説明

情報記録再生装置

【課題】装置内の温度上昇を抑制しつつ、転送レートを低下させずに既符号化情報を記録再生することを可能とし、更に冷却ファンの発する騒音の記録情報への混入を回避できるようにすること。
【解決手段】集音マイク1が有効となるカメラ記録時は冷却ファン26を停止し、ドライブ部39を間欠駆動させる省電力モードに移行する。一方、集音マイク1が無効、且つ既符号化情報が入力ソースとなる外部機器接続インターフェイス回路22有効時は、省電力モードを解除し、冷却ファンを高速回転させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録情報として少なくとも外部の音声を記録できるディスク装置を備えた情報記録再生装置における内部温度の上昇を抑制する技術に係り、特に、冷却ファンの発する騒音の記録音声情報への混入回避に好適な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
音声・映像信号をデジタル符号化して記録再生する装置として、カメラ内蔵型パソコン、ディスクカメラなどに代表される、磁気あるいは光あるいはその複合技術によるディスク記録再生装置(以下、単にディスク記録再生装置と記載する)の応用製品が、種々登場している。
【0003】
これらの製品にとって、小型化は製品価値を決定する重要な要素であるが、その一方で、熱容量および放熱面積の低下による装置の内部温度上昇の要因となっている。殊に、ディスク記録再生装置は、温度変化によりリード/ライト性能の低下を招き易く、内部温度が上昇の一途を辿れば、システム全体の破綻に至る。
【0004】
そこで、(1)装置内に冷却手段を具備し、動作状態に応じて冷却レベルを調節して、装置内の温度を適正に保つ技術(特許文献1参照)、(2)記録あるいは再生時の消費電力を削減して、装置の発熱そのものを抑える技術(特許文献2参照)、などが提案されている。
【0005】
(1)の例として、特許文献1(特開平10-312668号公報)に記載のハードディスク装置においては、ディスクアクセス時(即ち、ディスク駆動モータがONしている状態)には、冷却ファンの制御部がモータ駆動制御信号に応答して、冷却ファンの回転数を上げるように指示することによって、冷却効果を高め、装置内の温度上昇の抑制を図るようにしている。一方、冷却ファンの動作する音が、騒音になることについても同時に指摘しており、非ディスクアクセス期間(ディスクアクセス期間に比べて発熱が少なく、ディスクにアクセスしないために冷却ファンの発する騒音が、より強調される期間)については、冷却ファンの回転数を下げることで、低騒音化を図るといった技術も提案されている。
【0006】
また、(2)の例として、特許文献2(特開平11−110917号公報)に記載の技術では、実際に記録再生したい音声や映像信号の時間軸の長さに比較して、ディスク装置の記録再生時間の方が短いことを利用し、記録時にはバッファメモリの蓄積量が所定量を上回るまで、また、再生時にはバッファメモリ蓄積量が所定量を下回るまで、ディスクドライブを停止させるようにしている。そして、このように、装置内のバッファメモリを利用してドライブを間欠的に動作させることによって、記録および再生時の消費電力を削減するようにしている。
【特許文献1】特開平10-312668号公報
【特許文献2】特開平11−110917号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記した2つの従来技術には以下に示す問題点があり、情報記録再生のすべての動作状態について、装置の性能を損なわずに、装置の内部温度上昇を抑制する点については、特段の考慮はされていなかった。
【0008】
即ち、ディスクアクセス時には冷却ファンの回転数を上げ、非アクセス時には冷却ファンの回転数を下げる方法は、集音マイクを使い音声を記録する機能のない情報記録再生装置では有効であるが、集音マイクと集音した音声信号を符号化して記録情報を得る情報化手段を有する構成のディスク記録再生装置おいては、記録中(ディスクアクセス期間)に冷却ファンの回転速度を上げてしまうと、集音マイクを通じて、冷却ファンの騒音が記録媒体に記録されてしまうという問題がある。
【0009】
また、上記したバッファメモリを利用した間欠記録再生動作を行う方法では、ファンによる冷却手段を排除し騒音の問題を解決できるが、定期的にドライブの停止期間を必要とするため、記録及び再生に要する時間は長くなり、情報の転送速度が低下するという問題がある。特に、音声や映像信号を符号化しながら記録あるいは再生しながら復号する機能を主体に指向する装置において、一度記録した音声、映像情報を他の媒体に記録するための再生動作、もしくは、他の媒体から記録し直すための記録動作、もしくは、再生専用媒体との互換性のある媒体として仕上げるために、媒体の未記録領域に適当な情報を書き込んで既記録領域とするための書き込み処理時に、顕著となる。
【0010】
また、小型化を指向する装置においては、上記の間欠駆動動作のための制御回路は比較的内蔵可能であるが、冷却ファンに関しては、取り付け位置を容易に捻出することが難しいといった問題もある。
【0011】
