説明

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【課題】複数の階層に区分されている表示項目から所望の表示項目を効率的に探索可能な、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】複数の階層に区分された表示項目Oのうち、所定の階層に属する表示項目を表示する表示パネル11と、タッチパネル13上を移動する操作体Pの移動方向および移動量とともに操作体の数を検出する操作体検出部15と、所定の階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、移動方向および移動量の検出結果に基づき、所定の階層に属する表示項目をスクロール表示Sし、他の階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、他の階層に属する表示項目を表示し、移動方向および移動量の検出結果に基づき、他の階層に属する表示項目をスクロール表示するように表示制御する表示制御部17とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置のユーザは、各種ソフトウェアの操作メニュー上で表示項目をスクロール表示させて所望の表示項目を探索するために、タッチパネルやタッチパッド上で操作体(ユーザの指、スタイラス等)により煩雑な操作を強いられる傾向にある。この傾向は、特に、表示項目が複数の階層に区分されている場合に顕著となる。
【0003】
例えば、写真閲覧ソフトウェアにおいて、複数のアルバムに区分されているサムネイルから所望のサムネイルを探索する場合を想定する。この場合、まず、ユーザは、上位階層の選択画面(アルバム選択画面)上で、ドラッグ操作により表示項目をスクロール表示させて、所望のアルバムを探索して選択する。つぎに、ユーザは、選択画面を下位階層の選択画面(サムネイル選択画面)に切替えて、下位階層の選択画面上で、ドラッグ操作により表示項目をスクロール表示させて、所望のサムネイルを探索する。
【0004】
よって、ユーザは、表示項目をスクロール表示するためのドラッグ操作とともに、階層構造を有する選択画面の切替え操作を行わなければならず、煩雑な操作を強いられてしまう。そして、操作の煩雑さは、表示項目が多くの階層に区分されているほど顕著となる。
【0005】
ここで、ドラッグ操作の回数を減らすために、ドラッグ操作よりも大きく表示項目をスクロール表示させるフリック操作(タッチパネル面、タッチパッド面等を操作体により所定方向に弾く操作)が利用される場合がある。また、下記特許文献1では、スクロール表示のためにタッチパネル上を移動する操作体の数に応じて、電子ブックのページ送りの単位を変化させることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平8−76926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、フリック操作では、表示項目を大きくスクロール表示させるので、表示画面が激しく変化してしまい、フォーカスされている表示項目を見失い易くなり、かえって所望の表示項目を探索し難くなる場合がある。また、上記特許文献1の提案では、表示項目が複数の階層に区分されている場合、階層毎のドラッグ操作を効率的に行うことができるが、階層の切替え操作を回避することはできない。
【0008】
そこで、本発明は、複数の階層に区分されている表示項目から所望の表示項目を効率的に探索可能な、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある観点によれば、複数の階層に区分された表示項目のうち、所定の階層に属する表示項目を表示する表示部と、検知領域上を移動する操作体の移動方向および移動量とともに操作体の数を検出する検出部と、所定の階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、移動方向および移動量の検出結果に基づき、所定の階層に属する表示項目をスクロール表示し、他の階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、他の階層に属する表示項目を表示し、移動方向および移動量の検出結果に基づき、他の階層に属する表示項目をスクロール表示するように表示制御する表示制御部とを備える情報処理装置が提供される。
【0010】
かかる構成によれば、検知領域上を移動する操作体の移動方向および移動量とともに操作体の数を検出し、移動方向および移動量の検出結果に基づき、操作体の数に対応する階層に属する表示項目がスクロール表示される。これにより、ユーザは、操作体の数の変更を通じて相異なる階層に属する表示項目をスクロール表示させることで、複数の階層に区分されている表示項目から所望の表示項目を効率的に探索することができる。
【0011】
上記表示制御部は、所定の階層に属する表示項目がスクロール表示されている際に、他の階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、他の階層に属する表示項目をスクロール表示するように表示制御してもよい。
【0012】
上記表示制御部は、スクロール表示の階層が所定の階層から他の階層に遷移すると、他の階層に属する表示項目のうち、階層が遷移する直前に所定の階層でフォーカスされていた表示項目の上位階層または下位階層に属する表示項目を表示するように表示制御してもよい。
【0013】
上記表示制御部は、他の階層に対応する数の操作体の移動が検出されなくなると、所定の階層に属する表示項目のうち、移動が検出されなくなる直前に他の階層でフォーカスされていた表示項目の下位階層に属する表示項目を表示するように表示制御してもよい。
【0014】
上記表示制御部は、操作体の数の変化が検出された後に所定の閾値を超える移動量を伴う操作体の移動が検出されると、スクロール表示の階層を遷移させるように表示制御してもよい。
【0015】
上記表示制御部は、所定の閾値を超える移動量を伴う操作体の移動が検出されると、表示項目をスクロール表示するように表示制御してもよい。
【0016】
上記表示制御部は、操作体の移動に追従して表示項目をスクロール表示するように表示制御してもよい。
