説明

強靱で柔かい穿孔不織ウェブ

【課題】おむつのような使い捨て吸収体のトップシートとして使用可能な不織ウェブの提供。
【解決手段】不織ウェブは、それぞれ接着領域を有する、1つの中央ゾーン270と2つの外方ゾーン272を有する。外方ゾーンの接着領域は、中央ゾーンの接着領域よりも大きく、これによって、1つの柔かい中央ゾーンと、複数の強靭な外方ゾーン。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、強靭で柔かい穿孔不織ウェブに、さらに詳細には、使い捨て吸収体に使用して好適な、強靭で柔らかい不織ウェブに関わる。
【0002】
(発明の背景)
おむつや、成人失禁用製品のような使い捨て吸収体は、当分野においてよく知られる。このような吸収体は、装着者によってその上に集積させられた尿や大便物質を収集・保持する。
【0003】
使い捨て吸収体は、典型的には、装着者の体に面し、かつ接触する液体透過性トップシート、トップシートに接合される液体不透過性バックシート、および、トップシートとバックシートとの間に位置付けられる吸収コアを備える。トップシートは、装着者の体に接触するものであるから、装着者の皮膚にとって感触が柔らかく、刺激性のないものであることが好ましい。しかしながら、トップシートは、使用時と製造時において、その全体性を維持するのに必要な強度を持っていなければならない。
【0004】
熱的に接着された不織ウェブに関しては、ウェブの接着領域の量が、同ウェブの柔かさ/強度を決める要因となる。ウェブの接着領域が増大するにつれて、柔かさが減り、引張強度が増す。逆に、ウェブの接着領域が減少するにつれて、柔かさが増し、引張強度が減る。過去の試みにおいては、柔軟性と強靭性との間の妥協点となる結合領域が、不織ウェブ全体にたいして選択された。このようにして得られた柔軟性・強靭性は、受容可能ではあるが、もっとも好ましいものではなかった。なぜならば、受容可能なトップシートを供給するために、各々を犠牲にし、妥協させなければならなかったからである。
【0005】
おむつのトップシート全体にたいして、高い強度と高い柔軟性の両方を供給する必要はないことが判明した。実際、典型的には、おむつの障壁レッグカフの間に位置付けられるトップシートの中央部は、装着者の体に接触するのであるから、柔かい必要のある部分である。一方、この中央部は、使用時、および・または、製造時において大きな張力に曝されないので、外方部分に比較して、強靭である必要はない。外方部分とは、障壁レッグカフの外側に位置付けられるトップシート部分である。トップシートのこれらの部分は、典型的には、特定のおむつデザインに応じて、装着者の皮膚と全く、または、比較的僅かしか接触しないので、中央部ほど柔かくある必要はない。一方、外方部は、使用時、および・または、製造時において、より高い張力に曝されるから、中央部と比べて比較的強靭である必要がある。
【0006】
(発明の概要)
本発明は、おむつのような使い捨て吸収体のトップシートとして使用されてもよい不織ウェブである。この不織ウェブは、各々接着領域を有する、第1または中央ゾーンと、少なくとも1つの第2または外方ゾーンを備える。同ウェブは、1つの中央ゾーンと、一対の外方ゾーンを備えることが好ましい。前記外方ゾーンの接着領域は、前記中央ゾーンの接着領域よりも大きい。中央ゾーンは、少なくとも約10%の効果的開放領域と、少なくとも0.2平方ミリメートルの効果的サイズを持つ複数の開孔を有する。
【0007】
他の実施の形態においては、外方ゾーンは、少なくとも約10%の効果的開放領域と、少なくとも0.2平方ミリメートルの効果的サイズを持つ複数の開孔を有していてもよい。
【0008】
(詳細な説明)
ここで使用されている「吸収体」という用語は、身体排泄物を吸収・包含する装置、より詳細には、身体から排泄される各種排泄物を吸収・包含するために、装着者の身体に密着して、または、近接して設置される装置を指す。ここで使用されている「使い捨て」という用語は、吸収体として洗濯、その他の回復、または再使用を意図されることのない吸収体を記述するのに使用される(すなわち、1回の使用後の廃棄を意図されるが、好ましくは、再使用、肥料用、またはその他の環境適合的やり方で処理されることが意図される)。「一体型」吸収体とは、吸収体であって、同吸収体において、別個の部分がまとめられて統合された実体を形成し、それによって、別個のホルダーやライナーのような別個の操作部品が必要とされない、そのような別個の部品から形成される吸収体を指す。
【0009】
本発明のウェブを、そのトップシートとして利用する吸収体は、図1に示す、一体型使い捨て吸収体、おむつ20である。ここで使用されている「おむつ」という用語は、一般に、乳児や成人失禁者によって装着される吸収体を指し、これは、装着者の下部胴体周囲に装着される。本発明のウェブはさらに、他の吸収体、例えば、失禁ブリーフ、失禁下着、吸収挿入体、おむつホルダー・ライナー、女性用衛生下着等にも使用してよい。
【0010】
本発明は、使い捨て吸収体におけるトップシートとして使用するのに好適なウェブを供給するという背景の下に記述されるが、本発明は、決してそのような用途だけに限定されるものではない。本ウェブと、そのトップシートとしての使用法の説明だけでも、当業者であれば、直ちに、本発明を、その他の装置、および、その他の使用法に適応させることが可能であろう。
