説明

情報出力装置および印刷装置

【課題】収集されるデータの値が異なるだけで、編集作業、加工工程、印刷工程、は同じ場合が多く、情報の収集を含めてルーチンワークとなっている場合にも関わらず自動化できないという問題点があった。
【解決手段】携帯電話や携帯情報端末のモバイル機器とマルチファンクションプリンタ等の印刷装置を移動体通信網やインターネット等の公衆回線を介して接続し、モバイル機器にあらかじめ入力された所定のデータを前記回線を通して印刷装置に送信し、あるいは、印刷装置からモバイル機器上にあらかじめ入力された所定のデータを前記回線を通して取得し、複数のモバイル機器から受信あるいは取得した同様のデータを編集し、前記編集したデータを印刷することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話、携帯情報端末等のモバイル機器及びマルチファンクションプリンタ等の印刷装置に関する、詳しくは、複数のモバイル機器上の情報を集めて印刷装置で印刷する技術に関する。
【0002】
もしくはそれらの集めた情報から新たな情報を生成し、印刷する技術に関する。
【背景技術】
【0003】
従来この種の操作を行う場合、携帯端末保持者が収集した情報を情報編集者に通報し、前記編集者が、複数の収集された複数の通報データを編集し、印刷、あるいはデータベース化したり、それをもとに新たな情報に加工したりしていた(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−341140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の作業は、収集されるデータの値が異なるだけで、編集作業、加工工程、印刷工程、は同じ場合が多く、情報の収集を含めてルーチンワークとなっている場合にも関わらず自動化できないという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
携帯電話や携帯情報端末のモバイル機器とマルチファンクションプリンタ等の印刷装置を移動体通信網やインターネット等の公衆回線を介して接続する手段と、モバイル機器にあらかじめ入力された所定のデータを前記回線を通して印刷装置に送信する手段あるいは、印刷装置からモバイル機器上にあらかじめ入力された所定のデータを前記回線を通して取得する手段と、複数のモバイル機器から受信あるいは取得した同様のデータを編集する手段と、前記編集したデータを印刷する手段を設けて、情報出力装置を提供する。
【0006】
あるいは、前記情報出力システムを実現するために、携帯電話や携帯情報端末のモバイル機器に処理プログラムを印刷装置あるいは他の情報機器からダウンロードする手段と、ダウンロードされたプログラムを、携帯電話や携帯情報端末のモバイル機器で実行する手段を設けて、情報出力装置を提供する。あるいは上記、情報出力システムを実現する印刷装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
携帯電話、携帯端末と印刷装置を公衆回線を介して接続し、複数の携帯電話、携帯端末から送られるデータを印刷装置で編集して印刷することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
【実施例1】
【0009】
図1〜図6は本発明を実施した情報出力システムを表す図で、図1はその構成図である。図1、101は複数の情報発信者である、携帯電話等の携帯情報端末、102は収集された情報を加工し印刷するマルチファンクションプリンタ等の印刷装置、103は、携帯電話網等の無線通信網と電話網等の有線通信網で前記101の携帯情報端末と102の印刷装置を接続する。
【0010】
図2は本発明を実施した情報出力システムの出力例で、複数のルートセールスマンから101の携帯端末により103の通信網を介して送られる売上等の情報を102の印刷装置で表、すなわち売上集計表、に編集して出力した場合である。201〜204、206は移動するセールスマンが持つ情報、すなわちモバイル情報、で201は担当者を示すコード、202は受注した商品の種類を示すコード、203は受注した数量、204は受注条件である単価、206は受注条件である納期である。207、209はあらかじめ、図1、102の印刷装置内に持っている情報、すなわち固定情報、で207は各商品に対する在庫、209は表を作成し印刷する時のフォーマットである。205、208は201〜204、206の前記モバイル情報と207の前記固定情報から図1、102の印刷装置内で計算によって得られる情報、すなわち加工情報、で205は売上、208は発注量である。
