説明

情報処理装置および情報処理装置の制御方法

【課題】ユーザがバッテリを取り外すことが出来ない情報処理装置において、不具合が起きた場合に、容易に強制終了させること。
【解決手段】二次電池と、情報処理装置に所定の処理を実行させるための機能が割り当てられている複数のスイッチと、前記複数のスイッチの内の電源スイッチの操作に応じて情報処理装置の電力管理を行う電力管理コントローラと、前記二次電池から供給される電力を用いて前記情報処理装置を構成するコンポーネントに動作電源を供給する電源回路と、前記電力管理コントローラからの要求に応じて前記電源回路を制御する電源コントローラとを具備し、前記電源コントローラは、前記複数のスイッチの内の2以上のスイッチに結合され、前記2以上のスイッチに対する所定の操作に応答して、前記電力管理コントローラへのリセット信号を制御することによって前記電力管理コントローラに初期化処理を実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置および情報処理装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、バッテリを本体内に内蔵させた製品が販売されている。バッテリを本体内に内蔵させると、通常ユーザによってバッテリを取り外すことができない。
【0003】
バッテリが取り外し可能なコンピュータの場合に、コンピュータが予期せぬ誤動作した時に、ACアダプタおよびバッテリを外すことでコンピュータを強制終了さることができる。バッテリを取り外すことが出来ないコンピュータの場合、ACアダプタおよびバッテリを外すことでコンピュータを強制終了させることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−95875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザがバッテリを取り外すことが出来ないコンピュータ(情報処理装置)の場合、不具合が起きた場合に、容易に強制終了させることが出来ない。
【0006】
本発明の目的は、ユーザがバッテリを取り外すことが出来ない情報処理装置において、不具合が起きた場合に、容易に強制終了させることが可能な情報処理装置および情報処理装置の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、情報処理装置は、二次電池は、複数のスイッチと、電力管理コントローラと、電源回路と、電源コントローラとを具備する。複数のスイッチには、前記情報処理装置に所定の処理を実行させるための機能が割り当てられている。電力管理コントローラは、前記複数のスイッチの内の電源スイッチの操作に応じて前記情報処理装置の電力管理を行う。電源回路は、前記二次電池から供給される電力を用いて前記情報処理装置を構成するコンポーネントに動作電源を供給する。電源コントローラは、前記電力管理コントローラからの要求に応じて前記電源回路を制御する。電源コントローラは、前記複数のスイッチの内の2以上のスイッチに結合され、前記2以上のスイッチに対する所定の操作に応答して、前記電力管理コントローラへのリセット信号を制御することによって前記電力管理コントローラに初期化処理を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態の情報処理装置の外観の一例を示す斜視図。
【図2】実施形態の情報処理装置のシステム構成の一例を示すブロック図。
【図3】実施形態の情報処理装置の強制終了させる構成の一例を示すブロック図。
【図4】実施形態の情報処理装置によって行われる強制終了処理の手順を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。この情報処理装置は、例えば、バッテリ(二次電池)によって駆動可能なノートブック型の携帯型パーソナルコンピュータ10として実現されている。図1は、ディスプレイユニットを開いた状態におけるコンピュータ10を正面側から見た斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成される。ディスプレイユニット12には、LCD16(Liquid Crystal Display)から構成される表示装置が組み込まれている。
【0010】
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に支持され、そのコンピュータ本体11に対してコンピュータ本体11の上面が露出される開放位置とコンピュータ本体11の上面がディスプレイユニット12によって覆れる閉塞位置との間を回動自由に取り付けられている。コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ10をパワーオン/オフするための電源スイッチ14、ポインティングデバイス15、第1のスイッチ18、および第2のスイッチ19が配置されている。電源スイッチ14、第1のスイッチ18、および第2のスイッチ19は、コンピュータに所定の処理を実行させる機能が割り当てられている。例えば、第1のスイッチ18、および第2のスイッチ19は、操作に応じて、スイッチに割り当てられたアプリケーションプログラムを実行させる機能が割り当てられている。
【0011】
図2は、本コンピュータ10のシステム構成を示している。本コンピュータ10は、CPU111、ノースブリッジ112、主メモリ113、グラフィクスコントローラ114、サウスブリッジ115、ハードディスクドライブ(HDD)116、BIOS−ROM118、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラ(EC/KBC)119、電源コントローラ(PSC)120、電源回路121、ACアダプタ122等を備えている。ACアダプタ122は上述の外部電源装置として使用される。
【0012】