【0011】
図1は、平らに展開した、収縮していない状態の本発明のおむつ20の平面図であって(すなわち、弾性誘発による収縮は引き伸ばして取り除いてある)、構造の一部を、おむつ20の構成をさらにはっきりと示すために切り欠いてある。また、装着者に面する、または、装着者に接触するおむつ20部分、すなわち、内面が読者の方に向けられている。図1に示すように、おむつ20は、液体透過性トップシート24、トップシート24と接合する液体不透過性バックシート26、トップシート24とバックシート26との中間に介在する吸収コア28を備えることが好ましい。おむつ20はさらに、弾性化サイドパネル(図示せず)、弾性化レッグカフ(図示せず)、弾性ウェスト特徴部(図示せず)、および、全体を通じて頻繁に36と表示されるテープタブを有する結合装置を含んでいてもよい。
【0012】
図1において、おむつ20は、おむつ20装着時において装着者の前面に近接する第1ウェスト領域27、第1ウェスト領域と対向し、おむつ20装着時において装着者の背中に近接する第2ウェスト領域29、第1ウェスト領域27と第2ウェスト領域29の間に位置する股領域31、および、おむつ20の外縁によって定義される周辺部を有するように図示される。同周辺部において、長手方向縁は参照符号33で示され、端縁は参照符号35で示される。おむつ20の内面は、使用時装着者の体に近接するおむつ20部分を備える(すなわち、内面は一般に、トップシート24の少なくとも一部と、同トップシート24に接合する他の成分とによって形成される)。外面は、使用時装着者の体から離れて位置付けられるおむつ20部分を備える(すなわち、外面は一般に、バックシート26の少なくとも一部と、同バックシート26に接合する他の成分とによって形成される)。
【0013】
図1は、トップシート24とバックシート26とが、吸収コア28のものよりも全体として大きな長さと幅を持つおむつ20の実施の形態を示す。このトップシート24とバックシート26は、吸収コア28の外縁を越えて延び、それによっておむつ20の周辺部を形成する。トップシート24、バックシート26、および、コア28は、様々の、公知の構成として組み立てが可能であるが、好ましいおむつ構成は、一般に、1975年1月14日、Kenneth B. Buellに発行された「使い捨ておむつ用収縮性側部」という名称の米国特許第3,860,003号、および、1992年9月29日、Kenneth B. Buellらに発行された「特定性向を持つ、強靭な屈曲性ヒンジを有する動的弾性ウェスト特徴部を備える吸収体」という名称の米国特許第5,151,092号に記載される。上記の各々は、ここで参照され組み込まれている。
【0014】
吸収コア28は、一般に、圧縮可能で、馴染み易く、装着者の皮膚を刺激せず、かつ、尿や、その他の身体排泄物のような液体を吸収・保持可能であれば、どのような吸収手段であってもよい。図1に示すように、吸収コア28は、衣服側表面、身体側表面、側縁、および、ウェスト縁を有する。吸収コア28は、様々なサイズ・形として(例えば、長方形、砂時計型、T型、非対称型等)、また、使い捨ておむつや、その他の吸収体に通常使用される様々な液体吸収材料から製造が可能である。そのような材料としては、例えば、一般にエアフェルトと呼ばれる微粉砕木材パルプを備えていてもよい。その他の好適な吸収性材料の実例としては、クレープ処理セルロース綿、コフォームを含むメルトブロウンポリマー類、化学的に硬化させた、変性された、または、架橋させたセルロース繊維、ティッシューラップやティッシューラミネートを含むティッシュー、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー類、吸収性ゲル化材料、あるいは、その他の、いかなるものであってもよい等価的材料、または、それら材料の併用、が含まれる。
【0015】
吸収コア28の構成や構造もまた様々であってもよい(例えば、吸収コア28は、様々の厚さ領域、親水性勾配、超吸収性勾配、あるいは、低平均密度および低平均斤量捕捉領域を有していてよく、あるいは、1層以上の層や、1つ以上の構造体を備えていてもよい)。しかしながら、吸収コア28の合計吸収容量は、おむつ20の設計負荷、および、意図する使用法に合致するものでなければならない。さらに、吸収コア28のサイズと吸収容量は、乳児から成人に渡る装着者を許容できるように変動させてもよい。
【0016】
吸収集合体として使用される例示吸収構造は、1986年9月9日、Weisman等に発行された「高密度吸収構造」という名称の米国特許第4,610,678号、1987年6月16日、Weisman等に発行された「二重層コアを有する吸収体」という名称の米国特許第4,673,402号、1989年12月19日、Angstadtに発行された「清拭層を有する吸収体」という名称の米国特許第4,888,231号、および、1989年5月30日Alemany等に発行された「低密度、低斤量捕捉ゾーンを有する高密度吸収部材」という名称の米国特許第4,834,735号に記載されている。上記特許の各々は、ここで参照され組み込まれている。
【0017】
