説明

情報提供システムの開発方法、開発装置、開発プログラム

【課題】 情報提供システム開発時、画面プログラムから携帯端末に送信される応答電文のデータサイズを計算し、また業務的な意味を考慮した画面分割を可能にする情報提供システム開発方法を提供する。
【解決手段】 画面に表示する内容と内容を整形表示する記号とを有する表示プログラムコードが組み込まれ、画面に対し処理結果を表示する画面プログラムのコード内の一部が、所定の関連性を有するか否かでグループ化された複数のグループのうちのいずれのグループに関するものかを特定するステップと、画面プログラムのコードに含まれる表示プログラムコードのデータサイズを算出するステップと、計算された表示プログラムコードのデータサイズが閾値より大きい場合、少なくとも1つのグループと特定された画面プログラムのコード内の一部が分断されないように画面プログラムのコードを分割する位置を決定するステップとを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の画面表示用のプログラムを分割することができる情報提供システムの開発方法、開発装置、開発プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯端末が表示可能なHTMLのデータサイズは、機種ごとに最大サイズが異なっている。サイズとは、表示レイアウトサイズでなく、表示に用いられるデータが端末に装備されたWebブラウザ上で占有するメモリサイズである。小さいサイズしか扱えない機種の表示をサポートする場合の対応として、以下のようなものがある。
【0003】
まず、一般的に、無効なタグやスペースや改行などを削除したり、文字列を短くしたり、画像小さくしたり荒く再圧縮することで画面そのもののサイズを小さくする方法が用いられる。またデータサイズを縮小できない場合、表示実行時に、Webサーバ側あるいは中継サーバが、実行時のサイズ、行数、予め画面に挿入しておいた区切りを元に機械的に分割したり、コンテンツを再構成したりする方法がとられている。
【0004】
プリンタなどの携帯端末以外の分野では、実行時にテキスト、ビットマップ、JPEGなどの種類、通信プロトコル、通信経過時間といった大雑把な要因から、データサイズの概算値を決めページを分割する事例も見受けられる。
【0005】
また、関連ある従来技術として、出力画像に組み込むデータを外部への参照の形で記述できるHTML等の文書を印刷する装置において、印刷の高速化を図る画像形成装置が開示されている。
【特許文献1】特開2004−287865号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のWebサーバ等側で実行時に画面表示するコンテンツを分割する方法は、Webサーバ等が携帯端末からの要求を受けたときに分割を行うためデータサイズの制約が無い機種用の画面と、制約が有る機種用に分割した画面の両方を予め作成する必要がないというメリットがある。しかし、この方法はコンテンツを機械的に分割するため、画面数が増えすぎたり、コンテンツの作成者の意図に反した分割(業務的な意味で分割してはならない位置で分割したり、配置や表示量のデザイン面での不備、画面数過多など)が行われるなど、最適なデザインにならない可能性がある。また、機種によって利用できる画像が異なったり、タグのサポートバージョンが異なったり等、機種ごとに表現の差があるため、単純な分割では利用上の制約が多くなる。また、コンテンツを簡略化したり、機能制限した専用画面にしたりしたい場合にも適さない。
【0007】
画面遷移について考えると、以前表示した画面に戻ることなく画面を進ませるだけの再現不要な画面であれば考慮事項は少ない。しかし、以前表示した画面へ戻る時や、さらにそこから次の画面へ進むとき、実行時に動的に画面を分割する方法では画面遷移に関わる制約が複雑になってしまう。また、実行時に画面を分割するのは、実行時のオーバーヘッドが大きくなるという課題がある。
【0008】
業務的な用件によって、上記のような課題が許容できない場合、画面の分割や縮小に際し、業務的な意味(機能や処理内容に基づきユーザによって区分けされた単位)を考慮した最適な表示となるようなプログラム(以下、携帯端末からの要求に対し、HTMLフォーマットの応答用電文を出力するプログラムを画面プログラムと称す。)を設計し、画面プログラムを作成する必要がある。しかし、JSP(登録商標)などの動的な表示を行う画面プログラムは、実行時にHTMLには画面表示されない制御データが多く含まれ、構造も複雑である場合が多く、画面プログラムをデザインする時点でデータサイズを考慮した画面構成を決めていくことが困難となる。
【0009】
また、携帯端末では表示可能なHTMLのデータサイズを超えると、画面表示に失敗するため、上述したような大雑把なデータサイズの見積もり方式ではなく、精密にデータサイズを見積もる必要がある。さらに、業務的な意味を考慮した最適な画面構成で分割などを行う場合も、作業を省略化できることが望ましい。
【0010】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、情報提供システムの開発時において、画面プログラムによって携帯端末に送信される応答電文のデータサイズを精密に計算し、また業務的な意味を考慮した画面分割を可能にすることで、情報提供システムの開発の簡略化を可能とする情報提供システムの開発方法、開発装置、開発プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
情報提供システムの開発方法は、画面に表示する内容と該内容を整形表示する記号とを有する表示プログラムコードが組み込まれ、前記画面に対し処理結果を動的に表示する画面プログラムのコード内の一部が、所定の関連性に基づきグループ化された複数のグループのうちのいずれのグループに関するものかを特定するグループ特定ステップと、前記画面プログラムのコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出するデータサイズ計算ステップと、前記データサイズ計算ステップによって計算された表示プログラムコードのデータサイズが閾値より大きい場合、少なくとも前記グループ特定ステップによって1つのグループと特定された前記画面プログラムのコード内の一部が分断されないように、前記画面プログラムのコードを分割する位置を決定する分割位置決定ステップと、を実行するものである。
【0012】
また、情報提供システムの開発装置は、画面に表示する内容と該内容を整形表示する記号とを有する表示プログラムコードが組み込まれ、前記画面に対し処理結果を動的に表示する画面プログラムのコード内の一部が、所定の関連性に基づきグループ化された複数のグループのうちのいずれのグループに関するものかを特定するグループ特定部と、前記画面プログラムのコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出するデータサイズ計算部と、前記データサイズ計算部によって計算された表示プログラムコードのデータサイズが閾値より大きい場合、少なくとも前記グループ特定部によって1つのグループと特定された前記画面プログラムのコード内の一部が分断されないように、前記画面プログラムのコードを分割する位置を決定する分割位置決定部と、を備える。
【0013】
さらに、情報提供システムの開発プログラムは、画面に表示する内容と該内容を整形表示する記号とを有する表示プログラムコードが組み込まれ、前記画面に対し処理結果を動的に表示する画面プログラムのコード内の一部が、所定の関連性に基づきグループ化された複数のグループのうちのいずれのグループに関するものかを特定するグループ特定ステップと、前記画面プログラムのコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出するデータサイズ計算ステップと、前記データサイズ計算ステップによって計算された表示プログラムコードのデータサイズが閾値より大きい場合、少なくとも前記グループ特定ステップによって1つのグループと特定された前記画面プログラムのコード内の一部が分断されないように、前記画面プログラムのコードを分割する位置を決定する分割位置決定ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
