説明

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【課題】2次元画像と3次元画像とを混在表示する場合に3次元画像表示が乱れることを回避する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態の情報処理装置は、第1表示手段と、第2表示手段と、表示制御手段とを備える。第1表示手段は、表示画面内の第1表示領域において3次元表示を行う。第2表示手段は、前記表示画面内の第2表示領域において2次元表示を行う。表示制御手段は、前記第1表示領域に前記第2表示領域が重なる場合には、前記第1表示領域を優先的に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2次元画像と3次元画像とを混在表示する画像表示器に関する技術が開示されている。このような画像表示器においては、表示画面の一部分において3次元画像を表示する表示領域が設定され、この表示領域に対して3次元表示を行うよう画像処理が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−224825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、3次元画像を表示する表示領域に2次元画像を表示する他のウィンドウ等の一部が重なった場合に3次元画像の表示が崩れてしまい、3次元画像を適切に表示できないという課題があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、2次元画像と3次元画像とを混在表示する場合に3次元画像表示が乱れることを回避する情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報処理装置は、第1表示手段と、第2表示手段と、表示制御手段とを備える。第1表示手段は、表示画面内の第1表示領域において3次元表示を行う。第2表示手段は、前記表示画面内の第2表示領域において2次元表示を行う。表示制御手段は、前記第1表示領域に前記第2表示領域が重なる場合には、前記第1表示領域を優先的に表示する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、本実施形態に係る情報処理装置の構成を示す外観斜視図である。
【図2】図2は、情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、映像ウィンドウおよび関連ウィンドウの一例を示す図である。
【図5】図5は、3次元表示された映像ウィンドウに関連ウィンドウが重なる場合を示す図である(比較例)。
【図6】図6は、関連ウィンドウを映像ウィンドウの背面に移動した場合を示す図である。
【図7】図7は、映像ウィンドウが全画面表示される場合を示す図である。
【図8】図8は、映像ウィンドウが2次元表示に変更される場合を示す図である。
【図9】図9は、情報処理装置が行う表示処理の手順を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成を示す外観斜視図である。本実施形態においては、情報処理装置1をノートブックタイプのPC(Personal Computer)として用いる場合について説明する。尚、情報処理装置1は、ノート型PCに限定されるものではない。その他の実施例として、テレビジョン受信機、映像データを保存するためのレコーダ(例えば、HDDレコーダ、DVDレコーダ、BDレコーダ等)、タブレットPC、スレートPC、PDA(Personal Digital Assistants)、カーナビゲーション装置、スマートフォン等を本実施形態の情報処理装置として用いるとしてもよい。
【0009】
図1に示すように、情報処理装置1は、本体2と、本体2に対して開閉可能に設けられたディスプレイユニット3とを備えている。
【0010】
ディスプレイユニット3には、3次元ディスプレイ(3Dディスプレイ)15が組み込まれている。3Dディスプレイ15は、裸眼立体視方式(例えば、インテグラルイメージング方式、レンチキュラ方式、パララックスバリア方式等)による3次元表示を行う。3Dディスプレイ15は、LCD(liquid crystal display)15Aと、LCD15A上に配設されたレンズユニット15Bとを備えている。
【0011】
レンズユニット15Bは、LCD15Aに表示される映像に含まれる複数の画素に対応する複数の光線をそれぞれ所定の方向に射出するための複数のレンズ機構を含む。レンズユニット15Bは、例えば、3次元映像表示に必要な機能を電気的にスイッチングできる液晶GRIN(gradient index)レンズである。この液晶GRINレンズでは、平坦な液晶層を用いて電極で屈折率分布を作るので、例えば、画面内の指定した領域で3次元表示を行い、他の領域で2次元表示を行うことができる。
【0012】
本体2の上面には、キーボード26、電源ボタン28、操作パネル29、タッチパッド27、スピーカ18A、18Bなどが配置されている。操作パネル29には、TV機能(視聴、録画、録画された放送番組データ/ビデオデータの再生)を制御するための各種操作ボタンが設けられている。
【0013】
