説明

情報処理装置、プログラムおよび情報処理方法

【課題】立体画像と、この立体画像に重畳して表示される他の画像との間の干渉を軽減する。
【解決手段】情報処理装置100は、奥行きをもって表示されるオブジェクト510を含む第1の画像500に第2の画像600を重畳させて、表示画面210に立体表示させる表示制御部111と、オブジェクト510と第2の画像600との奥行き方向での重複が少なくなるように、第1の画像500、オブジェクト510または第2の画像600の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更する位置変更部112と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビやPC(Personal Computer)のディスプレイなどの表示装置を用いて、ユーザに立体画像を提供する情報処理装置が普及してきている。ここで、立体画像は、例えば特許文献1に記載のように、観察者の右眼に提示される左眼用画像と、左眼に提示される右眼用画像とに、所定の視差を与えることによって実現される。
【0003】
立体画像を提供する情報処理装置は、例えば、画像データの再生、または放送信号の受信などによって、上記の左眼用画像および右眼用画像を含む立体画像コンテンツを取得する。情報処理装置は、左眼用画像が観察者の左眼に提示され、右眼用画像が観察者の右眼に提示されるように表示装置を制御する。これによって、例えば、奥行きをもって立体的に表示されるオブジェクトを含む画像が観察者に知覚される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−045584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような、立体画像を提供する情報処理装置は、立体画像コンテンツによって表示される画像に、例えば情報処理装置の操作のためのユーザインターフェースなど、他の画像を重畳させて表示装置に表示させることが多い。この場合、重畳される他の画像が、立体画像コンテンツによって表示される画像に含まれるオブジェクトと重複し、観察者が重畳される他の画像を認識することが困難になる。特に、例えば、表示装置の表示画面にタッチパネルが設けられ、上記の他の画像に対応した表示画面上の位置への接触によって情報処理装置を操作するような場合には、立体画像コンテンツに重畳して表示される他の画像を認識することが困難であることによって、操作に支障をきたすという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、立体画像と、この立体画像に重畳して表示される他の画像との間の干渉を軽減することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、プログラムおよび情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、奥行きをもって表示されるオブジェクトを含む第1の画像に第2の画像を重畳させて、表示画面に立体表示させる表示制御部と、上記オブジェクトと上記第2の画像との奥行き方向での重複が少なくなるように、上記第1の画像、上記オブジェクトまたは上記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更する位置変更部と、を備える情報処理装置が提供される。このような構成によって、ユーザが第2の画像を視認することが容易になり、立体画像である第1の画像と、第1の画像に重畳して表示される他の画像である第2の画像との間の干渉を軽減することができる。
【0008】
上記情報処理装置において、上記位置変更部は、上記表示制御部が上記第2の画像を表示させている間、上記第1の画像、上記オブジェクトまたは上記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更してもよい。
【0009】
上記情報処理装置において、上記位置変更部は、上記第1の画像または上記オブジェクトの奥行き方向の位置を、所定の変更量だけ奥側に変更してもよい。
【0010】
上記情報処理装置は、上記表示画面に設けられたタッチパネルをさらに備え、上記情報処理装置において、上記表示制御部は、上記第2の画像が表示される基準面が上記表示画面に一致するように、上記第2の画像を立体表示させ、
上記位置変更部は、上記第1の画像または上記オブジェクトの奥行き方向の位置を、上記オブジェクトが上記基準面よりも奥に表示されるように定められた上記所定の変更量だけ奥側に変更してもよい。
【0011】
上記情報処理装置において、上記位置変更部は、上記第1の画像、上記オブジェクトまたは上記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を、上記第1の画像に関連付けられた変更量だけ変更してもよい。
【0012】
上記情報処理装置において、上記位置変更部は、上記第1の画像、上記オブジェクトまたは上記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を、上記オブジェクトに関連付けられた変更量だけ変更してもよい。
【0013】
上記情報処理装置は、上記第1の画像または上記オブジェクトに関連付けられた情報から、上記第1の画像、上記オブジェクトまたは上記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更する変更量を算出する変更量算出部をさらに備え、上記情報処理装置において、上記位置変更部は、上記第1の画像、上記オブジェクトまたは上記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を、上記変更量だけ変更してもよい。
【0014】
上記情報処理装置において、上記表示制御部は、上記オブジェクトと他のオブジェクトとを含む上記第1の画像を立体表示させ、上記位置変更部は、上記オブジェクトの奥行き方向の位置を、上記他のオブジェクトの奥行き方向の位置の変更量とは異なる上記変更量だけ変更してもよい。
