説明

情報処理端末及び画面切替制御方法

【課題】複数OS上で動作するアプリケーションプログラム間で呼び出しが発生した場合に表示画面をスムーズに切り替えること。
【解決手段】この情報処理端末1Aは、複数OS上で複数APが動作可能に構成され、それぞれのOS上でのAPの動作結果を出力画面に出力する情報処理端末であって、第1OS301上での第1AP402の実行状態、及び第2OS302上での第2AP407の実行状態を管理するAP管理部401,406と、連携AP切替通知部403から通知された第1AP402からの第2AP407の起動要求に応じて、第1OS301から第2OS302に出力画面を切り替える画面切替要求部408と、起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで画面切替要求部408に対してOSの切り替えを指示する画面切替管理部409と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理端末及び画面切替制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯電話端末、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、サーバ装置等の情報処理端末において複数のオペレーティングシステム(以下、OSともいう)を動作させる仮想化技術が開発されている。例えば、下記特許文献1には、複数のOSとそれらのOSの表示を切り替える表示切替処理部と、OSの切り替えに応じてカラーパレットやカラーモード等の表示環境を変更する表示環境変更処理部とを有するナビゲーション装置等の表示装置が開示されている。また、下記特許文献2には、複数のOSを動作させる計算機システムにおいて、割り込み要因毎に起動するOSを記憶するテーブルを参照し、割り込み要因に応じたOSに切り替えるように動作するための構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−92622号公報
【特許文献2】特開2000−330806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の仮想化技術では、複数のOS上でそれぞれ動作するアプリケーションプログラム(以下、APともいう)間で相互に呼び出しが発生する際に、ディスプレイ等の表示装置における表示画面の切り替えがスムーズでない傾向にあった。例えば、アプリケーションプログラムの呼び出しに応じてOSの表示が切り替えられた際に、未だアプリケーションプログラムが起動中の状態にある場合があり、呼び出し先のアプリケーションの起動に伴って画面のちらつきが発生することがあった。
【0005】
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、複数OS上で動作するアプリケーションプログラム間で呼び出しが発生した場合に表示画面をスムーズに切り替えることが可能な情報処理端末及び画面切替制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の情報処理端末は、複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成され、それぞれのオペレーティングシステム上でのアプリケーションプログラムの動作結果を出力画面に出力する情報処理端末であって、第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理手段と、アプリケーション管理手段から通知された第1のアプリケーションプログラムからの第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、第1のオペレーティングシステムから第2のオペレーティングシステムに切り替えて、動作結果を出力画面に出力する画面切替要求手段と、起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで画面切替要求手段に対してオペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理手段と、を備える。
【0007】
或いは、本発明の画面切替制御方法は、複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成された情報処理端末において、それぞれのオペレーティングシステム上でのアプリケーションプログラムの動作結果を出力する出力画面を切り替える方法であって、情報処理端末のアプリケーション管理手段が、第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理ステップと、情報処理端末の画面切替要求手段が、アプリケーション管理手段から通知された第1のアプリケーションプログラムからの第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、第1のオペレーティングシステムから第2のオペレーティングシステムに切り替えて、動作結果を出力画面に出力する画面切替要求ステップと、情報処理端末の画面切替管理手段が、起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで画面切替要求手段に対してオペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理ステップと、を備える。
【0008】
このような情報処理端末及び画面切替制御方法によれば、アプリケーション管理手段によって、第1のOS上での第1のAPの実行状態及び第2のOS上での第2のAPの実行状態が管理され、画面切替要求手段によって、第1のAPからの第2のAPの起動要求に応じて、表示画面での表示対象のOSが第1のOSから第2のOSに切り替えられる。そして、表示画面の切り替えは、画面切替管理手段から画面切替要求手段に対する起動要求の発生を基にしたタイミングでの切り替えの指示によって実行される。これにより、AP間の起動要求からの適切なタイミングで表示対象のOSが切り替えられるので、複数OS上で動作するAP間で呼び出しが発生した場合にAPの起動状態に同期させたスムーズな表示画面の切り替えが実現される。
【0009】
画面切替管理手段は、アプリケーション管理手段から第2のアプリケーションプログラムの起動完了が通知されたタイミングで、切り替えを指示する、ことが好ましい。かかる画面切替管理手段を備えれば、呼び出し先のAPが起動されたタイミングで表示対象のOSが切り替えられるので、表示画面のちらつきを防止することができる。
【0010】
