説明

情報処理装置、画像形成装置及びプラットフォーム互換方法

【課題】フレームワーク型プラットフォームのフレームワーク変更へのプラットフォーム互換機構の対応が容易であり、開発・保守工数を削減できる情報処理装置、画像形成装置及びプラットフォーム互換方法を提供することを目的とする。
【解決手段】情報処理装置であって、第1インターフェースに対応する処理を、フレームワークに基づいて実行するフレームワーク型プラットフォーム20と、非フレームワーク型プラットフォーム機能の第2インターフェースを提供し、非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォーム20に実行させるプラットフォーム互換機構30とを有し、プラットフォーム互換機構30は、非フレームワーク型プラットフォーム機能部81Xと、共通インターフェース定義部82と、共通処理部83とを有することにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、画像形成装置及びプラットフォーム互換方法に係り、特に異なるプラットフォーム用プログラムを実行する情報処理装置、画像形成装置及びプラットフォーム互換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のソフトウェアはプラットフォームと呼ばれる土台部分と、その土台部分で動作するアプリケーションから構成されることが非常に多い。この理由は、プラットフォームの備える共通利用可能なインターフェース(I/F)を、個々のアプリケーションに自由に利用させることで、アプリケーション開発者の開発範囲を小さくし、開発効率を飛躍的に向上するメリットがある為である(特許文献1及び2参照)。
【0003】
また、さまざまなIT技術の進化にともない、プラットフォームにも世代交代が発生することが起こりえる。プラットフォームの世代交代において、新規プラットフォーム上でも旧プラットフォーム上で動作していたアプリケーションを動作させて欲しいという要望は非常に大きい。
【0004】
この理由は、アプリケーション開発者にとって新規プラットフォームに対応するための開発工数を削減できるし、製品の購入者にとっても旧プラットフォームが備えていた様々なアプリケーション資産を、新しいプラットフォーム上でそのまま利用することができるためである。
【0005】
これらの要望(アプリケーションの上位互換)に応えることは、製造者にとっても大きな使命である。図1はアプリケーション開発者が開発するアプリケーションと動作可能範囲を示す模式図である。
【0006】
アプリケーションを開発する開発者(アプリケーション開発者)1は、古いプラットフォーム(旧プラットフォーム)4と、新しいプラットフォーム(新プラットフォーム)5とがあった場合、それぞれの旧プラットフォーム4及び新プラットフォーム5用にアプリケーションを開発する。
【0007】
本来、旧プラットフォーム4用に開発したアプリケーション(旧プラットフォーム用アプリケーション)2は、旧プラットフォーム4上での動作が想定されており、新プラットフォーム5上での動作は出来ない。
【0008】
しかし、旧プラットフォーム用アプリケーション2が、そのまま新プラットフォーム5上でも動作可能になれば、アプリケーション開発者1は新プラットフォーム5に対応させるための工数がかからない。新プラットフォーム5は、新プラットフォーム用アプリケーション3だけでなく、旧プラットフォーム用アプリケーション2も資産とすることが出来る。
【0009】
また、近年では、ソフトウェアの開発方法として、フレームワークと呼ばれる雛形を元に、具象と呼ばれる個々の具体的な処理を記載し、ソフトウェアの開発効率を向上させる作り方を備えた方法が、一般的となってきた。
【0010】
図2はフレームワークを用いたソフトウェア開発の構成図である。フレームワーク11では、具体的な機能のいくつかに共通する処理を共通部として定義する。アプリケーションはフレームワーク11が用意するI/Fを利用する。共通部として定義された以外の具体的な処理は、それぞれの具象12A〜12Cと呼ばれる部分が担当する。
【0011】
例えば、内部に搭載されている機器情報を扱う機能と、蓄積されている文書情報を扱う機能とがあったとする。それらの機能に対して、情報の追加や削除、更新といった処理が行われるときは、一般的な情報を追加、削除、更新するといった処理をフレームワーク11で定義しておき、実際に扱う情報の詳細(機器情報、文書情報)を具象12A〜12C側で定義しておくといったような分け方をする。
【0012】
つまり、図2の構成図では、機器情報を扱う場合も、文書情報を扱う場合も、同様のフレームワーク11を用いることでソフトウェアの開発が出来る。これにより、フレームワーク11を用いたソフトウェア開発はアプリケーション作成の工数削減を図り、また、共通部が一箇所に集約することで、保守工数の削減というメリットがある。
【0013】
さらに、近年では、フレームワークを用いたソフトウェア開発の考え方をプラットフォーム開発に適用し、プラットフォーム自体をフレームワークと具象ソフトウェア(以下、単に具象と呼ぶ)とで構成したものも出現し始めている。
【0014】
図3はフレームワーク型プラットフォームと、フレームワーク型プラットフォーム上で動作するアプリケーションとの関係を示した構成図である。フレームワーク型プラットフォーム20には、複数のフレームワーク22A,22Bが用意され、それぞれのフレームワーク22A,22Bを拡張した具象23A〜23Fが存在する。
【0015】
アプリケーション(以下、単にアプリと呼ぶ)21A〜21Dは、それぞれのフレームワーク22A,22Bを利用して開発され、実際に各具象23A〜23Fが提供する様々な処理(機能)を実現できる。フレームワーク22A,22Bを利用して開発するということは、言い換えるとフレームワーク22A,22Bの提供するI/Fを利用する、という意味である。また、フレームワーク22A,22Bを利用して開発するということは、フレームワーク型プラットフォーム20のI/Fを利用するのと同意である。これは、フレームワーク型プラットフォーム20は複数のフレームワーク22A,22Bで構成されるためである。
【0016】
このフレームワーク22A,22Bを用いたフレームワーク型プラットフォーム20では、アプリ開発用に以下のようなI/Fが用意される。アプリ21A〜21Dが呼び出すI/Fは、フレームワーク22A,22Bが定義する共通I/Fである。また、アプリ21A〜21Dは、I/Fに付随するパラメータとして具象23A〜23Fを特定する情報を指定する。
【0017】
フレームワーク型プラットフォーム20の利点としては、アプリ21A〜21Dが利用するI/Fを共通I/Fに統一できるので、様々なバリエーションを持ったアプリを作りやすい(アプリ21A〜21Dの作り方が固定されているので知識習得に時間が掛からず開発が容易)ということと、共通部をフレームワーク化することで機能拡張する際の開発・保守工数を削減できるということとがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
しかし、開発中のフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22A,22Bにおいては、アプリ21A〜21Dを作りやすいという利点と、共通部をフレームワーク化することで機能拡張する際の開発・保守工数を削減できるという利点とが当てはまらない。
【0019】
開発中のフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22A,22Bにおいては、機能追加に伴い、フレームワーク22A,22Bの定義に抜けが見つかると、フレームワーク22A,22BのI/F変更が発生することが多く、そのI/F変更の影響をアプリ21A〜21Dが受けてしまうという課題があるからである。