【発明の効果】
【0014】
画面プログラムが実行された際の応答電文のデータサイズを開発段階で計算することができ、また、処理内容を考慮した画面分割を行うことができ、もって画面プログラム開発を簡略化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0016】
まず、本実施の形態における開発環境(開発装置)の説明の前に、開発されたものを実行する実行環境について図1を参照しつつ説明する。
【0017】
実行環境200は携帯端末からの要求電文に対し、HTMLフォーマットの応答電文を返すWebシステムである。実行環境200において、携帯端末210A、210Bは、ユーザのオペレーションに基づき要求電文をWebサーバ220に送信し、応答電文を受信するとともにユーザが閲覧したい情報をWebブラウザ211で表示する。尚、携帯端末210Aは、キャッシュメモリのサイズが大きく、キャッシュメモリの制限がないものとみなせる新機種とし、携帯端末210Bは、キャッシュメモリのサイズが小さく、キャッシュメモリの制限を有する旧機種とする。また、総称するときは携帯端末210と表記する。
【0018】
Webサーバ220は、要求電文を携帯端末210から取得し、要求電文に応じた応答電文を返信する。また、Webサーバ220は、画面プログラム等、要求電文を作成する際に実行されるプログラムを処理するエンジンであるWebアプリケーション実行基盤221を備える。Webアプリケーション実行基盤221は、携帯端末210の要求を受け、要求元の携帯端末210の機種に適したデータサイズの応答電文を返す画面遷移・切替制御222を備える。
【0019】
携帯端末210とWebサーバ220とは、有線および無線ネットワークを介して接続される。
【0020】
また、実行環境200は、携帯端末210の要求に応じ応答電文を送信するWebサーバ側のアプリケーションとして、画面プログラム136A、136B(以下、総称するときは、画面プログラム136と記す)、中間プログラム123A、123B(以下、総称するときは、中間プログラム123と記す)、業務ロジック142A、142B(以下、総称するときは、業務ロジック142と記す)を予め備える。尚、これらプログラムはWebサーバ220に備えられてもよいし、図示しない他のシステムに備えられてもよい。
【0021】
画面プログラム136は、携帯端末210からの要求に対し、HTMLフォーマットの応答用電文を出力するプログラムである。尚、画面プログラム136Aは、携帯端末210Bではキャッシュメモリが不足であるため表示できないが、携帯端末210Aでは表示可能である分割されていない画面プログラム(通常画面プログラム)であり、画面プログラム136Bは、画面プログラム136Aを分割し、1つの応答電文サイズを小さくした分割画面プログラムである。
【0022】
業務ロジック142は、業務(例えば、携帯端末210から要求のあった物件の在庫数の確認処理や、物件の詳細内容を確認する処理、物件がいずれの店舗で扱われているか確認する処理等、機能や処理内容に基づきユーザによって区分けされた単位)に沿った処理を実行するプログラムである。中間プログラム123は、業務ロジック142と、画面プログラム136とを結びつけるインターフェースとして機能するプログラムである。尚、図1においては、業務ロジック142Aと中間プログラム123A、および業務ロジック142Bと中間プログラム123Bとが画面プログラム136Aと対応し、業務ロジック142Aと中間プログラム123Aとが画面プログラム136B(1/2)と対応し、業務ロジック142Bと中間プログラム123Bとが画面プログラム136B(2/2)と対応している。
【0023】
画面プログラム開発部130は、画面プログラム136を作成する際に表示データサイズ(携帯端末210に送信する応答電文のサイズ、すなわちHTMLフォーマットのサイズ)を計算して開発者に表示する。また計算された表示データサイズが閾値より大きい場合、画面プログラム136内に配置されたデータ項目がどの業務ロジックによって使われるかを、対応する中間プログラムを解析することで得て、画面プログラムの分割位置を求め、分割された画面プログラムを生成する。
【0024】
データサイズが制限されない携帯端末210Aに表示するための画面プログラム136A(通常画面プログラム)に加え、データサイズが制限される携帯端末210Bに表示するための画面プログラム136B(分割画面プログラム)が、画面プログラム開発部130によって作成された後、実行環境200に配備されることで、運用がなされる。
【0025】
次に、図2に本発明の実施の形態における基本構成の一例を示す。
【0026】
本発明の実施の形態における基本構成は、開発環境100と実行環境200とで構成される。
【0027】
開発環境100は、画面プログラム136、業務ロジック142を開発するための開発システムである。開発環境100は、画面開発環境設定部110、機能設計部120、画面プログラム開発部130(開発装置)、業務ロジック開発部140を備える。なお、画面プログラム136の開発と業務ロジック142の開発の作業には前後関係がなく、独立して実施することができる。
【0028】
画面開発環境設定部110は、画面プログラム開発部130にて使用される設定情報である画面切替閾値111とタグ情報112を保持するユニットである。
【0029】
機能設計部120は、項目情報122、業務ロジック141と画面プログラム136のインターフェースを取り持つプログラムである中間プログラム123を保持し、また、項目情報122を用い中間プログラム123を生成するユースケース定義ツール121からなるユニットである。
【0030】
業務ロジック開発部140は、中間プログラム123を利用して業務ロジック142を生成する業務ロジック編集ツール141と、生成した業務ロジック142からなるユニットである。
【0031】
画面プログラム開発部130は、分割位置計算機能部132、データサイズ計算機能部133、画面編集機能部134を備えた画面定義部131を備え、画面遷移定義135、画面プログラム136、最大繰返数137の各情報を保持するユニットである。
【0032】
分割位置計算機能部132は、計算された表示データサイズが画面切替閾値111に保持されている閾値より大きい場合、画面プログラム(例えば図1の画面プログラム136A)内に配置されたデータ項目がどの業務ロジック142によって使われるかを、対応する中間プログラム123を解析することで得て、画面プログラム(例えば図1の画面プログラム136A)に対し、分割位置を求める。
【0033】
データサイズ計算機能部133は、画面プログラム(例えば図1の画面プログラム136A)に基づき表示データサイズを計算する。
【0034】
画面編集機能部134は、上述の分割位置計算機能部132、データサイズ計算機能部133の実行指示をユーザから受け付け、また実行結果をユーザに通知するもので、JSPなどの画面プログラムの開発者による作成の支援、および画面遷移定義135を作成する。
【0035】
尚、画面遷移定義135、最大繰返数137については後述する。
【0036】
次に、実行環境200について説明する。実行環境200は、図1にて示したWebシステムであり、上述の通り携帯端末210、Webサーバ220を備える。携帯端末210は、ユーザのオペレーションに基づき要求電文230をWebサーバ220に送信し、Webサーバ220は、要求電文230に対する応答電文231を携帯端末210に返信する。
【0037】