【0011】
図1、101の携帯端末を持つセールスマン等の情報発信者は商品の受注時や所定の時刻に図2、201〜204、206等の情報を図1、101の携帯端末に入力し、図2、102の印刷装置に発信する。このときの携帯端末上の入力およびアプリケーションプログラムはあらかじめ、102の印刷装置からダウンロードされている。発信された201〜204および206のモバイル情報は図1、103の通信網を介して図1、102の印刷装置が受け取り、印刷装置内の所定の記憶領域に保持される。この売上集計表を必要とするとき、オペレータが図1、102の印刷装置の入力キーにより売上集計表を印刷出力するの所定のオペレーションを実行すると、印刷装置内に保持されている受信済みの前記モバイル情報と、印刷装置内にあらかじめ保持されている207の固定情報をから計算を行い205,208の加工情報を生成し、209の印刷フォーマットに前記印刷データを当てはめて画像を形成し、印刷を行う。このとき、担当者コードを自動的に発生したり、単価と数量から売上を計算するのを、図1、101の携帯端末上の前記ダウンロードされたアプリケーションプログラムで行いその結果をモバイル情報として102の印刷装置に送信する方法も有効である。モバイル情報が多い場合は携帯端末上のアプリケーションプログラムで簡単なデータに加工できれば、通信コスト上有利である。
【0012】
また、モバイル情報と固定情報から発生する新たなデータは102の印刷装置上で計算し発生するのが望ましい。これら、情報加工のプロセスは、携帯端末上で加工して新たな情報を発生し、印刷装置に送信する場合、携帯端末から送られたモバイル情報と、印刷装置内の固定情報から新たな情報を計算等により発生する場合、携帯端末から送られたモバイル情報から、印刷装置内の対応する固定情報を選択して出力する場合が考えられる。第一の場合は、図2、205の売上に相当し202の商品コード、203の数量、204の単価から計算で求められる、第二の場合は208の発注量が相当し、202の商品コード、203の数量のモバイル情報と207の在庫の固定情報から計算で出荷後の在庫減少を補うための発注量が得られる。また、第三の場合は207の在庫が相当し、202の商品コードから固定情報の中から在庫データが選択され使用される。この以外に純粋に固定情報のみをモバイル情報に関わら表の中に印刷することも可能なことも言うまでもない。この例は209のフォーマットや会社ロゴ、日付等が該当する。
【0013】
図3は前記携帯無線端末の構成図で、301は携帯無線端末、302は無線通信部、303は音声出力部、304は表示部、305は操作部、306は音声入力部、307は制御部、308はメモリ部、309は内部バス、310はアンテナである。
【0014】
図4は印刷装置の構成図で、401は印刷装置、402は通信部、403は表示部、404は操作部、405は制御部、406はメモリ部、407は画像入力部、408は画像発生部、409は印刷機構、410は電話線、ネットワークケーブル等の通信ケーブルである。図3、301の携帯無線端末を本発明の情報出力装置として使用する場合、308のメモリ部に本発明の動作を行うアプリケーションプログラムをダウンロードされている。このダウンロードは、図1、103の通信網を介して、102の印刷装置や、前記通信網に接続された他の情報処理装置から310のアンテナから302の無線通信部により受信され、307の制御部の制御によって308のメモリ部に格納される。このメモリ部は、通常不揮発性メモリであるフラッシュメモリと揮発性であるRAM等で構成され、前記アプリケーションプログラムはフラッシュメモリに格納される。ルートセールスマン等のオペレータは、305の操作部から所定のオペレーションを行い前記アプリケーションプログラムを立ち上げる。アプリケーションプログラムは前記201〜204、206の情報を入力できるように304の表示部に表示され、305の操作部より、営業結果を入力する。このとき201の担当者コードはセールスマン固有のものなのでアプリケーションプログラムによって自動的に発生するようにすることも可能である。入力されたデータは308のメモリ部のRAM上の所定の位置に格納される。アプリケーションプログラムでデータを加工する場合は加工後格納される。