説明

情報処理装置

【課題】使用している情報処理対象装置(例えば、端末装置であるMFP)の機能情報を容易に知ることができ、利便性の高い情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置1は、情報処理の対象となるMFP3の第1の機能情報を取得する機能情報取得部22aと、取得した第1の機能情報を記憶する記憶部23と、MFP3を使用する設定状態を取得する設定状態取得部22bと、記憶部23に記憶された第1の機能情報を設定状態に基づいて表示する第2の機能情報を選択する表示機能情報選択部24と、選択された第2の機能情報を報知する報知部25とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理の対象となる端末装置等の情報処理対象装置の機能情報を報知する情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、情報処理の対象となる端末装置である印刷装置の設定は、ユーザが機能を選択して設定するものであり、使用するユーザがマニュアルを参照したり、あるいはヘルプ機能を参照したりして所望の設定を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−140379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報処理装置では、情報処理の対象となる端末装置等の高機能化に伴い、機能が多く存在し、マニュアルやヘルプ機能等の参照が煩わしいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の情報処理装置は、情報処理の対象となる情報処理対象装置の第1の機能情報を取得する機能情報取得部と、取得した前記第1の機能情報を記憶する記憶部と、前記情報処理対象装置を使用する設定状態を取得する設定状態取得部と、前記記憶部に記憶された前記第1の機能情報を前記設定状態に基づいて表示する第2の機能情報を選択する表示機能情報選択部と、選択された前記第2の機能情報を報知する報知手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、使用している情報処理対象装置の機能情報を容易に知ることができ、利便性の高い情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は本発明の実施例1における図2の情報処理装置1の機能を示す構成図である。
【図2】図2は本発明の実施例1における情報処理装置を示す概略の構成図である。
【図3】図3は図1中の表示装置12における表示画面例を示す図である。
【図4】図4は図1中のMFP3機能情報23aの例を示す図である。
【図5】図5は図1中のMFP3現在の設定状態23bにおけるデータ例を示す図である。
【図6】図6は図1中のMFP3のデフォルト設定状態23cにおけるデータ例を示す図である。
【図7】図7は図1中のウィンドウテンプレート23hの例を示す図である。
【図8−1】図8−1は図1の情報処理装置1における全体の動作例を示すフローチャートである。
【図8−2】図8−2は図8−1中のステップS3における表示情報取得処理を示すフローチャートである。
【図8−3】図8−3は図8−1中のステップS4における表示情報選択処理を示すフローチャートである。
【図8−4】図8−4は図8−1中のステップS5における表示情報の表示処理を示すフローチャートである。
【図9】図9は本発明の実施例2における情報処理装置1Aの機能を示す構成図である。
【図10】図10は図9中のウィンドウテンプレート23hAの例を示す図である。
【図11】図11は図9中の再表示設定23iのデータ例を示す図である。
【図12】図12は図9中の利用履歴23jのデータ例を示す図である。
【図13−1】図13−1は図9の情報処理装置1Aにおける全体の動作例を示すフローチャートである。
【図13−2】図13−2は図13−1中のステップS61における再表示判定処理を示すフローチャートである。
【図13−3】図13−3は図13−1中のステップS3Aにおける表示情報取得処理を示すフローチャートである。
【図13−4】図13−4は図13−1中のステップS4Aにおける表示情報選択処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例1】
【0009】
(実施例1の構成)
図2は、本発明の実施例1における情報処理装置を示す概略の構成図である。
【0010】
情報処理装置1は、情報処理を行う装置であり、これには、ネットワーク2を介して、情報処理の対象となる情報処理対象装置(例えば、端末装置であるデジタル複合機、MultiFunction Printer/Product/Peripheral、以下「MFP」という。)3が接続されている。MFP3は、複写機、プリンタ、イメージスキャナ、ファクシミリ装置等の事務機器の機能を1つの筐体に収めた装置である。
【0011】
図1は、本発明の実施例1における図2の情報処理装置1の機能を示す構成図である。
情報処理装置1は、MPF3において選択及び設定が可能な機能情報を取得して報知する機能を有し、例えば、インストールされてプリンタドライバから起動されるアプリケーションプログラムである情報処理部を持つパーソナルコンピュータ(以下「PC」という。)により構成されている。
【0012】