また、アプリケーション管理手段は、第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態を管理する第1のアプリケーション管理手段と、第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理する第2のアプリケーション管理手段と、第1のアプリケーション管理手段からの起動要求に応じて、第2のアプリケーション管理手段に対して第2のアプリケーションプログラムの起動を要求するアプリケーション連携手段と、を有する、ことも好ましい。かかる構成を採れば、第1のOS上で動作する第1のAPからの起動要求を、第2のOS上で動作する第2のAPに対して伝達することができるとともに、その起動要求を画面切替管理手段にも伝達することができる。
【0011】
また、本発明の情報処理端末は、複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成され、それぞれのオペレーティングシステム上でのアプリケーションプログラムの動作結果を出力画面に出力する情報処理端末であって、第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理手段と、アプリケーション管理手段から通知された第1のアプリケーションプログラムからの第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、第1のオペレーティングシステムから第2のオペレーティングシステムに切り替えて、動作結果を出力画面に出力する画面切替要求手段と、起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで画面切替要求手段に対してオペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理手段と、備え、画面切替管理手段は、第2のオペレーティングシステム上で動作し、第2のアプリケーションプログラムの起動に応じて第2のオペレーティングシステムから出力が背面化されることを通知する背面化通知を受ける画面活性化監視手段を有し、画面活性化監視手段は、背面化通知に応じて、第1のオペレーティングシステムから第2のオペレーティングシステムへの切り替えを指示することを特徴としている。
【0012】
或いは、本発明の画面切替制御方法は、複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成された情報処理端末において、それぞれの前記オペレーティングシステム上での前記アプリケーションプログラムの動作結果を出力する出力画面を切り替える方法であって、前記情報処理端末のアプリケーション管理手段が、第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理ステップと、前記情報処理端末の画面切替要求手段が、前記アプリケーション管理手段から通知された前記第1のアプリケーションプログラムからの前記第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、前記第1のオペレーティングシステムから前記第2のオペレーティングシステムに切り替えて、前記動作結果を前記出力画面に出力する画面切替要求ステップと、前記情報処理端末の画面切替管理手段が、前記起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで前記画面切替要求手段に対して前記オペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理ステップと、を備え、前記画面切替管理ステップでは、第2のオペレーティングシステム上で動作する画面活性化監視手段が、前記第2のアプリケーションプログラムの起動に応じて前記第2のオペレーティングシステムから出力が背面化されることを通知する背面化通知を受け、前記背面化通知に応じて、前記第1のオペレーティングシステムから前記第2のオペレーティングシステムへの切り替えを指示する、ことを特徴としている。
【0013】
このような情報処理端末及び画面切替制御方法によれば、切替先の第2のOS上の第2のAPが起動完了して表示画面の前面に表示可能な状態で表示対象のOSが切り替えられるので、画面のちらつきの発生が防止され、単一OSの実行環境での操作感と同等の操作感を提供することが可能になる。
【0014】
また、本発明の情報処理端末は、複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成され、それぞれのオペレーティングシステム上でのアプリケーションプログラムの動作結果を出力画面に出力する情報処理端末であって、第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理手段と、アプリケーション管理手段から通知された第1のアプリケーションプログラムからの第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、第1のオペレーティングシステムから第2のオペレーティングシステムに切り替えて、動作結果を出力画面に出力する画面切替要求手段と、起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで画面切替要求手段に対してオペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理手段と、備え、画面切替管理手段は、第2のオペレーティングシステム上で動作し、第2のアプリケーションプログラムの動作終了に応じて第2のオペレーティングシステムから出力が前面化されることを通知する前面化通知を受ける画面活性化監視手段を有し、画面活性化監視手段は、前面化通知に応じて、第2のオペレーティングシステムから第1のオペレーティングシステムへの切り替えを指示する、ことを特徴としている。
【0015】
或いは、本発明の画面切替制御方法は、複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成された情報処理端末において、それぞれのオペレーティングシステム上でのアプリケーションプログラムの動作結果を出力する出力画面を切り替える方法であって、情報処理端末のアプリケーション管理手段が、第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理ステップと、情報処理端末の画面切替要求手段が、アプリケーション管理手段から通知された第1のアプリケーションプログラムからの第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、第1のオペレーティングシステムから第2のオペレーティングシステムに切り替えて、動作結果を出力画面に出力する画面切替要求ステップと、情報処理端末の画面切替管理手段が、起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで画面切替要求手段に対してオペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理ステップと、を備え、画面切替管理ステップでは、第2のオペレーティングシステム上で動作する画面活性化監視手段が、第2のアプリケーションプログラムの動作終了に応じて第2のオペレーティングシステムから出力が前面化されることを通知する前面化通知を受け、前面化通知に応じて、第2のオペレーティングシステムから第1のオペレーティングシステムへの切り替えを指示する、ことを特徴とする。
