説明

情報処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

【課題】 テレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを容易に有効利用できる情報処理システムを提供する。
【解決手段】 認証手段432Bでパケット交換網を介して接続する携帯通信端末の顧客情報に基づいて利用資格があると判断すると、接続許諾手段432Cで公衆電話回線網の所定の電話回線番号を報知する。電話回線接続した携帯通信端末からメッセージ取得手段422Cで3GPP形式のメッセージデータを取得すると、動画情報変換手段432DでMPEGなどの変換メッセージデータに変換してメッセージ記憶領域412に記憶し、記憶したURLを携帯通信端末へ送信する。端末装置でホームページに添付したURLの指定により、変換メッセージデータを再生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信端末からテレビ電話機能に対応したファイル形式でテレビ電話プロトコルにて送信される動画データを要求に基づいて閲覧可能に取得して記憶する情報処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話間で音声データや動画データなどのメッセージを伝達する構成が知られている。この携帯電話間でメッセージを伝達する構成として、例えば、いわゆるTV電話機能が利用されている。このTV電話機能は、携帯電話で撮像し携帯電話用の動画ファイル形式(3GPP)で取得した画像データを、テレビ電話プロトコル(3G−324M)で送受信する構成である。しかしながら、TV電話機能では、特殊な動画ファイル形式であることから、TV電話機能を有した端末でしか利用できない。一方、テレビ電話機能で取得した画像データを、インターネットを介しても画像データを利用可能とした構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載のものは、テレビ電話機能を有するテレビ電話端末から、デジタル回線の回線交換装置へダイヤルアップして録画開始要求を送信すると、回線交換装置に接続された動画形式変換装置にて、テレビ電話端末からテレビ電話プロトコル(3G−324M)で送信される信号を動画情報に変換する。そして、動画形式変換装置に接続する動画蓄積サーバに変換した動画情報を蓄積させ、20秒または30秒程度のカメラ付携帯電話端末での撮影可能な動画の長さを長くしている。この動画蓄積サーバ装置にウェブサーバやメールサーバを接続することで、蓄積した動画情報を動画形式変換装置で携帯電話端末や通信路の環境に合わせた動画形式に変換し、インターネットを介して利用できる構成が採られている。
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3103942号公報(第3頁−第6頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のような従来の構成では、蓄積する所定の動画情報を端末装置で取得するためには、その動画情報を特定するための特定情報を送信する必要があるが、この特定情報を端末装置であらかじめ取得しておかなければならず、どのような動画情報が蓄積されているのか判断できない。また、蓄積された動画情報の特定情報を端末装置へ配信したとしても、その端末装置を利用する利用者だけが蓄積された動画情報を取得できるのみで、第三者が動画情報を取得するためには、特定情報を取得した利用者から例えばメール送信などにより特定情報を配信してもらわない限り動画情報を取得できず、汎用性を向上できない。また、例えば特定情報をメール送信などによりあらかじめ端末装置で取得したとしても、動画情報を取得するために端末装置の特性や通信路の状態に関する情報を送信し、この情報に基づいて動画情報を変換して端末装置へ送信する必要があり、送信要求から取得までに時間を要してしまう不都合などがある。これらのように、従来の構成では、蓄積した動画情報を容易に利用できないなどの問題がある。
【0006】
本発明は、このような実情などに鑑みて、テレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを容易に有効利用できる情報処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の情報処理装置は、撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを送受信可能な携帯通信端末から送信される前記動画データを受信して処理する情報処理装置であって、前記公衆電話回線網における所定の電話回線を介して接続する前記携帯通信端末から、この携帯通信端末を特定する端末特定情報を取得する端末特定情報取得手段と、前記公衆電話回線網の前記所定の電話回線を介して前記携帯通信端末から送信される前記動画データを取得する動画データ取得手段と、前記取得した動画データを所定の動画ファイル形式の動画情報に変換する動画情報変換手段と、この動画情報変換手段にて変換した前記動画情報を動画記憶手段に記憶させる制御をする動画記憶制御手段と、前記動画記憶手段に前記動画情報を記憶した記憶位置に関するアドレス情報を、前記端末特定情報に基づいて前記携帯通信端末へパケット交換網またはインターネット網を介して送信させるアドレス報知手段と、前記動画記憶手段に記憶された前記動画情報を前記パケット交換網または前記インターネット網を介して送信させる要求に関し前記アドレス情報および要求元を特定する要求元情報を有した要求情報を取得する要求情報取得手段と、この要求情報取得手段にて前記要求情報を取得したことを認識すると、前記アドレス情報に基づいて対応する前記動画情報を前記動画記憶手段から読み出し、前記要求元情報に基づいて前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記要求元へ送信する動画情報送信制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0008】
この発明では、公衆電話回線網における所定の電話回線を介して接続する携帯通信端末からこの携帯通信端末を特定する端末特定情報を取得するとともに、この携帯通信端末の撮像手段で生成したテレビ電話機能に対応したファイル形式でテレビ電話プロトコルにて送信される動画データを取得すると、この動画データを例えばインターネットなどで閲覧可能な所定の動画ファイル形式の動画情報に変換して動画記憶手段に記憶する。さらに、動画記憶手段における動画情報を記憶した記憶領域の位置となる記憶位置に関するアドレス情報を、動画データを送信した携帯通信端末へ、端末特定情報に基づいてパケット交換網またはインターネット網を介して送信する。そして、例えば携帯通信端末やパーソナルコンピュータなどの端末装置から、パケット交換網またはインターネット網を介して所定の動画情報の送信要求に関する要求情報を認識すると、この要求情報に含まれるアドレス情報に基づいて対応する動画情報を動画記憶手段から読み出す。さらに、要求情報に含まれ要求元である端末装置を特定する要求元情報に基づいて、読み出した動画情報をパケット交換網またはインターネット網を介して要求元の端末装置へ送信する。このため、携帯通信端末におけるテレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式の動画データでも、インターネットやイントラネット、LAN(Local Area Network)などで広く利用されているTCP/IPのネットワークプロトコルにより送受信可能となる例えばインターネットなどで閲覧可能な所定の動画ファイル形式の動画情報に変換して動画記憶手段に記憶させておくので、例えばHTML形式で記述されWebブラウザにてWebページとして画面表示可能なWebファイルに、Webページで動画を閲覧可能に関連付ける場合、Webファイル中に動画データを添付せずとも、パケット交換網またはインターネット網を介して動画記憶手段から読み出して動画データから変換された動画情報を適宜再生可能にリンクさせるなどが容易となり、携帯通信端末で生成する特殊なファイル形式の動画データでも、公衆電話回線網のみならずインターネットなどのパケット交換網またはインターネット網を介した利用が容易で、動画データの有効利用が容易となる。また、動画データに対応し有効利用するためにファイル形式を変換した動画情報を動画記憶手段で一括して記憶・管理する状態となり、携帯通信端末で動画データを記憶しておく必要がなく、公衆電話回線網を介してストリーム送信するのみでよく、使い勝手が向上し携帯通信端末の記憶容量の有効利用が図れるとともに、例えば上述したリンクにより、Webファイルの容量の低減によるWebファイルの作成・管理が容易となる。さらには、動画記憶手段で一括管理する動画情報を、例えばパケット交換網を介して記憶された動画情報を動画編集することも容易となり、動画の管理が容易となる。
【0009】
そして、本発明では、前記動画記憶制御手段は、前記動画データ取得手段にて取得した動画データを、前記動画情報と関連付けて前記動画情報とともに前記動画記憶手段に記憶させる構成とすることが好ましい。この発明では、動画データ取得手段で取得した動画データを変換した動画情報とともに動画記憶手段に記憶させるため、例えば携帯通信端末にて公衆電話回線網を介して送信した動画データの内容を確認するなどの際に、動画情報を動画データに再変換して送信する必要がなく動画データをそのまま送信すればよく、処理の高速化が得られるとともに、動画データの確認が容易となることから使い勝手も向上する。また、テレビ電話機能を利用して動画データを他の携帯通信端末へ送信する際に送信先の都合で受信できない場合でも、動画記憶手段に記憶される構成であることから、送信先の都合に合わせて送信先が動画データを動画記憶手段から取得すればよく、いわゆるTV電話と同様に動画データを送信させることが可能となり、使い勝手が向上する。
【0010】
本発明の情報処理装置は、撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを送受信可能な携帯通信端末から送信される前記動画データを受信して処理する情報処理装置であって、前記公衆電話回線網における所定の電話回線を介して接続する前記携帯通信端末から、この携帯通信端末を特定する端末特定情報を取得する端末特定情報取得手段と、前記公衆電話回線網の前記所定の電話回線を介して前記携帯通信端末から送信される前記動画データを取得する動画データ取得手段と、前記取得した動画データを動画記憶手段に記憶させる制御をする動画記憶制御手段と、この動画記憶制御手段により前記動画記憶手段に前記動画データを記憶した記憶位置に関するアドレス情報を、前記端末特定情報に基づいて前記携帯通信端末へパケット交換網またはインターネット網を介して送信させるアドレス報知手段と、前記動画記憶手段に記憶された前記動画データを前記パケット交換網または前記インターネット網を介して送信させる要求に関し前記アドレス情報および要求元を特定する要求元情報を有した要求情報を取得する要求情報取得手段と、この要求情報取得手段にて前記要求情報を取得したことを認識すると、前記アドレス情報に基づいて対応する前記動画データを読み取り、この読み取った動画データを所定の動画ファイル形式の動画情報に変換する動画情報変換手段と、この動画情報変換手段で変換した前記動画情報を前記要求元情報に基づいて前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記要求元へ送信する動画情報送信制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0011】
この発明では、公衆電話回線網における所定の電話回線を介して接続する携帯通信端末からこの携帯通信端末を特定する端末特定情報を取得するとともに、この携帯通信端末の撮像手段で生成したテレビ電話機能に対応したファイル形式でテレビ電話プロトコルにて送信される動画データを取得すると、この動画データを動画記憶手段に記憶する。この後、動画記憶手段における動画情報を記憶した記憶領域の位置となる記憶位置に関するアドレス情報を、動画データを送信した携帯通信端末へ、端末特定情報に基づいてパケット交換網またはインターネット網を介して送信する。そして、例えば携帯通信端末やパーソナルコンピュータなどの端末装置から、パケット交換網またはインターネット網を介して所定の動画データの送信要求に関する要求情報を認識すると、この要求情報に含まれるアドレス情報に基づいて対応する動画データを動画記憶手段から読み出す。さらに、読み出した動画データを例えばインターネットなどで閲覧可能な所定の動画ファイル形式の動画情報に変換する。そして、要求情報に含まれ要求元である端末装置を特定する要求元情報に基づいて、変換した動画情報をパケット交換網またはインターネット網を介して要求元の端末装置へ送信する。このため、例えばHTML形式で記述されWebブラウザにてウェッブページとして画面表示可能なWebファイルに、携帯通信端末におけるテレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式の動画データでもWebページで閲覧可能とする場合、パケット交換網またはインターネット網を介して動画記憶手段から読み出した動画データから変換して動画情報を送信して適宜再生可能にリンクさせればよく、携帯通信端末で生成する特殊なファイル形式の動画データでも、公衆電話回線網のみならずインターネットなどのパケット交換網またはインターネット網を介した利用が容易で、動画データの有効利用が容易となる。また、動画データに対応し有効利用するためにファイル形式を変換した動画情報を動画記憶手段で一括して記憶・管理する状態となり、携帯通信端末で動画データを記憶しておく必要がなく、公衆電話回線網を介してストリーム送信するのみでよく、使い勝手が向上し携帯通信端末の記憶容量の有効利用が図れるとともに、例えば上述したリンクにより、Webファイルの容量の低減によるWebファイルの作成・管理が容易となる。さらには、例えば携帯通信端末にて公衆電話回線網を介して送信した動画データの内容を確認するなどの際に、記憶した動画データを変換する処理を実施せずにそのまま送信すればよく、処理の高速化が得られるとともに、動画データの確認が容易となることから使い勝手も向上する。また、テレビ電話機能を利用して動画データを他の携帯通信端末へ送信する際に送信先の都合で受信できない場合でも、動画記憶手段に記憶される構成であることから、送信先の都合に合わせて送信先が動画データを動画記憶手段から取得すればよく、いわゆるTV電話と同様に動画データを送信させることが可能となり、使い勝手が向上する。