即ち、情報処理装置1は、装置全体をプログラム制御する中央処理装置(以下「CPU」という。)10を有し、これには、ユーザが入力を行うためのキーボードやマウス等からなる入力装置11と、画面を表示するための表示装置12とが接続されている。更に、CPU10には、これによりアクセスされる記憶装置と、ネットワーク2上の他の機器(例えば、MFP3)と通信を行うためのネットワークインタフェース14とが、図示しない内部バスを介して接続されている。前記記憶装置には、情報処理装置1を制御するためのオペレーティングシステム(以下「OS」という。)13が格納され、更に、MFP3のプリンタ機能を使用するためのプリンタドライバ15と、アプリケーションプログラムである情報処理部20とがインストールされている。
【0013】
情報処理部20は、動作を制御し起動や終了処理を行うメイン処理部21と、ネットワーク2に接続されたMFP3から情報を取得する情報取得部22と、取得した情報を記憶しておく記憶部23と、この記憶部23に記憶された情報を元にユーザに報知するための機能情報を選択するための表示機能情報選択部24と、この表示機能情報選択部24で選択された機能情報をOS13を介して表示装置12に報知する報知手段(例えば、報知部)25とから構成されている。
【0014】
情報取得部22は、MFP3の機能情報を取得する機能情報取得部22aと、MFP3の現在の設定状態(即ち、ユーザによる変更の可能性があるので、情報が表示されるタイミングの設定値状態)を取得する設定状態取得部22bと、MFP3のデフォルト設定状態(例えば、製品出荷時の既定値設定状態、あるいはその後にユーザ等により変更された既定値設定状態)を取得するデフォルト設定状態取得部22cとから構成されている。
【0015】
記憶部23には、MFP3機能情報23a、MFP3現在の設定状態23b、MFP3デフォルト設定状態23c、前回表示した表示番号(n)を記憶するMFP3表示番号履歴23d、MFP3の持つ機能情報数(M)を記憶しているMFP3機能情報数23e、ユーザが機能情報表示を次回起動するかしないかをフラグとして記憶する起動許可フラグ23f、表示する機能情報の番号(N)を保持する表示情報番号23g、及び、ウィンドウテンプレート23hの情報が記憶されている。
【0016】
図3(a)〜(d)は、図1中の表示装置12における表示画面例を示す図である。
この表示画面例では、表示情報であるインフォメーションの機能情報表示エリア12aと、そのインフォメーションを次回表示するか否かを選択するためのチェックボックス12bと、そのインフォメーションの表示を終了するための「終了する」ボタン12cと、次のインフォメーションを見るための「次を見る」ボタン12dとが表示されている。
【0017】
図4は、図1中のMFP3機能情報23aの例を示す図である。
この機能情報23aは、機能情報番号(No.)、機能情報の内容、画像、及び、非表示フラグ状態から構成されている。
【0018】
図5は、図1中のMFP3現在の設定状態23bにおけるデータ例を示す図である。
この設定状態23bのデータは、設定状態番号(No.)と、両面印刷、透かし印刷であるウォ−ターマーク、Scan to Email、製本機能であるフィニッシャー等の設定名と、使用の有無の状態とから構成されている。
【0019】
図6は、図1中のMFP3のデフォルト設定状態23cにおけるデータ例を示す図である。
【0020】
このデフォルト設定状態23cのデータは、デフォルト設定状態番号(No.)と、両面印刷、ウォ−ターマーク、Scan to Email、フィニッシャー等の設定名と、使用の有無の状態とから構成されている。
【0021】
図7は、図1中のウィンドウテンプレート23hの例を示す図である。
このウィンドウテンプレート23hは、ユーザにより選択された表示情報を表示する機能情報表示エリア23h−1と、ユーザが情報処理部20の起動を許可するか否かを選択するためのチェックボックス23h−2と、ウィンドウの表示を終了することを選択するための「終了する」ボタン23h−3と、続けて次の情報を表示するよう選択するための「次を見る」ボタン23h−4とから構成されている。
【0022】
(実施例1の全体の動作)
図8−1は、図1の情報処理装置1における全体の動作例を示すフローチャートである。
【0023】
図8−1のフローチャートにおける情報処理装置1の動作が開始され、ステップS1において、ユーザによってMFP3による印刷が入力装置11のマウス等から指示されると、OS13は、プリンタドライバ15を呼び出す。OS13から呼び出されたプリンタドライバ15は、アプリケーションプログラムの情報処理部20を起動し、ステップS2へ移行する。
【0024】
ステップS2において、情報処理部20が起動すると、この情報処理部20内のメイン処理部21は、記憶部23の起動許可フラグ23fがオン(以下「ON」という。)又はオフ(以下「OFF」という。)かを確認し、ONの時には(YES)、処理を続けるためにステップS3へ移行し、OFFの時には(NO)、何もせずにステップS11へ移行し、処理を終了する。
【0025】
ステップS3において、起動許可フラグ23fがONであるので、情報処理部22内の情報取得部22は、プリンタドライバ15のポートを使用して、ネットワークインタフェース14からMFP3へ情報の問い合わせを行う。更に情報取得部22は、MFP3からの応答を、ネットワークインタフェース14、及びOS13を経由したプリンタドライバ15から受け取り、記憶部23に保存し、ステップS4へ移行する。
【0026】
ステップS4において、表示機能情報選択部24は、記憶部23に保存された図4のようなMFP3機能情報23aと、印刷実行時のタイミングである図5のような現在の設定状態23bのデータと、図6のような製品出荷時等のデフォルト設定状態23cのデータと、表示番号履歴23dとを使用して、表示するための図4のような機能情報を1つ選択する。ここで、本実施例1の表示機能情報選択部24では、表示したい項目に内部的に順位を付けておいて、前回表示した情報の次のものを表示するという処理を行うために、表示する機能情報を1つ選択し、選択した機能情報を報知部25へ渡し、ステップS5へ移行する。
