説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システム

【課題】コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することが可能な情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムを提供する。
【解決手段】コンテンツデータを記憶可能な記憶部と、コンテンツデータに基づいてコンテンツデータに含まれるテロップを検出し、検出されたテロップに関する情報と検出されたテロップに対応するコンテンツデータの再生開始位置の情報とが対応付けられて記録されたインデックス項目情報を生成するインデックス項目生成部と、インデックス項目情報に基づいてユーザによる選択が可能なインデックスを含みインデックスが選択された場合には対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成するインデックスリストコンテンツ管理部とを備える情報処理装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば、DVDレコーダやBlu−ray(登録商標)レコーダなどのような、放送局などから送信される映像や音声を含むコンテンツデータの記録および再生が可能な映像記録/再生装置の普及が進んでいる。また、近年、ネットワークの広帯域化により、ユーザは、PC(Personal Computer)などのコンピュータを用いてインターネットなどのネットワークを介してコンテンツデータをサーバなどの外部装置から取得することが可能となっている。さらに、近年、コンテンツデータを記憶可能な記憶媒体の容量がより増大しており、ユーザが所有する映像記録/再生装置やコンピュータなどの情報処理装置は、より多くのコンテンツデータを記憶することが可能となっている。
【0003】
このような中、ユーザにより選択されたコンテンツデータに含まれる情報をユーザに提示することによって、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助する技術が開発されている。動画データに含まれる字幕や音声、EPG(Electronic Program Guide)データ、テロップに基づいて、キーワードを生成し、生成したキーワードとキーワードに対応する動画データの再生開始位置とを対応付けて管理する技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。
【0004】
【特許文献1】特開2008−148077号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザにより選択されたコンテンツデータに含まれる情報をユーザに提示することによって、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助する従来の技術(以下、「従来の技術」という。)は、キーワードをユーザに提示し、あるキーワードが選択された場合には、選択されたキーワードに対応する再生開始位置からコンテンツデータの再生を行う。よって、従来の技術が用いられた情報処理装置(以下、「従来の情報処理装置」という。)は、ユーザによる特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生をある程度は補助できる可能性がある。しかしながら、従来の情報処理装置は、キーワードをユーザに提示しているに過ぎないので、ユーザに対してコンテンツデータに含まれる情報を伝達できるとは限らない。より具体的に説明すると、例えばコンテンツデータがニュース番組に対応するデータである場合、従来の情報処理装置は、「天気予報」や「為替」、「株価」、「スポーツ」、「大リーグ」などのようなキーワードしかユーザに提示できない。よって、従来の情報処理装置を用いるユーザは、例えば、株価が上がったのか、あるいは下がったのかという情報すら従来の情報処理装置から得ることはできない。よって、従来の技術を用いたとしてもコンテンツデータに含まれる情報をユーザに対して伝達することは困難であり、従来の情報処理装置は、ユーザが所望する再生開始位置からコンテンツデータを再生させることができるとは限らない。したがって、従来の技術を用いたとしてもユーザ操作による特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助する効果は、望むべくもない。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、コンテンツデータを記憶可能な記憶部と、上記記憶部に記憶されたコンテンツデータに基づいて上記コンテンツデータに含まれるテロップを検出し、検出されたテロップに関する情報と、検出されたテロップに対応するコンテンツデータの再生開始位置の情報とが対応付けられて記録されたインデックス項目情報を生成するインデックス項目生成部と、上記インデックス項目情報に基づいて、ユーザによる選択が可能なインデックスを含み、インデックスが選択された場合には対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成するインデックスリストコンテンツ管理部とを備える情報処理装置が提供される。
【0008】
かかる構成により、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することができる。
【0009】
また、上記インデックス項目生成部は、上記記憶部に記憶された上記コンテンツデータを構成する映像データに基づいてテロップが含まれるフレームのテロップ領域を検出し、検出された上記テロップ領域から選択的に文字情報を検出するテロップ検出部と、上記テロップ検出部の検出結果に基づいて、上記インデックス項目情報を生成する項目生成部と、を備えてもよい。
【0010】
かかる構成により、コンテンツデータに基づいてコンテンツデータに含まれるテロップを検出し、検出結果に応じたインデックス項目情報を生成することができる。
【0011】
また、上記テロップ検出部は、検出された上記文字情報、または上記文字情報に対応するテロップ領域の画像データと、上記文字情報が検出されたコンテンツデータの再生開始位置の情報とを、上記検出結果として上記項目生成部に伝達してもよい。
【0012】
かかる構成により、コンテンツデータに基づいてコンテンツデータに含まれるテロップを検出し、検出結果に応じたインデックス項目情報を生成することができる。
【0013】
また、上記項目生成部は、上記テロップ検出部の検出結果に含まれる上記文字情報に基づいて、上記検出されたテロップを階層化するインデックス項目情報を生成してもよい。
【0014】
かかる構成により、階層化により規定された階層構造に応じた表示方法を実現することができる。
【0015】
また、上記インデックス項目生成部は、上記コンテンツデータを構成する音声データに基づいて、所定の閾値以上の無音区間および所定の閾値以上の声紋の変化を検出し、検出されたコンテンツデータの再生開始位置の情報を上記項目生成部に伝達する音声解析部をさらに備え、上記項目生成部は、上記テロップ検出部の検出結果と、上記音声解析部から伝達されるコンテンツデータの再生開始位置の情報とに基づいて、上記インデックス項目情報を生成してもよい。
【0016】
かかる構成により、選択されたインデックスに対応するコンテンツデータの再生開始位置をより正確に決定することができる。
【0017】
また、上記インデックスリストコンテンツ管理部は、上記インデックス項目生成部が生成した上記インデックス項目情報と、上記インデックス項目情報に対応するコンテンツデータとを対応付けて管理するデータ管理部と、ユーザ操作に応じた操作信号に基づいて、上記インデックスリストコンテンツを生成するインデックスリストコンテンツ生成部とを備えてもよい。
【0018】
かかる構成により、選択されたインデックスに対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成することができる。
【0019】
また、ユーザの直接的な操作、またはユーザが操作可能な外部装置から送信される外部操作信号の受信に基づく上記操作信号を生成する操作部をさらに備えてもよい。
【0020】
かかる構成により、ユーザ操作に応じた処理を行うことができる。
【0021】
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、コンテンツデータを記憶可能な記憶部に記憶されたコンテンツデータに基づいて上記コンテンツデータに含まれるテロップを検出するステップと、上記検出するステップにおいて検出されたテロップに関する情報と、検出されたテロップに対応するコンテンツデータの再生開始位置の情報とが対応付けられて記録されたインデックス項目情報を生成するステップと、上記インデックス項目情報に基づいて、ユーザによる選択が可能なインデックスを含み、インデックスが選択された場合には対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成するステップとを有する情報処理方法が提供される。
【0022】
かかる方法を用いることにより、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することができる。
【0023】
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、コンテンツデータを記憶可能な記憶部に記憶されたコンテンツデータに基づいて上記コンテンツデータに含まれるテロップを検出するステップ、上記検出するステップにおいて検出されたテロップに関する情報と、検出されたテロップに対応するコンテンツデータの再生開始位置の情報とが対応付けられて記録されたインデックス項目情報を生成するステップ、上記インデックス項目情報に基づいて、ユーザによる選択が可能なインデックスを含み、インデックスが選択された場合には対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【0024】
かかるプログラムを用いることにより、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することができる。
【0025】
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点によれば、管理サーバと、上記管理サーバと通信可能な1または2以上の情報処理装置とを有し、上記管理サーバは、上記情報処理装置それぞれと通信可能なサーバ側通信部と、コンテンツデータを記憶可能なサーバ側記憶部と、上記サーバ側記憶部に記憶されたコンテンツデータに基づいて上記コンテンツデータに含まれるテロップを検出し、検出されたテロップに関する情報と、検出されたテロップに対応するコンテンツデータの再生開始位置の情報とが対応付けられて記録されたインデックス項目情報を生成するインデックス項目生成部と、上記サーバ側通信部が受信した上記情報処理装置から送信される情報取得要求に基づいて、上記インデックス項目生成部が生成した上記情報取得要求に対応するインデックス項目情報を、上記情報取得要求を送信した情報処理装置へ送信させる通信制御部とを備え、上記情報処理装置それぞれは、コンテンツデータを記憶可能な記憶部と、上記管理サーバと通信可能な通信部と、上記記憶部に記憶されたコンテンツデータに対応するインデックス項目情報を取得するための情報取得要求を、上記通信部を介して上記管理サーバへ送信する情報要求部と、上記通信部が受信した上記情報取得要求に対応するインデックス項目情報に基づいて、ユーザによる選択が可能なインデックスを含み、インデックスが選択された場合には対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成するインデックスリストコンテンツ管理部とを備える情報処理システムが提供される。
【0026】
かかる構成により、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することが可能な情報処理システムが実現される。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0029】
(本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチ)
