説明

弾球遊技機

【課題】遊技盤面を覆うガラス扉とガイドレールとの間の隙間から不正行為部材を挿入して行う不正行為を遊技領域外で防止するために、ガイドレールよりも外側に簡潔な構成の不正防止構造を設けた弾球遊技機を提供する。
【解決手段】遊技盤4上の遊技領域4aに遊技球を案内するためのガイドレール13を備えた弾球遊技機1において、遊技盤4の前側に配置されるガラス板5の内面とガイドレール13との間の前後方向の隙間を塞ぐ不正防止部材52が、遊技盤4上でガイドレール13の外側に配置される左部コーナー飾り体42に装着されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾球遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の弾球遊技機では、発射された遊技球を遊技盤面上の遊技領域に案内するためのガイドレールが遊技盤面上に配置されている。しかし、遊技盤面を覆うガラス扉とガイドレールとの間の隙間からピアノ線や樹脂フィルム等の不正行為部材を挿入して、遊技球を遊技盤面上の入賞口等に誘導する不正行為(いわゆるゴト行為)が行われることがある。従来、このような不正行為を防止するために、次のような不正防止部材をガイドレールに設けることが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、二重成形によって一体化した硬質板と軟質樹脂部材をガイドレールの内側レール(内レール)に備えることが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、硬質樹脂材料からなる帯状基板と弾性変形可能な材料からなる不正防止片とで不正防止部材を構成し、これを内側ガイドレールに取り付けることが記載されている。その取付構造は、上下方向に配置される帯状基板の上端に前後2つの係合爪を設け、前係合爪は内側ガイドレールの前縁に係合し、後係合爪は内側ガイドレールに設けた2つの切欠部に係合することで、不正防止部材を内側ガイドレールに固定するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−93011号公報
【特許文献2】特開2009−82274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の不正防止構造では、硬質板と軟質樹脂部材を二重成形によって一体化したレールを形成するため、ガイドレールの材質が二重成形可能な樹脂材料に制限されると共に、製造に工数及びコストがかかるという問題がある。
【0007】
また、特許文献2の不正防止構造では、硬質の帯状基板と弾性変形可能な不正防止片という2つの部材を組み合わせることに加えて、2つの部材を組み合わせて得られた不正防止部材をガイドレールに取り付けるための構造が複雑化している。更に、不正防止部材を内側レールの外側、すなわち発射された遊技球が通過する通路側に取り付けているので、遊技球の通過の障害となるおそれもある。そして、ガイドレールは遊技領域内に配置されているので、上記のような不正防止部材をガイドレールに設けることは、遊技領域を侵食することになる。
【0008】
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、遊技盤面を覆うガラス扉とガイドレールとの間の隙間から不正行為部材を挿入して行う不正行為を防止するための不正防止構造を簡潔な構成とし且つガイドレールの外側に設けることで、上記の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、遊技盤上の遊技領域に遊技球を案内するためのガイドレールを備えた弾球遊技機において、前記遊技盤の前側に配置される透明板の内面と前記ガイドレールとの間の前後方向の隙間を塞ぐ不正防止部材が、前記遊技盤上で前記ガイドレールの外側に配置される外枠部材に装着されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の弾球遊技機において、前記外枠部材は硬質合成樹脂で形成され、前記不正防止部材は弾性変形可能な材質で形成されていることが好ましい。
【0011】
また、本発明の弾球遊技機において、前記不正防止部材は、外側に傾斜して前記透明板の内面に密着する先端部を有することが好ましい。
【0012】
また、本発明の弾球遊技機において、前記外枠部材に溝が形成され、該溝に前記不正防止部材が挿入されていることが好ましい。