【0012】
そして、この発明では、前記動画記憶制御手段は、前記動画情報変換手段にて変換した前記動画情報を前記動画データと関連付けて前記動画データとともに前記動画記憶手段に記憶させる構成とすることが好ましい。この発明では、動画データから変換した動画情報を、動画データと関連付けて動画データとともに動画記憶手段に記憶させるため、例えば上述した動画データのリンクの場合、動画データを閲覧可能に変換した動画情報を記憶させておくことで、次に閲覧要求があった場合には変換処理をせずともすでに変換した動画情報を送信させればよく、処理の高速化が得られる。さらに、動画記憶手段で一括管理する動画情報を、例えばパケット交換網またはインターネット網を介して動画編集することも容易となり、動画の管理が容易となる。
【0013】
さらに、本発明では、前記動画記憶制御手段は、前記携帯通信端末毎に設定される前記動画記憶手段の記憶領域に前記動画データを記憶する構成とすることが好ましい。この発明では、携帯通信端末毎に設定した動画記憶手段の記憶領域に動画データを記憶させるので、複数の携帯通信端末から送信される動画データを読み出すなどの処理が容易となり、処理の高速化が容易に得られるとともに、動画データや動画記憶手段の保守管理が容易となる。
【0014】
また、本発明では、前記動画記憶制御手段は、前記携帯通信端末毎に設定される前記動画記憶手段の記憶領域に前記動画情報を記憶する構成とすることが好ましい。この発明では、携帯通信端末毎に設定した動画記憶手段の記憶領域に動画情報を記憶させるので、動画情報を読み出すなどの処理が容易となり、処理の高速化が容易に得られるとともに、動画情報や動画記憶手段の保守管理が容易となる。
【0015】
そして、本発明では、前記動画情報送信制御手段は、前記要求情報取得手段にて取得した前記要求情報に基づいて、前記要求元が前記テレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して前記動画データを送受信可能な携帯通信端末であることを認識すると、前記動画記憶手段に記憶された前記動画データを前記要求元の携帯通信端末へ送信する処理をする構成とすることが好ましい。この発明では、要求情報に基づいて、要求元がテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して動画データを送受信可能な携帯通信端末であることを認識すると、動画記憶手段に記憶された動画データを、要求元の携帯通信端末へそのまま送信することとなり、処理の高速化が容易に得られるとともに、例えば携帯通信端末にて公衆電話回線網を介して送信した動画データの内容を確認するなどの際に動画データの確認が容易となって使い勝手が向上する構成が容易に得られる。
【0016】
さらに、本発明では、前記動画情報変換手段は、前記動画データをインターネットで閲覧可能な動画ファイル形式の動画情報に変換する構成とすることが好ましい。この発明では、動画情報変換手段により、携帯通信端末で生成する特殊なファイル形式の動画データを、広く利用されているインターネットで閲覧可能な動画ファイル形式の動画情報に変換するので、特殊なファイル形式の動画データを、利用する際には汎用性の高い動画情報として利用でき、使い勝手を向上できる。
【0017】
また、本発明では、前記携帯通信端末を特定する端末特定情報を記憶する端末特定情報記憶手段と、前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記携帯通信端末から送信される前記端末特定情報を取得し、前記端末特定情報記憶手段に記憶された前記端末特定情報と比較して利用資格の有無を判断する認証手段と、この認証手段にて利用資格があると判断すると、前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記携帯通信端末へ前記公衆電話回線網における前記所定の電話回線の番号に関する回線情報を送信させる制御をする接続許諾手段と、を具備した構成とすることが好ましい。この発明では、認証手段により、パケット交換網またはインターネット網を介して携帯通信端末から取得し携帯通信端末を特定する端末特定情報を、端末特定情報記憶手段に記憶された端末特定情報と比較して利用資格の有無を判断し、利用資格があると判断すると、接続許諾手段がパケット交換網またはインターネット網を介して携帯通信端末へ、本発明の機能、すなわちテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを有効利用可能に格納するための公衆電話回線網における所定の電話回線の番号に関する回線情報を送信させるので、本発明の機能を会員制として運用・管理することが容易となり、この会員制様の運用・管理にて動画データの適切な管理が容易に図れる。
【0018】
さらに、本発明では、前記動画データ取得手段は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)動画ファイル形式の動画データを取得し、前記動画情報変換手段は、前記動画データを、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式、MOV形式、RM(Real Media)形式、WMV(Windows(登録商標) Media Video)形式の少なくともいずれか1つの動画ファイル形式に変換する構成とすることが好ましい。この発明では、携帯通信端末から既に広く利用されているテレビ電話機能に対応したファイル形式として3GPP動画ファイル形式で動画データを取得し、この動画データを、インターネットやイントラネット、LANなどで広く利用されている例えばインターネットなどで閲覧可能なTCP/IPのネットワークプロトコルにより送受信する動画ファイル形式であるMPEG形式、MOV形式、RM形式、WMV形式の少なくともいずれか1つの動画ファイル形式に変換させるので、テレビ電話機能のみで利用可能な動画データでも、利用する際には広く利用されている動画ファイル形式の動画情報として取得できるので、汎用性を容易に向上でき、使い勝手が向上する。
【0019】
そして、本発明では、前記動画情報送信制御手段は、HTML(Hypertext Markup Language)形式で記述されたウェッブ(Web)ファイルをウェッブ(Web)ブラウザにてウェッブ(Web)ページとして画面表示可能な端末装置から、前記Webページ中に画面表示され前記アドレス情報が関連付けられたアイコン表示の入力操作に対応して送信される前記要求情報に基づいて、前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記要求情報に基づく対応した前記動画情報を前記端末装置へ前記要求元として送信する制御をする構成とすることが好ましい。この発明では、HTML形式で既出されたWebファイルをWebブラウザにてWebページとして画面表示可能な端末装置から、Webページ中に画面表示されアドレス情報が関連付けられたアイコン表示の入力操作に対応して送信される要求情報に基づいて、パケット交換網またはインターネット網を介して要求情報に基づく対応した動画情報を端末装置へ要求元として認識して送信するので、テレビ電話機能に対応した3GPPなどの特殊なファイル形式でも、インターネットなどで広く利用されたWeb利用がアイコンにアドレス情報を関連付けるのみで容易に実施可能で、かつWebファイル中に添付することによるWebファィルの容量増大も防止され、使い勝手も向上する。
【0020】
また、本発明では、前記動画記憶手段を備えたデータベースと、前記公衆電話回線網を介して前記携帯通信端末に各種情報を送受信可能に接続されるとともに前記データベース各種情報を送受信可能に接続され、前記端末特定情報取得手段および前記動画データ取得手段を備えた電話回線サーバ装置と、前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記携帯通信端末に各種情報を送受信可能に接続されるとともに前記データベースおよび前記電話回線サーバ装置に各種情報を送受信可能に接続され、前記動画情報変換手段、前記動画記憶制御手段、前記アドレス報知手段、前記要求情報取得手段、および前記動画情報送信制御手段を備えたネットワーク通信サーバ装置と、を備えた構成とすることが好ましい。この発明では、公衆電話回線網を介して携帯通信端末に各種情報を送受信可能に接続される電話回線サーバ装置と、この電話回線サーバ装置で取得した動画データを有効利用するために動画情報に変換してパケット交換網またはインターネット網を介して適宜送信するネットワーク通信サーバ装置と、動画記憶手段を備えたデータベースと、の間で各種情報を適宜送受信しているので、本発明の機能、すなわちテレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式の動画データの有効利用が容易で使い勝手が向上する構成の構築が容易となるとともに、動画データを有効利用するための処理の高速化や各種情報の保守管理が容易となる。
【0021】
さらに、本発明では、前記動画記憶手段を備えたデータベースと、前記公衆電話回線網を介して前記携帯通信端末に各種情報を送受信可能に接続されるとともに前記データベース各種情報を送受信可能に接続され、前記端末特定情報取得手段および前記動画データ取得手段を備えた電話回線サーバ装置と、前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記携帯通信端末に各種情報を送受信可能に接続されるとともに前記データベースおよび前記電話回線サーバ装置に各種情報を送受信可能に接続され、前記動画情報変換手段、前記動画記憶制御手段、前記アドレス報知手段、前記要求情報取得手段、動画情報送信制御手段、前記認証手段、および前記接続許諾手段を備えたネットワーク通信サーバ装置と、を備えた構成とすることが好ましい。この発明では、公衆電話回線網を介して携帯通信端末に各種情報を送受信可能に接続される電話回線サーバ装置と、この電話回線サーバ装置で取得した動画データを有効利用するために動画情報に変換してパケット交換網またはインターネット網を介して適宜送信するネットワーク通信サーバ装置と、動画記憶手段を備えたデータベースと、の間で各種情報を適宜送受信しているので、本発明の機能、すなわちテレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式の動画データの有効利用が容易で使い勝手が向上し、この動画データを有効利用するための会員制様の運用管理による良好にデータ管理が容易となる構成の構築が容易となるとともに、動画データを有効利用するための処理の高速化や各種情報の保守管理が容易となる。
【0022】
本発明の情報処理システムは、上述した本発明の情報処理装置と、前記パケット交換網または前記インターネット網および前記公衆電話回線網を介して前記情報処理装置と送受信可能に接続され、撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより前記公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを前記情報処理装置と送受信可能な前記携帯通信端末と、を具備したことを特徴とする。
【0023】
この発明では、テレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式の動画データの有効利用が容易な本発明の情報処理装置に、撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより前記公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを送受信可能な携帯通信端末を、パケット交換網またはインターネット網および公衆電話回線網を介して送受信可能に接続させる。このため、使い勝手が良好で動画データを生成が容易な広く利用された例えば携帯電話などの携帯通信端末による動画データの有効利用が容易となり、汎用性の向上が容易に得られるとともに、携帯電話などの携帯通信端末による動画データの有効利用が容易となることによる利用の拡大が容易に図れる。
【0024】
本発明の情報処理方法は、演算手段により、撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを送受信可能な携帯通信端末から送信される前記動画データを受信して処理する情報処理方法であって、前記演算手段は、前記公衆電話回線網における所定の電話回線を介して接続する前記携帯通信端末から、この携帯通信端末を特定する端末特定情報を取得する端末特定情報取得工程と、前記所定の電話回線を介して前記携帯通信端末から前記公衆電話回線網を介して送信される前記動画データを取得する動画データ取得工程と、この動画データ取得工程で取得した前記動画データを所定の動画ファイル形式の1つの動画情報に変換する動画情報変換工程と、この動画情報変換工程で変換した前記動画情報を動画記憶手段に記憶させる制御をする動画記憶制御工程と、この動画記憶制御工程で前記動画記憶手段に前記動画情報を記憶した記憶位置に関するアドレス情報を、前記端末特定情報に基づいて前記携帯通信端末へパケット交換網またはインターネット網を介して送信するアドレス報知工程と、前記動画記憶手段に記憶された前記動画情報を前記パケット交換網または前記インターネット網を介して送信させる要求に関し前記アドレス情報および要求元を特定する要求元情報を有した要求情報を取得する要求情報取得工程と、この要求情報取得工程で前記要求情報を取得すると、前記アドレス情報に基づいて対応する前記動画情報を前記動画記憶手段から読み出し、前記要求元情報に基づいて前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記要求元へ送信する動画情報送信制御工程と、を実施することを特徴とする。