【0016】
このような情報処理端末によれば、第2のAPが動作終了された場合には表示対象のOSが元の第1のOSに切り替えられるので、ユーザにとって操作の必要性の高いAPが表示されやすくなり、複数APを利用した際のユーザの操作性が向上する。
【0017】
さらにまた、画面活性化監視手段は、その動作結果である出力画面を不可視状態に設定する、ことも好ましい。こうすれば、APの動作状態を監視する機能が画面上に現れることがないので、動作監視プロセスに起因する表示画面のちらつきの発生を防止することができる。
【0018】
また、非同期に発生するイベントを契機として、第2のアプリケーションプログラムの起動要求を通知する外部イベント通知手段をさらに備える、ことも好ましい。かかる外部イベント通知手段を備えれば、外部からのイベント発生通知を契機に第2のAPが起動要求される場合にも、複数OS間の表示画面のスムーズな切替が実現される。
【0019】
さらに、画面切替管理手段は、起動要求の発生を契機にして、アプリケーション管理手段に対して、第2のオペレーティングシステム上で所定の出力画面を前面化するように指示し、オペレーティングシステムの切り替え後に第2のアプリケーションプログラムを前面化するように指示する、ことも好ましい。かかる画面切替管理手段を備えれば、表示画面の切替時にユーザが利用するOSの切り替えを明確に認識することができる。
【0020】
またさらに、アプリケーション管理手段は、第1のアプリケーションプログラムからの第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、オペレーティングシステムの切り替えを表示する出力画面を出力するように制御する、ことも好ましい。かかるアプリケーション管理手段を備えれば、APの起動に時間かかかる場合でもAP起動中をユーザが認識することができ、ユーザの操作感覚を向上させることができる。
【0021】
さらにまた、画面切替要求手段は、オペレーティングシステムの切り替えの間の画面出力を停止するように制御する、ことも好ましい。かかる画面切替要求手段を備えれば、OSの表示切替の間の画面のちらつきの発生をより確実に防止することができる。
【0022】
また、アプリケーションプログラムの起動完了通知が必要か否かを示すポリシー情報を、第1及び第2のアプリケーションプログラムの組み合わせ毎に保持するポリシー情報格納手段をさらに備え、画面切替要求手段は、ポリシー情報が第1及び第2のアプリケーションプログラムの間での切り替え時に起動完了通知が必要であることを示す場合に、起動完了が通知されたタイミングで切り替えを実行する、ことも好ましい。かかる構成を採れば、APの組み合わせに応じて起動完了に同期した表示画面の切り替えを実行することができるので、効率的な表示画面の切替処理が可能になる。
【0023】
さらに、画面切替管理手段は、起動要求の発生後の所定時間が経過したタイミングで切り替えを指示する、ことも好ましい。この場合、APの起動タイミングを予測することにより表示画面のスムーズな切り替えが可能になる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、複数OS上で動作するアプリケーションプログラム間で呼び出しが発生した場合に表示画面をスムーズに切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる情報処理端末の概略構成図である。
【図2】図1の情報処理端末による複数APの連携動作時の画面切替制御動作を示すシーケンス図である。
【図3】図1の情報処理端末による複数APの連携動作時の画面切替制御動作の他の例を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる情報処理端末の概略構成図である。
【図5】図4の情報処理端末による複数APの連携動作時の画面切替制御動作を示すシーケンス図である。
【図6】図4の情報処理端末による連携先APの終了時の画面切替制御動作を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の変形例である情報処理端末の概略構成図である。
【図8】本発明の変形例である情報処理端末の複数APの連携動作時の画面切替制御動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面とともに本発明による情報処理端末及び画面切替制御方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0027】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態にかかる情報処理端末1Aの概略構成図である。図1に示すように、本実施形態にかかる情報処理端末1Aは、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、サーバ装置等の情報処理端末であり、複数のオペレーティングシステム(以下、OSという)上のそれぞれで複数のアプリケーションプログラム(以下、APという)が動作可能に構成された端末装置である。
【0028】
この情報処理端末1Aは、物理的な構成要素として、CPU101と、記憶装置102と、入力ボタン、キーボード、マウス、マイク、デジタルカメラ等の入力装置103と、液晶ディスプレイ、スピーカ等の出力装置104と、通信ネットワーク等を介して外部から電話の着信やメールの受信等のイベントを受け取る外部イベント通知部105とを備えており、これらのハードウェア資源を利用して動作する様々な機能的構成要素をさらに備えている。
【0029】
すなわち、このような機能的構成要素として、複数OS実行部201と、この複数OS実行部201上で動作する第1OS301、第2OS302、画面切替部303が含まれている。この複数OS実行部201は、仮想化ソフトウェアであり、CPU101、記憶装置102、入力装置103、及び出力装置104等のハードウェアリソースを管理し、第1OS301、第2OS302、及び画面切替部303に対するニーズに応じた適切なハードウェア資源の割当を実現する。ここでは、複数OS実行部201で起動するOSを2つとしているが、3つ以上起動されてもよい。第1OS301、第2OS302、及び画面切替部303は、複数OS実行部201上で管理される仮想マシン内で動作する。この画面切替部303は、ディスプレイドライバとして機能し、出力装置104に対して第1OS301及び第2OS302を含む複数のOSのうちのいずれのOSの画面を表示させるかを制御する。