本発明の実施形態に係る情報処理装置(第1の実施形態)や情報処理システム(第2の実施形態)の構成について説明する前に、まず、本発明の実施形態に係る特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助するユーザ補助アプローチについて説明する。以下では、本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置(以下、「情報処理装置100」という。)が行うものとして説明する。なお、以下に示すユーザ補助アプローチは、後述する第2の実施形態に係る情報処理システム(以下、「情報処理システム1000」という。)にも適用することができる。
【0030】
ここで、本発明の実施形態に係るコンテンツデータとは、例えば、画像(動画像/静止画像。映像とよぶ場合もある。以下、同様とする。)や音声などを含むデータである。以下では、本発明の実施形態に係るコンテンツデータとして、ニュース番組を表すコンテンツデータを例に挙げて説明するが、本発明の実施形態に係るコンテンツデータが、上記に限られないことは、言うまでもない。例えば、本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチは、情報番組を表すコンテンツデータなど様々なコンテンツデータに対しても適用することができる。
【0031】
〔ユーザ補助アプローチの概要〕
図1、図2それぞれは、本発明の実施形態に係るコンテンツデータの一例を示す説明図である。ここで、図1は、ニュース番組を表すコンテンツデータの一例を示しており、News−A〜News−Dという大きく4つのニュース項目で構成されたニュース番組を表している。また、図2は、図1に示すコンテンツデータを構成するフレームのうち、テロップが表示されたフレームF1〜F8を選択的に表している。
【0032】
図2に示すように、コンテンツデータには、各ニュースの概要が文字情報で表されたテロップが表示されるフレームが存在する場合がある。そこで、情報処理装置100は、コンテンツデータからテロップを検出し、検出結果に基づいてインデックスリストコンテンツを生成する。そして、情報処理装置100は、生成したインデックスリストコンテンツをユーザに提示する。ここで、本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツとは、コンテンツデータに含まれる情報のインデックス(索引)をユーザに提示するためのデータである。また、本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツは、ユーザによるインデックスの選択が可能であり、インデックスが選択された場合には選択されたインデックスに対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なデータである。情報処理装置100は、例えば、html(HyperText Markup Language)やxml(eXtensible Markup Language)などのマークアップ言語を用いてインデックスリストコンテンツを生成するが、上記に限られない。
【0033】
図3は、本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツの一例を示す説明図であり、インデックスリストコンテンツが表示画面に表示された表示例を示している。情報処理装置100は、例えば図3に示すように、図2に示す各テロップに含まれる文字情報が一覧形式で表示されるインデックスリストコンテンツを生成する。
【0034】
図4、図5それぞれは、本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツに表されたインデックスがユーザ操作により選択された場合の動作の一例を説明するための説明図である。ここで、図4は、ユーザ操作(直接的なユーザ操作/間接的なユーザ操作)によって、インデックスが選択された一例を示している。また、図5は、図4において選択された結果、コンテンツデータが再生される再生開始位置の一例を示している。
【0035】
ユーザが、例えば、操作キーやボタンなど情報処理装置100が備える操作デバイスを操作する(直接的なユーザ操作)、または、リモートコントローラなどのような外部装置を操作する(間接的なユーザ操作)ことによって、例えば、図4の選択A、または選択Bのように表示画面上において、選択候補となるインデックスが明示される。
【0036】
そして、ユーザが操作デバイスなどを操作することによって選択候補を選択対象として決定すると、情報処理装置100は、選択されたインデックスに対応する再生開始位置からコンテンツデータの再生を行う。例えば、図4の選択Aに示すインデックスが決定されると、情報処理装置100は、図5に示す再生開始位置Aからコンテンツデータの再生を行う。また、図4の選択Bに示すインデックスが決定されると、情報処理装置100は、図5に示す再生開始位置Bからコンテンツデータの再生を行う。また、図4の選択Aおよび図4の選択Bに示すインデックスが決定されると、情報処理装置100は、例えば、図5に示す再生開始位置Aからコンテンツデータを再生し、選択Aに対応するニュースの再生終了後に図5に示す再生開始位置Bからコンテンツデータを再生する。
【0037】
情報処理装置100は、コンテンツデータに基づいて、例えば図3に示すようにコンテンツデータに含まれるテロップに関する情報が一覧形式で表示画面に表示されるインデックスリストコンテンツを生成する。ここで、情報処理装置100が生成するインデックスリストコンテンツは、例えばテロップを構成する文字情報をユーザに示すことができるので、従来の技術に係るキーワードをユーザに示す場合よりも、より多くの情報(情報量がより大きな情報)をユーザに伝達することができる。つまり、表示画面に表示された図3に示すデータをみることによって、ユーザは、コンテンツデータにどのような情報が含まれているかを、従来の情報処理装置を用いる場合よりもより容易に認識することができる。また、例えば、図4、図5に示すように、ユーザが、インデックスリストコンテンツが示すインデックスを選択した場合には、情報処理装置100は、選択されたインデックスに対応する再生開始位置からコンテンツデータを再生させる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することができる。
【0038】
〔本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツの他の例〕
上記のように、情報処理装置100は、例えば図3に示すようなデータを表示画面に表示させるインデックスリストコンテンツを生成することによって、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助する。しかしながら、本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツは、図3に示す例に限られない。
【0039】
〔1〕第1の例
図6は、本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツの一例を示す説明図である。図6に示すように、情報処理装置100は、コンテンツデータに含まれるテロップに基づく文字情報に加えて、テロップそれぞれに対応するニュースに割かれた時間の情報を、インデックスとして表すことができる。また、情報処理装置100は、図6に示すように、ユーザが選択したインデックスに対応するニュースが、番組全体におけるどの位置に対応するニュースであるのかをさらに表すこともできる。表示画面に表示された図6に示すデータをみることによって、ユーザは、例えば、コンテンツデータにどのようなニュースが含まれているかだけでなく、各ニュースがどのくらいの時間が割かれたのニュースであるのかを視覚的に認識することができる。ここで、情報処理装置100は、例えば、コンテンツデータに含まれるPSI(Program Specific Information)などに基づいて、時間に関する情報を含むインデックスリストコンテンツを生成することができるが、上記に限られない。
【0040】
〔2〕第2の例
図3、図6では、情報処理装置100が、1つのコンテンツデータ内に含まれる情報をユーザに提示するインデックスリストコンテンツを生成する例を示した。しかしながら、情報処理装置100が生成するインデックスリストコンテンツは、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、複数のコンテンツデータに含まれる情報に基づくインデックスリストコンテンツを生成することもできる。
【0041】
図7は、複数のコンテンツデータに基づくインデックスリストコンテンツを説明するための説明図である。ここで、図7は、情報処理装置100が4つのニュース番組に対応する複数のコンテンツデータに基づいてインデックスリストコンテンツを生成するためのデータが表示された表示画面の一例を示している。
【0042】
ユーザが図7に示す選択Cを選択した場合、情報処理装置100は、例えば、図7に示す4つのニュース番組それぞれに対応し、選択時が属する日に作成されたコンテンツデータ(例えば、選択時が属する日に録画されたコンテンツデータなど。)を記憶部(後述する)などから抽出する。ここで、情報処理装置100は、例えば、選択時の日付の情報や、コンテンツデータに設定されたタイムスタンプ、コンテンツデータに含まれるPSIに基づいて、上記コンテンツデータを抽出することができるが、上記に限られない。そして、情報処理装置100は、抽出されたコンテンツデータに基づいて、インデックスリストコンテンツを生成する。
【0043】
図8は、本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツの一例を示す説明図である。ここで、図8は、ユーザが図7に示す選択Cを選択した場合において情報処理装置100が生成するインデックスリストコンテンツが表示された表示画面の一例を示している。
【0044】
図8に示すように、情報処理装置100は、ユーザが図7に示す選択Cを選択した場合には、複数のコンテンツデータ内に含まれる情報を、例えば図6に示すインデックスリストコンテンツと同様に選択可能なインデックスにて一覧表示するインデックスリストコンテンツを生成する。また、情報処理装置100は、図8に示すように、「社会」、「国際」、「政治」、…というようなユーザにより選択可能な項目を設けることもできる。上記の各項目がユーザにより選択された場合には、情報処理装置100は、さらに抽出されたコンテンツデータに含まれる情報の中から、選択された項目に対応する情報を選択的に一覧表示する。ここで、情報処理装置100は、例えば、形態素解析やシソーラス辞書などを用いた言語解析により各コンテンツデータから検出するテロップに含まれる文字情報を図8に示すような項目ごとに分類することによって、選択された項目に応じた一覧表示が可能なインデックスリストコンテンツを生成することができるが、上記に限られない。
【0045】
また、ユーザが図7に示す選択Dを選択した場合、情報処理装置100は、例えば、図7に示す4つのニュース番組それぞれに対応し、選択時が属する日を含む所定期間内に作成されたコンテンツデータ(例えば、選択時が属する日から所定期間内に録画されたコンテンツデータなど。)を記憶部(後述する)などから抽出する。ここで、情報処理装置100は、例えば、選択時の日付の情報や、抽出期間の情報、コンテンツデータに設定されたタイムスタンプ、コンテンツデータに含まれるPSIに基づいて、上記コンテンツデータを抽出することができるが、上記に限られない。そして、情報処理装置100は、抽出されたコンテンツデータに基づいて、インデックスリストコンテンツを生成する。
【0046】
図9は、本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツの一例を示す説明図である。ここで、図9は、ユーザが図7に示す選択Dを選択した場合において情報処理装置100が生成するインデックスリストコンテンツが表示された表示画面の一例を示している。
【0047】
