説明

微生物学的検査のための装置、組み立て品、および方法

【課題】液体サンプルの微生物学的検査のための装置、組立品および方法を提供する。
【解決手段】装置は、外囲器(11)およびろ過膜(3)を含み、上記外囲器(11)が、除去可能部(6)と、濡れた状態の上記膜(3)を支持するための手段(4、5)とを含み、上記支持手段(4、5)が、スポンジ(5)を含み、上記除去可能部(6)が、上記装置が減圧にさらされたときに上記膜(3)に向かって移動し、上記減圧が停止したときに初期位置へと復帰するように構成された柔軟な壁(6)を含む。
組み立て品は、上記種類の装置と、バイスの様相で装置を把持する締め具とを含む。
方法は、そのような装置を得るステップ、上記装置の入り口開口と出口開口との間に上記サンプルを通すステップ、上記装置に減圧を加えるステップ、上記減圧を停止させるステップ、および上記装置の膜上の微生物の存在を検出するステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力の下で流れる液体サンプルの微生物学的検査に関する。
【背景技術】
【0002】
圧力下の液体サンプルの微生物学的検査のための装置であって、圧力下の液体が通されてろ過される微多孔膜を含む装置が、特には仏国特許第2802942号明細書からすでに知られている。これらの装置は、入り口開口を有する入り口本体と、入り口開口を介して進入する液体を膜によってろ過される前に受け取るように構成されたカップとから形成された外囲器であって、さらに入り口本体とは別個であってカップの反対側に位置し、ろ過済みの液体の出口開口を有する排出本体から形成されている外囲器を含む。
【0003】
排出本体は、膜の表面全体が濡れた状態(液体によって含浸されたとき)で当接して位置する支持パッドを含む。
【0004】
このパッドは、濡れた状態の膜を支持するとともに、ろ過の圧力によって膜が破れることがないようにするために剛であり、液体をパッドを通って排出本体の出口開口へと排出することができるよう、多孔性である。
【0005】
全ての液体が装置の膜を通って圧力下でろ過された後、残余の液体が、例えば出口開口を介してろ過装置へと接続される真空フラスコによって装置に減圧を生み出すことで、パージされる。
【特許文献1】仏国特許第2802942号明細書
【特許文献2】仏国特許出願公開第2677664号明細書
【特許文献3】仏国特許出願公開第2802942号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第0319701号明細書
【特許文献5】国際公開第99/47637号パンフレット
【特許文献6】仏国特許出願公開第2582960号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、より簡潔かつより使い勝手が良好でありながら、汚染の恐れを最小限にするとともに、膜上に集められた微生物の最適な保持を保証する微生物学的検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のため、圧力の下で流れる液体サンプルの微生物学的検査のための装置であって、外囲器と、上記外囲器の内側のろ過膜とを含み、上記膜が、上記外囲器の内容積を、入り口開口に連通する液体受容体積と、出口開口に連通する液体排出体積とに分割しており、上記外囲器が、除去可能部を含み、さらに上記排出体積の内部に、濡れたときの上記膜を支持するための手段を含み、
上記支持手段が、比較的吸収性かつ柔軟なスポンジを含み、
上記除去可能部が、上記スポンジに当接して配置された柔軟な壁を含み、上記柔軟な壁が、上記装置の上記排出体積が減圧にさらされたときに上記膜に向かって移動し、上記減圧が停止したときに初期の位置へと復帰するように構成されている
ことを特徴とする装置が提供される。
【0008】
上述の従来技術のろ過装置においては、剛かつ多孔性のパッドが、膜の支持および流体の排出という2重の機能を有する。このパッドが、大量の液体を蓄え、たとえ強力な真空を装置の下流側に加えても、取り除くことが不可能である。
【0009】
これは、液体をパージするときにろ過ユニットの下流側に真空が加えられる場合、液体の一部分が、大部分の液体がパージされて膜の表面が空気と接触するまで、吸引されて装置の外へと排出されるためである。
【0010】
この状況においては、膜が気密フィルムのように振る舞い、気泡が濡れた膜の孔から逃げ出すことができない(バブルポイント現象)。
【0011】
このような状態の下では、装置の出口に減圧を加えても、膜および装置に含まれている余分な残余の液体をろ過装置から排出することができない。
【0012】
さらには、従来からのろ過装置においては、パージの段階において、液体が優先的な経路に沿って出口開口から吐き出され、パージできない領域があちこちに残される。これらの領域の形状、面積、および構成は、充填の喪失、装置の膜における流れ、ならびにろ過ユニットの入り口開口および出口開口の相対位置に強く依存する。
【0013】
この現象は、パージ作業の不安定な性質(優先的な経路の無作為な出現、異質な膜、加えられる真空のレベルに関する変動性)ゆえに、繰り返しが可能でないという欠点を有する。
【0014】
したがって、液体のパージの作業は、この理由からも不完全である。
