説明

情報出力装置

【構成】CPU32は、GPS装置42の出力に基づいて現在位置を繰り返し検出し、水深計44の出力に基づいて現在深度を繰り返し検出する。CPU32はまた、位置および深度によって分類された生態系データのうち現在位置に対応する一部の生態系データを外部サーバから取得し、取得された生態系データのうち現在深度に対応する一部の生態系データをLCDモニタ28から出力する。
【効果】LCDモニタ28から出力される生態系データを水深に応じて変更することで、海洋生態系を提示する性能が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報出力装置に関し、特に海洋生態系情報を出力する、情報出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置の一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、現在ダイビング中の海底地図,ダイビング情報,ダイビングポイント,水中生物図鑑などがコンピュータ画面に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−21971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、背景技術では、水中生物図鑑の表示態様が深度に応じて変更されることはなく、提示性能に限界がある。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、海洋生態系を提示する性能を高めることができる、情報出力装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に従う情報出力装置(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、現在位置を繰り返し検出する第1検出手段(S23~S27)、現在深度を繰り返し検出する第2検出手段(S49~S51)、位置および深度によって分類された生態系情報のうち第1検出手段によって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する取得手段(S31~S35, S41)、および取得手段によって取得された生態系情報のうち第2検出手段によって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する出力手段(S55~S57)を備える。
【0007】
好ましくは、第2検出手段によって検出された深度が海中を示すとき出力手段を起動する起動手段(S53)がさらに備えられる。
【0008】
好ましくは、生態系情報は外部装置によって保持され、取得手段は、第1検出手段によって検出された位置を含む生態系情報要求を外部装置に向けて発行する発行手段(S33)、および発行手段の発行処理に対して外部装置から返送された生態系情報を受信する受信手段(S35)を含む。
【0009】
好ましくは、第1検出手段によって検出された位置の変動量が基準以下のとき取得手段の処理を制限する制限手段(S29)がさらに備えられる。
【0010】
好ましくは、シーンを表す画像を繰り返し出力する撮像手段(16)、および撮像手段から出力された画像を画面に表示する処理を撮像手段の処理と並列して実行する表示手段(28)がさらに備えられ、出力手段は生態系情報を表すキャラクタ画像を表示手段の処理と並列して画面に多重する。
【0011】
この発明に従う情報出力プログラムは、情報出力装置(10)のプロセッサ(30)に、現在位置を繰り返し検出する第1検出ステップ(S23~S27)、現在深度を繰り返し検出する第2検出ステップ(S49~S51)、位置および深度によって分類された生態系情報のうち第1検出ステップによって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する取得ステップ(S31~S35, S41)、および取得ステップによって取得された生態系情報のうち第2検出ステップによって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する出力ステップ(S55~S57)を実行させるための、情報出力プログラムである。
【0012】
この発明に従う情報出力方法は、情報出力装置(10)によって実行される情報出力方法であって、現在位置を繰り返し検出する第1検出ステップ(S23~S27)、現在深度を繰り返し検出する第2検出ステップ(S49~S51)、位置および深度によって分類された生態系情報のうち第1検出ステップによって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する取得ステップ(S31~S35, S41)、および取得ステップによって取得された生態系情報のうち第2検出ステップによって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する出力ステップ(S55~S57)を備える、情報出力方法である。
【0013】
この発明に従う外部制御プログラムは、メモリ(48)に保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサ(30)を備える情報出力装置(10)に供給される外部制御プログラムであって、現在位置を繰り返し検出する第1検出ステップ(S23~S27)、現在深度を繰り返し検出する第2検出ステップ(S49~S51)、位置および深度によって分類された生態系情報のうち第1検出ステップによって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する取得ステップ(S31~S35, S41)、および取得ステップによって取得された生態系情報のうち第2検出ステップによって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する出力ステップ(S55~S57)を内部制御プログラムと協働してプロセッサに実行させるための、外部制御プログラムである。