バックシート26は、吸収コア28の衣服側表面に近接して位置付けられるが、当分野で公知のもののような接着手段(図示せず)によって、同面に接合されることが好ましい。ここで使用されている「接合」という用語は、構成であって、同構成において、ある要素が、別要素にたいし、前者要素が後者要素に直接付属されることによって、直接固定される構成、および、構成であって、同構成において、ある要素が、別要素にたいし、同別要素に付属される中間部材(単数または複数)に付属されることによって、間接的に固定される構成、とを含む。
【0018】
例えば、バックシート26は、吸収コア28にたいし、接着剤の均一な連続層、接着剤の模様化層、または、接着剤の分離線、螺旋、スポット状配列によって固定されていてもよい。十分なものと判定された接着剤は、ミネソタ州、St.PaulのH.B. Fuller Co.によって製造され、HL−1258という表示の下に上市されている。接着手段は、1986年3月4日Minetola等に発行された「使い捨て排泄物包含下着」という名称の米国特許第4,573,986号に開示される接着剤フィラメントから成る開放パターンネットワークを備えることが好ましく、また、1975年10月7日Sprague,Jr.に発行された米国特許第3,911,173号、1978年11月22日Ziecker等に発行された米国特許第4,785,996号、および、1989年6月27日Wereniczに発行された米国特許第4,842,666号の装置と方法に例示されるように、数本の接着剤繊維線を渦巻きにして形成した螺旋パターンを備えることがさらに好ましい。上記特許のそれぞれは、ここで参照され組み込まれている。別の実施の形態として、接着手段は、当分野において公知の、熱ボンド、圧ボンド、超音波ボンド、動的機械的ボンド、または、その他のいかなる好適な接着手段、あるいは、これら接着手段の併用を備えていてよい。
【0019】
バックシート26は、液体(例えば、尿)にたいして不透過性であり、薄層プラスチック膜から製造されることが好ましいが、その他の屈曲性液体不透過性材料も使用が可能である。ここで使用されている「屈曲性」という用語は、柔軟で、人体の全体形や輪郭にすぐに合致する材料を指す。
【0020】
バックシート26は、吸収コアに吸収・包含された排泄物が、おむつ20に接触する物品、例えば、ベッドシーツや下着を濡らすのを防止する。従って、バックシート26は、織または不織材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、あるいは、フィルムコート不織材料のような複合材料を備えていてよい。バックシート26は、約0.012mm(0.5ミル)から0.051mm(2.0ミル)の厚さを有する熱可塑性フィルムであることが好ましい。バックシート26の特に好ましい材料としては、インディアナ州Terre HauteのTredegar Industries Inc.によって製造される、RR8220茶色フィルムおよびRR5475キャストフィルムがある。バックシート26は、より布的な外観を呈するようにエンボス仕上げ、および・または、マット仕上げを施してよい。さらに、バックシート26は、蒸気は吸収コア28から脱出させるものの(通気性)、排泄物にたいしては依然としてそれがバックシート26を貫通するのを阻止するようになっていてもよい。
【0021】
トップシート24は、吸収コア28の身体側表面に近接されるが、必ずしも隣接される必要はなく、また、バックシート26または吸収コアに、当分野において公知の手段によって接合されるのが好ましい。好適な接着手段は、バックシート26を、吸収コアに接合する手段に関連して上述した。本発明のある好ましい実施の形態においては、トップシート24とバックシート26とは、おむつ周辺部において直接相互に接合される。
【0022】
トップシート24は、液体透過性不織ウェブ40である。不織ウェブ40は、第1即ち中央ゾーンと、少なくとも1つの第2即ち外方ゾーンを備える。同ウェブ40は、1つの中央ゾーンと、一対の外方ゾーンを備えることが好ましい。中央ゾーン70は、一般に、おむつの障壁レッグカフの間に位置付けられるべきもので、トップシートの、装着者の体に接触する部分である。従って、中央ゾーンは、柔かくなくてはならない。中央部は柔かくなければならない一方で、この部分は、使用時、および・または、製造時において大きな張力に曝されないので、外方ゾーンに比較して、強靭である必要はない。外方ゾーン72とは、一般に、障壁レッグカフの外側に位置付けられるトップシート部分である。トップシートのこれらの部分は、典型的には、特定のおむつデザインに応じて、装着者の皮膚と全く、または、比較的僅かしか接触しないので、外方ゾーン72は、中央ゾーン70ほど柔かくある必要はない。一方、外方ゾーン72は、使用時、および・または、製造時において、比較的高い張力に曝されるから、中央ゾーン70と比べて比較的強靭である必要がある。
【0023】
