説明

情報処理装置、その制御方法及びプログラム

【課題】 情報漏洩事案が発生した場合、その漏洩内容を問い合わせることで、電子メール、電子文書、印刷媒体等の全証跡のデータから内容が一致又は類似するデータを検索し、それらのデータの伝達経路を示す情報を生成する。
【解決手段】 証跡保存領域107は、データ毎に、データの内容と当該データの伝達元及び伝達先とを管理する。検索指定部101は、検索対象のデータを受け付け、類似文検索部102は、検索対象のデータに一致又は類似する内容のデータを証跡保存領域107より検索する。伝達経路特定部103は、検索されたデータの伝達元及び伝達先に基づいて検索されたデータの伝達経路を特定する。検索結果作成部104は、特定された伝達経路を示す情報を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子データや紙等の各種媒体の証跡を追跡可能な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、法律の制定等に伴い内部統制の重要性が謳われ、フォレンジック(証跡保全)への要求が高まっている。また、フォレンジックにおいては、情報漏洩等のセキュリティ事案の発生時に早急に証跡から漏洩経路を確認するため、検索が重要な機能となっている。
【0003】
例えば、電子メールの送受信やPCクライアントにおける電子文書のデバイスへのコピー等の電子媒体による情報伝達の行為と内容を証跡として記録し、保存する製品が実現されている。
【0004】
特許文献1には、電子媒体だけではなく印刷後の印刷媒体についても、ICタグを埋め込んだ印刷媒体を使用することにより、情報を管理する方法も開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、印刷媒体を電子化することにより、電子メールや電子文書と一緒に管理し、シームレスに検索する方法が開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2006−198798号公報
【特許文献2】特開平11−120202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、同一媒体における情報しか管理しておらず、事案が発生すると媒体に応じた異なる製品による確認が必要であり確認作業が煩雑である。また異なる媒体間での情報の伝達を把握することができないという問題もある。
【0008】
また、特許文献2に開示される技術は、多様な媒体の情報を管理し、シームレスに検索できるが、管理すべき文書を明示的に登録する文書管理システムを前提としており、全ての情報伝達を証跡として保全することを前提としていない。従って、情報の伝達を把握することができないという問題がある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、検索対象のデータに一致又は類似する内容のデータを検索し、検索されたデータの伝達元及び伝達先に基づいてデータの伝達経路を特定し、特定された伝達経路を示す情報を生成する仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報処理装置は、データ毎に、データの内容と当該データの伝達元及び伝達先とを管理する第1の管理手段と、検索対象のデータを受け付ける受付手段と、前記検索対象のデータに一致又は類似する内容のデータを前記第1の管理手段より検索する検索手段と、前記検索手段により検索されたデータの伝達元及び伝達先に基づいて、前記検索手段により検索されたデータの伝達経路を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された伝達経路を示す情報を生成する生成手段とを有することを特徴とする。
本発明の情報処理装置の制御方法は、データ毎に、データの内容と当該データの伝達元及び伝達先とを管理手段において管理する管理ステップと、検索対象のデータを受け付ける受付ステップと、前記検索対象のデータに一致又は類似する内容のデータを前記管理手段より検索する検索ステップと、前記検索ステップにより検索されたデータの伝達元及び伝達先に基づいて、前記検索ステップにより検索されたデータの伝達経路を特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定された伝達経路を示す情報を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、データ毎に、データの内容と当該データの伝達元及び伝達先とを管理手段において管理する管理ステップと、検索対象のデータを受け付ける受付ステップと、前記検索対象のデータに一致又は類似する内容のデータを前記管理手段より検索する検索ステップと、前記検索ステップにより検索されたデータの伝達元及び伝達先に基づいて、前記検索ステップにより検索されたデータの伝達経路を特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定された伝達経路を示す情報を生成する生成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検索対象のデータを受け付けると、検索対象のデータに一致又は類似する内容のデータを検索し、検索されたデータの伝達元及び伝達先に基づいてデータの伝達経路を特定し、特定された伝達経路を示す情報を生成することができる。従って、例えば、情報漏洩事案が発生した場合、その漏洩内容を問い合わせることで、電子メール、電子文書、印刷媒体等の証跡のデータから内容が一致又は類似するデータを検索し、それらのデータの伝達経路を示す情報を生成することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る証跡管理システムの機能的な構成を示すブロック図である。尚、図1はネットワーク上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0014】
100は、各種媒体における証跡を管理する証跡管理装置である。証跡管理装置100は、ネットワークを介して、検索端末110や外部システム(電子メール送受信装置120、印刷・複写複合装置130、PCクライアント管理装置140、廃棄装置150等)とデータの送受信が可能である。証跡は、媒体、操作者、操作日時、操作対象となった文書の情報を属性として持つ、また媒体毎に付随するその他の情報も属性として持つ。なお、証跡管理装置100は、本発明の情報処理装置の適用例となる構成である。
【0015】
101は、検索端末110から問い合わせを行うための検索画面を生成し、検索端末101からの問い合わせ文を受け取る検索指定部である。なお、検索指定部101は、本発明の受付手段の適用例となる構成である。
【0016】
102は、証跡保存領域107に保存されている証跡から、検索指定部101が受け取った問い合わせ文に類似する文書を操作対象として持つ証跡を取得する類似文検索部である。なお、類似文検索部102は、本発明の検索手段の適用例となる構成である。
【0017】
103は、類似文検索部102で取得した証跡の属性から証跡間のつながりを推測し、伝達経路として特定する伝達経路特定部である。なお、伝達経路特定部103は、本発明の特定手段の適用例となる構成である。
【0018】
104は、伝達経路特定部103で特定された伝達経路を、検索端末110に問い合わせの結果として表示する画面を生成する検索結果作成部である。検索結果作成部104は、本発明の生成手段の適用例となる構成である。
【0019】
105は、外部のシステムから転送される証跡を受信する証跡受信部である。106は、証跡受信部105が受信した証跡を管理・検索するために証跡保存領域107に登録する証跡登録部である。
【0020】