CPU111は、本コンピュータ10の各コンポーネントの動作を制御するプロセッサである。このCPU111は、HDD116から主メモリ113にロードされる各種ソフトウェア、例えば、オペレーティングシステム(OS)および各種アプリケーションプログラムを実行する。また、CPU111は、不揮発性メモリであるBIOS−ROM118に格納されたBIOS(基本入出力システム:Basic Input Output System)も実行する。BIOSはハードウェア制御のためのシステムプログラムである。
【0013】
ノースブリッジ112は、CPU111のローカルバスとサウスブリッジ115との間を接続するブリッジデバイスである。また、ノースブリッジ112はグラフィクスコントローラ114との通信を実行する機能も有している。さらに、ノースブリッジ112には、主メモリ113を制御するメモリコントローラも内蔵されている。グラフィクスコントローラ114は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD16を制御する表示コントローラである。
【0014】
サウスブリッジ115はPCIバス1に接続されており、PCIバス1上の各デバイスとの通信を実行する。また、サウスブリッジ115は、ハードディスクドライブ(HDD)116を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラやSerial ATAコントローラを内蔵している。
【0015】
EC/KBC119、電源コントローラ(PSC)120、電源回路121、およびバッテリ17は、ICバスまたはLPC(Low pin count)バスのようなシリアルバス2を介して相互接続されている。エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラ(EC/KBC)119は、電力管理を行うためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)26、及びポインティングデバイス15を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このEC/KBC119は、ユーザの操作に応じて本コンピュータ1をパワーオン/パワーオフする機能を有している。
【0016】
EC/KBC119は、ユーザによる電源スイッチ14の操作に応じて本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。本コンピュータ10のパワーオン/パワーオフの制御は、EC/KBC119と電源コントローラ(PSC)120との協働動作によって実行される。電源コントローラ(PSC)120は、EC/KBC119のエンベデッドコントローラから送信される信号に応じて、電源回路121を制御して本コンピュータ10をパワーオンまたはパワーオフする。EC/KBC119のエンベデッドコントローラから送信されるON信号を受けると、電源コントローラ(PSC)120は、電源回路121に送られるパワーオン信号を“ハイ”にして、電源回路121を制御して本コンピュータ10をパワーオンする。また、EC/KBC119のエンベデッドコントローラから送信されるOFF信号を受けると、電源コントローラ(PSC)120は、電源回路121に送られるパワーオン信号を“ロー”にして、本コンピュータ10をパワーオフする。なお、EC/KBC119、電源コントローラ(PSC)120、および電源回路121は、本コンピュータ10がパワーオフされている期間中も、バッテリ17またはACアダプタ122からの電力によって動作する。
【0017】
電源回路121は、コンピュータ本体11に装着されたバッテリ17からの電力、またはコンピュータ本体11に外部電源として接続されるACアダプタ122からの電力を用いて、各コンポーネントへの動作電源を生成する。コンピュータ本体11にACアダプタ122が接続されている場合には、電源回路121は、ACアダプタ122からの電力を用いて各コンポーネントへの動作電源を生成すると共に、バッテリ17を充電する。
【0018】
バッテリ17は、コンピュータ本体11内に内蔵され、ユーザがバッテリ17を取り外すことが出来ない。コンピュータ10内部のEC/KBC119が予期せぬ誤動作した場合、ACアダプタ122およびバッテリ17の両方を外すことでEC/KBC119をリセットすることができる。しかし、取り外しができない内蔵型のバッテリであると、バッテリを外せないので、バッテリを外してコンピュータ10を強制終了させることで、EC/KBC119をリセットするという手法が使えない。
【0019】
EC/KBC119が予期せぬ誤動作した場合、本コンピュータ10では、電源スイッチ14と第2のスイッチ19とを同時に長押しすることで、コンピュータ10を強制終了させて、EC/KBC119をリセットすることが可能になる。
【0020】
電源スイッチ14と第2のスイッチ19とを同時に長押しすることで、コンピュータ10を強制終了する構成について図3を参照して説明する。
【0021】
電源スイッチ14および第2のスイッチ19の出力信号がOR回路301に入力されている。OR回路301は、電源スイッチ14および第2のスイッチ19の同時操作を検出する回路(論理回路)である。そして、OR回路301、電源スイッチ14および第2のスイッチ19の操作状態に応じた検出信号をPSC120に出力する。電源スイッチ14が操作されているときには、OR回路301に“ロー”の信号が入力される。電源スイッチ14が操作されていないときには、OR回路301に“ハイ”の信号が入力される。第2のスイッチ19が操作されているときには、OR回路301に“ロー”の信号が入力される。第2のスイッチ19が操作されていないときには、OR回路301に“ハイ”の信号が入力される。OR回路301は、電源スイッチ14および第2のスイッチ19の両方が操作されている場合に検出信号として“ロー” の信号をPSC120に出力する。OR回路301は、電源スイッチ14および第2のスイッチ19の両方が操作されていない場合に検出信号として“ハイ”の信号をPSC120に出力する。OR回路301の検出信号は、PSC120の割り込みポートへアサインすることで、PSC120にとってプライオリティの高い処理とする。
