説明

情報処理装置

【課題】周辺機器のうち、純正品のみの接続を許可することができるようにする。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置に適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機においては、ステップS1乃至S21において、主制御部は、RFIDリーダを制御し、周辺機器を識別するための識別情報を無線通信を介して読み取らせ、無線LANモジュールを制御し、ネットワークを介して、識別情報に予め対応付けられた周辺機器の接続に関する接続管理情報を管理する情報管理装置であるタグ管理サーバに、読み取られた識別情報を送信させるとともに、タグ管理サーバから接続管理情報を受信させる。主制御部は、受信された接続管理情報に基づいて周辺機器のカメラ付ディジタル携帯電話機への接続が許可されるか否かを判定し、周辺機器のカメラ付ディジタル携帯電話機への接続が許可されると判定された場合、カメラ付ディジタル携帯電話機への接続を許可するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置に係り、特に、種々の周辺機器を接続することが可能な情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末には、種々の周辺機器を接続することが可能なコネクタなどの接続部が予め設置されており、これにより、例えば電池パックやACアダプタ、さらにはメモリカードなどの種々の周辺機器を接続して充電を行ったり、機能を拡張することなどが可能となっている。
【0003】
これらの周辺機器の中には、特定のメーカにより責任をもって製造販売される純正品と、特定のメーカ以外によって製造販売される非純正品が存在する。非純正品については、純正品と異なり、十分な性能が保障されていないばかりか、それを用いる際の安全性も十分には検討されていない。そのため、ユーザが非純正品(例えば、ACアダプタや電池パックなどの非純正品)を用いると、発火などを引き起こす危険性がある。
【0004】
そこで、従来から純正品か非純正品かを峻別する方法として、物理的な形状を用いた峻別方法が知られている。具体的には、例えば電池パックの場合、電池パックの物理的な形状やコネクタ形状などによって純正品しか本体と嵌合できないようにすることで、純正品か非純正品かを峻別する。また、例えばACアダプタの場合、接続コネクタの突起形状によって純正品のみ差し込めるようにすることで純正品か非純正品かを峻別する。
【0005】
一方、近年、携帯電話機にRFID(Radio Frequency Identification)リーダを搭載し、このRFIDリーダを用いて機器や荷物、物品などに付加されたRFIDからID情報を読み取る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1に提案されている方法では、携帯電話機は、所定の操作により周辺のRFIDからID情報を取得し、取得されたID情報に基づいてタグ管理サーバに問い合わせる。タグ管理サーバは、問い合わされたID情報に対応するタグ管理情報を携帯電話機に提供する。また、物品管理サーバは、タグ管理サーバからの問い合わせに応答して、物品既成情報を携帯電話機に提供する。
【0007】
これにより、場所に関係なく、所望とする物品に関する情報を容易に取得することができる。
【特許文献1】特開2003−157477号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の物理的な形状を用いた峻別方法では、物理的な形状の組み合わせに限界があることから、純正品が有する物理的な形状を容易に模倣することができる。そのため、ほぼ同一の物理的な形状をもつ非純正品が市場に流通する場合も考えられ、その結果、物理的な形状のみでは純正品か非純正品かを峻別することができなくなってしまう。
【0009】
このような場合、周辺機器を使用するユーザ自身が、最終的に純正品であるか非純正品であるかを判断しなければならないが、必ずしも純正品か非純正品かをユーザが正確に判断することができるとは限らず、判断を誤った場合にその安全性が問題となるという課題があった。
【0010】
特に、移動中や移動先においては、ユーザは取扱説明書などを参照することもできないため、純正品であるか非純正品であるかを判断することがより困難となる。
【0011】
本発明は、このような状況に鑑みてなされてものであり、周辺機器のうち、純正品のみの接続を許可することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、情報処理装置に接続される周辺機器を識別するための識別情報を無線通信を介して読み取る読取手段と、情報処理装置にネットワークを介して接続される、識別情報に予め対応付けられた周辺機器の接続に関する情報である接続管理情報を管理する情報管理装置に、読取手段により読み取られた識別情報を送信する送信手段と、情報管理装置から接続管理情報を受信する受信手段と、受信手段により受信された接続管理情報に基づいて、周辺機器の情報処理装置への接続が許可されるか否かを判定する第1の判定手段と、第1の判定手段により周辺機器の情報処理装置への接続が許可されると判定された場合、情報処理装置への接続を許可するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の情報処理装置においては、情報処理装置に接続される周辺機器を識別するための識別情報が無線通信を介して読み取られ、情報処理装置にネットワークを介して接続される、識別情報に予め対応付けられた周辺機器の接続に関する情報である接続管理情報を管理する情報管理装置に、読み取られた識別情報が送信され、情報管理装置から接続管理情報が受信され、受信された接続管理情報に基づいて、周辺機器の情報処理装置への接続が許可されるか否かが判定され、周辺機器の情報処理装置への接続が許可されると判定された場合、情報処理装置への接続が許可するように制御される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、周辺機器のうち、純正品のみの接続を許可することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本発明を適用したネットワークシステム1の構成を表している。
【0017】
図1に示されるように、本発明に係る情報処理装置に適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機2には、図示せぬRFIDリーダ(例えば、図4のRFIDリーダ49)が内蔵されており、ユーザがカメラ付ディジタル携帯電話機2に周辺機器3を接続したとき(あるいは、接続しようとしたとき)、カメラ付ディジタル携帯電話機2は、内蔵されたRFIDリーダを用いて、周辺機器3に貼付(あるいは内蔵)された図示せぬRFID(例えば、図6のRFID61)から周辺機器3を識別するためのID情報(識別情報)を読み取る。勿論、カメラ付ディジタル携帯電話機2に内蔵されたRFIDリーダは、外部接続するようにしてもよい。
【0018】
次に、カメラ付ディジタル携帯電話機2は、RFIDリーダにより読み取られたID情報を、ユーザの現在の場所の付近に予め敷設された無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイント4からネットワーク(例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、その他の各種のネットワークを含む)5を介して、本発明に係る情報管理装置として適用可能なタグ管理サーバ6に送信する。
【0019】
タグ管理サーバ6は、カメラ付ディジタル携帯電話機2から無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイント4およびネットワーク5を介して送信されたID情報を受信し、受信されたID情報に予め対応付けられた接続管理情報を無線LANのアクセスポイント4およびネットワーク5を介してカメラ付ディジタル携帯電話機2に送信する。カメラ付ディジタル携帯電話機2は、タグ管理サーバ9から無線LANのアクセスポイント4およびネットワーク5を介して送信された接続管理情報を受信し、受信された接続管理情報に基づいて接続許可処理を行う。すなわち、カメラ付ディジタル携帯電話機2は、この接続管理情報に基づいて接続が検出された周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かを判定し、接続が検出された周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されると判定された場合、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可する一方、接続が検出された周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されないと判定された場合、周辺機器3へのカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可しないとともに、接続を許可することができない旨を液晶ディスプレイ(例えば、図2の液晶ディスプレイ17)に表示する。
【0020】
なお、同一の使用目的(例えば電池パックとしての目的)で用いられる周辺機器3のうち、特定のメーカにより責任をもって製造販売されるものを「純正品」と定義し、純正品以外に特定のメーカ以外によって製造販売されるものを「非純正品」と定義する。
【0021】
図2は、本発明に係る情報処理装置として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機2の外観の構成を表している。なお、図2[A]は、カメラ付ディジタル携帯電話機2を約180度に見開いたときの正面から見た外観の構成を表しており、図2[B]は、カメラ付ディジタル携帯電話機2を見開いたときの側面から見た外観の構成を表している。
【0022】
図2[A]および[B]に示されるように、カメラ付ディジタル携帯電話機2は、中央のヒンジ部11を境に第1の筐体12と第2の筐体13とがヒンジ結合されており、ヒンジ部11を介して矢印X方向に折り畳み可能に形成される。カメラ付ディジタル携帯電話機2の内部の所定の位置には、送受信用のアンテナ(後述する図4のアンテナ44)が設けられており、内蔵されたアンテナを介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信する。
【0023】
第1の筐体12には、その表面に「0」乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終話・電源キー、クリアキー、および電子メールキーなどの操作キー14が設けられており、操作キー14を用いて各種指示を入力することができる。
【0024】
第1の筐体12には、操作キー14として上部に十字キーと確定キーが設けられており、ユーザが十字キーを上下左右方向に操作することにより当てられたカーソルを上下左右方向に移動させることができる。具体的には、第2の筐体13に設けられた液晶ディスプレイ17に表示されている電話帳リストや電子メールのスクロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作および画像の送り動作などの種々の動作を実行する。
【0025】
また、確定キーを押下することにより、種々の機能を確定することができる。例えば第1の筐体12は、ユーザによる十字キーの操作に応じて液晶ディスプレイ17に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中から所望の電話番号が選択され、確定キーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、選択された電話番号を確定して電話番号に対して発呼処理を行う。
【0026】
さらに、第1の筐体12には、十字キーと確定キーの左隣に電子メールキーが設けられており、電子メールキーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、メールの送受信機能を呼び出すことができる。十字キーと確定キーの右隣には、ブラウザキーが設けられており、ブラウザキーが第1の筐体12の内部方向に押圧されると、Webページのデータを閲覧することが可能となる。なお、十字キーと確定キーの左右隣に設けられた電子メールキーおよびブラウザキーは、液晶ディスプレイ17に表示される画面により例えば「Yes」や「No」などの種々の機能をもつことが可能であるため、それぞれ、soft1キーおよびsoft2キーと呼ばれる。