図9に示すように、情報処理装置100は、ユーザが図7に示す選択Dを選択した場合には、例えば図8に示すインデックスリストコンテンツと同様に、複数のコンテンツデータ内に含まれる情報を選択可能なインデックスにて一覧表示するインデックスリストコンテンツを生成する。ここで、図9に示す関連数とは、例えば、各インデックスに対応する文字情報に対する言語解析による類似度が所定の閾値以上となる情報数を表している。例えば、ユーザが関連数の項目を選択した場合には、情報処理装置100は、上記類似度が所定の閾値以上の情報を、例えば図6に示すインデックスリストコンテンツと同様に選択可能なインデックスにて一覧表示する(図示せず)。また、情報処理装置100は、図8に示すインデックスリストコンテンツと同様に、「社会」、「国際」、「政治」、…というようなユーザにより選択可能な項目を設けることもできる。
【0048】
情報処理装置100は、例えば、図3、図6、図8、図9に示すようなデータが表示画面に表示されるインデックスリストコンテンツを生成する。そして、情報処理装置100は、生成したインデックスリストコンテンツに対応するデータを表示画面に表示させることによって、コンテンツデータに含まれる情報を視覚的にユーザに伝達する。したがって、情報処理装置100は、上述したように、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することができる。なお、本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツが図3、図6、図8、図9に示すようなデータが表示画面に表示されるデータに限られないことは、言うまでもない。例えば、情報処理装置100は、コンテンツデータにおいて検出されたテロップの順番に応じた優先度(例えば、トップニュースの優先度を高く設定する。)や、検出されたテロップに対応するニュースに割かれた時間に応じた優先度(例えば、より長い時間が割かれたニュース程優先度を高くする。)に基づいて、インデックスの大きさや色を変化させることもできる。
【0049】
〔ユーザ補助アプローチを実現するための処理の一例〕
次に、上述した本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理について、より具体的に説明する。以下では、情報処理装置100が、1つのコンテンツデータに基づいて図3に示すようなインデックスを含むデータを表示画面に表示させるインデックスコンテンツリストを生成し、ユーザに情報を提示する場合を例に挙げて説明する。
【0050】
図10は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100におけるユーザ補助アプローチを実現するための処理の一例を示す流れ図である。ここで、図10は、情報処理装置100が1つのコンテンツデータから図3に示すようなインデックスを含むデータを表示画面に表示させるインデックスコンテンツリストを生成し、ユーザに情報を提示する処理の一例を示している。
【0051】
情報処理装置100は、コンテンツデータからテロップを検出する(S100)。ここで、情報処理装置100は、例えば、1フレームごとにテロップ検出処理を行うが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、10フレームごとや30フレームごとなど所定フレームごとにテロップ検出処理を行うこともできる。
【0052】
<テロップ検出処理の一例>
情報処理装置100は、例えば、以下の(a)の処理〜(c)の処理によって、コンテンツデータを構成する映像データの各フレームからテロップを検出する。
【0053】
(a)文字領域の検出処理
情報処理装置100は、連続する複数のフレーム(例えば、検出対象のフレームと、当該フレームの前後のフレーム)を画素ごとに比較し、輝度の変動がなく静止している画素を検出することによって、文字領域を検出する。
【0054】
(b)輝度分布推定処理
情報処理装置100は、上記(a)の処理により検出した文字領域の輝度ヒストグラムに基づいて、文字を構成している輝度分布を推定する。ここで、コンテンツデータにおけるテロップは各フレームにおいてどのような背景上に表れるかは分からないので、情報処理装置100が上記(a)の処理により検出した文字領域に対して後述する文字認識処理を行ったとしても文字を認識できるとは限らない。よって、情報処理装置100は、より確実にテロップを構成する文字情報を検出するために、当該(b)の処理を行う。
【0055】
(c)文字認識処理
情報処理装置100は、上記(b)において推定した文字部分(すなわち、背景から分離された文字部分)に対してOCR(Optical Character Recognition)を用いることによって、文字を認識する。
【0056】
情報処理装置100は、例えば、上記(a)の処理〜(c)の処理によって、各フレームからテロップを検出し、テロップを構成する文字情報を取得することができる。なお、本発明の実施形態に係るテロップの検出処理が、上記(a)の処理〜(c)の処理に限られないことは、言うまでもない。例えば、情報処理装置100は、さらにコンテンツデータを構成する音声データを解析することによって、テロップの検出を補助することもできる。ここで、情報処理装置100は、例えば、音声データに基づいて所定の閾値以上の無音区間および所定の閾値以上の声紋の変化を検出し、検出結果に応じた再生開始位置(例えば、再生開始時間)を記録する。情報処理装置100が、例えば、上記音声データに基づく再生開始位置と、コンテンツデータを構成する映像データに基づくテロップの検出結果とを組み合わせることによって、図1に示すような各ニュースの区切りに対応する再生開始位置をより正確に決定することができる。
【0057】
また、情報処理装置100は、例えば以下のような条件を設定し、上記(a)の処理〜(c)の処理によって検出されたテロップに対して当該条件を満たすか否かを判定することによって、テロップを構成する文字情報を選択的に取得することもできる。
・所定の時間未満のテロップ表示は除外
・口語体の文字列は除外
・EPGなどのコンテンツデータに関する情報に含まれる出演者名などは除外
・1つのフレームに複数のテロップが検出された場合、表示時間が短いものを除外(例えば、テロップ1が番組開始5秒から20秒の期間に表示されており、テロップ2が番組開始10秒から12秒の期間に表示されている場合、テロップ2を除外する。)
【0058】
上記のように所定の条件を設定し、当該条件を満たすテロップの情報を除外することによって、情報処理装置100は、ユーザに提示する情報の質をより高めることができる。なお、本発明の実施形態に係る所定の条件が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0059】
ステップS100においてテロップの検出処理が行われると、情報処理装置100は、テロップが検出されたか否かを判定する(S102)。ステップS102においてテロップが検出されたと判定されない場合には、情報処理装置100は、後述するステップS106の処理を行う。
【0060】
また、ステップS102においてテロップが検出されたと判定された場合には、情報処理装置100は、インデックス項目情報生成/更新処理を行う(S104)。ここで、本発明の実施形態に係るインデックス項目情報とは、検出されたテロップに関する情報と、検出されたテロップに対応するコンテンツデータの再生開始位置の情報とが対応付けられて記録された情報(データ)である。
【0061】
<インデックス項目情報生成/更新処理>
図11は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100におけるインデックス項目情報生成/更新処理の一例を示す流れ図である。
【0062】
情報処理装置100は、コンテンツ情報が生成されているか否かを判定する(S200)。ここで、コンテンツ情報とは、コンテンツデータに関する情報が記録された情報(データ)である。
【0063】
図12は、本発明の実施形態に係るコンテンツ情報の一例を示す説明図である。図12を参照すると、コンテンツ情報には、例えば、「放送日時」、「放送時間」、「番組名」、「ジャンル」、「インデックス項目情報格納先」という情報が含まれる。コンテンツ情報に「インデックス項目情報格納先」の情報が記録されることによって、情報処理装置100は、コンテンツデータごとのインデックス項目情報を一意に特定することができる。なお、本発明の実施形態に係るコンテンツ情報の構成、およびコンテンツ情報に含まれる情報が、図12に示す例に限られないことは、言うまでもない。
【0064】
再度図11を参照して、本発明の実施形態に係るインデックス項目情報生成/更新処理の一例について説明する。ステップS200においてコンテンツ情報が生成されていると判定された場合には、情報処理装置100は、後述するステップS204の処理を行う。
【0065】
また、ステップS200においてコンテンツ情報が生成されていると判定されない場合には、情報処理装置100は、コンテンツ情報を生成する(S202)。ここで、情報処理装置100は、例えば、EPGの情報に基づいてコンテンツ情報を生成することができるが、上記に限られない。
【0066】
ステップS200においてコンテンツ情報が生成されていると判定される、または、ステップS202においてコンテンツ情報が生成されると、情報処理装置100は、インデックス項目情報が生成されているか否かを判定する(S204)。ステップS204においてインデックス項目情報が生成されていると判定されない場合には、情報処理装置100は、インデックス項目情報を新規に生成する(S206)。また、ステップS204においてインデックス項目情報が生成されていると判定された場合には、情報処理装置100は、インデックス項目情報を更新する(S208)。
【0067】
図13は、本発明の実施形態に係るインデックス項目情報の一例を示す説明図である。図13を参照すると、インデックス項目情報は、例えば、「No」、「index情報」、「分類」、「親No」、「子No」、「映像開始時間」の情報を有する。ここで、例えば、図13に示す「分類」、「親No」、「子No」の情報が、テロップに関する情報に相当し、また、図13に示す「映像開始時間」の情報が、コンテンツデータの再生開始位置の情報に相当する。なお、本発明の実施形態に係るテロップに関する情報とコンテンツデータの再生開始位置の情報とが、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0068】
ここで、「No」は、情報処理装置100が検出したコンテンツデータに含まれるテロップを識別する番号(すなわち、表示画面に表示されるインデックスを識別する番号)である。また、「index情報」には、インデックス文字列の格納先のアドレスが記録される。「index情報」にインデックス文字列の格納先のアドレスが記録されることによって、例えば、プログラムをコーディングする際のメモリ管理が容易となる。
【0069】
「分類」には、各インデックスが対応するニュースの分類情報が記録される。情報処理装置100は、「分類」に記録された分類情報を参照することによって、例えば、特定の分類に対応する情報のみをユーザに提示することができる。
【0070】
図14は、本発明の実施形態に係るテロップに基づくインデックスの分類の一例を示す説明図である。情報処理装置100は、例えば、インデックスの文字列(文字情報の一例)に対して形態素解析やシソーラス辞書、情報処理装置100独自の辞書などを用いた言語解析を行うによって、図14に示すような分類を行うことができるが、上記に限られない。なお、本発明の実施形態に係る分類は、図14に示す例に限られない。例えば、情報処理装置100は、図14に示す以外のジャンルに分類することもでき、また、“国際:50%、経済:50%”や“国際:25%、社会:25%、経済:50%”のように複数のジャンルに重み付をして分類することもできる。
【0071】
「親No」、「子No」は、各インデックスの階層構造を規定する(すなわち、検出されたテロップを階層化する。)。各インデックスに階層構造が規定されることによって、情報処理装置100は、階層構造に応じた表示方法(例えば、図3に示すようにインデックスの大きさを変える表示方法など)を実現することができる。ここで、情報処理装置100は、例えば、以下の(i)の処理および(ii)の処理によって各インデックスの階層構造を設定することができる。
【0072】
(i)類似度導出処理
情報処理装置100は、判定対象の一のインデックスに対応する文字列(テロップ文字列)と、当該インデックスより「No」が小さい他のインデックスに対応する文字列との類似度を導出する。ここで、情報処理装置100は、例えば、シソーラス辞書などを用いることによって、上記類似度を導出することができるが、上記に限られない。
