説明

情報記録再生装置

【課題】複数の記録媒体を組み合わせた情報記録再生装置で、容量コストを最小限化しつつ、チャプタ再生までの待ち時間を低減する。
【解決手段】転送速度が高い高速記録媒体と転送速度が低い低速記録媒体を組み合わせた複合記録媒体を備え、ひとつのコンテンツを前記複合記録媒体に記録する際に、前記コンテンツにチャプタ情報が付与されている場合は、チャプタが付与された位置から一定の長さの領域を、前記高速記録媒体に格納する情報記録再生装置であって、新規チャプタがさらに追加される場合は、前記低速記録媒体から前記高速記録媒体へ、一定の長さの領域を移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記録再生装置に係り、特に複数の記録媒体に情報を記録再生する情報記録再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
大量のデータを多数のクライアントからのアクセス要求に応じて適切に読み書きするサーバ用ストレージは、信頼性とともに運用コストの低減が課題となっている。特に、高速なHDDを用いたデータセンターのストレージシステムは、消費電力量が膨大であり、地球環境のエコの観点からも課題が大きい。これらの課題に有効な手段として、ILM(Information Lifecycle Management)と呼ばれる技術がある。ILMは、特性の異なる複数の記録媒体を組み合わせたストレージシステムであり、ユーザのデータアクセス頻度に応じて格納先の記録媒体を選択することで、運用コストの低減を目指した技術である。組み合わせる記録媒体としては、アクセス速度が高速であるがコストがかかるものと、アクセス速度が低速であるがコストが低いものを組み合わせることが一般的である。例えば、前者としては、複数台のHDDを並列に処理させることによりアクセス速度を向上させたRAIDシステムなどが考えられる。また、後者としては、CDやDVDのように記録可能な光ディスクや磁気テープなどが考えられる。ILMにおいては、アクセス頻度が低いデータは、アクセス速度が低い記録媒体に格納され、アクセス頻度が高いデータは、アクセス速度が高い記録媒体に格納することで、システムのデータ転送効率をキープしつつ、全体のコストを下げることができる効果が期待されている。
【0003】
ILMの課題としては、アクセス速度が低い記録媒体に格納されたデータにアクセスする際に、待ち時間が生じるという点が上げられる。この課題に対しては、ある1つのコンテンツの先頭部分のデータやチャプタ部分のデータをアクセス速度が高い記録媒体に格納し、残りの部分をアクセス速度が低い記録媒体に格納する方法が提案されている。(特許文献1、特許文献2、特許文献3)
これにより、コンテンツ再生要求があると、まず先頭部分を高速媒体からすばやく読み出すことでユーザの待ち時間を軽減し、かつ、先頭部分を再生している間に低速メディアへのアクセスを先行して行うことで先頭部分から連続的に再生することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007―193864
【特許文献2】特表2007―525753
【特許文献3】特開2007―012132
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、これらの方法では、チャプタの追加や削除といった編集を行った場合に、期待する効果が得られなくなるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、転送速度が高い高速記録媒体と転送速度が低い低速記録媒体を組み合わせた複合記録媒体を備え、ひとつのコンテンツを前記複合記録媒体に記録する際に、前記コンテンツにチャプタ情報が付与されている場合は、チャプタが付与された位置から一定の長さの領域を、前記高速記録媒体に格納する情報記録再生装置であって、新規チャプタがさらに追加される場合は、前記低速記録媒体から前記高速記録媒体へ、一定の長さの領域を移動させることを特徴とする。
【0007】
また本発明は、前記新規チャプタが既存チャプタに近い位置であれば、既存のチャプタが付与された位置から一定の長さの領域に対して、連続する領域として、ある長さの領域が前記高速記録媒体に移動されることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、既存チャプタが削除される場合は、前記高速記録媒体から前記低速記録媒体へ、一定の長さの領域を移動させることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記既存チャプタが別の既存チャプタに近い位置であれば、別の既存チャプタが付与された位置から一定の長さの領域が前記高速記録媒体に残るように、前記高速記録媒体から前記低速記録媒体へ、ある長さの領域を移動させることを特徴とする。
【0010】
