説明

情報提供装置、プロジェクター、画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示方法

【課題】 過去の付加画像を表示させることが可能な情報を提供することが可能なプロジェクター等を提供すること。
【解決手段】 プロジェクター100が、プレゼンテーション画像に付加された付加画像を示し、かつ、プレゼンテーション画像の状態と関連付けた付加情報126を生成する情報生成部140と、付加情報126を、付加情報126に基づいて付加画像が付加されたプレゼンテーション画像を表示することが可能な画像表示装置へ向け送信する通信部110を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、プロジェクター、画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2010−122263号公報では、あらかじめ準備されたプレゼンテーション資料等の画像データに、リモコン(リモートコントローラー)やマウス等による指示位置を示すポインター画像、アンダーライン等の手書き画像等の付加情報を含むリアルタイムな映像を表示することができるプロジェクターを提供することを目的として、付加画像を含むリアルタイムな映像をキャプチャーし、クライアントPC端末から表示要求を受け付けた場合のみ、クライアントPC端末においてブラウザー表示させるためのクライアントブラウザー表示ファイルを作成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−122263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特開2010−122263号公報の手法の場合、過去に表示された付加画像を確認することは困難である。例えば、生徒が授業を受けている状況で、ノートに書き込みを行っているうちに次の資料が表示されてしまうと、上記手法によって当該次の資料と新たな付加画像を示す画像を確認することはできるが、確認すべき前の資料と当該資料に対応した付加画像を確認することはできない。
【0005】
本発明にかかるいくつかの態様は、上記課題を解決することにより、過去の付加画像を表示させることが可能な情報を提供することが可能な情報提供装置、プロジェクター等を提供し、あるいは、過去の付加画像を表示することが可能な画像表示装置、画像表示システムおよび画像表示方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様の1つである情報提供装置は、プレゼンテーション画像に付加された付加画像を示し、かつ、前記プレゼンテーション画像の状態と関連付けた付加情報を生成する情報生成部と、前記付加情報を、前記付加情報に基づいて前記付加画像が付加された前記プレゼンテーション画像を表示することが可能な画像表示装置へ向け送信する提供側通信部と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の態様の1つであるプロジェクターは、前記情報提供装置と、前記プレゼンテーション画像を投写する投写部と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の態様の1つである画像表示装置は、プレゼンテーション画像の状態と関連付けられた付加画像を示す付加情報を受信する表示側通信部と、前記状態に関する選択を受け付ける表示側受付部と、前記プレゼンテーション画像を示すプレゼンテーションデータと、前記選択に応じた前記付加情報とに基づき、前記選択に応じた状態で前記付加画像が付加された前記プレゼンテーション画像を生成する表示側画像生成部と、当該プレゼンテーション画像を表示する表示部と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の態様の1つである画像表示システムは、前記情報提供装置と、前記画像表示装置と、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の態様の1つである画像表示方法は、情報提供装置が画像表示装置に情報を提供し、前記複数の画像表示装置が前記情報に基づいて画像を表示する画像表示方法であって、前記情報提供装置は、プレゼンテーション画像に付加された付加画像を示し、かつ、前記プレゼンテーション画像の状態と関連付けた付加情報を生成し、前記付加情報を、前記付加情報に基づいて前記付加画像が付加された前記プレゼンテーション画像を表示することが可能な前記画像表示装置へ向け送信し、前記画像表示装置は、前記情報提供装置から前記付加情報を受信し、前記状態に関する選択を受け付け、前記プレゼンテーション画像を示すプレゼンテーションデータと、前記選択に応じた前記付加情報とに基づき、前記選択に応じた状態で前記付加画像が付加された前記プレゼンテーション画像を生成し、当該プレゼンテーション画像を表示することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、情報提供装置等は、プレゼンテーション画像の状態と関連付けた付加情報を、当該付加情報に基づいて付加画像が付加されたプレゼンテーション画像を表示することが可能な画像表示装置へ向け送信することにより、過去の付加画像を表示させることが可能な情報を提供することができる。また、本発明によれば、画像表示装置は、選択に応じた状態で付加画像が付加されたプレゼンテーション画像を生成して表示することができるため、過去の付加画像を表示することができる。