本体2の側面には、TV放送用のアンテナ端子30Aが設けられている。また、本体2の背面には、例えばHDMI(high-definition multimedia interface)規格に対応した外部ディスプレイ接続端子(不図示)が設けられている。この外部ディスプレイ接続端子は、放送番組データのような映像コンテンツデータに含まれる映像データ(動画像データ)を外部ディスプレイに出力するために用いられる。
【0014】
次に、本体2内部に備えられるハードウェア構成について説明する。図2は、情報処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0015】
情報処理装置1は、図2に示すように、CPU11、ノースブリッジ12、主メモリ13、表示コントローラ14、VRAM(Video RAM)14A、3Dディスプレイ15、サウスブリッジ16、サウンドコントローラ17、スピーカ18A、18B、BIOS−ROM19、LANコントローラ20、ハードディスクドライブ(HDD)21、光ディスクドライブ(ODD:Optical Disk Drive)22、無線LANコントローラ23、USBコントローラ24、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラ(EC/KBC)25、キーボード(KB)26、タッチパッド27、TVチューナ30等を備えている。
【0016】
BIOS−ROM19は、BIOS(Basic Input/Output System)を格納する。HDD21は、オペレーティングシステム(OS)50(図3参照)、映像コンテンツデータを視聴するための映像コンテンツ再生プログラム40(図3参照)等を格納する。映像コンテンツ再生プログラム40の詳細については後述する。
【0017】
ノースブリッジ12は、CPU11のローカルバスとサウスブリッジ16との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ12には、主メモリ13をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ12は、表示コントローラ14との通信を実行する機能を有している。
【0018】
表示コントローラ14は、LCD15Aを制御するデバイスである。LCD15Aは、表示コントローラ14によって生成される表示信号を受信して、この表示信号に基づいて映像(画像)を表示する。尚、表示する映像としては、動画であってもよいし、静止画であってもよい。
【0019】
サウスブリッジ16は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ16は、HDD21及びODD22を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラ、及びBIOS−ROM19をアクセス制御するメモリコントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ16は、サウンドコントローラ17及びLANコントローラ20との通信を実行する機能を有している。
【0020】
また、サウスブリッジ16は、映像コンテンツ再生プログラム40による要求等に応じて、レンズユニット15B内の複数の領域がそれぞれ3次元表示モードと2次元表示モードのいずれか一方に設定されるように制御するための制御信号を、レンズユニット15Bに出力する。
【0021】
レンズユニット15Bは、サウスブリッジ16によって出力された制御信号に応じて、3次元表示を行う領域と2次元表示を行う領域とで液晶GRINレンズの屈折率を変えることにより、3次元表示を行うための3次元表示モードと、2次元表示を行うための2次元表示モードとを切り替える。
【0022】
3次元表示モードに設定された領域では、その領域に表示される左眼用映像と右眼用映像とを含む3次元映像が眼間距離や観視距離等に応じた視差を有するように、液晶GRINレンズの屈折率が変更される。2次元表示モードに設定された領域では、その領域に表示される2次元映像が屈折されることなくそのまま表示されるように、液晶GRINレンズの屈折率が設定される。これにより、3Dディスプレイ15の画面内に設定された、任意の位置及びサイズを有する表示領域のそれぞれを、3次元表示モードと2次元表示モードのいずれか一方に設定することができる。
【0023】
3Dディスプレイ15は、3次元表示モードの領域では左眼用映像と右眼用画像とを表示することにより3次元表示を行い、2次元表示モードの領域では2次元表示を行う。そのためユーザは、画面内の3次元表示モードに設定された領域を見た場合には3次元映像を知覚し、2次元表示モードに設定された領域を見た場合には2次元映像を知覚することができる。このようにして、情報処理装置1はLCD15Aに表示される画面内で部分的に3次元表示および2次元表示を行うことができ、2次元表示と3次元表示とを混在表示することができる。
【0024】
サウンドコントローラ17は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A、18Bに出力する。LANコントローラ20は、例えばEthernet(登録商標)規格の有線通信を実行する有線通信デバイスであり、無線LANコントローラ23は、例えばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。また、USBコントローラ24は、例えばUSB2.0規格のケーブルを介して外部機器との通信を実行する。
