説明

心臓及び循環器系疾患の治療において使用するための分娩後由来細胞

【解決手段】 分娩後組織から由来する細胞は、心臓及び循環器系疾患におけるその治療的使用のための方法とともに開示される。細胞は、分化した或いは未分化な形体で、均一な培養中で、或いは別の細胞との集団として、及び別の生理活性因子と結合して、治療的に使用される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質上血液を含まないヒト分娩後組織から由来する、L−バリン要求性細胞を有する、単離された分娩後由来細胞であって、
前記細胞は、培養において自己複製および増殖する能力を有し、心筋細胞表現型の細胞へ分化する能力を有するものであり、
前記細胞は、約5%〜少なくとも約20%の酸素を含有する空気中で増殖する能力を有しており、
前記細胞は、以下の特徴、
培養において、少なくとも約40代倍加する能力がある、
コーティング或いは非コーティング組織培養容器上で接着及び増殖するものであり、コーティング組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、或いはフィブロネクチンのコーティングを有するものである、
組織因子、ビメンチン、及びアルファ−平滑筋アクチンの少なくとも一つを産生する、
CD10、CD13、CD44、CD73、CD90、PDGFr−アルファ、PD−L2、及びHLA−A、B、Cの少なくとも1つを産生する、
フローサイトメトリーにより検出されたように、CD31、CD34、CD45、CD80、CD86、CD117、CD141、CD178、B7−H2、HLA−G、及びHLA−DR、DP、DQの少なくとも1つの産生が欠如している、
インターロイキン8、レチキュロン1、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(メラノーマ増殖刺激活性、アルファ)、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2)、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3、及び腫瘍壊死因子アルファ誘導性タンパク質3の少なくとも1つを発現する、
C型(カルシウム依存性、糖鎖認識ドメイン)レクチンスーパーファミリーメンバー2(活性化誘導)、ウィルムス腫瘍1、アルデヒドデヒドロゲナーゼ1ファミリーメンバーA2、レニン、酸化型低密度型リポタンパク質(レクチン様)受容体1、ヒトクローンIMAGE:4179671のmRNAの部分的コード領域(cds)、プロテインキナーゼCゼータ、仮定上タンパク質DKFZp564F013、卵巣癌で下方制御されている遺伝子1、ヒトmRNA、及びcDNA DKFZp547K1113(クローンDKFZp547K1113から)の少なくとも1つを発現する、
線維芽細胞、間葉系幹細胞、或いは腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞に関して、低身長感受性(short stature)ホメオボックス(SHOX)2、熱ショック27kDaタンパク質2、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1)、エラスチン(大動脈弁上狭窄、Williams−Beuren症候群)、ヒトmRNA、cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022から)、間柔織(mesenchyme)ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス)、sine oculisホメオボックス相同体1(ショウジョウバエ)、クリスタリンアルファB、形態形成のdishevelled関連性活性化因子2、DKFZP586B2420タンパク質、ニューラリン1の類似物、テトラネクチン(プラスミノーゲン結合タンパク質)、src相同体3(SH3)及びシステインリッチドメイン、抗増殖性のB細胞転座遺伝子1、コレステロール25−水酸化酵素、ラント関連性転写因子3、仮定上タンパク質FLJ23191、インターロイキン11受容体アルファ、プロコラーゲンC−エンドペプチダーゼエンハンサー、縮合(frizzled)相同体7(ショウジョウバエ)、仮定上遺伝子BC008967、コラーゲンタイプVIII(8)アルファ1、テネイシンC(hexabrachion)、イルコイホメオボックスタンパク質5、へファエスチン(hephaestin)、インテグリンベータ8、シナプス小胞糖タンパク質2、ヒトcDNA FLJ12280 