情報処理装置及び画像形成装置
【課題】画像としてのアイコンの表示態様を変更することが可能な情報処理装置、及び、その情報処理装置を備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部711と、表示部711に対する接触物の接触を検知する検知部712と、アイコンが第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合、当該アイコンを第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にすると共に、当該アイコンを表示部711の中央領域に配置して表示する制御部90と、を備える。
【解決手段】情報処理装置は、第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部711と、表示部711に対する接触物の接触を検知する検知部712と、アイコンが第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合、当該アイコンを第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にすると共に、当該アイコンを表示部711の中央領域に配置して表示する制御部90と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部に表示される画像を拡大又は縮小する情報処理装置、及び、その情報処理装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置には、画像を表示する表示部と、表示部に対する接触物の接触を検知する検知部とから構成されるタッチパネルを備えるものがある。このような情報処理装置には、表示部に画像を表示している場合に、表示部に接触されたユーザの指によって時計回りの円が描かれた場合には、表示部に表示される画像を拡大する一方、指によって反時計回りの円が描かれた場合には、表示部に表示される画像を縮小するものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−311820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された発明は、表示部に表示されている画像全体を拡大し又は縮小するものであり、ユーザが関心を持っている画像の一部分(例えば、特定のアイコン)のみを拡大し又は縮小するものではない。
【0005】
本発明は、ユーザが所望するアイコンの表示態様を変更することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、その情報処理装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、前記表示部に対する接触を検知する検知部と、アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合、当該アイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にすると共に、当該アイコンを前記表示部の中央領域に配置して前記表示部に表示させる制御部と、を備える情報処理装置に関する。
【0007】
また、前記制御部は、第2表示態様にされたアイコンに第2情報を含ませて前記表示部に表示させることが好ましい。
【0008】
また、前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記表示部に対する接触の軌跡により1以上のアイコンが囲まれた回数を検知すると共に、前記軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、前記アイコンを第1表示態様から第2表示態様に変更する場合の拡大率を変えることが好ましい。
【0009】
また、本発明は、第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、前記表示部に対する接触を検知する検知部と、アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合に、当該アイコンとは異なる他のアイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様で前記表示部に表示させると共に、当該アイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を縮小した第3表示態様で前記表示部に表示させる制御部と、を備える情報処理装置に関する。
【0010】
また、前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記表示部に対する接触の軌跡により1以上のアイコンが囲まれた回数を検知すると共に、前記軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、前記アイコンを第1表示態様から第3態様に変更する場合の縮小率を変えることが好ましい。
【0011】
また、本発明は、第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、前記表示部に対する接触を検知する検知部と、前記表示部に表示される予定のアイコンに関する情報とアイコンを前記表示部に表示する順番とが関連付けられた順番情報を記憶する記憶部と、アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合に、当該アイコンを表示部から消去すると共に、前記記憶部に記憶される順番情報に基づいて、特定のアイコンを前記表示部に追加表示させる制御部と、を備える情報処理装置に関する。
【0012】
また、前記表示部及び前記検知部は、タッチパネルを構成することが好ましい。
【0013】
また、本発明は、上述した情報処理装置を備える画像形成装置に関する。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、ユーザが所望するアイコンの表示態様を変更することが可能な情報処理装置、及び、その情報処理装置を備える画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】コピー機の全体構成を説明するための図である。
【図2】コピー機の機能構成を示すブロック図である。
【図3】記憶部に記憶される順番情報について説明するための図である。
【図4】タッチパネルに表示される画面について説明するための第1の図である。
【図5】タッチパネルに表示される画面について説明するための第2の図である。
【図6】タッチパネルに表示される画面について説明するための第3の図である。
【図7】タッチパネルに表示される画面について説明するための第4の図である。
【図8】タッチパネルに表示される画面について説明するための第5の図である。
【図9】タッチパネルに表示される画面について説明するための第6の図である。
【図10】タッチパネルに表示される画面について説明するための第7の図である。
【図11】タッチパネルに表示される画面について説明するための第8の図である。
【図12】タッチパネルに表示される画面について説明するための第9の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の情報処理装置の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、情報処理装置が画像形成装置の一例であるコピー機に搭載された場合について説明する。このため、まず、コピー機について説明する。図1は、コピー機1の全体構成を説明するための図である。
【0017】
コピー機1は、原稿搬送部10と、原稿読取部20と、用紙搬送部30と、画像形成部40と、転写部50と、定着部60とを備える。
原稿搬送部10は、ADF(Automatic Document Feeder)であり、原稿載置部11と、第1送りローラー12と、ガイド13と、タイミングローラー対14と、原稿排出部15とを備える。第1送りローラー12は、原稿載置部11に載置された原稿Gを1枚ずつ順にタイミングローラー対14に供給する。タイミングローラー対14は、原稿読取部20が原稿Gの画像を読み取るタイミングと、原稿Gの画像が原稿読取部20によって読み取られる位置(ガイド13が配置されている位置)に原稿Gを供給するタイミングとを合わせるために、原稿Gの搬送又は原稿Gの搬送停止を行う。ガイド13は、搬送された原稿Gを後述する第1読取面21aに導く。原稿排出部15は、原稿読取部20によって画像が読み取られた(ガイド13を通過した)原稿Gをコピー機本体2の外部に排出する。
原稿排出部15におけるコピー機本体2の外側には、原稿集積部16が形成される。原稿集積部16には、原稿排出部15から排出された原稿Gが積層して集積される。
【0018】
原稿読取部20は、第1読取面21aと、第2読取面22aとを備える。第1読取面21aは、ガイド13に対向して配置された第1コンタクトガラス21の上面に沿って形成され、原稿Gの画像を読み取る面となる。第2読取面22aは、第1読取面21aに隣接して(図1に示す場合では、第1読取面21aの右側の大部分に亘って)配置される。第2読取面22aは、原稿搬送部10を用いずに原稿Gの画像を読み取る場合に用いられる。第2読取面22aは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス22の上面に沿って形成され、原稿Gの画像を読み取る面となる。
【0019】
また、原稿読取部20は、照明部23と、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27と、撮像部28とをコピー機本体2の内部に備える。照明部23と第1ミラー24とは、それぞれ副走査方向Xに移動する。第2ミラー25と第3ミラー26とは、図1において照明部23及び第1ミラー24の左側に配置される。さらに、第2ミラー25及び第3ミラー26は、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27とを介した第1読取面21a又は第2読取面22aから撮像部28までの距離(光路長)を一定に保ちつつ、それぞれ副走査方向Xに移動する。
【0020】
照明部23は、原稿Gに光を照射する光源である。第1ミラー24、第2ミラー25及び第3ミラー26は、光路長を一定に保ちつつ、原稿Gによって反射された光を結像レンズ27に導くためのミラーである。結像レンズ27は、第3ミラー26から入射した光を撮像部28に結像させる。撮像部28は、入射された光を電気信号に変換することにより、結像された光像に基づいて画像データを得るための撮像素子であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサーである。
【0021】
用紙搬送部30は、第2送りローラー31と、第3送りローラー32と、レジストローラー対33と、用紙排出部34とを備える。第2送りローラー31は、給紙カセット36に収容される用紙T(被画像形成媒体)を転写部50に供給する。第3送りローラー32は、手差しトレイ37に載置される用紙T(被画像形成媒体)を転写部50に供給する。レジストローラー対33は、転写部50にトナー画像が形成されるタイミングと、転写部50に用紙Tを供給するタイミングとを合わせるために、用紙Tの搬送又は用紙Tの搬送停止を行う。また、レジストローラー対33は、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正を行う。用紙排出部34は、トナー画像が定着された用紙Tをコピー機本体2の外部に排出する。
用紙排出部34におけるコピー機本体2の外側には、排紙集積部35が形成される。排紙集積部35には、用紙排出部34から排出された用紙Tが積層して集積される。