【0013】
この場合、前記不正防止部材が前記溝から脱落することを防止する脱落防止手段が設けられていることが好ましい。
【0014】
そして、前記溝は前方が開放されており、前記脱落防止手段は前記溝に装着された前記不正防止部材が当該溝から前方に抜き出されることを防止することが好ましい。
【0015】
また、前記遊技領域の外縁に位置する前記外枠部材の側部を挟むように前記溝が少なくとも2つ形成され、前記不正防止部材は前記2つの溝に挿入される帯板として形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、不正防止部材をガイドレールの外側に配置される外枠部材に装着するので、不正防止部材はガイドレール及び外枠部材とは独立した部材となり、これらの材質が制限を受けない。また、外枠部材に不正防止部材を装着するための構成を設ければよいので、不正防止構造を簡易な構成として、ガイドレールよりも外側で遊技領域を殆ど侵食せずに不正行為を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の外観を示す正面側の斜視図。
【図2】パチンコ遊技機の遊技盤の正面図。
【図3】本発明の第1及び第2の実施形態に係るパチンコ遊技機において、コーナー飾り体に不正防止部材を装着した状態を示す斜視図。
【図4】第1の実施形態において、左部コーナー飾り体に不正防止部材を装着する状態を説明する斜視図。
【図5】不正防止部材を示す斜視図。
【図6】左部コーナー飾り体に不正防止部材を装着した状態を示す図であり、(a)は図3のA−A線に沿った断面図、(b)は図3のB−B線に沿った断面図。
【図7】第2の実施形態において、左部コーナー飾り体に不正防止部材を装着する状態を説明する斜視図。
【図8】左部コーナー飾り体に不正防止部材を装着した状態を示す図であり、(a)は図3のA−A線に沿った断面図、(b)は図3のB−B線に沿った断面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係る弾球遊技機について、図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施形態では、弾球遊技機として、パチンコ遊技機を例にとって説明する。
【0019】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左端部の縦軸廻りに開閉自在に枢着された前扉(ガラス扉)3とを備えている。外枠2内には、遊技盤4(図2参照)が配置されている。前扉3の中央部には透明板(ガラス板)5が嵌め込まれている。前扉3の下側に配置された前面板6は、その左端部の縦軸廻りに開閉自在に外枠2に枢支されている。前扉3の上部の左右両側にはスピーカ7が設けられている。また、前面板6には、遊技球を貯留する貯留皿8、発射機構を作動させるための発射ハンドル9等が設けられている。
【0020】
図2に示すように、遊技盤4の前面には遊技領域4aが形成されている。そして、遊技盤4の中央部は開口として形成され、この開口内に、遊技状態に応じて種々の数字や記号、キャラクタ等の図柄や背景を表示する液晶表示装置10の表示画面が配置されている。その下方の遊技領域4a内には、特別図柄始動口となる可変入賞装置11、変動入賞装置12等の入賞口が配置されている。更に、遊技領域4aには、風車等の装飾部材や多数の遊技釘(図示省略)が配置されている。
【0021】
図2において、遊技領域4aの左側には、発射機構により発射された遊技球を遊技領域4aに案内するため略上下方向に延びたガイドレール13が配置されている。ガイドレール13は、金属製の帯状の外内2本のガイドレール21,22から構成されている。
【0022】
外側ガイドレール21は、遊技盤4の左下端から上方に円弧状に延び、その上端は、円形の遊技領域4aを規定する遊技盤面上の仕切に接している。内側ガイドレール22は、外側ガイドレール21の内側に沿って上方に延びている。これら外内2本のガイドレール21,22の間で上下方向に延びた空間が、前記発射機構から発射された遊技球が通過する発射通路23を形成している。
【0023】
なお、内側ガイドレール22の上端には、発射球の発射方向(遊技領域4a側)への通過を許可すると共に戻り方向(発射通路23側)への通過を阻止する戻り球防止装置24が配設されている。また、内側ガイドレール22の最下部には、アウト球回収口25にアウト球を導入する球寄せ部26が形成されている。
【0024】
