説明

循環式穀物乾燥機

【課題】構成が簡単で製造ラインでの組み付け作業が容易であり、しかも、バーナからの熱風が熱風室の後側まで十分に行き渡ることが可能となる遠赤外線放射体を備えた穀物乾燥機を提供する。
【解決手段】穀物乾燥機1の製造ラインにおいて乾燥部3を組み立てる際に、熱風室8内にある通気性網体6b,6cの補強枠間にジョイントプレート13を橋架して設けておき、次いで、バーナ部16を組み付ける際に該ジョイントプレート13に風胴12を吊設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠赤外線放射体の輻射熱及び外気を混合させた熱風により、穀物の乾燥作用を促進する形式の穀物乾燥機の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
遠赤外線放射体を備えた穀物乾燥機において、バーナからの熱風を熱風室に案内する構造として、熱風室の正面視中央部に遠赤外線放射体を設けるとともに、熱風室の前側にはバーナ風胴を設け、バーナ風胴の中央部にバーナを配置して、バーナからの熱風が熱風室及び遠赤外線放射体に流れるように構成し、バーナ風胴の終端側には、遠赤外線放射体の内部及び外部に向けて空気を狭めながら案内する斜め方向の導風板を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これにより、バーナ風胴の熱風を斜め方向の導風板により絞りながら熱風室における遠赤外線放射体の内部及び外周部に案内するように構成したので、熱風の流れ抵抗を小さくして乾燥性能を高めることができるものである。
【0004】
しかしながら、上記のものにあっては、バーナ風胴の終端側に斜め方向の導風板を設けてあるから構成が複雑となり、穀物乾燥機の製造ラインにおいては組み付け作業に手間と時間がかかる問題があった。また、バーナからの熱風を導風板によって狭めながら遠赤外線放射体の内部及び外周部に案内するので、遠赤外線放射体の入口側や熱風室の前側が積極的に加熱され、遠赤外線放射体の出口側や熱風室の後側まで十分に熱風が行き渡らず、熱風室の後側が加熱され難(かた)い問題があった。
【特許文献1】特開2005−9691号公報(第7頁、図10及び図11)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記問題点にかんがみ、構成が簡単で製造ラインでの組み付け作業が容易であり、しかも、バーナからの熱風が熱風室の後側まで十分に行き渡ることが可能となる遠赤外線放射体を備えた穀物乾燥機を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため請求項1の発明は、穀物を貯留するための貯留部と、該貯留部からの穀物を流下させながら乾燥する乾燥部と、該乾燥部で乾燥された穀物を集める集穀部と、該集穀部に集められた穀物を揚穀して前記貯留部に還元する揚穀部とを備え、前記乾燥部は、通気性網体で形成される一対の穀物流下路と、該一対の穀物流下路で囲まれる空間に遠赤外線放射体が配置され、該遠赤外線放射体内部空間やその他の空間にバーナからの熱風を送り込む熱風室と、前記穀物流下路と乾燥機の側壁とで囲まれ、吸引ファンと連通して排風を行う排風室とから形成され、前記熱風室には、前記通気性網体の補強枠間にジョイントプレートが橋架して設けられ、該ジョイントプレートに、前記遠赤外線放射体を覆う風胴を吊設する、という技術的手段を講じた。
【0007】
また、請求項2の発明は、前記風胴を、前記遠赤外線放射体の熱風入口側から全長の1/4〜1/3までを覆う長さとすることを特徴とする。
【0008】
さらに、請求項3の発明は、前記ジョイントプレートに、前記熱風室内に配置される温度センサを前記風胴内から挿通して吊り下げ支持するための温度センサステーを吊設することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、穀物乾燥機の製造ラインにおいて乾燥部を組み立てる際に、熱風室内にある通気性網体の補強枠間にジョイントプレートを橋架して設けておき、次いで、バーナ部を組み付ける際に該ジョイントプレートに風胴を吊設するという簡単な作業によって、熱風室の中央部で確実に、かつ、精度よく風胴の位置決めがなされ、穀物乾燥機の製造ラインにおいて、風胴の取り付け位置の個体差をなくすことが可能となる。
