説明

情報処理装置の制御プログラム、情報処理装置及び画像処理システム

【課題】画像処理装置と情報処理端末の連携動作を可能とするシステムにおいてシステム構成の効率化を図ること。
【解決手段】情報処理装置の制御プログラムであって、自装置において実行可能な機能の情報及び他のクライアント端末2において実行可能な機能の情報を、夫々の機能を実行可能なクライアント端末2と関連付けて機能管理情報として管理し、複合機1に送信した機能管理情報に基づいて複合機1において表示された画面に対するユーザの操作に応じて複合機1が出力する画像処理要求を受信し、実行が要求されている機能が自装置において実行可能な機能であるか否かを判断し、受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が他のクライアント端末2において実行可能な機能であった場合、要求されている機能の実行要求を他のクライアント端末2に送信する処理を情報処理装置に実行させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置の制御プログラム、情報処理装置及び画像処理システムに関し、特に、システムに含まれる情報処理資源の有効活用に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
【0003】
このように様々な機能を含む複合機は、オフィス等においてネットワークに接続されて複数のユーザによって共用されることが一般的である。このような共用の画像処理装置において、夫々のユーザが所望する設定に応じた機能の実行を適切に実現するための方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1においては、各ユーザの端末にインストールされているアプリケーション・プログラム及び各ユーザを夫々識別するための識別情報を含むアプリケーション情報を画像処理装置が各ユーザの端末から取得して記憶し、そのアプリケーション情報に基づいてユーザ毎に実行可能な機能を表示部に表示して選択させ、選択された機能に対応する設定情報を各ユーザの端末から取得することにより、上述した効果を実現している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された方法では、夫々のユーザの端末にインストールされている機能が前提であり、ユーザは、自己の端末にインストールされている機能のみを画像処理装置を介して用いることが可能である。即ち、ネットワークに接続されている他のユーザの端末に、自己の端末にはインストールされていない機能がインストールされていたとしても、ユーザ間で機能の共有は行われない。
【0006】
従って、使用頻度の低い機能であっても、夫々のユーザが利用するためには、夫々のユーザの端末にインストールしておく必要があり、システム構成として非効率となってしまう。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、画像処理装置と情報処理端末の連携動作を可能とするシステムにおいてシステム構成の効率化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、画像処理装置と情報処理装置とが連携して処理を実行する画像処理システムに含まれる情報処理装置の制御プログラムであって、自装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記画像処理システムに含まれる他の情報処理装置に対して送信するステップと、他の情報処理装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記他の情報処理装置から受信するステップと、自装置において実行可能な機能の情報及び前記受信した機能情報が示す他の情報処理装置において実行可能な機能の情報を、夫々の機能を実行可能な装置を示す情報と関連付けて機能管理情報として管理するステップと、前記画像処理装置からの要求に応じて前記機能管理情報を前記画像処理装置に送信するステップと、前記送信した機能管理情報に基づいて前記画像処理装置において表示された画面に対するユーザの操作に応じて前記画像処理装置が出力する画像処理要求を受信するステップと、前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が自装置において実行可能な機能であるか前記他の情報処理装置において実行可能な機能であるかを判断するステップと、前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が前記他の情報処理装置において実行可能な機能であった場合、前記実行が要求されている機能の実行要求を前記他の情報処理装置に送信するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の他の態様は、画像処理装置と情報処理装置とが連携して処理を実行する画像処理システムに含まれる情報処理装置であって、自装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記画像処理システムに含まれる他の情報処理装置に対して送信する機能情報送信部と、他の情報処理装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記他の情報処理装置から受信する機能情報受信部と、自装置において実行可能な機能の情報及び前記受信した機能情報が示す他の情報処理装置において実行可能な機能の情報を、夫々の機能を実行可能な装置を示す情報と関連付けて機能管理情報として管理する機能情報管理部とを含み、前記機能情報管理部は、前記画像処理装置からの要求に応じて前記機能管理情報を前記画像処理装置に送信し、前記送信した機能管理情報に基づいて前記画像処理装置において表示された画面に対するユーザの操作に応じて前記画像処理装置が出力する画像処理要求を受信し、前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が自装置において実行可能な機能であるか前記他の情報処理装置において