説明

弾球遊技機

【課題】 従来のパチンコ機では、一時的に発射強度を変更した場合に正確に元の発射強度に戻すことは困難であった。
【解決手段】 遊技者により報知スイッチ92が押操作されると、始動入賞口12bの右方の液晶表示装置13cに、発射レバー4の回動操作量を示す操作量メータ100が表示される。発射レバー4の回動操作量は、最小値(MIN)から最大値(MAX)までの複数段階で表示されるようになっており、点灯している目盛りの個数によって表される。また、記憶スイッチ91が押操作されて発射レバー4の回動操作量が記憶されている状態では、操作量メータ100上部に、記憶された回動操作量を示す矢印が表示される。遊技者は、目盛りの点灯位置が矢印の位置まで達するように発射レバー4を回動操作することで、発射強度の調整操作を容易に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作部の操作量に応じた発射強度で発射装置を駆動制御する弾球遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の弾球遊技機としては、例えばパチンコ機がある。パチンコ機は、主に遊技形態の違いによって、第一種電動役物を備えたいわゆる「セブン機」などと呼ばれる機種や、第二種電動役物を備えたいわゆる「羽根もの」などと呼ばれる機種、第三種電動役物を備えたいわゆる「権利もの」と呼ばれる機種などに区分される。いずれの機種のパチンコ機にも、パチンコ球を遊技領域に発射する発射装置が設けられており、この発射装置には、発射強度を調整操作するための操作部である発射レバーを備えた発射ハンドルが設けられている。
【0003】
上記の「セブン機」や「羽根もの」などと呼ばれるパチンコ機では、一般的に、始動入賞口や、この始動入賞口への入賞を契機として発生する大当たり遊技時に開放される大入賞口などが、遊技領域の中央部に配設されている。遊技者は、これらのパチンコ機で遊技を行う場合、パチンコ球が始動入賞口や大入賞口に入球しやすいように遊技領域の中央部を狙って発射レバーを操作する。また、上記の「権利もの」と呼ばれるパチンコ機では、一般的に、遊技状態を権利発生状態と呼ばれる状態に移行させる特定入賞口が遊技領域の中央部に配設され、権利発生状態で初めて有効になる始動入賞口、およびこの始動入賞口への入賞を契機として開放される大入賞口などが、遊技領域の右方に配設されている。遊技者は、この「権利もの」と呼ばれるパチンコ機で遊技を行う場合、まず最初に遊技領域の中央部の特定入賞口を狙って発射レバーを操作し、特定入賞口に入賞して権利発生状態になった時点で、パチンコ球が始動入賞口および大入賞口に入球しやすいように遊技領域の右方を狙って発射レバーを操作する。
【0004】
これら上記従来のパチンコ機において、遊技者は、通常、遊技領域内の所望の位置へパチンコ球が発射されるように発射レバーを操作して適切な発射強度に調整した後、調整した発射強度が変化しないように発射レバーを手で保持しながら遊技を行う。しかしながら、長時間にわたって発射レバーを保持することは遊技者にとっての負担が大きい。また、発射レバーの操作位置がずれて発射強度が変化してしまった場合、再度発射レバーを操作して同じ発射強度に再調整することは困難である。
【0005】
そこで、下記の特許文献1には、パチンコ球の発射強度を発射速度に応じた発射音によって遊技者に報知し、適切に発射強度を調整したときの発射音を遊技者が感知しておき、感知した発射音が発生するように発射レバーを操作することで発射強度の再調整を行うパチンコ機が開示されている。このパチンコ機では、パチンコ球を遊技領域に発射するための打球経路に、パチンコ球の通過を検出する3つの近接スイッチが取り付けられている。遊技者により発射レバーが操作されると、発射されたパチンコ球が各近接スイッチ間を通過する時間が計測されて、パチンコ球の発射速度が計算される。その後、ROMに格納された発射速度と周波数との対応マップが参照されて、パチンコ球の発射速度に応じて異なる周波数の発射音がスピーカから発生される。
【特許文献1】特開昭63−302872号公報(第2図、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の特許文献1に示すパチンコ機では、単に発射強度に応じた発射音がスピーカから発生するだけである。従って、適切な発射強度に調整されたときの発射音を感知しておいても、その記憶が曖昧になってしまうと、発射強度を変更した後に再度適切な発射強度に再調整することが困難となる。従って、上述した「権利もの」と呼ばれるパチンコ機のように、最初に遊技領域の中央部を狙っていて権利発生状態になると遊技領域の右方を狙う必要があり、一時的に発射強度を変更する場合には、変更後に正確に元の発射強度に戻すことは困難であった。また、「セブン機」や「羽根もの」と呼ばれるパチンコ機でも、遊技領域の中央部を狙って始動入賞口等に入賞した後、遊技状態の変化に応じて遊技領域の左方や右方にある入賞口を狙う場合があり、この際にも、一時的に発射強度を変更するため、同様に、変更後に正確に元の発射強度に戻すことは困難であった。