説明

情報処理装置

【課題】経年変化によっても、記録媒体を確実に機器本体に出し入れすることを可能とする情報処理装置を提供する。
【解決手段】CDプレーヤはディスク検知機構7を備えている。ディスク検知機構7は一対のレバー部材17とレバー部材17に設けられかつCD2の外縁に接触する検知ピン18とレバー部材17の移動方向を案内する案内機構19を備えている。案内機構19は奥側案内部25と外側案内部26を備えている。奥側案内部25は機器本体3に挿入されるCD2によって押圧された検知ピン18を一対のレバー部材17が互いに離れるのにしたがって機器本体3の奥に向かって案内する。外側案内部26は機器本体3外に排出されるCD2によって押圧された検知ピン18を一対のレバー部材17が互いに離れるのにしたがって機器本体3の外側に向かって案内する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、Compact Discなどの記録媒体から情報を読み出す情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)やBD(Blu-ray Disc)などの記録媒体から情報を読み出す情報処理装置(例えば、特許文献1参照)は、機器本体と、この機器本体に記録媒体を出し入れする搬送手段と、ディスク検知機構と、機器本体内に設けられかつ記録媒体をクランプして当該記録媒体から情報を読み出すクランプ再生手段とを備えている。
【0003】
搬送手段は、互いに接離自在に設けられ、かつ互いに近づく方向又は離れる方向に付勢されたディスクガイドと、搬送ローラとを備えている。搬送手段は、互いに近づいたディスクガイドと搬送ローラとの間に記録媒体を挟んで、この搬送ローラがモータにより回転駆動されることで、記録媒体を機器本体に出し入れする。
【0004】
ディスク検知機構は、互いに接離自在な一対のレバー部材と、これらのレバー部材の位置を検知する検知センサとを備えている。一対のレバー部材は、搬送ユニットの近傍に配され、当該搬送ユニットの記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。また、これら一対のレバー部材は、それぞれ、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿ってスライド自在に機器本体のシャーシなどに支持されており、互いに近づく方向に付勢されている。
【0005】
また、一対のレバー部材には、それぞれ、前述した記録媒体の外縁に接触する検知ピンが立設している。レバー部材は、検知ピンに記録媒体が接触して、当該記録媒体から押圧されることで、互いに離れる方向にスライドする。
【0006】
検知センサは、一対のレバー部材の位置を検知する。検知センサは、レバー部材の位置を検知することで、機器本体内に記録媒体が挿入されたか否かと、機器本体外に記録媒体を排出し終えたか否かを検知する。
【0007】
クランプ再生手段は、前記記録媒体を回転するために回転テーブルと、前記記録媒体に記録された情報を読み出すための光ピックアップ等を備えている。クランプ再生手段は、前記記録媒体をクランプして、回転テーブルが記録媒体を回転して、光ピックアップが前記記録媒体に記録された情報を読み出す。
【0008】
前述した情報処理装置は、前記記録媒体が機器本体内に挿入されると、まず、当該記録媒体が検知ピンに接触する。そして、記録媒体は、ディスクガイドと搬送ローラとの間に挟まれる。そして、記録媒体の外縁によって、検知ピンが互いに離れる方向にレバー部材が移動し、このレバー部材が移動したことを検知センサが検知すると、搬送ローラが回転駆動して、当該搬送ローラの回転によって記録媒体が機器本体内に搬送される。
【0009】
その後、記録媒体が機器本体内に搬送されるのにしたがって、一旦、検知ピンが互いに離れる方向にレバー部材が移動した後、検知ピンが互いに近づく方向にレバー部材が移動する。そして、検知センサが、検知ピンに記録媒体が接触せずに、一対のレバー部材が最も近づいた位置に位置付けられたことを検知すると、搬送ローラが停止し、クランプ再生手段が記録媒体をクランプする。その後、クランプ再生手段の光ピックアップが、記録媒体の情報を読み出して再生する。
【0010】
また、機器本体内から記録媒体を排出する際には、まず、クランプ再生手段の記録媒体のクランプを解除して、搬送ローラが回転駆動して、当該記録媒体が徐々に機器本体外に向かって排出される。そして、記録媒体が検知ピンに接触して、記録媒体の外縁によって、検知ピンが互いに離れる方向に一旦レバー部材が移動した後、検知ピンが互いに近づく方向にレバー部材が移動する。そして、検知センサが、検知ピンが所定の位置に位置付けられたことを検知すると、搬送ローラが停止する。