【0030】
さらに、情報処理端末1Aの機能的構成要素として、第1OS301上で動作するAP管理部(アプリケーション管理手段)401、第1AP402、連携AP切替通知部(アプリケーション連携手段)403、切替通知ポリシー保持部(ポリシー情報格納手段)404、切替時間保持部405と、第2OS302上で動作するAP管理部(アプリケーション管理手段)406及び第2AP407と、画面切替部303上で動作する画面切替要求部(画面切替要求手段)408、画面切替管理部(画面切替管理手段)409、切替メッセージ表示部410、及び画面表示停止部411が含まれている。以下、上記各構成要素について詳細に説明する。
【0031】
AP管理部401,406は、それぞれ、第1AP402及び第2AP407の実行状態や出力装置104に各APの動作結果を表示させるウィンドウ(出力画面)の制御状態を管理するミドルウェアである。連携AP切替通知部403は、第1OS301と第2OS302との間をまたがって複数のAPが連携して動作する際に、連携先のOS上のAP管理部401,406に対してAPの起動要求を通知する。
【0032】
このような複数APの連携の例としては、連携元の第1AP402が電子メールクライアントであり、連携先の第2AP407がウェブブラウザである場合が挙げられる。具体的には、連携元の電子メールクライアントで受信した電子メールの本文に記載されたURL(Uniform Resource Locator)がユーザによってクリックされたことを契機に、連携先のウェブブラウザが起動され、対象のウェブページを表示されることが考えられる。また、複数APの連携の別の例としては、連携元の第1AP402が画像ファイル管理ソフトウェアであり、連携先の第2AP407が電子メールクライアントである場合が挙げられる。この場合、連携元の画像ファイル管理ソフトウェアによって閲覧されている画像ファイルを、ユーザ操作を契機に連携先の電子メールクライアントに引き渡して送信メールデータに添付することが考えられる。なお、外部イベント通知部105によって外部から非同期に発生するイベントが受信されて、それに応じて外部イベント通知部105から連携AP切替通知部403に対してAPの起動要求が通知された場合、連携AP切替通知部403は、該当するAPの起動要求をAP管理部401,406に対して通知する機能も有する。
【0033】
切替通知ポリシー保持部404は、OSの表示画面の切替の際に、連携先APが起動完了してそのAPの動作結果を表示するウィンドウが前面化されたことを示す通知(AP前面化通知)を画面切替管理部409が必要とするか否かの情報(ポリシー情報)を管理する。例えば、切替通知ポリシー保持部404は、AP前面化通知を必要とするか否かのフラグ情報(ポリシー情報)を、連携元AP及び連携先APの組み合わせ毎に保持する。また、切替時間保持部405は、OSの画面切替のタイミングを決定するために画面切替の際の待機時間を計測する。
【0034】
画面切替要求部408は、第1AP402と第2AP407との間での連携動作の際に、連携元のAPから連携先のAPへの起動要求の通知に応じて、連携元のAPに対応するOSから連携先のAPに対応するOSに表示画面を切り替えるように、画面切替部303に要求する。画面切替管理部409は、AP管理部401,406からの通知を受けて、各OS301,302のマルチタスク機能において前面化されたAPを管理する。また、画面切替管理部409は、連携動作するAP間の起動要求の発生を契機にして連携先のAPが前面化されたタイミングで画面切替要求部408に対してOSの表示画面の切り替えを指示する。すなわち、画面切替管理部409は、AP間での起動要求の発生後に、連携先の第2AP407の実行状態を管理するAP管理部406から、第2AP407が起動完了して前面化されたことを示すAP前面化通知を受け取る。そして、画面切替管理部409は、AP前面化通知を画面切替要求部408に通知し、OSの表示画面の切り替えを指示する。
【0035】
切替メッセージ表示部410は、連携動作するAP間の起動要求の発生に応じて、OSの表示画面の切替動作中に出力装置104において切り替えを表示するウィンドウを出力するように制御する。具体的には、切替メッセージ表示部410は、AP管理部406から第2AP407が連携起動開始されたことの通知を受けたタイミングで、切り替えを表示するウィンドウを出力させ、画面切替要求部408によってOSの表示画面の切り替えが要求されたタイミングで、そのウィンドウを消去させる。
【0036】
画面表示停止部411は、OSの表示画面の切替開始から切替終了の期間において表示画面をブラックアウトして画面出力を停止するように出力装置104を制御する。すなわち、画面表示停止部411は、連携動作するAP間の起動要求を通知されてからOSの表示画面が画面切替要求部408によって切り替えられるまでの間は、表示画面をブラックアウトするように制御する。
【0037】
次に、図2及び図3を参照して、情報処理端末1Aの動作について説明するとともに、併せて情報処理端末1Aにおける画面切替制御方法について詳述する。図2及び図3は、情報処理端末1Aによる複数APの連携動作時の画面切替制御動作を示すシーケンス図である。
【0038】
まず、図2を参照して、第1AP402と第2AP407との連携動作が開始されると、第1OS301上の第1AP402からAP管理部401に対して、AP間の連携開始が通知される(ステップS101)。そうすると、AP管理部401から連携AP切替通知部403に対して、連携先の第2AP407の起動要求が渡される(ステップS102)。その後、この起動要求は、連携AP切替通知部403によって連携先のOS上のAP管理部406に渡される(ステップS103)。その結果、AP管理部406によって連携先の第2AP407の起動が開始される(ステップS104)。
【0039】
次に、連携AP切替通知部403により、画面切替要求部408に対して、起動が要求された第2AP407に関する情報が通知される(ステップS105)。この情報には、切替通知ポリシー保持部404に保持されている第1AP402及び第2AP407の組み合わせに対応したポリシー情報も含まれる。これに対して、画面切替要求部408は、AP前面化通知を受けるまで待機する。その後、AP管理部406から第2AP407に関するAP前面化通知が渡される(S106)。AP前面化通知を受けて、画面切替管理部409は、画面切替要求部408に対してAP前面化通知を中継する(ステップS107)。これにより、画面切替要求部408によって表示画面が第1OS301から第2OS302に切り替えられる(ステップS108)。