【0015】
本発明の装置においては、スポンジおよび柔軟な壁の同時使用によって、これまでは取り除くことが不可能であった残余の流体を吸収することが可能になる。
【0016】
すなわち、第1の段階において、減圧が装置の排出体積へと加えられるとき、柔軟な壁が膜に向かって移動することによって、液体を含むスポンジがこの壁と膜との間で圧迫され、スポンジに吸収されていた液体の一部がスポンジから出口開口へと吐き出され、次いで第2の段階において、装置の内部の圧力が通常に復帰するとき、柔軟な壁が元の位置へと戻ることによってスポンジが解放され、スポンジが膨張して、膜および装置、特には優先的な液体の流路の近傍に含まれている残余の液体を集めることができる吸収のための容量に復帰する。
【0017】
スポンジがこの残余の液体を吸収したとき、スポンジおよび柔軟な壁を、外囲器の残りの部分から取り外し、膜へのアクセスを得ることができる。
【0018】
したがって、装置の膜の孔に含まれている液体を、より効果的にパージすることができ、結果として膜の水の大部分が空にされ、膜に残る水分が、膜の表面全体にわたって一様に分散され、例えば膜上に集められた微生物の後の成長、あるいは膜への試薬の噴霧による微生物の迅速な検出(試薬が過剰に希釈されてしまう恐れがない)のための最適な条件が保証される。
【0019】
実施および使用の簡単さ、便利さ、および経済性の理由のために好ましい特徴として、
上記支持手段が、上記膜と上記スポンジとの間に配置された多孔性の焼結による比較的剛な部材をさらに含むこと
が挙げられる。
【0020】
比較的剛な多孔焼結部材を追加することで、膜の機械的な支持が補強され、結果として膜に跡を残したり、膜を変形させたりすることなく、高いろ過圧力を達成することができる。
【0021】
上述と同じ理由で好ましい他の特徴によれば、
上記スポンジが、ポリビニルアセテートからなり、
上記外囲器の上記除去可能部が、上記柔軟な壁で形成され、
上記柔軟な壁が、剥離可能なフィルムであり、
上記フィルムがポリエチレンからなり、
上記柔軟な壁が、上記支持手段を上記外囲器の内側の位置に保持し、
上記柔軟な壁が、上記支持手段へと封止され、
上記装置が、上記入り口開口と上記受容体積との間に配置された第1の較正済みバルブ、および上記排出体積と上記出口開口との間に配置された第2の較正済みバルブを含み、上記バルブが、上記入り口開口から上記出口開口への流れの方向に開くように構成されており、
上記外囲器の内部および外部の間の空気の通過を許すように構成された通気孔が、上記外囲器に形成され、かつ/または
上記膜、上記スポンジ、および上記剥離可能フィルムが、閉じた輪郭を有する。
【0022】
本発明の第2の態様は、圧力の下で流れる液体サンプルの微生物学的検査のための組み立て品であって、上述のような装置と、この装置を上記柔軟な壁によってバイスの様相で保持するように構成された締め付け手段を有する締め具とを含む組み立て品にある。
【0023】
したがって、装置へと加わる圧力の応力が、締め具によって機械的に吸収される。
【0024】
使い捨ての装置と異なり、締め具を、各々の新しい装置のために再使用することができ、締め具によって装置が、高い流れの圧力に耐えることができるようになる。
【0025】
簡潔であって製造ならびに使用に好都合であるという理由で好ましい特徴によれば、
上記締め具が、固定のプレートと、装置から離れた休止位置と上記装置に当接する締め付け位置との間で可動であるプレートとを有する。
【0026】
上記と同じ理由で好ましい他の特徴によれば、
上記柔軟な壁に当接するプレートが、中央の空洞を有し、さらに上記装置の上記柔軟な壁が、上記装置の上記排出体積に高められた圧力が加わったときに上記膜から離れて上記空洞内に移動し、上記高められた圧力が停止したときに初期の位置へと復帰するように構成されている。
【0027】
ろ過の際、排出体積に生成される高められた圧力が、柔軟な壁を膜から離れるように移動させ、この目的のために設けられた締め具の空洞の空間の一部を占めることによって排出体積を大きくし、出口開口へと向かう液体の流れを容易にする。
【0028】
第3の態様によれば、さらに本発明は、圧力の下で流れる液体サンプルの微生物学的検査のための方法であって、
a)上述のような装置を入手するステップ、
b)上記装置の入り口開口と出口開口との間に上記サンプルを通すステップ、
c)上記装置の排出体積において、上記装置に減圧を加えるステップ、
d)上記減圧を停止させるステップ、および
e)上記装置の膜上の微生物の存在を検出するステップ
を含む方法に関する。
【0029】
簡潔さおよび使用の便利さの理由で好ましい特徴によれば、
方法が、ステップe)に先立って、上記装置の入り口開口と出口開口との間に洗浄液を通し、その後にステップc)およびd)を再び実行するステップをさらに含み、
方法が、ステップe)に先立って、上記装置の入り口開口と出口開口との間に栄養液を通し、その後にステップc)およびd)を再び実行するステップをさらに含み、
方法が、ステップe)に先立って、上記装置の入り口開口と出口開口との間に発光によって微生物の存在を明らかにするように構成された液体を通し、その後にステップc)およびd)を再び実行するステップをさらに含み、さらには/あるいは