【0025】
EC/KBC25は、電力管理を行うためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)26、及びタッチパッド27を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このEC/KBC25は、ユーザの操作に応じて情報処理装置1を電源オン/電源オフする機能を有している。
【0026】
TVチューナ30はテレビジョン(TV)放送信号によって放送される放送番組データを受信する受信装置であり、アンテナ端子30A(図1参照)に接続されている。もちろん、TVチューナ30が内蔵アンテナを用いてTV放送信号を受信するようにしてもよい。このTVチューナ30は、例えば、地上波デジタルTV放送のようなデジタル放送番組データを受信可能なデジタルTVチューナとして実現されている。また、TVチューナ30は、外部機器から入力されるビデオデータをキャプチャする機能も有している。
【0027】
CPU11は、情報処理装置1の動作を制御するプロセッサである。CPU11は、HDD21に格納されている映像コンテンツ再生プログラム40、OS50等の各種プログラムを主メモリ13上にロードして実行する(図3参照)。また、CPU11は、BIOS−ROM19に格納されたBIOSを主メモリ13上にロードして実行する。
【0028】
次に、情報処理装置1の機能的構成について説明する。図3は、情報処理装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【0029】
図3に示すように、映像コンテンツ再生プログラム40は、映像リード部41、表示モード選択部42、映像処理部43、映像表示部44、重なり判定部45、レンズ制御部46、関連ウィンドウ生成部47、関連ウィンドウ表示部48等を含むモジュール構成となっている。CPU11(プロセッサ)は、HDD21から映像コンテンツ再生プログラム40を読み出して実行することにより上記各部が主メモリ13上にロードし、映像リード部41、表示モード選択部42、映像処理部43、映像表示部44、重なり判定部45、レンズ制御部46、関連ウィンドウ生成部47、関連ウィンドウ表示部48等が主記憶装置上に生成される。
【0030】
本実施形態の情報処理装置1で実行される映像コンテンツ再生プログラム40は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0031】
また、本実施形態の情報処理装置1で実行される映像コンテンツ再生プログラム40を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報処理装置1で実行される映像コンテンツ再生プログラム40をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、本実施形態の映像コンテンツ再生プログラム40を、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0032】
映像リード部41は、サウスブリッジ16を介して映像コンテンツデータ31を読み込む。
【0033】
映像コンテンツデータ31としては、TVチューナ30によって受信された放送番組データ、DVD、BD等の記録メディアやHDD21等の記録装置に記録された放送番組データ/ビデオデータ、ネットワークを介して受信されたコンテンツデータ等がある。
【0034】
映像コンテンツデータ31は、各種メタデータと、2次元映像データまたは3次元映像データ等を含む。尚、2次元映像データ、3次元映像データは、それぞれ動画像および静止画像のいずれであってもよいものとし、それぞれ音声データを含んでいても含んでいなくてもよいものとする。
【0035】
映像リード部41は、各種メタデータ等を関連ウィンドウ生成部47に出力し、2次元映像データまたは3次元映像データ等を映像処理部43に出力する。
【0036】
表示モード選択部42は、映像コンテンツデータ31の映像をLCD15Aの映像ウィンドウ61(図4参照)に表示する場合の表示モードを選択する。尚、表示モードとしては、映像コンテンツデータ31を2次元表示させる2次元表示モードと、3次元表示させる3次元表示モードとのいずれか一方を選択可能である。
【0037】
ここで、図4は、LCD15Aに表示される映像ウィンドウ61および関連ウィンドウ62の一例を示す図である。
【0038】
映像ウィンドウ61(第1表示領域)は、後述する映像表示部44によってLCD15Aの少なくとも一部の表示領域に表示されるウィンドウ等であり、映像コンテンツデータ31に基づく映像等を2次元表示または3次元表示するウィンドウのことである。尚、図4では映像ウィンドウ61において映像が3次元表示される例を示している。
【0039】
関連ウィンドウ62(第2表示領域)は、後述する関連ウィンドウ表示部48によって表示され、映像ウィンドウ61に表示される映像に関する情報や映像ウィンドウ61の操作に関する情報等を2次元表示するウィンドウ等のことである。図4に示すように、関連ウィンドウ62はLCD15Aの少なくとも一部の表示領域において表示される。