【0014】
この発明に従う情報出力装置(10)は、外部制御プログラムを取り込む取り込み手段(40)、および取り込み手段によって取り込まれた外部制御プログラムとメモリ(48)に保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサ(30)を備える情報出力装置(10)であって、外部制御プログラムは、現在位置を繰り返し検出する第1検出ステップ(S23~S27)、現在深度を繰り返し検出する第2検出ステップ(S49~S51)、位置および深度によって分類された生態系情報のうち第1検出ステップによって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する取得ステップ(S31~S35, S41)、および取得ステップによって取得された生態系情報のうち第2検出ステップによって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する出力ステップ(S55~S57)を内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、出力手段によって出力される生態系情報は、深度に応じて変更される。これによって海洋生態系を提示する性能が向上する。
【0016】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明の一実施例の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】図2実施例および外部サーバの各々によって参照される地図データの一例を示す図解図である。
【図4】外部サーバによって保持された生態系データの一例を示す図解図である。
【図5】(A)外部サーバから取得した生態系データの一例を示す図解図であり、(B)は水深1.5mで抽出される生態系データの一例を示す図解図であり、(C)は水深20mで抽出される生態系データの一例を示す図解図である。
【図6】(A)は図2実施例のLCDモニタに表示される画像の一例を示す図解図であり、(B)は図2実施例のLCDモニタに表示される画像の他の一例を示す図解図である。
【図7】図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図8】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図9】図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図10】図2実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
【0019】
図1を参照して、この実施例の情報出力装置は、基本的に次のように構成される。第1検出手段1は、現在位置を繰り返し検出する。第2検出手段2は、現在深度を繰り返し検出する。取得手段3は、位置および深度によって分類された生態系情報のうち第1検出手段1によって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する。出力手段4は、取得手段によって取得された生態系情報のうち第2検出手段2によって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する。
【0020】
したがって、出力手段4によって出力される生態系情報は、深度に応じて変更される。これによって海洋生態系を提示する性能が向上する。
[実施例]
【0021】
情報出力装置の一例であるディジタルカメラを、以下において説明する。図2を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、ドライバ18aおよび18bによってそれぞれ駆動されるフォーカスレンズ12および絞りユニット14を含む。これらの部材を経た光学像は、イメージャ16の撮像面に照射され、光電変換を施される。
【0022】
電源が投入されると、CPU30は、撮像タスクの下で動画取り込み処理を実行するべく、ドライバ18cに露光動作および電荷読み出し動作の繰り返しを命令する。ドライバ18cは、周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、イメージャ16の撮像面を露光し、かつ撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様で読み出す。イメージャ16からは、読み出された電荷に基づく生画像データが周期的に出力される。
【0023】
信号処理回路20は、イメージャ16から出力された生画像データに白バランス調整,色分離,YUV変換などの処理を施す。これによって生成されたYUV形式の画像データは、メモリ制御回路22を通してSDRAM24のYUV画像エリア24aに書き込まれる。LCDドライバ26は、YUV画像エリア24aに格納された画像データをメモリ制御回路22を通して繰り返し読み出し、読み出された画像データに基づいてLCDモニタ28を駆動する。この結果、撮像面で捉えられたシーンを表すリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
【0024】
