説明

情報処理装置および表示制御方法並びにプログラム

【課題】異なるディスプレイインタフェース間の連携を図ることができる情報処理装置を実現する。
【解決手段】実施形態によれば、切り替え手段は、第1の外部ディスプレイへの第1の画面イメージの表示中における第1の外部ディスプレイと第1のインタフェースとの間の接続の切断に応答して、第1のインタフェースから第2のインタフェースに切り替える。この切り替え手段は、第2のインタフェースに接続される第2の外部ディスプレイの識別子と第1の外部ディスプレイの識別子とに基づいてそれらディスプレイとが同じディスプレイであるか否かを判定し、同じディスプレイである場合、前記第1の画面イメージと同じ内容の画面イメージが前記第2の外部ディスプレイに表示されるように第2の表示制御手段を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、外部ディスプレイに映像信号を無線送信可能な情報処理装置および同装置に適用される表示制御方法並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ラップトップ型パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPCといった種々のコンピュータが開発されている。この種のコンピュータの多くは、外部ディスプレイ接続端子を備えている。コンピュータの外部ディスプレイ接続端子に大画面の外部ディスプレイを接続することにより、コンピュータ内の各種デジタルコンテンツを大画面上に表示することができる。
【0003】
ところで、最近では、コンピュータの画面イメージを外部ディスプレイに表示させるための新たな外部ディスプレイインタフェースとして、無線ディスプレイインタフェースが開発され始めている。この無線ディスプレイインタフェースは、外部ディスプレイ(無線ディスプレイ)に映像信号を無線送信する。この無線ディスプレイインタフェースは、ケーブルなしで、コンピュータ内のデジタルコンテンツを無線ディスプレイに表示することを可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−312155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、現状では、無線ディスプレイインタフェースは、既存の外部ディスプレイインタフェースである有線ディスプレイインタフェースとは独立した別個の機能としてコンピュータに実装されている。このため、無線ディスプレイの表示画面と有線ディスプレイ(コンピュータにケーブルを介して接続される外部ディスプレイ)の表示画面は、論理的にも物理的にも異なる表示画面である。無線ディスプレイに対する表示設定も、有線ディスプレイに対する表示設定とは別個に行われる。したがって、ユーザは、無線ディスプレイインタフェースおよび有線ディスプレイインタフェースを個別に操作することが必要とされる。
【0006】
本発明は、異なるディスプレイインタフェース間の連携を図ることができる情報処理装置および表示制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、情報処理装置は、第1のインタフェースおよび第2のインタフェースを備える。情報処理装置は、第1の表示制御手段と、第2の表示制御手段と、切り替え手段とを具備する。前記第1の表示制御手段は、前記第1のインタフェースに接続される第1の外部ディスプレイに関連づけられた第1の表示設定情報に基づく第1の画面イメージが前記第1の外部ディスプレイに表示されるように、前記第1のインタフェースを介して映像信号を前記第1の外部ディスプレイに送信する。前記第2の表示制御手段は、前記第2のインタフェースに接続される第2の外部ディスプレイに関連づけられた第2の表示設定情報に基づく第2の画面イメージが前記第2の外部ディスプレイに表示されるように、前記第2のインタフェースを介して映像信号を前記第2の外部ディスプレイに送信する。前記切り替え手段は、前記第1の外部ディスプレイへの前記第1の画面イメージの表示中における前記第1のインタフェースと前記第1の外部ディスプレイとの間の接続の切断に応答して、前記第1のインタフェースから前記第2のインタフェースに切り替える。前記切り替え手段は、前記第1の外部ディスプレイの識別子と前記第2の外部ディスプレイの識別子とに基づいて前記第1の外部ディスプレイと前記第2の外部ディスプレイとが同じディスプレイであるか否かを判定し、前記第1の外部ディスプレイと前記第2の外部ディスプレイとが同じディスプレイである場合、前記第1の画面イメージと同じ内容の画面イメージが前記第2の外部ディスプレイに表示されるように前記第2の表示制御手段を制御するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係る情報処理装置の外観を示す斜視図。
【図2】同実施形態の情報処理装置が取り外し可能に装着される拡張ユニットを背面側から見た外観を示す斜視図。
【図3】同実施形態の情報処理装置のシステム構成例を示すブロック図。
【図4】同実施形態の情報処理装置の外部ディスプレイインタフェースが無線インタフェースと有線インタフェースとの間で切り替えられる様子を示す図。
【図5】同実施形態の情報処理装置に設けられる2つのディスプレイ制御システムの構成例を示すブロック図。
【図6】同実施形態の情報処理装置によって実行される接続切替プログラムに含まれる有線−無線切り替え部の構成を示すブロック図。
【図7】同実施形態の情報処理装置によって実行される接続切替プログラムに含まれる無線−有線切り替え部の構成例を示す図。
【図8】同実施形態の情報処理装置の有線ディスプレイシステムおよびワイヤレスディスプレイシステムによってそれぞれ使用される2つの表示設定情報を説明するための図。
【図9】同実施形態の情報処理装置の有線ディスプレイシステムによって2つのフレームバッファにそれぞれ描画される画面イメージの例を示す図。
【図10】同実施形態の情報処理装置のワイヤレスディスプレイシステムによって2つのフレームバッファにそれぞれ描画される画面イメージの例を示す図。
【図11】有線−無線切り替え時に同実施形態の情報処理装置によって実行される表示設定同期処理を示す図。
【図12】無線−有線切り替え時に同実施形態の情報処理装置によって実行される表示設定同期処理を示す図。
【図13】同実施形態の情報処理装置によって実行される接続切替処理の手順の一部を示すフローチャート。
【図14】同実施形態の情報処理装置によって実行される接続切替処理の手順の残りの部分を示すフローチャート。
【図15】同実施形態の情報処理装置によって実行される接続切替処理の手順の他の例を示すフローチャート。
【図16】同実施形態の情報処理装置に接続可能な外部ディスプレイの動作の手順の例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
まず、図1を参照して、本実施形態の情報処理装置の構成を説明する。この情報処理装置は、携帯型の端末、たとえば、ラップトップ型またはノートブック型のパーソナルコンピュータ、タブレット型パーソナルコンピュータ、またはPDA、として実現し得る。以下では、この情報処理装置がタブレット型パーソナルコンピュータ10として実現されている場合を想定する。
【0011】
図1は、ドック2に装着された状態におけるタブレット型パーソナルコンピュータ10の外観を示す。ドック2はクレードルまたはドッキングステーション等と称される拡張ユニットである。タブレット型パーソナルコンピュータ10は、ドック2に取り外し可能に装着されるように構成されている。