【0027】
ステップS5において、報知部25は、図3のような表示ウィンドウを作成し、OS13を経由して表示装置12に表示する。なお、表示する機能の個数を記憶させておくような構成を追加すれば、ステップS4において、表示する機能情報の複数を選択し、ステップS5において、複数の機能情報を表示することも可能である。ステップS5にて表示した後、ステップS6へ移行する。
【0028】
ステップS6において、報知部25は、記憶部23に記憶されたMFP3機能情報数23eの数(M)と、表示情報番号23gの数(N)とを比較し、最後まで表示(N=M)されたか否かを判定し、最後まで表示されたと判定した場合には(YES)、ステップS7へ移行し、最後まで表示されていないと判定した場合には(NO)、ステップS8へ移行する。ステップS7において、報知部25は、表示情報番号23gの数(N)を0にセット(N=0)して初期化し、ステップS8へ移行する。ステップS8において、報知部25は、記憶部23におけるMFP3表示番号履歴23dの数(n)に番号数(N=0)を設定し、ステップS9へ移行する。
【0029】
ステップS9において、ユーザが図3の表示ウィンドウで「次を見る」ボタン12dを選択したことが入力装置11及びOS13を経由して情報処理部20に通知されると(YES)、表示機能情報選択部24は、次に表示するための図4のような機能情報を選択するためにステップS4へ戻る。これに対し、「終了する」ボタン12cを選択したことが通知されると(NO)、情報処理部20は、終了処理のためにステップS10へ移行する。
【0030】
ステップS10において、メイン処理部21は、「終了する」ボタン12cが選択されているので、図3のようなウィンドウ画面で「今後インフォメーションを表示しない」のチェックボックス12bが選択されているか否かの起動許可フラグ23fの状態(即ち、選択されていればフラグがOFF状態、選択されていなければフラグがON状態)を、記憶部23の起動許可フラグ23fに保存し、ステップS11へ移行する。ステップS11において、情報処理部20は、処理を終了し、プリンタドライバ15に通知する。
【0031】
以上のような情報処理装置1における全体の動作を要約すれば、以下のようになる。
各分野の技術が急速に進歩している中、端末装置(例えば、MFP3)も例外なく高機能化に進化している。そのため、MFP3の使用マニュアルが年々厚くなっていく傾向にあるだけに、ユーザがその厚いマニュアルを参照するのを遠慮し、毎日使っているMFP3だが、意外にその多くの機能があることを知らない。同様に、MFP3の高機能化に伴い、ヘルプ機能の情報量が増大し、その参照が煩わしいという問題もあった。
【0032】
そこで、このような問題を解決するために、本実施例1では、ユーザが何かアプリケーションプログラムで編集したファイルを印刷しようとした時、情報処理装置1の表示装置12において、プリンタドライバ15の設定画面より前に、プリンタの機能に関する紹介情報を表示するようにしている。この処理手順の要点は、次の処理1〜処理5の通りである。
【0033】
処理1;ユーザが入力装置11を操作し、編集アプリケーションプログラム等で「印刷」を選択する。
【0034】
処理2;表示装置12にプリンタ選択画面が表示される。
【0035】
処理3;ユーザにより、本実施例1の機能に対応したプリンタが選択される。
【0036】
処理4;選択されたプリンタの図3のような機能照会情報が表示装置12に表示される。これにより、ユーザは選択したプリンタにどの機能があるか分かる。
【0037】
処理5;機能照会情報の表示終了後、プリンタドライバ15の設定画面が表示される。その後、ユーザが入力装置11を操作して印刷が実行される。
【0038】
具体的には、図8−1のフローチャートのステップS1において、処理1〜処理3が行われ、ステップS2において、前回の表示で図3(c)のような「今後インフォメーションを表示しない」のチェックボックス12bをチェックしていない場合に、ステップS3へ移行し、チェックしていた場合に、ステップS11にて処理が終了する。
【0039】
(実施例1の主要部の動作)
図8−2は、図8−1中のステップS3における表示情報取得処理を示すフローチャートである。
【0040】
図8−2のフローチャートの処理が開始され、ステップS21において、情報処理部20内の情報取得部22は、記憶部23におけるMFP3の表示情報番号23gの数(N)に0をセット(N=0)して初期化し、ステップS22へ移行する。ステップS22において、情報取得部22内の機能情報取得部22aは、プリンタドライバ15、OS13、及びネットワークインタフェース14を介して、MFP3へ機能情報を要求した後、図4のような機能情報を受信して取得すると、ステップS23へ移行する。ステップS23において、機能情報取得部22aは、受信した機能情報を、記憶部23におけるMFP3機能情報23aに保存し、ステップS24へ移行する。
【0041】
ステップS24において、機能情報取得部22aは、プリンタドライバ15、OS13、及びネットワークインタフェース14を介してMFP3へ機能情報数(M)を要求した後、機能情報数(M)を受信して取得すると、ステップS25へ移行する。ステップS25において、機能情報取得部22aは、受信した機能情報数(M)を記憶部23におけるMFP3機能情報数23eに保存し、ステップS26へ移行する。
【0042】
