情報処理装置およびプログラム
【課題】簡単画面で設定できない機能を簡単画面で容易に確認する。
【解決手段】ファクシミリ装置1は、一部の機能を設定可能な簡単画面14を表示するタッチパネル6と、予め登録した機能を記憶するシステムメモリ12と、システムメモリ12から登録した機能を呼び出すワンタッチキー0001と、ワンタッチキー0001で呼び出された機能の少なくとも一部が簡単画面14で設定できない機能を含んでいる場合、簡単画面14で設定できない機能を表示するよう制御する画面制御手段13と、を備える。
【解決手段】ファクシミリ装置1は、一部の機能を設定可能な簡単画面14を表示するタッチパネル6と、予め登録した機能を記憶するシステムメモリ12と、システムメモリ12から登録した機能を呼び出すワンタッチキー0001と、ワンタッチキー0001で呼び出された機能の少なくとも一部が簡単画面14で設定できない機能を含んでいる場合、簡単画面14で設定できない機能を表示するよう制御する画面制御手段13と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能、およびこれらの複合機能を有する情報処理装置において、コピー機能やファクシミリ機能などを簡単に操作可能な画面に関する技術が開示されている。この簡単に操作可能な画面では、設定できる機能をいくつかに絞って表示することで、複雑な機能を必要としないユーザーに簡単で分かりやすい操作を提供している。よって、ユーザーがこの簡単画面に表示されていない機能を使用したい場合には、通常の画面に切り替えて設定を行う必要がある。
【0003】
簡単画面に関する技術は、例えば、特許文献1〜3に開示されている。特許文献1に記載の発明では、多様な機能を設定可能な標準画面から、その一部の限られた機能を設定可能な簡易画面に切り替える際に、標準画面でしか設定できない機能があった場合に、その機能をそのまま保持するか、あるいは標準画面でしか設定できない機能があることを表示することで、ユーザーにその旨を知らせている。
【0004】
特許文献2に記載の発明では、各種機能を設定できる設定画面の表示を終了する際に、設定内容が簡単画面に関連なく標準画面に関連することが検知されると、標準画面を強制的に表示させている。また、特許文献3に記載の発明では、標準画面と簡単画面とを切り替えるときに、標準画面または簡単画面において設定された設定項目の値を所定の値にリセットしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3467138号公報
【特許文献2】特開平10−49001号公報
【特許文献3】特開平2007−74676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、簡単画面で設定できない機能を容易に確認することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、一部の機能を設定可能な簡単画面を表示する表示手段と、予め登録した機能を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から登録した機能を呼び出す呼出手段と、前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能を含んでいる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御する画面制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能であり、前記簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と異なる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能であり、前記簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と異なる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記簡単画面で設定できない機能を別画面にまとめて表示するよう制御することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記別画面を表示するための釦を前記簡単画面に追加するよう制御することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と等しい場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示しないよう制御することを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と等しい場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示しないよう制御することを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記簡単画面で設定できない機能の設定変更が可能とされていることを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記簡単画面で設定できない機能が前記呼出手段で呼び出されない場合、前記画面制御手段は、前記簡単画面で設定できない機能を表示せずに、前記簡単画面で設定できる機能の設定値の反映を前記簡単画面に対して行うことを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、画像送受信機能、画像読み取り機能、および複写機能のうち少なくとも1つの機能を備えていることを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、一部の機能を設定可能な簡単画面を表示するステップと、予め登録した機能が呼び出されたとき、前記呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能を含んでいる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0018】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記簡単画面で設定できない機能が呼び出されない場合、前記簡単画面で設定できる機能の設定値の反映を前記簡単画面に対して行うステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能を容易に確認することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と異なる場合に、簡単画面で設定できない機能を確認することができる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と異なる場合に、簡単画面で設定できない機能を確認することができる。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、簡単画面の本来の利便性を損なうことなく、簡単画面で設定できない機能を容易に確認することができる。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、簡単画面の本来の利便性を損なうことなく、簡単画面で設定できない機能を容易に確認することができる。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と違う場合に、簡単画面で設定できない機能を確認することができる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と違う場合に、簡単画面で設定できない機能を確認することができる。
【0026】
請求項8に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能の設定を容易に変更することができる。
【0027】
請求項9に記載の発明によれば、簡単画面の本来の利便性を損なうことがない。
【0028】
請求項10に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない画像送受信機能、画像読み取り機能、および複写機能を容易に確認することができる。
【0029】
請求項11に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能を容易に確認できる。
【0030】
請求項12に記載の発明によれば、簡単画面の本来の利便性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】第1の実施形態に係るファクシミリ装置のブロック図である。
【図2】ファクシミリ装置の簡単画面を示す図である。
【図3】簡単画面で設定できない機能を簡単画面に直接表示した図である。
【図4】別画面を表示するための釦を簡単画面に追加した図である。
【図5】簡単画面で設定できない機能を表示する別画面の一例を示す図である。
【図6】簡単画面で設定できない機能の設定変更が可能な別画面の一例を示す図である。
【図7】簡単画面で設定できない機能の設定を変更する画面の一例を示す図である。
【図8】ファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】画像読取装置の簡単画面を示す図である。
【図10】別画面を表示するための釦を簡単画面に追加した図である。
【図11】複写装置の簡単画面を示す図である。
【図12】別画面を表示するための釦を簡単画面に追加した図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、情報処理装置の一例について図面を参照して説明する。
【0033】
1.第1の実施形態
(ファクシミリ装置の構成)