実行可能な機能であるかを判断し、前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が前記他の情報処理装置において実行可能な機能であった場合、前記実行が要求されている機能の実行要求を前記他の情報処理装置に送信することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の更に他の態様は、画像処理装置と情報処理装置とが連携して処理を実行する画像処理システムであって、前記情報処理装置は、自装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記画像処理システムに含まれる他の情報処理装置に対して送信する機能情報送信部と、他の情報処理装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記他の情報処理装置から受信する機能情報受信部と、自装置において実行可能な機能の情報及び前記受信した機能情報が示す他の情報処理装置において実行可能な機能の情報を、夫々の機能を実行可能な装置を示す情報と関連付けて機能管理情報として管理する機能情報管理部とを含み、前記機能情報管理部は、前記画像処理装置からの要求に応じて前記機能管理情報を前記画像処理装置に送信し、前記送信した機能管理情報に基づいて前記画像処理装置において表示された画面に対するユーザの操作に応じて前記画像処理装置が出力する画像処理要求を受信し、前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が自装置において実行可能な機能であるか前記他の情報処理装置において実行可能な機能であるかを判断し、前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が前記他の情報処理装置において実行可能な機能であった場合、前記実行が要求されている機能の実行要求を前記他の情報処理装置に送信し、前記画像処理装置は、ユーザの操作に応じて、一の前記情報処理装置に要求して受信した前記機能管理情報に基づき、前記情報処理装置に要求する機能をユーザに選択させる機能選択画面を表示装置に表示させる機能選択画面表示部と、前記機能選択画面において選択された機能についての画像処理要求を前記機能管理情報を受信した情報処理装置に送信する画像処理要求送信部とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像処理装置と情報処理端末の連携動作を可能とするシステムにおいてシステム構成の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの運用形態を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る複合機、クライアント端末のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るクライアント端末の機能構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る機能管理テーブルの情報を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る自端末機能情報の例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るサービスプログラムの機能構成を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る自端末情報の例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る複合機の機能構成を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係るユーザ管理テーブルの情報を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係るシステムの動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係るユーザ一覧画面を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る認証情報画面を示す図である。
【図13】本発明の実施形態に係る機能選択画面を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係るシステムの動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態に係るシステムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、PC(Persoal Computer)等の情報処理装置と連携して動作することが可能な画像処理装置を含み、更にPC同士が連携することにより効率的な構成を実現した画像処理システムを例として説明する。
【0014】
図1は、本実施の形態に係るシステムの運用形態の例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るシステムは、複合機1、クライアント端末2a、2b(以降、総じてクライアント端末2とする)がネットワークを介して接続されて構成されている。
【0015】
複合機1は、撮像機能、画像形成機能、FAX(Facsimile)機能及びネットワーク通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(MultiFunction Peripheral)である。本実施形態において、複合機1は、ネットワークを介してクライアント端末2と通信を行うことにより連携して処理を行う。
【0016】
クライアント端末2は、ユーザが操作する情報処理端末であり、PCのような情報処理装置によって実現される。本実施形態に係るクライアント端末2は、自己にインストールされている機能についての情報を複合機1に提供することにより、複合機1からの依頼を受けて処理を実行する。更に、クライアント端末2は、自己にインストールされていない機能であって、他のクライアント端末2にインストールされている機能がある場合、複合機1からの依頼を転送して他のクライアント端末2に処理を依頼する。このような動作が、本実施形態に係る要旨である。