ステップS26において、情報取得部22内のデフォルト設定状態取得部22cは、プリンタドライバ15、OS13、及びネットワークインタフェース14を介してMFP3へデフォルト設定状態を要求した後、図6のようなデフォルト設定状態のデータを受信して取得すると、ステップS27へ移行する。ステップS27において、デフォルト設定状態取得部22cは、受信したデフォルト設定状態のデータを、記憶部23におけるMFP3デフォルト設定状態23cに保存し、ステップS28へ移行する。
【0043】
ステップS28において、情報取得部22内の設定状態取得部22bは、プリンタドライバ15、OS13、及びネットワークインタフェース14を介してMFP3へ、印刷実行タイミングである現在の設定状態を要求した後、図5のような現在の設定状態のデータを受信して取得すると、ステップS29へ移行する。ステップS29において、設定状態取得部22bは、受信した現在の設定状態のデータを、記憶部23におけるMFP3現在の設定状態23bに保存し、ステップS30へ移行する。
【0044】
ステップS30において、メイン処理部21は、記憶部23に保存されたMFP3現在の設定状態23bとMFP3デフォルト設定状態23cとを比較し、ステップS31へ移行する。ステップS31において、メイン処理部21は、現在の設定状態23bとデフォルト設定状態23cとが一致するかあるいは異なるかを判定し、状態が異なる場合(NO)、ステップS32へ移行し、状態が異なる項目が存在しなければ(YES)、表示機能情報選択部24に通知して処理を終了する。ステップS32において、メイン処理部21は、状態が異なる場合、その設定番号を元にMFP3機能情報23aの同じ設定に非表示フラグを追加した後(立てた後)、表示機能情報選択部24に通知して処理を終了する。
【0045】
ここで、ステップS26におけるデフォルト設定状態が設定されるタイミングと、ステップS28における現在の設定状態がユーザにより設定されるタイミングとの一例を以下説明する。
【0046】
例えば、ユーザがXYZ_1.docというMS Wordファイルを最初に作成してMFP3を選択して印刷する時に、ステップS26,S27におけるデフォルト設定状態を、図6のような状態だとする。この場合、MS Wordファイルを最初に印字しようとするので、ユーザが未だ何も設定しておらず、この時点での図5の「現在の設定状態」は、デフォルト設定状態と同一である。次に、例えば、図3(b)のような画面が表示されるとする。ユーザは、ウォーターマークも使えることが分かると、ウォーターマークを選択してXYZ_1.docをMFP3にて印字したとする。そして、XYZ_1.docが開かれた状態で、ユーザが連続的にXYZ_1.docをもう一度、MFP3を選択して印刷しようとすると、この場合、ステップS26,S27におけるデフォルト設定状態が、図6のような状態であるが、ステップS28,S29における現在の設定が図5の「ウォーターマーク使用する」となるので、デフォルト設定状態と異なることになる。
【0047】
この例では、一度報知部25によって表示された機能を設定したために、デフォルト状態とは異なる状態になったという場合ではあるが、次の(1)〜(3)のような変形例も考えられる。
【0048】
(1) ユーザの使用環境によってデフォルト状態とは異なる設定状態で使用されている場合も考えられる。
【0049】
(2) 本実施例1の機能は、ユーザが初めて装置を使用するときのみの場合だけではなく、以前に報知部25によって知った設定を変更している場合も考えられるし、初めの装置設置時点でユーザが既に知っている機能が設定してある場合も考えられる。
【0050】
(3) ユーザが印刷を実行したタイミングが初めてであればデフォルト状態である場合だけではなく、又逆に2度目以降に実行しても、デフォルト状態である場合も考えられる。
【0051】
図8−3は、図8−1中のステップS4における表示情報選択処理を示すフローチャートである。
【0052】
図8−3のフローチャートの処理が開始され、ステップS41において、表示機能情報選択部24は、メイン処理部21から取得した表示情報の通知を受けると、記憶部23におけるMFP3表示番号履歴23dから履歴数(n)を取得して表示情報番号23gの数(N)に代入(N=n)し、ステップS42へ移行する。ステップS42において、表示機能情報選択部24は、前回表示した項目の次の情報を表示するために、表示情報番号23gの数(N)に1を足し(N=N+1)、ステップS43へ移行する。
【0053】
ステップS43において、表示機能情報選択部24は、記憶部23における図4のようなMFP3機能情報23aの(N)番の項目を参照して非表示フラグが立っているか否かを確認する。非表示フラグ23a−4が立っていた場合(YES)、表示機能情報選択部24は、ステップS42に戻り、表示情報番号23gの数(N)に1を足し(N=N+1)、非表示フラグが立っていなかった場合(NO)、ステップS44へ移行する。ステップS44において、表示機能情報選択部24は、図4におけるN番の機能情報である表示情報を選択し、報知部25へ渡して処理を終了する。
【0054】
図8−4は、図8−1中のステップS5における表示情報の表示処理を示すフローチャートである。
【0055】
図8−4のフローチャートの処理が開始され、ステップS51において、報知部25は、表示情報を受け取ると、記憶部23から図7のようなウィンドウテンプレート23hを読み出し、受け取った表示情報をセットしてウィンドウを作成し、ステップS52へ移行する。ステップS52において、報知部25は、作成したウィンドウをOS13へ渡し、OS13が表示装置12にウィンドウを表示して処理を終了する。
【0056】
(実施例1の他の変形例)
実施例1では、情報処理部20が情報処理装置1の中に組み込まれたものとして説明を行ったが、例えば、情報処理部20をMFP3に組み込んで、このMFP3の図示しない表示部に表示させることも可能である。その際のMFP3内の情報処理部の起動は、MFP3において図示しない操作パネルをスキャナや複写(コピー)等の機能毎に切り替えるタイミングとすることができる。