【0020】
図4はフレームワーク型プラットフォーム開発におけるデメリットを説明するための一例の構成図である。最初は図3と同様に、フレームワーク22Aに対して具象23A〜23Cが提供されていたとする。ここでは、フレームワーク型プラットフォーム20の開発中に、フレームワーク型プラットフォーム20は具象23G,23Hを追加することになり、フレームワーク22Aの定義に不足があることが判明したケースを説明する。
【0021】
このようなケースでは、フレームワーク22AのI/Fに変更が入り、フレームワーク22A+が再定義される。フレームワーク22A+が再定義された影響は、フレームワーク22Aを利用していたアプリ21A〜21Cの全てに及んでしまう。したがって、アプリ21A〜21Cは新規で追加された具象23G,23Hの機能を利用する利用しないに関わらず、フレームワーク22A+のI/F変更に対応する必要があり、開発工数に大きな影響を与えるという問題があった。
【0022】
製造者はフレームワーク型プラットフォーム20の上位互換を実現するために、下位プラットフォームとして非フレームワーク型プラットフォームを採用している場合、非フレームワーク型プラットフォーム上で動作するアプリケーションをフレームワーク型プラットフォーム上で動作させる為のプラットフォーム互換機構においても、フレームワーク22A+のI/F変更への対応工数増加という問題が発生するため、開発効率が大きく低下してしまうという問題があった。
【0023】
図5はフレームワーク型プラットフォーム開発におけるデメリットを説明するための他の例の構成図である。ここでは、開発中のフレームワーク型プラットフォーム20上で、非フレームワーク型プラットフォームとのプラットフォーム互換機構30を開発しているものとする。
【0024】
プラットフォーム互換機構30は、昔の非フレームワーク型プラットフォームで提供していた非フレームワーク型プラットフォーム機能32X、32Yを提供するように構成されている。なお、非フレームワーク型プラットフォームは機能ごとにAPI(Application Program Interface)を提供していたものとする。
【0025】
図4と同様、非フレームワーク型プラットフォーム機能32Xと非フレームワーク型プラットフォーム機能32Yとは、フレームワーク22AのI/Fに変更が入った場合、フレームワーク22AのI/F変更への対応をする必要が発生してしまう。フレームワーク型プラットフォーム20が開発中である場合は、フレームワーク22Aを変更する可能性が高く、プラットフォーム互換機構30を同時に開発していると、プラットフォーム互換機構30においても対応工数が大きくなってしまうという問題があった。
【0026】
なお、特許文献1及び2はアプリケーションの変化にプラットフォームが適切に対応できる仕組みを備える画像形成装置について記載されたものであるが、プラットフォーム互換機構について考慮されていない。
【0027】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、フレームワーク型プラットフォームのフレームワーク変更へのプラットフォーム互換機構の対応が容易であり、開発・保守工数を削減できる情報処理装置、画像形成装置及びプラットフォーム互換方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0028】
上記課題を解決するため、本発明は、フレームワーク型プラットフォーム上で動作するフレームワーク型プラットフォーム用プログラムと、非フレームワーク型プラットフォーム上で動作する非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムとを実行可能な情報処理装置であって、フレームワーク型プラットフォーム機能の第1インターフェースを提供し、呼び出された第1インターフェースに対応する処理をフレームワークに基づいて実行するフレームワーク型プラットフォームと、非フレームワーク型プラットフォーム機能の第2インターフェースを提供し、呼び出された第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、フレームワーク型プラットフォームの第1インターフェースを呼び出して、第1インターフェースに対応する処理を実行させるプラットフォーム互換機構とを有し、前記プラットフォーム互換機構は、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受け、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示する非フレームワーク型プラットフォーム機能部と、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認すると共に、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を構築する共通インターフェース定義部と、前記共通インターフェース定義部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行する共通処理部とを有する。
【0029】
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造などに適用したものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、フレームワーク型プラットフォームのフレームワーク変更へのプラットフォーム互換機構の対応が容易であり、開発・保守工数を削減できる情報処理装置、画像形成装置及びプラットフォーム互換方法を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】アプリケーション開発者が開発するアプリケーションと動作可能範囲を示す模式図である。
【図2】フレームワークを用いたソフトウェア開発の構成図である。
【図3】フレームワーク型プラットフォームと、フレームワーク型プラットフォーム上で動作するアプリケーションとの関係を示した構成図である。
【図4】フレームワーク型プラットフォーム開発におけるデメリットを説明するための一例の構成図である。
【図5】フレームワーク型プラットフォーム開発におけるデメリットを説明するための他の例の構成図である。
【図6】コンピュータシステムの一例のハードウェア構成図である。
【図7】複合機の一例のハードウェア構成図である。
【図8】本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第1実施例の処理ブロック図である。
【図9】本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第1実施例のシーケンス図である。
【図10】本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第2実施例の処理ブロック図である。
【図11】本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第2実施例のシーケンス図である。
【図12】本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第3実施例の処理ブロック図である。
【図13】本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第3実施例のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明していく。なお、本実施例では情報処理装置の一例としてサーバ装置やパーソナルコンピュータなどのコンピュータシステム、画像形成装置の一例として複合機(MFP)を例に説明するが、サーバ装置やパーソナルコンピュータなどのコンピュータシステム又は複合機に限定するものではない。