以下、ファクシミリ装置の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係るファクシミリ装置のブロック図である。ファクシミリ装置1は、操作パネル2、コントローラ3、画像入力部4、通信部5を備えている。操作パネル2は、タッチパネル6とワンタッチキー0001,0002を備えている。タッチパネル6は、表示手段および位置入力手段の一例であり、液晶ディスプレイとタッチパッドを備えている。タッチパネル6は、タッチパネル6に表示する画面の画像データをコントローラ3から入力し、タッチパネル6に触れた位置情報をコントローラ3に出力する。
【0034】
ワンタッチキー0001,0002は、予め登録した機能を呼び出す呼出手段の一例であり、ハードウェアによるスイッチである。ワンタッチキー0001,0002の押下による入力信号は、コントローラ3に入力する。なお、ワンタッチキーは、ソフトウェアによるスイッチでもよく、タッチパネル6に表示する画面内に設けてもよい。
【0035】
コントローラ3は、ファクシミリ装置1を制御する制御基板である。コントローラ3は、パネルI/F(Interface)7、入力部I/F8、および出力部I/F9のインターフェースを備えている。パネルI/F7は、操作パネル2とコントローラ3間でデータの入出力を行い、入力部I/F8は、画像入力部4とコントローラ3間でデータの入出力を行い、出力部I/F9は、通信部5とコントローラ3間でデータの入出力を行う。また、入力部I/F8には、システムメモリ10が接続されている。システムメモリ10は、画像入力部4で入力した画像を一時的に記憶する半導体記憶装置である。
【0036】
また、コントローラ3は、初期値記憶部11、システムメモリ12、メインCPU(Central Processing Unit)13を備えている。初期値記憶部11は、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性の半導体記憶装置である。初期値記憶部11には、ファクシミリ装置1の初期値データが記憶されており、メインCPU13によって読み出される。
【0037】
システムメモリ12は、記憶手段の一例であり、不揮発性の半導体記憶装置である。システムメモリ12には、ファクシミリ装置1を動作させるためのプログラムやデータが格納されている。例えば、メインCPU13をタッチパネル6の画面制御手段として機能させるためのプログラムや、ワンタッチキー0001,0002に登録した機能の設定データや、後述する簡単画面などの画像データが格納されている。なお、システムメモリ12は、ハードディスクなどの磁気記憶装置で構成してもよい。
【0038】
メインCPU13は、システムメモリ12および初期値記憶部11に記憶されたプログラムおよびデータを読み出して、ファクシミリ装置1全体を制御する。なお、メインCPU13は、画面制御手段の一例であり、システムメモリ12から簡単画面などの画像データを読み出して、タッチパネル6に表示すると共に、タッチパネル6に触れた位置情報を入力して、その位置に対応する画面内のボタン等に関連付けられた命令を実行する。また、メインCPU13は、ワンタッチキー0001,0002の押下による入力信号に基づいて、タッチパネル6に表示する画面の制御を行う。
【0039】
画像入力部4は、送信する原稿の画像を読み取るスキャナである。画像入力部4で読み取られた画像データは、コントローラ3の入力部I/F8に入力され、システムメモリ10に一時的に格納される。メインCPU13は、システムメモリ10に格納された画像データを、出力部I/F9を介して通信部5に出力する。
【0040】
通信部5は、通信回線を介して遠隔地のファクシミリ装置と画像データを送受信するモデムである。通信部5は、コントローラ3の出力部I/F9から入力した画像データを音声帯域の信号に変調して送信するとともに、遠隔地のファクシミリ装置から受信した信号を復調して、画像データをコントローラ3の出力部I/F9に出力する。
【0041】
(ファクシミリ装置の作用)
以下、ファクシミリ装置1の作用について説明する。図2は、ファクシミリ装置の簡単画面を示す図である。図2に示す簡単画面14は、図1のメインCPU13によってシステムメモリ12から読み出され、タッチパネル6に表示される。
【0042】
簡単画面14で設定できる機能は、サービスを使用する上で必須なものやよく使用されるものであり、設定できない機能は、サービスを使用する上で必須でないものや使用頻度が少ないものである。図2に示す簡単画面14では、宛先とファクシミリ装置1の一部の機能(送信画質、原稿の画質、両面原稿送り)が設定可能である。送信画質は、送信する画像の解像度であり、dpi(dot per inch)で表される。原稿の画質は、原稿が文字のみで構成されるか、写真のみで構成されるか、または文字および写真の両方で構成されるかを表しており、この設定に基づいて画像が読み取られる。両面原稿送りは、原稿の片面を読み取るか、または両面を読み取るかを表している。
【0043】
一方、図1のワンタッチキー0001,0002には、予め宛先と機能が登録される。また、ワンタッチキー0001,0002には、図2の簡単画面14で設定できない機能も登録可能である。表1は、簡単画面14で設定可能な機能と、ワンタッチキー0001,0002に登録可能な機能を示している。表1に示すように、ワンタッチキー0001,0002に登録可能な機能のうち、簡単画面14で設定できない機能には、通信モード、送信シート、時刻指定、およびFコード通信の機能がある。
【0044】
通信モードは、G3、スーパーG3、G4などの通信規格を表しており、送信シートは、送信する原稿に送付状を添付するか否かを表している。また、時刻指定は、送信する時刻を指定するか否かを表しており、Fコード通信は、暗証番号を知る相手のみが原稿をプリントする親展通信や、相手先に蓄積されている原稿を取り出せる掲示板機能などを利用するか否かを表している。一方、ワンタッチキー0001,0002に登録可能な機能のうち、簡単画面14で設定できる機能には、原稿の画質がある。
【0045】
【表1】
【0046】
ワンタッチキー0001,0002に登録した機能の設定値とデフォルト値(初期値)を以下に示す。表2は、ワンタッチキー0001に登録した機能の設定値を表している。表2によれば、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できる機能として、原稿の画質(文字/写真)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能として、通信モード(G3)、送信シート(付ける)、時刻指定(8:00A.M.)、およびFコード通信(する)が登録されている。また、簡単画面14で設定できない機能のうち、送信シート(付ける)、時刻指定(8:00A.M.)、およびFコード通信(する)の設定値は、デフォルト値と異なっている。
【0047】
【表2】
【0048】
表3は、ワンタッチキー0002に登録した機能の設定値を表している。表3によれば、ワンタッチキー0002には、簡単画面14で設定できる機能として、原稿の画質(文字)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能として、通信モード(G3)、送信シート(付けない)、時刻指定(9:00A.M.)、およびFコード通信(しない)が登録されている。また、簡単画面14で設定できない機能の設定値がデフォルト値と異なるものはない。
【0049】
【表3】
【0050】
なお、表1〜表3のデータは、図1のシステムメモリ12に記憶されている。これらのデータは、ワンタッチキー0001,0002の押下によって、メインCPU13によって読み出される。メインCPU13は、上記データに基づき、ワンタッチキー0001,0002に登録されている機能の少なくとも一部が簡単画面14で設定できない機能を含んでいる場合、簡単画面14で設定できない機能を簡単画面14に表示するよう制御する。
【0051】
一方、ワンタッチキー0001,0002に登録されている機能の少なくとも一部が簡単画面14で設定できない機能を含んでいない場合、簡単画面14で設定できない機能を簡単画面14に表示せずに、簡単画面14で設定できる機能の設定値の反映を簡単画面14に対して行う。
【0052】
また、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能の設定値がそのデフォルト値と異なる場合に、簡単画面14で設定できない機能を表示するよう制御する。なお、簡単画面14で設定できない機能の設定値がそのデフォルト値と異なっていても、簡単画面14で設定できない機能の設定値がワンタッチキー0001,0002の押下前の設定値と等しい場合には、簡単画面14で設定できない機能を表示しないよう制御してもよい。
【0053】
または、メインCPU13は、まず、簡単画面14で設定できない機能の設定値がワンタッチキー0001,0002の押下前の設定値と異なる場合に、簡単画面14で設定できない機能を表示するよう制御してもよい。なお、簡単画面14で設定できない機能の設定値がワンタッチキー0001,0002の押下前の設定値と異なっていても、簡単画面14で設定できない機能の設定値がそのデフォルト値と等しい場合には、簡単画面14で設定できない機能を表示しないよう制御してもよい。
【0054】
以下、簡単画面14で設定できない機能の表示例について説明する。図2の簡単画面14がタッチパネル6に表示されているとき、図1のワンタッチキー0001が押下されると、図3に示す簡単画面14が表示される。図3は、簡単画面で設定できない機能を簡単画面に直接表示した図である。まず、メインCPU13は、簡単画面14に宛先(012-345-6789)と簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)の設定値(文字/写真)を反映する。
【0055】
また、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能(通信モード、送信シート、時刻指定、Fコード通信)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能(送信シート、時刻指定、Fコード通信)の設定値(付ける、8:00A.M.、する)がそのデフォルト値(付けない、9:00A.M.、しない)と異なっているため、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能(送信シート、時刻指定、およびFコード通信)の設定値(付ける、8:00A.M.、する)を簡単画面14に表示する。