【0022】
画像形成部40は、感光体ドラム41と、帯電部42と、レーザースキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45と、トナーカートリッジ46と、1次転写ローラー47と、中間転写ベルト48と、対向ローラー49とを備える。
感光体ドラム41(41a,41b,41c,41d)は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローそれぞれのトナー画像を形成するために、感光体又は像担持体として機能する。各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの周囲には、感光体ドラム41の回転方向に沿って上流側から下流側へ順に、帯電部42と、レーザースキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45とが配置される。帯電部42は、感光体ドラム41の表面を帯電させる。レーザースキャナユニット43は、感光体ドラム41の表面から離れて配置され、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに関する画像データに基づいて感光体ドラム41の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム41の表面には、露光された部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。現像器44は、感光体ドラム41の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する。クリーニング部45は、除電器(図示せず)によって感光体ドラム41の表面が除電された後のその表面に残るトナー等を除去する。
トナーカートリッジ46は、現像器44に供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ46と現像器44とは、トナー供給路(図示せず)により接続されている。
【0023】
1次転写ローラー47(47a,47b,47c,47d)は、中間転写ベルト48における各感光体ドラム41a,41b,41c,41dとは反対側にそれぞれ配置される。中間転写ベルト48は、画像形成部40及び転写部50を通過するベルトである。中間転写ベルト48の一部分は、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dと各1次転写ローラー47a,47b,47c,47dとの間に挟み込まれ、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの表面に形成されたトナー画像が1次転写される。対向ローラー49は、環状形状の中間転写ベルト48の内側に配置され、中間転写ベルト48を図1に示す矢印A方向に進行させるための駆動ローラーである。
【0024】
転写部50は、2次転写ローラー51を備える。2次転写ローラー51は、中間転写ベルト48における対向ローラー49とは反対側に配置され、中間転写ベルト48の一部分を対向ローラー49との間に挟みこむ。さらに、2次転写ローラー51は、中間転写ベルト48に1次転写されたトナー画像を用紙Tに2次転写させる。
【0025】
定着部60は、加熱回転体61と、加圧回転体62とを備える。加熱回転体61と加圧回転体62とは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで、トナーを溶融及び加圧し、そのトナーを用紙Tに定着させる。
【0026】
次に、コピー機1の機能構成について説明する。図2は、コピー機1の機能構成を示すブロック図である。
コピー機1は、上述した構成要素(原稿搬送部10、原稿読取部20、用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60)を備える。用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60によりエンジン部3が構成される。なお、図1を用いて説明した構成要素については、その説明を省略する。
さらに、コピー機1は、上述した機能構成に加えて、操作部70と、記憶部80と、制御部90とを備える。
【0027】
操作部70は、タッチパネル71、テンキー(図示せず)、及びスタートキー(図示せず)等を備える。タッチパネル71は、種々の機能(一例として、印刷倍率の設定機能や、複数のページを1枚の用紙Tに割り付ける機能(2in1等))が割り当てられた複数のキー等を表示する。タッチパネル71に表示されたキーは、種々の機能のうちのいずれかをコピー機1に実行させるために操作される。テンキーは、印刷部数等の数字を入力するために操作される。スタートキーは、印刷を実行させるために操作される。操作部70は、いずれかのキーが操作されることにより、このキーが操作されたことを表す信号を制御部90に供給する。
【0028】
記憶部80は、ハードディスクや半導体メモリー等から構成される。記憶部80は、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに基づく画像データを記憶する。また、記憶部80は、コピー機1において利用される制御プログラム、及びこの制御プログラムによって利用されるデータ等を記憶する。
【0029】
制御部90は、原稿搬送部10、原稿読取部20、エンジン部3、操作部70等を制御する。
【0030】
次に、情報処理装置100について説明する。図3は、記憶部80に記憶される順番情報について説明するための図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、タッチパネル71と、記憶部80と、制御部90とを備える。タッチパネル71は、表示部711と、検知部712とを備える。
【0031】
表示部711は、第1情報を含むアイコン112を複数表示することが可能である。アイコン112は、表示部711に表示されるボタンのことである。第1情報は、アイコン112に割り当てられた機能を示す情報である。例えば、原稿載置部11に載置された原稿のサイズを選択する機能が割り当てられたアイコン112の場合、そのアイコン112に含まれる第1情報は、「原稿サイズ」になる。
【0032】
検知部712は、表示部711に対する接触物の接触を検知する。接触物は、ユーザの指やスタイラスと呼ばれる入力用ペン等である。検知部712は、接触物による表示部711への接触を検知した場合に、接触物が接触した位置を示す位置情報を制御部90に出力する。検知部712は、例えば、抵抗膜式や静電容量式等であればよい。
【0033】
上述した記憶部80は、さらに、表示部711に表示される予定のアイコン112に関する情報(アイコン情報)とアイコン112を表示部711に表示する順番とが関連付けられた順番情報を記憶する。順番情報は、所定の条件の場合に、アイコン112を表示部711に表示させるために利用される。順番は、アイコン112を表示部711に表示させる順番を規定する。その順番は、ユーザがアイコン112を選択する可能性がより高いものから順に設定される。すなわち、優先度の高いアイコン112が若い順番に設定される。また、アイコン情報は、表示部711に表示されるアイコン112に割り当てられる機能を示す。例えば、図3に示す場合では、順番1に、印刷倍率を選択させるための機能をアイコン112に割り当てる「倍率」が設定される。また、順番2に、両面印刷を実行させるための機能をアイコン112に割り当てられる「両面」が設定される。さらに、順番3に、印刷濃度を選択させるための機能をアイコン112に割り当てる「濃度」が設定される。
【0034】
制御部90は、アイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合、そのアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にすると共に、そのアイコン112を表示部711の中央領域に配置して表示する。アイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態とは、アイコン112の表示面積を初期設定の状態で表示部711に表示することをいう。アイコン112の第2表示態様とは、第1表示態様のアイコン112における縦方向の寸法及び横方向の寸法よりもそれぞれの寸法を大きくすることにより、アイコン112の表示面積が拡大された場合のことをいう。アイコン112を囲むような軌跡とは、円形や楕円形や四角形等の軌跡のことである。また、アイコン112を囲むような軌跡は、軌跡によってアイコン112を完全に囲んだ場合ばかりでなく、軌跡によってアイコン112の一部を囲んだ場合をも含む。アイコン112の一部を囲むような軌跡は、例えば、半円の軌跡によってアイコン112を囲んだ場合である。
【0035】
また、制御部90は、第2表示態様にされたアイコン112に第2情報を含ませて表示部711に表示させることが好ましい。第2情報は、第2表示態様にされたアイコン112の説明である。例えば、アイコン「用紙選択」が第2表示態様にされた場合には、制御部90は、そのアイコン「用紙選択」に対応する説明(例えば、「給紙元のカセットを変更して、用紙を選択します。」)をアイコン「用紙選択」に含ませる。
【0036】
また、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて、表示部711に対する接触物の接触の軌跡により1以上のアイコン112が囲まれた回数を検知すると共に、軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、アイコン112を第1表示態様から第2表示態様に変更する場合の拡大率を変えることが好ましい。アイコン112が囲まれた回数は、拡大率を決定する。例えば、アイコン112が囲まれた回数が1回(軌跡が一重)の場合には、制御部90は、拡大率を150%に設定する。また、アイコン112が囲まれた回数が2回(軌跡が二重)の場合には、制御部90は、拡大率を200%に設定する。軌跡が描かれる方向は、表示部711に第1表示態様で表示されるアイコン112の表示面積を拡大するか、縮小するかを決定する。例えば、軌跡が描かれる方向が右回りの場合には、制御部90は、表示部711に第1表示態様で表示されるアイコン112の表示面積を拡大するように設定する。
【0037】
また、制御部90は、アイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合に、そのアイコン112とは異なる他のアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様で表示部711に表示させると共に、そのアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を縮小した第3表示態様で表示部711に表示させる。例えば、アイコン112として「原稿サイズ」、「用紙選択」及び「混合サイズ原稿」のそれぞれが第1表示態様で表示部711に表示されている状態において、アイコン「用紙選択」を囲むように軌跡が描かれた場合には、制御部90は、アイコン「原稿サイズ」及び「混合サイズ原稿」の表示面積を所定の拡大率で拡大して表示部711に表示させる。さらに、制御部90は、アイコン「用紙選択」の表示面積を所定の縮小率で縮小して表示部711に表示させる。
【0038】
