説明

情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム

【課題】表示部における表示では、シンボル画像に対応する処理をユーザに把握させることが困難な場合であっても、シンボル画像に対応する処理の説明をユーザに好適に示すことができる情報処理装置、情報処理プログラム、および情報処理システムを提供すること。
【解決手段】MFP10によれば、対応画像40によって、アイコン18bと該アイコン18bに対応する処理の説明画像40bとの対応を示すことができる。したがって、ユーザは、各アイコン18bを操作するとどのような処理が行われるのかを的確に把握した上で、MFP10を操作できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器が実行する処理の内容を示すアイコンを電子機器が備える操作部に、もしくは操作部の近くに表示しておき、アイコンが表示されている操作部、もしくは、アイコンの近くにある操作部を操作するとアイコンが示す処理が実行されることを、電子機器のユーザに知らせるという技術は従来から存在する。ここで、アイコンが大きすぎると、電子機器の表示部のサイズを大きくする必要が出てくるため、電子機器の設計上不利になる。そのため、アイコンの大きさはある程度に制限される。
【0003】
また、特許文献1には、ユーザの頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイにより、仮想操作パネルを表示させ、その表示された仮想操作パネルにおけるユーザの指の位置やその動作を検出することによって、仮想操作パネルの操作位置に対応した入力を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−139711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術のうち、電子機器などに設けられた現実の表示部にアイコンを表示する場合、アイコンの大きさが制限されるため、処理の内容をユーザに十分に伝えきれないという課題が発生する。特に、電子機器の多機能化や高機能化に伴い、複数のユーザが電子機器を共有する使用形態が増えてくると、この課題が顕著になる。すなわち、ユーザによってアイコンの見易さが異なるにも関わらず、従来技術では、最大公約数的にアイコンの大きさを決定せざるをえない。このため、アイコンを小さめに設定すると、処理の内容が伝わらないユーザが増えることになり、アイコンを大きめに設定すると、1画面に表示できるアイコンが少なくなり、深すぎる階層メニューとせざるを得ず、ユーザビリティが低くなるという課題が発生する。また、アイコンを大きく表示するために表示部のサイズを大きくすると、コスト高になるという課題が発生する。
【0006】
また、電子機器の多機能化や高機能化に伴い、アイコンによって処理の内容を図示しても、その内容をユーザに十分に伝えることが困難になる場合がある。すなわち、ユーザにとっては、知らない機能が多く処理の内容が直感的に分かり難い、アイコンを見ても他の処理と混同してしまうおそれがある、という問題点があった。処理の内容を伝えるにはアイコンを大きく設計して文字情報を多く表示する必要が出てくるが、この場合にも上記課題が顕著になる。すなわち、アイコンの大きさを大きくする、または、文字情報を多く表示するために表示部のサイズを大きくするとコスト高になり、一方で、表示部のサイズが小さいままだと、1画面に表示できるアイコンが少なくなり、深すぎる階層メニューとせざるを得ず、ユーザビリティが低くなるという課題が発生する。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、表示部における表示では、シンボル画像に対応する処理をユーザに把握させることが困難な場合であっても、シンボル画像に対応する処理の説明をユーザに好適に示すことができる情報処理装置、情報処理プログラム、および情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、複数の処理の各々について、各処理とシンボル画像との対応を示す第1対応情報と、各処理と説明画像との対応を示す第2対応情報とを記憶する記憶部と、画像を表示する表示部と、前記複数の処理に対応するシンボル画像を、前記表示部に表示させる第1表示制御手段と、操作入力を受付ける操作入力受付部と、前記操作入力受付部が受付けた操作入力が、前記表示部が表示するシンボル画像に対応する複数の処理のいずれかを指定する操作入力である場合に、該操作入力が指定した処理を実行する処理実行部と、可搬表示装置との間を通信可能に接続する接続部と、前記接続部が接続した前記可搬表示装置へ、前記第1表示制御手段が前記表示部に表示させるシンボル画像と該シンボル画像に対応する処理の説明画像との対応を示す対応画像を該可搬表示装置に表示させるための表示情報を送信する第2表示制御手段と、前記表示情報を送信する条件である送信条件の成立を判断する条件判断手段と、を備え、前記第2表示制御手段は、前記送信条件が成立すると前記条件判断手段が判断した場合に、前記接続部が接続している前記可搬表示装置へ前記表示情報を送信する。
【0009】
なお、本発明は、情報処理装置を制御する制御装置、情報処理方法、情報処理装置と可搬表示装置とを含む情報処理システム、情報処理プログラム、該プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で実現可能である。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の情報処理装置によれば、送信条件が成立する場合、表示部に表示させるシンボル画像と該シンボル画像に対応する処理の説明画像との対応を示す対応画像を、可搬表示装置に表示させる。よって、表示部における表示では、シンボル画像に対応する処理をユーザに把握させることが困難な場合であっても、可搬表示装置に表示させる対応画像によって、シンボル画像に対応する処理の説明をユーザに好適に示すことができるという効果がある。
【0011】
請求項2記載の情報処理装置によれば、請求項1記載の情報処理装置の奏する効果に加え、選択された特徴を持つ対応画像によって、シンボル画像に対応する処理の説明をユーザに示すことができるという効果がある。
【0012】
請求項3記載の情報処理装置によれば、請求項2記載の情報処理装置の奏する効果に加え、選択された特徴に対応する表示態様で、表示部にシンボル画像を表示させるので、対応画像によってシンボル画像に対応する処理を把握したユーザが、表示部において、所望の処理に対応したシンボル画像を容易に選択できるという効果がある。
【0013】
請求項4記載の情報処理装置によれば、請求項2または3に記載の情報処理装置の奏する効果に加え、可搬表示装置が送信した表示装置情報に基づいて選択された特徴を持つ対応画像によって、シンボル画像に対応する処理の説明をユーザに示すことができるという効果がある。
【0014】
請求項5記載の情報処理装置によれば、請求項2から4のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、表示装置情報を受信した場合に送信条件が成立したと判断するので、適切な場合に表示情報を送信できるという効果がある。
【0015】
請求項6記載の情報処理装置によれば、請求項5記載の情報処理装置の奏する効果に加え、可搬表示装置が送信した表示装置情報に基づいて選択した特徴に対応する表示態様で、表示部に複数のシンボル画像を表示させるので、対応画像によってシンボル画像に対応する処理を把握したユーザが、表示部において所望の処理に対応するシンボル画像を容易に選択できるという効果がある。
【0016】