遊技盤4は、略正方形のパネルで形成され、その盤面上の遊技領域4aは、化粧板27の前面にビス等(図面省略)で固定されるセンター飾り体41、左部コーナー飾り体42、右部コーナー飾り体43等の外枠部材によって区画形成されている。これら飾り体41〜43は、ポリカーボネート(PC)等の硬質樹脂材料を用いた射出成形によってそれぞれ一体成型で形成されている。
【0025】
左部コーナー飾り体42は、その内側面に外側ガイドレール21全体が近接するように、正面視において遊技盤4の左下部から左上部に延び更に右上部に至る周縁部に設けられており、全体として大略弓状に形成されている。
【0026】
図2及び図3を参照して、左部コーナー飾り体42は、外側ガイドレール21の外面に近接対向し、遊技盤4の前面から前方に垂直に伸びる内側壁45を備えている。そして、最も左外側に位置する左側中央部を除く全ての内側壁45の前方側端部から外方に前側壁46が延出し、更に、図4を参照して、この前側壁46の外側端部から後方に垂直に外側壁47が延出している。内側壁45と外側壁47の後端面は面一になっている(図6(a)及び図8(a)参照)。
【0027】
左部コーナー飾り体42は、内側壁45の後側端面から突出して形成された突起(図示省略)が遊技盤の化粧板27に形成された孔(図示省略)に挿入されることにより、化粧板27に固定されている。左部コーナー飾り体42が化粧板27に固定されて遊技盤4に設置された状態で、左部コーナー飾り体42とガラス板5(図1、図6(a)及び図6(b)参照)との間には前後方向に若干隙間が空いている。
【0028】
次に、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1の不正防止構造について説明する。
【0029】
左外方から見た斜視図である図4を参照して、左部コーナー飾り体42には、外側ガイドレール21の最も外側の側部に近接対向する部分である左側中央部を挟むように2つの溝51が形成されている。そして、これら2つの溝51に1枚の帯体である不正防止部材52が挿入されることにより不正防止構造が構成されている。各溝51は、それぞれ外側壁47の外側にて前方を開放するようにして直線状に形成されている。
【0030】
図4、図5、図6(a)及び図6(b)を参照して、不正防止部材52は、帯状の金属片53と、この金属片53を覆うように形成された弾性部材54とから構成されている。不正防止部材52は、左部コーナー飾り体42に形成された2つの溝51と、その間に位置する内側壁45の円弧状の外面とに沿った形状に形成されている。すなわち、不正防止部材52は、長手方向中央部が左外方に弓状に膨出した大略矩形状の薄板となっている。
【0031】
弾性部材54は、ポリエステル系エラストマー等のエラストマー、酢酸ビニル樹脂、シリコーンゴム、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン等の軟質合成樹脂など、弾性変形可能な材料から形成されている。なお、軟質合成樹脂とは、飾り体41〜43を形成すポリカーボネートの他、ポリエステルやポリアクリル等の硬質合成樹脂と比較して硬度の低い樹脂を意味する。
【0032】
図4及び図5を参照して、金属片53には、溝51の外側に位置する壁55に形成された複数の貫通穴56に対応して、前方に向って左外側に傾斜して延びる複数の矩形状の突起57が外面に形成されている。なお、図4では、貫通穴56及び突起57はそれぞれ3つ形成されている。弾性部材54は、突起57が形成された部分を除いて金属片53全体を覆っており、その左前端部から前方に向って左外側に傾斜して薄肉状の先端部58が延出している。図3では、不正防止部材52としてこの先端部58が見えている。
【0033】
図4及び図5を参照して、不正防止部材52は、全体として帯板となっており、左部コーナー飾り体42の前方から押し入れることにより、左部コーナー飾り体42に安定的に装着される。よって、装着する際に、接着剤やネジ等の固定手段を必要としないので、工具を必要とせず、容易である。
【0034】
そして、不正防止部材52を左部コーナー飾り体42に押し入れる際、突起57は内側に一旦倒れ込み、その後、突起57は弾性変形して再び左外側に傾斜する。そのため、図6(a)を参照して、不正防止部材52を装着された状態から単に抜き出させようとしても、突起57が貫通穴56の前端面と係合するので、不正防止部材52は容易には抜け出ない。このようにして、突起57と貫通穴56とが本発明における脱落防止手段を構成している。不正防止部材52を取り外す場合、突起57を内方に押し付けながら不正防止部材52を前方に引き出せばよく、工具を必要とせず、容易である。