【0027】
また、第1の筐体12には、操作キー14の下部にマイクロフォン15が設けられており、マイクロフォン15によって通話時のユーザの音声を集音する。また、第1の筐体12には、カメラ付ディジタル携帯電話機2の操作を行うサイドキー16が設けられている。
【0028】
なお、第1の筐体12は、背面側に図示しないバッテリパック(電池パック)が挿着されており、終話・電源キーがオン状態になると、バッテリパック(電池パック)から各回路部に対して電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
【0029】
ところで、第1の筐体12には、第1の筐体12の下部の所定の位置に抜差自在なメモリカード(後述する図4のメモリカード46)を挿着するためのメモリカードスロット(図示せず)が設けられており、メモボタン(図示せず)が押下されるとメモリカードに通話中の相手の音声を記録したり、ユーザの操作に応じて電子メール、簡易ホームページ、CCDカメラで撮像した画像を記録することができる。
【0030】
ここで、メモリカードは、NAND型フラッシュメモリカードやNOR型フラッシュメモリカードなどに代表されるフラッシュメモリカードの一種であり、小型薄型形状のプラスチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子を格納したものであり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。
【0031】
また、メモリカードは、大容量化等による内蔵フラッシュメモリの仕様変更に対しても、使用する機器で互換性を確保することができる独自のシリアルプロトコルを採用し、高速性能を実現しているとともに、誤消去防止スイッチを設けて高い信頼性を確保している。
【0032】
従って、カメラ付ディジタル携帯電話機2は、このようなメモリカードを挿着可能に構成されているために、メモリカードを介して他の電子機器との間でデータの共有化を図ることができる。
【0033】
また、所定の機能を拡張するためのモジュール(チップ)をメモリカードに組み込み、メモリカードスロット(図示せず)にそれを装着させることにより、カメラ付ディジタル携帯電話機2の機能をさらに拡張させることができる。
【0034】
例えば、非接触IC(Integrated Circuit)チップが組み込まれたメモリカードをカメラ付ディジタル携帯電話機2に装着することにより、非接触ICチップがカメラ付ディジタル携帯電話機2に内蔵されていない場合であっても、非接触ICチップが内蔵された場合と同様の電子決済機能などを有するように機能を拡張させることもできる。
【0035】
一方、第2の筐体13には、その正面に液晶ディスプレイ17(メインディスプレイ)が設けられており、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録されている相手先名や電話番号及び送信履歴等の他、電子メールの内容、簡易ホームページ、CCD(Charge Coupled Device)カメラ(後述する図3のCCDカメラ20)で撮像した画像、外部のコンテンツサーバ(図示せず)より受信したコンテンツ、メモリカード(後述する図4のメモリカード46)に記憶されているコンテンツを表示することができる。また、液晶ディスプレイ17の上部の所定の位置にはスピーカ18が設けられており、これにより、ユーザは音声通話することが可能である。
【0036】
また、第1の筐体12と第2の筐体13の内部の所定の位置には、カメラ付ディジタル携帯電話機2の状態を検知するための磁気センサ19a、19b、19c、および19dが設けられる。
【0037】
図3は、本発明に係る情報処理装置として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機2の他の外観の構成を表している。図3のカメラ付ディジタル携帯電話機2の状態は、図2のカメラ付ディジタル携帯電話機2の状態から矢印X方向に回動させた状態である。なお、図3[A]は、カメラ付ディジタル携帯電話機2を閉じたときの正面から見た外観の構成を表しており、図3[B]は、カメラ付ディジタル携帯電話機2を閉じたときの側面から見た外観の構成を表している。
【0038】
第2の筐体13の上部には、CCDカメラ20が設けられており、これにより、所望の撮影対象を撮像することができる。CCDカメラ20の下部には、サブディスプレイ21が設けられており、現在のアンテナの感度のレベルを示すアンテナピクト、カメラ付ディジタル携帯電話機2の現在の電池残量を示す電池ピクト、現在の時刻などが表示される。
【0039】
サブディスプレイ21の下部には、さらに、静電タッチパッド22が設けられる。静電タッチパッド22は、見かけ上一枚のタッチパッドになっているが、図示せぬセンサが複数個所に設けられており、ユーザがセンサの付近をタッチすると、センサがそれを検知し、巻戻し機能、早送り機能、音量ダウン動作、音量アップ動作、再生動作、および一時停止動作などが実行される。
【0040】
図4は、本発明に係る情報処理装置として適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機2の内部の構成を表している。
【0041】
図4に示されるように、カメラ付ディジタル携帯電話機2は、第1の筐体12及び第2の筐体13の各部を統括的に制御する主制御部31に対して、電源回路部32、操作入力制御部33、画像エンコーダ34、カメラインタフェース部35、LCD(Liquid Crystal Display)制御部36、多重分離部38、変復調回路部39、音声コーデック40、記憶部47、音楽制御部48、RFIDリーダ49、無線LANモジュール50、および周辺機器接続検出部51がメインバス41を介して互いに接続されるとともに、画像エンコーダ34、画像デコーダ37、多重分離部38、変復調回路部39、音声コーデック40、および記録再生部45が同期バス42を介して互いに接続されて構成される。
【0042】
電源回路部32は、ユーザの操作により終話・電源キーがオン状態にされると、バッテリパック(電池パック)から各部に対して電力を供給することによりカメラ付ディジタル携帯電話機2を動作可能な状態に起動する。
【0043】
主制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などからなり、CPUは、ROMに記憶されているプログラムまたは記憶部47からRAMにロードされた各種のアプリケーションプログラムに従って各種の処理を実行するとともに、種々の制御信号を生成し、各部に供給することによりカメラ付ディジタル携帯電話機2を統括的に制御する。RAMは、CPUが各種の処理を実行する上において必要なデータなどを適宜記憶する。
【0044】
なお、主制御部31には、現在の日付と時刻を正確に計測するタイマが内蔵されている。
【0045】
ここで、CPUが実行する種々のアプリケーションプログラムは、ROMや記憶部47に予めインストールしておくことができる。また、CPUが実行する種々のアプリケーションプログラムは、図示せぬ基地局を介して通信によってカメラ付ディジタル携帯電話機2にダウンロードすることにより、記憶部47にインストールすることができる。さらに、CPUが実行する種々のアプリケーションプログラムは、メモリカード46に記録しておき、記録再生部45によって読み出して、記憶部47にインストールすることも可能である。
【0046】
カメラ付ディジタル携帯電話機2は、主制御部31の制御に基づいて、音声通話モード時にマイクロフォン15で集音した音声信号を音声コーデック40によってディジタル音声信号に変換、圧縮し、これを変復調回路部39でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部43でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ44を介して送信する。
【0047】
また、カメラ付ディジタル携帯電話機2は、音声通話モード時にアンテナ44で受信した受信信号を増幅して周波数変換処理及びアナログディジタル変換処理を施し、変復調回路部39でスペクトラム逆拡散処理し、音声コーデック40によって伸張し、アナログ音声信号に変換した後、変換されたアナログ音声信号をスピーカ18を介して出力する。
【0048】
さらに、カメラ付ディジタル携帯電話機2は、データ通信モード時に電子メールを送信する場合、操作キー14の操作によって入力された電子メールのテキストデータを操作入力制御部33を介して主制御部31に送出する。主制御部31は、テキストデータを変復調回路部39でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部43でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ44を介して基地局(図示せず)へ送信する。
【0049】
これに対してカメラ付ディジタル携帯電話機2は、データ通信モード時に電子メールを受信する場合、アンテナ44を介して基地局(図示せず)から受信した受信信号を変復調回路部39でスペクトラム逆拡散処理して元のテキストデータを復元した後、LCD制御部36を介して液晶ディスプレイ17に電子メールとして表示する。
【0050】
その後カメラ付ディジタル携帯電話機2は、ユーザの操作に応じて受信した電子メールを記録再生部45を介してメモリカード46に記録することも可能である。
【0051】
カメラ付ディジタル携帯電話機2は、画像信号を送信しない場合には、CCDカメラ20で撮像した画像信号をカメラインタフェース部45及びLCD制御部46を介して液晶ディスプレイ17に直接表示する。
【0052】
カメラ付ディジタル携帯電話機2は、データ通信モード時に画像信号を送信する場合、CCDカメラ20で撮像された画像信号をカメラインタフェース部35を介して画像エンコーダ34に供給する。
【0053】
画像エンコーダ34は、CCDカメラ20から供給された画像信号を、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)4などの所定の符号化方式によって圧縮符号化することにより符号化画像信号に変換し、変換された符号化画像信号を多重分離部38に送出する。このとき同時にカメラ付ディジタル携帯電話機2は、CCDカメラ20で撮像中にマイクロフォン15で集音した音声を音声コーデック40を介してディジタルの音声信号として多重分離部38送出する。
【0054】
多重分離部38は、画像エンコーダ34から供給された符号化画像信号と音声コーデック40から供給された音声信号とを所定の方式で多重化し、その結果得られる多重化信号を変復調回路部39でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部43でディジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後にアンテナ44を介して送信する。
【0055】
これに対して、カメラ付ディジタル携帯電話機2では、データ通信モード時に、Webページのデータを受信することができる。
【0056】
すなわち、カメラ付ディジタル携帯電話機2において、データ通信モードに、例えばWebページを要求するデータを送信すると、その要求に応じて、Webページのデータが基地局(図示せず)を介して送信される。このWebページのデータは、アンテナ54を介して送受信回路部43および変復調回路部39で受信される。送受信回路部43および変復調回路部39は、受信したWebページのデータを主制御部31に送出する。
【0057】
主制御部31は、Webページのデータを解釈し、その解釈に基づく画面(画像)を作成する。作成された画面は、主制御部31からLCD制御部36を介して液晶ディスプレイ17に供給されて表示される。すなわち、主制御部31のROMまたは記憶部47には、少なくともWebブラウザのアプリケーションプログラムがインストールされており、主制御部31のCPUは、RAM上でWebブラウザのアプリケーションプログラムを実行することで、Webブラウザとして機能し、Webページのデータの解釈などを行う。
【0058】
また、カメラ付ディジタル携帯電話機2は、データ通信モード時に例えばWebページなどにリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、アンテナ44を介して基地局(図示せず)から受信した受信信号を変復調回路部39でスペクトラム逆拡散処理し、その結果得られる多重化信号を多重分離部38に送出する。