熱的に接着された不織ウェブに関しては、ウェブの接着領域の量が、同ウェブの柔かさと、さらに引張強度を決める要因となる。ウェブの接着領域が増大するにつれて、柔かさが減り、引張強度が増す。逆に、ウェブの接着領域が減少するにつれて、柔かさが増し、引張強度が減る。比較的柔かい中央ゾーン70と比較的強靭な外方ゾーン72を有する不織ウェブ40を供給するためには、中央ゾーン70と外方ゾーン72の間に接着領域量に差がなくてはならない。中央ゾーン70は、所望の柔軟性を供給するために比較的少ない接着領域を持ち、外方ゾーン72は、所望の強度を供給するために比較的多い接着領域を持たなければならない。中央ゾーン70は、約12%未満の接着領域を持つことが好ましく、約5%から約12%であればさらに好ましい。外方ゾーン72は、約15%を越える接着領域を持つことが好ましく、約15%から約25%であればさらに好ましい。接着領域の相対量は、中央ゾーン70と外方ゾーン72との間に、接着領域量において、相対的差がある限り、所望の柔軟性と強靭性を供給するよう選択することが可能である。
【0024】
接着領域は、多数の、個々の接着部から成る。この個々の接着部は、様々の形・サイズであってよい。例えば、個々の接着部は、円形、正方形、長方形、直線、三角形、卵形、楕円形、曲線等であってよい。個々の接着部は、パターンとして配置されてもよいし、あるいは、ランダムに配置されていてもよい。
【0025】
不織ウェブ40は、融合可能なポリマー繊維またはフィラメントから形成される繊維性材料を備える。この不織ウェブは、下記のポリマーの内のどれからも形成が可能である。すなわち、ポリアミド類、ポリプロピレン、ポリプロピレンコポリマー、両種成分、ポリエチレン、ポリエチレン・テレフタレート、上記の結合等である。好適な材料としては、乾燥整毛・梳毛ウェブ、空気整毛ランダムウェブ、スパンボンドウェブ、メルトブロウンウェブ、スパンレースウェブ、および、通気またはカレンダー接着ボンドが含まれる。繊維は、所望の約1から18デニールを持つ繊維を含め、様々のサイズを有することが可能である。不織ウェブ40は、約5 gsmから100 gsmの斤量を有することが好ましく、約5 gsmから約60 gsmであればさらに好ましい。不織ウェブ40は、約0.1mmから5.0mmの厚みを持つことが好ましく、約0.1mmから約2.0mmの厚みを持つことがさらに好ましい。
【0026】
トップシートが、大便と尿との両方を処理するのが可能となるためには、中央ゾーン70は、一つの効果的開放領域と、効果的サイズを持つ複数の開孔とを備えることが好ましい。中央ゾーン70は、少なくとも0.2平方ミリメートルの効果的開孔サイズを持つ複数の開孔46を備えるが、また、同複数の開孔は、少なくとも0.5平方ミリメートルの効果的開孔サイズを有することがさらに好ましく、また、同複数の開孔は、少なくとも1.0平方ミリメートルの効果的開孔サイズを有することがもっとずっと好ましく、また、同複数の開孔は、少なくとも2.0平方ミリメートルの効果的開孔サイズを有することがもっとも好ましい。効果的開孔とは、後述する画像獲得パラメータの内、0‐255の標準グレースケールにおいて、18以下のグレースケールを有するものである。
【0027】
中央ゾーン70は、少なくとも10%の効果的開放領域を有することが好ましく、同中央ゾーン70は、少なくとも15%の効果的開放領域を有することがさらに好ましく、同中央ゾーン70は、少なくとも20%の効果的開放領域を有することがもっとずっと好ましく、かつ、同中央ゾーン70は、少なくとも25%の効果的開放領域を有することがもっとも好ましい。
【0028】
効果的開孔サイズと効果的開放領域は、後述する画像分析による下記の工程によって定められる。この工程は、三つの主要工程を有する。その主要工程とは、画像獲得、すなわち、中央ゾーンの表面上区域の代表画像を入手すること、画像測定、すなわち、画像について開放領域パーセント、および、個々の開孔領域と周囲長を測定すること、および、データ分析、すなわち、パーセント開放領域、個々の開孔領域、および、周囲長測定値を、スプレッドシートに移送して、そこにおいて、頻度分布、領域分布の集計、および、水力半径等の諸計算を実行する。
【0029】
フレーム把捉ボード、顕微鏡、カメラ、および、画像分析ソフトウェアを有する画像分析装置を用いた。マサチューセッツ州、MarlboroのData Translationから市販されているフレーム把捉ボード、モデルDT2855を入手した。ニュージャージー州、Fair LawnのKeyence Co.から市販される、接触型照明ヘッドを備えたVH50レンズを有するVH5900モニター顕微鏡とビデオカメラも入手し、これらを、画像を獲得し、それをコンピュータファイルに保存するのに用いた。Keyenceの顕微鏡は画像を獲得し、フレーム把捉ボードは、この画像のアナログ信号を、コンピュータの読み取り可能なディジタルフォーマットに変換する。この画像は、コンピュータファイルに保存し、適当なソフトウェア、例えば、ワシントン州、EdmaonsのBioScan Co.から市販されるOptimas Image Analysisソフトウェア、バージョン3.1を用いて測定した。Optimas Image Analysisソフトウェアを使用するには、コンピュータは、ワシントン州、RedmondのMicrosoft Co.から市販されるウィンドウズソフトウェア、バージョン3.0以降を所有していなければならない。さらに、CPUは、少なくともIntel80386と等価である。デスクトップPCであれば、好適ないかなるものでも使用が可能であるが、486DX33型PCが特に好適であることが判明している。ファイルに保存され、呼び出される画像は、ソニートリニトロン・モニターモデルPVM−1343MOにおいて、約50Xの最終表示倍率において表示した。
