説明

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【課題】マルチディスプレイの画面表示の設定を容易に行うことができる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態の情報処理装置は、表示制御手段と、検出手段とを備える。前記表示制御手段は、複数の表示装置各々の画面を仮想的に配置し、連続する画面として表示を行うよう制御する。前記検出手段は、複数の前記画面のうち、主画面内において、操作対象物が画面外縁部に所定回数移動したことを検出する。前記表示制御手段は、前記検出手段が前記移動を検出した前記画面外縁部に対応する位置に、前記主画面以外の他の画面の1つを配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
PC(Personal Computer)等の情報処理装置においては、1台のPCに複数のディスプレイを接続して表示領域を拡大させるマルチディスプレイ(マルチモニタ)が知られている。従来、複数の画面をどのように配列させるかという画面表示の設定は、OS(Operating System)によって画面のプロパティを設定することにより行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4615053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、ディスプレイの位置を変更する場合に画面のプロパティを表示させて逐一設定し直す必要があり、手間がかかるという課題がある。特に、ノートPCやスレートPC等のモバイル型のPCをマルチディスプレイとして用いる場合には、ディスプレイの実際の位置は容易に変更できるため、その画面表示の設定を容易に行えることが望まれている。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、マルチディスプレイの画面表示の設定を容易に行うことができる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報処理装置は、表示制御手段と、検出手段とを備える。前記表示制御手段は、複数の表示装置各々の画面を仮想的に配置し、連続する画面として表示を行うよう制御する。前記検出手段は、複数の前記画面のうち、主画面内において、操作対象物が画面外縁部に所定回数移動したことを検出する。前記表示制御手段は、前記検出手段が前記移動を検出した前記画面外縁部に対応する位置に、前記主画面以外の他の画面の1つを配置する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を示す外観斜視図である。
【図2】図2は、情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、情報処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、トリガ動作の一例を示す図である。
【図5】図5は、トリガ動作の一例を示す図である。
【図6】図6は、トリガ動作の一例を示す図である。
【図7】図7は、トリガ動作の一例を示す図である。
【図8】図8は、情報処理装置が行う表示設定変更処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】図9は、ウィンドウがドラッグされる場合のトリガ動作を示す図である。
【図10】図10は、第2の実施形態における表示設定変更動作を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置1の構成を示す外観斜視図である。本実施形態においては、情報処理装置1をノートブックタイプのPCとして用いる場合について説明する。尚、情報処理装置1は、ノート型PCに限定されるものではない。その他の実施例として、デスクトップPC、タブレットPC、スレートPC、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン等を本実施形態の情報処理装置1として用いるとしてもよい。尚、複数の図に示される同様の構成要素については同一の符号を付して示し、その重複する説明を省略する場合がある。
【0009】
図1に示すように、情報処理装置1は、本体2と、本体2に対して開閉可能に設けられたディスプレイユニット3とを備えている。ディスプレイユニット3には、ディスプレイ15が組み込まれている。また、本体2の上面には、キーボード26、電源ボタン4、各種操作ボタンを備える操作パネル29、タッチパッド27、スピーカ18A、18Bなどが配置されている。
【0010】
次に、本体2内部に備えられるハードウェア構成について説明する。図2は、情報処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0011】
