説明

微粉炭の製造方法

【課題】 粉砕機によって微粉末化した微粉炭を円滑に分級処理できる微粉炭の製造方法を提供する。
【解決手段】 竹炭を0.2mmφ〜2.0mmφの粒径にした後、強アルカリ性電解水を用いて超音波洗浄し、次いで、高温水又は蒸気による加熱殺菌処理してこれを乾燥させた粗砕炭91を形成後、該粗砕炭91をジェットミル4に供給すると共に除電装置2からのコロナ放電により発生させたイオンをジェットミル4に送り込む圧縮空気の供給路3又はジェットミル4の粉砕部本体41へ導入して該粗砕炭91を粉砕し微粉炭92とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は粗砕炭を微粉末化して食用等の微粉炭を得る微粉炭の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
炭は例えば食品,医薬品,保健機能食品などに添加して用いることができる。炭には人体の腸内ガスや有毒物質の吸着作用があり、体のなかに蓄積された不純物を吸着して体外に便と一緒に排出する働きがある。第14改正日本薬局方にも止しゃ剤,整腸剤に「薬用炭」の薬品名が存在し、下痢症、消化管の異常発酵によるガス生成の吸着に用いられ、胃疾患には0.6〜1.0g、腸疾患には4〜6g又はそれ以上用いられるとしている。また、竹炭は食品衛生法の既存添加物(平成8年厚生省告示120号)として使用が認められている化学的合成品以外の添加物489品目のうちの一つになっており、食用炭及びこれを配合した食品等の発明技術が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−121238公報
【0004】
特許文献1では食用炭の粒径が食感等に大きく影響するため、微粉砕工程で気流式ジェットミルを用いて微粉末を得るようにし、さらに分級機構を備えて安定した製品粒度の竹炭微粉末を製造している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1には以下のような問題があった。ジェットミルに原料炭を供給して微粉末化し微粉炭を造るのであるが、微粉末化させる過程で微粉炭が帯電し、次の分級工程で支障をきたした。ジェットミルは「数気圧以上の高圧または蒸気をノズルより高速で噴出させ、このジェット気流中に粉体粒子を巻き込んで衝突および摩砕を進めていく超微粉砕機」(『新版化学工学辞典』、丸善株式会社)であるが、粉体同士の相互衝突および摩砕過程で粉体が帯電しやすい状況にあった。前記竹炭微粉末の製造工程でも、竹炭微粉末が帯電し、その後の篩過工程で粒度にしたがって階級ごとに分級する際、微粉炭同士が静電気力で凝集してしまい分級処理に手間取っていた。
静電気発生に伴う生産障害は様々な生産業で起こっており、業界毎の静電気対策技術(例えばhttp//www.keyence.co.jp/seidenki/gyoukai/shoku-yaku-1.html)が提案されているが、上述の微粉炭同士が凝集してしまう問題を解消する分級処理技術はまだ確立されていない。
【0006】
本発明は上記問題点を解決するもので、粉砕機によって微粉末化した微粉炭を円滑に分級処理できる微粉炭の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、粗砕炭を形成後、該粗砕炭を粉砕機に供給すると共に除電装置からのコロナ放電により発生させたイオンを粉砕機へ導入して該粗砕炭を粉砕し微粉炭とすることを特徴とする微粉炭の製造方法にある。
請求項2の微粉炭の製造方法は、請求項1で、粉砕機をジェットミルとし、これに送り込む圧縮空気の供給路又はジェットミルの粉砕部本体へ、前記除電装置からのコロナ放電により発生させたイオンを導入することを特徴とする。