また本発明は、前記高速記録媒体に格納されたコンテンツの一部と、前記低速記録媒体に格納されたコンテンツの一部が、ひとつのファイルを構成することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記高速記録媒体に格納されたコンテンツの一部がファイルAを構成し、前記低速記録媒体に格納されたコンテンツの一部がファイルBを構成し、前記ファイルAと前記ファイルBが異なるファイルであり、ファイルAとファイルBの再生順序を規定するプレイリストファイルを持つことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、コンテンツの再生を適切に行うことができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】情報記録再生装置の構成と外部機器との接続を示した図である。
【図2】複数記録媒体への振り分けの一例を示した図である。
【図3】記録時の処理フローである。
【図4】記録先のコンテンツデータのファイル管理情報を示した図である。
【図5】記録先のコンテンツデータの記録媒体上のアロケーションを示した図その1である。
【図6】コンテンツデータ構成図である。
【図7】記録先のコンテンツデータのファイル管理情報を示した図である。
【図8】記録先のコンテンツデータの記録媒体上のアロケーションを示した図その2である。
【図9】記録先のコンテンツデータの記録媒体上のアロケーションを示した図その3である。
【図10】管理データとチャプタリストの構成およびオフセットを説明した図である。
【図11】記録時の処理フローその2である。
【図12】複数記録媒体への振り分けの一例を示した図その2である。
【図13】複数記録媒体への振り分けの一例を示した図その3である。
【図14】複数記録媒体への振り分けの一例を示した図その4である。
【図15】複数記録媒体への振り分けの一例を示した図その5である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の情報記録再生装置の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明の第1の実施例の情報記録再生装置の構成と外部機器との接続を示した図である。
【0016】
100は、二つの記録媒体を内蔵した、情報記録再生装置である。
【0017】
101は、外部機器999とデータ入出力を行う、I/Fである。例えば、USB(Universal Serial Bus)やSATA(Serial ATA)などが使用できる。また、LAN(Local Area Network)に接続するネットワークI/Fでもよい。
【0018】
102は、HDD104に記録するコンテンツおよびドライブ105が記録媒体106に記録するコンテンツを、一時的に格納しておくメモリである。例えば、SD−RAMを使用することができる。その他に、記録装置に内蔵されたHDD104の一部を利用することもできる。
【0019】
104は、コンテンツを記録する、高速記録媒体である。例えば、金属製の円盤に磁性体を塗布したHDD(Hard Disc Drive)使用することができる。その他に、HDDに著作権保護回路を追加実装したiVDR、HDDを複数台並列に接続し、データを分散して記録再生するRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)や、FLASHメモリを記録媒体としI/FにSATAなどを持つSSD(Solid State Drive)などを使用することができる。
【0020】
105は、低速記録媒体106にコンテンツを記録し再生する、ドライブである。例えば、光ディスクドライブ(ODD、Optical Disc Drive)を使用することができる。光ディスクの種別としては、例えば、BD−REに記録再生可能なBDドライブを使用することができる。
【0021】
106は、コンテンツを記録する、低速記録媒体である。例えば、Blu−ray Discのうち、書き換え可能なBD−REなどのような光ディスクを使用できる。
【0022】
101は、I/F103を介してコンテンツを入出力する処理を制御し、入力したコンテンツをメモリ102を経由してHDD104に記録するよう制御し、また光ディスク106に記録するようドライブ105を制御する、CPUである。CPUはHDD104とODD105への記録データ振り分け処理を実行する。CPUがメモリ102を内蔵する構成も考えられる。また、その他の部分も含めて集積回路化した、SoC(System on Chip)も考えられる。
【0023】
999は、情報記録再生装置100にコンテンツデータおよびその付随データを入出力する外部機器である。インターネットなどを介したクラウドサービスである場合も考えられる。コンテンツとしては、デジタルチューナが受信したデジタル放送データや、BD−ROMやSDカードなどの記録媒体上に記録されたコンテンツ、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラで撮影した映像音声データなどが考えられる。付随データとしては、デジタル放送の一部として送られてくるデータ放送やEPG情報、コンテンツを解析して得られるダイジェスト情報(例えば、サッカー試合中継でのゴールシーンの分布データ)、記録媒体に記録されたプレイリスト情報やチャプタ情報、カメラで撮影する際に取得される顔認識情報やEPG情報、カメラ情報(例えば、絞り値、シャッター速度)などが考えられる。