また、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて、表示部711に対する接触物の接触の軌跡により1以上のアイコン112が囲まれた回数を検知すると共に、軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、アイコン112を第1表示態様から第3態様に変更する場合の縮小率を変えることが好ましい。アイコン112が囲まれた回数は、縮小率を決定する。例えば、アイコン112が囲まれた回数が1回(軌跡が一重)の場合には、制御部90は、縮小率を75%に設定する。また、アイコン112が囲まれた回数が2回(軌跡が二重)の場合には、制御部90は、縮小率を50%に設定する。軌跡が描かれる方向は、表示部711に第1表示態様で表示されるアイコン112の表示面積を拡大するか、縮小するかを決定する。例えば、軌跡が描かれる方向が左回りの場合には、制御部90は、表示部711に第1表示態様で表示されるアイコン112を縮小するように設定する。
【0039】
また、制御部90は、アイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合に、そのアイコン112を表示部711から消去すると共に、記憶部80に記憶される順番情報(図3参照)に基づいて、特定のアイコンを表示部711に追加表示させる。
【0040】
例えば、アイコン112として「原稿サイズ」、「用紙選択」及び「混合サイズ原稿」のそれぞれが第1表示態様で表示部711に表示されている状態において、アイコン「用紙選択」を囲むように軌跡が描かれた場合には、制御部90は、アイコン「用紙選択」を表示部711に表示させない。さらに、制御部90は、記憶部80に記憶される順番情報(図3参照)を参照して、その順番情報において順番1に設定されているアイコン情報「倍率」を特定し、特定されたアイコン情報「倍率」に対応するアイコン112(倍率を変更する機能が割り当てられているアイコン112)を表示部711に表示させる。なお、軌跡によって囲まれたアイコン112が2つの場合には、制御部90は、順番情報において順番1及び順番2に設定されるアイコン情報を特定し、特定されたアイコン情報に対応するアイコン112を表示部711に表示させる。
【0041】
次に、本実施形態における情報処理装置100の動作について説明する。
まず、情報処理装置100の第1の動作について説明する。図4は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第1の図である。図5は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第2の図である。図6は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第3の図である。
【0042】
図4に示すように、タッチパネル71(表示部711)には、制御部90の制御に基づいて、複数のタブ111が表示される。各タブ111には、複数のアイコン112が割り当てられている。そして、選択されているタブ111に割り当てられているアイコン112は、タッチパネル71に表示される。図4に示す場合では、タブ「原稿/用紙/仕上げ」が選択されているため、タッチパネル71には、制御部90の制御に基づいて、そのタブ111に割り当てられているアイコン「原稿サイズ」、「用紙選択」、「混合サイズ原稿」、「原稿の傾き」、「張合/オフセット」、「ステープル/パンチ」「用紙出力」が表示される。このように、1以上のアイコン112がタッチパネル71に表示される場合に、ユーザの指等をタッチパネル71に接触させて、その指等によりアイコン112を囲むような軌跡を描いたときには、検知部712は、タッチパネル71に接触する指等の位置情報を制御部90に出力する。
【0043】
制御部90は、検知部712から位置情報が入力された場合、その位置情報に基づいて、指等により描かれた軌跡を検出する。すなわち、制御部90は、検出した軌跡が円や楕円や四角等のアイコン112を囲むことが可能な軌跡であり、且つ、その軌跡が右回りなのか又はその軌跡が左回りなのかを検出する。また、制御部90は、その位置情報とタッチパネル71に表示させているアイコン112の位置情報とに基づいて、軌跡によって囲まれたアイコン112(図4に示す場合では、アイコン「用紙選択」)を特定する。ここで、アイコン112の位置情報は、例えば、記憶部80に記憶されている。
【0044】
さらに、制御部90は、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定されたアイコン112の表示面積を所定の拡大率で拡大してタッチパネル71(表示部711)に表示させる。一方、制御部90は、左回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定されたアイコン112の表示面積を所定の縮小率で縮小してタッチパネル71(表示部711)に表示させる。ここで、制御部90は、特定されたアイコン112を拡大し又は縮小してタッチパネル71に表示させる場合には、特定されたアイコン112をタッチパネル71の中央に配置する。
【0045】
図4に示す場合、制御部90は、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン「用紙選択」を特定する。この場合、図5に示すように、制御部90は、アイコン「用紙選択」の表示面積を所定の拡大率で拡大し、且つ、アイコン「用紙選択」をタッチパネル71の中央に配置して、そのアイコン「用紙選択」をタッチパネル71に表示させる。
【0046】
なお、制御部90は、軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定したアイコン112のみをタッチパネル71に表示させることが可能である。例えば、制御部90は、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン「用紙選択」を特定した場合、図6に示すように、特定されたアイコン112の表示面積を所定の拡大率で拡大して、そのアイコン「用紙選択」のみをタッチパネル71の中央に表示させる。一方、制御部90は、左回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定されたアイコン112のサイズを所定の縮小率で縮小して、その特定されたアイコン112のみをタッチパネル71に表示させる。
【0047】
次に、情報処理装置100の第2の動作について説明する。図7は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第4の図である。
制御部90は、軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定されたアイコン112と他のアイコン112とを拡大し又は縮小してタッチパネル71に表示させることが可能である。例えば、制御部90は、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン「用紙選択」を特定した場合、図7に示すように、特定されたアイコン「用紙選択」と、そのアイコン「用紙選択」の隣に配置されるアイコン「原稿サイズ」、「混合サイズ原稿」との表示面積を同じ拡大率で拡大して、それらのアイコン112をタッチパネル71に「用紙選択」を中心に表示させる。一方、制御部90は、左回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定されたアイコン112と、その他のアイコン112との表示面積を同じ縮小率で縮小して、それらのアイコン112をタッチパネル71に表示させる。
【0048】
次に、情報処理装置100の第3の動作について説明する。図8は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第5の図である。図9は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第6の図である。
また、制御部90は、右回りの軌跡を検出すると共にアイコン112を特定することにより、アイコン112を拡大してタッチパネル71に表示させた場合には、特定されたアイコン112の内部に第2情報を配置することが好ましい。第2情報としては、例えば、特定されたアイコン112の説明である。具体的な一例としては、制御部90は、上述した例のように、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン「用紙選択」を特定した場合には、アイコン「用紙選択」に対応する説明を記憶部80から読み出す。ここで、アイコン「用紙選択」に対応する説明は、予め記憶部80に記憶されている。さらに、制御部90は、図8に示すように、アイコン「用紙選択」を所定の拡大率で拡大してタッチパネル71に表示させると共に、アイコン「用紙選択」の内部に、記憶部80から読み出されたそのアイコン112の説明「給紙元のカセットを変更して、用紙を選択します。」を配置してタッチパネル71に表示させる。
【0049】
また、制御部90は、第2情報としてアイコン112をさらに表示させることが可能である。例えば、アイコン「用紙選択」の内部にさらに配置されるアイコン112aには、用紙サイズ「A4」、「A3」、「B5」、「B4」等が挙げられる。ここで、用紙サイズのアイコン112aは、給紙カセットに収容されている用紙のサイズであることが好ましい。具体的な一例としては、制御部90は、上述した例のように、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン「用紙選択」を特定した場合には、給紙カセットに収容されている用紙のサイズを、ユーザによって用紙サイズが設定される設定部(図示せず)又は給紙カセットに配置される用紙サイズセンサー(図示せず)から読み出す。さらに、制御部90は、図9に示すように、アイコン「用紙選択」を所定の拡大率で拡大してタッチパネル71に表示させると共に、アイコン「用紙選択」の内部に、読み出された用紙サイズに対応するアイコン「A4」、「A3」、「B5」、「B4」を配置してタッチパネル71に表示させる。この場合、制御部90は、ユーザによって、例えば、アイコン「A4」が選択された場合には、画像が形成される用紙をA4サイズに設定する。
【0050】
なお、上述した例では、ユーザの指等によって描かれる軌跡が一重のものについて説明した。しかしながら、ユーザの指等によって描かれる軌跡は、二重以上であってもよい。この場合、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて、軌跡が何重であるのかを検出することができる。さらに、制御部90は、軌跡の周回数に応じて、特定されたアイコン112の表示面積の拡大率又は縮小率を変更することが可能である。例えば、制御部90は、一重の軌跡(右回り)の場合には、特定のアイコン112の拡大率を150%に設定する。また、例えば、制御部90は、二重の軌跡(右回り)の場合には、特定のアイコン112の拡大率を200%に設定する。一方、例えば、制御部90は、一重の軌跡(左回り)の場合には、特定のアイコン112の縮小率を75%に設定する。また、例えば、制御部90は、二重の軌跡(左回り)の場合には、特定のアイコン112の縮小率を50%に設定する。
【0051】
次に、情報処理装置100の第4の動作について説明する。図10は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第7の図である。図11は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第8の図である。
上述したように、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて1以上のアイコン112を囲む左回りの軌跡を検知した場合には、軌跡によって囲まれたアイコン112の表示面積を所定の縮小率で縮小してタッチパネル71に表示させる。この場合、制御部90は、軌跡によって囲まれたアイコン112とは異なる他のアイコン112の表示面積を所定の拡大率で拡大してタッチパネル71に表示させることが好ましい。
【0052】