本発明の目的は、装置内の空気を外気と交換して冷却する冷却ファンと、符号化されたデジタル情報は時間軸方向に圧縮操作ができる性質を利用して、記録媒体のドライブ部を間欠的に動作することにより消費電力低減する間欠駆動とを、装置の使用目的に応じて使い分けることにより、装置の性能を損なうことなく、装置内の温度上昇を抑止できる情報記録再生装置を提供することにある。また、本発明のもう一つの目的は、冷却ファンを搭載するための空間的な制約を緩和可能な情報記録再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は上記した目的を達成するため、撮像手段と、音声を集音して電気信号に変換する音声電気変換手段と、撮像手段および音声電気変換手段によって得られた映像信号および音声信号を符号化する符号化手段と、符号化された映像音声情報を記録媒体に記録および再生する記録再生手段と、ファンを回転して装置を冷却する空冷手段とを、具備した情報記録再生装置において、
符号化手段により符号化した映像音声情報を蓄えるメモリ手段と、外部より供給され符号化された情報をメモリ手段の出力と切り替えて記録再生手段に入力する切替手段と、前記装置の各部を制御する制御手段とを具備し、
切替手段により撮像手段および音声電気変換手段を経由して入力される映像信号および音声信号を記録媒体に記録する場合、空冷手段のファンの回転を停止するかあるいは回転速度の低い第1の回転速度とすると共に、メモリ手段に映像音声情報を蓄積している期間は制御手段により記録再生手段の消費電力を抑制する一方、
切替手段を経由し外部より入力される情報を記録する場合、冷却手段のファンの回転速度を第1の回転速度より高い第2の回転速度とする構成とした。
また、上記装置の発展形として、上記装置内に、第1の記録媒体と第2の記録媒体および第1の記録再生手段と第2の記録再生手段とを具備し、第1の記録媒体上に記録された情報を再生し、第2の記録媒体へ記録する場合には、冷却手段の回転速度を速度の高い第2の回転速度とする構成にした。
【0013】
これにより、集音マイクを利用し、空冷手段のファンの回転を停止するか回転速度抑制により冷却能力が低下している期間は、メモリ手段を利用して制御手段が記録媒体を間欠動作させることにより消費電力を抑え、装置内の温度上昇を抑制できる。また、外部より入力される情報を記録する場合または第1の記録媒体に記録された情報を第2の記録媒体に転送する場合には、空冷手段が動作し、上記間欠動作を行う必要がないため、記録再生速度の低下を回避できる。
【0014】
また、上記空冷手段を、装置の筐体に対して独立の筐体に内蔵すると共に、装置の各回路への電源供給手段として、外部から供給される第1の直流電源と、電池による着脱可能な第2の直流電源とを、選択的に利用可能とし、独立化された空冷手段の筐体は、第2の直流電源が取り付けられるべき箇所に、着脱して使用できる構成とした。
【0015】
これにより、冷却ファンを搭載するための空間的な制約を緩和できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、装置内の温度上昇を抑制しつつ、転送レートを低下させずに既符号化情報を記録再生することが可能であり、更に、冷却ファンの発する騒音が記録情報へ混入することを回避できる、機能性に優れた情報記録再生装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明による実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るカメラ一体型光ディスク記録・再生装置の構成例を示すブロック図である。
【0019】
まず、映像の撮像手段と音声電気変換手段の構成について説明する。被写体の映像は、システムコントローラ17からの命令に従いレンズ位置制御回路12によって駆動されるレンズユニット7を介して、CCD(Charge Coupled Device)等に代表される個体撮像センサ8上に合焦されて電気信号化された後、映像信号処理回路9にて映像信号に変換される。また、音声は集音マイク1によって集音され、音声信号処理回路2にて音声信号に変換される。これら映像信号および音声信号は、圧縮/伸張回路3にて符号化され、記録媒体に記録される圧縮情報となる。一方、映像信号は、映像表示/出力回路10を介して、装置本体にて映像を確認するためのLCD(Liquid Crystal Display)15と、外部機器への映像出力端子11とに出力され、音声信号は、オーディオ出力回路4を介して、装置本体にて音声を確認するためのスピーカー6と、外部機器への音声出力端子5とに出力される。
【0020】
次に、カメラ部38で生成した映像音声情報及び図示しない外部機器から入力される記録情報が、ドライブ部39へ転送されるまでの構成について説明する。
【0021】
圧縮/伸張回路3にて符号化された映像音声情報は、一旦カメラ部38上のD−RAM(Dynamic Random Access Memory)等に代表されるカメラバッファ13に記憶され、後述する間欠記録動作にしたがって、カメラバッファ13の情報蓄積量が所定量に達した段階で読み出される。カメラバッファ13への情報蓄積指令や読み出し制御指令は、システムコントローラ17によって制御される。読み出された映像音声情報は、切替回路23を介し、パケットインターフェイス回路24を通じてドライブ部39の信号処理回路35に送信される。
