説明

情報案内表示装置

【課題】 施設に集合する利用者が聴覚障害者や視覚障害者、高齢者等であっても、これら利用者が簡便に操作でき、施設から提供される災害情報や案内情報などの各種情報を容易に得ることができる情報案内表示装置を提供する。
【解決手段】 装置筐体11の上面に設けた操作パネル112に、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形したタイトル選択ボタン13,再生ボタン14,早送りボタン15,巻戻しボタン16,再生停止ボタン17,音量調節用つまみ18を配設し、表示モニター12の表示画面122上に全タイトルを一覧表示し、タイトル選択ボタン13で選択されたタイトルとこれに関連するテキストファイルの内容をスピーカ19から音声で案内するとともに、テキストファイルの内容を表示モニター12に表示する。また、再生停止ボタン17でテキストファイルの音声案内及び表示を停止し、早送りボタン15及び巻戻しボタン16でテキストファイルの早送りまたは巻戻しを可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震や風水害、土砂災害等の災害発生時における被災者の避難所、行政・公共施設、博物館や動物園、遊園地等の人が集合する施設に設置して使用される情報案内表示装置に関し、特に利用対象者が聴覚障害者や視覚障害者、高齢者等であっても、これら利用者が施設の提供する各種の情報を必要に応じて簡便に得ることができるようにした情報案内表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地震や風水害等の災害発生時において、多くの被災者を一時的かつ安全に収容する避難所には、学校の体育館などの公共施設が利用されるのが一般である。これと同時に、避難地区の災害情報や避難所内での各種の案内情報を避難対象者に知らせるための情報案内表示装置が必要になる。
【0003】
従来、このような情報案内表示装置には、避難所に設置されているテレビジョン受像機を利用し、公共または民間の放送チャネルを通して伝送されてくる被災地情報などをテレビジョン受像機で受信し、これを受像機に映像表示するとともにスピーカを通して音声で知らせるようにしている。
また、従来、その他の情報案内方式としては、避難所を管理・指揮する自治体や福祉団体等の行政関係者などが手書きで作成した案内広告やハンドマイクなどを利用して口頭で案内するなどの手法が採られている。
【0004】
また、従来においては、災害発生地の市役所等の行政機関が提供する災害情報や避難所への案内情報を汎用パソコンを通して取得することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。この場合、行政機関が管理する情報配信サーバにインターネットを介して汎用パソコンを接続し、このパソコンから情報配信サーバにアクセスすることにより、災害情報や避難所への案内情報を取得するものである。
【特許文献1】特開2005−93844号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のような公共の電波及びこれを受信するテレビジョン受像機を利用した情報案内表示装置では、これに表示される内容は報道機関が取得した情報が主であり、しかも避難対象者に関係なく一方的に報道されるものであるため、被災地におけるある程度の被害情報は取得し得るものの、避難所における食事の配給、毛布の配給、医師の巡回時間などの情報を得るには、避難所を管理・指揮する行政関係者等に聞いたり、あるいは行政関係者などが作成した案内広告を掲示場所に行って見る必要があり、情報の取得には避難対象者に多大な負担を与えるという問題がある。
また、避難所内は混乱した状況下にあるため、上述のような従来方式では、避難対象者が聴覚障害者や視覚障害者または足腰が不自由でかつ目、耳が不自由な高齢者等が独自で希望する被災情報や避難所情報を得ることは極めて難しく、付き添いなどの介護者の手助けが必要となり、視覚障害者や高齢者等への情報提供には不向きであった。
【0006】
また、汎用パソコンを利用する方式では、汎用パソコンを自由に操作することができない視覚障害者、またはパソコンの操作が不得意な高齢者等においては、情報配信サーバにアクセスすることはほとんど不可能に等しい。したがって、視覚障害者や高齢者等がこれらの情報配信サーバにアクセスして情報を取得しようとすると、パソコンを操作できる第三者の手助けが必要となり、視覚障害者や聴覚障害者等への情報配信には不向きとなっている。
【0007】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、避難所や行政・公共施設、博物館または動物園のような施設に集合する利用者が聴覚障害者や視覚障害者、高齢者等であっても、これら利用者が簡便に操作できるとともに、施設から提供される災害情報や案内情報などの各種情報を容易に得ることができる情報案内表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、災害避難所や公共施設等の人が集合する施設に設置して使用される情報案内表示装置であって、上面に水平な設置面と該設置面の前端縁から前方に向けて下り勾配に傾斜して延在する操作パネルとを有する装置筐体と、
前記設置面上に固定状態に設置された表示モニターと、前記操作パネルに配設され、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形したタイトル選択ボタンと、前記操作パネルに配設され、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形された再生ボタンと、前記操作パネルに前記再生ボタンの左右に隣接して配設され、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形された早送りボタン及び巻戻しボタンと、前記操作パネルに前記早送りボタンまたは前記巻戻しボタンから横方向に離間した箇所に配設され、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形した再生停止ボタンと、前記装置筐体に内蔵されたスピーカと、前記操作パネルに配設され、オン動作される毎にシステムを起動及び停止を繰り返し実行させるシステム起動/停止スイッチと、前記装置筐