【0012】
また、前記情報生成部は、前記付加画像の変化に関する操作履歴に基づき、前記付加情報を生成してもよい。これによれば、情報提供装置等は、付加画像の変化を反映させた状態で付加情報を提供することができるため、画像表示装置は、当該変化を反映した画像を表示することができる。
【0013】
また、前記情報生成部は、前記状態の変化に関する操作履歴に基づき、前記状態を示す状態情報を生成してもよい。これによれば、情報提供装置等は、状態の変化を反映させた状態で付加情報を生成し、当該状態に応じた付加情報を提供することができるため、画像表示装置は、当該変化を反映した画像を表示することができる。
【0014】
また、前記情報提供装置は、操作を受け付ける提供側受付部と、当該提供側受付部によって受け付けられた前記操作に応じて前記操作履歴を生成する操作履歴生成部と、を含んでもよい。これによれば、情報提供装置等は、最新の操作履歴を生成することができるため、当該操作履歴に応じた最新の付加情報を画像表示装置に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1の実施例における画像表示状況を示す図である。
【図2】第1の実施例におけるプロジェクターの機能ブロック図である。
【図3】第1の実施例におけるプロジェクターのハードウェアブロック図である。
【図4】第1の実施例におけるPCの機能ブロック図である。
【図5】第1の実施例におけるプロジェクターの画像投写手順を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施例におけるPCの画像表示手順を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施例における所定時点でのプレゼンテーション画像の一例を示す図である。
【図8】第1の実施例における所定時点より前の時点でのプレゼンテーション画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明をプロジェクターとPCを用いた画像表示システムに適用した実施例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成のすべてが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0017】
(第1の実施例)
図1は、第1の実施例における画像表示状況を示す図である。ここでは、教室において、複数のPC(画像表示装置)200−1〜200−3と、プロジェクター100がアクセスポイント300を介して無線で接続されているものとする。プロジェクター100は、短焦点型であり、金具30で壁に取り付けられた状態でスクリーン10にプレゼンテーション画像20を投写する。教師は、電子ペン50で複数のアイコンが表示されたメニュー画像22から所望のアイコンを選択して電子ペン50を操作することにより、スクリーン10に投写されたプレゼンテーション画像20に文字や線等の付加画像を描く。プロジェクター100は、スクリーン10を撮像することによって、表示状態の変化や付加画像の変化に関する電子ペン50の操作履歴を生成し、操作履歴に基づく付加画像を状態と関連付けて示す情報を生成し、当該情報をPC200に配信する。PC200は、当該情報に基づいて付加画像を含む画像を表示することができる。次に、このような機能を有するプロジェクター100とPC200の機能ブロックについて説明する。
【0018】
図2は、第1の実施例におけるプロジェクター100の機能ブロック図である。プロジェクター100は、プレゼンテーション画像20を生成するとともに、PC200に情報を配信する情報提供装置102と、プレゼンテーション画像20を投写する投写部190を含んで構成されている。情報提供装置102は、無線通信機能を有する提供側の通信部110と、提供側の記憶部120と、操作履歴生成部130と、情報生成部140と、撮像機能を有する提供側の受付部150と、提供側の画像生成部160を含んで構成されている。また、記憶部120は、プレゼンテーション画像20やメニュー画像22を生成するためのプレゼンテーションデータ122、操作履歴生成部130によって生成される操作履歴124、情報生成部140によって生成される付加情報126および状態情報128等を記憶する。
【0019】
また、プロジェクター100は、以下のハードウェアを用いてこれらの各部として機能してもよい。図3は、第1の実施例におけるプロジェクター100のハードウェアブロック図である。例えば、通信部110は無線通信ユニット910等、記憶部120は、RAM920、フラッシュROM922等、操作履歴生成部130、情報生成部140はCPU930等、受付部150はCMOSセンサー950等、画像生成部160は画像処理回路960等、投写部190は、ランプ駆動回路990、ランプ991、照明光学系992、液晶駆動回路993、液晶ライトバルブ994、レンズ995等であってもよい。
【0020】
次に、PC200の機能ブロックについて説明する。図4は、第1の実施例におけるPC200の機能ブロック図である。PC200は、無線通信機能を有する表示側の通信部210と、表示側の記憶部220と、制御部230と、表示側の画像生成部260と、表示部290を含んで構成されている。また、記憶部220は、メニュー画像22を含まないプレゼンテーション画像を生成するためのプレゼンテーションデータ222、通信部210によって受信される付加情報226等を記憶する。なお、PC200のハードウェア構成は一般的なものであるため、説明を省略する。