方法が、ステップe)に先立って、ステップc)およびd)を少なくとも1回繰り返すステップを含む。
【0030】
本発明の説明を、添付の図面を参照しつつ、本発明を限定するものではなくあくまで例として後述される本発明の一実施形態の詳細な説明によって続ける。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
図1から図3に示されている微生物学的検査装置1は、本体2、膜3、多孔焼結部材4、円板状スポンジ5、剥離可能プラスチックフィルム6、およびカバー7を含む。
【0032】
本体2、プラスチックフィルム6、およびカバー7が、内側に膜3が位置する外囲器11を形成している。
【0033】
さらに装置は、2つのチェックバルブ8および9と、雌のインサート10とを含む。
【0034】
本体2は、ポリカーボネートから一部品に成型されている。この本体は、図5に別個独立に示されているが、円柱形の全体形状の外壁15と、膜3に向かって収束する円錐台形の内壁16とを有する。
【0035】
壁15は、壁を局所的に変形させることによって得られた2つの同一の凹所47および48(図1)を有する。
【0036】
壁15および16は、壁17および18によって一体に接続されている。壁16は、壁16の最大直径の部位41と最小直径の部位40との間に開口19を有する。
【0037】
開口19は、壁17および18の間の通路22によって、円柱形の壁15の開口20に通じている。
【0038】
開口20と正反対に位置する壁15の第2の開口21が、通路23によって壁17および18の間を延びている。通路23は、壁18の開口25によって壁16および15の間に位置する空間へと開くよう、開口21とは反対側の端部にエルボ部を含む。
【0039】
壁15および16の間に配置され、通路22および23とは反対の側へと突き出している円柱形の中間壁26が、壁18へと横につながっている。
【0040】
バルブ8が、フランジ28’を本体2に当接させて通路22のフランジ28に関して中心合わせされつつ、壁16に隣接して通路22内へと入れ込まれている。
【0041】
同じやり方で、バルブ9が、フランジ29’を壁18の開口25の周囲の部位に当接させて通路23のフランジ29に関して中心合わせされつつ、通路23内へと入れ込まれている。
【0042】
この壁18の凹部13(図6)が、入れ込まれたバルブ9に沿って延びており、たとえバルブ9(図6には示されていない)が閉じられていても装置の内側と外側との間で空気を通すことができる通気孔を形成している。
【0043】
バルブ8および9は、流体が圧力の下で入り口開口20から出口開口21への流れの方向に供給される場合に、或る特定の圧力値を超えたときにのみ開くように設定され、そうでない場合には閉じたままであるように設定される。
【0044】
バルブ8が挿入された後、インサート10が、環状のフランジ27’を円柱形の壁15の外表面に当接させつつ、開口20のフランジ27に関して中心合わせされ、開口20と同じ端部に位置する通路部分22の内側に入れ込まれる。したがって、インサートの開口12が、バルブ8とは反対側の端部において、本体2の開口20の近傍に位置している。
【0045】
ここで、インサート10は、ルアー(Luer)式の雌のコネクタであり、このコネクタと本体2との間において、インサートの周囲を巡る超音波溶接によって封止が達成されている。
【0046】
インサート10と同様、通路23および通路23の周囲の壁も、ルアー式の雌のコネクタを形成している。
【0047】
開口12および21の各々は、微生物学的汚染の源となり得る装置の外部の空気から通路22および23を保護することによって、通路22および23の完全性を保証するため、剥離可能であって柔軟なプラスチック材料の舌(図示されていない)によって閉じられている。
【0048】
柔軟なプラスチック材料のカバー7が、円錐台形の壁16の側方の部位41から強制的に入れ込まれている。
【0049】
さらに、本体2は、装置から外側を向いた円錐台形の部位41の縁に尖った環状のリブ46を含み、この環状のリブ46が、カバーと協働して封止をもたらすように構成されている(後述)。
【0050】
図1から図4に示されているカバー7は、ポリプロピレンであって、閉じ壁30、環状のヒンジ31、円筒形の入れ子用ストリップ32、および環状のフランジ33を含む。
【0051】
閉じ壁30が、環状のヒンジ31によって、円筒形の入れ子用ストリップ32およびフランジ33へと接続されている。
【0052】
円錐台形の壁部分41へと挿入された位置において、円筒形のストリップ32が、環状のリブ34の介在によってこの壁部分の外表面に当接する。
【0053】
壁30をカバーの残りの部分へと接続している環状のヒンジ31は、カバー7のたわみを可能にする薄い部位31’および31’’を有する。
【0054】
直径55mmの膜3は、セルロースエステルからなる(ポリカーボネートまたはPVDFで製作することも同様に可能である)。特には、この材料によれば、液体の通過を許すが、液体に含まれている種々の微生物は保持する微多孔性を有することができる。
【0055】
この膜の外周は、環状のリムを形成している円錐台形の壁部分40の縁44へと封止される。
【0056】