【0017】
次に、本実施形態に係る複合機1及びクライアント端末2のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施形態に係るクライアント端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。尚、複合機1は、図2に示すハードウェア構成に加えて、スキャナ、プリンタ等を実現するためのエンジンを備える。以下の説明においては、クライアント端末2のハードウェア構成を例として説明するが、複合機1についても同様である。
【0018】
図2に示すように、本実施形態に係るクライアント端末2は、一般的なサーバやPC等と同様の構成を含む。即ち、本実施形態に係るクライアント端末2は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。
【0019】
CPU10は演算手段であり、クライアント端末2全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
【0020】
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、クライアント端末2の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス等、ユーザがクライアント端末2に情報を入力するためのユーザインタフェースである。尚、複合機1の場合、操作部70は、各種のハードキーが用いられる他、LCD60と一体となったタッチパネルが用いられる。
【0021】
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10の制御に従って動作することにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る複合機1及びクライアント端末2の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0022】
次に、本実施形態に係るクライアント端末2の機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係るクライアント端末2の機能構成を示す図である。図3に示すにように、本実施形態に係るクライアント端末2は、図2において説明したLCD60及び操作部70に加えて、コントローラ200及びネットワークI/F210を含む。
【0023】
ネットワークI/F210は、クライアント端末2がネットワークを介して複合機1や他のクライアント端末2等と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。
【0024】
コントローラ200は、上述したように、CPU10がソフトウェア・プログラムに従って演算を行うことにより構成されるソフトウェア制御部と、HDD40等の記憶媒体とによって実現され、サービスプログラム201、機能実行部202、機能管理テーブル203及び機能A204〜機能D207を含む。
【0025】
サービスプログラム201は、クライアント端末2の起動とともに開始されるプログラムであり、複合機1への自端末情報の通知、クライアント端末2同士の間での機能情報および端末情報のやりとりを行う。また、サービスプログラム201は、機能実行部202に指示を出し、該当機能を実行させる。機能管理テーブル203は、サービスプログラム201が他のクライアント端末2のサービスプログラム201とやりとりをした結果、どのクライアント端末2がどのような機能を保持しているかといった情報を管理する。
【0026】
図4は、機能管理テーブル203に格納されている管理データの例を示す図である。図4に示すように、本実施形態に管理係るデータは、自装置において実行可能な機能及び他のクライアント端末2において実行可能な機能の情報を、夫々の機能を実行可能な装置を示す情報と関連付けて格納した機能管理情報であり、“機能A”、“機能C”のような“機能名称”、機能の“バージョン”、その機能がインストールされたクライアント端末2を示す“マシン名”、そのクライアント端末2の処理能力を示す“端末スペック”、そのクライアント端末2の状態を示す“端末状態”、その機能の使用に関する権限を示す“ライセンス”の情報を含む。尚、“マシン名”は、IPアドレスなど、装置を識別可能な情報ならば良い。
【0027】
図4に示すような情報は、サービスプログラム201が、図5に示すような自端末機能情報をネットワークにブロードキャストすることにより、ネットワーク上の夫々のクライアント端末2において動作するサービスプログラム201がそれを受信し、機能管理テーブル203の管理データを更新する。即ち、サービスプログラム201は、自装置の機能情報を他のクライアント端末2に送信する機能情報送信部として動作すると共に、他のクライアント端末2の機能情報を受信する機能情報受信部として動作する。そして、サービスプログラム201と機能管理テーブル203とが連動して機能情報管理部として機能する。
【0028】
これらの動作により、ネットワーク上に接続されている全てのクライアント端末2は、機能管理テーブル203として同一の情報を管理する。図5に示すように、本実施形態に係る自端末機能情報は、自端末の保持する機能(およびそのバージョン、ライセンス情報)、マシン名(もしくはIPアドレス)、スペック(CPU、メモリ、HDD容量)、状態(アイドル状態か否か)の情報を含む。
【0029】
夫々のクライアント端末2による自端末情報のブロードキャスト処理は、各々のクライアント端末2におけるサービスプログラムが予め定められたタイミングに基づいて定期的に実行する。ネットワーク上に接続されている夫々のクライアント端末2は、電源のON/OFFによって逐次接続状態が異なるが、自端末情報の定期的なブロードキャストにより、機能管理テーブル203の情報を常に最新に保つことができる。