【0057】
ここで、切り替えるタイミングとは、コピー、ファクシミリ、メール等、複数の機能を有するMFP3において、操作パネル上にある機能を切り替えるためのボタンを押下することや、タッチパネル等で使用する機能の1つを選択するようなタイミングを意味する。つまり、ユーザがMFP3の前で、コピーをするためにコピー機能ボタンを押すようなタイミングである。通常なら、そのまま枚数や濃度等の設定を行う画面が表示されるが、その前に実施例1の情報表示を行うことになる。
【0058】
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、使用しているMFP3の機能情報を容易に知ることができ、利便性の高い情報処理装置1を提供することができる。
【実施例2】
【0059】
(実施例2の構成)
図9は、本発明の実施例2における情報処理装置1Aの機能を示す構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0060】
本実施例2の情報処理装置1Aでは、実施例1の情報処理装置1と同様のCPU20、入力装置11、表示装置12、OS13、ネットワークインタフェース14、及びプリンタドライバ15と、実施例1の情報処理部20とは機能の異なる情報処理部20Aとを備えている。情報処理部20Aは、実施例1と同様のメイン処理部21、表示機能情報選択部24、及び報知部25と、実施例1の情報取得部22及び記憶部23とは機能の異なる情報取得部22A及び記憶部23Aとを有している。
【0061】
情報取得部22Aは、実施例1と同様の機能情報取得部22a、設定状態取得部22b、及びデフォルト設定状態取得部22cと、新たに追加された日付情報取得部22dとを有している。更に、記憶部23Aは、実施例1と同様のMFP3機能情報23a、MFP3現在の設定状態23b、MFP3デフォルト設定状態23c、MFP3表示番号履歴23d、MFP3機能情報数23e、起動許可フラグ23f、及び表示情報番号23gと、実施例1のウィンドウテンプレート23hとは異なる構成のウィンドウテンプレート23hAと、新たに追加された再表示設定手段を構成する再表示設定23i、及び利用履歴23jとの情報を有している。本実施例2の情報処理装置1Aにおけるその他の構成は、実施例1の情報処理装置1と同様である。
【0062】
図10(a)、(b)は、図9中のウィンドウテンプレート23hAの例を示す図であり、実施例1を示す図7中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0063】
本実施例2のウィンドウテンプレート23hAでは、実施例1のウィンドウテンプレート23hと同様の機能情報表示エリア23h−1、「今後インフォメーションを表示しない」のチェックボックス23h−2、「終了する」ボタン23h−3、及び「次を見る」ボタン23h−4を有する他に、新たに、インフォメーションウィンドウを再び表示するまでの非表示期間を設定するための再表示設定ボタン23h−5が追加されている。
【0064】
図11は、図9中の再表示設定23iのデータ例を示す図である。
この再表示設定23iのデータは、「20090630」等の設定日と、「14」等の日数とにより構成されている。
【0065】
図12は、図9中の利用履歴23jのデータ例を示す図である。
この利用履歴23jのデータは、履歴番号(No.)と、両面印刷、Scan to Email等の設定名とにより構成されている。
【0066】
(実施例2の全体の動作)
図13−1は、図9の情報処理装置1Aにおける全体の動作例を示すフローチャートであり、実施例1を示す図8−1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0067】
本実施例2の図13−1のフローチャートでは、実施例1の図8−1のフローチャートにおけるステップS3,S4に代えて、これとは処理内容が異なるステップS3A,S4Aが設けられ、図8−1のステップS1とステップS2との間に、新たに、再表示判定処理のステップS61が追加され、更に、図8−1のステップS10とステップS11との間に、新たに、現在の日付情報取得処理のステップS62と再表示設定保存処理のステップS63とが追加されている。以下、本実施例2の図13−1のフローチャートの処理を説明する。
【0068】
図13−1のフローチャートにおける情報処理装置1Aの動作が開始され、ステップS1において、実施例1と同様に、ユーザによってMFP3による印刷が入力装置11から指示されると、OS13は、プリンタドライバ15を呼び出す。OS13から呼び出されたプリンタドライバ15は、情報処理部20Aを起動し、ステップS61へ移行する。ステップS61において、起動した情報処理部20A内のメイン処理部21は、ユーザが指定した再表示の条件に該当するか否かの再表示判定を行い、その後、実施例1とほぼ同様のステップS2〜S10の処理へ移行する。
【0069】
即ち、ステップS2において、起動した情報処理部20A内のメイン処理部21は、記憶部23Aにおける起動許可フラグ23fのON/OFF状態を確認して処理を続けるかあるいは終了するかを判定し、起動許可フラグ23fがOFFであれば(NO)、ステップS11へ移行して何もせずに処理を終了し、起動許可フラグ23fがONであれば(YES)、ステップS3Aへ移行する。
【0070】