107は、証跡を管理・検索するために保存する証跡保存領域である。108は、組織情報を管理・検索するために保存する組織情報保存領域である。図18は、組織情報保存領域108の構成を示す図である。図18に示すように、組織情報保存領域108には、組織情報テーブル1801とユーザ情報テーブル1802とが保存される。なお、証跡保存領域107は、本発明の第1の管理手段の適用例となる構成であり、組織情報保存領域108は、本発明の第2の管理手段の適用例となる構成である。
【0021】
110は、証跡の問い合わせを行う管理者が使用する検索端末である。検索端末110は、ネットワークを介し、ブラウザ111を用いて問い合わせ文を証跡管理装置100に送る。また、検索端末110は、ネットワークを介し、ブラウザ111を用いて問い合わせの結果を証跡管理装置100から受け取り、表示する。111は、一般的なWebブラウザの機能を有するブラウザである。
【0022】
120、130、140、150は、各種媒体(電子データ、紙)における証跡を取得する外部システムの一例として挙げられる装置であり、ネットワークを介して証跡管理装置100と接続される。
【0023】
120は、電子メール送受信装置であり、送受信した電子メールに対する証跡を収集する。121は、電子メール証跡送信部であり、電子メール送受信装置120により収集・蓄積された証跡を証跡管理装置100における証跡受信部105に送信する証跡送信部である。
【0024】
130は、印刷・複写複合装置であり、印刷、複写、スキャン等の操作に対する証跡を収集する。131は、印刷・複写証跡送信部であり、印刷・複写複合装置130により収集・蓄積された証跡を証跡管理装置100における証跡受信部105に送信する証跡送信部である。また、印刷及び読み込みされる紙媒体にICタグが埋め込まれており、紙媒体を識別する情報がICタグに記録されている場合、印刷・複写複合装置130はICタグから識別する情報を読み取り、証跡に媒体識別子として含めてもよい。
【0025】
140は、PCクライアント管理装置であり、クライアントPCにおけるデバイスへの文書のコピーや移動等のPCクライアントにおける操作に対する証跡を収集する。141は、PCクライアント証跡送信部であり、PCクライアント管理装置140により収集・蓄積された証跡を証跡管理装置100における証跡受信部105に送信する証跡送信部である。
【0026】
150は、シュレッダーや溶解ボックス等の廃棄装置であり、廃棄した紙媒体の文書に対する証跡を収集する。151は、廃棄証跡送信部であり、廃棄装置150により収集・蓄積された証跡を証跡管理装置100における証跡受信部105に送信する証跡送信部である。また、廃棄される紙媒体を識別する情報を記録するICタグが当該紙媒体に埋め込まれている場合、廃棄装置150は、ICタグから当該紙媒体を識別する情報を読み取り、証跡に媒体識別子として含めてもよい。
【0027】
電子メール証跡送信部121、印刷・複写証跡送信部131、PCクライアント証跡送信部141、廃棄証跡送信部151は、証跡の送信を随時に行ってもよいし、一定間隔でまとめて送信してもよい。
【0028】
次に、図1の証跡管理装置100、検索端末110、電子メール送受信装置120、印刷・複写複合装置130、PCクライアント管理装置140、廃棄装置150の各種端末のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0029】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0030】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。
【0031】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0032】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0033】
本発明を実現するためのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0034】
なお、証跡管理装置100が有する検索指定部101、類似文検索部102、伝達経路特定部103、検索結果作成部104、証跡受信部105及び証跡登録部106の各機能的な構成は、外部メモリ211に記録されるプログラムをCPU201が実行することにより実現する機能である。また、電子メール送受信装置120における電子メール証跡送信部121、印刷・複写複合装置130における印刷・複写証跡送信部131、PCクライアント管理装置140におけるPCクライアント証跡送信部141、廃棄装置150における廃棄証跡送信部151も同様である。さらに、証跡保存領域107、組織情報保存領域108は、例えばRAM203の一部記憶領域に対応する構成である。
【0035】
次に、証跡管理装置100の基本的な処理フローについて、図3を用いて説明する。図3は、証跡管理装置100における証跡検索処理の基本的な処理フローを示す図である。
【0036】
ステップS301において、検索指定部101は、問い合わせ文の入力を促す検索画面を生成する。検索画面は検索端末110におけるブラウザ111に表示され、検索者の入力により、検索指定部101は問い合わせ文を受け取る。図4は、問い合わせ文を入力する検索画面の一例を示す図である。検索画面の詳細は後述する。
【0037】
ステップS302において、類似文検索部102は、ステップS301で取得した問い合わせ文に一致又は類似する文書のうち、予め指定された類似度以上の文書に対応する証跡(類似証跡)を証跡保存領域107から取得する。
【0038】
ステップS303において、類似文検索部102は、ステップS302で類似証跡が取得できたか否かを判定する。ステップS302で類似証跡が取得できた場合、処理をステップS304に進める。一方、類似証跡が一つも取得できなかった場合、処理をステップS305に進める。
【0039】
ステップS304において、伝達経路特定部103は、ステップS302で取得した類似証跡に対し、類似証跡の属性に基づき情報の伝達経路を特定し、類似証跡間の親子関係として取得する。
【0040】
ステップS305において、検索結果作成部104は、ステップS304で取得した類似証跡間の親子関係を木構造で表現し、検索結果画面として生成する。
【0041】
また、ステップS303において類似証跡が一つもないと判断された場合、検索結果作成部104は、ステップS305において類似証跡がない旨を検索結果画面として生成する。
【0042】
検索結果画面は、検索端末110におけるブラウザ111に表示され、検索者は問い合わせ文に類似する文書に関する証跡の伝達経路を把握することができる。図5は、検索結果を表示する検索結果画面の一例を示す図である。図5の説明は後述する。
【0043】
図6は、証跡保存領域107の構成を示す図である。証跡保存領域107は、証跡テーブル601、類似文検索インデックス602、廃棄証跡テーブル603から構成される。
【0044】
図7は、証跡テーブル601の構成例を示す図である。図7に示す証跡テーブルは、証跡の識別子(証跡ID)と証跡の属性とから構成される。証跡の属性は、操作、日時、伝達元媒体、伝達先、伝達先媒体、伝達先から構成される。
【0045】
類似文検索インデックス602は、証跡において操作対象となる文書と類似する文書を検索できるように構成される。類似文検索結果は証跡IDと類似度とで構成される。図8は類似文検索結果の一例を示す図である。図8に示すように、検索された類似文の証跡IDと当該類似文の類似度とが対応付けて保持される。なお、廃棄証跡テーブル603の構成については後述する。
【0046】
次に、図7の証跡テーブル601が保存されている場合の処理を以下に説明する。