【0015】
上記情報処理装置において、上記位置変更部は、上記第2の画像の奥行き方向の位置を、所定の範囲まで手前側に変更し、上記所定の範囲内の上記第2の画像の奥行き方向の位置の変更では上記オブジェクトと上記第2の画像との奥行き方向での重複が残る場合に、さらに上記オブジェクトの奥行き方向の位置を変更してもよい。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、奥行きをもって表示されるオブジェクトを含む第1の画像に第2の画像を重畳させて、表示画面に立体表示させる表示制御処理と、上記オブジェクトと上記第2の画像との奥行き方向での重複が少なくなるように、上記第1の画像、上記オブジェクトまたは上記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更する位置変更処理と、をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明のさらに別の観点によれば、奥行きをもって表示されるオブジェクトを含む第1の画像に第2の画像を重畳させて、表示画面に立体表示させるステップと、上記オブジェクトと上記第2の画像との奥行き方向での重複が少なくなるように、上記第1の画像、上記オブジェクトまたは上記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更するステップと、を含む情報処理方法が提供される。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、立体画像と、この立体画像に重畳して表示される他の画像との間の干渉を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の装置構成について説明するためのブロック図である。
【図2】同実施形態に係るCPUの機能について説明するためのブロック図である。
【図3】同実施形態における画像の奥行き方向の位置変更について説明するための図である。
【図4】同実施形態における画像の奥行き方向の位置変更のための情報処理装置の処理について説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態における画像の奥行き方向の位置変更について説明するための図である。
【図6】同実施形態において用いられうる奥行きデータの例について説明するための図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における画像の奥行き方向の位置変更について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.情報処理装置の装置構成
1−2.奥行き方向の位置変更
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.まとめ
【0022】
<1.第1の実施形態>
(1−1.情報処理装置の装置構成)
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100の装置構成について説明する。図1を参照すると、情報処理装置100は、CPU110、RAM120、ROM130、デコーダ140、インターフェース150、操作部160、ドライブ170、ストレージ装置180、および通信インターフェース190を含み、各装置または要素はバスで接続される。
【0023】
CPU(Central Processing Unit)110は、演算処理装置および制御装置として機能し、RAM120、ROM130、ストレージ装置180、またはリムーバブル記憶媒体300に格納された各種プログラムに従って、情報処理装置100内の動作全般またはその一部を制御する。RAM120は、CPU110の動作において使用されるプログラム、またはその実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。ROM130は、CPU110が使用するプログラム、または演算パラメータなどを記憶する。ここで、CPU110が使用するプログラムは、例えばリムーバブル記憶媒体300に格納されて提供されるものであってもよく、通信インターフェース190を介してネットワーク400上からダウンロードされるものであってもよく、また、ストレージ装置180に予め格納されたものであってもよい。
【0024】
デコーダ140は、ストレージ装置180またはリムーバブル記憶媒体300に格納された画像データ、通信インターフェース190によってネットワーク400上から取得された画像データ、または、図示しないアンテナを用いて受信される放送信号から、立体コンテンツ画像を再生する。デコーダ140は、専用のハードウェア回路によって実現されてもよく、またCPU110の1機能として実現されてもよい。
【0025】
インターフェース150は、表示装置200を情報処理装置100に接続するためのインターフェースである。インターフェース150は、デコーダ140によって再生された立体コンテンツ画像、または、CPU110によって生成または加工された画像を、表示装置200に送信する。例えば、表示装置200がテレビである場合、インターフェース150はHDMI(High-Definition Multimedia Interface)であり、また、表示装置200がPCのモニタである場合、インターフェース150はDVI(Digital Visual Interface)でありうる。
【0026】
表示装置200は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、または有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどを用いた、テレビまたはPCのディスプレイなどである。表示装置200は、パララックスバリア方式、またはフレームシーケンシャル方式などを用いて例えば左眼用画像をユーザの左眼に、右眼用画像をユーザの右眼に提示することによって立体画像を表示する。