【0040】
関連ウィンドウ62の例としては、映像の再生や停止等を操作する再生コントロールウィンドウ、音量等を調整するサウンドコントロールウィンドウ、明度等を調整する画像調整コントロールウィンドウ等のコントロールウィンドウがある。また、映像コンテンツデータ31に関する関連情報を示すウィンドウ、各種メッセージやテロップを表示するダイアログウィンドウ番組表を表示するウィンドウ等がある。
【0041】
表示モード選択部42は、映像リード部41から入力された映像コンテンツデータ31に3次元映像データが含まれる場合には、3次元表示モードを選択し、3次元表示モードによる映像コンテンツデータ31の表示処理を開始する。
【0042】
或いは、表示モード選択部42は、ユーザの選択操作に基づいて2次元表示モードまたは3次元表示モードのいずれか一方を選択し、選択された表示モードによる映像コンテンツデータ31の表示処理を開始する。即ち、2次元表示モードまたは3次元表示モードを選択できる操作画面をLCD15Aに表示させて、3次元表示モードが選択された場合には3次元表示モードによる映像コンテンツデータ31の表示処理を開始する。また、表示モード選択部42は、上述のメタデータに基づいて3次元表示モードによる映像コンテンツデータ31の表示処理を開始するとしてもよい。
【0043】
映像処理部43は、映像コンテンツデータ31に画像処理等の各種処理を行って、表示モード選択部42が選択した表示モードの映像データを生成し、生成した映像データを映像表示部44に出力する。
【0044】
即ち、映像処理部43は、3次元表示モードが選択された場合であって、映像コンテンツデータ31に3次元映像データが含まれる場合には、その3次元映像データを用いて映像ウィンドウ61に表示させる左眼用映像データと右眼用映像データとを映像ウィンドウ61の座標に対応付けて生成する。この場合に映像処理部43は、両眼視差や観視距離等に基づいて左眼用映像データと右眼用映像データとを生成する。そして、映像処理部43は、映像ウィンドウ61に対する左眼用映像データと右眼用映像データとを映像表示部44に出力する。
【0045】
また、映像処理部43は、3次元表示モードが選択された場合であって、映像コンテンツデータ31に2次元映像データが含まれる場合には、その2次元映像データに2Dto3D変換を施して3次元映像データを生成する。即ち、2Dto3D変換により、2次元映像内の各画像フレームに含まれる複数の画素に対応する複数の奥行き値が推定され、両眼視差や観視距離等に基づいて、推定された複数の奥行き値に対応する複数の視差が算出される。つまり、画像フレームに含まれる複数の画素に対応する複数の視差が算出される。映像処理部43は、算出された視差に基づいて、映像ウィンドウ61に表示させる左眼用映像データと右眼用映像データとを映像ウィンドウ61の座標に対応付けて生成する。そして、映像処理部43は、生成した映像ウィンドウ61に対する左眼用映像データと右眼用映像データとをそれぞれ映像表示部44に出力する。
【0046】
また、映像処理部43は、2次元表示モードが選択された場合であって、映像コンテンツデータ31に2次元映像データが含まれる場合には、映像ウィンドウ61に表示させる2次元映像データを映像ウィンドウ61の座標に対応付けて生成する。そして、映像処理部43は、生成した映像ウィンドウ61に対する2次元映像データを映像表示部44に出力する。
【0047】
また、映像処理部43は、2次元表示モードが選択された場合であって、映像コンテンツデータ31に3次元映像データが含まれる場合には、その3次元映像データに3Dto2D変換を施して、映像ウィンドウ61に表示させる2次元映像データを生成する。一例として、映像処理部43は、3次元映像データに含まれる左眼用映像データおよび右眼用映像データのいずれか一方を用いて、映像ウィンドウ61に対する2次元映像データを生成する。そして、映像処理部43は、生成した映像ウィンドウ61に対する2次元映像データを映像表示部44に出力する。
【0048】
さらに、映像処理部43は、映像ウィンドウ61の座標情報と、映像ウィンドウ61の表示モードを示す情報とをレンズ制御部46に出力する。例えば、映像処理部43は3次元表示モードの開始時において、映像ウィンドウ61の座標情報(例えば、x:x1〜x2、y:y1〜y2)と、この表示領域を3次元表示モードで表示する旨の指示とを、レンズ制御部46に出力する。
【0049】
また、映像処理部43は、OS50の制御に従い、映像ウィンドウ61を移動させる。即ち、OS50がタッチパッド27等の操作に応じて映像ウィンドウ61のドラッグ操作を受付けると、映像処理部43は映像ウィンドウ61をこのドラッグ操作に対応付けて移動させるようLCD15Aに表示させる処理を行う。
【0050】
また、映像処理部43は、OS50の制御に従い、映像ウィンドウ61のウィンドウサイズを変更する。例えば、OS50がタッチパッド27等から映像ウィンドウ61のウィンドウ枠をドラッグする操作を受付けた場合に、映像処理部43はこのドラッグ操作に応じて映像ウィンドウ61のウィンドウサイズを変更する処理を行う。
【0051】