【0017】
上記情報処理装置は、スクロール表示の階層の遷移を外部に通知する通知部をさらに備えてもよい。
【0018】
前記所定の階層および前記他の階層のいずれか一方が上位階層に相当し、いずれか他方が下位階層に相当する場合、上記表示制御部は、下位階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、上位階層および下位階層に属する表示項目をスクロール表示し、上位階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、上位階層に属する表示項目をスクロール表示してもよい。
【0019】
また、本発明の別の観点によれば、複数の階層に区分された表示項目のうち、所定の階層に属する表示項目を表示するステップと、検知領域上を移動する操作体の移動方向および移動量とともに操作体の数を検出するステップと、所定の階層に対応する数の操作体の移動を検出すると、移動方向および移動量の検出結果に基づき、所定の階層に属する表示項目をスクロール表示し、他の階層に対応する数の操作体の移動を検出すると、所定の階層に属する表示項目に代えて、他の階層に属する表示項目を表示し、移動方向および移動量の検出結果に基づき、他の階層に属する表示項目をスクロール表示するステップとを含む情報処理方法が提供される。
【0020】
また、本発明の別の観点によれば、上記情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。ここで、プログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体を用いて提供されてもよく、通信手段を介して提供されてもよい。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明によれば、複数の階層に区分されている表示項目から所望の表示項目を効率的に探索可能な、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置の主要な機能構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る情報処理装置の基本的な動作手順を示すフロー図である。
【図3A】写真閲覧ソフトウェアへの適用例を示す図(1/6)である。
【図3B】写真閲覧ソフトウェアへの適用例を示す図(2/6)である。
【図3C】写真閲覧ソフトウェアへの適用例を示す図(3/6)である。
【図3D】写真閲覧ソフトウェアへの適用例を示す図(4/6)である。
【図3E】写真閲覧ソフトウェアへの適用例を示す図(5/6)である。
【図3F】写真閲覧ソフトウェアへの適用例を示す図(6/6)である。
【図4A】音楽再生ソフトウェアへの適用例を示す図(1/7)である。
【図4B】音楽再生ソフトウェアへの適用例を示す図(2/7)である。
【図4C】音楽再生ソフトウェアへの適用例を示す図(3/7)である。
【図4D】音楽再生ソフトウェアへの適用例を示す図(4/7)である。
【図4E】音楽再生ソフトウェアへの適用例を示す図(5/7)である。
【図4F】音楽再生ソフトウェアへの適用例を示す図(6/7)である。
【図4G】音楽再生ソフトウェアへの適用例を示す図(7/7)である。
【図5A】リスト検索ソフトウェアへの適用例を示す図(1/6)である。
【図5B】リスト検索ソフトウェアへの適用例を示す図(2/6)である。
【図5C】リスト検索ソフトウェアへの適用例を示す図(3/6)である。
【図5D】リスト検索ソフトウェアへの適用例を示す図(4/6)である。
【図5E】リスト検索ソフトウェアへの適用例を示す図(5/6)である。
【図5F】リスト検索ソフトウェアへの適用例を示す図(6/6)である。
【図6A】ウェブ閲覧ソフトウェアへの適用例を示す図(1/3)である。
【図6B】ウェブ閲覧ソフトウェアへの適用例を示す図(2/3)である。
【図6C】ウェブ閲覧ソフトウェアへの適用例を示す図(3/3)である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0024】
[1.情報処理装置の構成]
まず、本発明の実施形態に係る情報処理装置について説明する。図1には、情報処理装置の主要な機能構成が示されている。
【0025】
図1に示すように、情報処理装置は、表示パネル11、タッチパネル13、操作体検出部15、表示制御部17、データ記憶部19、通知部21および演算処理部23を含んで構成されている。ここで、タッチパネル13は、表示パネル11に重ねて構成されるが、タッチパネル13に代えて表示パネル11と別途に構成されたタッチパッドが設けられてもよい。
【0026】
表示パネル11は、液晶ディスプレイ等により構成されており、複数の階層に区分された表示項目O(後述する表示項目O1〜O3の総称)を表示する。タッチパネル13は、表示パネル11に接触する操作体P(指、スタイラス等;後述する操作体P1〜P3の総称)を検知するための検知領域として機能する。タッチパネル13は、操作体Pの接触状態を検知し、検知信号を操作体検出部15に出力する。なお、操作体Pの接触状態に代えて、操作体Pの近接状態に応じた検知信号が出力されてもよい。
【0027】
操作体検出部15は、タッチパネル13から入力される検知信号に応じて、操作体Pの移動方向および移動量とともに操作体Pの数を検出し、検出結果を演算処理部23に出力する。操作体Pの移動方向および移動量は、操作体Pの接触/非接触を示す検知信号および接触位置を示す検知信号に基づき検出される。なお、接触体Pが複数である場合、接触体Pの接触位置は、例えば各接触体Pの接触位置同士の重心等として求められる。また、操作体Pの数は、操作体Pの接触位置を示す検知信号の分布状況等に基づき検出される。
【0028】
表示制御部17は、操作体Pの接触状態に応じて演算処理部23から入力される指示に応じて、表示パネル11による表示を制御する。表示制御部17は、操作体Pの移動方向および移動量とともに操作体Pの数の検出結果に基づき、表示項目Oをスクロール表示Sするように表示パネル11を制御する。
【0029】
データ記憶部19は、複数の階層に区分された表示項目Oのデータ等を格納する。表示項目Oは、表示項目Oが属する階層、およびその上位および/または下位の階層に関連付けて管理されている。表示項目Oのデータは、階層データ、表示データを含む。