例えば、タッチパネル71に表示されるアイコン「用紙選択」が左回りの軌跡によって囲まれた場合(図10参照)には、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて軌跡によって囲まれたアイコン「用紙選択」を特定する。制御部90は、特定したアイコン「用紙選択」の表示面積を所定の縮小率で縮小してタッチパネル71に表示させる(図11参照)。さらに、制御部90は、特定したアイコン「用紙選択」とは異なる他のアイコン112(例えば、「原稿サイズ」、「混合サイズ原稿」及び「原稿の向き」等)の表示面積を所定の拡大率で拡大してタッチパネル71に表示させる(図11参照)。
【0053】
次に、情報処理装置100の第5の動作について説明する。図12は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第9の図である。
制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて1以上のアイコン112を囲む左回りの軌跡を検知した場合には、軌跡によって囲まれたアイコン112の表示をタッチパネル71から消去させることが可能である。この場合、制御部90は、記憶部80に記憶される順番情報に基づいて、表示部711に表示する順番が若いものから順に、消去されたアイコン112に対応する数のアイコン情報を特定して、特定されたアイコン情報に対応するアイコン112を表示部711に表示させることが可能である。
【0054】
例えば、タッチパネル71に表示されるアイコン「用紙選択」が左回りの軌跡によって囲まれた場合(図10参照)には、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて軌跡によって囲まれたアイコン「用紙選択」を特定する。制御部90は、特定したアイコン「用紙選択」の表示をタッチパネル71から消去させる。さらに、制御部90は、記憶部80に記憶される順番情報(図3参照)を参照して、表示部711から表示が消去されたアイコン112の数に対応する数のアイコン情報を特定する。この例においては、アイコン「用紙選択」が表示部711から消去されているため、制御部90は、順番情報において順番1に設定されているアイコン情報「倍率」を特定する。さらにまた、制御部90は、特定されたアイコン情報「倍率」に対応するアイコン「倍率」を表示部711に表示させる(図12参照)。すなわち、制御部90は、倍率を変更する機能が割り当てられたアイコン112を表示部711に表示させる。
【0055】
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置100によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、本実施形態の情報処理装置100は、第1情報を含むアイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合、そのアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にすると共に、そのアイコン112を表示部711の中央領域に配置して表示する。これにより、情報処理装置100は、アイコン112の表示態様を変更することができる。さらに、情報処理装置100は、ユーザが注視するアイコン112について視認性と操作性を向上させることができる。
【0056】
また、情報処理装置100は、第2表示態様にされたアイコン112に第2情報を含ませて表示部711に表示させる。これにより、情報処理装置100は、アイコン112に割り当てられた機能をユーザに伝えることができる。また、情報処理装置100は、アイコン112の内部に第2情報としてのアイコン112をさらに配置することが可能であるため、アイコン112の視認性を向上させることができる。
【0057】
また、情報処理装置100は、検知部712の検知結果に基づいて、表示部711に対する接触物の接触の軌跡により1以上のアイコン112が囲まれた回数を検知すると共に、軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、アイコン112を第1表示態様から第2表示態様に変更する場合の拡大率を変える。これにより、情報処理装置100は、アイコン112の表示面積をユーザ毎に適したサイズに設定することができる。すなわち、情報処理装置100は、アイコン112の視認性を向上させることができる。
【0058】
また、情報処理装置100は、第1情報を含むアイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合に、そのアイコン112とは異なる他のアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にして表示部711に表示させると共に、そのアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を縮小した第3表示態様にして表示部711に表示させる。これにより、情報処理装置100は、ユーザにとって優先度の低いアイコン112の表示面積を小さくすることができ、さらに、ユーザにとって優先度の高いアイコン112を大きくすることができる。
よって、情報処理装置100は、アイコン112の視認性と操作性を向上させることができる。
【0059】
また、情報処理装置100は、検知部712の検知結果に基づいて、表示部711に対する接触物の接触の軌跡により1以上のアイコン112が囲まれた回数を検知すると共に、軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、アイコン112を第1表示態様から第3態様に変更する場合の縮小率を変える。これにより、情報処理装置100は、ユーザ毎に適したアイコン112のサイズに設定することができる。
【0060】
また、情報処理装置100は、第1情報を含むアイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合に、そのアイコン112を表示部711から消去すると共に、記憶部80に記憶される順番情報に基づいて、表示部711に表示する順番が若いものから順に、消去されたアイコン112に対応する数のアイコン情報を特定して、特定されたアイコン情報に対応するアイコン112を表示部711に表示させる。これにより、情報処理装置100は、ユーザにとって優先度の低いアイコン112を表示部711から消去することができる。さらに、情報処理装置100は、順番情報に基づいてアイコン112を表示部711に表示させるので、ユーザが選択する可能性がより高いアイコン112を表示部711に表示させることができる。すなわち、情報処理装置100は、ユーザの要求に応じたアイコン112を表示部711に表示させることができる。
【0061】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態では、情報処理装置100がコピー機に搭載される場合について説明した。しかしながら、本発明の情報処理装置100は、現金自動預け払い機、自動販売機、自動券売機、携帯電話機、携帯情報端末、デジタルゲーム機、携帯オーディオプレーヤー、カーナビゲーション装置等の電子機器に搭載されてもよい。
【0062】
また、上述した実施形態では、表示部711に対する接触物の接触の軌跡が右回りの場合には、アイコン112の表示面積を拡大して表示部711に表示させ、表示部711に対する接触物の接触の軌跡が左回りの場合には、アイコン112の表示面積を縮小して表示部711に表示させる場合について説明した。しかしながら、本発明の情報処理装置100は、表示部711に対する接触物の接触の軌跡が右回りの場合には、アイコン112の表示面積を縮小して表示部711に表示させ、表示部711に対する接触物の接触の軌跡が左回りの場合には、アイコン112の表示面積を拡大して表示部711に表示させるようになっていてもよい。
【0063】
また、本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト48を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの片面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の両面を印刷する構成であってもよい。
【0064】
また、本発明の画像形成装置は、上述したコピー機1に限定されることはない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンター機能及びスキャナ機能を備える複合機であってもよく、ファクシミリやプリンターであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被画像形成媒体は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバヘッドプロジェクター)シート等のフィルムシートであってもよい。
【符号の説明】
【0065】
1…コピー機(画像形成装置)、71…タッチパネル、711…表示部、712…検知部、80…記憶部、90…制御部、100…情報処理装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部に表示される画像を拡大又は縮小する情報処理装置、及び、その情報処理装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置には、画像を表示する表示部と、表示部に対する接触物の接触を検知する検知部とから構成されるタッチパネルを備えるものがある。このような情報処理装置には、表示部に画像を表示している場合に、表示部に接触されたユーザの指によって時計回りの円が描かれた場合には、表示部に表示される画像を拡大する一方、指によって反時計回りの円が描かれた場合には、表示部に表示される画像を縮小するものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−311820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された発明は、表示部に表示されている画像全体を拡大し又は縮小するものであり、ユーザが関心を持っている画像の一部分(例えば、特定のアイコン)のみを拡大し又は縮小するものではない。
【0005】
本発明は、ユーザが所望するアイコンの表示態様を変更することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、その情報処理装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、前記表示部に対する接触を検知する検知部と、アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合、当該アイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にすると共に、当該アイコンを前記表示部の中央領域に配置して前記表示部に表示させる制御部と、を備える情報処理装置に関する。
【0007】
また、前記制御部は、第2表示態様にされたアイコンに第2情報を含ませて前記表示部に表示させることが好ましい。
【0008】
また、前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記表示部に対する接触の軌跡により1以上のアイコンが囲まれた回数を検知すると共に、前記軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、前記アイコンを第1表示態様から第2表示態様に変更する場合の拡大率を変えることが好ましい。
【0009】