【0027】
操作部160は、ユーザが情報処理装置100に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする操作を取得する手段である。操作部160は、例えば表示装置200の表示画面上に設けられたタッチパネルでありうる。操作部160は、他にも、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチまたはレバーなど各種の操作手段であってもよい。また、操作部160は、赤外線またはその他の電波を利用したリモートコントローラであってもよいし、情報処理装置100の操作に対応する携帯電話やPDAなどの外部接続機器であってもよい。
【0028】
ドライブ170は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置100に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ170は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記憶媒体300に格納されている情報を読み出して、RAM130に出力する。また、ドライブ170は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記憶媒体300に記録を書き込むことも可能である。リムーバブル記憶媒体300は、例えば、DVDメディア、HD−DVDメディア、Blu−rayメディアなどである。また、リムーバブル記憶媒体300は、SDメモリカード(Secure Digital memory card)などの半導体メモリであってもよい。
【0029】
ストレージ装置180は、情報処理装置100の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置180は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイス等により構成される。このストレージ装置180は、CPU110が実行するプログラム、各種データ、または外部から取得した各種のデータなどを格納する。
【0030】
通信インターフェース190は、ネットワーク400に接続するための通信デバイスなどを含む。通信インターフェース190は、例えば、有線もしくは無線のLAN(Local Area Network)、またはBluetooth(登録商標)などである。また、通信インターフェース190は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または各種通信用のモデム等であってもよい。ネットワーク400は、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などによって構築されるネットワークである。
【0031】
なお、以上で説明した情報処理装置100の各構成要素は、同一の筐体に格納されて提供されるものには限られず、例えば、ネットワーク上などに分散して提供されるものであってもよい。例えば、ストレージ装置180とともに、またはこれに代えて、ネットワーク上のストレージが用いられてもよい。また、以下でCPU110によって実現されるものとして説明される演算処理の一部または全部が、ネットワーク400上のサーバ装置によって実現されてもよい。
【0032】
続いて、図2を参照して、本発明の第1の実施形態にかかる情報処理装置100のCPU110によって実現される機能について説明する。図2を参照すると、CPU110によって、表示制御部111、位置変更部112、および変更量算出部113の機能が実現される。
【0033】
CPU110は、上記の各機能を含む機能を用いて、入力画像から出力画像を生成する。ここで、入力画像は、例えば、奥行きをもって表示されるオブジェクトを含む第1の画像である立体コンテンツ画像と、第2の画像である操作パネル画像とを含む。立体コンテンツ画像は、例えば、上述のようにデコーダ140によって再生されたものでありうる。また、操作パネル画像は、例えば、ROM130に格納された画像データに基づいて、CPU110において生成されたものでありうる。出力画像は、表示装置200に表示させるために、立体コンテンツ画像と操作パネル画像とが重畳された画像である。なお、第1の画像と第2の画像とは、本実施形態の例に限られず、他の画像であってもよい。
【0034】
表示制御部111は、奥行きをもって表示されるオブジェクトを含む第1の画像である立体コンテンツ画像に、第2の画像である操作パネル画像を重畳させて、表示装置200の表示画面に立体表示させる。表示制御部111は、入力画像をそのまま利用する場合もあれば、位置変更部112、または変更量算出部113によって加工された画像を入力画像とともに、またはこれに代えて利用する場合もある。表示制御部111によって出力される画像は、立体表示のための視差が設定された画像でありうる。
【0035】
位置変更部112は、立体コンテンツ画像に含まれるオブジェクトと、操作パネル画像との奥行き方向での重複が少なくなるように、立体コンテンツ画像、オブジェクトまたは操作パネル画像の奥行き方向の位置を変更する。位置変更部112は、入力画像に含まれる立体コンテンツ画像または操作パネル画像の一方または両方を加工し、加工した画像を表示制御部111に提供する。位置変更部112は、変更量算出部113によって算出された変更量を用いて、オブジェクトまたは操作パネル画像の奥行き方向の位置を変更してもよい。また、位置変更部112は、立体コンテンツ画像またはオブジェクト画像に例えばメタデータを用いて関連付けられた変更量を用いて、オブジェクトまたは操作パネル画像の奥行き方向の位置を変更してもよい。なお、位置変更部112によるオブジェクトまたは操作パネル画像の位置の変更については後述する。
【0036】