この膜の下方には、円板状の多孔性の焼結部材4が配置されている。焼結部材4は、膜の直径よりも大きな直径を有し、したがってリム40を超えて突き出しながら、膜を膜の表面3’’の全体にわたって支持しつつ、リム40に当接している(図3および図6)。
【0057】
焼結部材の縁に対して中心合わせされたスポンジ円板5が、焼結部材の下方に配置されている。
【0058】
このスポンジは、通気構造を有する親水性のプラスチックであって、スポンジの製造に従来から使用されているポリビニルアセテート(PVA)からなっている。
【0059】
多孔焼結部材4は、スポンジディスク5を介して、円柱形の壁26の環状の縁50へと封止されたポリエチレンフィルム6によって支持されており、したがってこのフィルムが、スポンジディスク5によって焼結部材4を膜3および環状のリム40に対して所定の位置に保持しつつ、スポンジディスク5、多孔焼結部材4、および膜3を完全に覆って気密に封じている。
【0060】
このフィルムのストリップ(図では見ることができない)が、フィルムと、焼結部材と、両者の間に配置されたスポンジとを一体に固定するため、焼結部材4へと封止されている。
【0061】
したがって、使用の準備ができた状態(カバー7が本体2へと挿入され、フィルム6が本体2へと封止されている)の検査装置は、2つの柔軟かつ取り外し可能な横壁(ヒンジ31に組み合わせられた壁30、およびフィルム6)を有し、それらがおおむね互いに平行に位置して、本体2によって画定されるろ過室の上部および底部を閉じており、壁30およびフィルム6が各々、装置から外方向を向いている面38および39を各々有する。
【0062】
壁30およびフィルム6は、単純な付着現象によって保持されている(壁30の場合には、ストリップ32およびリブ34による締まり嵌めの結果としての摩擦によって、フィルム6の場合には、気密の接着または封止によって)。
【0063】
後述するように、より正確には、カバー7が、膜3と、円錐台形の壁16と、カバーとの間に位置する液体のための受容体積43を閉じており、プラスチックフィルム6が、膜とフィルム6との間に位置する空間を含む膜の下方に位置する液体のための排出体積45を、膜3とともに部分的に定めている。この体積は、以下に見られるように、液体が(受容体積43へと収容され、次いで排出体積45へと排出された後に)通路23によって出口開口21へと案内されるべく通過する体積を形成する壁部分40と壁26との間に位置する環状の体積49に通じている。
【0064】
この装置が、ガンマ線によって前もって殺菌されたうえで、2枚の熱可塑性シートを溶接ビードによって一体に接合して構成されており、この溶接ビードの一部を手によって引き剥がすことができるプラスチック袋(図示されていない)に梱包される。
【0065】
次に、図8から図10を参照して締め具60を説明する。
【0066】
締め具60は、可動プレート61、2枚の固定プレート62および65、ノブ64、締め付け機構63、ならびに2つの壁66および67を含む。
【0067】
固定プレート62および65の各々は、互いに離間して位置する壁66および67の各々の縁に対して取り付けられており、結果として締め具60が、図8の後部において、壁66および67ならびにプレート62および65の間に第1の窓68を有し、図8の前部に第2の窓69を有する。
【0068】
可動プレート61は、プレート62および65の間に配置され、プレート65の開口を通過するロッド70によって、機構63へと接続されている(図9および図10)。
【0069】
固定プレート62は、自身の中央かつプレート65に面する面に、シリコーンなどの弾性的かつ柔軟な材料73が配置された円柱形の空洞72を有する。
【0070】
締め付け機構63は、ねじによってノブ64へと接続されており、作業者がノブ64を操作するときに可動プレート61をプレート62および65の間で平行移動させるとともに、このプレートの位置を、例えば装置1によってプレートへと加えられる圧力にかかわらず保持するように構成された歯付きのラック71を含む(下記参照)。
【0071】
機構63は、装置1を所定の力で締め付けることができるようにするトルク制限機構である。
【0072】
次に、本発明の装置を使用して微生物学的検査がどのように実行されるのかを、説明する。
【0073】
最初に、作業者は、装置1が収容されている個々の袋を開き(引き剥がし可能な溶接ビードにおいて2枚の熱可塑性フィルムを引き離すことによって)、本体2の凹所47および48を把持することによって装置1を取り出す。
【0074】
次いで、装置1を、開口12を先にし、窓68を経由して締め具60に係合させ、窓68よりも狭い窓69の付近に位置する壁部分66および67に当接させる。
【0075】
このようにして、装置1が、フィルム6が封止されている壁26の縁50をプレート62の空洞72を満たしているシリコーン73に当接させつつ、固定プレート62と可動プレート61との間に配置される(図9および図10)。
【0076】
次いで、作業者は、締め付け機構63を動作させて装置1を締め付けるべくノブ64を操作し、可動プレート61がカバー7の表面38に当接し、固定プレート62がフィルム6の表面39に当接する。
【0077】
