説明

心血管障害の処置のためのヒトGタンパク質共役型レセプターおよびそのモジュレーター

本発明は、候補化合物がGタンパク質共役型レセプター(GPCR)のモジュレーターであるか否かを同定する方法に関する。いくつかの実施形態において、GPCRは、哺乳動物GPCR、好ましくはヒトGPCRである。いくつかの実施形態において、GPCRは、内因的に心筋細胞により発現される。いくつかの実施形態において、GPCRは、Gqとカップリングされる。本発明は、さらに、GPCRのモジュレーターを用いる方法に関する。好ましいモジュレーターは、逆アゴニストおよびアンタゴニストである。本発明における逆アゴニストおよびアンタゴニストは、肥大性心筋障害および鬱血性心不全、特に、心筋梗塞後の再形成、心臓弁疾患、維持された心臓後負荷、および家族性肥大性心筋障害に由来する肥大性心筋障害を含む、心臓病の予防または治療のための治療剤として有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
候補化合物がRUP40 GPCRのモジュレーターであるか否かを同定する方法であって、ここで、該レセプターは、Gタンパク質にカップリングし、該レセプターは、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜1,346;
(b)配列番号2のアミノ酸1〜990;
(c)配列番号2のアミノ酸991〜1,346;
(d)配列番号2のアミノ酸954〜997;
(e)内因性RUP40レセプターをコードする核酸によってコードされるアミノ酸配列であって、該核酸配列は、配列番号7に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーおよび配列番号8に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーを使用してヒトcDNAサンプルに対するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって得られる、アミノ酸配列;
(f)配列番号4のアミノ酸1〜1,349;
(g)配列番号4のアミノ酸1〜993;
(h)配列番号4のアミノ酸994〜1,349;
(i)配列番号4のアミノ酸954〜1000;および
(j)配列番号6のアミノ酸1〜141;
からなる群より選択されるアミノ酸配列、または配列番号2または4のアミノ酸配列の生物学的に活性なフラグメント;または配列番号2または4のアミノ酸配列の構成的に活性化された変異体、またはその該生物学的に活性なフラグメントを含み、該方法は、以下の工程:
(i)該候補化合物を該レセプターと接触させる工程;および
(ii)該レセプター機能性が調節されるか否かを決定する工程;
を包含し、ここで、レセプター機能の変化は、該候補化合物がRUP40 GPCRのモジュレーターであることを示す、方法。
【請求項2】
候補化合物が心血管障害のモジュレーターであるか否かを同定する方法であって、該方法は、以下の工程:
(a)該候補化合物をRUP40 GPCRと接触させる工程であって、ここで、該レセプターは、Gタンパク質にカップリングし、該レセプターは、以下:
(i)配列番号2のアミノ酸1〜1,346;
(ii)配列番号2のアミノ酸1〜990;
(iii)配列番号2のアミノ酸991〜1,346;
(iv)配列番号2のアミノ酸954〜997;
(v)内因性RUP40レセプターをコードする核酸によってコードされるアミノ酸配列であって、該核酸配列は、配列番号7に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーおよび配列番号8に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーを使用してヒトcDNAサンプルに対するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって得られる、アミノ酸配列;
(vi)配列番号4のアミノ酸1〜1,349;
(vii)配列番号4のアミノ酸1〜993;
(viii)配列番号4のアミノ酸994〜1,349;
(ix)配列番号4のアミノ酸954〜1000;および
(x)配列番号6のアミノ酸1〜141;
からなる群より選択されるアミノ酸配列、または配列番号2または4のアミノ酸配列の生物学的に活性なフラグメント;または配列番号2または4のアミノ酸配列の構成的に活性化された変異体、またはその該生物学的に活性なフラグメントを含む、工程;
(b)該レセプターの機能が調節されるか否かを決定する工程;
を包含し、
ここで、レセプター機能の変化は、該候補化合物が心血管障害のモジュレーターであることを示す、方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の方法に従って同定されたモジュレーター。
【請求項4】
アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニストおよびアンタゴニストからなる群より選択される請求項3に記載のモジュレーター。
【請求項5】
逆アゴニストおよびアンタゴニストからなる群より選択される請求項3に記載のモジュレーター。
【請求項6】
RUP40 GPCRの活性を調節する方法であって、ここで、該レセプターは、Gタンパク質にカップリングし、該レセプターは、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜1,346;
(b)配列番号2のアミノ酸1〜990;
(c)配列番号2のアミノ酸991〜1,346;
(d)配列番号2のアミノ酸954〜997;
(e)内因性RUP40レセプターをコードする核酸によってコードされるアミノ酸配列であって、該核酸配列は配列番号7に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーおよび配列番号8に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーを用いてヒトcDNAサンプルに対するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって得られる、アミノ酸配列;
(f)配列番号4のアミノ酸1〜1,349;
(g)配列番号4のアミノ酸1〜993;
(h)配列番号4のアミノ酸994〜1,349;
(i)配列番号4のアミノ酸954〜1000;および
(j)配列番号6のアミノ酸1〜141;