【特許文献1】特開2002−329361号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前述した従来の情報処理装置は、記録媒体の挿入開始時には検知ピンが一対のレバー部材が互いに離れる方向でかつ機器本体の内側に向かって押圧され、記録媒体の排出開始持には検知ピンが一対のレバー部材が互いに離れる方向でかつ機器本体の外側に向かって押圧される。
【0012】
情報処理装置は、経年変化により、空気中のゴミや埃がレバー部材に付着すると、レバー部材が移動しにくくなる。前述した情報処理装置は、元々、ディスク検知機構のレバー部材が記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿って移動自在となっているので、記録媒体の検知ピンを押す力の全てが、互いに離れる方向に一対のレバー部材を移動させるのに作用しないために、前述した経年変化によりレバー部材が移動しにくくなることにより、記録媒体を機器本体内に挿入できなくなったり、記録媒体を機器本体外に排出できなくなることが考えられる。
【0013】
したがって、本発明の目的は、例えば、経年変化によっても、記録媒体を確実に機器本体に出し入れすることを可能とする情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、機器本体に互いに接離自在に設けられかつ互いに近づく方向に付勢された一対のレバー部材と、前記レバー部材の各々に設けられかつ前記機器本体内外に搬送される記録媒体の外縁に接触する検知ピンと、前記レバー部材の移動方向を案内する案内手段と、を備えて、前記記録媒体によって前記検知ピンが押圧されて前記レバー部材が移動することで、前記記録媒体を検知するディスク検知機構を備えた情報処理装置において、前記案内手段は、前記記録媒体が前記機器本体内に挿入されるときと前記機器本体外に排出されるときで前記検知ピンを異なる方向へ案内するとともに、少なくとも前記記録媒体の挿入又は排出のいずれかにおいて、前記記録媒体によって押圧された前記検知ピンを前記一対のレバー部材が互いに離れるにしたがって前記記録媒体の搬送方向に向かって案内することを特徴としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態にかかる情報処理装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる情報処理装置は、機器本体内外に記録媒体が搬送される際に、当該記録媒体によって押圧された検知ピンが、一対のレバー部材が互いに離れるのにしたがって、当該検知ピンを異なる方向に案内するとともに少なくとも挿入又は排出のいずれかにおいて記録媒体の搬送方向に向かって移動することを案内する。
【0016】
こうすることで、本実施形態の情報処理装置は、記録媒体の検知ピンを押す力の方向と、検知ピンが移動する方向とのずれを極力抑制して、記録媒体の検知ピンを押す力が、極力、一対のレバー部材を互いに離れる方向に移動させるのに作用するようにしている。このため、経年変化によって、レバー部材が移動しにくくなっても、記録媒体の挿入又は排出時にスムーズにレバー部材が移動するようにしている。よって、経年変化によっても、記録媒体を確実に機器本体に挿入即ち出し入れすることが可能となる。さらに、記録媒体の挿入または排出の一方の際に検知ピンを押す力の方向と検知ピンが移動する方向とのずれを抑制しても、他方の際には検知ピンが他の方向へと案内されるので、記録媒体の搬送方向に反して検知ピンが案内されることがなく、記録媒体の挿入又は排出の一方の際にレバー部材をスムーズに移動させても他方の際にレバー部材が移動しにくくなることがない。
【0017】
また、本実施形態の情報処理装置は、案内手段が挿入と排出の両方において、記録媒体によって押圧された前記検知ピンを一対のレバー部材が互いに離れるにしたがって記録媒体の搬送方向に向かって案内するようにしても良い。
【0018】
こうすることで、本実施形態の情報処理装置は、記録媒体を挿入と搬送のいずれの方向に搬送しても記録媒体の検知ピンを押す力が、極力、一対のレバー部材を互いに離れる方向に移動させるのに作用するようにしている。よって、記録媒体の挿入時と排出時のいずれもスムーズにレバー部材が移動するので、経年変化によりゴミや埃がレバー部材に付着しても、挿入時にユーザが記録媒体を情報処理装置内に押し入れる力が増大したり、排出時に記録媒体を機器本体外に排出できなくなったりすることを防止できる。
【0019】
この実施形態では、案内手段が、検知ピンが侵入するガイド孔を備えても良い。この場合、ガイド孔を設けるといった簡便な構成によって、検知ピンの移動方向を案内することができる。
【0020】