【0030】
通知部21は、後述するようにスクロール表示Sの階層が遷移すると、演算処理部23から入力される指示に応じて、画像(動画・静止画)、音声、振動等を用いて、階層の遷移をユーザに通知する。
【0031】
演算処理部23は、CPU、ROM、RAM等により構成される。CPUは、後述する情報処理方法を実行するためのプログラムをROMから読出し、RAM上に展開して実行することで、情報処理装置の動作制御に必要な演算処理を行う。
【0032】
演算処理部23は、所定の階層に属する表示項目Oを表示するように表示制御部17に指示する。そして、演算処理部23は、操作体検出部15から入力される操作体Pの検出結果に基づき、表示項目Oをスクロール表示Sするように表示制御部17に指示する。ここで、演算処理部23は、操作体Pの数の検出結果に応じて、操作体Pの数に対応する階層に属する表示項目Oをスクロール表示Sするように表示制御部17に指示する。
【0033】
[2.情報処理装置の基本動作]
図2には、情報処理装置の基本的な動作手順が示されている。
【0034】
図2に示すように、表示制御部17は、所定の階層に属する表示項目Oを表示パネル11に表示するように表示制御する(ステップS11)。タッチパネル13上で操作体Pの移動が検知されると(S13)、操作体検出部15は、タッチパネル13から入力される検知信号に基づき、操作体Pの移動方向、移動量とともに操作体Pの数を検出する(S15)。
【0035】
演算処理部23は、操作体Pの数の検出結果に基づき、操作体Pの数が現在の階層に対応しているかを判定する(S17)。ここで、初期段階では、所定の階層が現在の階層に相当する。判定結果が肯定的である場合、演算処理部23は、移動方向および移動量の検出結果に基づき、現在の階層に属する表示項目Oをスクロール表示Sするように、表示制御部17に指示する。スクロール表示Sの指示を受けると、表示制御部17は、現在の階層(所定の階層)に属する表示項目Oをスクロール表示Sするように表示制御する(S19)。
【0036】
一方、ステップS17の処理で判定結果が否定的である場合、演算処理部23は、移動量の検出結果に基づき、操作体Pの移動量が所定の閾値を超えたかを判定する(S21)。そして、移動量が所定の閾値を超えた場合、演算処理部23は、スクロール表示Sの階層を現在の階層(所定の階層)から操作体Pの数に対応する他の階層に遷移させる(S23)。さらに、演算処理部23は、他の階層に属する表示項目Oを表示するように表示制御部17に指示する。階層遷移の指示を受けると、表示制御部17は、他の階層に属する表示項目Oを表示するように表示制御する(S25)。
【0037】
ステップS19またはS25の処理が終了すると、ステップS13の処理に復帰し、操作体Pの移動が検知されるかが再び判定される。そして、階層が遷移した後に他の階層に対応する数の操作体Pの移動が検知されると、ステップS15およびS17の処理を経て、演算処理部23は、現在の階層(他の階層)に属する表示項目Oをスクロール表示Sするように表示制御する(S19)。
【0038】
[3.第1の実施形態]
つぎに、第1の実施形態に係る情報処理装置について説明する。また、図3A〜3Fおよび図4A〜4Gには、第1の実施形態に係る情報処理装置の写真閲覧ソフトウェアへの適用例および音楽再生ソフトウェアへの適用例が各々に示されている。なお、図3A〜3Fおよび図4A〜4Gに示す状態STのうちスクロール表示Sを伴う状態STでは、スクロール表示後の表示項目Oが示されている。また、図3A〜3Fおよび図4A〜4Gでは、操作体Pの移動方向および移動量とともに操作体Pの数が模式的に示されている。
【0039】
第1の実施形態では、スクロール表示Sに際して操作体Pの数が変更すると、変更後の操作体Pの数に対応する階層に属する表示項目Oがスクロール表示Sされる。
【0040】
(写真閲覧ソフトウェアへの適用例)
図3A〜3Fには、写真閲覧ソフトウェアへの適用例が示されている。写真閲覧ソフトウェアでは、例えば、第1の階層の表示項目Oが写真のサムネイルO1に相当し、上位の第2の階層の表示項目OがアルバムO2に相当する。ここで、サムネイルO1は、例えば写真の撮影日付に対応するアルバムO2に区分されて管理されている。また、第1および第2の階層には、操作体Pの数「1」および「2」が各々に対応している。
【0041】
図3Aに示す状態ST1aでは、例えばアルバムO2「1/5」に属する、複数のサムネイルO1が表示パネル11の左右方向に表示されている。そして、状態ST1bに示すように、1の操作体P1により左方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のサムネイルO1が左方向にスクロール表示Sされる。
【0042】
一方、状態ST1aにおいて、状態ST1cに示すように、2の操作体P1、P2により左方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、図3Bに示す状態ST1dに示すように、複数のアルバムO2が左右方向に表示される。ここで、状態ST1dでは、直前に表示されていたサムネイルO1が属するアルバムO2「1/5」がフォーカス表示されている。これにより、直前に表示されていたサムネイルO1との階層関係を保持した状態で、サムネイルO1の表示からアルバムO2の表示へと、表示項目Oをスムーズに移行させることができる。そして、状態ST1eに示すように、2の操作体P1、P2により左方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のアルバムO2が左方向にスクロール表示Sされる。
【0043】
状態ST1bに戻って、状態ST1bのドラッグ操作D1の途中において、状態ST1fに示すように、他の1の操作体P2が表示パネル11に触れて、2の操作体P1、P2により左方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、図3Cに示す状態ST1gに示すように、複数のアルバムO2が左右方向に表示される。そして、状態ST1hに示すように、2の操作体P1、P2により左方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のアルバムO2が左方向にスクロール表示Sされる。これにより、煩雑な切替え操作を伴うことなし、サムネイルO1のスクロール表示SからアルバムO2のスクロール表示Sへと、スクロール表示Sをシームレスに移行させることができる。