オペレータが305の操作部から送信動作を行うオペレーションを行うと、前記308のメモリ部に格納された営業データが302の無線通信部から310のアンテナを通じて102の印刷装置宛データとして無線通信網に放射される。これら一連のアプリケーションプログラムは307の制御部によって実行される。放射されたデータは、携帯電話網等の無線通信網から電話網等の有線通信網、あるいはインターネットを経て401の印刷装置に送られる。前記送信データは410の通信ケーブルを通して402の通信部に入力され、401の印刷装置に受信される。受信されたデータは405の制御部によって、406のメモリ部に格納される。複数のセールスマンが送信したデータが同様に406のメモリ部に格納され、メモリ上にモバイルデータのデータベースが作成される。売上表を印刷する印刷装置のオペレータは403の表示部に表示されたメニューから情報出力システムの使用を選択し、404の操作部からその実行を指示する。指示を受けた405の制御部は406のメモリ部上のプログラムを実行し、406のメモリ部上に格納された、前記モバイル情報と、固定情報から計算等により印刷データを生成し、印刷フォームデータとともに408の画像発生部に送られ、印刷画像を形成し409の印刷機構により印刷用紙上に印刷される。
【0015】
図5は301の携帯無線端末の307の制御部の動作を示すフローチャートで、ステップS11で情報印刷システムモードが指定されているかを判断し、されていればステップS12へ移行し、されていなければ終了する。ステップS12ではモバイルデータが入力されたかを判断し、入力されていれば、ステップS13へ移行し、されていなければS11へ移行する。ステップS13では、入力されたデータをデータの種類によってRAMの所定の場所に格納し、ステップS14へ移行する。ステップS14では送信オペレーションが指示されたかを判断し、されていればステップS15に移行し、されていなければステップS11に移行する。ステップS15ではRAM上の所定の位置に格納されたデータを送信し終了する。
【0016】
図6は401の印刷装置の405の制御部の動作を示すフローチャートで、ステップS21で携帯端末からデータを受信したかを判断し、していればS22へ移行し、していなければステップS23へ移行する。ステップS22では受信したデータをRAM上の所定の位置に格納し、処理を終了する。ステップS23では印刷オペレーションが指示されたかを判断し、されていればステップS24へ移行し、されていなければ処理を終了する。ステップS24では印刷するデータに計算等の所定の加工を行い印刷データを編集、生成しステップS25へ移行する。ステップS25では前記印刷データから画像を発生し、印刷機構により印刷し、処理を終了する。
【0017】
以上説明した様に、本発明によれば、収集された複数のモバイルデータを携帯端末上あるいは印刷装置で編集し最終的に必要とされる情報を画像として自動的に印刷することが可能となる。
【実施例2】
【0018】
図7は本発明の第二の実施例を示す図で、701は携帯無線端末、702は印刷装置、103は図1と同様で通信網である。本実施例においては、702の印刷装置が701の各携帯端末に対してデータ取得要求を送信、これを受けた各携帯端末のアプリケーションプログラムが起動し、携帯端末上のメモリ上にあらかじめ格納されたモバイル情報を702の印刷装置に自動的に送信するようにしたものである。基本的なデータの例およびデータの加工の概要については第一の実施例と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0019】
図8は第二の実施例の携帯端末の制御部のフローチャートでステップS31で情報印刷システムモードかを判断し、そうであればステップS32に移行し、そうでなければステップS34へ移行する。ステップS32ではデータが入力されたかを判断し、そうであればステップS33へ移行し、そうでなければステップS31へ移行する。ステップS33では入力されたデータをRAM上に格納し、終了する。ステップS34では印刷装置からデータ取得コマンドが入力されたかを判断し、入力があればステップS35へ移行しRAM上に格納されたデータを印刷装置に送信する。前記コマンドが入力されていなければ終了する。
【0020】