【0024】
図2は、本発明の第1の実施例の複数記録媒体への振り分けの一例を示した図である。
【0025】
201は、コンテンツであり、左端がコンテンツの先頭、右端がコンテンツの終端を示している。
【0026】
211は、コンテンツ先頭につけられた、チャプタである。
【0027】
212は、コンテンツ途中につけられた、チャプタである。
【0028】
213は、チャプタ212よりも後ろにつけられた、時間軸上ではチャプタ212よりも新しい位置にあるチャプタである。
【0029】
ここで、3つのチャプタ211、212、213は、おのおの十分離れた位置にある場合を考える。
【0030】
231は、チャプタ211の位置を始点としたある一定の長さの範囲を示している。
【0031】
232は、チャプタ212の位置を始点としたある一定の長さの範囲を示している。
【0032】
232は、チャプタ213の位置を始点としたある一定の長さの範囲を示している。
【0033】
ここで、範囲231、232、233は、同じ長さである。
【0034】
この長さは、ODD105のアクセス性能(例えば、スピンアップ時間やシーク時間)や光ディスク106のデータ転送速度などにより決定される。ODD105が光ディスク106からデータを読み出す速度が低速であるほど、範囲231、232、233の長さはより長くする必要がある。
【0035】
ただし、一般にHDD104のほうが、光ディスク106に比べて、ビット単価が高く高コストであるため、むやみに長くすると、システム全体のコストを引き上げてしまう問題があるので、できるだけ短くすることが望ましく、記録媒体の性能に応じて必要最低限の長さを決めることでコストの最小化を実現できる。
【0036】
光ディスク106のどの位置から読み出すかにより、シーク時間が異なるが、最悪値であるフルストロークの場合のシーク時間を考慮しておけば、すべての場合に対応が可能となる。
【0037】
一方、光ディスク106のデータ転送速度は、2倍速、4倍速、8倍速、などのように、規格で定められた値の転送速度を保障されていることが、一般的である。よって、ディスクごとの転送速度に応じて、例えば4倍速の光ディスクであれば、1倍速の光ディスクの4分の1の長さで十分であるというように、範囲231、232、233の長さを決定することができる。
【0038】
範囲231、232、233の長さが十分長ければ、低速媒体である光ディスク106に記録した部分のコンテンツも、シームレスに再生が可能となる。
なお、範囲231、232、233の長さは、データサイズ(例:バイト単位)が同じという定義としても問題ないが、可変ビットレートでエンコードされたストリームである場合を考慮すると、時間が同じと定義するほうが望ましい。例えば、高ビットレートでエンコードされたシーンの場合、同じ時間であってもより多くのデータ量の範囲を割り当てておく必要があるためである。
【0039】
以上のように、1つのコンテンツ201に3つのチャプタ211、212、213が付加されたとき、このコンテンツ201のどの部分をHDD104に記録し、どの部分を光ディスク106に記録するか、を割り振る処理を、以下説明する。
【0040】
221は、コンテンツ201の先頭のチャプタ211から、範囲231に相当するエクステントである。
【0041】
223は、コンテンツ201の途中にあるチャプタ212から、範囲232に相当するエクステントである。
【0042】
225は、コンテンツ201の途中にあるチャプタ213から、範囲233に相当するエクステントである。
【0043】
222は、エクステント221とエクステント223の間に相当するエクステントである。
【0044】
224は、エクステント223とエクステント225の間に相当するエクステントである。
【0045】
226は、エクステント225の末尾からコンテンツ201の末尾までの間に相当するエクステントである。
【0046】
このように、コンテンツ201を6つのエクステントに分割し、そのうちのエクステント221、223、225をHDD104に記録し、エクステント222、224、226をODD105により光ディスク106に記録する。
【0047】
このように割り振って記録することで、ユーザがコンテンツ201を再生する際に、出画するまでの待ち時間が発生する可能性が高いチャプタ位置のデータを高速媒体に配置することができ、待ち時間を低減できるという効果がある。
【0048】
かつ、低速媒体であるODD105と光ディスク106のデータ転送性能を考慮したうえで、必要最低限のデータのみをHDD104に格納することで、HDD105の消費データ量を削減でき、高価(高コスト)なHDDの使用比率を下げることができ、全体のコスト低減の効果がある。
【0049】
図3は、本発明の第1の実施例の記録処理のフローを示した図である。
【0050】
まず、図2を用いた説明で示したように、どの部分のデータをどの記録媒体に記録するか、という記録媒体毎の記録データの一覧(記録媒体別リスト)を、記録するコンテンツ全体に対して作成する。(S300)