【0022】
一方、例えばパーソナルコンピュータ(以下、PCと記載する)に代表される外部機器から、既に符号化された映像音声情報が、外部機器接続端子21と外部機器接続インターフェイス回路22を介して切替回路23に入力される。USB(Universal Serial Bus)等に代表される外部機器接続インターフェイス回路22は、外部機器の接続を認識すると、システムコントローラ17に対して接続の認識を通知する。これを受けて、システムコントローラ17は、切替回路23を外部機器接続インターフェイス回路側の入力に選択し、以降は、外部機器がドライブへの制御指令および記録再生データの送受信のホストとなる。外部機器がホストとなった場合、外部機器からの記録情報は、切替回路23、パケットインターフェイス回路24を介して、ドライブ部39の信号処理回路35に送信される。
【0023】
次に、ドライブ部39の記録・再生手段の構成について説明する。
【0024】
上記の通り、カメラ部本体及び外部機器より送信される情報は、カメラ部38とドライブ部39の情報交換を行うパケットインターフェイス回路24を介して信号処理回路35に送られ、そのうちの指令情報はドライブコントローラ36に通知され、記録情報はドライブ部39のD−RAM等に代表されるドライブバッファ37に記憶される。その後、記録指示を受けたドライブコントローラ36はサーボ制御回路31に指示して、スピンドルモータ28によるディスクの回転と、ピックアップ29内に配置される図示しないレーザダイオードの発光と、図示しないレンズアクチュエータを駆動することによってディスク面へのレーザ光の合焦およびトラッキングとを行い、スライダモータ32によって記録指示位置へピックアップ29を移動させ、記録媒体27への記録動作が可能な状態への、メカ制御を行う。
【0025】
ドライブ部39が記録可能な状態に至ると、ドライブコントローラ36は信号処理回路35に指示して、先にドライブバッファ37に記憶された記録情報を記録媒体27の種別に応じた記録フォーマットに準じた情報形式に変換しつつ、順次、記録回路34に送る。記録回路34は送られた記録情報に応じてレーザダイオードの発光パワーを可変して記録を行う。
【0026】
再生時は記録時とは、ほぼ逆の経路を辿る。まず、パケットインターフェイス回路24を介して再生指令を受けたドライブコントローラ36は、上記記録動作の場合と同様に、サーボ制御回路31に指示して、再生したい情報が記録されている位置に対して上記メカ制御動作を行わせる。その結果、ピックアップ29上に配置される図示しない光電変換素子により、先のレーザパワーの変化に応じて形成された記録情報に応じて反射光の強弱が検出される。この情報を再生回路33にて増幅ならびに波形等価して信号処理回路35に送る。信号処理回路35は、記録媒体27の種別に応じた記録フォーマットの情報形式を解除して再生情報を復元し、ドライブバッファ37へ記憶する。更に、ドライブコントローラ36は、信号処理回路35に指示してドライブバッファ37に記憶された再生情報を、順次、パケットインターフェイス回路24を介してカメラ部38のカメラバッファ13もしくは外部機器の何れかに送る。
【0027】
外部機器に送られた再生情報は、例えばPCであれば、PC上の他のディスク装置によって他の媒体に記録されたり、あるいは、映像情報を復元するアプリケーションソフトウェアにPCのディスプレイ上に表示されるなど様々である。
【0028】
一方、カメラ部38のカメラバッファ13に送信された再生情報は、圧縮/伸張回路3にて符号化された映像音声情報は伸張され、映像信号および音声信号として復元され、映像信号は映像表示/出力回路10を介して、装置本体にて映像を確認するためのLCD15と、外部機器への映像出力端子11に出力され、音声信号はオーディオ出力回路4を介して、装置本体にて音声を確認するためのスピーカー6と、外部機器への音声出力端子5に出力される。
【0029】
情報記録再生装置、特に、本実施形態で示すカメラ一体型光ディスク記録・再生装置は、年毎に小型化と高性能化が進み、装置の発熱による装置内部の温度上昇が避けられない状況となっている。本実施形態では、装置内部の温度上昇を2つの方法を利用して抑制する。その一つは、現行のテレビジョン信号を情報化して記録再生する場合、記録あるいは再生したい映像音声信号の実時間に対して、上記圧縮/伸長回路3により圧縮された映像音声情報を記録再生する実時間は圧倒的に短いことを利用して、カメラ部38とドライブ部36の間にメモリ手段としてカメラバッファ13を介在させ、上記符号化された映像音声情報を、一旦、カメラバッファ13に蓄積することで、ドライブ部39が完全に待機状態となる機会を与えて、電力を節約することで装置内の温度上昇の抑制する方法(以下、この省電力方法を間欠動作による省電力と記載する)である。いま一つは、冷却ファンを利用するものである。以下、間欠動作による省電力と冷却ファンによる温度上昇の抑制とについて説明する。
【0030】
図2を用いて、間欠動作による省電力について詳しく説明する。
【0031】