【0012】
このコンピュータ10は、コンピュータ本体1と、タッチスクリーンディスプレイ17とから構成される。コンピュータ本体1は薄い箱形の筐体を有している。タッチスクリーンディスプレイ17はコンピュータ本体1の表面上に配置される。タッチスクリーンディスプレイ17は、フラットパネルディスプレイ(たとえば、液晶表示装置(LCD))と、タッチパネルとを備える。タッチパネルは、LCDの画面を覆うように設けられる。タッチパネルは、ユーザの指またはペンによってタッチされたタッチスクリーンディスプレイ17上の位置を検出するように構成されている。
【0013】
コンピュータ本体1は、HDMI(High-definition multimedia interface)端子4、USB(Universal serial bus)コネクタ13、およびドッキングポート45を備える。HDMI端子4は、コンピュータ10にケーブルを介して外部ディスプレイを接続するための外部ディスプレイ接続端子である。HDMI端子4およびUSBコネクタ13は、コンピュータ本体1の一側面に配置される。ドッキングポート45は、コンピュータ本体1とドック2とを電気的および物理的に接続するためのコネクタである。ドッキングポート45は、コンピュータ本体1の一側面、例えば、HDMI端子4およびUSBコネクタ13が設けられた側面とは別の側面に配置される。ドッキングポート45は、ドック2に設けられたドッキングコネクタ30に接続することができる。コンピュータ10は、タッチスクリーンディスプレイ17の表示面がほぼ水平方向を向く状態で、つまりコンピュータ10が立てられた状態でドック2に装着される。
【0014】
図2に示されているように、ドック2の背面にはHDMI端子20及び幾つかのUSB端子21が設けられている。HDMI端子20は、外部ディスプレイを接続するための外部ディスプレイ接続端子である。コンピュータ10がドック2に装着された状態においては、コンピュータ10は、ドック2のHDMI端子20及び各USB端子21を拡張ポートとして利用することができる。なお、図示されていないが、例えばACアダプタのような外部電源を接続するための電源端子がドック2に備えられていてもよい。この場合、コンピュータ10がドック2に装着された状態においては、コンピュータ10は、ドック2に接続された外部電源からの電力で駆動される。また、コンピュータ10がドック2に装着された状態においては、コンピュータ10内のバッテリが外部電源からの電力によって充電される。
【0015】
図3は、コンピュータ10のシステム構成の一例を示すブロックである。
コンピュータ10は、中央処理装置(CPU)101、ノースブリッジ102、主メモリ103、サウスブリッジ104、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)105、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM107、LANコントローラ108、ソリッドステートドライブ(SSD)109、BT(Bluetooth(登録商標))モジュール110、無線LANコントローラ112、エンベデッドコントローラ(EC)113、EEPROM114、ドッキングポート45、HDMI制御回路3、タッチスクリーンディスプレイ17、ビデオメモリ(VRAM)300等を備える。
【0016】
CPU101は、コンピュータ10内の各部の動作を制御するプロセッサである。CPU101は、SSD109から主メモリ103にロードされる、オペレーティングシステム(OS)201、及び各種アプリケーションプログラムを実行する。アプリケーションプログラムには、接続切替プログラム202が含まれている。
【0017】
この接続切替プログラム202は、コンピュータ10が有する2つのディスプレイ制御システム間の連携を図るためのプログラムである。2つの外部ディスプレイ制御システムの一方は、有線インタフェース(HDMI端子4、またはドッキングポート45)を介して外部ディスプレイ(有線ディスプレイ)に画面イメージを表示する有線ディスプレイシステムであり、他方は、無線インタフェース(例えば無線LAコントローラ112)を介して外部ディスプレイ(無線ディスプレイ)に画面イメージを表示するワイヤレスディスプレイシステムである。
【0018】
有線ディスプレイシステムは、マルチディスプレイモードで外部ディスプレイ(有線ディスプレイ)を制御しても良い。この場合、有線ディスプレイシステムは、内部ディスプレイであるタッチスクリーンディスプレイ17およびコンピュータ10に有線接続される外部ディスプレイ(有線ディスプレイ)に同一または異なる画面イメージを表示させる。もちろん、内部ディスプレイのみに画面イメージを表示させたり、外部ディスプレイのみに画面イメージを表示させることもできる。
【0019】
ワイヤレスディスプレイシステムは、コンピュータ10に無線接続される外部ディスプレイ(無線ディスプレイ)に映像信号を無線送信して無線ディスプレイに画面イメージを表示させる。このワイヤレスディスプレイシステムも、タッチスクリーンディスプレイ17および無線ディスプレイに同一のまたは異なる画面イメージを表示させるためのマルチディスプレイモードをサポートしていてもよい。
【0020】
有線ディスプレイシステムとワイヤレスディスプレイシステムは互いに別個の機能として実現されている。有線ディスプレイシステムは、コンピュータ10の有線インタフェースに有線接続される外部ディスプレイに関連付けられた第1の表示設定情報#1に基づいて、その外部ディスプレイに対する画面イメージの表示を、または外部ディスプレイに対する画面イメージの表示および内部ディスプレイに対する画面イメージの表示の双方を制御する。換言すれば、有線ディスプレイシステムは、第1の表示設定情報#1に基づく画面イメージが外部ディスプレイに表示されるように有線インタフェースを介して第1の映像信号を外部ディスプレイに送信する。
【0021】
一方、ワイヤレスディスプレイシステムは、コンピュータ10の無線インタフェースと無線接続可能な無線ディスプレイに関連づけられた第2の表示設定情報#2に基づいて、その無線ディスプレイに対する画面イメージの表示を、または無線ディスプレイに対する画面イメージの表示および内部ディスプレイに対する画面イメージの表示の双方を制御する。換言すれば、ワイヤレスディスプレイシステムは、第2の表示設定情報#2に基づく第2の画面イメージが無線ディスプレイに表示されるように、無線インタフェースを介して第2の映像信号を無線ディスプレイに無線送信する。
【0022】
有線ディスプレイシステムによる外部ディスプレイへの画面イメージの表示中にコンピュータ10と外部ディスプレイとの間の有線接続が切断された場合、接続切替プログラム202は、使用すべき外部ディスプレイ制御システムを有線ディスプレイシステムからワイヤレスディスプレイシステムに自動的に切り替えことができる。
【0023】
また、CPU101は、BIOS−ROM107に格納されたBIOS(basic input/output system)も実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
ノースブリッジ102は、CPU101のローカルバスとサウスブリッジ104との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ102は、例えば、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU105との通信を実行する機能も有している。