【0044】
図3Cに示す状態ST1iでは、複数のアルバムO2が左右方向に表示されている。そして、図3Dに示す状態ST1jに示すように、2の操作体P1、P2により左方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のアルバムO2が左方向にスクロール表示Sされる。
【0045】
一方、図3Cに示す状態ST1iにおいて、図3Dに示す状態ST1kに示すように、1の操作体P1により左方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、状態ST1lに示すように、複数のサムネイルO1が左右方向に表示される。ここで、状態ST1lでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばアルバムO2「1/5」に属するサムネイルO1が表示される。これにより、直前に表示されていたアルバムO2との階層関係を保持した状態で、アルバムO2の表示からサムネイルO1の表示へと、表示項目Oをスムーズに移行させることができる。そして、図3Eに示す状態ST1mに示すように、1の操作体P1により左方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のサムネイルO1が左方向にスクロール表示Sされる。
【0046】
図3Dに示す状態ST1jに戻って、状態ST1jのドラッグ操作D1の途中において、図3Eに示す状態ST1nに示すように、1の操作体P2(操作体P1でもよい。)が表示パネル11から離されて、1の操作体P1により左方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、状態ST1oに示すように、複数のサムネイルO1が左右方向に表示される。ここで、状態ST1oでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばアルバムO2「1/6」に属するサムネイルO1が表示される。そして、図3Fに示す状態ST1pに示すように、1の操作体P1により左方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のサムネイルO1が左方向にスクロール表示Sされる。これにより、煩雑な切替え操作を伴うことなし、アルバムO2のスクロール表示SからサムネイルO1のスクロール表示Sへと、スクロール表示Sをシームレスに移行させることができる。
【0047】
一方、図3Dに示す状態ST1jのドラッグ操作D1の途中において、図3Fに示す状態ST1qに示すように、2の操作体P1、P2が表示パネル11から同時に離されると、複数のサムネイルO1が左右方向に表示される。ここで、状態ST1qでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばアルバムO2「1/5」に属するサムネイルO1が表示される。これにより、直前に表示されていたアルバムO2との階層関係を保持した状態で、アルバムO2の表示からサムネイルO1の表示へと、表示項目Oをスムーズに移行させることができる。
【0048】
なお、複数のサムネイルO1が表示されている状態で、任意のサムネイルO1に対してタップ操作が行われると、タップ操作の対象となったサムネイルO1が選択され、選択されたサムネイルO1に対応する写真が表示される。また、複数のアルバムO2が表示されている状態で、任意のアルバムO2に対してタップ操作が行われると、タップ操作の対象となったアルバムO2に属する複数のサムネイルO1が表示されてもよい。また、上記説明では、ドラッグ操作D1、D2が左方向に行われる場合について説明したが、右方向に行われてもよく、左右方向に切替えて行われてもよい。特に、階層が遷移する前後に際して、相異なる方向にドラッグ操作D1、D2が行われてもよい。
【0049】
(音楽再生ソフトウェアへの適用例)
図4A〜4Gには、音楽再生ソフトウェアへの適用例が示されている。音楽再生ソフトウェアでは、例えば、第1の階層の表示項目Oが楽曲O1に相当し、上位の第2の階層の表示項目OがアルバムO2に相当し、さらに上位の第3の階層の表示項目OがアーティストO3に相当する。ここで、楽曲O1は、楽曲O1を収録するアルバムO2に区分され、アルバムO2は、アルバムO2を制作したアーティストO3に区分されて管理されている。また、第1、第2および第3の階層には、操作体Pの数「1」、「2」および「3」が各々に対応している。
【0050】
図4Aに示す状態ST2aでは、例えばアーティストO3「A」のアルバムO2「Aa」に属する複数の楽曲O1が上下方向に表示されている。状態ST2aにおいて、状態ST2bに示すように、1の操作体P1により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数の楽曲O1が上方向にスクロール表示Sされる。
【0051】
状態ST2bのドラッグ操作D1の途中において、状態ST2cに示すように、他の1の操作体P2が表示パネル11に触れて、2の操作体P1、P2により上方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、図4Bに示す状態ST2dに示すように、アーティストO3「A」の複数のアルバムO2が上上方向に表示される。ここで、状態ST2dでは、直前に表示されていたアルバムO2「Aa」がフォーカス表示されている。そして、状態ST2eに示すように、2の操作体P1、P2により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のアルバムO2が上方向にスクロール表示Sされる。
【0052】