また、遊技者は、常に発射音を意識して適切な発射強度を維持しながらパチンコ遊技を行わなければならず、パチンコ遊技に集中できなくなるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、遊技球を遊技領域に発射する発射装置と、遊技者によってこの発射装置の発射強度が調整操作される操作部と、この操作部の操作量を検出する操作量検出手段と、この操作量検出手段によって検出された操作量に応じた発射強度で発射装置を駆動制御する発射制御手段とを備えて構成される弾球遊技機において、操作量検出手段によって検出された操作量を記憶する操作量記憶手段と、操作量検出手段によって検出された操作量を遊技者の操作に基づいて操作量記憶手段に記憶させる記憶操作手段と、操作量検出手段によって検出される操作量が操作量記憶手段に記憶された操作量と等しくなったことを報知する報知手段とを備えていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、操作部が操作されて適切な発射強度になったときに遊技者によって記憶操作手段が操作されると、そのときの操作部の操作量が操作量記憶手段に記憶される。また、その後に発射強度が変更されてから再び元の発射強度に戻す場合、遊技者による操作部の操作量が操作量記憶手段に記憶された操作量と一致すると、報知手段による報知が行われる。従って、適切な発射強度に調整したときの操作部の操作量を記憶させておくことにより、その後に発射強度を変更しても、元の発射強度に戻す際、報知が行われるまで操作部を操作するだけで元の適切な発射強度にただちに戻すことができる。このため、遊技者は、容易にかつ正確に発射強度の再調整を行うことができる。しかも、遊技者は、従来のように発射音を記憶しておく必要がないため、遊技に集中できるようになる。
【0009】
また、本発明は、遊技者の操作に基づいて報知手段に報知させる報知操作手段を備えていることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、報知操作手段が操作された場合、遊技者による操作部の操作量が記憶手段に記憶された操作量と一致すると、報知手段による報知が行われる。従って、遊技者による操作部の操作量が記憶手段に記憶された操作量と一致しても、報知操作手段が操作されていなければ、報知手段による報知は行われない。このため、遊技者は、発射強度を再調整する必要のあるときだけ、報知操作手段を操作して報知が行われるようにすることができ、報知に煩わされることはない。
【0011】
また、本発明は、操作量検出手段によって検出される操作量と操作量記憶手段に記憶された操作量との差を遊技者に知らせて、遊技者による操作部の操作を案内する操作案内手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、遊技者による操作部の操作量と操作量記憶手段に記憶された操作量との差が遊技者に知らされるため、遊技者は、その差を小さくするように操作部の操作を行うことで、より容易に元の発射強度に再調整をすることができるようになる。
【発明の効果】
【0013】
本発明による弾球遊技機によれば、上記のように、遊技者は、容易にかつ正確に発射強度の再調整を行うことができると共に、遊技に集中できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0015】
図1は、本実施形態によるパチンコ機10を示す斜視図である。パチンコ機10は、前面の中央部に透明遊技盤12が設けられており、その盤面から、透明遊技盤12の背後に設けられた液晶表示装置13cが透けて観察される。透明遊技盤12の下方には、上部受皿11bおよび下部受皿11bからなる皿ユニット11bが設けられている。上部受皿11bの右方には、後述する記憶スイッチ91および報知スイッチ92が設けられている。また、下部受皿11bの右方には発射ハンドル1が設けられている。
【0016】
透明遊技盤12の中央部には、液晶表示装置13cに表示された特別図柄が視認される特別図柄表示部12aが設けられており、特別図柄表示部12aの左右には、図示しない通過孔が設けられている。また、特別図柄表示部12aの下部には始動入賞口12bが設けられている。遊技者により発射ハンドル1が操作されて盤面に発射された遊技球であるパチンコ球が始動入賞口12bに入賞すると、液晶表示装置13cの特別図柄表示部12aに特別図柄が変動表示されて特別図柄ゲームが開始される。特別図柄ゲームが行われているときに始動入賞口12bに入球したパチンコ球は最大で4個まで保留され、特別図柄ゲームはパチンコ球が保留されている個数に対応して行われる。この特別図柄ゲームにおいて、特別図柄表示部12aに表示された特別図柄が所定の大当たり組み合わせで揃うと、いわゆる大当たりが発生する。また、始動入賞口12bの左右には、パチンコ球が入賞すると所定個数、例えば10個の賞球が払い出される一般入賞口12cが設けられている。賞球は皿ユニット11bの上部受皿11bに払い出されるが、上部受皿11bが満杯のときは下部受皿11bに払い出される。また、始動入賞口12bの下方には、大当たり入賞が発生すると行われる大当たり遊技において扉が開閉する大入賞口12dが設けられている。大入賞口12dの下方には、上記の各入賞口12b〜12dのいずれにも入賞しなかったパチンコ球が入球するアウト口12eが設けられている。
【0017】
大当たり遊技は、特別図柄の大当たり組み合わせが特別図柄ゲームの終了時に停止表示してから行われ、大入賞口12dに所定個数、例えば10個のパチンコ球が入賞するまで、または、所定時間、例えば30秒が経過するまで、大入賞口12dが開放したままになる遊技が最大で例えば15ラウンド行われる。各ラウンド中に、大入賞口12dへ入賞したパチンコ球が大入賞口12dの内部に設けられたVゾーンと呼ばれる特定の領域に入賞すると、次のラウンドへ継続して進むことが出来る。しかし、各ラウンド中にVゾーンに入賞しなかった場合はいわゆるパンクとなり、15ラウンド到達以前であっても、大当たり遊技はそのラウンドで打ち切られて終了となる。大当たり遊技中には、透明遊技盤12の盤面上方に設けられた電飾LED11aの発光などにより演出が行われる。