【0024】
GPU105は、情報処理装置10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17Aを制御する表示コントローラである。このGPU105によって生成される映像信号(表示信号ともいう)はLCD17Aに送られる。また、GPU105は、HDMI制御回路3およびHDMI端子4を介して、外部ディスプレイ40に映像信号を送出することもできる。HDMI端子4は、非圧縮のデジタル映像信号とデジタルオーディオ信号とを1本のケーブルでテレビのような外部ディスプレイ40に送出することができる。HDMI制御回路3は、HDMIモニタと称される外部ディスプレイ40にデジタル映像信号をHDMI端子4を介して送出するためのインタフェースである。なお、HDMI制御回路3から出力されるデジタル映像信号はドッキングポート45にも送られる。
【0025】
サウスブリッジ104は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイス及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、SSD109を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。
【0026】
サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A,18Bに出力する。LANコントローラ108は、例えばIEEE 802.3規格の有線通信を実行する有線通信デバイスであり、一方、無線LANコントローラ112は、例えばIEEE 802.11規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。
【0027】
EC113は、電力管理のためのエンベデッドコントローラである。EC113は、ユーザの操作に応じてコンピュータ10を電源オン/電源オフする機能を有している。電源回路121は、コンピュータ10内のバッテリ122から供給される電力、またはACアダプタ123のような外部電源から供給される電力を用いて、各コンポーネントに供給すべき動作電力を生成する。また、電源回路121は、外部電源から供給される電力を用いてバッテリ122の充電も行う。コンピュータ10がドック2に装着されている間は、電源回路121は、ドッキングポート2を介してドック2から電力を受けることができ、その電力を用いて、動作電力の生成およびバッテリ122の充電を行うことができる。
【0028】
タッチパネルディスプレイ17には、LCD17Aのほか、タッチパネル17Bが組み込まれている。LCD17Aに重ね合わせて配置されるタッチパネル17Bは、センサやMCU(Micro controller unit)等を有している。タッチパネル17B上でタッチ操作が行われると、そのタッチされた位置がセンサによって検出され、当該タッチパネル17B上のタッチされた位置を含む入力情報がMCUによって出力される。
【0029】
ビデオメモリ(VRAM)300は、グラフィックスコントローラ105と接続されている。ビデオメモリ(VRAM)300は、例えば、外部ディスプレイ40やLCD17Aに表示される画面イメージに対応する画面イメージデータを記憶する。無線ディスプレイに画面イメージを表示する際には、グラフィックスコントローラ105によって描画されるVRAM300上の画面イメージデータに対応するデジタル映像信号がノースブリッジ102およびサウスブリッジ104を介して無線LANコントローラ112に送られる。もちろん、VRAM300上の画面イメージデータを圧縮符号化することによって得られるデジタル映像信号を無線LANコントローラ112に送っても良い。
【0030】
次に、図4を参照して、外部ディスプレイとのインタフェースを、有線インタフェースと無線インタフェースとの間で切り替える接続切り替え処理について説明する。
【0031】
本実施形態において、コンピュータ10は、2つの異なるインタフェース接続によって外部ディスプレイ40と接続される。2つの異なるインタフェース接続は、有線インタフェース接続と無線インタフェース接続である。有線インタフェース接続は、ドック2およびHDMIケーブル43を介してコンピュータ10と外部ディスプレイ40とを接続するインタフェース接続である。もちろん、ドック2を介さずに、コンピュータ10のHDMI端子4と外部ディスプレイ40とをケーブルを介して接続しても良い。外部ディスプレイ40はデジタルTVであってもよい。ドック2は、HDMIケーブル43を介して外部ディスプレイ40の第1のHDMI入力ポートに接続される。
【0032】
無線インタフェース接続は、コンピュータ10と無線通信機能を有する外部ディスプレイ40とを無線接続するインタフェース接続である。外部ディスプレイ40が無線通信機能を内蔵していても良いが、図4に示されているように、無線通信機能を有するワイヤレスディスプレイアダプタ50を外部ディスプレイ40に有線接続してもよい。後者の場合、ワイヤレスディスプレイアダプタ50とコンピュータ10が無線信号44によって無線接続される。ワイヤレスディスプレイアダプタ50は、HDMIケーブルを介して外部ディスプレイ40の第2のHDMI入力ポートに接続される。
【0033】
このように、図4の例においては、外部ディスプレイ40は無線通信機能を有するテレビとして実現されており、コンピュータ10に有線接続することもできるし、コンピュータ10に無線接続することもできる。このような場合、コンピュータ10を使用するユーザは、外部ディスプレイ40への接続方法が変更されたとしても、その変更を意識することなく、外部ディスプレイ40に対する画面イメージの表示を継続することを希望する場合がある。有線インタフェース接続を用いて有線ディスプレイ(ここでは、外部ディスプレイ40)への画面イメージの表示中に、コンピュータ10がドック2から取り外されるイベントが発生した場合、接続切替プログラム202は、有線インタフェースから無線インタフェースへの切り替えを実行する。つまり、接続切替プログラム202は、使用すべきインタフェース接続を有線インタフェース接続から無線インタフェース接続に自動的に切り替える。この場合、接続切替プログラム202は、コンピュータ10に無線接続可能な無線ディスプレイとこれまで使用されていた外部ディスプレイ(有線ディスプレイ)が同一のディスプレイであるか否かを判定する。図4の例においては、無線ディスプレイと有線ディスプレイは同一の外部ディスプレイ40である。無線ディスプレイと有線ディスプレイが同一の外部ディスプレイであるならば、接続切替プログラム202は、有線ディスプレイにこれまで表示されていた画面イメージと同じ内容の画面イメージが無線ディスプレイに引き続き表示されるように、上述のワイヤレスディスプレイシステムを制御する。
【0034】
同様に、無線インタフェース接続を用いて無線ディスプレイ(ここでは、外部ディスプレイ40)への画面イメージの表示中に、コンピュータ10がドック2に装着されるイベントが発生した場合、接続切替プログラム202は、使用すべきインタフェース接続を無線インタフェース接続から有線インタフェース接続に自動的に切り替える。この場合、接続切替プログラム202は、ドック2に有線接続されている有線ディスプレイとこれまで使用されていた無線ディスプレイが同一のディスプレイであるか否かを判定する。図4の例においては、有線ディスプレイと無線ディスプレイは同一の外部ディスプレイ40である。有線ディスプレイと無線ディスプレイが同一の外部ディスプレイであるならば、接続切替プログラム202は、無線ディスプレイにこれまで表示されていた画面イメージと同じ内容の画面イメージが有線ディスプレイに表示されるように、上述の有線ディスプレイシステムを制御する。
