説明

思考単位と連結質問を用いる言語教育方法

【課題】学習者の水準に応じて、聞き取り、発話、読み取り、書き込みの言語教育を効果的に学習し得るように、教育過程をインターネットとマルチメディアを用いて提供するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】前記システムは、文章を思考単位に格納し、思考単位に対応する連結質問をテキストデータとして格納し、学習順に従って、格納された思考単位及び連結質問のテキストデータを伝送させる情報提供者装置と、情報提供者装置から出力された思考単位及び連結質問のテキストデータを受信して出力し、入力されたテキストデータを情報提供者装置に伝送する加入者装置とを含み、前記方法は、文章を思考単位と思考単位に対応する連結質問に分けて格納し、加入者の学習段階情報と学習プログラム進行方法を入力し、学習資料を抽出し、抽出された学習資料が加入者のターミナルに出力されるように制御することからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は言語教育システムに係り、より詳しくは学習者の水準に応じて、聞き取り、発話、読み取り、書き込みの言語教育を効果的に学習し得るように、教育過程をインターネットとマルチメディアを用いて提供するシステム及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近来、一般加入者に超高速インターネットサービスが提供されるにつれて、加入者は実時間動映像など多様なコンテンツに接近しやすくなっている。
【0003】
インターネットを介して提供されるサービスは、電子商取引、インターネット教育など多様である。
【0004】
しかし、このようなインターネット教育は従来の学習方法をそのままインターネットに移しておいたものにすぎないから、効果的な学習を提供し難い問題点がある。すなわち、従来のインターネット教育方法は、学習教材をマルチメディア方式に変換してオンラインで学習者に提供するという長所はあるが、学習効果が高められる学習方法によるサービスを提供していない。一方、従来、CD(Compact Disk)又はDVD(Digital Video Disk)にマルチメディア学習資料を格納させて学習者に提供する方法により、学習者が自発的に学習し得る教育方法が用いられている。しかし、このような学習資料の提供方法は学習者に膨大なマルチメディア学習資料を提供することができるが、学習者が学習を効果的に行える方法は提供していない。
【0005】
その一例としては英語教育があるが、英語教育は、聞き取り、発話、読み取り、書き込みなどに分けることができる。したがって、英語教育を効果的に行うためには、前記聞き取り、発話、読み取り、書き込みとも効果的に学習させる必要がある。
【0006】
前記のような従来の英語教育方法は、状況に合う対話場面を動映像で再生して反復学習させるため、大きな学習効果を期待し難い問題点がある。また、従来の方法は単純な文章を全て連結して学習者に出力させるため、各文章を構成している思考単位(一つの意味を構成する単語の集合)が認識できなくなる。したがって、学習者は文章全部を丸のまま暗記する必要があるため、状況に合う文章の具現ができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明は前述した従来技術の諸般問題点を解決するためになされたもので、一つの文章を思考単位に分けて順次提供し、学習者に質問した後、学習者の応答に応じて学習段階を進ませる思考単位及び連結質問を用いる言語教育システムを提供することにその目的がある。
【0008】
本発明のほかの目的は、一つの文章を思考単位に分け、聞き取り、発話、読み取り、書き込みの学習ができるように順次提供し、質問の後、学習者の応答に応じて学習段階を進ませる思考単位及び連結質問を用いる言語教育方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するための本発明の特徴による思考単位及び連結質問を用いる言語教育方法は、言語学習プログラムを加入者の学習水準に応じて、それぞれの文章を語順に従って複数の思考単位と前記思考単位に対応する連結質問に分けて格納する段階と、前記ネットワークを介して接続された加入者のターミナルから加入者の学習段階情報と学習プログラム進行方法を入力してもらう段階と、前記入力された学習段階情報に対応する学習資料を抽出する段階と、前記入力された学習プログラム進行方法に応じて、前記抽出された学習資料が前記加入者のターミナルに出力されるように制御する段階とからなる。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明は、従来の英語教育方法が状況による場面を動映像で再生して反復学習するため、高い学習効果を期待し難い問題点があり、単純な文章を全て連結して学習者に出力させるため、各文章を構成している思考単位を認識できなくなり、学習者が文章全体を丸のまま暗記する必要があって状況による文章の具現ができなくなる問題点を解決したもので、インターネットを介して、聞き取り、発話及び書き込み教育を学習者の能力に合わせて効果的に提供することができる。また、本発明は、各文章を状況に応じて変化させ得るように思考単位と連結質問を提供することができる。また、本発明によると、学習しようとする言語の語順構造を自然に学習することができ、文章生成能力及び文章予測能力を向上させることができる。さらに、本発明によると、マルチメディア学習資料により、オンライン及びオフラインの多様な方法で学習可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例による言語教育システムにおける情報提供者装置の構成を詳細に示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による言語教育システムにおける加入者装置の構成を詳細に示すブロック図である。
【図3】本発明のほかの実施例による言語教育システムにおける情報提供者装置の構成を詳細に示すブロック図である。