からなる群より選択されるアミノ酸配列、または配列番号2または4のアミノ酸配列の生物学的に活性なフラグメント;または配列番号2または4のアミノ酸配列の構成的に活性化された変異体、またはその該生物学的に活性なフラグメントを含み;
該方法は、該レセプターを請求項3に記載のモジュレーターと接触させる工程を含む、方法。
【請求項7】
前記接触させる工程が、前記モジュレーターを、前記レセプターを含む個体に投与する工程を包含し、ここで、該個体は、心臓病の予防または治療を必要としている、請求項6の記載の方法。
【請求項8】
前記心臓病が、鬱血性心不全である、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記心臓病が、肥大型心筋症である、請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記肥大型心筋症が、以下:
(a)心筋梗塞後リモデリング;
(b)心臓弁疾患;
(c)持続した心後負荷;
(d)心筋炎;および
(e)家族性肥大型心筋症;
からなる群より選択される障害に由来する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記心臓病が、先天性心臓欠陥である、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
心臓病の予防または治療を必要とする個体において該心臓病を予防するか、または治療する方法であって、該方法は、治療上有効量の請求項3に記載のモジュレーターをRUP40 GPCRと接触させる工程を包含し、該レセプターは、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜1,346;
(b)配列番号2のアミノ酸1〜990;
(c)配列番号2のアミノ酸991〜1,346;
(d)配列番号2のアミノ酸954〜997;
(e)内因性RUP40レセプターをコードする核酸によってコードされるアミノ酸配列であって、該核酸配列は配列番号7に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーおよび配列番号8に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーを使用してヒトcDNAサンプルに対するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって得られる、アミノ酸配列;
(f)配列番号4のアミノ酸1〜1,349;
(g)配列番号4のアミノ酸1〜993;
(h)配列番号4のアミノ酸994〜1,349;
(i)配列番号4のアミノ酸954〜1000;および
(j)配列番号6のアミノ酸1〜141;
からなる群より選択されるアミノ酸配列、または配列番号2または4のアミノ酸配列の生物学的に活性なフラグメント;または配列番号2または4のアミノ酸配列の構成的に活性化された変異体、またはその該生物学的に活性なフラグメントを含む、方法。
【請求項13】
前記心臓病が、鬱血性心不全である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記心臓病が、肥大型心筋症である、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記肥大型心筋症が:
(a)心筋梗塞後リモデリング;
(b)心臓弁疾患;
(c)持続した心後負荷;
(d)心筋炎;および
(e)家族性肥大型心筋症;
からなる群より選択される障害に由来する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記心臓病が、先天性心臓欠陥である、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
組成物を調製する方法であって、該方法は、モジュレーターを同定する工程、次いで、キャリアおよびモジュレーターを混合する工程を包含し、ここで、モジュレーターは、請求項1または2に記載の方法によって同定可能である、方法。
【請求項18】
前記モジュレーターが、逆アゴニストまたはアンタゴニストである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
請求項3に記載のモジュレーターを含むか、請求項3に記載のモジュレーターで実質的に構成されるか、または請求項3に記載のモジュレーターで構成される薬学的または生理学的に受容可能な組成物。
【請求項20】
前記モジュレーターが、逆アゴニストまたはアンタゴニストである、請求項19に記載の薬学的または生理学的に受容可能な組成物。
【請求項21】
請求項19に記載の薬学的または生理学的に受容可能な組成物を心臓病の予防または治療を必要とする個体に提供する工程、または投与する工程を包含する、該心臓病を予防するか、または治療する方法。
【請求項22】
前記心臓病が、鬱血性心不全である、請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記心臓病が、肥大型心筋症である、請求項21記載の方法。
【請求項24】
前記肥大型心筋症が、以下:
(a)心筋梗塞後リモデリング;
(b)心臓弁疾患;
(c)持続した心後負荷;
(d)心筋炎;および
(e)家族性肥大型心筋症;
からなる群より選択される障害に由来する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記心臓病が、先天性心臓欠陥である、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
心臓病の予防または治療のための医薬の調製のための請求項3に記載のモジュレーターの使用方法。
【請求項27】
前記心臓病が、鬱血性心不全である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記心臓病が、肥大型心筋症である、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記肥大型心筋症が、以下:
(a)心筋梗塞後リモデリング;
(b)心臓弁疾患;
(c)持続した心後負荷;
(d)心筋炎;および
(e)家族性肥大型心筋症;
からなる群より選択される障害に由来する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記心臓病が、先天性心臓欠陥である、請求項26記載の方法。