また、実行環境200には、開発環境100で設定、または生成された画面プログラム136、中間プログラム123、業務ロジック142の各プログラム、および画面切替閾値111、画面遷移定義135の各情報がシステム稼動前に配備される。
【0038】
また、実行環境200において、携帯端末210とWebサーバ220はネットワークを介して接続される。Webサーバ220は、Webアプリケーション実行基盤221を備え、Webアプリケーション実行基盤221上で画面遷移・切替制御222、およびプログラム実行環境223を実行する。また、携帯端末210は、画面表示を行うWebブラウザ211を有する。
【0039】
なお、これら各機能、各ユニットは、開発環境100および実行環境200に備えられた図示しないCPU、メモリ、ハードディスク等のハードウェア資源とソフトウェアとが協働することで実現される。
【0040】
次に、画面プログラム136と、携帯端末210に応答電文として送信されるHTML(以下、単にHTMLと表記する)、携帯画面の表示の例について、図3から図5を用いて説明する。
【0041】
まず、画面プログラム136の一例を図3に示す。画面プログラム136は、HTMLフォーマット(表示プログラムコード)の中にJava(登録商標)プログラムを埋め込んだJSPソースファイル(画面プログラムのコード)である。図3において、破線四角で囲んだ部分は、制御用のコードでHTMLには反映されない箇所、実線四角で囲んだ部分は、実行時に文字に置き換えられる箇所、下線部分は、分岐条件判定の箇所である。
【0042】
また、図3で示した画面プログラム136をWebブラウザ211で受信した時のHTMLの一例を図4に、Webブラウザ211の画面表示の一例を図5に示す。なお、図3の画面プログラムと図4のHTMLは、図5の画面の上から「検索結果00001」までの部分に対応する箇所の抜粋である。
【0043】
次に、画面定義部131の動作の概要について説明する。また、以降の説明において、図1の画面プログラム136A(通常画面プログラム)を画面プログラム136B(分割画面プログラム)に分割するものとして記す。
【0044】
画面定義部131上の画面編集機能部134において、画面プログラム136Aの保存時や、画面編集機能部134に備えられたテキストエディタにて表示された画面プログラム136Aに対し所定の範囲選択がなされた時に、データサイズ計算機能部133は呼び出される。
【0045】
呼び出されたデータサイズ計算機能部133は、編集中の画面プログラム136A、予め作成しておいたタグ情報112や項目情報122、画面プログラム136Aと同時に作成した最大繰返数137を参照し、画面表示の実行時のHTMLデータサイズを計算する。
【0046】
また、画面編集機能部134において、画面分割指示操作がなされた時に、分割位置計算機能部132は呼び出される。
【0047】
分割位置計算機能部132は、編集中の画面プログラム136A、予め作成しておいた画面切替閾値111、画面プログラム136Aからデータ項目を抜き出すためのタグ情報112と項目情報122、さらに中間プログラム123を参照する。また分割位置計算機能部132は、データサイズ計算機能部133を呼び出して画面プログラム136Aによって表示されるHTMLのデータサイズを計算させ、データサイズが閾値より大きい場合には画面分割位置を求め、画面プログラム136B(分割画面プログラム)を生成する。
【0048】
なお、画面編集機能部134において範囲選択が行われるとは、画面操作によって、図6に示す破線四角で囲まれた部分のようにHTMLデータサイズを計算したい領域が範囲指定されることを言う。範囲選択された場合、データサイズ計算機能部133はHTMLのデータサイズを計算し、画面に選択された範囲を表示すると共に、データサイズを表示する。
【0049】
次に、データサイズ計算機能部133について説明する。
【0050】
データサイズ計算機能部133は、画面プログラム136A内のコードを解析し、タグ情報112、項目情報122、および最大繰返数137をもとに、HTMLのデータサイズを計算する。
【0051】
タグ情報112、項目情報122、および最大繰返数137の一例を図7に示し、それぞれの情報について説明する。なお、これらは、予め設定される定義情報である。
【0052】
タグ情報112は、図7(a)で示すように画面プログラム136中のタグ(タグ識別)に対するデータサイズ計算指示情報である。計算指示には、当該タグをデータサイズに含めず無視するかの指示、項目情報122にて定義された最大データサイズを参照し、当該タグを参照した最大データサイズの文字列とみなすかの指示(文字列)、分岐条件判定あるいは繰返しの場合の指示などがある。図7(a)に示す例は、JSPで記述可能なタグとそれに対応するさまざまな計算方法の一部である。タグ情報112は、画面開発環境作成時に予め設定される。
【0053】
次に、項目情報122を図7(b)に示す。項目情報122は、タグ情報112で計算指示が文字列であるときに使用される、各データ項目と最大データサイズとの対応情報である。図3に実線四角で囲んだ部分を例にし、項目情報122の使用例について説明する。
【0054】
まず、データサイズ計算機能部133は、「jsp:getProperty」でタグ情報112を参照し、計算指示として「文字列(property)」を得る。次に、データサイズ計算機能部133は、画面プログラム136内のproperty属性値からデータ項目を辿り、「property=”startDate”」を得る。データサイズ計算機能部133は、項目情報122を「startDate」で参照し、最大データサイズ「28」を得る。以上の処理で、データサイズ計算機能部133は、「jsp:getProperty」のタグは、「28」のデータサイズであるとみなす。
【0055】
また、画面プログラム136中の次のタグである「%=」の場合、計算指示は“文字列(プログラム項目)”である。次に、画面プログラムからプログラム項目を得るとデータ項目は「totalnum」であり、項目情報122をこれで参照すると、値は「1」となる。よって、データサイズ計算機能部133は、「totalnum」のタグは「1」のデータサイズであるとみなす。
【0056】
なお、項目情報122は、画面プログラム作成以前の機能設計時に作成される。
【0057】
次に、最大繰返数137を図7(c)に示す。最大繰返数137は、画面プログラムで繰り返し処理が存在する場合の、繰り返し回数の最大値である。
【0058】
なお、項目情報122の最大データサイズや最大繰返数137の値は、実際の値ではなく、業務毎にサイズが異なる場合や繰り返し処理毎の繰返数の分布状況を考慮して平均値や補正を加えた値を採用しても良い。
【0059】
次に、データサイズ計算機能部133の処理の一例を図8のフローチャートで示す。
【0060】
データサイズ計算機能部133は、分割位置計算機能部132または画面編集機能部134の要求により処理を開始する。
【0061】
まず、データサイズ計算機能部133は、画面プログラム136A(分割されていない通常の画面プログラム)を読み込み、解析位置であるプログラムの先頭、またはデータサイズ計算の要求範囲の先頭を計算対象領域の先頭にセットする(S101)。次に、データサイズ計算機能部133は、画面プログラム136A中にタグ情報112で定義されたタグが存在するまで画面プログラム136Aを読み、読んだサイズをHTMLのデータサイズとして加算する(S102)。
【0062】
データサイズ計算機能部133は、計算対象領域の終了か否かを判断し(S103)、計算対象領域が終了した場合(S103、YES)、計算したデータサイズをHTMLのデータサイズの計算値とし(S105)、本フローが終了する。他方、計算対象領域が終了していない場合(S103、NO)、データサイズ計算機能部133は、タグ情報112の計算指示を参照し、指示に従い処理を行う(S104)。
【0063】