記録媒体別リストは、記録するエクステントの先頭位置と長さをペアにしたレコードを、記録するエクステントの数だけ並べたリストであり、レコード毎に記録先の記録媒体の別を示す。記録するエクステントの先頭位置は、コンテンツ先頭からのオフセット(時間オフセット、あるいはバイトオフセット)で示し、記録するエクステントの長さは、時間あるいはバイト単位で示す。
【0051】
エクステントの先頭位置と長さを、時間単位で示す場合の効果は、リスト作成時にビットレートを加味した変換処理が不要になるというメリットであり、バイト単位で示す場合の効果は、記録媒体への記録時にシーク量やリードライト量を変換する処理が不要になるというメリットである。
【0052】
以下、S300で作成したリストを元に、記録処理を行う。
【0053】
記録前に、記録するレコードのデータ量に対して、記録媒体の残量が十分残っているか確認する。(S301)
最初に光ディスク106の残量を確認する。(S311)
光ディスク106に記録する残レコードのデータ量総量に対して、残量が十分残っている場合は、HDD104の残量を確認する。(S312)
さもなければ、エラー処理を行う。(S313)
HDD104に記録する残レコードのデータ量総量に対して、残量が十分残っている場合は、残量確認を終了し次のステップへ進む。
【0054】
さもなければ、エラー処理を行う。(S313)
記録媒体の残量が十分残っている場合は、リストに従って記録媒体を選択し、1レコードだけを記録する。(S302)
リストを参照し、記録するレコードの記録先がHDD104かどうか確認する。(S321)
記録先がHDD104でなければ、ODD105により光ディスク106に記録する。(S322)
記録先がHDD104であれば、HDD104に記録する。(S323)
エクステントの記録が終わると、管理情報を更新する。(S303)
管理情報としては、記録先のコンテンツデータファイルのエクステントのアロケーション情報(先頭アドレスや長さ)や、ファイル長などが考えられる。
管理情報更新が終わると、リストを参照し、未記録レコードが残っているか確認する。(S304)
もし残っていれば、S301から記録処理を行う。
【0055】
もし残っていなければ、記録処理を終了する
このように、リストに従ってすべてのレコードを順番に記録することで、所望の割り振りを行うことができる。
【0056】
図4は、本発明の第1の実施例の記録先のコンテンツデータのファイル管理情報を示した図である。
【0057】
401は、親ディレクトリである。
【0058】
402は、記録したコンテンツを格納する子ディレクトリである。
【0059】
403は、記録したコンテンツに付随する管理データファイルである。
【0060】
404は、記録したコンテンツに付随するチャプタデータファイルである。
【0061】
405は、記録したコンテンツファイルである。
【0062】
406から417は、記録したコンテンツファイル405を構成するエクステントのアロケーション情報である。図2での説明と同様に、先頭とチャプタ1、チャプタ2、さらに、CM明けの位置にチャプタがついているコンテンツを示している。
【0063】
コンテンツファイル405は、2つの記録媒体に交互にエクステントを記録した構成のファイルである。
【0064】
図5は、本発明の第1の実施例の記録先のコンテンツデータの記録媒体上のアロケーションを示した図である。
【0065】
410、412、414、416はHDD104に記録されたエクステントであり、
411、413、415、417は光ディスク106に記録されたエクステントである。
【0066】
501、502、503、504は、それぞれ、エクステント410、412、414、416の先頭の論理アドレスである。
【0067】
511、512、513、514は、それぞれ、エクステント411、413、415、417の先頭の論理アドレスである。
【0068】
例えば、ユーザがコンテンツの先頭から再生する指示を出した場合は、HDD104上の論理アドレス501にシークし、先頭データ410を再生開始する。先頭データ410はいったんメモリ102に格納される。
【0069】
先頭データ410を再生開始すると、次に、光ディスク106上の論理アドレス511にシークし、中間データ1 411を再生開始する。中間データ1 411は、メモリ102上に格納された先頭データ410に引き続き、メモリ102にいったん格納される。
【0070】
以下、412、413、414、415、416、417の順に、再生される。
【0071】
一方、ユーザがコンテンツの途中のチャプタ1から再生する指示を出した場合は、HDD104上の論理アドレス502にシークし、チャプタ1 412を再生開始する。
【0072】
チャプタ1 412を再生開始すると、次に、光ディスク106上の論理アドレス512にシークし、中間データ2 413を再生開始する。
以下、414、415、416、417の順に、再生される。
また、ユーザがチャプタ2から再生開始を指示した場合や、CM明けの位置にジャンプして再生開始する場合も、同様に、HDD104上のデータから再生される。
【0073】
よって、いずれのケースでも最初は高速媒体から再生開始するので、再生開始までのユーザの待ち時間を軽減できる効果がある。
【実施例2】
【0074】
図6は、本発明の第2の実施例のコンテンツデータ構成を示した図である。