【0035】
また、図4では、キーボード41がドック2のUSB端子21等と接続されている。マウス42は、例えばコンピュータ10のBTモジュール110とブルートゥース(登録商標)でワイヤレス接続されていてもよい。したがって、例えば、コンピュータ10がドック2に物理的に接続されている時、ユーザはキーボード41やマウス42を使用してコンピュータ10を制御することができる。
【0036】
次に、図5を参照して、コンピュータ10に設けられる有線ディスプレイシステムおよびワイヤレスディスプレイシステムの構成例を説明する。
図5では、コンピュータ10のシステムがソフトウェアに関する部分とハードウェアに関する部分とに大別されている。ソフトウェアに関する部分は、図のおよそ上半分に示されており、ワイヤレスディスプレイアプリケーション52、接続切り替えプログラム202、及びOS201等から構成される。ハードウェアに関する部分は、図のおよそ下半分に示されており、グラフィックスコントローラ105、無線LANコントローラ112、外部ディスプレイ(TV)40、及びワイヤレスディスプレイアダプタ50等から構成される。
【0037】
有線ディスプレイシステム49は、OS201およびグラフィクスコントローラ105を備える。OS201は、上述のマルチディスプレイ機能を実行するためのソフトウェアを含んでいる。
【0038】
ワイヤレスディスプレイシステム51は、ワイヤレスディスプレイアプリケーション52、グラフィクスコントローラ105、および無線LANコントローラ112を備える。ワイヤレスディスプレイアプリケーション52は、グラフィクスコントローラ105および無線LANコントローラ112を用いて、デジタル映像信号を無線ディスプレイに無線送信するためのプログラムである。ワイヤレスディスプレイアプリケーション52も、マルチディスプレイ機能をサポートしている。
【0039】
有線接続によってテレビ40と有線ディスプレイシステム49が接続されている場合を想定する。グラフィックスコントローラ105は、OS201からの指示に従い、経路56を介してデジタル映像信号(画面イメージデータA)をテレビ40に送信する。以下、この有線接続時にテレビ40等の外部ディスプレイに表示される画面イメージを有線画面イメージとする。同様に、以下、無線接続時にテレビ40等の外部ディスプレイに表示される画面イメージを無線画面イメージとする。
【0040】
ここで、テレビ40への有線画面イメージの表示中にコンピュータ10とテレビ40との間の有線接続が切断された場合を想定する。本実施形態では、この有線接続の切断をトリガーとして、有線接続から無線接続への切り替えが実行される。このトリガーとしては、テレビ40に一端が接続されているHDMIケーブルの他端がコンピュータ10のHDMI端子4から取り外されたことや、ドッキングコネクタ30とドッキングポート45との間の電気的接続が解除されたことである。さらに、トリガーは、例えばテレビ40の誤作動等の不具合等によって、テレビ40の電源がオフになったことであってもよい。このように、トリガーは、有線接続が切断されるきっかけとなるものであればよい。
【0041】
有線接続が切断されると、接続切り替えプログラム202は、有線接続時の表示設定情報(以下、有線表示設定情報とも称す)をOS201等から取得し、その有線表示設定情報をメモリ103に保存する。有線表示設定情報は上述の第1の表示設定情報#1である。つまり、有線表示設定情報は、有線ディスプレイシステム49のユーザインタフェースを通じてユーザによって設定される、有線ディスプレイ(ここでは、テレビ40))用の表示設定情報である。有線表示設定情報の内容は、コンピュータ10に有線接続可能な個々の有線ディスプレイ毎に設定することができる。コンピュータ10にテレビ40が有線接続されている場合、有線ディスプレイシステム49は、テレビ40に関連付けられた有線表示設定情報に基づき、テレビ40に表示させるべき画面イメージを、グラフィクスコントローラ105を用いて生成する。各有線ディスプレイに対応する有線表示設定情報は、その有線ディスプレイの解像度、有線ディスプレイの色の設定(画面の色の濃度や鮮度等)、有線ディスプレイの方向、有線ディスプレイに表示されているアプリケーション等のウィンドウの有線ディスプレイ上の座標位置、マルチディスプレイのモード(クローン表示モード、拡張表示モード)等である。有線表示設定情報に含まれるモード指定情報は、マルチディスプレイのモードを指定する。このモード指定情報は、内部ディスプレイおよび有線ディスプレイに同一の画面イメージを表示するためのクローン表示モード、内部ディスプレイおよび有線ディスプレイに仮想画面内の異なる画面イメージをそれぞれ表示するための拡張表示モードのいずれか一方を示す。
【0042】
無線接続時には、通常、別の表示設定情報(以下、無線表示設定情報とも称す)が使用される。無線表示設定情報は、上述の第2の表示設定情報#2である。つまり、無線表示設定情報は、ワイヤレスディスプレイシステム51のユーザインタフェースを通じてユーザによって設定される、無線ディスプレイ(ここでは、テレビ40))用の表示設定情報である。無線表示設定情報の内容も、コンピュータ10に無線接続可能な個々の無線ディスプレイ毎に設定することができる。コンピュータ10にテレビ40が無線接続されている場合、ワイヤレスディスプレイシステム51は、テレビ40に関連付けられた無線表示設定情報に基づき、テレビ40に表示させるべき画面イメージを、グラフィクスコントローラ105を用いて生成する。各無線ディスプレイに対応する無線表示設定情報は、その無線ディスプレイの解像度、無線ディスプレイの色の設定(画面の色の濃度や鮮度等)、無線ディスプレイの方向、無線ディスプレイに表示されているアプリケーション等のウィンドウの無線ディスプレイ上の座標位置、マルチディスプレイのモード(クローン表示モード、拡張表示モード)等である。無線表示設定情報もモード指定情報を含む。このモード指定情報は、内部ディスプレイおよび無線ディスプレイに同一の画面イメージを表示するためのクローン表示モード、内部ディスプレイおよび無線ディスプレイに仮想画面内の異なる画面イメージをそれぞれ表示するための拡張表示モードのいずれか一方を示す。
【0043】
接続切替プログラム202は、ワイヤレスディスプレイシステム51に含まれるワイヤレスディスプレイアプリケーション52を経路54を介して起動して、無線ディスプレイに対する表示制御の開始をワイヤレスディスプレイアプリケーション52に指示する。なお、接続切替プログラム202は、ワイヤレスディスプレイアプリケーション52が起動されているか否かを経路55を介して監視しても良い。ワイヤレスディスプレイアプリケーション52が起動されていない場合には、接続切替プログラム202がワイヤレスディスプレイアプリケーション52を起動すれば良い。
【0044】
