説明

微粉炭入り食品

【課題】「炭を食べる」と言うことは、人体にとって有意義な自然食品であり、日常生活を健康に過ごす方法として、どのような食品に利用する事が最良の方法を考察し、他方で、炭の有する特徴として、高硬度と、脆さの二面性があり、舌触りの悪い「ザラザラ」感の無い食品を提供し、更に、炭の美的感覚を創出できる食品を提供することである。
【解決手段】炭(1)の大きさを1ミクロンから、50ミクロンの大きさに微粉砕した炭と、飲料水(2)を適度な混合比により、濃淡の付いた趣のある炭氷が製造できる。また、粘性ある液体食品(2a)に、微分炭(1b)を適度に混入することで濃淡と弾力性のある食品を製造することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
飲料水又は、飲料水と混合する食品に属する部門であり、特に人体への影響を良好化するために、炭を数ミクロ単位まで粉砕し、飲料水と混合して固形化するものであり、特に微粉炭入り食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人間が食事をすると、体に必要なもの(栄養素)を取り入れ、不要になったものを体の外へ排泄する。そして、老廃物の排泄が不順になると大腸が乱れ、便秘などの症状が起きる。また、不純物が血管内に取り込まれ体内を循環すると、病気や疲れが生じる。
【0003】
この病気や疲れには、頭痛、肩こり、疲労感、体臭、口臭、集中力の低下、むくみ、背中の痛み、不安感、嘔吐、めまい、無気力感、腹部が張る、下痢、坐骨神経痛などの症状に関係あると考えられている。
【0004】
「炭を食べる」・・・と聞くと意外な感じがしますが、昔はお腹の調子が悪くなると少量の炭を食べていたのである。最近では、健康食品として、パンやそば、うどん、ラーメン等々、炭入りの食品が販売されるようになり、炭を食べることがより身近になりつつあり、炭を食べることにより「身体の中に蓄積された老廃物を吸着して便と一緒に体外に排出する」という働きがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この様な技術背景から、「炭を食べる」と言うことは、人体にとって有意義な自然食品であり、日常生活を健康に過ごす方法として、どのような食品に利用する事が最良の方法を考察し、他方で、炭の有する特徴として、高硬度と、脆さの二面性があり、粉体化により舌触りの悪い「ザラザラ」感が残る。この悪い食感を無くした食品を提供し、更に、炭の美的感覚を創出できる食品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
飲料水(2)と、炭(1)の大きさを1ミクロンから、50ミクロンの大きさに微粉砕した炭(1b)を適量に混合して、濃淡の付いた趣のある炭氷が製造できる。
【0008】
粘性ある液体食品(2a)に、微分炭(1b)を適量に混合して、濃淡と弾力性のある食品を製造することができる。
【発明の効果】
【0009】
微粉炭1bにすると、炭の表面積が広くなり、炭には無数の小さな穴があり、穴の表面積は1gあたり300mもなり、木炭の多孔質で吸着特性を生かした利用法として、体内の老廃物を吸収し排泄する事で、人体の健康・浄化作用にも使用され、水道水に使用されると塩素やカルキ臭さのない飲料水が生成できる。
【0010】
微粉炭1には、必要なミネラル分(カルシウム・カリウム・マグネシュウム)が多く含まれ、また、余分な栄養分を吸収して排出される特徴があり、更に、高温で焼いた上質の竹炭には、血糖値を改善する効果も見られる。
【0011】
炭1の大きさを50ミクロン以下の大きさに微粉砕した炭1bを使用することで、舌触りが滑らかで「ザラザラ」感が無くなり、液体に混入しても均一化して水墨画のように濃淡を調整できるようになり食品の美的表現が向上した。
【0012】
また、飲料水2の代わりに、粘性ある液状食品2a(ところてん・ゼリー等)に微粉炭1bを混入し、弾力性ある食品ができる。この微粉炭1bの量を調整することで、趣のあるゼリー状の食品ができた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
微粉炭1b入り氷の形体として、球状の場合は1cm〜3cm程度にすると、コップ内に2個〜5個程度入り、4cm〜7cm程度の場合は、コップ内に1個でも好適な大きさである。また、掻き氷として使用する場合は、四角形で10cmから20cm程度の大きさで、微粉炭入り飲料水2を製氷化して、氷掻きによりお皿9に盛り、色彩の異なる蜜を加えることで趣のある掻き氷となる。