さらに、映像処理部43は、OS50の制御に従い、映像ウィンドウ61の全画面表示と部分表示とを切り替える。例えば、OS50が関連ウィンドウ62の一例であるコントロールウィンドウや、操作パネル29等から全画面表示と部分表示とを切り替える操作を受付けた場合に、映像処理部43は映像ウィンドウ61の全画面表示と部分表示とを切り替える。尚、映像処理部43は、映像コンテンツデータ31に含まれるメタデータや、映像コンテンツ再生プログラム40の設定データ等に基づいて、所定のタイミング(例えば映像再生開始時および終了時)で全画面表示と部分表示とを自動的に切り替えるとしてもよい。
【0052】
レンズ制御部46は、映像処理部43から入力される座標情報および指示に基づいてレンズユニット15Bを制御することにより、映像ウィンドウ61における映像表示モードを、2次元表示モード或いは3次元表示モードに切り替える。
【0053】
即ち、3次元表示モードで表示する旨の指示が入力された場合に、レンズ制御部46は、レンズユニット15B内の映像ウィンドウ61に対応する部分において、各座標に応じた電圧を印加し、レンズユニット15B内の各部が各座標に対応する屈折率を有するように制御する。一方、2次元表示モードで表示する旨の指示が入力された場合に、レンズ制御部46は、レンズユニット15B内の映像ウィンドウ61に対応する部分には電圧を印加せず2次元映像が偏光されないように制御する。
【0054】
映像表示部44は、映像処理部43から入力された映像データに基づいて、LCD15Aの映像ウィンドウ61に映像を表示させる(図4参照)。
【0055】
即ち、3次元表示モードの場合には、映像処理部43から入力された左眼用映像データと右眼用映像データとを用いて、左眼用映像と右眼用映像とをLCD15A内の映像ウィンドウ61において表示する。このように表示された左眼用映像および右眼用映像は、レンズユニット15B内の映像ウィンドウ61に対応する部分によって各画素の光射出方向が制御される。これによりユーザは、映像を裸眼で立体的に知覚することができる。
【0056】
一方、2次元表示モードの場合には、映像処理部43から入力された2次元映像データを用いて、2次元映像をLCD15A内の映像ウィンドウ61において表示させる。
【0057】
関連ウィンドウ生成部47は、予め設定されたデータや、各種画面を表示させるためのデータ、映像リード部41から出力された各種メタデータ等に基づいて、関連ウィンドウ62(図4参照)を表示させるための画像データを生成し、生成した画像データを関連ウィンドウ表示部48に出力する。尚、この画像データは2次元画像の画像データである。
【0058】
関連ウィンドウ表示部48は、関連ウィンドウ表示部47から入力された画像データに基づいて、LCD15Aに関連ウィンドウ62を2次元表示させる(図4参照)。また、関連ウィンドウ表示部48は、OS50の制御に従って関連ウィンドウ62の表示場所を移動させる。例えば、OS50がタッチパッド27等の操作に応じて関連ウィンドウ62のドラッグ操作を受付けると、OS50は関連ウィンドウ62をこのドラッグ操作に対応付けて移動させてLCD15Aに表示させる。
【0059】
また、関連ウィンドウ表示部48は、OS50の制御に従って関連ウィンドウ62のウィンドウサイズを変更する。尚、関連ウィンドウ62には、サイズ変更可能なものと不可能なものとがあってもよい。例えば、タッチパッド27等から関連ウィンドウ62のウィンドウ枠をドラッグ操作する操作を受付けた場合に、関連ウィンドウ表示部48はこのドラッグ操作に応じて関連ウィンドウ62のウィンドウサイズを変更する処理を行う。
【0060】
OS50は、情報処理装置1の全体の動作を制御し、入出力の制御、メモリやハードディスク等のハードウェアの管理、プロセスの管理等の制御を行う。また、OS50は、映像コンテンツ再生プログラム40等のアプリケーションソフトが情報処理装置1のハードウェア構成(図2参照)を利用可能とするためのソフトウェアである。そして、映像コンテンツ再生プログラム40は、OS50が提供する機能を利用して動作する。
【0061】
次に、映像ウィンドウ61の手前側に関連ウィンドウ62が重なる場合について説明する。
【0062】
図5は、3次元表示された映像ウィンドウ61に関連ウィンドウ62が重なる場合を示す図であり、この重なりを説明するための比較例を示す図である。上述のように、3次元表示モードでは、レンズ制御部46によって映像ウィンドウ61における屈折率が変更される。従って、映像ウィンドウ61の表示領域(x:x1〜x2、y:y1〜y2)においては2次元画像である関連ウィンドウ62(x:x4〜x5、y:y4〜y5)の一部が適切に2次元表示されない。従って、図5の比較例では映像ウィンドウ61と関連ウィンドウ62とが重なる領域の表示が乱れてしまう。
【0063】
そこで、本実施形態の情報処理装置1は、このように3次元表示モードである映像ウィンドウ61の前面に関連ウィンドウ62が重なると判定した場合に、映像ウィンドウ61を優先的に表示する。
【0064】
重なり判定部45は、映像処理部43から取得した映像ウィンドウ61の座標情報と、関連ウィンドウ表示部48から取得した関連ウィンドウ62の座標情報とに基づいて、3次元表示された映像ウィンドウ61と、関連ウィンドウ62の少なくとも一部とが重なるか否かを判定する。