【0010】
請求項2の発明によれば、バーナから前記遠赤外線放射体に流入されずに漏れ出た熱風が、前記風胴によって乾燥用風として熱風室(遠赤外線放射体内部空間以外の他の空間)に水平方向にまっすぐに誘導され、後側まで十分に行き渡る構成となっている。このとき、風胴の長さが遠赤外線放射体の全長の1/4より短い場合は、バーナからの熱風が熱風室後側に誘導される効果が薄く、風胴の長さが遠赤外線放射体の全長の1/3より長い場合は、熱風が熱風室後側に過度に誘導されて過熱されるおそれがある。
【0011】
請求項3の発明によれば、熱風室内に配置される温度センサを前記風胴内から挿通して吊り下げ支持する構成であるから、温度センサの感温部を熱風室の前後方向の中間位置及び熱風室の上下方向の中央部に確実に位置決めすることができ、熱風室内温度を正確に測定することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら説明する。図1は穀物乾燥機の乾燥部の拡大縦断面図であり、図2は穀物乾燥機の横断面図であり、図3は穀物乾燥機の乾燥部に形成される熱風室の組み立て図であり、図4は乾燥部にバーナ部を組付ける際の組み立て図であり、図5は穀物乾燥機の前上方からの斜視図であり、図6は穀物乾燥機の後上方からの斜視図であり、図7は遠赤外線放射体の長さと風胴の長さとを比較した図である。
【0013】
図1、図2、図5及び図6において、穀物乾燥機1は、穀物を貯留するための側板2aによって囲繞された貯留部2と、該貯留部2からの穀物を流下させながら乾燥する乾燥部3と、該乾燥部3で乾燥された穀物を集める集穀部4と、機体の前側に設けられて、前記集穀部4で集められた穀物を揚穀して前記貯留部に還元する揚穀部5と、から構成されており、穀粒を循環しながら乾燥するように形成されている。
【0014】
前記乾燥部3は、通気性網体6a,6b及び通気性網体6c,6dで形成される左右一対の穀物流下路7a,7bと、前記乾燥部3中央部で通気性網体6b,6cで囲まれる略菱形の熱風室8と、前記通気性網体6a,6b及び乾燥部側壁3a,3bで形成される左右の排風室9a,9bとから構成される。
前記穀物流下路7a,7bの合流部には、断面が円形でその一部に切欠部10aを有する繰り出しバルブ10が設けられ、該繰り出しバルブ10が正逆転することで切欠部10aに流入した穀物が下方の集穀部4に落下されることになる。
前記熱風室8には、表面に遠赤外線塗料が塗布された長尺円筒状の遠赤外線放射体11が、熱風室8の前後方向に横設されている。該遠赤外線放射体11には、バーナからの熱風を放射体11内に流入させるためのバーナダクト11aが入口側に設けられ、流入された熱風を放射体11の内壁に沿うように誘導する抵抗板11aが放射体11の内部に設けられ、放射体11を通過した熱風を取り出すための開口11cが放射体11の出口側に設けられている(図1参照)。
【0015】
また、前記熱風室8には、遠赤外線放射体11の前側を覆う風胴12が設けられており、前記バーナダクト11aから漏れ出た熱風が、乾燥用風として熱風室8に誘導される構成となっている。該風胴12の長さは、遠赤外線放射体11の入口側から全長の1/4〜1/3までを覆う長さとするのがよい(図7参照)。つまり、風胴12の長さが遠赤外線放射体11の全長の1/4より短い場合は、熱風が熱風室8の後側に誘導される効果が薄く、反対に、風胴12の長さが遠赤外線放射体11の全長の1/3より長い場合は、熱風が熱風室後側に過度に誘導されて過熱されるおそれがあるためである。
【0016】
前記集穀部4には、集穀樋22,22が漏斗状に設けられ、その合流部にスクリューコンベアからなる下部搬送装置23が横設されている。そして、前記繰り出しバルブ10から落下された穀粒は、集穀樋22,22により合流部へ滑流された後、下部搬送装置23により機体の前側に移送される。下部搬送装置23の前方側には羽根板24が設けられており、該羽根板24によって穀粒が揚穀部5に供給されるようになっている。揚穀部5の内部には、内調車25,25間に巻回された無端状のベルトコンベア26に多数のバケット27…が設けられており、下部搬送装置23からの穀粒を掬い上げ、前記貯留部2の天井部2bに設けられる、スクリューコンベアからなる上部搬送装置28の搬送始端部28aに揚穀するように構成される。上部搬送装置28の終端側となる天井部2b中央には、穀粒を飛散させて貯留部2内に斑なく均一に堆積させるための飛散装置29が垂設されている。