変更量算出部113は、立体コンテンツ画像に含まれるオブジェクト、または操作パネル画像の奥行き方向の位置を変更する変更量を算出する。例えば、立体コンテンツ画像がコンピュータグラフィックによる画像であって、立体コンテンツ画像に含まれるオブジェクトの奥行き方向の位置情報が与えられているような場合、変更量算出部113は、この奥行き方向の位置情報に基づいて、オブジェクトの奥行き方向の位置を変更する変更量を算出してもよい。
【0037】
(1−2.奥行き方向の位置変更)
続いて、図3を参照して、本発明の第1の実施形態における画像の奥行き方向の位置変更について説明する。図3を参照すると、オブジェクト510、オブジェクト520、およびオブジェクト530を含む第1の画像である立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置が変更され、オブジェクト510と、第2の画像である操作パネル画像600との重複が解消されている。
【0038】
変更前の状態において、立体コンテンツ画像500が表示される基準面と、操作パネル画像600が表示される基準面とは、いずれも、表示装置200の表示画面210に一致している。立体コンテンツ画像500と、操作パネル画像600とは、いずれも立体表示されるが、操作パネル画像600は表示画面210に一致した基準面上に表示されるため、実際には視差は設定されていなくてもよい。
【0039】
この変更前の状態において、立体コンテンツ画像500に含まれるオブジェクト510は、その一部が基準面よりも飛び出すように立体表示される。すなわち、オブジェクト510は、奥行き方向の位置について、基準面をまたぐように表示される。ここで、立体コンテンツ画像500の基準面は、表示画面210に一致する。そのため、オブジェクト510は、表示画面210に一致した基準面上に表示される操作パネル画像600と奥行き方向で重複する。そうすると、ユーザは、オブジェクト510が重複している部分について操作パネル画像600を視認することが難しくなり、例えば操作パネル画像600を用いた情報処理装置100の操作に支障をきたす。そこで、本実施形態において、情報処理装置100の位置変更部112は、オブジェクト510を含む立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置を、所定の変更量だけ奥側に変更する。
【0040】
ここで、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置が変更される変更量は、例えば立体コンテンツ画像500にメタデータなどを用いて予め関連付けられた量であってもよい。この場合、変更量は、例えば、立体コンテンツ画像500に含まれるオブジェクトが基準面よりも飛び出して表示される場合の飛び出し量の最大値であってもよい。このように変更量が設定される場合、例えば図示された変更後の状態において、オブジェクト510と操作パネル画像600とは重複しなくなる。
【0041】
また、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置が変更される変更量は、例えば情報処理装置100に予め設定された量であってもよい。この場合、変更量は、例えば、ROM130またはストレージ装置180に格納されうる。変更量は、例えば、平均的な立体コンテンツ画像において、該立体コンテンツ画像に含まれるオブジェクトが基準面よりも飛び出して表示される場合の飛び出し量の最大値の平均であってもよい。このように変更量が設定される場合、例えば図示された変更後の状態において、オブジェクト510と操作パネル画像600との重複は、なくなるか、または少なくなる。
【0042】
さらに、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置が変更される変更量は、例えば変更量算出部113によって算出された量であってもよい。この場合、変更量は、例えば、立体コンテンツ画像500に関連付けられた各オブジェクトの奥行き方向の位置に基づいて、変更量算出部113によって算出されてもよい。このように変更量が設定される場合、例えば図示された変更後の状態において、オブジェクト510と操作パネル画像600とは重複しなくなる。また、上記のように変更量が設定される場合、変更量は、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置の変更は、上記のようなオブジェクト510と操作パネル画像600との位置関係を実現するために必要な、なるべく小さな値でありうる。この場合、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置が変更されることによってユーザが感じるであろう違和感を低減することができる。
【0043】
このような変更後の状態において、ユーザは、操作パネル画像600を容易に視認できる。それゆえ、ユーザは、例えば、図示されているように、情報処理装置100の操作部160が、表示画面210上に設けられたタッチパネルであるような場合に、操作パネル画像600を用いて容易に情報処理装置100を操作することができる。また、文字などの細かい画像が含まれる可能性がある操作パネル画像600を、実際には視差が設定されない表示画面210と一致した基準面上に表示することによって、ユーザの視覚への負担を軽減することができる。また、情報処理装置100の操作部160がタッチパネルを含む場合には、ユーザがより直感的に操作パネル画像600を操作することができる。この場合、位置変更部112は、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置を、オブジェクト510が基準面よりも奥に表示されるように定められた所定の変更量だけ奥側に変更する。
【0044】
続いて、図4を参照して、本発明の第1の実施形態における画像の奥行き方向の位置変更のための情報処理装置100の処理について説明する。
【0045】