【0018】
図2は、パチンコ機10の分解斜視図である。なお、同図において図1と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0019】
パチンコ機10は、四角枠状の木枠14の前面に中枠13が取り付けられて構成される。中枠13は、木枠14の前面で開閉し得るように、木枠14の左側部に軸支される。中枠13の前面中央部には透明遊技盤12が取り付けられ、上部には遊技の演出音等が放音される一対のスピーカ13b,13bが取り付けられる。また、中枠13の前面の右下部には上述した発射ハンドル1が取り付けられる。透明遊技盤12およびスピーカ13b,13bはガラス扉11aで覆われ、ガラス扉11aの透明ガラス部分からは透明遊技盤12の盤面が観察される。ガラス扉11aの上部には上述した電飾LED11aが設けられている。また、中枠13の下部には、上述した皿ユニット11bが取り付けられる。
【0020】
中枠13の背面中央部には、透明遊技盤12に対向して液晶表示装置13cが取り付けられ、更に液晶表示装置13cを背後から覆うように球払出ユニット15aおよび基板ケースユニット15bが取り付けられる。球払出ユニット15aは左側部、基板ケースユニット15bは右側部が中枠13に軸支され、球払出ユニット15aおよび基板ケースユニット15bは観音扉状に開いて液晶表示装置13cの背面を露出させる。液晶表示装置13cは、遊技状態等に応じた演出表示をその前面で行い、上述したように、特別図柄表示部12aに特別図柄を表示する。球払出ユニット15aは、入賞結果に応じた数のパチンコ球を上部受皿11bおよび下部受皿11bに供給する。基板ケースユニット15bには、遊技動作や演出表示、球発射等を制御するための後述する主制御基板30や演出制御基板40、払出・発射制御基板60(図11参照)などが収納されている。
【0021】
図3は、透明遊技盤12の構成の概略を示す正面図である。
【0022】
透明遊技盤12は、略円形の遊技領域12Aと、遊技領域12A左側の下部から中央部やや上側にかけて、遊技領域12Aに沿って設けられた略円弧状の球発射領域12Bとを備える。遊技領域12Aには上述した各入賞口12b〜12d(同図では不図示)が設けられている。球発射領域12Bは、発射ハンドル1の操作によって発射されたパチンコ球を、遊技領域12Aに導くための領域である。球発射領域12Bと遊技領域12Aとは戻り防止部材12fで仕切られている。この戻り防止部材12fは、遊技領域12A内のパチンコ球が球発射領域12Bに戻るのを防止するためのもので、弾性を有する板状体から構成されている。
【0023】
また、本実施形態では、遊技領域12Aにおける始動入賞口12bの右方の液晶表示装置13cに、発射ハンドル1の回動操作量を示す操作量メータ100が表示される。操作量メータ100は、遊技者による報知スイッチ92の押操作によって表示されるようになっており、報知スイッチ92が押操作される毎に表示および非表示が切り替わる。発射ハンドル1の回動操作量は最小値(MIN)から最大値(MAX)までの複数段階で表示されるようになっており、遊技者の操作に応じて変化する回動操作量は、同図に斜線部で示すように、点灯している目盛りの個数によって表される。また、記憶スイッチ91が押操作されて発射ハンドル1の回動操作量が後述するように記憶されている状態では、操作量メータ100上部に、記憶された回動操作量を示す矢印が同図に示すように表示される。
【0024】
図4は、図2に示す中枠13の右下部に設けられた発射ハンドル1、ならびにこの発射ハンドル1の操作に応じて駆動される発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eの構造を示しており、同図(a)はその平面図、同図(b)はその正面図である。また、図5は、図4に示す発射ハンドル1を示す一部拡大斜視図である。
【0025】
発射ソレノイド13dは、発射ハンドル1が操作されると遊技領域12Aにパチンコ球を発射する。また、球送り装置13eは、発射ハンドル1が操作されると、上部受皿11bから供給されるパチンコ球を発射ソレノイド13d前方の発射位置に送り出す。発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eは、パチンコ球を遊技領域12Aに発射する発射装置を構成している。
【0026】
発射ハンドル1は、発射ソレノイド13dの右側方手前側に設けられたハンドルベース2に取り付けられており、ハンドルベース2に固定された後方把持部材3と、この後方把持部材3に回動自在に設けられた発射レバー4と、発射レバー4を介して後方把持部材3に固定された前方把持部材5とを備えて構成されている。発射レバー4の外周囲には、図5に示すように、遊技者による回動操作を補助する指掛部4a,4b,4cが形成されている。発射レバー4は、遊技者によって発射ソレノイド13dの発射強度が調整操作される操作部を構成している。
【0027】
また、前方把持部材5の内部には、後述する2個のLED(赤外線発光ダイオード)62a,62b(図7(b)参照)が設けられている。一方、後方把持部材3の内部には、発射レバー4に設けられた遮蔽透過部材80(図7(a)参照)を介してこれら各LED62a,62bと対向する位置に、後述する2個のPD(赤外線フォトダイオード)63a,63b(図7(b)参照)が設けられている。