fisのクローンMAMMA1001744、サイトカイン受容体様因子1、カリウム中間体/低透過性カルシウム活性化チャネルのサブファミリーNメンバー4、インテグリンアルファ7、DKFZP586L151タンパク質、PDZ−結合モチーフを有する転写性活性化補助因子(TAZ)、sine oculisホメオボックス相同体2(ショウジョウバエ)、KIAA1034タンパク質、初期成長反応3、ディスタルレス(distal−less)ホメオボックス5、仮定上タンパク質FLJ20373、アルド−ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3−アルファヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼタイプII)、バイグリカン、フィブロネクチン1、プロエンケファリン、インテグリンベータ様1(EGF−like反復ドメインを有する)、ヒトmRNA完全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE1968422、EphA3、KIAA0367タンパク質、ナトリウム利尿性ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(心房ナトリウム利尿性ペプチド受容体C)、仮定上タンパク質FLJ14054、ヒトmRNA、cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222から)、小胞関連性膜タンパク質5(ミオブレビン)、EGF含有フィブリン様細胞外マトリックスタンパク質1、BCL2/アデノウイルスE1Bの19kDa相互作用タンパク質3様、AE結合タンパク質1、シトクロームCオキシダーゼサブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉)、神経芽細胞腫の腫瘍形成抑制1、インスリン様成長因子結合タンパク質2(36kDa)の少なくとも1つの発現が、減少している、
MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、MIP1a、RANTES、及びTIMP1の少なくとも1つを分泌する、
ELISAで検出されたように、TGF−ベータ2、ANG2、PDGFbb、MIP1b、I309、MDC、及びVEGFの少なくとも1つの分泌が欠如している、
の少なくとも1つを有するものである。
【請求項2】
請求項1の分娩後由来細胞であって、
前記細胞は、メタロプロテアーゼ活性、ムコ多糖類加水分解酵素活性、及び中性プロテアーゼ活性を有する1若しくはそれ以上の酵素活性の存在下で単離されるものである。
【請求項3】
請求項2の分娩後由来細胞において、
前記酵素活性は、コラゲナーゼ及びディスパーゼである。
【請求項4】
請求項3の分娩後由来細胞であって、さらにヒアルロニダーゼを有するものである。
【請求項5】
請求項4の分娩後由来細胞であって、正常核型を有するものである。
【請求項6】
請求項5の分娩後由来細胞であって、
前記細胞は、継代される時に、その核型を維持するものである。
【請求項7】
請求項6の分娩後由来細胞において、
前記細胞は、CD10、CD13、CD44、CD73、CD90、PDGFr−アルファ、及びHLA−A、B、Cをそれぞれ発現するものである。
【請求項8】
請求項7の分娩後由来細胞において、
前記細胞は、フローサイトメトリーで検出されたように、CD31、CD34、CD45、CD117、CD141或いはHLA−DR、DP、DQのいずれも発言しないものである。
【請求項9】
請求項8の分娩後由来細胞において、
前記細胞は、増殖培養液中で培養された際、心原性、血管原性、血液血管性、或いは血管性経路へと自発的に分化しないものである。
【請求項10】
請求項8の分娩後由来細胞を含む細胞集団。
【請求項11】
請求項10の細胞集団であって、
約1%の分娩後由来細胞〜約10%の分娩後細胞を含むものである。
【請求項12】
請求項11の細胞集団であって、
約50%の分娩後由来細胞を含むものである。
【請求項13】
請求項12の細胞集団であって、
少なくとも90%の分娩後由来細胞を含むものである。
【請求項14】
請求項13の細胞集団であって、
実質上分娩後由来細胞のみを含むものである。
【請求項15】
請求項14の細胞集団であって、
分娩後由来細胞のクローン細胞株を含むものである。
【請求項16】
請求項10の細胞集団から調整された細胞溶解物。
【請求項17】
心原性、血管原性、血液血管性、或いは血管性経路に沿って幹細胞分化を刺激する1若しくはそれ以上の因子の存在下で培養された請求項10の細胞集団。
【請求項18】
請求項17の細胞集団において、