【0025】
この発明は、請求項1に記載の発明を演算手段で機能させる方法の発明で、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0026】
本発明の情報処理方法は、演算手段により、撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを送受信可能な携帯通信端末から送信される前記動画データを受信して処理する情報処理方法であって、前記演算手段は、前記公衆電話回線網における所定の電話回線を介して接続する携帯通信端末から、この携帯通信端末を特定する端末特定情報を取得する端末特定情報取得工程と、前記所定の電話回線を介して前記携帯通信端末から前記公衆電話回線網を介して送信される前記動画データを取得する動画データ取得工程と、この動画データ取得工程で取得した前記動画データを動画記憶手段に記憶させる制御をする動画記憶制御工程と、この動画記憶制御工程で前記動画記憶手段に前記動画データを記憶した記憶位置に関するアドレス情報を、前記端末特定情報に基づいて前記携帯通信端末へパケット交換網またはインターネット網を介して送信させるアドレス報知工程と、前記動画記憶手段に記憶された前記動画データを前記パケット交換網または前記インターネット網を介して送信させる要求に関し前記アドレス情報および要求元を特定する要求元情報を有した要求情報を取得する要求情報取得工程と、この要求情報取得工程で前記要求情報を取得すると、前記アドレス情報に基づいて対応する前記動画データを読み取り、この読み取った動画データを所定の動画ファイル形式の1つの動画情報に変換する動画情報変換工程と、この動画情報変換工程で変換した前記動画情報を前記要求元情報に基づいて前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記要求元へ送信する動画情報送信制御工程と、を実施することを特徴とする。
【0027】
この発明は、請求項3に記載の発明を演算手段で機能させる方法の発明で、請求項3に記載の発明と同様の作用効果を奏する。
【0028】
本発明の情報処理プログラムは、請求項15または請求項16に記載の情報処理方法を演算手段に実行させることを特徴とする。
【0029】
この発明では、テレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式の動画データの有効利用が容易な本発明の情報処理方法を演算手段に実行させる。このため、テレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式の動画データの有効利用が容易な構成が容易に得られ、利用の拡大が容易に図れる。
【0030】
本発明の情報処理プログラムを記録した記録媒体は、請求項17に記載の情報処理プログラムが演算手段で読取可能に記録されたことを特徴とする。
【0031】
この発明では、テレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式の動画データの有効利用が容易な構成が容易に得られ、利用の拡大が容易に図れる本発明の情報処理プログラムを、コンピュータなどの演算手段に読取可能に記録している。このため、コンピュータに適宜読み取らせることで、容易にテレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式の動画データの有効利用が容易な構成を構築でき、プログラムを容易に取り扱いでき、利用の拡大が容易にできる。
【0032】
なお、本発明における演算手段としては、1つのコンピュータに限らず、複数のコンピュータをネットワーク状に組み合わせた構成、上述したようなCPUやマイクロコンピュータなどの素子、あるいは複数の電子部品が搭載された回路基板などをも含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明に係る一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明の情報処理装置を備え動画データである映像データおよび音声データを有するメッセージデータを処理する情報処理システムを例示して説明する。なお、本発明では、伝達するメッセージデータとして、映像データおよび音声データを有する構成に限らず、映像データのみ、あるいは動画データである静止画像データをいわゆるコマ送り様に複数有するデータ構造など、いずれの形態の動画データを有する各種メッセージデータを対象とすることができる。また、本実施の形態では、携帯通信端末から取得した映像データをホームページに添付可能なファイル形式の動画情報に処理する構成について説明するが、ホームページの添付のためのメッセージデータの処理に限らず、他のいずれの用途のためにメッセージデータを処理する構成を対象とすることができる。
【0034】
〔情報処理システムの構成〕
図1は、本発明に係る一実施の形態における情報処理ステムの概略構成を示すブロック図である。図2は、携帯通信端末の概略構成を示すブロック図である。図3は、サーバシステムの概略構成を示すブロック図である。図4は、携帯通信端末の端末表示手段で画面表示される接続画面を示す概念図である。図5は、携帯通信端末の端末表示手段で画面表示させる登録画面を示す概念図である。図6は、携帯通信端末の端末表示手段で画面表示される回線報知画面を示す概念図である。図7は、携帯通信端末の端末表示手段で画面表示される確認画面を示す概念図である。図8は、携帯通信端末の端末表示手段で画面表示されるファイル選択画面を示す概念図である。図9は、携帯通信端末の端末表示手段で画面表示される報知画面を示す概念図である。
【0035】
図1において、100は情報処理システムで、この情報処理システム100は、携帯通信端末から送信される映像データおよび音声データを含むメッセージデータを取得し有効利用可能に格納、すなわち記憶して適宜配信する処理をするシステムである。この情報処理システム100は、ネットワーク200と、このネットワーク200に接続された要求元としても機能し得る携帯通信端末300と、ネットワーク200に接続され携帯通信端末300と各種情報を送受信可能な情報処理装置としてのサーバシステム400と、を備えている。そして、この情報処理システム100は、この情報処理システム100で処理したメッセージデータ、具体的には、携帯通信端末300からのメッセージデータを例えばインターネットで閲覧可能な所定のファイル形式に変換した変換メッセージデータを受信して再生させる要求元となる端末装置500が、ネットワーク200のパケット交換網220を介して接続可能となっている。なお、この端末装置500としては、例えばパーソナルコンピュータなどが例示でき、キーボードなどの入力操作部や各種情報を画面表示させる表示部などを備え、インターネットなどにより各種情報を送受信可能な構成である。
【0036】
ネットワーク200は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの汎用のネットワークプロトコルに基づくインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、無線媒体により情報が送受信可能な複数の基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などのネットワーク、さらには、無線通信などの情報を直接送受信するための媒体となる無線媒体自体などが例示できる。ここで、無線媒体としては、電波、光、音波、電磁波などのいずれの媒体をも適用できる。具体的には、ネットワーク200は、例えば、無線媒体201により送受信可能な複数の基地局210のホストコンピュータと、この基地局210のホストコンピュータが接続する各種プロトコルに基づいたパケット通信などのためのパケット交換網(Packet Switching Network:PSN)220と、基地局210のホストコンピュータが接続する公衆電話回線網(Public Switched Telephone Network:PSTN)230と、にて構成される。ここで、パケット交換網220としては、基地局210のホストコンピュータと携帯通信端末300との間のパケット通信のみならず、インターネットなども含むものである。
【0037】
携帯通信端末300は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)、携帯型パーソナルコンピュータなどで、パケット交換網220および公衆電話回線網230を利用でき、映像データおよび音声データを再生する機能を備えた携帯可能な端末機器である。そして、携帯通信端末300は、例えば図2に示すように、端末通信手段310と、端末操作手段320と、端末表示手段330と、端末集音手段340と、撮像手段としての端末撮像手段350と、端末発音手段360と、端末記憶手段370と、端末制御手段380と、などを備えている。
【0038】
端末通信手段310は、端末制御手段380に接続され、端末制御手段380による制御により各種情報を無線媒体201によりネットワーク200の基地局210と送受信する。この端末通信手段310は、図示しない端末通信アンテナを有し、この端末通信アンテナにより各種情報を、ネットワーク200を介してサーバシステム400、さらには図示しない他のサーバ装置やシステムなどと送受信する。
【0039】
端末操作手段320は、端末制御手段380に接続され、入力操作される例えば図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。これら操作ボタンや操作つまみの入力操作の内容としては、例えば携帯通信端末300における動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、パケット交換網220を介して接続するサーバシステム400などのアドレスの設定入力、公衆電話回線網230の電話回線番号の設定入力、再生状態の変更や設定、TV電話機能の各種設定などである。そして、端末操作手段320は、設定事項の入力操作により、所定の操作信号を端末制御手段380へ適宜出力して設定させる。なお、端末操作手段320としては、操作ボタンや操作つまみなどの入力操作に限らず、例えば端末表示手段330に設けられたタッチパネルによる入力操作や、端末集音手段340で集音した利用者の音声に基づく音声入力、あるいはリモートコントローラなどの無線媒体を介して操作信号を出力する構成など、各種設定事項を設定入力可能ないずれの構成が適用できる。
【0040】
端末表示手段330は、端末制御手段380に接続され、端末制御手段380による制御にて端末制御手段380から出力される映像データや静止画像データなどの各種画像データを画面表示させる。なお、画像データは、携帯通信端末300に搭載された図示しないTV受信機で受信したTV映像データ、端末撮像手段350で撮像した映像データ、端末記憶手段370に記録された画像データ、携帯通信端末300に接続された外部機器から出力される画像データなど、各種データ構造の画像データを対象とすることができる。また、端末表示手段330としては、例えば液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなどが例示できる。
【0041】
端末集音手段340は、例えば図示しないマイクロフォンを備えている。この端末集音手段340は、端末制御手段380に接続され、マイクロフォンにて携帯通信端末300の周囲の発話や各種音を集音し、所定の集音データとして端末制御手段380へ出力して端末制御手段380で音声データとして処理させる。
【0042】
端末撮像手段350は、例えば図示しないCCD(Charge-Coupled Device)カメラを備えている。そして、端末撮像手段350は、端末制御手段380による制御にて、CCDカメラの撮像範囲に位置する被写体を撮像して映像データを生成する。この映像データは、例えばテレビ電話機能に対応した動画ファイル形式である3GPP(3rd Generation Partnership Project)動画ファイル形式として生成される。そして、端末撮像手段350は、撮像した映像データを端末制御手段380へ適宜出力する。
【0043】
端末発音手段360は、端末制御手段380に接続され、例えば図示しない増幅部と、この増幅部に接続されたスピーカと、を備えている。そして、端末発音手段360は、端末制御手段380にて制御され、端末制御手段380から出力される音声データを増幅部にて適宜増幅させてスピーカから音として出力させる。なお、出力される音声データとしては、通話の際の送信先からの音声の他、例えばTV受信機で受信したTV音声データや、端末記憶手段370に記録された音楽データなどの音声データ、さらには携帯通信端末300に接続された外部機器から出力される音声データなど、各種データ構造の音声データを対象とすることができる。
【0044】