状態ST2eのドラッグ操作D1の途中において、状態ST2fに示すように、1の操作体P2(操作体P1でもよい。)が表示パネル11から離されて、1の操作体P1により上方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、図4Cに示す状態ST2gに示すように、複数の楽曲O1が上下方向に表示される。ここで、状態ST2gでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばアルバムO2「Ac」に属する楽曲O1が表示される。そして、状態ST2hに示すように、1の操作体P1により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数の楽曲O1が上方向にスクロール表示Sされる。
【0053】
図4Bに示す状態ST2eに戻って、状態ST2eのドラッグ操作D1の途中において、図4Cに示す状態ST2iに示すように、2の操作体P1、P2が表示パネル11から同時に離されると、複数の楽曲O1が上下方向に表示される。ここで、状態ST2iでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばアルバムO2「Ac」に属する楽曲O1が表示される。
【0054】
一方、図4Bに示す状態ST2eのドラッグ操作D1中に、図4Dに示す状態ST2jに示すように、他の1の操作体P3が表示パネル11に触れて、3の操作体P1、P2、P3により上方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、状態ST2kに示すように、複数のアーティストO3が上下方向に表示される。そして、状態ST2lに示すように、3の操作体P1、P2、P3により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のアーティストO3が上方向にスクロール表示Sされる。
【0055】
状態ST2lのドラッグ操作D中において、図4Eに示す状態ST2mに示すように、1の操作体P3(操作体P1またはP2でもよい。)が表示パネル11から離されて、2の操作体P1、P2により上方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、状態ST2nに示すように、複数のアルバムO2が上下方向に表示される。ここで、状態ST2nでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばアーティストO3「C」に属するアルバムO2が表示される。そして、状態ST2oに示すように、2の操作体P1、P2により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のアルバムO2が上方向にスクロール表示Sされる。
【0056】
一方、状態ST2lのドラッグ操作D1の途中において、図4Fに示す状態ST2pに示すように、3の操作体P1、P2、P3が表示パネル11から同時に離されると、複数の楽曲O1が上下方向に表示される。ここで、状態ST2pでは、直前にフォーカス表示されていた、例えば、アーティストO3「C」に属する所定のアルバムO2の楽曲O1が表示される。なお、所定のアルバムO2は、例えばアーティストO3「C」に区分された筆頭のアルバムO2「Ca」でもよく、事前に表示されたアルバムO2でもよく、最近再生されたアルバムO2や再生頻度が高いアルバムO2でもよい。
【0057】
図4Aに示す状態ST2bに戻って、状態ST2bのドラッグ操作D1の途中において、図4Fに示す状態ST2qに示すように、他の2の操作体P2、P3が表示パネル11に触れて、3の操作体P1、P2、P3により上方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、状態ST2rに示すように、複数のアーティストO3が上下方向に表示される。そして、状態ST2sに示すように、3の操作体P1、P2、P3により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のアーティストO3が上方向にスクロール表示Sされる。
【0058】
なお、複数の楽曲O1が表示されている状態で、任意の楽曲O1に対してタップ操作が行われると、タップ操作の対象となった楽曲O1が選択され、選択された楽曲O1が再生される。また、複数のアルバムO2が表示されている状態で、任意のアルバムO2に対してタップ操作が行われると、タップ操作の対象となったアルバムO2に属する複数の楽曲O1が表示されてもよい。また、複数のアーティストO3が表示されている状態で、任意のアーティストO3に対してタップ操作が行われると、タップ操作の対象となったアーティストO3に属する複数のアルバムO2が表示されてもよい。また、上記説明では、ドラッグ操作D1、D2、D3が上方向に行われる場合について説明したが、下方向に行われてもよく、上下方向に切替えて行われてもよい。特に、階層が遷移する前後に際して、相異なる方向にドラッグ操作D1、D2、D3が行われてもよい。
【0059】
[4.第2の実施形態]
つぎに、第2の実施形態に係る情報処理装置について説明する。図5A〜5Fおよび図6A〜6Cには、第2の実施形態に係る情報処理装置のリスト検索ソフトウェアへの適用例およびウェブ閲覧ソフトウェアへの適用例が各々に示されている。なお、図5A〜5Fおよび図6A〜6Cに示す状態STのうちスクロール表示Sを伴う状態STでは、スクロール表示後の表示項目Oが示されている。また、図5A〜5Fおよび図6A〜6Cでは、操作体Pの移動方向および移動量とともに操作体Pの数が模式的に示されている。
【0060】
第2の実施形態では、スクロール表示Sに際して操作体Pの数が変更すると、変更後の操作体Pの数が下位階層に対応する場合には、上位階層および下位階層に属する表示項目Oがスクロール表示Sされ、変更後の操作体Pの数が上位階層に対応する場合には、上位階層に属する表示項目Oがスクロール表示Sされる。
【0061】
(リスト検索ソフトウェアへの適用例)
図5A〜5Fには、リスト検索ソフトウェアへの適用例が示されている。リスト検索ソフトウェアでは、例えば、第1の階層の表示項目Oがリストに登録されている人名O1に相当し、上位の第2の階層の表示項目Oがアルファベット分類用のインデックスO2に相当する。ここで、人名O1は、人名O1の頭文字に対応するインデックスO2に区分されて管理されている。また、第1および第2の階層には、操作体Pの数「1」および「2」が各々に対応している。
【0062】