【0056】
または、図4に示すように、メインCPU13は、別画面を表示するためのタブボタン15を簡単画面14に追加してもよい。図4は、別画面を表示するための釦を簡単画面に追加した図である。タブボタン15は、ソフトウェアによる釦であり、タブボタン15の押下によって、簡単画面14で設定できない機能が別画面にまとめて表示される。なお、釦の形式は、タブ形式に限るものではなく、簡単画面14内の任意の場所に設けたものでもよい。
【0057】
図4のタブボタン15が押下されると、メインCPU13は、図5に示す別画面16を表示する。図5は、簡単画面で設定できない機能を表示する別画面の一例を示す図である。別画面16には、簡単画面14で設定できない機能のうち、デフォルト値と異なるもの(送信シート、時刻指定、Fコード通信)がまとめて表示される。
【0058】
また、別画面16では、簡単画面14で設定できない機能の設定変更を可能としてもよい。図6は、簡単画面で設定できない機能の設定変更が可能な別画面の一例を示す図である。図6に示すように、別画面16には、簡単画面14で設定できない機能を設定変更するための機能ボタン17〜19が追加される。機能ボタン17〜19の押下によって、簡単画面14で設定できない機能の設定を変更する画面が表示される。なお、別画面16で直接設定変更を行うように構成してもよい。
【0059】
図6の時刻指定の機能ボタン18が押下されると、メインCPU13は、図7に示す設定変更画面20を表示する。図7は、簡単画面で設定できない機能の設定を変更する画面の一例を示す図である。図7に示すように、設定変更画面20には、時刻指定をするか否かの選択ボタン21,22が表示される。時刻指定をするボタン22が押下されたとき、時刻を変更する時刻変更画面23が表示される。
【0060】
一方、図2の簡単画面14がタッチパネル6に表示されているとき、ワンタッチキー0002が押下されると、ワンタッチキー0002には、簡単画面14で設定できない機能(通信モード、送信シート、時刻指定、Fコード通信)が登録されているが、簡単画面14で設定できない機能の設定値はそのデフォルト値と等しいため、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能を表示せずに、簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)の設定値(文字)の反映を行う。したがって、簡単画面14で設定できない機能は、簡単画面14に直接表示されないし、別画面16を表示するためのタブボタン15も簡単画面14に追加されない。
【0061】
(ファクシミリ装置の動作)
以下、ファクシミリ装置1の動作について説明する。図8は、ファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。このフローチャートを実行するプログラムは、図1のシステムメモリ12に記憶されている。なお、このプログラムは、CDROM等の記憶媒体に格納して提供することも可能である。
【0062】
まず、メインCPU13は、タッチパネル6に簡単画面14を表示する(ステップS10)。このとき、ワンタッチキー0001が押下されると(ステップS11のYes)、メインCPU13は、ワンタッチキー0001に登録されている宛先と簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)のパラメータ(文字/写真)を簡単画面14に反映する(ステップS12)。
【0063】
次に、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能がワンタッチキー0001に登録されているか否かを判断する(ステップS13)。ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能が登録されており、簡単画面14で設定できない機能の設定値がそのデフォルト値と異なっているため(ステップS13のYes)、短縮登録機能のタブボタン15が簡単画面14に追加される(ステップS14)。短縮登録機能のタブボタン15が押下された場合(ステップS15のYes)、別画面16が表示される(ステップS16)。
【0064】
別画面16内の任意の機能ボタン17〜19を押下すると(ステップS17)、その機能ボタン17〜19に対応する設定変更画面20が表示される(ステップS18)。メインCPU13は、機能パラメータの設定を変更すると(ステップS19)、設定変更画面20を閉じて(ステップS20)、別画面16の表示に戻る(ステップS16)。
【0065】
一方、ワンタッチキー0002が押下された場合(ステップS21のYes)、メインCPU13は、ワンタッチキー0002に登録されている宛先と簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)のパラメータ(文字)を簡単画面14に反映する(ステップS12)。
【0066】
また、ワンタッチキー0002には、簡単画面14で設定できない機能が登録されているが、簡単画面14で設定できない機能の設定値がそのデフォルト値と等しいため、ステップS13でNoとなり、ステップS10の簡単画面14の表示に戻る。したがって、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能を表示せずに、宛先と簡単画面14で設定できる機能の設定値の反映を簡単画面14に対して行う。
【0067】
(第1の実施形態の優位性)
第1の実施形態によれば、簡単画面14で設定できない機能が簡単画面14に表示されるため、簡単画面14で設定できないファクシミリ機能(画像送受信機能)を容易に確認することができる。
【0068】
また、簡単画面14で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定やデフォルト値と異なる場合に、簡単画面14で設定できない機能を確認することができる。
【0069】
また、簡単画面14で設定できない機能を別画面16にまとめて表示し、簡単画面14には、別画面16を表示するタブボタン15のみを追加するため、簡単画面14の本来の利便性を損なうことがない。また、別画面16では、簡単画面14で設定できない機能の設定を変更することができる。
【0070】
また、簡単画面14で設定できない機能が呼び出されない場合、簡単画面14で設定できない機能を表示せず、簡単画面14で設定できる機能の設定値の反映を行うため、簡単画面14の本来の利便性を損なうことがない。
【0071】
2.第2の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について、図9および図10を参照して説明する。図9は、画像読取装置の簡単画面を示す図である。画像読取装置の簡単画面14では、一部の機能(読取画質、原稿の画質、および両面原稿送り)を設定可能である。読取画質は、図1の画像入力部4で読み取る画像の解像度であり、dpi(dot per inch)で表される。原稿の画質および両面原稿送りの機能は、第1の実施形態で説明した機能と同様である。
【0072】
一方、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能も登録可能である。表4は、簡単画面14で設定可能な機能と、ワンタッチキー0001に登録可能な機能を示している。表4に示すように、ワンタッチキー0001に登録可能な機能のうち、簡単画面14で設定できない機能には、カラー/モノクロ、出力ファイル形式、PC保存、およびEメール送信の機能がある。
【0073】
カラー/モノクロは、カラーで読み取るか、モノクロで読み取るかを表しており、出力ファイル形式は、PDF(Portable Document Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの画像ファイルの形式を表している。また、PC保存は、ネットワークを介して接続するPC(Personal Computer)に、画像データを保存するか否かを表しており、Eメール送信は、画像データをEメール送信するか否かを表している。
【0074】
【表4】
【0075】
表5は、ワンタッチキー0001に登録した機能の設定値を表している。表5によれば、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できる機能として、原稿の画質(文字/写真)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能として、カラー/モノクロ(カラー)、出力ファイル形式(PDF)、PC保存(しない)、Eメール送信(する)が登録されている。また、簡単画面14で設定できない機能のうち、カラー/モノクロ(カラー)、Eメール送信(する)の設定値は、デフォルト値と異なっている。
【0076】
【表5】
【0077】
以下、簡単画面14で設定できない機能の表示例について説明する。図9の簡単画面14がタッチパネルに表示されているとき、図1のワンタッチキー0001が押下されると、図10に示す簡単画面14が表示される。図10は、別画面を表示するためのタブボタンを簡単画面に追加した図である。まず、メインCPU13は、簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)の設定値(文字/写真)を反映する。
【0078】
また、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能(カラー/モノクロ、出力ファイル形式、PC保存、Eメール送信)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能(カラー/モノクロ、Eメール送信)の設定値(カラー、する)がそのデフォルト値(モノクロ、しない)と異なっているため、メインCPU13は、短縮登録機能のタブボタン15を簡単画面14に追加する。図10のタブボタン15が押下されると、簡単画面14で設定できない機能のうち、デフォルト値と異なるもの(カラー/モノクロ、Eメール送信)が別画面にまとめて表示される。