端末記憶手段370は、端末制御手段380に接続され、端末制御手段380から出力される各種情報を端末制御手段380が読出可能に記憶する。この端末記憶手段370は、例えば、HD(Hard Disk)などの磁気ディスクや磁気テープ、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、光磁気ディスク、メモリカードなどの着脱可能な各種記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成、着脱不可能な半導体メモリなどの他、複数のドライブやドライバ、メモリが組み合わされた複合構造なども対象とすることができる。また、端末記憶手段370は、端末操作手段320で入力操作される設定事項、端末制御手段380から出力される音声データや画像データ、さらには演算処理する信号などの各種情報を適宜読み出し可能に記憶する。さらに、端末記憶手段370には、携帯通信端末300全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなども記憶している。
【0045】
端末制御手段380は、例えばCPU(Central Processing Unit)などを備え、図示しない各種入出力ポートを有している。この入出力ポートとしては、例えば端末通信手段310が接続される通信ポート、端末操作手段320が接続される入力ポート、端末表示手段330が接続される表示制御ポート、端末集音手段340が接続される集音ポート、端末撮像手段350が接続される撮像ポート、端末発音手段360が接続される発音ポート、端末記憶手段370が接続される記憶ポートなどが例示できる。そして、端末制御手段380は、各種プログラムにより、入出力ポートを介して制御信号や応答信号、音声データや画像データなどを送受信し、携帯通信端末300全体を動作制御する。
【0046】
サーバシステム400は、ネットワーク200に接続され、携帯通信端末300から送信されるメッセージデータを取得し、適宜処理してパケット交換網220や公衆電話回線網230を介して所定の要求元へ配信可能に記憶するシステムである。このサーバシステム400は、例えば図1および図3に示すように、データベース410と、電話回線サーバ装置420と、ネットワーク通信サーバ装置430と、を備え、それぞれ各種情報を送受信可能にイントラネットやLAN(Local Area Network)などにて接続されたシステム構成である。なお、システム構成に限らず、例えば1台のコンピュータなどの装置構成とするなどしてもよい。
【0047】
データベース410は、情報処理システム100におけるTV電話機能で利用される各種情報を、ネットワーク通信サーバ装置430および電話回線サーバ装置420が読出可能に記憶する。このデータベース410は、例えば、HDや各種記録媒体に読出可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成やメモリなどの他、複数のドライブやメモリなどが組み合わされた複合構造などが例示できる。そして、データベース410は、例えば図3に示すように、端末特定情報記憶手段としての顧客情報記憶領域411および動画記憶手段としてのメッセージ記憶領域412を備えている。
【0048】
顧客情報記憶領域411は、情報処理システム100を利用する携帯通信端末300を特定する端末特定情報の他、この携帯通信端末300を所有し公衆電話回線網230およびパケット交換網220を利用する利用者に関する顧客情報を記憶する。この顧客情報記憶領域411は、例えば、携帯通信端末300を特定する端末特定情報である送信元固有情報としての公衆電話回線網230における割り当てられた電話回線番号およびメールアドレス、利用者の氏名や連絡先、住所や居所、TV電話機能を利用するための会員登録された利用者に割り当てられる暗証番号やID番号、各種フラグ情報などが1つの顧客情報として関連付けられ、この顧客情報を複数記憶するデータ構造に構成されている。メッセージ記憶領域412は、TV電話機能における送信するメッセージである動画データおよび音声データを有したメッセージデータを、顧客情報における電話回線番号と関連付けて1つのレコードとして複数記憶するデータ構造に構成されている。なお、メッセージ記憶領域412は、例えば、TV電話機能を利用する登録した利用者にそれぞれ所定の記憶容量で割り当てられた構造としてもよい。
【0049】
電話回線サーバ装置420は、公衆電話回線網230に接続され、ネットワーク200を介して携帯通信端末300とメッセージデータおよび各種情報を送受信可能に接続してメッセージデータの有効利用のための処理をする。この電話回線サーバ装置420は、例えば図3に示すように、電話回線記憶手段421と、演算手段としても機能する電話回線演算手段422と、などを備えている。なお、この電話回線サーバ装置420には、例えば保守管理や各種設定などのために、入力設定のためのキーボードやマウスなどの操作手段や、入力された事項や動作状態などを表示により報知する表示装置などが設けられた構成としてもよい。
【0050】
電話回線記憶手段421は、電話回線演算手段422に接続され、電話回線演算手段422から出力される各種情報を電話回線演算手段422が読出可能に記憶する。この電話回線記憶手段421は、データベース410と同様に、例えばHDや各種記録媒体に読出可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成やメモリなどの他、複数のドライブやメモリなどが組み合わされた複合構造などが利用できる。また、電話回線記憶手段421は、電話回線サーバ装置420全体を動作制御するOS上に展開される各種プログラムなども記憶している。
【0051】
電話回線演算手段422は、例えばCPUなどを備えている。そして、電話回線演算手段422は、電話回線サーバ装置420全体の動作を制御し、ネットワーク通信サーバ装置430とともにメッセージデータの有効利用のための各種処理をする。この電話回線演算手段422は、各種プログラムとして、電話回線インターフェース手段422Aと、端末特定情報取得手段422Bと、動画データ取得手段としてのメッセージ取得手段422Cと、などを備えている。
【0052】
電話回線インターフェース手段422Aは、公衆電話回線網230に接続されるとともに、端末特定情報取得手段422Bおよびメッセージ取得手段422Cと接続され、メッセージデータの有効利用のためにメッセージデータや各種情報を携帯通信端末300と所定の電話回線上で送受信可能に処理する。すなわち、電話回線インターフェース手段422Aは、端末特定情報取得手段422Bおよびメッセージ取得手段422Cから出力される各種情報を電話回線上で送信可能な所定のデータ構造に変換して公衆電話回線網230へ送信したり、公衆電話回線網230から受信した所定のデータ構造を適宜処理して情報として復号化し、端末特定情報取得手段422Bやメッセージ取得手段422Cへ出力したりする処理をする。
【0053】
端末特定情報取得手段422Bは、所定の電話回線へダイヤルアップしてメッセージデータを送信するために携帯通信端末300がサーバシステム400に接続要求する際、およびメッセージデータを公衆電話回線網の所定の電話回線を介して送信する際などに、携帯通信端末300を特定する端末特定情報である各携帯通信端末300に割り当てられた電話回線番号を取得する。そして、端末特定情報取得手段422Bは、詳細は後述するが、取得した端末特定情報をネットワーク通信サーバ装置430へ出力し、ネットワーク通信サーバ装置430で認証など各種処理を実施させる。
【0054】
メッセージ取得手段422Cは、送信元の携帯通信端末300から公衆電話回線網230の所定の電話回線を介して送信されるメッセージデータを取得する。このメッセージデータは、テレビ電話機能に対応しテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して送受信可能な動画ファイル形式、例えば3GPP(3rd Generation Partnership Project)動画ファイル形式のメッセージデータを取得する。
【0055】
具体的には、メッセージ取得手段422Cは、詳細は後述するが、ネットワーク通信サーバ装置430にてメッセージデータの送信元の携帯通信端末300へ報知した所定の電話回線の電話回線番号に基づいて、ダイヤルアップによる送信元の携帯通信端末300から接続要求を認識すると、接続要求に含まれる電話回線番号と、ネットワーク通信サーバ装置430からあらかじめ送信された本情報処理システム100を利用可能とする旨の信号に含まれる送信元固有情報である電話回線番号とを比較し、メッセージデータの送信元の携帯通信端末300からの接続要求か否かを判断する。そして、送信元の携帯通信端末300からの接続要求である場合、送信元の携帯通信端末300を所定の電話回線で接続させ、メッセージデータの登録を促す案内、例えば音声ガイダンスなどを送信元の携帯通信端末300へ送信し、メッセージデータの取得待機である録画待機状態となる。なお、送信元の携帯通信端末300からの接続要求ではない場合、例えば音声ガイダンスなどにて誤ダイヤルである旨や本情報処理システム100を利用するための登録が済んでいない旨などの報知や、単に接続をしないなどの処理をする。そして、メッセージデータの取得待機状態で音声ガイダンスなどに基づいて送信元の携帯通信端末300から映像データおよび音声データが送信され電話回線インターフェース手段422Aで受信したメッセージデータを取得する。このメッセージデータの取得は、送信元の携帯通信端末300からのメッセージ登録終了や電話回線の切断などによりメッセージデータの終了を認識し、一連のストリームデータとして、データベース410へ出力し、記憶させる。このメッセージデータの記憶の際、送信元固有情報と関連付けて記憶させる。また、送信元の携帯通信端末300から、複数のメッセージデータを取得している場合、メッセージデータを特定する固有情報、例えば通し番号や識別番号、取得や記憶した日時に関する日時情報なども関連付けて記憶させる。
【0056】
ネットワーク通信サーバ装置430は、パケット交換網220に接続され、ネットワーク200のパケット交換網220を介して携帯通信端末300と各種情報を送受信可能に接続してメッセージデータを有効利用するための各種処理を実施する。このネットワーク通信サーバ装置430は、例えば図3に示すように、ネットワーク通信記憶手段431と、演算手段としても機能するネットワーク通信演算手段432と、などを備えている。なお、このネットワーク通信サーバ装置430も、電話回線サーバ装置420と同様に、例えば保守管理や各種設定などのために、入力設定のためのキーボードやマウスなどの操作手段や、入力された事項や動作状態などを表示により報知する表示装置などが設けられた構成としてもよい。そして、電話回線演算手段422と、ネットワーク通信演算手段432とにより、本発明の演算手段が構成される。
【0057】
ネットワーク通信記憶手段431は、ネットワーク通信演算手段432に接続され、ネットワーク通信演算手段432から出力される各種情報をネットワーク通信演算手段432が読出可能に記憶する。このネットワーク通信記憶手段431は、データベース410と同様に、例えばHDや各種記録媒体に読出可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成やメモリなどの他、複数のドライブやメモリなどが組み合わされた複合構造などが利用できる。また、ネットワーク通信記憶手段431は、ネットワーク通信サーバ装置430全体を動作制御するOS上に展開される各種プログラムなども記憶している。
【0058】
ネットワーク通信演算手段432は、例えばCPUなどを備えている。そして、ネットワーク通信演算手段432は、ネットワーク通信サーバ装置430全体の動作を制御し、電話回線サーバ装置420とともにメッセージデータを有効利用するための各種制御をする。このネットワーク通信演算手段432は、各種プログラムとして、動画情報送信制御手段としてのネットワーク通信インターフェース手段432Aと、端末特定情報取得手段としても機能する認証手段432Bと、接続許諾手段432Cと、動画情報変換手段432Dと、動画記憶制御手段432Eと、アドレス報知手段432Fと、要求情報取得手段432Gと、などを備えている。
【0059】
ネットワーク通信インターフェース手段432Aは、パケット交換網220に接続されるとともに、認証手段432B、接続許諾手段432C、動画情報変換手段432D、動画記憶制御手段432E、アドレス報知手段432F、要求情報取得手段432G、などと接続され、パケット交換網220を介して携帯通信端末300と送受信させる各種情報をパケット通信などの通信が可能に処理する。すなわち、ネットワーク通信インターフェース手段432Aは、認証手段432B、接続許諾手段432C、動画情報変換手段432D、動画記憶制御手段432E、アドレス報知手段432F、要求情報取得手段432G、などから出力される各種情報をパケットに変換処理してパケット交換網220へ送信したり、パケット交換網220から受信したパケットを適宜処理して情報として復号化し、認証手段432B、接続許諾手段432C、動画情報変換手段432D、動画記憶制御手段432E、アドレス報知手段432F、要求情報取得手段432G、などへ出力したりする処理をする。
【0060】
認証手段432Bは、パケット交換網220を介して携帯通信端末300から送信されネットワーク通信インターフェース手段432Aで受信した端末特定情報である電話回線番号を取得する。そして、認証手段432Bは、取得した電話回線番号と、データベース410の顧客情報記憶領域411に記憶された顧客情報の電話回線番号と比較し、利用資格の有無を判断する。この利用資格の有無の判断としては、情報処理システム100を利用するのに正当な利用者であるか否かを判断する各種方法が利用できる。例えば、パケット交換網220を介して携帯通信端末300が接続する際に取得する電話回線番号やメールアドレスなどに基づく適切な利用者か否かの判断の他、携帯通信端末300で設定入力され送信される電話回線番号およびメールアドレスと記憶している顧客情報と一致するか否かの判断、TV電話機能を利用するための会員登録された利用者に割り当てられた暗証番号やID番号の一致、TV電話機能を利用可能な期間が経過したか否かの判断などが例示できる。