請求項7記載の情報処理装置によれば、請求項2から6のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、対応画像の複数の特徴のいずれかを指定する操作入力を受け付けた場合、その選択した特徴を持つ対応画像を可搬表示装置に表示させることができるので、ユーザが所望する特徴を持つ対応画像を、ユーザに視認させることができるという効果がある。
【0017】
請求項8記載の情報処理装置によれば、請求項7記載の情報処理装置の奏する効果に加え、ユーザが所望する特徴を持つ対応画像に対応する表示態様で、表示部にシンボル画像を表示させることができるという効果がある。
【0018】
請求項9記載の情報処理装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、対応画像により、シンボル画像の色と該シンボル画像に対応する処理の説明画像との対応が示されるので、ユーザは、対応画像が示すシンボル画像の色と説明画像との対応を手がかりに、表示部において、所望の処理に対応したシンボル画像を容易に選択できるという効果がある。
【0019】
請求項10記載の情報処理装置によれば、請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、ユーザは、対応画像が示す説明画像の配置を手がかりに、表示部において、所望の処理に対応したシンボル画像を容易に選択できるという効果がある。
【0020】
請求項11記載の情報処理装置によれば、請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、説明画像に含まれる文字列の文字数が、表示部に表示させる文字列の文字数以上である関係が、各処理について成立するので、表示部に表示させる文字列よりも詳細に処理を説明した説明画像を、可搬表示装置によりユーザに示すことができるという効果がある。
【0021】
請求項12記載の情報処理装置によれば、請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、表示部に表示されたシンボル画像よりも詳細な画像で構成した説明画像を、可搬表示装置によりユーザに示すことができるという効果がある。
【0022】
請求項13記載の情報処理装置によれば、請求項1から12のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、可搬表示装置は、前記情報処理装置から送られてくる表示情報に対応する画像光をユーザの眼に投射して、当該ユーザに、前記対応画像を視認させるものであるので、高齢者や弱視力者のユーザに対しても、対応画像を視認させることができるという効果がある。
【0023】
請求項14記載の情報処理装置によれば、請求項1から12のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、表示部に表示されるアイコン選択画像よりも大きいサイズの対応画像を可搬表示装置に表示させるので、高齢者や弱視力者のユーザにとっても見易いように、対応画像を表示させることができるという効果がある。
【0024】
請求項15記載の情報処理プログラムによれば、請求項1記載の情報処理装置と同様の効果を奏する。
【0025】
請求項16記載の情報処理システムによれば、請求項1記載の情報処理装置と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1実施形態であるMFPと、HMDとを含む情報処理システムの外観を示す図である。
【図2】MFPとHMDとの電気的構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】MFPのCPUが実行する起動処理を示すフローチャートである。
【図4】HMDのCPUが実行する対応画像表示処理を示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態のMFPのCPUが実行するモード変更処理を示すフローチャートである。
【図6】(a)は、色覚異常者向けのアイコン選択画像と対応画像とを示す図であり、(b)は、知的障害者向けのアイコン選択画像と対応画像とを示す図である。
【図7】変形例のアイコン選択画像と対応画像とを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態である多機能装置(以下「MFP」と称す)10と、ヘッドマウントディスプレイ(以下、「HMD」と称す)30とを含む情報処理システム1の外観を示す図である。
【0028】
MFP10は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを有する複合機である。図1には、MFP10に設けられた液晶ディスプレイ(以下、「LCD」と称す)18に表示されるアイコン選択画像18aの一例を拡大して示す。本実施形態では、複数のアイコン18bを含む画像を、アイコン選択画像18aと称する。各アイコン18bには、予め処理が対応付けられており、MFP10は、ユーザによって指定されたアイコン18bに対応する処理を実行する。なお、図1では、各アイコン18bに異なる網掛けを付すことで、各アイコン18bの表示色の違いを表現している。また、アイコン選択画像18aには、タイトル18cなど、アイコン18b以外の要素が含まれていても良い。
【0029】
本実施形態のMFP10は、LCD18における表示だけでは、各アイコン18bに対応する処理をユーザに把握させることが困難な場合であっても、HMD30を利用して、各アイコン18bに対応する処理の説明をユーザに好適に示すことができるように構成されている。
【0030】
HMD30は、網膜走査ディスプレイであって、MFP10から送られてくる表示情報に対応する画像光をユーザの眼に投射することにより、当該ユーザに画像を視認させる。HMD30は、眼鏡50等に装着して用いられる。
【0031】
図1には、HMD30がユーザの視野範囲に投射する対応画像40の一例を拡大して示す。本実施形態において、対応画像40は、アイコン40aと、説明画像40bとを含み、アイコン選択画像18aが含む各アイコン18bの色と、各色のアイコン18bに対応する処理の説明画像40bとの対応を示す。
【0032】
対応画像40が含むアイコン40aは、アイコン選択画像18aが含むアイコン18bと一対一に対応するものであり、対応するアイコン18bと同一色で表示される。ここで同一色とは、ユーザが視認した色を手がかりにして、対応画像40が含むアイコン40aと、アイコン選択画像18aが含むアイコン18bとを一対一に対応付けることができる程度に、両者が近い色であることを意味し、測色計などにより、完全に同一の測色値が得られることまでを要求するものではない。
【0033】
説明画像40bは、アイコン40aと対応付けて対応画像40に配置される文字列であって、対応するアイコン40aと同一色のアイコン18bに対応する処理の内容を示す。なお、対応画像40は、アイコン選択画像18aに含まれるタイトル18cと同一の文字列で構成したタイトル40cを含んでいても良い。
【0034】
本実施形態のMFP10によれば、対応画像40によって、アイコン18bと該アイコン18bに対応する処理の説明画像40bとの対応を示すことができる。したがって、ユーザは、各アイコン18bを操作する場合に、どのような処理が行われることになるのかを的確に把握した上で、MFP10を操作できる。
【0035】
また、ユーザは、対応画像40に基づき、所望の処理に対応するアイコン18bの色を確認し、その色を手がかりとして、所望の処理に対応したアイコン18bをアイコン選択画像18aにおいて選択できる。したがって、例えば、高齢者や弱視力者など、アイコン選択画像18aに表示された文字を判別することが困難なユーザであっても、所望の処理に対応したアイコン18bを選択できる。