また、図7は、本発明の第2の実施例の記録先のコンテンツデータのファイル管理情報を示した図である。
【0075】
また、図8は、本発明の第2の実施例の記録先のコンテンツデータの記録媒体上のアロケーションを示した図である。
【0076】
なお、本発明の第1の実施例との共通部分は、説明を割愛する。例えば、図1、図2、図3で示した、構成および割り振りおよび記録処理フローは、共通であるため、割愛する。
【0077】
本発明の第2の実施例は、第1の実施例と共通する点が多いが、相違点は、記録先のコンテンツデータが複数のファイルで構成され、それらのコンテンツファイルがプレイリストファイルで管理され点である。
【0078】
図4と図7の相違点は、プレイリストファイル601が追加されている点と、コンテンツデータファイル405の代わりに、610から617までの8つのコンテンツファイルで構成されている点である。
【0079】
コンテンツファイル610から617のデータは、エクステント410から417のデータと、それぞれ同一である。
【0080】
また、図8に示すように、コンテンツファイル610から617のアロケーションは、エクステント410から417のそれと、同一である。
図6に示すように、610から617までの8つのコンテンツファイルの再生順番は、プレイリストファイル601で定義される。つまり、プレイリストファイル601に記述されたファイル名の順に、00000.m2ts(先頭データ)、00001.m2ts(中間データ1)、00002.m2ts(チャプタ1)、00003.m2ts(中間データ2)、00004.m2ts(チャプタ2)、00005.m2ts(中間データ3)、00006.m2ts(CM明け1)、00007.m2ts(中間データ4)と、再生される。
【0081】
また、プレイリストファイル601には、再生するコンテンツデータのファイル名ごとに、シームレス再生フラグが付与される。このフラグの値が1であれば、次のコンテンツファイルとの間ではシームレスに再生することが可能であることを示す。このフラグの値が0であれば、シームレス再生が保障されていないことを示す。図6に示すように、本発明の場合は、もともとシームレスであったコンテンツデータを分割したため、シームレス再生フラグは1を設定する。ただし、再生順番の末尾のファイル(中間データ4)のシームレス再生フラグは、次に再生すべきコンテンツファイルが存在しないので、0となる。
【0082】
以上のように、本発明の第2の実施例の構成でも、第2の実施例と同等の効果を得ることができる。
【0083】
また、シームレス再生フラグを備えることで、もともと連続性がないファイルなのか、もともと連続しているファイルなのかを、明確に区別でき、コンテンツに含まれる圧縮ストリームファイル(例:MPEG、H.264など)を読み出した後にデコード処理を行う際に、デコーダをリセットするべきか否かを判定することが可能になるという効果がある。
【実施例3】
【0084】
図9は、本発明の第3の実施例の記録先のコンテンツデータの記録媒体上のアロケーションを示した図である。
【0085】
図10は、本発明の第3の実施例の管理データとチャプタリストの構成およびオフセットを説明した図である。
【0086】
なお、本発明の第1および第2の実施例との共通部分は、説明を割愛する。例えば、図1、図2で示した、構成および割り振りは、共通であるため、割愛する。図6、あるいは図7で示した、コンテンツデータ構成あるいはコンテンツデータのファイル管理情報は、共通であるため、割愛する。
【0087】
本発明の第3の実施例は、再生レジューム点からの再生の待ち時間を短縮する効果を狙った実施例である。
【0088】
図9に示すように、コンテンツの最後のエクステント417を再生中に、再生を終了し、最後に再生した位置をレジューム点として、保持しておく場合、次の再生で最初に読み出すデータはレジューム点から開始するデータ、すなわち光ディスク106上のデータになる。この場合光ディスク106のアクセス速度はHDD104よりも低速であるため、出画開始までの待ち時間が大きくなってしまう。この課題を解決するために、レジューム点から始まるコンテンツデータを、高速デバイスであるHDD104に移しておく。つまり、再生終了したとき、レジューム点を設定されたら、その位置をチャプタと同様に扱い、もしレジューム点が低速媒体上にあれば、レジューム点以降のある長さの領域を、高速デバイスであるHDD104上に移動させる。その際、エクステント417から、エクステント417の末尾を含む部分が削除され、残りの部分が、より短いエクステント417’として残される。同時に、削除された部分が、エクステント108としてHDD104上に移動され、記録される。
エクステントの変更が完了すると、管理情報を更新する。管理情報は、コンテンツファイルのアロケーション情報を変更して、エクステント417の長さを短くし、末尾にエクステント418を追加する、という変更が加わる。コンテンツファイルとしての全体の長さは変更されない。
【0089】