情報処理装置1は、図2に示すように、CPU11、ノースブリッジ12、主メモリ13、表示コントローラ14、VRAM(Video RAM)14A、ディスプレイ15、サウスブリッジ16、サウンドコントローラ17、スピーカ18A、18B、BIOS−ROM19、LANコントローラ20、ハードディスクドライブ(HDD)21、光ディスクドライブ(ODD:Optical Disk Drive)22、無線LANコントローラ23、USBコントローラ24、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラ(EC/KBC)25、キーボード26、タッチパッド27等を備えている。
【0012】
ノースブリッジ12は、CPU11のローカルバスとサウスブリッジ16との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ12には、主メモリ13をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ12は、表示コントローラ14との通信を実行する機能を有している。
【0013】
表示コントローラ14は、ディスプレイ15を制御するデバイスである。ディスプレイ15は、情報処理装置1の主画面であり、表示コントローラ14によって生成される表示信号を受信して、この表示信号に基づいて画像を表示する。尚、表示する画像は、動画であってもよいし、静止画であってもよい。
【0014】
サウスブリッジ16は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ16は、HDD21及びODD22を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラ、及びBIOS−ROM19をアクセス制御するメモリコントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ16は、サウンドコントローラ17及びLANコントローラ20との通信を実行する機能を有している。
【0015】
サウンドコントローラ17は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A、18Bに出力する。LANコントローラ20は、例えばEthernet(登録商標)規格の有線通信を実行する有線通信デバイスであり、無線LANコントローラ23は、例えばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。また、USBコントローラ24は、例えばUSB2.0規格のケーブルを介して外部機器との通信を実行する。
【0016】
EC/KBC25は、電力管理を行うためのエンベデッドコントローラと、キーボード26、及びタッチパッド27を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このEC/KBC25は、ユーザの操作に応じて情報処理装置1を電源オン/電源オフする機能を有している。
【0017】
BIOS−ROM19は、BIOS(Basic Input/Output System)を格納する。HDD21は、オペレーティングシステム(OS)50、画面表示設定プログラム40(いずれも図3参照)を格納する。
【0018】
CPU11は、情報処理装置1の動作を制御するプロセッサである。CPU11は、BIOS−ROM19に格納されたBIOSを主メモリ13上にロードして実行する。また、CPU11は、HDD21に格納されている画面表示設定プログラム40、OS50等の各種プログラムを主メモリ13上にロードして実行する(図3参照)。
【0019】
USBコントローラ24には、複数のUSBコネクタ28a、28b、28cが設けられており、これらUSBコネクタ28a、28b、28cを介して、サブディスプレイとして用いるディスプレイ60や、マウス80等の各種USBデバイスを接続することができる。
【0020】
ディスプレイ60は、情報処理装置1においてサブディスプレイとして用いられる。尚、ディスプレイ60は、USB接続以外にも、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、DVI(Digital Visual Interface)、各種ワイヤレス接続等を介して情報処理装置1に接続されるとしてもよい。また、情報処理装置1には、複数のサブディスプレイが接続されるとしてもよい。
【0021】
次に、情報処理装置1の機能的構成について説明する。図3は、情報処理装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【0022】
OS50は、ディスクやメモリの管理など、多くのアプリケーションソフトから共通して利用される基本的な機能を提供し、情報処理装置1のコンピュータシステム全体を管理するソフトウェアである。OS50は、EC/KBC25を介してキーボード26、タッチパッド27からの入力を管理する。また、OS50は、USBコントローラ24を介してマウス80、ディスプレイ60等のUSBデバイスに対する入出力を管理する。さらに、OS50は、表示コントローラ14を介してディスプレイ15に対する出力を管理する。
【0023】