【0059】
多重分離部38は、多重化信号を分離することにより符号化画像信号と音声信号とに分け、同期バス42を介して符号化画像信号を画像デコーダ37に供給すると共に音声信号を音声コーデック40に供給する。画像デコーダ37は、符号化画像信号をMPEG4などの所定の符号化方式に対応した復号化方式でデコードすることにより再生動画像信号を生成し、生成された再生動画像信号をLCD制御部36を介して液晶ディスプレイ17に供給する。これにより、例えば、Webページなどにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画像データが表示される。
【0060】
このとき同時に音声コーデック40は、音声信号をアナログ音声信号に変換した後、これをスピーカ18に供給し、これにより、例えば、Webページなどにリンクされた動画像ファイルに含まる音声信号が再生される。この場合も電子メールの場合と同様にカメラ付ディジタル携帯電話機2は、受信したWebページなどにリンクされたデータをユーザの操作により記録再生部45を介してメモリカード46に記録することが可能である。
【0061】
記憶部47は、例えば、電気的に書換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子などからなり、主制御部31のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや種々のデータ群を格納している。また、記憶部47は、必要に応じて、ユーザの操作に応じて受信した電子メールや、受信したWebページなどにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画像データなどを記憶する。
【0062】
音楽制御部48は、記憶部47に記憶されているオーディオデータの再生動作および一時停止動作や、巻戻し機能、早送り機能、音量ダウン動作、音量アップ動作などの実行を制御する。
【0063】
RFIDリーダ49は、例えば周辺機器3に予め貼付された(あるいは内蔵された)RFIDからID情報を読み取り、読み取られたID情報をメインバス41を介して主制御部31に供給する。
【0064】
無線LANモジュール50は、内蔵されたアンテナ(図示せず)を介して、IEEE802.11a/b/gなどの所定の規格に準拠した無線LAN通信を行う。
【0065】
周辺機器接続検出部51は、例えばコネクタ接続検出部や光センサなどからなり、カメラ付ディジタル携帯電話機2にいずれかの周辺機器3が物理的に接続されたこと(あるいは、周辺機器3がカメラ付ディジタル携帯電話機3に近接され、物理的に接続されようとしていること)を検出し、その旨をメインバス41を介して主制御部31に通知する。
【0066】
図5は、図4のRFIDリーダ49の内部の構成を表している。
【0067】
図5に示されるように、RFIDリーダ49は、アンテナ51、変調部52、発振回路53、復調部54、SPU((Signal Processing Unit))55、バス56、CPU57、ROM58、RAM59、および入出力インタフェース60により構成される。
【0068】
アンテナ51は、変調部52から供給された要求信号を、無線通信を介して、周辺機器3に予め貼付された(あるいは内蔵された)RFID(例えば、図6のRFID61)に送信する。すなわち、例えば、アンテナ51は、変調部52から供給された要求信号を伝送するための電波を輻射する。また、アンテナ51は、周辺機器3に予め貼付された(あるいは内蔵された)RFIDから送信されてきたID情報(例えば、ID番号)を受信し、受信したID情報を復調部54に供給する。
【0069】
変調部52は、発振回路53から供給された所定の周波数のクロック信号を基づいて、搬送波を生成する。変調部52は、生成された搬送波に基づいて、SPU55から供給された要求信号を所定の方式により変調することにより変調された要求信号を生成し、変調された要求信号をアンテナ51に供給する。例えば、変調部52は、SPU55から供給された要求信号に基づいて、搬送波の位相または搬送波の振幅を変化させることにより変調された要求信号を生成する。
【0070】
より具体的には、例えば、変調部52は、発振回路53から供給される例えば13.56MHzの周波数のクロック信号を搬送波として、SPU55より供給されるデータをASK変調し、生成された変調波を、電磁波としてアンテナ51から出力させる。
【0071】
発振回路53は、所定の周波数の、基準となるクロック信号を生成し、生成されたクロック信号を変調部52に供給する。
【0072】
復調部54は、アンテナ51から供給された、変調されているID情報を、変調部53の変調方式に対応する復調方式により復調し、復調されたID情報をSPU65に供給する。例えば、復調部54は、アンテナ51を介して取得した変調波(ASK(Amplitude Shift Keying)変調波)を復調し、復調されたデータをSPU55に出力する。
【0073】
SPU55は、CPU57から供給された要求信号を、所定の方式により符号化し、符号化された要求信号を変調部52に供給する。また、SPU55は、復調部54から供給されたID情報を、ID情報の符号化方式に対応する復号方式により復号し、復号されたID情報をCPU57に供給する。
【0074】
例えば、SPU55は、周辺機器3に予め貼付された(あるいは内蔵された)RFIDからのデータが復調部54から供給されてきたとき、そのデータに対して、例えばマンチェスタ符号化方式などの復号処理を施し、これにより取得したデータをバス56を介してCPU57に供給する。また、SPU55は、周辺機器3に予め貼付された(あるいは内蔵された)RFIDに送信する要求信号がバス56を介して供給されてきたとき、その要求信号にマンチェスタ符号化方式などの復号処理を施し、これにより得られた信号を変調部52に出力する。
【0075】
バス56、CPU57、ROM58、RAM59、および入出力インタフェース60は、汎用の組み込み型のマイクロプロセッサまたは専用ICなどからなる。CPU57は、ROM58またはRAM59に記憶されているプログラムを実行し、RFIDリーダ49全体を統括的に制御する。
【0076】
例えば、CPU57は、ID情報の送信を要求する旨の要求信号を生成し、生成した要求信号をSPU55に供給する。また、CPU57は、SPU55から供給されたID情報を取得し、取得されたID情報を入出力インタフェース60を介してメインバス41に供給する。
【0077】
ROM58は、CPU57が実行するプログラムや各種のデータを記憶している。RAM59は、CPU57が実行するプログラムやデータを適宜記憶する。CPU57、ROM58、RAM59、およびSPU55は、バス56を介して相互に接続される。また、バス56には、入出力インタフェース60が接続され、入出力インタフェース60には、メインバス41が接続される。
【0078】
図6は、周辺機器3に予め貼付された(あるいは内蔵された)RFID61の構成を表している。
【0079】
図6に示されるように、RFID61は、アンテナ71、電力発生部72、変調部73、発振回路74、復調部75、SPU76、バス77、CPU78、およびROM79により構成される。
【0080】
アンテナ71は、RFIDリーダ49から送信されたID情報の送信を要求する要求信号を受信し、受信した要求信号を復調部75に供給する。アンテナ71は、変調部73から供給されたID情報を、無線通信を介して、RFIDリーダ49に送信する。すなわち、例えば、アンテナ71は、変調部73から供給されたID情報を伝送するための電波を輻射する。また、アンテナ71においては、RFIDリーダ49から輻射される所定の周波数の電波により、共振が生じ、起電力が発生する。
【0081】
電力発生部72は、アンテナ71に生じた交流の起電力を基づいて直流電力を発生させ、発生させた直流電力をRFID61の各部に供給する。なお、電力発生部72に代えて、電池を内蔵し、内蔵されている電池がRFID61の各部に電力を供給するようにしてもよい。
【0082】
変調部73は、発振回路74から供給された所定の周波数のクロック信号に基づいて、搬送波を生成する。変調部73は、搬送波に基づいて、SPU76から供給されたID情報を所定の方式により変調することにより変調したID情報を生成し、変調したID情報をアンテナ71に供給する。例えば、変調部73は、SPU76より供給されたマンチェスタ符号化方式で符号化されたID情報をさらにASK変調し、変調されたID情報を、アンテナ71を介してRFIDリーダ49に送信する。
【0083】
また、例えば、変調部73は、SPU76から供給されるID情報に対応して、例えば、所定のスイッチング素子(図示せず)をオン/オフさせ、スイッチング素子がオン状態であるときだけ、所定の負荷をアンテナ71に並列に接続させることにより、アンテナ71の負荷を変動させる。ASK変調されたID情報は、アンテナ71の負荷の変動により、アンテナ71を介してRFIDリーダ49に送信される(RFIDリーダ49のアンテナ51の端子電圧を変動させる)(ロードスイッチング方式)。
【0084】
発振回路74は、アンテナ71が受信する要求信号の周波数と同じ周波数のクロック信号を生成し、生成されたクロック信号を変調部73に供給する。例えば、発振回路74はPLL(Phase Locked Loop)回路を内蔵し、要求信号のクロック周波数と同一の周波数のクロック信号を発生する。
【0085】
復調部75は、アンテナ71から供給された要求信号を、RFIDリーダ49の変調部52の変調方式に対応する復調方式により復調し、復調された要求信号をSPU76に供給する。例えば、復調部75は、アンテナ71を介して受信したASK変調波である要求信号を包絡線検波して復調し、復調後の要求信号をSPU76に出力する。
【0086】
SPU76は、復調部75から供給された要求信号を所定の方式により復号し、復号された要求信号をCPU78に供給する。SPU76は、CPU78から供給されたID情報を、所定の符号化方式により符号化し、符号化されたID情報を変調部73に供給する。例えば、SPU76は、復調部75で復調されたデータがマンチェスタ符号化方式で符号化されている場合、図示せぬPLL回路から供給されるクロック信号に基づいて、そのデータの復号(マンチェスタコードのデコード)を行い、復号したデータをCPU78に供給する。例えば、SPU76は、CPU78から供給されたID情報をマンチェスタ符号化方式で符号化し、マンチェスタ符号化方式で符号化されたID情報を変調部73に供給する。
【0087】
CPU78は、ROM79に記憶されているプログラムに従って、各種の処理を実行する。ROM79は、CPU78が実行するプログラムや各種のデータを記憶している。また、ROM79は、RFID61が貼付されている(あるいは内蔵されている)周辺機器3を識別するためのID情報を予め記憶している。なお、ROM79には、例えば、マスクROM、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリが用いられる。SPU76、CPU78、およびROM79は、バス77を介して相互に接続される。
【0088】
図7は、図1のタグ管理サーバ6の内部の構成を表している。
【0089】
図7に示されるように、CPU81は、ROM82に記憶されているプログラム、または記憶部88からRAM83にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0090】
RAM83にはまた、CPU81が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0091】
CPU81、ROM82、およびRAM83には、バス84を介して相互に接続されている。このバス84にはまた、入出力インタフェース85が接続される。
【0092】
入出力インタフェース85には、キーボード、マウスなどによりなる入力部86、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部87、ハードディスクなどより構成される記憶部88、モデム、ターミナルアダプタ、およびネットワークインタフェース(いずれも図示せず)などより構成される通信部89が接続される。
【0093】
記憶部88には、周辺機器3を識別するためのID情報(識別情報)と、周辺機器3の接続管理情報とが予め対応付けられて登録されている接続管理情報データベース95が格納されている。
【0094】
通信部89は、無線LANのアクセスポイント4やネットワーク5を介しての通信処理を行う。
【0095】
