説明

往復動ポンプ

【課題】耐久性を向上させた往復動ポンプを提供する。
【解決手段】往復動部材1を、カラー6とガイド部28との二箇所によって安定的に支持する。また、カラー6は、軸心側に向けて曲線状に突出する縮径部61で往復動部材1を支持するため、カラー6の軸心方向とガイド部28の軸心方向とにずれ、傾きが生じている場合であっても、往復動部材1を摺動可能に支持することができる調芯機能が発揮される。このため、ガイド部28の内径として、クランクケース2の反りによってカラー6の芯がずれた場合の余裕代を考慮する必要がなく、往復動部材1の直径のみを考慮するだけでよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、往復動ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、往復動部材が駆動部の駆動に従いシリンダパイプ内を往復動することにより、当該シリンダパイプ内の先端側に形成されたポンプ室で例えば水等の液体のポンプ作用を行う往復動ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような往復動ポンプは、その外殻として、シリンダパイプ及び往復動部材を収容するクランクケースと、クランクケースのシリンダパイプ先端側に取り付けられると共にシリンダパイプ内に液体を供給する吸入口が設けられたマニホルドとを有している。
【0003】
往復動部材は、シリンダパイプから、ポンプ室とは反対方向に突出する部位が、クランクケースに設けられたガイド孔に摺動可能に通されてガイド孔の軸線方向に沿って往復動可能となっていると共に、モータの駆動力を伝達する伝達機構に連結されている。
【0004】
このような往復動ポンプは、シリンダパイプの先端側に設けられたポンプ室から往復動部材を伝って液体が漏れ出すことを防止するため、ガイド孔近傍において、クランクケースに取り付けられると共に往復動部材に液密に摺接するシールパッキンが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平7−25284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、往復動ポンプの軽量化等のために、樹脂製のクランクケースが用いられる。しかしながら、樹脂のヒケや反りが、成形時の気温や湿度に左右されやすく、寸法精度の維持が困難である。特に、樹脂製のクランクケースは、形状的に、往復動部材の延在方向に反りが生じやすいといった傾向がある。
【0007】
その結果、往復動部材がガイド孔内をスムーズに摺動するためには、ガイド孔の内径を、往復動部材の直径に加えて、クランクケースの反りによってガイド孔の芯がずれた場合の余裕代を考慮した径とする必要がある。このように余裕代が必要であるためガイド孔の内径が大きくなり、往復動ポンプの作動時に往復動部材が往復動方向と直角方向に振られてブレてしまい、これによってシールパッキンの磨耗を早め、磨耗が進むと液体漏れの恐れも有り、耐久性向上の妨げとなっていた。
【0008】
そこで本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、耐久性を向上させた往復動ポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による往復動ポンプ(100)は、往復動部材(1)がシリンダパイプ(8)内を往復動することで、当該シリンダパイプ(8)の先端側に形成されたポンプ室(9)でポンプ作用を行う往復動ポンプ(100)であって、往復動部材(1)を収容するポンプケース(2)に設けられ、往復動部材(1)を摺動可能に支持する第一のガイド部(28)と、ポンプケース(2)に設けられると共に、環状に形成されて内周側で往復動部材(1)を摺動可能に支持する第二のガイド部(6)とを備え、第二のガイド部(6)には、内周面の一部を全周に亘って縮径して形成され、往復動部材(1)と摺接する縮径部(61)が設けられ、縮径部(61)は、第二のガイド部(6)の軸方向における一方側の端部から他方側の端部にかけて、軸心側に向けて曲線状に突出していることを特徴としている。
【0010】
このような往復動ポンプ(100)によれば、往復動部材(1)が、第二のガイド部(6)と第一のガイド部(28)との二箇所によって安定的に支持されることとなる。また、第二のガイド部(6)は、軸心側に向けて曲線状に突出する縮径部(61)で往復動部材(1)を支持するため、第二のガイド部(6)の軸心方向と第一のガイド部(28)の軸心方向とにずれ、傾きが生じている場合であっても、往復動部材(1)を摺動可能に支持することができる調芯機能が発揮される。このため、第一のガイド部(28)の内径として、ポンプケース(2)の反りによって第二のガイド部(6)の芯がずれた場合の余裕代を考慮する必要がなく、往復動部材(1)の直径のみを考慮するだけでよい。従って、第二のガイド部(6)の縮径部(61)によって往復動部材(1)を好適に支持することができ、往復動部材(1)の往復動時のブレが防止されて往復動ポンプ(100)の耐久性を向上させることができる。
【0011】