【0028】
図6は、図5に示す発射レバー4の内部構造を示す正面図であり、同図(a)は発射レバー4が回動していない状態、同図(b)は発射レバー4が所定角度回動した状態を示している。なお、図6において図4および図5と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。また、図7(a)は、図6に示す発射レバー4の内周縁部に形成された遮蔽透過部材80の構造の概略を示す一部拡大図であり、図7(b)は、上述した発光部であるLED62a,62bおよび受光部であるPD63a,63bと遮蔽透過部材80との相対的な位置関係を示す図である。
【0029】
図7(a)に示すように、遮蔽透過部材80には、LED62aからの出射光を遮蔽する複数の遮蔽部81a、およびLED62aからの出射光を透過させる複数の透過部81bが交互にN個形成された列81と、LED62bからの出射光を遮蔽する複数の遮蔽部82a、およびLED62bからの出射光を透過させる複数の透過部82bが交互にN個形成された列82とが設けられている。遮蔽透過部材80の列81は、LED62aとPD63aとの間に設けられており、LED62aからPD63aへ出射される出射光の光路上に、遊技者の発射レバー4の回動操作に連動して遮蔽部81aと透過部81bとが交互に位置する。また、遮蔽透過部材80の列82は、LED62bとPD63bとの間に設けられており、LED62bからPD63bへ出射される出射光の光路上に、遊技者の発射レバー4の回動操作に連動して遮蔽部82aと透過部82bとが交互に位置する。
【0030】
図6(a)に示す、発射レバー4が回動操作されていない状態では、LED62a,62bとPD63a,63bとの間に遮蔽透過部材80は位置せず、各LED62a,62bからの出射光は遮蔽透過部材80に遮られることなく、直接受光部の各PD63a,63bで受光されている。発射レバー4が遊技者により回動操作されると、LED62a,62bとPD63a,63bとの間に遮蔽透過部材80が位置して、各LED62a,62bおよび各PD63a,63bに対する遮蔽透過部材80の列81,82の相対位置が変化し、PD63a,63bのいずれか一方で出射光が受光されなくなる。例えば、遊技者により図6(b)に示す位置まで発射レバー4が回動操作された場合、図7(b)に示すように、LED62aからの出射光は、列81の1個目で遮蔽部81aに遮断されてPD63aでは受光されないが、その後、列81の2個目で透過部81bを透過してPD63aで受光される。また、LED62bからの出射光は、列82の1個目で透過部82bを透過してPD63bで受光された後、列82の2個目で遮蔽部82aに遮断されてPD63bで受光されなくなる。このように、各遮蔽部81a,82aおよび各透過部81b,82bは、それぞれ発射レバー4の回動操作に連動して、交互に各LED62a,62bからの出射光の光路上に順番に位置する。
【0031】
図8は、木枠14に中枠13を取り付けた状態を示す斜視図である。また、図9は、図8に示す中枠13に設けられた発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eの構造を示す一部拡大斜視図であり、図10は、図9において球送り装置13eを取り外した状態を示す斜視図である。なお、図8において図2および図4と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0032】
中枠13の下部には、上述したように、発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eが設けられている。発射ソレノイド13dは、球送り装置13eから送り出されてきたパチンコ球を打撃するハンマーと、このハンマーを駆動する励磁コイルとを備えている。発射ソレノイド13dによって発射されたパチンコ球は、透明遊技盤12の球発射領域12Bから戻り防止部材12fを通過して遊技領域12A内に進入する。
【0033】
発射ソレノイド13dの左側方には、図9および図10に示すように、パチンコ球Tを発射位置に保持する球保持部16が設けられている。球保持部16は、図10に示すように上側板状体16aと下側板状体16bとから構成されており、上側板状体16aの右端部には下方に向けて突出した突片16aが形成され、下側板状体16bには溝部16bが形成されている。また、球保持部16の左端側には、発射ソレノイド13dによって発射されたパチンコ球Tを球発射領域12Bを介して遊技領域12Aへ案内する発射通路17が設けられている。
【0034】
発射通路17および球保持部16の手前側側方には、図9に示すように球送り装置13eが取り付けられており、上部受皿11bに貯留されたパチンコ球Tは、遊技者による発射レバー4の回動操作に連動して、球送り装置13eの右側中央部の開口13eを介して、発射位置である球保持部16に送り出される。球保持部16に送り出されたパチンコ球Tは、下方両脇が溝部16bにより保持されると共に、上方が突片16aで係止されて球保持部16の端部に保持される。
【0035】