さらに、本実施形態では、案内手段は、挿入時に検知ピンを案内する挿入ガイド孔と、当該挿入ガイド孔と連なって前記排出時に検知ピンを案内する排出ガイド孔とを有し、検知ピンは、記録媒体に接触しない際に両者の前記ガイド孔の連結部に位置しても良い。
【0021】
この場合、記録媒体が検知ピンに接触した際に、その押圧力によって挿入時には挿入用の挿入ガイド孔に、排出時には排出用の排出ガイド孔に検知ピンが入り込むので、例えば検知ピンが挿入時に誤って排出用のガイド孔を移動するという誤動作を防止できる。
【0022】
また、前述した実施形態では、検知ピンをレバー部材の互いに離れた側の一端部に設け、さらに、案内手段が、レバー部材の互いに近づいた側の他端部に設けられたガイドピンと、当該ガイドピンが侵入するとともに記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿って直線状に延在した第2ガイド孔とを備えても良い。この場合、レバー部材の他端部が記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿って移動することとなるので、この他端部の位置を検知する検知手段が、当該他端部の位置を確実に検知することができる。
【実施例】
【0023】
以下、本発明の一実施例にかかる情報処理装置の一例としてのCDプレーヤ1を、図1ないし図10に基づいて説明する。図1などに示すCDプレーヤ1は、移動体としての自動車のインストルメントパネル(以下、インパネと呼ぶ)などに取り付けられて、記録媒体としての図2に示すCD2を一枚収容して、このCD2に記録された情報を読み出(再生)して、音声として出力する装置である。CD2は、勿論、円板状即ちディスク状に形成されており、コンピュータなどの電子機器で読みとることのできる情報を記録した記録媒体である。
【0024】
CDプレーヤ1は、図1及び図2に示すように、機器本体3(図1に示す)と、搬送手段としての搬送ユニット5と、クランプ再生手段としてのクランプ再生ユニット6と、ディスク検知機構7と、制御手段としてのμCOMとを備えている。なお、以下、CD2の表面と搬送ユニット5のCD2の搬送方向(矢印Kで示す)との双方と平行な図1中の矢印YをCDプレーヤ1の奥行き方向と記し、CD2の表面と平行でかつ前記奥行き方向Yと直交する矢印XをCDプレーヤ1の幅方向と記し、CD2の表面と奥行き方向Yと幅方向Xの全てと直交する矢印ZをCDプレーヤ1の厚み方向と記す。
【0025】
機器本体3は、合成樹脂や金属等からなる図1に示す外側ケース8と、図2に示すシャーシ本体9とを備えている。
【0026】
外側ケース8は、扁平な箱状に形成されている。外側ケース8の前述したインパネに取り付けると乗員に相対する前面8a(図1に示す)には、CDを出し入れ可能な挿入口10が一つ設けられている。なお、前面8aは、外側ケース8即ちCDプレーヤ1がインパネに取り付けられると、該インパネの外側に露出する外側ケース8の一つの面である。
【0027】
挿入口10は、外側ケース8の外壁を貫通している。挿入口10は、内側にCD2を通すことができる。挿入口10を通して、前記CD2は、外側ケース8即ち機器本体3内に収容されたり、該機器本体3内から排出される。即ち、挿入口10は、CD2を機器本体3に出し入れ自在とする。
【0028】
さらに、前述した前面8aには、表示パネル11と、各種のスイッチ12とが設けられている。
【0029】
表示パネル11は、前面8aに露出して、使用者に対し各種の情報を表示する表示領域としての表示面を備えている。表示パネル11は、表示面に再生中のプログラム名等の情報を表示する。
【0030】
各種のスイッチ12は、使用者が操作するための操作部を構成している。スイッチ12が使用者などに操作されることによって、例えば、クランプ再生ユニット6が再生するCD2のプログラムの選択やCD2の出し入れなどが行われる。
【0031】
シャーシ本体9は、図2などに示すように、複数の折り曲げられた板金などが互いに取り付けられて構成されている。シャーシ本体9は、図2に示すように、略平坦な底壁13と、該底壁13に間隔をおいて相対する略平坦な天井壁15と、これらの底壁13と天井壁15とに連なる複数の周壁14と、を備えている。これらの壁13,14,15には、それぞれ、前記シャーシ本体9の軽量化と剛性の確保とのために、複数の開口部が設けられている。
【0032】
搬送ユニット5は、底壁13に支持されたローラアームと、天井壁15に取り付けられたディスクガイドと、を備えている。搬送ユニット5は、ローラアームとディスクガイドとの間にCD2を挟みこんで、当該CD2を矢印Kに沿って移動させて、機器本体3に出し入れする。
【0033】