【0079】
(第2の実施形態の優位性)
第2の実施形態によれば、簡単画面14で設定できない画像読み取り機能を容易に確認することができる。
【0080】
3.第3の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について、図11および図12を参照して説明する。図11は、複写装置の簡単画面を示す図である。複写装置の簡単画面14では、一部の機能(用紙サイズ、複写倍率、および複写濃度)を設定可能である。用紙サイズは、複写する用紙のサイズであり、自動の場合には、原稿のサイズと同等のものが選択される。複写倍率は、原稿のサイズと複写する用紙のサイズとの比率を表しており、複写濃度は、複写する際に用いるトナーの濃度を表している。
【0081】
一方、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能も登録可能である。表6は、簡単画面14で設定可能な機能と、ワンタッチキー0001に登録可能な機能を示している。表6に示すように、ワンタッチキー0001に登録可能な機能のうち、簡単画面14で設定できない機能には、とじしろ、原稿の画質、ページ連写、およびNアップの機能がある。
【0082】
とじしろは、複写する用紙にとじしろを設定するか否かを表している。原稿の画質は、第1の実施形態の機能と同様である。また、ページ連写は、1枚の原稿を複数ページに分割して複写するか否かを表しており、Nアップは、複数枚の原稿を1ページにまとめて複写するか否かを表している。
【0083】
【表6】
【0084】
表7は、ワンタッチキー0001に登録した機能の設定値を表している。表7によれば、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できる機能として、複写倍率(B5→A4)、複写濃度(濃い)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能として、とじしろ(あり)、原稿の画質(文字)、ページ連写(しない)、Nアップ(2ページ)が登録されている。また、簡単画面14で設定できない機能のうち、とじしろ(あり)、Nアップ(2ページ)の設定値は、デフォルト値と異なっている。
【0085】
【表7】
【0086】
以下、簡単画面14で設定できない機能の表示例について説明する。図11の簡単画面14がタッチパネルに表示されているとき、図1のワンタッチキー0001が押下されると、図12に示す簡単画面14が表示される。図12は、別画面を表示するためのタブボタンを簡単画面に追加した図である。まず、メインCPU13は、簡単画面14で設定できる機能(複写倍率、複写濃度)の設定値(B5→A4、濃い)を反映する。
【0087】
また、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能(とじしろ、原稿の画質、ページ連写、Nアップ)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能(とじしろ、Nアップ)の設定値がそのデフォルト値と異なっているため、メインCPU13は、短縮登録機能のタブボタン15を簡単画面14に追加する。図12のタブボタン15の押下によって、簡単画面14で設定できない機能のうち、デフォルト値と異なるもの(とじしろ、Nアップ)が別画面にまとめて表示される。
【0088】
(第3の実施形態の優位性)
第3の実施形態によれば、簡単画面14で設定できない複写機能を容易に確認することができる。
【0089】
4.第4の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。表8は、ワンタッチキー0001に登録した機能の設定値を表している。ワンタッチキー0001には、デフォルト値と異なる機能だけが登録されている。
【0090】
【表8】
【0091】
以下、簡単画面14で設定できない機能の表示例について説明する。図2の簡単画面14がタッチパネル6に表示されているとき、図1のワンタッチキー0001が押下されると、図3に示す簡単画面14が表示される。まず、メインCPU13は、簡単画面14に宛先(012-345-6789)と簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)の設定値(文字/写真)を反映する。
【0092】
また、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能(送信シート、時刻指定、Fコード通信)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能(送信シート、時刻指定、Fコード通信)の設定値(付ける、8:00A.M.、する)がワンタッチキー0001の押下前の設定値(付けない、9:00A.M.、しない)と異なっているため、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能(送信シート、時刻指定、Fコード通信)の設定値(付ける、8:00A.M.、する)を簡単画面14に表示する。
【0093】
(第4の実施形態の優位性)
第4の実施形態によれば、ワンタッチキー0001には、デフォルト値と異なる機能だけが登録されているため、簡単画面14で設定できない機能の設定がワンタッチキー0001で呼び出す前の設定と異なる場合に、簡単画面14で設定できない機能を確認することができる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、ファクシミリ装置、画像読取装置、複写装置、およびこれらの複合機等を備える情報処理装置に用いることができる。
【符号の説明】
【0095】
1…ファクシミリ装置、2…操作パネル、3…コントローラ、4…画像入力部、5…通信部、6…タッチパネル(表示手段)、7…パネルI/F、8…入力部I/F、9…出力部I/F、10…システムメモリ、11…初期値記憶部、12…システムメモリ(記憶手段)、13…メインCPU(画面制御手段)、14…簡単画面、15…タブボタン(釦)、16…別画面、17〜19…機能ボタン、20…設定変更画面、21,22…選択ボタン、23…時刻変更画面、0001,0002…ワンタッチキー(呼出手段)。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能、およびこれらの複合機能を有する情報処理装置において、コピー機能やファクシミリ機能などを簡単に操作可能な画面に関する技術が開示されている。この簡単に操作可能な画面では、設定できる機能をいくつかに絞って表示することで、複雑な機能を必要としないユーザーに簡単で分かりやすい操作を提供している。よって、ユーザーがこの簡単画面に表示されていない機能を使用したい場合には、通常の画面に切り替えて設定を行う必要がある。
【0003】
簡単画面に関する技術は、例えば、特許文献1〜3に開示されている。特許文献1に記載の発明では、多様な機能を設定可能な標準画面から、その一部の限られた機能を設定可能な簡易画面に切り替える際に、標準画面でしか設定できない機能があった場合に、その機能をそのまま保持するか、あるいは標準画面でしか設定できない機能があることを表示することで、ユーザーにその旨を知らせている。
【0004】
特許文献2に記載の発明では、各種機能を設定できる設定画面の表示を終了する際に、設定内容が簡単画面に関連なく標準画面に関連することが検知されると、標準画面を強制的に表示させている。また、特許文献3に記載の発明では、標準画面と簡単画面とを切り替えるときに、標準画面または簡単画面において設定された設定項目の値を所定の値にリセットしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3467138号公報
【特許文献2】特開平10−49001号公報
【特許文献3】特開平2007−74676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、簡単画面で設定できない機能を容易に確認することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、一部の機能を設定可能な簡単画面を表示する表示手段と、予め登録した機能を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から登録した機能を呼び出す呼出手段と、前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能を含んでいる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御する画面制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能であり、前記簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と異なる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能であり、前記簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と異なる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記簡単画面で設定できない機能を別画面にまとめて表示するよう制御することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記別画面を表示するための釦を前記簡単画面に追加するよう制御することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と等しい場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示しないよう制御することを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記画面制御手段は、前記簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