【0033】
図6は、コンピュータシステムの一例のハードウェア構成図である。コンピュータシステム40は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置41,出力装置42,ドライブ装置43,補助記憶装置44,主記憶装置45,演算処理装置46およびインターフェース装置47を含む。
【0034】
キーボードやマウスなどの入力装置41は各種信号を入力するために用いられる。出力装置42はディスプレイ装置などであり、各種ウインドウやデータ等を表示するために用いられる。モデム,LANカードなどのインターフェース装置47は、ネットワークに接続する為に用いられる。
【0035】
本実施例のプラットフォーム互換機構を実現するプラットフォーム互換機構プログラムはコンピュータシステム40を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。プラットフォーム互換機構プログラムは例えば記録媒体48の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。プラットフォーム互換機構プログラムを記録した記録媒体48は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0036】
また、プラットフォーム互換機構プログラムを記録した記録媒体48がドライブ装置43にセットされると、プラットフォーム互換機構プログラムは記録媒体48からドライブ装置43を介して補助記憶装置44にインストールされる。ネットワークからダウンロードされたプラットフォーム互換機構プログラムは、インターフェース装置47を介して補助記憶装置44にインストールされる。
【0037】
補助記憶装置44はインストールされたプラットフォーム互換機構プログラムを格納すると共に、必要なファイル,データ等を格納する。主記憶装置45は、プラットフォーム互換機構プログラムの起動時に補助記憶装置44からプラットフォーム互換機構プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置46は主記憶装置45に格納されたプラットフォーム互換機構プログラムに従って、後述するような各種処理を実現している。なお、後述の処理ブロックは図6のコンピュータシステム40の場合、演算処理装置46がプラットフォーム互換機構プログラム等を実行することにより実現されるものである。
【0038】
図7は、複合機の一例のハードウェア構成図である。複合機50は、大きく分けて、コントローラ51と、操作部52と、FAX制御ユニット53と、プロッタ54と、スキャナ55と、その他ハードウェアリソース56とを有し、画像データの入出力機能を複合して有する画像形成装置である。
【0039】
コントローラ51は、制御装置であるCPU61と、プロセッサ用の作業メモリとして機能するRAM62と、後述する各種ローカルインターフェースとがNB(North Bridge)63を介して接続されている。また、NB63は、特定用途向け制御回路として機能するASIC64とも接続されており、CPU61の制御をASIC64に伝える。ASIC64は、プロッタ54等の各種ハードウェアと接続される他、複合機50の不揮発性の記憶手段として機能するHDD65と接続される。なお、ASIC64は、回路用の作業メモリとして機能するRAM66との接続を有している。
【0040】
コントローラ51は、各種ローカルインターフェースを備え、接続される各種機器又はネットワークと通信を行う。ローカルインターフェースとしては、シリアルバス67,NIC(Network Interface Card)68,USB(Universal Serial Bus) I/F69,ダイレクト印刷で使用するUSBホスト70、メモリカードI/F71等であり、PCI−BUS72を介して接続されている。なお、ローカルインターフェースは、上記の例に限定されることはなく多様なインターフェースでも対応可能である。また、接続の態様はPCI−BUS72に限定されず、PCI−Express等でもよい。
【0041】
HDD65には、複合機50を制御するプログラムやアプリケーション等のソフトウェアが格納されている。HDD65に格納されているソフトウェアは、CPU61により読み出され、RAM62上に展開される。CPU61はRAM62上に展開されたソフトウェアに従って、後述するような各種処理を実現している。なお、後述の処理ブロックは図7の複合機50の場合、CPU61がプラットフォーム互換機構プログラム等を実行することにより実現されるものである。
【実施例1】
【0042】
図8は本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第1実施例の処理ブロック図である。図8の処理ブロック図はフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22AのI/F変更の影響にプラットフォーム互換機構30が対応する。プラットフォーム互換機構30はフレームワーク型プラットフォーム20が提供するアプリケーション開発用インターフェースの上位互換を実現する。
【0043】
プラットフォーム互換機構30の内部に存在する、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xと、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Yとは、プラットフォーム互換機構30の内部に存在する共通インターフェース定義部82を利用して開発する。共通インターフェース定義部82は、サービス定義(具象を特定する名称)と、プラットフォーム互換機構30で必要なI/Fとを定義しており、フレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22Aへの実際の処理は行わない。具象はフレームワーク22Aのパラメータである。
【0044】
非フレームワーク型プラットフォーム機能81X,81Yは、共通インターフェース定義部82にサービス定義(具象を特定する名称)が存在するかを確認し、サービス定義があれば、実行できる環境であると判定し、サービス定義を指定して共通インターフェース定義部82を呼び出す。
【0045】
共通インターフェース定義部82は、指定されたサービス定義(具象を特定する名称)から具象情報(位置情報)を取得し、具象情報を指定して共通処理部83の処理を呼び出す。共通処理部83は、非フレームワーク型プラットフォームに対応した処理をフレームワーク型プラットフォーム20に対応した処理に変換し、具象情報(位置情報)を指定してフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22Aを呼び出し、フレームワーク型プラットフォーム20に処理を実行させる。
【0046】
上記構成にすることで、フレームワーク22Aを用いる処理は共通処理部83が担当するようになる。フレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22AのI/F変更時におけるプラットフォーム互換機構30の変更箇所は、共通インターフェース定義部82及び共通処理部83となる。
【0047】
このため、図8の処理ブロック図はフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22AのI/Fに変更が入ったとしても、プラットフォーム互換機構30の非フレームワーク型プラットフォーム機能81X,81Yの開発への影響が無くなり、開発効率が向上する。
【0048】