クランプ再生ユニット6は、互いに一体となってシャーシ本体9に移動自在に設けられたキャリッジシャーシと、クランプアームとを備えている。キャリッジシャーシには、CD2を回転するための回転テーブル16(図3、図5、図7ないし図10に示す)と、CD2から情報を読み出す図示しない光ピックアップとが取り付けられている。クランプアームは、回転テーブル16との間にCD2を挟みこむクランパが取り付けられている。
【0034】
クランプ再生ユニット6は、搬送ユニット5によって機器本体3のシャーシ本体9内に収容されたCD2を回転テーブル16とクランパとの間に挟みこんで(即ち、クランプして)、回転テーブル16でCD2を回転させて光ピックアップにより、当該CD2から情報を読み出す。
【0035】
ディスク検知機構7は、図3に示すように、一対のレバー部材17と、一対の検知ピン18と、案内手段としての案内機構19と、検知部20とを備えている。
【0036】
レバー部材17は、それぞれ、帯板状に形成され、かつ、挿入口10の近傍に配置されている。レバー部材17は、幅方向X即ち前述した矢印Kに対して直交する方向に沿って、互いに間隔をあけて配置され、かつ、それぞれが天井壁15上に重ねられている。レバー部材17は、案内機構19により天井壁15に移動自在に設けられている。また、一対のレバー部材17は、付勢手段としてのばね21により、互いに近づく方向に付勢されている。
【0037】
検知ピン18は、円柱状に形成され、かつ一対のレバー部材17の互いに離れた側の一端部から挿入口10に向かって立設している。即ち、検知ピン18は、レバー部材17に設けられている。検知ピン18は、機器本体3内に挿入されたCD2の外縁が接触するとともに、機器本体3内から当該機器本体3外に排出するCD2の外縁が接触する。即ち、検知ピン18は、機器本体3内外に搬送されるCD2の外縁に接触する。
【0038】
案内機構19は、図3に示すように、ガイドピン22と、特許請求の範囲に記載された第2ガイド孔に相当する一対のスライドガイド孔23と、一対のガイド孔24と、を備えている。ガイドピン22は、円柱状に形成され、かつ一対のレバー部材17の互いに近づいた側の他端部から立設している。
【0039】
スライドガイド孔23は、天井壁15のレバー部材17が重ねられる箇所(即ち、機器本体3)に設けられ、幅方向Xに沿って互いに間隔をあけて配置されている。スライドガイド孔23は、天井壁15を貫通している。スライドガイド孔23は、幅方向X(即ち、前述した矢印Kに対して直交する方向)に沿って直線状に延在している。スライドガイド孔23には、ガイドピン22が侵入して、当該ガイドピン22即ちレバー部材17を幅方向Xに沿って移動自在にする。
【0040】
ガイド孔24は、天井壁15(即ち、機器本体3)に設けられ、幅方向Xに沿って互いに間隔をあけて配置されている。また、一対のガイド孔24は、互いの間にスライドガイド孔23を位置付ける位置に設けられている。さらに、ガイド孔24は、天井壁15を貫通している。ガイド孔24は、図3に示すように、挿入ガイド孔としての奥側案内部25と、排出ガイド孔としての外側案内部26とを備えている。これらの奥側案内部25及び外側案内部26は、それぞれ、直線状に延在している。また、奥側案内部25と外側案内部26とは、前述した矢印Kに沿って並べられており、外側案内部26が奥側案内部25よりも機器本体3の外側に配置されている。
【0041】
奥側案内部25は、直線状に延在しており、幅方向Xに沿って機器本体3の外側に向かうにしたがって徐々に矢印Kに沿って機器本体3の奥側に向かうように前述した幅方向Xと奥行き方向Yとの双方に対して傾斜している。
【0042】
外側案内部26は、直線状に延在しており、幅方向Xに沿って機器本体3の外側に向かうにしたがって徐々に矢印Kに沿って機器本体3の外側に向かうように前述した幅方向Xと奥行き方向Yとの双方に対して傾斜している。
【0043】
また、奥側案内部25と外側案内部26とが、スライドガイド孔23寄りの端部が互いに連なった連結部30をなしているので、ガイド孔24は、その平面形状がV字状に形成されている。このように形成されたガイド孔24には、検知ピン18が侵入して、当該検知ピン18を移動自在にする。
【0044】
検知部20は、図3に示すように、一対の初期位置検知用スイッチ27と、一対の拡大検知用スイッチ28と、大径ディスク検知用スイッチ29と、を備えている。これらのスイッチ27,28,29は、それぞれ、天井壁15に取り付けられており、本体部と当該本体部から凸没自在な接触子とを備えている。
【0045】
初期位置検知用スイッチ27は、それぞれ、スライドガイド孔23の互いに近接した側の端部の近傍に配置されており、ガイドピン22がスライドガイド孔23の互いに近接した側の端部内に位置すると、接触子がガイドピン22から押圧されてオンとなる。また、初期位置検知用スイッチ27は、ガイドピン22がスライドガイド孔23の互いに離れる方向に移動すると、接触子がガイドピン22から離れてオフとなる。