装置1が充分にきつく締め付けられたとき、作業者が装置1をそれ以上きつく締め付けることができないよう、機構63のトルク制限部がノブ64を切り離す。トルク制限部は、締め付けの圧力が行き過ぎによって装置1を壊してしまうことなく装置1を封止するために充分であるように、設定されている。
【0078】
壁26がシリコーンを局所的に変形させ、壁26とフィルム6との間の完璧な封止を保証している(図10)。
【0079】
カバー7を備える側については、本体2との封止は、締め具60によってカバー7の柔軟な部位へと押し付けられる環状のリブ46によって保証されている。
【0080】
ひとたび装置が締め付けられると、作業者は、装置の入り口開口12を閉じているプラスチックフィルム(図示されていない)を引き剥がし、次いで窓69を通して、装置のルアー式の雌の入り口コネクタ10を、注入用通路(バルブ(図示されていない)を介して圧力下の液体タンク(図示されていない)に通じている)に接続された雄のルアー式コネクタ(図示されていない)へと接続する。
【0081】
次いで、作業者は、出口開口21を閉じているプラスチックフィルムを引き剥がし、出口の雌のルアー式コネクタを、窓68を通じて排出用通路(図示されていない)へと接続する。
【0082】
次いで、作業者は、ろ過室が液体と同じ圧力(例えば3bar)になるよう、バルブを操作する。締め具60が、最大8barの圧力においても装置1が密封されているように保証する。
【0083】
次いで、液体が、通路22を矢印B(図4)の方向に通され、その圧力は、バルブ8を開くために充分であり、したがって液体が受容体積43を満たし、矢印A(図4)によって示されている軸方向のろ過方向に膜3の厚さの全体を通過し始める。
【0084】
この膜は、リム40の縁44へと気密に封止されているため、液体は、膜3の厚さの全体を通過することによってのみ、受容体積43から逃げ出すことができる。
【0085】
液体は、ひとたび膜によってろ過されると、多孔焼結部材4の排出体積45へと入り、少なくとも、多孔焼結部材4の一部を通過する。
【0086】
液体の大部分は、焼結部材の厚さの一部のみを通過し、この部材の縁4’を介してこの部材から逃げ出す(図7)。
【0087】
したがって、排出体積は、基本的には、焼結部材4によって占められる体積および縁4’の近傍に位置して焼結部材の周囲を半径方向(すなわち、軸方向であるろ過の方向に対して横方向)に広がる体積の範囲に局所化されている。
【0088】
次いで、液体は、排出体積45から、リム40と半径方向において膜3の周囲に配置された壁26との間に位置する移行用体積49に向かって移動し、したがってバルブ9へと運ばれる。
【0089】
このバルブも、バルブ8と同様に、装置の動作圧力において開くように構成されており、したがって液体を、通路23を通って流し、開口21を経由して排出することができる。
【0090】
作業者が、誤って入り口開口と出口開口とを取り違えたとしても、チェックバルブ8および9が、装置を通過する液体を、膜3を焼結部材による支持の反対側へと変形させて、膜の破れを生じさせ得るような圧力差を膜3を横切って生じさせる方向には、通さないようにしている。
【0091】
ひとたび全ての液体がろ過されると、作業者は液体導入バルブを閉じ、装置1の注入用通路および排出用通路を切り離し、締め具60から装置1を取り出す。締め具から取り出された装置において、水で満たされた膜3は、破れを防止すべく焼結部材4によってのみ支持されている。
【0092】
次いで、作業者は、装置の出口開口21を真空ポンプへと接続して、液体を吸引すべく通路23を介して減圧を加えることによって、装置内に含まれている液体をパージする。
【0093】
受容体積43、排出体積45、および移行用体積49に含まれている液体の大部分が、出口開口21を介して真空フラスコへと排出され、開くバルブ8を介して装置へと進入する無菌の空気(例えば、空気流フードの下での作業の場合)によって置換される。
【0094】
説明を簡単にするため、残りのパージ作業については、装置1をきわめて概略的に示している図11から図13の助けによって説明する。
【0095】
上述したとおり、液体の大部分がパージされたとき(図11)、膜の表面は、装置内に進入した空気に接触する。
【0096】
バブルポイント現象が、いかなる気泡も濡れた膜から逃げ出すことができないことを意味し、これが膜を気密にし、出口開口21へと向かう液体または気体の流れを防止している。
【0097】
次いで、この圧力低下に応答して、装置の外部の圧力が、多孔焼結部材4および膜3に向かって移動する剥離可能フィルム6の変形を生じさせる。
【0098】
結果として、変形した剥離可能フィルム6が、円板状のスポンジ5を、図12に示されているように焼結部材4に対して圧迫し、結果として、このようにしてフィルム6によって圧迫されたスポンジが、ろ過の際に吸収した液体の一部を放出する。
【0099】
ひとたびスポンジが圧迫されると、吸引は停止される。装置のバルブ9の傍らの通気孔13(図6)が、無菌の空気の通過を可能にしており、したがって装置の内側の圧力が再び外部の圧力に等しくなり、結果としてフィルム6が初期の位置へと復帰し、比較的弾性的であって(減圧がなくなって)剥離可能フィルム6による力から解放されるスポンジ5が、以前に保持していた液体の一部が圧迫によってパージされているために、水によって飽和することなく実質的に初期の体積(図11)へと復帰する。