【図4】本発明のほかの実施例による言語教育システムにおける加入者装置の構成を詳細に示すブロック図である。
【図5】(a)は図1及び図3に示すマルチメディアデータベースの構造を示す図であり、(b)は図1及び図3に示す学習資料データベースの構造を示す図であり、(c)は図1及び図3に示す会員データベースのマスターファイルの構造を示す図であり、(d)は図1及び図3に示す会員データベースの成績ファイルの構造を示す図である。
【図6】本発明の実施例による思考単位及び連結質問を用いる言語教育システムの動作を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す思考単位データ文章出力段階を基本学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【図8】図6に示す思考単位データ文章出力段階を累積反復学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【図9】図6に示す役割学習制御段階を詳細に示すフローチャートである。
【図10】図9に示す発話学習制御段階の一例(発話学習制御1)を示すフローチャートである。
【図11】図9に示す発話学習制御段階のほかの例(発話学習制御2)を示すフローチャートである。
【図12】図9に示す発話学習制御段階のさらにほかの例(発話学習制御3)を示すフローチャートである。
【図13】図9に示す発話学習制御段階のさらにほかの例(発話学習制御4)を示すフローチャートである。
【図14】図9に示す発話学習制御段階のさらにほかの例(発話学習制御5)を示すフローチャートである。
【図15】図9に示す発話学習制御段階のさらにほかの例(発話学習制御6)を示すフローチャートである。
【図16】図6に示す読み取り学習制御段階を基本学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【図17】図6に示す読み取り学習制御段階を累積反復学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【図18】図6に示す書き取り学習制御段階を基本学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【図19】図6に示す書き取り学習制御段階を累積反復学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図1ないし図19に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】
図1及び図2に示す本発明の一実施例は、情報提供者装置により学習過程が制御される例を示すものである。
【0014】
図1は、本発明の一実施例によるインターネットとマルチメディアを用いる言語教育システムにおける情報提供者装置の構成を詳細に示す図である。同図において、参照符号110は学習資料格納部、120は認識部、130は送信制御部、140は会員管理部、150は受信資料格納部、160はネットワークインターフェース、111は学習資料データベース、113は学習資料抽出制御部、115は思考単位テキストバッファ、116は動映像データバッファ、117は連結質問テキストバッファ、121は第1比較部、122は音声認識部、123は第2比較部、141は会員データベース、142は会員認識部、151は受信テキストバッファ、152は受信オーディオバッファ、153は受信制御部をそれぞれ示す。
【0015】
まず、図面に基づいて学習資料格納部110を詳細に説明する。全ての学習資料は学習資料データベース111に格納される。前記学習資料データベース111は、例えばSQLサーバーから構成することができる。
【0016】
こうして、学習資料データベース111に格納された学習資料は学習資料抽出制御部113の制御により抽出された後、それぞれのコンテンツ別にバッファに格納される。すなわち、学習資料データベース111からの思考単位テキストは思考単位テキストバッファ115に、連結質問テキストは連結質問テキストバッファ117にそれぞれ格納される。
【0017】
本発明において、前記思考単位は文章を構成する一つの意味を構成する単語の集合であると言える。例えば、“I went to Kimpo airport to see my American friend.”という文章は“I went”と“to Kimpo airport”、“to see”、“my America friend”の四つの思考単位に分けられる。ここで、思考単位を順に調べると、前記“I went”という思考単位についで“to Kimpo airport”という思考単位がある。ところが、前記“to Kimpo airport”という思考単位は場所を示す思考単位である。したがって、学習者から“to Kimpo airport”という答えを得るためには、“I went”という思考単位の後に“どこに”という質問をするとよい。このような“どこに”という質問を本発明においては場所を示す思考単位を得るための連結質問という。したがって、前記例においては、三つの連結質問が構成できる。
【0018】
前記実施例においては一つの連結質問に一つの思考単位が連結されるように構成したが、文章生成能力を高めるため、一つの連結質問に多数の思考単位が連結されるように構成してもよい。
【0019】
この際、このように格納するバッファは思考単位の数によってn個を格納する。そして、前記学習資料抽出制御部113は送信制御部130からの制御信号に応じて、抽出される学習資料を選択する。
【0020】
このように学習資料格納部110の思考単位テキストバッファ115と連結質問テキストバッファ117に格納されたデータは送信制御部130に入力される。そして、前記送信制御部130に入力されたデータはネットワークインターフェース160を介してインターネット170に送信される。
【0021】
一方、インターネット170からのデータはネットワークインターフェース160を介して受信制御部153に入力される。すると、受信制御部153は、受信されたデータが会員情報を示す場合には会員認識部142に出力し、オーディオデータである場合には受信オーディオバッファ152、テキストデータである場合には受信テキストバッファ151に出力する。