入出力インタフェース85には、必要に応じてドライブ90が接続され、磁気ディスク91(フロッピディスクを含む)、光ディスク92(CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク93(MD(Mini-Disk)を含む)、あるいは半導体メモリ94などが適宜装着され、それから読み出しコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部88にインストールされる。
【0096】
次に、図8のフローチャートを参照して、図4のカメラ付ディジタル携帯電話機2における周辺機器接続許可処理について説明する。この周辺機器接続許可処理は、ユーザが接続を所望する周辺機器3(例えば、電池パックやACアダプタなど)をカメラ付ディジタル携帯電話機2に接続されることで開始される。
【0097】
ステップS1において、周辺機器接続検出部51は、カメラ付ディジタル携帯電話機2にいずれかの周辺機器3(例えば、電池パックやACアダプタなど)が物理的に接続されたこと(あるいは、周辺機器3がカメラ付ディジタル携帯電話機3に近接され、物理的に接続されようとしていること)を検出し、周辺機器3の物理的な接続が検出された旨(あるいは、周辺機器3が物理的に接続されようとしている旨)をメインバス41を介して主制御部31に通知する。
【0098】
主制御部31は、周辺機器接続検出部3からの周辺機器3の物理的な接続が検出された旨(あるいは、周辺機器3が物理的に接続されようとしている旨)の通知に基づいて、カメラ付ディジタル携帯電話機2にいずれかの周辺機器3の物理的な接続が検出されたか否か((あるいは、周辺機器3が物理的に接続されようとしているか否か)を判定し、いずれかの周辺機器3の物理的な接続が検出された(あるいは、周辺機器3が物理的に接続されようとしている)と判定するまで待機する。
【0099】
ステップS1においていずれかの周辺機器3の物理的な接続が検出された(あるいは、周辺機器3が物理的に接続されようとしている)と判定された場合、主制御部31はステップS2で、記憶部47に記憶されているRFIDを読み取るためのアプリケーションプログラムを読み出し、読み出されたRFIDを読み取るためのアプリケーションプログラムを起動する。
【0100】
ステップS3において、主制御部31は、RFIDリーダ49を制御し、接続が検出された周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFID61から、周辺機器3を識別するためのID情報(識別情報)を読み取らせる。
【0101】
すなわち、第1に、RFIDリーダ49のCPU57は、主制御部31の制御に従い、RFID61にID情報の送信を要求する旨の要求信号を生成し、生成された要求信号をSPU55に供給し、SPU55、変調部52、およびアンテナ51を介して、ID情報の送信を要求する旨の要求信号をRFID61に送信する。
【0102】
第2に、RFIDリーダ49に近接されたRFID61のアンテナ71は、RFIDリーダ49から無線通信を介して送信された要求信号(RFID61にID情報の送信を要求する旨の要求信号)を受信し、受信された要求信号を復調部75に供給する。復調部75は、アンテナ71から供給された要求信号を取得し、取得された要求信号を、RFIDリーダ49の変調部52の変調方式に対応する復調方式により復調し、復調された要求信号をSPU76に供給する。
【0103】
SPU76は、復調部75から供給された復調後の要求信号を取得し、取得された復調後の要求信号を所定の方式により復号し、復号された要求信号をCPU78に供給する。CPU78は、SPU76から供給された復号後の要求信号に基づいて、ROM79に予め記憶されている周辺機器3に固有のID情報を読み出し、読み出されたID情報をバス77を介してSPU76に供給する。
【0104】
SPU76は、CPU78から供給されたID情報を、所定の符号化方式により符号化し、符号化されたID情報を変調部73に供給する。変調部73は、SPU76から供給された符号化後のID情報を取得し、取得された符号化後のID情報を、搬送波に基づいて所定の方式により変調することにより変調されたID情報を生成し、生成された変調後のID情報をアンテナ71を介してRFIDリーダ49に送信する。
【0105】
第3に、RFIDリーダ49のアンテナ51は、RFID61から送信されたID情報を受信し、受信されたID情報を復調部54に供給する。復調部54は、アンテナ51から供給されたID情報を取得し、取得されたID情報を、変調部73の変調方式に対応する復調方式により復調し、復調されたID情報をSPU55に供給する。
【0106】
SPU55は、復調部54から供給された復調後のID情報を取得し、取得された復調後のID情報を、所定の符号化方式に対応する復号化処理を施し、復号化後のID情報をバス56を介してCPU57に供給する。
【0107】
CPU57は、SPU55から供給された復号化後のID情報を取得し、取得された復号化後のID情報を入出力インタフェース60とメインバス41を介して主制御部31に供給する。
【0108】
ステップS4において、主制御部31は、周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFID61の読み取りに成功したか否かを判定する。ステップS4において周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFID61の読み取りに成功していないと判定された場合(すなわち、何らかの理由で周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFID61の読み取りに失敗し、周辺機器3を識別するための固有のID情報を取得することができなかった場合、あるいは、周辺機器3が非純正品であるため、そもそも周辺機器3にRFID61が貼付されて(あるいは内蔵されて)いない場合など)、主制御部31は、LCD制御部36を制御し、周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFID61の読み取りに失敗した旨を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFID61の読み取りに失敗した旨を表示する。
【0109】
例えば図9[A]に示されるように、液晶ディスプレイ17には「読み取りに失敗しました」というメッセージが表示される。これにより、ユーザは、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が検出された周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFIDの読み取りに失敗したことを知ることができる。
【0110】
その後、カメラ付ディジタル携帯電話機2における周辺機器接続許可処理は終了する。
【0111】
ステップS4において周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFID61の読み取りに成功したと判定された場合、主制御部31は、LCD制御部36を制御し、周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFID61の読み取りに成功した旨とともに、読み取られたID情報を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFID61の読み取りに成功した旨とともに、読み取られたID情報を表示する。
【0112】
例えば図9[B]に示されるように、液晶ディスプレイ17には「読み取りに成功しました。ID情報:10××××」というメッセージが表示される。これにより、ユーザは、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が検出された周辺機器3に貼付された(あるいは内蔵された)RFIDの読み取りに成功し、読み取られたID情報が「10××××」であることを知ることができる。
【0113】
その後、処理はステップS7に進む。
【0114】
ステップS7において、主制御部31は、読み取られたID情報が記憶部47にすでに接続管理情報と対応付けられて記憶されているID情報と一致するか否かを照合する。
【0115】
ステップS7において、読み取られたID情報が記憶部47にすでに接続管理情報と対応付けられて記憶されているID情報と一致しないと照合された場合、主制御部31はステップS8で、タグ管理サーバ6に接続するための接続要求を生成し、生成された接続要求を無線LANモジュール50に供給する。無線LANモジュール50は、主制御部31の制御に従い、アクセスポイント4およびネットワーク5を介してタグ管理サーバ6に接続要求を送信する。
【0116】
ステップS9において、主制御部31は、無線LANモジュール50において受信された接続応答に基づいて、タグ管理サーバ6との接続に成功したか否かを判定し、タグ管理サーバ6との接続に成功したと判定するまで待機する。
【0117】
ステップS9においてタグ管理サーバ6との接続に成功したと判定された場合、主制御部31はステップS10で、読み取られた周辺機器3を識別するためのID情報(識別情報)を無線LANモジュール50に供給する。無線LANモジュール50は、主制御部31の制御に従い、アクセスポイント4およびネットワーク5を介してタグ管理サーバ6に周辺機器3を識別するためのID情報(識別情報)を送信する。
【0118】
ステップS11において、無線LANモジュール50は、アクセスポイント4およびネットワーク5を介してタグ管理サーバ6から周辺機器3の接続に関する情報である接続管理情報を受信し、受信された接続管理情報を主制御部31に供給する。
【0119】
ステップS12において、主制御部31は、無線LANモジュール50から供給された周辺機器3の接続に関する情報である接続管理情報を取得する。
【0120】
図10は、タグ管理サーバ6からネットワーク5を介して取得された接続管理情報の構成を表している。
【0121】
図10に示されるように、接続管理情報は、接続が許可される機種に関する情報である接続許可機種情報(例えば、メーカA社の機種のうちの1つであるA1や、メーカC社の機種のうちの1つであるC1に関する情報など)と、その周辺機器3を例えばカメラ付ディジタル携帯電話機2に接続する際の接続制御条件に関する情報(例えば周辺機器3がACアダプタの場合、充電時間と充電電流に関する制御情報など)などからなる。
【0122】
ステップS13において、主制御部31は、取得された接続管理情報に含まれる接続許可機種情報に基づいて、物理的な接続が検出された(あるいは、物理的に接続されようとしている)周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かを判定する。換言すれば、取得された接続管理情報に含まれる接続許可機種情報に、周辺機器3が物理的に接続された(あるいは、物理的に接続されようとしている)カメラ付ディジタル携帯電話機2の機種が含まれているか否かを判定する。
【0123】
ステップS13において接続が検出された周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されると判定された場合(すなわち、取得された接続管理情報に含まれる接続許可機種情報に、周辺機器3が物理的に接続された(あるいは、物理的に接続されようとしている)カメラ付ディジタル携帯電話機2の機種が含まれていると判定された場合)、主制御部31はステップS14で、読み取られたID情報と取得された接続管理情報とを対応付けて記憶部47に記憶させる。記憶部47は、主制御部31の制御に従い、読み取られたID情報と取得された接続管理情報とを対応付けて記憶する。
【0124】
ステップS15において、主制御部31は、物理的な接続が検出された(あるいは、物理的に接続されようとしている)周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可する。具体的には、例えば周辺機器3が電池パックである場合、カメラ付ディジタル携帯電話機2の各部への電力の供給を許可する。また、例えば周辺機器3がACアダプタである場合、一般に家庭などに供給される交流電源を、カメラ付ディジタル携帯電話機2の各部に供給するための直流電源に変換する変換処理の実行を許可する。
【0125】
ステップS16において、主制御部31は、LCD制御部36を制御し、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可する旨を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可する旨を表示する。