【0021】
次に、プロジェクター100およびPC200におけるプレゼンテーション画像20等の投写手順について説明する。図5は、第1の実施例におけるプロジェクター100の画像投写手順を示すフローチャートである。受付部150は、スクリーン10を一定時間(例えば、1秒等)ごとに撮像する。操作履歴生成部130は、撮像情報に基づいて電子ペン50の赤外光の位置を検出することにより、書き込み操作があったかどうかを判定し(ステップS1)、書き込み操作があれば、撮像情報に基づく操作履歴124を更新する(ステップS2)。例えば、操作履歴生成部130は、メニュー画像22におけるアイコンの選択操作に応じて選択されたアイコン(例えば、線の描画、消去、スクロール等)を示す情報を操作履歴124に追加し、電子ペン50の移動に応じて電子ペン50の位置(例えば、撮像画像における位置、液晶パネルにおける位置、ページの左上位置からの相対位置等)を示す情報を操作履歴124に追加する。
【0022】
情報生成部140は、書き込み操作があれば、操作履歴124、状態情報128に基づき、現在の状態と関連付けて付加画像を示す付加情報126を更新する(ステップS3)。例えば、情報生成部140は、直線の描画を示すアイコンが選択された状態で、電子ペン50が移動されれば、当該直線の種別(色、線の太さ等)と、当該直線の始点と終点を示す情報を付加情報126に追加する。
【0023】
また、操作履歴生成部130は、上述したメニュー画像22におけるアイコンの選択操作に基づき、スクロール操作(例えば、ページ送り操作、ページ戻し操作等)があったかどうかを判定し(ステップS4)、スクロール操作があれば、スクロール操作があったことを示すように操作履歴124を更新する(ステップS5)。
【0024】
情報生成部140は、スクロール操作があれば、プレゼンテーションデータ122、操作履歴124に基づき、プレゼンテーション画像20の状態(例えば、ページ番号等)を示す状態情報128を更新する(ステップS6)。例えば、情報生成部140は、6ページの資料が投写中の状態で、ページ送り操作があれば、7ページであることを示すように状態情報128を更新し、ページ戻し操作があれば、5ページであることを示すように状態情報128を更新する。
【0025】
画像生成部160は、プレゼンテーションデータ122、付加情報126、状態情報128に基づき、プレゼンテーション画像20を生成し、投写する(ステップS7)。また、通信部110は、付加情報126を、アクセスポイント300を介してPC200へ向け送信する(ステップS8)。プロジェクター100は、受付部150からの情報に基づき、終了指示があったかどうかを判定し(ステップS9)、終了指示がなければステップS1〜S9の処理を続行し、終了指示があれば当該処理を終了する。なお、ここでは、通信部110は、所定時間(例えば、1秒等)ごとに付加情報126を送信するものとする。
【0026】
次に、PC200におけるプレゼンテーション画像の表示手順について説明する。図6は、第1の実施例におけるPC200の画像表示手順を示すフローチャートである。通信部210は、アクセスポイント300を介してプロジェクター100から付加情報126を受信し(ステップP1)、制御部230は、当該付加情報126に応じて付加情報226を更新する(ステップP2)。なお、上述したように、付加情報126、226は、付加情報126生成時のプレゼンテーション画像20の状態と関連付けられている。
【0027】
制御部230は、受付部250からの情報に基づき、PC200のユーザーが表示したいページの選択操作を行ったかどうかを判定する(ステップP3)。当該選択操作があった場合、画像生成部260は、制御部230からの命令に応じて、当該選択操作に応じた付加情報226と、プレゼンテーションデータ222に基づき、プレゼンテーション画像を生成し、表示部290は、当該プレゼンテーション画像を表示する(ステップP4)。
【0028】
一方、当該選択操作がなかった場合、画像生成部260は、最新の付加情報226と、プレゼンテーションデータ222に基づき、プレゼンテーション画像を生成し、表示部290は、当該プレゼンテーション画像を表示する(ステップP5)。
【0029】
図7は、第1の実施例における所定時点のプレゼンテーション画像400の一例を示す図である。また、図8は、第1の実施例における所定時点より前の時点でのプレゼンテーション画像401の一例を示す図である。例えば、ステップP5の場合、最新のプレゼンテーション画像400が表示される。プレゼンテーション画像400は、22ページ目の資料であり、棒グラフを示す資料画像410に加え、電子ペン50の操作によって付加された付加画像420が表示される。また、例えば、ステップP4で21ページ目の選択操作があった場合、21ページ目のプレゼンテーション画像401が表示される。プレゼンテーション画像401は、21ページ目の資料であり、円グラフを示す資料画像411に加え、電子ペン50の操作によって付加された付加画像421が表示される。
【0030】
なお、資料画像410、411を示すデータはあらかじめプレゼンテーションデータ222としてページ番号と関連付けられて記憶部220に記憶されており、付加画像420、421を示すデータは付加情報226として状態(ページ番号等)と関連付けられて記憶部220に記憶されている。
【0031】