【0022】
会員認識部142は、会員データベース141に格納された会員情報と受信制御部153からの会員情報を比較して会員を認識する。
【0023】
そして、認識部120の第1比較部121は思考単位テキストバッファ115と受信テキストバッファ151のテキストを比較し、加入者の書き取りが正確であるかを判断して送信制御部130に出力する。同様に、認識部120の第2比較部123は思考単位テキストバッファ115からの思考単位テキストと音声認識部122からの認識されたテキストを比較し、加入者の発音が正確であるかを判断して送信制御部130に出力する。
【0024】
図2は本発明の一実施例によるインターネットとマルチメディアを用いる言語教育システムにおいて、加入者装置の構成を詳細に示す図である。同図において、参照符号210はネットワークインターフェース、220は受信制御部、230は送信制御部、240は学習資料格納バッファ、250は出力制御部、260はビデオカード、270はサウンドカード、280はマイク、241は思考単位テキストバッファ、242は音声変換部、243は連結質問テキストバッファ、244は動映像データバッファをそれぞれ示す。
【0025】
情報提供者装置からのデータはネットワークインターフェース210を介して受信制御部220に受信される。すると、受信制御部220は受信されたデータをそれぞれ区分し、思考単位テキストデータは思考単位テキストバッファ241に、連結質問テキストデータは連結質問テキストバッファ243にそれぞれ格納する。
【0026】
このように、思考単位テキストバッファ241と連結質問テキストバッファ243に格納されたテキストデータは出力制御部250の制御によりビデオカード260を介してモニタに出力される。一方、音声変換部242により変換された思考単位又は連結質問オーディオデータは、出力制御部250の制御によりサウンドカード270を介してスピーカに出力される。
【0027】
一方、加入者からの音声信号はマイク280を介してサウンドカード270に入力される。そして、このようにサウンドカード270に入力された音声信号はオーディオデータに変換された後、送信制御部230の制御により送信される。このように送信されたオーディオデータはインターネットを介して前記情報提供者装置に受信される。
【0028】
図1及び図2に示す実施例においては、インターネットを介して情報提供者装置と加入者装置との間で学習資料を伝送することを例として説明したが、情報提供者装置から提供される学習資料を移動式格納装置(例えば、CD、DVDなど)に格納して加入者装置に一括的に提供した後、実行してもよい。この際、前記加入者装置は移動式格納装置を駆動し得る、例えば個人用コンピュータで構成することができる。同様に、学習者は加入装置を介して情報提供者装置から学習資料を一括的にダウンロードしてから実行し学習を行うことができる。したがって、本発明の実施例による言語教育システムはオンライン及びオフラインで教育することができる。
【0029】
図3及び図4に示す本発明のほかの実施例は加入者装置により学習過程が制御される例を示すものである。
【0030】
まず、図3は本発明のほかの実施例によるインターネットとマルチメディアを用いる言語教育システムにおける情報提供者装置を構成を詳細に示す図である。同図において、参照符号310は学習資料格納部、320は送信制御部、330は会員管理部、340は受信制御部、360はネットワークインターフェース、370はインターネット、311は学習資料抽出制御部、312は学習資料データベース、313は思考単位テキストバッファ、314は連結質問テキストバッファ、315は動映像データバッファ、331は会員データベース、332は会員認識部をそれぞれ示す。
【0031】
図面に基づいて学習資料格納部310を詳細に説明する。全ての学習資料は学習資料データベース312に格納される。前記学習資料データベース312は、例えばSQLサーバーで構成することができる。
【0032】
このように、学習資料データベース312に格納された学習資料は学習資料抽出制御部311の制御により抽出された後、それぞれのコンテンツ別に格納される。すなわち、学習資料データベース312からの思考単位テキストは思考単位テキストバッファ313に、連結質問テキストは連結質問テキストバッファ314にそれぞれ格納される。
【0033】
この際、このように格納されるバッファは思考単位の数によってn個を格納する。そして、前記学習資料抽出制御部311は、送信制御部320からの制御信号に応じて、抽出される学習資料を選択する。
【0034】
このように学習資料格納部310の思考単位テキストバッファ313と連結質問テキストバッファ314に格納されたデータは送信制御部320に入力される。そして、前記送信制御部320に入力されたデータはネットワークインターフェース360を介してインターネット370に送信される。
【0035】
一方、インターネット370からのデータはネットワークインターフェース360を介して受信制御部340に入力される。すると、受信制御部340は、受信されたデータが会員情報を示す場合には会員認識部332に出力する。会員認識部332は、会員データベース331に格納された会員情報と受信制御部340からの会員情報を比較して会員を認識する。
【0036】
図4は本発明のさらにほかの実施例によるインターネットとマルチメディアを用いる言語教育システムにおける加入者装置の構成を詳細に示す図である。同図において、参照符号410はネットワークインターフェース、420は送受信制御部、430は学習資料格納バッファ、440は認識部、450は出力制御部、460はビデオカード、470は入力部、471はテキストバッファ、472はキーボード、473はオーディオバッファ、474はサウンドカード、475はマイクをそれぞれ示す。
【0037】
情報提供者装置からのデータはネットワークインターフェース410を介して送受信制御部420に受信される。すると、送受信制御部420は受信されたデータをそれぞれ区分し、思考単位テキストデータは思考単位テキストバッファ431に、連結質問テキストデータは連結質問テキストバッファ433にそれぞれ格納する。