信号処理回路20はまた、YUV変換によって生成されたYデータをCPU30に与える。CPU30は、与えられたYデータにAE処理を施して適正EV値を算出し、算出された適正EV値を定義する絞り量および露光時間をドライバ18bおよび18cにそれぞれ設定する。これによって、スルー画像の明るさが確保される。CPU30はまた、信号処理回路20から与えられたYデータの高周波成分を参照してAF処理を継続的に実行する。これによってフォーカスレンズ12が合焦点近傍に継続的に配置され、スルー画像の鮮鋭度が確保される。
【0025】
キー入力装置34に設けられたムービボタン34mvが操作されると、CPU30は、動画記録処理の実行をメモリI/F36に命令する。メモリI/F36は、新規の画像ファイルを着脱自在の記録媒体38に作成し(作成した画像ファイルはオープンされる)、YUV画像エリア24aに格納された画像データをメモリ制御回路22を通して繰り返し読み出し、そして読み出された画像データをオープン状態の画像ファイルに収める。
【0026】
ムービボタン34mvが再度操作されると、CPU30は、動画記録処理の停止をメモリI/F36に命令する。メモリI/F36は、YUV画像エリア24aからの画像データの読み出しを終了し、オープン状態の画像ファイルをクローズする。これによって、撮像面16で捉えられたシーンを継続的に表す動画像がファイル形式で記録媒体38に記録される。
【0027】
CPU30には、GPS装置42,水深計44および時計回路46が接続される。CPU30は、GPS装置42,水深計44および時計回路46の出力を参照した以下の処理を、撮像タスクと並列する測定タスクの下で実行する。
【0028】
まず、現在位置ないしディジタルカメラ10の移動量がGPS装置42の出力に基づいて周期的(たとえば5秒毎)に検出される。ディジタルカメラ10の移動量が基準値REF(=たとえば300m)を上回ると、CPU30は、現在位置の近傍の生態系データを外部サーバから取得するべく、データ転送要求の発行を通信I/F40に命令する。通信I/F40は、現在位置を示す位置情報が記述されたデータ転送要求を外部サーバに向けて発行する。
【0029】
外部サーバには、図3に示す地図データと図4に示す生態系データとが保存される。ここで、生態系データは、多数の海洋生物をエリア(=A〜C)および水深(=1m〜20m)によって区分したデータに相当する。外部サーバは、データ転送要求に記述された位置情報が示す位置を検出し、検出された位置を含むエリアを図3に示すエリアA〜Cの中から探索する。
【0030】
検出された位置がエリアA〜Cのいずれからも外れていれば、外部サーバは、エラーデータをディジタルカメラ10に返送する。これに対して、検出された位置を含むエリアが探知されると、外部サーバは、探知されたエリアに対応する一部の生態系データを図4に示す生態系データから切り出し、切り出された生態系データをディジタルカメラ10に返送する。したがって、ディジタルカメラ10の位置がエリアBに属するときは、図5(A)に示す生態系データが外部サーバからディジタルカメラ10に返送される。
【0031】
外部サーバから返送された生態系データまたはエラーデータは、通信I/F40によって40によって受信される。受信データが生態系データであれば、CPU30は、受信された生態系データをメモリ制御回路22を通してSDRAM24のワークエリア24bに書き込む。CPU30は続いて、水深計44の出力に基づいて現在深度を周期的(たとえば10秒毎)に検出し、検出された現在深度に対応する一部の生態系データをワークエリア24bに格納された生態系データから抽出する。現在深度が1.5mであれば図5(B)に示す生態系データが抽出され、現在深度が20mであれば図5(C)に示す生態系データが抽出される。
【0032】
CPU30はその後、抽出された生態系データに相当するキャラクタの表示をキャラクタジェネレータ34に命令する。キャラクタジェネレータ34は、命令に従うキャラクタデータをLCDドライバ26に与え、LCDドライバ26は与えられたキャラクタデータに従ってLCDモニタ28を駆動する。この結果、現在深度が1.5mであれば、図6(A)に示すキャラクタがOSD態様でモニタ画面に表示される。また、現在深度が20mであれば、図6(B)に示すキャラクタがOSD態様でモニタ画面に表示される。
【0033】
なお、外部サーバから受信したデータがエラーデータであれば、上述の処理は省略される。
【0034】
CPU30は、図7に示す撮像タスクおよび図8〜図10に示す測定タスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ48に記憶される。
【0035】
図7を参照して、ステップS1では動画取り込み処理を実行する。この結果、スルー画像がLCDモニタ28に表示される。ステップS3ではAE処理を実行し、ステップS5ではAF処理を実行する。この結果、スルー画像の輝度および鮮鋭度が適正に調整される。ステップS7ではムービボタン32mvが操作されたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS3に戻る一方、判別結果がYESであればステップS9に進む。
【0036】
ステップS9では動画記録処理が実行中であるか否かを判別し、判別結果がYESであればステップS11で動画記録処理を開始する一方、判別結果がNOであればステップS13で動画記録処理を中止する。ステップS11またはS13の処理が完了すると、ステップS3に戻る。ステップS11およびS13の処理の結果、ムービボタン32mvの1回目の操作から2回目の操作までの期間に作成された画像データがファイル形式で記録媒体38に記録される。
【0037】