図9では、低速媒体である光ディスク106上にレジューム点が設定された場合を説明したが、別の例として、高速媒体であるHDD104上にレジューム点が設定される場合も考えられるが、この場合もレジューム点をチャプタと同等に扱い、レジューム点からある長さの範囲がHDD104上に存在するように、光ディスク106からエクステントの一部のデータを移動する。データの移動に伴い管理情報も更新する。つまり、追加したレジューム点が含まれるエクステントの長さを、光ディスク106から移動したデータ分だけ長くし、データが移動して短くなった光ディスク106上のエクステントの長さを、移動したデータ分だけ短くし、先頭位置を移動したデータ分だけ後ろにずらす。
【0090】
図10において、1001はコンテンツの合計再生時間、1002は例えばH.264やMPEG−TSといった、コンテンツの映像フォーマット、1003は例えばLPCMやドルビーデジタルといった、コンテンツの音声フォーマット、1004はコンテンツの平均ビットレート、1005はコンテンツの再生再開位置を示すレジューム点、1006はコンテンツの特徴的な位置を格納した特徴点リスト、1011は特徴点リストの1つ目のデータ、1012は特徴点リストの2つ目のデータである。
【0091】
1021はチャプタの位置を示す1つ目のデータ、1022はチャプタの位置を示す2つ目のデータである。
【0092】
1031は横軸にコンテンツ先頭からの再生位置をとった模式図である。1041はコンテンツ先頭のチャプタ1の位置、1042は1つ目の特徴点1の位置、1043は2つ目のチャプタ2の位置、1044は2つ目の特徴点2の位置を示す。
【0093】
1051は特徴点1のコンテンツ先頭からのオフセット値、1052はチャプタ2のコンテンツ先頭からのオフセット値、1053は特徴点2のコンテンツ先頭からのオフセット値を示す。
【0094】
このとき、特徴点1 1011のオフセット1には、オフセット値1051が格納され、特徴点2 1012のオフセット2には、オフセット値1053が格納される。また、チャプタ1 1021のオフセット1には0が格納され、チャプタ2 1022のオフセット2にはオフセット値1052が格納される。
【0095】
ここで、オフセット値1051、1052、1052は、コンテンツ先頭からの再生時間を秒単位で表現した値でもよいし、リファレンスクロックのカウンタ値でもよいし、コンテンツ先頭からのバイト数でもよい。
【0096】
特徴点としては、さまざまな切り口で特徴と定義できるが、例えば、顔認識技術により顔が撮影されていると判定したところを、特徴点とすることができる。また、サッカーなどのスポーツ中継では、ゴールシーンなどのように観客の歓声などが盛り上がっているところを、特徴点とすることもできる。あるいは、CM明けを特徴点とすることもできる。さらに、再生中にユーザがリモコンのボタンを押すなどして、ユーザからの入力に応じて特徴点を追加することもできる。
【実施例4】
【0097】
コンテンツの記録中に、特徴点がリアルタイムで生成し追記されるような場合の、記録処理を、次の実施例4で説明する。
【0098】
なお、本発明の第1の実施例との共通部分は、説明を割愛する。例えば、図1、図2で示した、構成および割り振りは、共通であるため、割愛する。
【0099】
図11は、本発明の第4の実施例の記録処理のフローを示した図である。
記録が開始すると、記録するレコードのデータ量に対して、記録媒体の残量が十分残っているか確認する。(S301)
残量確認後、ODD104とHDD105のいずれに記録するかを選択する。(S1102)
記録する媒体を選択して記録した後、管理情報を更新する。(S303)
管理情報の更新後、さらに記録要求があるかどうか確認し、あれば上記処理を繰り返す。なければ、終了する。(S1104)
記録媒体選択ステップS1102においては、まず記録するレコードが特徴点を含むかどうか判定する。(S1121)
特徴点を含まないと判定されれば、低速媒体であるODD105に記録し(S322)、記録媒体選択ステップを終了する。
【0100】
特徴点を含むと判定されれば、高速媒体であるHDD104に記録し(S323)、記録媒体選択ステップを終了する。
【0101】
以上の処理により、レコード単位で特徴点を登録しつつ、記録を行うことができる。
【0102】
この処理は、例えば、スポーツ中継の放送録画中にレコーダでストリーム解析を行い、観客の歓声の盛り上がりを音量から検出したり、ゴールカウントを示すOSD表示やアニメーション表示から文字認識してゴールシーンを検出したりすることによって、長時間のスポーツ中継の中で、盛り上がっているシーンのみを抽出する、いわゆるダイジェスト機能に適用できる。
【0103】
録画したスポーツ中継を短時間で視聴できるように、ダイジェスト機能を用いて再生する場合、特徴点リスト1006に従って順次再生する。上記の記録処理によって特徴点はすべてHDD104上に記録されているので、特徴点にジャンプする間の待ち時間は短縮されており、高速な視聴が可能となるという効果が得られる。
【実施例5】
【0104】
次に、本発明の実施例5として、コンテンツ記録後の編集処理により、チャプタが追加あるいは削除される場合を説明する。
【0105】
図12は、チャプタ追加後の複数記録媒体への振り分けの一例を示した図である。
【0106】