【0046】
拡大検知用スイッチ28は、それぞれ、スライドガイド孔23の長手方向の中央部の近傍に配置されており、ガイドピン22がスライドガイド孔23の中央部内に位置すると、接触子がガイドピン22から押圧されてオンとなる。また、拡大検知用スイッチ28は、ガイドピン22がスライドガイド孔23の互いに近接した側の端部内に位置すると(即ち、初期位置検知用スイッチ27がオンとなると)、接触子がガイドピン22から離れてオフとなる。
【0047】
大径ディスク検知用スイッチ29は、一方のガイド孔24の奥側案内部25及び外側案内部26の機器本体3外側に配置されており、一方のガイドピン22が機器本体3外側に位置すると、接触子がガイドピン22から押圧されていずれかのスイッチがオンとなる。なお、大径ディスク検知用スイッチ29は、これに遠い側に位置する拡大検知用スイッチ28との間隔が小径ディスクの外径(例えば8cm)以上離れて配置されている。
【0048】
検知部20は、前述したスイッチ27,28,29がオン又はオフとなることで、CD2の位置を検知する。即ち、検知部20は、初期位置検知用スイッチ27がオンとなり、拡大検知用スイッチ28がオフとなることで、CD2が機器本体3内に挿入されていないか機器本体3内に収容していることを検知する。検知部20は、初期位置検知用スイッチ27がオンからオフとなって、拡大検知用スイッチ28がオフからオンとなった後に、再度、初期位置検知用スイッチ27がオンとなることで、CD2が機器本体3に出し入れされたことを検知する。さらに、検知部20は、CD2が機器本体3内に挿入されている際に、奥側案内部25の大径ディスク検知用スイッチ29がオンとなるとともにこれに遠い側の拡大検知用スイッチ28がオンとなるときは大径ディスクが挿入されたことを検知し、いずれか一方のみがオンとなるときは小径ディスクが挿入されたことを検知する。
【0049】
検知部20は、前述したスイッチ27,28,29のオン又はオフを示す情報をμCOMに向かって出力する。こうして、前述したスイッチ27,28,29即ちディスク検知機構7は、CD2によって検知ピン18が押圧されてレバー部材17が移動して、当該レバー部材17の位置を検知することで、CD2が機器本体3内に挿入されたか否か(即ちCD2)を検知する。
【0050】
μCOMは、プログラムに従って各種の処理を行う中央処理ユニット(CPU)と、CPUが行う処理のプログラムなどを格納した読み取り専用のメモリであるROMと、CPUでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ格納エリアなどを有する読み取り書き込み自在のメモリであるRAMなどを内蔵し、これらがバスラインによって互いに接続されている。
【0051】
μCOMは、搬送ユニット5と、クランプ再生ユニット6などに接続しており、スイッチ12から入力された命令やCD2が挿入されたことを検知するスイッチ27,28の出力に応じて前述した搬送ユニット5及びクランプ再生ユニット6の動作を制御して、CDプレーヤ1全体の制御を司る。
【0052】
前述した構成のCDプレーヤ1は、以下に示すように動作する。なお、CD2が大径ディスク(例えば外径が12cm)の場合の動作として説明する。まず、CDプレーヤ1は、CD2が機器本体3内に挿入される前(即ち、検知ピン18にCD2が接触しない際)には、検知ピン18は、案内部25,26同士の連結部30に位置付けられている。そして、CD2が機器本体3内に挿入されると、図3に示すように、当該CD2の外縁が検知ピン18に接触する。そして、検知ピン18が、図4中の矢印K1(CD2の径方向)に沿って、CD2の外縁により機器本体3の奥側に向かうにしたがって徐々に幅方向Xの外側に向かう方向に押圧される。すると、検知ピン18が奥側案内部25内に侵入して、当該奥側案内部25の機器本体3の幅方向の外側に向かって移動する。このとき、奥側案内部25は、前述した方向に沿って直線状に延在しているので、機器本体3内に挿入されるCD2によって押圧された検知ピン18を、一対のレバー部材17が互いに離れるのにしたがって機器本体3の奥(即ち、CD2の挿入時の当該CD2の搬送方向K)に向かって案内する。
【0053】
そして、レバー部材17即ちガイドピン22の移動によって初期位置検知用スイッチ27がオンからオフとなると、μCOMが搬送ユニット5の搬送ローラを回転駆動する。その後、図6に示すように、ガイドピン22がスライドガイド孔23の中央部に位置し、図5に示すように、拡大検知用スイッチ28がオンとなってから、CD2が機器本体3内に収容されるのにしたがって、一旦、レバー部材17が互いに離れた後に、再度、一対のレバー部材17が互いに近づく。