図8を参照して、ステップS21ではフラグFLGdtを“0”に設定し、基準位置を示す位置情報をレジスタRGST1に登録する。ステップS23では位置測定周期(=5秒)が到来したか否かを時計回路46の出力に基づいて判別し、ステップS25では現在位置がGPS通信圏内であるか否かをGPS装置42の出力に基づいて判別する。ステップS23の判別結果またはステップS25の判別結果がNOであればステップS47に進み、ステップS23の判別結果およびステップS25の判別結果のいずれもがYESであればステップS27に進む。
【0038】
ステップS27では、GPS装置42の出力に基づいて現在位置を検出する。ステップS29では、検出された現在位置とレジスタRGST1に登録された位置情報が示す位置とに基づいて、ディジタルカメラ10の移動距離を算出する。ステップS31では算出された移動距離が基準値REF(=300m)を上回るか否かを判別し、ステップS33では現在位置が移動体通信圏内であるか否かを通信I/F40の出力に基づいて判別する。ステップS31の判別結果またはステップS33の判別結果がNOであればステップS49に進み、ステップS31の判別結果およびステップS33の判別結果のいずれもがYESであればステップS35に進む。
【0039】
ステップS35では、現在位置の近傍の生態系データを外部サーバから取得するべく、データ転送要求の発行を通信I/F40に命令する。通信I/F40は、現在位置を示す位置情報が記述されたデータ転送要求を外部サーバに向けて発行する。外部サーバは、データ転送要求に記述された位置情報が示す位置を検出し、検出された位置が属するエリアを図3に示すエリアA〜Cの中から探索する。
【0040】
検出された位置が示すエリアが探知されると、探知されたエリアの生態系データが外部サーバからディジタルカメラ10に返送される。これに対して、検出された位置がエリアA〜Cのいずれからも外れていれば、エラーデータが外部サーバからディジタルカメラ10に返送される。返送された生態系データまたはエラーデータは、通信I/F40によって40によって受信される。
【0041】
ステップS37〜S39では、通信I/F40によって受信されたデータが生態系データおよびエラーデータのいずれであるかを判別する。受信データがエラーデータであれば、ステップS47でフラグFLGdtを“0”に設定し、その後にステップS23に戻る。これに対して、受信データが生態系データであれば、ステップS41でフラグFLGdtを“1”に設定する。
【0042】
ステップS43では受信された生態系データをメモリ制御回路22を通してSDRAM24のワークエリア24bに書き込み、ステップS45ではレジスタRGST1に登録された位置情報を現在位置を示す位置情報によって更新する。更新処理が完了すると、ステップS49に進む。
【0043】
ステップS49ではフラグFLGdtが“1”を示すか否かを判別し、ステップS51では水深測定周期(=10秒)が到来したか否かを判別する。ステップS49の判別結果またはステップS51の判別結果がNOであれば、ステップS23に戻る。これに対して、ステップS49の判別結果およびステップS51の判別結果のいずれもがYESであれば、ステップS53に進む。
【0044】
ステップS53では、水深計44の出力に基づいて現在深度を検出する。ステップS55では、現在位置が海中であるか否かをフラッシュメモリ48に保存された地図データとレジスタRGST1に登録された位置とステップS53で検出された深度とに基づいて判別する。判別結果がNOであればそのままステップS23に戻る一方、判別結果がYESであればステップS57〜S59の処理を経てステップS23に戻る。
【0045】
ステップS57では、現在深度に対応する一部の生態系データをワークエリア24bに格納された生態系データから抽出する。ステップS59では、抽出された生態系データに相当するキャラクタの表示をキャラクタジェネレータ34に命令する。キャラクタジェネレータ34は、命令に従うキャラクタデータをLCDドライバ26に与え、LCDドライバ26は与えられたキャラクタデータに従ってLCDモニタ28を駆動する。
【0046】
以上の説明から分かるように、CPU30は、GPS装置42の出力に基づいて現在位置を繰り返し検出し(S23~S27)、水深計44の出力に基づいて現在深度を繰り返し検出する(S49~S51)。CPU30はまた、位置および深度によって分類された生態系データのうち現在位置に対応する一部の生態系データを外部サーバから取得し(S31~S35, S41)、取得された生態系データのうち現在深度に対応する一部の生態系データをLCDモニタ28から出力する(S55~S57)。LCDモニタ28から出力される生態系データを水深に応じて変更することで、海洋生態系を提示する性能が向上する。
【0047】
なお、この実施例では、マルチタスクOSおよびこれによって実行される複数のタスクに相当する制御プログラムは、フラッシュメモリ48に予め記憶される。しかし、一部の制御プログラムを内部制御プログラムとしてフラッシュメモリ48に当初から準備する一方、他の一部の制御プログラムを外部制御プログラムとして外部サーバから取得するようにしてもよい。この場合、上述の動作は、内部制御プログラムおよび外部制御プログラムの協働によって実現される。
【0048】
また、この実施例では、CPU30によって実行される処理を上述の要領で複数のタスクに区分するようにしている。しかし、各々のタスクをさらに複数の小タスクに区分してもよく、さらには区分された複数の小タスクの一部を他のタスクに統合するようにしてもよい。また、各々のタスクを複数の小タスクに区分する場合、その全部または一部を外部サーバから取得するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0049】