また、ポンプケース(2)に反りが発生しても、第二のガイド部(6)の縮径部(61)によって発揮される調芯機能により往復動部材(1)を支持することができるため、ポンプケース(2)の精度管理上有利となり、成形が容易となる。
【0012】
また、縮径部(61)の内径は、第二のガイド部(6)によって往復動部材(1)が支持される前の状態において、往復動部材(1)の外径と同一、又は所定長さだけ小さいことが好ましい。これによれば、縮径部(61)の内径が往復動部材(1)の外径よりも所定長さだけ小さい場合には、縮径部(61)内に往復動部材(1)が押し込まれ、往復動部材(1)の往復動により第二のガイド部(6)が初期磨耗したときに、縮径部(61)の内径と往復動部材(1)の外径とが同一となる。第二のガイド部(6)の初期磨耗時には、縮径部(61)が往復動部材(1)と略線接触状態となり磨耗が促進され、その後すぐに接触幅が広くなって面圧が下がり、磨耗が少ない状態となる。このように、第二のガイド部(6)の縮径部(61)が、磨耗により第一のガイド部(28)によって案内される往復動部材(1)の往復動方向に適した形へ変化することにより、往復動部材(1)をより好適に支持することができる。
【0013】
また、第二のガイド部(6)は、ポンプケース(2)とは別部材からなるカラー(6)であることが好ましい。これによれば、カラー(6)の材料として、軸受材として適した材料を選定することができる。
【0014】
また、第一のガイド部(28)は、往復動部材(1)における第二のガイド部(6)よりもポンプ室(9)側の部位を摺動可能に支持し、往復動部材(1)には、第二のガイド部(6)と第一のガイド部(28)との間において、当該往復動部材(1)を駆動する駆動源(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(7)との連結部(1a)が設けられ、往復動部材(1)における第一のガイド部(28)よりもポンプ室(9)側において、ポンプケース(2)と往復動部材(1)との間には、往復動部材(1)に摺接すると共に、ポンプケース(2)内をポンプ室(9)側と第二のガイド部(6)側とに液密に区画するシールパッキン(22,23)が設けられていることが好ましい。
【0015】
これによれば、往復動部材(1)は、第二のガイド部(6)と第一のガイド部(28)との間に位置する連結部(1a)において、伝達機構(7)に連結されることとなる。また、シールパッキン(22,23)は、ポンプ室(9)側から液体の圧力が加わることにより、往復動部材(1)に対しブレを抑えるように作用する。このとき、ポンプ室(9)に近い第一のガイド部(28)よりも、第二のガイド部(6)でブレが生じやすいが、第二のガイド部(6)に調芯機能を有する縮径部(61)を設けることにより、往復動部材(1)を好適に支持することができる。
【発明の効果】
【0016】
このように本発明によれば、耐久性を向上させた往復動ポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る往復動ポンプを示す縦断面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】図1に示すカラーを拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る往復動ポンプの好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る往復動ポンプを示す縦断面図、図2は、図1の要部を拡大して示す縦断面図である。
【0019】
図1、図2に示すように、往復動ポンプ100は、シリンダパイプ8内に先端部が差し込まれた往復動部材1が往復動することにより、シリンダパイプ8の先端に形成されたポンプ室9でポンプ作用を行う。
【0020】
往復動部材1及びシリンダパイプ8は、ポンプケースであるクランクケース2に収容される。クランクケース2には、往復動部材1を駆動するモータ5がブラケット4を介して取り付けられる。クランクケース2としては、軽量化や耐薬性、低コスト化の向上を図るために樹脂性のクランクケースが用いられる。
【0021】
モータ5は、その軸心が往復動部材1の軸心と直交するように配置され、偏心カム(伝達機構)7を介して、往復動部材1に連結される。偏心カム7は、モータ5側から往復動部材1側に向かって順に、取付部71と、被支持部72と、偏心部73とより構成されている。
【0022】
取付部71は、六角穴付止めネジ70によってモータ5の回転軸51に取り付けられる部位である。被支持部72は、取付部71に連設されて断面円形に形成されると共に、クランクケース2に取り付けられたベアリング76内に嵌め込まれ、ベアリング76によってクランクケース2に対して回転可能に支持される。
【0023】
偏心部73は、被支持部72に連設されて断面円形に形成されると共に、その軸心が、モータ5の回転軸51に対して偏心している。偏心部73は、ベアリング75内に嵌め込まれている。ここで、往復動部材1には、シリンダパイプ8から、ポンプ室9とは反対方向に突出する部位(図示右側部位)に、往復動部材1の軸心と直交する方向に外周面から切り欠かれた凹部1aが設けられている。
【0024】
凹部1aにおける往復動部材1の軸心方向の幅は、ベアリング75が凹部1a内に進入したときに、凹部1a内においてベアリング75が往復動部材1の軸心方向と直交する方向に摺動可能な幅となっている。