【0035】
また、外側ガイドレール21、左部コーナー飾り体42及び不正防止部材52は、それぞれ独立した部材であるので、互いに材質の制限を受けず、各部材の機能等に応じた適宜な材料で形成することができる。
【0036】
また、左部コーナー飾り体42には不正防止部材52を装着、係止するために溝51などの構成が形成されているが、左部コーナー飾り体42は射出形成によって一体成型されているので、これらの構成を簡易に設けることができる。
【0037】
また、図6(a)及び図6(b)を参照して、不正防止部材52が左部コーナー飾り体42に装着されたとき、弾性部材54の先端部58は左外側に傾斜してガラス板5の内面に密着する。そして、先端部58は、軟質合成樹脂などからなり薄肉状に形成されているので、柔軟性が高い。そのため、ピアノ線や樹脂フィルム等の不正行為部材(図示省略)を左側外方からガラス板5と弾性部材54との隙間に侵入させることは非常に困難であり、不正行為を効果的に防止することができる。
【0038】
また、図2及び図4を参照して、外側ガイドレール21の最も外側の左側中央部分に近接対向する部分には溝51が形成されていないので、左部コーナー飾り体42のこの部分の左右方向の厚みを薄くすることが可能となる。これにより、広い遊技領域4aを確保することができる。
【0039】
次に、本発明の第2の実施形態に係るパチンコ遊技機1の不正防止構造について説明する。
【0040】
図2、図3及び図7を参照して、左部コーナー飾り体42Aは、外側ガイドレール21の最も外側の側部に近接対向する部分である左側中央部を挟むように2つの溝61が形成されている。そして、この2つの溝61に1枚の帯体である不正防止部材62が挿入されることにより不正防止構造が構成されている。各溝61は、それぞれ外側壁47の外側にて前方を開放するようにして直線状に形成されている。
【0041】
図7、図8(a)及び図8(b)を参照して、不正防止部材62は、上述した弾性部材54と同様の弾性変形可能な材料のみからなり、左部コーナー飾り体42Aに形成された2つの溝61と、その間に位置する内側壁45の円弧状の外面とに沿った形状に形成されている。すなわち、不正防止部材62は、長手方向中央部が左外方に弓状に膨出した大略矩形状の薄板として帯板となっている。
【0042】
外側ガイドレール21の最も外側の左側中央部分に近接する部分には溝61が形成されていないので、左部コーナー飾り体42Aのこの部分の左右方向の厚みを薄くすることが可能となる。これにより、広い遊技領域4aを確保することができる。
【0043】
不正防止部材62には、図8(a)を参照して、各溝61の下部にそれぞれ形成された押え防止突起63に対応して、各溝61に挿入される部分に、後端から左外方に向って延出する延出部64がそれぞれ形成されている。そして、不正防止部材62は、前方に向って左外側に傾斜して延出する薄肉状の先端部65を有している。図3では、不正防止部材62としてこの先端部65が見えている。
【0044】
図7を参照して、このように構成された不正防止部材62は、左部コーナー飾り体42Aの溝61に上方(又は下方)から摺動させて押し入れることにより、左部コーナー飾り体42Aに安定的に装着される。よって、装着する際に、接着剤やネジ等の固定手段を必要としないので、工具も必要とせず、容易である。
【0045】
そして、図7及び図8(a)を参照して、左部コーナー飾り体42Aに装着された不正防止部材62を前方に抜き出そうとしても、延出部64が押え防止突起63と係合するので、不正防止部材62は容易には抜け出ない。このようにして、延出部64と押え防止突起63とが本発明における脱落防止手段を構成している。不正防止部材62を取り外す場合には、不正防止部材62を摺動させて溝61から引き出せばよく、工具を必要とせず、容易である。
【0046】
また、外側ガイドレール21、左部コーナー飾り体42A及び不正防止部材62は、それぞれ独立した部材であるので、互いに材質の制限を受けず、各部材の機能等に応じた適宜な材料で形成することができる。
【0047】
また、左部コーナー飾り体42Aは、射出成形によって一体成型されているので、不正防止部材62を装着、係止するための溝61などの構成を簡易に設けることができる。
【0048】