図5Aに示す状態ST3aでは、例えばインデックスO2「C」に属する人名O1、インデックスO2「D」、インデックスO2「D」に属する複数の人名O1、およびインデックスO2「E」の順序で、複数の人名O1およびインデックスO2が表示パネル11の上下方向に表示されている。そして、状態ST3bに示すように、1の操作体P1により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数の人名O1およびインデックスO2が上方向にスクロール表示Sされる。
【0063】
一方、状態ST3aにおいて、状態ST3cに示すように、2の操作体P1、P2により上方向に所定の閾値を超える移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、図5Bに示す状態ST3dに示すように、例えばインデックスO2「A」〜「H」の順序で、複数のインデックスO2が上下方向に表示される。ここで、状態ST3dでは、直前に表示パネル11の中央に表示されていた人名O1が属するインデックスO2「D」がフォーカス表示されている。これにより、直前に表示されていた人名O1との階層関係を保持した状態で、人名O1およびインデックスO2の表示からインデックスO2のみの表示へと、表示項目Oをスムーズに移行させることができる。そして、状態ST3eに示すように、2の操作体P1、P2により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のインデックスO2が上方向にスクロール表示Sされる。
【0064】
図5Aに示す状態ST3bに戻って、状態ST3bのドラッグ操作D1の途中において、図5Bに示す状態ST3fに示すように、他の1の操作体P2が表示パネル11に触れて、2の操作体P1、P2により上方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、図5Cに示す状態ST3gに示すように、複数のインデックスO2が上下方向に表示される。そして、状態ST3hに示すように、2の操作体P1、P2により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のインデックスO2が上方向にスクロール表示Sされる。これにより、煩雑な切替え操作を伴うことなし、人名O1およびインデックスO2のスクロール表示SからインデックスO2のみのスクロール表示Sへと、スクロール表示Sをシームレスに移行させることができる。
【0065】
図5Cに示す状態ST3iでは、複数のインデックスO2が上下方向に表示されている。そして、図5Dに示す状態ST3jに示すように、2の操作体P1、P2により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のインデックスO2が上方向にスクロール表示Sされる。
【0066】
一方、図5Cに示す状態ST3iにおいて、図5Dに示す状態ST3kに示すように、1の操作体P1により上方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、状態ST3lに示すように、複数の人名O1およびインデックスO2が上下方向に表示される。ここで、状態ST3lでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばインデックスO2「C」に属する人名O1が表示パネル11の中央に配置される。これにより、直前に表示されていたインデックスO2との階層関係を保持した状態で、インデックスO2のみの表示から人名O1およびインデックスO2の表示へと、表示項目Oをスムーズに移行させることができる。そして、図5Eに示す状態ST3mに示すように、1の操作体P1により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数の人名O1およびインデックスO2が上方向にスクロール表示Sされる。
【0067】
図5Dに示す状態ST3jに戻って、状態ST3jのドラッグ操作D中において、図5Eに示す状態ST3nに示すように、1の操作体P2(操作体P1でもよい。)が表示パネル11から離されて、1の操作体P1により上方向に所定の閾値を越える移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、状態ST3oに示すように、複数の人名O1およびインデックスO2が上下方向に表示される。ここで、状態ST3oでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばインデックスO2「H」に属する人名O1が表示パネル11の中央に配置される。そして、図5Fに示す状態ST3pに示すように、1の操作体P1により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数の人名O1およびインデックスO2が上方向にスクロール表示Sされる。これにより、煩雑な切替え操作を伴うことなし、インデックスO2のみのスクロール表示Sから人名O1およびインデックスO2のスクロール表示Sへと、スクロール表示Sをシームレスに移行させることができる。
【0068】
一方、図5Dに示す状態ST3jのドラッグ操作D1の途中において、図5Fに示す状態ST3qに示すように、2の操作体P1、P2が表示パネル11から同時に離されると、複数の人名O1およびインデックスO2が上下方向に表示される。ここで、状態ST3qでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばインデックスO2「C」に属する人名O1が表示パネル11の中央に配置される。これにより、直前に表示されていたインデックスO2との階層関係を保持した状態で、インデックスO2のみの表示から人名O1およびインデックスO2の表示へと、表示項目Oをスムーズに移行させることができる。
【0069】
なお、複数の人名O1が表示されている状態で、任意の人名O1に対してタップ操作が行われると、タップ操作の対象となった人名O1が選択され、選択された人の詳細情報等が表示される。また、複数のインデックスO2のみが表示されている状態で、任意のインデックスO2に対してタップ操作が行われると、タップ操作の対象となったインデックスO2に属する複数の人名O1が表示されてもよい。また、上記説明では、ドラッグ操作D1、D2が上方向に行われる場合について説明したが、下方向に行われてもよく、上下方向に切替えて行われてもよい。特に、階層が遷移する前後に際して、相異なる方向にドラッグ操作D1、D2が行われてもよい。