と等しい場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示しないよう制御することを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記簡単画面で設定できない機能の設定変更が可能とされていることを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記簡単画面で設定できない機能が前記呼出手段で呼び出されない場合、前記画面制御手段は、前記簡単画面で設定できない機能を表示せずに、前記簡単画面で設定できる機能の設定値の反映を前記簡単画面に対して行うことを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、画像送受信機能、画像読み取り機能、および複写機能のうち少なくとも1つの機能を備えていることを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、一部の機能を設定可能な簡単画面を表示するステップと、予め登録した機能が呼び出されたとき、前記呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能を含んでいる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0018】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記簡単画面で設定できない機能が呼び出されない場合、前記簡単画面で設定できる機能の設定値の反映を前記簡単画面に対して行うステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能を容易に確認することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と異なる場合に、簡単画面で設定できない機能を確認することができる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と異なる場合に、簡単画面で設定できない機能を確認することができる。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、簡単画面の本来の利便性を損なうことなく、簡単画面で設定できない機能を容易に確認することができる。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、簡単画面の本来の利便性を損なうことなく、簡単画面で設定できない機能を容易に確認することができる。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と違う場合に、簡単画面で設定できない機能を確認することができる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と違う場合に、簡単画面で設定できない機能を確認することができる。
【0026】
請求項8に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能の設定を容易に変更することができる。
【0027】
請求項9に記載の発明によれば、簡単画面の本来の利便性を損なうことがない。
【0028】
請求項10に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない画像送受信機能、画像読み取り機能、および複写機能を容易に確認することができる。
【0029】
請求項11に記載の発明によれば、簡単画面で設定できない機能を容易に確認できる。
【0030】
請求項12に記載の発明によれば、簡単画面の本来の利便性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】第1の実施形態に係るファクシミリ装置のブロック図である。
【図2】ファクシミリ装置の簡単画面を示す図である。
【図3】簡単画面で設定できない機能を簡単画面に直接表示した図である。
【図4】別画面を表示するための釦を簡単画面に追加した図である。
【図5】簡単画面で設定できない機能を表示する別画面の一例を示す図である。
【図6】簡単画面で設定できない機能の設定変更が可能な別画面の一例を示す図である。
【図7】簡単画面で設定できない機能の設定を変更する画面の一例を示す図である。
【図8】ファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】画像読取装置の簡単画面を示す図である。
【図10】別画面を表示するための釦を簡単画面に追加した図である。
【図11】複写装置の簡単画面を示す図である。
【図12】別画面を表示するための釦を簡単画面に追加した図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、情報処理装置の一例について図面を参照して説明する。
【0033】
1.第1の実施形態
(ファクシミリ装置の構成)
以下、ファクシミリ装置の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係るファクシミリ装置のブロック図である。ファクシミリ装置1は、操作パネル2、コントローラ3、画像入力部4、通信部5を備えている。操作パネル2は、タッチパネル6とワンタッチキー0001,0002を備えている。タッチパネル6は、表示手段および位置入力手段の一例であり、液晶ディスプレイとタッチパッドを備えている。タッチパネル6は、タッチパネル6に表示する画面の画像データをコントローラ3から入力し、タッチパネル6に触れた位置情報をコントローラ3に出力する。
【0034】
ワンタッチキー0001,0002は、予め登録した機能を呼び出す呼出手段の一例であり、ハードウェアによるスイッチである。ワンタッチキー0001,0002の押下による入力信号は、コントローラ3に入力する。なお、ワンタッチキーは、ソフトウェアによるスイッチでもよく、タッチパネル6に表示する画面内に設けてもよい。
【0035】
コントローラ3は、ファクシミリ装置1を制御する制御基板である。コントローラ3は、パネルI/F(Interface)7、入力部I/F8、および出力部I/F9のインターフェースを備えている。パネルI/F7は、操作パネル2とコントローラ3間でデータの入出力を行い、入力部I/F8は、画像入力部4とコントローラ3間でデータの入出力を行い、出力部I/F9は、通信部5とコントローラ3間でデータの入出力を行う。また、入力部I/F8には、システムメモリ10が接続されている。システムメモリ10は、画像入力部4で入力した画像を一時的に記憶する半導体記憶装置である。
【0036】
また、コントローラ3は、初期値記憶部11、システムメモリ12、メインCPU(Central Processing Unit)13を備えている。初期値記憶部11は、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性の半導体記憶装置である。初期値記憶部11には、ファクシミリ装置1の初期値データが記憶されており、メインCPU13によって読み出される。
【0037】
システムメモリ12は、記憶手段の一例であり、不揮発性の半導体記憶装置である。システムメモリ12には、ファクシミリ装置1を動作させるためのプログラムやデータが格納されている。例えば、メインCPU13をタッチパネル6の画面制御手段として機能させるためのプログラムや、ワンタッチキー0001,0002に登録した機能の設定データや、後述する簡単画面などの画像データが格納されている。なお、システムメモリ12は、ハードディスクなどの磁気記憶装置で構成してもよい。
【0038】
メインCPU13は、システムメモリ12および初期値記憶部11に記憶されたプログラムおよびデータを読み出して、ファクシミリ装置1全体を制御する。なお、メインCPU13は、画面制御手段の一例であり、システムメモリ12から簡単画面などの画像データを読み出して、タッチパネル6に表示すると共に、タッチパネル6に触れた位置情報を入力して、その位置に対応する画面内のボタン等に関連付けられた命令を実行する。また、メインCPU13は、ワンタッチキー0001,0002の押下による入力信号に基づいて、タッチパネル6に表示する画面の制御を行う。
【0039】
画像入力部4は、送信する原稿の画像を読み取るスキャナである。画像入力部4で読み取られた画像データは、コントローラ3の入力部I/F8に入力され、システムメモリ10に一時的に格納される。メインCPU13は、システムメモリ10に格納された画像データを、出力部I/F9を介して通信部5に出力する。
【0040】
通信部5は、通信回線を介して遠隔地のファクシミリ装置と画像データを送受信するモデムである。通信部5は、コントローラ3の出力部I/F9から入力した画像データを音声帯域の信号に変調して送信するとともに、遠隔地のファクシミリ装置から受信した信号を復調して、画像データをコントローラ3の出力部I/F9に出力する。
【0041】
(ファクシミリ装置の作用)
以下、ファクシミリ装置1の作用について説明する。図2は、ファクシミリ装置の簡単画面を示す図である。図2に示す簡単画面14は、図1のメインCPU13によってシステムメモリ12から読み出され、タッチパネル6に表示される。
【0042】
簡単画面14で設定できる機能は、サービスを使用する上で必須なものやよく使用されるものであり、設定できない機能は、サービスを使用する上で必須でないものや使用頻度が少ないものである。図2に示す簡単画面14では、宛先とファクシミリ装置1の一部の機能(送信画質、原稿の画質、両面原稿送り)が設定可能である。送信画質は、送信する画像の解像度であり、dpi(dot per inch)で表される。原稿の画質は、原稿が文字のみで構成されるか、写真のみで構成されるか、または文字および写真の両方で構成されるかを表しており、この設定に基づいて画像が読み取られる。両面原稿送りは、原稿の片面を読み取るか、または両面を読み取るかを表している。
【0043】