【0036】
なお、本実施形態のHMD30は、外光を透過しつつ画像光を投射する、いわゆるシースルー型の網膜ディスプレイであるものとする。よって、ユーザは、HMD30から投射される対応画像40と外界のアイコン選択画像18aとを同時に視認しつつ、アイコン選択画像18aを操作できる。
【0037】
図2は、MFP10とHMD30との電気的な構成を模式的に示すブロック図である。
MFP10は、CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュメモリ14、無線通信制御回路15、アンテナ部16、操作キー17、LCD18、タッチパネル19、プリンタ20、スキャナ21、モデム22、NCU23が設けられる。このうち、CPU11、ROM12、RAM13、フラッシュメモリ14は、バスライン25を介して接続される。また、無線通信制御回路15、操作キー17、LCD18、タッチパネル19、プリンタ20、スキャナ21、モデム22、NCU23、バスライン25は、入出力ポート24を介して接続されている。
【0038】
CPU11は、ROM12等に記憶される固定値やプログラム或いは、無線通信200を介して送受信される各種信号に従って、入出力ポート24と接続された各部を制御する。ROM12は、書換不能なメモリであって、制御プログラム12aを記憶し、アイコン選択画像メモリ12b、対応情報メモリ12cが設けられる。CPU11は、制御プログラム12aに従い、図3を参照して後述する処理などを実行する。アイコン選択画像メモリ12bは、アイコン選択画像18aに含まれるタイトル18cを構成するテキストデータ、アイコン18bを描画するための画像データ、説明画像40bを構成するテキストデータ等を記憶する。対応情報メモリ12cは、MFP10が実行する複数種類の処理について、各処理とアイコン18bとの対応を示す第1対応情報と、各処理と説明画像40bとの対応を示す第2対応情報とを記憶する。本実施形態において、第1対応情報は、MFP10が実行する処理を識別するために各処理に付された処理IDと、アイコン18bの画像データを識別するために各画像データに付されたアイコンIDとを対応付けて示す情報である。また、第2対応情報は、説明画像40bを構成するテキストデータを識別するために各テキストデータに付されたテキストIDと、処理IDとを対応付けて示す情報である。
【0039】
RAM13は、書換可能な揮発性のメモリであり、選択機能メモリ13aが設けられる。選択機能メモリ13aは、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能のうち、ユーザにより選択された機能を記憶する。MFP10は、選択機能メモリ13aが記憶する機能に係る処理を実行する。
【0040】
フラッシュメモリ14は、書換可能な不揮発性のメモリであり、モードメモリ14aが設けられる。モードメモリ14aは、通常モードと支援モードとのうち、ユーザにより選択されたモードを示したモード設定値を記憶する。モードメモリ14aが、通常モードを示すモード設定値を記憶する場合、MFP10は、HMD30に対応画像40を表示させない。一方、モードメモリ14aが、支援モードを示すモード設定値を記憶する場合、MFP10は、HMD30に対応画像40を表示させるために、HMD30に対して表示情報を送信する。
【0041】
無線通信制御回路15は、IEEE802.11b/gの規格に準拠した無線LANにより、無線通信200を行う回路である。MFP10は、無線通信制御回路15により、アンテナ部16を介してHMD30との間を通信可能に接続する。操作キー17は、MFP10に設定値や指示を入力するためのキー群である。LCD18は、上述したアイコン選択画像18aを表示する。タッチパネル19は、LCD18の表示面に重ねて設けられて設けられ、操作入力を受け付ける。LCD18に表示されたアイコン18bをタッチする操作入力をタッチパネル19により受け付けた場合、CPU11は、該操作入力が指定した処理(すなわち、ユーザがタッチしたアイコン18bに対応する処理)を実行する。
【0042】
プリンタ20は用紙に画像を形成する。スキャナ21は原稿の読み取りを実行し、画データを生成する。モデム22は、ファクシミリ送信すべき画データを、電話回線網100に伝送可能な信号に変調してNCU23を介して送信し、または、電話回線網100からNCU23を介して入力された信号を画データへ復調する。NCU23は、電話回線網100とMFP10との間を接続するものであり、モデム22からの指示に従って、回線を閉結または切断することにより、電話回線網100との間の接続状態を制御する。
【0043】
HMD30は、CPU31、ROM32、RAM33、フラッシュメモリ34、無線通信制御回路36、アンテナ部37、出射部38が設けられる。このうち、CPU31、ROM32、RAM33、フラッシュメモリ34は、バスライン35を介して接続される。また、無線通信制御回路36、出射部38、バスライン35は、入出力ポート39を介して接続されている。
【0044】
CPU31は、ROM32等に記憶される固定値やプログラム或いは、無線通信200を介して送受信される各種信号に従って、入出力ポート39と接続された各部を制御する。ROM32は、書換不能なメモリであって、図4を参照して後述する処理などを実行するための制御プログラム32aを記憶する。また、ROM32は、HMD30に予め設定された個体識別情報を記憶する個体識別情報メモリ32bを備える。RAM33は、書換可能な揮発性のメモリであり、表示情報メモリ33aが設けられる。表示情報メモリ33aは、MFP10から受信した表示情報を格納する。フラッシュメモリ34は、書換可能な不揮発性のメモリである。
【0045】
無線通信制御回路36はMFP10の無線通信制御回路15と同様に構成された回路であり、アンテナ部37を介して、MFP10との間で無線通信200を形成する。出射部38は、R,G,Bの各色の光を発生させるレーザを備え、対応画像40に対応した画像光をユーザの眼に投射する。なお、HMD30には、出射部38が出力する画像光をユーザの眼に導く光学部材などが設けられるが、公知の構成であるため、説明を省略する。
【0046】
図3は、MFP10のCPU11が実行する起動処理を示すフローチャートである。起動処理は、ユーザによって予め選択されたモードでMFP10を起動する処理であって、MFP10の電源が投入された場合に実行される。
【0047】
まず、ステップS302(以下、ステップを省略)において、CPU11は、支援モードで起動するか否かを判断する(S302)。モードメモリ14aが、支援モードを示すモード設定値を記憶する場合、または、操作キー17あるいはタッチパネル19により支援モードを選択する操作入力を受け付けた場合(S302:Yes)、CPU11は、HMD30との間に無線通信200を確保する(S304)。
【0048】
そして、CPU11は、アイコン選択画像18aをLCD18に表示させる(S306)。ここで表示される複数のアイコン18bは、図1を参照して説明したように、互いに異なる色で表示される。次に、CPU11は、対応画像40を表示させるための表示情報を、無線通信制御回路15が接続したHMD30へ送信する(S308)。この表示情報は、各アイコン40aの色を示す色データ、説明画像40bを構成するテキストデータ、タイトル40cを構成するテキストデータ、対応画像40を構成する各要素(アイコン40a、説明画像40b、タイトル40c)の位置を示したデザイン情報を含む。具体的には、CPU11は、対応情報メモリ12cが記憶する第1対応情報が示すアイコン18bの画像データのIDと処理IDとの対応関係に基づいて、LCD18に表示中の各アイコン18bの色を示す色データと、各アイコン18bに対応する処理の処理IDを取得する。次に、CPU11は、対応情報メモリ12cが記憶する第2対応情報が示す説明画像40bのテキストデータのIDと処理IDとの対応関係に基づいて、取得した処理IDに対応する説明画像40bのテキストデータを取得する。そして、CPU11は、各アイコン18bの色データ(すなわち、対応画像40におけるアイコン40aの色データ)と、説明画像40bのテキストデータとを、処理ID毎に対応付け、表示情報に含めてHMD30へ送信する。