【0061】
より具体的には、メッセージデータを送信する送信元の携帯通信端末300の場合、例えば図4に示すような携帯通信端末300で表示される接続画面610で、携帯通信端末300からメッセージデータ編集のために所定のパケット交換網におけるアドレスであるURL(Uniform Resource Locator)が設定入力されると、あらかじめ記憶された所定のフォームを送信させる処理をする。例えば、図5に示すような登録画面620を携帯通信端末300で画面表示させる登録案内情報をネットワーク通信記憶手段431から読み出したフォームに基づいて送信させる処理をする。そして、登録画面620に基づいて携帯通信端末300で設定入力された電話回線番号およびメールアドレスの顧客情報を取得する。この取得した顧客情報に基づいて、利用資格の有無を判断する。ここで、図4に示す接続画面610は、端末操作手段320による入力操作にてテキスト入力される領域611と、この領域611にテキスト入力されたURLを編集するための編集コマンドボタン612と、サーバシステム400と接続させる処理を実施させる接続コマンドボタン613と、を有している。また、図5に示す登録画面620は、顧客情報として電話回線番号が端末操作手段320による入力操作にてテキスト入力される電話番号テキストボックス621と、顧客情報としてメールアドレスが端末操作手段320による入力操作にてテキスト入力されるメールアドレステキストボックス622と、入力された顧客情報でサーバシステム400にメッセージデータ編集のための登録を設定、すなわち登録要求を送信させる登録コマンドボタン623と、を有している。なお、既にサーバシステム400に送信したメッセージデータを受信して再生させる要求元の携帯通信端末300の場合、詳細は後述するが、アドレス報知手段432Fによる電子メールで報知したURLで要求元の携帯通信端末300が接続する時に、要求元の携帯通信端末300の電話回線番号やメールアドレスを認識し、顧客情報と比較することで、利用資格の有無、すなわちメッセージデータの編集資格を判断する。
【0062】
接続許諾手段432Cは、認証手段432Bにて利用資格があると判断したことを認識すると、送信元の携帯通信端末300から送信するメッセージデータをサーバシステム400に登録するための公衆電話回線網230における所定の電話回線番号に関する回線情報を、パケット交換網220を介して接続する携帯通信端末300へ送信させる。具体的には、接続許諾手段432Cは、例えば図6に示すような回線報知画面630を携帯通信端末300で画面表示させる報知信号をネットワーク通信記憶手段431から読み出したフォームに基づいて送信させる処理をする。この図6に示す回線報知画面630は、メッセージデータを登録するための電話回線番号を表示する報知領域631と、図5に示す登録画面620に従って登録した内容を確認するための図7に示すような確認画面640を表示させる確認コマンドボタン632と、パケット通信などの通信を終了する完了コマンドボタン633と、を有している。また、図7に示す確認画面640は、パケット交換網220を介して接続する携帯通信端末300の顧客情報である電話回線番号およびメールアドレス、メッセージデータの映像データを変換する動画ファイル形式の内容などを表示する確認領域641と、送信先の設定入力の変更を実施するための変更コマンドボタン642と、確認を終了する旨の終了コマンドボタン643と、を有している。なお、この確認処理を実施しなくてもよい。また、図5に示す登録画面620で登録することにより、図6に示す回線報知画面630を画面表示させる処理を実施させず、図7に示す確認画面640を表示させた後に図6に示す回線報知画面630を画面表示させる処理に移行してもよい。
【0063】
そして、接続許諾手段432Cは、図6に示す回線報知画面630を表示させる報知処理を実施し、電話回線サーバ装置420でメッセージデータを取得させる待機状態に電話回線サーバ装置420を設定する。例えば、接続する携帯通信端末300の電話回線番号で報知した回線情報の電話回線番号にダイヤルアップが実施された場合、メッセージデータの送信であり、メッセージデータを電話回線サーバ装置420で受信する旨の指令信号を電話回線サーバ装置420へ出力する。
【0064】
動画情報変換手段432Dは、電話回線サーバ装置420で受信した3GPPの動画ファイル形式のメッセージデータをインターネットで閲覧可能な動画ファイル形式となるTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のネットワークプロトコルにより送受信可能である所定の動画ファイル形式の動画情報に変換する処理をする。この動画情報の動画ファイル形式としては、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式、MOV形式、RM(Real Media)形式、WMV(Windows(登録商標) Media Video)形式などが例示できるが、これらに限られない。例えば、動画情報変換手段432Dは、携帯通信端末300からメッセージデータを送信する処理の際に指定された動画ファイル形式の動画情報である変換メッセージデータに変換する。この動画ファイル形式の指定は、例えば図8に示すファイル選択画面650により選択された動画ファイル形式である。
【0065】
すなわち、図7に示す確認画面640の終了コマンドボタン643が設定されることで、動画情報変換手段432Dは、あらかじめ記憶された所定のフォーム、例えば図8に示すようなファイル選択画面650を携帯通信端末300で画面表示させる選択画面情報をネットワーク通信記憶手段431から読み出したフォームに基づいて送信させる処理をする。この図8に示すファイル選択画面650は、複数の異なる動画ファイル形式をリスト状に表示する選択領域651を有している。この選択領域651には、動画ファイル形式がそれぞれ対応付けられたラジオボタン様の複数のチェックボックス651Aが設けられている。また、ファイル選択画面650には、チェックボックス651Aでチェックした動画ファイル形式を設定しこの選択処理を終了してファイル選択画面650を閉じて図6に示す回線報知画面630を表示させる登録終了コマンドボタン652が設けられている。そして、図8に示すファイル選択画面650で動画ファイル形式が選択され、図6に示す回線報知画面630で確認コマンドボタン632が操作されて図7に示す確認画面640が表示されると、この確認画面640の確認領域641に、選択された動画ファイル形式の内容が表示される。
【0066】
そして、動画情報変換手段432Dは、このファイル選択画面650で選択された動画ファイル形式を設定する処理をする。具体的には、電話回線サーバ装置420で、所定の電話回線番号の携帯通信端末300から送信されるメッセージデータの受信待機状態となっている当該携帯通信端末300の端末特定情報に、動画ファイル形式を指定するフラグ情報を設定するなどの処理をする。なお、この方法に限らず、いずれの方法が適用できる。また、図8に示すファイル選択画面650は、電話回線サーバ装置420でメッセージデータを取得した後に、そのメッセージデータを送信した携帯通信端末300へ画面表示させて動画ファイル形式を選択させるようにしてもよい。
【0067】
動画記憶制御手段432Eは、動画情報変換手段432Dでメッセージデータを変換した変換メッセージデータを、データベースのメッセージ記憶領域412に記憶させる処理をする。この変換メッセージデータの記憶は、メッセージデータを送信した携帯通信端末300に対応する端末特定情報における電話回線番号と関連付けて送信されたメッセージデータとともに、携帯通信端末300毎に割り当てられた記憶領域に記憶させる。そして、この変換メッセージデータを記憶させた記憶領域である記憶位置に関するアドレス情報、例えばURLを、データベース410から取得し、端末特定情報に関連付けて1つの顧客情報として記憶させるとともに、アドレス報知手段432Fへ出力する。なお、携帯通信端末300から既にメッセージデータを取得して変換メッセージデータに変換して記憶している場合には、例えば通し番号など、別の変換メッセージデータとして記憶させる。すなわち、携帯通信端末300から複数のメッセージデータを取得して変換し記憶可能な構成となっている。
【0068】
アドレス報知手段432Fは、動画記憶制御手段432Eでデータベース410のメッセージ記憶領域412に記憶した変換メッセージデータのアドレス情報を、メッセージデータを送信した携帯通信端末300へパケット交換網220を介して送信する処理をする。この携帯通信端末300の特定は、電話回線サーバ装置420からメッセージデータの送信終了を携帯通信端末300から認識し、所定の携帯通信端末300からメッセージデータを取得した旨でその携帯通信端末300の顧客情報とともに送信される取得信号に基づいて特定する。そして、アドレス情報の報知としては、あらかじめネットワーク通信記憶手段431に記憶された所定のフォームを送信させる処理をする。具体的には、図9に示すような報知画面660を携帯通信端末300で画面表示させる報知情報をネットワーク通信記憶手段431から読み出したフォームに基づいて送信させる処理をする。この図9に示す報知画面660は、変換メッセージデータの記憶位置であるアドレス情報のアドレスが表示されるアドレス表示領域661と、このアドレスに接続して変換メッセージデータを再生させるための動画確認コマンドボタン662と、この報知画面660を閉じて処理を終了する旨の報知確認終了コマンドボタン663と、を有している。
【0069】
要求情報取得手段432Gは、データベース410のメッセージ記憶領域412に記憶された変換メッセージデータを、パケット交換網220を介して送信を要求する旨に関し、アドレス情報および要求元となる例えば端末装置500を特定する要求元情報を有した要求情報を取得する。具体的には、HTML(Hypertext Markup Language)形式で記述されたウェッブ(Web)ファイルをウェッブ(Web)ブラウザにてウェッブ(Web)ページとして画面表示可能な端末装置500にて、携帯通信端末300の利用者が作成するWebページであるホームページを画面表示させ、このホームページ中に画面表示され変換メッセージデータを再生させるコマンドボタンなどのアイコン表示を入力操作することで、この入力操作に対応する操作信号がパケット交換網220を介して要求情報として取得される。そして、この要求情報には、アイコン表示にホームページの作成段階で関連付けられたアドレス情報と、端末装置500を特定するアドレスなどの要求元情報も合わせて送信され、要求情報取得手段432Gは、いずれの端末装置500がいずれの変換メッセージを再生要求しているかを認識可能となっている。この要求情報を認識した要求情報取得手段432Gは、ネットワーク通信インターフェース手段432Aでデータベース410のメッセージ記憶領域412から対応する変換メッセージデータを読み取らせ、要求元情報に基づいて接続する端末装置500へ変換メッセージデータを送信させる処理をする。このネットワーク通信インターフェース手段432Aにて変換メッセージデータが送信されることにより、端末装置500では、送信される変換メッセージデータの動画ファイル形式を認識し、再生可能なアプリケーションソフトウェアを起動させて再生させる。
【0070】
また、要求情報取得手段432Gは、テレビ電話機能によりメッセージデータを公衆電話回線網230を介して送信を要求する旨に関し、アドレス情報および要求元となる例えば携帯通信端末300を特定する端末特定情報である要求元情報を有した要求情報をも取得する。この要求元の携帯通信端末300としては、メッセージデータを送信した携帯通信端末300や、この携帯通信端末300の利用者があらかじめ取得したアドレス情報を報知した他の利用者が所有する携帯通信端末300からの要求などが例示できる。そして、携帯通信端末300からの要求情報の要求元情報としては、その携帯通信端末300の端末特定情報である電話回線番号などが例示できる。
【0071】
なお、メッセージデータを送信した携帯通信端末300において、送信したメッセージデータの確認としては、図9に示す報知画面660の動画確認コマンドボタン662が操作されることで、アドレス表示領域661に記述されたアドレスをアドレス情報として認識し、電話回線サーバ装置420にてデータベース410のメッセージ記憶領域412に記憶した対応するメッセージデータを、公衆電話回線網230を介して送信させる処理が実行される。また、他の携帯通信端末300からの要求情報としては、所定のアドレス入力画面で入力されパケット交換網220を介して要求元情報とともに送信されるアドレス情報を取得することで要求情報として認識し、上述したように対応するメッセージデータを送信させる。
【0072】
〔情報処理システムの動作〕
次に、上記情報処理システム100の動作として、送信元の携帯通信端末300からメッセージデータを公衆電話回線網230を介して送信する動画送信処理について図面を参照して説明する。なお、説明の都合上、動画送信処理を独立した機能として説明するが、本発明における情報処理システム100は、複数の携帯通信端末300が同時にサーバシステム400に接続することで、本機能を同時に処理できる。また、情報処理システム100の動作として、本機能を利用するための会員制について例示する。図10は、送信元の携帯通信端末からメッセージデータを送信する動画送信処理の動作を示すフローチャートである。
【0073】