【0073】
(ii)判定処理
情報処理装置100は、例えば、類似度が所定の閾値以上のとき、上記他のインデックスが“親”であり、判定対象のインデックスが上記他のインデックスの“子”であると判定する。そして、情報処理装置100は、インデックス項目情報の「親No」、「子No」の値を判定結果に応じて設定する。また、情報処理装置100は、例えば、類似度が所定の閾値より小さいときには、インデックス項目情報の「親No」、「子No」の値を設定しない。
【0074】
情報処理装置100は、例えば、上記(i)の処理および(ii)の処理によって各インデックスの階層構造を設定する。なお、本発明の実施形態に係る階層構造の設定方法が、上記に限られないことは、言うまでもない。
【0075】
「映像開始時間」には、テロップの再生開始位置を示す開始時間の情報が記録される。情報処理装置100は、ユーザによりインデックスが選択された場合には、例えば、「映像開始時間」を参照することによって、選択されたインデックスに対応する再生開始位置からコンテンツデータの再生を行う。
【0076】
情報処理装置100は、ステップS204においてインデックス項目情報が生成されていないと判定された場合には、図13に示すようなインデックス項目情報を新規に作成する。また、情報処理装置100は、ステップS204においてインデックス項目情報が生成されていると判定された場合には、インデックス項目情報の更新(新規インデックスの追加や、「親No」、「子No」の値の更新など)を行う。
【0077】
情報処理装置100は、例えば、図11に示す処理によって、インデックス項目情報を生成または更新することができる。なお、本発明の実施形態に係るインデックス項目情報が図12に示す例に限られず、また、本発明の実施形態に係るインデックス項目情報生成/更新処理が図11に示す例に限られないことは、言うまでもない。
【0078】
また、情報処理装置100は、例えば、以下の(A)や(B)に示すようなファイルシステムによって、コンテンツデータとインデックス項目情報(データ)とを管理する。
【0079】
<情報処理装置100におけるファイルシステムの一例>
(A)第1の例
図15は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100におけるファイルシステムの第1の例を示す説明図である。ここで、図15は、情報処理装置100が、コンテンツデータが生成された(コンテンツデータが録画された)日付ごとにコンテンツデータ(図15に示すmovファイル)とインデックス項目情報(図15に示すinfoファイル)とを記憶する例を示している。
【0080】
(B)第1の例
図16は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100におけるファイルシステムの第2の例を示す説明図である。ここで、図16は、情報処理装置100が、コンテンツデータ(図16に示すmovファイル)とインデックス項目情報(図16に示すinfoファイル)とをそれぞれ分け、かつ、コンテンツデータが生成された日付ごとに記憶する例を示している。
【0081】
情報処理装置100は、例えば、図15、図16に示すようなファイルシステムによって、コンテンツデータとインデックス項目情報とを管理する。なお、本発明の実施形態に係るコンテンツデータとインデックス項目情報との管理手段が、図15、図16に示すようなファイルシステムを用いることに限られないことは、言うまでもない。
【0082】
再度図10を参照して、情報処理装置100におけるユーザ補助アプローチを実現するための処理の一例について説明する。ステップS104においてインデックス項目情報生成/更新処理を行うと、情報処理装置100は、テロップの検出が完了したか否かを判定する(S106)。ここで、情報処理装置100は、例えば、処理対象のコンテンツデータの最終フレームまで処理を行ったか否かの判定によって、ステップS106の判定を行うことができるが、上記に限られない。ステップS106においてテロップの検出が完了したと判定されない場合には、情報処理装置100は、ステップS100からの処理を繰り返す。
【0083】
また、ステップS106においてテロップの検出が完了したと判定された場合には、情報処理装置100は、インデックスコンテンツリストを生成するか否かを判定する(S108)。ここで、情報処理装置100は、例えば、ユーザ操作(直接的なユーザ操作/間接的なユーザ操作)に応じた操作信号に基づいて、ステップS108の判定を行うが、上記に限られない。
【0084】
ステップS108において、インデックスコンテンツリストを生成すると判定されない場合には、情報処理装置100は、インデックスコンテンツリストを生成すると判定されるまで処理を進めない。
【0085】
また、ステップS108において、インデックスコンテンツリストを生成すると判定された場合には、情報処理装置100は、インデックスコンテンツリストを生成し(S110)、生成したインデックスコンテンツリストを表示画面に表示させる(S112)。ここで、情報処理装置100は、インデックス項目情報に基づいて、図3に示すようなインデックスコンテンツリストを生成する。また、情報処理装置100は、自装置が備える表示画面として機能する表示部(図示せず)に生成したインデックスコンテンツリストを表示させることができるが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、生成したインデックスコンテンツリスト(あるいは、当該インデックスコンテンツリストをデコードしたデータ。以下、同様とする。)を外部装置に送信することによって、当該外部装置が備える表示画面として機能する表示部に生成したインデックスコンテンツリストを表示させることもできる。
【0086】
ステップS112においてインデックスコンテンツリストを表示画面に表示させると、情報処理装置100は、インデックスコンテンツリストが示すインデックスが選択されたか否かを判定する(S114)。ここで、情報処理装置100は、例えば、ユーザ操作(直接的なユーザ操作/間接的なユーザ操作)に応じた操作信号に基づいて、ステップS114の判定を行うが、上記に限られない。
【0087】
ステップS114において、インデックスが選択されたと判定されない場合には、情報処理装置100は、インデックスが選択されたと判定されるまで処理を進めない。なお、情報処理装置100は、例えば、ユーザがインデックスコンテンツリストに基づく図3に示すような表示画面からその他の表示画面へと遷移させる操作を行った場合には、処理を終了することができる。
【0088】
また、ステップS114において、インデックスが選択されたと判定された場合には、情報処理装置100は、選択されたインデックスに対応する再生開始位置からコンテンツデータを再生させる(S116)。
【0089】
<情報処理装置100における再生処理の一例>
図17は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100におけるコンテンツデータの再生処理の一例を説明するための説明図である。情報処理装置100は、ユーザによるインデックスの選択結果に基づいて、例えば、図17(a)に示すような再生情報と、再生情報と対応付けられた図17(b)に示すような再生詳細情報とを生成する。ここで、図17(b)に示す再生詳細情報には、コンテンツ情報の格納先アドレスと、再生開始時間(再生開始位置に対応)と、再生終了時間(再生終了位置に対応)との情報が、選択されたインデックスごとに記録される。したがって、情報処理装置100は、図17に示すような再生情報および再生詳細情報を生成することによって、ユーザによるインデックスの選択結果に基づく再生開始位置からコンテンツデータを再生させることができる。
【0090】
なお、情報処理装置100におけるコンテンツデータの再生処理が、上記に限られないことは、言うまでもない。以下では、情報処理装置100が、図17に示すような再生情報および再生詳細情報を生成することによってコンテンツデータを再生させるものとして説明する。また、以下では、図17に示すような再生情報および再生詳細情報を、総称して「再生要求」とよぶ場合がある。
【0091】
情報処理装置100は、例えば、図10に示す処理によって、コンテンツデータからテロップを検出し、検出結果に基づくインデックスコンテンツリストを生成してユーザに提示する。よって、情報処理装置100は、図10に示す処理によって、上述した本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現することができる。なお、本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理が、図10に示す例に限られないことは、言うまでもない。
【0092】
(第1の実施形態)
次に、上述した本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理を行うことが可能な構成について説明する。図18は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を説明するための説明図である。ここで、図18では、情報処理装置100と接続され、コンテンツデータ、インデックスリストコンテンツデータなどに基づく画像(静止画像/動画像)を表示画面に表示可能な表示装置200を併せて示している。
【0093】
情報処理装置100は、記憶部102と、コンテンツ信号受信部104と、コンテンツデータ記録部106と、コンテンツデータ再生部108と、外部接続部110と、制御部112と、操作部114と、通信部116とを備える。
【0094】
また、情報処理装置100は、ROM(Read Only Memory;図示せず)や、RAM(Random Access Memory;図示せず)、表示部(図示せず)などを備えてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により各構成要素間を接続することができる。
【0095】
ここで、ROMは、制御部112が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAMは、制御部112により実行されるプログラムなどを一次記憶する。表示部(図示せず)は、情報処理装置100が備える表示手段であり、表示画面に様々な情報を表示する。表示部の表示画面に表示される画面としては、例えば、所望する動作を情報処理装置100に対して行わせるための操作画面や、コンテンツデータ、インデックスリストコンテンツデータなどに基づくデータが表示される画面などが挙げられる。ここで、表示部としては、例えば、LCD(Liquid Crystal Display。液晶ディスプレイ)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられるが、上記に限られない。
【0096】
〔情報処理装置100のハードウェア構成例〕
図19は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図19を参照すると、情報処理装置100は、例えば、CPU150(Central Processing Unit)と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、映像信号処理回路158と、映像入力インタフェース160と、映像出力インタフェース162と、入出力インタフェース164と、操作デバイス166と、通信インタフェース168とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス170で各構成要素間を接続する。
【0097】
CPU150は、情報処理装置100全体を制御する制御部112として機能する。また、CPU150は、情報処理装置100において、後述するインデックス項目生成部120、インデックスリストコンテンツ管理部122、再生制御部124、ユーザ操作学習部126としての役目を果たすこともできる。
【0098】
ROM152は、CPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、CPU150により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0099】