図9は本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第1実施例のシーケンス図である。ステップS1に進み、非フレームワーク型プラットフォーム用アプリ31Xは、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xを呼び出す。ステップS2に進み、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、共通インターフェース定義部82に対して、サービス定義(具象を特定する名称)の確認を行う。
【0049】
ステップS3に進み、共通インターフェース定義部82は、サービス定義(具象を特定する名称)が存在するかをチェックする。サービス定義が存在する場合、共通インターフェース定義部82はステップS4に進み、サービス定義有りを通知するため、サービス定義(具象を特定する名称)としてサービス名を非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xに返す。
【0050】
ステップS5に進み、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、サービス名を指定して共通インターフェース定義部82を呼び出す。ステップS6に進み、共通インターフェース定義部82は指定されたサービス名を利用し、具象情報(位置情報)を構築する。ステップS7に進み、共通インターフェース定義部82は具象情報を指定して共通処理部83のI/Fを呼び出す。
【0051】
ステップS8に進み、共通処理部83は指定された具象情報に基づき、非フレームワーク型プラットフォームに対応した処理をフレームワーク型プラットフォーム20に対応した処理に変換する。ステップS9に進み、共通処理部83は具象情報を指定してフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22AのI/Fを呼び出す。
【0052】
ステップS10に進み、フレームワーク22Aは共通に定義された処理を実現する。ステップS11に進み、フレームワーク22Aは具象情報により指定された具象23Aに対して機能実行指示を行う。ステップS12に進み、具象23Aは具体的処理を実現したあと処理を終了する。
【0053】
非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、同様のサービス内容の処理を行う場合、一度サービスのチェックを行っていれば、ステップS13に進み、続けて共通インターフェース定義部82を呼び出す事が出来る。ステップS13〜S20の処理は前述のステップS5〜S12の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0054】
第一実施例のプラットフォーム互換方法は、フレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22AのI/Fに変更が入った場合、共通インターフェース定義部80及び共通処理部83が変更に対応する。これにより、第一実施例のプラットフォーム互換方法は、フレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22AのI/Fの変更の影響を一箇所に集約し、かつ、共通インターフェース定義部82を利用する非フレームワーク型プラットフォーム機能81X等の各機能開発への影響が発生しなくなるため、開発効率が向上する。
【実施例2】
【0055】
図10は本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第2実施例の処理ブロック図である。図10の処理ブロックは、図8の処理ブロックの構成に、サービス定義部84と具象A定義部85Aと具象B定義部85Bとを追加して設けている。なお、図10の処理ブロックはアプリ21A,21Bと非フレームワーク型プラットフォーム用アプリ31X,31Yと非フレームワーク型プラットフォーム機能81Yとを省略している。
【0056】
また、図10の処理ブロックはフレームワーク型プラットフォーム20にフレームワーク22Aが用意され、フレームワーク22Aを拡張した具象23A,23Bが存在する例を表している。
【0057】
プラットフォーム互換機構30内部に存在する、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、プラットフォーム互換機構30の内部で定義する共通インターフェース定義部82と、サービス定義部84とを利用して開発する。
【0058】
非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、サービス定義部84にサービス定義(具象を特定する名称)が存在するかを確認し、サービス定義があれば、実行できる環境であると判定し、サービス定義を指定して共通インターフェース定義部82を呼び出す。
【0059】
共通インターフェース定義部82は、指定されたサービス定義(具象を特定する名称)から具象情報(位置情報)を取得・構築し、具象情報を指定して共通処理部83の処理を呼び出す。共通処理部83は、非フレームワーク型プラットフォームに対応した処理をフレームワーク型プラットフォーム20に対応した処理に変換し、具象情報(位置情報)を指定してフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22Aを呼び出し、フレームワーク型プラットフォーム20に処理を実行させる。
【0060】
上記構成にすることで、プラットフォーム互換機構30は具象23A等が増減した場合の定義変更を共通インターフェース定義部82から切り離し、共通インターフェース定義部82の保守性が向上する。
【0061】
図11は本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第2実施例のシーケンス図である。ステップS31に進み、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xはサービス定義部84に対して、サービス定義(具象を特定する名称)の確認を行う。
【0062】
ステップS32に進み、サービス定義部84はサービス定義(具象を特定する名称)が存在するかをチェックする。ここでは、具象A定義部85Aが存在するため、サービス定義が存在すると判断したものとする。サービス定義が存在するため、サービス定義部84はステップS33に進み、サービス定義有りを通知するため、サービス定義(具象を特定する名称)としてサービス名を非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xに返す。
【0063】
ステップS34に進み、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、サービス名を指定して共通インターフェース定義部82を呼び出す。ステップS35に進み、共通インターフェース定義部82は指定されたサービス名を利用し、具象A定義部85Aに具象情報(位置情報)の取得を要求する。ステップS36に進み、共通インターフェース定義部82は具象A定義部85Aから具象情報(位置情報)を取得する。ステップS37に進み、共通インターフェース定義部82は取得した具象情報(位置情報)を構築する。
【0064】
ステップS38に進み、共通インターフェース定義部82は具象情報を指定して共通処理部83のI/Fを呼び出す。ステップS39に進み、共通処理部83は指定された具象情報に基づき、非フレームワーク型プラットフォームに対応した処理をフレームワーク型プラットフォーム20に対応した処理に変換する。ステップS40に進み、共通処理部83は具象情報を指定してフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22AのI/Fを呼び出す。
【0065】