また、本発明は、第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、前記表示部に対する接触を検知する検知部と、アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合に、当該アイコンとは異なる他のアイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様で前記表示部に表示させると共に、当該アイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を縮小した第3表示態様で前記表示部に表示させる制御部と、を備える情報処理装置に関する。
【0010】
また、前記制御部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記表示部に対する接触の軌跡により1以上のアイコンが囲まれた回数を検知すると共に、前記軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、前記アイコンを第1表示態様から第3態様に変更する場合の縮小率を変えることが好ましい。
【0011】
また、本発明は、第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、前記表示部に対する接触を検知する検知部と、前記表示部に表示される予定のアイコンに関する情報とアイコンを前記表示部に表示する順番とが関連付けられた順番情報を記憶する記憶部と、アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合に、当該アイコンを表示部から消去すると共に、前記記憶部に記憶される順番情報に基づいて、特定のアイコンを前記表示部に追加表示させる制御部と、を備える情報処理装置に関する。
【0012】
また、前記表示部及び前記検知部は、タッチパネルを構成することが好ましい。
【0013】
また、本発明は、上述した情報処理装置を備える画像形成装置に関する。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、ユーザが所望するアイコンの表示態様を変更することが可能な情報処理装置、及び、その情報処理装置を備える画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】コピー機の全体構成を説明するための図である。
【図2】コピー機の機能構成を示すブロック図である。
【図3】記憶部に記憶される順番情報について説明するための図である。
【図4】タッチパネルに表示される画面について説明するための第1の図である。
【図5】タッチパネルに表示される画面について説明するための第2の図である。
【図6】タッチパネルに表示される画面について説明するための第3の図である。
【図7】タッチパネルに表示される画面について説明するための第4の図である。
【図8】タッチパネルに表示される画面について説明するための第5の図である。
【図9】タッチパネルに表示される画面について説明するための第6の図である。
【図10】タッチパネルに表示される画面について説明するための第7の図である。
【図11】タッチパネルに表示される画面について説明するための第8の図である。
【図12】タッチパネルに表示される画面について説明するための第9の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の情報処理装置の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、情報処理装置が画像形成装置の一例であるコピー機に搭載された場合について説明する。このため、まず、コピー機について説明する。図1は、コピー機1の全体構成を説明するための図である。
【0017】
コピー機1は、原稿搬送部10と、原稿読取部20と、用紙搬送部30と、画像形成部40と、転写部50と、定着部60とを備える。
原稿搬送部10は、ADF(Automatic Document Feeder)であり、原稿載置部11と、第1送りローラー12と、ガイド13と、タイミングローラー対14と、原稿排出部15とを備える。第1送りローラー12は、原稿載置部11に載置された原稿Gを1枚ずつ順にタイミングローラー対14に供給する。タイミングローラー対14は、原稿読取部20が原稿Gの画像を読み取るタイミングと、原稿Gの画像が原稿読取部20によって読み取られる位置(ガイド13が配置されている位置)に原稿Gを供給するタイミングとを合わせるために、原稿Gの搬送又は原稿Gの搬送停止を行う。ガイド13は、搬送された原稿Gを後述する第1読取面21aに導く。原稿排出部15は、原稿読取部20によって画像が読み取られた(ガイド13を通過した)原稿Gをコピー機本体2の外部に排出する。
原稿排出部15におけるコピー機本体2の外側には、原稿集積部16が形成される。原稿集積部16には、原稿排出部15から排出された原稿Gが積層して集積される。
【0018】
原稿読取部20は、第1読取面21aと、第2読取面22aとを備える。第1読取面21aは、ガイド13に対向して配置された第1コンタクトガラス21の上面に沿って形成され、原稿Gの画像を読み取る面となる。第2読取面22aは、第1読取面21aに隣接して(図1に示す場合では、第1読取面21aの右側の大部分に亘って)配置される。第2読取面22aは、原稿搬送部10を用いずに原稿Gの画像を読み取る場合に用いられる。第2読取面22aは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス22の上面に沿って形成され、原稿Gの画像を読み取る面となる。
【0019】
また、原稿読取部20は、照明部23と、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27と、撮像部28とをコピー機本体2の内部に備える。照明部23と第1ミラー24とは、それぞれ副走査方向Xに移動する。第2ミラー25と第3ミラー26とは、図1において照明部23及び第1ミラー24の左側に配置される。さらに、第2ミラー25及び第3ミラー26は、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27とを介した第1読取面21a又は第2読取面22aから撮像部28までの距離(光路長)を一定に保ちつつ、それぞれ副走査方向Xに移動する。
【0020】
照明部23は、原稿Gに光を照射する光源である。第1ミラー24、第2ミラー25及び第3ミラー26は、光路長を一定に保ちつつ、原稿Gによって反射された光を結像レンズ27に導くためのミラーである。結像レンズ27は、第3ミラー26から入射した光を撮像部28に結像させる。撮像部28は、入射された光を電気信号に変換することにより、結像された光像に基づいて画像データを得るための撮像素子であり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサーである。
【0021】
用紙搬送部30は、第2送りローラー31と、第3送りローラー32と、レジストローラー対33と、用紙排出部34とを備える。第2送りローラー31は、給紙カセット36に収容される用紙T(被画像形成媒体)を転写部50に供給する。第3送りローラー32は、手差しトレイ37に載置される用紙T(被画像形成媒体)を転写部50に供給する。レジストローラー対33は、転写部50にトナー画像が形成されるタイミングと、転写部50に用紙Tを供給するタイミングとを合わせるために、用紙Tの搬送又は用紙Tの搬送停止を行う。また、レジストローラー対33は、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正を行う。用紙排出部34は、トナー画像が定着された用紙Tをコピー機本体2の外部に排出する。
用紙排出部34におけるコピー機本体2の外側には、排紙集積部35が形成される。排紙集積部35には、用紙排出部34から排出された用紙Tが積層して集積される。
【0022】
画像形成部40は、感光体ドラム41と、帯電部42と、レーザースキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45と、トナーカートリッジ46と、1次転写ローラー47と、中間転写ベルト48と、対向ローラー49とを備える。
感光体ドラム41(41a,41b,41c,41d)は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローそれぞれのトナー画像を形成するために、感光体又は像担持体として機能する。各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの周囲には、感光体ドラム41の回転方向に沿って上流側から下流側へ順に、帯電部42と、レーザースキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45とが配置される。帯電部42は、感光体ドラム41の表面を帯電させる。レーザースキャナユニット43は、感光体ドラム41の表面から離れて配置され、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに関する画像データに基づいて感光体ドラム41の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム41の表面には、露光された部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。現像器44は、感光体ドラム41の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する。クリーニング部45は、除電器(図示せず)によって感光体ドラム41の表面が除電された後のその表面に残るトナー等を除去する。
トナーカートリッジ46は、現像器44に供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ46と現像器44とは、トナー供給路(図示せず)により接続されている。
【0023】
1次転写ローラー47(47a,47b,47c,47d)は、中間転写ベルト48における各感光体ドラム41a,41b,41c,41dとは反対側にそれぞれ配置される。中間転写ベルト48は、画像形成部40及び転写部50を通過するベルトである。中間転写ベルト48の一部分は、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dと各1次転写ローラー47a,47b,47c,47dとの間に挟み込まれ、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの表面に形成されたトナー画像が1次転写される。対向ローラー49は、環状形状の中間転写ベルト48の内側に配置され、中間転写ベルト48を図1に示す矢印A方向に進行させるための駆動ローラーである。
【0024】
転写部50は、2次転写ローラー51を備える。2次転写ローラー51は、中間転写ベルト48における対向ローラー49とは反対側に配置され、中間転写ベルト48の一部分を対向ローラー49との間に挟みこむ。さらに、2次転写ローラー51は、中間転写ベルト48に1次転写されたトナー画像を用紙Tに2次転写させる。
【0025】
定着部60は、加熱回転体61と、加圧回転体62とを備える。加熱回転体61と加圧回転体62とは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで、トナーを溶融及び加圧し、そのトナーを用紙Tに定着させる。
【0026】
次に、コピー機1の機能構成について説明する。図2は、コピー機1の機能構成を示すブロック図である。