ステップS301において、検索指定部101は、図4に示す検索画面を検索端末110におけるブラウザ111に表示し、問い合わせ文の入力を促す。問い合わせ入力欄401に問い合わせ文が入力され、検索ボタン402が押下されると、検索指定部101は、問い合わせ入力欄401の問い合わせ文を取得する。なお、検索画面では、検索対象となる文書の期間を指定することができる。図4の例では、「2008年1月1日〜2008年6月30日」が期間として指定されている。また、検索画面には期間以外の検索条件を指定できるように構成してもよい。
【0047】
ステップS302において、類似文検索部102は、ステップS301で取得した問い合わせ文に対して、類似文検索インデックス602を用いて類似文検索を行う。ここでは、指定された類似度が80以上であるとし、図8の類似文検索結果が得られたとする。すると、類似文検索部102は、図8の類似文検索結果に対し、図7の証跡テーブルから証跡IDの合致する証跡701〜証跡707までの証跡を図9に示すような類似証跡901〜907として取得する。
【0048】
ステップS303において、類似文検索部102は、ステップS302で類似証跡を取得することができたので処理をステップS304に進める。
【0049】
ステップS304において、伝達経路特定部103は、ステップS302で取得した類似証跡に対し、類似証跡の属性に基づき情報の伝達経路を特定し、類似証跡間の親子関係として取得する。類似証跡間の親子関係取得の処理については後述する。
【0050】
ステップS305において、検索結果作成部104は、ステップS304で取得した類似証跡間の親子関係から図5のような検索結果画面を生成する。検索結果画面は検索端末110におけるブラウザ111に送信され、表示される。
【0051】
次に、ステップS304における伝達経路特定処理について図10を用いて説明する。図10は、証跡管理装置100における伝達経路特定処理の基本的な処理フローを示す図である。
【0052】
ステップS1001において、伝達経路特定部102は、処理済の証跡を保存する処理済証跡バッファを空にする。
【0053】
ステップS1002において、伝達経路特定部102は、例えば図9に示す類似証跡を時間順に並べ替える。
【0054】
ステップS1003において、伝達経路特定部102は、類似証跡に対して時間順に処理を開始する。
【0055】
ステップS1004において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファから、現在処理中の証跡に対する親証跡を探す。親証跡とは、ある証跡における伝達元が、その証跡における情報を取得するに至らしめた直前の証跡を言う。親証跡を探す処理の詳細は後述する。
【0056】
ステップS1005において、伝達経路特定部102は、ステップS1004において親証跡が見つかったか否かを判定する。親証跡が見つかった場合、処理をステップS1006に移す。一方、親証跡が見つからなかった場合、処理をステップS1007に移す。
【0057】
ステップS1006において、伝達経路特定部102は、処理中の類似証跡に対し、ステップS1004で取得した類似証跡を親証跡として設定する。
【0058】
ステップS1007において、伝達経路特定部102は、処理中の類似証跡に対する親証跡を空に設定する。
【0059】
ステップS1008において、伝達経路特定部102は、処理中の類似証跡を処理済証跡バッファに追加する。
【0060】
ステップS1009において、伝達経路特定部102は、処理すべき類似証跡がまだあれば、ステップS1003に処理を移す。処理すべき類似証跡がない場合、処理を終了する。
【0061】
次に、ステップS302で類似文検索部102が取得した図9に示す類似証跡に対し、図10に示すフローの処理を行った場合の具体例を説明する。
【0062】
ステップS1001において、伝達経路特定部102は、処理済の証跡を保存する処理済証跡バッファを空にする。
【0063】
ステップS1002において、伝達経路特定部102は、図9に示す類似証跡を時間順に並べ替える。図9の類似証跡は既に時間順に並んでいるので、並び替えの結果は図9と同じになる。
【0064】
ステップS1003において、伝達経路特定部102は、類似証跡901に対する処理を開始する。
【0065】
ステップS1004において、伝達経路特定部102は、類似証跡901の親証跡を処理済証跡バッファから探す。いま、処理済証跡バッファが空なので親証跡は見つからない。
【0066】
ステップS1005において、伝達経路特定部102は、ステップS1004で親証跡がなかったので、処理をステップS1007に移す。
【0067】
ステップS1007において、伝達経路特定部102は、類似証跡901の親証跡を空に設定する。
【0068】
ステップS1008において、伝達経路特定部102は、類似証跡901を処理済証跡バッファに追加する。
【0069】
ステップS1009において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡がまだある場合は、ステップS1003に処理を移す。
【0070】
ステップS1003において、伝達経路特定部102は、類似証跡902に対する処理を開始する。
【0071】
ステップS1004において、伝達経路特定部102は、類似証跡902の親証跡を処理済証跡バッファから探す。この例では類似証跡902の親証跡として類似証跡901を処理済証跡バッファから探したものとする。
【0072】
ステップS1005において、伝達経路特定部102は、ステップS1004で親証跡が見つかったので、処理をステップS1006に移す。
【0073】
ステップS1006において、伝達経路特定部102は、類似証跡902の親証跡として類似証跡901を設定する。
【0074】
ステップS1008において、伝達経路特定部102は、類似証跡902を処理済証跡バッファに追加する。
【0075】
ステップS1009において、伝達経路特定部102は、ステップS1003に処理を移す。以下、同様に類似証跡907まで処理を繰り返す。
【0076】
次に、ステップS1004における親証跡探索処理について図11を用いて説明する。図11は、証跡管理装置100における親証跡処理の処理フローを示す図である。
【0077】
以下の説明においては、図10のステップS1004において親証跡探索処理が実行された際の、処理中の証跡を子証跡と呼ぶ。
【0078】
ステップS1101において、伝達経路特定部102は、処理途中の親証跡候補を保持する親証跡候補バッファを空にする。
【0079】
ステップS1102において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに保存されている証跡を逆時間順に処理を開始する。
【0080】
ステップS1103において、伝達経路特定部102は、子証跡の伝達元媒体と処理中の証跡の伝達先媒体が同じか否かを判定する。同じ媒体である場合、ステップS1104に処理を移す。媒体が異なる場合、ステップS1110に処理を移す。
【0081】
ステップS1104において、伝達経路特定部102は、処理中の証跡の伝達先を確認する。伝達先が空の場合(特定できない場合)、ステップS1107に処理を移す。伝達先が空でない場合、ステップS1105に処理を移す。
【0082】
ステップS1105において、伝達経路特定部102は、処理中の証跡の伝達先に、子証跡の伝達元が含まれているか否かを判定する。処理中の証跡の伝達先に子証跡の伝達元が含まれている場合、ステップS1106に処理を移す。処理中の証跡の伝達先に子証跡の伝達元が含まれていない場合、ステップS1110に処理を移す。
【0083】
ステップS1106において、伝達経路特定部102は、処理中の証跡を親証跡として、探索結果に設定して処理を終了する。
【0084】