図9は第二の実施例の印刷装置の制御部の処理を示すフローチャートでステップS41で印刷オペレーションが指示されたかを判断し、指示されていればステップS42は移行し、そうでなければ終了する。ステップS42では一つの携帯端末にデータ取得コマンドを送信しステップS43へ移行し前記携帯端末からデータを受信したかを判断し、受信していればステップS44へ移行し、そうでなければステップS43を繰り返す。ステップS44では受信したデータをRAM上に格納し、ステップS45へ移行する。ステップS45では登録された全携帯端末のデータを取得したかを判断し、そうであればステップS46へ移行する。そうでなければステップS42に移行し次の携帯端末にデータ取得コマンドを送信する。ステップS46では第一の実施例と同様にデータを編集し、ステップS47で画像を形成し印刷機構で印刷用紙上に印刷する。
【0021】
以上説明したように本発明の第二の実施例によれば印刷装置からのデータ要求に応じて自動的に携帯端末がデータを送信することにより、携帯端末側でのオペレーションなしに、リアルタイムなデータを集計して印刷することができる。
【実施例3】
【0022】
図10は本発明の第三の実施例の印刷装置の構成を表し、1001は印刷装置、1002は時計部である。その他の構成は第一の実施例および第二の実施例と同様である。本実施例では印刷装置に時計機能を設け、あらかじめ設定された時刻になると、自動的にデータの印刷オペレーションを開始させる様に作用させる。第一の実施例の構成に時計機能を付加した場合は携帯端末保持者が送信し、印刷装置のメモリ上にデータを保持した状態で、所定の時刻になると、データを編集し印刷が行われる。第二の実施例の構成に時計機能を付加した場合は所定の時刻になると印刷装置が、携帯端末にデータ取得コマンドを送信し、必要なデータを収集して印刷を行う。
【0023】
図11は第一の実施例の構成に時計機能を付加した場合の印刷装置1001の制御部処理を示すフローチャートで、ステップS51で携帯端末からデータを受信したかを判断し、していればS52へ移行し、していなければステップS53へ移行する。ステップS52では受信したデータをRAM上の所定の位置に格納し、処理を終了する。ステップS53では1002の時計部をアクセスして印刷時刻になったかを判断し、されていればステップS54へ移行し、されていなければ処理を終了する。ステップS54では印刷するデータに計算等の所定の加工を行い印刷データを編集、生成しステップS55へ移行する。ステップS55では前記印刷データから画像を発生し、印刷機構により印刷し、処理を終了する。
【0024】
図12は第一の実施例の構成に時計機能を付加した場合の印刷装置1001の制御部処理を示すフローチャートで、ステップS61で1002の時計部をアクセスして印刷時刻になったかを判断し、指示されていればステップS62は移行し、そうでなければ終了する。ステップS62では一つの携帯端末にデータ取得コマンドを送信しステップS63へ移行し前記携帯端末からデータを受信したかを判断し、受信していればステップS64へ移行し、そうでなければステップS63を繰り返す。ステップS64では受信したデータをRAM上に格納し、ステップS65へ移行する。ステップS45では登録された全携帯端末のデータを取得したかを判断し、そうであればステップS66へ移行する。そうでなければステップS62に移行し次の携帯端末にデータ取得コマンドを送信する。ステップS66では第一の実施例と同様にデータを編集し、ステップS67で画像を形成し印刷機構で印刷用紙上に印刷する。
【0025】
以上説明した様に本実施例においては時計機能を印刷装置に設けることにより、所定の時刻に自動的にデータを編集し印刷することができる。
【実施例4】
【0026】
図13は本発明を実施した第四の実施例を示す図で1301は携帯端末、1302は印刷装置である。本実施例においては、前記実施例1〜3と同様に、印刷装置内で、複数のモバイル情報と印刷装置内の固定情報から編集されたデータをもう一度各携帯端末に送信するし、携帯端末上のアプリケーションプログラムが受信した編集データを表示部に表示し使用者が参照できる様にしたことを特徴とする。
【0027】
図14は第四の実施例の印刷装置の制御部の処理を示すフローチャートである。本例は第二の実施例の印刷装置が携帯端末からデータを取得する場合の例であるが、携帯端末上のアプリケーションプログラムが受信した編集データを表示部に表示し参照することができれば、第一の実施例、第三の実施例の場合であっても同じ効果が得られるのは言うまでもない。
【0028】