【0100】
したがって、スポンジ5が、自身の体積を回復するときに同時に、装置内に依然として含まれている残余の液体を吸収し、特には膜3の孔および優先的な流れの経路の近傍の領域に依然として存在している残余の液体を吸収する。
【0101】
減圧を加えた後に外部の圧力へと復帰させる(スポンジをポンプの様相で繰り返し圧迫するため)この形式のサイクルを複数回、パージをさらに効果的にするために実行することができる。
【0102】
このパージ作業が完了したとき、作業者は、凹所47および48の一方の付近において剥離可能フィルム6を把持して、フィルムを引き剥がす(図1)。スポンジ円板5および多孔焼結部材4は、フィルム6によって引っ張られて(フィルムが、数ヵ所で焼結部材へと封止されている)、フィルム6と一緒に取り外され(図13)、膜3のみがリム40に固定されたまま残る。
【0103】
これにより、膜の面3’’がアクセス可能となり、膜と接触するように構成されたゲル成長培地(例えば、凸状の表面を有する)の表面へと適用することが可能になる。
【0104】
次いで、ゲル成長培地へと接触させた装置を、膜3に保持された微生物が成長して視認および計数可能になるために必要な時間にわたって培養を行うため、培養室に配置される。
【0105】
培養の完了時にコロニーの数を数えるため、カバーが透明である場合には、カバーを通してコロニーが計数され、あるいはカバー7が取り外されて、コロニーが直接的に計数される。
【0106】
ゲル培地上での成長に代えて、(例えば、化学的方法またはマイクロ波による微生物の溶解によってATPへのアクセスを可能にした後に)例えば発光によって微生物のATPの存在を明らかにする1つ以上の試薬を(カバー7を取り除いた後に)膜3へと噴霧することによって、微生物の迅速な検出を行うことも同様に可能である。
【0107】
図示はされていない変種においては、固定プレート62の空洞72が、壁26の直径よりも小さい最大寸法を有し、結果として、この壁の表面50が空洞72の外側においてプレート62に当接し、この空洞が、フィルム6がろ過の際に圧力に応答して空洞内へと局所的に変形し、膜3および焼結部材4から離れるように移動して、排出用の領域から移行領域への流体の流れを容易にできるよう、空白のままに残されている。この場合には、排出体積が、多孔焼結材料4と液体の圧力によって変形したフィルム6との間に位置する体積からも形成される。
【0108】
ろ過作業の終わりにおいて、フィルム6は自身の初期位置へと弾性的に復帰し、焼結部材4およびスポンジ5の位置を保持する。
【0109】
図示はされていない他の変種においては、通路22が閉鎖され、液体がカバー7を取り除くことによって受容体積へと導入され、さらには/あるいは膜3を支持してろ過の圧力に抵抗することができるようにするために充分に厚い単一の円板状スポンジ5を選択することで、多孔焼結部材4が省略される。
【0110】
さらなる変種(図示されていない)においては、多孔焼結部材が、装置の本体2へと環状に凹まされており、さらには/あるいは外囲器11が、液体の吸引後に装置を大気圧へと戻すための通気孔を有しておらず、したがってフィルム6が引き剥がされるときにのみ、スポンジが初期の体積に復帰すると同時に残余の液体を吸収する。
【0111】
図14および図15は、他の実施形態を示している。
【0112】
一般的に言うと、100だけ増加させた同じ参照符号が、同様の構成要素を指すために使用されている。
【0113】
ろ過装置101は、互いに面するストッパ102’およびストッパ102’’と剥離可能フィルム106とで形成された外囲器111を含む。
【0114】
注入通路122が、ストッパ102’の中央に形成され、パージ用通路123が、本体102’’の周辺部に形成されている。本体102’および102’’の間には、通路122からの距離が小さくなる順に、円筒形のスポンジ105、円筒形の多孔焼結部材104、および閉じた輪郭(ここでは、円筒形)の膜103が配置されている。焼結部材104と反対側のスポンジ105の表面は、円筒形の剥離可能フィルム106によって完全に覆われている。
【0115】
さらに、フィルム106は、ストッパ102’および102’’の周表面の一部も囲んでいる。
【0116】
受容体積143は、ストッパ102’および102’’ならびに膜103によって画定されており、排出体積145は、膜103およびフィルム106によって画定されている。
【0117】
パージの段階において、吸引によって液体が円筒形の膜103が気密になるまで通路123を通って流され、その結果として、円筒形のフィルム106が変形して、スポンジ105を円柱形の焼結部材104に対して圧迫し、スポンジに含まれている液体の一部が通路123を通ってパージされる。
【0118】
圧力が通常に復帰すると、スポンジ105が、初期の体積を回復して装置101内に含まれている残余の液体を吸収する。
【0119】
次いで、フィルム106が引き剥がされ、その後にスポンジ105および焼結部材104が取り外され、膜へと集められた微生物を(例えば生物発光によって)迅速に検出するために、1つ以上の試薬が膜103へと噴霧される。
【0120】