まず、ユーザからの記録・再生の指示を待っている状態(REC PAUSE)にあるとする(期間101)。この状態では、ドライブ部39は何ら動作する必要がないので、ドライブコントローラ36はサーボ制御回路31に指示して、メカ動作およびレーザ発光を停止させ、更に記録回路34、再生回路33への通電も抑制する。また、ドライブコントローラ36は、信号処理回路35についても、カメラ部38のシステムコントローラ17からの指令を受ける回路部分を除き動作を抑制する。このようなドライブ部39の状態を待機状態と記載する。
【0032】
ここで、ユーザから記録開始の命令を受けると、カメラ部38のシステムコントローラ17は、現在撮影中の符号化された映像音声情報を、カメラバッファ13に順次、転送して蓄積する(期間102)。この間、ドライブ部39は待機状態を継続しているため、消費電力、内部温度ともに、変化は見られない。そして、カメラバッファ13の情報蓄積量が上限閾値に達すると、システムコントローラ17は、ドライブ部39に対して、記録動作開始を要求する(以下、この要求をW.STARTと記載する)。この時、初めてドライブ部39は先に説明した記録動作を開始し、カメラバッファ13に蓄積された符号化された映像音声情報を、ドライブバッファ37に順次読み出して、ドライブコントローラ36の制御に基づき、記録媒体27への書き込みを行う(期間103)。この間の消費電力は最大となり、それに伴い内部温度も上昇する。
【0033】
ドライブ部39が書き込み作業を行っている間も、現在撮影中の映像音声情報は継続してカメラバッファ13に蓄積されるが、先に説明したとおり、撮像した映像音声信号の実時間よりもドライブによる記録時間の方が短いため、カメラバッファ13に蓄積された情報は徐々に減少の方向に向かう。そして、カメラバッファ13の情報蓄積量が下限閾値に達すると、システムコントローラ17は、ドライブ部39に対して記録停止を要求する(以下、この要求をW.STOPと記載する)。
【0034】
W.STOPを受けると、ドライブコントローラ36はドライブ部39を待機状態に移行させ、次回、カメラバッファの蓄積量が再び上限閾値に達し、カメラ部38よりW.STARTの要求が発行されるまでの期間、省電力状態となる(期間104)。
【0035】
本実施形態では、このようにドライブ部39の待機期間を一定周期で設けることで、電力を節約し、内部温度上昇の抑制を実現している。
【0036】
なお、再生時の動作も概ね似たような動作となるので、図2を利用してその異なる部分を説明する。初め、ドライブ部39がカメラ部38からのユーザ指令を待っている待機状態(期間101)にあった場合、ユーザからの再生指令があると、システムコントローラ17はドライブコントローラ36に対して即再生要求を指令する(以下、この要求をR.STARTと記載する)。
【0037】
記録時は、カメラバッファ13の情報蓄積量が上限閾値を超えてからW.STARTが指令されるのに対し、再生時はカメラバッファ13の情報蓄積量が下限閾値を下回る状態にある場合にR.STARTが指令される。
【0038】
そして、ドライブ部39で再生された映像音声情報は、次々とカメラバッファ13に転送されるが、再生する映像および音声信号の実時間よりもドライブ部39の映像音声情報の再生実時間の方が短いので、徐々にカメラバッファ13の情報蓄積量が増加する。カメラバッファ13の情報蓄積量の増加に伴い、カメラバッファ13の情報蓄積量の上限閾値超えを検出したシステムコントローラ17は、ドライブコントローラ36に対し再生の一時停止要求(図2のR.STOP)を指令する。ドライブコントローラ36は、この指令を受けてドライブ部39を待機状態に移行させる。これにより、カメラバッファ13の情報蓄積量が減少し、再びR.START命令が指令されるまでの期間、ドライブ部39は省電力状態となる。
【0039】
この結果、記録時と同様に、周期的にドライブ部39が電力を消費する期間と省電力状態の期間が交互に発生し、ドライブ部39の温度上昇が抑制される。なお、図2のドライブ状態、ドライブの消費電力、内部温度を示す模式波形は、記録動作時の状態を代表して示している。再生開始要求前および再生停止要求後の期間は記録/再生時とも同様であるが、記録/再生期間中は、上記の説明から分かるとおり、それぞれ逆相動作となる。
【0040】
以上のように、カメラ部38がドライブ部39に対するホストとして動作する場合は、カメラバッファ13の介在によって、ドライブ部39が間欠的に動作させられ、装置の内部温度上昇が抑制される。
【0041】
しかし、外部機器を接続した場合、必ずしも、外部機器の情報の転送を行う一般的なアプリケーションソフトが、ドライブ部39に対してこのような間欠動作を行ってくれるわけではない。
【0042】
また、外部ホストからの指令および記録情報あるいはドライブ部39からの再生情報のやりとりを、外部ホストとドライブ部39とで直接送受信せず、システムコントローラ17とカメラバッファ13を介在させて間欠駆動する構成においても、上記間欠駆動の動作により、本来、外部ホスト−ドライブ部の間で決まる記録再生転送能力を最大限に発揮できず、記録再生速度を低下させてしまう。
【0043】
そこで、本実施形態では、次に説明する空冷手段としての冷却ファンを、外部機器が接続される場合と外部機器が接続されない場合とで切り分けて使用することにより、この問題を解決している。
【0044】
次に、冷却ファンの動作を図3および図4を用いて説明する。
【0045】