ステップS71で編集データを携帯端末に送信するオペレーションが指示されたかを判断し、指示されていればステップS72は移行し、そうでなければ終了する。ステップS72では一つの携帯端末にデータ取得コマンドを送信しステップS73へ移行し前記携帯端末からデータを受信したかを判断し、受信していればステップS74へ移行し、そうでなければステップS73を繰り返す。ステップS74では受信したデータをRAM上に格納し、ステップS75へ移行する。ステップS75では登録された全携帯端末のデータを取得したかを判断し、そうであればステップS76へ移行する。そうでなければステップS72に移行し次の携帯端末にデータ取得コマンドを送信する。ステップS76では第一の実施例と同様にデータを編集し、ステップS77で編集したデータを全携帯端末に送信する。このとき同時に画像を形成し印刷することももちろん可能である。
【0029】
図15は第四の実施例の携帯端末装置の制御部の受信した編集データを表示する際の処理を示すフローチャートで、ステップS81で印刷装置から編集データを受信したかを判断し、受信していればステップS82へ移行し、そうでなければステップS83は移行する。ステップS82では受信したことを使用者に知らせ、ステップS83へ移行する。ステップS83ではすでに受信した編集データがあるかを判断し、あればステップS84へ移行する。なければ終了する。ステップS84では受信した編集データの表示が使用者に指示されたかを判断し、指示されていればステップS85へ移行し、そうでなければ終了する。ステップS85では編集データを表示部に表示し、ステップS86へ移行する。ステップS86では表示の終了が使用者に指示されたかを判断し、支持されていれば終了し、そうでなければS86で指示されるまで待つ。以上説明したように第四の実施例によれば印刷装置で各携帯端末から送られたデータと印刷装置内のデータにより作成された編集データを各携帯端末に送信し、使用者が参照することができる。
【実施例5】
【0030】
図16は本発明を実施した第五の実施例を示す図で、1601は携帯端末装置、1602は印刷装置、1604は自動販売機である。本実施例は第二の実施例の構成を自動販売機に組み込んだものである。このように本発明は、使用者が携帯し、移動することにより収集する情報ばかりでなく、自動販売機の様に複数の遠隔地で刻一刻と変化する情報を収集し必要なデータに加工し印刷する場合にも有効である。1604の自動販売機の売上データは定常的に接続された1601の携帯無線端末に送られ、1602の印刷装置が第二の実施例のように印刷装置のオペレータがデータの収集、印刷を指示したとき、あるいは、第三の実施例のように、時計装置により所定の時刻にデータの収集、印刷を指示した時にデータ取得要求が携帯無線端末に送信され、携帯無線端末は接続された自動販売機の売上データや、内部の商品残量のデータを印刷装置に送信し、印刷装置では、それらのデータをもとに、補充計画表や、地域担当者ごとの配送計画表、あるいは売上日報等に加工し印刷出力することができる。このように本発明は遠隔地に固定された複数の情報源からのデータを最終使用形態に加工して印刷出力するのにも有効である。
【実施例6】
【0031】
図17は本発明を実施した情報出力システムの第六の実施例を示し、1702は印刷装置、1704はコンピュータ等の情報処理装置、1705はデータベースである。他は図7と同様である。本実施例においては、前記実施例1〜5において印刷装置で行っていた携帯端末からの情報収集およびデータの編集を電話回線やインターネット等の通信網に接続されたコンピュータ等の情報処理装置で行い、印刷は同様の通信網に接続された印刷装置に編集データを送り印刷するようにし、あるいは1705の同様の通信網に接続されたデータベースに固定情報や編集データを保存するように構成したものである。このような構成であっても全く同様の効果が得られる。また各機器の接続は接続されていればどのような接続であっても同様の機能を実現することができる。例えば、1702の印刷装置、1704の情報処理装置は専用ケーブルでローカルに接続されていても良いし、構内LANとのプライベートなネットワークで接続されていても良い。また1705のデータベースにおいても同様で、さらには情報処理装置の中の記憶資源の上にあっても何ら問題はない。
【0032】
以上説明したように、本発明においては発明を構成する印刷装置機能の要素が情報処理装置、データベース、印刷機構のように分散していても、実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第一の実施例を示す図