体に内蔵され、施設から利用者に提供される複数の情報に対して各情報毎に付けられた複数のタイトル及びこれら複数のタイトル毎に該タイトルに関連した情報の内容を表すコンテンツを日本語を含む複数の言語で記憶する記憶手段と、前記提供される情報のタイトル及びこれに関連するコンテンツデータを画像信号に変換して前記表示モニターに出力し表示するモニター制御手段と、前記提供される情報のタイトル及びこれに関連するコンテンツデータを音声信号に変換して前記スピーカに出力するスピーカ制御手段と、前記タイトル選択ボタン、前記再生ボタン、前記早送りボタン、前記巻戻しボタン、前記再生停止ボタン及び前記システム起動/停止スイッチのプッシュ動作に伴う信号を取り込んで前記記憶手段、前記モニター制御手段及び前記スピーカ制御手段を含むシステム全体を制御し管理するマイクロ処理装置とを備え、前記システム起動/停止スイッチが最初にオン動作された時に発する信号を前記マイクロ処理装置に取り込むことにより前記記憶手段からタイトルデータを読み出して前記モニター制御手段で画像信号に変換し前記表示モニターの表示画面上に全タイトルが一覧表示されるように構成し、前記タイトル選択ボタンがプッシュ動作される毎に発する信号を前記マイクロ処理装置に取り込むことにより前記表示モニターの表示画面に表示されたタイトルを順番に選択するとともに該選択されたタイトルデータを前記スピーカ制御手段で音声信号に変換して前記スピーカに出力することにより前記選択されたタイトルの内容が音声で案内されるように構成し、前記タイトルが選択された後に前記再生ボタンをプッシュ動作することで前記選択されたタイトルに対応するコンテンツデータを前記スピーカ制御手段で音声信号に変換して前記スピーカに出力することで前記コンテンツデータの内容が音声で案内されるとともに前記コンテンツデータが前記モニター制御手段で画像信号に変換して前記表示モニターに表示されるように構成し、前記コンテンツデータの内容を前記スピーカを通して音声案内し、かつ前記表示モニターに案内表示している時に前記再生停止ボタンをプッシュ動作することで前記コンテンツデータの音声案内及び表示案内を停止するように構成し、前記コンテンツデータの内容を前記スピーカを通して音声案内し、かつ前記表示モニターに案内表示している時に前記早送りボタンをプッシュ動作することで前記コンテンツデータの早送りを可能にし、また前記巻戻しボタンをプッシュ動作することで前記コンテンツデータの巻戻しを可能にしたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の情報案内表示装置において、前記操作パネルに、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形した音量調節用つまみが設けられ、前記音量調節用つまみを操作することにより前記スピーカの音量を調整するように構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1記載の情報案内表示装置において、前記表示モニターの表示画面にタッチパネルが装着され、前記操作パネル上の前記タイトル選択ボタン,前記再生ボタン,前記早送りボタン,前記巻戻しボタン及び前記再生停止ボタンのそれぞれに対応して前記表示モニターの表示画面上にタイトル選択用タッチボタン,再生用タッチボタン,早送り用タッチボタン,巻戻し用タッチボタン及び再生停止用タッチボタンを表示するためのタッチボタン生成データが前記記憶手段に記憶されており、前記表示モニターの表示画面上の予め決められた領域に前記複数のタイトルのそれぞれに対応する複数のタイトル選択用タッチボタンが表示されるように構成し、かつ前記タイトル表示領域を除く他の表示領域には前記記憶手段に記憶されたタッチボタン生成データに基づいて再生用タッチボタン,早送り用タッチボタン,巻戻し用タッチボタン及び再生停止用タッチボタンが表示されるように構成し、前記複数のタイトル選択用タッチボタンにタッチした時にこれらタイトル選択用タッチボタンの表示画面上での位置を前記タッチパネルで検出し、これら検出信号を前記マイクロ処理装置に取り込むことにより前記それぞれのタイトル選択用タッチボタンの機能に対応した案内表示ができるように構成し、かつ前記再生用タッチボタンにタッチした時に当該タッチボタンの表示画面上での位置を前記タッチパネルで検出し、この検出信号を前記マイクロ処理装置に取り込むことにより前記選択されたタイトルに関連する内容のコンテンツを案内表示できるように構成し、さらに、早送り用,巻戻し用または再生停止用の各タッチボタンにタッチした時にこれらタッチボタンの表示画面上での位置を前記タッチパネルで検出し、これら検出信号を前記マイクロ処理装置に取り込むことにより前記早送り用,巻戻し用または再生停止用の各タッチボタンに対応した機能が発揮されるように構成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の情報案内表示装置において、前記他の表示領域に前記スピーカの音量を調節するボリューム調節用タッチボタンが表示されるように構成したことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1または3記載の情報案内表示装置において、前記表示モニターは、前記タイトル表示領域及び前記タッチボタン表示領域の他に前記コンテンツデータの案内表示領域と画像を表示する画像表示領域を有し、前記画像表示領域には日本語以外の他国語言語を表す複数の言語選択用タッチボタンが表示されるように構成され、前記言語選択用タッチボタンをタッチした時に該言語選択用タッチボタンに対応する言語が選択され、当該言語で前記タイトル及び該タイトルに関連するコンテンツが前記スピーカもしくは前記表示モニターを通して案内されるように構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1記載の情報案内表示装置において、前記マイクロ処理装置に接続されるキーボード及びマウスを含む入力手段を備え、前記入力手段を操作することにより前記マイクロ処理装置及び前記モニター制御手段を入力・編集モードに設定するとともに前記表示モニターに入力・編集画面を表示して、当該入力・編集画面上に、施設から利用者に提供される複数の情報のタイトル一覧を表示するタイトル一覧領域と、このタイトル一覧領域に表示されたタイトルを個別に表示するタイトル表示部及び当