ステップS41に進み、フレームワーク22Aは共通に定義された処理を実現する。ステップS42に進み、フレームワーク22Aは具象情報により指定された具象23Aに対して機能実行指示を行う。ステップS43に進み、具象23Aは具体的処理を実現したあと処理を終了する。
【0066】
非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、同様のサービス内容の処理を行う場合、一度サービスのチェックを行っていれば、ステップS34に戻り、続けて共通インターフェース定義部82を呼び出すことが出来る。
【0067】
第二実施例のプラットフォーム互換方法は、サービス定義をサービス定義部84として共通インターフェース定義部82から分離することで、非フレームワーク型プラットフォーム機能81X等の各機能が利用する共通インターフェース定義部82を具象23A等の増減から切り離す事が出来る。これにより、第二実施例のプラットフォーム互換方法は、共通インターフェース定義部82の変更の可能性が軽減し、保守性が向上する。
【0068】
また、第二実施例のプラットフォーム互換方法は、フレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22Aの具象23A等が追加・削除された場合は、具象定義部85A等を追加・削除し、サービス定義部84の定義数を変更するだけで対応が可能となるため、開発効率が向上する。
【実施例3】
【0069】
図12は本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第3実施例の処理ブロック図である。図12の処理ブロックは、図10の処理ブロックの構成に、基本サービス部86を追加して設けている。プラットフォーム互換機構30内部に存在する、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、プラットフォーム互換機構30の内部で定義する共通インターフェース定義部82と、サービス定義部84とを利用して開発する。
【0070】
非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、サービス定義部84にサービス定義(具象を特定する名称)が存在するかを確認し、サービス定義があれば、実行できる環境であると判定し、サービス定義を指定して共通インターフェース定義部82を呼び出す。
【0071】
共通インターフェース定義部82は、指定されたサービス定義(具象を特定する名称)を元に基本サービス部86を作成する。基本サービス部86は、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xから共通インターフェース定義部82へのI/Fの呼び出しを受け、具象情報(位置情報)を指定して共通処理部83の処理を呼び出す。
【0072】
共通処理部83は、非フレームワーク型プラットフォームに対応した処理をフレームワーク型プラットフォームに対応した処理に変換し、具象情報(位置情報)を指定してフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22Aを呼び出し、フレームワーク型プラットフォーム20に処理を実行させる。
【0073】
上記構成にすることで、プラットフォーム互換機構30はプラットフォーム互換機構30内部のI/Fとフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22Aへの処理とが、共に具象23A,23Bの増減の影響を完全に受けなくなり、フレームワーク型プラットフォーム20変更時の保守面・開発工数面での効率が向上する。
【0074】
図13は本発明によるプラットフォーム互換方法を実現する第3実施例のシーケンス図である。ステップS51に進み、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xはサービス定義部84に対して、サービス定義(具象を特定する名称)の確認を行う。
【0075】
ステップS52に進み、サービス定義部84はサービス定義(具象を特定する名称)が存在するかをチェックする。ここでは、具象A定義部85Aが存在するため、サービス定義が存在すると判断したものとする。サービス定義が存在するため、サービス定義部84はステップS53に進み、サービス定義有りを通知するため、サービス定義(具象を特定する名称)としてサービス名を非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xに返す。
【0076】
ステップS54に進み、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、サービス名を指定して共通インターフェース定義部82を呼び出す。ステップS55に進み、共通インターフェース定義部82はサービス名を元に基本サービス部86を作成する。
【0077】
ステップS56に進み、基本サービス部86は指定されたサービス名を利用し、具象A定義部85Aに具象情報(位置情報)の取得を要求する。ステップS57に進み、基本サービス部86は具象A定義部85Aから具象情報(位置情報)を取得する。ステップS58に進み、基本サービス部86は取得した具象情報(位置情報)を構築する。
【0078】
ステップS59に進み、非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xはサービス名を指定して共通インターフェース定義部82を呼び出す。ステップS60に進み、共通インターフェース定義部82は基本サービス部86を呼び出す。基本サービス部86は非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xから共通インターフェース定義部82への呼び出しを受け、ステップS61に進み、具象情報を指定して共通処理部83のI/Fを呼び出す。
【0079】
ステップS62に進み、共通処理部83は指定された具象情報に基づき、非フレームワーク型プラットフォームに対応した処理をフレームワーク型プラットフォーム20に対応した処理に変換する。ステップS63に進み、共通処理部83は具象情報を指定してフレームワーク型プラットフォーム20のフレームワーク22AのI/Fを呼び出す。
【0080】
ステップS64に進み、フレームワーク22Aは共通に定義された処理を実現する。ステップS65に進み、フレームワーク22Aは具象情報により指定された具象23Aに対して機能実行指示を行う。ステップS66に進み、具象23Aは具体的処理を実現したあと処理を終了する。
【0081】
非フレームワーク型プラットフォーム機能81Xは、同様のサービス内容の処理を行う場合、一度サービスのチェックを行っていれば、ステップS67に進み、続けて共通インターフェース定義部82を呼び出す事が出来る。また、一度作成された基本サービス部86は、共通インターフェース定義部82から続けて利用される。ステップS67〜S74の処理は前述のステップS59〜S66の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0082】
第三実施例のプラットフォーム互換方法は、プラットフォーム互換機構30が基本サービス部86の持つ具象情報(位置情報)によって振る舞いを変えるため、共通インターフェース定義部82が完全に具象23A等の追加・削除の影響を受けなくなる。これにより、第三実施例のプラットフォーム互換方法は、プラットフォーム互換機構30内部のI/Fと、フレームワーク22Aへの処理が固定化され、保守面・開発工数面での効率が向上する。
【0083】
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0084】
1 アプリケーション開発者
2 旧プラットフォーム用アプリケーション
3 新プラットフォーム用アプリケーション
4 旧プラットフォーム
5 新プラットフォーム
11,22A,22A+,22B フレームワーク