計算指示が無視の場合(S104、無視)、データサイズ計算機能部133は、タグ要素の直後へ画面プログラム136Aを読み進め(S106)、S102へ戻る。
【0064】
計算指示が文字列の場合(S104、文字列)、データサイズ計算機能部133は、タグの要素で項目情報122を参照し、最大データサイズをHTMLのデータサイズに加算し、タグ要素の直後へ画面プログラム136Aを読み進め(S107)、S102へ戻る。
【0065】
計算指示が条件判定の場合(S104、条件判定)、データサイズ計算機能部133は、タグ要素の最初の子要素ブロック(例えば条件判定がswitch文である場合の最初のcase内)へ画面プログラム136Aを読み進め、子要素ブロック内のサイズのみHTMLのデータサイズとして加算し、2つ目の子要素ブロック(条件判定がswitch文である場合の2つ目のcase内)以降は読み飛ばすことで条件判定内の最後まで進め、(S108)、S102へ戻る。
【0066】
計算指示が繰返しの場合(S104、繰返し)、データサイズ計算機能部133は、タグ要素の子要素ブロック(例えばfor文内)に画面プログラム136Aを読み進め、子要素ブロックのデータサイズに最大繰返数137で定義された値を掛けた値をHTMLのデータサイズとして加算し、タグ要素の直後へ画面プログラム136Aを読み進め(S109)、S102へ戻る。
【0067】
尚、S108、S109内の子要素ブロックに対しては、再帰的にステップS101からステップS109の処理が行われる。
【0068】
実際の画面プログラムの子要素は、HTMLのタグ階層だけでなく、スクリプトレットで囲まれたブロックを含む。また、HTMLに画像などのファイルをリンクによって埋め込む場合がある。この場合は、ファイルのサイズを実際に調べて、HTMLのデータサイズとして加算する。
【0069】
本実施の形態では、実行時に動的に画面を構成するプログラムの例として、画面プログラムをJSPとしているが、JSPと並んでよく使われるServletに対しても、原理的にはデータサイズの計算が可能である。しかし、画面内の静的部分はHTMLで記述するJSPの方がはるかに容易にデータサイズの計算できる。また、Webアプリケーション実行基盤がCGIで、画面プログラムがPerlに代表される他のスクリプトである場合でも、スクリプトの文法に則して上述の処理を実行することも、本実施の形態の適用範囲である。
【0070】
上述したデータサイズ計算機能部133によれば、実際には画面表示されない制御データが多く含まれ、構造も複雑である場合が多いHTMLのデータサイズを自動計算することが可能になり、画面プログラムに基づいたより精密なHTMLのデータサイズを得ることができる。
【0071】
また、上述したデータサイズ計算機能部133によって、画面プログラム開発時、範囲選択された領域がどの程度のデータサイズを消費するのかを開発者に知らせることで、開発者は画面に含められる情報量や分割位置の目安を得ることができる。よって、データサイズ計算機能部133は、画面プログラムの分割作業、作成作業の効率化を図ることができる。
【0072】
次に、分割位置計算機能部132の処理概要を説明するとともに、画面分割位置について説明する。
【0073】
まず、図5で示した画面のデータサイズが閾値(画面分割閾値)より大きい場合について、図9を参照しつつ画面分割位置を求める一例を説明する。図9は、携帯端末210が表示する画面イメージを示しており、通常の画面プログラム136Aによって表示された分割されていない通常画面と、分割された画面プログラム136Bによって表示された分割画面(分割画面A、分割画面B)とを示している。
【0074】
分割位置計算機能部132は、画面分割位置を、上述したデータサイズ計算機能部133によって画面プログラム136Aから算出されたHTMLのデータサイズと、画面に配置されたデータ項目の業務的な意味の繋がり(ユーザによって機能や処理で区分される単位)(所定の関連性)とを基に判断して選ぶ。
【0075】
分割画面のデータサイズは、分割した全ての画面に対して展開されるHTMLのヘッダ情報、後述するボタンに関するデータサイズ、HTMLとしての整合性を持つよう終了タグのデータサイズも含む。
【0076】
また、データ項目の業務的な意味の繋がりは、画面で表示するための情報の生成・編集、計算、登録、通信などを処理する業務処理プログラムである業務ロジック142が、どのデータ項目を使うかによって導き出される。データ項目が業務ロジックのどの論理単位(以降クラスと呼ぶ)から参照されるか分類し、同じクラスから参照されるデータ項目は不可分として、画面分割の位置を決定する。
【0077】
つまり、階層関係を持つ画面プログラムの各ノードで、データサイズが画面分割閾値以下で、且つ、画面の上部から同じ業務ロジックの論理単位(ユースケース(グループ)と呼ぶ)に属する最後のデータ項目が含まれるノードを画面分割の位置として決定する。
【0078】
図9においては、2つのユースケース(検索結果用のユースケース、関連情報用のユースケース)がある。かかる場合における画面分割位置は、その分割されるHTMLのデータサイズが共に閾値以下で、且つ各ユースケースの区切りの位置となる。
【0079】
なお、ノードとは、画面プログラム内のHTMLタグやタグ情報112のタグなどの要素の終了位置を指す。細かく限定すると、ノードとは、最上位のHTMLタグや次の階層にあるBODYタグを除き、且つ、不可分でない位置にあるタグを示すものである。
【0080】
図10に、画面プログラムの例とともにノードの一例を示す。図10にある「<%switch」タグは、分岐条件が(*2)の位置まで続く。この分岐条件内で分割がなされると、正常に画面表示を行うことができなくなる。よって、「<%switch」タグから(*2)までは不可分なものとなる。よって、「<%switch」タグの終了位置(*2)は、ノードとして扱われる。一方、例えば(*1)で示した「<%=」タグの終了位置は、ノードとして扱われない。
【0081】
尚、分割位置計算機能部132は、画面プログラムに配置されるタグや、業務ロジックで使われないデータ項目を画面分割位置の判断に用いない。例えば、画面に配置される画像で、業務ロジックから動的に流し込まれるものは判断対象となり、静的なデータは判断対象ではない。ただし、画面プログラムのノードを画面分割の単位とすることで静的なデータは所定の階層構造に含まれて分割される。
【0082】
次に、業務ロジック142が参照するデータ項目と中間プログラム123について説明する。
【0083】
一般的に、プログラムを相互に直接参照する処理が含まれる個別のプログラムの開発では、開発の進捗や設計の変更時などの影響をお互いに受ける場合がある。上述した業務ロジック142が参照するデータ項目を分割位置計算機能部132が得る場合も、分割位置計算機能部132が業務ロジック142を直接参照する必要が生じ、同様の影響を受けることが予測される。
【0084】
よって、本実施の形態では、分割位置計算機能部132が、業務ロジック142を直接参照することなく、業務ロジック142が参照するデータ項目を分割位置計算機能部132が得るため、画面プログラムと業務プロセス間のインターフェースとなる中間プログラム123を導入する。
【0085】
中間プログラム123は、画面プログラム136が作成されるより前に機能設計部120にて、別途ツールによって(ユースケース定義ツール121)、ユースケースで扱いたい項目をもとに作成される。
【0086】
図11(a)に、画面プログラム136、中間プログラム123、業務ロジック142との間のユースケースの対応関係を示し、図11(b)に中間プログラムのデータ構造を示す。中間プログラム123は、ユースケース毎に作成され、ユースケース毎にデータ項目(例えば図3にて示した画面プログラム136での「property=”startDate”」や「property=”queryString”」等、propertyとして設定されている項目)およびデータ項目の属性(int型、String型、等)が定義されている(図11(b)参照)。このデータ項目が画面プログラム136と業務ロジック142とのインターフェースとして機能する。