【0049】
次に、CPU11は、アイコン18bがタッチされたか否かを判断する(S310)、S310の判断が肯定される場合(S310:Yes)、すなわち、タッチパネル19が受付けた操作入力が、アイコン18bに対応する処理を指定する操作入力である場合、CPU11は、該操作入力が指定した処理を実行し(S311)、次のアイコン選択画像18aを表示する(S312)。例えば、電源投入時の初期画面として、プリンタ機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能の各機能に対応した複数のアイコン18bを含むアイコン選択画像18aを表示している状態において、ユーザが、コピー機能に対応するアイコン18bにタッチした場合、CPU11は、機能選択メモリ13aにコピー機能を記憶させ(S311)、次に、コピー機能に関する次のアイコン選択画像18aをLCD18に表示させる(S312)。
【0050】
次に、CPU11は、S308に戻り処理を繰り返す。すなわち、LCD18において画面が遷移する毎に、遷移後のアイコン選択画像18aに対応した対応画像40を表示させるための表示情報を、HMD30に送信する。
【0051】
一方、アイコン18bがタッチされない場合(310:No)、CPU11は、起動処理を終了する。なお、MFP10は、支援モードで起動された場合、起動処理終了後においても、HMD30との接続を継続し、LCD18において画面が遷移する毎に、遷移後のアイコン選択画像18aに対応した対応画像40を表示させるための表示情報を生成し、HMD30に送信する。
【0052】
一方、MFP10の起動時において、モードメモリ14aが、通常モードを示すモード設定値を記憶する場合(S302:No)、CPU11は、通常モードのアイコン選択画像18aをLCD18に表示させ(S303)、処理を終了する。すなわち、対応画像40をHMD30に表示させるための処理を行わない。なお、図1を参照して説明したように、支援モードのアイコン選択画像18aにおいては、高齢者や弱視力者であっても各アイコン18bを識別できるように、複数のアイコン18bを互いに異なる色で表示していた。しかしながら、通常の視力を有する者の場合、各アイコン18bに付された文字(図1参照)を視認することで、各アイコン18bを識別できる。よって、通常モードのアイコン選択画像18aにおいては、複数のアイコン18bを同一色で表示しても良い。
【0053】
起動処理によれば、支援モードを示すモード設定値が、モードメモリ14aに記憶されていると判断した場合に、MFP10からHMD30へ表示情報を送信する。したがって、高齢者や弱視者のユーザによるMFP10の使用が想定される場合に、HMD30に対応画像40を表示させることができる。
【0054】
図4は、HMD30のCPU31が実行する対応画像表示処理を示すフローチャートである。なお、この対応画像表示処理を開始する前に、HMD30は、MFP10との間の無線通信200を確保しているものとする。
【0055】
まず、CPU31は、MFP10から表示情報を受信し、表示情報メモリ33aに格納する(S402)。上述したように、表示情報は、各アイコン40aの色を示す色データ、説明画像40bを構成するテキストデータ、タイトル40cを構成するテキストデータ、対応画像40を構成する各要素の配置を示すデザイン情報を含む。よって、CPU31は、表示情報を用いて、アイコン18bと同じ色のアイコン40aと、アイコン18bに対応する処理を示す説明画像40bとを、アイコン18b毎に関連付けて、デザイン情報で指定される位置に配置した対応画像40の画像データを生成し、出射部38に供給する。出力部38は、画像データに基づいて生成した画像光をユーザの目に投射し、ユーザに対応画像40を視認させる(S404)。そして、CUP31は、S402に戻り、処理を繰り返す。
【0056】
第1実施形態のMFP10によれば、LCD18における表示のみでは、アイコン18bに対応する処理をユーザに把握させることが困難な場合であっても、対応画像40によって、アイコン18bに対応する処理の説明をユーザに好適に示すことができる。すなわち、LCD18では、表示可能なアイコン18bの大きさに制限があるために、処理の説明をユーザに十分に伝えきれないおそれがあるが、本実施形態のMFP10によれば、対応画像40により、十分な説明をユーザに示すことができる。また、本実施形態のMFP10によれば、LCD18において、処理の内容を詳細に示す必要がないので、アイコン選択画像18aには、アイコン18bなど必要な要素を大きく表示でき、操作性を向上できる。
【0057】
また、HMD30は、その調整によって目の悪い人であっても対応画像40を視認させることができるので、高齢者や弱視力者のユーザに対しても、対応画像40を視認させることができる。
【0058】
また、ユーザは、複数のアイコン18bをその色によって識別できるので、高齢者や弱視力者であっても、アイコン選択画像18aに含まれる複数のアイコン18bを容易に識別でき、LCD18のサイズがそれほど大きくなくても、所望のアイコン18bを容易に操作できる。
【0059】
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態のMFP10の電気的構成は、第1実施形態と同様であるため、同一の構成については同一の符号を付して、図示および説明を省略する。また、上記第1実施形態において、MFP10は、HMD30に対応画像40を表示させた。これに対し、第2実施形態のMFP10は、MFP10と通信可能であって、画像を表示可能な外部デバイス(例えば、携帯電話、タブレットPCなど)であれば、HMD30であるか否かに関わらず、対応画像40を表示させる。
【0060】
また、上記第1実施形態のMFP10においては、ユーザ自身が通常モードまたは支援モードのいずれかを選択した。一方、第2実施形態のMFP10は、外部デバイスから個体識別情報を受信し、この個体識別情報に基づいて、通常モード、弱視力者モード、色覚異常者モード、知的障害者モードのうち、いずれかを選択する。なお、第2実施形態においては、弱視力者モード、色覚異常者モード、知的障害者モードを総称して、支援モードと称する。また、MFP10の管理者は、外部デバイスの個体識別情報と、選択すべき支援モードとの対応関係を、予めMFP10のフラッシュメモリ14に登録しておくものとする。本第2実施形態においては、個体識別情報と支援モードとの対応関係がフラッシュメモリ14に登録されている外部デバイスを、以下、「障害者設定がされた外部デバイス」と称する。
【0061】
図5は、第2実施形態のMFP10のCPU11が実行するモード変更処理を示すフローチャートである。この処理は、MFP10の電源投入後、繰返し実行される。まず、CPU11は、障害者設定がされた外部デバイスを検出したか否かを判断する(S502)。具体的には、無線通信制御回路15により無線通信可能な外部デバイスを検出し、その外部デバイスが送信した個体識別情報を受信する。そして、フラッシュメモリ14に登録された個体識別情報と支援モードとの対応関係を参照し、検出した外部デバイスの個体識別情報に、支援モードが対応付けられているかを判断する。
【0062】