【0065】
尚、映像ウィンドウ61と関連ウィンドウ62とが重なるか否かを判定するタイミングについては特に限定されるものではない。例えば、映像ウィンドウ61および関連ウィンドウ62のうち少なくともいずれか一方が表示される直前のタイミング、または映像ウィンドウ61および関連ウィンドウ62のうち少なくとも一方の表示領域が移動されるタイミングにおいて、双方が重なるか否かを予め判定するとしてもよい。
【0066】
まず、映像ウィンドウ61がLCD15Aの表示画面の一部の領域に表示される場合(以降、部分表示と称する)について説明する。
【0067】
映像ウィンドウ61が図4に示すように部分表示される場合には、重なり判定部45は、関連ウィンドウ62が映像ウィンドウ61の前面に重なるか否かを判定する。一例として、関連ウィンドウ62がドラッグ操作されて映像ウィンドウ61の表示領域内に入る場合には、アクティブである関連ウィンドウ62が映像ウィンドウ61の前面に重なる。一方、映像ウィンドウ61がドラッグ操作されて関連ウィンドウ62の表示領域内に入る場合には、アクティブである映像ウィンドウ61が前面となり、関連ウィンドウ62は映像ウィンドウ61の前面には重ならない。
【0068】
そして、関連ウィンドウ表示部48は、重なり判定部45によって、3次元表示された映像ウィンドウ61に関連ウィンドウ62が重なると判定された場合には、映像ウィンドウ61が優先的に表示される(優先的表示)ように関連ウィンドウ62の表示を制御する(表示制御手段)。
【0069】
関連ウィンドウ62の表示変更方法としては、例えば、図4に示すように関連ウィンドウ62の表示位置を変更する方法や、図6に示すように関連ウィンドウ62を映像ウィンドウ61の背面に移動させる方法等がある。
【0070】
図4は、関連ウィンドウ62の表示位置を変更する場合を説明する図である。例えば、関連ウィンドウ表示部48は、関連ウィンドウ62が映像ウィンドウ61の前面に重なると判定された場合には、関連ウィンドウ62の表示位置を、映像ウィンドウ61の表示領域に重ならない領域(第3表示領域)に移動させて表示する。より具体的には、関連ウィンドウ表示部48は、映像ウィンドウ61の表示座標(x:x1〜x2、y:y1〜y2)に基づいて第3表示領域の表示座標(x:x6〜x7、y:y6〜y7)を算出する。図4では、関連ウィンドウ62をx:x6〜x7、y:y6〜y7に移動させる例を示している。尚、この場合に関連ウィンドウ表示部48は、関連ウィンドウ62の直前の表示座標やポインタ等の表示座標を用いて第3表示領域の座標を算出するとしてもよい。
【0071】
図6は、関連ウィンドウ62を映像ウィンドウ61の背面に移動した場合を示す図である。例えば、関連ウィンドウ表示部48は、関連ウィンドウ62が映像ウィンドウ61の前面に重なると判定された場合には、関連ウィンドウ62を映像ウィンドウ61の背面において表示する。
【0072】
尚、関連ウィンドウ表示部48は、上述の表示変更以外にも、関連ウィンドウ62のウィンドウサイズをサイズダウンすること等、その他の表示変更方法やこれらの組合わせによって関連ウィンドウ62と映像ウィンドウ61との重なりを解消するとしてもよい。
【0073】
次に、映像ウィンドウ61がLCD15Aの表示画面上において全画面表示される場合について説明する。図7は、映像ウィンドウ61が全画面表示される場合を示す図である。タッチパッド27、操作パネル29等の操作により全画面表示する選択操作を受付けた場合や、映像再生開始に伴って全画面表示が自動的に開始される場合等には、図7に示すように映像ウィンドウ61が全画面表示される。
【0074】
重なり判定部45は、このように映像ウィンドウ61がLCD15Aの表示画面上において全画面表示される場合には、関連ウィンドウ62と映像ウィンドウ61とが重なると判定する。そして、関連ウィンドウ表示部48は、関連ウィンドウ62を非表示にする。
【0075】
尚、全画面表示された映像ウィンドウ61が3次元表示から2次元表示に変更される場合には、図8に示すように、関連ウィンドウ表示部48は関連ウィンドウ62の表示を再開する。即ち、映像ウィンドウ61の表示が2次元表示モードである場合には、映像ウィンドウ61と関連ウィンドウ62とが重なる場合であっても映像ウィンドウ61の表示は乱れないため、このように関連ウィンドウ62の表示を行う。
【0076】
次に、情報処理装置1が行う表示処理の手順について説明する。図9は、情報処理装置1が行う表示処理の手順を説明するフローチャートである。
【0077】
まず、映像リード部41は、映像コンテンツデータ31を主メモリ13上に読み込む。映像リード部41は、映像コンテンツデータ31に含まれる各種メタデータ等を関連ウィンドウ生成部47に出力し、2次元映像データまたは3次元映像データ等を映像処理部43に出力する。
【0078】
そして、映像表示部44は、入力された映像データに基づきLCD15Aの表示画面上に映像ウィンドウ61を部分表示し、この映像ウィンドウ61において映像コンテンツデータ31のトップ画面(メニュー画面、スタート画面等)を表示する。また、関連ウィンドウ表示部48は、コントロールウィンドウ等の関連ウィンドウ62を映像ウィンドウ61の表示領域とは異なる領域に表示する(ステップS1)。
【0079】