ステップS3Aにおいて、情報処理部20Aは、プリンタドライバ15のポートを使用してネットワークインタフェース14からMFP3へ情報の問い合わせを行った後、MFP3からの応答を、ネットワークインタフェース14、及びOS13を経由したプリンタドライバ15から受け取って記憶部23Aに保存し、ステップS4Aへ移行する。ステップS4Aにおいて、表示機能情報選択部24は、記憶部23Aに保存された図4のようなMFP3機能情報23aと、図5のようなMFP3の現在の設定状態23bと、図6のようなMFP3デフォルト設定状態23cと、MFP3表示番号履歴23dとを使用して、表示する機能情報を例えば1つ選択し、ステップS5へ移行する。
【0071】
ステップS5において、表示する機能情報を選択した表示機能情報選択部24は、選択した図4のような機能情報を報知部25に渡し、この報知部25が、図3のような表示ウィンドウを作成し、OS13を経由して表示装置12に表示し、ステップS6へ移行する。
【0072】
なお、このステップ5における表示情報の表示は、例えば、実施例1を示す図8−4のフローチャートにおけるステップS51〜S52とほぼ同様の処理であり、使用する実施例1のウィンドウテンプレート23hが、図10のようなウィンドウテンプレート23hAに変わるだけである。
【0073】
ステップS6において、報知部25は、記憶部23Aに記憶されたMFP3機能情報数23eの数(M)と、表示情報番号23gの数(N)とを比較し、最後まで表示されたか否かを判定し(N=M)、最後まで表示されていない場合には(NO)、ステップS8へ移行し、最後まで表示されている場合には(YES)、ステップS7へ移行する。
【0074】
ステップS7において、報知部25は、表示情報番号23gの数(N)を0にして初期化し(N=0)、ステップS8へ移行する。ステップS8において、報知部25は、記憶部23AにおけるMFP3表示番号履歴23dの数(n)にN(=n)を設定して保存させ、ステップS9へ移行する。ステップS9において、ユーザが図3のような表示ウィンドウで「次を見る」ボタン12dを選択したことが入力装置11、及びOS13を経由して情報処理部20Aに通知されると(YES)、表示機能情報選択部24は、次に表示するための機能情報を選択するためにステップS4Aへ戻る。これに対し、表示機能情報選択部24は、図3の「終了する」ボタン12cを選択したことが通知されると(NO)、終了処理のためにステップS10へ移行する。
【0075】
ステップS10において、メイン処理部21は、終了が選択されているので、図3のようなウィンドウ画面で「今後インフォメーションを表示しない」のチェックボックス12bが選択されているか否かの起動許可フラグ23fの状態(即ち選択されていればフラグがOFF状態、選択されていなければフラグがON状態)を、記憶部23Aの起動許可フラグ23fに保存し、ステップS62へ移行する。
【0076】
ステップS62において、情報取得部22A内の日付情報取得部22dは、現在の日付情報を取得し、ステップS63へ移行する。ステップS63において、取得された現在の日付情報と、図10のようなインフォメーションウィンドウ上でユーザが選択した再表示設定ボタン23h−5における日数とを、図11のような再表示設定データとして、記憶部23Aの再表示設定23iに保存した後、ステップS11へ移行する。ステップS11において、情報処理部20Aは、処理を終了し、プリンタドライバ15に通知する。
【0077】
(実施例2の主要部の動作)
図13−2は、図13−1中のステップS61における再表示判定処理を示すフローチャートである。
【0078】
図13−2のフローチャートの処理が開始され、ステップS71において、メイン処理部21は、情報取得部22A内の日付情報取得部22dで現在の日付情報(20090630等)を取得させ、ステップS72へ移行する。ステップS72において、メイン処理部21は、記憶部23Aの再表示設定23iから、図11のような設定日「20090630」と日数「14」を含む再表示設定データを取得し、ステップS73へ移行する。なお、再表示設定データは、初期状態では設定日と日数が共に0である。
【0079】
ステップS73において、メイン処理部21は、ステップS71で取得した現在(今日)の日付情報と設定日から経過日数(=今日の日付−設定日)を計算し、算出した経過日数と、再表示設定から取得した日数とを比較し(今日の日付−設定日≧日数)、算出した日数が取得した日数以上であれば(YES)、ステップS74へ移行する。ステップS74において、メイン処理部21は、記憶部23Aの起動許可フラグ23fをONに設定し、再表示判定処理を終了する。ステップS73において、メイン処理部21は、算出した日数が取得した日数に満たなければ(NO)、何もせずに再表示判定処理を終了する。
【0080】
ここで、前記ステップS73の再表示判定(今日の日付−設定日)≧日数)において、日数の計算方法の一例について説明する。
【0081】
メイン処理部21は、グレゴリウス歴1年1月1日からの経過日数を以下のようなプログラムにてそれぞれ算出し、現在の日付から再表示設定の日付を引いて日数を求める。
///グレゴリウス暦1年1月1日からの経過日数を求める。
//”y”=年
//”m”=月
//”d”=日
static int GDays (int y,int m,int d)

//1・2月→ 前年の13・14月
if(m<=2)

−−y;
m+=12

int dy=365*(y−1);//経過年数×365日
int c=y/100;
int d1=(y≫2)−c+(c>>2);//うるう年分
int dm=(m*979−1033)≫5;//1月1日からm月l日までの日数
return dy+d1+dm+d−1;
【0082】
図13−3は、図13−1中のステップS3Aにおける表示情報取得処理を示すフローチャートであり、実施例1を示す図8−2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0083】