無線通信可能な外部デバイスを検出しない場合、または、外部デバイスから受信した個体識別情報に支援モードが対応付けられていない場合(S502:No)、CPU11は、通常モードのアイコン選択画像18aをLCD18に表示させ(S522)、S502に戻り、処理を繰り返す。この場合、外部デバイスに対する表示情報の送信を行わない。
【0063】
一方、MFP10と無線通信可能な外部デバイスを検出し、その外部デバイスから受信した個体識別情報に、弱視力者モード、色覚異常者モード、知的障害者モードのいずれかが対応付けられている場合(S502:Yes)、CPU11は、個体識別情報に対応する支援モードのモード設定値を、モードメモリ14aに記憶する(S504)。
【0064】
次に、CPU11は、モードメモリ14aに設定されたモード設定値を判断する(S506)。弱視力者モードのモード設定値が設定されている場合(S506:弱視力者)、CPU11は、弱視力者モードに対応したアイコン選択画像18aを、LCD18に表示させる(S508)。第2実施形態では、図1に図示したように、複数のアイコン18bの色が互いに異なるアイコン選択画像18aを、弱視力者モードのアイコン選択画像18aとする。すなわち、弱視者モードの場合、ユーザは、アイコン選択画像18aが含む複数のアイコン18bを、色で識別できる。
【0065】
次に、CPU11は、弱視力者モードの対応画像40を表示させるための表示情報を、外部デバイスに送信する(S510)。具体的には、図1に図示したように、アイコン選択画像18aに含まれる各アイコン18bの色と、該アイコン18bに対応する処理の説明画像40bとを、アイコン18b毎に対応付けて示した対応画像40を表示させるための表示情報を、無線通信制御回路15が接続する外部デバイスに送信する。
【0066】
なお、MFP10から外部デバイスに送信する表示情報は、対応画像40が含む各要素の位置を指定するためのデザイン情報を含む。本第2実施形態において、このデザイン情報は、外部デバイスの表示可能領域の中心を原点とするXY座標系の座標で、各要素の位置を指定するものとする。より具体的には、デザイン情報が示す各要素の座標は、外部デバイスのX方向の解像度(表示に用いられる画素数)を示す変数Xmax、および外部デバイスのY方向の解像度を示す変数Ymaxを用いて、例えば、(a・Xmax/2,b・Ymax/2)のように記述される(ただし、a、bは任意の係数)。このようにすれば、MFP10は、個々の外部デバイスの解像度を知らなくても、係数を決定するだけで、デザイン情報を生成できる。一方、外部デバイスは、デザイン情報が指定する座標(a・Xmax/2,b・Ymax/2)に基づき、自機の解像度にあった大きさで、対応画像40を表示できる。
【0067】
すなわち、携帯電話やタブレットPCなど、HMD30以外の外部デバイスの場合、MFP10のLCD18に比較して、大きなサイズの画像を表示できる場合がある。その場合、MFP10は、LCD18のアイコン選択画像18aよりも大きいサイズの対応画像40を外部デバイスにおいて表示させるように、表示情報を生成することが好ましい。このようにすれば、高齢者や弱視力者のユーザにとっても見易い対応画像40を表示させることができる。
【0068】
一方、色覚異常者モードのモード設定値が設定されている場合(S506:色覚異常者)、CPU11は、色覚異常者モードに対応したアイコン選択画像18aを、LCD18に表示させる(S512)。次に、CPU11は、色覚異常者モードの対応画像40に対応した表示情報を外部デバイスに送信する(S514)。具体的には、アイコン選択画像18aに含まれる各アイコン18bに付した記号または図形を示すデータと、該アイコン18bに対応する処理の説明画像40bのテキストデータと、デザイン情報とを含む表示情報を、外部デバイスに送信する。
【0069】
図6(a)は、色覚異常者モードのアイコン選択画像18aと、色覚異常者モードの対応画像40との一例を示す図である。図6(a)に示すように色覚異常者モードのアイコン選択画像18aは、互いに異なる記号または図形が付された複数のアイコン18bを含む。なお、この色覚異常者モードのアイコン選択画像18aにおいて、各アイコン18bは、同一の色で表示されていても良い。
【0070】
また、図6(a)に示すように、色覚異常者モードの対応画像40は、アイコン選択画像18aに含まれる各アイコン18bと同一の記号または図形を付したアイコン40aと、該アイコン18bに対応する処理の説明画像40bとを、アイコン18b毎に対応付けて示す。
【0071】
色覚異常者モードの対応画像40によれば、ユーザは、所望の処理に対応する記号または図形を確認し、その記号または図形を手がかりに、所望の処理に対応したアイコン18bを選択できる。したがって、アイコン18bを色で識別することが困難なユーザであっても、所望の処理に対応したアイコン18bを選択できる。
【0072】
なお、記号または図形に代えて、例えば、数字や文字をアイコン18bに付し、対応画像40においては、各アイコン18bに付された数字や文字と、各アイコン18bに対応する処理の説明画像40bとを対応付けて示しても良い。
【0073】
図5に戻り説明する。知的障害者モードのモード設定値が設定されている場合(S506:知的障害者)、CPU11は、知的障害者モードに対応したアイコン選択画像18aを、LCD18に表示させる(S516)。次に、CPU11は、知的障害者モードの対応画像40に対応した表示情報を外部デバイスに送信する(S518)。具体的には、アイコン選択画像18aに含まれる各アイコン18bに対応する処理の説明画像40bの画像データと、デザイン情報とを含む表示情報を、外部デバイスに送信する。
【0074】
図6(b)は、知的障害者モードのアイコン選択画像18aと、知的障害者モードの対応画像40との一例を示す図である。図6(b)に示すように知的障害者モードのアイコン選択画像18aは、互いに異なる図柄で構成された複数のアイコン18bを含む。したがって、知的障害者モードのアイコン選択画像18aによれば、ユーザは、複数のアイコン18bを図柄で識別できる。
【0075】
また、図6(b)に示すように、知的障害者モードの対応画像40は、各アイコン18bよりも詳細な画像で処理を表した説明画像40bを含み、説明画像40bを、アイコン選択画像18aにおけるアイコン18bと同じく配置したものである。すなわち、対応画像40における説明画像40bの配置が、各説明画像40bに対応する処理に対応したアイコン18bの配置を示している。なお、図6(b)に図示した説明画像40bは、詳細な画像と、文字列とを含むものとする。しかしながら、知的障害者モードの説明画像40bは、文字列を含まず、詳細な画像のみを含んでいても良い。
【0076】
知的障害者モードの対応画像40によれば、ユーザは所望の処理に対応する説明画像40bを確認し、その説明画像40bの詳細な画像およびその配置を手がかりに、所望の処理に対応したアイコン18bを選択できる。したがって、文字からでは処理の内容を把握することが困難なユーザであっても、所望の処理に対応したアイコン18bを選択できる。また、外部デバイスの解像度が大きい場合、アイコン18bより詳細な画像の説明画像40bを、鮮明に表示させることができる。よって、説明画像40bによって、より分かりやすく処理内容を伝えることができる。
【0077】
次に、CPU11は、障害者設定がされた外部デバイスが検出されなくなったか否かを判断する(S520)。障害者設定がされた外部デバイスが検出される間(S520:No)、CPU11は、S504から処理を繰り返す。一方、障害者設定がされた外部デバイスが検出されなくなると(S520:Yes)、CPU11は、通常モードのアイコン選択画像18aをLCD18に表示させ(S522)、S502の処理に戻る。通常モードのアイコン選択画像18aは、例えば、弱視力者モードのアイコン選択画像18aと同一であっても良い。
【0078】