【請求項31】
候補化合物がRUP40 GPCRのリガンドであるか否かを同定する方法であって、該レセプターは、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜1、346;
(b)配列番号2のアミノ酸1〜990;
(c)配列番号2のアミノ酸991〜1,346;
(d)配列番号2のアミノ酸954〜997;
(e)内因性RUP40レセプターをコードする核酸によってコードされるアミノ酸配列であって、該核酸は配列番号7に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマー、および配列番号8に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーを使用してヒトcDNAサンプルに対するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行うことによって得られる、アミノ酸配列;
(f)配列番号4のアミノ酸1〜1,349;
(g)配列番号4のアミノ酸1〜993;
(h)配列番号4のアミノ酸994〜1,349;
(i)配列番号4のアミノ酸954〜1000;および
(j)配列番号6のアミノ酸1〜141;
からなる群より選択されるアミノ酸配列、または配列番号2または4のアミノ酸配列の生物学的に活性なフラグメント;または配列番号2または4のアミノ酸配列の構成的に活性化された変異体、またはその該生物学的に活性なフラグメントを含み、該方法は、以下の工程:
(i)該候補化合物の存在下または不存在下で、該レセプターを該GPCRの標識された既知のリガンドと接触させる工程;および
(ii)該標識された既知のリガンドの該レセプターへの結合が、該候補化合物の存在下で阻害されるか否かを決定する工程;
を包含し、ここで、該阻害は、候補化合物がRUP40 GPCRのリガンドであることを示す、方法。
【請求項32】
ヒトRUP40 GPCRの発現を含むトランスジェニック非ヒト哺乳動物であって、該レセプターは、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜1,346;
(b)配列番号2のアミノ酸1〜990;
(c)配列番号2のアミノ酸991〜1,346;
(d)配列番号2のアミノ酸954〜997;および
(e)内因性RUP40レセプターをコードする核酸によってコードされるアミノ酸配列であって、該核酸配列は、配列番号7に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマー、および配列番号8に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーを使用してヒトcDNAサンプルに対するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行うことによって得られる、アミノ酸配列;
からなる群より選択されるアミノ酸、または配列番号2のアミノ酸配列の生物学的に活性なフラグメント;または配列番号2のアミノ酸配列の構成的に活性化された変異体、またはその該生物学的に活性なフラグメントを含む、トランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項33】
前記哺乳動物が、マウス、ラット、およびブタからなる群より選択される、請求項32に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項34】
前記発現が、心筋細胞選択的である、請求項32に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項35】
前記トランスジェニック非ヒト哺乳動物が、野生型コントロール哺乳動物に対して、鬱血性心不全または肥大型心筋症に対する素因を呈するか、または鬱血性心不全または肥大型心筋症を現す、請求項32に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項36】
請求項3に記載のモジュレーターが鬱血性心不全または肥大型心筋症の予防または治療に効果を有するか否かを同定するために請求項35記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物を使用する方法であって、該方法は、以下の工程:
(a)該モジュレーターをトランスジェニック非ヒト哺乳動物するか、または投与しない工程;
(b)該モジュラーターの投与が、以下;
(i)湿潤または乾燥心臓重量の低下;
(ii)湿潤または乾燥心臓重量/体重の比率の低下;
(iii)心筋細胞の断面積の低下;および
(iv)ANF遺伝子の誘導のレベルの低下;
からなる群より選択される効果を有するか否かを決定する工程;
を包含し、ここで、該決定は、該モジュレーターが鬱血性心不全または肥大型心筋症の予防または治療についての効果を有することを示す、方法。
【請求項37】
該モジュレーターが、逆アゴニストまたはアンタゴニストである、請求項36記載の方法。
【請求項38】
RUP40遺伝子に破壊を含むトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項39】
前記破壊が、心筋細胞選択的である、請求項38に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項40】
前記哺乳動物が、マウス、ラットおよびブタからなる群より選択される、請求項38に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項41】
前記哺乳動物が、マウスであり、かつ前記RUP40遺伝子が、配列番号6のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする、請求項38に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項42】
前記哺乳動物が、ラットであり、かつ前記RUP40遺伝子が、配列番号4のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする、請求項38に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項43】