一方、図1のワンタッチキー0001,0002には、予め宛先と機能が登録される。また、ワンタッチキー0001,0002には、図2の簡単画面14で設定できない機能も登録可能である。表1は、簡単画面14で設定可能な機能と、ワンタッチキー0001,0002に登録可能な機能を示している。表1に示すように、ワンタッチキー0001,0002に登録可能な機能のうち、簡単画面14で設定できない機能には、通信モード、送信シート、時刻指定、およびFコード通信の機能がある。
【0044】
通信モードは、G3、スーパーG3、G4などの通信規格を表しており、送信シートは、送信する原稿に送付状を添付するか否かを表している。また、時刻指定は、送信する時刻を指定するか否かを表しており、Fコード通信は、暗証番号を知る相手のみが原稿をプリントする親展通信や、相手先に蓄積されている原稿を取り出せる掲示板機能などを利用するか否かを表している。一方、ワンタッチキー0001,0002に登録可能な機能のうち、簡単画面14で設定できる機能には、原稿の画質がある。
【0045】
【表1】
【0046】
ワンタッチキー0001,0002に登録した機能の設定値とデフォルト値(初期値)を以下に示す。表2は、ワンタッチキー0001に登録した機能の設定値を表している。表2によれば、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できる機能として、原稿の画質(文字/写真)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能として、通信モード(G3)、送信シート(付ける)、時刻指定(8:00A.M.)、およびFコード通信(する)が登録されている。また、簡単画面14で設定できない機能のうち、送信シート(付ける)、時刻指定(8:00A.M.)、およびFコード通信(する)の設定値は、デフォルト値と異なっている。
【0047】
【表2】
【0048】
表3は、ワンタッチキー0002に登録した機能の設定値を表している。表3によれば、ワンタッチキー0002には、簡単画面14で設定できる機能として、原稿の画質(文字)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能として、通信モード(G3)、送信シート(付けない)、時刻指定(9:00A.M.)、およびFコード通信(しない)が登録されている。また、簡単画面14で設定できない機能の設定値がデフォルト値と異なるものはない。
【0049】
【表3】
【0050】
なお、表1〜表3のデータは、図1のシステムメモリ12に記憶されている。これらのデータは、ワンタッチキー0001,0002の押下によって、メインCPU13によって読み出される。メインCPU13は、上記データに基づき、ワンタッチキー0001,0002に登録されている機能の少なくとも一部が簡単画面14で設定できない機能を含んでいる場合、簡単画面14で設定できない機能を簡単画面14に表示するよう制御する。
【0051】
一方、ワンタッチキー0001,0002に登録されている機能の少なくとも一部が簡単画面14で設定できない機能を含んでいない場合、簡単画面14で設定できない機能を簡単画面14に表示せずに、簡単画面14で設定できる機能の設定値の反映を簡単画面14に対して行う。
【0052】
また、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能の設定値がそのデフォルト値と異なる場合に、簡単画面14で設定できない機能を表示するよう制御する。なお、簡単画面14で設定できない機能の設定値がそのデフォルト値と異なっていても、簡単画面14で設定できない機能の設定値がワンタッチキー0001,0002の押下前の設定値と等しい場合には、簡単画面14で設定できない機能を表示しないよう制御してもよい。
【0053】
または、メインCPU13は、まず、簡単画面14で設定できない機能の設定値がワンタッチキー0001,0002の押下前の設定値と異なる場合に、簡単画面14で設定できない機能を表示するよう制御してもよい。なお、簡単画面14で設定できない機能の設定値がワンタッチキー0001,0002の押下前の設定値と異なっていても、簡単画面14で設定できない機能の設定値がそのデフォルト値と等しい場合には、簡単画面14で設定できない機能を表示しないよう制御してもよい。
【0054】
以下、簡単画面14で設定できない機能の表示例について説明する。図2の簡単画面14がタッチパネル6に表示されているとき、図1のワンタッチキー0001が押下されると、図3に示す簡単画面14が表示される。図3は、簡単画面で設定できない機能を簡単画面に直接表示した図である。まず、メインCPU13は、簡単画面14に宛先(012-345-6789)と簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)の設定値(文字/写真)を反映する。
【0055】
また、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能(通信モード、送信シート、時刻指定、Fコード通信)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能(送信シート、時刻指定、Fコード通信)の設定値(付ける、8:00A.M.、する)がそのデフォルト値(付けない、9:00A.M.、しない)と異なっているため、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能(送信シート、時刻指定、およびFコード通信)の設定値(付ける、8:00A.M.、する)を簡単画面14に表示する。
【0056】
または、図4に示すように、メインCPU13は、別画面を表示するためのタブボタン15を簡単画面14に追加してもよい。図4は、別画面を表示するための釦を簡単画面に追加した図である。タブボタン15は、ソフトウェアによる釦であり、タブボタン15の押下によって、簡単画面14で設定できない機能が別画面にまとめて表示される。なお、釦の形式は、タブ形式に限るものではなく、簡単画面14内の任意の場所に設けたものでもよい。
【0057】
図4のタブボタン15が押下されると、メインCPU13は、図5に示す別画面16を表示する。図5は、簡単画面で設定できない機能を表示する別画面の一例を示す図である。別画面16には、簡単画面14で設定できない機能のうち、デフォルト値と異なるもの(送信シート、時刻指定、Fコード通信)がまとめて表示される。
【0058】
また、別画面16では、簡単画面14で設定できない機能の設定変更を可能としてもよい。図6は、簡単画面で設定できない機能の設定変更が可能な別画面の一例を示す図である。図6に示すように、別画面16には、簡単画面14で設定できない機能を設定変更するための機能ボタン17〜19が追加される。機能ボタン17〜19の押下によって、簡単画面14で設定できない機能の設定を変更する画面が表示される。なお、別画面16で直接設定変更を行うように構成してもよい。
【0059】
図6の時刻指定の機能ボタン18が押下されると、メインCPU13は、図7に示す設定変更画面20を表示する。図7は、簡単画面で設定できない機能の設定を変更する画面の一例を示す図である。図7に示すように、設定変更画面20には、時刻指定をするか否かの選択ボタン21,22が表示される。時刻指定をするボタン22が押下されたとき、時刻を変更する時刻変更画面23が表示される。
【0060】
一方、図2の簡単画面14がタッチパネル6に表示されているとき、ワンタッチキー0002が押下されると、ワンタッチキー0002には、簡単画面14で設定できない機能(通信モード、送信シート、時刻指定、Fコード通信)が登録されているが、簡単画面14で設定できない機能の設定値はそのデフォルト値と等しいため、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能を表示せずに、簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)の設定値(文字)の反映を行う。したがって、簡単画面14で設定できない機能は、簡単画面14に直接表示されないし、別画面16を表示するためのタブボタン15も簡単画面14に追加されない。
【0061】
(ファクシミリ装置の動作)
以下、ファクシミリ装置1の動作について説明する。図8は、ファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。このフローチャートを実行するプログラムは、図1のシステムメモリ12に記憶されている。なお、このプログラムは、CDROM等の記憶媒体に格納して提供することも可能である。
【0062】
まず、メインCPU13は、タッチパネル6に簡単画面14を表示する(ステップS10)。このとき、ワンタッチキー0001が押下されると(ステップS11のYes)、メインCPU13は、ワンタッチキー0001に登録されている宛先と簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)のパラメータ(文字/写真)を簡単画面14に反映する(ステップS12)。
【0063】
次に、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能がワンタッチキー0001に登録されているか否かを判断する(ステップS13)。ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能が登録されており、簡単画面14で設定できない機能の設定値がそのデフォルト値と異なっているため(ステップS13のYes)、短縮登録機能のタブボタン15が簡単画面14に追加される(ステップS14)。短縮登録機能のタブボタン15が押下された場合(ステップS15のYes)、別画面16が表示される(ステップS16)。
【0064】
別画面16内の任意の機能ボタン17〜19を押下すると(ステップS17)、その機能ボタン17〜19に対応する設定変更画面20が表示される(ステップS18)。メインCPU13は、機能パラメータの設定を変更すると(ステップS19)、設定変更画面20を閉じて(ステップS20)、別画面16の表示に戻る(ステップS16)。