本実施例2の図13−3のフローチャートでは、実施例1の図8−2のフローチャートにおけるステップS21〜S32の処理後に、新たに追加されたステップS81の処理を行い、その後、表示情報取得処理が終了するようになっている。以下、本実施例2の図13−3のフローチャートの処理を説明する。
【0084】
図13−3のフローチャートにおける表示情報取得処理が開始されると、ステップS21〜S32において、実施例1とほぼ同様の処理が行われる。
【0085】
即ち、ステップS21において、情報取得部22Aは、記憶部23Aにおける表示情報番号23gの数(N)に0をセットして初期化し(N=0)、ステップS22へ移行する。ステップS22において、情報取得部22A内の機能情報取得部22aは、プリンタドライバ15、OS13、及びネットワークインタフェース14を介してMFP3へ機能情報を要求した後、図4のような機能情報を受信して取得すると、ステップS23へ移行する。ステップS23において、機能情報取得部22aは、取得した機能情報を記憶部23AのMFP3機能情報23aに保存し、ステップS24へ移行する。
【0086】
ステップS24において、機能情報取得部22aは、プリンタドライバ15、OS13、及びネットワークインタフェース14を介してMFP3へ機能情報数(M)を要求した後、応答の機能情報数(M)を受信して取得すると、ステップS25へ移行する。ステップS25において、機能情報取得部22aは、取得した機能情報数(M)を記憶部23AのMFP3機能情報数23eに保存し、ステップS26へ移行する。
【0087】
ステップS26において、情報取得部22A内のデフォルト設定状態取得部22cは、プリンタドライバ15、OS13、及びネットワークインタフェース14を介してMFP3へデフォルト設定状態を要求した後、図6のようなデフォルト設定状態を受信して取得すると、ステップS27へ移行する。ステップS27において、デフォルト設定状態取得部22cは、取得したデフォルト設定状態を記憶部23AのMFP3デフォルト設定状態23cに保存し、ステップS28へ移行する。
【0088】
ステップS28において、情報取得部22A内の設定状態取得部22bは、プリンタドライバ15、OS13、及びネットワークインタフェース14を介してMFP3へ現在の設定状態を要求した後、図5のような現在の設定状態を受信すると、ステップS29へ移行する。ステップS29において、設定状態取得部22bは、取得した現在の設定状態を記憶部23AのMFP3現在の設定状態23bに保存し、ステップS30へ移行する。
【0089】
ステップS30において、メイン処理部21は、記憶部23Aに保存されたMFP3現在の設定状態23bのデータと、MFP3デフォルト設定状態23cのデータとを比較し、ステップS31へ移行する。ステップS31において、メイン処理部21は、MFP3現在の設定状態23bのデータが、MFP3デフォルト設定状態23cのデータと一致するか否かを判定し、不一致の場合には(NO)、ステップS32へ移行する。
【0090】
ステップS32において、メイン処理部21は、その設定番号を元にMFP3機能情報23aの同じ設定に非表示フラグを立て(追加し)、ステップS81へ移行する。ステップS81において、メイン処理部21は、非表示フラグが追加された図4のような機能情報の番号(No.)と、図6のような設定名とを、記憶部23Aの利用履歴23jへ、図12のような利用履歴データ形式で保存した後、表示機能情報選択部24に通知して処理を終了する。これに対し、ステップS31の判定結果が一致する場合には(YES)、状態が異なる項目が存在しないので、表示機能情報選択部24に通知して処理を終了する。
【0091】
図13−4は、図13−1中のステップSS4Aにおける表示情報選択処理を示すフローチャートであり、実施例1を示す図8−3中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0092】
本実施例2の図13−4のフローチャートでは、実施例1の図8−3のフローチャートにおけるステップS43とステップS44との間に、新たに判定処理のステップS91が追加されている。以下、本実施例2の図13−4のフローチャートの処理を説明する。
【0093】
図13−4のフローチャートにおける表示情報選択処理が開始されると、ステップS41〜S43において、実施例1とほぼ同様の処理が行われる。
【0094】
即ち、ステップS41において、表示機能情報選択部24は、メイン処理部21から通知を受けると、記憶部23AのMFP3表示番号履歴23dから表示番号履歴数(n)を取得して、表示情報番号23gの数(N)に代入し(N=n)、ステップS42へ移行する。ステップS42において、表示機能情報選択部24は、前回表示した項目の次の情報を表示するために、表示情報番号23gの数(N)に1を足し(N=N+1)、ステップS43へ移行する。
【0095】
ステップS43において、表示機能情報選択部24は、記憶部23AのMFP3機能情報23aの(N)番の項目を参照して非表示フラグが立っているか否かを確認する。表示機能情報選択部24は、非表示フラグが立っていた場合には(YES)、ステップS42へ戻り、表示情報番号23gの数(N)に1を足し、非表示フラグが立っていなかった場合には(NO)、ステップS91へ移行する。
【0096】
ステップS91において、表示機能情報選択部24は、図12のような記憶部23Aの利用履歴23jを参照し、(N)番の表示情報と一致する情報が載っているか比較する。表示機能情報選択部24は、一致する情報がある場合には(YES)、ステップS42へ戻り、表示情報番号23gの数(N)に1を足し、一致する情報がなければ(NO)、ステップS44へ移行する。ステップS44において、表示機能情報選択部24は、(N)番の表示情報を選択して報知部25へ渡し、処理を終了する。