以上のように、本実施例によれば、プロジェクター100は、プレゼンテーション画像20の状態と関連付けた付加情報126を、当該付加情報126に基づいて付加画像420、421が付加されたプレゼンテーション画像400、401を表示することが可能なPC200へ向け送信することにより、過去の付加画像421を表示させることが可能な情報を提供することができる。また、本実施例によれば、PC200は、選択に応じた状態で付加画像421が付加されたプレゼンテーション画像401を生成して表示することができるため、過去の付加画像421を表示することができる。これにより、PC200のユーザー(例えば、生徒等)は、教師が書き込んだ内容を確認できないまま次のページのプレゼンテーション画像20が投写された場合であっても、過去の書き込みを確認することができるため、ノートの取り忘れ等にも適切に対処することができる。
【0032】
また、例えば、カメラによるスクリーン10の撮像画像を配信する方式や、投写中の画像をキャプチャーした画像を配信する方式の場合、メニュー画像22や電子ペン50等の不要な情報が含まれてしまうことがある上、画像であるため配信時のデータ量も多くなってしまう。これに対し、本実施例の方式によれば、配信されるのは付加情報126のみであるため、メニュー画像22等の不要な情報が含まれず、データ量も少なくて済む。
【0033】
また、本実施例によれば、プロジェクター100は、付加画像420、421の変化や状態の変化を反映させた状態で付加情報126を提供することができるため、PC200は、画像表示装置は、当該変化を反映したプレゼンテーション画像400、401を表示することができる。また、本実施例によれば、プロジェクター100は、最新の操作履歴124を生成することができるため、当該最新の操作履歴124に応じた最新の付加情報126をPC200に提供することができる。
【0034】
(その他の実施例)
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、変形が可能である。例えば、上述した実施例では、プロジェクター100は、一定時間ごと(リアルタイム)に付加情報126を配信したが、プロジェクター100のユーザーの指示があった場合のみ付加情報126を配信してもよいし、プレゼンテーション画像20の状態が更新された(例えば、ページの変更等)場合のみ付加情報126を配信してもよいし、PC200のユーザーの指示があった場合のみ付加情報126を配信してもよい。
【0035】
また、上述した状態は、ページに限定されず、例えば、1ページ未満の単位でのスクロールによる表示位置(例えば、左上の位置等)等であってもよい。また、画像生成部260は、プレゼンテーションデータ222に基づくサムネイル画像を生成し、当該サムネイル画像が表示された状態でのユーザーの選択に応じてプレゼンテーション画像400、401を生成してもよい。
【0036】
また、上述した実施例では、プレゼンテーションデータ122は、プロジェクター100に記憶されていたが、例えば、教師の使用するPCや携帯型情報記憶媒体にプレゼンテーションデータ122が記憶され、プロジェクター100が、当該プレゼンテーションデータ122に基づいてプレゼンテーション画像20を投写してもよい。また、プレゼンテーションデータ222についても同様に携帯型情報記憶媒体等に記憶されてもよい。
【0037】
また、上述した実施例では、受付部150は、撮像によって電子ペン50の指示位置を検出したが、例えば、電子ペン50による赤外光等を受光することによって電子ペン50の指示位置を検出してもよいし、感圧方式や静電方式によって指示位置を検出してもよい。また、付加画像420、421は、電子ペン50によって付加された画像に限定されず、例えば、インクペン、チョーク等による書き込みを示す画像、ペンや指等による軌跡を示す画像等であってもよい。
【0038】
また、制御部230は、受付部250によって受け付けられたPC200のユーザーによる書き込み内容を示す情報に基づき、付加情報226に当該書き込み内容を示す情報を付加してもよい。これによれば、PC200は、例えば、教師が付加した内容に加え、生徒が独自に付加した内容を含むプレゼンテーション画像を、生徒の指示に応じて表示することができる。
【0039】
また、情報提供装置102を実装可能な装置は、プロジェクター100に限定されず、プレゼンテーション画面で手書き入力を受け付ける機能を有する大型ディスプレイ、ホワイトボード、静電方式等によって手書き入力を受け付ける携帯情報端末やノート型PC等の表示装置等であってもよい。また、画像表示装置は、PC200に限定されず、例えば、携帯電話、携帯情報端末等であってもよい。また、配信方式は、無線配信に限定されず、有線配信であってもよく、同一の室内での配信に限定されず、遠隔地への配信であってもよい。
【0040】
また、上述した実施例では、金具30を介して壁に固定される単焦点型のプロジェクター100が使用されたが、床置きや天吊りによって使用される通常の前面投写型プロジェクターや背面投写型プロジェクターが使用されてもよい。また、床置き等で使用される場合、プロジェクターに接続されたマウス等によって文字等が描画されることによって操作履歴124が更新されてもよい。
【0041】
また、プロジェクター100の有するコンピューターは、情報記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って情報生成部140等として機能してもよい。また、PC200の有するコンピューターは、情報記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って画像生成部260等として機能してもよい。このような情報記憶媒体としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM、HDD等を適用できる。