【0126】
例えば図9[C]に示されるように、液晶ディスプレイ17には「周辺機器の接続を許可しました。」というメッセージが表示される。これにより、ユーザは、接続を所望する周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されたことを知ることができる。
【0127】
一方、ステップS13において接続が検出された周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されないと判定された場合(すなわち、取得された接続管理情報に含まれる接続許可機種情報の中に、周辺機器3が物理的に接続された(あるいは、物理的に接続されようとしている)カメラ付ディジタル携帯電話機2の機種が含まれていないと判定された場合)、主制御部31はステップS17で、物理的な接続が検出された(あるいは、物理的に接続されようとしている)周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可しないとともに、LCD制御部36を制御し、周辺機器3がカメラ付ディジタル携帯電話機2へ接続ができない旨を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、周辺機器3がカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続ができない旨を表示する。
【0128】
例えば図9[D]に示されるように、液晶ディスプレイ17には「周辺機器の接続はできません。」というメッセージが表示される。これにより、ユーザは、接続を所望する周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続はできないことを知ることができる。
【0129】
ステップS9においてタグ管理サーバ6との接続に成功していないと判定された場合、主制御部31はステップS18で、LCD制御部36を制御し、タグ管理サーバ6との接続に失敗した旨を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、タグ管理サーバ6との接続に失敗した旨を表示する。
【0130】
例えば図9[E]に示されるように、液晶ディスプレイ17には「タグ管理サーバとの接続に失敗しました。接続を再試行しますか?」というメッセージが表示されるとともに、「Yes」と「No」というコマンドアイコンが表示される。これにより、ユーザは、カメラ付ディジタル携帯電話機2からのタグ管理サーバ6への接続に失敗したことを知ることができるとともに、これ以降の処理により、タグ管理サーバ6との接続を再試行させたり、または、再試行させないようにしたりすることができることを知ることができる。
【0131】
すなわち、ユーザは、操作キー14を操作することにより、「Yes」のコマンドアイコンを選択し、タグ管理サーバ6への接続の再試行を指令することができる。また、ユーザは、操作キー14を操作することにより、「No」のコマンドアイコンを選択し、タグ管理サーバ6への接続の再試行をキャンセルすることができる。
【0132】
ステップS19において、主制御部31は、図9[E]の表示画面に基づいて、ユーザが操作キー14を操作して「Yes」のアイコンを選択することにより、タグ管理サーバ6への接続の再試行が指示されたか否かを判定する。
【0133】
ユーザが操作キー14を操作することにより「Yes」のアイコンを選択した場合、ステップS19で主制御部31は、ユーザが操作キー14を操作して「Yes」のアイコンを選択することによりタグ管理サーバ6への接続の再試行が指示されたと判定する。
【0134】
一方、ユーザが操作キー14を操作することにより「No」のアイコンを選択した場合、ステップS19で主制御部31は、ユーザが操作キー14を操作して「Yes」のアイコンを選択することによってはタグ管理サーバ6への接続の再試行が指示されていないと判定する。
【0135】
ステップS19においてユーザが操作キー14を操作して「Yes」のアイコンを選択することによりタグ管理サーバ6への接続の再試行が指示されたと判定された場合、主制御部31はステップS20で、予め設定された所定の回数(例えば、3回など)以上接続が試行されたか否かを判定する。勿論、予め設定された所定の回数を、ユーザの好みに応じて変更することができるようにしてもよい。
【0136】
ステップS20において予め設定された所定の回数(例えば、3回など)以上接続が試行されていないと判定された場合、処理はステップS8に戻り、その後、ステップS8以降の処理が繰り返され、タグ管理サーバ6への接続処理が実行される。これにより、少なくとも予め設定された所定の回数(例えば、3回など)、タグ管理サーバ6への接続の試行を繰り返すことができる。
【0137】
ステップS20において予め設定された所定の回数(例えば、3回など)以上接続が試行されたと判定された場合、主制御部31はステップS21で、LCD制御部36を制御し、タグ管理サーバ6への接続の試行を終了する旨を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、タグ管理サーバ6への接続の試行を終了する旨を表示する。
【0138】
例えば図9[F]に示されるように、液晶ディスプレイ17には「タグ管理サーバへの接続の試行を終了します。」というメッセージが表示される。これにより、ユーザは、タグ管理サーバ6への接続の試行が終了されることを知ることができる。
【0139】
その後、周辺機器接続許可処理は終了する。
【0140】
一方、ステップS19においてユーザが操作キー14を操作して「Yes」のアイコンを選択することによりタグ管理サーバ6への接続の再試行が指示されていないと判定された場合(すなわち、タグ管理サーバ6への接続の再試行のキャンセルが指示されたと判定された場合)、処理はステップS21に進み、ステップS21においてタグ管理サーバ6への接続の試行を終了する旨が液晶ディスプレイ17に表示され、その後、周辺機器接続許可処理は終了する。
【0141】
ステップS7において読み取られたID情報が記憶部47にすでに接続管理情報と対応付けられて記憶されているID情報と一致すると照合された場合、ステップS8乃至S14の処理はスキップされ、処理はステップS15に進み、ステップS15においてカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続許可処理が実行される。
【0142】
これにより、周辺機器接続許可処理がすでに実行され、読み取られたID情報と接続管理情報とが対応付けられて記憶されるとともに、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が1回許可された周辺機器については、再度、無線LANの回線を介してタグ管理サーバ6に無駄に接続することなく、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を短時間に、かつ、安価に許可することができる。
【0143】
本発明の実施形態においては、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された(あるいは、物理的に接続されようとしている)周辺機器3に貼付(あるいは内蔵)された図示せぬRFID61から、カメラ付ディジタル携帯電話機2に内蔵されたRFIDリーダ49により周辺機器3に固有のID情報を読み取り、読み取られたID情報に基づいてタグ管理サーバ6から接続管理情報を取得し、取得された接続管理情報に基づいてこの周辺機器がカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かを判定し、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されると判定された場合にのみ、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可するようにしたので、周辺機器のうち、純正品のみの接続を許可することができる。これにより、周辺機器3を使用するユーザ自身が純正品であるか非純正品であるかを判断しなければならない場合に、ユーザは、物理的に接続された(あるいは、物理的に接続しようとしている)周辺機器3が純正品か非純正品かを正確に、かつ、簡単に判断することができると同時に、判断を誤った場合における発火などの危険性を除去することができる。従って、カメラ付ディジタル携帯電話機2の利便性を向上させることができる。
【0144】
なお、図8のカメラ付ディジタル携帯電話機2の周辺機器接続許可処理においては、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可された周辺機器3のみのID情報と接続管理情報を対応付けて記憶するようにしたが、このような場合に限られず、例えば、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かにかかわらず、取得された周辺機器3に関するID情報と接続管理情報を対応付けて記憶させ、再度、物理的に接続された(あるいは、物理的に接続されようとしている)周辺機器3について、すでに記憶されている接続管理情報に基づいてカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かを判定し、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されると判定された場合にのみ、接続許可処理を実行するようにしてもよい。以下、この方法を用いた周辺機器接続許可処理について説明する。
【0145】
図11のフローチャートを参照して、図4のカメラ付ディジタル携帯電話機2における他の周辺機器接続許可処理について説明する。なお、図11のステップS21乃至S41の処理は、図4のステップS1乃至S21の処理と基本的には同様であり、その説明は繰り返しになるので、適宜省略する。
【0146】
ステップS33において、主制御部31は、取得されたID情報と接続管理情報を対応付けて記憶部47に記憶させる。記憶部47は、主制御部31の制御に従い、取得されたID情報と接続管理情報を対応付けて記憶する。その後、処理はステップS34に進み、ステップS34以降の処理が実行される。
【0147】
これにより、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かにかかわらず、取得されたすべての周辺機器3に関するID情報と接続管理情報を対応付けて記憶させ、再度、物理的に接続された(あるいは、物理的に接続されようとしている)周辺機器3について、すでに記憶されている接続管理情報に基づいてカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かを判定し、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されると判定された場合、接続許可処理を実行し、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されないと判定された場合、接続を許可せず、カメラ付ディジタル携帯電話機2に接続できない旨を表示することができる。
【0148】
従って、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が1回許可された周辺機器については、再度、無線LANの回線を介してタグ管理サーバ6に無駄に接続することなく、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を短時間に、かつ、安価に許可することができるだけでなく、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されなかった周辺機器についても、再度、無線LANの回線を介してタグ管理サーバ6に無駄に接続することなく、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可しないように短時間に、かつ、簡単にすることができる。
【0149】
次に、図12のフローチャートを参照して、図8(または図11)のカメラ付ディジタル携帯電話機2における周辺機器接続許可処理に対応する、図7のタグ管理サーバ6の接続管理情報送信処理について説明する。
【0150】
ステップS51において、通信部89は、アクセスポイント4およびネットワーク5を介してカメラ付ディジタル携帯電話機2から接続要求を受信し、受信された接続要求をバス84を介してCPU81に供給する。