該タイトルに関連した情報の内容を表示するコンテンツ表示部をそれぞれ設け、前記タイトル表示部には前記入力手段を操作して文字からなるタイトルを表示し、前記コンテンツ表示部には前記入力手段を操作して情報の内容を文字で表示するように構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項6記載の情報案内表示装置において、前記表示モニターの表示画面にタッチパネルが装着され、前記表示モニターの入力・編集画面に複数の表示色選択用タッチボタンが表示されるように構成し、前記表示色選択用タッチボタンにタッチすることにより前記各タッチボタンの表示色を任意に選択し変更できるように構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の情報案内表示装置は、装置筐体の上面に設けた操作パネルに、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形したタイトル選択ボタン,再生ボタン,早送りボタン,巻戻しボタン,再生停止ボタン,音量調節用つまみを配設し、そして、システム起動/停止スイッチが最初にオン動作された時に発する信号により表示モニターの表示画面上に全タイトルを一覧表示し、タイトル選択ボタンがプッシュ動作される毎に表示画面に表示されたタイトルを順番に選択するとともに該選択されたタイトルをスピーカ制御手段で音声信号に変換してスピーカに出力することにより前記選択されたタイトルをスピーカから音声で案内し、かつ再生ボタンをプッシュ動作することで選択されたタイトルに対応するテキストファイルの内容をスピーカから音声で案内するとともにテキストファイルの内容を表示モニターに表示し、また、表示モニターにテキストファイルの内容を案内表示している時に再生停止ボタンをプッシュ動作することでテキストファイルの音声案内及び表示案内を停止し、また、テキストファイルの内容をスピーカ及び表示モニターで案内表示している時に早送りボタンをプッシュ動作することでテキストファイルの早送りを行い、また巻戻しボタンをプッシュ動作することでテキストファイルの巻戻しを可能にした。
したがって、本発明によれば、避難所や行政・公共施設、博物館または動物園のような施設に集合する利用者が聴覚障害者や視覚障害者、高齢者等であっても、これら利用者が簡便に操作できるとともに、施設から提供される災害情報や案内情報などの各種情報を容易に得ることができる。
【0015】
また、本発明によれば、音量調節用つまみを操作することによりスピーカの音量を調整することができるので、視覚障害者を問わず、難聴者でもスピーカを通して施設が提供する情報を的確に知ることができる。
【0016】
また、本発明によれば、表示モニターの表示画面にタッチパネルが装着され、この表示画面上に複数のタイトルのそれぞれに対応する複数のタイトル選択用タッチボタンを表示し、さらに、表示画面上には再生用タッチボタン,早送り用タッチボタン,巻戻し用タッチボタン及び再生停止用タッチボタンを表示し、そして、表示モニターの表示画面上に表示されているタイトル選択用タッチボタンにタッチすることにより、それぞれのタイトル選択用タッチボタンの機能に対応したタイトルを案内表示し、また、上記タイトルの選択時に再生用タッチボタンにタッチすることにより、選択されたタイトルに関連する内容のコンテンツを案内表示し、さらに、早送り用,巻戻し用または再生停止用の各タッチボタンにタッチすることにより、早送り用,巻戻し用または再生停止用の各タッチボタンに対応した機能を発揮できるように構成したので、操作パネル上の各種ボタンを操作することなく、表示モニターの表示画面上に表示されたタッチボタンにタッチするだけで、利用者が望む案内情報を得ることができる。
【0017】
また、本発明によれば、タッチパネルを有する表示モニターの表示画面に日本語以外の他国語言語を表す複数の言語選択用タッチボタンが表示されるように構成したので、この言語選択用タッチボタンをタッチして希望の言語が選択することにより、利用者が希望する言語で、施設が提供するタイトル及びこれに関連するコンテンツの内容をスピーカもしくは表示モニターを通して知ることができる。
【0018】
また、本発明によれば、マイクロ処理装置に接続されるキーボード及びマウスを含む入力手段を設け、この入力手段を操作することにより情報案内表示装置を入力・編集モードに設定し、そして、入力手段から案内情報のタイトル及びこれに関連するコンテンツを入力できるように構成したので、案内情報のタイトル及びこれに関連するコンテンツの内容を逐次変更したり更新したりすることができる。
また、本発明によれば、タッチパネルを有する表示モニターの入力・編集画面に複数の表示色選択用タッチボタンを表示できる構成にしたので、この表示色選択用タッチボタンをタッチするだけで、表示モニターの表示画面に表示される各タッチボタンの表示色を健常者の希望する表示色に任意に選定し変更することができるとともに、画面の色とタッチボタンの表示色を弱色者が認識し易い表示色に任意に選定し変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(第1の実施の形態)
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明にかかる情報案内表示装置の一例を示す外観図、図2は本実施の形態における情報案内表示装置の操作パネル部の平面図、図3は本発明にかかる情報案内表示制御システムの構成を示すブロック図である。
【0020】
図1において、情報案内表示装置10は、地震や風水害、土砂災害等の災害発生時における被災者の避難所に設置して使用されるもので、平面形状が前後方向に長い矩形状を呈し、内部に情報案内表示システムが装着された装置筐体11と、TFT(Thin Film Transistor)カラー液晶表示パネルからなる表示モニター12を備える。
前記装置筐体11は、図1に示すように、その上面に水平な設置面111、及び該設置面111の前端縁から装置筐体11の前方に向けて下り勾配に傾斜して延在する操作パネル112を有している。前記設置面111上には、表示モニター12がスタンド部材121を介して固定状態に設置されている。また、表示モニター12の表示画面にはタッチパネル120が装着されている。
【0021】