図11は、本実施形態によるパチンコ機10の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。この電子回路は、遊技処理を制御する主制御基板30に設けられた主制御回路や、この主制御回路からの指示に従ってパチンコ遊技の演出を行う演出制御基板40に設けられた演出制御回路、賞球等の払い出しやパチンコ球Tの発射を制御する払出・発射制御基板60に設けられた払出・発射制御回路などから構成されている。
【0036】
主制御基板30には、メインCPU31や初期リセット回路32、シリアル通信用IC33といった電子部品が実装されている。また、主制御基板30には、メインCPU31がパチンコ機10の遊技動作を処理制御するためのプログラムが記憶格納された図示しないメインROM(リードオンリメモリ)や、処理制御時にデータが一時的に記憶される図示しないメインRAM(ランダムアクセスメモリ)も実装されている。初期リセット回路32は、主制御基板30の起動時にメインRAMに記憶されている遊技状態の内容を消去すると共に、メインROMに記憶されているプログラムに従った遊技処理を開始させるリセット信号を発生する。また、シリアル通信用IC33は、メインCPU31から送出される制御信号を各制御基板40,60へシリアルに送信する。
【0037】
主制御基板30には、上述した通過孔の内側に設けられ、パチンコ球Tが通過孔を通過するのを検出するゲートスイッチ20sや、始動入賞口12bに入賞したパチンコ球Tを検出する始動入賞球センサ21sが接続されている。また、大入賞口12dに入賞したパチンコ球Tを検出するカウントスイッチ22s、大入賞口12d内部のVゾーンを通過したパチンコ球Tを検出するVカウントスイッチ22v、一般入賞口12cへ入賞したパチンコ球Tを検出する一般入賞球センサ23sが接続されている。また、主制御基板30には、アクチュエータとして、始動入賞口12bの球受入口を拡張する始動入賞口ソレノイド24、大入賞口12dの扉を開閉する大入賞口ソレノイド25、および大入賞口12d内部のVゾーンにパチンコ球Tが入賞した後にパチンコ球TをVゾーン以外へ誘導するVゾーン誘導装置34などが接続されている。
【0038】
上記各スイッチ20s,22s,22vおよび各センサ21s,23sがパチンコ球Tを検出すると、その検出信号は主制御基板30のメインCPU31に入力され、入力される検出信号に応じて、メインCPU31は上記各アクチュエータ24,25,34等をそれぞれ駆動制御する。
【0039】
演出制御基板40は、液晶表示装置(LCD)13cにおける画像表示を行う画像表示制御、スピーカ13b,13bから効果音を放音させる音制御、および遊技状態に応じて電飾LED11aの発光を制御する電飾制御を行う。この演出制御基板40には、サブCPU41、プログラムROM42、ワークRAM43が実装されている。サブCPU41は、主制御回路から受信した制御指令の解釈や、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)44のパラメータ設定を行う。プログラムROM42には、サブCPU41が液晶表示装置13cや、スピーカ13b,13b、電飾LED11aの各動作を処理制御するための制御プログラムが記憶格納されている。ワークRAM43には、サブCPU41が上記制御プログラムに従って処理制御を行う際の処理データが一時的に記憶される。
【0040】
また、演出制御基板40には、画像データROM45、VDP44および初期リセット回路46が実装されている。画像データROM45には、液晶表示装置13cに表示する上述した操作量メータ100などの画像を形成するためのドットデータが記憶格納されている。VDP44は、サブCPU41で設定されたパラメータに応じて画像データROM45内のドットデータを読み込み、液晶表示装置13cに表示するための画像データを生成する。初期リセット回路46は、演出制御回路をリセットするリセット信号を発生する。
【0041】
メインCPU31は、始動入賞口12bへパチンコ球Tが入賞して始動入賞が発生すると大当たり判定を行う。演出制御回路は、この大当たり判定の結果に対応する態様で液晶表示装置13cに特別図柄を順次停止表示させ、左図柄と右図柄とが同一図柄で揃って停止表示されるリーチ状態になると、液晶表示装置13cの特別図柄表示部12aに特別図柄および演出画を用いてリーチ演出を行う。
【0042】
スピーカ駆動回路は、効果音の原信号を生成する音源IC48と、これに接続され効果音が記憶されている音源データROM49と、音源IC48から出力された原信号を増幅するアンプ50と、3段階の中から1段階の音量出力レベルを指定する音量切換スイッチ51とから構成されており、サブCPU41からの駆動信号により、スピーカ13b,13bを制御する。ドライブ回路52は、サブCPU41からの駆動信号により、パチンコ機10の遊技状態に応じて電飾LED11aの発光を制御する。
【0043】
また、サブCPU41には、上述した記憶スイッチ91および報知スイッチ92が接続されている。
【0044】
記憶スイッチ91は、発射ハンドル1の回動操作量、つまり、発射レバー4の回動操作量を記憶しておく際に遊技者によって押操作されるスイッチである。この記憶スイッチ91が遊技者により押操作されると、後述するD−A変換ラダー回路67(図12参照)で計数された受光数に基づく発射レバー4の回動操作量が、ワークRAM43に記憶される。このワークRAM43への回動操作量の記憶は、記憶スイッチ91が押操作される毎に、以前に記憶された回動操作量に上書きされて行われる。ワークRAM43は、後述するD−A変換ラダー回路67によって検出された発射レバー4の回動操作量を記憶する操作量記憶手段を構成している。また、記憶スイッチ91は、後述するD−A変換ラダー回路67によって検出された発射レバー4の回動操作量を、遊技者の操作に基づいてワークRAM43に記憶させる記憶操作手段を構成している。