まず、待機状態にある装置に対して、外部機器が、カメラ部38の外部機器接続端子21に接続されると(期間105)、外部機器インターフェイス回路22の状態を常に監視しているシステムコントローラ17は、接続イベントを検出し、切替回路23を外部機器入力の側へONする。
【0046】
これにより、固体撮像センサ8と集音マイク1から出力される信号の経路は絶たれ、集音マイクは無効の状態になる。同時に、システムコントローラ17は、冷却ファン制御回路19を介してファンモータ25を制御し、冷却ファンを停止させるかあるいは回転速度の低い第1の回転速度で回転させる。ここで、回転速度を高い回転速度としないのは、この状態においては、ドライブ部39が稼動していないため、発熱が比較的小さく、騒音面においても低速のほうが有利であるからである。
【0047】
続いて、接続中の外部機器から、記録要求、及び符号化された映像音声情報が外部機器インターフェイス回路22に入力されると(期間106)、システムコントローラ17は、冷却ファン制御回路19に対して回転速度の高い第2の回転速度で回転させることを指示するとともに、ドライブ部39に記録開始を要求する。この時点で、ドライブ部39の記録動作は開始するが、冷却ファン26による高い冷却効果が得られるため、間欠動作による省電力は行わない。これにより、ドライブ部39の連続稼動が可能となり、記録に要する時間が短縮される。
【0048】
続いて、記録が終了して、接続中の外部機器から、記録停止要求が外部機器インターフェイス回路22に入力されると(期間107)、システムコントローラ17は、冷却ファン制御回路19に対して再び回転速度の低い第1の回転速度で回転させるように指示するとともに、ドライブ部39に記録停止を要求する。
【0049】
続いて、接続中の外部機器が、外部機器接続端子21より切断されると(期間108)、外部機器インターフェイス回路22の状態を常に監視しているシステムコントローラ17が、切断イベントを検出し、切替回路23をカメラ記録側へ切替える。以降、装置は待機状態へと移行する。
【0050】
一方、外部機器が接続されないカメラ記録における冷却ファン26の動作について、図4を用いて説明する。
【0051】
まず、待機状態(REC PAUSE)にある本装置に対して、ユーザが操作部16の記録ボタンを押すと(期間109)、カメラ部38のシステムコントローラ17は、ドライブ部39に記録開始を要求するとともに、間欠動作による省電力制御モードに移行する。この時、切替回路23は、カメラ記録側に切替えられ固体撮像センサ8と集音マイク1からの入力が選択される状態になっており、且つ集音マイク1を含む映像と音声の回路は有効であるため、冷却ファン制御回路19は、騒音源となる冷却ファン26の回転を停止させるかあるいは集音マイク1が冷却ファン26の騒音を集音しないレベルの回転速度に制御する。
【0052】
以降は、間欠動作による省電力制御モードでの記録が継続される。撮影が終了し、ユーザが操作部16のSTOPボタンを押すと(期間110)、カメラ部38のシステムコントローラ17は、ドライブ部39に記録停止を要求するとともに、間欠動作による省電力制御モードを終了させ、集音マイク1を含む映像と音声の回路を無効にする。以上、記録動作を例に説明を行ったが、再生動作に関しても同様となる。
【0053】
このように、本実施形態では、ドライブ部39の間欠駆動により発熱を抑制する温度上昇抑制手法と、冷却ファンにより直接冷却する温度上昇抑制手法の使途局面の排他性を利用して、何れの使途局面でも装置の内部温度上昇を回避しつつ、カメラ記録時の音声信号へのファン騒音の混入回避と、外部機器接続時における外部機器との情報の転送レート低下回避とを、同時に実現できるようにしている。
【0054】
次に、上述した第1の実施形態の発展形としての、電源の構成と冷却ファンの取り付け位置の工夫について、図1と図5を用いて説明する。
【0055】
まず、図1により電源の構成について説明する。電力の供給は、電源入力端子20を介して図示しない外部電源(第1の直流電源)により供給され、電源回路18を介して、カメラ部38、ドライブ部39、冷却ファン部40に分配される。また、着脱可能なバッテリー14(第2の直流電源)からの電力供給も可能としており、さらに、バッテリー14を装着した状態で、外部から電源を供給することで電源回路18の充電機能が動作し、バッテリー14への充電が行われる構成になっている。
【0056】
図1に示した第1の実施形態では、バッテリー14と冷却ファン26が同時に使用可能な構成としているが、図5に示した第1の実施形態の発展形では、図1のカメラ部38とドライブ部39とから構成されるカメラ一体型光ディスク記録・再生装置本体の筐体204と、冷却ファン部40を内部に組み込んだ冷却ファンの筐体201とを、互いに独立した構成としてある。そして、この独立した冷却ファンの筐体201を、装置本体の筐体204における上記の着脱自在なバッテリー14の取り付け箇所(メカ的、電気的に接続する箇所)と略同等位置に、着脱自在に取り付け(メカ的、電気的に接続)できるように構成してある。つまり、バッテリー14と冷却ファンの筐体201が、装置本体の筐体204の略同一部位に対して、排他的に(択一選択的に)取り付けられる構成としてある。
【0057】