【0070】
(ウェブ閲覧ソフトウェアへの適用例)
図6A〜6Cには、ウェブ閲覧ソフトウェアへの適用例が示されている。ウェブ閲覧ソフトウェアでは、例えば、第1の階層の表示項目Oが特定のウェブページにリンクされたニュース項目O1に相当し、上位の第2の階層の表示項目OがカテゴリO2に相当する。ここで、ニュース項目O1は、例えば「トピックス」、「経済」、「エンタメ(エンターテイメント)」等からなる、ニュース項目O1に対応するカテゴリO2に区分されて管理されている。また、第1および第2の階層には、操作体Pの数「1」および「2」が各々に対応している。
【0071】
図6Aに示す状態ST4aでは、例えばカテゴリO2「トピックス」、カテゴリO2「トピックス」に属する複数のニュース項目O1、カテゴリO2「経済」、カテゴリO2「経済」に属する複数のニュース項目O1、カテゴリO2「エンタメ」の順序で、複数のニュース項目O1およびカテゴリO2が上下方向に表示されている。状態ST4aにおいて、状態ST4bに示すように、1の操作体P1により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のニュース項目O1およびカテゴリO2が上方向にスクロール表示Sされる。
【0072】
そして、状態ST4bのドラッグ操作D1の途中において、状態ST4cに示すように、他の1の操作体P2が表示パネル11に触れて、2の操作体P1、P2により上方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、図6Bに示す状態ST4dに示すように、複数のカテゴリO2が上下方向に表示される。ここで、そして、状態ST4dでは、直前に表示パネル11の中央に表示されていたニュース項目O1が属する、例えばカテゴリO2「経済」がフォーカス表示されている。状態ST4eに示すように、2の操作体P1、P2により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のカテゴリO2が上方向にスクロール表示Sされる。
【0073】
状態ST4eのドラッグ操作D1の途中において、状態ST4fに示すように、1の操作体P2(操作体P1でもよい。)が表示パネル11から離されて、1の操作体P1により上方向に所定の移動量を伴うドラッグ操作D2が行われると、図6Cに示す状態ST4gに示すように、複数のニュース項目O1およびカテゴリO2が上下方向に表示される。ここで、状態ST4gでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばカテゴリO2「車」に属するニュース項目O1が表示パネル11の中央に配置される。そして、状態ST4hに示すように、1の操作体P1により上方向にドラッグ操作D1が行われると、複数のニュース項目O1およびカテゴリO2が上方向にスクロール表示Sされる。
【0074】
一方、図6Bに示す状態ST4eのドラッグ操作D1の途中において、図6Cに示す状態ST4iに示すように、2の操作体P1、P2が表示パネル11から同時に離されると、複数のニュース項目O1およびカテゴリO2が上下方向に表示される。ここで、状態ST4iでは、直前にフォーカス表示されていた、例えばカテゴリO2「スポーツ」に属するニュース項目O1が表示パネル11の中央に配置される。
【0075】
なお、複数のニュース項目O1が表示されている状態で、任意のニュース項目O1に対してタップ操作が行われると、タップ操作の対象となったニュース項目O1が選択され、選択されたニュース項目O1にリンクされたウェブページが表示される。また、複数のカテゴリO2のみが表示されている状態で、任意のカテゴリO2に対してタップ操作が行われると、タップ操作の対象となったインデックスO2に属する複数のニュース項目O1が表示されてもよい。また、上記説明では、ドラッグ操作D1、D2が上方向に行われる場合について説明したが、上方向に行われてもよく、上下方向に切替えて行われてもよい。特に、階層が遷移する前後に際して、相異なる方向にドラッグ操作D1、D2が行われてもよい。
【0076】
[5.まとめ]
以上説明したように、本発明の実施形態に係る情報処理装置によれば、検知領域上を移動する操作体Pの移動方向および移動量とともに操作体Pの数を検出し、移動方向および移動量の検出結果に基づき、操作体Pの数に対応する階層に属する表示項目Oがスクロール表示Sされる。これにより、ユーザは、操作体Pの数の変更を通じて相異なる階層に属する表示項目Oをスクロール表示Sさせることで、複数の階層に区分されている表示項目Oから所望の表示項目Oを効率的に探索することができる。
【0077】
ここで、ドラッグ操作D1に際しては、操作体Pにより所定の移動量を伴うドラッグ操作D1が行われた後にスクロール表示Sを開始することで、ユーザは、誤操作等による予期せぬスクロール表示Sの開始を回避することができる。また、操作体Pの移動に追従して表示項目Oをスクロール表示Sすることで、ユーザは、ドラッグ操作D1を直感的に行うことができる。また、階層の遷移に際しては、視覚的、聴覚的または触覚的な手段を用いて階層の遷移をユーザに通知することで、ユーザは、情報処理装置の挙動を理解することができる。
【0078】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0079】
例えば、上記実施形態では、第1および第3の各階層または第1〜第3の各階層でドラッグ操作D1、D2が行われる場合について説明したが、第1〜第4以上の各階層でドラッグ操作D1、D2が行われてもよい。また、上記実施形態では、階層が遷移すると、遷移が遷移する直前に表示されていた特定の表示項目Oと階層関係を有する表示項目Oが選択される場合について説明したが、階層関係を有しない表示項目Oが表示されてもよい。また、上記実施形態では、ドラッグ操作D1によりスクロール表示Sが行われる場合について説明したが、フリック操作によりスクロール表示Sが行われてもよい。
【符号の説明】
【0080】
11 表示パネル
13 タッチパネル
15 操作体検出部
17 表示制御部
19 データ記憶部
21 通知部
23 演算処理部
O1、O2、O3 表示項目
P1、P2、P3 操作体