【0054】
そして、CD2を機器本体3内に収容すると、一対のレバー部材17が互いに近づいて、初期位置検知用スイッチ27がオンとなり、μCOMが搬送ユニット5の搬送ローラを停止して、クランプ再生ユニット6でクランプして当該CDから情報を読み出す。このとき、勿論、CD2の外縁は、検知ピン18と間隔をあけている。こうして、CDプレーヤ1は、図7に示すように、CD2をクランプして、当該CD2の情報を読み出して再生する。
【0055】
また、機器本体3内からCD2を排出する際には、μCOMがクランプ再生ユニット6のクランプを解除して、搬送ローラを先程と逆向きに回転駆動して、CD2を機器本体3の外側に向かって移動する。すると、図8に示すように、CD2の外縁が検知ピン18に接触する。そして、検知ピン18が、CD2の外縁により奥行き方向Yに沿って機器本体3の外側に向かうにしたがって徐々に幅方向Xの外側に向かう方向に押圧される。すると、検知ピン18が外側案内部26内に侵入して、図9に示すように、当該外側案内部26の機器本体3の幅方向の外側に向かって移動する。
【0056】
このとき、外側案内部26は、前述した方向に沿って直線状に延在しているので、機器本体3内に挿入されるCD2によって押圧された検知ピン18を、一対のレバー部材17が互いに離れるのにしたがって機器本体3の外(即ち、CD2の排出時の当該CD2の搬送方向K)に向かって案内する。また、検知ピン18が、外側案内部26内を移動する際に、初期位置検知用スイッチ27がオフとなった後に、拡大検知用スイッチ28がオンとなった後にオフとなる。
【0057】
その後、CD2が機器本体3内から排出されるのにしたがって、一旦、レバー部材17が互いに離れると、機器本体3外側に位置する一方の検知ピン18によって外側案内部26の大径ディスク検知用スイッチ29がオンとなる。その後、さらにCD2が排出されると、図10に示すように、一対のレバー部材17が互いに近づいて、大径ディスク検知用スイッチ29がオフとなり、μCOMが搬送ユニット5の搬送ローラを停止する。こうして、CDプレーヤ1は、CD2を機器本体3外に排出する。なお、小径ディスクを排出する際は、拡大検出用スイッチ28がオンからオフとなった後、再度オンになったときに搬送ローラを停止する。
【0058】
このように、案内機構19は、CD2が機器本体3内に挿入されるときと機器本体3外に排出されるときで検知ピン18を異なる方向へ案内する。また、案内機構19は、CD2の挿入と排出の両方において、CD2によって押圧された検知ピン18を一対のレバー部材17が互いに離れるにしたがってCD2の搬送方向Kに向かって案内する。
【0059】
本実施例によれば、機器本体3内にCD2が挿入される際に、当該CD2によって押圧された検知ピン18が、一対のレバー部材17が互いに離れるのにしたがってCD2の搬送方向Kに向かって移動することを案内する案内機構19を設けている。このため、CD2の検知ピン18を押す力の方向K1(図4及び図6中に矢印で示す)と、検知ピン18が移動する方向(奥側案内部25の長手方向)とのずれを極力抑制でき、CD2の検知ピン18を押す力が、極力、一対のレバー部材17を互いに離れる方向に移動させるのに作用する。
【0060】
また、CDプレーヤ1は、機器本体3外にCD2が排出される際に、当該CD2によって押圧された検知ピン18が、一対のレバー部材17が互いに離れるのにしたがってCD2の搬送方向Kに向かって移動することを案内する案内機構19を設けている。このため、CD2の検知ピン18を押す力の方向と、検知ピン18が移動する方向(外側案内部26の長手方向)とのずれを極力抑制でき、CD2の検知ピン18を押す力が、極力、一対のレバー部材17を互いに離れる方向に移動させるのに作用する。
【0061】
このため、経年変化によって、レバー部材17に埃やゴミが付着して当該レバー部材17が移動しにくくなっても、CD2の挿入時及び排出時にスムーズにレバー部材17が移動することができる。よって、経年変化によっても、CD2を確実に機器本体3に挿入及び排出即ち出し入れすることが可能となる。
【0062】
さらに、CD2の挿入または排出の一方の際に検知ピン18を押す力の方向と検知ピン18が移動する方向とのずれを抑制しても、他方の際には検知ピン18が他の方向へと案内されるので、CD2の搬送方向Kに反して検知ピン18が案内されることがなく、CD2の挿入又は排出の一方の際にレバー部材17をスムーズに移動させても他方の際にレバー部材17が移動しにくくなることがない。
【0063】