前記哺乳動物が、野生型コントロール哺乳動物に対して、横方向大動脈収縮(TAC)につき低下した肥大型心筋症を発現する請求項38〜42のいずれか1項に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
【請求項44】
心臓病のための薬学的薬剤としての候補化合物をスクリーニングするためのRUP40 GPCRの使用であって、ここで、該RUP40 GPCRは、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜1,346;
(b)配列番号2のアミノ酸1〜990;
(c)配列番号2のアミノ酸991〜1,346;
(d)配列番号2のアミノ酸954〜997;
(e)内因性RUP40レセプターをコードする核酸によってコードされるアミノ酸配列であって、該核酸は配列番号7に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマー、および配列番号8に記載されたヌクレオチド度配列を含む特異的プライマーを使用してヒトcDNAサンプルに対するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行うことによって得られる、アミノ酸配列;
(f)配列番号4のアミノ酸1〜1,349;
(g)配列番号4のアミノ酸1〜993;
(h)配列番号4のアミノ酸994〜1,349;
(i)配列番号4のアミノ酸954〜1000;および
(j)配列番号6のアミノ酸1〜141;
からなる群より選択されるアミノ酸配列、または配列番号2または4のアミノ酸配列の生物学的に活性なフラグメント;または配列番号2または4のアミノ酸配列の構成的に活性化された変異体、またはその該生物学的に活性なフラグメントを含むレセプターである、使用。
【請求項45】
前記心血管障害が、心臓病である、請求項44に記載の使用。
【請求項46】
前記心臓病が、鬱血性心不全である、請求候45に記載の方法。
【請求項47】
前記心臓病が、肥大型心筋症である、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記肥大型心筋症が、以下:
(a)心筋梗塞後リモデリング;
(b)心臓弁疾患;
(c)持続した心後負荷;
(d)心筋炎;および
(e)家族性肥大型心筋症;
からなる群より選択される障害に由来する、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記心臓病が、先天性心臓欠陥である、請求項45に記載の方法。
【請求項50】
前記薬学的薬剤が、前記レセプターのリガンドである、請求項44に記載の使用。
【請求項51】
前記薬学的薬剤が、前記レセプターのモジュレーターである、請求項44に記載の使用。
【請求項52】
アゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニストおよびアンタゴニストからなる群より選択される請求項51に記載のモジュレーター。
【請求項53】
逆アゴニストおよびアンタゴニストからなる群より選択される請求項51に記載のモジュレーター。
【請求項54】
RUP40 GPCRの活性を調節する方法であって、ここで、該レセプターは、Gタンパク質にカップリングし、該レセプターは、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜1、346;
(b)配列番号2のアミノ酸1〜990;
(c)配列番号2のアミノ酸991〜1,346;
(d)配列番号2のアミノ酸954〜997;
(e)内因性RUP40レセプターをコードする核酸によってコードされるアミノ酸配列であって、該核酸は、配列番号7に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマー、および配列番号8に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーを使用してヒトcDNAサンプルに対するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行うことによって得られる、アミノ酸配列;
(f)配列番号4のアミノ酸1〜1,349;
(g)配列番号4のアミノ酸1〜993;
(h)配列番号4のアミノ酸994〜1,349;
(i)配列番号4のアミノ酸954〜1000;および
(j)配列番号6のアミノ酸1〜141;
からなる群より選択されるアミノ酸配列、または配列番号2または4のアミノ酸配列の生物学的に活性なフラグメント;または配列番号2または4のアミノ酸配列の構成的に活性化された変異体、またはその該生物学的に活性なフラグメントを含み、該方法は、該レセプターを、請求項51に記載のモジュレーターと接触させる工程を包含する、方法。
【請求項55】
前記接触させる工程が、前記モジュレーターを、前記レセプターを含む個体に投与する工程を包含し、ここで、該個体は、心臓病の予防または治療を必要とする、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記心臓病が、鬱血性心不全である、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記心臓病が、肥大型心筋症である、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記肥大型心筋症が、以下:
(a)心筋梗塞後リモデリング;
(b)心臓弁疾患;
(c)持続した心後負荷;
(d)心筋炎;および
(e)家族性肥大型心筋症;
からなる群より選択される障害に由来する、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記心臓病が、先天性心臓欠陥である、請求項55に記載の方法。
【請求項60】
心臓病の予防または治療を必要とする個体において該心臓病を予防するか、または治療する方法であって、該方法は、治療上有効量の請求項51に記載のモジュレーターをRUP40 GPCRと接触させる工程を包含し、該レセプターは、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜1、346;
(b)配列番号2のアミノ酸1〜990;
(c)配列番号2のアミノ酸991〜1,346;
(d)配列番号2のアミノ酸954〜997;