【0065】
一方、ワンタッチキー0002が押下された場合(ステップS21のYes)、メインCPU13は、ワンタッチキー0002に登録されている宛先と簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)のパラメータ(文字)を簡単画面14に反映する(ステップS12)。
【0066】
また、ワンタッチキー0002には、簡単画面14で設定できない機能が登録されているが、簡単画面14で設定できない機能の設定値がそのデフォルト値と等しいため、ステップS13でNoとなり、ステップS10の簡単画面14の表示に戻る。したがって、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能を表示せずに、宛先と簡単画面14で設定できる機能の設定値の反映を簡単画面14に対して行う。
【0067】
(第1の実施形態の優位性)
第1の実施形態によれば、簡単画面14で設定できない機能が簡単画面14に表示されるため、簡単画面14で設定できないファクシミリ機能(画像送受信機能)を容易に確認することができる。
【0068】
また、簡単画面14で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定やデフォルト値と異なる場合に、簡単画面14で設定できない機能を確認することができる。
【0069】
また、簡単画面14で設定できない機能を別画面16にまとめて表示し、簡単画面14には、別画面16を表示するタブボタン15のみを追加するため、簡単画面14の本来の利便性を損なうことがない。また、別画面16では、簡単画面14で設定できない機能の設定を変更することができる。
【0070】
また、簡単画面14で設定できない機能が呼び出されない場合、簡単画面14で設定できない機能を表示せず、簡単画面14で設定できる機能の設定値の反映を行うため、簡単画面14の本来の利便性を損なうことがない。
【0071】
2.第2の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について、図9および図10を参照して説明する。図9は、画像読取装置の簡単画面を示す図である。画像読取装置の簡単画面14では、一部の機能(読取画質、原稿の画質、および両面原稿送り)を設定可能である。読取画質は、図1の画像入力部4で読み取る画像の解像度であり、dpi(dot per inch)で表される。原稿の画質および両面原稿送りの機能は、第1の実施形態で説明した機能と同様である。
【0072】
一方、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能も登録可能である。表4は、簡単画面14で設定可能な機能と、ワンタッチキー0001に登録可能な機能を示している。表4に示すように、ワンタッチキー0001に登録可能な機能のうち、簡単画面14で設定できない機能には、カラー/モノクロ、出力ファイル形式、PC保存、およびEメール送信の機能がある。
【0073】
カラー/モノクロは、カラーで読み取るか、モノクロで読み取るかを表しており、出力ファイル形式は、PDF(Portable Document Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの画像ファイルの形式を表している。また、PC保存は、ネットワークを介して接続するPC(Personal Computer)に、画像データを保存するか否かを表しており、Eメール送信は、画像データをEメール送信するか否かを表している。
【0074】
【表4】
【0075】
表5は、ワンタッチキー0001に登録した機能の設定値を表している。表5によれば、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できる機能として、原稿の画質(文字/写真)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能として、カラー/モノクロ(カラー)、出力ファイル形式(PDF)、PC保存(しない)、Eメール送信(する)が登録されている。また、簡単画面14で設定できない機能のうち、カラー/モノクロ(カラー)、Eメール送信(する)の設定値は、デフォルト値と異なっている。
【0076】
【表5】
【0077】
以下、簡単画面14で設定できない機能の表示例について説明する。図9の簡単画面14がタッチパネルに表示されているとき、図1のワンタッチキー0001が押下されると、図10に示す簡単画面14が表示される。図10は、別画面を表示するためのタブボタンを簡単画面に追加した図である。まず、メインCPU13は、簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)の設定値(文字/写真)を反映する。
【0078】
また、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能(カラー/モノクロ、出力ファイル形式、PC保存、Eメール送信)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能(カラー/モノクロ、Eメール送信)の設定値(カラー、する)がそのデフォルト値(モノクロ、しない)と異なっているため、メインCPU13は、短縮登録機能のタブボタン15を簡単画面14に追加する。図10のタブボタン15が押下されると、簡単画面14で設定できない機能のうち、デフォルト値と異なるもの(カラー/モノクロ、Eメール送信)が別画面にまとめて表示される。
【0079】
(第2の実施形態の優位性)
第2の実施形態によれば、簡単画面14で設定できない画像読み取り機能を容易に確認することができる。
【0080】
3.第3の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について、図11および図12を参照して説明する。図11は、複写装置の簡単画面を示す図である。複写装置の簡単画面14では、一部の機能(用紙サイズ、複写倍率、および複写濃度)を設定可能である。用紙サイズは、複写する用紙のサイズであり、自動の場合には、原稿のサイズと同等のものが選択される。複写倍率は、原稿のサイズと複写する用紙のサイズとの比率を表しており、複写濃度は、複写する際に用いるトナーの濃度を表している。
【0081】
一方、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能も登録可能である。表6は、簡単画面14で設定可能な機能と、ワンタッチキー0001に登録可能な機能を示している。表6に示すように、ワンタッチキー0001に登録可能な機能のうち、簡単画面14で設定できない機能には、とじしろ、原稿の画質、ページ連写、およびNアップの機能がある。
【0082】
とじしろは、複写する用紙にとじしろを設定するか否かを表している。原稿の画質は、第1の実施形態の機能と同様である。また、ページ連写は、1枚の原稿を複数ページに分割して複写するか否かを表しており、Nアップは、複数枚の原稿を1ページにまとめて複写するか否かを表している。
【0083】
【表6】
【0084】
表7は、ワンタッチキー0001に登録した機能の設定値を表している。表7によれば、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できる機能として、複写倍率(B5→A4)、複写濃度(濃い)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能として、とじしろ(あり)、原稿の画質(文字)、ページ連写(しない)、Nアップ(2ページ)が登録されている。また、簡単画面14で設定できない機能のうち、とじしろ(あり)、Nアップ(2ページ)の設定値は、デフォルト値と異なっている。
【0085】
【表7】
【0086】
以下、簡単画面14で設定できない機能の表示例について説明する。図11の簡単画面14がタッチパネルに表示されているとき、図1のワンタッチキー0001が押下されると、図12に示す簡単画面14が表示される。図12は、別画面を表示するためのタブボタンを簡単画面に追加した図である。まず、メインCPU13は、簡単画面14で設定できる機能(複写倍率、複写濃度)の設定値(B5→A4、濃い)を反映する。
【0087】
また、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能(とじしろ、原稿の画質、ページ連写、Nアップ)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能(とじしろ、Nアップ)の設定値がそのデフォルト値と異なっているため、メインCPU13は、短縮登録機能のタブボタン15を簡単画面14に追加する。図12のタブボタン15の押下によって、簡単画面14で設定できない機能のうち、デフォルト値と異なるもの(とじしろ、Nアップ)が別画面にまとめて表示される。
【0088】
(第3の実施形態の優位性)
第3の実施形態によれば、簡単画面14で設定できない複写機能を容易に確認することができる。
【0089】
4.第4の実施形態
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。表8は、ワンタッチキー0001に登録した機能の設定値を表している。ワンタッチキー0001には、デフォルト値と異なる機能だけが登録されている。
【0090】
【表8】
【0091】
以下、簡単画面14で設定できない機能の表示例について説明する。図2の簡単画面14がタッチパネル6に表示されているとき、図1のワンタッチキー0001が押下されると、図3に示す簡単画面14が表示される。まず、メインCPU13は、簡単画面14に宛先(012-345-6789)と簡単画面14で設定できる機能(原稿の画質)の設定値(文字/写真)を反映する。
【0092】
また、ワンタッチキー0001には、簡単画面14で設定できない機能(送信シート、時刻指定、Fコード通信)が登録されており、簡単画面14で設定できない機能(送信シート、時刻指定、Fコード通信)の設定値(付ける、8:00A.M.、する)がワンタッチキー0001の押下前の設定値(付けない、9:00A.M.、しない)と異なっているため、メインCPU13は、簡単画面14で設定できない機能(送信シート、時刻指定、Fコード通信)の設定値(付ける、8:00A.M.、する)を簡単画面14に表示する。