図示はされていない変種においては、装置101の膜103およびフィルム106が、膜の液体との交換の面積を増すために、ひだ付きのフィルム(例えば、閉じた星形の輪郭を有する)によって置き換えられる。
【0121】
装置のいずれの実施形態においても、スポンジを圧迫するという働きによって、微生物を検出する工程が容易にされるよう、余分な水を高い効率で吐き出すことが可能になり、特には検出が発光の測定によって実行される場合に、水をあまり含んでいない膜において、測定される信号の品質が大きく改善される(特には、強度およびコントラストの点で)。
【0122】
さらには、装置を減圧下におくという操作およびその減圧を止めるという操作を繰り返して実行することで、装置に含まれている液体を、ポンプの様相でスポンジから吐出させることで、きわめて効率的にパージすることができる。
【0123】
したがって、液体の効率的なパージによって、例えば分析対象の液体の後で、洗浄液(例えば、分析対象の液体に含まれている可能性があって、微生物の成長を遅らせる可能性がある抗生物質を除くため)、栄養液(装置を、ゲル成長培地カセットに組み合わせる必要なく、培養に直接配置するため)、または発光によって微生物の存在を明らかにするように構成された試薬および/または溶解剤を含む液体(フィルムを剥離して膜へと試薬を噴霧する必要なく、分析を実行するため)など、いくつかの異なる液体を順次に装置へと通すことができる。
【0124】
各々の流体を通す間に、液体のパージの作業を行う(おそらくは、減圧および減圧の停止を繰り返すことによるポンプ動作によって)ことで、膜の含浸のレベルを低く保つことが可能になり、膜によって順に吸収される液体の間の希釈または相互作用の恐れを回避することができる。
【0125】
本発明は、図示および上述した実施形態には限られず、そのあらゆる変種の実施を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】本発明の微生物学的検査装置の斜視図である。
【図2】装置の同様の図であるが、分解されて示されている。
【図3】装置の上面図である。
【図4】図3の線IV−IVに沿って得た断面の装置の側面図である。
【図5】図4と同様の図であるが、装置の本体を別個独立に示している。
【図6】この本体の図5の右手に見える側からの下方からの一部分の斜視図である。
【図7】図4の細部VIIのより大きな縮尺の図である。
【図8】装置が導入されてバイスの様相で締め付けられる締め具を示す斜視図である。
【図9】締め具に係合させた装置の2つの側面断面図であり、締め具を、締め具の可動締め付けプレートが装置から離れている状態を示している。
【図10】締め具に係合させた装置の2つの側面断面図であり、締め具を、プレートが装置に対して締め付けられている状態を示している。
【図11】微生物学的検査装置のパージの際の概略図である。
【図12】微生物学的検査装置のパージの際の概略図である。
【図13】微生物学的検査装置のパージの際の概略図である。
【図14】装置の第2の実施形態について、図11に類似した図である。
【図15】装置の第2の実施形態について、図12に類似した図である。
【符号の説明】
【0127】
1、101 微生物学的検査のための装置
2、102 本体
3、103 膜
4、104 支持手段
5、105 スポンジ
6、106 除去可能部
7 カバー
8、9 チェックバルブ
10 インサート
11、111 外囲器
20、120 入り口開口
21、121 出口開口
43、143 受容体積
45、145 排出体積
60 締め具
61 可動プレート
62、65 固定プレート
63 締め付け機構
64 ノブ
72 空洞

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外囲器(11;111)と、前記外囲器(11;111)の内側のろ過膜(3;103)とを含み、
前記膜(3;103)が、前記外囲器(11;111)の内容積を、入り口開口(20;120)に連通する液体受容体積(43;143)と、出口開口(21;121)に連通する液体排出体積(45;145)とに分割しており、
前記外囲器(11;111)が、除去可能部(6;106)を含み、さらに前記排出体積(45;145)の内部に、濡れたときの前記膜(3;103)を支持するための手段(4、5;104、105)を含む
圧力の下で流れる液体サンプルの微生物学的検査のための装置であって、
前記支持手段(4、5;104、105)が、比較的吸収性かつ柔軟なスポンジ(5;105)を含み、
前記除去可能部が、前記スポンジ(5;105)に当接して配置された柔軟な壁(6;106)を含み、前記柔軟な壁(6;106)が、前記装置の前記排出体積(45;145)が減圧にさらされたときに前記膜(3;103)に向かって移動し、前記減圧が停止したときに初期の位置へと復帰するように構成されている