また、本実施例のCDプレーヤ1は、案内機構19が挿入と排出の両方において、CD2によって押圧された検知ピン18を一対のレバー部材17が互いに離れるにしたがって当該CD2の搬送方向Kに向かって案内するようにしている。このため、CD2を挿入と搬送のいずれの方向に搬送してもCD2の検知ピン18を押す力が、極力、一対のレバー部材17を互いに離れる方向に移動させるのに作用するようにすることができる。よって、CD2の挿入時と排出時のいずれもスムーズにレバー部材17が移動するので、経年変化によりゴミや埃がレバー部材17に付着しても、挿入時にユーザがCD2をCDプレーヤ1内に押し入れる力が増大したり、排出時にCD2を機器本体3外に排出できなくなったりすることを防止できる。
【0064】
案内機構19が、検知ピン18が侵入するとともに奥側案内部25と外側案内部26とを有したガイド孔24を備えている。このため、ガイド孔24を設けるといった簡便な構成によって、検知ピン18の移動方向を確実に案内することができる。
【0065】
さらに、本実施例では、案内機構19は、挿入時に検知ピン18を案内する挿入ガイド孔としての奥側案内部25と、排出時に検知ピン18を案内する排出ガイド孔としての外側案内部26とを有し、検知ピン18は、CD2に接触しない際に両者の前記案内部25,26の連結部30に位置している。このため、CD2が検知ピン18に接触した際に、その押圧力によって挿入時には奥側案内部25に、排出時には外側案内部26に検知ピン18が入り込むので、例えば検知ピン18が挿入時に誤って外側案内部26を移動するという誤動作を防止できる。
【0066】
また、CDプレーヤ1は、検知ピン18をレバー部材17の互いに離れた側の一端部に設け、さらに、案内機構19が、レバー部材17の互いに近づいた側の他端部に設けられたガイドピン22と、当該ガイドピン22が侵入するとともにCD2の搬送方向Kに対して直交する方向に沿って直線状に延在したスライドガイド孔23とを備えている。このため、レバー部材17の他端部がCD2の移動方向に対して直交する方向に沿って移動することとなるので、この他端部の位置を検知する検知手段としての前述したスイッチ27,28が、当該他端部すなわちレバー部材17の位置を確実に検知することができる。
【0067】
前述した実施例では、案内機構19のガイド孔24が奥側案内部25と外側案内部26との双方を備えている。しかしながら、本発明では、ガイド孔24が奥側案内部25と外側案内部26とのうち少なくとも一方を備えていれば良い。即ち、本発明では、案内機構19は、CD2が機器本体3内に挿入されるときと機器本体3外に排出されるときで検知ピン18を異なる方向へ案内するとともに、少なくともCD2の挿入又は排出のいずれかにおいて、CD2によって押圧された検知ピン18を一対のレバー部材17が互いに離れるにしたがってCD2の搬送方向Kに向かって案内すれば良い。また、本発明では、ガイド孔24が検知ピン18を通して、当該検知ピン18を直接案内することなく、検知ピン18と別体に設けられたピンなどをガイド孔24内に通して、検知ピン18を間接的に案内しても良い。
【0068】
前述した実施例によれば、以下のCDプレーヤ1が得られる。
【0069】
(付記) 機器本体3に互いに接離自在に設けられかつ互いに近づく方向に付勢された一対のレバー部材17と、
前記レバー部材17の各々に設けられかつ前記機器本体3内外に搬送されるCD2の外縁に接触する検知ピン18と、
前記レバー部材17の移動方向を案内する案内機構19と、を備えて、前記CD2によって前記検知ピン18が押圧されて前記レバー部材17が移動することで、前記CD2を検知するディスク検知機構7を備えたCDプレーヤ1において、
前記案内機構19は、前記CD2が前記機器本体3内に挿入されるときと前記機器本体3外に排出されるときで前記検知ピン18を異なる方向へ案内するとともに、少なくとも前記CD2の挿入又は排出のいずれかにおいて、前記CD2によって押圧された前記検知ピン18を前記一対のレバー部材17が互いに離れるにしたがって前記CD2の搬送方向Kに向かって案内することを特徴とするCDプレーヤ1。
【0070】
付記によれば、機器本体3内外にCD2が搬送される際に、当該CD2によって押圧された検知ピン18が、一対のレバー部材17が互いに離れるのにしたがってCD2の搬送方向Kに向かって移動することを案内する案内機構19を設けている。このため、CD2の検知ピン18を押す力の方向K1(図4及び図6中に矢印で示す)と、検知ピン18が移動する方向(奥側案内部25の長手方向)とのずれを極力抑制でき、CD2の検知ピン18を押す力が、極力、一対のレバー部材17を互いに離れる方向に移動させるのに作用する。
【0071】