【0030】
機能A204〜機能D207は、夫々専用の機能を実現するためのアプリケーション・プログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより実現され、夫々専用の機能を実現する。夫々のクライアント端末2毎に、実装されている機能A204〜機能D207が異なり、それらの機能を共用することが本実施形態に係る要旨の1つである。
【0031】
次に、図6を参照してサービスプログラム201の機能構成について説明する。図6に示すように、サービスプログラム201は、情報処理装置状態取得部211、アプリケーション起動指示部212、機能データ更新部213、データ送信部214及びデータ受信部215を含む。
【0032】
データ受信部215が、他のクライアント端末2からブロードキャストされた図5に示す情報を受信し、機能データ更新部213が、機能管理テーブル203の管理データを更新する。またデータ受信部215は、複合機1からのデータの受信なども行う。データ送信部214は、複合機1に対する図7に示すような自端末情報の送信、図5に示す自端末機能情報のブロードキャスト、他のクライアント端末2への処理依頼データの送信などを行う。
【0033】
情報処理装置状態取得部211は、図5に示す自端末機能情報における情報処理装置スペックおよび状態情報を取得する。アプリケーション起動指示部212は、自端末の機能A204〜機能D207の起動処理を行う。また、アプリケーション起動指示部212は、機能管理テーブル203を参照した結果、自端末に該当機能が無い場合に、その機能を保持する他のクライアント端末2への処理依頼を制御する。
【0034】
次に、本実施形態に係る複合機1の機能構成について、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る複合機1の機能構成を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態に係る複合機1は、コントローラ100、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)101、スキャナユニット102、排紙トレイ103、ディスプレイパネル104、給紙テーブル105、プリントエンジン106、排紙トレイ107及びネットワークI/F108を有する。
【0035】
また、コントローラ100は、主制御部110、エンジン制御部120、画像処理部130、操作表示制御部140、入出力制御部150及びユーザ管理テーブル160を含む。図8に示すように、本実施形態に係る複合機1は、スキャナユニット102、プリントエンジン106を有する複合機として構成されている。尚、図8においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙若しくは文書束の流れを破線の矢印で示している。
【0036】
ディスプレイパネル104は、複合機1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが複合機1を直接操作し、若しくは複合機1に対して情報を入力する際の入力インタフェースでもある。即ち、ディスプレイパネル104は、ユーザによる操作を受けるための画像を表示する機能を含む。ディスプレイパネル104は、図2に示すLCD60及び操作部70によって実現される。本実施形態において、ユーザは、ディスプレイパネル104を操作してジョブ管理サーバ3に格納された印刷ジョブの選択及び取得を指示する。
【0037】
ネットワークI/F108は、複合機1がネットワークを介してクライアント端末2等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)インタフェースが用いられる。ネットワークI/F108は、図2に示すI/F50によって実現される。
【0038】
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM30や不揮発性メモリ並びにHDD40や光学ディスク等の不揮発性記憶媒体に格納されたプログラムが、RAM20等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU10がそのプログラムに従って動作することにより構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、複合機1全体を制御する制御部として機能する。
【0039】
主制御部110は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える。エンジン制御部120は、プリントエンジン106やスキャナユニット102等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。画像処理部130は、主制御部110の制御に従い、印刷出力すべき画像情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン106が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。
【0040】
また、画像処理部130は、スキャナユニット102から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物として複合機1の記憶領域に格納され、ネットワークI/F108を介してクライアント端末2に送信される情報である。
【0041】
操作表示制御部140は、ディスプレイパネル104に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル104を介して入力された情報を主制御部110に通知する。入出力制御部150は、ネットワークI/F108を介して入力される情報を主制御部110に入力する。また、主制御部110は、入出力制御部150を制御し、ネットワークI/F108及びネットワークを介してクライアント端末2やデータサーバ3等の他の機器にアクセスする。
【0042】