サーバシステム400は、電力が供給されて起動すると適宜初期設定を実施して携帯通信端末300の接続待機状態となる。すなわち、パケット交換網220および公衆電話回線網230を介して、携帯通信端末300からの接続要求の有無を判断する(ステップS101)。そして、サーバシステム400は、接続待機状態において、メッセージデータの送信元となる利用者からのメッセージデータの処理要求があったことを認識、すなわちメッセージデータの送信元の携帯通信端末300がTV電話機能を利用してメッセージデータを送信するための例えば図4に示すような接続画面610に従った所定のURLに基づいてパケット交換網220を介して接続要求があると、本機能のサイトを構築するネットワーク通信サーバ装置430と接続させる。
【0074】
そして、ネットワーク通信サーバ装置430は、ネットワーク通信演算手段432の認証手段432Bにより、例えば図5に示す登録画面620を接続する携帯通信端末300へ送信する。この登録画面620に基づいて、携帯通信端末300で利用者が端末操作手段320により、顧客情報である携帯通信端末300の電話回線番号およびメールアドレスが入力され、登録コマンドボタン623の入力操作にて設定入力されると、送信元の携帯通信端末300の端末通信手段310によりパケット交換網220を介してネットワーク通信サーバ装置430へ顧客情報が送信される。この送信される顧客情報を、ネットワーク通信サーバ装置430のネットワーク通信インターフェース手段432Aで受信して認証手段432Bが取得する(ステップS102)。そして、認証手段432Bは、取得した顧客情報と、TV電話機能を利用する会員登録の際にあらかじめ設定され既に顧客情報記憶領域411に記憶された顧客情報と比較し、利用資格があるか否かを判断、すなわち登録された利用者であるか否かを判断する(ステップS103)。
【0075】
このステップS103において、会員登録していない利用者からのTV電話機能の利用要求であり利用資格がない、あるいは適切に決算されておらず公衆電話回線網230を適式に利用できない利用者で利用資格がないなどと判断すると、利用できない旨を報知する。この報知として、所定のフォームに基づいて、利用方法の案内すなわち会員登録をする手順などの案内に関する情報や公衆電話回線網230を利用できる状態を勧める案内に関する情報などを、携帯通信端末300へパケット交換網220を介して送信するなどが例示できる。そして、ネットワーク通信サーバ装置430は、利用できない旨の報知を実施した後に接続を解除し(ステップS104)、動画送信処理が終了、すなわち接続待機状態となる。
【0076】
一方、ステップS103において、利用資格があると判断すると、認証手段432Bは利用資格がある旨の信号を出力する。この信号を接続許諾手段432Cが認識すると、接続許諾手段432Cは、例えば図6に示すような回線報知画面630を携帯通信端末300で画面表示させる報知信号をネットワーク通信記憶手段431から読み出したフォームに基づいて送信させる処理をする。さらに、接続許諾手段432Cは、電話回線サーバ装置420でメッセージデータを取得させる待機状態に設定する。なお、この接続許諾手段432Cによる図6に示す回線報知画面630の送信の後、動画情報変換手段432Dにより、例えば図8に示すファイル選択画面650を携帯通信端末300で画面表示させる報知信号をネットワーク通信記憶手段431から読み出したフォームに基づいて送信させる処理をし、その後に電話回線サーバ装置420をメッセージデータの取得待機状態に設定してもよい。
【0077】
このネットワーク通信サーバ装置430にてメッセージデータの待機状態となった電話回線サーバ装置420は、メッセージ取得手段422Cにより、ネットワーク通信サーバ装置430でメッセージデータの送信元の携帯通信端末300へ報知した所定の電話回線の電話回線番号に基づいて、ダイヤルアップによる送信元の携帯通信端末300から接続要求を認識すると、接続要求に含まれる電話回線番号と、ネットワーク通信サーバ装置430からあらかじめ送信された本情報処理システム100を利用可能とする旨の信号に含まれる送信元固有情報である電話回線番号とを比較し、メッセージデータの送信元の携帯通信端末300からの接続要求か否かを判断する。そして、送信元の携帯通信端末300からの接続要求である場合、送信元の携帯通信端末300を所定の電話回線で接続させ、メッセージデータの登録を促す案内、例えば音声ガイダンスなどを送信元の携帯通信端末300へ送信し、メッセージデータの取得待機である録画待機状態となる(ステップS105)。
【0078】
このステップS105による音声ガイダンスなどの案内に従って、送信元の携帯通信端末300から映像データおよび音声データを有したメッセージデータが送信されると、録画処理を実施する。すなわち、公衆電話回線網230を介して送信され電話回線インターフェース手段422Aで受信したメッセージデータをメッセージ取得手段422Cが取得する(ステップS106)。そして、メッセージ取得手段422Cは、送信元の携帯通信端末300からのメッセージ登録終了や電話回線の切断などによりメッセージデータの終了を認識すると(ステップS107)、電話回線インターフェース手段422Aにより携帯通信端末300との公衆電話回線網230の所定の電話回線での接続を切断し(ステップS108)、電話回線サーバ装置420はメッセージデータを取得した旨の信号をネットワーク通信サーバ装置430へ出力する。
【0079】
この電話回線サーバ装置420がメッセージデータを取得した旨の信号を出力したことをネットワーク通信サーバ装置430が認識すると、動画情報変換手段432Dは、あらかじめ図8に示すファイル選択画面650で設定された動画ファイル形式で、電話回線サーバ装置420が取得したメッセージデータを変換メッセージデータに変換する処理をする(ステップS109)。このステップS109の後、ネットワーク通信サーバ装置430は、動画記憶制御手段432Eにより、所定の記憶領域となる例えば携帯通信端末300毎に割り当てられたフォルダ内に、端末特定情報における電話回線番号と関連付けて送信されたメッセージデータとともに変換メッセージデータを記憶させる(ステップS110)。そして、動画記憶制御手段432Eは、変換メッセージデータを記憶させた記憶領域である記憶位置に関するアドレス情報であるURLを、アドレス報知手段432Fへ出力するURLの発行処理をする(ステップS111)。
【0080】
このURLを取得したアドレス報知手段432Fは、メッセージデータを送信した携帯通信端末300へ例えば図9に示す報知画面660として携帯通信端末300で画面表示させる報知情報を、パケット交換網220を介して送信する処理をし(ステップS112)、この動画送信処理が終了する。なお、この報知情報を送信する携帯通信端末300は、電話回線サーバ装置420からメッセージデータの送信終了を携帯通信端末300から認識し、所定の携帯通信端末300からメッセージデータを取得した旨でその携帯通信端末300の顧客情報とともに送信される信号に基づいて特定する。
【0081】
なお、図9に示す報知画面660を画面表示する携帯通信端末300で、報知画面660の動画確認コマンドボタン662が入力操作されることで、要求情報取得手段432Gは、アドレス表示領域661に記述されたアドレスをアドレス情報として認識する。そして、要求情報取得手段432Gは、電話回線サーバ装置420にてデータベース410のメッセージ記憶領域412に記憶した要求対象の変換メッセージデータに対応するメッセージデータを、公衆電話回線網230を介して送信させる処理を実行させる。このことにより、携帯通信端末300では、テレビ電話のように、登録したメッセージデータの録画状況を確認できる。
【0082】
そして、このURLを認識した利用者が、例えば利用者が作成するホームページでメッセージデータを配信可能に、HTML形式で記述されWebページとして画面表示されるWebファイルにURLを記述することで、インターネットなどを介して端末装置500で閲覧可能となる。すなわち、ネットワーク200のパケット交換網220を介してホームページであるWebページにアクセスした端末装置500で、ホームページ中に画面表示され変換メッセージデータを再生させるURLが関連付けられたコマンドボタンなどのアイコン表示を入力操作することで、端末装置500からネットワーク通信サーバ装置430に、変換メッセージデータの配信要求である要求情報がパケット交換網220を介して出力される。この要求情報に基づいて、ネットワーク通信サーバ装置430は、要求情報取得手段432Gにより、ネットワーク通信インターフェース手段432Aでデータベース410のメッセージ記憶領域412から対応する変換メッセージデータを読み取らせ、要求元情報に基づいて接続する端末装置500へパケット交換網220を介して変換メッセージデータを送信させる処理をする。この変換メッセージデータの送信により、端末装置500では、変換メッセージデータの動画ファイル形式を認識し、再生可能なアプリケーションソフトウェアを起動させて再生させる。
【0083】
〔情報処理システムの作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、公衆電話回線網230における所定の電話回線を介して接続する携帯通信端末300からこの携帯通信端末300を特定する端末特定情報を取得し、この携帯通信端末300の端末撮像手段350で生成したテレビ電話機能に対応したファイル形式でテレビ電話プロトコルにて送信される3GPP動画ファイル形式のメッセージデータを取得すると、このメッセージデータをTCP/IPのネットワークプロトコルにより送受信可能である例えばインターネットなどで閲覧可能な所定の動画ファイル形式であるMPEG形式、MOV形式、RM形式、WMV形式などの変換メッセージデータに変換してデータベースのメッセージ記憶領域412に記憶する。さらに、メッセージ記憶領域412における変換メッセージデータを記憶した記憶領域の位置となる記憶位置に関するアドレス情報であるURLを、メッセージデータを送信した携帯通信端末300へ、端末特定情報に基づいてパケット交換網220を介して送信する。そして、例えば端末装置500や携帯通信端末300などから、パケット交換網220を介して所定の変換メッセージデータの配信要求に関する要求情報を認識すると、この要求情報に含まれるURLに基づいて対応する変換メッセージデータをメッセージ記憶領域412から読み出す。さらに、要求情報に含まれ要求元である端末装置500や携帯通信端末300を特定する要求元情報に基づいて、読み出した変換メッセージデータをパケット交換網220を介して要求元の端末装置500や携帯通信端末300へ送信する。
【0084】
このため、携帯通信端末300におけるテレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式のメッセージデータでも、インターネットやイントラネット、LANなどで広く利用されているTCP/IPのネットワークプロトコルにより送受信可能である例えばインターネットなどで閲覧可能な所定の動画ファイル形式の変換メッセージデータに変換してメッセージ記憶領域412に記憶させておくので、例えば上述したように、HTML形式で記述されWebブラウザにてWebページとして画面表示可能なWebファイルに、Webページで動画が閲覧可能に関連付ける場合、Webファイル中に別途特別なアプリケーションソフトウェアなどを用いて変換した変換メッセージデータを添付しなくても、パケット交換網220を介してメッセージ記憶領域412から読み出してメッセージデータからあらかじめ変換された変換メッセージデータを適宜再生可能にリンクさせるなどが容易にでき、携帯通信端末300で生成する特殊なファイル形式のメッセージデータ、公衆電話回線網230のみならずインターネットなどのパケット交換網220を介した利用が容易にでき、メッセージデータの有効利用が容易にできる。また、メッセージデータに対応し有効利用するためにファイル形式を変換した変換メッセージデータをメッセージ記憶領域412で一括して記憶・管理する状態となり、携帯通信端末300でメッセージデータを記憶しておく必要がなく、公衆電話回線網230を介してストリーム送信するのみでよく、使い勝手を向上でき、携帯通信端末300の記憶容量の有効利用が図れるとともに、例えば上述したリンクにより、Webファイルの容量の低減によるWebファイルの作成・管理が容易にできる。さらには、メッセージ記憶領域412で一括管理する変換メッセージデータを、例えばパケット交換網220を介して記憶された変換メッセージデータで容易に確認できるとともに変換メッセージデータを端末装置500などで動画編集することも容易となり、動画のより容易な管理が得られる。
【0085】
また、携帯通信端末300から既に広く利用されているテレビ電話機能に対応したファイル形式として3GPP動画ファイル形式でメッセージデータを取得し、このメッセージデータを、インターネットやイントラネット、LANなどで広く利用されているTCP/IPのネットワークプロトコルにより送受信するインターネットで閲覧可能な動画ファイル形式であるMPEG形式、MOV形式、RM形式、WMV形式の少なくともいずれか1つの動画ファイル形式に変換させている。このため、テレビ電話機能のみで利用可能なメッセージデータでも、利用する際には広く利用されている動画ファイル形式の変換メッセージデータとして取得できるので、汎用性を容易に向上でき、使い勝手を容易に向上できる。
【0086】
さらに、HTML形式で既出されたWebファイルをWebブラウザにてWebページとして画面表示可能な端末装置500などから、Webページ中に画面表示されアドレス情報であるURLが関連付けられたアイコン表示の入力操作に対応して送信される要求情報に基づいて、パケット交換網220を介して要求情報に基づく対応した変換メッセージデータを端末装置500などへ要求元として認識して送信している。このため、テレビ電話機能に対応した3GPPなどの特殊なファイル形式でも、インターネットなどで広く利用されたWeb利用がアイコンにURLを関連付けるのみで容易に実施でき、かつWebファイル中に添付することによるWebファイルの容量増大も防止でき、使い勝手を容易に向上できる。