(e)内因性RUP40レセプターをコードする核酸によってコードされるアミノ酸配列であって、該核酸は、配列番号7に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマー、および配列番号8に記載されたヌクレオチド配列を含む特異的プライマーを使用してヒトcDNAサンプルに対するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行うことによって得られる、アミノ酸配列;
(f)配列番号4のアミノ酸1〜1,349;
(g)配列番号4のアミノ酸1〜993;
(h)配列番号4のアミノ酸994〜1,349;
(i)配列番号4のアミノ酸954〜1000;および
(j)配列番号6のアミノ酸1〜141;
からなる群より選択されるアミノ酸配列、または配列番号2または4のアミノ酸配列の生物学的に活性なフラグメント;または配列番号2または4のアミノ酸配列の構成的に活性化された変異体、またはその該生物学的に活性なフラグメントを含む、方法。
【請求項61】
前記心臓病が、鬱血性心不全である、請求項60記載の方法。
【請求項62】
前記心臓病が、肥大型心筋症である、請求項60記載の方法。
【請求項63】
前記肥大型心筋症が、以下:
(a)心筋梗塞後リモデリング;
(b)心臓弁疾患;
(c)持続した心後負荷;
(d)心筋炎;および
(e)家族性肥大型心筋症;
からなる群より選択される障害に由来する、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記心臓病が、先天性心臓欠陥である、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
組成物を調製する方法であって、該方法は、モジュレーターを得る工程、次いで、キャリア、および該モジュレーターを混合する工程を包含し、ここで、該モジュレーターは、請求項51に記載の使用に従う、方法。
【請求項66】
前記モジュレーターが、逆アゴニストまたはアンタゴニストである、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
請求項51に記載のモジュレーターを含むか、請求項51に記載のモジュレーターで実質的に構成されるか、または請求項51に記載のモジュレーターで構成される薬学的または生理学的に受容可能な組成物。
【請求項68】
前記モジュレーターが、逆アゴニストまたはアンタゴニストである、請求項67に記載の薬学的または生理学的に受容可能な組成物。
【請求項69】
心臓病について予防するか、または治療する方法であって、該方法は、該予防または治療を必要とする個体に請求項67に記載の薬学的または生理学的に受容可能な組成物を提供する工程または投与する工程を包含する、方法。
【請求項70】
前記心臓病が、先天性心不全である、請求項69記載の方法。
【請求項71】
前記心臓病が、肥大型心筋症である、請求項69記載の方法。
【請求項72】
前記肥大型心筋症が、以下:
(a)心筋梗塞後リモデリング;
(b)心臓弁疾患;
(c)持続した心後負荷;
(d)心筋炎;および
(e)家族性肥大型心筋症;
からなる群より選択される障害に由来する、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記心臓病が、先天性心臓欠陥である、請求項69に記載の方法。
【請求項74】
心臓病についての予防または治療のための医薬を調製するための請求項51に記載のモジュレーターを使用する方法。
【請求項75】
前記心臓病が、鬱血性心不全である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記心臓病が、肥大型心筋症である、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記肥大型心筋症が、以下:
(a)心筋梗塞後リモデリング;
(b)心臓弁疾患;
(c)持続した心後負荷;
(d)心筋炎;および
(e)家族性肥大型心筋症;
からなる群より選択される障害に由来する、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記心臓病が、先天性心臓欠陥である、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
請求項51に記載の前記モジュレーターが鬱血性心不全または肥大型心筋症の予防または治療に対して効果を有するか否かを同定するために、請求項32に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物を使用する方法であって、該方法は、以下の工程:
(a)該モジュレーターを請求項32記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物に投与するか、または投与しない工程;
(b)該モジュレーターの投与が、以下:
(i)湿潤または乾燥心臓重量の低下;
(ii)湿潤または乾燥心臓重量/体重の比率の低下;
(iii)心筋細胞の断面積の低下;および
(iv)ANF遺伝子の誘導のレベルの低下;
からなる群より選択される効果を有するか否かを決定する工程;
を包含し、ここで、該決定は、該モジュレーターが鬱血性心不全または肥大型心筋症の予防または治療に効果を有することを示す、方法。
【請求項80】
前記モジュレーターが、逆アゴニストまたはアンタゴニストである、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
前記個体が、哺乳動物である、請求項7〜16、21〜25、55〜64、および69〜73のいずれか1項に記載の方法。
【請求項82】
前記哺乳動物が、非ヒト哺乳動物である、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記哺乳動物が、ヒトである、請求項81に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−524382(P2007−524382A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517419(P2006−517419)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/019574
【国際公開番号】WO2005/003786
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(504381423)アリーナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】