ステップS1107において、伝達経路特定部102は、処理中の証跡と子証跡の距離を計算する。証跡間の距離は、例えば、処理中の証跡における伝達元と子証跡の伝達元との組織における距離や、処理中の証跡における伝達元と子証跡の伝達元との間で過去にやり取りされたデータ量等を用いてもよい。
【0085】
ステップS1108において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファが空であるか、又は、親証跡候補バッファに保持される親証跡候補と子証跡との距離より、ステップS1107で求めた距離が小さいかを判定する。親証跡候補バッファが空であるか、又は、親証跡候補バッファに保持される親証跡候補と子証跡との距離より、ステップS1107で求めた距離が小さい場合、ステップS1109に処理を移す。そうでない場合は、処理をステップS1110に処理を移す。
【0086】
ステップS1109において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファを空にし、処理中の証跡を親証跡候補バッファに保持する。ステップS1107において取得した距離も同時に保持する。
【0087】
ステップS1110において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡が処理済証跡バッファにある場合、ステップS1102に処理を戻す。処理すべき証跡がなくなった場合、ステップS1111に処理を移す。
【0088】
ステップS1111において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファに保持される証跡を親証跡として、探索結果に設定して処理を終了する。
【0089】
ここでは、ステップS1108及びステップS1109の処理において、一つの親証跡候補を保持しているが、距離により優先順位付けを行い全ての候補を保持してもよい。また保存した候補は利用者に選択させるように構成してもよい。
【0090】
以下に、ステップS302で類似文検索部102が取得した図9に示す類似証跡に対し、子証跡が類似証跡904であるときに、図11に示すフローの処理を行った場合の具体例を説明する。このとき処理済証跡バッファには、時間順に類似証跡901、類似証跡902、類似証跡903が格納されている。
【0091】
ステップS1101において、伝達経路特定部102は、処理途中の親証跡候補を保持する親証跡候補バッファを空にする。
【0092】
ステップS1102において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに保存されている類似証跡903に対して処理を開始する。ここでは、処理済証跡バッファに保存された証跡を時間(日時)の逆順に処理を行う。
【0093】
ステップS1103において、伝達経路特定部102は、類似証跡904の伝達元媒体(「電子」)が類似証跡903の伝達先媒体(「電子」)と同じ媒体であるので、ステップS1104に処理を移す。
【0094】
ステップS1104において、伝達経路特定部102は、類似証跡903の伝達先が空でないので、ステップS1105に処理を移す。
【0095】
ステップS1105において、伝達経路特定部102は、類似証跡903の伝達先(「中村」、「松井」、「阿部」)に、類似証跡904の伝達元(「玉田」)が含まれていないので、ステップS1110に処理を移す。
【0096】
ステップS1110において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡が処理済証跡バッファにあるので、ステップS1102に処理を戻す。
【0097】
ステップS1102において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに保存されている類似証跡902に対して処理を開始する。
【0098】
ステップS1103において、伝達経路特定部102は、類似証跡904の伝達元媒体(「電子」)が証跡902の伝達先媒体(「紙」)と異なる媒体なので、ステップS1110に処理を移す。
【0099】
ステップS1110において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡が処理済証跡バッファにあるので、ステップS1102に処理を戻す。
【0100】
ステップS1102において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに保存されている類似証跡901に対して処理を開始する。
【0101】
ステップS1103において、伝達経路特定部102は、類似証跡904の伝達元媒体(「電子」)が類似証跡901の伝達先媒体(「電子」)と同じ媒体であるので、ステップS1104に処理を移す。
【0102】
ステップS1104において、伝達経路特定部102は、類似証跡901の伝達先が空でないので、ステップS1105に処理を移す。
【0103】
ステップS1105において、伝達経路特定部102は、類似証跡901の伝達先(「中沢」、「遠藤」、「玉田」)に、類似証跡904の伝達元(「玉田」)が含まれているので、ステップS1106に処理を移す。
【0104】
ステップS1106において、伝達経路特定部102は、類似証跡901を親証跡として、探索結果に設定して処理を終了する。
【0105】
次に、ステップS302で類似文検索部102が取得した図9に示す類似証跡に対し、子証跡が証跡905であるときに、図11に示すフローの処理を行った場合の具体例を説明する。
【0106】
このとき処理済証跡バッファには、時間(日時)順に証跡901、証跡902、証跡903、証跡904が格納されている。また、このとき組織情報保存領域108には、図12に示す組織情報テーブル1801が格納されているものとする。組織構造における各メンバーの距離は、メンバー間をつなぐ最短経路の弧の数で表すものとする。
【0107】
ステップS1101において、伝達経路特定部102は、処理途中の親証跡候補を保持する親証跡候補バッファを空にする。
【0108】
ステップS1102において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに対して時間と逆順に処理をするので、類似証跡904に対して処理を開始する。
【0109】
ステップS1103において、伝達経路特定部102は、類似証跡905の伝達元媒体(「紙」)が類似証跡904の伝達先媒体(「紙」)と同じ媒体であるので、ステップS1104に処理を移す。
【0110】
ステップS1104において、伝達経路特定部102は、類似証跡904の伝達先が空なので、ステップS1107に処理を移す。
【0111】
ステップS1107において、伝達経路特定部102は、類似証跡905と類似証跡904の距離を計算する。類似証跡905における伝達元(「安田」)と類似証跡904の伝達元(「玉田」)との図12の組織構造における距離は2となる。
【0112】
ステップS1108において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファが空であるので、ステップS1109に処理を移す。
【0113】
ステップS1109において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファを空にし、類似証跡904と距離2とを親証跡候補バッファに保持し、ステップS1110に処理を移す。
【0114】
ステップS1110において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡が処理済証跡バッファにあるので、ステップS1102に処理を戻す。
【0115】
ステップS1102において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに保存されている類似証跡903に対して処理を開始する。