ユーザ管理テーブル160は、本実施形態に係るシステムを利用するユーザの情報(以降、ユーザ情報とする)を管理しているデータベースである。図9に、本実施形態に係るユーザ情報の例を示す。図9に示すように、本実施形態に係るユーザ情報は、“ユーザ名”、“パスワード”、“ローカル/ドメイン”、“マシン名”の情報を含む。
【0043】
複合機1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部150がネットワークI/F108を介して印刷ジョブを受信する。即ち、入出力制御部150が、印刷データ取得部として機能する。入出力制御部150は、受信した印刷ジョブを主制御部110に転送する。主制御部110は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部130を制御して印刷ジョブに含まれる文書情報若しくは画像情報に基づいて描画情報を生成する。
【0044】
画像処理部130によって描画情報が生成されると、エンジン制御部120は、プリントエンジン106を制御し、上記生成された描画情報に基づき、給紙テーブル105から搬送される用紙に対して画像形成を実行させる。即ち、画像処理部130、エンジン制御部120及びプリントエンジン106が印刷出力部として機能する。プリントエンジン106の具体的態様としては、インクジェット方式による画像形成機構や電子写真方式による画像形成機構等を用いることが可能である。プリントエンジン106によって画像形成が施された文書は排紙トレイ107に排紙される。
【0045】
複合機1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル104の操作若しくはネットワークI/F108を介して外部の装置から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部140若しくは入出力制御部150が主制御部110にスキャン実行信号を転送する。主制御部110は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部120を制御する。
【0046】
エンジン制御部120は、ADF101を駆動し、ADF101にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット102に搬送する。また、エンジン制御部120は、スキャナユニット102を駆動し、ADF101から搬送される原稿を撮像する。また、ADF101に原稿がセットされておらず、スキャナユニット102に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット102は、エンジン制御部120の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット102が撮像部として動作すると共に、エンジン制御部120が、読取制御部として機能する。
【0047】
撮像動作においては、スキャナユニット102に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部120は、スキャナユニット102が生成した撮像情報を画像処理部130に転送する。画像処理部130は、主制御部110の制御に従い、エンジン制御部120から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。
【0048】
画像処理部130が生成した画像情報は主制御部110が取得し、主制御部110がHDD40等の複合機1に装着された記憶媒体に保存する。即ち、スキャナユニット102、エンジン制御部120及び画像処理部130が連動して、画像入力部として機能する。画像処理部130によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD40等に格納され若しくは入出力制御部150及びネットワークI/F108を介してクライアント端末2等の外部の装置に送信される。
【0049】
また、複合機1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部120がスキャナユニット102から受信した撮像情報若しくは画像処理部130が生成した画像情報に基づき、画像処理部130が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部120がプリントエンジン106を駆動する。尚、描画情報と撮像情報との情報形式が同一である場合は、撮像情報をそのまま描画情報として用いることも可能である。
【0050】
次に、ユーザが複合機1を操作して複合機1のディスプレイパネル104上に利用可能な機能の選択画面を表示するまでの動作を説明する。図10は、上述したような動作を示すフローチャートである。図10に示すように、複合機1においてユーザがディスプレイパネル104を操作して機能一覧の表示を選択すると、操作表示制御部140が、ディスプレイパネル104から操作情報を取得し、主制御部110に入力する。
【0051】
主制御部110は、操作表示制御部140から操作情報を取得すると、ユーザ管理テーブル160を参照し(S1001)、操作表示制御部140を制御して図11に示すような、ユーザの識別情報の一覧を表示するユーザ一覧画面をディスプレイパネル104に表示させる(S1002)。ユーザ一覧画面が表示されたディスプレイパネル104において、ユーザの操作によりユーザの識別情報が選択されると、主制御部110は、操作表示制御部140からの操作情報によってユーザ選択を受け付ける(S1003)。
【0052】
ユーザ選択を受け付けると、主制御部110は操作表示制御部140を制御して図12に示すような認証情報画面をディスプレイパネル104に表示させる。初回の場合(S1004/YES)、パスワード欄が空なので、主制御部110はユーザの操作に応じてパスワードの入力を受け付け(S1005)、更に機能一覧取得ボタン押下を検知すると、選択されたユーザのクライアント端末2に認証依頼を送信する(S1006)。尚、初回でなければ(S1004/NO)、そのままS1006の認証依頼に進む。S1006においては、図12において入力された“ユーザ名”及び“パスワード”が送信される。