コピー機1は、上述した構成要素(原稿搬送部10、原稿読取部20、用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60)を備える。用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60によりエンジン部3が構成される。なお、図1を用いて説明した構成要素については、その説明を省略する。
さらに、コピー機1は、上述した機能構成に加えて、操作部70と、記憶部80と、制御部90とを備える。
【0027】
操作部70は、タッチパネル71、テンキー(図示せず)、及びスタートキー(図示せず)等を備える。タッチパネル71は、種々の機能(一例として、印刷倍率の設定機能や、複数のページを1枚の用紙Tに割り付ける機能(2in1等))が割り当てられた複数のキー等を表示する。タッチパネル71に表示されたキーは、種々の機能のうちのいずれかをコピー機1に実行させるために操作される。テンキーは、印刷部数等の数字を入力するために操作される。スタートキーは、印刷を実行させるために操作される。操作部70は、いずれかのキーが操作されることにより、このキーが操作されたことを表す信号を制御部90に供給する。
【0028】
記憶部80は、ハードディスクや半導体メモリー等から構成される。記憶部80は、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに基づく画像データを記憶する。また、記憶部80は、コピー機1において利用される制御プログラム、及びこの制御プログラムによって利用されるデータ等を記憶する。
【0029】
制御部90は、原稿搬送部10、原稿読取部20、エンジン部3、操作部70等を制御する。
【0030】
次に、情報処理装置100について説明する。図3は、記憶部80に記憶される順番情報について説明するための図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、タッチパネル71と、記憶部80と、制御部90とを備える。タッチパネル71は、表示部711と、検知部712とを備える。
【0031】
表示部711は、第1情報を含むアイコン112を複数表示することが可能である。アイコン112は、表示部711に表示されるボタンのことである。第1情報は、アイコン112に割り当てられた機能を示す情報である。例えば、原稿載置部11に載置された原稿のサイズを選択する機能が割り当てられたアイコン112の場合、そのアイコン112に含まれる第1情報は、「原稿サイズ」になる。
【0032】
検知部712は、表示部711に対する接触物の接触を検知する。接触物は、ユーザの指やスタイラスと呼ばれる入力用ペン等である。検知部712は、接触物による表示部711への接触を検知した場合に、接触物が接触した位置を示す位置情報を制御部90に出力する。検知部712は、例えば、抵抗膜式や静電容量式等であればよい。
【0033】
上述した記憶部80は、さらに、表示部711に表示される予定のアイコン112に関する情報(アイコン情報)とアイコン112を表示部711に表示する順番とが関連付けられた順番情報を記憶する。順番情報は、所定の条件の場合に、アイコン112を表示部711に表示させるために利用される。順番は、アイコン112を表示部711に表示させる順番を規定する。その順番は、ユーザがアイコン112を選択する可能性がより高いものから順に設定される。すなわち、優先度の高いアイコン112が若い順番に設定される。また、アイコン情報は、表示部711に表示されるアイコン112に割り当てられる機能を示す。例えば、図3に示す場合では、順番1に、印刷倍率を選択させるための機能をアイコン112に割り当てる「倍率」が設定される。また、順番2に、両面印刷を実行させるための機能をアイコン112に割り当てられる「両面」が設定される。さらに、順番3に、印刷濃度を選択させるための機能をアイコン112に割り当てる「濃度」が設定される。
【0034】
制御部90は、アイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合、そのアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にすると共に、そのアイコン112を表示部711の中央領域に配置して表示する。アイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態とは、アイコン112の表示面積を初期設定の状態で表示部711に表示することをいう。アイコン112の第2表示態様とは、第1表示態様のアイコン112における縦方向の寸法及び横方向の寸法よりもそれぞれの寸法を大きくすることにより、アイコン112の表示面積が拡大された場合のことをいう。アイコン112を囲むような軌跡とは、円形や楕円形や四角形等の軌跡のことである。また、アイコン112を囲むような軌跡は、軌跡によってアイコン112を完全に囲んだ場合ばかりでなく、軌跡によってアイコン112の一部を囲んだ場合をも含む。アイコン112の一部を囲むような軌跡は、例えば、半円の軌跡によってアイコン112を囲んだ場合である。
【0035】
また、制御部90は、第2表示態様にされたアイコン112に第2情報を含ませて表示部711に表示させることが好ましい。第2情報は、第2表示態様にされたアイコン112の説明である。例えば、アイコン「用紙選択」が第2表示態様にされた場合には、制御部90は、そのアイコン「用紙選択」に対応する説明(例えば、「給紙元のカセットを変更して、用紙を選択します。」)をアイコン「用紙選択」に含ませる。
【0036】
また、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて、表示部711に対する接触物の接触の軌跡により1以上のアイコン112が囲まれた回数を検知すると共に、軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、アイコン112を第1表示態様から第2表示態様に変更する場合の拡大率を変えることが好ましい。アイコン112が囲まれた回数は、拡大率を決定する。例えば、アイコン112が囲まれた回数が1回(軌跡が一重)の場合には、制御部90は、拡大率を150%に設定する。また、アイコン112が囲まれた回数が2回(軌跡が二重)の場合には、制御部90は、拡大率を200%に設定する。軌跡が描かれる方向は、表示部711に第1表示態様で表示されるアイコン112の表示面積を拡大するか、縮小するかを決定する。例えば、軌跡が描かれる方向が右回りの場合には、制御部90は、表示部711に第1表示態様で表示されるアイコン112の表示面積を拡大するように設定する。
【0037】
また、制御部90は、アイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合に、そのアイコン112とは異なる他のアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様で表示部711に表示させると共に、そのアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を縮小した第3表示態様で表示部711に表示させる。例えば、アイコン112として「原稿サイズ」、「用紙選択」及び「混合サイズ原稿」のそれぞれが第1表示態様で表示部711に表示されている状態において、アイコン「用紙選択」を囲むように軌跡が描かれた場合には、制御部90は、アイコン「原稿サイズ」及び「混合サイズ原稿」の表示面積を所定の拡大率で拡大して表示部711に表示させる。さらに、制御部90は、アイコン「用紙選択」の表示面積を所定の縮小率で縮小して表示部711に表示させる。
【0038】
また、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて、表示部711に対する接触物の接触の軌跡により1以上のアイコン112が囲まれた回数を検知すると共に、軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、アイコン112を第1表示態様から第3態様に変更する場合の縮小率を変えることが好ましい。アイコン112が囲まれた回数は、縮小率を決定する。例えば、アイコン112が囲まれた回数が1回(軌跡が一重)の場合には、制御部90は、縮小率を75%に設定する。また、アイコン112が囲まれた回数が2回(軌跡が二重)の場合には、制御部90は、縮小率を50%に設定する。軌跡が描かれる方向は、表示部711に第1表示態様で表示されるアイコン112の表示面積を拡大するか、縮小するかを決定する。例えば、軌跡が描かれる方向が左回りの場合には、制御部90は、表示部711に第1表示態様で表示されるアイコン112を縮小するように設定する。
【0039】
また、制御部90は、アイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合に、そのアイコン112を表示部711から消去すると共に、記憶部80に記憶される順番情報(図3参照)に基づいて、特定のアイコンを表示部711に追加表示させる。
【0040】
例えば、アイコン112として「原稿サイズ」、「用紙選択」及び「混合サイズ原稿」のそれぞれが第1表示態様で表示部711に表示されている状態において、アイコン「用紙選択」を囲むように軌跡が描かれた場合には、制御部90は、アイコン「用紙選択」を表示部711に表示させない。さらに、制御部90は、記憶部80に記憶される順番情報(図3参照)を参照して、その順番情報において順番1に設定されているアイコン情報「倍率」を特定し、特定されたアイコン情報「倍率」に対応するアイコン112(倍率を変更する機能が割り当てられているアイコン112)を表示部711に表示させる。なお、軌跡によって囲まれたアイコン112が2つの場合には、制御部90は、順番情報において順番1及び順番2に設定されるアイコン情報を特定し、特定されたアイコン情報に対応するアイコン112を表示部711に表示させる。
【0041】
次に、本実施形態における情報処理装置100の動作について説明する。
まず、情報処理装置100の第1の動作について説明する。図4は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第1の図である。図5は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第2の図である。図6は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第3の図である。
【0042】
図4に示すように、タッチパネル71(表示部711)には、制御部90の制御に基づいて、複数のタブ111が表示される。各タブ111には、複数のアイコン112が割り当てられている。そして、選択されているタブ111に割り当てられているアイコン112は、タッチパネル71に表示される。図4に示す場合では、タブ「原稿/用紙/仕上げ」が選択されているため、タッチパネル71には、制御部90の制御に基づいて、そのタブ111に割り当てられているアイコン「原稿サイズ」、「用紙選択」、「混合サイズ原稿」、「原稿の傾き」、「張合/オフセット」、「ステープル/パンチ」「用紙出力」が表示される。このように、1以上のアイコン112がタッチパネル71に表示される場合に、ユーザの指等をタッチパネル71に接触させて、その指等によりアイコン112を囲むような軌跡を描いたときには、検知部712は、タッチパネル71に接触する指等の位置情報を制御部90に出力する。
【0043】
制御部90は、検知部712から位置情報が入力された場合、その位置情報に基づいて、指等により描かれた軌跡を検出する。すなわち、制御部90は、検出した軌跡が円や楕円や四角等のアイコン112を囲むことが可能な軌跡であり、且つ、その軌跡が右回りなのか又はその軌跡が左回りなのかを検出する。また、制御部90は、その位置情報とタッチパネル71に表示させているアイコン112の位置情報とに基づいて、軌跡によって囲まれたアイコン112(図4に示す場合では、アイコン「用紙選択」)を特定する。ここで、アイコン112の位置情報は、例えば、記憶部80に記憶されている。