また、図8(a)及び図8(b)を参照して、不正防止部材62が左部コーナー飾り体42Aに装着されたとき、不正防止部材62の先端部65は左外側に傾斜してガラス板5の内面に密着する。そして、先端部65は、軟質合成樹脂などからなり薄肉状に形成されているので、柔軟性が高い。そのため、ピアノ線や樹脂フィルム等の不正行為部材(図示省略)を左側外方からガラス板5と不正防止部材62との隙間に侵入させることは非常に困難であり、不正行為を効果的に防止することができる。
【0049】
また、図2及び図7を参照して、外側ガイドレール21の最も外側の左側中央部分に近接対向する部分には溝61が形成されていないので、左部コーナー飾り体42Aのこの部分の左右方向の厚みを薄くすることが可能となる。これにより、広い遊技領域4aを確保することができる。
【0050】
なお、本発明の遊技機の構成は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、ガイドレール13、左部コーナー飾り体(外枠部材)42,42A、不正防止部材52,62の形状や構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
【0051】
また、実施形態では、本発明に係る弾球遊技機としてパチンコ遊技機1について説明した。しかし、これに限定されず、例えば、雀球遊技機やアレンジボール機等の弾球遊技機であってもよい。
【符号の説明】
【0052】
1…パチンコ遊技機(弾球遊技機)、 2…外枠、 3…内枠、 4…遊技盤、 4a…遊技領域、 5…ガラス板(透明板)、 6…前面板、 13…ガイドレール、 21…外側ガイドレール、 22…内側ガイドレール、 24…発射通路、 42,42A…左部コーナー飾り体(外枠部材)、 45…内側壁、 46…前側壁、 47…外側壁、 51,61…溝、 52,62…不正防止部材、 53…金属片、 54…弾性部材、 55…壁、 56…貫通穴(係合部)(脱落防止手段)、 57…突起(脱落防止手段)、 58,65…先端部、 63…押え防止突起(脱落防止手段)、 64…延出部(脱落防止手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤上の遊技領域に遊技球を案内するためのガイドレールを備えた弾球遊技機において、
前記遊技盤の前側に配置される透明板の内面と前記ガイドレールとの間の前後方向の隙間を塞ぐ不正防止部材が、前記遊技盤上で前記ガイドレールの外側に配置される外枠部材に装着されていることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記外枠部材は硬質合成樹脂で形成され、前記不正防止部材は弾性変形可能な材質で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記不正防止部材は、外側に傾斜して前記透明板の内面に密着する先端部を有することを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
【請求項4】
前記外枠部材に溝が形成され、該溝に前記不正防止部材が挿入されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の弾球遊技機。
【請求項5】
前記遊技領域の外縁に位置する前記外枠部材の側部を挟むように前記溝が少なくとも2つ形成され、前記不正防止部材は前記2つの溝に挿入される帯板として形成されていることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
【請求項6】
前記不正防止部材が前記溝から脱落することを防止する脱落防止手段が設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の弾球遊技機。
【請求項7】
前記溝は前方が開放されており、前記脱落防止手段は前記溝に装着された前記不正防止部材が当該溝から前方に抜き出されることを防止することを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
【請求項8】
前記脱落防止手段は、前記不正防止部材に形成され、前方に向って外側に傾斜して延びる突起と、前記溝の外側の壁に形成され、前記溝に装着された前記不正防止部材を前方に抜き出すとき前記突起に係合する係合部とからなることを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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