【0038】
このように思考単位テキストバッファ431と連結質問テキストバッファ433に格納されたテキストデータは出力制御部450の制御により、ビデオカード460を介してモニタに出力される。一方、音声変換部432により変換された思考単位又は連結質問オーディオデータは出力制御部450の制御によりサウンドカード474を介してスピーカに出力される。
【0039】
そして、キーボード472に入力されたテキストデータはテキストバッファ471に入力され、マイク475とサウンドカード474を介して入力されたオーディオデータはオーディオバッファ473にそれぞれ格納される。
【0040】
一方、認識部440の第3比較部441は、思考単位テキストバッファ431とテキストバッファ471のテキストを比較し加入者の書き取りが正確であるかを判断して出力制御部450に出力する。同様に、認識部440のテキスト比較部443は思考単位テキストバッファ431と音声認識部442からの認識されたテキストを比較し、加入者の発音が正確であるかを判断して出力制御部450に出力する。
【0041】
図3及び図4に示す実施例においては、インターネットを介して情報提供者装置と加入者装置との間で学習資料を伝送することを例として説明したが、情報提供者装置から提供される学習資料を移動式格納装置(例えば、CD、DVDなど)に格納して加入者装置に一括的に提供した後、実行してもよい。この際、前記加入者装置は移動式格納装置を駆動し得る、例えば個人用コンピュータで構成することができる。同様に、学習者は加入装置を介して情報提供者装置から学習資料を一括的にダウンロードしてから実行し学習を行うことができる。したがって、本発明の実施例による言語教育システムはオンライン及びオフラインで教育することができる。
【0042】
図5aないし図5dは図1及び図3に示す学習資料データベースと会員データベースの構造を詳細に示す図である。
【0043】
ここで、図5aはマルチメディアデータベース、図5bは学習資料データベース、図5cは会員データベースのマスターファイル、図5dは会員データベースの成績ファイルをそれぞれ示す。
【0044】
まず、前記マルチメディアデータベース(図5a)は、学習資料コード、動映像データ、及び学習進行手順プログラムフィールドで構成される。そして、前記学習資料データベース(図5b)は、図示のように、学習資料コード、俳優コード、キャプションコード、思考単位テキスト、思考単位翻訳テキスト、及び連結質問テキストフィールドから構成される。前記思考単位テキストと連結質問テキストフィールドは一つのセットで、思考単位の数に相当する、例えばn個のセットで構成される。前記それぞれのセットを本発明では連結質問セットと定義する。そして、前記思考単位翻訳テキストは対応思考単位テキストの翻訳データが格納されるフィールドである。前記連結質問セットのn番目セットはつぎの質問がないので、連結質問テキストフィールドを含まないように構成される。
【0045】
また、会員データベースのマスターファイル(図5c)は、会員コード、氏名、住所、秘密番号、現在学習資料コード、現在キャプションコード、学習水準、及び学習結果フィールドから構成される。ここで、前記現在学習資料コードフィールドには、会員が学習している学習資料コードが格納される。そして、前記現在キャプションコードは学習者が最終に学習した台詞のキャプションコードが格納される。
【0046】
最終に、会員データベースの成績ファイル(図5d)は、会員コード、学習資料コード、基本学習点数、発話点数、及び書き取り点数から構成される。このような会員データベースには、各会員の学習資料別に基本学習点数、発話点数、及び書き取り点数が記録される。前期会員データベースの成績ファイルと会員データベースのマスターファイルは会員コードに1対多で対応される。
【0047】
図6は本発明の実施例による思考単位及び連結質問を用いる言語教育システムの動作を示すフローチャートである。
【0048】
このような動作の制御は、図1に示す送信制御部130、又は図2に示す出力制御部250により制御される。前記送信制御部130又は出力制御部250は該当学習資料に対応され、学習資料データベース111に格納された学習進行手順プログラムに基づいて学習を制御する。ここでは、説明を容易にするため、出力制御部250に前記学習進行手順プログラムが設置され実行されるものと説明する。
【0049】
まず、出力制御部250は学習者が感想モードを選択したかを判断する(S110)。この際、学習者が感想モードを選択した場合、出力制御部250は動映像データバッファ244から動映像データを抽出し動映像データをプレイさせる(S120)。こうして、学習者は学習に関連した動映像(例えば、映画又は講義)を視聴することができる。
【0050】
ついで、出力制御部250は学習者が聞き取り学習モードを選択したかを判断する(S130)。聞き取り学習モードは、学習者が動映像を感想しながら、特定の台詞部分の文章を思考単位別に分けて聞き取るか、全文章を繰り返して聴取しながら学習できるようにする。学習者が聞き取り学習モードを選択すると、出力制御部250は該当学習文章を思考単位別に順次出力させる。
【0051】
一方、学習者が発話学習モードを選択すると(S150)、出力制御部250は役割学習ができるようにする。すなわち、発話学習モードは動映像の俳優のなかで一人を選択してその俳優の台詞を言わせることにより学習できるようにする。したがって、学習者が発話学習モードを選択すると、出力制御部250は役割学習制御を開始する(S160)。
【0052】
ついで、学習者が読み取り学習モードを選択すると(S170)、出力制御部250は読み取り学習ができるように制御する。このような読み取り学習モードは、動映像の位置に対応する文章を思考単位別に出力させ、学習者が発音するようにして、読み取り学習ができるようにする。前記読み取り学習モードにおいて、学習者は文章を構成する思考単位と連結質問を用いて学習することができるので、言語活用能力を高めることができる。
【0053】
