び戸袋20を構成する二枚の間仕切り18の板厚を足した長さに略一致する)以上に設定されている。
【0034】
また、図3(C)に示されるように、引戸本体12の戸先側端面12Aには、弾性材料によって構成されると共に引戸開閉方向に所定の厚さtを有する長尺状の小口材16が取り付けられている。小口材16は中空矩形断面に形成されており、引戸本体12の板厚全体に亘る幅方向寸法を有している。これに対応して、開口枠24の閉止側側部24Bには、小口材16を受け入れる凹溝30が形成されている。
【0035】
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0036】
図5(A)、(B)及び図6には、対比例に係る引戸40が示されている。この対比例の引戸40では、引戸本体42の戸先側端部42Aの近傍に両面から掘り込みによる指掛かり44が形成されている。従って、引戸本体42の厚さの半分弱しか指掛かりがない。このため、指先に力を入れることが困難な人にとっては、引戸40の開け閉めが容易ではないという欠点がある。また、引戸開放時には、指掛かり44の分だけ残して(図6の寸法A)、戸袋46に引戸本体42を仕舞うようになるため、開口47の有効開口幅BがA分だけ狭くなる。さらに、仮に引戸閉止時に、引戸本体42の戸先側端部42Aと開口枠48との間に指を挟むと、衝撃を吸収する緩衝材になるものがないため、指に加わる荷重が大きくなることが考えられる。また、この対比例のように引戸40が引込み戸である場合には、引戸40を開放させた際に指掛かり44に掛けた指を戸袋46と引戸本体42との隙間50に挟み込む可能性がある。
【0037】
これに対し、本実施形態の引戸10では、引戸本体12の両面に掘り込みによる指掛かりを設けるという従来の発想を替えて、引出14を平板で構成された支持部26と引戸10の開閉操作時に把持するグリップ部28とで構成し、支持部26を引戸本体12の戸先側端面12Aに対して略面一になるように直交して配置し、グリップ部28を引戸本体12の戸先側端部12Bから離間する安全な方向へ張出させたので、グリップ部28をしっかり握って引戸10を開け閉めすることができる。従って、指先に力が入らない人でも、充分に引戸10を開閉させることができる。特に、図4(B)に示されるように、大人でも子供でもグリップ部28をしっかり握ることができるように、又立ち姿勢でも車椅子に乗った人でもグリップ部28をしっかり握ることができるように、グリップ部28は充分な長さhを有しているので、すべての人にとって平等・公平に操作性が良い。また、グリップ部28が引戸本体12から離間する方向へ張出されていることにより、図4(A)に示されるように、引戸開放時には手が開口枠24の開放側側部24Cに当たることもなく(従って、当然ながら、指を戸袋20と引戸本体12の隙間32に挟み込むこともない)、又引戸閉止時には引戸本体12の戸先側端面12Aと開口枠24の閉止側側部24Bとの間に挟むこともないため、非常に安全である。
【0038】
これらの意味において、本実施形態に係る引戸10は、子供や高齢者、体が不自由な人も含めてすべての人にとって平等・公平に安全で操作性の良い引戸といえる。
【0039】
また、図3(A)に示されるように、本実施形態に係る引戸10の場合、引出14の支持部26の固定部26Aの平面視での幅W2が開口枠24の開放側側部24Cの幅W1よりも大きく設定されているので、引戸10を全開させることができる。従って、引戸10の有効開口幅を最大限拡大することができる。
【0040】
さらに、前述した先行技術との関係で説明すると、先行技術の場合には有効開口幅を拡大するために間仕切りに切欠を設ける必要があったが、本実施形態によれば、間仕切り18側に特別な細工をする必要はない。
【0041】
以上のことを総括すると、本実施形態の引戸10によれば、有効開口幅を広げることができ、しかも間仕切り18等の外観品質を良好に維持することができ、更にユニバーサルデザイン性能を高めることができる。
【0042】
また、本実施形態では、引出14の支持部26が固定部26Aとグリップ支持部26とを含んで構成されているため、固定部26A及びグリップ支持部26の長さや延出方向等を調整することにより、グリップ部28の位置を容易に最適化することができる。従って、操作性をより一層向上させることができる。
【0043】
さらに、グリップ支持部26が固定部26Aの先端部から戸先側と反対側へ延出されているので、引戸全開時にグリップ部28が開口22と重なる位置には存在しない。従って、使用者が開口22を通る際に、グリップ部28が体に当たることはない。その結果、引戸全開時にグリップ部28が通行の邪魔になるのを回避することができる。
【0044】
また、引戸本体12に長尺状の小口材16が取り付けられており、この小口材16は弾性材料によって構成されていると共に引戸開閉方向に所定の厚さtを有するので、図3(C)に示されるように、引戸全閉時に仮に引戸本体12の戸先側で指を挟んだとしても、小口材16が指の形状に沿って弾性変形する。従って、指に与える荷重が下がる。その結果、引戸全閉時に仮に指を挟んだとしても、指に与える衝撃を緩和することができる。
【0045】