前記操作パネル112の右隅寄り箇所には、図1及び図2に示すように、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な十字形状に成形されたタイトル選択ボタン13が配設されている。このタイトル選択ボタン13は上下左右方向に傾動可能に、かつクリック感を有するように操作パネル112に支持されているとともに、上下左右方向への傾動動作に伴い四種類のタイトル選択信号が発するように構成されている。
【0022】
前記タイトル選択ボタン13の下方に位置する操作パネル112の箇所には、図1及び図2に示すように、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な円形状に成形された再生ボタン14が配設されている。この再生ボタン14はプッシュ操作可能に、かつクリック感を有するように操作パネル112に支持されているとともに、プッシュ動作に伴い再生信号が発するように構成されている。
また、前記再生ボタン14の左右に隣接して操作パネル112の箇所には、図1及び図2に示すように、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な正三角形状に成形された早送りボタン15と巻戻しボタン16が配設されている。この早送りボタン15と巻戻しボタン16はプッシュ操作可能に、かつクリック感を有するように操作パネル112に支持されているとともに、プッシュ動作に伴い早送り信号または巻戻し信号が発するように構成されている。
【0023】
前記巻戻しボタン16から左方向へ離間した操作パネル112の箇所には、図1及び図2に示すように、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な正四角形状に成形した再生停止ボタン17が配設されている。この再生停止ボタン17はプッシュ操作可能に、かつクリック感を有するように操作パネル112に支持されているとともに、プッシュ動作に伴い再生停止信号が発するように構成され、さらに、再生停止ボタン17が一定時間以上プッシュされ続けられた時は表示モニター12の表示画面を最初の状態に戻す信号が発するように構成されている。
また、前記タイトル選択ボタン13から斜め右方向へ離間した操作パネル112の箇所には、図1及び図2に示すように、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形した音量調節用つまみ18が配設されている。この音量調節用つまみ18は操作パネル112に回転操作できるように支持されている。
【0024】
前記操作パネル112の左隅寄り箇所には、図1及び図2に示すように、前記装置筐体111内に位置してスピーカ19が設けられている。また、スピーカ19設置箇所から下方に位置する操作パネル112の箇所には、プッシュ操作される毎にシステムを起動及び停止を繰り返し実行させるシステム起動/停止スイッチ20が配設されている。このシステム起動/停止スイッチ20はプッシュ操作可能に操作パネル112に支持されている。
また、前記システム起動/停止スイッチ20の上方に位置する操作パネル112の箇所には、装置本体の主電源が投入されているか否かを表示するLEDからなる表示灯21、及び表示モニター12の電源が投入されているか否かを表示するLEDからなる表示灯22が配設されている。
【0025】
次に、図3に示す情報案内表示制御システムの構成について説明する。
この情報案内表示制御システムは、地震や風水害、土砂災害等の災害発生時における避難所において被災者に災害情報や避難所での各種情報を案内し表示するために使用されるものであって、上方前記装置筐体111内に装着されるもので、システム全体を制御し管理するマイクロ処理装置31と、避難所から被災者に提供される複数の情報に対して各情報毎に付けられた複数のタイトル及びこれら複数のタイトル毎に該タイトルに関連した情報の内容を表すコンテンツであるテキストファイルを日本語を含む複数の言語で記憶するとともに、操作パネル112上のタイトル選択ボタン13,再生ボタン14,早送りボタン15,巻戻しボタン16,再生停止ボタン17,音量調節用つまみ18のそれぞれに対応して表示モニター12の表示画面上にタイトル選択用タッチボタン51,再生用タッチボタン52,早送り用タッチボタン53,巻戻し用タッチボタン54,再生停止用タッチボタン55及びボリューム調節用タッチボタン56を表示するためのタッチボタン生成データを記憶するRAMなどからなる記憶手段32と、提供される情報のタイトル及びこれに関連するテキストファイルを画像信号に変換して表示モニター12に出力し表示するモニター制御手段33と、前記タイトル及びこれに関連した情報の内容を表すテキストファイルを操作してテキストに再生する機能、テキストファイルの管理機能、テキストファイルを音声に変換するテキスト/音声変換機能及び言語切り替え機能等を発揮するアプリケーションソフト部34と、提供される情報のタイトル及びこれに関連するテキストファイルを音声信号に変換してスピーカに出力するスピーカ制御手段35と、タイトル選択ボタン13,再生ボタン14,早送りボタン15,巻戻しボタン16,再生停止ボタン17のプッシュ動作に伴う信号及び音量調節用つまみ18の信号をマイクロ処理装置31に伝送するシリアル通信制御部36と、システム起動/停止スイッチ20のプッシュ動作に伴う信号をマイクロ処理装置31に伝送するとともに装置本体の主電源が投入されている時の点灯信号及び表示モニター12の電源が投入されている時の点灯信号を表示灯21または表示灯22に供給してこれら表示灯を点灯するインタフェース37と、避難所に関する情報や被災者に対する癒しなどの映像及び音楽データを記録したハードディスク38と、災害情報や避難所の案内情報等を入力し編集するために使用されるキーボード39及びマウス40と、災害情報や避難所の案内情報等を記憶しておくUSB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリ41と、前記ボタン類やタッチパネル120,スピーカ19,システム起動/停止スイッチ20,表示灯21,22及びハードディスク38等のマイクロ処理装置31への接続を制御するチップセット42となどを含んで構成されている。
【0026】