【0053】
クライアント端末2は、処理待ち受け状態で待機しており(S1009)、複合機1からの認証依頼を受信すると、受信した“ユーザ名”及び“パスワード”に基づいて認証処理を実行する(S1010)。認証処理の結果、認証がNGであれば(S1011/NO)、クライアント端末2は、複合機1に対して認証情報の再入力依頼を送信する。クライアント端末2から認証情報再入力依頼を受信した複合機1においては、主制御部110が、操作表示制御部140を制御して、図12に示すような認証情報画面を再度ディスプレイパネル104に表示させる。
【0054】
主制御部110はユーザの操作に応じてパスワードの入力を再度受け付けると(S1007)、S1006からの処理を繰り返す。他方、S1010の認証処理の結果、認証OKであれば(S1011/YES)、クライアント端末2は、機能管理テーブル203にて管理されている機能一覧情報を、複合機1に通知する(S1012)。このように認証処理を経ることにより、システムのセキュリティを高めることができる。
【0055】
尚、S1012において、クライアント端末2は、機能管理テーブル203のライセンス情報を参照し、他の情報処理上で実現される機能であってライセンス的にそれを他のクライアント端末2から実行できない場合は、その機能についての通知は行わない。即ち、クライアント端末2は、機能管理テーブル203のライセンス情報に基づき、複合機1に送信する機能一覧情報を取捨選択する。
【0056】
クライアント端末2から機能一覧情報を受信した複合機1においては、主制御部110が操作表示制御部140を制御して、図13に示す機能選択画面をディスプレイパネル104に表示させる。即ち、主制御部110が、機能選択画面表示部として機能する。このような処理により、複合機1における機能の選択画面を表示するまでの動作が完了する。尚、図13において、機能3が別の色になっているのは、機能一覧情報を受信したクライアント端末2にインストールされた機能ではなく、他のクライアント端末2において実行可能な機能であることを示している。このように、対象のクライアント端末2で実行可能な機能と他のクライアント端末2で実行可能な機能とを異なる態様で表示することにより、ユーザに利便性を向上することができる。
【0057】
次に、本実施形態において、図13に示すように表示された機能選択画面において実行させるべき機能が選択された後の複合機1及びクライアント端末2同士の連携動作(以降、連携動作とする)について説明する。図14は、本実施形態に係る連携動作を示すフローチャートである。図14においては、複合機1におけるスキャン機能を伴う場合の動作について説明する。
【0058】
図14に示すように、複合機1において主制御部110がユーザの操作により機能選択を受け付けると(S1401)、スキャン実行待機にうつり、スキャン実行指示がなされると(S1402)、スキャンを実行し、画像データの生成(S1403)と、情報処理装置側で使用する機能情報であるパラメータを生成し(S1404)、機能が選択されたクライアント端末2aに送信する(S1405)。即ち、主制御部110が、画像処理要求送信部として機能する。
【0059】
クライアント端末2aは、複合機1からの処理依頼を待ち受け(S1406)、複合機1からデータを受信すると(S1407)、パラメータを解析し(S1408)、どの機能を使用するかを判定する。使用するべき機能を判定すると、その判定結果に基づいて機能管理テーブル203を参照し、自端末で処理可能な機能であるか否か判断する(S1409)。S1409の判断の結果、自端末で処理可能な機能であれば(S1409/YES)、クライアント端末2aにおいて機能実行部202が該当する機能に対して処理依頼を行って処理を実行させ(S1410)、処理を終了する。
【0060】
他方、S1409の判断の結果、自端末で処理不可能な機能であれば(S1409/NO)、クライアント端末2aは、その機能がインストールされたクライアント端末2bに対して処理依頼及びデータを送信する(S1411)。クライアント端末2bにおいては、クライアント端末2aからの処理依頼を待ち受け(S1414)、クライアント端末1aから処理依頼を受け付けると(S1415)、受信したデータに基づいて該当機能を実行する(S1416)。
【0061】
クライアント端末2bは、機能を実行すると、その処理結果をクライアント端末2aに送信する(S1417)。クライアント2aにおいては、クライアント端末2bによる処理結果を待ち受け(S1412)、クライアント端末2bから処理結果を受信すると(S1413)、処理を終了する。このような処理により、本実施形態に係る連携動作が完了する。
【0062】
このように、本実施形態に係るシステムにおいて、ユーザは複合機1を操作して自己のクライアント端末2から情報を取得することにより、複合機1によるスキャン等の画像処理機能と連携したクライアント端末2の機能を実行させることができる。また、夫々のクライアント端末2が、ブロードキャストにより図5に示すような自端末機能情報を送受信して図4に示すような機能管理テーブル203の情報を管理することにより、複合機1からの要求に応じて機能一覧を送信する際、他のクライアント端末2の機能も併せて通知することが可能となる。
【0063】
本実施形態の形式によれば、複合機1と一次的に通信を行うのは複合機1を操作するユーザのユーザ端末2のみであるため、他のユーザのユーザ端末2にアクセスする必要がなく、セキュリティを維持することができると共に、複数のユーザ端末2から機能の情報を取得するような場合と比較してネットワーク負荷を軽減することができる。また、複合機1が複数のユーザ端末2から機能の情報を取得する場合、複合機1において夫々のユーザ端末2から取得した情報を集約する処理が必要であるが、本実施形態においてはそのような処理が不要であり、複合機1の処理負荷を低減することができる。
【0064】