まず、情報処理装置100は、表示制御部111が表示装置200を制御することによって、立体コンテンツ画像500を表示している(ステップS101)。ここで、例えば操作部160によって、操作パネル画像600を表示させるユーザの指示入力があった場合(ステップS103)、情報処理装置100は、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置を変更する処理に移る。操作パネル画像600を表示させるユーザの指示入力は、例えば、情報処理装置100の操作部160がタッチパネルを含む場合には、表示画面210上のどこかをタッチすることでありうる。また、ユーザの指示入力は、表示装置200の表示画面210の近くに設けられたボタンを押下することであってもよく、またリモートコントローラのボタンを押下することであってもよい。これらのボタンは、いずれも、情報処理装置100の操作部160として機能する。
【0046】
一方、ステップS103において、操作パネル画像600を表示させるユーザの指示入力がない場合、情報処理装置100は、そのまま立体コンテンツ画像500の表示を続ける(ステップS101)。ステップS101において、表示制御部111は、入力画像に含まれる、デコーダ140が再生した立体コンテンツ画像をそのまま出力画像として表示装置200に表示させてもよい。
【0047】
ステップS103において、操作パネル画像600を表示させるユーザの指示入力があった場合、情報処理装置100の位置変更部112は、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置を変更する変更量を取得する(ステップS105)。ここで、取得される変更量は、立体コンテンツ画像500にメタデータなどを用いて予め関連付けられた量であってもよく、情報処理装置100に予め設定された量であってもよく、また変更量算出部113によって算出された量であってもよい。
【0048】
続いて、情報処理装置100の位置変更部112は、ステップS105において取得された変更量に基づいて、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置を変更する(ステップS107)。さらに、情報処理装置100の表示制御部111は、ステップS107において奥行き方向の位置が変更された立体コンテンツ画像500に重畳して、操作パネル画像600を表示させる(ステップS109)。以上の各ステップによって、情報処理装置100は、奥行き方向の位置が変更された立体コンテンツ画像500に、操作パネル画像600が重畳された画像を、表示装置200に表示させる。
【0049】
ここで、上記の各ステップによって操作パネル画像600の表示が開始されるときに立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置を変更するのに加えて、操作パネル画像600の表示が終了するときに立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置の変更を元に戻してもよい。この場合、位置変更部112は、表示制御部111が操作パネル画像600を表示させている間、オブジェクト510を含む立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置を変更する。それゆえ、ユーザは、操作パネル画像600が表示されているときには操作パネル画像600を容易に視認して情報処理装置100を操作し、操作パネル画像600が表示されていないときには、本来の奥行き方向の位置で立体コンテンツ画像500を見ることができる。
【0050】
なお、図3、および後述する図5および図7においては、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置の変更前の状態として、操作パネル画像600とともに表示画面210に表示された状態が示されている。しかし、これらの図は、オブジェクト510と操作パネル画像600との間に重複が生じることを説明するためのものである。それゆえ、実際の処理では、図4を参照して説明したように、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置が変更された後に、操作パネル画像600が表示されてもよい。
【0051】
<2.第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、立体コンテンツ画像500の奥行き方向の位置が、画像全体としてではなく、各オブジェクトについて個別に変更される点で上述の第1の実施形態と相違するが、その他の部分については第1の実施形態と略同一であるため、詳細説明を省略する。
【0052】
まず、図5を参照して、本発明の第2の実施形態における画像の奥行き方向の位置変更について説明する。図5を参照すると、第1の画像である立体コンテンツ画像500に含まれるオブジェクト510、オブジェクト520、およびオブジェクト530の奥行き方向の位置がそれぞれ変更され、オブジェクト510と、第2の画像である操作パネル画像600との重複が解消されている。
【0053】
図示された例において、変更前の状態は、第1の実施形態と同様であり、オブジェクト510は、表示画面210に一致した基準面上に表示される操作パネル画像600と奥行き方向で重複する。そこで、本実施形態において、情報処理装置100の位置変更部112は、オブジェクト510、オブジェクト520、およびオブジェクト530の奥行き方向の位置をそれぞれ変更する。具体的には、位置変更部112は、オブジェクト510を表示画面210よりも奥側に移動させ、オブジェクト510の移動に合わせて、オブジェクト520およびオブジェクト530を奥側に移動させうる。つまり、表示制御部111は、オブジェクト510と、他のオブジェクトであるオブジェクト520およびオブジェクト530とを含む第1の画像である立体コンテンツ画像500を立体表示させ、位置変更部112は、オブジェクト510の奥行き方向の位置を、オブジェクト520、およびオブジェクト530の奥行き方向の位置の変更量とは異なる変更量だけ変更する。
【0054】