【0025】
これにより、モータ5の回転軸51が回転したときに、往復動部材1は、自身の軸心方向に往復動する。この構成については、本出願人が先に出願した実用新案登録第2545985号等と同様である。
【0026】
シリンダパイプ8の内部には、環状のピストンパッキン81が配置されている。ピストンパッキン81の外周面は、シリンダパイプ8の内周面に当接する。ピストンパッキン81の内側には環状の吐出弁82が設けられている。吐出弁82の内周面と、往復動部材1の先端部に取り付けられた筒状のピストンカラー29の外周面との間には、所定の隙間が設けられている。
【0027】
往復動部材1におけるポンプ室9側の先端部には、ピストンカラー29を介して吐出弁座11が取り付けられている。往復動部材1が往復動することにより、吐出弁座11に吐出弁82が当接又は離間する。即ち、吐出弁82と吐出弁座11とが、ポンプ室9内の液体の吐出、又は吐出の遮断を行う弁80として機能する。
【0028】
なお、吐出弁82におけるカラー(第二のガイド部)6側の端面には、半径方向に沿って溝82aが設けられている。これにより、往復動部材1におけるピストンカラー29が取り付けられる取付面1bと、吐出弁82のカラー6側の端部とが当接した場合であっても、溝82aが設けられていることによって、吐出弁82の内周面とピストンカラー29の外周面との間の領域と、吐出口25へ繋がる領域とが連通した状態となる。
【0029】
クランクケース2のポンプ室9側には、吸水口35が設けられたマニホルド3が取り付けられる。マニホルド3には、吸入弁座31と弁体32とより構成された吸入弁30が設けられている。
【0030】
往復動部材1がマニホルド3から離れる方向に移動すると、吸入弁30が開状態、弁80が閉状態となり、吸水口35から液体がポンプ室9内に流入する。往復動部材1がマニホルド3の方向へ移動すると、ポンプ室9内の液体が圧縮されると共に、吸入弁30が閉状態、弁80が開状態となり、圧縮された液体が、ポンプ室9から吐出弁82とピストンカラー29との隙間を通り、クランクケース2に設けられた吐出口25から外部へ吐出される。
【0031】
クランクケース2には、マニホルド3が取り付けられる側とは反対側の末端に、軸心方向外方から凹設された円形の溝26が設けられている。この溝26に、往復動部材1を摺動可能に支持するカラー6が圧入される。カラー6の詳細については後述する。
【0032】
また、クランクケース2には、往復動部材1が偏心カム7に連結される位置(凹部1a)よりもポンプ室9側の位置において、往復動部材1を支持するガイド部(第一のガイド部)28が設けられている。ガイド部28はガイド孔28aを有し、ガイド孔28a内に往復動部材1が摺動可能に通されている。
【0033】
また、ガイド部28よりもポンプ室9側の領域において、クランクケース2と往復動部材1との間には、往復動部材1に摺接すると共に、クランクケース2内をポンプ室9側とカラー6側とに液密に区画する第1シールパッキン22及び第2シールパッキン23が設けられている。第1シールパッキン22及び第2シールパッキン23は、それぞれシールホルダ24に保持されている。
【0034】
次に、カラー6の詳細について説明する。図3は、図1に示すカラーを拡大して示す断面図である。図3に示すように、カラー6は、環状に形成されて内周側で往復動部材1を摺動可能に支持する。
【0035】
カラー6には、その内周面の一部を全周に亘って縮径して形成され、往復動部材1と摺接する縮径部61が設けられている。また、縮径部61は、ここでは、カラー6の軸方向における一方側の端部から他方側の端部にかけて、軸心側に向けて曲線状に突出、即ち、所定の曲率で突出している。カラー6は、樹脂によって形成されている。
【0036】
縮径部61の内径は、カラー6によって往復動部材1が支持される前の状態において、往復動部材1の外径と同一、又は所定長さ(例えば、0.1mm程度)だけ小さく形成されている。
【0037】
以上、本実施形態における往復動ポンプ100によれば、往復動部材1が、カラー6とガイド部28との二箇所によって安定的に支持されることとなる。また、カラー6は、軸心側に向けて曲線状に突出する縮径部61で往復動部材1を支持するため、カラー6の軸心方向とガイド部28の軸心方向とにずれ、傾きが生じている場合であっても、往復動部材1を摺動可能に支持することができる調芯機能が発揮される。このため、ガイド部28の内径として、クランクケース2の反りによってカラー6の芯がずれた場合の余裕代を考慮する必要がなく、往復動部材1の直径のみを考慮するだけでよい。
【0038】
従って、カラー6の縮径部61によって往復動部材1を好適に支持することができ、往復動部材1の往復動時のブレを防止することができる。これにより、ポンプ室9側から往復動部材1を伝った液体の漏れが防止でき、漏れた液体がベアリング75に付着して錆びが発生する等の不具合が防止されて、往復動ポンプ100の耐久性を向上させることができる。
【0039】
また、成形の際等、クランクケース2に反りが発生しても、カラー6の縮径部61によって発揮される調芯機能により往復動部材1を支持することができるため、クランクケース2の精度管理上有利となり、成形が容易となる。
【0040】