【0044】
さらに、制御部90は、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定されたアイコン112の表示面積を所定の拡大率で拡大してタッチパネル71(表示部711)に表示させる。一方、制御部90は、左回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定されたアイコン112の表示面積を所定の縮小率で縮小してタッチパネル71(表示部711)に表示させる。ここで、制御部90は、特定されたアイコン112を拡大し又は縮小してタッチパネル71に表示させる場合には、特定されたアイコン112をタッチパネル71の中央に配置する。
【0045】
図4に示す場合、制御部90は、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン「用紙選択」を特定する。この場合、図5に示すように、制御部90は、アイコン「用紙選択」の表示面積を所定の拡大率で拡大し、且つ、アイコン「用紙選択」をタッチパネル71の中央に配置して、そのアイコン「用紙選択」をタッチパネル71に表示させる。
【0046】
なお、制御部90は、軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定したアイコン112のみをタッチパネル71に表示させることが可能である。例えば、制御部90は、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン「用紙選択」を特定した場合、図6に示すように、特定されたアイコン112の表示面積を所定の拡大率で拡大して、そのアイコン「用紙選択」のみをタッチパネル71の中央に表示させる。一方、制御部90は、左回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定されたアイコン112のサイズを所定の縮小率で縮小して、その特定されたアイコン112のみをタッチパネル71に表示させる。
【0047】
次に、情報処理装置100の第2の動作について説明する。図7は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第4の図である。
制御部90は、軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定されたアイコン112と他のアイコン112とを拡大し又は縮小してタッチパネル71に表示させることが可能である。例えば、制御部90は、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン「用紙選択」を特定した場合、図7に示すように、特定されたアイコン「用紙選択」と、そのアイコン「用紙選択」の隣に配置されるアイコン「原稿サイズ」、「混合サイズ原稿」との表示面積を同じ拡大率で拡大して、それらのアイコン112をタッチパネル71に「用紙選択」を中心に表示させる。一方、制御部90は、左回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン112を特定した場合、特定されたアイコン112と、その他のアイコン112との表示面積を同じ縮小率で縮小して、それらのアイコン112をタッチパネル71に表示させる。
【0048】
次に、情報処理装置100の第3の動作について説明する。図8は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第5の図である。図9は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第6の図である。
また、制御部90は、右回りの軌跡を検出すると共にアイコン112を特定することにより、アイコン112を拡大してタッチパネル71に表示させた場合には、特定されたアイコン112の内部に第2情報を配置することが好ましい。第2情報としては、例えば、特定されたアイコン112の説明である。具体的な一例としては、制御部90は、上述した例のように、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン「用紙選択」を特定した場合には、アイコン「用紙選択」に対応する説明を記憶部80から読み出す。ここで、アイコン「用紙選択」に対応する説明は、予め記憶部80に記憶されている。さらに、制御部90は、図8に示すように、アイコン「用紙選択」を所定の拡大率で拡大してタッチパネル71に表示させると共に、アイコン「用紙選択」の内部に、記憶部80から読み出されたそのアイコン112の説明「給紙元のカセットを変更して、用紙を選択します。」を配置してタッチパネル71に表示させる。
【0049】
また、制御部90は、第2情報としてアイコン112をさらに表示させることが可能である。例えば、アイコン「用紙選択」の内部にさらに配置されるアイコン112aには、用紙サイズ「A4」、「A3」、「B5」、「B4」等が挙げられる。ここで、用紙サイズのアイコン112aは、給紙カセットに収容されている用紙のサイズであることが好ましい。具体的な一例としては、制御部90は、上述した例のように、右回りの軌跡を検出し、且つ、アイコン「用紙選択」を特定した場合には、給紙カセットに収容されている用紙のサイズを、ユーザによって用紙サイズが設定される設定部(図示せず)又は給紙カセットに配置される用紙サイズセンサー(図示せず)から読み出す。さらに、制御部90は、図9に示すように、アイコン「用紙選択」を所定の拡大率で拡大してタッチパネル71に表示させると共に、アイコン「用紙選択」の内部に、読み出された用紙サイズに対応するアイコン「A4」、「A3」、「B5」、「B4」を配置してタッチパネル71に表示させる。この場合、制御部90は、ユーザによって、例えば、アイコン「A4」が選択された場合には、画像が形成される用紙をA4サイズに設定する。
【0050】
なお、上述した例では、ユーザの指等によって描かれる軌跡が一重のものについて説明した。しかしながら、ユーザの指等によって描かれる軌跡は、二重以上であってもよい。この場合、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて、軌跡が何重であるのかを検出することができる。さらに、制御部90は、軌跡の周回数に応じて、特定されたアイコン112の表示面積の拡大率又は縮小率を変更することが可能である。例えば、制御部90は、一重の軌跡(右回り)の場合には、特定のアイコン112の拡大率を150%に設定する。また、例えば、制御部90は、二重の軌跡(右回り)の場合には、特定のアイコン112の拡大率を200%に設定する。一方、例えば、制御部90は、一重の軌跡(左回り)の場合には、特定のアイコン112の縮小率を75%に設定する。また、例えば、制御部90は、二重の軌跡(左回り)の場合には、特定のアイコン112の縮小率を50%に設定する。
【0051】
次に、情報処理装置100の第4の動作について説明する。図10は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第7の図である。図11は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第8の図である。
上述したように、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて1以上のアイコン112を囲む左回りの軌跡を検知した場合には、軌跡によって囲まれたアイコン112の表示面積を所定の縮小率で縮小してタッチパネル71に表示させる。この場合、制御部90は、軌跡によって囲まれたアイコン112とは異なる他のアイコン112の表示面積を所定の拡大率で拡大してタッチパネル71に表示させることが好ましい。
【0052】
例えば、タッチパネル71に表示されるアイコン「用紙選択」が左回りの軌跡によって囲まれた場合(図10参照)には、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて軌跡によって囲まれたアイコン「用紙選択」を特定する。制御部90は、特定したアイコン「用紙選択」の表示面積を所定の縮小率で縮小してタッチパネル71に表示させる(図11参照)。さらに、制御部90は、特定したアイコン「用紙選択」とは異なる他のアイコン112(例えば、「原稿サイズ」、「混合サイズ原稿」及び「原稿の向き」等)の表示面積を所定の拡大率で拡大してタッチパネル71に表示させる(図11参照)。
【0053】
次に、情報処理装置100の第5の動作について説明する。図12は、タッチパネル71に表示される画面について説明するための第9の図である。
制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて1以上のアイコン112を囲む左回りの軌跡を検知した場合には、軌跡によって囲まれたアイコン112の表示をタッチパネル71から消去させることが可能である。この場合、制御部90は、記憶部80に記憶される順番情報に基づいて、表示部711に表示する順番が若いものから順に、消去されたアイコン112に対応する数のアイコン情報を特定して、特定されたアイコン情報に対応するアイコン112を表示部711に表示させることが可能である。
【0054】
例えば、タッチパネル71に表示されるアイコン「用紙選択」が左回りの軌跡によって囲まれた場合(図10参照)には、制御部90は、検知部712の検知結果に基づいて軌跡によって囲まれたアイコン「用紙選択」を特定する。制御部90は、特定したアイコン「用紙選択」の表示をタッチパネル71から消去させる。さらに、制御部90は、記憶部80に記憶される順番情報(図3参照)を参照して、表示部711から表示が消去されたアイコン112の数に対応する数のアイコン情報を特定する。この例においては、アイコン「用紙選択」が表示部711から消去されているため、制御部90は、順番情報において順番1に設定されているアイコン情報「倍率」を特定する。さらにまた、制御部90は、特定されたアイコン情報「倍率」に対応するアイコン「倍率」を表示部711に表示させる(図12参照)。すなわち、制御部90は、倍率を変更する機能が割り当てられたアイコン112を表示部711に表示させる。
【0055】
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置100によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、本実施形態の情報処理装置100は、第1情報を含むアイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合、そのアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にすると共に、そのアイコン112を表示部711の中央領域に配置して表示する。これにより、情報処理装置100は、アイコン112の表示態様を変更することができる。さらに、情報処理装置100は、ユーザが注視するアイコン112について視認性と操作性を向上させることができる。
【0056】
また、情報処理装置100は、第2表示態様にされたアイコン112に第2情報を含ませて表示部711に表示させる。これにより、情報処理装置100は、アイコン112に割り当てられた機能をユーザに伝えることができる。また、情報処理装置100は、アイコン112の内部に第2情報としてのアイコン112をさらに配置することが可能であるため、アイコン112の視認性を向上させることができる。
【0057】