【0087】
中間プログラム123は、インターフェースとしての定義のみで、業務的な処理は持たず、ユースケース名をクラス名として、ユースケースが使用するデータ項目名と属性、及びデータ項目に対する設定/取得メソッドからなる。
【0088】
業務ロジック142の例えばクラスAで使用される情報が中間プログラム123のユースケースAに属するデータ項目として、中間プログラム123に登録される。他方、画面プログラム136においてユースケースAがいずれの範囲であるかは、次の通りである。すなわち、中間プログラム123内におけるユースケースAに属するデータ項目それぞれが、画面プログラム136内のいずれの位置に登場するかが確認され、その最先端位置、最後端位置の範囲内がユースケースAの範囲となる。
【0089】
ユースケースが階層構造となる場合は、図11の破線矢印で示すように、属性情報を参照することで子のユースケースを辿ることができる。なお、本発明の説明では、実行時に使用する中間プログラムを参照しているが、本図と同義の論理的情報が得られれば良い。例えば、図7に示す項目情報を拡張して、ファイルに保存しておく形態でも良い。
【0090】
分割位置計算機能部132は、画面分割位置の決定に、ユースケース名(クラス名)、データ項目名、属性を使用する。
【0091】
上述した中間プログラム123によって、業務ロジック142を直接参照することなく、より簡易に業務ロジック142が参照するデータ項目を得ることができる。また、中間プログラム123をユースケース単位に作成することで、画面構成変更や画面分割を行う時に業務ロジック142を変更する必要が無くなるなど、業務ロジック142と画面プログラム136が依存せず、相互に独立性を高めることに役立つ。なお、業務ロジック142は、別途ツールによって(業務ロジック編集ツール141)、画面プログラムの作成タイミングとは無関係に、作成することができる。
【0092】
次に分割位置計算機能部132の動作について説明する。
【0093】
尚、分割位置計算機能部132は、画面プログラム136に配置された同じユースケースに属するデータ項目のうち、先端および後端にあるデータ項目の位置(位置は、行、カラムで表す)を、ユースケースごとに保持する項目分布情報を用い、画面分割位置の算出処理を行う。すなわち、項目分布情報は、ユースケース名、ユースケースに属するデータ項目が画面プログラム136に登場した先端位置、および後端位置を対応付けて保持する。
【0094】
分割位置計算機能部132が画面分割位置を決める処理の一例を図12、図13のフローチャートで示す。分割位置計算機能部132は、画面編集機能部134からの要求を受け処理を開始する。
【0095】
画面分割位置計算機能部132は、画面プログラム136Aを上から読み進め、データ項目を検索し(S201)、画面プログラム136Aの終了まで読み進めたか判断する(S202)。
【0096】
画面プログラム136Aの終了まで達していない場合(S202、NO)、画面分割位置計算機能部132は、タグ情報112と項目情報122を参照し、画面プログラム136Aから抜き出したデータ項目で中間プログラム123を検索し(S203)、中間プログラム123に抜き出したデータ項目が存在するか判断する(S204)。
【0097】
画面分割位置計算機能部132は、中間プログラム123にデータ項目が存在する場合(S204、YES)、中間プログラム123から、データ項目が属するユースケースを取得し(S205)、一方、データ項目が存在しない場合(S204、NO)、S201へ戻る。
【0098】
次に、画面分割位置計算機能部132は、中間プログラム123から取得したユースケースが項目分布情報に登録されているか判断し(S206)、登録がある場合(S206、YES)、画面プログラム136Aにおける現在のデータ項目の位置(位置は、行、カラムで表す)を、当該ユースケース名の後端位置として項目分布情報に対し更新し(S207)、S201へ戻る。一方、ユースケースの登録が項目分布情報に無かった場合(S206、NO)、画面分割位置計算機能部132は、当該ユースケース名を項目分布情報に登録するとともに、画面プログラム136Aにおける現在のデータ項目の位置を当該ユースケースの先端・後端位置として登録し(S208)、S201へ戻る。
【0099】
一方、画面プログラム136Aが終了した場合(S202、YES)、画面分割位置計算機能部132は、項目分布情報で、画面プログラム136Aの範囲(先端・後端位置(行、カラム))が重複したエントリを、最も先端且つ最も後端からなる範囲としてまとめる(S209)。
【0100】
S209の処理を詳説すると、例えば、項目分布情報に複数のユースケース名および先端、後端位置が登録され(例えばユースケースA、ユースケースBとする)、ユースケースAとユースケースBの範囲に重複する部分があるとする。この場合に、S209の処理は、ユースケースAの先端位置とユースケースBの先端位置とで最も先端位置である方を最先端位置として採用し、ユースケースAの後端位置とユースケースBの後端位置とで最も後端位置である方を最後端位置として採用する。採用された最先端位置と最後端位置でユースケースの範囲が拡張される。
【0101】
次に、画面分割位置計算機能部132は、画面プログラム136Aの読む位置を先頭にセットする(S210)。画面分割位置計算機能部132は、画面プログラム136Aを読み始め(S211)、プログラムの終了か否か判断する(S212)。
【0102】
画面プログラム136Aの終了でなかった場合(S212、NO)、画面位置計算機能部132は、画面プログラム136Aの現在のノードまでのデータサイズ(尚、データサイズの計算は、データサイズ計算機能部133が上述処理を行うことでなされる)が画面切替閾値111を超えたか判断する(S213)。
【0103】
画面位置計算機能部132は、データサイズが画面切替閾値111を超えた場合(S213、YES)、直前のノードがあれば画面プログラム136Aの読む位置を直前のノードへ戻し(S214)、現在位置以前に後端位置(終端)がある項目分布情報(ユースケース)が有るか判断する(S215)。一方、データサイズが画面切替閾値111を超えていない場合(S213、NO)、画面分割位置計算機能部132は、S211へ戻る。
【0104】
次に、画面分割位置計算機能部132は、項目分布情報が存在する場合(S215、YES)、後端位置が画面プログラム136Aの現在位置以前で、且つ、最も後にある項目分布情報の直後のノードを画面分割位置と決定し(S216)、本フローを終了する。一方、現在位置以前に終端がある項目分布情報が存在しない場合(S217、NO)、画面分割位置計算機能部132は、現在位置を画面分割位置と決定し(S217)、本フローを終了する。
【0105】
一方、画面プログラムが終了の場合(S212、YES)、本フローは終了する。
【0106】
このように画面分割位置が決定した後、画面編集機能部134は、画面プログラム136Aを分割し、画面プログラム136Bを生成する。
【0107】
次に、画面分割をした際の画面遷移の概要について説明する。
【0108】
通常、Webシステムは、1つの画面で業務が構成される場合は少なく、画面に配置されたボタンやリンクによって複数の画面が遷移されることで業務は構成される。
【0109】
通常の画面プログラム136Aにて表示される画面の遷移および分割した画面プログラム136Bにて表示される分割画面の遷移の一例を図14の概念図に示す。
【0110】
図14において、画面プログラム136Aにて表示される画面を通常画面Yとし、画面プログラム136Aを分割した画面プログラム136Bにて表示される画面を分割画面1、分割画面2、分割画面3とする。
【0111】