図5では有線接続時及び無線接続時のどちらにおいても、コンピュータ10と接続される外部ディスプレイは、テレビ40である。すなわち、有線接続及び無線接続のどちらにおいても、コンピュータ10は同一の外部ディスプレイに接続される。この場合、有線接続から無線接続に切り替える際、接続切替プログラム202は、保存した有線接続表示設定情報をワイヤレスディスプレイシステム51に適用する。換言すれば、接続切替プログラム202は、テレビ40に対応する既存の無線接続表示設定情報に代えて、保存した有線接続表示設定情報を、テレビ40に関連づけられた表示設定情報として、ワイヤレスディスプレイシステム51に設定する。この場合、接続切替プログラム202が有線接続表示設定情報を経路59を介してOS21に送信し、OS21がその有線接続表示設定情報を経路58を介してワイヤレスディスプレイシステム51に送信してもよい。
【0045】
ワイヤレスディスプレイアプリケーション52は、テレビ40との無線接続を行うために必要なコマンドを無線LANコントローラ112に送ると共に、受信した有線接続表示設定情報を用いてグラフィックスコントローラ105を制御する。グラフィックスコントローラ105は、有線接続表示設定情報に基づく画面イメージに対応する映像信号を生成し、その映像信号を経路65を介して無線LANコントローラ112に送る。無線LANコントローラ112は、経路57を介してワイヤレスディスプレイアダプタ50に映像信号を無線通信する。ワイヤレスディスプレイアダプタ50は、受信した映像信号を経路66を介してテレビ40に送る。テレビ40は、その映像信号に対応する画面イメージをテレビ40の画面に表示する。
【0046】
図6は、接続切替プログラム202に機能モジュールとして含まれる有線−無線切り替え部の機能構成を示している。
本実施形態において、内部ディスプレイ17及び外部ディスプレイ40が使用される。さらに、外部ディスプレイ40には、上述したように有線ディスプレイ及び無線ディスプレイがある。
【0047】
本実施形態では、有線接続を介してテレビ40に画面イメージを表示している間にその有線接続が切断されると、無線接続に自動的に切り替わる。しかし、例えば、コンピュータ10の周辺に無線ディスプレイが複数存在した場合、あるいはテレビ40の無線通信機能が使用不可能な状態(例えば、ワイヤレスディスプレイアダプタ50がオフされている、またはワイヤレスディスプレイアダプタ50がテレビ40から取り外されている)で且つ別の無線ディスプレイが存在する場合には、コンピュータ10は、コンピュータ10との有線接続が切断された外部ディスプレイと同じ外部ディスプレイに無線接続されるとは限らない。したがって、コンピュータ10との有線接続が切断された外部ディスプレイと、コンピュータ10に無線接続可能な外部ディスプレイとが、物理的に同じ外部ディスプレイであるかどうかを判定する必要が生じる。
【0048】
具体的に、図6を参照して説明する。接続切替プログラム202は、アンドック検出部60、有線ディスプレイ設定値取得部61、ワイヤレスディスプレイアプリケーション起動部62、IDチェック部63、設定値制御部64を備える。
【0049】
アンドック検出部60は、有線接続を介した外部ディスプレイへの映像信号の送信中に、コンピュータ10と有線ディスプレイとの間の有線接続が切断されたこと、つまりコンピュータ10がドック2から取り外されたことを検出する。アンドック検出部60によって、アンドックが検出されると、その検出結果が有線ディスプレイ設定値取得部61に送られる。有線ディスプレイ設定値取得部61は、有線ディスプレイの表示制御に使用されていた有線表示設定情報をOS201から取得する。取得された有線表示設定情報は、設定値制御部64に送られる。また、有線ディスプレイ設定値取得部61は、有線表示設定情報の取得が完了したことを、ワイヤレスディスプレイアプリケーション起動部62に知らせる。それによって、ワイヤレスディスプレイアプリケーション起動部62は、ワイヤレスディスプレイアプリケーション52を起動する。また、ワイヤレスディスプレイアプリケーション起動部62は、ワイヤレスディスプレイアプリケーション52に起動指示を行ったことをIDチェック部63に知らせる。
【0050】
IDチェック部63は、コンピュータ10との有線接続が切断された有線ディスプレイの識別子(ID)をOS201から取得する。また、IDチェック部63は、コンピュータ10に無線接続可能な無線ディスプレイの識別子(ID)を、ワイヤレスディスプレイアプリケーション52から、または無線LANコントローラ112から取得する。ワイヤレスディスプレイアダプタ50がテレビ40に接続されているならば、ワイヤレスディスプレイアプリケーション52は、ワイヤレスディスプレイアダプタ50を介してテレビ40のIDを取得することができる。
【0051】
IDチェック部63は、有線ディスプレイのIDと無線ディスプレイのIDとを比較し、有線ディスプレイのIDと無線ディスプレイのIDが同じであるかどうか、つまり有線ディスプレイと無線ディスプレイとが同じディスプレイであるか否かを判定する。その比較判定結果を、IDチェック部63は設定値制御部64に送る。
【0052】
有線ディスプレイと無線ディスプレイとが同じディスプレイであるならば、設定値制御部64は、無線ディスプレイに関連付けられた無線表示設定情報に代えて、有線ディスプレイ設定取得部61から送られてきた有線表示設定情報を、ワイヤレスディスプレイシステム51に設定する。これにより、有線ディスプレイに表示されていた画面イメージと同じ内容の画面イメージが無線ディスプレイに表示される。
【0053】
たとえば、有線表示設定情報が拡張表示モードを示し、無線表示設定情報がクローン表示モードを示しているならば、無線ディスプレイは、クローン表示モードではなく、拡張表示モードで制御される。この結果、コンピュータ10がドック2から取り外された後も、コンピュータ10がドック2に装着されている時にテレビ40に表示されていた画面イメージと同じ画面イメージをテレビ40に引き続き表示させることができる。
【0054】
一方、有線ディスプレイのIDと無線ディスプレイのIDが同じでなかったならば、ワイヤレスディスプレイシステム51は、通常通り、その無線ディスプレイに関連付けられた無線表示設定情報に基づいて、無線ディスプレイに対する画面イメージの表示を制御する。この結果、その無線ディスプレイに関連付けられた無線表示設定情報に基づく画面イメージが無線ディスプレイに表示される。たとえば、有線表示設定情報が拡張表示モードを示し、無線表示設定情報がクローン表示モードを示しているならば、無線ディスプレイは、クローン表示モードで制御される。
【0055】
図7は、接続切替プログラム202に機能モジュールとして含まれる無線−有線切り替え部の機能構成を示している。図6を参照して述べたことと同じ動作や機能に関しては説明を省略する。
接続切替プログラム202は、ドック検出部70、無線ディスププレイ設定値取得部71、有線ディスプレイシステム起動部72、IDチェック部63、及び設定値制御部64を備える。
コンピュータ10が無線接続を介して外部ディスプレイに接続されている場合を想定する。ドック検出部70は、無線接続を介した外部ディスプレイへの映像信号の送信中に、コンピュータ10と外部ディスプレイ(無線ディスプレイ)との間の無線接続が切断されたこと、つまりコンピュータ10とドック2が電気的に及び物理的に接続されたことを検出する(ドック検出結果)。ドック検出部70によるドック検出結果が無線ディスプレイ設定値取得部71に送られる。無線ディスプレイ設定値取得部71は、無線ディスプレイの表示制御に使用されていた無線表示設定情報をOS201から取得する。取得された無線表示設定情報は設定値制御部64に送る。また、無線ディスプレイ設定値取得部71は、無線表示設定情報の取得が完了したことを、有線ディスプレイシステム起動部72に知らせる。それによって、有線ディスプレイシステム起動部72は、有線ディスプレイシステム49を起動する。また、有線ディスプレイシステム起動部72は、有線ディスプレイシステム49に起動指示を行ったことをIDチェック部63に知らせる。