例えば、位置変更部112は、オブジェクト510の奥行き方向の位置を、第1の実施形態と同様にして取得された変更量だけ変更する。この変更量は、立体コンテンツ画像500にメタデータなどを用いて予め関連付けられた量であってもよく、情報処理装置100に予め設定された量であってもよく、また変更量算出部113によって算出された量であってもよい。
【0055】
ここで、変更前の状態において、操作パネル画像600と重複していたのはオブジェクト510であるため、位置変更部112は、オブジェクト510の奥行き方向の位置だけを変更してもよい。しかし、その場合、立体コンテンツ画像500において、オブジェクト510の奥行き方向の位置だけが変化することによって、ユーザに違和感を与える可能性もある。そのため、位置変更部112は、オブジェクト510の奥行き方向の位置変更が不自然にならないように、オブジェクト520およびオブジェクト530など、他のオブジェクトの奥行き方向の位置を変更してもよい。
【0056】
続いて、図6を参照して、本発明の第2の実施形態において用いられうる奥行きデータ700の例について説明する。図6を参照すると、奥行きデータ700は、オブジェクトID情報701、オブジェクト名情報702、Z座標情報703、およびオフセット値情報704を含み、図示されているようなテーブル形式のデータでありうる。なお、図6に示された奥行きデータ700は、図5において示された例に対応した模式的なデータである。実際の奥行きデータは、さらに多くのオブジェクトについての情報を含んでもよく、また奥行きデータに含まれる項目は、下記のように、オブジェクトの識別と、奥行き方向の位置の変更量の取得とが可能であれば、奥行きデータ700とは異なっていてもよい。
【0057】
オブジェクトID情報701は、立体コンテンツ画像500に含まれる各オブジェクトを識別するためのIDである。図示された例では、オブジェクト510のオブジェクトIDは“1”であり、オブジェクト520のオブジェクトIDは“2”であり、オブジェクト530のオブジェクトIDは“3”である。
【0058】
オブジェクト名情報702は、立体コンテンツ画像500に含まれる各オブジェクトに与えられた名前である。図示された例では、オブジェクト510のオブジェクト名は“とり1”であり、オブジェクト520のオブジェクト名は“とり2”であり、オブジェクト530のオブジェクト名は“雲”である。
【0059】
Z座標情報703は、立体コンテンツ画像500に含まれる各オブジェクトの奥行き方向の位置の情報である。図示された例では、オブジェクト510のZ座標は“128”であり、オブジェクト520のZ座標は“64”であり、オブジェクト530のZ座標は“0”である。なお、ここでは、立体コンテンツ画像500において、奥行き方向に、表示画面210の手前側が正になるようにZ座標が設定されているものとし、立体コンテンツ画像500の基準面において、Z座標が0になるものとする。また、各オブジェクトのZ座標は、各オブジェクトの最も手前側にある部分でのZ座標を示すものとする。従って、図5において示された例における立体コンテンツ画像500においては、オブジェクト510が最も手前に表示されており、その奥にオブジェクト520が、さらに奥にオブジェクト530が表示されている。
【0060】
オフセット値情報704は、立体コンテンツ画像500に含まれる各オブジェクトの奥行き方向の位置を変更するときの変更量の情報である。図示された例では、オブジェクト510のオフセット量は“−128”であり、オブジェクト520のオフセット量は“−96”であり、オブジェクト530のオフセット量は“−64”である。従って、図5において示された例において、変更前後での各オブジェクトの奥行き方向の位置(Z座標)は、オブジェクト510は“128”から“0”に、オブジェクト520では“64”から“−32”に、オブジェクト530では“0”から“−64”になる。
【0061】
例えば、上記のオフセット値情報704に基づいて立体コンテンツ画像500に含まれる各オブジェクトの奥行き方向の位置を変更すれば、オブジェクト510の最も手前側にある部分の奥行き方向の位置が、表示画面210の位置まで下がるため、表示画面210と一致した基準面上に表示される操作パネル画像600との重複が解消される。また、オブジェクト520およびオブジェクト530も、オブジェクト510と同じ向きに移動され、オブジェクト510の奥にオブジェクト520が、さらに奥にオブジェクト530が表示される。すなわち、立体コンテンツ画像500の各オブジェクトの奥行き方向の関係は、変更前と変更後とで変化しない。さらに、立体オブジェクト画像500の各オブジェクトの奥行き方向の間隔は、変更前に比べて変更後では圧縮されている。具体的には、オブジェクト510とオブジェクト520との間、およびオブジェクト520とオブジェクト530との間の間隔は、変更前にはいずれも64であったものが、変更後にはいずれも32に圧縮されている。
【0062】
このように立体コンテンツ画像500に含まれる各オブジェクトの奥行き方向の位置を変更することによって、オブジェクト510と操作パネル画像600との重複を解消しつつ、立体コンテンツ画像500の表示の変化がユーザに与えうる違和感を軽減することができる。具体的には、例えば、立体コンテンツ画像500の各オブジェクトの奥行き方向の位置関係が逆転したり、立体コンテンツ画像のすべてのオブジェクトが大きく後退するように見えたりといった変化による違和感を軽減することができる。
【0063】
なお、立体コンテンツ画像500の種類によっては、上記のような変化があってもユーザに与えうる違和感が小さいと思われる場合もある。そのような場合には、例えば、操作パネル画像600と重複するオブジェクト510の奥行き方向の位置だけを変更してもよいし、第1の実施形態と同様に、立体コンテンツ画像500全体の奥行き方向の位置を一様に変更してもよい。ここで、図6において示されたZ座標情報703の例を参照すると、オブジェクト520も、Z座標が“64”であるため、表示画面210よりも手前に表示されていることになる。しかし、図5に示されているように、オブジェクト520は、表示画面210の上下および左右方向の位置が操作パネル画像600とは異なるため、変更前の状態においても操作パネル画像600とは重複していない。従って、例えばオブジェクト510の奥行き方向の位置だけが変更されるような場合、オブジェクト520は、操作パネル画像600の表示後も、表示画面210よりも手前に表示された状態のままであってもよい。