記録媒体156は、記憶部102として機能する。記録媒体156には、例えば、コンテンツデータや、言語解析に用いる言語解析辞書、ユーザ操作学習部126がユーザ操作の学習に用いるユーザ嗜好データベース(以下、「ユーザ嗜好DB」という。)、生成したインデックス項目情報、アプリケーションなどが記憶される。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられるが、上記に限られない。
【0100】
映像信号処理回路158は、コンテンツ信号受信部104として機能する映像入力インタフェース160から伝達されるコンテンツ信号を処理し、コンテンツデータとして記録媒体156に記録する。また、映像信号処理回路158は、記録媒体156に記憶されたコンテンツデータに対してデコードなどの各種処理を行い、処理したコンテンツデータを外部接続部110として機能する映像出力インタフェース162から出力する。ここで、外部接続部110としては、例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)など映像信号と音声信号とを共に伝送可能な通信インタフェースや、D端子を用いた通信インタフェースおよび光デジタル音声端子を用いた通信インターフェースなど、映像信号と音声信号とをそれぞれ伝送する通信インタフェースが挙げられるが、上記に限られない。よって、映像信号処理回路158は、コンテンツデータ記録部106、およびコンテンツデータ再生部108として機能する。
【0101】
入出力インタフェース164は、例えば、操作部(図示せず)として機能する操作デバイス166を接続する。ここで、入出力インタフェース164としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子およびコントローラなどが挙げられるが、上記に限られない。また、操作デバイス166としては、例えば、ボタンや方向キー、あるいはこれらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0102】
通信インタフェース168は、情報処理装置100が備える通信手段であり、直接的に、またはネットワークなどを介して間接的に外部装置と通信を行う通信部116として機能する。通信インタフェース168としては、例えば、ユーザが操作可能なリモートコントローラなどの外部装置から送信される信号を無線で受信する赤外線通信ポートおよび受信回路や、ネットワークを介してサーバなどの外部装置と通信を行うLAN端子および送受信回路などが挙げられるが、上記に限られない。また、ネットワークとしては、例えば、LAN(Local Area Network)などの有線ネットワーク、無線MAN(WMAN;Wireless Metropolitan Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0103】
情報処理装置100は、例えば図19に示すようなハードウェア構成によって、上述した本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成が、図19に示す構成に限られないことは、言うまでもない。例えば、情報処理装置100は、LCDや有機ELディスプレイなどで構成された表示デバイスをさらに備えることもできる。
【0104】
再度図18を参照して、情報処理装置100の構成要素について説明する。記憶部102は、情報処理装置100が備える記憶手段である。ここで、記憶部102としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0105】
また、記憶部102は、例えば、コンテンツデータや、言語解析辞書、ユーザ嗜好DB、インデックス項目情報、アプリケーションなどを記憶する。ここで、図18では、コンテンツデータA138、コンテンツデータB140、…、言語解析辞書142、ユーザ嗜好DB144、コンテンツデータA138に対応するインデックス項目情報A146、コンテンツデータB140に対応するインデックス項目情報B148が記憶部102に記憶されている例を示しているが、上記に限られない。
【0106】
<ユーザ嗜好DB144の一例>
〔1〕第1の例
図20は、本発明の実施形態に係るユーザ嗜好DB144の第1の例を示す説明図である。ここで、図20は、情報処理装置100が、ニュース番組ごと、かつ図14に示す分類ごとに、ユーザが選択したインデックスの履歴を記憶する場合におけるユーザ嗜好DB144の一例を示している。
【0107】
情報処理装置100は、例えば、図3に示すようなコンテンツデータに対応するインデックスリストコンテンツにおいて、ユーザがインデックスを選択した場合には、コンテンツデータに対応する番組の選択されたインデックスに対応する分類の値をカウントアップする。ここで、図20では、“○×NEWS”の“スポーツ”の値がカウントアップされた例を示している。
【0108】
図20に示すようにユーザが選択したインデックスの履歴を記憶することによって、情報処理装置100は、例えば、ユーザ嗜好DB144に基づくインデックスリストコンテンツを生成することができる。上記ユーザ嗜好DB144に基づくインデックスリストコンテンツとしては、例えば、より値が大きな分類に対応するインデックスがより目立つようなインデックスリストコンテンツ(例えば、文字の大きさや色彩の変更、お勧めマークを付するなどがされたインデックスリストコンテンツ)を生成することが挙げられるが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、ユーザ嗜好DB144の情報を参照することによって、図8、図9に示すようなニュースのジャンルの並び順を変更する(例えば、より値が大きな分類に対応するジャンルを上に配置するなど)こともできる。
【0109】
〔2〕第2の例
図21は、本発明の実施形態に係るユーザ嗜好DB144の第2の例を示す説明図である。ここで、図21は、情報処理装置100が、ニュース番組ごとのユーザが選択したインデックスの履歴を複数のデータ(図21(a)、図21(b))で階層的に記憶する場合におけるユーザ嗜好DB144の一例を示している。なお、図21では示していないが、第2の例に係るユーザ嗜好DB144は、図21(b)と同様のデータを図21(a)に示す格納先アドレスごとに記憶する。
【0110】
図21に示すようにユーザが選択したインデックスの履歴を記憶することによって、情報処理装置100は、図20に示す第1の例と同様に、例えば、ユーザ嗜好DB144に基づくインデックスリストコンテンツを生成することができる。
【0111】
なお、本発明の実施形態に係るユーザ嗜好DB144が、図20、図21に示す例に限られないことは、言うまでもない。例えば、情報処理装置100は、ユーザが指定したキーワードの情報をさらに記憶し、当該キーワードを含むインデックスがより目立つようなインデックスリストコンテンツ(例えば、文字の大きさや色彩の変更、お勧めマークを付するなどがされたインデックスリストコンテンツ)を生成することもできる。
【0112】
再度図18を参照して、情報処理装置100の構成要素について説明する。コンテンツ信号受信部104は、例えば、放送局や外部装置から送信されるコンテンツ信号を受信する。また、コンテンツデータ記録部106は、コンテンツ信号受信部104が受信したコンテンツ信号に基づいて、コンテンデータを記憶部102に記録する。
【0113】
コンテンツデータ再生部108は、例えば制御部112により制御され、記憶部102に記憶されたコンテンツデータを選択的に読み出す。そして、コンテンツデータ再生部108は、読み出したコンテンツデータに対してデコードなどの各種処理を行うことによってコンテンツデータを再生し、再生されたコンテンツデータを外部接続部110を介して、表示装置200へ送信させる。
【0114】
制御部112は、例えば、CPUなどで構成され、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部112は、インデックス項目生成部120、インデックスリストコンテンツ管理部122、再生制御部124、およびユーザ操作学習部126を備え、上述した図10に示すような本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理を行う役目を果たす。
【0115】
インデックス項目生成部120は、記憶部102に記憶されたコンテンツデータに基づいて当該コンテンツデータに含まれるテロップを検出し、インデックス項目情報を生成する。つまり、インデックス項目生成部120は、例えば上述した図10に示すステップS100〜S106の処理を行う役目を果たす。
【0116】
より具体的に説明すると、インデックス項目生成部120は、テロップ検出部128と、音声解析部130と、項目生成部132とを備える。
【0117】
テロップ検出部128は、コンテンツデータを構成する映像データに基づいてテロップを検出する。テロップ検出部128は、例えば、上述したテロップ検出処理によって、コンテンツデータからテロップを検出するが、上記に限られない。また、テロップ検出部128は、検出された文字情報、または文字情報に対応するテロップ領域の画像データと、文字情報が検出されたコンテンツデータの再生開始位置の情報とを、検出結果として項目生成部132に伝達する。
【0118】
音声解析部130は、コンテンツデータを構成する音声データに基づいてテロップが出現する可能性がある再生開始位置を検出する。より具体的には、音声解析部130は、例えば、音声データに基づいて所定の閾値以上の無音区間および所定の閾値以上の声紋の変化を検出し、検出結果に応じた再生開始位置(例えば、再生開始時間)をRAMなどに記録する。
【0119】
項目生成部132は、テロップ検出部128の検出結果と、音声解析部130の検出結果とに基づいて、図13に示すようなインデックス項目情報を生成する。
【0120】
インデックス項目生成部120は、例えば、テロップ検出部128、音声解析部130、および項目生成部132を備えることによって、図13に示すようなインデックス項目情報を生成することができる。なお、本発明の実施形態に係るインデックス項目生成部の構成は、図18に示す上記構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係るインデックス項目生成部は、音声解析部130を備えない構成とすることもできる。上記構成であっても、情報処理装置100は、コンテンツデータに基づいてテロップを検出し、インデックス項目情報を生成することができる。
【0121】
インデックスリストコンテンツ管理部122は、インデックス項目生成部120が生成したインデックス項目情報と、ユーザ操作に応じた操作信号とに基づいてインデックスリストコンテンツを生成する。つまり、インデックスリストコンテンツ管理部122は、主に例えば上述した図10に示すステップS110の処理を行う役目を果たす。
【0122】
より具体的に説明すると、インデックスリストコンテンツ管理部122は、データ管理部134と、インデックスリストコンテンツ生成部136とを備える。
【0123】
データ管理部134は、コンテンツデータと、インデックス項目生成部120が生成したインデックス項目情報とを、例えば、図15、図16に示すようなファイルシステムで管理する。データ管理部134がコンテンツデータとインデックス項目情報とを管理することによって、情報処理装置100は、インデックス項目情報からコンテンツデータへと固有のパスでアクセスすることが可能となる。
【0124】
インデックスリストコンテンツ生成部136は、操作部114から伝達される操作信号(直接的なユーザ操作に基づく操作信号)、またはリモートコントローラなどの外部装置から送信される外部操作信号を受信した通信部116から伝達される操作信号(間接的なユーザ操作に基づく操作信号)に基づいて、インデックスリストコンテンツを生成する。また、インデックスリストコンテンツ生成部136は、記憶部102に記憶されたユーザ嗜好DB144をさらに用いることによって、ユーザの操作履歴に基づくインデックスリストコンテンツを生成することもできる。そして、インデックスリストコンテンツ生成部136は、生成したインデックスコンテンツリストを、例えば表示装置200の表示画面に表示させる。
【0125】