続いて、コントロールウィンドウの再生ボタンの選択操作、或いは、操作パネル29の再生ボタンの選択操作を受付けると、映像表示部44は映像コンテンツデータ31の映像の再生を、表示モード選択部42が選択した表示モードにより開始する(ステップS2)。尚、映像表示部44は、トップ画面を表示せずに、所定のデータ量のデータを読み込んだ場合に自動的に再生を開始するとしてもよい。
【0080】
重なり判定部45は、映像ウィンドウ61が全画面表示に移行するか否かを判定する(ステップS3)。全画面表示に移行する場合(ステップS3:Yes)には、重なり判定部45は関連ウィンドウ62と映像ウィンドウ61とが重なると判定する。そしてさらに、全画面表示される映像ウィンドウ61が3次元表示モードであるか否かを判定する(ステップS4)。
【0081】
ステップS4において、映像ウィンドウ61が3次元表示モードであると判定された場合(ステップS4:Yes)には、関連ウィンドウ表示部48は、関連ウィンドウ62を非表示とする(ステップS5)。尚、映像表示部44は、全画面表示の映像ウィンドウ61において3次元表示モードによる映像の再生を行う(ステップS5)。そして、映像コンテンツデータ31の再生が終了したか否かを判定する(ステップS7)。再生が終了しない場合(ステップS7:No)にはステップS3に戻り、終了した場合(ステップS7:Yes)には処理を終了する。
【0082】
ステップS4において、映像ウィンドウ61が2次元表示モードであると判定された場合(ステップS4:No)には、関連ウィンドウ表示部48は、関連ウィンドウ62の表示を維持する(ステップS6)。また、映像表示部44は、全画面表示の映像ウィンドウ61において2次元表示モードによる映像の再生を行う(ステップS6)。その後、映像表示部44は、映像コンテンツデータ31の再生が終了したか否かを判定する(ステップS7)。再生が終了しない場合(ステップS7:No)にはステップS3に戻り、終了した場合(ステップS7:Yes)には処理を終了する。
【0083】
ステップS3において映像ウィンドウ61が全画面表示に移行せず部分表示による表示を続行すると判定された場合(ステップS3:No)には、ステップS8に移行し、部分表示の映像ウィンドウ61が3次元表示モードであるか否かを判定する。
【0084】
ステップS8において、部分表示の映像ウィンドウ61が3次元表示モードであると判定された場合(ステップS8:Yes)には、映像表示部44は、部分表示の映像ウィンドウ61において3次元表示モードによる映像の再生を続行し、関連ウィンドウ表示部48は関連ウィンドウ62の表示を維持する(ステップS9)。
【0085】
次に、重なり判定部45は、映像ウィンドウ61の前面に関連ウィンドウ62が重なるか否かを判定する(ステップS10)。映像ウィンドウ61の前面に関連ウィンドウ62が重なると判定された場合(ステップS10:Yes)には、関連ウィンドウ62を映像ウィンドウ61とは重ならない表示領域(第3表示領域)に移動して表示する(ステップS11)。尚、ステップS11においては、上述のように、関連ウィンドウ62を映像ウィンドウ61の背面に移動して表示するとしてもよい。その後、上述のステップS7に移行する。
【0086】
一方、映像ウィンドウ61の前面に関連ウィンドウ62が重ならないと判定された場合(ステップS10:No)には、関連ウィンドウ62の表示方法は変更せずに、上述のステップS7に移行する。
【0087】
ステップS8において、部分表示の映像ウィンドウ61が2次元表示モードであると判定された場合(ステップS8:No)には、映像表示部44は、部分表示の映像ウィンドウ61において2次元表示モードによる映像再生を続行し、関連ウィンドウ表示部48は関連ウィンドウ62の表示を維持する(ステップS12)。その後、上述のステップS7に移行する。
【0088】
尚、表示モード選択部42は表示モードの切替を随時受付けるとしてよい。このように表示モードの切替を受付けた場合には、例えばステップS3に移行してステップS3以降の判定処理を開始するものとする。
【0089】
情報処理装置1は、このような判定処理を映像再生中に繰り返すことにより、所定の時間ごとに、全画面表示と部分表示との判定、および、映像ウィンドウ61と関連ウィンドウ62との重なり判定を行う。
【0090】
なお、重なり判定部45の判定のタイミングは上述したタイミングに限定されるものではない。重なり判定部45は、映像ウィンドウ61または関連ウィンドウ62がドラッグ操作された場合や、関連ウィンドウ62が新たに表示される場合にOS50から入力される割り込み信号に基づいて、随時これらの判定を行うとしてもよい。また、重なり判定部45は、エラーメッセージや再生時間、テロップ等を示す関連ウィンドウ62がポップアップ表示される場合に、上述の重なり判定を行うとしてもよい。さらに、重なり判定部45は、映像コンテンツデータ31の映像再生開始時、再生中断時、再生終了時等に上述の判定を行うとしてもよい。
【0091】
また、上述では、映像コンテンツ再生プログラム40が表示モード選択部42および重なり判定部45の機能を有するとしたが、OS50に表示モード選択部42および重なり判定部45の機能を備えるとしてもよい。この場合には、OS50が映像コンテンツ再生プログラム40による映像ウィンドウ61と関連ウィンドウ62とに関する座標情報に基づいてウィンドウの重なりを判定する。そして表示モード選択部42が表示モードを示す情報と映像ウィンドウ61の座標情報とを、映像コンテンツ再生プログラム40の映像処理部43に出力する。