前記記憶手段32,前記モニター制御手段33及び前記アプリケーションソフト部34はマイクロ処理装置31に接続されている。また、前記ボタン類やタッチパネル120はシリアル通信制御部36を介してチップセット42に接続され、システム起動/停止スイッチ20及び表示灯21,22はインタフェース37を介してチップセット42に接続され、スピーカ19はスピーカ制御手段35及びスピーカアンプ191を介してチップセット42に接続されている。また、ハードディスク38はインタフェースであるIDEコントローラ381を介してチップセット42に接続され、さらに、キーボード39とマウス40及びUSBフラッシュメモリ41とタッチパネル120はUSBコントローラ43を介してチップセット42に接続されている。
【0027】
次に、本実施の形態にかかる情報案内表示装置の動作について説明する。
情報案内表示装置10を避難所で使用する場合は、情報案内表示装置10を避難所の所定の場所に設置して、この情報案内表示装置10の専用のACアダプタ(図示せず)を介して商用電源に接続し、装置本体に設けたメインスイッチ(図示せず)を投入する。これにより、表示灯21が点灯され、装置本体の主電源が投入されたことを表示する。その後、システム起動/停止スイッチ20をオン動作する。これにより、表示灯22が点灯され、表示モニター12の電源が投入されたことを表示する。これと同時に、システム起動/停止スイッチ20が最初にオン動作された時に発する信号をマイクロ処理装置31に取り込まれることにより、記憶手段32からタイトルデータを読み出し、これをアプリケーションソフト部34の制御下にあるモニター制御手段33で画像信号に変換して表示モニター12に出力する。これにより、表示モニター12の表示画面122上に全タイトル、例えば「地震速報」、「食事の配給」、「毛布の配給」、「医師の巡回時間」などの各種のタイトル61を、図4に示すように、表示モニター12の表示画面122上の予め決められた領域122aに一覧表示する。
さらに、前記表示モニター12の表示画面122上のタイトル表示領域122aを除く他の表示領域122bには、記憶手段32に記憶されたタッチボタン生成データに基づいて、タイトル選択用タッチボタン51,再生用タッチボタン52,早送り用タッチボタン53,巻戻し用タッチボタン54,再生停止用タッチボタン55及びボリューム調節用タッチボタン56がそれぞれ表示される。
【0028】
ここで、視覚障害者等が情報案内表示装置10を通して必要な情報を得る場合は、操作パネル112上のタイトル選択ボタン13を前後左右方向にプッシュ操作してタイトルを選択する。この時、スピーカ制御手段35及びスピーカアンプ191でスピーカ19を駆動することことにより、タイトルが選択される毎にタイトルの内容がスピーカ19から音声で案内される。したがって、視覚障害者等が音声で案内される内容を聞き取って、希望するタイトルが、例えば「毛布の配給」であると認識した場合は、操作パネル112上の再生ボタン14をプッシュ動作する。これにより、前記選択されたタイトルに対応するコンテンツであるテキストファイルをスピーカ制御手段33で音声信号に変換してスピーカ19に出力することによりテキストファイルの内容が音声で案内される。これと同時にテキストファイルの内容は、アプリケーションソフト部34の制御下にあるモニター制御手段33で画像信号に変換されて表示モニター12の表示領域122cに、例えば「毛布は本日10時に来た入口前で一人2枚ずつ、クリーニングしたものを配布いたします。今までお使いの毛布とのお取り替えになっておりますので必ずお持ちください。」を文字表示する。
【0029】
また、前記テキストファイルの内容が表示モニター12の表示領域122cに案内表示している時に、操作パネル112上の再生停止ボタン17をプッシュ動作すると、前記テキストファイルの音声案内及び表示案内が停止する。また、前記テキストファイルの内容がスピーカ19を通して音声で案内され、かつ前記表示モニター12の表示領域122cに案内表示されている時に、操作パネル112上の早送りボタン15をプッシュ動作すると、テキストファイルの内容は早送りされる。また、操作パネル112上の巻戻しボタン16をプッシュ動作すると、テキストファイルの内容は巻戻され、再度、聞くことができる。
このような操作パネル112上からの操作は、視覚障害者に限らず、健常者や聴覚障害者、高齢者においても可能である。
また、前記タイトル及びこれに関連するテキストファイルの内容がスピーカ19を通して音声で案内されている時に、音量調節用つまみ18を操作することにより、スピーカ19の音量を調整することができる。
【0030】
次に、表示モニター12の表示画面122に表示されたタッチボタン及びタッチパネル120を利用して、情報の案内表示を行う場合について説明する。
この場合は、表示モニター12の表示画面122を図4に示す状態に設定しておく。かかる状態において、表示モニター12の表示領域122aに一覧表示されているタイトル61に指先などを直接タッチして、利用者の希望するタイトル61の1つを選択する。ここで、タッチされたタイトル61の表示画面122上での位置はタッチパネル120で検出され、この検出信号がチップセット42を通してマイクロ処理装置31に取り込まれることにより、タッチされたタイトル61の内容がスピーカ19を通して音声により案内される。例えば、タイトルが「毛布の配給」である場合、「毛布の配給」がスピーカ19を通して音声により案内される。その後、表示モニター12の表示領域122bに表示された再生用プッシュボタン52にタッチする。これに伴い、タッチパネル120からの検出信号を基に前記タッチされたタイトル61に対応するテキストファイルをスピーカ制御手段33で音声信号に変換してスピーカ19に出力することによりテキストファイルの内容が音声で案内される。これと同時にテキストファイルの内容は、モニター制御手段33で画像信号に変換されて表示モニター12の表示領域122cに、例えば「毛布は本日10時に来た入口前で一人2枚ずつ、クリーニングしたものを配布いたします。今までお使いの毛布とのお取り替えになっておりますので必ずお持ちください。」を文字表示する。
【0031】
また、前記テキストファイルの内容が表示モニター12の表示領域122cに案内表示している時に、表示モニター12の画面表示領域122bの再生停止用タッチボタン52がタッチされると、そのタッチパネル120からの検出信号を基に前記テキストファイルの音声案内及び表示案内が停止する。また、前記テキストファイルの内容がスピーカ19を通して音声で案内され、かつ前記表示モニター12の表示領域122cに案内表示されている時に、画面表示領域122bの早送り用タッチボタン53がタッチされると、そのタッチパネル120からの検出信号に基づいてテキストファイルの内容は早送りされる。また、画面表示領域122bの巻戻し用タッチボタン54がタッチされると、そのタッチパネル120からの検出信号に基づいてテキストファイルの内容は巻戻され、再度、聞くことができる。