前記因子は、脱メチル化因子、BMP、FGF、TAK、GATA、Csx、NK、MEF2、ET−1及びWnt因子ファミリーのメンバー、ヘッジホッグ、Csx/Nkx−2.5、及び抗Wnt因子の少なくとも1つを含むものである。
【請求項19】
請求項18の細胞集団において、
前記脱メチル化因子は、DNAメチルトランスフェラーゼの阻害剤或いはヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤、或いはリプレッサー複合体の阻害剤を含むものである。
【請求項20】
請求項18の細胞集団において、
前記脱メチル化因子は、5−アザシチジン、5−アザー2’−デオキシシチジン、DMSO,塩化ヘレリスリン、レチノイン酸及びその塩類、2−アミノ−4−(エチルチオ)酪酸、プロカインアミド、及びプロカインの少なくとも1つを含むものである。
【請求項21】
基質−細胞複合体を形成するために基質上に播種された請求項10の細胞集団。
【請求項22】
請求項21の細胞集団において、前記基質は骨格(scafforld)である。
【請求項23】
請求項22の細胞集団において、前記骨格は生体吸収性である。
【請求項24】
請求項23の細胞集団において、前記骨格は、少なくとも1つの別の細胞タイプを有するものである。
【請求項25】
請求項24の細胞集団において、前記別の細胞タイプは、幹細胞である。
【請求項26】
治療用細胞組成物であって、
薬学的に許容可能な担体、および実質上血液を含まないヒト分娩後組織から由来された分娩後由来細胞を有するものであって、
前記細胞は、培養において自己複製及び増殖する能力を有し、心筋細胞(cardiomyocyte)表現型の細胞に分化する能力を有しており、
前記細胞は、約5%〜少なくとも約20%の酸素を含有する空気中で増殖できるものであり、前記細胞はさらに、 増殖のためにL−バリンを必要とし、
培養において少なくとも約40代倍加する能力を有し、
コーティング或いは非コーティング組織培養容器上で接着及び増殖するものであって、ここにおいて、コーティング組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、或いはフィブロネクチンのコーティングを有するものであり、
組織因子、ビメンチン、及びアルファ−平滑筋アクチンを産生し、
フローサイトメトリーにより検出されたように、CD10、CD13、CD44、CD73、CD90、PDGFr−アルファ、およびHLA−A、B、Cを産生しCD31、CD34、CD45、CD117、CD141、或いはHLA−DR、DP、DQのいずれも産生しないものである。
【請求項27】
心臓或いは循環器系の疾患を患った患者を治療する方法であって、
請求項26の治療用細胞組成物を投与する工程を有するものである。
【請求項28】
請求項27の前記方法において、前記患者は、心筋症を有するものである。
【請求項29】
請求項28の方法において、前記心筋症は、特発性である。
【請求項30】
請求項29の方法において、
前記心筋症は、虚血性心筋症、或いは非虚血性心筋症である。
【請求項31】
請求項30の方法において、
前記心筋症は、拡張性心筋症、肥大性心筋症、及び拘束性心筋症から選択された非虚血性心筋症である。
【請求項32】
請求項27の方法において、
前記細胞は、心原性、血管原性、血液血管性、或いは血管性経路に沿って誘導されたものである。
【請求項33】
in vivo(生体内)で誘導された細胞を有する請求項32の方法。
【請求項34】
in vitro(試験管内)で誘導された細胞を有する請求項33の方法。
【請求項35】
請求項27の方法であって、
心臓に存在する成人幹細胞を、分裂する或いは分化する若しくはその両方を行うように刺激する細胞を有するものである方法。
【請求項36】
請求項27の方法において、前記投与する工程は、注入によってなされるものである。
【請求項37】
請求項36の方法において、前記注入は、心臓内注入である。
【請求項38】
請求項27の方法において、前記細胞は、基質−細胞複合体として提供されるものである。
【請求項39】
請求項38の方法において、前記基質は骨格である。
【請求項40】
請求項39の方法において、前記骨格は生体吸収性である。
【請求項41】
請求項26の治療用細胞組成物は、さらに以下の特徴、
インターロイキン8、レチキュロン1、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(メラノーマ増殖刺激活性、アルファ)、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2)、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3、及び腫瘍壊死因子アルファ誘導性タンパク質3の少なくとも1つを発現する、