【図2】本発明を実施した情報出力システムの出力例を示す図
【図3】携帯無線端末の構成図
【図4】は印刷装置の構成図
【図5】第一の実施例の携帯無線端末の制御部の動作を示すフローチャート
【図6】第一の実施例の印刷装置の制御部の動作を示すフローチャート
【図7】第二の実施例を示す図
【図8】第二の実施例の携帯端末の制御部のフローチャート
【図9】第二の実施例の印刷装置の制御部の処理を示すフローチャート
【図10】第三の実施例の印刷装置の構成を示す図
【図11】第三の実施例の印刷装置の制御部処理を示すフローチャート
【図12】第三の実施例の印刷装置の制御部処理を示すフローチャート
【図13】第四の実施例を示す図
【図14】第四の実施例の印刷装置の制御部の処理を示すフローチャート
【図15】第四の実施例の携帯端末装置の制御部の編集データを表示する処理を示すフローチャート
【図16】第五の実施例を示す図
【図17】第六の実施例を示す図
【符号の説明】
【0034】
101 携帯情報端末
102 印刷装置
103 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話や携帯情報端末等のモバイル機器とマルチファンクションプリンタ等の印刷装置を移動体通信網やインターネット等の公衆回線を介して接続する手段と、前記モバイル機器にデータを入力する手段と、前記入力されたデータを前記回線を通して印刷装置に送信する手段と、複数の前記モバイル機器から受信したデータを編集する手段と、前記編集したデータを印刷する手段を設け、複数のモバイル機器から送信されたデータを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする情報出力装置。
【請求項2】
請求項1の情報出力装置内の印刷装置に印刷を開始する印刷指示手段を設け、前記印刷指示手段によって印刷指示によって複数のモバイル機器から送信されたデータを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする情報出力装置。
【請求項3】
請求項1の情報出力装置内の印刷装置に時計手段と、印刷時刻を設定する手段を設け、設定された印刷時刻に複数のモバイル機器から送信されたデータを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする情報出力装置。
【請求項4】
複数の携帯電話や携帯情報端末等のモバイル機器と移動体通信網やインターネット等の公衆回線を介して接続する手段と前記モバイル機器からデータを受信する手段と、前記受信したデータを編集する手段と、前記編集したデータを印刷する手段を設け、前記複数のモバイル機器から受信したデータを編集して印刷することを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
請求項4の印刷装置に印刷を開始する印刷指示手段を設け、前記印刷指示手段によって印刷指示によって複数のモバイル機器から送信されたデータを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項4の印刷装置に時計手段と、印刷時刻を設定する手段を設け、設定された印刷時刻に複数のモバイル機器から送信されたデータを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
携帯電話や携帯情報端末等のモバイル機器とマルチファンクションプリンタ等の印刷装置を移動体通信網やインターネット等の公衆回線を介して接続する手段と、前記モバイル機器にデータを入力する手段と、前記入力されたデータを印刷装置から前記回線を通して取得する手段と取得した同様のデータを編集する手段と、前記編集したデータを印刷する手段を設け、複数のモバイル機器から取得したデータを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする情報出力装置。
【請求項8】
請求項7の情報出力装置内の印刷装置に印刷を開始する印刷指示手段を設け、前記印刷指示によって複数のモバイル機器から取得したデータを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする情報出力装置。
【請求項9】
請求項7の情報出力装置内の印刷装置に印刷を開始する印刷指示手段を設け、前記印刷指示によって複数のモバイル機器からデータ取得し、前記データを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする情報出力装置。