そして、クライアント端末2は、複合機1から、実行するべき機能の情報を取得した際、機能管理テーブル203の情報を参照することにより、指定された機能が自端末にインストールされている機能か否かを判断することが可能であり、自端末にインストールされていない機能であれば、その機能がインストールされている端末に対して処理を依頼する。これにより、一の端末にインストールされている機能をネットワーク上の複数の端末で共有することが可能となり、画像処理装置と情報処理端末の連携動作を可能とするシステムにおいてシステム構成の効率化を図ることができる。
【0065】
尚、図4に示すように、機能管理テーブル203には、夫々の機能を実現している端末のスペックを示す“端末スペック”の情報が含まれる。この情報に基づき、クライアント端末2は、他のクライアント端末2に実行を依頼する際に、その機能がインストールされた端末が複数ある場合、スペックがより高い端末を選択することにより、処理完了の迅速化を図ることができる。
【0066】
同様に、機能管理テーブル203には、夫々の機能を実現している端末の状態を示す“端末状態”の情報が含まれる。この情報に基づき、クライアント端末2は、他のクライアント端末2に実行を依頼する際、状態が“idle”である端末を優先的に選択することにより、情報処理負荷を効率的に分散することが可能となる。
【0067】
尚、図11に示すようなユーザ一覧画面は、複合機1が定期的にクライアント端末2から図7に示すような自端末情報を取得することによって、ユーザ管理テーブル160の情報を更新することにより正確に表示される。図15を参照して、複合機1におけるユーザ管理テーブル160の更新動作について説明する。
【0068】
図15に示すように複合機1は、電源が投入されて動作を開始すると、クライアント端末2からの自端末情報の待ち受け状態となる(S1501)。クライアント端末2からの自端末情報の待ち受け状態において、クライアント端末2から自端末情報が通知されると(S1506)、複合機1は自端末情報を受信し(S1502)、ユーザ管理テーブル160を参照して受信した自端末情報に含まれるユーザ名がユーザ管理テーブルに登録されているか否か確認する(S1504)。
【0069】
S1504の判断の結果、同一のデータが登録されていれば(S1504/YES)、複合機1はそのまま処理を終了し、同一のデータが登録されていなければ(S1504/NO)、複合機1は、受信した自端末情報の各項目をユーザ管理テーブル160に登録し(S1505)、処理を終了する。S1506のクライアント端末2による自端末情報の送信処理は、ブロードキャストによって実行される。この処理をクライアント端末2が定期的に実行することにより、ネットワーク上に複数の複合機1が接続されている場合であっても、夫々の複合機1におけるユーザ管理テーブル160の情報が最新の情報に保たれる。
【符号の説明】
【0070】
1 複合機
2、2a、2b クライアント端末
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 コントローラ
101 ADF
102 スキャナユニット
103 排紙トレイ
104 ディスプレイパネル
105 給紙テーブル
106 プリントエンジン
107 排紙トレイ
108 ネットワークI/F
110 主制御部
120 エンジン制御部
130 画像処理部
140 操作表示制御部
150 入出力制御部
160 ユーザ管理テーブル
200 コントローラ
201 サービスプログラム
202 機能実行部
203 機能管理テーブル
204 機能A
205 機能B
206 機能C
207 機能D
210 ネットワークI/F
211 情報処理装置状態取得部
212 アプリケーション起動指示部
213 機能データ更新部
214 データ送信部
215 データ受信部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0071】
【特許文献1】特開2010−72576号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置と情報処理装置とが連携して処理を実行する画像処理システムに含まれる情報処理装置の制御プログラムであって、
自装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記画像処理システムに含まれる他の情報処理装置に対して送信するステップと、
他の情報処理装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記他の情報処理装置から受信するステップと、
自装置において実行可能な機能の情報及び前記受信した機能情報が示す他の情報処理装置において実行可能な機能の情報を、夫々の機能を実行可能な装置を示す情報と関連付けて機能管理情報として管理するステップと、
前記画像処理装置からの要求に応じて前記機能管理情報を前記画像処理装置に送信するステップと、
前記送信した機能管理情報に基づいて前記画像処理装置において表示された画面に対するユーザの操作に応じて前記画像処理装置が出力する画像処理要求を受信するステップと、
前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が自装置において実行可能な機能であるか前記他の情報処理装置において実行可能な機能であるかを判断するステップと、
前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が前記他の情報処理装置において実行可能な機能であった場合、前記実行が要求されている機能の実行要求を前記他の情報処理装置に送信するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする情報処理装置の制御プログラム。
【請求項2】
前記機能管理情報は、自装置において実行可能な機能の情報及び前記他の情報処理装置において実行可能な機能の情報が、夫々の機能を実行可能な装置を示す情報及びその装置の情報処理性能を示す情報と関連付けられた情報であり、
前記実行が要求されている機能の実行要求を前記他の情報処理装置に送信するステップにおいて、前記実行が要求されている機能を実行可能な装置が複数ある場合、前記実行が要求されている機能の実行要求を送信する先を前記装置の情報処理性能を示す情報に基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置の制御プログラム。