【0151】
ステップS52において、CPU81は、接続が要求されたカメラ付ディジタル携帯電話機2の認証処理などを行い、その結果を示す接続応答を生成し、生成された接続応答を通信部89に供給する。通信部89は、CPU81から供給された接続応答を、アクセスポイント4およびネットワーク5を介してカメラ付ディジタル携帯電話機2に送信する。
【0152】
ステップS53において、CPU81は、通信部89を介して、カメラ付ディジタル携帯電話機2との接続に成功したか否かを判定し、カメラ付ディジタル携帯電話機2との接続に成功したと判定するまで待機する。
【0153】
ステップS53においてカメラ付ディジタル携帯電話機2との接続に成功したと判定された場合、通信部89はステップS54で、アクセスポイント4およびネットワーク5を介してカメラ付ディジタル携帯電話機2から周辺機器3のID情報を受信し、受信された周辺機器3のID情報をCPU81に供給する。
【0154】
ステップS55において、CPU81は、通信部89から供給された周辺機器3のID情報を取得する。ステップS56において、CPU81は、記憶部88に予め記憶されている、ID情報と接続管理情報が予め対応付けられて登録されている接続管理情報データベース95を読み出す。
【0155】
図13は、図7の記憶部88に記憶されている接続管理情報データベース95の構成を表している。
【0156】
図13の接続管理情報データベース95の第1列目乃至第2列目には、「ID情報(ID番号)」および「接続管理情報」が記載されており、それぞれ、周辺機器3に固有のID情報(ID番号)、および、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続に関する情報を示している。第2列目の「接続管理情報」には、さらに「接続許可機種情報」および「接続制御条件情報」が記載されており、それぞれ、周辺機器3が接続を許可されるカメラ付ディジタル携帯電話機2の機種に関する情報、および、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2に接続する際の制御条件に関する情報を示している。
【0157】
図13の接続管理情報データベース95の第1行目の場合、「ID情報」は「100001」であり、周辺機器3に固有のID情報(ID番号)が「100001」であることを示している。「接続許可機種情報」は「A1/A3/C1/C2/F3」であり、周辺機器3が接続を許可されるカメラ付ディジタル携帯電話機2の機種に関する情報が「A1/A3/C1/C2/F3」であること(すなわち、周辺機器3が接続を許可されるカメラ付ディジタル携帯電話機2の機種が、メーカA社の機種のうちのA1とA3、メーカC社の機種のうちのC1、およびメーカF社の機種のうちのF3であること)を示している。「接続制御条件情報」は「/」であり、予め対応付けて登録されている接続制御条件情報がないことを示している。
【0158】
図13の接続管理情報データベース95の第2行目の場合、「ID情報」は「100002」であり、周辺機器3に固有のID情報(ID番号)が「100002」であることを示している。「接続許可機種情報」は「E1/E2/E3」であり、周辺機器3が接続を許可されるカメラ付ディジタル携帯電話機2の機種に関する情報が「E1/E2/E3」であること(すなわち、周辺機器3が接続を許可されるカメラ付ディジタル携帯電話機2の機種が、メーカE社の機種のうちのE1、E2、およびE3であること)を示している。「接続制御条件情報」は「充電時間:1時間 充電電流:40mA〜50mA」であり、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2に接続する際の制御条件に関する情報が「充電時間:1時間 充電電流:40mA〜50mA」であることを示している。
【0159】
ステップS57において、CPU81は、読み出された接続管理情報データベース95を参照して、取得されたID情報を用いて、ID情報に予め対応付けられた接続管理情報を検索する。
【0160】
ステップS58において、CPU81は、検索された接続管理情報を通信部89に供給する。通信部89は、CPU81から供給された接続管理情報を、アクセスポイント4およびネットワーク5を介してカメラ付ディジタル携帯電話機2に送信する。
【0161】
ところで、ユーザがカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を所望する周辺機器3が電池パックである場合、カメラ付ディジタル携帯電話機2に現在接続されている電池パックを外した後、新たな電池パック(所望の周辺機器3)を接続しなければならず、新たな電池パックを接続する際に周辺機器接続許可処理を行うことは困難である。そこで、カメラ付ディジタル携帯電話機2に現在接続されている電池パックからの電力を用いて、所望の周辺機器3である新たな電池パックがカメラ付ディジタル携帯電話機3に近接され物理的に接続されようとしていることを検出し、所望の周辺機器3である新たな電池パックのカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可した後、予め設定された所定の時間内にユーザが新たな電池パックをカメラ付ディジタル携帯電話機2に接続して装着するようにしてもよい。以下、この方法を用いたカメラ付ディジタル携帯電話機2における周辺機器接続許可処理について説明する。
【0162】
図14のフローチャートを参照して、図4のカメラ付ディジタル携帯電話機2における他の周辺機器接続許可処理について説明する。なお、図14のステップS61乃至S76、およびステップS80乃至S84の処理は、図8のステップS1乃至S21の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0163】
ステップS77において、主制御部31は、物理的に接続しようとしていることが検出された周辺機器3(新たな電池パック)のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可された後、予め設定された所定の時間(例えば、2分間など)が経過したか否かを判定し、予め設定された所定の時間(例えば、2分間など)が経過したと判定するまで待機する。
【0164】
ステップS77において予め設定された所定の時間(例えば、2分間など)が経過したと判定された場合、主制御部31はステップS78で、物理的に接続しようとしていることが検出された周辺機器3(新たな電池パック)のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を不許可にする。これにより、ユーザが、所望の周辺機器3である新たな電池パックをカメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続しても、接続は許可されず、新たな電池パックからカメラ付ディジタル携帯電話機2の各部へ電力は供給されない。
【0165】
ステップS79において、主制御部31は、LCD制御部36を制御し、物理的に接続しようとしていることが検出された周辺機器3(新たな電池パック)のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を不許可する旨を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、LCD制御部36の制御に従い、物理的に接続しようとしていることが検出された周辺機器3(新たな電池パック)のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を不許可する旨を表示する。
【0166】
例えば図9[G]に示されるように、液晶ディスプレイ17には「周辺機器の接続を不許可にします。」というメッセージが表示される。これにより、ユーザは、予め設定された所定の時間(例えば、2分間など)が経過したことにより、接続を所望する周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が不許可になったことを知ることができる。
【0167】
その後、周辺機器接続許可処理は終了する。
【0168】
これにより、カメラ付ディジタル携帯電話機2に現在接続されている電池パックからの電力を用いて、所望の周辺機器3である新たな電池パックがカメラ付ディジタル携帯電話機3に近接され物理的に接続されようとしていることを検出し、所望の周辺機器3である新たな電池パックのカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可した後、予め設定された所定の時間内にユーザが新たな電池パックをカメラ付ディジタル携帯電話機2に接続して装着することができる。
【0169】
本発明の実施形態においては、ユーザがカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を所望する周辺機器3が電池パックである場合、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続されようとしている周辺機器3(電池パック)に貼付(あるいは内蔵)された図示せぬRFID61から、カメラ付ディジタル携帯電話機2に内蔵されたRFIDリーダ49により周辺機器3に固有のID情報を読み取り、読み取られたID情報に基づいてタグ管理サーバ6から接続管理情報を取得し、取得された接続管理情報に基づいてこの周辺機器がカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かを判定し、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されると判定された場合に、予め設定された所定の時間(例えば、2分間など)が経過するまで、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可するようにしたので、周辺機器のうち、純正品のみの接続を許可することができるとともに、非純正品の接続を許可しないようにすることができる。
【0170】
これにより、周辺機器3(電池パック)を使用するユーザ自身が純正品であるか非純正品であるかを判断しなければならない場合に、ユーザは、物理的に接続しようとしている周辺機器3(電池パック)が純正品か非純正品かを正確に、かつ、簡単に判断することができると同時に、判断を誤った場合における発火などの危険性を除去することができる。従って、カメラ付ディジタル携帯電話機2の利便性をより向上させることができる。
【0171】
なお、図14のフローチャートを用いて説明した周辺機器接続許可処理においては、所望の周辺機器3である新たな電池パックのカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可した後、予め設定された所定の時間内にユーザが新たな電池パックをカメラ付ディジタル携帯電話機2に接続して装着するようにしたが、このような場合に限られず、例えば、所望の周辺機器3としての新たな電池パックがユーザによりカメラ付ディジタル携帯電話機2に一旦物理的に接続された後、予め設定された所定の時間内に限り、電池パック(周辺機器3)のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可し、カメラ付ディジタル携帯電話機2の各部へ電力を供給するようにし、所望の周辺機器3である新たな電池パックのカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かを判定するようにしてもよい。以下、この方法を用いたカメラ付ディジタル携帯電話機2における周辺機器接続許可処理について説明する。
【0172】
図15のフローチャートを参照して、図4のカメラ付ディジタル携帯電話機2における他の周辺機器接続許可処理について説明する。図15のステップS91、ステップS94乃至S99、およびステップS101乃至S114の処理は、図8のステップS1乃至21の処理と基本的には同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0173】
ステップS91において周辺機器3である電池パックが物理的に接続されたと判定された場合、主制御部31はステップS92で、物理的な接続が検出された周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への一時接続(予め設定された所定の時間内の一時的な接続)を許可する。具体的には、所望の周辺機器3である電池パックからカメラ付ディジタル携帯電話機2の各部への電力の供給を許可する。