【0022】
OR回路301から“ロー”の信号が出力された場合、PSC120は、同時押圧操作されている時間が設定時間を超えているかを判定するためのタイマ120Aを動作させる。タイマ120Aの設定時間は例えば10秒である。このタイマ120Aは、検出信号が“ハイ”になると、計時を終了する。設定時間が経過し、タイマ120Aの値が0になった場合、PSC120は、PSC120の内部クロックを一時停止する。PSC120をリセットする。PSC120がリセットすることで、PSC120に送られるパワーオン信号が“ロー”になる。パワーオン信号が“ロー”になると、電源回路121は、PSC120およびEC/KBC119を除いた各コンポーネントへの動作電源の出力を停止する。PSC120は、PSC120の内部クロックの再開後、PSCは、PSC120は、再度動作するために、プログラムカウンタがハードウェアリセット時のメモリ番地へ復帰し、初期化シーケンスを開始する。初期化シーケンスを開始してから、PSC120は、EC/KBC119に対して送られるリセット信号を“有効”にする。
【0023】
PSC120の初期化シーケンスが終了すると、PSC120は、EC/KBC119に対するリセット信号を“無効”にする。EC/KBC119は、初期化シーケンスを実行する。
【0024】
なお、正常動作時であれば、オペレーティングシステム/ソフトウェア(OS/SW)311からBIOS312を介した指示に応じて、EC/KBC119がPSC120にパワーオフを指示する。
【0025】
次に、図4のフローチャートを参照して、電源スイッチ14および第2のスイッチ19の長押しによってコンピュータ10によって行われる強制終了処理の手順を説明する。
【0026】
PSC120は、OR回路301から出力される検出信号に応じて、電源スイッチ14および第2のスイッチ19が同時に押されているかを定期的に判定する(ステップB401)。電源スイッチ14および第2のスイッチ19が同時に押されていると判定した場合(ステップB402)、PSC120は、同時押圧操作されている時間が設定時間を超えているかを判定するためのタイマ120Aを動作させる。
【0027】
電源スイッチ14および第2のスイッチ19が同時押圧操作されなくなり、OR回路301から出力される検出信号が“ロー”になる(ステップB402のNo)、タイマ120Aは計時を終了し、タイマ120Aをリセットする(ステップB408)。タイマ120Aの値が0になると(ステップB402のYes)、PSC120は、内部クロックを停止し、PSC120をリセットする(ステップB403)。PSC120がリセットすることで、PSC120から電源回路121に出力されるパワーオン信号が“ロー”になる。電源回路121は、PSC120およびEC/KBC119以外への動作電源の供給を停止する。
【0028】
PSC120は、PSC120自身の初期化シーケンスを開始する(ステップB404)。初期化シーケンスの開始後、PSC120は、EC/KBC119に対して送られるリセット信号を“有効”にする(ステップB405)。リセット信号が“有効”になることで、EC/KBC119はリセットし続ける。PSC120の初期化シーケンスが終了した後(ステップB406)、PSC120は、EC/KBC119に対して送られるリセット信号を“無効”にする(ステップB407)。リセット信号が“無効”になることで、EC/KBC119は初期化シーケンスを開始する。EC/KBC119の初期化シーケンスが終了すると、電源スイッチ14を操作することでコンピュータをパワーオンさせることが可能になる。
【0029】
上述したように、電源スイッチ14と第2のスイッチ19とを同時に長押しすることで、コンピュータを強制終了させることが可能になると共に、EC/KBC119およびPSC120をリセットすることが可能になる。
【0030】
上述したように、電源スイッチ14と第2のスイッチ19とを同時に長押しすることで、EC/KBC119の機能停止を行わず、EC/KBC119の初期化だけを行うようにしても良い。EC/KBC119内の電力管理コントローラとしてのエンベデッドコントローラを初期化することが可能になる。エンベデッドコントローラを初期化することによって、電源スイッチの長押しによる強制終了を行うことが可能になる。
【0031】
また、隣り合っていない電源スイッチ14と第2のスイッチ19を用いることで、誤押しによる強制終了処理の開始を抑制することが可能になる。
【0032】
なお、上記実施形態では、二つのスイッチを同時に長押しした場合に、強制終了処理を行うとしたが、2以上のスイッチを同時に長押しした場合に、強制終了処理を行うようにしても良い。また、2以上のスイッチを所定の順番で操作された場合に、強制終了処理を行うようにしても良い。2以上のスイッチに電源スイッチ14が含まれていたが、電源スイッチ以外のスイッチを2以上のスイッチに含ませても良い。また、コンピュータ10は、キーボード13およびキーボードコントローラを備えていたが、スレート型のコンピュータのようにキーボード13およびキーボードコントローラを有さないコンピュータであっても、複数のスイッチに対する所定の操作を行うことで強制終了処理を行うようにしても良い。
【0033】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0034】
10…携帯型パーソナルコンピュータ(情報処理装置),13…キーボード,14…電源スイッチ,17…バッテリ(二次電池),19…第2のスイッチ,26…キーボード,111…CPU,112…ノースブリッジ,113…主メモリ,114…グラフィクスコントローラ,115…サウスブリッジ,116…ハードディスクドライブ,119…エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラ(電力管理コントローラ/キーボードコントローラ),120…電源コントローラ,120A…タイマ,121…電源回路,301…OR回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