【0087】
そして、上記実施の形態では、取得したメッセージデータと関連付けて、メッセージデータとともに変換メッセージデータを記憶させている。このため、例えば携帯通信端末300にて公衆電話回線網230を介して送信したメッセージデータの内容を確認するなどの際に、変換メッセージデータをメッセージデータに再変換して送信する必要がなく合わせて記憶したメッセージデータをそのまま送信すればよく、処理の高速化が得られるとともに、メッセージデータの確認が容易となることから使い勝手も向上できる。また、テレビ電話機能を利用してメッセージデータを他の携帯通信端末300へ送信する際に送信先の都合で受信できない場合でも、メッセージ記憶領域412にメッセージデータを記憶しておく構成であることから、送信先の都合に合わせて送信先がメッセージデータを取得して再生させればよく、いわゆるTV電話と同様にメッセージデータを送信させることが可能となり、使い勝手をさらに向上できる。
【0088】
また、携帯通信端末300毎に設定されるメッセージ記憶領域412の記憶領域であるフォルダにメッセージデータや変換メッセージデータを記憶させている。このため、複数の携帯通信端末300から送信されるメッセージデータを読み出すなどの処理が容易にでき、処理の高速化が容易に得られるとともに、メッセージデータやメッセージ記憶領域412の保守管理が容易にできる。
【0089】
さらに、携帯通信端末300毎に設定したメッセージ記憶領域412の記憶領域であるフォルダに変換メッセージデータを記憶させている。このため、変換メッセージデータを読み出すなどの処理が容易にでき、処理の高速化が容易に得られるとともに、変換メッセージデータやメッセージ記憶領域412の保守管理も容易にできる。
【0090】
また、要求情報に基づいて、要求元がテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網230を介してメッセージデータを送受信可能な携帯通信端末300であることを認識すると、メッセージ記憶領域412に記憶されたメッセージデータを、要求元の携帯通信端末300へそのまま送信している。このため、上述したように、処理の高速化が容易に得られるとともに、例えば携帯通信端末300にて公衆電話回線網230を介して送信したメッセージデータの内容を確認するなどが容易にでき、使い勝手を向上できる。さらには、上述したように、他の携帯通信端末300とのテレビ電話機能を実行する際に、送信先の都合で受信できない場合でも、メッセージ記憶領域412にメッセージデータを記憶しておく構成であることから、送信先の都合に合わせて送信先がメッセージデータを取得して再生させればよく、いわゆるTV電話と同様にメッセージデータを送信させることが可能となり、使い勝手をさらに向上できる。
【0091】
そして、ネットワーク通信サーバ装置430の認証手段432Bにより、パケット交換網220を介して携帯通信端末300から取得し携帯通信端末300を特定する端末特定情報を、データベース410の顧客情報記憶領域411に記憶された顧客情報の端末特定情報と比較して利用資格の有無を判断し、利用資格があると判断すると、接続許諾手段432Cがパケット交換網220を介して携帯通信端末300へ、本発明の機能、すなわちテレビ電話機能に対応したファイル形式のメッセージデータを有効利用可能に格納するための公衆電話回線網230における所定の電話回線の番号に関する回線情報を送信させている。このため、本発明の機能を会員制として運用・管理することが容易にでき、この会員制様の運用・管理を実施することにより、メッセージデータの適切な管理が容易にできる。
【0092】
また、公衆電話回線網230を介して携帯通信端末300に各種情報を送受信可能に接続される電話回線サーバ装置420と、この電話回線サーバ装置420で取得したメッセージデータを有効利用するために変換メッセージデータに変換してパケット交換網220を介して適宜配信するネットワーク通信サーバ装置430と、変換メッセージを記憶するメッセージ記憶領域412を備えたデータベース410と、の間で各種情報を送受信可能に接続したサーバシステム400のシステム構成として構築している。このため、本発明の機能、すなわちテレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式のメッセージデータの有効利用が容易にでき使い勝手を向上でき、このメッセージデータを有効利用するための会員制様の運用管理による良好なデータ管理が容易にできる構成の構築が容易にでき、メッセージデータを有効利用するための処理の高速化や各種情報の保守管理が容易にできる。特に、既に携帯電話などの電話回線を利用するために構築されたCTI(Computer Telephony Integration)サーバを電話回線サーバ装置420として利用することができ、本機能を提供する構成の構築がより容易にできる。
【0093】
そして、テレビ電話機能に対応した特殊なファイル形式のメッセージデータの有効利用を容易とするサーバシステム400に、撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式のメッセージデータを生成する端末撮像手段350を備えテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網230を介して生成したメッセージデータを送受信可能な携帯通信端末300を、パケット交換網220および公衆電話回線網230を介して送受信可能に接続した情報処理システム100として構築している。このため、使い勝手が良好でメッセージデータの生成が容易な広く利用された例えば携帯電話などの携帯通信端末300によるメッセージデータの有効利用が容易にでき、汎用性の向上が容易にできるとともに、携帯電話などの携帯通信端末300によるメッセージデータの有効利用が容易にできることによる利用の拡大を容易に得ることができる。
【0094】
また、ネットワーク通信演算手段432および電話回線演算手段422を例えばCPUなどを用いてプログラムとして構成しているので、プログラムをインストールすることで、メッセージデータの有効利用が容易にできる本機能を提供するサーバシステム400を容易に構築でき、利用の拡大が容易に図れる。さらには、そのプログラムを記録媒体に記録し、演算手段、すなわちコンピュータに適宜読み取らせる構成とすることで、容易に本機能を提供できる構成が得られるとともに、プログラムを容易に取り扱いでき、利用の拡大が容易にできる。
【0095】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0096】
すなわち、電話回線サーバ装置420で取得したメッセージデータをネットワーク通信サーバ装置430で変化メッセージデータに変換して記憶する構成について説明したが、例えば、取得したメッセージデータをそのまま記憶しておき、パケット交換網220を介したメッセージデータの配信要求があった場合、対応するメッセージデータを読み取って変換メッセージデータに変換して送信してもよい。このような構成でも、上述したようなメッセージデータの有効利用が容易にできる。また、変換メッセージデータを記憶していないので、携帯通信端末300で録画状態を確認できるとともに、データベース410の記憶領域の有効活用が容易に図れる。なお、このような構成においても、上述した実施の形態のように変換メッセージデータを合わせて記憶してもよい。このような構成とすることで、あらかじめ変換しておくことにより、配信要求時には既に変換した変換メッセージデータを送信すればよく、処理の高速化が容易に得られる。
【0097】
また、会員制様の形態、すなわち端末特定情報を取得して利用資格の有無を判断して本機能を利用可能としたが、このような構成、すなわち認証手段432Bや接続許諾手段432Cを設けない、さらには顧客情報記憶領域411を設けない構成としてもよい。
【0098】
さらに、データベース410に顧客情報記憶領域411およびメッセージ記憶領域412を設けて説明したが、例えば顧客情報記憶領域411を電話回線記憶手段421やネットワーク通信記憶手段431などに設けるなどしてもよい。このような構成とすることで、顧客情報を利用する場合、電話回線サーバ装置420やネットワーク通信サーバ装置430で受信する端末特定情報を直ちに照合したりすることができ、処理の高速化やサーバシステム400の構成の簡略化などが図れる。なお、上述したように、データベース410を設けることで、データ管理が容易にできる。
【0099】
また、図4ないし図9に示すようなフォームを利用して処理する構成としたが、いずれの方法で登録、回線情報の報知などを実施してもよい。
【0100】
そして、携帯通信端末300や端末装置500などからの所定の信号に基づいて、メッセージデータや変換メッセージデータの削除処理を実施可能としてもよい。例えば、録画状態の確認により、メッセージデータを削除するか否かの入力操作を促す案内を携帯通信端末300へ送信するなどしてもよい。なお、端末装置500での削除処理としては、削除対象のメッセージデータを録画した利用者のみが可能となるように、会員番号やパスワード、暗証番号などを確認する構成を設けることが好ましい。
【0101】
また、メッセージデータとして、映像データと音声データとを備えたデータ構造として説明したが、例えば映像データのみでもよい。
【0102】
そして、例えば本機能の利用を要求する利用者による設定入力に関する情報を認識することで、例えば登録費用や機能利用対価として月々の費用、メッセージデータの送信回数に応じた対価などを演算し、別途請求する処理を実施させる機能をネットワーク通信演算手段432に設けたり、メッセージデータのデータ量や通話時間などを演算して別途請求する処理を実施させる機能を電話回線演算手段422に設けたりしてもよい。この請求処理としては、例えば各金融機関が管理する付加価値通信網(Value-Added Network:VAN)であるいわゆる金融VANに構築されたファームバンキング(Firm Banking:FB)を利用して決済処理したり、決済処理する旨の表示によりサーバシステム400を管理する管理者に決済処理を促す案内を報知する処理をしたりするなどが例示できる。
【0103】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明における一実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施の形態における携帯通信端末の概略構成を示すブロック図である。
【図3】前記実施の形態におけるサーバシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図4】前記実施の形態における携帯通信端末の端末表示手段で画面表示される接続画面を示す概念図である。
【図5】前記実施の形態における携帯通信端末の端末表示手段で画面表示させる登録画面を示す概念図である。
【図6】前記実施の形態における携帯通信端末の端末表示手段で画面表示される回線報知画面を示す概念図である。
【図7】前記実施の形態における携帯通信端末の端末表示手段で画面表示される確認画面を示す概念図である。
【図8】前記実施の形態における携帯通信端末の端末表示手段で画面表示されるファイル選択画面を示す概念図である。
【図9】前記実施の形態における携帯通信端末の端末表示手段で画面表示される報知画面を示す概念図である。
【図10】前記実施の形態における送信元の携帯通信端末からメッセージデータを送信する動画送信処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0105】
100……情報処理システム
220……パケット交換網
230……公衆電話回線網
300……携帯通信端末
350……撮像手段としての端末撮像手段
400……情報処理装置としてのサーバシステム
410……データベース
411……端末特定情報記憶手段としての顧客情報記憶領域
412……動画記憶手段としてのメッセージ記憶領域
420……電話回線サーバ装置
422……演算手段を構成する電話回線演算手段
422B…端末特定情報取得手段
422C…動画データ取得手段としてのメッセージ取得手段
430……ネットワーク通信サーバ装置
432……演算手段を構成するネットワーク通信演算手段
432A…動画情報送信制御手段としてのネットワーク通信インターフェース手段
432B…端末特定情報取得手段としても機能する認証手段
432C…接続許諾手段
432D…動画情報変換手段
432E…動画記憶制御手段
432F…アドレス報知手段
432G…要求情報取得手段
500……端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを送受信可能な携帯通信端末から送信される前記動画データを受信して処理する情報処理装置であって、
前記公衆電話回線網における所定の電話回線を介して接続する前記携帯通信端末から、この携帯通信端末を特定する端末特定情報を取得する端末特定情報取得手段と、
前記公衆電話回線網の前記所定の電話回線を介して前記携帯通信端末から送信される前記動画データを取得する動画データ取得手段と、
前記取得した動画データを所定の動画ファイル形式の動画情報に変換する動画情報変換手段と、
この動画情報変換手段にて変換した前記動画情報を動画記憶手段に記憶させる制御をする動画記憶制御手段と、
前記動画記憶手段に前記動画情報を記憶した記憶位置に関するアドレス情報を、前記端末特定情報に基づいて前記携帯通信端末へパケット交換網またはインターネット網を介して送信させるアドレス報知手段と、
前記動画記憶手段に記憶された前記動画情報を前記パケット交換網または前記インターネット網を介して送信させる要求に関し前記アドレス情報および要求元を特定する要求元情報を有した要求情報を取得する要求情報取得手段と、