【請求項3】
前記機能管理情報は、自装置において実行可能な機能の情報及び前記他の情報処理装置において実行可能な機能の情報が、夫々の機能を実行可能な装置を示す情報及びその装置の状態を示す情報と関連付けられた情報であり、
前記実行が要求されている機能の実行要求を前記他の情報処理装置に送信するステップにおいて、前記実行が要求されている機能を実行可能な装置が複数ある場合、前記実行が要求されている機能の実行要求を送信する先を前記装置の状態を示す情報に基づいて決定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置の制御プログラム。
【請求項4】
前記機能管理情報は、自装置において実行可能な機能の情報及び前記他の情報処理装置において実行可能な機能の情報が、夫々の機能を実行可能な装置を示す情報及びその機能の利用権に関する情報と関連付けられた情報であり、
前記画像処理装置からの要求に応じて前記機能管理情報を前記画像処理装置に送信するステップにおいて、前記機能の利用権に関する情報に基づいて前記画像処理装置に送信する情報を選択することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の情報処理装置の制御プログラム。
【請求項5】
画像処理装置と情報処理装置とが連携して処理を実行する画像処理システムに含まれる情報処理装置であって、
自装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記画像処理システムに含まれる他の情報処理装置に対して送信する機能情報送信部と、
他の情報処理装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記他の情報処理装置から受信する機能情報受信部と、
自装置において実行可能な機能の情報及び前記受信した機能情報が示す他の情報処理装置において実行可能な機能の情報を、夫々の機能を実行可能な装置を示す情報と関連付けて機能管理情報として管理する機能情報管理部とを含み、
前記機能情報管理部は、
前記画像処理装置からの要求に応じて前記機能管理情報を前記画像処理装置に送信し、
前記送信した機能管理情報に基づいて前記画像処理装置において表示された画面に対するユーザの操作に応じて前記画像処理装置が出力する画像処理要求を受信し、
前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が自装置において実行可能な機能であるか前記他の情報処理装置において実行可能な機能であるかを判断し、
前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が前記他の情報処理装置において実行可能な機能であった場合、前記実行が要求されている機能の実行要求を前記他の情報処理装置に送信することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
画像処理装置と情報処理装置とが連携して処理を実行する画像処理システムであって、
前記情報処理装置は、
自装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記画像処理システムに含まれる他の情報処理装置に対して送信する機能情報送信部と、
他の情報処理装置において実行可能な機能を示す機能情報を前記他の情報処理装置から受信する機能情報受信部と、
自装置において実行可能な機能の情報及び前記受信した機能情報が示す他の情報処理装置において実行可能な機能の情報を、夫々の機能を実行可能な装置を示す情報と関連付けて機能管理情報として管理する機能情報管理部とを含み、
前記機能情報管理部は、
前記画像処理装置からの要求に応じて前記機能管理情報を前記画像処理装置に送信し、
前記送信した機能管理情報に基づいて前記画像処理装置において表示された画面に対するユーザの操作に応じて前記画像処理装置が出力する画像処理要求を受信し、
前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が自装置において実行可能な機能であるか前記他の情報処理装置において実行可能な機能であるかを判断し、
前記受信した画像処理要求において実行が要求されている機能が前記他の情報処理装置において実行可能な機能であった場合、前記実行が要求されている機能の実行要求を前記他の情報処理装置に送信し、
前記画像処理装置は、
ユーザの操作に応じて、一の前記情報処理装置に要求して受信した前記機能管理情報に基づき、前記情報処理装置に要求する機能をユーザに選択させる機能選択画面を表示装置に表示させる機能選択画面表示部と、
前記機能選択画面において選択された機能についての画像処理要求を前記機能管理情報を受信した情報処理装置に送信する画像処理要求送信部とを含むことを特徴とする画像処理システム。
【請求項7】
前記機能選択画面表示部は、前記機能選択画面において、前記機能管理情報を受信した情報処理装置において実行可能な機能と他の情報処理装置において実行可能な機能とを異なる態様で表示することを特徴とする請求項6に記載の画像処理システム。
【請求項8】
前記機能選択画面表示部は、ユーザを識別する識別情報及び認証情報の入力操作に応じて、前記ユーザに関連付けられた情報処理装置に前記機能管理情報を要求すると共に前記入力された識別情報及び認証情報を送信し、
前記機能情報管理部は、前記送信された識別情報及び認証情報に基づいて前記ユーザを認証した上で前記機能管理情報を前記画像処理装置に送信することを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−253557(P2012−253557A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124423(P2011−124423)
【出願日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】