チャプタを追加する場合に、図2における、全体の先頭221やチャプタ1先頭223やチャプタ2先頭225の領域に重複するように、チャプタの位置を始点としたある一定の長さの範囲が割り振られるような場合は、図12に示すように、追加されたチャプタ1214の位置を始点としたある一定の長さの範囲1234が、範囲233と重複しており、範囲1234と範囲233をあわせた範囲1235に相当するチャプタ先頭225’がHDD104に記録されるように、光ディスク106からHDD104にデータを移動させることで、実現できる。
【0107】
逆に、図12におけるチャプタ1214を削除する場合、図12から図2の状態へ遷移させればよい。この場合、範囲233がHDD104に残るように、範囲1235と範囲233との差分だけを、光ディスク106へ移動することで、実現できる。
【0108】
図13は、チャプタ削除後の複数記録媒体への振り分けの一例を示した図である。
【0109】
例えば、図2における、チャプタ212を削除する場合、チャプタ1先頭223の領域を、HDD104から光ディスク106に移動させればよい。
チャプタ1先頭223は、移動後は、中間データ4 223’として光ディスク106上に存在する。
【0110】
図14は、コンテンツ先頭を含む領域の削除に伴うチャプタ移動時の複数記録媒体への振り分けの一例を示した図である。
【0111】
図2における先頭部分が削除される場合は、削除前には211の位置にあった先頭位置が211’に移動し、それに伴い範囲231が範囲231’に移動するようにすればよい。その際、削除前の先頭位置211と削除後の先頭位置211’との差分に相当するデータ量に等しい領域1402を、光ディスク106からHDD1401に移動させることで、実現できる。
【0112】
図15は、チャプタ追加後の複数記録媒体への振り分けの一例を示した図である。
【0113】
チャプタを追加する場合に、図2における、全体の先頭221やチャプタ1先頭223やチャプタ2先頭225の領域に重複しないように、チャプタの位置を始点としたある一定の長さの範囲が割り振られるような場合は、図15に示すように、追加されたチャプタ1551の位置を始点としたある一定の長さの範囲1531に相当する、チャプタ3先頭1521を、光ディスク106からHDD104に移動させることで、実現できる。
【0114】
なお、以上に述べたような、特徴点やチャプタの追加、削除により、コンテンツの再生順番が変わることはなく、コンテンツの物理的なアロケーションが変わるのみである。物理的なアロケーションの変更を、コンテンツの再生順番に影響させないための仕組みとして、ファイルシステムやプレイリストを活用できることは、すでに説明したとおりである。
【0115】
以上、本発明の好適な実施例を説明した。
【0116】
この情報記録再生装置を用いれば、ひとつのコンテンツをひとつのファイルとして取り扱う簡便さと、コンテンツ表示までの待ち時間短縮を両立させることが可能となる。また、この情報記録再生装置を用いれば、広く一般に普及しユーザになじみの深いプレイリストによる多彩な再生方法の編集と、コンテンツ表示までの待ち時間短縮を両立させることが可能となる。
【0117】
本発明によれば、複数の記録媒体を組み合わせた情報記録再生装置で、ユーザの再生要求に対して待ち時間を発生させること無く迅速に再生開始できる。
【0118】
この発明によれば、ユーザがチャプタを指定してコンテンツを再生する際に、コンテンツが表示されるまでの待ち時間を低減できるという効果がある。かつ、低速媒体であるODDと光ディスクのデータ転送性能を考慮したうえで、必要最低限のデータのみをHDDに格納することで、HDDの消費データ量を削減でき、高価(高コスト)なHDDの使用比率を下げることができ、全体のコスト低減の効果がある。
【0119】
さらに、コンテンツをひとつのファイルとして扱う場合でも、プレイリストで管理する場合でも、同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0120】
100 情報記録再生装置
101 CPU
102 メモリ
103 I/F
104 HDD
105 ODD
106 光ディスク
999 外部機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に情報を記録または再生する情報記録再生装置であって、
転送速度が高い高速記録媒体と転送速度が低い低速記録媒体を組み合わせた複合記録媒体を備え、
映像音声コンテンツを前記複合記録媒体に記録する際に、前記映像音声コンテンツの一部を前記高速記録媒体に格納し、それ以外の部分を前記低速記録媒体に格納することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報記録再生装置であって、
前記映像音声コンテンツにチャプタ情報が付与されている場合は、チャプタが付与された位置から一定の長さの領域を、前記高速記録媒体に格納することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報記録再生装置であって、
前記映像音声コンテンツとともに前記映像音声コンテンツの特徴点を記録する場合は、特徴点から一定の長さの領域を、前記高速記録媒体に格納することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報記録再生装置であって、