【0042】
また、プロジェクター100は、液晶プロジェクター(透過型、LCOS等の反射型)に限定されず、例えば、デジタルマイクロミラーデバイスを用いたプロジェクター等であってもよい。また、投写部190は、ランプの代わりに有機EL素子、シリコン発光素子、レーザーダイオード、LED等の固体光源を含む自己発光素子を採用してもよい。また、プロジェクター100の機能を複数の装置(例えば、PCとプロジェクター、情報提供装置102として機能するサーバーと、情報提供装置102の機能を有しないプロジェクター等)に分散してもよい。
【符号の説明】
【0043】
10 スクリーン、20、400、401 プレゼンテーション画像、22 メニュー画像、50 電子ペン、100 プロジェクター、102 情報提供装置、110 通信部(提供側通信部)、120 記憶部(提供側記憶部)、122、222 プレゼンテーションデータ、124 操作履歴、126、226 付加情報、128 状態情報、130 操作履歴生成部、140 情報生成部、150 受付部(提供側受付部)、160 画像生成部(提供側画像生成部)、190 投写部、200 PC(画像表示装置)、210 通信部(表示側通信部)、220 記憶部(表示側記憶部)、230 制御部、250 受付部(表示側受付部)、260 画像生成部(表示側画像生成部)、290 表示部、300 アクセスポイント、420、421 付加画像、910 無線通信ユニット、920 RAM、922 フラッシュROM、930 CPU、950 CMOSセンサー、960 画像処理回路、990 ランプ駆動回路、991 ランプ、992 照明光学系、993 液晶駆動回路、994 液晶ライトバルブ、995 レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレゼンテーション画像に付加された付加画像を示し、かつ、前記プレゼンテーション画像の状態と関連付けた付加情報を生成する情報生成部と、
前記付加情報を、前記付加情報に基づいて前記付加画像が付加された前記プレゼンテーション画像を表示することが可能な画像表示装置へ向け送信する提供側通信部と、
を含む情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記情報生成部は、前記付加画像の変化に関する操作履歴に基づき、前記付加情報を生成する、
情報提供装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報提供装置において、
前記情報生成部は、前記状態の変化に関する操作履歴に基づき、前記状態を示す状態情報を生成する、
情報提供装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の情報提供装置において、
操作を受け付ける提供側受付部と、
当該提供側受付部によって受け付けられた前記操作に応じて前記操作履歴を生成する操作履歴生成部と、
を含む情報提供装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の前記情報提供装置と、
前記プレゼンテーション画像を投写する投写部と、
を含むプロジェクター。
【請求項6】
プレゼンテーション画像の状態と関連付けられた付加画像を示す付加情報を受信する表示側通信部と、
前記状態に関する選択を受け付ける表示側受付部と、
前記プレゼンテーション画像を示すプレゼンテーションデータと、前記選択に応じた前記付加情報とに基づき、前記選択に応じた状態で前記付加画像が付加された前記プレゼンテーション画像を生成する表示側画像生成部と、
当該プレゼンテーション画像を表示する表示部と、
を含む画像表示装置。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の前記情報提供装置と、
請求項6に記載の前記画像表示装置と、
を含む画像表示システム。
【請求項8】
情報提供装置が画像表示装置に情報を提供し、前記複数の画像表示装置が前記情報に基づいて画像を表示する画像表示方法であって、
前記情報提供装置は、
プレゼンテーション画像に付加された付加画像を示し、かつ、前記プレゼンテーション画像の状態と関連付けた付加情報を生成し、
前記付加情報を、前記付加情報に基づいて前記付加画像が付加された前記プレゼンテーション画像を表示することが可能な前記画像表示装置へ向け送信し、
前記画像表示装置は、
前記情報提供装置から前記付加情報を受信し、
前記状態に関する選択を受け付け、
前記プレゼンテーション画像を示すプレゼンテーションデータと、前記選択に応じた前記付加情報とに基づき、前記選択に応じた状態で前記付加画像が付加された前記プレゼンテーション画像を生成し、
当該プレゼンテーション画像を表示する、
画像表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−195730(P2012−195730A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−57685(P2011−57685)
【出願日】平成23年3月16日(2011.3.16)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】