最後に、学習者が書き込み学習モードを選択すると(S190)、出力制御部250は学習者が書き取り学習できるようにする。したがって、書き込み学習モードは動映像のなかで対応文章を学習者がキーボードで入力させるか、単語を選択的に入力して書き込み学習できるようにする。このような書き込み学習モードは文章を構成する思考単位又は全文章に対して書き込み学習できるようにする。
【0054】
図7は図6に示す思考単位データ文章出力段階を基本学習式で出力する例を詳細に示すフローチャートである。
【0055】
同図に示すように、基本学習方法によると、送信制御部130又は320は現在思考単位テキストを伝送し(S310)、それに対応する現在思考単位テキスト及び音声出力命令を伝送させる(S320)。
【0056】
すなわち、現在思考単位の値がiである場合、送信制御部は第i思考単位テキストを出力させる。
【0057】
図8は図6に示す思考単位データ文章出力段階を累積反復学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【0058】
同図に示すように、累積反復学習式によると、送信制御部130又は320は最初思考単位から現在思考単位までのテキストデータを結合する(S330)。ついで、送信制御部は前記のように結合されたテキストデータを伝送させた後(S340)、結合された思考単位テキスト及び音声出力命令を伝送させる(S350)。したがって、現在思考単位が1ずつ増加する都度、加入者は1ずつ累積された思考単位のテキストデータを受信することになる。
【0059】
図9は図6に示す役割学習制御段階を詳細に示すフローチャートである。
【0060】
まず、発話学習モードが始まると、出力制御部450は、学習者が動映像で役割可能な俳優を選択するようにする(S412)。この際、学習者が選択した俳優の情報は図5bに示す俳優コードに対応する。前記学習者の役割は学習を進む途中で換えることができる。
【0061】
このように、学習者の俳優役割が選択されると、出力制御部は動映像データバッファ434から動映像データを抽出してビデオカード460及びサウンドカード474を介してプレイさせる(S414)。この際、前記プレイされる動映像データの俳優の台詞の文章は図5bに示すようなキャプションコードと対応してビデオカードを介してテキストとして出力される。前記出力されるテキストは図5bに示す第1思考単位テキストないし第n思考単位テキストが結合されて一つの文章として出力されるようにする。
【0062】
このように学習が進むうちに、出力制御部は出力すべき俳優の台詞が学習者の役割として指定された俳優の台詞に相当するかを判断する(S416)。この際、学習者が選択した俳優の台詞に相当する場合は、動映像データの音声データがサウンドカードを介して出力されないように中止させるとともに、動映像のプレイを暫く止める(S418〜S420)。
【0063】
ついで、出力制御部は、前記役割者の台詞に対し、学習者が発話学習できるように発話学習制御を開始する(S422)。本発明の実施例においては、前記発話学習制御は六つの例を挙げて説明する(図10ないし図15)。前記発話学習制御が終わると、出力制御部は学習者の選択によって役割学習(発話学習)を続けるか、役割学習を終了する(S424)。
【0064】
図10は図9に示す発話学習制御段階S422の一例(発話学習制御1)を示すフローチャートである。ここで、学習者は発話学習の開始部に相当する模倣話し学習を行うことができる。
【0065】
まず、出力制御部は、学習者に現在思考単位テキスト(例えば、“I went”)を出力する(S42)。前記現在思考単位テキストの出力は音声又はテキストとして出力される。そして、出力制御部は学習者の音声を認識し(S434)、学習者が正しく模倣話しを行ったかを判断する。この際、出力制御部は学習者の音声が正しく認識されていない場合は、数回にわたって(例えば、3回)入力し改めるようにする。
【0066】
ついで、出力制御部は、前記出力された現在思考単位の翻訳テキストと連結質問(例えば、“私は行った(どこに)”)を出力する(S436)。そして、出力制御部は学習者の音声を認識し(S438)、正しく模倣話しを行ったかを判断する。こうして、現在思考単位のテキストと翻訳テキスト及び連結質問が出力される。
【0067】
前記のように、現在思考単位の翻訳テキストと連結質問の出力が行われると、出力制御部は現在思考単位を増加させた後(S440)、前記段階S432から繰り返して行う。前記現在思考単位を増加させる段階S440で、思考単位が全て出力された場合、出力制御部は発話学習制御をリターンさせる。
【0068】
図11は図9に示す発話学習制御段階S442のほかの例(発話学習制御2)を示すフローチャートである。ここで、役割者の台詞に含まれた思考単位の翻訳テキストを音声出力すると、学習者は出力された翻訳テキストに対応する思考単位を話すようにする学習方法を例として説明する。この際、学習者には連結質問が出力されない。
【0069】
まず、出力制御部は学習者に現在思考単位の翻訳テキスト(例えば、“私は行った”)を音声出力する(S452)。そして、学習者から音声を入力して認識し(S454)、適合するかを判断する(S456)。この際、出力制御部は学習者の音声認識結果と現在思考単位テキスト(例えば、“I went”)を比較する。したがって、学習者は母国語質問(思考単位翻訳テキスト)に対して外国語応答(思考単位テキスト)を行い、発話学習が行えることになる。
【0070】
ついで、出力制御部は現在思考単位を増加させ(S458)、役割者の台詞を構成している思考単位に対する発話学習を進ませる。
【0071】
図12は図9に示す発話制御段階S422のさらにほかの例(発話学習制御3)を示すフローチャートである。これは、図11の発話学習を累積反復式で進ませる場合を例として示すものである。
【0072】
まず、出力制御部は、現在思考単位の翻訳テキスト(例えば、“私は行った”)を出力する(S461)。そして、出力制御部は学習者の音声を認識する(S462)。この際、出力制御部は、認識された学習者の音声と現在思考単位テキスト(例えば、“I went”)を比較する。
【0073】