【0030】
前述の画像獲得工程は、試験される材料の代表サンプルの内、10個の異なる領域を必要とする。各領域は、約5.8ミリメートルx4.2ミリメートルの長方形である。サンプルは、黒いつや消しボードの上に置く。これは、サンプルの開孔と、同開孔を定義する部分の間のコントラストを増すためである。この黒のつや消しボードの平均グレーレベルと標準偏差は、それぞれ、16と4であった。
【0031】
画像は、室内灯を消した状態で、サンプルの直上に置いたコピースタンドに取りつけたKeyenceモニター顕微鏡を用いて獲得した。サンプルを照明するKeyenceの光源は、Optimasソフトウェアによって、ニューヨーク、ロチェスターのEastman Kodak Co.から市販されるKodakグレースケールに基づき、0.3密度ウェッジにおける平均グレーレベルと標準偏差が測定できるように、調節・監視された。Keyence光源のコントロールは、照明されたウェッジの平均グレーレベルが111±1で、標準偏差が10±1となるように調節された。全ての画像は、単一期間において獲得され、Keyenceの光源は、画像獲得工程を通じて、ウェッジの平均グレーレベルと標準偏差を測定することによって監視した。
【0032】
ある1つの開孔を測定する場合、その効果的開孔サイズのみが関心の対象となる。効果的開孔サイズを測定することは、材料の多孔性への寄与が意図される開孔サイズを定量することであり、開孔が意図される領域を横切る繊維、および、繊維束の寄与度を明らかにする。効果的開孔とは、本明細書中に記述する画像獲得パラメータを用いて、18未満のグレーレベルを有する、材料貫通性の孔であれば、そのいずれの孔にも該当する。従って、ある1つの意図された開孔は、横断繊維によって、多数の効果的開孔に分割されることもある。
【0033】
画像分析ソフトウェアは、サンプル画像から獲得された定規画像によってミリメートル単位で較正される。Optimus3.1画像メニューに存在する3x3ピクセル平均化フィルターを、各保存画像に適用し、ノイズを減らした。開孔は、0から18までのグレーレベル範囲において検出した。5.8x4.2の視野領域内に完全には収まらない開孔は、個々の面積・周辺長測定において考慮しなかった。従って、面積と周囲長の平均と分布は、視野の中に完全には含まれなかった開孔には影響されない。
【0034】
しかしながら、画像において完全には観察されなかった個々の開孔は、パーセント開放領域計算には含まれる。この違いが生じるのは、パーセント開放領域は、単に、その画像の全ピクセル数にたいする、0から18までの画像のピクセル比だからである。19以上のグレーレベルを有する領域は、開放領域計算においては計算されなかった。
【0035】
各材料について、10個の画像の平均開放領域を、Optimas Image Analysisソフトウェアを用いて測定した。パーセント開放領域は、その画像における全ピクセル数にたいする、0から18までのグレーレベルを有するピクセル数の比と定義される。一つのサンプルから、ある特定領域を代表する各画像についてパーセント開放領域を測定した。10個の個々の画像の各々から得たパーセント開放領域を平均し、そのサンプル全体のパーセント開放領域とした。
【0036】
データ分析は、Excelスプレッドシートを用いて行った。これも、ワシントン州、RedmondのMicrosoft Co.から市販されている。Excelスプレッドシートは、Optimasソフトウェアで入手した、パーセント開放領域、開孔領域、および、開孔周囲長等の測定値を組織化した。サンプル平均と標準偏差、個々の開孔領域のサイズと頻度分布、および、個々の開孔に関する水力半径(周囲長で割った面積)を、このスプレッドシートを用いて入手した。
【0037】
個々の開孔領域の分布もExcelスプレッドシートを用いて計算した。開孔は、あるサイズ範囲を持つ区画(ビン)に仕分けた。関心を持つあるサイズ範囲に所属する開孔領域の数、および、各範囲内に含まれる領域の合計も求めた。この範囲は、0.05平方ミリメートル刻みの増分と設定された。これらの領域は、サンプルの全開放領域のパーセントとして表わした。領域分布の頻度と合計は、各サンプルの全部で10個の画像から得られた、個々の開孔測定を併合して得た。
【0038】
中央ゾーン70の開孔46は、サイズ、形、および、パターンにおいて変動が可能である。いくつかの可能な形の実例としては、ただしそれらに限定されるものではないが、円形、正方形、長方形、卵形、三角形、ドッグバイト型、星型、楕円形等がある。開孔46は、組織的、均一的、または、ランダムパターンのいずれかとして配置することも可能である。同じ大きさの開孔から成る組織的パターンが好ましい。
【0039】
さらに別の実施の形態において、外方ゾーン72も、中央ゾーン70と同様の効果的開放区域と、効果的サイズを持った複数の開孔を有していてもよい。外方ゾーンは、少なくとも約10%の効果的開放領域と、少なくとも0.2平方ミリメートルの効果的サイズを持つ複数の開孔を有していてよい。
【0040】