上記説明を基に、図5の詳細構成をあらためて説明すると、201は冷却ファンの筐体、204は装置本体(バッテリーを除くカメラ部38とドライブ部39)の筐体、202は通風孔、203は外部電源入力端子20の取り付け位置を示す。
【0058】
冷却ファン使用時は、冷却ファンの筐体201を装置本体の筐体204に取り付けて使用する。取り付けのためのロック機構は、バッテリー14と共用化されており、結合面には装置本体との図示しない電気的な結合部を有し、装置本体より冷却ファン部40へ電力を供給する構造になっている。
【0059】
冷却ファンを使用する場合、バッテリー14は使用できず、装置本体への電力供給は、外部電源入力端子20から行う。しかし、冷却ファンを使用するのは、本装置と外部機器との間で情報の転送をする場合であり、この場合には、本装置をカメラとして使用するときのように携帯して使用する必要がないので、実用上の問題とはならない。
【0060】
なお、本装置と外部機器との間で情報の転送をする場合において、冷却ファン部40が装置本体に取り付けられていない場合、即ち、システムコントローラ17が冷却ファン26を回転させる指示を出しているとき、冷却ファン部40が装置本体に取り付けられていない場合には、システムコントローラ17は冷却ファン部40(筐体201)が取り付けられていないことを検出し、LCD15に冷却ファン部40(筐体201)の取り付けを促す表示を行なわせ、使用者の注意を喚起させるとともに、情報転送の動作を停止させるようになっている。
【0061】
次に、本発明の第2の実施形態を、図6により説明する。図6に示した本実施形態は、カメラ部と、光ディスク記録再生部と、磁気ディスク記録再生部とを、一体型化したPCへの適用例を示している。
【0062】
但し、図6における光ディスクドライブとは、図1のドライブ部39と等価であるため、図6においては、簡略化して記載している。また、本第2の実施形態は、第1の実施形態の発展形であるため、既に第1の実施形態で説明した内容についてはその説明を割愛し、構成の異なる点と、特徴についてのみ説明する。
【0063】
本実施形態のカメラ機能付きのPCは、PCとしての機能を備えたPCメイン制御部58と、光ディスクドライブ部39と、磁気ディスクドライブ部59とから構成され、情報の記録に関しては、取り扱う情報の性質及び入力ソースより、
(1)内蔵カメラにて撮影した外部の映像音声を記録するモード
(2)外部機器からの入力を記録するモード
(3)装置内ドライブに既に格納された情報をドライブ間で相互に交換して記録するモード
という、上記の3つのモードに分類される。
【0064】
まず、(1)のモードについて説明する。ユーザからの要求は、キーボード入力インターフェイス回路53、もしくは、図示しないキーボード上の記録再生制御スイッチを介して、アプリケーションプログラム51に入力される。アプリケーションプログラム51は、ユーザからの要求を解析し、要求された内容が、記録であった場合、システムコントローラ17を介して、映像の撮像手段と音声電気変換手段を有効にするとともに、冷却ファン制御回路19に対して、冷却ファン26を停止させるかあるいは回転速度の低い第1の回転速度で回転するように指示する。これにより、冷却ファン26の騒音が集音マイク1を通じて記録媒体に記録されるのが回避される。
【0065】
また、第1の実施形態と同様に、間欠動作による省電力制御モードに移行することによって、装置内の温度上昇の抑制を図っている。次に、アプリケーションプログラム51は、システムコントローラ17を介して切替回路23を、映像の撮像手段と音声電気変換手段からの入力が選択される方向に切替えるとともに、記録再生装置切替回路54を、ユーザが指示したドライブが選択されるように切替える。記録再生装置切替回路54の先には、それぞれの記録再生手段が繋がっており、信号処理回路35を介して、第1の実施形態のドライブ部39と同様の手順により、記録媒体への書き込みが行われる。そして、ユーザから記録終了の要求を受け取ると、アプリケーションプログラム51は、システムコントローラ17を介してドライブ部を停止させ、映像の撮像手段と音声電気変換手段を無効にするとともに、間欠動作による省電力制御モードを解除する。そして、冷却ファン制御回路19に対して、冷却ファン26の回転を記録直前の状態に戻すように指示を出して、この(1)のモードを終了する。
【0066】
次に、(2)のモードについて説明する。アプリケーションプログラム51によって、外部機器接続インターフェイス回路22に外部機器が接続されていることが確認され、且つユーザより記録開始が指示されると、アプリケーションプログラム51は、システムコントローラ17を介して切替回路23を、外部機器からの入力が選択される方向に切替えるとともに、記録再生装置切替回路54を、ユーザが指示したドライブが選択される方向に切替える。同時に、冷却ファン制御回路19に対して、回転速度の高い第2の回転速度で回転させることを指示する。外部機器より送られる情報は、アプリケーションプログラム51で管理され、パケットインターフェイス回路24及び信号処理回路35を経て、ドライブコントローラ36の制御に基づいて、記録媒体へ書き込まれる。
【0067】