ついで、出力制御部は現在思考単位を増加させ(S463)、現在思考単位テキストがないと、発話学習制御をリターンさせる。仮に、現在思考単位テキストがあると、出力制御部は現在思考単位翻訳テキスト(例えば、“キンポ空港に”)を出力させる(S465)。そして、出力制御部は学習者の音声を認識する(S466)。この際、出力制御部は、認識された学習者の音声と現在思考単位テキスト(例えば、“to Kimpo airport”)を比較する。
【0074】
続いて、出力制御部は、現在まで出力された思考単位翻訳テキストの累積(例えば、“私は行ったキンポ空港に”)を出力させる(S467)。そして、出力制御部は学習者の音声を認識する(S468)。この際、出力制御部は、認識された学習者の音声と現在思考単位テキストの累積(例えば、“I went to Kimpo airport”)を比較する。前記学習者の音声認識段階S468を行った後、出力制御部は現在思考単位増加段階S463から繰り返して行う。
【0075】
図13は図9に示す発話し学習制御段階S422のさらにほかの例(発話学習制御4)を示すフローチャートである。これは、連結質問に対する思考単位発話学習を例として示すものである。
【0076】
まず、出力制御部は、現在思考単位翻訳テキスト(例えば、“私は行った”)を出力させる(S471)。そして、出力制御部は学習者の音声を認識する(S472)。この際、出力制御部は学習者の音声認識結果と現在思考単位テキスト(例えば、“I went”)を比較する。ついで、出力制御部は現在思考単位の連結質問(例えば、“どこに”)を出力させる(S473)。
【0077】
このように連結質問が出力されると、出力制御部は現在思考単位を増加させ(S474)、思考単位の出力が終わったかを判断する(S475)。この際、発話学習の思考単位の出力が終わったら、出力制御部は発話学習制御をリターンさせる。仮に、発話学習の思考単位の出力が終わっていないと、出力制御部は学習者の音声を認識する(S476)。この際、出力制御部は学習者の音声認識結果と現在思考単位テキスト(例えば、“to Kimpo airport”)を比較する。そして、出力制御部は、前記現在思考単位の連結質問出力段階S473から繰り返して行う。
【0078】
図14は図9に示す発話学習制御段階S422のさらにほかの例(発話学習制御5)を示すフローチャートである。これは、図13の発話学習の連結質問の出力を累積反復式で進ませる場合を例として示すものである。
【0079】
まず、出力制御部は現在思考単位の翻訳テキスト(例えば、“私は行った”)を出力させる(S481)。そして、出力制御部は学習者の音声を認識する(S482)。この際、出力制御部は、学習者の音声認識結果と現在思考単位テキスト(例えば、“I went”)を比較する。ついで、出力制御部は現在思考単位の連結質問(例えば、“どこに”)を出力させる(S483)。
【0080】
このように、連結質問が出力されると、出力制御部は現在思考単位を増加させ(S484)、思考単位の出力が終わったかを判断する(S485)。この際、発話学習の思考単位の出力が終わったら、出力制御部は発話学習制御をリターンさせる。仮に、発話学習の思考単位の出力が終わっていないと、出力制御部は学習者の音声を認識する(S486)。この際、出力制御部は学習者の音声認識結果と現在思考単位テキスト(例えば、“to Kimpo airport”)を比較する。
【0081】
続いて、出力制御部、連結質問テキストの累積(例えば、“私は行った(どこに)”)を出力させる(S487)。そして、出力制御部は学習者の音声を認識する(S488)。この際、出力制御部は、学習者の音声認識結果と現在思考単位テキスト(例えば、“I went to Kimpo airport”)を比較する。ついで、出力制御部は、前記現在思考単位の連結質問出力段階S483から繰り返して行う。
【0082】
図15は図9に示す発話学習制御段階S422のさらにほかの例(発話学習制御6)を示すフローチャートである。ここでは、学習者の音声を入力し、入力された音声が役割者の台詞(文章)に相当するかを判断するようにする発話学習方法を例として説明する。すなわち、学習者は役割者の台詞の文章を音声入力しなければならない。
【0083】
まず、出力制御部は学習者から役割者の台詞を音声で入力してもらう(S491)。そして、入力された音声を認識し(S492)、役割者の台詞と比較する(S493)。前記比較は学習者の音声認識結果と役割者の台詞を構成している思考単位を全て結合したテキストを比較してなる。
【0084】
前記比較において、適合すると判断された場合、出力制御部は役割学習を続けて行えるようにリターンし、適合しないと判断される場合は、学習者から音声を再度入力してもらうように制御する(S494)。
【0085】
図16は図6に示す読み取り学習制御段階を基本学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【0086】
同図に示すように、基本学習方法による発話学習が開始されると、送信制御部130又は320はまず現在思考単位のテキストデータを出力させる(S510)。
【0087】
ついで、送信制御部130又は320は現在思考単位のデータをテキストとして出力するように命令を伝送させた後(S520)、加入者からオーディオデータを受信する(S530)。前記加入者からのオーディオデータは加入者が発音したオーディオ情報が含まれている。
【0088】
すると、送信制御部は、前記出力された現在思考単位のオーディオと加入者から受信されたオーディオデータを音声認識し(S540)、現在思考単位テキストと比較し(S550)、適合した発音であるかを判断する(S560)。すなわち、この場合には、受信されたオーディオデータの特徴を抽出(Feature Extraction)して、音声認識(Speech Recognition)することになる。したがって、音声認識が正しく行われていなかった場合には、誤発音と判断する。
【0089】
前記加入者からのオーディオデータが誤発音によるものと判断された場合、送信制御部は、例えば“改めてしなさい”という音声メッセージを出力させた後(S570)、前記現在思考単位のオーディオデータを出力させる段階を再度行う(S520)。