ここで図2を参照すると、本発明のウェブを形成するための工程200の模式図が示される。不織材料240は、補給ロール210から巻きが解かれ、補給ロール210が同ロールと協働して、矢印によって示される方向に回転するにつれて、同ロールと協働して、矢印によって示される方向に移動する。不織ウェブ240は、指定の均一な接着領域を有する。この段階での不織ウェブ240の接着領域は、中央ゾーン70に指定の接着領域を有する。例示のために、不織ウェブ240の接着領域を10%とする。
【0041】
10%の均一な接着領域を有する不織ウェブ240が、ローラー252と254とによって形成される接着装置250を通じて供給される。接着装置250は、ウェブ240の外方ゾーン272だけに新たなボンドを添加する。例えば、接着装置250は、外方ゾーン272にさらに10%の接着領域を付加し、これによって、外方ゾーンは20%の接着領域を有し、中央ゾーンは10%の接着領域を有するようにする。
【0042】
ローラー252は、その外面の一部の周囲に延びる、複数の突起256を含む。ローラー252は、スチールで構築されることが好ましい。ローラー254は、滑らかな外面を有するが、スチールで構築されることが好ましい。図3で分かるように、接着突起256は、外方ゾーン272に一致する、ローラー252の最外側部のみに位置付けられる。
【0043】
次に、不織ウェブ240は、ローラー264と266によって形成される開孔装置262の噛み合わせ260を通じて供給される。ローラー266は滑らかな外面を持つが、スチールで構築されることが好ましい。しかしながら、ローラー266は、他の材料から構築されてもよい。ローラー264は、その外面の一部の周囲に延びる、複数の突起268を含む。ローラー264は、スチールで構築されることが好ましい。
【0044】
ローラー264と266は、同じ速度を持つ。ローラー264と266は加熱される。ローラー264は、ローラー266よりも高温を有するように加熱されることが好ましい。不織ウェブ240が噛み合わせ260を貫通すると、中央ゾーン270が開孔される。中央ゾーンが開孔されると、材料は、その融解点以上に加熱され、それによって、開孔周辺の少なくとも一部が溶融される。
【0045】
図4から分かるように、突起268は、ウェブ240の中央ゾーン270に一致する、ローラー262の中央部分のみに位置付けられる。
【0046】
中央ゾーン270が開孔された後、つづいて不織ウェブ240は、装置262を脱出後冷却され、ウェブを固化させる。図2において、ウェブ240を、ブローワー280から冷却空気をウェブ240に吹き付けることによって冷却するところが示されている。もちろん、ウェブ240を冷却するのに、他の公知の方法を用いてもよい。ウェブを冷却すると、開孔周囲の回りに延びた溶融された材料を固化する。
【0047】
冷却後、ウェブは、ローラー292と294によって形成される噛み合わせ290に供給される。ローラー292と294は、滑らかな外面を有する。ローラー292と294はスチールから構築されるのが好ましい。しかしながら、他の好適な材料を用いてローラー292と294を構築してもよい。ローラー292と294は、開孔周囲の回りに延びた、固く融合した材料を破壊する。固く融合した材料を破壊することは、ウェブの柔軟性を増す。
【0048】
ローラー292と294の辺縁直線速度は、ローラー264と266の辺縁直線速度よりも大きく、それによって、この2組のローラーの間の材料を引っ張るようになっていることが好ましい。これらのローラーの速度を調節することによって、材料を、所望の量に狭めるように引っ張る。噛み合わせ290から、ウェブ240は、巻き取りロール296に巻き取るのが好ましい。
【0049】
中央ゾーン270は、さらに別の薬剤で、例えば、所望の流体処理性を創成するように噴霧することによって処理してもよい。例えば、中央ゾーン270は、ローションで処理してもよい。
【0050】
前述の工程の他に、他の公知の方法で、ウェブを、中央ゾーン270内において開孔してもよい。例えば、中央ゾーンを、針パンチ、水性開孔や、その他の公知の方法によって開孔してもよい。
【0051】
ここで図5を参照すると、本発明のウェブを形成するための、工程300のさらに別の実施の形態の模式図が示される。複数の未接着繊維310が、梳毛装置305から直接接着装置330に供給される。もちろん、スパンボンド装置やメルトブロウン装置のような別の装置を用いてもよい。
【0052】
接着装置330は、図2に示す装置250とは異なる。なぜなら、装置330は、相対的に小さい接着領域の中央ゾーンと、相対的に大きい接着領域の外方ゾーンの両方を供給するからである。接着装置330は、ローラー332と334を備える。ローラー334は滑らかな外面を有するが、スチールから構築されることが好ましい。図6から分かるように、ローラー332は、1つの中央接着ゾーン340と、2つの外方接着ゾーン350を含む。中央接着ゾーン340は、ローラー332の外面周囲に延びる、複数の突起342を含む。外方ゾーン350は、ローラー332の外面周囲に伸びる複数の突起352を含む。中央ゾーン342内の突起342は、比較的小さい接着領域、例えば、10%の接着領域を与えるように配され、外方ゾーン350内の突起352は、比較的大きい接着領域、例えば、20%の接着領域を与えるように配置される。