このとき、冷却ファン26による高い冷却効果が得られるため、間欠動作による省電力は行わない。このため、ドライブの連続稼動が可能となり、記録に要する時間は短縮される。続いて、アプリケーションプログラム51は、記録の終了を判断すると、システムコントローラ17を介して、ドライブを停止させるとともに、冷却ファン26の回転を記録直前の状態に戻すように指示を出して、この(2)のモードを終了する。
【0068】
また、ここでは外部機器から本装置内のドライブへ情報が送られる場合を例に挙げて説明したが、本装措置内のドライブから外部機器に向けて、情報を送る場合は、本装措置内のドライブの記録媒体へのアクセス方向を書き込みから読み込みにすることで実現できる。
【0069】
次に、(3)のモードについて説明する。ここでは、情報の転送元となるドライブが磁気ディスクドライブ部59で、情報の転送先となるドライブが光ディスクドライブ部39である場合について説明する。アプリケーションプログラム51はシステムコントローラ17を介して、冷却ファン制御回路19に対して回転速度の高い第2の回転速度で回転させることを指示し、続いて、情報の転送元となるドライブから対象となる情報を読み出す手順を踏む。
【0070】
まず、アプリケーションプログラム51は、システムコントローラ17を介して記録再生装置切替回路54を、情報の転送元となる磁気ディスクドライブ部59が選択される方向に切替えて、ハードディスク56から再生回路33及び信号処理回路35を経由して得た情報を、パケットインターフェイス回路24を介してD−RAMに代表されるPCバッファ13に蓄積する。PCバッファ13の情報蓄積量が規定量に達すると、読み出しを中断し、記録再生装置切替回路54を、情報の転送先となる光ディスクドライブ部39が選択されるように切替える。
【0071】
そして、PCバッファ13に蓄積された情報を、順次、ドライブバッファ37上に転送し、ドライブコントローラ36の制御に基づいて、記録媒体へ書き込みを行う。やがてPCバッファ13が空になると、再び記録再生装置切替回路54を、情報の転送元となる磁気ディスクドライブ部59が選択される方向に切替える。
【0072】
以降、転送元ドライブからの情報の読み出しと、転送元ドライブへの情報の書き込みが、PCバッファ13を介して交互に繰り返される。また、この間、冷却ファン26による高い冷却効果が得られるため、間欠動作による省電力は行わない。これにより、ドライブの連続稼動が可能となり、ドライブ間の高速な情報交換を実現している。
【0073】
続いて、アプリケーションプログラム51は、情報の転送が終了したと判断すると、システムコントローラ17を介して、ドライブを停止させるとともに、冷却ファン26の回転を記録直前の状態に戻すように指示を出して、この(3)のモードを終了する。
【0074】
以上に述べた本第2の実施形態では、光ディスクドライブ、磁気ディスクドライブの組み合わせを例に挙げて説明したが、本発明の適用は、PCと、複数のドライブ構成であれば、その組み合わせの如何は問わない。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカメラ一体型光ディスク記録・再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における、間欠駆動動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態における、冷却ファンの動作を説明するための第1のタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態における、冷却ファンの動作を説明するための第2のタイミングチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態の発展形である、着脱可能な冷却ファンの取り付け/取り外しを説明するための構成図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る、カメラ部と光ディスク記録再生部と磁気ディスク記録再生部とを一体型化したPCの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0076】
1…集音マイク、2…音声信号処理回路、3…圧縮/伸張回路、8…固体撮像センサ(CCD)、9…映像信号処理回路、10…映像表示/出力回路、13…カメラバッファ、14…バッテリー、15…LCD、16…操作部、17…システムコントローラ、19…冷却ファン制御回路、20…外部電源入力端子、21…外部機器接続端子、22…外部機器接続インターフェイス回路、23…切替回路、24…パケットインターフェイス回路、26…冷却ファン、27…記録媒体(光ディスク)、33…再生回路、34…記録回路、35…信号処理回路、36…ドライブコントローラ、37…ドライブバッファ、38…カメラ部、39…ドライブ部(光ディスクドライブ部)、40…冷却ファン部、50…ディスプレイ、53…キーボード入力インターフェイス回路、54…記録再生装置切替回路、56…記録媒体(ハードディスク)、58…PCメイン制御部、59…磁気ディスクドライブ部、201…冷却ファンの筐体、204…装置本体の筐体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段と、音声を電気信号に変換する音声電気変換手段と、前記撮像手段および前記音声電気変換手段によって得られた映像信号および音声信号を符号化する符号化手段と、符号化された映像音声情報を記録媒体に記録および再生する記録再生手段と、ファンを回転して装置を冷却する空冷手段とを具備した情報記録再生装置において、