画面表示設定プログラム40は、OS50との協働によりマウス80やタッチパッド27等のポインティングデバイスの操作に基づいて、ディスプレイ15、ディスプレイ60等の画面表示の設定を行うプログラムである。
【0024】
本実施形態の情報処理装置1で実行される画面表示設定プログラム40は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0025】
また、本実施形態の情報処理装置1で実行される画面表示設定プログラム40を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報処理装置1で実行される画面表示設定プログラム40をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、本実施形態の画面表示設定プログラム40を、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0026】
画面表示設定プログラム40は、図3に示すように、表示制御部41、動作検出部42等を含むモジュール構成となっている。CPU11(プロセッサ)がHDD21から画面表示設定プログラム40を読み出して実行することにより上記各部が主メモリ13上にロードされ、表示制御部41、動作検出部42等が主記憶装置上に生成される。
【0027】
表示制御部41は、図3に示すように、OS50を介して、表示コントローラ14及びUSBコントローラ24に接続されるディスプレイ15およびディスプレイ60における表示を制御する。また、表示制御部41はマルチディスプレイ表示に対応しており、ディスプレイ15とディスプレイ60とに表示する画面を、連続する画面として表示することができる。以下では、この連続する画面を仮想ディスプレイと称する。
【0028】
動作検出部42は、主画面であるディスプレイ15における操作対象物の動作に基づいて、画面表示設定を変更するためのトリガ動作を検出する。一例として、動作検出部42はディスプレイ15におけるポインタ31(図4〜図7参照)の動作に基づいてトリガ動作を検出する。
【0029】
図4ないし図7は、トリガ動作の一例を示す図である。図4に示すように、ディスプレイ15においてポインタ31が画面右側の外縁部32aまで移動した場合に、動作検出部42は、右側の外縁部32aにポインタ31が突き当たった回数のカウントを始める。ポインタ31が外縁部32aから一度左方向に戻されて、再度外縁部32aに突き当てられると、動作検出部42は、ポインタ31が右側の外縁部32aに移動した回数を2回とカウントする。そして、ポインタ31が外縁部32a近傍において左右に繰り返し振られることで、外縁部32aまで移動した移動回数が所定回数(例えば3回)まで達した場合に、動作検出部42は、画面右側の外縁部32aに対するトリガ動作を検出する。
【0030】
尚、移動回数のカウントは、移動を検出してから所定時間以内(例えば5秒)のみ有効とすることが好ましい。また、カウントする移動回数としては1回であってもよい。即ち、ポインタ31が外縁部32aに突き当たった場合に、動作検出部42は外縁部32aに対するトリガ動作を検出するとしてもよい。
【0031】
また、図5に示すように、ディスプレイ15においてポインタ31が画面左側の外縁部32bまで移動し、上述と同様にポインタ31が外縁部32bに所定回数移動した場合に、動作検出部42は、画面左側の外縁部32bに対するトリガ動作を検出する。
【0032】
また、図6に示すように、ディスプレイ15においてポインタ31が画面上側の外縁部32cまで移動し、上述と同様にポインタ31が外縁部32cに所定回数移動した場合に、動作検出部42は、画面上側の外縁部32cに対するトリガ動作を検出する。
【0033】
さらに、図7に示すように、ディスプレイ15においてポインタ31が画面下側の外縁部32dまで移動し、上述と同様にポインタ31が外縁部32dに所定回数移動した場合に、動作検出部42は、画面下側の外縁部32dに対するトリガ動作を検出する。
【0034】
このように、動作検出部42は、ディスプレイ15において、ポインタ31がディスプレイ15の同一の外縁部32a、32b、32c、32d(以下、特に限定しない場合には外縁部32と称する)に所定回数移動した場合に、各外縁部32に対するトリガ動作を検出する。
【0035】
表示制御部41は、動作検出部42が上述のトリガ動作を検出した場合に、仮想ディスプレイにおけるディスプレイ60の表示位置を、ポインタ31が移動された外縁部32(32a、32b、32c、32d)に対応する位置に配置して表示する。
【0036】
即ち、図4において動作検出部42が画面右側の外縁部32aに対するトリガ動作を検出した場合に、表示制御部41は、ディスプレイ15の表示位置の右側にディスプレイ60の表示位置を配置する。
【0037】
また、図5において動作検出部42が画面左側の外縁部32bに対するトリガ動作を検出した場合に、表示制御部41は、ディスプレイ15の表示位置の左側にディスプレイ60の表示位置を配置する。
【0038】
また、図6において動作検出部42が画面上側の外縁部32cに対するトリガ動作を検出した場合に、表示制御部41は、ディスプレイ15の表示位置の上側にディスプレイ60の表示位置を配置する。