【0064】
以上で説明したような本発明の第2の実施形態は、例えば、立体コンテンツ画像500が、ゲームの画像などのように、座標情報をもつポリゴンを用いて描画される3次元コンピュータグラフィックスである場合などに適用されうる。この場合、奥行きデータ700に、オフセット値情報704のような変更量が直接定義されていてもよいし、また、Z座標情報703から、情報処理装置100の変更量算出部113が変更量を算出してもよい。
【0065】
<3.第3の実施形態>
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態は、立体コンテンツ画像500ではなく、操作パネル画像600の奥行き方向の位置が変更される点で上述の第1の実施形態と相違するが、その他の部分については第1の実施形態と略同一であるため、詳細説明を省略する。
【0066】
まず、図7を参照して、本発明の第3の実施形態における画像の奥行き方向の位置変更について説明する。図7を参照すると、第2の画像である操作パネル画像600の奥行き方向の位置が変更され、第1の画像である立体コンテンツ画像500に含まれるオブジェクト510と、操作パネル画像600との重複が解消されている。
【0067】
図示された例において、変更前の状態は、第1の実施形態と同様であり、オブジェクト510は、表示画面210に一致した基準面上に表示される操作パネル画像600と奥行き方向で重複する。そこで、本実施形態において、情報処理装置100の位置変更部112は、操作パネル画像600の奥行き方向の位置を変更する。具体的には、位置変更部112は、操作パネル画像600をオブジェクト510よりも手前側に移動させうる。
【0068】
例えば、位置変更部112は、操作パネル画像600の奥行き方向の位置を、第1の実施形態と同様にして取得された変更量だけ変更する。この変更量は、立体コンテンツ画像500にメタデータなどを用いて予め関連付けられた量であってもよく、情報処理装置100に予め設定された量であってもよく、また変更量算出部113によって算出された量であってもよい。
【0069】
この場合、操作パネル画像600は、表示画面210よりも手前に見えるように表示されうる。それゆえ、情報処理装置100の操作部160がタッチパネルを含む場合には、ユーザは、実際に見えている操作パネル画像600よりも奥側をタッチすることになり、ユーザに違和感を与える可能性がある。そのような場合、操作部160は、例えば、近接状態を取得できる近接センサを含んでもよい。
【0070】
また、本実施形態は、本発明の第1の実施形態または第2の実施形態と組み合わせてもよい。例えば、位置変更部112は、操作パネル画像600の奥行き方向の位置を変更して表示し、それでも例えばオブジェクト510と操作パネル画像600とが重複する場合に、第1の実施形態または第2の実施形態のように、オブジェクト510の奥行き方向の位置を変更してもよい。この場合、例えば、変更後の操作パネル画像600の奥行き方向の位置には所定の幅の許容範囲が設定され、この許容範囲内で操作パネル画像600の奥行き方向の位置を手前側に変更しても、なおオブジェクト510と操作パネル画像600との重複が残るような場合に、さらにオブジェクト510の奥行き方向の位置を変更するように、情報処理装置100が設定されていてもよい。
【0071】
<4.まとめ>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0072】
例えば、上記実施形態では、立体コンテンツ画像、または操作パネル画像が表示される基準面は、表示画面に一致するものとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、基準面は、ユーザの操作によって調整可能であってもよい。この調整は、初期設定時に可能であってもよい。また、この調整は、操作パネル画像の表示後に可能であってもよい。
【符号の説明】
【0073】
100 情報処理装置
110 CPU
111 表示制御部
112 位置変更部
113 変更量算出部
160 操作部
200 表示装置
210 表示画面
300 リムーバブル記憶媒体
400 ネットワーク
500 立体コンテンツ画像
510〜530 オブジェクト
600 操作パネル画像
700 奥行きデータ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
奥行きをもって表示されるオブジェクトを含む第1の画像に第2の画像を重畳させて、表示画面に立体表示させる表示制御部と、
前記オブジェクトと前記第2の画像との奥行き方向での重複が少なくなるように、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更する位置変更部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記位置変更部は、前記表示制御部が前記第2の画像を表示させている間、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記位置変更部は、前記第1の画像または前記オブジェクトの奥行き方向の位置を、所定の変更量だけ奥側に変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示画面に設けられたタッチパネルをさらに備え、
前記表示制御部は、前記第2の画像が表示される基準面が前記表示画面に一致するように、前記第2の画像を立体表示させ、