【0017】
前記乾燥部3の乾燥部前壁3cの中央部には、熱風室8の入口側となる開口15が穿設されており、気化型のバーナ18からの熱風を取り入れて穀物を乾燥させる構成であり、乾燥部後壁3dの両側部には、排風室9a,9bの出口側となる開口30a,30bが穿設されており、該開口30a,30bにファンボックス31を介して吸引ファン32を取り付け、該吸引ファン32を駆動することで乾燥に使用した空気を機外に排気する構成である。
【0018】
さらに、前記乾燥部後壁3dの中央部には、遠赤外線放射体11を通過した熱風を取り出すための開口33が設けられ、該開口33には遠赤外線放射体11を通過した熱風を誘導する風路34の一端側を挿通する一方、風路34の他端側は貯留部2に横設した加熱管35の一端側と接続する。該加熱管35は、貯留部2において加温管35表面と接触又は周辺を流下する穀粒を加熱し、穀粒の水分を粒の表面側に移行させる働きがある。これにより、乾燥部3において、穀物の除水(乾燥)効率を促進させることができる。
加温管35の他端側は、風路36を介してファンボックス31に連通した排風管37と接続する。該排風管37は一部が通気性網体37aで形成されており、加熱管35内の熱風を穀物流下路7a,7b及び排風室9a,9bを介してファンボックス31に排気する経路と、排風管37を介して直接ファンボックス31に排気する経路とに分けられる。いずれの経路であっても最終的には吸引ファン32によって機外に排気される構成である。
【0019】
前記乾燥部前壁3cには、バーナ部16が組付けられる(図1、図4及び図5参照)。バーナ部16は、底面を外気導入用の網体17aに形成するとともに、張込スイッチ、乾燥スイッチ及び排出スイッチ等を設けた運転操作盤38を収納可能としたバーナボックス17と、灯油を燃料とした気化型のバーナ本体18と、バーナボックス17の前側を覆う前面カバー19と、熱風室8内の熱風温度を検出する複数個の温度センサ20と、水分センサ、満量センサなど各種センサ等により構成される。
【0020】
次に、本発明の要部である熱風室8内の風胴12の組み立て手順につき、図3及び図4を参照して説明する。
【0021】
熱風室8の通気性網体6b,6cには、網体6eの補強枠6f…が複数個設けられており(図3参照)、通気性網体6bの補強枠6fと通気性網体6cの補強枠6fとの間には、ジョイントプレート13が橋架して設けられる。該ジョイントプレート13は、補強枠6f,6f間を橋架するための梁部13aと、風胴12を吊設するためのステー部13bとから構成され、梁部13aの両端にはボルト13c,13cが固設され、ステー部13bの両端には切欠13d,13dが穿設されている。そして、製造ラインにおいて乾燥部3を組み立てる際、通気性網体6b,6cを乾燥部前壁3c及び乾燥部後壁3dへ組み付けた後、前記ジョイントプレート13のボルト13c,13cを補強枠6f,6fの取付孔(図示せず)に挿通し、ナット14,14で螺合してジョイントプレート13を固定する。
次に、乾燥部前壁3cの開口15から風胴12を手で挿入して、前記ステー部13bに風胴12を吊設する。該風胴12の内壁上部には、ボルト12a,12aが垂設されているので、該ボルト12a,12aをステー部13bの切欠13c,13cに嵌合させて、ナット12b,12bにより固定するとよい。符号12cは風胴12の底板であるが、まず、底板12cが無い状態で風胴12をステー部13cに固定した後、次いで、底板12cをビス等で風胴12に取り付ける手順であれば、風胴12の取り付け作業を簡単に、しかも、短時間で行うことが可能となる。
【0022】