請求項3の微粉炭の製造方法は、請求項2で、粗砕炭が竹炭を0.2mmφ〜2.0mmφの粒径にした後、強アルカリ性電解水を用いて超音波洗浄し、次いで、高温水又は蒸気による加熱殺菌処理してこれを乾燥させたものであることを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明のように、粗砕炭を粉砕機に供給すると共に、除電装置からのコロナ放電により発生させたイオンを粉砕機へ導入して該粗砕炭を粉砕し微粉炭とすると、微粉炭に粉砕する過程で帯電しても、コロナ放電を利用したイオンを生成し該イオンが粉砕機に導入されているので、微粉炭の帯電電荷を中和することができる。微粉炭に発生する電荷を逆極性のイオンで中和し、微粉炭に蓄積された帯電電荷をゼロに近づけることができる。
請求項2の発明のように、粉砕機をジェットミルとし、これに送り込む圧縮空気の供給路又はジェットミルの粉砕部本体へ、除電装置からのコロナ放電により発生させたイオンを導入すると、ジェットミルのジェット気流中に粗砕炭,微粉炭を巻き込んで衝突,摩砕によって粉砕を行うので、帯電した微粒炭とイオンとの接触率が極めて高く、たやすく除電することができる。
請求項3の発明のように、粗砕炭が竹炭を0.2mmφ〜2.0mmφの粒径にした後、強アルカリ性電解水を用いて超音波洗浄し、次いで、高温水又は蒸気による加熱殺菌処理してこれを乾燥させたものであると、脂質,蛋白質系の汚れが取除かれ且つ殺菌処理がなされるので、食用の微粉炭とすることができる。そして、粗砕炭に0.2mmφ〜2.0mmφの粒径の竹炭が用いられると、鉄分,カリウムなどの灰分が豊富で薬用炭と比較しても遜色ない物性の微粉炭が得られるので、付加価値の高い食品,医薬品,保健機能食品などに用いることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の微粉炭の製造方法は、粉砕機で微粉末化する過程で微粉炭に蓄積する電荷を、除電装置でイオン生成し該イオンを粉砕機に導入することにより取除くことができるので、除電された微粉炭が造られ、次工程の分級処理を円滑に行えるようになり極めて有益となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係る微粉炭の製造方法について詳述する。図1〜図3は本発明の微粉炭の製造方法の一形態で、図1はその製造方法のフローチャート、図2は微粉炭の製造設備全体の概略図、図3は微粉炭の粒度累積曲線グラフである。
【0011】
微粉炭の製造方法はまず粗砕炭91を生産する。竹や木材等の炭原料の炭化を公知の方法で行い、続いて粗砕処理工程で予備的粉砕して粗砕炭91を造る。本実施形態は、竹(三年生以上の孟宗竹)の炭原料を700℃で50時間炭化処理した後、これを粗砕処理して粒径が0.2mmφ〜2.0mmφの範囲にある粗砕炭91とする。さらに本実施形態は、強アルカリ性電解水を用いて超音波洗浄し、次いで、105℃の飽和蒸気による加熱殺菌処理してこれを乾燥させた粗砕炭91とする(図1)。
ここで、前記飽和蒸気に代え熱水を用いることができる。強アルカリ性電解水を用いた超音波洗浄するのは、予備的粉砕された竹炭表面に付着する表皮の炭化物やタール分,アクを剥離除去するためである。この強アルカリ性電解水は強酸性電解水と共に機能水の一つである。例えば原水に食塩を微量添加した食塩水を有隔膜式電解槽内で電気分解することによって、陽極側から強酸性電解水を得ると共に、陰極側からpH11以上の強アルカリ性電解水を得ることができる。強アルカリ性電解水は殺菌の温床になる脂質,蛋白質等の汚れ洗浄に威力を発揮し、また殺菌効果もある。アルカリ電解水は地球環境に悪影響を与えない洗浄水として知られており、特殊な薬剤を用いずとも高い洗浄力がある。
【0012】