ことを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記支持手段(4、5;104、105)が、前記膜(3;103)と前記スポンジ(5;105)との間に配置された多孔性の焼結による比較的剛な部材(4;104)をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記スポンジ(5;105)が、ポリビニルアセテートからなることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記外囲器(11;111)の前記除去可能部が、前記柔軟な壁(6;106)で形成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記柔軟な壁が、剥離可能フィルム(6;106)であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記フィルム(6;106)が、ポリエチレンからなることを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記柔軟な壁(6;106)が、前記支持手段(4、5;104、105)を前記外囲器(11;111)の内側の位置に保持することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記柔軟な壁(6)が、前記支持手段(4)へと封止されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記入り口開口(20)と前記受容体積(43)との間に配置された第1の較正済みバルブ(8)、および前記排出体積(45)と前記出口開口(21)との間に配置された第2の較正済みバルブ(9)を含み、前記バルブ(8、9)が、前記入り口開口(20)から前記出口開口(21)への流れの方向に開くように構成されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記外囲器(11)の内部および外部の間の空気の通過を許すように構成された通気孔(13)が、前記外囲器(11)に形成されていることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記膜(103)、前記スポンジ(105)、および前記剥離可能フィルム(106)が、閉じた輪郭を有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の装置と、前記装置を前記柔軟な壁(6)によってバイスの様相で保持するように構成された締め付け手段(61、62、63、64)を有する締め具(60)とを含む
圧力の下で流れる液体サンプルの微生物学的検査のための組み立て品。
【請求項13】
前記締め具(60)が、固定のプレート(62)と、装置から離れた休止位置と前記装置に当接する締め付け位置との間で可動であるプレート(61)とを有することを特徴とする、請求項12に記載の組み立て品。
【請求項14】
前記柔軟な壁(6)に当接するプレート(62)が、中央の空洞(72)を有し、前記装置の前記柔軟な壁(6;106)が、前記装置の前記排出体積(45)に高められた圧力が加わったときに前記膜(3)から離れて前記空洞(72)内に移動し、前記高められた圧力が停止したときに初期の位置へと復帰するように構成されていることを特徴とする、請求項13に記載の組み立て品。
【請求項15】
圧力の下で流れる液体サンプルの微生物学的検査のための方法であって、
a)請求項1から11のいずれか一項に記載の装置を入手するステップ、
b)前記装置の入り口開口(20;120)と出口開口(21;121)との間に前記サンプルを通すステップ、
c)前記装置の排出体積において、前記装置に減圧を加えるステップ、
d)前記減圧を停止させるステップ、および
e)前記装置の膜上の微生物の存在を検出するステップ
を含む、方法。
【請求項16】
ステップe)に先立ち、
前記装置の入り口開口(20;120)と出口開口(21;121)との間に洗浄液を通し、その後にステップc)およびd)を再び実行するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
ステップe)に先立ち、
前記装置の入り口開口(20;120)と出口開口(21;121)との間に栄養液を通し、その後にステップc)およびd)を再び実行するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
ステップe)に先立ち、
前記装置の入り口開口(20;120)と出口開口(21;121)との間に発光によって微生物の存在を明らかにするように構成された液体を通し、その後にステップc)およびd)を再び実行するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項15または16に記載の方法。
【請求項19】
ステップe)に先立ち、
ステップc)およびd)を少なくとも1回繰り返すステップ
を含むことを特徴とする、請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−325591(P2007−325591A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−135289(P2007−135289)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(390019585)ミリポア・コーポレイション (212)
【氏名又は名称原語表記】MILLIPORE CORPORATION
【Fターム(参考)】