【0116】
ステップS1103において、伝達経路特定部102は、類似証跡905の伝達元媒体(「紙」)が類似証跡903の伝達先媒体(「電子」)と異なる媒体であるので、ステップS1110に処理を移す。
【0117】
ステップS1110において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡が処理済証跡バッファにあるので、ステップS1102に処理を戻す。
【0118】
ステップS1102において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに保存されている類似証跡902に対して処理を開始する。
【0119】
ステップS1103において、伝達経路特定部102は、類似証跡905の伝達元媒体(「紙」)が類似証跡902の伝達先媒体(「紙」)と同じ媒体であるので、ステップS1104に処理を移す。
【0120】
ステップS1104において、伝達経路特定部102は、類似証跡902の伝達先が空なので、ステップS1107に処理を移す。
【0121】
ステップS1107において、伝達経路特定部102は、類似証跡905と類似証跡902との距離を計算する。類似証跡905における伝達元(「安田」)と類似証跡902の伝達元(「中沢」)との図12の組織構造における距離は1となる。
【0122】
ステップS1108において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファに保持される親証跡候補(証跡904)と証跡905との距離が2であり、ステップS1107で求めた距離が小さいので、ステップS1109に処理を移す。
【0123】
ステップS1109において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファを空にし、類似証跡902と距離1とを親証跡候補バッファに保持し、ステップS1110に処理を移す。
【0124】
ステップS1110において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡が処理済証跡バッファにあるので、ステップS1102に処理を戻す。
【0125】
ステップS1102において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに保存されている類似証跡901に対して処理を開始する。
【0126】
ステップS1103において、伝達経路特定部102は、類似証跡905の伝達元媒体(「紙」)が類似証跡901の伝達先媒体(「電子」)と異なる媒体であるので、ステップS1110に処理を移す。
【0127】
ステップS1110において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡が処理済証跡バッファにないので、ステップS1111に処理を移す。
【0128】
ステップS1111において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファに保持される類似証跡902を親証跡として、探索結果に設定して処理を終了する。
【0129】
上述した処理を実行することにより、図5に示すような検索結果画面が生成される。図5の例では、例えば、伝達元「川口」が「電子」媒体で伝達先「中沢」、「遠藤」、「玉田」に文書を渡したことが示されている。また、伝達元「中沢」が「紙」媒体で伝達先「安田」に文書を渡したことが示されている。なお、「安田」の近傍にクエスチョンマークが付されているが、これは伝達元「中沢」から伝達先「安田」に「紙」媒体で文書が渡されたことは推測に基づくものであることを示している。即ち、図11のステップS1107〜S1109での伝達元間の距離の算出処理によって親証跡候補を決定し、そのうちから親証跡に決定したことを示している。
【0130】
以上説明したように、本実施形態によれば、紙媒体のように出力後の情報伝達経路の電子的な記録が困難な証跡についても、組織情報など証跡に関与した人物の関係に基づいて情報伝達経路を推測することができる。
【0131】
次に、図10のステップS1004において実行される親証跡探索処理の第2の処理例について説明する。図13は、図10のステップS1004において実行される親証跡探索処理の第2の処理フローを示す図である。
【0132】
以下の説明においては、図10のステップS1004において親証跡探索処理が実行された際の、処理中の証跡を子証跡と呼ぶ。
【0133】
ステップS1301において、伝達経路特定部102は、処理途中の親証跡候補を保持する親証跡候補バッファを空にする。
【0134】
ステップS1302において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに保存されている証跡を逆時間順に処理を開始する。
【0135】
ステップS1303において、伝達経路特定部102は、子証跡の伝達元媒体と処理中の証跡の伝達先媒体とが同じであるか否かを判定する。同じ媒体である場合、ステップS1304に処理を移す。媒体が異なる場合、ステップS1311に処理を移す。
【0136】
ステップS1304において、伝達経路特定部102は、処理中の証跡の伝達先が空であるか否かを判定する。伝達先が空の場合(特定できない場合)、ステップS1307に処理を移す。伝達先が空でない場合、ステップS1305に処理を移す。
【0137】
ステップS1305において、伝達経路特定部102は、処理中の証跡の伝達先に、子証跡の伝達元が含まれているか否かを判定する。処理中の証跡の伝達先に子証跡の伝達元が含まれている場合、ステップS1306に処理を移す。処理中の証跡の伝達先に子証跡の伝達元が含まれていない場合、ステップS1311に処理を移す。
【0138】
ステップS1306において、伝達経路特定部102は、処理中の証跡を親証跡として、探索結果に設定して処理を終了する。
【0139】
ステップS1307において、伝達経路特定部102は、子証跡の伝達元媒体識別子が処理中の証跡の伝達先媒体識別子に含まれているか否かを判定する。子証跡の伝達元媒体識別子が処理中の伝達先媒体識別子に含まれる場合、ステップS1306に処理を移す。子証跡の伝達元媒体識別子が処理中の伝達先媒体識別子に含まれない場合、ステップS1308に処理を移す。
【0140】
ステップS1308において、伝達経路特定部102は、処理中の証跡と子証跡との距離とを計算する。証跡間の距離は、例えば、処理中の証跡における伝達元と子証跡の伝達元との組織における距離や、処理中の証跡における伝達元と子証跡の伝達元との間で過去にやり取りされたデータ量などを用いてもよい。
【0141】
ステップS1309において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファが空であるか、又は、親証跡候補バッファに保持される親証跡候補と子証跡との距離より、ステップS1308で求めた距離が小さいかを判定する。親証跡候補バッファが空であるか、又は、親証跡候補バッファに保持される親証跡候補と子証跡との距離より、ステップS1308で求めた距離が小さい場合、ステップS1310に処理を移す。そうでない場合は、処理をステップS1311に処理を移す。
【0142】
ステップS1310において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファを空にし、処理中の証跡を親証跡候補バッファに保持する。ステップS1308において取得した距離も同時に保持する。
【0143】
ステップS1311において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡が処理済証跡バッファにある場合、ステップS1302に処理を戻す。処理すべき証跡がなくなった場合、ステップS1312に処理を移す。
【0144】