また、前記タイトル及びこれに関連するテキストファイルの内容がスピーカ19を通して音声で案内されている時に、画面表示領域122bのボリューム調節用タッチボタン56がタッチされることにより、スピーカ19の音量を調整することができる。
また、ハードディスク38またはUSBフラッシュメモリ41に記録された映像などの表示データはチップセット42を通してマイクロ処理装置31に読み出され、この表示データはモニター制御手段33により画像信号に変換された後、表示モニター12に出力され、その画面表示領域122dに表示される。
【0032】
このような本実施の形態における情報案内表示装置によれば、装置筐体11の上面に設けた操作パネル112に、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形したタイトル選択ボタン13,再生ボタン14,早送りボタン15,巻戻しボタン16,再生停止ボタン17,音量調節用つまみ18を配設し、そして、システム起動/停止スイッチ20が最初にオン動作された時に発する信号により表示モニター12の表示画面122上に全タイトルを一覧表示し、タイトル選択ボタン13がプッシュ動作される毎に表示画面122に表示されたタイトルを順番に選択するとともに該選択されたタイトルをスピーカ制御手段34で音声信号に変換してスピーカ19に出力することにより前記選択されたタイトルをスピーカ19から音声で案内し、かつ再生ボタン14をプッシュ動作することで選択されたタイトルに対応するテキストファイルの内容をスピーカ19から音声で案内するとともにテキストファイルの内容を表示モニター12に表示し、また、表示モニター12にテキストファイルの内容を案内表示している時に再生停止ボタン17をプッシュ動作することでテキストファイルの音声案内及び表示案内を停止し、また、テキストファイルの内容をスピーカ19及び表示モニター12で案内表示している時に早送りボタン15をプッシュ動作することでテキストファイルの早送りを行い、また巻戻しボタン16をプッシュ動作することでテキストファイルの巻戻しを可能にしたので、避難所や行政・公共施設、博物館または動物園のような施設に集合する利用者が聴覚障害者や視覚障害者、高齢者等であっても、これら利用者が簡便に操作できるとともに、施設から提供される災害情報や案内情報などの各種情報を容易に得ることができる。
【0033】
また、本発明の実施の形態によれば、音量調節用つまみ18を操作することによりスピーカ19の音量を調整することができるので、視覚障害者を問わず、難聴者でもスピーカ19を通して施設が提供する情報を的確に知ることができる。
【0034】
また、本発明の実施の形態によれば、表示モニター12の表示画面122にタッチパネル120が装着され、この表示画面122上に複数のタイトルのそれぞれに対応する複数のタイトル選択用タッチボタンを表示し、さらに、表示画面上には再生用タッチボタン52,早送り用タッチボタン53,巻戻し用タッチボタン54及び再生停止用タッチボタン56を表示し、そして、表示モニター12の表示画面122上に表示されているタイトル選択用タッチボタン51にタッチすることにより、それぞれのタイトル選択用タッチボタン51の機能に対応したタイトルを案内表示し、また、上記タイトルの選択時に再生用タッチボタン52にタッチすることにより、選択されたタイトルに関連する内容のテキストファイルを案内表示し、さらに、早送り用,巻戻し用または再生停止用の各タッチボタン53,54,56にタッチすることにより、早送り用,巻戻し用または再生停止用の各タッチボタンに対応した機能を発揮できるように構成したので、操作パネル112上の各種ボタンを操作することなく、表示モニター12の表示画面122上に表示されたタッチボタンにタッチするだけで、利用者が望む案内情報を得ることができる。
【0035】
次に、情報案内表示装置10と、これに接続したキーボード39及びマウス40を利用して、避難所の案内情報や災害情報などの上方を入力し編集する場合の動作について図5を参照して説明する。
この場合は、まず、キーボード39またはマウス40(特許請求の範囲に記載した入力手段に相当する)を操作することにより、マイクロ処理装置31及びモニター制御手段33を入力・編集モードに設定する。また、表示モニター12の表示画面には、図5に示すように、表示モニター12に入力・編集画面123が表示され、この入力・編集画面123上には、施設から利用者に提供される複数の情報に対応するタイトル41の一覧が表示するタイトル一覧領域123aと、このタイトル一覧領域123aの各タイトルに対応するタイトル名をタイトル毎に表示するタイトル表示部123b及び前記タイトル名に関連した情報の内容を表わすテキストファイルを表示するコンテンツ表示部123cがそれぞれ設けられている。
【0036】
前記タイトル表示部123bには前記キーボード39またはマウス40を操作してタイトル名を文字列で入力することにより、タイトルナンバーとタイトル名が書き込まれ表示される構成になっており、また、前記コンテンツ表示部123cにはキーボード39またはマウス40を操作して、タイトルに関連する情報の内容を文字列で入力することにより、テキストファイルが書き込まれ表示される構成になっている。なお、タイトル名は8文字で構成される。
また、表示モニター12の入力・編集画面123には複数の表示色選択用タッチボタン71が表示されている。
【0037】
このような本発明の実施の形態における案内情報や災害情報などの入力・編集方式によれば、キーボード39またはマウス40を操作操作することにより情報案内表示装置10を入力・編集モードに設定し、そして、キーボード39またはマウス40から案内情報のタイトル名及びこれに関連するテキストファイルを入力できるように構成したので、案内情報のタイトル名及びこれに関連するテキストファイルの内容を避難所現場で逐次変更したり更新したりすることが容易になり、避難所の最新情報を災害者等に提供することができる。