【0092】
また、図3で示した映像コンテンツ再生プログラム40のモジュール構成においては、映像表示部44が、関連ウィンドウ生成部47および関連ウィンドウ表示部48の機能を備える形態としてもよい。
【0093】
また、上述では、裸眼立体視方式により3次元表示を行う場合について説明したが、グラスを用いるアクティブシャッター方式による3次元表示を行う情報処理装置において、本実施形態を適用するとしてもよい。
【0094】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、映像ウィンドウ61の表示領域(第1表示領域)に関連ウィンドウ62の表示領域(第2表示領域)が重なる場合には、映像ウィンドウ61を優先的に表示するため、映像ウィンドウ61と関連ウィンドウ62とを干渉させないように表示することができる。従って、2次元画像と3次元画像とを混在表示する場合に3次元画像表示が乱れることを回避することができる。
【0095】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0096】
1…情報処理装置
2…本体
3…ディスプレイユニット
15…3Dディスプレイ
15A…LCD
15B…レンズユニット
26…キーボード
27…タッチパッド
28…電源ボタン
29…操作パネル
30A…アンテナ端子
31…映像コンテンツデータ
40…映像コンテンツ再生プログラム
41…映像リード部
42…表示モード選択部
43…映像処理部
44…映像表示部
45…重なり判定部
46…レンズ制御部
47…関連ウィンドウ生成部
48…関連ウィンドウ表示部
50…OS
61…映像ウィンドウ
62…関連ウィンドウ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面内の第1表示領域において3次元表示を行う第1表示手段と、
前記表示画面内の第2表示領域において2次元表示を行う第2表示手段と、
前記第1表示領域に前記第2表示領域が重なる場合には、前記第1表示領域を優先的に表示する表示制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記第2表示領域の表示位置を前記第1表示領域とは重ならない位置に移動させることにより、前記優先的表示を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記第2表示領域を前記第1表示領域の背面に表示させることにより、前記優先的表示を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、3次元表示かつ前記表示画面に全画面表示された前記第1表示領域に前記第2表示領域が重なる場合には、前記第2表示領域を非表示とすることにより、前記優先的表示を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1表示領域または前記第2表示領域の表示を開始または中断または終了する場合、前記第1表示領域または前記第2表示領域の表示座標を変更する場合、前記第1表示領域または前記第2表示領域の表示サイズを変更する場合、の少なくとも1つのタイミングにおいて、前記第1表示領域に前記第2表示領域が重なるか否かを判定する判定手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記優先的表示を行う、
請求項1ないし4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1表示手段は、映像データに基づいて前記第1表示領域において映像を表示し、
前記第2表示手段は、前記映像に対する操作または前記映像に関する情報を前記第2表示領域に表示する、
請求項1ないし5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置において実行される情報処理方法であって、
表示画面内の第1表示領域において3次元表示を行う第1表示工程と、
前記表示画面内の第2表示領域において2次元表示を行う第2表示工程と、
前記第1表示領域に前記第2表示領域が重なる場合には、前記第1表示領域を優先的に表示する表示制御工程と、
を含む情報処理方法。
【請求項8】
情報処理装置を制御するコンピュータを、
表示画面内の第1表示領域において3次元表示を行う第1表示手段と、
前記表示画面内の第2表示領域において2次元表示を行う第2表示手段と、
前記第1表示領域に前記第2表示領域が重なる場合には、前記第1表示領域を優先的に表示する表示制御手段と、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−227714(P2012−227714A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−93290(P2011−93290)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】