【0039】
さらに、図7において動作検出部42が画面下側の外縁部32dに対するトリガ動作を検出した場合に、表示制御部41は、ディスプレイ15の表示位置の下側にディスプレイ60の表示位置を配置する。
【0040】
次に、情報処理装置1が行う表示設定変更処理の手順について説明する。図8は、情報処理装置1が行う表示設定変更処理の手順を示すフローチャートである。
【0041】
まず、動作検出部42は、ポインタ31がいずれかの外縁部32に移動したか否かを判定する(ステップS1)。ポインタ31がいずれの外縁部32にも移動していない場合(ステップS1:No)には、ステップS1に戻る。ポインタ31がいずれかの外縁部32に移動した場合(ステップS1:Yes)には、タイマをスタートし(ステップS2)、ポインタ31が同一の外縁部32に移動した回数をカウントする(ステップS3)。
【0042】
そして、動作検出部42は、ポインタ31が同一の外縁部32に移動した回数が所定回数に達したか否かを判定する(ステップS4)。ポインタ31の移動回数が所定回数に達した場合(ステップS4:Yes)に動作検出部42は、その外縁部32に対するトリガ動作を検出したと判定する。そして、表示制御部41は、仮想ディスプレイにおけるディスプレイ60の表示位置を、その外縁部32に対応する位置に配置するよう表示設定を変更する(ステップS5)。また、動作検出部42は、タイマをリセットするとともに、移動回数に関するカウントもリセットし(ステップS6)、ステップS1に戻る。
【0043】
ステップS4において、ポインタ31の移動回数が所定回数に達しない場合(ステップS4:No)には、動作検出部42はタイマがタイムアウトしたか否かを判定する(ステップS7)。タイムアウトした場合(ステップS7:Yes)には、ステップS6に移行し、タイムアウトしていない場合(ステップS7:No)には、ステップS1に戻る。
【0044】
このように、第1の実施形態によれば、ポインタ31が外縁部32に所定回数移動した場合に、当該外縁部32に対応する位置にディスプレイ60の表示位置を配置するため、画面のプロパティ等の設定画面を開かずとも、ポインタ31の動作に応じて画面表示の設定を変更できる。従って、マルチディスプレイの画面表示の設定を容易に行うことができる。
【0045】
尚、動作検出部42が検出するトリガ動作は上述に限定されるものではない。図9は、操作対象物としてのウィンドウ70がドラッグされる場合のトリガ動作を示す図である。図9に示すように、ポインタ31によってウィンドウ70やアイコン等の所定の表示領域がドラッグされる場合において、動作検出部42は上述と同様にポインタ31の移動回数に基づいてトリガ動作を検出するとしてもよい。また、この場合に動作検出部42は、ポインタ31ではなく、ウィンドウ70内の所定箇所が外縁部32に移動した回数をカウントするとしてもよい。
【0046】
(第2の実施形態)
上述した実施形態は、複数のサブディスプレイの表示設定に適用可能である。第2の実施形態においては、複数のサブディスプレイに対して表示設定を行う例について説明する。
【0047】
図10は、第2の実施形態における表示設定変更動作を示す模式図である。図10に示すように、情報処理装置1はサブディスプレイとしてディスプレイ60、61等の複数のサブディスプレイを用いる。動作検出部42は、第1の実施形態と同様のトリガ動作検出を行う。一例として動作検出部42は、ポインタ31が画面右側の外縁部32aに所定回数移動した場合に、この外縁部32aに対するトリガ動作を検出する。
【0048】
表示制御部41は、動作検出部42が画面右側の外縁部32aに対するトリガ動作を検出した場合に、外縁部32aに対応する位置、すなわち、ディスプレイ15の右側に、ディスプレイ60、61のいずれを配置するかを選択するダイアログ71を表示する。ダイアログ71には、ディスプレイ番号、ディスプレイ名等の情報が表示され、ディスプレイ15の右側に配置させるディスプレイを選択することができる。表示制御部41は、ダイアログ71において選択されたディスプレイの表示位置を、ディスプレイ15の右側に配置する。
【0049】
また、表示制御部41は、ディスプレイ15の右側に他のディスプレイ61が配置されていた場合には、そのディスプレイ61の表示位置をディスプレイ15の左側に入替えて、仮想ディスプレイにおけるディスプレイ60、61の表示位置をディスプレイ15の左右で入替える。
【0050】
尚、表示制御部41は、ディスプレイ61の表示位置をディスプレイ15を挟んでディスプレイ60と相対するその他の位置に配置するとしてもよい。また、表示制御部41は、ディスプレイ61の表示位置を仮想ディスプレイのこれ以外の位置に入替えるとしてもよい。
【0051】
これにより、図10に示すように、ディスプレイ15とディスプレイ60、61との相対位置が入替わって表示位置の対応関係が崩れてしまい、ウィンドウ70が適切に表示されなくなった場合等に、ディスプレイ60とディスプレイ61の表示位置を容易に入替えることができる。
【0052】