前記符号化手段により符号化された映像音声情報を蓄えるメモリ手段と、外部より供給される符号化された情報を前記メモリ手段の出力と切り替えて前記記録再生手段に入力する切替手段と、前記装置の各部を制御する制御手段とを具備し、
前記切替手段により前記撮像手段および前記音声電気変換手段を経由して入力される映像信号および音声信号を前記記録媒体に記録する場合、前記空冷手段のファンの回転を停止するかあるいは回転速度の低い第1の回転速度とすると共に、前記メモリ手段に前記映像音声情報を蓄積している期間は、前記制御手段により前記記録再生手段の消費電力を抑制する一方、
前記切替手段を経由し外部より入力される前記情報を記録する場合、前記冷却手段のファンの回転速度を前記第1の回転速度より高い第2の回転速度とすることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報記録再生装置において、
前記記録媒体はレーザ光によるディスク面上の反射率変化により記録および再生を行う光ディスク媒体であることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の情報記録再生装置において、
外部から供給される第1の直流電源と電池による第2の直流電源とを選択的に利用可能に構成し、前記第2の直流電源は、前記装置本体に着脱が可能であり、前記装置の用途に応じて前記空冷手段と前記第2の直流電源手段のうちいずれか一方を前記装置に取り付けて使用することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項4】
撮像手段と、音声を電気信号に変換する音声電気変換手段と、前記撮像手段および前記音声電気変換手段によって得られた映像および音声信号を符号化する符号化手段と、符号化された映像音声情報を第1の記録媒体に記録および再生する第1の記録再生手段と、ファンを回転して装置を冷却する空冷手段とを具備した情報記録再生装置において、
前記符号化手段により符号化された映像音声情報を蓄えるメモリ手段と、前記第1の記録再生手段で再生された前記第1の記録媒体の情報を第2の記録媒体に記録し再生する第2の記録再生手段と、前記装置の各部を制御する制御手段とを具備し、
前記撮像手段および前記音声電気変換手段を経由して入力される映像信号および音声信号を前記第1の記録媒体に記録する場合、前記空冷手段の回転を停止するかあるいは回転速度の低い第1の回転速度とすると共に、前記メモリ手段に前記映像音声情報を蓄積している期間は、前記制御手段により前記第1の記録再生手段の消費電力を抑制する一方、
前記第1の記録媒体上の符号化された情報を再生し前記第2の記録媒体へ記録する場合には、前記冷却手段の回転速度を前記第1の回転速度より高い第2の回転速度とすることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項5】
請求項4記載の情報記録再生装置において、
前記第1の記録媒体と、前記第2の記録媒体のうちひとつはレーザ光によるディスク面上の反射率変化により記録する光ディスクであり、他方は磁気ヘッドにより磁性体への記録を行うハードディスクであることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報記録再生装置において、
前記記録媒体の未記録領域の少なくとも一部に適当な情報を記録して既記録領域化することによって、再生専用媒体と同一のフォーマットを形成するための記録動作を行う場合、前記空冷手段の回転速度を前記第2の回転速度とすることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項7】
カメラ機能をもつ携帯用の情報記録再生装置において、
外部から供給される第1の直流電源と、着脱可能な電池による第2の直流電源とを、前記装置の用途に応じて択一選択して用いる構成をとり、
ファンを回転して前記装置を冷却するための空冷手段を前記装置本体に着脱可能として、前記第2の直流電源の取り付け箇所と前記空冷手段の取り付け箇所とを共用化し、前記装置の用途に応じて前記空冷手段と前記第2の直流電源手段のうちいずれか一方を前記装置に取り付けて使用することを特徴とする情報記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−257854(P2008−257854A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−136213(P2008−136213)
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【分割の表示】特願2007−51651(P2007−51651)の分割
【原出願日】平成14年11月19日(2002.11.19)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】