その後、前記粗砕炭91を粉砕機4に供給すると共に除電装置2からのコロナ放電により発生させたイオンを粉砕機4へ導入して該粗砕炭91を粉砕し微粉炭92にする。ここでは、粉砕機4としてジェットミルを採用し、これに送り込む圧縮空気Pの供給路又はジェットミル4の粉砕部本体41へ、前記除電装置2でコロナ放電を起こし生成したプラスとマイナスのイオンを導入する。流体粉砕機たるジェットミル4による粗砕炭91の相互間及び粗砕炭91とジェットミル器壁の衝突や摩擦の作用で粗砕炭91は微粉炭92に粉砕される。粉砕過程で微粉炭92が静電気を帯び帯電するようになるが、除電装置2からのコロナ放電により発生させたイオンを導入することによって、微粉炭92の帯電物に反対極性のイオンが吸引されて静電気が中和された微粉炭92が得られる。
【0013】
本実施形態は、図2ごとくの微粉炭92の製造設備(試験機)を用いて除電処理が併用された粉砕処理が行われ、静電気が中和された微粉炭92を造る。図中、符号1はジェットミル4への供給管3に設けたホッパhpに原料の粗砕炭91を供給する流動フィーダ、符号2はジェットミル4への供給管3の途中に設けたイオン発生のための放電電極21と、高電圧発生器25と高圧ケーブル27とを備える公知の除電装置(イオナイザーともいう。)である。符号4は公知のジェットミル4で、導管5を経由して噴出する数気圧の圧縮空気Pの噴流を粗砕炭91に当て、粗砕炭91同士の衝突,摩擦、さらに粗砕炭91とジェットミル4器壁の衝突,摩擦によって微粒化を行う微粉砕機である。符号71はジェットミル4の排出管61が接続するサイクロン、符号81はサイクロン71の排出管62が接続する第一バグフィルタ、符号82は該第一バグフィルタの排出管63が接続する第二バグフィルタ、符号Fは該第二バグフィルタの排出管64が接続するファン(又はブロア)を示す。
ジェットミル4の粉砕処理で得られた微粉炭92が捕集箱72、ろ材袋81a,82aに回収される一方、ジェットミル4に注入された前記圧縮空気PはファンFの出口から排出される。
【0014】
原料の粗砕炭91はホッパ10に投入されて流動フィーダ1のトラフ部11へと進み、さらに前供給管31の途中で起立するホッパhpに入って前供給管31内に導かれる。前供給管31は除電装置2のイオン生成部となる拡径筒体20を介在させて後供給管32がジェットミル4と接続する。前供給管31の拡径筒体20に接続する側とは反対側の他端(図2では左端)に圧縮空気Pの第一導管51を連結し、数気圧の圧縮空気Pを該導管5に注入することによって前供給管31内に導かれた前記粗砕炭91をこの圧縮空気Pに同伴させ、拡径筒体20,後供給管32を経由してジェットミル4へと送り込む。
ここで、除電装置に係る該拡径筒体20内に針状の放電電極21を設置し、また拡径筒体20の出口側部分を接地して対向電極201とする。そして、高電圧発生器25から高周波電圧を昇圧するトランス出力を高圧ケーブル27を介して供給する。放電電極21に所定電圧を印加し対向電極間でコロナ放電を起こすことで、放電電極先端近傍の窒素,酸素,水蒸気等がプラスとマイナスのイオンに電離する。このイオンを生成して、第一導管51から供給管3へ圧縮空気Pを送り込むと、該圧縮空気Pがイオン化してジェットミル4の粉砕部本体41へと送り込まれる。
【0015】
前述のごとくイオン化された圧縮空気P及び該圧縮空気Pに同伴された前記粗砕炭91は、その後、ジェットミル4の粉砕部本体41に入る。該粉砕部本体内で粗砕炭41は衝撃力,剪断力を受けて粉砕され微粉炭92となるが、粉砕処理と共に除電処理がなされる。衝撃力,剪断力を受けて粉砕され微粉炭92となる過程で微粉炭92が帯電するが、イオン化された圧縮空気Pが微粉炭92の帯電電荷を中和する。帯電電荷はその近傍で形成する電界が弱く、イオンを吸引する力があまり発揮できないとされるが、本発明ではジェットミル4の粉砕部本体41内でイオン化された圧縮空気Pがジェット気流となって粗砕炭91を巻き込んで衝突を繰り返すので、微粉炭92とイオン化された圧縮空気Pとの混合,接触頻度が非常に高く、微粉炭92が帯電しても速やかに且つ効率良く中和される。