【0056】
IDチェック部63は、無線ディスプレイのIDをOS201から取得する。また、IDチェック部63は、コンピュータ10に有線接続を介して新たに接続された有線ディスプレイのIDをOS201から取得する。IDチェック部63は、無線ディスプレイのIDと有線ディスプレイのIDを比較する。比較したIDが同じであれば、設定値制御部64は、有線ディスプレイに関連付けられた有線表示設定情報に代えて、無線ディスプレイ設定取得部71から送られてきた無線表示設定情報を、有線ディスプレイシステム49に設定する。これにより、無線ディスプレイに表示されていた画面イメージと同じ内容の画面イメージが有線ディスプレイに表示される。
【0057】
図8は、有線ディスプレイシステム49およびワイヤレスディスプレイシステム51によってそれぞれ使用される2つの表示設定情報を説明するための図である。
【0058】
まず、図8(A)に関して説明する。図8(A)に示される表示設定情報#1は、有線表示設定情報に含まれる情報の一部の例を示している。この情報の一部とは、画面の解像度およびマルチディスプレイ(拡張表示モード)に関する情報である。仮想画面80上に、マルチディスプレイモードで使用する2つの画面に対応するエリアが示されている。2つの画面は、内部ディスプレイに対応した画面Aと外部ディスプレイに対応した画面Bである。図8(A)では、画面A及び画面Bは同じ解像度であることを示している。
【0059】
図8(B)において、表示設定情報#2は、無線表示設定情報に含まれる情報の一部の例を示している。この情報の一部とは、図8(A)と同様に、画面の解像度およびマルチディスプレイ(拡張表示モード)に関する情報である。図8(B)では、仮想画面80上の内部ディスプレイに対応する画面A’のエリアは、外部ディスプレイに対応する画面B’のエリアよりも小さく設定されている。換言すると、表示設定情報#2は、表示設定情報#1と異なり、内部ディスプレイの解像度が外部ディスプレイの解像度よりも小さいことを示している。そのため、画面Aと画面A’は内部ディスプレイに表示される異なる画面と見なすことができる。同様に、画面B’の解像度は画面Bの解像度よりも大きく、画面B’と画面Bは外部ディスプレイに表示される異なる画面と見なすことができる。
【0060】
図9は、有線ディスプレイシステム49によって2つのフレームバッファにそれぞれ描画される画面イメージの例を示す。
有線ディスプレイシステム49の制御の下、グラフィクスコントローラ105は、図8で述べた表示設定情報#1に基づき、画面Aに対応する画面イメージデータおよび画面Bに対応する画面イメージデータをVRAM300上のフレームバッファAおよびフレームバッファBにそれぞれ描画する。フレームバッファAの画面イメージデータは内部ディスプレイへの画面イメージの表示に用いられる。フレームバッファBの画面イメージデータは外部ディスプレイへの画面イメージの表示に用いられる。
【0061】
図10は、ワイヤレスディスプレイシステム51によって2つのフレームバッファにそれぞれ描画される画面イメージの例を示す。
ワイヤレスディスプレイシステム51の制御の下、グラフィクスコントローラ105は、図8で述べた表示設定情報#2に基づき、画面A’に対応する画面イメージデータおよび画面B’に対応する画面イメージデータをVRAM300上のフレームバッファAおよびフレームバッファBにそれぞれ描画する。フレームバッファAの画面イメージデータは内部ディスプレイへの画面イメージの表示に用いられる。フレームバッファBの画面イメージデータは外部ディスプレイへの画面イメージの表示に用いられる。
【0062】
図11は、有線−無線切り替え時にコンピュータ10によって実行される表示設定同期処理の一例を示す。
図9及び図10を参照して示したように、マルチディスプレイモードでVRAM300に格納される画面イメージデータは、有線接続の場合と無線接続の場合で異なる。したがって、有線接続から無線接続に切り替わるとVRAM300に格納されるデータが変更される。そのため、接続切替プログラム202が接続を有線接続から無線接続に自動で切り替えたとしても、有線ディスプレイに表示されていた画面イメージと異なるが画面イメージが無線ディスプレイに表示される可能性がある。そこで、接続切替プログラム202は、無線ディスプレイの設定値(表示設定情報#2)の代わりに、有線ディスプレイの設定値(表示設定情報#1)を、無線ディスプレイの表示制御に適用する表示設定同期処理を実行する。これによって、有線接続から無線接続に切り替わった時に、有線ディスプレイに表示されていた画面イメージと同じ内容の画面イメージを無線ディスプレイに表示することができる。さらに、有線接続時に内部ディスプレイに表示されていた画面イメージと同じ内容の画面イメージを、引き続き内部ディスプレイに表示することができる。
【0063】
図12は、無線−有線切り替え時にコンピュータ10によって実行される表示設定同期処理の一例を示す。なお、図11を参照して述べた内容と同等の内容については説明を省略する。
【0064】
図12では、無線接続から有線接続への切替の際、無線ディスプレイの設定値を有線ディスプレイの設定値に適用する。具体的には、例えば表示設定情報#2を表示設定情報#1に適用させる。これによって、無線接続から有線接続に切り替わったとしても、無線接続時の画面イメージと同じ画面イメージが、有線接続でも、内部ディスプレイ17及び外部ディスプレイ40に表示される。
【0065】
次に、図13のフローチャートを参照して、コンピュータ10によって実行される有線−無線接続切替処理の手順を説明する。
ブロック1300で、コンピュータ10の電源が入る。ブロック1302で、コンピュータ10に外部ディスプレイが有線接続されていれれば、ブロック1304に進む。ブロック1304で、コンピュータ10がマルチディスプレイモードに設定されているか否かが判定される。コンピュータ10がマルチディスプレイモードに設定されていれば、ブロック1308に進む。また、ブロック1304で、コンピュータ10がマルチディスプレイモードの設定でなければ、コンピュータ10はシングルディスプレイモードで動作する。
【0066】
ブロック1308で、有線接続の設定値(すなわち、有線表示設定情報)に基づいてマルチディスプレイモードの表示を行う。
ブロック1312で、接続切替プログラム202はコンピュータ10がドック2から取り外されたかどうかを検出する。なお、このアンドックの検出は、外部ディスプレイ40と接続されたケーブル43等がHDMI端子4から取り外されたことの検出でもよい。アンドックが検出された場合、ブロック1314に進む。ブロック1314で、接続切替プログラム202は、有線表示設定情報を取得する。ブロック1316で、無線接続を介してマルチディスプレイモードを実行するために、接続切替プログラム202は、ワイヤレスディスプレイアプリケーション52を起動する。
【0067】
ブロック1318で、接続切替プログラム202は、有線ディスプレイと無線ディスプレイのIDが一致するかどうかを判定する。IDが一致した場合、ブロック1320に進む。IDが一致しない場合は、ブロック1322に進む。
【0068】