【請求項10】
請求項7の情報出力装置内の印刷装置に時計手段と、印刷時刻を設定する手段を設け、設定された印刷時刻に複数のモバイル機器から取得したデータを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする情報出力装置。
【請求項11】
請求項7の情報出力装置内の印刷装置に時計手段と、印刷時刻を設定する手段を設け、設定された印刷時刻に複数のモバイル機器からデータを取得し、前記データを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする情報出力装置。
【請求項12】
複数の携帯電話や携帯情報端末等のモバイル機器と移動体通信網やインターネット等の公衆回線を介して接続する手段と前記モバイル機器からデータを取得する手段と、前記取得したデータを編集する手段と、前記編集したデータを印刷する手段を設け、前記複数のモバイル機器から取得したデータを編集して印刷することを特徴とする印刷装置。
【請求項13】
請求項12の印刷装置に印刷を開始する印刷指示手段を設け、前記印刷指示によって複数のモバイル機器から取得したデータを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする印刷装置。
【請求項14】
請求項12の印刷装置に印刷を開始する印刷指示手段を設け、前記印刷指示によって複数のモバイル機器からデータを取得し、前記データを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする印刷装置。
【請求項15】
請求項12の印刷装置に時計手段と、印刷時刻を設定する手段を設け、設定された印刷時刻に複数のモバイル機器からデータを取得し、前記データを印刷装置で編集して印刷することを特徴とする印刷装置。
【請求項16】
携帯電話や携帯情報端末等のモバイル機器とコンピュータ等の情報処理装置と、マルチファンクションプリンタ等の印刷装置を移動体通信網やインターネット等の公衆回線やローカルエリアネットワーク等の構内通信回線を介して接続する手段と、前記モバイル機器にデータを入力する手段と、前記入力されたデータを前記回線を通して前記情報処理装置に送信する手段と、前記情報処理装置は複数の前記モバイル機器から受信したデータを編集する手段と、前記編集したデータを前記印刷装置に送信する手段を設け、複数のモバイル機器から情報処理装置に送信されたデータを編集して印刷装置に送信し印刷装置で印刷することを特徴とする情報出力装置。
【請求項17】
携帯電話や携帯情報端末等のモバイル機器とコンピュータ等の情報処理装置と、マルチファンクションプリンタ等の印刷装置を移動体通信網やインターネット等の公衆回線やローカルエリアネットワーク等の構内通信回線を介して接続する手段と、前記モバイル機器にデータを入力する手段と、前記入力されたデータを前記回線を通して前記情報処理装置が取得する手段と、前記情報処理装置は複数の前記モバイル機器から取得したデータを編集する手段と、前記編集したデータを前記印刷装置に送信する手段を設け、複数のモバイル機器から情報処理装置が取得したデータを編集して印刷装置に送信し印刷装置で印刷することを特徴とする情報出力装置。
【請求項18】
所定の印刷フォーマットデータ記憶手段を設け、モバイル機器に入力されたデータと前記印刷フォーマットデータ記憶手段に記憶された、印刷フォーマットデータ上に編集し印刷することを特徴とする請求項1〜17いずれか記載の情報出力装置。
【請求項19】
所定の印刷フォーマットデータを移動体通信網やインターネット等の公衆回線やローカルエリアネットワーク等の構内通信回線を介して取得する手段を設け、モバイル機器に入力されたデータと前記印刷フォーマットデータ取得手段で取得された、印刷フォーマットデータ上に編集し印刷することを特徴とする請求項1〜17いずれか記載の情報出力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−56063(P2006−56063A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−238286(P2004−238286)
【出願日】平成16年8月18日(2004.8.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】