インデックスリストコンテンツ管理部122は、例えば、データ管理部134およびインデックスリストコンテンツ生成部136を備えることによって、コンテンツデータとインデックス項目情報とを管理し、インデックスリストコンテンツを生成することができる。
【0126】
再生制御部124は、表示画面に表示されたインデックスリストコンテンツにおける、ユーザによるインデックスの選択結果に基づいて、選択されたインデックスに対応する再生開始位置からコンテンツデータをコンテンツデータ再生部108に再生させる。ここで、再生制御部124は、例えば、ユーザによるインデックスの選択結果に基づいて再生要求を生成することによって選択されたインデックスに対応する再生開始位置からコンテンツデータを再生させるが、上記に限られない。
【0127】
ユーザ操作学習部126は、ユーザによるインデックスの選択結果に基づいて、記憶部102に記憶されたユーザ嗜好DB144を更新(新規作成を含む)する。
【0128】
制御部112は、例えば、インデックス項目生成部120、インデックスリストコンテンツ管理部122、再生制御部124、およびユーザ操作学習部126を備える。よって、情報処理装置100は、制御部112を備えることにより上述した図10に示すような本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理を実現することができる。
【0129】
操作部114は、ユーザによる操作を可能とする情報処理装置100が備える操作手段である。情報処理装置100は、操作部114を備えることによって、例えば、インデックスリストコンテンツの生成や表示画面に表示されたインデックスの選択、コンテンツデータの再生など情報処理装置100のユーザが所望する処理(ユーザ操作に応じた操作信号に基づく処理)を行うことができる。ここで、操作部114としては、例えば、キーボードやマウスなどの操作デバイスや、ボタン、方向キー、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。例えば、操作部114は、赤外線通信ポートおよび受信回路を備えることもできる。操作部114が例えば赤外線通信ポートおよび受信回路を備える場合、操作部114は、リモートコントローラなどから送信される外部操作信号の受信に基づいて操作信号を生成する。よって、上記の場合であっても、情報処理装置100は、操作部114を備えることによって、ユーザが所望する処理(ユーザ操作に応じた操作信号に基づく処理)を行うことができる。
【0130】
通信部116は、情報処理装置100が備える通信手段であり、直接的に、またはネットワークなどを介して間接的に外部装置と通信を行う役目を果たす。通信部116を備えることによって、情報処理装置100は、例えば、リモートコントローラなどユーザ操作が可能な外部装置から送信されるユーザ操作に応じた外部操作信号を受信し、受信した外部操作信号を操作信号として制御部112に伝達することができる。また、通信部116を備えることによって、情報処理装置100は、サーバなどの外部装置から処理を行うためのアプリケーションなど様々なデータを取得することができる。ここで、通信部116としては、例えば、赤外線通信ポートおよび受信回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、上記に限られない。なお、操作部114において示したように、通信部116と操作部114とは、一体の部とすることもできる。
【0131】
情報処理装置100は、例えば図18に示す構成によって、コンテンツデータからテロップを検出し、検出結果に基づくインデックスコンテンツリストを生成してユーザに提示する。したがって、情報処理装置100は、例えば図18に示す構成によって、上述した図10に示すような本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理を行うことができる。
【0132】
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100は、コンテンツデータからテロップを検出し、検出結果に基づいて、ユーザによる選択が可能なインデックスを含み、インデックスが選択された場合には対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成する。また、情報処理装置100は、生成したインデックスリストコンテンツを表示画面に表示させ、ユーザ操作に基づいて選択されたインデックスに対応する再生開始位置からコンテンツデータを再生させる。ここで、情報処理装置100が生成するインデックスリストコンテンツは、例えばテロップを構成する文字情報をユーザに示すことができるので、従来の技術に係るキーワードをユーザに示す場合よりも、より多くの情報を(情報量がより大きな情報)ユーザに伝達することができる。つまり、例えば図3に示すような表示画面に表示されたインデックスリストコンテンツをみることによって、ユーザは、コンテンツデータにどのような情報が含まれているかを、従来の情報処理装置を用いる場合よりもより容易に認識することができる。また、ユーザがインデックスリストコンテンツが示すインデックスを選択した場合には、情報処理装置100は、選択されたインデックスに対応する再生開始位置からコンテンツデータを再生させる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することができる。
【0133】
以上、本発明の第1の実施形態として情報処理装置100を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の第1の実施形態は、例えば、ハードディスクレコーダやDVDレコーダ、Blu−ray(登録商標)レコーダなどのような映像記録/再生装置、PCなどのコンピュータ、LCDや有機ELディスプレイなどのような表示装置、携帯電話などのような携帯型通信装置など、様々な機器に適用することができる。
【0134】
(本発明の第1の実施形態の情報処理装置100に係るプログラム)
コンピュータを、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100として機能させるためのプログラムによって、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することができる。
【0135】
(第2の実施形態)
上記では、第1の実施形態として、上述した図10に示すような本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理を、1つの装置(情報処理装置100)が行う場合について説明した。しかしながら、本発明の実施形態は、上記に限られない。そこで、次に、第2の実施形態として、上述した図10に示すような本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理を、複数の装置を有する情報処理システム1000において行う場合について説明する。
【0136】
[情報処理システム1000の概要]
図22は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理システム1000の概要を説明するための説明図である。
【0137】
情報処理システム1000は、管理サーバ300と、情報処理装置400A、400B、…とを有し、管理サーバ300と各情報処理装置(以下、総称して「情報処理装置400」とよぶ場合がある。)とはネットワーク600で接続される。ここで、図22では、情報処理装置400AとしてDVDレコーダなどの映像記録/再生装置を示し、情報処理装置400BとしてLCDなどの表示装置を示しているが、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置400は、上記に限られない。また、図22では、情報処理装置400Aが再生するコンテンツデータやインデックスリストコンテンツを表示可能な表示装置200を併せて示している。なお、図22では、管理サーバ300が複数の情報処理装置400と接続される例を示しているが、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000は、管理サーバ300と、1つの情報処理装置400とから構成されていてもよい。
【0138】
管理サーバ300は、コンテンツデータごとにインデックス項目情報を生成する。また、管理サーバ300は、情報処理装置400から送信される情報取得要求の受信に基づいて、当該情報取得要求に対応するインデックス項目情報を、当該情報取得要求を送信した情報処理装置400へ送信する。
【0139】
情報処理装置400それぞれは、インデックス項目情報を取得するための情報取得要求を管理サーバ300に送信し、管理サーバ300から当該情報取得要求に対応するインデックス項目情報を取得する。そして、情報処理装置400は、第1の実施形態に係る情報処理装置100と同様に、インデックス項目情報とユーザ操作とに基づいてインデックスリストコンテンツを生成し、インデックスリストコンテンツを表示画面に表示させる。
【0140】
よって、情報処理装置400のユーザは、第1の実施形態に係る情報処理装置100を用いる場合と同様に、表示画面に表示されたインデックスを選択することによって、選択したインデックスに対応する再生開始位置からコンテンツデータを情報処理装置400に再生させることができる。
【0141】
上記のように、情報処理システム1000は、管理サーバ300と情報処理装置400とで分担して処理を行うことによって、上述した図10に示すような本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理を実現する。したがって、情報処理システム1000は、第1の実施形態に係る情報処理装置100と同様に、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することができる。
【0142】
[情報処理システム1000の構成例]
次に、情報処理システム1000を構成する管理サーバ300と、情報処理装置400の構成について説明する。以下では、第2の実施形態に係る情報処理装置400として、図22に示す情報処理装置400Aを例に挙げて説明する。また、その他の情報処理装置400は、基本的に情報処理装置400Aと同様の構成を有することができるので、説明を省略する。
【0143】
〔管理サーバ300〕
図23は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する管理サーバ300の構成の一例を示す説明図である。
【0144】
管理サーバ300は、通信部302(サーバ側通信部)と、記憶部304(サーバ側記憶部)と、コンテンツ信号受信部306と、コンテンツデータ記録部308と、制御部310とを備える。
【0145】
また、管理サーバ300は、ROM(図示せず)や、RAM(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、表示部(図示せず)などを備えてもよい。管理サーバ300は、例えば、データの伝送路としてのバスにより各構成要素間を接続することができる。ここで、操作部(図示せず)としては、例えば、キーボードやマウスなどの操作入力デバイスや、ボタン、方向キー、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。また、表示部(図示せず)としては、例えば、LCDや有機ELディスプレイなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0146】
<管理サーバ300のハードウェア構成例>
図24は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する管理サーバ300のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【0147】
管理サーバ300は、例えば、CPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、映像信号処理回路158と、映像入力インタフェース160と、入出力インタフェース164と、操作デバイス166と、表示デバイス350と、通信インタフェース168とを備える。また、管理サーバ300は、例えば、データの伝送路としてのバス170で各構成要素間を接続する。図24に示すように、管理サーバ300は、映像出力インタフェースを備えていない点が異なるが、図19に示す情報処理装置100と基本的に同様のハードウェアによって構成することができる。