【0045】
報知スイッチ92は、始動入賞口12bの右方の液晶表示装置13cに操作量メータ100(図3参照)を表示させる際に押操作されるスイッチである。上述したように、この報知スイッチ92が遊技者により押操作される毎に、操作量メータ100の表示および非表示の切り替えが行われる。サブCPU41、VDP44、画像データROM45および液晶表示装置13cは、後述するD−A変換ラダー回路67によって検出される発射レバー4の回動操作量が、ワークRAM43に記憶された回動操作量と等しくなったことを報知する報知手段を構成すると共に、後述するD−A変換ラダー回路67によって検出される発射レバー4の回動操作量とワークRAM43に記憶された回動操作量との差を遊技者に知らせて、遊技者による発射レバー4の回動操作を案内する操作案内手段をも構成している。また、報知スイッチ92は、遊技者の押操作に基づいて報知手段に報知させる報知操作手段を構成している。
【0046】
また、払出・発射制御基板60には、賞球などを払い出す払出装置61や、上述した発射ソレノイド13d、球送り装置13e、発射ハンドル1の前方把持部材5に設けられたLED62a,62bからなる発光部62、および後方把持部材3に設けられたPD63a,63bからなる受光部63が接続されている。払出・発射制御基板60に構成された払出・発射制御回路は、各種入賞に応じて主制御回路から出力される払出指令信号に応じて払出装置61を駆動制御して賞球などを払い出させる。また、払出・発射制御回路は、遊技者により発射レバー4が回動操作されると、このときの発射レバー4の回動操作量に基づいて発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eを駆動制御して、パチンコ球Tを遊技領域12Aに発射させる。
【0047】
図12は、上記の払出・発射制御基板60に設けられた払出・発射制御回路の構成の概略を示すブロック図である。なお、同図において図11と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0048】
払出・発射制御回路は、発射ソレノイド13dの発射周期すなわちパチンコ球Tの1分間あたりの発射球数を設定する発射球数設定部と、パチンコ球Tの発射強度を設定する発射強度設定部とを備えて構成されている。
【0049】
発射球数設定部は、周波数発生回路64、カウント回路65および分周回路66から構成されている。周波数発生回路64は、所定の周波数のクロック信号を発生する発振回路からなり、発生したクロック信号をカウント回路65へ出力する。カウント回路65は、クロック信号を分周する分周回路を備えており、入力されたクロック信号を所定数毎に計数して分周回路66へ出力する。分周回路66は、カウント回路65で分周されたクロック信号を発射ソレノイド13dの発射周期になるまでさらに分周し、この分周したクロック信号を、発射ソレノイド13dの発射周期を規制するパルス電圧として比較回路69へ出力する。
【0050】
また、発射強度設定部は、D−A変換ラダー回路67および電圧増幅回路68から構成されている。D−A変換ラダー回路67には上述した受光部63が接続されており、発光部62からの出射光が受光部63で断続的に受光されるたびに、受光部63からD−A変換ラダー回路67へパルス信号が出力される。D−A変換ラダー回路67は、入力されるパルス信号数から受光部62における出射光の受光数を計数し、この計数した受光数データを演出制御回路のサブCPU41へ出力すると共に、計数した受光数をD−A変換して、計数した受光数に応じた高さの電圧信号を生成する。サブCPU41へ出力された受光数データは、遊技者によって記憶スイッチ91が押操作されると、上述したようにワークRAM43に記憶される。また、D−A変換ラダー回路67で生成された電圧信号は、電圧増幅回路68によって増幅されてから比較回路69へ出力される。D−A変換ラダー回路67は、受光部62における出射光の受光数を計数して、遊技者による発射レバー4の回動操作量を検出する操作量検出手段を構成している。
【0051】
比較回路69は、電圧増幅回路68で増幅された電圧および発射ソレノイド13dの発射周期を規制する分周回路66からの電圧を合成する電圧合成回路であり、合成した電圧を発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eに出力する。発射ソレノイド13dおよび球送り装置13eはこの合成された電圧に基づいて駆動制御される。発射強度設定部は、D−A変換ラダー回路67によって検出された回動操作量に応じた発射強度で発射ソレノイド13dを駆動制御する発射制御手段を構成している。
【0052】
上記の構成において、遊技者により発射レバー4が回動操作されると、発射レバー4の回動に連動して遮蔽透過部材80も回動し、発射レバー4の回動操作量に応じて、LED62a,62bからの出射光が遮蔽透過部材80の各列81,82により断続されて、断続された出射光がPD63a,63bで受光される。図13は、このときに各PD63a,63bからD−A変換ラダー回路67へ出力されるパルス信号のタイミングチャートであり、同図(a)はPD63bからの出力パルス信号、同図(b)はPD63aからの出力パルス信号を示している。