前記ジョイントプレート13のステー部13bには、長尺状の温度センサ取付台21を支持するための温度センサステー39を取り付けることもある(図2、図4参照)。温度センサ20は、その感温部20aを熱風室8の前後方向の中間位置に臨ませるべく、長尺状の温度センサ取付台21にリード線を沿わせて設けてある。温度センサステー39は温度センサ取付台21の中間位置を引っ掛けるように鉤(かぎ)状に形成してある。また、温度センサ20は熱風室8の左右両側に一対設けられており(図2、図4参照)、2つの温度センサ20で測定した平均値を熱風室8内温度とすれば、誤差を減少することができる。そして、上記温度センサステー39を取り付けることにより、温度センサ20の感温部20aを熱風室8の前後方向の中間位置及び熱風室8の上下方向の中央部に確実に位置決めすることができ、これにより、熱風室8内温度を正確に測定することが可能となる。
【0023】
以下、上記構成における作用を説明する。張込ホッパー40に投入された穀粒は、張込スイッチ(図示せず)をONすることにより駆動される下部搬送装置23、揚穀機5、上部搬送装置28及び飛散装置29を介して貯留部2に貯留される。張込が終了すると、張込量、目標仕上水分、穀粒の品種等を設定し、乾燥スイッチ(図示せず)をONすることで乾燥作業に移行する。
【0024】
乾燥作業では、下部搬送装置23、揚穀機5、上部搬送装置28、飛散装置29、繰り出しバルブ10などの搬送系統が駆動されるとともに、バーナ部16も駆動されて、熱風が乾燥部3の熱風室8内に供給される。
【0025】
このとき、バーナ本体18には、バーナボックス17底面の網体17aから外気が導入され(図1の破線矢印)、外気とバーナの火炎とを混合して生成された熱風が熱風室8に供給されることになる。熱風室8内には、遠赤外線放射体11が横設されており、バーナ本体18からの熱風は、まず、遠赤外線放射体11のバーナダクト11aに供給されることになる(図1のバーナ火炎)。バーナダクト11aに流入した熱風は、次に、最初の抵抗板11aにより放射体11の内壁に沿うように誘導される流れと、バーナダクト11aから漏れ出て、風胴12を介して熱風室8内(放射体11内部空間以外の他の空間)に誘導される流れとに分岐される(図1の実線矢印)。
【0026】
放射体11の内壁に沿うように誘導される流れは、第2の抵抗板11aによってさらに内壁に誘導されながら、開口11cに誘導されていく。この際、遠赤外線放射体11の外表面から遠赤外線が放射されて穀粒に作用され、穀粒内部での水分移行が促進されて効率的な乾燥作用がなされる。
【0027】
放射体11を通過した熱風は、開口33から風路34を介して貯留部2に横設した加熱管35に供給される。このとき、加温管35表面と接触又は周辺を流下する穀粒が加熱され、貯留部2においても、穀粒の水分を粒の表面側に移行させる働きが生じる。これにより、乾燥部3においては、穀物の除水(乾燥)効率を促進させることが可能となる。加温管35を通過した熱風は、次に、風路36を介して排風管37に供給される。該排風管37では、通気性網体37aによって穀物流下路7a,7b及び排風室9a,9bを介してファンボックス31に排気する経路と、直接ファンボックス31に排気する経路とに分けられる。いずれの経路であっても最終的には吸引ファン32によって機外に排気される(図1の一点鎖線)。
【0028】
一方、バーナダクト11aから漏れ出て、風胴12を介して熱風室8内に誘導される流れは、風胴12によって熱風室8内に水平方向にまっすぐに誘導され、後側まで十分に行き渡ることができる。このとき、風胴12は組み立て時に熱風室8の中央部に確実に位置決めされており、熱風室8内の上下方向で温度ムラが生じることはない。熱風室8内に充満した熱風は、網体6eから穀物流下路7a,7bに供給されて乾燥作用がなされる。穀物流下路7a,7bを通過した熱風は排風室9a,9b、ファンボックス31を介して吸引ファン32によって機外に排出される(図1の一点鎖線)。
【0029】
穀物流下路7a,7bで乾燥された穀粒は、繰り出しバルブ10の回転により集穀室4内の集穀樋22,22を滑流して下部搬送装置23に供給され、下部搬送装置23からは、揚穀機5、上部搬送装置28、飛散装置29を経由して再び貯留部2に戻されて調質が行われる。この工程を繰り返して設定した水分に達すると乾燥が終了する。
【0030】