C型(カルシウム依存性、糖鎖認識ドメイン)レクチンスーパーファミリーメンバー2(活性化誘導)、ウィルムス腫瘍1、アルデヒドデヒドロゲナーゼ1ファミリーのメンバーA2、レニン、酸化型低密度型リポタンパク質(レクチン様)受容体1、ヒトクローンIMAGE:4179671のmRNAの部分的コード領域(cds)、プロテインキナーゼCゼータ、仮定上タンパク質DKFZp564F013、卵巣腫瘍で下方制御されている遺伝子1、ヒトmRNA、及びcDNA DKFZp547K1113(クローンDKFZp547K1113から)の少なくとも1つを発現している、
線維芽細胞、間葉系幹細胞、或いは腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞に関して、低身長感受性(short stature)ホメオボックス(SHOX)2、熱ショック27kDaタンパク質2、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1)、エラスチン(大動脈弁上狭窄、Williams−Beuren症候群)、ヒトmRNA、cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022から)、間柔織(mesenchyme)ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス)、sine oculisホメオボックス相同体1(ショウジョウバエ)、クリスタリンアルファB、形態形成のdishevelled関連性活性化因子2、DKFZP586B2420タンパク質、ニューラリン1の類似物、テトラネクチン(プラスミノーゲン結合タンパク質)、src相同体3(SH3)及びシステインリッチドメイン、抗増殖性のB細胞転座遺伝子1、コレステロール25−水酸化酵素、ラント関連性転写因子3、仮定上タンパク質FLJ23191、インターロイキン11受容体アルファ、プロコラーゲンC−エンドペプチダーゼエンハンサー、縮合(frizzled)相同体7(ショウジョウバエ)、仮定上遺伝子BC008967、コラーゲンタイプVIII(8)アルファ1、テネイシンC(hexabrachion)、イルコイホメオボックスタンパク質5、へファエスチン(hephaestin)、インテグリンベータ8、シナプス小胞糖タンパク質2、ヒトcDNA FLJ12280 fisのクローンMAMMA1001744、サイトカイン受容体様因子1、カリウム中間体/低透過性カルシウム活性化チャネルのサブファミリーNメンバー4、インテグリンアルファ7、DKFZP586L151タンパク質、PDZ−結合モチーフを有する転写性活性化補助因子(TAZ)、sine oculisホメオボックス相同体2(ショウジョウバエ)、KIAA1034タンパク質、初期成長反応3、ディスタルレス(distal−less)ホメオボックス5、仮定上タンパク質FLJ20373、アルド−ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3−アルファヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼタイプII)、バイグリカン、フィブロネクチン1、プロエンケファリン、インテグリンベータ様1(EGF−like反復ドメインを有する)、ヒトmRNA完全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE1968422、EphA3、KIAA0367タンパク質、ナトリウム利尿性ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(心房ナトリウム利尿性ペプチド受容体C)、仮定上タンパク質FLJ14054、ヒトmRNA、cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222から)、小胞関連性膜タンパク質5(ミオブレビン)、EGF含有フィブリン様細胞外マトリックスタンパク質1、BCL2/アデノウイルスE1Bの19kDa相互作用タンパク質3様、AE結合タンパク質1、シトクロームCオキシダーゼサブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉)、神経芽細胞腫の腫瘍形成抑制1、インスリン様成長因子結合タンパク質2(36kDa)の少なくとも1つの発現が減少している、
MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、MIP1a、RANTES、及びTIMP1の少なくとも1つを分泌する、