【0148】
CPU150は、図19に示すCPU150と同様の構成を有し、管理サーバ300全体を制御する制御部310として機能する。また、CPU150は、管理サーバ300において、後述するインデックス項目生成部312、通信制御部314、データ管理部316としての役目を果たすこともできる。
【0149】
記録媒体156は、記憶部304として機能し、例えば、コンテンツデータや言語解析辞書、生成したインデックス項目情報、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。
【0150】
通信インタフェース168は、管理サーバ300が備える通信手段であり、ネットワーク600を介して(あるいは、直接的に)、情報処理装置400などの外部装置と無線/有線で通信を行うための通信部302として機能する。
【0151】
管理サーバ300は、図24に示すようなハードウェア構成によって、例えば、インデックス項目情報を生成し、情報処理装置400から送信される情報取得要求の受信に基づいて、当該情報取得要求に対応するインデックス項目情報を送信することができる。
【0152】
再度図23を参照して、管理サーバ300の構成要素について説明する。通信部302は、管理サーバ300が備える通信手段であり、ネットワーク600を介して(あるいは、直接的に)情報処理装置400などの外部装置と有線/無線で通信を行う役目を果たす。ここで、通信部302は、例えば、制御部310によってその通信が制御される。
【0153】
記憶部304は、管理サーバ300が備える記憶手段である。ここで、記憶部304としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられるが、上記に限られない。
【0154】
また、記憶部304は、例えば、コンテンツデータや、言語解析辞書、アプリケーションなどを記憶する。ここで、図23では、コンテンツデータA138、コンテンツデータB140、…、言語解析辞書142、コンテンツデータA138に対応するインデックス項目情報A146、コンテンツデータB140に対応するインデックス項目情報B148が記憶部102に記憶されている例を示しているが、上記に限られない。
【0155】
コンテンツ信号受信部306は、図18に示すコンテンツ信号受信部104と同様に、例えば、放送局や外部装置から送信されるコンテンツ信号を受信する。また、コンテンツデータ記録部308は、図18に示すコンテンツデータ記録部106と同様に、コンテンツ信号受信部306が受信したコンテンツ信号に基づいて、コンテンデータを記憶部304に記録する。
【0156】
制御部310は、例えば、CPUなどで構成され、管理サーバ300全体を制御する役目を果たす。また、制御部310は、インデックス項目生成部312、通信制御部314、およびデータ管理部316を備える。
【0157】
インデックス項目生成部312は、図18に示すテロップ検出部128、音声解析部130、および項目生成部132とそれぞれ同様の機能を有するテロップ検出部320と、音声解析部322と、項目生成部324とを備える。よって、インデックス項目生成部312は、図18に示すインデックス項目生成部120と同様に、記憶部304に記憶されたコンテンツデータに基づいて当該コンテンツデータに含まれるテロップを検出し、インデックス項目情報を生成することができる。
【0158】
通信制御部314は、通信部302を用いた通信を制御する。より具体的には、通信制御部314は、例えば、通信部302が受信した情報取得要求に対応するインデックス項目情報を記憶部304から読み出し、読み出したインデックス項目情報を通信部302を介して情報取得要求を送信した情報処理装置400に送信する。ここで、通信制御部314は、例えば、情報取得要求に含まれるIPアドレス(Internet Protocol address)などの装置識別情報に基づいて、情報取得要求を送信した情報処理装置400へとインデックス項目情報を送信するが、上記に限られない。
【0159】
データ管理部316は、記憶部304に記憶されたデータを管理する。ここで、データ管理部316が行うデータの管理としては、例えば、インデックス項目生成部312が生成したインデックス項目情報の記憶部304への記録や、記憶部304に記憶されたコンテンツデータおよび当該コンテンツデータに対応するインデックス項目情報の削除などが挙げられるが、上記に限られない。
【0160】
制御部310は、例えば、上記構成によって、インデックス項目情報を生成し、また、情報取得要求の受信に基づいて、当該情報取得要求に対応するインデックス項目情報を当該情報取得要求を送信した情報処理装置400に送信することができる。
【0161】
管理サーバ300は、例えば図23に示す構成によって、コンテンツデータごとにインデックス項目情報を生成する。また、管理サーバ300は、例えば図23に示す構成によって、情報処理装置400から送信される情報取得要求の受信に基づいて、当該情報取得要求に対応するインデックス項目情報を当該情報取得要求を送信した情報処理装置400へ送信することができる。
【0162】
〔情報処理装置400A〕
次に、情報処理装置400Aの構成について説明する。図25は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する情報処理装置400Aの構成の一例を示す説明図である。
【0163】
情報処理装置400Aは、記憶部102と、コンテンツ信号受信部104と、コンテンツデータ記録部106と、コンテンツデータ再生部108と、外部接続部110と、制御部402と、操作部114と、通信部116とを備える。
【0164】
図25に示すように、情報処理装置400Aは、図18に示す第1の実施形態に係る情報処理装置100と基本的に同様の構成を有する。また、情報処理装置400Aは、第1の実施形態に係る情報処理装置100と同様に、例えば図19に示すハードウェアによって構成することができる。
【0165】
記憶部102は、情報処理装置400Aが備える記憶手段であり、例えば、コンテンツデータや、言語解析辞書、管理サーバ300から取得したインデックス項目情報、アプリケーションなどを記憶する。ここで、図25では、コンテンツデータA138、コンテンツデータB140、…、言語解析辞書142、コンテンツデータB140に対応するインデックス項目情報B148が記憶部102に記憶されている例を示しているが、上記に限られない。
【0166】
コンテンツ信号受信部104は、図18に示すコンテンツ信号受信部104と同様に、例えば、放送局や外部装置から送信されるコンテンツ信号を受信する。また、コンテンツデータ記録部106は、図18に示すコンテンツデータ記録部106と同様に、コンテンツ信号受信部104が受信したコンテンツ信号に基づいて、コンテンデータを記憶部102に記録する。
【0167】
コンテンツデータ再生部108は、例えば制御部402により制御され、記憶部102に記憶されたコンテンツデータを選択的に読み出す。そして、コンテンツデータ再生部108は、図18に示すコンテンツデータ再生部108と同様に、読み出したコンテンツデータを再生し、再生されたコンテンツデータを外部接続部110を介して、表示装置200へ送信させる。
【0168】
制御部402は、例えば、CPUなどで構成され、情報処理装置400A全体を制御する役目を果たす。また、制御部402は、情報要求部404、インデックスリストコンテンツ管理部122、再生制御部124、およびユーザ操作学習部126を備える。
【0169】
情報要求部404は、ユーザ操作に基づいて、ユーザが生成を所望するインデックスリストコンテンツに対応するインデックス項目情報の取得を要求する情報取得要求を生成する。そして、情報要求部404は、通信部116を介して管理サーバ300へ生成した情報取得要求を送信する。ここで、情報要求部404は、例えば、コンテンツデータを識別するデータ識別情報と、情報処理装置400Aを識別する装置識別情報とが含まれる情報取得要求を生成するが、上記に限られない。
【0170】
インデックスリストコンテンツ管理部122は、図18に示すデータ管理部134およびインデックスリストコンテンツ生成部136とそれぞれ同様の機能を有するデータ管理部134と、インデックスリストコンテンツ生成部136とを備える。よって、インデックスリストコンテンツ管理部122は、コンテンツデータと、通信部116が受信した管理サーバ300から送信されるインデックス項目情報とを管理し、また、通信部116が受信した管理サーバ300から送信されるインデックス項目情報と、ユーザ操作に応じた操作信号とに基づいてインデックスリストコンテンツを生成することができる。
【0171】
再生制御部124は、図18に示す再生制御部124と同様に、ユーザによるインデックスの選択結果に基づいて選択されたインデックスに対応する再生開始位置からコンテンツデータをコンテンツデータ再生部108に再生させる。
【0172】
ユーザ操作学習部126は、図18に示すユーザ操作学習部126と同様に、ユーザによるインデックスの選択結果に基づいて、記憶部102に記憶されたユーザ嗜好DB144を更新する。
【0173】
制御部402は、例えば、情報要求部404、インデックスリストコンテンツ管理部122、再生制御部124、およびユーザ操作学習部126を備える。よって、情報処理装置400Aは、制御部402を備えることにより、インデックス項目情報を管理サーバ300から取得し、取得されたインデックス項目情報とユーザ操作とに基づいてインデックスリストコンテンツを生成することができる。
【0174】
操作部114は、ユーザによる操作を可能とする情報処理装置400Aが備える操作手段である。また、通信部116は、情報処理装置400Aが備える通信手段であり、直接的に、またはネットワークなどを介して間接的に外部装置と通信を行う役目を果たす。
【0175】
情報処理装置400Aは、例えば図25に示す構成によって、情報取得要求を管理サーバ300へ送信し、情報取得要求に対応するインデックス項目情報を管理サーバ300から取得することができる。また、情報処理装置400Aは、例えば図25に示す構成によって、図18に示す第1の実施形態に係る情報処理装置100と同様に、インデックスコンテンツリストを生成してユーザに提示することができる。
【0176】
以上のように、第2の実施形態に係る情報処理システム1000は、管理サーバ300と、管理サーバ300とそれぞれ通信可能な1または2以上の情報処理装置400とを有する。ここで、管理サーバ300は、コンテンツデータに基づいてインデックス項目情報を生成し、情報処理装置400から送信される情報取得要求に基づいて当該情報取得要求に対応するインデックス項目情報を情報処理装置400へ送信する。また、各情報処理装置400は、管理サーバ300へ情報取得要求を送信してインデックス項目情報を取得する。そして、各情報処理装置400は、取得したインデックス項目情報とユーザ操作とに基づいてインデックスリストコンテンツを生成し、インデックスリストコンテンツをユーザに提示する。よって、情報処理システム1000は、第1の実施形態に係る情報処理装置100と同様に、図10に示すような本発明の実施形態に係るユーザ補助アプローチを実現するための処理を実現することができる。したがって、情報処理システム1000は、第1の実施形態に係る情報処理装置100と同様の効果を奏することができる。
【0177】
以上、本発明の第2の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する要素として管理サーバ300を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の第2の実施形態は、例えば、PCやサーバなどのコンピュータなど、様々な機器に適用することができる。
【0178】
また、本発明の第2の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する要素として情報処理装置400を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の第2の実施形態は、例えば、ハードディスクレコーダなどのような映像記録/再生装置、PCなどのコンピュータ、LCDなどのような表示装置、携帯電話などのような携帯型通信装置など、様々な機器に適用することができる。