この要求情報取得手段にて前記要求情報を取得したことを認識すると、前記アドレス情報に基づいて対応する前記動画情報を前記動画記憶手段から読み出し、前記要求元情報に基づいて前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記要求元へ送信する動画情報送信制御手段と、
を具備したことを特徴とした情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記動画記憶制御手段は、前記動画データ取得手段にて取得した動画データを、前記動画情報と関連付けて前記動画情報とともに前記動画記憶手段に記憶させる
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項3】
撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを送受信可能な携帯通信端末から送信される前記動画データを受信して処理する情報処理装置であって、
前記公衆電話回線網における所定の電話回線を介して接続する前記携帯通信端末から、この携帯通信端末を特定する端末特定情報を取得する端末特定情報取得手段と、
前記公衆電話回線網の前記所定の電話回線を介して前記携帯通信端末から送信される前記動画データを取得する動画データ取得手段と、
前記取得した動画データを動画記憶手段に記憶させる制御をする動画記憶制御手段と、
この動画記憶制御手段により前記動画記憶手段に前記動画データを記憶した記憶位置に関するアドレス情報を、前記端末特定情報に基づいて前記携帯通信端末へパケット交換網またはインターネット網を介して送信させるアドレス報知手段と、
前記動画記憶手段に記憶された前記動画データを前記パケット交換網または前記インターネット網を介して送信させる要求に関し前記アドレス情報および要求元を特定する要求元情報を有した要求情報を取得する要求情報取得手段と、
この要求情報取得手段にて前記要求情報を取得したことを認識すると、前記アドレス情報に基づいて対応する前記動画データを読み取り、この読み取った動画データを所定の動画ファイル形式の動画情報に変換する動画情報変換手段と、
この動画情報変換手段で変換した前記動画情報を前記要求元情報に基づいて前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記要求元へ送信する動画情報送信制御手段と、
を具備したことを特徴とした情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記動画記憶制御手段は、前記動画情報変換手段にて変換した前記動画情報を前記動画データと関連付けて前記動画データとともに前記動画記憶手段に記憶させる
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項5】
請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記動画記憶制御手段は、前記携帯通信端末毎に設定される前記動画記憶手段の記憶領域に前記動画データを記憶する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項6】
請求項1、請求項2および請求項4のうちのいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記動画記憶制御手段は、前記携帯通信端末毎に設定される前記動画記憶手段の記憶領域に前記動画情報を記憶する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項7】
請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記動画情報送信制御手段は、前記要求情報取得手段にて取得した前記要求情報に基づいて、前記要求元が前記テレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して前記動画データを送受信可能な携帯通信端末であることを認識すると、前記動画記憶手段に記憶された前記動画データを前記要求元の携帯通信端末へ送信する処理をする
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記動画情報変換手段は、前記動画データをインターネットで閲覧可能な動画ファイル形式の動画情報に変換する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記携帯通信端末を特定する端末特定情報を記憶する端末特定情報記憶手段と、
前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記携帯通信端末から送信される前記端末特定情報を取得し、前記端末特定情報記憶手段に記憶された前記端末特定情報と比較して利用資格の有無を判断する認証手段と、
この認証手段にて利用資格があると判断すると、前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記携帯通信端末へ前記公衆電話回線網における前記所定の電話回線の番号に関する回線情報を送信させる制御をする接続許諾手段と、を具備した
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記動画データ取得手段は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)動画ファイル形式の動画データを取得し、
前記動画情報変換手段は、前記動画データを、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式、MOV形式、RM(Real Media)形式、WMV(Windows(登録商標) Media Video)形式の少なくともいずれか1つの動画ファイル形式に変換する
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項11】
請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記動画情報送信制御手段は、HTML(Hypertext Markup Language)形式で記述されたウェッブ(Web)ファイルをウェッブ(Web)ブラウザにてウェッブ(Web)ページとして画面表示可能な端末装置から、前記Webページ中に画面表示され前記アドレス情報が関連付けられたアイコン表示の入力操作に対応して送信される前記要求情報に基づいて、前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記要求情報に基づく対応した前記動画情報を前記端末装置へ前記要求元として送信する制御をする
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項12】
請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記動画記憶手段を備えたデータベースと、
前記公衆電話回線網を介して前記携帯通信端末に各種情報を送受信可能に接続されるとともに前記データベース各種情報を送受信可能に接続され、前記端末特定情報取得手段および前記動画データ取得手段を備えた電話回線サーバ装置と、
前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記携帯通信端末に各種情報を送受信可能に接続されるとともに前記データベースおよび前記電話回線サーバ装置に各種情報を送受信可能に接続され、前記動画情報変換手段、前記動画記憶制御手段、前記アドレス報知手段、前記要求情報取得手段、および前記動画情報送信制御手段を備えたネットワーク通信サーバ装置と、を備えた
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項13】
請求項9に記載の情報処理装置であって、
前記動画記憶手段を備えたデータベースと、
前記公衆電話回線網を介して前記携帯通信端末に各種情報を送受信可能に接続されるとともに前記データベース各種情報を送受信可能に接続され、前記端末特定情報取得手段および前記動画データ取得手段を備えた電話回線サーバ装置と、
前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記携帯通信端末に各種情報を送受信可能に接続されるとともに前記データベースおよび前記電話回線サーバ装置に各種情報を送受信可能に接続され、前記動画情報変換手段、前記動画記憶制御手段、前記アドレス報知手段、前記要求情報取得手段、前記動画情報送信制御手段、前記認証手段、および前記接続許諾手段を備えたネットワーク通信サーバ装置と、を備えた
ことを特徴とした情報処理装置。
【請求項14】
請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の情報処理装置と、
前記パケット交換網または前記インターネット網および前記公衆電話回線網を介して前記情報処理装置と送受信可能に接続され、撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより前記公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを前記情報処理装置と送受信可能な前記携帯通信端末と、
を具備したことを特徴とした情報処理システム。
【請求項15】
演算手段により、撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを送受信可能な携帯通信端末から送信される前記動画データを受信して処理する情報処理方法であって、
前記演算手段は、
前記公衆電話回線網における所定の電話回線を介して接続する前記携帯通信端末から、この携帯通信端末を特定する端末特定情報を取得する端末特定情報取得工程と、
前記所定の電話回線を介して前記携帯通信端末から前記公衆電話回線網を介して送信される前記動画データを取得する動画データ取得工程と、
この動画データ取得工程で取得した前記動画データを所定の動画ファイル形式の1つの動画情報に変換する動画情報変換工程と、
この動画情報変換工程で変換した前記動画情報を動画記憶手段に記憶させる制御をする動画記憶制御工程と、
この動画記憶制御工程で前記動画記憶手段に前記動画情報を記憶した記憶位置に関するアドレス情報を、前記端末特定情報に基づいて前記携帯通信端末へパケット交換網またはインターネット網を介して送信するアドレス報知工程と、
前記動画記憶手段に記憶された前記動画情報を前記パケット交換網または前記インターネット網を介して送信させる要求に関し前記アドレス情報および要求元を特定する要求元情報を有した要求情報を取得する要求情報取得工程と、
この要求情報取得工程で前記要求情報を取得すると、前記アドレス情報に基づいて対応する前記動画情報を前記動画記憶手段から読み出し、前記要求元情報に基づいて前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記要求元へ送信する動画情報送信制御工程と、を実施する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
演算手段により、撮像によりテレビ電話機能に対応したファイル形式の動画データを生成する撮像手段を備えテレビ電話プロトコルにより公衆電話回線網を介して前記生成した動画データを送受信可能な携帯通信端末から送信される前記動画データを受信して処理する情報処理方法であって、
前記演算手段は、
前記公衆電話回線網における所定の電話回線を介して接続する携帯通信端末から、この携帯通信端末を特定する端末特定情報を取得する端末特定情報取得工程と、
前記所定の電話回線を介して前記携帯通信端末から前記公衆電話回線網を介して送信される前記動画データを取得する動画データ取得工程と、
この動画データ取得工程で取得した前記動画データを動画記憶手段に記憶させる制御をする動画記憶制御工程と、
この動画記憶制御工程で前記動画記憶手段に前記動画データを記憶した記憶位置に関するアドレス情報を、前記端末特定情報に基づいて前記携帯通信端末へパケット交換網またはインターネット網を介して送信させるアドレス報知工程と、
前記動画記憶手段に記憶された前記動画データを前記パケット交換網または前記インターネット網を介して送信させる要求に関し前記アドレス情報および要求元を特定する要求元情報を有した要求情報を取得する要求情報取得工程と、
この要求情報取得工程で前記要求情報を取得すると、前記アドレス情報に基づいて対応する前記動画データを読み取り、この読み取った動画データを所定の動画ファイル形式の1つの動画情報に変換する動画情報変換工程と、
この動画情報変換工程で変換した前記動画情報を前記要求元情報に基づいて前記パケット交換網または前記インターネット網を介して前記要求元へ送信する動画情報送信制御工程と、を実施する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項17】
請求項15または請求項16に記載の情報処理方法を演算手段に実行させる
ことを特徴とした情報処理プログラム。
【請求項18】
請求項17に記載の情報処理プログラムが演算手段で読取可能に記録された
ことを特徴とした情報処理プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−319922(P2006−319922A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−143266(P2005−143266)
【出願日】平成17年5月16日(2005.5.16)
【出願人】(393026179)株式会社コムスクエア (6)
【Fターム(参考)】