【0040】
なお、画面切替要求部408は、通知されたポリシー情報がAP前面化通知を必要としないことを示している場合は、ステップS106,S107を経ることなく、第2AP407に関する情報が通知された時点で表示画面を切り替えるように動作する。逆に、画面切替要求部408は、通知されたポリシー情報がAP前面化通知を必要とすることを示している場合は、画面切替管理部409によってAP前面化通知が通知された時点で表示画面を切り替えるように動作する。また、画面切替要求部408に対して連携先の第2AP407の情報が通知されてから表示画面が切り替えられるまでの間(ステップS105〜ステップS108)は、画面表示停止部411が表示画面をブラックアウトさせるように動作することも可能である。
【0041】
図3には、情報処理端末1Aによる画面切替制御動作の他の例が示されている。同図に示すステップS201〜S204,S207〜S210の動作は、図2のステップS101〜S108の動作と同一であり、ステップS205,S206,S211の動作のみが異なっている。
【0042】
すなわち、この場合の情報処理端末1Aは、OSの表示画面の切替動作中に切替メッセージを表示するウィンドウを出力するように動作し、AP管理部406から切替メッセージ表示部410に対して、第2AP407の起動が開始されたタイミングで切替メッセージの表示が要求される(ステップS205)。これに対して、切替メッセージ表示部410により、出力装置104において切替メッセージの表示を開始するように制御される(ステップS206)。その後、画面切替要求部408によって表示画面が切り替えられると、画面切替要求部408から切替メッセージ表示部410に対して切替メッセージのウィンドウを消去するように指示される(ステップS211)。
【0043】
以上説明した情報処理端末1Aによれば、AP管理部401,406によって、第1OS301上での第1AP402の実行状態及び第2OS302上での第2AP407の実行状態が管理され、画面切替要求部408によって、第1AP402からの第2AP407の起動要求に応じて、表示画面での表示対象のOSが第1OS301から第2OS302に切り替えられる。そして、表示画面の切り替えは、画面切替管理部409から画面切替要求部408に対する起動要求の発生を基にしたタイミングでの切り替えの指示によって実行される。これにより、連携動作するAP間の起動要求からの適切なタイミングで表示対象のOSが切り替えられるので、複数OS上で動作するAP間で呼び出しが発生した場合にAPの起動状態に同期させたスムーズな表示画面の切り替えが実現される。ここで、複数OS間で表示画面の切替可能な従来の情報処理端末では、現在表示されている(前面化されている)OS上で動作するAPから他の背面化されているOS上のAPを呼び出した場合に、OSの表示を切り替えた瞬間に、起動要求されたAPが未だ起動中で表示されていないという現象が生じる。これに対して、本実施形態では、そのような現象に起因する画面のちらつきが防止される。
【0044】
なお、本実施形態では、画面切替管理部409がAP管理部406から第2AP407の起動完了が通知されたタイミングで、切り替えを指示するので、呼び出し先のAPが起動されたタイミングで表示対象のOSが切り替えられることになり、表示画面のウィンドウのちらつきを一層防止することができる。
【0045】
また、外部イベント通知部105の機能により、外部からのイベント発生通知を契機に第2AP407が起動要求される場合にも、複数OS間の表示画面のスムーズな切替が実現される。
【0046】
またさらに、AP管理部406が第1AP402からの第2AP407の起動要求に応じて、OSの切り替えを表示するウィンドウを出力するように制御するので、連携先のAPの起動に時間かかかる場合でもAP起動中をユーザが認識することができ、ユーザの操作感覚を向上させることができる。また、OSの操作環境の変化をユーザに提示することも可能になる。
【0047】
さらにまた、OSの切り替えの間は画面表示停止部411が表示画面をブラックアウトさせるように動作することにより、OSの表示切替の間の画面のちらつきの発生をより確実に防止することができる。
【0048】
また、画面切替要求部408が、通知されたポリシー情報に応じてAP前面化通知が通知された時点で表示画面を切り替えるかどうか判断するので、例えば、連携起動に時間を要するAPの組み合わせの場合には起動完了を待ち合わせて切り替える一方、起動時間が比較的短いAPの組み合わせの場合には起動完了を待ち合わせないで切り替えることが可能になる。その結果、連携動作するAPの組み合わせに応じて起動完了に同期した表示画面の切り替えを実行することができるので、処理負荷の小さい効率的な表示画面の切替処理が可能になる。
【0049】
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態にかかる情報処理端末1Bの概略構成図である。同図に示す情報処理端末1Bと本発明の第1実施形態にかかる情報処理端末1Aとの相違点は、連携AP切替通知部403及び画面切替管理部409に代えて、AP管理部401上で動作する画面活性化監視部412と、AP管理部406上で動作する画面活性化監視部413とを備える点と、切替メッセージ表示部410が第1OS301上で動作する点である。
【0050】
詳細には、画面活性化監視部412は、第1OS301上で動作し、その動作結果を示すウィンドウが表示画面上で不可視状態に設定されたプロセスである。この画面活性化監視部412は、第1AP402の起動状態を監視し、具体的には、第1OS301から画面活性化監視部412のウィンドウが前面化又は背面化されることを通知するフォーカス状態通知を受けて、それに基づいて第1AP402の起動状態を監視する。画面活性化監視部412は、初期状態では表示画面上で一番前面に位置しており、背面化に関する通知であるフォーカスOFF通知を受けたことにより、第1AP402が起動されて前面化されたことを検出し、前面化に関する通知であるフォーカスONを受けたことにより、第1AP402が終了されて背面化されたことを検出する。
【0051】
同様に、画面活性化監視部413は、第2OS302上で動作するそのウィンドウが不可視状態に設定されたプロセスである。この画面活性化監視部413は、第2AP407の起動状態を監視し、具体的には、第2OS302からフォーカス状態通知を受けて、それに基づいて第2AP407の起動状態を監視する。画面活性化監視部412は、フォーカスOFF通知を受けたことにより第2AP407が起動されたことを検出し、フォーカスONを受けたことにより第2AP407が終了されて背面化されたことを検出する。
【0052】
図5を参照して、情報処理端末1Bによる複数APの連携動作時の画面切替制御動作について説明する。