【0053】
接着装置330を離れると、ウェブは、10%の接着領域を持つ中央ゾーン370と、20%の接着領域を持つ、二つの外方ゾーンを備える。接着装置330は、2個のローラー332と334とを備えるところが図示されているが、装置は、中央ゾーン370と外方ゾーン372の接着領域を供給するために、多数のローラーを備えていてもよい。
【0054】
接着装置330から出ると、ウェブは、開孔され362、冷却され380、開孔の融合周辺部は破壊され390、ウェブは、巻き取りロール396に巻き取られる。これらの工程は、図2に示した工程200に関連して前述した工程と同様である。
【0055】
前記の実施の形態においては、ウェブは、1つの中央ゾーンと、一対の外方ゾーンを有するものとして説明したが、ウェブは、要すれば、さらにいくつかのゾーンを有していてもよい。
【0056】
おむつ20はさらに、弾性化レッグカフ(図示せず)を備えていてもよい。このカフは、液体や、その他の身体排泄物をさらに良く包含するものである。各弾性化レッグカフは、身体排泄物の、脚領域への漏洩を抑止するために、異なるいくつかの実施の形態を備える。(レッグカフは、レッグバンド、サイドフラップ、障壁カフ、または、弾性カフと呼んでもよく、また、時としてそう呼ばれている。)米国特許第3,860,003号は、弾性化レッグカフ(ガスケットカフ)を供給するために、1個のサイドフラップと1個以上の弾性部材を有する収縮性脚開口を提供する。1990年3月20日Aziz等に発行され、共通に譲渡された「弾性化フラップを有する使い捨て吸収体」という名称の米国特許第4,909,803号は、脚領域の包含性を向上させるための「起立性」弾性化フラップ(障壁カフ)を有する使い捨ておむつ20を記載する。それぞれ1987年9月22日Lawsonに発行され、共通に譲渡された「二重カフを有する吸収体」という名称の米国特許第4,695,278号は、ガスケットカフと障壁カフとを含む二重カフを有する使い捨ておむつ20を記載する。
【0057】
おむつ20はさらに、適合性と包含性を向上させるために、弾性ウェスト特徴部(図示せず)を備えることが好ましい。この弾性ウェスト特徴部は、弾性的に拡張・収縮して、装着者のウェストに動的にフィットすることを意図したおむつ20の部分ないしゾーンである。弾性ウェスト特徴部は、吸収コア28のウェスト端の少なくとも一つから、少なくとも外方で長手方向に延び、一般に、おむつ20の端部辺縁の少なくとも一部を形成する。使い捨ておむつは一般に二つの弾性ウェスト特徴部を有するように構成される。すなわち、一つは、第1ウェスト領域36に、一つは、第2ウェスト領域に位置付けられる。もっともおむつは単一の弾性ウェスト特徴部しか持たずに構成されることも可能であるが。さらに、弾性ウェスト特徴部、または、何らかのその構成要素は、おむつ20に付属される別個要素を備えることも可能であるが、同時にまた、弾性ウェスト特徴部は、おむつ20の他の要素、例えば、バックシート26、トップシート24、または、バックシート26とトップシート24の両方の延長として構成されることが好ましい。弾性化ウェストバンドは、いくつかの異なる構成において形成されることが可能であるが、その中には、1985年5月7日Kievit等に発行された米国特許第4,515,595号、前に引用した米国特許出願番号第07/715,152号に記載されるものが含まれる。前記引例の各々がここで参照され組み込まれている。
【0058】
おむつ20はさらに、第1ウェスト領域27と第2ウェスト領域29を重複的構成に維持し、それによって、おむつ20を装着者の上に保持するように、おむつ20の周囲に側方張力が維持されるようにする側方閉鎖を形成する結合装置36を備える。例示の結合装置は、1989年7月11日Scrippsに発行された「改良型結合装置を有する使い捨ておむつ」という名称の米国特許第4,846,815号、1990年1月16日Nestegardに発行された「改良型フックファスナー部分を備える使い捨ておむつ」という名称の米国特許第4,894,060号、1990年8月7日Battrellに発行され、共通に譲渡された「圧感受性接着性ファスナーおよび同ファスナーの製造方法」という名称の米国特許第4,946,527号、1974年11月19日Buellに発行され、共通に譲渡された「使い捨ておむつ用テープ留め具装置」という名称の米国特許第3,848,594号、1987年5月5日Hirotsu等に発行され、共通に譲渡された「吸収体」という名称の米国特許第BI4,662,875号、および、上に引用した米国特許申請書第07/715,152号に開示される。前記引例の各々がここで参照され、組み込まれている。
【0059】
おむつ20は、ウェスト領域の内の一つ、好ましくは第2ウェスト領域29を、装着者の背中の下に位置付け、さらに、おむつ20の残余部分を、装着者の両脚の間に、もう一方のウェスト領域、好ましくは第1ウェスト領域27が装着者の前面を横切って位置付けられるように、引き込むことによって、装着者に適用することが好ましい。次に、結合装置のテープタブ36を、剥離部分から剥離する。次に、おむつ着付け者(diaperer)は、一方で依然としてタブ部分を把捉しながら、装着者の周囲に弾性化サイドパネルを巻きつける。結合装置を、おむつ20の外面に固定して、二つの側面閉鎖を実現する。