12A〜12C,23A〜23H 具象
20 フレームワーク型プラットフォーム
21A〜21D アプリケーション
30 プラットフォーム互換機構
31X,31Y 非フレームワーク型プラットフォーム用アプリ
32X,32Y 非フレームワーク型プラットフォーム機能
40 コンピュータシステム
41 入力装置
42 出力装置
43 ドライブ装置
44 補助記憶装置
45 主記憶装置
46 演算処理装置
47 インターフェース装置
48 記録媒体
50 複合機
51 コントローラ
52 操作部
53 FAX制御ユニット
54 プロッタ
55 スキャナ
56 その他ハードウェアリソース
61 CPU
62,66 RAM
63 NB(North Bridge)
64 ASIC
65 HDD
67 シリアルバス
68 NIC(Network Interface Card)
69 USB(Universal Serial Bus) I/F
70 USBホスト
71 メモリカードI/F
72 PCI−BUS
81X,81Y 非フレームワーク型プラットフォーム機能
82 共通インターフェース定義部
83 共通処理部
84 サービス定義部
85A 具象A定義部
85B 具象B定義部
86 基本サービス部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0085】
【特許文献1】特開2007−110689号公報
【特許文献2】特開2007−109219号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームワーク型プラットフォーム上で動作するフレームワーク型プラットフォーム用プログラムと、非フレームワーク型プラットフォーム上で動作する非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムとを実行可能な情報処理装置であって、
フレームワーク型プラットフォーム機能の第1インターフェースを提供し、呼び出された第1インターフェースに対応する処理をフレームワークに基づいて実行するフレームワーク型プラットフォームと、
非フレームワーク型プラットフォーム機能の第2インターフェースを提供し、呼び出された第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、フレームワーク型プラットフォームの第1インターフェースを呼び出して、第1インターフェースに対応する処理を実行させるプラットフォーム互換機構と
を有し、
前記プラットフォーム互換機構は、
非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受け、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示する非フレームワーク型プラットフォーム機能部と、
第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認すると共に、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を構築する共通インターフェース定義部と、
前記共通インターフェース定義部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行する共通処理部と
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記プラットフォーム互換機構は、更に、
サービス定義部と具象定義部とを有し、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部は、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受け、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示し、
前記サービス定義部は、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認し、
前記共通インターフェース定義部は、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム用機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を前記具象定義部から取得して構築し、
前記共通処理部は、前記共通インターフェース定義部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行する
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プラットフォーム互換機構は、更に、
基本サービス部を有し、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部は、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受け、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示し、
前記サービス定義部は、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認し、
前記共通インターフェース定義部は、前記基本サービス部を作成し、
前記基本サービス部は、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム用機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を前記具象定義部から取得して構築し、
前記共通処理部は、前記基本サービス部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行する
請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プラットフォーム互換機構は、第2インターフェースに対応する同一の非フレームワーク型プラットフォームの処理を続けて行う場合、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部は、前記共通インターフェース定義部に第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認させることなく、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理の実行を指示することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プラットフォーム互換機構は、第2インターフェースに対応する同一の非フレームワーク型プラットフォームの処理を続けて行う場合、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部は、前記サービス定義部に、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認させることなく、前記共通インターフェース定義部に、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理の実行を指示することを特徴とする請求項2又は3記載の情報処理装置。
【請求項6】
プロッタ,スキャナの少なくとも一方を有し、フレームワーク型プラットフォーム上で動作するフレームワーク型プラットフォーム用プログラムと、非フレームワーク型プラットフォーム上で動作する非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムとを実行可能な画像形成装置であって、