【0053】
まず、第1AP402と第2AP407との連携動作が開始されると、第1AP402からAP管理部401に対して、AP間の連携開始が通知される(ステップS301)。そうすると、AP管理部401からAP管理部406に対して、連携先の第2AP407の起動要求が渡される(ステップS302)。その後、AP管理部406によって連携先の第2AP407の起動が開始される(ステップS303)。なお、外部イベント通知部105によって外部からイベントが受信された場合は、該当APの起動要求がAP管理部406に対して直接通知される。
【0054】
次に、第2AP407の起動が完了すると第2OS302が起動完了を検出する(ステップS304)。そうすると、第2OS302から第2AP407に対してフォーカスON通知が渡されると共に(ステップS305)、それまで前面化されていた起動中の画面活性化監視部413に対してフォーカスOFF通知が渡される(ステップS306)。これによって、画面活性化監視部413は、第2AP407が起動完了されたことを認識し、画面切替要求部408に対してOSの表示画面の切り替えを要求する(ステップS307)。これに応じて、画面切替要求部408によって表示画面が第1OS301から第2OS302に切り替えられる(ステップS308)。
【0055】
次に、図6を参照して、連携先の第2AP407が終了されたことを契機に表示画面を元のOSに戻す場合の情報処理端末1Bによる画面切替制御動作について説明する。
【0056】
ユーザの指示入力等によって第2AP407が動作終了されると、第2OS302がそれを検知して、第2AP407に対してフォーカスOFF通知を渡す(ステップS401)。それと同時に、第2OS302から画面活性化監視部413に対して、フォーカスON通知が渡される(ステップS402)。画面活性化監視部413は、この通知を受けて第2AP407が終了されたことを検知し、画面切替要求部408に対して、表示画面を第2OS302から第1OS301に切り替えることを要求する(ステップS403)。
【0057】
これに応じて、画面切替要求部408から第1OS301側の画面活性化監視部412に対して、表示画面の切替要求が通知される(ステップS404)。次に、この要求を受けた画面活性化監視部412は、第1OS301に対して背面化を要求する(ステップS405)。そうすると、画面活性化監視部412が背面化され、第1OS301から画面活性化監視部412に対して、フォーカスOFF通知が渡される(ステップS406)。これを受けて、画面活性化監視部412は、第1AP402が前面化されたことを認識して、画面切替要求部408に対して表示画面を第2OS302から第1OS301に切り替えることを指示する(ステップS407)。これによって、画面切替要求部408によってOSの表示画面の切り替えが実行される(ステップS408)。
【0058】
上記構成の情報処理端末1Bによっても、切替先の第2OS302上の第2AP407が起動完了して表示画面の前面に表示可能な状態で表示対象のOSが切り替えられるので、出力装置104におけるウィンドウのちらつきの発生が防止され、単一OSの実行環境での操作感と同等の操作感を提供することが可能になる。
【0059】
また、連携先の第2AP407が動作終了された場合には、表示画面が元の第1OS301に切り替えられるので、ユーザにとって操作の必要性の高いAPが表示されやすくなり、複数APを利用した際のユーザの操作性が向上する。
【0060】
さらに、APの前面化及び背面化を監視する画面活性化監視部412,413はその出力ウィンドウが不可視状態に設定されている。こうすれば、APの動作状態を監視するプロセスが画面上に現れることがないので、画面監視プロセスに起因する表示画面のちらつきの発生を防止することができる。
【0061】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、情報処理端末1Aが備える各構成要素の動作環境に関しては、図7に示すような変形態様を採ることができる。例えば、同図に示すように、画面切替管理部409が切替先の第2OS302や第1OS301上で動作するように構成されていてもよいし、切替メッセージ表示部410が切替元の第1OS301上で動作するように構成されていてもよい。
【0062】
また、情報処理端末1Aは、複数APの連携動作時のOS切替の際に切替先のOSにおいて待受画面を表示させるように動作してもよい。図8には、このような場合の情報処理端末1Aの画面切替制御動作を示している。
【0063】
まず、図2に示したステップS101〜S104の処理と同様にして、連携動作によって第2AP407が起動開始される(ステップS501〜S504)。その後、連携AP切替通知部403から画面切替管理部409に対して第1AP402から第2AP407への切替が通知される(ステップS505)。これに対して、画面切替管理部409は、AP管理部406に対して第2OS302の表示画面上で所定のメッセージを表示する待受ウィンドウを前面化して表示させるように要求する(ステップS506)。その後、画面切替管理部409は、切替時間保持部405の機能を使用して、上記前面化表示要求から所定時間経過したタイミングを検出し、そのタイミングで画面切替要求部408に対して、OSの表示画面の切替を指示する(ステップS507)。なお、表示画面の切替指示のタイミングは、待受ウィンドウが表示されたことがAP管理部406から画面切替管理部409に通知されたタイミングであってもよいし、待受ウィンドウが表示されたことの通知を待たずに切替指示が実行されてもよい。
【0064】
これに対して、画面切替要求部408によって、OSの表示画面の切替が制御される(ステップS508)。次に、画面切替管理部409からAP管理部406に対して、連携先の第2AP407のAP前面化要求が渡され、第2AP407の表示ウィンドウが前面化される(ステップS509,S510)。なお、ステップS506の処理に代えて、画面切替管理部409が、画面表示停止部411に対して表示画面をブラックアウトさせるように指示した後、ステップS510の処理後に画面出力を復帰させることも可能である。
【0065】
このような画面切替制御によれば、複数AP間の連携起動要求の発生を契機にして、切替先の第2OS302上で待受ウィンドウを前面化するように指示され、OSの切り替え後に連携先の第2AP407を前面化するように指示されるので、表示画面の切替時にユーザが利用するOSの変化を明確に認識することができる。併せて、連携起動要求の発生後の所定時間が経過したタイミングでOSの切り替えが指示されるので、連携先APの起動タイミングを予測することにより表示画面のスムーズな切り替えが可能になる。具体的には、OS切替の際に待受ウィンドウを表示してOS切替をユーザに認識させたい場合に、ウィンドウ表示時間として一定時間を保障することにより、ユーザがOS切替処理や表示メッセージの内容をより確実に認識できるようになる。