ステップS1312において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファに保持される証跡を親証跡として、探索結果に設定して処理を終了する。
【0145】
ステップS1309及びステップS1310の処理において、一つの親証跡候補を保持しているが、距離により優先順位付けを行い全ての候補を保持してもよい。
【0146】
次に、ステップS302で類似文検索部102が取得した図14に示す類似証跡に対し、子証跡が類似証跡1405であるときに、図13に示すフローの処理を行った場合の具体例を説明する。
【0147】
また、このとき図12に示す組織構造があるものとする。組織構造における各メンバーの距離は、メンバー間をつなぐ最短経路の弧の数で表すものとする。
【0148】
このとき処理済証跡バッファには、時間順に類似証跡1401、類似証跡1402、類似証跡1403、類似証跡1404が格納されている。
【0149】
ステップS1301において、伝達経路特定部102は、処理途中の親証跡候補を保持する親証跡候補バッファを空にする。
【0150】
ステップS1302において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに対して時間と逆順に処理をするので、類似証跡1404に対して処理を開始する。
【0151】
ステップS1303において、伝達経路特定部102は、類似証跡1405の伝達元媒体(「紙」)が類似証跡1404の伝達先媒体(「紙」)と同じ媒体であるので、ステップS1304に処理を移す。
【0152】
ステップS1304において、伝達経路特定部102は、類似証跡1404の伝達先が空なので、ステップS1307に処理を移す。
【0153】
ステップS1307において、伝達経路特定部102は、類似証跡1405の伝達元媒体識別子(「P2」)は類似証跡1404の伝達先媒体識別子(「P4」、「P5」)に含まれないので、ステップS1308に処理を移す。
【0154】
ステップS1308において、伝達経路特定部102は、類似証跡1405と類似証跡1404との距離を計算する。類似証跡1405における伝達元(「安田」)と類似証跡1404の伝達元(「玉田」)との図12の組織構造における距離は2となる。
【0155】
ステップS1309において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファが空であるので、ステップS1310に処理を移す。
【0156】
ステップS1310において、伝達経路特定部102は、親証跡候補バッファを空にし、類似証跡1404と距離2とを親証跡候補バッファに保持する。
【0157】
ステップS1311において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡が処理済証跡バッファにあるので、ステップS1302に処理を戻す。
【0158】
ステップS1302において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに保存されている類似証跡1403に対して処理を開始する。
【0159】
ステップS1303において、伝達経路特定部102は、類似証跡1405の伝達元媒体(「紙」)が類似証跡1403の伝達先媒体(「電子」)と異なる媒体であるので、ステップS1311に処理を移す。
【0160】
ステップS1311において、伝達経路特定部102は、処理すべき証跡が処理済証跡バッファにあるので、ステップS1302に処理を戻す。
【0161】
ステップS1302において、伝達経路特定部102は、処理済証跡バッファに保存されている類似証跡1402に対して処理を開始する。
【0162】
ステップS1303において、伝達経路特定部102は、類似証跡1405の伝達元媒体(「紙」)が類似証跡1402の伝達先媒体(「紙」)と同じ媒体であるので、ステップS1304に処理を移す。
【0163】
ステップS1304において、伝達経路特定部102は、類似証跡1402の伝達先が空なので、ステップS1307に処理を移す。ステップS1307において、伝達経路特定部102は、類似証跡1405の伝達元識別子(「P2」)が類似証跡1402の伝達先識別子(「P1」、「P2」、「P3」)に含まれるので、ステップS1306に処理を移す。
【0164】
ステップS1306において、伝達経路特定部102は、類似証跡1402を親証跡として、探索結果に設定して処理を終了する。
【0165】
以上説明したように、本実施形態によれば、紙媒体のような物理媒体にも、ICタグ等を用いて媒体を識別可能にすれば、媒体の識別情報を用いて確度の高い伝達経路を示すことが可能となる。
【0166】
次に、証跡管理装置100が死活情報を利用した場合における処理フローについて説明する。なお、死活情報とは、文書の廃棄に関する証跡であり、シュレッダーや溶解ボックスのような紙媒体廃棄を行う廃棄装置150において収集される証跡である。
【0167】
これらの廃棄装置150では一般に文書内容を記録することは困難であり、類似文検索により類似証跡として収集することができないので、ICタグ等を利用して紙媒体自体を識別することで廃棄の証跡を保存することが考えられる。そして、廃棄証跡を類似証跡と関連付けることにより、紙媒体の死活状態を把握することができる。廃棄証跡は証跡保存領域107の廃棄証跡テーブル603(図6)に保持される。
【0168】
図15は、文書の死活情報を利用した証跡管理装置100における証跡検索処理の基本的な処理フローを示す図である。なお、図15のステップS301、ステップS302は、図3の同符号の処理と同様である。
【0169】
ステップS303において、類似文検索部102は、ステップS302で類似証跡が取得できた場合、処理をステップS1501に進める。類似証跡が一つも取得できなかった場合、処理をステップS305に進める。なお、図15のステップS304、ステップS305は図3の同符号の処理と同様である。
【0170】
ステップS1501において、伝達経路特定部103は、ステップS302で取得した類似証跡のうち伝達先媒体識別子を持つ全ての証跡に対し、廃棄証跡テーブル603から同じ識別子を紙媒体識別子にもつ証跡を検索して取得する。そして、処理はステップS1502に移行する。
【0171】
ステップS1502において、伝達経路特定部103は、ステップS1501で取得した廃棄証跡を、廃棄された文書の識別子を伝達元媒体識別子として、ステップS302で取得した証跡に追加して処理をステップS304に移す。
【0172】
図21は廃棄証跡テーブル603の具体例を示す図である。先ず、ステップS301、ステップS302の処理を伝達経路特定部103が実行することにより、図14に示す類似証跡が取得できたとする。
【0173】
ステップS303において、伝達経路特定部103はステップS302で取得した類似証跡があるので、処理をステップS1501に移す。
【0174】
ステップS1501において、伝達経路特定部103は、図14に示す類似証跡の中から、伝達先媒体識別子を持つ証跡1402、1404、1407の伝達先媒体識別子と同じ識別子を持つ廃棄証跡として、図21に示す廃棄証跡テーブルから、廃棄証跡2101、2102を取得する。
【0175】
ステップS1502において、伝達経路特定部103は、ステップS1501で取得した廃棄証跡2101、2102を、廃棄された文書の識別子(「P1」、「P4」)を伝達元媒体識別子として、ステップS302で取得した証跡に追加する。
【0176】
図16は、ステップS1502の処理が実施された後の類似証跡の状態を示す図である。証跡ID12、13に対応付けて廃棄証跡1601、1602が追加されている。以降のステップS304、S305では、廃棄証跡に対しても他の証跡と同様の処理が実行される。
【0177】