【0053】
発射レバー4が回動し、LED62bからの出射光が列82の1個目の透過部82bを透過してPD63bで受光され、パルス信号の出力レベルが同図(a)に示すようにハイレベル(H)になると、D−A変換ラダー回路67においてパルス信号の立上がり変化が検出されて、受光数が「1」として検出される。発射レバー4がさらに回動すると、LED62bからの出射光が列82の2個目の遮蔽部82aによって遮蔽されると共に、LED62aからの出射光が列81の透過部81bを透過する。このため、この透過光がPD63aで受光されてパルス信号の出力レベルが同図(b)に示すようにハイレベルになり、D−A変換ラダー回路67においてこのパルス信号の立上がり変化が検出されて、受光数が「2」として検出される。同様にして、発射レバー3が遮蔽透過部材80と共にさらに回動して、列81,82によって断続された出射光が交互に各PD63a,63bで受光されるたびに、D−A変換ラダー回路67において受光数が「3」,「4」,「5」,・・・というように検出される。
【0054】
このようにして検出された受光数に基づいて、D−A変換ラダー回路67で発射レバー4の回動操作量に応じた電圧が生成され、発射強度設定部によって生成されたこの電圧に応じた発射強度、および発射球数設定部によって設定された電圧に応じた発射間隔で、発射ソレノイド13dが駆動制御され、パチンコ球Tが遊技領域12Aに発射される。
【0055】
また、このように発射レバー4を回動操作して所望の発射強度に調整してパチンコ遊技を行っているときに、例えば、一時的に遊技を中断しなければならない場合、まず記憶スイッチ91を押操作してそのときの発射レバー4の回動操作量をワークRAM43に記憶させたうえで、発射レバー4から手を離す。遊技再開時には、まず報知ボタン92を押操作して、図14(a)に示すように操作量メータ100を遊技領域12Aに表示させる。そして、目盛りの点灯位置が矢印の位置まで達するように発射レバー4を回動操作して調整操作を行う。同図(b)は、この再調整の途中における操作量メータ100の状態を示している。同図(b)に示す状態からさらに発射レバー4を回動操作し、同図(c)に示すように、目盛りの点灯位置を矢印の位置に合わせて発射レバー4を止めることで、発射強度は、遊技を中断する前に調整した元の状態に復帰する。
【0056】
同様に、遊技状態の変化に応じて一時的に発射強度を変更する場合にも、変更する前に記憶スイッチ91を押操作してそのときの発射レバー4の回動操作量をワークRAM43に記憶させてから、発射強度を変更する。変更前の発射強度に戻すときには、報知スイッチ92を押操作して操作量メータ100を遊技領域12Aに表示させ、目盛りの点灯位置を上述したように矢印の位置に合わせることで、変更前の元の発射強度に戻すことができる。
【0057】
このような本実施形態によるパチンコ機10によれば、上述したように、適切な発射強度に調整したときの発射レバー4の操作量を、記憶スイッチ91を押操作してワークRAM43に記憶させておくことにより、その後に発射強度を変更しても、元の発射強度に戻す際、操作量メータ100の矢印の位置と目盛りの点灯位置とが一致するまで操作量メータ100を見ながら発射レバー4を回動操作するだけで、元の適切な発射強度にただちに戻すことができる。このため、遊技者は、容易にかつ正確に発射強度の再調整を行うことができる。しかも、遊技者は、従来のように発射音を記憶しておく必要がないため、パチンコ遊技に集中できるようになる。
【0058】
また、本実施形態では、報知スイッチ92が押操作されていなければ、遊技者による発射レバー4の回動操作量がワークRAM43に記憶された操作量と一致した場合であっても、遊技者に対して、操作量メータ100による報知は行われない。このため、遊技者は、発射強度を再調整する必要のあるときだけ、報知スイッチ92を押操作して報知が行われるようにすることができ、報知に煩わされることはない。
【0059】
また、本実施形態では、遊技者による発射レバー4の操作量とワークRAM43に記憶された操作量との差が、操作量メータ100が遊技領域12Aに表示されることで遊技者に知らされる。このため、遊技者は、その差を小さくするように発射レバー4の回動操作を行うことで、より容易に元の発射強度に再調整をすることができるようになる。
【0060】
なお、上記の実施形態においては、始動入賞口12bの右方の液晶表示装置13cに操作量メータ100を表示させて報知を行う場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、遊技者による発射レバー4の回動操作量がワークRAM43に記憶された操作量と一致したときに、スピーカ13b,13bからの放音や電飾LED11aの発光、発射ハンドル1の振動などによって報知を行うようにしてもよい。また、これらの報知態様を組み合わせて報知を行う構成であってもかまわない。
【0061】
また、上記の実施形態においては、報知スイッチ92を押操作する毎に操作量メータ100の表示と非表示とが切り替わり、操作量メータ100が表示されているときだけ報知を行う場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。報知スイッチ92を押操作後、最初に行う再調整操作のときの1回だけ報知を行う構成であってもかまわない。また、報知スイッチ92を設けず、操作量メータ100を常に表示して報知を行う構成であってもかまわない。
【0062】