以上のように、本発明によれば、穀物乾燥機1の製造ラインにおいて乾燥部3を組み立てる際に、熱風室8内にある通気性網体6b,6cの補強枠6f,6f間にジョイントプレート13を橋架して設けておき、次いで、バーナ部16を組み付ける際に該ジョイントプレート13に風胴12を吊設するという簡単な作業によって、熱風室8の中央部で確実に、かつ、精度よく風胴12の位置決めがなされ、穀物乾燥機の製造ラインにおいて、風胴12の取り付け位置の個体差をなくすことが可能となる。
【0031】
また、風胴12を、遠赤外線放射体11の熱風入口側から全長の1/4〜1/3までを覆う長さとするので、バーナ本体18から遠赤外線放射体11に流入されずに漏れ出た熱風が、風胴12によって乾燥用風として熱風室8に水平方向にまっすぐに誘導され、後側まで十分に行き渡る。このとき、風胴12の長さが放射体11の全長の1/4より短い場合は、バーナ本体18からの熱風が熱風室8後側に誘導される効果が薄く、風胴12の長さが遠赤外線放射体の全長の1/3より長い場合は、熱風が熱風室8後側に過度に誘導されて過熱されるおそれがある。
【0032】
さらに、熱風室8内に配置される温度センサ20を風胴12内から挿通して吊り下げ支持する構成であるから、温度センサ20の感温部20aを熱風室8の前後方向の中間位置及び熱風室8の上下方向の中央部に確実に位置決めすることができ、熱風室8内温度を正確に測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】穀物乾燥機の乾燥部の拡大縦断面図である。
【図2】穀物乾燥機の横断面図である。
【図3】穀物乾燥機の乾燥部に形成される熱風室の組み立て図である。
【図4】乾燥部にバーナ部を組付ける際の組み立て図である。
【図5】穀物乾燥機の前上方からの斜視図である。
【図6】穀物乾燥機の後上方からの斜視図である。
【図7】遠赤外線放射体の長さと風胴の長さとを比較した図である。
【符号の説明】
【0034】
1 穀物乾燥機
2 貯留部
3 乾燥部
4 集穀部
5 揚穀部
6 通気性網体
7 穀物流下路
8 熱風室
9 排風室
10 繰り出しバルブ
11 遠赤外線放射体
12 風胴
13 ジョイントプレート
14 ナット
15 開口
16 バーナ部
17 バーナボックス
18 バーナ本体
19 前面カバー
20 温度センサ
21 温度センサ取付台
22 集穀樋
23 下部搬送装置
24 羽根板
25 内調車
26 ベルトコンベア
27 バケット
28 上部搬送装置
29 飛散装置
30 開口
31 ファンボックス
32 吸引ファン
33 開口
34 風路
35 加熱管
36 風路
37 排風管
38 運転操作盤
39 温度センサステー
40 張込ホッパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀物を貯留するための貯留部と、該貯留部からの穀物を流下させながら乾燥する乾燥部と、該乾燥部で乾燥された穀物を集める集穀部と、該集穀部に集められた穀物を揚穀して前記貯留部に還元する揚穀部とを備え、
前記乾燥部は、通気性網体で形成される一対の穀物流下路と、該一対の穀物流下路で囲まれる空間に遠赤外線放射体が配置され、該遠赤外線放射体内部空間やその他の空間にバーナからの熱風を送り込む熱風室と、前記穀物流下路と乾燥機の側壁とで囲まれ、吸引ファンと連通して排風を行う排風室とから形成され、
前記熱風室には、前記通気性網体の補強枠間にジョイントプレートが橋架して設けられ、該ジョイントプレートに、前記遠赤外線放射体を覆う風胴を吊設したことを特徴とする穀物乾燥機。
【請求項2】
前記風胴は、前記遠赤外線放射体の熱風入口側から全長の1/4〜1/3までを覆う長さとした請求項1記載の穀物乾燥機。
【請求項3】
前記ジョイントプレートには、前記熱風室内に配置される温度センサを前記風胴内から挿通して吊り下げ支持するための温度センサステーを吊設してなる請求項1又は2記載の穀物乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−300385(P2006−300385A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−120602(P2005−120602)
【出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【出願人】(000001812)株式会社サタケ (223)
【Fターム(参考)】