【0179】
(本発明の第2の実施形態の情報処理システム1000に係るプログラム)
〔管理サーバ300に係るプログラム〕
コンピュータを、本発明の第2の実施形態に係る管理サーバ300として機能させるためのプログラムによって、コンテンツデータに基づいてインデックス項目情報を生成し、受信される情報取得要求に対応するインデックス項目情報を、当該情報取得要求を送信した装置に対して送信することができる。
【0180】
〔情報処理装置400に係るプログラム〕
コンピュータを、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置400として機能させるためのプログラムによって、コンテンツデータに含まれる情報をユーザに伝達し、特定の再生開始位置からのコンテンツデータの再生を補助することができる。
【0181】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0182】
【図1】本発明の実施形態に係るコンテンツデータの一例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係るコンテンツデータの一例を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツの一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツに表されたインデックスがユーザ操作により選択された場合の動作の一例を説明するための説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツに表されたインデックスがユーザ操作により選択された場合の動作の一例を説明するための説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツの一例を示す説明図である。
【図7】複数のコンテンツデータに基づくインデックスリストコンテンツを説明するための説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツの一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態に係るインデックスリストコンテンツの一例を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係る情報処理装置におけるユーザ補助アプローチを実現するための処理の一例を示す流れ図である。
【図11】本発明の実施形態に係る情報処理装置におけるインデックス項目情報生成/更新処理の一例を示す流れ図である。
【図12】本発明の実施形態に係るコンテンツ情報の一例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係るインデックス項目情報の一例を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態に係るテロップに基づくインデックスの分類の一例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態に係る情報処理装置におけるファイルシステムの第1の例を示す説明図である。
【図16】本発明の実施形態に係る情報処理装置におけるファイルシステムの第2の例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施形態に係る情報処理装置におけるコンテンツデータの再生処理の一例を説明するための説明図である。
【図18】本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を説明するための説明図である。
【図19】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【図20】本発明の実施形態に係るユーザ嗜好DBの第1の例を示す説明図である。
【図21】本発明の実施形態に係るユーザ嗜好DBの第2の例を示す説明図である。
【図22】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための説明図である。
【図23】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムを構成する管理サーバの構成の一例を示す説明図である。
【図24】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムを構成する管理サーバのハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【図25】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムを構成する情報処理装置の構成の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0183】
100、400A 情報処理装置
102 記憶部
112、402 制御部
114 操作部
116、302 通信部
120、312 インデックス項目生成部
122 インデックスリストコンテンツ管理部
128、320 テロップ検出部
130、322 音声解析部
132、324 項目生成部
134 データ管理部
136 インデックスリストコンテンツ生成部
300 管理サーバ
314 通信制御部
404 情報要求部
1000 情報処理システム



【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータを記憶可能な記憶部と、
前記記憶部に記憶されたコンテンツデータに基づいて前記コンテンツデータに含まれるテロップを検出し、検出されたテロップに関する情報と、検出されたテロップに対応するコンテンツデータの再生開始位置の情報とが対応付けられて記録されたインデックス項目情報を生成するインデックス項目生成部と、
前記インデックス項目情報に基づいて、ユーザによる選択が可能なインデックスを含み、インデックスが選択された場合には対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成するインデックスリストコンテンツ管理部と、
を備えることを特徴とする、情報処理装置。
【請求項2】
前記インデックス項目生成部は、
前記記憶部に記憶された前記コンテンツデータを構成する映像データに基づいてテロップが含まれるフレームのテロップ領域を検出し、検出された前記テロップ領域から選択的に文字情報を検出するテロップ検出部と、
前記テロップ検出部の検出結果に基づいて、前記インデックス項目情報を生成する項目生成部と、
を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記テロップ検出部は、検出された前記文字情報、または前記文字情報に対応するテロップ領域の画像データと、前記文字情報が検出されたコンテンツデータの再生開始位置の情報とを、前記検出結果として前記項目生成部に伝達することを特徴とする、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記項目生成部は、前記テロップ検出部の検出結果に含まれる前記文字情報に基づいて、前記検出されたテロップを階層化するインデックス項目情報を生成することを特徴とする、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記インデックス項目生成部は、前記コンテンツデータを構成する音声データに基づいて、所定の閾値以上の無音区間および所定の閾値以上の声紋の変化を検出し、検出されたコンテンツデータの再生開始位置の情報を前記項目生成部に伝達する音声解析部をさらに備え、
前記項目生成部は、前記テロップ検出部の検出結果と、前記音声解析部から伝達されるコンテンツデータの再生開始位置の情報とに基づいて、前記インデックス項目情報を生成することを特徴とする、請求項2〜4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記インデックスリストコンテンツ管理部は、
前記インデックス項目生成部が生成した前記インデックス項目情報と、前記インデックス項目情報に対応するコンテンツデータとを対応付けて管理するデータ管理部と、
ユーザ操作に応じた操作信号に基づいて、前記インデックスリストコンテンツを生成するインデックスリストコンテンツ生成部と、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ユーザの直接的な操作、またはユーザが操作可能な外部装置から送信される外部操作信号の受信に基づく前記操作信号を生成する操作部をさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンテンツデータを記憶可能な記憶部に記憶されたコンテンツデータに基づいて前記コンテンツデータに含まれるテロップを検出するステップと、
前記検出するステップにおいて検出されたテロップに関する情報と、検出されたテロップに対応するコンテンツデータの再生開始位置の情報とが対応付けられて記録されたインデックス項目情報を生成するステップと、
前記インデックス項目情報に基づいて、ユーザによる選択が可能なインデックスを含み、インデックスが選択された場合には対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成するステップと、
を有することを特徴とする、情報処理方法。
【請求項9】
コンテンツデータを記憶可能な記憶部に記憶されたコンテンツデータに基づいて前記コンテンツデータに含まれるテロップを検出するステップ、
前記検出するステップにおいて検出されたテロップに関する情報と、検出されたテロップに対応するコンテンツデータの再生開始位置の情報とが対応付けられて記録されたインデックス項目情報を生成するステップ、
前記インデックス項目情報に基づいて、ユーザによる選択が可能なインデックスを含み、インデックスが選択された場合には対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成するステップ、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
管理サーバと、前記管理サーバと通信可能な1または2以上の情報処理装置とを有し、
前記管理サーバは、
前記情報処理装置それぞれと通信可能なサーバ側通信部と、
コンテンツデータを記憶可能なサーバ側記憶部と、
前記サーバ側記憶部に記憶されたコンテンツデータに基づいて前記コンテンツデータに含まれるテロップを検出し、検出されたテロップに関する情報と、検出されたテロップに対応するコンテンツデータの再生開始位置の情報とが対応付けられて記録されたインデックス項目情報を生成するインデックス項目生成部と、
前記サーバ側通信部が受信した前記情報処理装置から送信される情報取得要求に基づいて、前記インデックス項目生成部が生成した前記情報取得要求に対応するインデックス項目情報を、前記情報取得要求を送信した情報処理装置へ送信させる通信制御部と、
を備え、
前記情報処理装置それぞれは、
コンテンツデータを記憶可能な記憶部と、
前記管理サーバと通信可能な通信部と、
前記記憶部に記憶されたコンテンツデータに対応するインデックス項目情報を取得するための情報取得要求を、前記通信部を介して前記管理サーバへ送信する情報要求部と、
前記通信部が受信した前記情報取得要求に対応するインデックス項目情報に基づいて、ユーザによる選択が可能なインデックスを含み、インデックスが選択された場合には対応するコンテンツデータの再生開始位置からコンテンツデータを再生させることが可能なインデックスリストコンテンツを生成するインデックスリストコンテンツ管理部と、
を備えることを特徴とする、情報処理システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2010−124155(P2010−124155A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294914(P2008−294914)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【出願人】(598045058)株式会社サムスン横浜研究所 (294)
【Fターム(参考)】