また、情報処理装置100は、検知部712の検知結果に基づいて、表示部711に対する接触物の接触の軌跡により1以上のアイコン112が囲まれた回数を検知すると共に、軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、アイコン112を第1表示態様から第2表示態様に変更する場合の拡大率を変える。これにより、情報処理装置100は、アイコン112の表示面積をユーザ毎に適したサイズに設定することができる。すなわち、情報処理装置100は、アイコン112の視認性を向上させることができる。
【0058】
また、情報処理装置100は、第1情報を含むアイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合に、そのアイコン112とは異なる他のアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にして表示部711に表示させると共に、そのアイコン112を第1表示態様よりも表示面積を縮小した第3表示態様にして表示部711に表示させる。これにより、情報処理装置100は、ユーザにとって優先度の低いアイコン112の表示面積を小さくすることができ、さらに、ユーザにとって優先度の高いアイコン112を大きくすることができる。
よって、情報処理装置100は、アイコン112の視認性と操作性を向上させることができる。
【0059】
また、情報処理装置100は、検知部712の検知結果に基づいて、表示部711に対する接触物の接触の軌跡により1以上のアイコン112が囲まれた回数を検知すると共に、軌跡が描かれる方向を検知し、検知された回数と検知された方向とに基づいて、アイコン112を第1表示態様から第3態様に変更する場合の縮小率を変える。これにより、情報処理装置100は、ユーザ毎に適したアイコン112のサイズに設定することができる。
【0060】
また、情報処理装置100は、第1情報を含むアイコン112が第1表示態様で表示部711に表示される状態のときに、検知部712によって表示部711に表示される1以上のアイコン112を囲むような軌跡の接触物による接触を検知した場合に、そのアイコン112を表示部711から消去すると共に、記憶部80に記憶される順番情報に基づいて、表示部711に表示する順番が若いものから順に、消去されたアイコン112に対応する数のアイコン情報を特定して、特定されたアイコン情報に対応するアイコン112を表示部711に表示させる。これにより、情報処理装置100は、ユーザにとって優先度の低いアイコン112を表示部711から消去することができる。さらに、情報処理装置100は、順番情報に基づいてアイコン112を表示部711に表示させるので、ユーザが選択する可能性がより高いアイコン112を表示部711に表示させることができる。すなわち、情報処理装置100は、ユーザの要求に応じたアイコン112を表示部711に表示させることができる。
【0061】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態では、情報処理装置100がコピー機に搭載される場合について説明した。しかしながら、本発明の情報処理装置100は、現金自動預け払い機、自動販売機、自動券売機、携帯電話機、携帯情報端末、デジタルゲーム機、携帯オーディオプレーヤー、カーナビゲーション装置等の電子機器に搭載されてもよい。
【0062】
また、上述した実施形態では、表示部711に対する接触物の接触の軌跡が右回りの場合には、アイコン112の表示面積を拡大して表示部711に表示させ、表示部711に対する接触物の接触の軌跡が左回りの場合には、アイコン112の表示面積を縮小して表示部711に表示させる場合について説明した。しかしながら、本発明の情報処理装置100は、表示部711に対する接触物の接触の軌跡が右回りの場合には、アイコン112の表示面積を縮小して表示部711に表示させ、表示部711に対する接触物の接触の軌跡が左回りの場合には、アイコン112の表示面積を拡大して表示部711に表示させるようになっていてもよい。
【0063】
また、本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト48を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの片面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の両面を印刷する構成であってもよい。
【0064】
また、本発明の画像形成装置は、上述したコピー機1に限定されることはない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンター機能及びスキャナ機能を備える複合機であってもよく、ファクシミリやプリンターであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被画像形成媒体は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバヘッドプロジェクター)シート等のフィルムシートであってもよい。
【符号の説明】
【0065】
1…コピー機(画像形成装置)、71…タッチパネル、711…表示部、712…検知部、80…記憶部、90…制御部、100…情報処理装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、
前記表示部に対する接触を検知する検知部と、
アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合、当該アイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にすると共に、当該アイコンを前記表示部の中央領域に配置して前記表示部に表示させる制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、第2表示態様にされたアイコンに第2情報を含ませて前記表示部に表示させる
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記検知部の検知結果に基づいて、前記表示部に対する接触の軌跡により1以上のアイコンが囲まれた回数を検知すると共に、前記軌跡が描かれる方向を検知し、
検知された回数と検知された方向とに基づいて、前記アイコンを第1表示態様から第2表示態様に変更する場合の拡大率を変える
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、
前記表示部に対する接触を検知する検知部と、
アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合に、当該アイコンとは異なる他のアイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様で前記表示部に表示させると共に、当該アイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を縮小した第3表示態様で前記表示部に表示させる制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記検知部の検知結果に基づいて、前記表示部に対する接触の軌跡により1以上のアイコンが囲まれた回数を検知すると共に、前記軌跡が描かれる方向を検知し、
検知された回数と検知された方向とに基づいて、前記アイコンを第1表示態様から第3態様に変更する場合の縮小率を変える
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、
前記表示部に対する接触を検知する検知部と、
前記表示部に表示される予定のアイコンに関する情報とアイコンを表示部に表示する順番とが関連付けられた順番情報を記憶する記憶部と、
アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合に、当該アイコンを前記表示部から消去すると共に、前記記憶部に記憶される順番情報に基づいて、所定のアイコンを前記表示部に追加表示させる制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項7】
前記表示部及び前記検知部は、タッチパネルを構成する
請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置を備える
画像形成装置。
【請求項1】
第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、
前記表示部に対する接触を検知する検知部と、
アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合、当該アイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様にすると共に、当該アイコンを前記表示部の中央領域に配置して前記表示部に表示させる制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、第2表示態様にされたアイコンに第2情報を含ませて前記表示部に表示させる
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記検知部の検知結果に基づいて、前記表示部に対する接触の軌跡により1以上のアイコンが囲まれた回数を検知すると共に、前記軌跡が描かれる方向を検知し、
検知された回数と検知された方向とに基づいて、前記アイコンを第1表示態様から第2表示態様に変更する場合の拡大率を変える
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、
前記表示部に対する接触を検知する検知部と、
アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合に、当該アイコンとは異なる他のアイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を拡大した第2表示態様で前記表示部に表示させると共に、当該アイコンを前記第1表示態様よりも表示面積を縮小した第3表示態様で前記表示部に表示させる制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記検知部の検知結果に基づいて、前記表示部に対する接触の軌跡により1以上のアイコンが囲まれた回数を検知すると共に、前記軌跡が描かれる方向を検知し、
検知された回数と検知された方向とに基づいて、前記アイコンを第1表示態様から第3態様に変更する場合の縮小率を変える
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
第1情報を含むアイコンを複数表示することが可能な表示部と、
前記表示部に対する接触を検知する検知部と、
前記表示部に表示される予定のアイコンに関する情報とアイコンを表示部に表示する順番とが関連付けられた順番情報を記憶する記憶部と、
アイコンが第1表示態様で前記表示部に表示される状態のときに、前記検知部によって前記表示部に表示される1以上のアイコンを囲むような軌跡の接触を検知した場合に、当該アイコンを前記表示部から消去すると共に、前記記憶部に記憶される順番情報に基づいて、所定のアイコンを前記表示部に追加表示させる制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項7】
前記表示部及び前記検知部は、タッチパネルを構成する
請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置を備える
画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−178104(P2012−178104A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−41415(P2011−41415)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]