フレームワーク型プラットフォーム機能の第1インターフェースを提供し、呼び出された第1インターフェースに対応する処理をフレームワークに基づいて実行するフレームワーク型プラットフォームと、
非フレームワーク型プラットフォーム機能の第2インターフェースを提供し、呼び出された第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、フレームワーク型プラットフォームの第1インターフェースを呼び出して、第1インターフェースに対応する処理を実行させるプラットフォーム互換機構と
を有し、
前記プラットフォーム互換機構は、
非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受け、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示する非フレームワーク型プラットフォーム機能部と、
第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認すると共に、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を構築する共通インターフェース定義部と、
前記共通インターフェース定義部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行する共通処理部と
を有する画像形成装置。
【請求項7】
前記プラットフォーム互換機構は、更に、
サービス定義部と具象定義部とを有し、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部は、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受け、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示し、
前記サービス定義部は、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認し、
前記共通インターフェース定義部は、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム用機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を前記具象定義部から取得して構築し、
前記共通処理部は、前記共通インターフェース定義部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行する
請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記プラットフォーム互換機構は、更に、
基本サービス部を有し、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部は、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受け、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示し、
前記サービス定義部は、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認し、
前記共通インターフェース定義部は、前記基本サービス部を作成し、
前記基本サービス部は、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム用機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を前記具象定義部から取得して構築し、
前記共通処理部は、前記基本サービス部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行する
請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記プラットフォーム互換機構は、第2インターフェースに対応する同一の非フレームワーク型プラットフォームの処理を続けて行う場合、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部は、前記共通インターフェース定義部に第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認させることなく、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理の実行を指示することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記プラットフォーム互換機構は、第2インターフェースに対応する同一の非フレームワーク型プラットフォームの処理を続けて行う場合、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部は、前記サービス定義部に、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認させることなく、前記共通インターフェース定義部に、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理の実行を指示することを特徴とする請求項7又は8記載の画像形成装置。
【請求項11】
フレームワーク型プラットフォーム上で動作するフレームワーク型プラットフォーム用プログラムと、非フレームワーク型プラットフォーム上で動作する非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムとを実行可能な情報処理装置のプラットフォーム互換方法であって、
前記情報処理装置は、
フレームワーク型プラットフォーム機能の第1インターフェースを提供し、呼び出された第1インターフェースに対応する処理をフレームワークに基づいて実行するフレームワーク型プラットフォームと、
非フレームワーク型プラットフォーム機能の第2インターフェースを提供し、呼び出された第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、フレームワーク型プラットフォームの第1インターフェースを呼び出して、第1インターフェースに対応する処理を実行させるプラットフォーム互換機構と
を有し、
前記プラットフォーム互換機構は、非フレームワーク型プラットフォーム機能部と、共通インターフェース定義部と、共通処理部とを有し、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受けるステップと、
前記共通インターフェース定義部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認するステップと、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示するステップと、
前記共通インターフェース定義部が、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を構築するステップと、
前記共通処理部が、前記共通インターフェース定義部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換するステップと、
前記共通処理部が、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行するステップと
を有するプラットフォーム互換方法。
【請求項12】
前記プラットフォーム互換機構は、更に、
サービス定義部と具象定義部とを有し、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受けるステップと、