なお、図5のフローチャートにおいて、図示および詳細な説明は省略するが、LCD18においてアイコン18bがタッチされた場合、CPU11は、タッチされたアイコン18bに対応する処理を実行し、S502の処理に戻る。そして、新たに表示する次のアイコン選択画像18aについても、外部デバイスの個体識別情報に対応した支援モードを適用し、当該モードに対応した対応画像40を外部デバイスに表示させる。
【0079】
第2実施形態のモード変更処理によれば、色、記号、図形、図柄、画像など、複数種類の特徴のうちいずれかを個体識別情報に基づいて選択し、選択した特徴を持つ対応画像40を外部デバイスに表示させるので、高齢者や弱視者だけではなく、色覚異常者や知的障害者など、多様なユーザに対して、各アイコン18bに対応する処理の内容を示すことができる。
【0080】
また、モード変更処理によれば、選択した特徴に対応する表示態様で、アイコン18bをLCD18に表示させるので、対応画像40によって各アイコン18bに対応する処理を把握したユーザが、LCD18において、所望の処理に対応したアイコン18bを容易に選択できる。
【0081】
また、モード変更処理によれば、外部デバイスから受信した個体識別情報に基づいて、対応画像40の複数の特徴(色、記号、図形、図柄、画像など)を選択し、また、その特徴に対応する表示態様でアイコン18bを表示させるので、MFP10の近傍にいるユーザ、すなわち,MFP10を使用する可能性が高いユーザの障害に適切な特徴の対応画像40、およびアイコン選択画像18aを表示させることができる。
【0082】
上記実施形態において、MFP10が情報処理装置の一例であり、HMD30および外部デバイスがそれぞれ可搬表示装置の一例であり、制御プログラム12aが情報処理プログラムの一例である。ROM12が記憶部の一例である。モードメモリ14aが特徴情報記憶部の一例である。無線通信制御回路15が接続部の一例である。操作キー17、タッチパネル19が操作入力受付部の一例である。LCD18が表示部の一例である。アイコン18bがシンボル画像の一例である。モード設定値が特徴情報の一例である。個体識別情報が表示装置情報の一例である。S302,S502を実行するCPU11が条件判断手段の一例である。S306,S312,S508,S512,S516の処理を実行するCPU11が第1表示制御手段の一例である。S308,S510,S514,S518を実行するCPU11が第2表示制御手段の一例である。S311の処理を実行するCPU11が処理実行部の一例である。S404を実行するCPU11が表示実行手段の一例である。S504を実行するCPU11が特徴選択手段、表示装置情報受信手段、特徴情報記憶制御手段の一例である。
【0083】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0084】
例えば、上記第1実施形態においては、支援モードで起動するという送信条件が成立した場合(S302の判断が肯定された場合)、また、上記第2実施形態においては、障害者設定がされた外部デバイスを検出するという送信条件が成立した場合(S502の判断が肯定された場合)、対応画像40を表示させるための表示情報をHMD30や外部デバイスへ送信していた。しかしながら、送信条件はこれらに限られるものではない。例えば、通信可能なHMD30や外部デバイスを検出した場合には、障害者設定がされているか否かを判断することなく、送信条件が成立するものとしても良い。また、MFP10に備え付けられた外部デバイスやHMD30が、所定の設置位置にあるか否かを検知するセンサを設け、使用のために外部デバイスやHMD30が設置位置から取り上げられたことを該センサによって検出した場合に、送信条件が成立するものとしても良い。このようにすれば、弱視力者のユーザがMFP10を使用するために、MFP10に備え付けられた外部デバイスやHMD30を取り上げた場合に、対応画像40の表示を開始させることができる。外部デバイスとしては、虫眼鏡型の外部デバイスが考えられる。虫眼鏡型の外部デバイスであれば、ユーザは虫眼鏡を取り上げてLCD18を覗き見るように使うことで、対応画像40を視認することができ、使い勝手が良い。また、ユーザがタッチパネル19にタッチした場合に、送信条件が成立するものとしても良い。このようにすれば、MFP10を操作しようとするユーザが存在する場合に、対応画像40の表示を開始させることができる。
【0085】
また、上記実施形態において、MFP10は、送信条件が成立したと判断される場合に、表示情報の送信を開始していた。しかしながら、送信条件が成立したか否かを判断せず、MFP10が起動されている間中、表示情報を送信し続けるように構成しても良い。
【0086】
また、対応画像40は、様々な態様に設計変更できる。図7は、変形例のアイコン選択画像18aと、変形例の対応画像40を示す図である。図7に示す変形例の対応画像40は、説明画像40bを、アイコン18bと同じく配置したものである。すなわち、対応画像40における各説明画像40bの配置が、各説明画像40bに対応した処理に対応するアイコン18bのLCD18における配置を示したものとなるように、説明画像40bを配置している。したがって、変形例の対応画像40によれば、ユーザは、説明画像40bの配置を手がかりに、LCD18において、所望の処理に対応したアイコン18bを容易に選択できる。例えば、ユーザが、対応画像40の左上領域に配置された説明画像40bに対応する処理(拡大縮小設定変更)を希望する場合、ユーザは、対応画像40における説明画像40bの配置に基づき、アイコン選択画像18aの左上領域に、所望の処理に対応するアイコン18bが配置されていることを認識できる。
【0087】
図7に示す変形例において、LCD18には、複数のアイコン18bを互いに異なる色で表示しても良い。このようにすれば、弱視者のユーザであっても、アイコン18bの境界を容易に視認し、所望の処理に対応するアイコン18bを容易に操作できる。なお、複数のアイコン18bを互いに異なる色で表示する場合、対応画像40においては、各説明画像40bを、対応するアイコン18bと同じ色で表示させても良い。
【0088】
また、図1に図示したアイコン18b、あるいは図7に図示したアイコン18bは、各アイコン18bに対応する処理の内容を簡略的に示した文字列を含む。これらの例のように、アイコン18bに文字列を対応付けて示す場合、説明画像40bには、アイコン18bよりも多数の文字を含めることが望ましい。換言すれば、説明画像40bに含まれる文字列の文字数が、LCD18に表示させる文字列の文字数以上である関係が、各処理(すなわち各アイコン18b)について成立するように、説明画像40bを構成すると良い。このようにすれば、LCD18に表示される文字列よりも詳細な内容を、説明画像40bによりユーザに伝えることができる。
【0089】
また、例えば、大きさが互いに異なる複数のアイコン18bをLCD18に表示し、対応画像40には、各処理に対応するアイコン18bの大きさと、各処理に対応する説明画像40bとを対応付けて示しても良い。このようにすれば、ユーザは、対応画像40に基づいて、所望の処理に対応するアイコン18bの大きさを認識でき、LCD18においては、そのアイコン18bの大きさを手がかりに、所望の処理に対応するアイコン18bを選択できる。
【0090】
また、上記第2実施形態において、MFP10は、外部デバイスに設定された個体識別情報に基づいて、いずれかのモードを選択するものとして説明した。これに代えて、MFP10を使用するユーザが認証などのためにMFP10に入力するユーザの識別情報、または、外部デバイスに設定されたユーザの識別情報に基づいて、支援モード(すなわち、対応画像40の特徴)を選択しても良い。
【0091】