さらに、引戸本体12の開閉方向の幅B1は、当該引戸本体12によって開閉される開口22を形成する開口枠の内周横幅B2よりも狭く設定されているので、従来より施工作業が容易になる。すなわち、従来は開口枠を外して引戸本体を開閉軌道上に取り込んでから再び開口枠を取り付けるという施工手順によっていたが、本実施形態によれば、小口材16に厚みtがあるので、小口材16を取り付ける前の素のままの状態の引戸本体12を開口枠24内の開閉軌道上に納め、その後に引戸本体12の戸先側端面12Aに引出14及び小口材16を取り付けるといった施工手順が可能になる。従って、従来より施工作業が容易になる。その結果、引戸設置時の施工作業性を向上させることができる。
【0046】
また、引戸10が引戸本体12の戸先側端面12Aに取り付けられるため、引戸本体12に掘り込みによる指掛かりを設ける必要はない。従って、引戸本体12をガラス等の硬質な面材で構成したり、鏡面仕上げすることができる。その結果、引戸10のデザインの自由度を高めることができる。
【0047】
〔上記実施形態の補足説明〕
(1)上述した本実施形態では、本発明を引込み戸に適用したが、これに限らず、引戸であればよく、片引き戸や引き違い戸に本発明を適用してもよい。例えば、図7に示される例は、片引き戸52に本発明を適用したものである。
【0048】
(2)また、請求項1記載の本発明に係る引戸によれば、ユニバーサルデザイン性能を向上させることができる効果が得られるが、ここでの「ユニバーサルデザイン性能」とは、請求項1記載の本発明の作用として既述した「引戸開閉時の開閉操作性」と「引戸開放時の安全性(指の挟み込み防止)」の二つの観点を指している。従って、この二つの観点でユニバーサルデザイン性能が向上されていれば、請求項1記載の本発明の範囲に含まれる。
【0049】
(3)上述した本実施形態では、引出14の固定部26Aの平面視での幅W2を開口枠24の幅W1以上に設定したが、これに限らず、引戸本体12の板厚と二枚の仕切り壁18の板厚を足した長さ以上であればよい。後者の場合、図3(A)に示されるように、開口枠24の開口幅W1の方が引戸本体12の板厚と二枚の仕切り壁18の板厚を足した長さよりも若干広くなるので、引戸閉止時に開口枠24における開放側側部24Cのエッジにグリップ支持部26Bの根元が若干干渉し、その分だけ有効開口幅が狭くなるが、実質的には充分に広い有効開口幅を確保できるので、有益であることに変わりはない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本実施形態に係る引戸の全体を示す斜視図である。
【図2】(A)は図1に示される引戸の横断面図であり、(B)は当該引戸の正面図である。
【図3】(A)〜(C)は図1に示される引戸の要部を示す横断面図である。
【図4】(A)は図1に示される引戸を全閉及び全開させたときの様子を示す横断面図であり、(B)は身長に差がある場合でも使い易いことを示す正面図である。
【図5】(A)は対比例に係る引戸を示す図1に対応する斜視図であり、(B)は手掛かり部分の横断面図である。
【図6】対比例に係る引戸の有効開口幅を説明するための正面図である。
【図7】本発明を片引き戸に適用した例を示す横断面図である。
【符号の説明】
【0051】
10 引戸
12 引戸本体
12A 戸先側端面
12B 戸先側端部
14 引出
16 小口材
18 間仕切り
22 開口
24 開口枠
26 支持部
26A 固定部
26B グリップ支持部
28 グリップ部
52 片引き戸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能な引戸本体と、
この引戸本体の戸先側端面に略面一に取り付けられると共に引戸本体の戸先側端部から離間する方向へ張出された支持部と、この支持部に支持されると共に引戸本体の開閉操作時に把持されるグリップ部と、を含んで構成された引出と、
を有することを特徴とする引戸。
【請求項2】
前記支持部は、平板状に形成されかつ引戸本体の戸先側端面に略面一に当接された状態で固定される固定部と、この固定部から延出されて前記グリップ部を支持するグリップ支持部と、を含んで構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の引戸。
【請求項3】
前記固定部の平面視での幅は、引戸本体の板厚及び間仕切りの板厚を足した長さ以上に設定されている、
ことを特徴とする請求項2記載の引戸。
【請求項4】
前記グリップ支持部は、前記固定部の先端部から戸先側と反対側へ延出されている、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の引戸。
【請求項5】
前記引戸本体の戸先側端面には、弾性材料によって構成されると共に引戸開閉方向に所定の厚さを有する長尺状の小口材が取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の引戸。
【請求項6】
前記引戸本体の開閉方向の幅は、当該引戸本体によって開閉される開口を形成する開口枠の内周横幅よりも狭く設定されている、
ことを特徴とする請求項5記載の引戸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−180018(P2008−180018A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−15094(P2007−15094)
【出願日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】