10 …ディジタルカメラ
16 …イメージャ
24 …SDRAM
30 …CPU
34 …キャラクタジェネレータ
40 …通信I/F
42 …GPS装置
44 …水深計

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を繰り返し検出する第1検出手段、
現在深度を繰り返し検出する第2検出手段、
位置および深度によって分類された生態系情報のうち前記第1検出手段によって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する取得手段、および
前記取得手段によって取得された生態系情報のうち前記第2検出手段によって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する出力手段を備える、情報出力装置。
【請求項2】
前記第2検出手段によって検出された深度が海中を示すとき前記出力手段を起動する起動手段をさらに備える、請求項1記載の情報出力装置。
【請求項3】
前記生態系情報は外部装置によって保持され、
前記取得手段は、前記第1検出手段によって検出された位置を含む生態系情報要求を前記外部装置に向けて発行する発行手段、および前記発行手段の発行処理に対して前記外部装置から返送された生態系情報を受信する受信手段を含む、請求項1または2記載の情報出力装置。
【請求項4】
前記第1検出手段によって検出された位置の変動量が基準以下のとき前記取得手段の処理を制限する制限手段をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の情報出力装置。
【請求項5】
シーンを表す画像を繰り返し出力する撮像手段、および
前記撮像手段から出力された画像を画面に表示する処理を前記撮像手段の処理と並列して実行する表示手段をさらに備え、
前記出力手段は前記生態系情報を表すキャラクタ画像を前記表示手段の処理と並列して前記画面に多重する、請求項1ないし4のいずれかに記載の情報出力装置。
【請求項6】
情報出力装置のプロセッサに、
現在位置を繰り返し検出する第1検出ステップ、
現在深度を繰り返し検出する第2検出ステップ、
位置および深度によって分類された生態系情報のうち前記第1検出ステップによって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する取得ステップ、および
前記取得ステップによって取得された生態系情報のうち前記第2検出ステップによって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する出力ステップを実行させるための、情報出力プログラム。
【請求項7】
情報出力装置によって実行される情報出力方法であって、
現在位置を繰り返し検出する第1検出ステップ、
現在深度を繰り返し検出する第2検出ステップ、
位置および深度によって分類された生態系情報のうち前記第1検出ステップによって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する取得ステップ、および
前記取得ステップによって取得された生態系情報のうち前記第2検出ステップによって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する出力ステップを備える、情報出力方法。
【請求項8】
メモリに保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサを備える情報出力装置に供給される外部制御プログラムであって、
現在位置を繰り返し検出する第1検出ステップ、
現在深度を繰り返し検出する第2検出ステップ、
位置および深度によって分類された生態系情報のうち前記第1検出ステップによって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する取得ステップ、および
前記取得ステップによって取得された生態系情報のうち前記第2検出ステップによって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する出力ステップを前記内部制御プログラムと協働して前記プロセッサに実行させるための、外部制御プログラム。
【請求項9】
外部制御プログラムを取り込む取り込み手段、および
前記取り込み手段によって取り込まれた外部制御プログラムとメモリに保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサを備える情報出力装置であって、
前記外部制御プログラムは、
現在位置を繰り返し検出する第1検出ステップ、
現在深度を繰り返し検出する第2検出ステップ、
位置および深度によって分類された生態系情報のうち前記第1検出ステップによって検出された位置に対応する一部の生態系情報を取得する取得ステップ、および
前記取得ステップによって取得された生態系情報のうち前記第2検出ステップによって検出された深度に対応する一部の生態系情報を出力する出力ステップを前記内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する、情報出力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−12007(P2013−12007A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143778(P2011−143778)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】