【0174】
ステップS93において、主制御部31は、内蔵されたタイマ時接続の時間を計時するタイマである一時接続許可タイマとして用いて、一時接続許可タイマのカウントを開始する。
【0175】
ステップS99において読み取られたID情報が記憶部47にすでに接続管理情報と対応付けられて記憶されているID情報と一致しないと照合された場合と判定された場合、主制御部31はステップS100で、一時接続許可タイマにより、予め設定された所定の時間(例えば、5分間など)が経過したか否かを判定する。
【0176】
ステップS100において一時接続許可タイマにより、予め設定された所定の時間(例えば、5分間など)が経過していないと判定された場合、処理はステップS101に進み、ステップS101以降の処理が繰り返される。これにより、タグ管理サーバ6への接続処理が行われるとともに、所望の周辺機器3である電池パックのカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続許可処理を実行することができる。
【0177】
ステップS100において一時接続許可タイマにより、予め設定された所定の時間(例えば、5分間など)が経過したと判定された場合、主制御部31はステップS115で、LCD制御部36を制御し、所望の周辺機器3である電池パックのカメラ付ディジタル携帯電話機2への一時接続がタイムアップした旨を液晶ディスプレイ17に表示させる。液晶ディスプレイ17は、所望の周辺機器3である電池パックのカメラ付ディジタル携帯電話機2への一時接続がタイムアップした旨を表示する。
【0178】
例えば図9[H]に示されるように、液晶ディスプレイ17には「周辺機器の一時接続がタイムアップしました。一時接続を終了します。」というメッセージが表示される。これにより、ユーザは、所望の周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への一時接続がタイムアップしたことにより、所望の周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への一時接続が終了したことを知ることができる。
【0179】
その後、周辺機器接続許可処理は終了する。
【0180】
本発明の実施形態においては、カメラ付ディジタル携帯電話機2に周辺機器3である電池パックが物理的に接続されると、カメラ付ディジタル携帯電話機2への一時接続が予め設定された所定の時間だけ許可され、その後、予め設定された所定の時間内において、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された周辺機器3に貼付(あるいは内蔵)された図示せぬRFID61から、カメラ付ディジタル携帯電話機2に内蔵されたRFIDリーダ49により周辺機器3に固有のID情報を読み取り、読み取られたID情報に基づいてタグ管理サーバ6から接続管理情報を取得し、取得された接続管理情報に基づいてこの周辺機器がカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かを判定し、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されると判定された場合にのみ、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可するようにしたので、周辺機器のうち、純正品のみの接続を許可することができる。これにより、現在使用している周辺機器3である電池パックが全く空の状態になった場合にでも、接続許可処理を実行することができ、周辺機器3である電池パックを使用するユーザ自身が純正品であるか非純正品であるかを判断しなければならない場合に、ユーザは、物理的に接続された周辺機器3が純正品か非純正品かを正確に、かつ、簡単に判断することができると同時に、判断を誤った場合における発火などの危険性を除去することができる。従って、カメラ付ディジタル携帯電話機2の利便性をより向上させることができる。
【0181】
なお、図15のフローチャートを用いて説明した周辺機器接続許可処理においては、便宜上、ステップS100において一時接続許可後予め設定された所定の時間が経過したか否かを判定するようにしたが、このような場合に限られず、図15のフローチャートを用いて説明した周辺機器接続許可処理のどの部分でこの判定処理を行うようにしてもよいし、あるいは、周辺機器接続許可処理と並列的に判定処理を実行するようにしてもよい。
【0182】
ところで、図15のフローチャートを用いて説明した周辺機器接続許可処理においては、ステップS96のID情報読取処理でID情報の読み取りに失敗した場合、またはステップS106において接続が許可されない周辺機器3であると判定された場合、読み取りに失敗した旨または接続が許可されない旨を表示した上で周辺機器接続許可を終了するようにしたが、緊急通信(例えば、110番や119番など)を行うために周辺機器接続処理をユーザがカメラ付ディジタル携帯電話機2に実行させるような場合も想定される。そこで、このような場合、待ち受け画面動作(表示など)を許可するとともに、通信処理のうち緊急通信処理のみを許可するようにしてもよい。以下、この方法を用いたカメラ付ディジタル携帯電話機の周辺機器接続許可処理について説明する。
【0183】
図16のフローチャートを参照して、図4のカメラ付ディジタル携帯電話機2における周辺機器接続許可処理について説明する。なお、図16のステップS121乃至S127、ステップS133乃至150の処理は、図15のステップS91乃至115の処理と同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0184】
ステップS127における読み取りに失敗した旨の表示処理、または、ステップS145における接続を許可できない旨の表示処理の後、ステップS128において、主制御部31は、待ち受け画面の動作(例えば、表示など)を許可する。
【0185】
ステップS129において、主制御部31は、ユーザにより操作キー14が操作されることにより緊急通信の開始が指示されたか否かを判定する。ステップS129においてユーザにより操作キー14が操作されることにより緊急通信の開始が指示されたと判定された場合、主制御部31はステップS130で、通信のうちの、緊急通信のみを一時的に許可する。
【0186】
ステップS131において、主制御部31は、緊急通信処理を実行する。具体的には、主制御部31は、変復調回路部39および送受信回路部43を制御し、アンテナ44を介して所定の電話番号(例えば、110番や119番など)の相手先に接続し、発呼処理を実行する。これにより、ユーザは、所定の電話番号(例えば、110番や119番など)の相手先に緊急通信を行うことができる。
【0187】
ステップS132において、周辺機器接続検出部51は、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された周辺機器3である電池パックが取り外されたことを検出し、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された周辺機器3である電池パックが取り外された旨をメインバス41を介して主制御部31に通知する。
【0188】
主制御部31は、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された周辺機器3である電池パックが取り外された旨の通知に基づいて、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された周辺機器3である電池パックが取り外されたか否かを判定する。
【0189】
ステップS132においてカメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された周辺機器3である電池パックが取り外されていないと判定された場合、処理はステップS129に進み、ステップS129以降の処理が繰り返される。
【0190】
一方、ステップS132においてカメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された周辺機器3である電池パックが取り外された場合、周辺機器接続許可処理は終了する。
【0191】
本発明の実施形態においては、カメラ付ディジタル携帯電話機2に周辺機器3である電池パックが物理的に接続されると、カメラ付ディジタル携帯電話機2への一時接続が予め設定された所定の時間だけ許可され、その後、予め設定された所定の時間内において、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された周辺機器3に貼付(あるいは内蔵)された図示せぬRFID61から、カメラ付ディジタル携帯電話機2に内蔵されたRFIDリーダ49により周辺機器3に固有のID情報を読み取り、読み取られたID情報に基づいてタグ管理サーバ6から接続管理情報を取得し、取得された接続管理情報に基づいてこの周辺機器がカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かを判定し、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されると判定された場合にのみ、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可するようにしたので、周辺機器のうち、純正品のみの接続を許可することができるとともに、ID情報読取処理でID情報の読み取りに失敗した場合、または接続が許可されない周辺機器3であると判定された場合、待ち受け画面動作(表示など)を許可し、通信処理のうち緊急通信処理のみを許可するようにしたので、このような場合であっても緊急通信処理を実行することができる。
【0192】
これにより、現在使用している周辺機器3である電池パックが全く空の状態になった場合にでも、接続許可処理を実行することができ、周辺機器3である電池パックを使用するユーザ自身が純正品であるか非純正品であるかを判断しなければならない場合に、ユーザは、物理的に接続された周辺機器3が純正品か非純正品かを正確に、かつ、簡単に判断することができると同時に、判断を誤った場合における発火などの危険性を除去することができる。また、ID情報読取処理でID情報の読み取りに失敗した場合、または接続が許可されない周辺機器3であると判定された場合に、ユーザが緊急時における緊急通信(例えば、110番など)を所望するとき、発火などの危険性を最小限に抑止しつつ、緊急通信処理を実行させることができる。従って、カメラ付ディジタル携帯電話機2の利便性をより向上させることができる。
【0193】
ところで、ユーザがカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を所望する周辺機器3がACアダプタである場合であって、カメラ付ディジタル携帯電話機2に現在接続されている電池パックが空であるとき、ACアダプタを接続する際に周辺機器接続許可処理を行うことは困難である。そこで、所望の周辺機器3であるACアダプタがカメラ付ディジタル携帯電話機3に物理的に接続されたことを検出し、物理的に接続されたACアダプタから、少ない電流による充電である非急速充電のみを許可するようにし、予め設定された所定の時間空の電池パックを非急速充電し、その後、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続されたACアダプタの接続許可処理を実行するようにしてもよい。以下、この方法を用いたカメラ付ディジタル携帯電話機2における周辺機器接続許可処理について説明する。
【0194】
図17のフローチャートを参照して、図4のカメラ付ディジタル携帯電話機2における周辺機器接続許可処理について説明する。なお、図17のステップS151、ステップS154乃至S173の処理は、図8のステップS1乃至S21の処理と基本的には同様であり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0195】
ステップS152において、主制御部31は、ACアダプタによる充電方法のうち、少ない電流による充電である非急速充電のみを許可する。例えば充電に用いる電流が400mA乃至500mAである場合、40mA乃至50mの電流を用いた充電のみを許可する。
【0196】
ステップS153において、主制御部31は、内蔵されたタイマを用いて、予め設定された所定の時間(例えば、30分など)非急速充電されたか否かを判定し、予め設定された所定の時間(例えば、30分など)非急速充電されたと判定するまで待機する。
【0197】