また、カラー6は、クランクケース2とは別部材によって構成されているため、カラー6の材料として、軸受材として適した材料を選定することができる。カラー6を圧入によってクランクケース2に取り付ける構成であるため、カラー6の取り付けが容易となる。
【0041】
ここで、縮径部61の内径が往復動部材1の外径よりも所定長さだけ小さい場合には、縮径部61内に往復動部材1が押し込まれ、往復動部材1の往復動によりカラー6が初期磨耗したときに、縮径部61の内径と往復動部材1の外径とが同一となる。カラー6の初期磨耗時には、縮径部61が往復動部材1と略線接触状態となり磨耗が促進され、その後すぐに接触幅が広くなって面圧が下がり、磨耗が少ない状態となる。このように、カラー6の縮径部61が、磨耗によりガイド部28によって案内される往復動部材1の往復動方向に適した形へ変化することにより、往復動部材1をより好適に支持することができる。
【0042】
また、第1シールパッキン22及び第2シールパッキン23は、ポンプ室9側から液体の圧力が加わることにより、往復動部材1に対しブレを抑えるように作用する。このとき、ポンプ室9に近いガイド部28よりも、カラー6でブレが生じやすいが、カラー6に調芯機能を有する縮径部61を設けることにより、往復動部材1を好適に支持することができる。
【0043】
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、カラー6の縮径部61の形状を変更することもできる。具体的には、縮径部61における、カラー6の軸心側に突出する頂部を、上記実施形態ではカラー6の長手方向の略中央部に設けるものとしたが(図3参照)、これ以外にも、頂部をカラー6の一方の端部に偏らせて設けることもできる。また、縮径部61を断面円弧状に突出させるものとしたが、突出する頂部が曲線状であれば、縮径部61の断面が三角状となるように直線状に突出させることもできる。また、上記実施形態では、クランクケース2とカラー6とを別部材によって構成するものとしたが、カラー6をクランクケース2と一体に構成してもよい。
【符号の説明】
【0044】
1…往復動部材、1a…凹部、2…クランクケース(ポンプケース)、5…モータ、6…カラー(第二のガイド部)、7…偏心カム(伝達機構)、8…シリンダパイプ、9…ポンプ室、22…第1シールパッキン、23…第2シールパッキン、28…ガイド部(第一のガイド部)、61…縮径部、100…往復動ポンプ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
往復動部材(1)がシリンダパイプ(8)内を往復動することで、当該シリンダパイプ(8)の先端側に形成されたポンプ室(9)でポンプ作用を行う往復動ポンプ(100)であって、
前記往復動部材(1)を収容するポンプケース(2)に設けられ、前記往復動部材(1)を摺動可能に支持する第一のガイド部(28)と、
前記ポンプケース(2)に設けられると共に、環状に形成されて内周側で前記往復動部材(1)を摺動可能に支持する第二のガイド部(6)とを備え、
前記第二のガイド部(6)には、内周面の一部を全周に亘って縮径して形成され、前記往復動部材(1)と摺接する縮径部(61)が設けられ、
前記縮径部(61)は、前記第二のガイド部(6)の軸方向における一方側の端部から他方側の端部にかけて、軸心側に向けて曲線状に突出していることを特徴とする往復動ポンプ。
【請求項2】
前記縮径部(61)の内径は、前記第二のガイド部(6)によって前記往復動部材(1)が支持される前の状態において、前記往復動部材(1)の外径と同一、又は所定長さだけ小さいことを特徴とする請求項1に記載の往復動ポンプ。
【請求項3】
前記第二のガイド部(6)は、前記ポンプケース(2)とは別部材からなるカラー(6)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の往復動ポンプ。
【請求項4】
前記第一のガイド部(28)は、前記往復動部材(1)における前記第二のガイド部(6)よりも前記ポンプ室(9)側の部位を摺動可能に支持し、
前記往復動部材(1)には、前記第二のガイド部(6)と前記第一のガイド部(28)との間において、当該往復動部材(1)を駆動する駆動源(5)からの駆動力を伝達する伝達機構(7)との連結部(1a)が設けられ、
前記往復動部材(1)における前記第一のガイド部(28)よりも前記ポンプ室(9)側において、前記ポンプケース(2)と前記往復動部材(1)との間には、前記往復動部材(1)に摺接すると共に、前記ポンプケース(2)内を前記ポンプ室(9)側と前記第二のガイド部(6)側とに液密に区画するシールパッキン(22,23)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の往復動ポンプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−92717(P2012−92717A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−239762(P2010−239762)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(000141174)株式会社丸山製作所 (134)
【Fターム(参考)】