ブロック1320で、接続切替プログラム202は、有線表示設定情報を無線接続の設定値(無線表示設定情報)とする(または、同期する)。同期された無線表示設定情報に基づき、つまり、有線表示設定情報の内容に基づき、ワイヤレスディスプレイシステム51は、無線接続でマルチディスプレイモードの表示を行う。ブロック1322で、無線表示設定情報に基づいてマルチディスプレイモードで表示を行う。
【0069】
次に、図14のフローチャートを参照して、コンピュータ10によって実行される無線−有線接続切替処理の手順を説明する。図13を参照して説明した内容と同様の機能を持つブロックについては説明を省略する。
【0070】
ブロック1402で、外部ディスプレイへの無線接続が実行されていれば、ブロック1404に進む。ブロック1408で、無線表示設定情報に基づいてマルチディスプレイモードで表示を行う。
【0071】
ブロック1412で、コンピュータ10がドックに取り付けられたことを検出する。なお、このドックの検出は、外部ディスプレイ40と接続されたケーブル43等がHDMI端子4に接続されたことの検出でもよい。
【0072】
ブロック1414で、無線表示設定情報を取得する。ブロック1416で、有線接続を開始する。
ブロック1418で、IDが一致した場合、ブロック1420に進む。ブロック1420で、無線表示設定情報と有線表示設定情報を同期する。同期させた有線表示設定情報に基づき、つまり、無線表示設定情報に基づき、有線接続を介してマルチディスプレイモードで表示を行う。
【0073】
ブロック1418でIDが一致しない場合はブロック1422に進む。ブロック1422で、有線表示設定情報に基づいて、マルチディスプレイの表示を行う。
【0074】
なお、図13及び図14に関して、有線接続を介してマルチディスプレイモードで表示を行っている際、有線接続から無線接続への切り替え後、ドックを検出した場合、無線接続から有線接続に切り替えるための処理が行われる。同様に、無線接続でマルチディスプレイモードの表示を行っている際、無線接続から有線接続への切り替え後に、さらにアンドックを検出した場合、有線接続から無線接続に切り替えるための処理が行われる。このように、有線接続から無線接続へ交互に切り替えることができる。
【0075】
図15は、本実施形態のコンピュータ10によって実行される接続切替処理の手順の他の例を示すフローチャートである。なお、図13を参照して説明した内容と同様の機能を持つブロックについては説明を省略する。
【0076】
ブロック1500で、コンピュータ10等の電源が入る等によって処理が開始される。ブロック1502で、有線接続を介してマルチディスプレイモードで表示が行われる。ブロック1504で、アンドックを検出した場合、ブロック1506に進む。
【0077】
ブロック1506で、コンピュータ10のバッテリ122の残量を検出する。ブロック1508で、検出されたバッテリの残量が無線接続を介してマルチディスプレイモードを実行するために十分な量であるかどうかを判定する。バッテリの残量が十分でなければブロック1514に進む。バッテリが十分であればブロック1509に進む。
【0078】
ブロック1514で、無線接続を介してマルチディスプレイモードを実行せず、内部ディスプレイ17等を使用したシングルディスプレイモードで表示を実行する。
ブロック1509で、特定のプログラムを起動しているかどうかが判定される。特定のプログラムとは、マルチディスプレイモードでの表示に対応していないプログラムであり、例えばBIOS等である。特定のプログラムが起動中でなければ、ブロック1510に進む。
【0079】
図16は、本実施形態のコンピュータ10に接続可能な外部ディスプレイの動作の手順の例を示すフローチャートである。
外部ディスプレイ40は、2系統の入力端子を持っている。2系統の入力端子は、例えばHDMI端子1(入力ポート#1)及びHDMI端子2(入力ポート#2)等である。入力ポート#1は、ケーブル43によってドック2と接続されている。すなわち、入力ポート#1はコンピュータ10と有線接続を行うための入力端子である。入力ポート#2は、経路66によってワイヤレスアダプタ50と接続されている。すなわち、入力ポート#2は、コンピュータ10と無線接続を行うための入力端子である。
【0080】
ブック1600で、外部ディスプレイ40の電源を入れる等によって処理が開始される。あるいは、コンピュータ10と有線接続を行うための処理が開始されてもよい。ブロック1601で、入力ポート#1に入力される映像データに基づき、画面を表示する。
【0081】
ブロック1602で、有線接続が切断されたことを検出する。なお、有線接続の切断の検出は、ケーブル43によって接続されているドック2等からコンピュータ10が取り外されたことの検出でもよいし。あるいは、有線接続の切断の検出は、ドック2を介さずにHDMI端子4からケーブル43が取り外されたことの検出でもよい。
【0082】
ブロック1604で、入力ポート#1から入力ポート#2へ切り替えが行われる。つまり、無線接続を行うためにポートの切り替えを行う。
ブロック1606で、入力ポート#2に入力される映像データに基づき画面を表示する。すなわち、無線接続を介して無線画面イメージを表示する。
以上のように、本実施形態によれば、有線インタフェースを介した外部ディスプレイへの画面イメージの表示中における有線接続の切断に応答して、有線インタフェースから無線インタフェースへの切り替えが実行される。この場合、コンピュータ10に無線接続可能な無線ディスプレイの識別子と、有線接続が切断された外部ディスプレイの識別子とに基づいて、それら無線ディスプレイと外部ディスプレイとが同じディスプレイであるか否かが判定される。無線ディスプレイと外部ディスプレイとが同じディスプレイである場合には、有線接続時に外部ディスプレイに表示されていた画面イメージと同じ内容の画面イメージが無線ディスプレイに表示される。したがって、たとえ外部ディスプレイ(有線ディスプレイ)に関連付けられた表示設定情報と無線ディスプレイに関連付けられた表示設定情報とが異なる設定値であったとしても、外部ディスプレイ(有線ディスプレイ)に表示されていた画面イメージと同じ画面イメージを引き続き無線ディスプレイに表示することができる。よって、異なるディスプレイインタフェース間の連携を図ることができる。
【0083】
さらに、本実施形態では、切り替え前のマルチディスプレイモードの表示設定などを切り替え後のマルチディスプレイモードの表示設定に引き継ぐことができる。すなわち、マルチディスプレイモードでコンピュータ10を使用している際、外部ディスプレイへの接続インタフェースが変更されたとしても、ユーザはその変更を意識することなく、マルチディスプレイモードでコンピュータ10を使用することができる。また、接続インタフェースの切り替えが行われても、切り替え前後のマルチディスプレイモードの表示画面が同じレイアウトで表示される。したがって、外部ディスプレイへの接続インタフェースの切り替えによる煩雑なディスプレイの設定を自動で行うことができ、且つその処理を簡略化して行うことができる。さらにマルチディスプレイモードに関する外部ディスプレイに対する異なるインタフェース間の連携を図ることが可能になる。
【0084】
また、本実施形態の接続切り替え処理に関する手順は全てソフトウェアによって実行することができる。このため、この手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0085】