以上説明したように、本実施形態によれば、最終的に紙媒体等の物理媒体により伝達された情報の死活についても伝達経路同様に把握することが可能となる。
【0178】
次に証跡登録部106における証跡登録処理について図17を用いて説明する。図17は、証跡管理装置100における証跡登録処理の基本的な処理フローを示す図である。証跡登録処理は通常予め定められた一定間隔で実行される。
【0179】
ステップS1701において、証跡登録部106は、登録しようとする証跡が廃棄証跡であるか否かを判定する。登録しようとする証跡が廃棄証跡でない場合、処理をステップS1702に移す。廃棄証跡である場合、処理をステップS1705に移す。
【0180】
ステップS1702において、証跡登録部106は、証跡受信部105が収集した証跡を媒体毎に定められた変換規則に従って証跡保存領域107に保存できる形式に変換する。このとき証跡が複数の文書から構成される場合(例えば複数の添付ファイルが添付された電子メール等)、個別の文書毎に複数の証跡に変換するように構成してもよいし、全体として一つの文書として変換するように構成してもよい。
【0181】
ステップS1703において、証跡登録部106は、組織情報保存領域108におけるユーザ情報テーブル1802を参照して、メールアドレスやログイン名等をユーザに関する項目を対応するユーザの名前に変換する。図19にユーザ情報テーブルの一例を示す。
【0182】
ステップS1704において、証跡登録部106は、ステップS1703において変換した証跡を、証跡保存領域107における証跡テーブル601に登録する。それと同時に、証跡登録部106は、その内容と証跡に付加された識別子を関連付けて類似文検索インデックス602に登録して処理を終了する。
【0183】
ステップS1705において、証跡登録部106は、組織情報保存領域におけるユーザ情報テーブル1802を参照して、廃棄証跡における廃棄操作者の識別子をユーザの名前に変換する。
【0184】
ステップS1706において、証跡登録部106は、ステップS1705で変換した証跡を廃棄証跡テーブル603に登録して処理を終了する。
【0185】
ここで、証跡登録処理について図20に示す電子メールの証跡登録の例を用いて具体的に説明する。
【0186】
証跡2001は、電子メール送受信装置120で収集され、証跡受信部105が受信した電子メールの証跡の一つの例である。
【0187】
ステップS1701において、証跡登録部106は、登録しようとする証跡2001が電子メールの証跡であるので、ステップS1702に処理を移す。
【0188】
ステップS1702において、証跡登録部106は、証跡2001に対し証跡テーブル601の項目に対応するレコード2002を生成する。電子メール送信に関する証跡の共通の値として、レコード2002の「操作」項目に「送信」を、「伝達元媒体」及び「伝達先媒体」に「電子」を設定する。証跡2001の「日時」(2008/1/22/11:14)をレコード2002の「日時」に設定する。証跡2001の「From」(endo@hoge.jp)をレコード2002の「伝達元」に設定する。証跡2001の「To」(nakamura@hoge.jp)および「Cc」(matui@hoge.jp, abe@hoge.jp)をレコード2002の「伝達先」に設定する。
【0189】
ステップS1703において、証跡登録部106は、図19のユーザ情報テーブルを参照して、レコード2002の「伝達先」及び「伝達元」を変換する。レコード2002の「伝達元」は「遠藤」に変換される。レコード2002の「伝達先」は「中村」、「松井」、「阿部」に変換される。
【0190】
ステップS1704において、証跡登録部106は、レコード2002を確定することで決定される証跡IDを取得し、証跡2001の内容と関連づけて類似文検索インデックス602に登録して処理を終了する。
【0191】
次に、証跡登録処理について、図23に示す印刷・複写複合装置130の証跡登録を用いて具体的に説明する。
【0192】
ステップS1701において、証跡登録部106は、登録しようとする証跡2301が印刷の証跡であるので、ステップS1702に処理を移す。
【0193】
ステップS1702において、証跡登録部106は、証跡2301に対し証跡テーブル601の項目に対応するレコード2302を生成する。印刷操作に関する証跡の共通の値として、レコード2302の「操作」項目に「印刷」を、「伝達元媒体」に「電子」を、「伝達先媒体」に「紙」を設定する。証跡2301の「日時」(2008/5/22/13:14)をレコード2302の「日時」に設定する。証跡2301の「ログイン名」(okubo)をレコード2302の「伝達元」に設定する。証跡2301の「紙識別子」(P24)をレコード2302の「伝達元媒体識別子」に設定する。
【0194】
ステップS1703において、証跡登録部106は、図19のユーザ情報テーブルを参照して、「伝達元」の値「okubo」を「大久保」に変換する。
【0195】
ステップS1704において、証跡登録部106は、レコード2302を確定することで決定される証跡IDを取得し、証跡2301の内容と関連付けて類似文検索インデックス602に登録して処理を終了する。
【0196】
次に、証跡登録処理のうち特に廃棄証跡の登録について、図22に示す廃棄装置の証跡の例を用いて具体的に説明する。
【0197】
証跡2201は廃棄装置で収集され、証跡受信部105が受信した廃棄証跡の一つの例である。
【0198】
ステップS1701において、証跡登録部106は、登録しようとする証跡2201が廃棄装置の証跡であるので、ステップS1705に処理を移す。
【0199】
ステップS1705において、証跡登録部106は、証跡2201に対し、図19のユーザ情報テーブルを参照して、レコード2202の「利用者ID」を「名前」に変換する。レコード2201の利用者ID「000020」は名前「遠藤」に変換される。
【0200】
ステップS1706において、証跡登録部106は、レコード2202を廃棄証跡テーブル603に登録して、処理を終了する。
【0201】
以上説明したように、本実施形態によれば、電子メール送受信装置や印刷・複写複合装置における証跡を一元的に管理でき、類似文検索を実施できるようになる。また、廃棄証跡のように本文内容の取得が困難であるが、媒体を個別に識別可能な媒体識別子を持つ場合、媒体識別子を他の証跡と関連付けることが可能となる。また、本発明によれば、情報漏洩事案が発生した場合、その漏洩内容を問い合わせることで、電子メール、電子文書、印刷媒体等の全証跡のデータから内容が一致又は類似するデータを検索し、それらのデータの伝達経路を示す情報を生成することが可能となる。
【0202】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0203】
上述した本発明の実施形態を構成する各手段及び各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0204】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0205】
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム又は装置に直接、又は遠隔から供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0206】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0207】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。更に、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0208】