D1、D2 ドラッグ操作
S スクロール表示


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の階層に区分された表示項目のうち、所定の階層に属する表示項目を表示する表示部と、
検知領域上を移動する操作体の移動方向および移動量とともに前記操作体の数を検出する検出部と、
前記所定の階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、前記移動方向および移動量の検出結果に基づき、前記所定の階層に属する表示項目をスクロール表示し、前記他の階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、前記他の階層に属する表示項目を表示し、前記移動方向および移動量の検出結果に基づき、前記他の階層に属する表示項目をスクロール表示するように表示制御する表示制御部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記所定の階層に属する表示項目がスクロール表示されている際に、前記他の階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、前記他の階層に属する表示項目をスクロール表示するように表示制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、スクロール表示の階層が前記所定の階層から前記他の階層に遷移すると、前記他の階層に属する表示項目のうち、前記階層が遷移する直前に前記所定の階層でフォーカスされていた表示項目の上位階層または下位階層に属する表示項目を表示するように表示制御する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記他の階層に対応する数の操作体の移動が検出されなくなると、前記所定の階層に属する表示項目のうち、前記移動が検出されなくなる直前に前記他の階層でフォーカスされていた表示項目の下位階層に属する表示項目を表示するように表示制御する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記操作体の数の変化が検出された後に所定の閾値を超える移動量を伴う操作体の移動が検出されると、スクロール表示の階層を遷移させるように表示制御する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、所定の閾値を超える移動量を伴う操作体の移動が検出されると、表示項目をスクロール表示するように表示制御する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記操作体の移動に追従して表示項目をスクロール表示するように表示制御する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
スクロール表示の階層の遷移を外部に通知する通知部をさらに備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記所定の階層および前記他の階層のいずれか一方が上位階層に相当し、いずれか他方が下位階層に相当する場合、前記表示制御部は、前記下位階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、前記上位階層および前記下位階層に属する表示項目をスクロール表示し、前記上位階層に対応する数の操作体の移動が検出されると、前記上位階層に属する表示項目をスクロール表示する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
複数の階層に区分された表示項目のうち、所定の階層に属する表示項目を表示するステップと、
検知領域上を移動する操作体の移動方向および移動量とともに前記操作体の数を検出するステップと、
前記所定の階層に対応する数の操作体の移動を検出すると、前記移動方向および移動量の検出結果に基づき、前記所定の階層に属する表示項目をスクロール表示し、前記他の階層に対応する数の操作体の移動を検出すると、前記所定の階層に属する表示項目に代えて、前記他の階層に属する表示項目を表示し、前記移動方向および移動量の検出結果に基づき、前記他の階層に属する表示項目をスクロール表示するステップと
を含む情報処理方法。
【請求項11】
複数の階層に区分された表示項目のうち、所定の階層に属する表示項目を表示するステップと、
検知領域上を移動する操作体の移動方向および移動量とともに前記操作体の数を検出するステップと、
前記所定の階層に対応する数の操作体の移動を検出すると、前記移動方向および移動量の検出結果に基づき、前記所定の階層に属する表示項目をスクロール表示し、前記他の階層に対応する数の操作体の移動を検出すると、前記所定の階層に属する表示項目に代えて、前記他の階層に属する表示項目を表示し、前記移動方向および移動量の検出結果に基づき、前記他の階層に属する表示項目をスクロール表示するステップと
を含む情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図3D】
image rotate

【図3E】
image rotate

【図3F】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図4C】
image rotate

【図4D】
image rotate

【図4E】
image rotate

【図4F】
image rotate

【図4G】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図5D】
image rotate

【図5E】
image rotate

【図5F】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図6C】
image rotate


【公開番号】特開2011−170523(P2011−170523A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−32546(P2010−32546)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】