また、上記の実施形態においては、受光部63で受光される受光数に基づいて発射レバー4の回動操作量を検出する場合を説明したが、発射レバー4の回動操作量を検出する構造は適宜変更可能である。
【0063】
また、上記の実施形態においては、上部受皿11bの右方に記憶スイッチ91および報知スイッチ92を設けた場合を説明したが、これら各スイッチ91,92の配置箇所は適宜変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0064】
上記実施形態においては、本発明による弾球遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明したが、操作部の操作量に応じた発射強度で発射装置を駆動制御する他の弾球遊技機に本発明を適用することも可能である。このような弾球遊技機に本発明を適用した場合においても上記実施形態と同様な作用効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態によるパチンコ機の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示すパチンコ機の分解斜視図である。
【図3】図1に示すパチンコ機の透明遊技盤の構成の概略を示す正面図である。
【図4】図1に示すパチンコ機の球発射装置を示しており、(a)はその平面図、(b)はその正面図である。
【図5】図4に示す発射ハンドルを示す一部拡大斜視図である。
【図6】図5に示す発射レバーの内部構造を示す正面図であり、(a)は発射レバーが回動していない状態、(b)は発射レバーが所定角度回動した状態を示している。
【図7】(a)は、図6に示す発射レバーの内周縁部に形成された遮蔽透過部材の構造の概略を示す一部拡大図であり、(b)は、遮蔽透過部材と発光部および受光部との位置関係を示している。
【図8】図1に示すパチンコ機の木枠に中枠を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】図8に示す中枠に設けられた発射ソレノイドおよび球送り装置を示す一部拡大斜視図である。
【図10】図9に示す状態から球送り装置を取り外した状態を示す斜視図である。
【図11】図1に示すパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示す払出・発射制御基板に設けられた払出・発射制御回路の構成の概略を示す回路構成図である。
【図13】図12に示す払出・発射制御回路においてPDからD−A変換ラダー回路へ出力されるパルス信号のタイミングチャートである。
【図14】図3に示す操作量メータにおいて遊技者の発射レバーの回動操作に応じて目盛りの点灯位置が変化する過程を示す動作説明図である。
【符号の説明】
【0066】
1…発射ハンドル
2…ハンドルベース
3,5…把持部材
4…発射レバー
4a,4b,4c…指掛部
10…パチンコ機
12…透明遊技盤
12A…遊技領域
12b…始動入賞口
12c…一般入賞口
13c…液晶表示装置(LCD)
13d…発射ソレノイド
13e…球送り装置
41…サブCPU
42…プログラムROM
43…ワークRAM
44…VDP
45…画像データROM
60…払出・発射制御基板
62…発光部
62a,62b…LED
63…受光部
63a,63b…PD
67…D−A変換ラダー回路
68…電圧増幅回路
69…比較回路
80…遮蔽透過部材
81a,82a…遮蔽部
81b,82b…透過部
91…記憶スイッチ
92…報知スイッチ
100…操作量メータ
T…パチンコ球

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球を遊技領域に発射する発射装置と、遊技者によってこの発射装置の発射強度が調整操作される操作部と、この操作部の操作量を検出する操作量検出手段と、この操作量検出手段によって検出された操作量に応じた発射強度で前記発射装置を駆動制御する発射制御手段とを備えて構成される弾球遊技機において、
前記操作量検出手段によって検出された操作量を記憶する操作量記憶手段と、前記操作量検出手段によって検出された操作量を遊技者の操作に基づいて前記操作量記憶手段に記憶させる記憶操作手段と、前記操作量検出手段によって検出される操作量が前記操作量記憶手段に記憶された操作量と等しくなったことを報知する報知手段とを備えていることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
遊技者の操作に基づいて前記報知手段に報知させる報知操作手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記操作量検出手段によって検出される操作量と前記操作量記憶手段に記憶された操作量との差を遊技者に知らせて、遊技者による前記操作部の操作を案内する操作案内手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弾球遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−254942(P2006−254942A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−72495(P2005−72495)
【出願日】平成17年3月15日(2005.3.15)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】