また、本発明の実施の形態によれば、タッチパネル120を有する表示モニター12の入力・編集画面123に複数の表示色選択用タッチボタン71を表示できる構成にしたので、この表示色選択用タッチボタン71をタッチするだけで、表示モニター12の表示画面122に表示される各タッチボタンの表示色を健常者の希望する表示色に任意に選定し変更することができるとともに、画面の色とタッチボタンの表示色を弱色者が認識し易い表示色に任意に選定し変更することができる。
【0038】
次に、本発明にかかる情報案内表示装置の他の表示形態について図6を参照して説明する。
図6において、タッチパネルを有する表示モニター12の表示画面122は、日本語以外の他国の言語、例えば英語、韓国語、中国語、スペイン語等でタイトルを表示するタイトル表示領域81及び前記再生用タッチボタン52,早送り用タッチボタン53,巻戻し用タッチボタン54及び再生停止用タッチボタン55のタッチボタン表示領域82の他に前記タイトルに関連するテキストファイルの案内表示領域83と画像を表示する画像表示領域84を有し、前記画像表示領域84には日本語以外の他国語言語を表す複数の言語選択用タッチボタン85が表示されている。
したがって、言語選択用タッチボタン85にタッチした時に言語選択用タッチボタン85に対応する言語が選択され、当該言語で前記タイトル及び該タイトルに関連するテキストファイルがスピーカ19もしくは表示モニター12を通して案内されるようになる。
【0039】
このような本発明の実施の形態によれば、タッチパネル120を有する表示モニター12の表示画面122に日本語以外の他国語言語を表す複数の言語選択用タッチボタン85が表示される構成したので、この言語選択用タッチボタン85にタッチして希望の言語が選択することにより、利用者が希望する言語で、避難所等の施設が提供するタイトル及びこれに関連するテキストファイルの内容をスピーカもしくは表示モニターを通して知ることができる。
【0040】
上記実施の形態では、情報案内表示装置10を地震や風水害等の災害発生時における避難所に設置して使用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、行政・公共施設、博物館や動物園、遊園地等の人が集合する施設に設置して使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明にかかる情報案内表示装置の一例を示す外観図である。
【図2】本発明の実施の形態における情報案内表示装置の操作パネル部の平面図である。
【図3】本発明にかかる情報案内表示制御システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態における表示モニター表示画面の表示の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における表示モニター表示画面の表示の他の例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態における表示モニター表示画面の表示の更に他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0042】
10……情報情報案内表示装置、11……装置筐体、111……設置面、112……操作パネル、12……表示モニター、120……タッチパネル、122……表示画面、13……タイトル選択ボタン、14……再生ボタン、15……早送りボタン、16……巻戻しボタン、17……再生停止ボタン、18……音量調節用つまみ、51……タイトル選択用タッチボタン、52……再生用タッチボタン、53……早送り用タッチボタン54……巻戻し用タッチボタン、55……再生停止用タッチボタン、56……ボリューム調節用タッチボタン、31……マイクロ処理装置、32……記憶手段、33……モニター制御手段、34……アプリケーションソフト部、35……スピーカ制御手段36……シリアル通信制御部、37……インタフェース、38……ハードディスク、39……キーボード、40……マウス、41……USBフラッシュメモリ、42……チップセット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
災害避難所や公共施設等の人が集合する施設に設置して使用される情報案内表示装置であって、
上面に水平な設置面と該設置面の前端縁から前方に向けて下り勾配に傾斜して延在する操作パネルとを有する装置筐体と、
前記設置面上に固定状態に設置された表示モニターと、
前記操作パネルに配設され、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形したタイトル選択ボタンと、
前記操作パネルに配設され、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形された再生ボタンと、
前記操作パネルに前記再生ボタンの左右に隣接して配設され、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形された早送りボタンおよび巻戻しボタンと、
前記操作パネルに前記早送りボタンまたは前記巻戻しボタンから横方向に離間した箇所に配設され、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形した再生停止ボタンと、
前記装置筐体に内蔵されたスピーカと、
前記操作パネルに配設され、オン動作される毎にシステムを起動及び停止を繰り返し実行させるシステム起動/停止スイッチと、
前記装置筐体に内蔵され、施設から利用者に提供される複数の情報に対して各情報毎に付けられた複数のタイトル及びこれら複数のタイトル毎に該タイトルに関連した情報の内容を表すコンテンツを日本語を含む複数の言語で記憶する記憶手段と、
前記提供される情報のタイトル及びこれに関連するコンテンツデータを画像信号に変換して前記表示モニターに出力し表示するモニター制御手段と、
前記提供される情報のタイトル及びこれに関連するコンテンツデータを音声信号に変換して前記スピーカに出力するスピーカ制御手段と、
前記タイトル選択ボタン、前記再生ボタン、前記早送りボタン、前記巻戻しボタン、前記再生停止ボタン及び前記システム起動/停止スイッチのプッシュ動作に伴う信号を取り込んで前記記憶手段、前記モニター制御手段及び前記スピーカ制御手段を含むシステム全体を制御し管理するマイクロ処理装置とを備え、