前記サービス定義部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認するステップと、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示するステップと、
前記共通インターフェース定義部が、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム用機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を前記具象定義部から取得して構築するステップと、
前記共通処理部が、前記共通インターフェース定義部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換するステップと、
前記共通処理部が、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行するステップと
を有する請求項11記載のプラットフォーム互換方法。
【請求項13】
前記プラットフォーム互換機構は、更に、
基本サービス部を有し、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受けるステップと、
前記サービス定義部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認するステップと、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示するステップと、
前記共通インターフェース定義部が、前記基本サービス部を作成するステップと、
前記基本サービス部が、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム用機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を前記具象定義部から取得して構築するステップと、
前記共通処理部が、前記基本サービス部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換するステップと、
前記共通処理部が、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行するステップと
を有する請求項12記載のプラットフォーム互換方法。
【請求項14】
プロッタ,スキャナの少なくとも一方を有し、フレームワーク型プラットフォーム上で動作するフレームワーク型プラットフォーム用プログラムと、非フレームワーク型プラットフォーム上で動作する非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムとを実行可能な画像形成装置のプラットフォーム互換方法であって、
前記画像形成装置は、
フレームワーク型プラットフォーム機能の第1インターフェースを提供し、呼び出された第1インターフェースに対応する処理をフレームワークに基づいて実行するフレームワーク型プラットフォームと、
非フレームワーク型プラットフォーム機能の第2インターフェースを提供し、呼び出された第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換し、フレームワーク型プラットフォームの第1インターフェースを呼び出して、第1インターフェースに対応する処理を実行させるプラットフォーム互換機構と
を有し、
前記プラットフォーム互換機構は、非フレームワーク型プラットフォーム機能部と、共通インターフェース定義部と、共通処理部とを有し、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受けるステップと、
前記共通インターフェース定義部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認するステップと、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示するステップと、
前記共通インターフェース定義部が、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を構築するステップと、
前記共通処理部が、前記共通インターフェース定義部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換するステップと、
前記共通処理部が、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行するステップと
を有するプラットフォーム互換方法。
【請求項15】
前記プラットフォーム互換機構は、更に、
サービス定義部と具象定義部とを有し、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受けるステップと、
前記サービス定義部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認するステップと、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示するステップと、
前記共通インターフェース定義部が、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム用機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を前記具象定義部から取得して構築するステップと、
前記共通処理部が、前記共通インターフェース定義部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換するステップと、
前記共通処理部が、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行するステップと
を有する請求項14記載のプラットフォーム互換方法。
【請求項16】
前記プラットフォーム互換機構は、更に、
基本サービス部を有し、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、非フレームワーク型プラットフォーム用プログラムから第2インターフェースの呼び出しを受けるステップと、
前記サービス定義部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるかを確認するステップと、
前記非フレームワーク型プラットフォーム機能部が、第2インターフェースに対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理がフレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行できるときに処理を指示するステップと、
前記共通インターフェース定義部が、前記基本サービス部を作成するステップと、
前記基本サービス部が、1つ以上の前記非フレームワーク型プラットフォーム用機能部から指示された処理に対応するフレームワークの具象情報を前記具象定義部から取得して構築するステップと、
前記共通処理部が、前記基本サービス部から指示された処理に対応する非フレームワーク型プラットフォームの処理をフレームワーク型プラットフォームの処理に変換するステップと、
前記共通処理部が、変換したフレームワーク型プラットフォームの処理を、構築した具象情報に基づき、フレームワーク型プラットフォームの提供するフレームワークを利用して実行するステップと
を有する請求項15記載のプラットフォーム互換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−181977(P2010−181977A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−23046(P2009−23046)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】