【0016】
本ジェットミル4は株式会社セイシン企業製のジェット粉砕機(製品名:コジェットシステムα-mkII)を用いる。ジェットミル4の粉砕部本体41内に、外部から供給された圧縮空気Pで高速旋回流を形成することによって微粉砕化が進行する。無発熱で瞬間に微粉砕できるというジェットミルの特長が生かされている。圧縮空気Pの導管5は前供給管31に連結した前記第一導管51の他に、ジェットミル4の粉砕部本体41に直接連結する第二導管52を備え、さらに図示を省略するが拡径筒体20に連結する第三導管を備える。尚、ここでは圧縮空気Pの供給路と共に粗砕炭91のジェットミル4への供給をも兼ねる供給管3の途中に、除電装置2からのコロナ放電により発生させたイオンを導入したが、該イオンは第二導管52の途中や、さらにジェットミル4の粉砕部本体41へ直接導入することもできる。
【0017】
ジェットミル4で粗砕炭91が粉砕されて出来た微粉炭92は、その後、圧縮空気Pと共に第一排出管61からサイクロン71へと導かれて、所定粒度になった微粉炭92はサイクロン下部の捕集箱72へ導かれる。サイクロン71で捕捉できなかった微粉炭92は第二排出管62から第一バグフィルタ81へ導かれ、拡散,遮断,衝突の三作用によってサイクロン71で捕捉できなかった微粉炭92をろ材袋81aに回収する。さらに第一バグフィルタ81で回収できなかった微粉炭92は第一バグフィルタ81から第三排出管63を通って第二バグフィルタ82へと導かれ、拡散,遮断等の作用によって第一バグフィルタ81で捕捉できなかった微粉炭92をろ材袋82aに回収する。第二バグフィルタ82のろ材袋82aの目を第一バグフィルタ81のものより細かくしてより細かい微粉炭92の回収を図る。殆どの微粉炭92が回収された後の圧縮空気Pは、第二バグフィルタ82から第四排出管64を通ってファンFに吸引されてファン吐出口から排気される。
かくのごとくして、捕集箱72、ろ材袋81a,82aに所望の微粉炭92が捕集される。孟宗竹を用いた該微粉炭(竹炭粉末)の性状を図3に、またその他の物性を表1に示す。該微粉炭92の諸化学的性質を表2に示す。
【0018】
【表1】

【0019】
【表2】

【0020】
[試験1:粒子径の設定について]
得られた微粉炭92の粒径と口中での食感の関係を表3に示す。20μmでは全員が口中での違和感を訴えなかった。ここから微粉炭92の粒子径は25μmを基準として製することとした。
【0021】
【表3】

【0022】
[試験2:コロナ放電量の設定について]
コロナ放電量の性能を確認するため、放電量を一定(12,000個/cm)として、粉砕試料(粗砕炭91)の供給量を変化させた。コロナ放電の性能が確実に発揮されていれば、後の分級工程に影響を与えることなく、全量がスムーズに篩を通過するはずである。そこで、粉砕試料100gをとり、目開き25μmの篩上に供給し、電磁力を用いて振動させ、10分後の篩上残量を質量で測定した。その結果を表4に示す。供給イオン量と篩過率はほぼ比例する関係があった。したがって、供給量は生産性も考慮したとき、15g以下が好適と判断した。
【0023】
【表4】

【0024】
このように構成した微粉炭の製造方法で得られた微粉炭は、その製造過程で発生する電荷を除電装置2から供与される逆極性の電荷で中和しており、次の篩過工程で静電気障害を解決した分級処理が可能になっている。ジェットミル4等の粉砕機で微粉砕した微粉炭92であっても図3のごとくの粒度分布が存在する。例えば30μm以下のものを分級器を使って分離する際、これまでの微粉炭92は帯電していて分級操作で互いに凝集してしまい分級が困難であったが、本製法で得られた微粉炭92は静電気力で凝集することがなく円滑に分級処理できる。分級処理では必要な粒度の微粉炭92がたやすく得られる。また分級処理後の清掃で、分級器に静電気付着する微粉炭92の除去作業がこれまで大変であったが、静電気障害がなくなり簡単に除去作業ができるようにもなる。