また、図14において、通常画面X、通常画面Zを表示するHTMLデータサイズは、共に分割する必要のない程度のものであるとする。
【0112】
分割画面は、データサイズの制限が無ければ通常画面として1画面で構成されていたものである。したがって、分割画面1から分割画面3までの間の遷移は、直列的に「次へ」、「戻る」の遷移とするのが原則である。また、分割画面と分割画面以外との、「次へ」、「戻る」の遷移(通常画面Xと分割画面1間や分割画面3と通常画面Z間)は、通常画面Yの遷移と一致する。
【0113】
次に、画面Aや画面Bまで遷移した後に、「戻る」の遷移について説明する。例えば、図14の画面Bへ進む遷移は、通常画面Yの「ボタン」が押下されることで画面Bへ遷移した場合、または分割画面1、分割画面2、分割画面3を経由し分割画面3の「ボタン」が押下されることで画面Bへ遷移した場合の2通りがある。よって画面Bから直前画面への戻り先は複数あるため、画面Bから「戻る」の遷移に対する静的な画面遷移を定義することは困難である。画面Aに対しても同様のことがいえる。
【0114】
本実施の形態において、画面編集機能部134は、画面分割時、分割画面の画面プログラムとともに、上述した通常画面と分割画面の画面遷移における一定の規則に沿って画面遷移に係る定義(画面遷移定義135)を生成する。画面遷移定義135は、画面遷移の際、画面遷移・切替制御222によって用いられる。
【0115】
ここで、画面編集機能部134によって生成される面遷移定義135の一例を図15に示す。
【0116】
画面を分割した場合の画面遷移には、通常画面から分割画面に切り替えるための制御と、通常画面および分割画面の全ての画面間の遷移を行うための制御が必要である。
【0117】
分割画面に切り替えるための制御情報(図15中、切替制御)として、画面編集機能部134は、通常画面(図14の例では通常画面Y)と分割画面の先頭画面(図14の例では分割画面1)とを対応付け、画面遷移の定義として画面遷移定義135に保持させる。通常画面と分割画面の対応付けは、先頭画面のみ必要である。
【0118】
通常画面の表示要求がされたとき、画面遷移・切替制御222は、携帯端末210のキャッシュサイズが画面切替閾値111未満であれば、画面遷移定義135を参照し、通常画面に対応した分割画面に切り替える。
【0119】
また、画面編集機能部134は、画面間の遷移を行うための制御情報(図15中、分割画面の遷移制御)として、分割画面の作成順に、ボタンと画面とを対応付け、画面遷移の定義として画面遷移定義135に保持させる。
【0120】
ボタン押下やリンク押下によって画面表示要求がされたとき、画面遷移・切替制御222は、画面遷移定義135を参照することで、画面の遷移先を特定し、該当する画面へ画面遷移する。図15に示す例は、分割画面1、分割画面2、分割画面3のそれぞれにある「次へ」ボタンを押下されたら、順に画面を遷移する定義である。
【0121】
なお、画面を「戻る」遷移の制御は、上述したように静的に遷移を定義することが困難であるため、本実施の形態では、画面遷移の履歴(携帯端末210で保持されている履歴)によりその制御を行う。図14の画面遷移パターンで画面Bからの戻り先に係る画面遷移履歴の例と画面遷移定義の例を図16に示す。
【0122】
通常画面Yから画面Bへ遷移した場合の画面遷移の履歴は、新しい順に、通常画面Y、通常画面Xであるため場面Bからの戻りの遷移先は画面遷移の履歴の最新情報である通常画面Yとなる(図16(a)参照)。一方、分割画面3から画面Bへ遷移した場合の画面遷移の履歴は、新しい順に、分割画面3、分割画面2、分割画面1、通常画面Xであるため、画面Bからの戻り先は、画面遷移の履歴の最新情報である分割画面3となる(図16(a)参照)。このように、携帯端末210で保持されている履歴情報を用いるため、画面遷移定義135には、戻り時の画面指定は無く、rewindとして指定される(図16(b)参照)。
【0123】
また、画面プログラムの実態は、JSPなどのプログラムファイルであるが、画面遷移定義135において、論理的な画面に画面識別子を定義し、プログラムファイルと対応付を行う。そのため、プログラムファイルを直接指定しないため、画面プログラムを別の業務画面にも対応付けることができ、画面プログラムを部品化することができる。
【0124】
次に、図2に示した実行環境200における画面遷移時の動作の概要を説明する。
【0125】
携帯端末210での画面操作に伴い、Webブラウザ211から要求電文230がWebサーバ220へ送られる。要求を受け付けて処理結果を返却するWebアプリケーション実行基盤221が要求電文230を受け付けると、画面遷移・切替制御222は、画面切替閾値111や画面遷移定義135を参照し、分割画面への切替判断、および切替、画面遷移の処理を行う。また、プログラム実行環境223では、業務ロジック142、画面プログラム136、およびこのインターフェースとなる中間プログラム123を動作させ、携帯端末210から受け取った業務データの処理や次画面を表示するための業務データを設定して応答HTMLを生成する。Webアプリケーション実行基盤221は、作成された応答電文231をWebブラウザ211へ返却する。応答電文231を受け取ったWebブラウザ211では、応答電文231をもとに画面表示を更新する。
【0126】
次に、画面遷移・切替制御222による画面遷移、切替の処理の一例を図17、図18に示す。
【0127】
予め、Webサーバ220上のWebアプリケーション実行基盤221は、起動時、画面切替閾値111を読み込み(S301)、さらに画面遷移定義を読み(S302)、画面遷移・切替制御222が使用するメモリへ格納する。
【0128】
Webアプリケーション実行基盤221は、各携帯端末210からの画面表示要求である要求電文230を受け取り、画面遷移・切替制御222の処理を開始する。
【0129】
画面遷移・切替制御222は、要求元の携帯端末からの初回アクセスであるか判断し(S401)、初回アクセスであった場合(S401、YES)、画面表示要求を行った携帯端末のキャッシュサイズを要求電文の中から取得し(S402)、メモリへ格納した画面切替閾値111と比較する(S403)。
【0130】
画面遷移・切替制御222は、画面切替閾値111がキャッシュサイズ以上であった場合(S403、YES)、画面切替を有効にし(S404)、一方、キャッシュサイズより小さかった場合(S403、NO)、画面切替を無効にする(S405)。
【0131】
続いて、画面遷移・切替制御222は、画面遷移定義135を基に前画面の画面識別子(図15のscreen idで指定されている識別子)とボタン(ないしリンク)から、遷移先の画面識別子(図15のnextscreenidで指定されている識別子)を特定する。画面遷移・切替制御222は、画面切替が有効かどうか判断し(S406)、画面切替が無効の場合(S406、NO)、本フローは終了する。一方、画面切替が有効の場合(S406、YES)、画面遷移・切替制御222は、得られた画面識別子に対応する切替画面を参照し、次画面に切替画面定義があるかどうか判断する(S407)。画面遷移・切替制御222は、次画面に切替画面定義が無い場合(S407、NO)、本フローを終了させる。一方、次画面に切替画面定義が有る場合(S407、YES)、画面遷移・切替制御222は、次画面を切替画面に切り替え(S408)、本フローを終了させる。
【0132】
上述した画面遷移・切替制御222によれば、フラグの評価だけ、あるいは履歴情報を基に画面を切り替えるので、画面遷移の実行時の処理コストを小さくできる。また、画面遷移・切替制御は、Webアプリケーション実行基盤221で行うので、前画面に入力された業務データを処理したり、次画面に表示する業務データを編集したりする業務ロジック142には、画面分割など画面構成変更による影響を与えない。
【0133】