【0090】
図17は図6に示す読み取り学習制御段階を累積反復学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【0091】
同図に示すように、累積反復式学習方法による発話学習が開始されると、送信制御部130又は320は最初思考単位から現在思考単位までテキストデータを結合させる(S610)。
【0092】
ついで、送信制御部は、前記のように結合された思考単位テキストデータを伝送させた後(S620)、結合された思考単位データがテキストとして出力されるように命令する(S630)。そして、送信制御部は加入者からオーディオデータを受信する(S640)。前記加入者からのオーディオデータは加入者が発音したオーディオ情報が含まれている。
【0093】
続いて、送信制御部は、加入者から受信されたオーディオデータを音声認識しテキストと比較し(S660)、適合した発音であるかを判断する(S670)。すなわち、この場合には、受信されたオーディオデータの特徴を抽出(Feature Extraction)して、音声認識(Speech Recognition)することになる。したがって、音声認識が正しく行われていなかった場合には、誤発音と判断する。
【0094】
前記加入者からのオーディオデータが誤発音によるものと判断された場合、送信制御部は、例えば“改めてしなさい”という音声メッセージを出力させた後(S680)、前記結合された思考単位のオーディオデータを出力させる段階を再度行う(S630)。
【0095】
図17に示す実施例においては、出力された思考単位の音声出力に従って発話学習を進ませるようにしているが、思考単位の音声を出力させなく、思考単位のテキストのみを表示させた後、テキストを読み取るようにして読み取り学習を進ませることができる。このような読み取り学習を進ませる場合には、まず、段階S610で学習させようとするテキストを全て結合させた後(S610)、思考単位テキストを伝送させる(S620)。
【0096】
ついで、送信制御部は、思考単位の音声出力が行われないように、段階S630を行わなく、加入者からオーディオデータを受信する(S640)。このように、加入者からオーディオデータが受信されると、音声認識した後(S650)、伝送された思考単位テキストと比較し、読み取りが適合するかを判断する(S670)。
【0097】
図18は図6に示す書き取り学習制御段階を基本学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【0098】
同図に示すように、基本学習方法による書き取り学習が始まると、送信制御部は現在思考単位のテキストデータを伝送させる(S710)。そして、現在思考単位を音声出力するように命令する(S720)。
【0099】
ついで、送信制御部は、加入者からテキストデータを受信した後(S730)、現在思考単位のテキストデータと前記加入者からのテキストデータを比較する(S740)。この際、送信制御部は、前記テキストの比較結果が一致する場合は、加入者が書き取りを正しく行ったと判断し、一致していない場合は、書き取りを誤ったと判断する(S570)。
【0100】
前記判断において、書き取りを誤って行ったと判断された場合、送信制御部は、例えば、“改めて入力しなさい”というメッセージを出力させた後(S670)、前記現在思考単位の音声を出力させる段階を再度行う(S720)。
【0101】
仮に、前記加入者が書き取りを正しく行ったと判断された場合、送信制御部は、加入者が確認できるように、現在思考単位のテキストデータを出力するように命令する(S770)。
【0102】
図19は図6に示す書き取り学習制御段階を累積反復学習式で出力させる例を詳細に示すフローチャートである。
【0103】
同図に示すように、累積反復学習式による書き取り学習が開始されると、送信制御部は最初思考単位から現在思考単位までのテキストデータを結合させる(S810)。
【0104】
ついで、送信制御部は、前記結合された思考単位オーディオデータを伝送させ(S820)、結合された思考単位が音声出力されるように命令する(S830)。そして、加入者からテキストデータを受信する(S840)。また、送信制御部は、前記結合された現在思考単位のテキストデータと加入者からのテキストデータを比較し(S850)、書き取りを正しく行ったかを判断する(S860)。すなわち、送信制御部は、前記テキストの比較結果が一致する場合には加入者が書き取りを正しく行ったと判断し、一致していない場合には書き取りを誤って行ったと判断する。
【0105】
前記判断において、書き取りを誤って行ったと判断された場合、送信制御部は、例えば、“改めて入力しなさい”というメッセージを出力させた後(S870)、前記結合された思考単位の音声を出力させる段階を再度行う(S830)。
【0106】
仮に、前記加入者が書き取りを正しく行ったと判断された場合、送信制御部は加入者が確認できるように結合された思考単位のテキストデータを出力させる(S880)。
【0107】
前記実施例においては、本発明を英語学習を進ませる場合を例として説明したが、文章を思考単位に分けることができれば、言語に関係なく全て適用できる。また、前記実施例においては、加入者に思考単位と連結質問をした後、加入者からオーディオ又はテキストデータを受信して適合するかを判断するように攻勢したが、加入者に多数の絵又はテキストを提供した後、選択するようにして、適合するかを判断するように構成してもよい。すなわち、この場合には、一つの連結質問に適した多数の思考単位と適しない多数の思考単位を絵又はテキストとして加入者に提供した後、加入者お洗濯が適合した思考単位に含まれているかを判断するとよい。この際、絵である場合は、絵とテキストを対応させて判断するとよい。
【0108】