例えば食品等の添加用に微粉炭を用いる場合、歯ざわりを良くするため粒径30μm以下のものが好ましく、粒径25μm以下のものがより好ましいが、本製法で得た微粉炭92は何の前処理を施すことなくそのままスムーズに分級処理できる(図1)。そして、本実施形態のごとく孟宗竹を原料にした微粉炭92は、表2に示すごとく薬用炭や活性炭と比較しても遜色ない物性を有している。灰分が豊富(特に鉄分,カリウム)で、羊羹やクッキー等の食品、或いは錠剤やカプセルといった医薬品,保健機能食品などに添加される微粉炭として有益であり、該微粉炭は静電気障害を受けることなく楽に分級処理でき食用微粉炭の製法上極めて優れたものになっている。
【0025】
また微粉炭92の帯電電荷が創る電界は弱く、該帯電電荷がイオンを有効に吸引できない問題も、粉砕機にジェット気流中に微粉末を巻き込んで破砕するジェットミル4を用いることによって、発生した帯電電荷を逆極性の電荷で速やかに中和できる。さらに、竹炭を0.2mmφ〜2.0mmφの粒径にした後、強アルカリ性電解水を用いて超音波洗浄し、次いで、高温水又は蒸気による加熱殺菌処理してこれを乾燥させた粗砕炭91を用いることによってクリーンな微粉炭92が出来上がるので、食品,医薬品,保健機能食品などに添加できその商品価値を一層高めることができる。
【0026】
尚、本発明においては前記実施例に示すものに限らず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。流動フィーダ1,除電装置2,供給管3,粉砕機4,導管5等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば粉砕機は実施形態の流体粉砕機(ジェットミル)に代えジェットマイザー等を用いることができる。除電装置2はコロナ放電によるものであれば、AC方式,DC方式を問わない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の微粉炭の製造方法の一形態で、その製造方法のフローチャートである。
【図2】微粉炭の製造設備全体の概略図である。
【図3】微粉炭の粒度累積曲線グラフである。
【符号の説明】
【0028】
2 除電装置
3 供給管(供給路)
4 粉砕機(ジェットミル)
41 粉砕部本体
91 粗砕炭
92 微粒炭
P 圧縮空気

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粗砕炭を形成後、該粗砕炭を粉砕機に供給すると共に除電装置からのコロナ放電により発生させたイオンを粉砕機へ導入して該粗砕炭を粉砕し微粉炭とすることを特徴とする微粉炭の製造方法。
【請求項2】
前記粉砕機をジェットミルとし、これに送り込む圧縮空気の供給路又はジェットミルの粉砕部本体へ、前記除電装置からのコロナ放電により発生させたイオンを導入する請求項1記載の微粉炭の製造方法。
【請求項3】
前記粗砕炭が竹炭を0.2mmφ〜2.0mmφの粒径にした後、強アルカリ性電解水を用いて超音波洗浄し、次いで、高温水又は蒸気による加熱殺菌処理してこれを乾燥させたものである請求項2記載の微粉炭の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−272279(P2006−272279A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−99547(P2005−99547)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(594156880)三重県 (58)
【出願人】(505117043)有限会社竹炭工房・竹物語 (2)
【Fターム(参考)】