更に、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0209】
【図1】本発明の実施形態に係る証跡管理システムの機能的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1の証跡管理装置、検索端末、電子メール送受信装置、印刷・複写複合装置、PCクライアント管理装置、廃棄装置の各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【図3】証跡管理装置における証跡検索処理の基本的な処理フローを示す図である。
【図4】問い合わせ文を入力する検索画面の一例を示す図である。
【図5】検索結果を表示する検索結果画面の一例を示す図である。
【図6】証跡保存領域の構成を示す図である。
【図7】証跡テーブルの構成例を示す図である。
【図8】類似文検索結果の一例を示す図である。
【図9】類似証跡の一例を示す図である。
【図10】証跡管理装置における伝達経路特定処理の基本的な処理フローを示す図である。
【図11】証跡管理装置における親証跡処理の処理フローを示す図である。
【図12】組織情報テーブルの一例を示す図である。
【図13】図10のステップS1004において実行される親証跡探索処理の第2の処理フローを示す図である。
【図14】媒体識別子を含む類似証跡の一例を示す図である。
【図15】文書の死活情報を利用した証跡管理装置における証跡検索処理の基本的な処理フローを示す図である。
【図16】ステップS1502の処理が実施された後の類似証跡の状態を示す図である。
【図17】証跡管理装置における証跡登録処理の基本的な処理フローを示す図である。
【図18】組織情報保存領域の構成を示す図である。
【図19】ユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
【図20】電子メールの証跡登録の一例を示す図である。
【図21】廃棄証跡テーブルの具体例を示す図である。
【図22】廃棄装置の証跡の一例を示す図である。
【図23】印刷・複写複合装置の証跡登録を説明するための図である。
【符号の説明】
【0210】
100 証跡管理装置
101 検索指定部
102 類似文検索部
103 伝達経路特定部
104 検索結果作成部
105 証跡受信部
106 証跡登録部
107 証跡保存領域
108 組織情報保存領域
110 検索端末
111 ブラウザ
120 電子メール送受信装置
121 電子メール証跡送信部
130 印刷・複写複合装置
131 印刷・複写証跡送信部
140 PCクライアント管理装置
141 PCクライアント証跡送信部
150 廃棄装置
151 廃棄証跡送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ毎に、データの内容と当該データの伝達元及び伝達先とを管理する第1の管理手段と、
検索対象のデータを受け付ける受付手段と、
前記検索対象のデータに一致又は類似する内容のデータを前記第1の管理手段より検索する検索手段と、
前記検索手段により検索されたデータの伝達元及び伝達先に基づいて、前記検索手段により検索されたデータの伝達経路を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された伝達経路を示す情報を生成する生成手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記特定手段は、前記検索手段により検索されたデータのうちの一つのデータの伝達先が、前記検索手段により検索されたデータのうちの他のデータの伝達元に含まれる場合、前記一つのデータは当該伝達先から当該伝達元に伝達されたことを示す伝達経路を特定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の管理手段は、データ毎に、データの伝達元の媒体及び伝達先の媒体を更に管理し、前記特定手段は、前記検索手段により検索されたデータのうちの一つのデータの伝達先の媒体が、前記検索手段により検索されたデータのうちの他のデータの伝達元の媒体と同じである場合、前記一つのデータは当該伝達先から当該伝達元に伝達されたことを示す伝達経路を特定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
複数のユーザの組織情報を管理する第2の管理手段を更に有し、
前記特定手段は、前記第1の管理手段において前記一つのデータの伝達先が管理されていない場合、前記第2の管理手段において管理される前記組織情報に基づいて、前記一つのデータの伝達先を推測して伝達経路を特定することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定手段は、前記一つのデータの伝達先の媒体と同じ伝達元の媒体の他のデータのうち、前記第2の管理手段が前記組織情報において前記一つのデータの伝達元から最も近い距離に管理する他のデータの伝達元を、前記一つのデータの伝達先と推測することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特定手段は、前記一つのデータの伝達先の媒体と同じ伝達元の媒体の他のデータのうち、前記一つのデータに対して近い時点に前記第1の管理手段が管理したデータから先に、前記組織情報における前記一つのデータの伝達元と他のデータとの距離を算出することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1の管理手段は、廃棄されたデータの伝達元の媒体の識別子と他のデータの伝達先の媒体の識別子とを更に管理し、前記特定手段は、前記第1の管理手段で管理されるそれらの識別子に基づいて、前記廃棄されたデータの伝達経路を特定することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記媒体は、電子データ及び紙のうちの少なくとも何れか一方であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
データ毎に、データの内容と当該データの伝達元及び伝達先とを管理手段において管理する管理ステップと、
検索対象のデータを受け付ける受付ステップと、
前記検索対象のデータに一致又は類似する内容のデータを前記管理手段より検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより検索されたデータの伝達元及び伝達先に基づいて、前記検索ステップにより検索されたデータの伝達経路を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにより特定された伝達経路を示す情報を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項10】
データ毎に、データの内容と当該データの伝達元及び伝達先とを管理手段において管理する管理ステップと、
検索対象のデータを受け付ける受付ステップと、
前記検索対象のデータに一致又は類似する内容のデータを前記管理手段より検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより検索されたデータの伝達元及び伝達先に基づいて、前記検索ステップにより検索されたデータの伝達経路を特定する特定ステップと、
前記特定ステップにより特定された伝達経路を示す情報を生成する生成ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2010−146217(P2010−146217A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−321611(P2008−321611)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】