また、外部デバイスには、支援モードを示すモード設定値が設定されていても良い。その場合、MFP10は、外部デバイスから受信するモード設定値に従って、支援モードを選択しても良い。
【0092】
また、複数人のユーザによって共有される外部デバイスをMFP10が検出した場合、MFP10は、当該外部デバイスについて予め登録されている複数人のユーザの識別情報を読み出してLCD18に表示させ、その中から、外部デバイスを使用中のユーザの識別情報をユーザ自身に選択させ、選択されたユーザの識別情報に対応した支援モードを選択しても良い。
【0093】
また、ユーザ、管理者、販売会社などが、操作キー17、タッチパネル19などの操作入力受付部を操作することにより、支援モードのうち、いずれかを手動で設定し、または既に設定されている支援モードを手動で変更できるように構成しても良い。このようにすれば、ユーザが所望する特徴を持つ対応画像40を、ユーザに視認させることができる。
【0094】
具体的には、例えば、操作入力受付部が受付けた操作入力が、支援モードを選択する操作入力(すなわち対応画像40の複数の特徴のいずれかを指定する操作入力)である場合、選択した支援モードを示すモード設定値をモードメモリ14aに記憶させる。そして、通信可能な外部デバイスを検出するなどの所定の送信条件が成立すると判断した場合に、モードメモリ14aからモード設定値を読み出すことにより、支援モードを選択し、その特徴を持つ対応画像40を表示させるための表示情報を送信しても良い。
【0095】
あるいは、支援モードを選択する操作入力を受け付けた場合に、所定の送信条件が成立したものと判断し、該操作入力が指定する特徴に対応する表示態様でアイコン18bを表示させ、且つ、操作入力が指定する特徴に対応した対応画像40を表示させるための表示情報を、外部デバイスに送信しても良い。
【0096】
あるいは、上記第1実施形態において、CPU11は、S304にてHMD30との間に無線通信200を確保した後、操作入力が指定する特徴に対応する表示態様でアイコン18bを表示させ(S306)、且つ、操作入力が指定する特徴に対応した対応画像40を表示させるための表示情報を、外部デバイスに送信しても良い(S308)。
【0097】
また、上記実施形態では、MFP10が情報処理装置の一例であったが、コピー機、スキャナ、プリンタなど各種の装置が画像処理装置の一例となり得る。
【0098】
また、タッチパネルを備えない装置、例えば、表示部と操作キーとが並べて設けられており、表示部に表示させたシンボル画像の近傍の操作キーをユーザが押下すると、該シンボル画像に対応する処理を実行するように構成されている装置であっても、本発明を適用可能である。
【0099】
また、上記実施形態において、説明画像40bは、文字列または画像で構成されるものとして説明したが、説明画像40bは、例えば動画であっても良い。
【0100】
また、エラーメッセージ等、各種メッセージを構成するテキストデータを表示情報に含めて、MFP10から外部デバイスに送信するように構成しても良い。このようにすれば、弱視力者などであっても、メッセージを容易に認識できる。この場合、MFP10からは、メッセージを特定するメッセージIDを送信し、外部デバイスにおいては、予め記憶する各種メッセージのうち、MFP10から送信されるメッセージIDに対応したメッセージを表示するように構成しても良い。
【0101】
また、上記実施形態において、対応情報メモリ12cが記憶する第1対応情報は、アイコンIDと、処理IDとを対応付けた情報であった。しかしながら、第1対応情報は、アイコン18bの画像データと、処理IDとを対応付けた情報であっても良い。また第1対応情報は、アイコン18bの画像データを作成するプログラムコードと、処理IDとの対応関係を示す情報であっても良い。
【0102】
また、上記実施形態において、対応情報メモリ12cが記憶する第2対応情報は、説明画像40bのテキストIDと、処理IDとを対応付けた情報であった。しかしながら、第2対応情報は、説明画像40bを構成するデータと、処理IDとを対応付けた情報であっても良い。また、第2対応情報は、説明画像40bのデータを作成するプログラムコードと、処理IDとを対応付けた情報であっても良い。
【0103】
また、上記実施形態において、HMD30または外部デバイスと、MFP10との間は、無線LANにより接続されるものとして説明したが、他の規格の無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標))により接続される場合、あるいは有線接続される場合にも、本発明は適用可能である。
【0104】
また、MFP10は、外部デバイスから、その外部デバイスの解像度を取得し、取得した解像度に基づいて、対応画像40および各アイコン40aをどのような大きさで表示すべきかを示す表示サイズ情報を生成し、表示情報に含めて送信しても良い。
【0105】
また、MFP10は、アイコン18bの画像データを、外部デバイスに送信するように構成しても良い。その場合、外部デバイスは、MFP10から受信したアイコン18bの画像データを用いて、アイコン18bと同じサイズのアイコン40aを対応画像40に含めて表示しても良いし、または、アイコン18bの画像データと共に送信されてくる表示サイズ情報に基づいて拡大したアイコン40aを、対応画像40に含めて表示しても良い。
【0106】
また、MFP10は、対応画像40に対応する画像データ(例えば、ビットマップデータ)を、外部デバイスに送信するように構成しても良い。
【0107】
また、上記第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて、本発明を実施しても良い。例えば、支援モードで起動する場合、および、障害者設定がされた外部デバイスを検出した場合のいずれかの送信条件が成立した場合に、表示情報の送信を開始するように構成しても良い。
【符号の説明】
【0108】
1 情報処理システム
10 MFP
15 無線通信制御回路
18 LCD
18a アイコン選択画像
18b アイコン
30 HMD
40 対応画像
40b 説明画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の処理の各々について、各処理とシンボル画像との対応を示す第1対応情報と、各処理と説明画像との対応を示す第2対応情報とを記憶する記憶部と、
画像を表示する表示部と、
前記複数の処理に対応するシンボル画像を、前記表示部に表示させる第1表示制御手段と、
操作入力を受付ける操作入力受付部と、
前記操作入力受付部が受付けた操作入力が、前記表示部が表示するシンボル画像に対応する複数の処理のいずれかを指定する操作入力である場合に、該操作入力が指定した処理を実行する処理実行部と、
可搬表示装置との間を通信可能に接続する接続部と、
前記接続部が接続した前記可搬表示装置へ、前記第1表示制御手段が前記表示部に表示させるシンボル画像と該シンボル画像に対応する処理の説明画像との対応を示す対応画像を該可搬表示装置に表示させるための表示情報を送信する第2表示制御手段と、
前記表示情報を送信する条件である送信条件の成立を判断する条件判断手段と、
を備え、
前記第2表示制御手段は、前記送信条件が成立すると前記条件判断手段が判断した場合に、前記接続部が接続している前記可搬表示装置へ前記表示情報を送信する情報処理装置。
【請求項2】
前記対応画像の複数の特徴のいずれかを選択する特徴選択手段を備え、
前記第2表示制御手段は、前記接続部が接続した前記可搬表示装置へ、前記特徴選択手段が選択した特徴を持つ対応画像を該可搬表示装置に表示させるための表示情報を送信する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1表示制御手段は、前記特徴選択手段が選択した特徴に対応する表示態様で、前記表示部に複数の前記シンボル画像を表示させる請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記接続部が接続した前記可搬表示装置が送信した表示装置情報を受信する表示装置情報受信手段を備え、