【符号の説明】
【0066】
1A,1B…情報処理端末、402,407…AP、301,302…OS、401,406…AP管理部(AP管理手段)、403…連携AP切替通知部(AP連携手段、AP管理手段)、404…切替通知ポリシー保持部(ポリシー情報格納手段)、408…画面切替要求部(画面切替要求手段)、409…画面切替管理部(画面切替管理手段)、412,413…画面活性化監視部(画面活性化監視手段)、105…外部イベント通知部(外部イベント通知手段)。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成され、それぞれの前記オペレーティングシステム上での前記アプリケーションプログラムの動作結果を出力画面に出力する情報処理端末であって、
第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理手段と、
前記アプリケーション管理手段から通知された前記第1のアプリケーションプログラムからの前記第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、前記第1のオペレーティングシステムから前記第2のオペレーティングシステムに切り替えて、前記動作結果を前記出力画面に出力する画面切替要求手段と、
前記起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで前記画面切替要求手段に対して前記オペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理手段と、
を備えることを特徴とする情報処理端末。
【請求項2】
前記画面切替管理手段は、前記アプリケーション管理手段から前記第2のアプリケーションプログラムの起動完了が通知されたタイミングで、前記切り替えを指示する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理端末。
【請求項3】
前記アプリケーション管理手段は、
第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態を管理する第1のアプリケーション管理手段と、
第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理する第2のアプリケーション管理手段と、
前記第1のアプリケーション管理手段からの前記起動要求に応じて、前記第2のアプリケーション管理手段に対して前記第2のアプリケーションプログラムの起動を要求するアプリケーション連携手段と、
を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理端末。
【請求項4】
複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成され、それぞれの前記オペレーティングシステム上での前記アプリケーションプログラムの動作結果を出力画面に出力する情報処理端末であって、
第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理手段と、
前記アプリケーション管理手段から通知された前記第1のアプリケーションプログラムからの前記第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、前記第1のオペレーティングシステムから前記第2のオペレーティングシステムに切り替えて、前記動作結果を前記出力画面に出力する画面切替要求手段と、
前記起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで前記画面切替要求手段に対して前記オペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理手段と、
を備え、
前記画面切替管理手段は、
前記第2のオペレーティングシステム上で動作し、前記第2のアプリケーションプログラムの起動に応じて前記第2のオペレーティングシステムから出力が背面化されることを通知する背面化通知を受ける画面活性化監視手段を有し、
前記画面活性化監視手段は、前記背面化通知に応じて、前記第1のオペレーティングシステムから前記第2のオペレーティングシステムへの切り替えを指示する、
ことを特徴とする情報処理端末。
【請求項5】
複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成され、それぞれの前記オペレーティングシステム上での前記アプリケーションプログラムの動作結果を出力画面に出力する情報処理端末であって、
第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理手段と、
前記アプリケーション管理手段から通知された前記第1のアプリケーションプログラムからの前記第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、前記第1のオペレーティングシステムから前記第2のオペレーティングシステムに切り替えて、前記動作結果を前記出力画面に出力する画面切替要求手段と、
前記起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで前記画面切替要求手段に対して前記オペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理手段と、
を備え、
前記画面切替管理手段は、
前記第2のオペレーティングシステム上で動作し、前記第2のアプリケーションプログラムの動作終了に応じて前記第2のオペレーティングシステムから出力が前面化されることを通知する前面化通知を受ける画面活性化監視手段を有し、
前記画面活性化監視手段は、前記前面化通知に応じて、前記第2のオペレーティングシステムから前記第1のオペレーティングシステムへの切り替えを指示する、
ことを特徴とする情報処理端末。
【請求項6】
前記画面活性化監視手段は、その動作結果である出力画面を不可視状態に設定する、
ことを特徴とする請求項4又は5記載の情報処理端末。
【請求項7】
非同期に発生するイベントを契機として、前記第2のアプリケーションプログラムの起動要求を通知する外部イベント通知手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【請求項8】
前記画面切替管理手段は、
前記起動要求の発生を契機にして、アプリケーション管理手段に対して、前記第2のオペレーティングシステム上で所定の出力画面を前面化するように指示し、前記オペレーティングシステムの切り替え後に前記第2のアプリケーションプログラムを前面化するように指示する、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【請求項9】