また、図6及び図7に示した各部の機能は、例えば、専用LSI、DSPのようなハードウェアによって実現しても良い。さらに、本実施形態では、2つの異なるインタフェースが有線インタフェース及び無線インターフェースである場合を説明したが、2つの異なるインタフェースは、2つの異なる有線インタフェースや2つの異なる無線インタフェースであってもよい。例えば、2つの異なる有線インタフェースは、デジタル信号を使用した有線インタフェース(HDMI等)とアナログ信号を使用した有線インタフェース(コンポジット端子等)であってもよい。
【0086】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0087】
2…ドック、10…コンピュータ、20…HDMIl端子、40…外部ディスプレイ、50…ワイヤレスディスプレイアダプタ、52…ワイヤレスディスプレイアプリケーション、60…アンドック検出部、63…IDチェック部、64…設定値制御部、202…接続切替プログラム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のインタフェースおよび第2のインタフェースを備えた情報処理装置であって、
前記第1のインタフェースに接続される第1の外部ディスプレイに関連づけられた第1の表示設定情報に基づく第1の画面イメージが前記第1の外部ディスプレイに表示されるように、前記第1のインタフェースを介して映像信号を前記第1の外部ディスプレイに送信する第1の表示制御手段と、
前記第2のインタフェースに接続される第2の外部ディスプレイに関連づけられた第2の表示設定情報に基づく第2の画面イメージが前記第2の外部ディスプレイに表示されるように、前記第2のインタフェースを介して映像信号を前記第2の外部ディスプレイに送信する第2の表示制御手段と、
前記第1の外部ディスプレイへの前記第1の画面イメージの表示中における前記第1のインタフェースと前記第1の外部ディスプレイとの間の接続の切断に応答して、前記第1のインタフェースから前記第2のインタフェースに切り替える切り替え手段とを具備し、
前記切り替え手段は、
前記第1の外部ディスプレイの識別子と前記第2の外部ディスプレイの識別子とに基づいて前記第1の外部ディスプレイと前記第2の外部ディスプレイとが同じディスプレイであるか否かを判定し、前記第1の外部ディスプレイと前記第2の外部ディスプレイとが同じディスプレイである場合、前記第1の画面イメージと同じ内容の画面イメージが前記第2の外部ディスプレイに表示されるように前記第2の表示制御手段を制御するように構成されている情報処理装置。
【請求項2】
前記切り替え手段は、前記第1の外部ディスプレイと前記第2の外部ディスプレイとが同じディスプレイである場合、前記第2の表示設定情報に代えて前記第1の表示設定情報を、前記第2の外部ディスプレイに関連づけられた表示設定情報として前記第2の表示制御手段に設定する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の外部ディスプレイと前記第2の外部ディスプレイとが同じディスプレイでない場合、前記第2の表示制御手段は、前記第2の表示設定情報に基づく前記第2の画面イメージが前記第2の外部ディスプレイに表示されるように、前記第2の映像信号を前記第2の外部ディスプレイに送信する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
内部ディスプレイをさらに具備し、
前記第1の表示設定情報は、前記内部ディスプレイおよび前記第1の外部ディスプレイに同一の画面イメージを表示するための第1モード、前記内部ディスプレイおよび前記第1の外部ディスプレイに仮想画面内の異なる画面イメージをそれぞれ表示するための第2モードのいずれか一方を示す第1のモード指定情報を少なくとも含み、
前記第2の表示設定情報は、前記内部ディスプレイおよび前記第2の外部ディスプレイに同一の画面イメージを表示するための第3モード、前記内部ディスプレイおよび前記無線ディスプレイに前記仮想画面内の異なる画面イメージをそれぞれ表示するための第4モードのいずれか一方を示す第2のモード指定情報を少なくとも含む請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記情報処理装置が取り外し可能に装着される拡張ユニットを介して前記第1の外部ディスプレイに接続され、前記情報処理装置の前記第1のインタフェースは、前記拡張ユニットに電気的に接続されるコネクタを含む請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記切り替え手段は、前記情報処理装置内のバッテリの残量値が所定の閾値よりも小さい場合、前記第1のインタフェースから前記第2のインタフェースへの切り替えを行わないように構成されている請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1のインタフェースは有線インタフェースであり、且つ前記第2のインタフェースは無線インタフェースであり、
前記第1の外部ディスプレイは前記有線インタフェースに有線接続され、且つ前記第2の外部ディスプレイは前記無線インタフェースに無線接続される、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置の第1のインタフェースに接続される第1の外部ディスプレイに関連づけられた第1の表示設定情報に基づく第1の画面イメージが前記第1の外部ディスプレイに表示されるように、前記第1のインタフェースを介して映像信号を前記第1の外部ディスプレイに送信し、
前記第1の外部ディスプレイへの前記第1の画面イメージの表示中に前記第1のインタフェースと前記第1の外部ディスプレイとの間の接続が切断された場合、前記情報処理装置の第2のインタフェースに接続される第2の外部ディスプレイの識別子と前記第1の外部ディスプレイの識別子とに基づいて、前記第1の外部ディスプレイと前記第2の外部ディスプレイとが同じディスプレイであるか否かを判定し、
前記第1の外部ディスプレイと前記第2の外部ディスプレイとが同じディスプレイである場合、前記第1の画面イメージと同じ内容の画面イメージが前記第2の外部ディスプレイに表示されるように、前記第2のインタフェースを介して映像信号を前記第2の外部ディスプレイに送信する表示制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、
コンピュータの第1のインタフェースに接続される第1の外部ディスプレイに関連づけられた第1の表示設定情報に基づく第1の画面イメージが前記第1の外部ディスプレイに表示されるように、前記第1のインタフェースを介して映像信号を前記第1の外部ディスプレイに送信する手順と、
前記第1の外部ディスプレイへの前記第1の画面イメージの表示中に前記第1のインタフェースと前記第1の外部ディスプレイとの間の接続が切断された場合、前記情報処理装置の第2のインタフェースに接続される第2の外部ディスプレイの識別子と前記第1の外部ディスプレイの識別子とに基づいて、前記第1の外部ディスプレイと前記第2の外部ディスプレイとが同じディスプレイであるか否かを判定する手順と、
前記第1の外部ディスプレイと前記第2の外部ディスプレイとが同じディスプレイである場合、前記第1の画面イメージと同じ内容の画面イメージが前記第2の外部ディスプレイに表示されるように、前記第2のインタフェースを介して映像信号を前記第2の外部ディスプレイに送信する手順とを実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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