前記位置変更部は、前記第1の画像または前記オブジェクトの奥行き方向の位置を、前記オブジェクトが前記基準面よりも奥に表示されるように定められた前記所定の変更量だけ奥側に変更する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記位置変更部は、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を、前記第1の画像に関連付けられた変更量だけ変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記位置変更部は、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を、前記オブジェクトに関連付けられた変更量だけ変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1の画像または前記オブジェクトに関連付けられた情報から、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更する変更量を算出する変更量算出部をさらに備え、
前記位置変更部は、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を、前記変更量だけ変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、前記オブジェクトと他のオブジェクトとを含む前記第1の画像を立体表示させ、
前記位置変更部は、前記オブジェクトの奥行き方向の位置を、前記他のオブジェクトの奥行き方向の位置の変更量とは異なる前記変更量だけ変更する、
請求項5〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記位置変更部は、前記第2の画像の奥行き方向の位置を、所定の範囲まで手前側に変更し、前記所定の範囲内の前記第2の画像の奥行き方向の位置の変更では前記オブジェクトと前記第2の画像との奥行き方向での重複が残る場合に、さらに前記オブジェクトの奥行き方向の位置を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
奥行きをもって表示されるオブジェクトを含む第1の画像に第2の画像を重畳させて、表示画面に立体表示させる表示制御処理と、
前記オブジェクトと前記第2の画像との奥行き方向での重複が少なくなるように、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更する位置変更処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項11】
前記位置変更処理では、前記表示制御部が前記第2の画像を表示させている間、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更する、
請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記位置変更処理では、前記第1の画像または前記オブジェクトの奥行き方向の位置を、前記オブジェクトと前記第2の画像が表示される基準面との重複が少なくなるように定められた変更量だけ奥側に変更する、
請求項10に記載のプログラム。
【請求項13】
前記表示制御処理では、前記基準面が、タッチパネルが設けられた前記表示画面に一致するように、前記第2の画像を立体表示させる、
請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記位置変更処理では、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を、前記第1の画像に関連付けられた変更量だけ変更する、
請求項10に記載のプログラム。
【請求項15】
前記位置変更処理では、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を、前記オブジェクトに関連付けられた変更量だけ変更する、
請求項10に記載のプログラム。
【請求項16】
前記第1の画像または前記オブジェクトに関連付けられた情報から、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更する変更量を算出する変更量算出処理をさらにコンピュータに実行させ、
前記位置変更処理では、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を、前記変更量だけ変更する、
請求項10に記載のプログラム。
【請求項17】
前記表示制御処理では、前記オブジェクトと他のオブジェクトとを含む前記第1の画像を立体表示させ、
前記位置変更処理では、前記オブジェクトの奥行き方向の位置を、前記他のオブジェクトの奥行き方向の位置の変更量とは異なる前記変更量だけ変更する、
請求項14〜16のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項18】
前記位置変更処理では、前記第2の画像の奥行き方向の位置を、所定の範囲まで手前側に変更し、前記所定の範囲内の前記第2の画像の奥行き方向の位置の変更では前記オブジェクトと前記第2の画像との奥行き方向での重複が残る場合に、さらに前記オブジェクトの奥行き方向の位置を変更する、
請求項10に記載のプログラム。
【請求項19】
奥行きをもって表示されるオブジェクトを含む第1の画像に第2の画像を重畳させて、表示画面に立体表示させるステップと、
前記オブジェクトと前記第2の画像との奥行き方向での重複が少なくなるように、前記第1の画像、前記オブジェクトまたは前記第2の画像の少なくともいずれかの奥行き方向の位置を変更するステップと、
を含む情報処理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−64148(P2012−64148A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209833(P2010−209833)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】