【0097】
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、表示される機能情報が利用履歴23jに基づいて選別されるため、使用したことのない機能についての情報が表示され、使用しているMFP3の機能情報を容易に知ることができる。これにより、表示タイミングをユーザの設定により選択できるため、利便性の高い情報処理装置1Aを提供することができる。
【0098】
(実施例1、2の他の変形例)
本発明は、上記実施例1、2やその変形例に限定されず、更に他の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(g)のようなものがある。
【0099】
(a) 実施例1、2では、機能情報の取得先としてネットワーク2を介して接続されたMFP3から取得しているが、情報処理部20,20Aの記憶部23,23Aに、予めMFP3の機能情報を記憶しておき、そこから取得しても良い。
【0100】
(b) 前記(a)の機能情報の取得先としては、ウェブ(Web)サーバ上に機能情報を保存しておき、そこから取得しても良い。
【0101】
(c) 前記(a)の機能情報の取得先としては、その他、可搬記憶媒体上に機能情報を保存しておき、そこから取得しても良い。
【0102】
(d) 実施例1、2では、情報処理装置1,1A上にインストールされプリンタドライバ15から起動される情報処理部20,20Aとして説明したが、他のアプリケーションプログラム(例えば、MFP3やプリンタ等の設定を行うツール)から起動される構成にしても良い。
【0103】
(e) 前記(d)の他の起動方法としては、単独のアプリケーションとして、例えば、入力装置11を使用して、ユーザが起動、終了することもできる。
【0104】
(f) 実施例1、2では、報知部25として情報処理装置1,1Aに接続された表示装置12を使用し、情報処理装置1,1Aに接続された入力装置11から入力を行ったが、例えば、報知と入力が同時に行えるタッチパネル等の入力表示装置を使用することもできる。
【0105】
(g) 実施例1、2では、情報処理対象装置として端末装置であるMFP3に適用した例を説明したが、スキャナやプリンタ等の機能情報を持った他の情報処理対象装置にも適用可能である。
【符号の説明】
【0106】
1,1A 情報処理装置
3 MFP
11 入力装置
12 表示装置
15 プリンタドライバ
20,20A 情報処理部
21 メイン処理部
22,22A 情報取得部
22a 機能情報取得部
22b 設定状態取得部
23,23A 記憶部
24 表示機能情報選択部
25 報知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理の対象となる情報処理対象装置の第1の機能情報を取得する機能情報取得部と、
取得した前記第1の機能情報を記憶する記憶部と、
前記情報処理対象装置を使用する設定状態を取得する設定状態取得部と、
前記記憶部に記憶された前記第1の機能情報を前記設定状態に基づいて表示する第2の機能情報を選択する表示機能情報選択部と、
選択された前記第2の機能情報を報知する報知手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の機能情報は、前記情報処理対象装置の設定情報であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の機能情報は、前記情報処理対象装置の構成情報を含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の機能情報は、製本機能であるフィニッシャーや両面印刷機能といった前記情報処理対象装置の構成情報を含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1の機能情報は、両面印刷機能の使用/不使用や、透かし印刷であるウォーターマークの使用/不使用といった前記情報処理対象装置が備える変更可能な機器情報であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置は、更に、
機能を使用した履歴情報を持ち、使用したことがある前記第2の機能情報は非選択にする表示機能情報選択部を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置は、更に、
日付情報を取得する日付情報取得部と、ユーザが選択した再表示設定手段とを有し、再表示判定を行うことを特徴とする情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図8−4】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13−1】
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【図13−2】
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【図13−3】
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【図13−4】
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【公開番号】特開2011−107821(P2011−107821A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−259857(P2009−259857)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】