【0060】
上に、本発明の特定の実施の形態を図示し、説明してきたけれども、当業者であれば、本発明の精神や範囲から逸脱することなく、その他にも様々の変更、及び修正が可能であることは明白であろう。従って、添付の特許請求の範囲において、本発明の範囲内に含まれる、そのような全ての変更、及び修正をカバーすることが意図される。
【0061】
本明細書は、本発明を特に指摘し、明確にその構成要件を請求する特許請求の範囲によって結論されるのではあるが、同一の要素には同じ参照符号が使用される添付の明細書と関連させて下記の図面を参照するならば同一内容についてさらに一層の理解が得られるであろうと思われる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】図1は、本発明のウェブから構築されるトップシートを有する使い捨ておむつの、部分的に切除された、平面図である。
【図2】図2は、本発明の不織ウェブ形成工程の概略的な模式図である。
【図3】図3は、図2の接着装置の、拡大された上面図である。
【図4】図4は、図2の開孔装置の、拡大された上面図である。
【図5】図5は、本発明の不織ウェブ形成用別工程の概略的な模式図である。
【図6】図6は、図5の接着装置の、拡大された上面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不織ウェブであって、
前記ウェブは第1ゾーンと少なくとも一つの第2ゾーンを有し、前記第1ゾーンと前記第2ゾーンとは接着領域を有し、前記第2ゾーンの接着領域は、前記第1ゾーンの接着領域よりも大であり、前記第1ゾーンは、少なくとも約10%の効果的開放領域と、少なくとも0.2平方ミリメートルの効果的サイズを持つ複数の開孔を有している、
ことを特徴とする不織ウェブ。
【請求項2】
前記第1ゾーンは中央ゾーンを備え、かつ、前記第2ゾーンは外方ゾーンを備えている、請求項1に記載のウェブ。
【請求項3】
前記ウェブは一対の外方ゾーンを備えている、請求項2に記載のウェブ。
【請求項4】
前記中央ゾーンは、少なくとも約15パーセントの効果的開放領域を有する、請求項2または請求項3に記載のウェブ。
【請求項5】
前記中央ゾーンは、少なくとも1.0平方ミリメートルのサイズを持つ複数の開孔を有している、請求項2または請求項3に記載のウェブ。
【請求項6】
前記中央ゾーンは、12%未満の接着領域を有している、請求項2乃至5のいずれか1項に記載のウェブ。
【請求項7】
前記中央ゾーンは、5%から12%の接着領域を有している、請求項2乃至5のいずれか1項に記載のウェブ。
【請求項8】
前記外方ゾーンは、15%を越える接着領域を有している、請求項2乃至5のいずれか1項に記載のウェブ。
【請求項9】
前記外方ゾーンは、15%から25%の接着領域を有している、請求項2乃至5のいずれか1項に記載のウェブ。
【請求項10】
請求項1乃至9の1つに従ったウェブを備える液体透過性トップシートを備える使い捨て吸収体。
【請求項11】
前記トップシートに接合されるバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に位置付けられる吸収コアとをさらに備えることを特徴とする、請求項10に記載の使い捨て吸収体。
【請求項12】
接着不織ウェブの形成法であって、前記方法は、
a)ウェブを、第1即ち中央ゾーンにおいて接着領域で接着する工程、
b)ウェブを、少なくとも一つの第2即ち外方ゾーンにおいて、中央ゾーンの接着領域よりも大きな接着領域で接着する工程、
c)前記中央ゾーンを、同中央ゾーンが複数の開孔を持つように開孔する工程、
を備える方法。
【請求項13】
前記中央ゾーンは、少なくとも約10パーセントの効果的開放領域を有する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記開孔は、少なくとも0.2平方ミリメートルの効果的サイズを有する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記中央ゾーンは、12%未満の接着領域を有する、請求項12乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記外方ゾーンは、15%よりも大きな接着領域を有する、請求項12乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記ウェブは一対の外方ゾーンを備える、請求項12乃至14のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−38239(P2011−38239A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188542(P2010−188542)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【分割の表示】特願2000−568445(P2000−568445)の分割
【原出願日】平成11年9月1日(1999.9.1)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】