その後、処理はステップS154以降の処理に進み、ステップS154以降の処理が繰り返される。
【0198】
本発明の実施形態においては、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された周辺機器3がACアダプタである場合に、カメラ付ディジタル携帯電話機2に現在接続されている電池パックが空であるとき、予め設定された所定の時間(例えば、30分など)だけ、少ない電流による充電である非急速充電のみを許可し、その後、カメラ付ディジタル携帯電話機2に物理的に接続された周辺機器3(ACアダプタ)に貼付(あるいは内蔵)された図示せぬRFID61から、カメラ付ディジタル携帯電話機2に内蔵されたRFIDリーダ49により周辺機器3に固有のID情報を読み取り、読み取られたID情報に基づいてタグ管理サーバ6から接続管理情報を取得し、取得された接続管理情報に基づいてこの周辺機器がカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されるか否かを判定し、カメラ付ディジタル携帯電話機2への接続が許可されると判定された場合にのみ、周辺機器3のカメラ付ディジタル携帯電話機2への接続を許可するようにしたので、接続が許可されない非純正品のACアダプタが物理的に接続されたときに、カメラ付ディジタル携帯電話機2に現在接続されている電池パックが空であっても、周辺機器のうち、純正品のみのACアダプタの接続を許可することができる。これにより、周辺機器3を使用するユーザ自身が純正品であるか非純正品であるかを判断しなければならない場合に、ユーザは、物理的に接続された周辺機器3が純正品か非純正品かを正確に、かつ、簡単に判断することができると同時に、判断を誤った場合における発火などの危険性を除去することができる。従って、カメラ付ディジタル携帯電話機2のより利便性を向上させることができる。
【0199】
なお、本発明の実施形態においては、周辺機器3が物理的に接続されたこと(あるいは、物理的に接続されようとしていること)が検出されたとき、適宜、タグ管理サーバ6に接続し、ID情報に予め対応付けられた接続管理情報を取得し、記憶するようにしたが、このような場合に限られず、例えば、所定の期間ごとにタグ管理サーバ6に接続し、ID情報に予め対応付けられた接続管理情報を更新するようにしてもよい。これにより、取得当初接続が許可された周辺機器3に関して事後的に接続が不許可になった場合に、接続が不許可になった周辺機器3に対応するID情報や接続管理情報を消去または更新することができる。従って、周辺機器3を使用するユーザ自身が純正品であるか非純正品であるかを判断しなければならない場合に、ユーザは、物理的に接続された周辺機器3が純正品か非純正品かをより正確に、かつ、簡単に判断することができると同時に、判断を誤った場合における発火などの危険性を除去することができる。
【0200】
また、本発明の実施形態においては、タグ管理サーバ6への接続に際し、最も安価と考えられる組み合わせである、無線LANのアクセスポイント4とネットワーク5を介して接続するようにしているが、このような場合に限られず、変復調回路部39、送受信回路部43、およびアンテナ44を用いて接続するようにしてもよいし、Bluetooth(登録商標)や赤外線などを用いて接続するようにしてもよい。
【0201】
さらに、本発明の実施形態に用いられるID情報(ID番号など)については、会社ごとや周辺機器3ごとなどに区別しやすいように割り振るようにしてもよい。
【0202】
また、ユーザの好みに応じて、接続許可の確認が必要な周辺機器3と必要ではない周辺機器3と区別し、接続許可の確認が不要な周辺機器を予め設定し、接続許可の確認が不要な周辺機器3について、接続許可処理を実行しないようにしてもよい。例えば特定のスロットに接続するメモリカード46などを設定するようにしてもよい。勿論、逆に、接続許可の確認が必要な周辺機器3(例えば、ユーザの所有のノート型パーソナルコンピュータなど)を予め設定し、接続許可の確認が必要な周辺機器3についてのみ接続許可処理を実行するようにしてもよい。これにより、他のパーソナルコンピュータが接続できないように設定することが可能となる。
【0203】
なお、純正品ではない非純正品の周辺機器3などについて特別に接続許可が必要な場合に、何らかのサービスセンターなどを介して接続許可を得られるようにしてもよい。また、このような特別な接続許可処理を、ユーザが操作キー14を操作することにより実行させるようにしてもよい。この場合に、特別な接続許可処理に際し、ユーザによる暗証番号の入力を用いるようにしてもよい。
【0204】
また、周辺機器3には、例えばオプション、アクセサリ、付属品などが含まれるだけでなく、カメラ付ディジタル携帯電話機2以外のPDA(Personal Digital Assistant)やパーソナルコンピュータなどの情報処理装置も含まれる。
【0205】
さらに、周辺機器接続許可処理により接続が許可されないと判定された周辺機器3に関する情報について、タグ管理サーバ6にアクセスポイント4およびネットワーク5を介して送信するようにしてもよい。
【0206】
なお、本発明は、カメラ付ディジタル携帯電話機2以外にも、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、携帯型ゲーム機、携帯型音楽再生機、携帯型動画再生機、その他の情報処理装置にも適用することができる。
【0207】
また、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
【0208】
さらに、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0209】
【図1】本発明を適用したネットワークシステムの概略的な構成を示す図。
【図2】本発明に係る情報処理装置に適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機の外観の構成を示す外観図。
【図3】本発明に係る情報処理装置に適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機の外観の構成を示す他の外観図。
【図4】本発明に係る情報処理装置に適用可能なカメラ付ディジタル携帯電話機の内部の構成を示すブロック図。
【図5】図4のRFIDリーダの内部の構成を示すブロック図。
【図6】図1の周辺機器に貼付あるいは内蔵されるRFIDの内部の構成を示すブロック図。
【図7】図1のタグ管理サーバの内部の構成を示すブロック図。
【図8】図4のカメラ付ディジタル携帯電話機における周辺機器接続許可処理を説明するフローチャート。
【図9】図4の液晶ディスプレイに表示される表示画面の例を示す図。
【図10】図8のステップS12において取得される接続管理情報の構成を示す図。
【図11】図4のカメラ付ディジタル携帯電話機における他の周辺機器接続許可処理を説明するフローチャート。
【図12】図7のタグ管理サーバにおける接続管理情報送信処理を説明するフローチャート。
【図13】図7の記憶部に記憶されている接続管理情報データベースの構成を示す図。
【図14】図4のカメラ付ディジタル携帯電話機における他の周辺機器接続許可処理を説明するフローチャート。
【図15】図4のカメラ付ディジタル携帯電話機における他の周辺機器接続許可処理を説明するフローチャート。
【図16】図4のカメラ付ディジタル携帯電話機における他の周辺機器接続許可処理を説明するフローチャート。
【図17】図4のカメラ付ディジタル携帯電話機における他の周辺機器接続許可処理を説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0210】
1…ネットワークシステム、2…カメラ付ディジタル携帯電話機、3…周辺機器、4…アクセスポイント、5…ネットワーク、6…タグ管理サーバ、11…ヒンジ、12…第1の筐体、13…第2の筐体、14…操作キー、15…マイクロフォン、16…サイドキー、17…液晶ディスプレイ、18…スピーカ、19a乃至19d…磁気センサ、20…CCDカメラ、21…サブディスプレイ、22…静電タッチパッド、31…主制御部、32…電源回路、33…操作入力制御部、34…画像エンコーダ、35…カメラI/F部、36…LCD制御部、37…画像デコーダ、38…多重分離部、39…変復調回路部、40…音声コーデック、41…メインバス、42…同期バス、43…送受信回路部、44…アンテナ、45…記録再生部、46…メモリカード、47…記憶部、48…音楽制御部、49…RFIDリーダ、50…無線LANモジュール、51…周辺機器接続検出部、51…アンテナ、52…変調部、53…発振回路、54…復調部、55…SPU、56…バス、57…CPU,58…ROM,59…RAM、60…入出力インタフェース、61…RFID、71…アンテナ、72…電力発生部、73…変調部、74…発振回路、75…復調部、76…SPU、77…バス、78…CPU、79…ROM、81…CPU,82…ROM,83…RAM、84…バス、85…入出力インタフェース、86…入力部、87…出力部、88…記憶部、89…通信部、90…ドライブ、91…磁気ディスク、92…光ディスク、93…光磁気ディスク、94…半導体メモリ、95…接続管理情報データベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置に接続される周辺機器を識別するための識別情報を無線通信を介して読み取る読取手段と、
前記情報処理装置にネットワークを介して接続される、前記識別情報に予め対応付けられた前記周辺機器の接続に関する情報である接続管理情報を管理する情報管理装置に、前記読取手段により読み取られた前記識別情報を送信する送信手段と、
前記情報管理装置から前記接続管理情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記接続管理情報に基づいて、前記周辺機器の前記情報処理装置への接続が許可されるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により前記周辺機器の前記情報処理装置への接続が許可されると判定された場合、前記情報処理装置への接続を許可するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記読取手段により読み取られた前記識別情報と、前記受信手段により受信された前記接続管理情報を対応付けて記憶する記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記読取手段により読み取られた前記識別情報が、前記記憶手段によりすでに前記接続管理情報と対応付けられて記憶されている前記識別情報と一致するか否かを照合する照合手段をさらに備え、
前記照合手段により、前記読取手段により読み取られた前記識別情報が、前記記憶手段によりすでに前記接続管理情報と対応付けられて記憶されている前記識別情報と一致しないと照合された場合、前記送信手段は、前記情報管理装置に、前記読取手段により読み取られた前記識別情報を送信し、
前記照合手段により、前記読取手段により読み取られた前記識別情報が、前記記憶手段によりすでに前記接続管理情報と対応付けられて記憶されている前記識別情報と一致すると照合された場合、前記制御手段は、前記情報処理装置への接続を許可するように制御することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の判定手段により前記周辺機器の前記情報処理装置への接続が許可されると判定された場合、前記制御手段は、予め設定された所定の時間が経過するまで、前記情報処理装置への接続を許可することを特徴とすることを特徴する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記読取手段による前記識別情報の読み取りに失敗した場合、または、前記第1の判定手段により前記周辺機器の前記情報処理装置への接続が許可されないと判定された場合、緊急通信の開始が指示されたか否かを判定する第2の判定手段とをさらに備え、
前記第2の判定手段により緊急通信の開始が指示されたと判定された場合、前記制御手段は、緊急通信の実行を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−65774(P2008−65774A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−245857(P2006−245857)
【出願日】平成18年9月11日(2006.9.11)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】