ELISAによって検出されたように、TGF−ベータ2、ANG2、PDGFbb、MIP1b、I309、MDC、及びVEGFの少なくとも1つの分泌が欠如している、
を有するものである。
【請求項42】
請求項41の治療用細胞組成物であって、約50%の分娩後由来細胞を有するものである。
【請求項43】
請求項42の治療用細胞組成物であって、実質上、分娩後由来細胞のみを有するものである。
【請求項44】
請求項43の治療用細胞組成物であって、実質上、分娩後由来細胞の均一な集団を有するものである
【請求項45】
請求項44の治療用細胞組成物であって、分娩後由来細胞のクローン細胞株を有するものである。
【請求項46】
請求項44の治療用細胞組成物において、
前記実質上均一な集団は、臍帯由来細胞である。
【請求項47】
請求項44の治療用細胞組成物において、
前記実質上均一な集団は、実質上、母性細胞を含まないものである。
【請求項48】
請求項44の治療用細胞組成物において、
前記実質上均一な集団は、胎盤由来細胞である。
【請求項49】
請求項44の治療用細胞組成物において、
前記実質上均一な集団は、新生児起源のものである。
【請求項50】
請求項44の治療用細胞組成物において、
前記実質上均一な集団は、母性起源のものである。
【請求項51】
心筋症を患った患者を治療する方法であって、
治療用分娩後由来細胞組成物を、心筋症を患った患者に投与する工程と、
心機能における改善を、患者において評価する工程と
を有する方法。
【請求項52】
請求項51の方法において、
前記細胞は、心原性、血管原性、血液血管性、或いは血管性経路に沿って誘導されるものである。
【請求項53】
請求項51の方法において、
前記細胞は、心臓に存在する成人幹細胞を、分裂する或いは分化する若しくはそれら両方を行うように刺激するものである。
【請求項54】
請求項51の方法において、
前記改善は、胸部心拍出量(CO)、心係数(CI)、肺動脈楔入圧(PAWP)および心係数(CI)、左室系短縮率(%FS)、駆出分画(EF)、左室駆出分画(LVEF)、左室拡張末期径(LVEDD)、左室末期収縮経(LVESD)、収縮力(例えば、dP/dt)、血圧−容積ループ(pressure−volume loop)、心機能の測定における改善、さらには心房或いは心室機能の上昇、拍出効率の上昇、拍出効率の損失率の減少、血行動態機能の損失の減少、及び心筋症に関連する合併症の減少を含む。
【請求項55】
請求項51の方法において、
前記投与する工程は、移植、インプラント、注入、融合、カテーテルを介した運搬、或いは基質−細胞複合体としての提供によるin vivoでなされるものである。
【請求項56】
請求項55の方法において、
前記投与する工程は、心臓内注入によるものである。
【請求項57】
請求項51の方法において、
前記投与する工程は、前記分娩後由来細胞と同系である患者に対して行われるものである。
【請求項58】
請求項51の方法において、
前記投与する工程は、同種異形間の患者に対して行われるものである。
【請求項59】
ヒト分娩後細胞及び別の哺乳類細胞の同時培養であって、
前記細胞の少なくとも1つは、心筋芽細胞、血管芽細胞、或いはヘマンジオブラストである、若しくは心筋芽細胞、血管芽細胞、或いはヘマンジオブラストへと導く経路に沿って分化が誘導されたものである。
【請求項60】
心臓或いは循環器系の疾患を患った患者を治療する方法であって、
分娩後由来細胞、分娩後由来細胞により産生された条件培養液、分娩後由来細胞から由来する細胞溶解物、分娩後細胞からの可溶性細胞分画、分娩後由来細胞からの細胞外基質の1若しくはそれ以上を有する治療用組成物を前記患者へ投与する工程を有する方法。
【請求項61】
請求項60の方法であって、さらに、
抗血栓形成剤、抗炎症剤、免疫抑制剤、免疫調節剤、及び抗アポトーシス剤の1若しくはそれ以上を同時投与する工程を有するものである。

【公表番号】特表2007−528705(P2007−528705A)
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517787(P2006−517787)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2004/020957
【国際公開番号】WO2005/001080
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(503325941)エチコン、インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】ETHICON,INC.
【Fターム(参考)】