本実施の形態では、データサイズ計算機能部133は、分割位置計算機能部132に呼ばれることで実行することとしたが、データサイズ計算機能部133が画面プログラム136Aに対しHTMLのデータサイズを算出後、分割位置計算機能部132が画面切替閾値111と算出されたHTMLのデータサイズを比較し、HTMLのデータサイズの方が大きい場合に、分割位置計算機能部132が上述の分割位置計算を行うような実装でもよい。
【0134】
その場合、分割された画面プログラム136Bに対し更にデータサイズ計算機能部133がHTMLのデータサイズを算出し、比較演算の処理結果に基づき分割位置計算機能部132が更に画面プログラム136Bに対しの分割位置計算を行う等、再帰的にデータサイズ計算、比較演算、分割位置計算が行われることで、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0135】
尚、グループ特定部、分割位置決定部は、本実施の形態における分割位置計算機能部132に対応し、データサイズ計算部は、本実施の形態におけるデータサイズ計算機能部133に対応する。また、画面プログラム分割部、範囲選択部は、本実施の形態における画面編集機能部134に対応する。
【0136】
更に、開発装置を構成するコンピュータにおいて上述した各ステップを実行させるプログラムを、開発プログラムとして提供することができる。上述したプログラムは、コンピュータにより読取り可能な記録媒体に記憶させることによって、開発装置を構成するコンピュータに実行させることが可能となる。ここで、上記コンピュータにより読取り可能な記録媒体としては、ROMやRAM等のコンピュータに内部実装される内部記憶装置、CD−ROMやフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体や、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータ並びにそのデータベースや、更に回線上の伝送媒体をも含むものである。
【0137】
以上、本実施の形態によれば、以下の付記で示す技術的思想が開示されている。
(付記1) 画面に表示する内容と該内容を整形表示する記号とを有する表示プログラムコードが組み込まれ、前記画面に対し処理結果を動的に表示する画面プログラムのコード内の一部が、所定の関連性を有するか否かでグループ化された複数のグループのうちのいずれのグループに関するものかを特定するグループ特定部と、
前記画面プログラムのコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出するデータサイズ計算部と、
前記データサイズ計算部によって計算された表示プログラムコードのデータサイズが閾値より大きい場合、少なくとも前記グループ特定部によって1つのグループと特定された前記画面プログラムのコード内の一部が分断されないように、前記画面プログラムのコードを分割する位置を決定する分割位置決定部と、
を備える情報提供システムの開発装置。
(付記2)
付記1に記載の情報提供システムの開発装置において、
さらに、前記分割位置決定部によって決定された位置で前記画面プログラムのコードを分割し、分割された画面プログラムのコード相互の表示順序を設定する画面プログラム分割部を備えることを特徴とする情報提供システムの開発装置。
(付記3)
付記1に記載の情報提供システムの開発装置において、
さらに、前記画面プログラムのコードを表示するとともに、表示された前記画面プログラムのコードのうちから所定範囲の選択を受け付ける範囲選択部を備え、
前記データサイズ計算部は、前記範囲選択部にて受け付けた所定範囲内のコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出することを特徴とする情報提供システムの開発装置。
(付記4)
付記1に記載の情報提供システムの開発装置において、
前記所定の関連性は、前記画面プログラムにて表示される処理結果を該画面プログラムに出力する業務プログラムが同じである場合に関連性を有するものとすることを特徴とする情報提供システムの開発装置。
(付記5)
画面に表示する内容と該内容を整形表示する記号とを有する表示プログラムコードが組み込まれ、前記画面に対し処理結果を動的に表示する画面プログラムのコード内の一部が、所定の関連性に基づきグループ化された複数のグループのうちのいずれのグループに関するものかを特定するグループ特定ステップと、
前記画面プログラムのコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出するデータサイズ計算ステップと、
前記データサイズ計算ステップによって計算された表示プログラムコードのデータサイズが閾値より大きい場合、少なくとも前記グループ特定ステップによって1つのグループと特定された前記画面プログラムのコード内の一部が分断されないように、前記画面プログラムのコードを分割する位置を決定する分割位置決定ステップと、
をコンピュータに実行させる情報提供システムの開発プログラム。
(付記6)
付記5に記載の情報提供システムの開発プログラムにおいて、
さらに、前記分割位置決定ステップによって決定された位置で前記画面プログラムのコードを分割し、分割された画面プログラムのコード相互の表示順序を設定する画面プログラム分割ステップを備えることを特徴とする情報提供システムの開発プログラム。
(付記7)
付記5に記載の情報提供システムの開発プログラムにおいて、
さらに、前記画面プログラムのコードを表示するとともに、表示された前記画面プログラムのコードのうちから所定範囲の選択を受け付ける範囲選択ステップを備え、
前記データサイズ計算ステップは、前記範囲選択ステップにて受け付けた所定範囲内のコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出することを特徴とする情報提供システムの開発プログラム。
(付記8)
付記5に記載の情報提供システムの開発プログラムにおいて、
前記所定の関連性は、前記画面プログラムにて表示される処理結果を該画面プログラムに出力する業務プログラムが同じである場合に関連性を有するものとすることを特徴とする情報提供システムの開発プログラム。
(付記9)
画面に表示する内容と該内容を整形表示する記号とを有する表示プログラムコードが組み込まれ、前記画面に対し処理結果を動的に表示する画面プログラムのコード内の一部が、所定の関連性に基づきグループ化された複数のグループのうちのいずれのグループに関するものかを特定するグループ特定ステップと、
前記画面プログラムのコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出するデータサイズ計算ステップと、
前記データサイズ計算ステップによって計算された表示プログラムコードのデータサイズが閾値より大きい場合、少なくとも前記グループ特定ステップによって1つのグループと特定された前記画面プログラムのコード内の一部が分断されないように、前記画面プログラムのコードを分割する位置を決定する分割位置決定ステップと、
を実行する情報提供システムの開発方法。
(付記10)
付記9に記載の情報提供システムの開発方法において、
さらに、前記分割位置決定ステップによって決定された位置で前記画面プログラムのコードを分割し、分割された画面プログラムのコード相互の表示順序を設定する画面プログラム分割ステップを備えることを特徴とする情報提供システムの開発方法。
(付記11)
付記9に記載の情報提供システムの開発方法において、
さらに、前記画面プログラムのコードを表示するとともに、表示された前記画面プログラムのコードのうちから所定範囲の選択を受け付ける範囲選択ステップを備え、
前記データサイズ計算ステップは、前記範囲選択ステップにて受け付けた所定範囲内のコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出することを特徴とする情報提供システムの開発方法。
(付記12)
付記9に記載の情報提供システムの開発方法において、