前記アプリケーション管理手段は、前記第1のアプリケーションプログラムからの前記第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、前記オペレーティングシステムの切り替えを表示する出力画面を出力するように制御する、
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【請求項10】
前記画面切替要求手段は、前記オペレーティングシステムの切り替えの間の画面出力を停止するように制御する、
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【請求項11】
アプリケーションプログラムの起動完了通知が必要か否かを示すポリシー情報を、前記第1及び第2のアプリケーションプログラムの組み合わせ毎に保持するポリシー情報格納手段をさらに備え、
前記画面切替要求手段は、前記ポリシー情報が前記第1及び第2のアプリケーションプログラムの間での切り替え時に起動完了通知が必要であることを示す場合に、前記起動完了が通知されたタイミングで前記切り替えを実行する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理端末。
【請求項12】
前記画面切替管理手段は、前記起動要求の発生後の所定時間が経過したタイミングで前記切り替えを指示する、
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【請求項13】
複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成された情報処理端末において、それぞれの前記オペレーティングシステム上での前記アプリケーションプログラムの動作結果を出力する出力画面を切り替える方法であって、
前記情報処理端末のアプリケーション管理手段が、第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理ステップと、
前記情報処理端末の画面切替要求手段が、前記アプリケーション管理手段から通知された前記第1のアプリケーションプログラムからの前記第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、前記第1のオペレーティングシステムから前記第2のオペレーティングシステムに切り替えて、前記動作結果を前記出力画面に出力する画面切替要求ステップと、
前記情報処理端末の画面切替管理手段が、前記起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで前記画面切替要求手段に対して前記オペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理ステップと、
を備えることを特徴とする画面切替制御方法。
【請求項14】
複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成された情報処理端末において、それぞれの前記オペレーティングシステム上での前記アプリケーションプログラムの動作結果を出力する出力画面を切り替える方法であって、
前記情報処理端末のアプリケーション管理手段が、第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理ステップと、
前記情報処理端末の画面切替要求手段が、前記アプリケーション管理手段から通知された前記第1のアプリケーションプログラムからの前記第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、前記第1のオペレーティングシステムから前記第2のオペレーティングシステムに切り替えて、前記動作結果を前記出力画面に出力する画面切替要求ステップと、
前記情報処理端末の画面切替管理手段が、前記起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで前記画面切替要求手段に対して前記オペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理ステップと、
を備え、
前記画面切替管理ステップでは、
前記第2のオペレーティングシステム上で動作する画面活性化監視手段が、前記第2のアプリケーションプログラムの起動に応じて前記第2のオペレーティングシステムから出力が背面化されることを通知する背面化通知を受け、前記背面化通知に応じて、前記第1のオペレーティングシステムから前記第2のオペレーティングシステムへの切り替えを指示する、
ことを特徴とする画面切替制御方法。
【請求項15】
複数のオペレーティングシステム上で複数のアプリケーションプログラムが動作可能に構成された情報処理端末において、それぞれの前記オペレーティングシステム上での前記アプリケーションプログラムの動作結果を出力する出力画面を切り替える方法であって、
前記情報処理端末のアプリケーション管理手段が、第1のオペレーティングシステム上での第1のアプリケーションプログラムの実行状態、及び第2のオペレーティングシステム上での第2のアプリケーションプログラムの実行状態を管理するアプリケーション管理ステップと、
前記情報処理端末の画面切替要求手段が、前記アプリケーション管理手段から通知された前記第1のアプリケーションプログラムからの前記第2のアプリケーションプログラムの起動要求に応じて、前記第1のオペレーティングシステムから前記第2のオペレーティングシステムに切り替えて、前記動作結果を前記出力画面に出力する画面切替要求ステップと、
前記情報処理端末の画面切替管理手段が、前記起動要求の発生を契機にした所定のタイミングで前記画面切替要求手段に対して前記オペレーティングシステムの切り替えを指示する画面切替管理ステップと、
を備え、
前記画面切替管理ステップでは、
前記第2のオペレーティングシステム上で動作する画面活性化監視手段が、前記第2のアプリケーションプログラムの動作終了に応じて前記第2のオペレーティングシステムから出力が前面化されることを通知する前面化通知を受け、前記前面化通知に応じて、前記第2のオペレーティングシステムから前記第1のオペレーティングシステムへの切り替えを指示する、
ことを特徴とする画面切替制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−38039(P2012−38039A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−176597(P2010−176597)
【出願日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】