一方、前記では学習資料を実時間でインターネットを介して伝送させながら学習を進ませるものを例として説明したが、学習者が選択した学習資料を全て学習者のターミナルに伝送させた後、学習者のターミナル(加入者装置)で進むようにしてもよい。さらに、このような学習方法は、情報提供者装置から提供される学習資料データベースの学習資料をCD、DVD、テープのような記録媒体に格納させた後、学習者(加入者)に提供し、学習者のコンピュータで実行されるようにすることができる。また、前記本発明の実施例においては、学習者の学習効果を高めるため学習者の音声を認識するように構成したが、音声認識エンジンが備えられていない場合には、学習させようとする文章を思考単位と連結質問に基づいて音声を出力させるようにしてもよい。したがって、本発明の実施例による思考単位及び連結質問を用いる言語教育はオンラインとオフラインのいずれでも可能である。
【0109】
このように、本発明が属する技術分野の当業者は、本発明がその技術的思想あるいは必須の特徴を変更しなくほかの具体的な形態に実施できることが理解できるであろう。したがって、前述した実施例は全ての面で例示的なもので、限定的なものではないと理解すべきである。本発明の範囲は前記詳細な説明よりは特許請求範囲により決められ、特許請求範囲の意味及び範囲と等価概念から導出される全ての変更及び修正形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0110】
110 学習資料格納部
111 学習資料データベース
113 学習資料抽出制御部
115 思考単位テキストバッファ
116 動映像データバッファ
117 連結質問テキストバッファ
120 認識部
121 第1比較部
122 音声認識部
130 送信制御部
140 会員管理部
141 会員データベース
142 会員認識部
151 受信テキストバッファ
152 受信オーディオバッファ
153 受信制御部
160 ネットワークインターフェース
170 インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して学習提供サーバから加入者のターミナルを介して言語学習プログラムを提供する方法において、
それぞれの文章に対して各文章を構成する一つの意味を構成する単語の集合を思考単位とし、各思考単位で次の思考単位を導出するための質問を連結質問とし、
言語学習プログラムを加入者の学習水準に応じて、それぞれの文章を語順に従って複数の思考単位と前記思考単位に対応する連結質問に分けて格納する段階と、
前記ネットワークを介して接続された加入者のターミナルから加入者の学習段階情報と学習プログラム進行方法を入力してもらう段階と、
前記入力された学習段階情報に対応する学習資料を抽出する段階と、
前記入力された学習プログラム進行方法に応じて、前記抽出された学習資料が前記加入者のターミナルに出力されるように制御する段階とからなることを特徴とする思考単位及び連結質問を用いる言語教育方法。
【請求項2】
前記学習プログラム進行方法を入力してもらう段階は、
基本進行にするか累積反復式進行にするかを選択する第1進行方法選択段階と、
聞き取りを行うか、発話を行うか、書き込みを行うか、又は読み取りを行うかを選択する第2進行方法選択段階とを含むことを特徴とする請求項1記載の思考単位及び連結質問を用いる言語教育方法。
【請求項3】
前記加入者のターミナルに出力されるように制御する段階は、
学習プログラム進行方法を入力してもらう段階で、基本進行に選択された場合には、抽出された学習資料を語順に従って思考単位の順序を一つずつ増加させながら出力させる段階と、
前記出力させる段階で、出力された思考単位に対応する連結質問を出力する段階とを含むことを特徴とする請求項1記載の思考単位及び連結質問を用いる言語教育方法。
【請求項4】
前記加入者のターミナルに出力されるように制御する段階は、
学習プログラム進行方法を入力してもらう段階で、基本進行に選択された場合は、思考単位の現在位置を一つずつ増加させながら最初思考単位から現在位置の思考単位までテキストを結合させて出力する段階と、
前記出力する段階で出力された現在位置の思考単位に対応する連結質問を出力する段階とを含むことを特徴とする請求項1記載の思考単位及び連結質問を用いる言語教育方法。
【請求項5】
前記加入者のターミナルに出力される制御する段階は、学習プログラム進行方法を入力してもらう段階で聞き取りに選択された場合、思考単位テキストと前記テキストに対応する音声が出力されるように制御する段階を含むことを特徴とする請求項1記載の思考単位及び連結質問を用いる言語教育方法。
【請求項6】
前記加入者のターミナルに出力されるように制御する段階は、
学習プログラム進行方法を入力してもらう段階で発話に選択された場合は、思考単位のテキストに対応する音声が出力されるように制御する段階と、
加入者のターミナルからオーディオデータを受信し、音声を認識する段階と、
認識された音声から発音が適合するかを判断する段階と、
発音が適合しないと判断された場合は、前記音声が出力されるように制御する段階から再度行うように制御する段階とを含むことを特徴とする請求項1記載の思考単位及び連結質問を用いる言語教育方法。
【請求項7】
前記加入者のターミナルに出力されるように制御する段階は、
学習プログラム進行方法を入力してもらう段階で書き込みに選択された場合は、思考単位のテキストに対応する音声が出力されるように制御する段階と、
加入者のターミナルからテキストデータを受信し、思考単位のテキストと比較する段階と、
前記比較結果によって、書き込みが適合するかを判断する段階と、
書き込みが適合しないと判断された場合、前記音声が出力されるように制御する段階から再度行うように制御する段階とを含むことを特徴とする請求項1記載の思考単位及び連結質問を用いる言語教育方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−163266(P2009−163266A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−102219(P2009−102219)
【出願日】平成21年4月20日(2009.4.20)
【分割の表示】特願2002−358354(P2002−358354)の分割
【原出願日】平成14年12月10日(2002.12.10)
【出願人】(502447099)ジーエヌビー カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】