前記特徴選択手段は、前記表示装置情報受信手段が前記表示装置情報を受信した場合に、前記表示装置情報に基づいて前記対応画像の複数の特徴のいずれかを選択する請求項2または3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記条件判断手段は、前記表示装置情報受信手段が前記表示装置情報を受信した場合に、前記送信条件が成立すると判断する請求項2から4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1表示制御手段は、前記送信条件が成立すると前記条件判断手段が判断した場合に、前記特徴選択手段が選択した特徴に対応する表示態様で、前記表示部に複数の前記シンボル画像を表示させる請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記操作入力受付部が受付けた操作入力が、前記対応画像の複数の特徴のいずれかを指定する操作入力である場合に、該操作入力が指定した特徴を示す特徴情報を特徴情報記憶部に記憶させる特徴情報記憶制御手段を備え、
前記特徴選択手段は、前記送信条件が成立すると前記条件判断手段が判断した場合に、前記対応画像の複数の特徴のうち、前記特徴情報が示す特徴を選択し、
前記第2表示制御手段は、前記送信条件が成立すると前記条件判断手段が判断した場合に、前記接続部が接続している前記可搬表示装置へ前記特徴選択手段が選択した特徴を持つ対応画像を該可搬表示装置に表示させるための表示情報を送信する請求項2から6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第1表示制御手段は、前記操作入力受付部が受付けた操作入力が、前記対応画像の複数の特徴のいずれかを指定する操作入力である場合に、該操作入力が指定する特徴に対応する表示態様で、前記表示部に複数の前記シンボル画像を表示させる請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2表示制御手段は、
前記第1表示制御手段が前記表示部に表示させるシンボル画像の色と該シンボル画像に対応する処理の説明画像との対応を示す前記対応画像を、前記可搬表示装置に表示させるための表示情報を送信する請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第2表示制御手段は、
前記対応画像が含む前記説明画像の配置が、各説明画像に対応した処理に対応するシンボル画像の前記表示部における配置を示したものとなるように、前記説明画像を配置した前記対応画像を、前記可搬表示装置に表示させるための表示情報を送信する請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第1表示制御手段は、
前記シンボル画像に対応する処理を表す文字列を、各シンボル画像に対応付けて、前記表示部に表示するものであり、
前記第2表示制御手段は、
前記説明画像に含まれる文字列の文字数が、前記表示部に表示させる文字列の文字数以上である関係が、各処理について成立するように、文字列を含んで構成した前記説明画像を、前記対応画像に含めて表示させるための表示情報を送信する請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第2表示制御手段は、
前記シンボル画像よりも詳細な画像で構成した前記説明画像を、前記対応画像に含めて表示させるための表示情報を送信する請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記可搬表示装置は、
前記第2表示制御手段により前記情報処理装置から送られてくる前記表示情報に対応する画像光をユーザの眼に投射して、当該ユーザに、前記対応画像を視認させるものである請求項1から12のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記第1表示制御手段は、
複数のシンボル画像を含むアイコン選択画像を、前記表示部に表示するものであり、
前記第2表示制御手段は、
前記アイコン選択画像よりも大きいサイズの前記対応画像を、前記可搬表示装置に表示させる請求項1から12のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項15】
情報処理装置が実行する情報処理プログラムであって、
前記情報処理装置は、
複数の処理の各々について、各処理とシンボル画像との対応を示す第1対応情報と、各処理と説明画像との対応を示す第2対応情報とを記憶する記憶部と、
画像を表示する表示部と、
操作入力を受付ける操作入力受付部と、
前記操作入力受付部が受付けた操作入力が、前記表示部が表示するシンボル画像に対応する複数の処理のいずれかを指定する操作入力である場合に、該操作入力が指定した処理を実行する処理実行部と、
可搬表示装置との間を通信可能に接続する接続部と、を備え、
前記情報処理装置を、
前記複数の処理に対応するシンボル画像を、前記表示部に表示させる第1表示制御手段と、
前記接続部が接続した前記可搬表示装置へ、前記第1表示制御手段が前記表示部に表示させるシンボル画像と該シンボル画像に対応する処理の説明画像との対応を示す対応画像を該可搬表示装置に表示させるための表示情報を送信する第2表示制御手段と、
前記表示情報を送信する条件である送信条件の成立を判断する条件判断手段として、機能させるものであり、
前記第2表示制御手段は、前記送信条件が成立すると前記条件判断手段が判断した場合に、前記接続部が接続している前記可搬表示装置へ前記表示情報を送信する情報処理プログラム。
【請求項16】
情報処理装置と可搬表示装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
複数の処理の各々について、各処理とシンボル画像との対応を示す第1対応情報と、各処理と説明画像との対応を示す第2対応情報とを記憶する記憶部と、
画像を表示する表示部と、
前記複数の処理に対応するシンボル画像を、前記表示部に表示させる第1表示制御手段と、
操作入力を受付ける操作入力受付部と、
前記操作入力受付部が受付けた操作入力が、前記表示部が表示するシンボル画像に対応する複数の処理のいずれかを指定する操作入力である場合に、該操作入力が指定した処理を実行する処理実行部と、
前記可搬表示装置との間を通信可能に接続する接続部と、
前記接続部が接続した前記可搬表示装置へ、前記第1表示制御手段が前記表示部に表示させるシンボル画像と該シンボル画像に対応する処理の説明画像との対応を示す対応画像を該可搬表示装置に表示させるための表示情報を送信する第2表示制御手段と、
前記表示情報を送信する条件である送信条件の成立を判断する条件判断手段と、
を備え、
前記第2表示制御手段は、前記送信条件が成立すると前記条件判断手段が判断した場合に、前記接続部が接続している前記可搬表示装置へ前記表示情報を送信するものであって、
前記可搬表示装置は、
前記第2表示制御手段により前記情報処理装置から送られてくる前記表示情報を用いて、前記対応画像を表示する表示実行手段を備える、情報処理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−160096(P2012−160096A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20361(P2011−20361)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】