【0014】
図5の微分炭1aは、100ミクロンに微粉化した小さじ1杯分を、100ccの水に混合して5分間置いた状態を図示したものであり、また、図6の微分炭1bは、15ミクロンに微粉化した小さじ1杯分を、100ccの水に混合して、5分間置いた状態を図示したもので、100ミクロンの微粉炭1aは、90%がコップの底に沈み、15ミクロンの微粉炭1bを使用した場合は、水と混濁した状態を維持し黒い微粉炭入り製氷にすることができ、更に、微粉炭1bの量を調整する事で濃淡を調節でき、趣のある上品な炭氷を製造する事ができるようになった。
【実施例】
【0015】
以下、この発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成方法、構成装置、構成内容、構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものでなく、単なる説明例にすぎない。
【0016】
備長炭は非常に硬く(鋼鉄と同様)これを微紛化にするには、まず粗砕(ビンミル等)にて粗粉砕(約1mm以上)し、同時に、木炭以外の不純物を分別し、洗浄・乾燥させる。
【0017】
生産する目標粒度にあわせて中粉砕(ローターミル)を経て、微粉砕(ジェットミル等)で15ミクロン程度の微粉炭1bにする。また、備長炭は硬い物質なので特殊な粉砕技術が必要とされ、更に、万が一の暴発に備えて、冷却させながら粉砕するのは、炭独特の粉砕方法といえる。
【0018】
飲料水2と、微粉炭1bの量を調整して濃度を設定後に、その混合液を球体型枠4に入れて、冷凍庫で製氷化し、球体炭氷5とウイスキー6をコップ3に入れて飲むことも実施例の一例である。この状態を示したのが図3である。
【0019】
飲料水2と、微粉炭1bの量を調整して濃度を設定後に、混合液を四角形の型枠に入れて、製氷化した炭氷を、氷掻きで掻くと黒い盛り氷となり、その上から白い練乳7をかけると白黒の水墨画のような風情を持った、美しい模様が描くことができる。この状態を示したのが図4である。
【0020】
粘性ある液体食品2aとして、「ところてん」があり、粉寒天4gに水300mlを加え、加熱して煮溶かし液体食品2aとして、適量の微粉炭1bを加え冷やす事で「ところてん」ができる。また、「ゼリー」は、粉ゼラチンを熱湯に入れて溶かし、液体食品2aとして、適量の微粉炭1bを加えて、冷やすことで濃淡のある「ゼリー」状の食品ができる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
炭の効果は、完全に解明されたものでない、しかし、古来から現代まで残った食品文化である、よって科学技術が進むことで、より多方面に効力を及ぼす可能性を秘めた物質である。その一例として、ロケットエンジンの噴出口は、高温高圧に耐える炭素を加工して使用している事がその証明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 水と微粉炭の混入斜視図である。
【図2】 製氷時の型枠の斜視図である。
【図3】 コップに球体炭氷を入れた斜視図である。
【図4】 微粉炭入りかき氷の斜視図である。
【図5】 100ミクロンの微粉炭を水と混合した斜視図である。
【図6】 15ミクロンの微粉炭を水と混合した斜視図である。
【符号の説明】
1・・・微粉炭の総称
1a・・・100ミクロンの微粉炭
1b・・・15ミクロンの微粉炭
2・・・飲料水
2a・・・粘性のある液状食品
3・・・コップ
4・・・型枠
5・・・炭氷
6・・・ウイスキー
7・・・練乳
8・・・掻き氷
9・・・皿

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料水(2)と、炭(1)の大きさを1ミクロンから、50ミクロンの大きさに微粉砕した炭(1b)を適量に混合して、濃淡の付いた趣のある炭氷を製氷化することを特徴とする微粉炭入り食品。
【請求項2】
粘性ある液体食品(2a)に、微分炭(1b)を適量に混合して、濃淡と弾力性のある食品を製造することを特徴とする請求項1記載の微粉炭入り食品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−30555(P2011−30555A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−192547(P2009−192547)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(309004426)
【Fターム(参考)】