二次電池と、
前記情報処理装置に所定の処理を実行させるための機能が割り当てられている複数のスイッチと、
前記複数のスイッチの内の電源スイッチの操作に応じて前記情報処理装置の電力管理を行う電力管理コントローラと、
前記二次電池から供給される電力を用いて前記情報処理装置を構成するコンポーネントに動作電源を供給する電源回路と、
前記電力管理コントローラからの要求に応じて前記電源回路を制御する電源コントローラとを具備し、
前記電源コントローラは、前記複数のスイッチの内の2以上のスイッチに結合され、前記2以上のスイッチに対する所定の操作に応答して、前記電力管理コントローラへのリセット信号を制御することによって前記電力管理コントローラに初期化処理を実行させる情報処理装置。
【請求項2】
前記電源コントローラは、前記電源回路から前記電力管理コントローラおよび前記電源コントローラ以外のコンポーネントへの前記動作電源の供給を停止させる請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記電源コントローラは、前記電源回路から前記電力管理コントローラおよび前記電源コントローラ以外のコンポーネントへの前記動作電源の供給を停止させるために、内部クロックを一時停止する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記2以上のスイッチは、第1のスイッチと第2のスイッチとを含み、
前記所定の操作は、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを同時に設定時間操作することである、請求項1、2、または3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記複数のスイッチは、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間に設けられた第3のスイッチを更に有する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記2以上のスイッチは前記電源スイッチを含む請求項1、2、3、4、または5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
キーボードと、前記キーボードを制御し、前記電力管理コントローラが集積されているマイクロコンピュータに集積されているキーボードコントローラとを更に具備し、
前記電源コントローラは、前記2以上のスイッチに対する所定の操作に応答して、前記リセット信号を制御することによって前記キーボードコントローラに初期化処理を実行させる請求項1、2、3、4、5、または6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置は、二次電池と、前記情報処理装置に所定の処理を実行させるための機能が割り当てられている複数のスイッチと、前記複数のスイッチの内の電源スイッチの操作に応じて前記情報処理装置の電力管理を行う電力管理コントローラと、前記二次電池から供給される電力を用いて前記情報処理装置を構成するコンポーネントに動作電源を供給する電源回路と、前記電力管理コントローラからの要求に応じて前記電源回路を制御する電源コントローラとを具備し、
情報処理装置の制御方法は、
前記複数のスイッチの内の2以上のスイッチに対する所定の操作に応答して、前記電源コントローラから前記電力管理コントローラへのリセット信号を制御することによって前記電力管理コントローラに初期化処理を実行させる
情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
前記電源コントローラは、前記電源回路から前記電力管理コントローラおよび前記電源コントローラ以外のコンポーネントへの前記動作電源の供給を停止させる請求項8に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項10】
前記電源回路から前記電力管理コントローラおよび前記電源コントローラ以外のコンポーネントへの前記動作電源の供給を停止させるために、前記電源コントローラの内部クロックを一時停止する請求項9に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項11】
前記2以上のスイッチは、第1のスイッチと第2のスイッチとを含み、
前記所定の操作は、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを設定時間操作することである、請求項9または10の何れか1項に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項12】
前記複数のスイッチは、第1のスイッチと第2のスイッチとを具備し、
前記所定の操作は、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとを設定時間操作することである請求項9、10、または11に記載の情報処理装置の制御方法。
【請求項13】
前記情報処理装置は、キーボードと、前記キーボードを制御し、前記電力管理コントローラが集積されているマイクロコンピュータに集積されているキーボードコントローラとを更に具備し、
前記2以上のスイッチに対する所定の操作に応答して、前記リセット信号を制御することによって前記キーボードコントローラに初期化処理を実行させる請求項9、10、11、または12に記載の情報処理装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−92990(P2013−92990A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236192(P2011−236192)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】