このため、経年変化によって、レバー部材17に埃やゴミが付着して当該レバー部材17が移動しにくくなっても、CD2の挿入及び排出時にスムーズにレバー部材17が移動することができる。よって、経年変化によっても、CD2を確実に機器本体3に挿入即ち出し入れすることが可能となる。さらに、CD2の挿入または排出の一方の際に検知ピン18を押す力の方向と検知ピン18が移動する方向とのずれを抑制しても、他方の際には検知ピン18が他の方向へと案内されるので、CD2の搬送方向Kに反して検知ピン18が案内されることがなく、CD2の挿入又は排出の一方の際にレバー部材17をスムーズに移動させても他方の際にレバー部材17が移動しにくくなることがない。
【0072】
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の一実施例にかかるCDプレーヤの斜視図である。
【図2】図1に示されたCDプレーヤのシャーシ本体及びクランプ再生ユニットなどを示す斜視図である。
【図3】図1に示されたCDプレーヤのディスク検知機構の説明図である。
【図4】図3中のIV部を拡大して示す説明図である。
【図5】図3に示されたCDが機器本体の奥に挿入された状態を示す説明図である。
【図6】図5中のVI部を拡大して示す説明図である。
【図7】図5に示されたCDを機器本体内に収容した状態を示す説明図である。
【図8】図7に示されたCDが機器本体外に排出され始めた状態を示す説明図である。
【図9】図8に示されたCDが機器本体外に移動されてレバー部材が互いに最も離れた状態を示す説明図である。
【図10】図9に示されたCDが機器本体外により移動された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0074】
1 CDプレーヤ(情報処理装置)
2 CD(記録媒体)
3 機器本体
7 ディスク検知機構
17 レバー部材
18 検知ピン
19 案内機構(案内手段)
22 ガイドピン
23 スライドガイド孔(第2ガイド孔)
24 ガイド孔
25 奥側案内部(挿入ガイド孔)
26 外側案内部(排出ガイド孔)
30 連結部
K 搬送方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体に互いに接離自在に設けられかつ互いに近づく方向に付勢された一対のレバー部材と、
前記レバー部材の各々に設けられかつ前記機器本体内外に搬送される記録媒体の外縁に接触する検知ピンと、
前記レバー部材の移動方向を案内する案内手段と、を備えて、前記記録媒体によって前記検知ピンが押圧されて前記レバー部材が移動することで、前記記録媒体を検知するディスク検知機構を備えた情報処理装置において、
前記案内手段は、前記記録媒体が前記機器本体内に挿入されるときと前記機器本体外に排出されるときで前記検知ピンを異なる方向へ案内するとともに、少なくとも前記記録媒体の挿入又は排出のいずれかにおいて、前記記録媒体によって押圧された前記検知ピンを前記一対のレバー部材が互いに離れるにしたがって前記記録媒体の搬送方向に向かって案内することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記案内手段は、前記記録媒体の挿入と排出の両方において、前記記録媒体によって押圧された前記検知ピンを前記一対のレバー部材が互いに離れるにしたがって前記記録媒体の搬送方向に向かって案内することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記案内手段が、前記機器本体に設けられかつ前記検知ピンが侵入するガイド孔を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記案内手段は、前記挿入時に前記検知ピンを案内する挿入ガイド孔と、当該挿入ガイド孔と連なって前記排出時に前記検知ピンを案内する排出ガイド孔とを有し、
前記検知ピンは、前記記録媒体に接触しない際に両者の前記ガイド孔の連結部に位置することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検知ピンが、前記レバー部材の互いに離れた側の一端部に設けられ、
前記案内手段が、前記レバー部材の互いに近づいた側の他端部に設けられたガイドピンと、前記機器本体に設けられかつ前記ガイドピンが侵入するとともに前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿って直線状に延在した第2ガイド孔を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−295258(P2009−295258A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−150934(P2008−150934)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】