前記システム起動/停止スイッチが最初にオン動作された時に発する信号を前記マイクロ処理装置に取り込むことにより前記記憶手段からタイトルデータを読み出して前記モニター制御手段で画像信号に変換し前記表示モニターの表示画面上に全タイトルが一覧表示されるように構成し、
前記タイトル選択ボタンがプッシュ動作される毎に発する信号を前記マイクロ処理装置に取り込むことにより前記表示モニターの表示画面に表示されたタイトルを順番に選択するとともに該選択されたタイトルデータを前記スピーカ制御手段で音声信号に変換して前記スピーカに出力することにより前記選択されたタイトルの内容が音声で案内されるように構成し、
前記タイトルが選択された後に前記再生ボタンをプッシュ動作することで前記選択されたタイトルに対応するコンテンツデータを前記スピーカ制御手段で音声信号に変換して前記スピーカに出力することで前記コンテンツデータの内容が音声で案内されるとともに前記コンテンツデータを前記モニター制御手段で画像信号に変換して前記表示モニターに表示するように構成し、
前記コンテンツデータの内容を前記スピーカを通して音声案内し、かつ前記表示モニターに案内表示している時に前記再生停止ボタンをプッシュ動作することで前記コンテンツデータの音声案内及び表示案内を停止するように構成し、
前記コンテンツデータの内容を前記スピーカを通して音声案内し、かつ前記表示モニターに案内表示している時に前記早送りボタンをプッシュ動作することで前記コンテンツデータの早送りを可能にし、また前記巻戻しボタンをプッシュ動作することで前記コンテンツデータの巻戻しを可能にした、
ことを特徴とする情報案内表示装置。
【請求項2】
前記操作パネルに、利用者による操作が可能でかつ視覚的及び触覚的に識別可能な形状に成形した音量調節用つまみが設けられ、前記音量調節用つまみを操作することにより前記スピーカの音量を調整するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の情報案内表示装置。
【請求項3】
前記表示モニターの表示画面にタッチパネルが装着され、前記操作パネル上の前記タイトル選択ボタン,前記再生ボタン,前記早送りボタン,前記巻戻しボタン及び前記再生停止ボタンのそれぞれに対応して前記表示モニターの表示画面上にタイトル選択用タッチボタン,再生用タッチボタン,早送り用タッチボタン,巻戻し用タッチボタン及び再生停止用タッチボタンを表示するためのタッチボタン生成データが前記記憶手段に記憶されており、前記表示モニターの表示画面上の予め決められた領域に前記複数のタイトルのそれぞれに対応する複数のタイトル選択用タッチボタンが表示されるように構成し、かつ前記タイトル表示領域を除く他の表示領域には前記記憶手段に記憶されたタッチボタン生成データに基づいて再生用タッチボタン,早送り用タッチボタン,巻戻し用タッチボタン及び再生停止用タッチボタンが表示されるように構成し、前記複数のタイトル選択用タッチボタンにタッチした時にこれらタイトル選択用タッチボタンの表示画面上での位置を前記タッチパネルで検出し、これら検出信号を前記マイクロ処理装置に取り込むことにより前記それぞれのタイトル選択用タッチボタンの機能に対応した案内表示が可能なように構成し、かつ前記再生用タッチボタンにタッチした時に当該タッチボタンの表示画面上での位置を前記タッチパネルで検出し、この検出信号を前記マイクロ処理装置に取り込むことにより前記選択されたタイトルに関連する内容のコンテンツを案内表示できるように構成し、さらに、早送り用,巻戻し用または再生停止用の各タッチボタンにタッチした時にこれらタッチボタンの表示画面上での位置を前記タッチパネルで検出し、これら検出信号を前記マイクロ処理装置に取り込むことにより前記早送り用,巻戻し用または再生停止用の各タッチボタンに対応した機能が発揮されるように構成したことを特徴とする請求項1記載の情報案内表示装置。
【請求項4】
前記他の表示領域に前記スピーカの音量を調節するボリューム調節用タッチボタンが表示されるように構成したことを特徴とする請求項3記載の情報案内表示装置。
【請求項5】
前記表示モニターは、前記タイトル表示領域及び前記タッチボタン表示領域の他に前記コンテンツデータの案内表示領域と画像を表示する画像表示領域を有し、前記画像表示領域には日本語以外の他国語言語を表す複数の言語選択用タッチボタンが表示されるように構成され、前記言語選択用タッチボタンをタッチした時に該言語選択用タッチボタンに対応する言語が選択され、当該言語で前記タイトル及び該タイトルに関連するコンテンツが前記スピーカもしくは前記表示モニターを通して案内されるように構成したことを特徴とする請求項1または3記載の情報案内表示装置。
【請求項6】
前記マイクロ処理装置に接続されるキーボード及びマウスを含む入力手段を備え、前記入力手段を操作することにより前記マイクロ処理装置及び前記モニター制御手段を入力・編集モードに設定するとともに前記表示モニターに入力・編集画面を表示して、当該入力・編集画面上に、施設から利用者に提供される複数の情報のタイトル一覧を表示するタイトル一覧領域と、このタイトル一覧領域に表示されたタイトルを個別に表示するタイトル表示部及び当該タイトルに関連した情報の内容を表示するコンテンツ表示部をそれぞれ設け、前記タイトル表示部には前記入力手段を操作して文字からなるタイトルを表示し、前記コンテンツ表示部には前記入力手段を操作して情報の内容を文字で表示するように構成したことを特徴とする請求項1記載の情報案内表示装置。
【請求項7】
前記表示モニターの表示画面にタッチパネルが装着され、前記表示モニターの入力・編集画面に複数の表示色選択用タッチボタンが表示されるように構成し、前記表示色選択用タッチボタンにタッチすることにより前記各タッチボタンの表示色を任意に選択し変更できるように構成されていることを特徴とする請求項6記載の情報案内表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−20130(P2009−20130A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−180423(P2007−180423)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(506169621)ヴォイステクノロジーズ株式会社 (1)
【Fターム(参考)】