【0093】
(第4の実施形態の優位性)
第4の実施形態によれば、ワンタッチキー0001には、デフォルト値と異なる機能だけが登録されているため、簡単画面14で設定できない機能の設定がワンタッチキー0001で呼び出す前の設定と異なる場合に、簡単画面14で設定できない機能を確認することができる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、ファクシミリ装置、画像読取装置、複写装置、およびこれらの複合機等を備える情報処理装置に用いることができる。
【符号の説明】
【0095】
1…ファクシミリ装置、2…操作パネル、3…コントローラ、4…画像入力部、5…通信部、6…タッチパネル(表示手段)、7…パネルI/F、8…入力部I/F、9…出力部I/F、10…システムメモリ、11…初期値記憶部、12…システムメモリ(記憶手段)、13…メインCPU(画面制御手段)、14…簡単画面、15…タブボタン(釦)、16…別画面、17〜19…機能ボタン、20…設定変更画面、21,22…選択ボタン、23…時刻変更画面、0001,0002…ワンタッチキー(呼出手段)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一部の機能を設定可能な簡単画面を表示する表示手段と、
予め登録した機能を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から登録した機能を呼び出す呼出手段と、
前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能を含んでいる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御する画面制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記画面制御手段は、
前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能であり、前記簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と異なる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画面制御手段は、
前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能であり、前記簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と異なる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記画面制御手段は、
前記簡単画面で設定できない機能を別画面にまとめて表示するよう制御することを特徴とする請求項1〜3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記画面制御手段は、
前記別画面を表示するための釦を前記簡単画面に追加するよう制御することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記画面制御手段は、
前記簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と等しい場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示しないよう制御することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記画面制御手段は、
前記簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と等しい場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示しないよう制御することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記簡単画面で設定できない機能の設定変更が可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記簡単画面で設定できない機能が前記呼出手段で呼び出されない場合、前記画面制御手段は、前記簡単画面で設定できない機能を表示せずに、前記簡単画面で設定できる機能の設定値の反映を前記簡単画面に対して行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
画像送受信機能、画像読み取り機能、および複写機能のうち少なくとも1つの機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
一部の機能を設定可能な簡単画面を表示するステップと、
予め登録した機能が呼び出されたとき、前記呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能を含んでいる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
前記簡単画面で設定できない機能が呼び出されない場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示せずに、前記簡単画面で設定できる機能の設定値の反映を前記簡単画面に対して行うステップと、をコンピュータに実行させるための請求項11に記載のプログラム。
【請求項1】
一部の機能を設定可能な簡単画面を表示する表示手段と、
予め登録した機能を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から登録した機能を呼び出す呼出手段と、
前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能を含んでいる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御する画面制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記画面制御手段は、
前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能であり、前記簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と異なる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画面制御手段は、
前記呼出手段で呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能であり、前記簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と異なる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記画面制御手段は、
前記簡単画面で設定できない機能を別画面にまとめて表示するよう制御することを特徴とする請求項1〜3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記画面制御手段は、
前記別画面を表示するための釦を前記簡単画面に追加するよう制御することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記画面制御手段は、
前記簡単画面で設定できない機能の設定が初期値と等しい場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示しないよう制御することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記画面制御手段は、
前記簡単画面で設定できない機能の設定が呼び出す前の設定と等しい場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示しないよう制御することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記簡単画面で設定できない機能の設定変更が可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記簡単画面で設定できない機能が前記呼出手段で呼び出されない場合、前記画面制御手段は、前記簡単画面で設定できない機能を表示せずに、前記簡単画面で設定できる機能の設定値の反映を前記簡単画面に対して行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
画像送受信機能、画像読み取り機能、および複写機能のうち少なくとも1つの機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
一部の機能を設定可能な簡単画面を表示するステップと、
予め登録した機能が呼び出されたとき、前記呼び出された機能の少なくとも一部が前記簡単画面で設定できない機能を含んでいる場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
前記簡単画面で設定できない機能が呼び出されない場合、前記簡単画面で設定できない機能を表示せずに、前記簡単画面で設定できる機能の設定値の反映を前記簡単画面に対して行うステップと、をコンピュータに実行させるための請求項11に記載のプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−28329(P2011−28329A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−170470(P2009−170470)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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