前記所定の関連性は、前記画面プログラムにて表示される処理結果を該画面プログラムに出力する業務プログラムが同じである場合に関連性を有するものとすることを特徴とする情報提供システムの開発方法。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】実施の形態に係る構成の概略の一例を示す図である。
【図2】実施の形態に係る基本構成の一例を示す図である。
【図3】実施の形態に係るJSPを用いた画面プログラムの一例を示す図である。
【図4】実施の形態に係る表示HTMLの一例を示す図である。
【図5】実施の形態に係る携帯端末上のWebブラウザにおける画面表示の一例を示す図である。
【図6】実施の形態に係る画面編集機能において範囲選択が行われた場合の表示の一例を示す図である。
【図7】実施の形態に係るタグ情報、項目情報、および最大繰返数の一例を示す図である。
【図8】実施の形態に係るデータサイズ計算機能の処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態に係る画面分割位置を求める一例を示す図である。
【図10】実施の形態に係る画面プログラムの例とノードの一例を示す図である。
【図11】実施の形態に係る画面分割位置を決める中間プログラムのデータ構造の例を示す図である。
【図12】実施の形態に係る分割位置計算機能が画面分割位置を決める処理の一例(その1)を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態に係る分割位置計算機能が画面分割位置を決める処理の一例(その2)を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態に係る通常画面の遷移に対応した分割画面の遷移の概要の一例を示す図である。
【図15】実施の形態に係る画面遷移定義の一例を示す図である。
【図16】実施の形態に係る画面の“戻る”制御における画面遷移履歴と画面遷移定義の一例を示す図である。
【図17】実施の形態に係る画面遷移・切替制御による画面遷移と画面切替の処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
【図18】実施の形態に係る画面遷移・切替制御による画面遷移と画面切替の処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
【0139】
100 開発環境、110 画面開発環境設定、111 画面切替閾値、112 タグ情報、120 機能設計部、121 ユースケース定義ツール、122 項目情報、123 中間プログラム、123A 中間プログラム(ユースケースA)、123B 中間プログラム(ユースケースB)、130 画面プログラム開発部、131 画面定義部、132 分割位置計算機能部、133 データサイズ計算機能部、134 画面編集機能部、135 画面遷移定義、136 画面プログラム、136A 画面プログラム(通常画面プログラム)、136B 画面プログラム(分割画面プログラム)、137 最大繰返数、140 業務ロジック開発部、141 業務ロジック編集ツール、142 業務ロジック、142A 業務ロジック、142B 業務ロジック、200 実行環境、210 携帯端末、210A 携帯端末(新機種)、210B 携帯端末(旧機種)、211 Webブラウザ、220 Webサーバ、221 Webアプリケーション実行基盤、222 画面遷移・切替制御、223 プログラム実行環境、230 要求電文、231 応答電文。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に表示する内容と該内容を整形表示する記号とを有する表示プログラムコードが組み込まれ、前記画面に対し処理結果を動的に表示する画面プログラムのコード内の一部が、所定の関連性に基づきグループ化された複数のグループのうちのいずれのグループに関するものかを特定するグループ特定ステップと、
前記画面プログラムのコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出するデータサイズ計算ステップと、
前記データサイズ計算ステップによって計算された表示プログラムコードのデータサイズが閾値より大きい場合、少なくとも前記グループ特定ステップによって1つのグループと特定された前記画面プログラムのコード内の一部が分断されないように、前記画面プログラムのコードを分割する位置を決定する分割位置決定ステップと、
を実行する情報提供システムの開発方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムの開発方法において、
さらに、前記分割位置決定ステップによって決定された位置で前記画面プログラムのコードを分割し、分割された画面プログラムのコード相互の表示順序を設定する画面プログラム分割ステップを備えることを特徴とする情報提供システムの開発方法。
【請求項3】
請求項1に記載の情報提供システムの開発方法において、
さらに、前記画面プログラムのコードを表示するとともに、表示された前記画面プログラムのコードのうちから所定範囲の選択を受け付ける範囲選択ステップを備え、
前記データサイズ計算ステップは、前記範囲選択ステップにて受け付けた所定範囲内のコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出することを特徴とする情報提供システムの開発方法。
【請求項4】
請求項1に記載の情報提供システムの開発方法において、
前記所定の関連性は、前記画面プログラムにて表示される処理結果を該画面プログラムに出力する業務プログラムが同じである場合に関連性を有するものとすることを特徴とする情報提供システムの開発方法。
【請求項5】
画面に表示する内容と該内容を整形表示する記号とを有する表示プログラムコードが組み込まれ、前記画面に対し処理結果を動的に表示する画面プログラムのコード内の一部が、所定の関連性を有するか否かでグループ化された複数のグループのうちのいずれのグループに関するものかを特定するグループ特定部と、
前記画面プログラムのコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出するデータサイズ計算部と、
前記データサイズ計算部によって計算された表示プログラムコードのデータサイズが閾値より大きい場合、少なくとも前記グループ特定部によって1つのグループと特定された前記画面プログラムのコード内の一部が分断されないように、前記画面プログラムのコードを分割する位置を決定する分割位置決定部と、
を備える情報提供システムの開発装置。
【請求項6】
画面に表示する内容と該内容を整形表示する記号とを有する表示プログラムコードが組み込まれ、前記画面に対し処理結果を動的に表示する画面プログラムのコード内の一部が、所定の関連性に基づきグループ化された複数のグループのうちのいずれのグループに関するものかを特定するグループ特定ステップと、
前記画面プログラムのコードに含まれる前記表示プログラムコードのデータサイズを算出するデータサイズ計算ステップと、
前記データサイズ計算ステップによって計算された表示プログラムコードのデータサイズが閾値より大きい場合、少なくとも前記グループ特定ステップによって1つのグループと特定された前記画面プログラムのコード内の一部が分断されないように、前記画面プログラムのコードを分割する位置を決定する分割位置決定ステップと、
をコンピュータに実行させる情報提供システムの開発プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−15411(P2010−15411A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−175226(P2008−175226)
【出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】