また、図10に示すように、動作検出部42がトリガ動作を検出した場合に、表示制御部41はディスプレイ60、61の少なくとも一方にディスプレイ番号を表示するとしてもよい。これにより、ディスプレイ番号を容易に確認することができ、表示位置を設定しやすくできる。
【0053】
以上説明したとおり、第1および第2の実施形態によれば、操作対象物が画面外縁部に所定回数移動した場合に、主画面以外の他の画面の1つを、操作対象物の移動を検出した画面外縁部に対応する位置に配置する。これにより、操作対象物の動作に応じて画面表示の設定を変更できるので、マルチディスプレイの画面表示の設定を容易に行うことができる。
【0054】
尚、上述では、ディスプレイ15においてトリガ動作を検出する場合について示したが、動作検出部42は、ディスプレイ60、61等のサブディスプレイにおいてトリガ動作を検出してもよいことは言うまでもない。
【0055】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0056】
1…情報処理装置
2…本体
3…ディスプレイユニット
15、60、61…ディスプレイ
28a、28b、28c…USBコネクタ
31…ポインタ
32(32a、32b、32c、32d)…外縁部
40…画面表示設定プログラム
41…表示制御部
42…動作検出部
70…ウィンドウ
71…ダイアログ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示装置各々の画面を仮想的に配置し、連続する画面として表示を行うよう制御する表示制御手段と、
複数の前記画面のうち、主画面内において、操作対象物が画面外縁部に所定回数移動したことを検出する検出手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記検出手段が前記移動を検出した前記画面外縁部に対応する位置に、前記主画面以外の他の画面の1つを配置する、情報処理装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記操作対象物としてポインタが前記主画面内において前記画面外縁部に所定回数移動したことを検出する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記検出手段は、前記操作対象物として所定の表示領域がドラッグされて、前記表示領域内の一部が前記画面外縁部に所定回数移動したことを検出する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記連続する画面において、前記他の画面を前記主画面に対して複数配置し、
前記検出手段が前記移動を検出した前記画面外縁部に対応する位置に、複数の前記他の画面のうちいずれを配置するかを選択する選択手段をさらに備える、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記検出手段が前記移動を検出した場合には、前記他の画面のうち少なくとも1つに画面を識別する情報を表示させる、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記連続する画面において複数の前記他の画面を、前記主画面を挟んで相対する位置に配置する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記主画面を表示する表示装置を備える、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置において、
複数の表示装置各々の画面を仮想的に配置し、連続する画面として表示を行うよう制御する工程と、
複数の前記画面のうち、主画面内において、操作対象物が画面外縁部に所定回数移動したことを検出する工程と、
前記移動を検出した前記画面外縁部に対応する位置に、前記主画面以外の他の画面の1つを配置する工程と、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
情報処理装置を制御するコンピュータを、
複数の表示装置各々の画面を仮想的に配置し、連続する画面として表示を行うよう制御する表示制御手段と、
複数の前記画面のうち、主画面内において、操作対象物が画面外縁部に所定回数移動したことを検出する検出手段として機能させ、
前記表示制御手段は、前記検出手段が前記移動を検出した前記画面外縁部に対応する位置に、前記主画面以外の他の画面の1つを配置する、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−256101(P2012−256101A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−127339(P2011−127339)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【特許番号】特許第5076013号(P5076013)
【特許公報発行日】平成24年11月21日(2012.11.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】