前記特徴点が、前記映像音声コンテンツ中の顔検出位置であることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項5】
請求項3に記載の情報記録再生装置であって、
前記特徴点が、前記映像音声コンテンツ中のダイジェスト再生用の位置であることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項6】
請求項3に記載の情報記録再生装置であって、
前記特徴点が、前記映像音声コンテンツの再生リジューム位置であることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項7】
請求項3に記載の情報記録再生装置であって、
前記特徴点が、前記映像音声コンテンツ中のCM終了位置であることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項8】
請求項2に記載の情報記録再生装置であって、
前記チャプタが付与された位置から一定の長さが、前記低速記録媒体のアクセス待ち時間に相当する長さ以上であることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項9】
請求項3から請求項5いずれか一項に記載の情報記録再生装置であって、
前記特徴点から一定の長さが、前記低速記録媒体のアクセス待ち時間に相当する長さ以上であることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項10】
請求項8から請求項9いずれか一項に記載の情報記録再生装置であって、
前記低速記録媒体のアクセス待ち時間が、前記低速記録媒体のスピンアップ時間とフルストロークシーク時間の和であることを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10いずれか一項に記載の情報記録再生装置であって、
前記高速記録媒体に格納された映像音声コンテンツの一部と、前記低速記録媒体に格納された映像音声コンテンツの一部が、ひとつのファイルを構成することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項12】
請求項1から請求項10いずれか一項に記載の情報記録再生装置であって、
前記高速記録媒体に格納された映像音声コンテンツの一部がファイルAを構成し、前記低速記録媒体に格納された映像音声コンテンツの一部がファイルBを構成し、前記ファイルAと前記ファイルBが異なるファイルであり、ファイルAとファイルBの再生順序を規定するプレイリストファイルを持つことを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項13】
請求項2または請求項8いずれか一項に記載の情報記録再生装置であって、
前記チャプタが削除されるときに、前記チャプタが付与された位置から一定の長さの領域を、前記高速記録媒体から前記低速記録媒体に移動することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項14】
記録媒体に情報を記録または前記記録媒体から前記情報を再生する情報記録再生装置であって、
転送速度が高い高速記録媒体と転送速度が低い低速記録媒体を有し、
映像音声コンテンツを前記記録媒体に記録する際に、前記映像音声コンテンツの一部を前記高速記録媒体に格納し、それ以外の部分を前記低速記録媒体に格納し、
前記映像音声コンテンツに新規チャプタが追加される場合、前記新規チャプタが付与された位置から一定の長さの領域のうち、前記低速記録媒体に含まれる領域を、前記高速記録媒体に移動することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項15】
記録媒体に情報を記録または前記記録媒体から前記情報を再生する情報記録再生装置であって、
転送速度が高い高速記録媒体と転送速度が低い低速記録媒体を有し、
映像音声コンテンツを前記記録媒体に記録する際に、前記映像音声コンテンツの一部を前記高速記録媒体に格納し、それ以外の部分を前記低速記録媒体に格納し、
既存チャプタが削除されるときに、前記既存チャプタが付与された位置から一定の長さの領域を、前記低速記録媒体に移動することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項16】
請求項15に記載の情報記録再生装置であって、
既存チャプタが削除されるときに、前記既存チャプタが付与された位置から一定の長さの領域の中に、他の既存チャプタが含まれる場合は、前記既存チャプタが付与された位置から前記他の既存チャプタより前の領域を、前記低速記録媒体に移動することを特徴とする情報記録再生装置。
【請求項17】
記録媒体に情報を記録または前記記録媒体から前記情報を再生する情報記録再生装置であって、
転送速度が高い高速記録媒体と転送速度が低い低速記録媒体を有し、
映像音声コンテンツを前記記録媒体に記録する際に、前記映像音声コンテンツの一部を前記高速記録媒体に格納し、それ以外の部分を前記低速記録媒体に格納し、
既存チャプタを含む領域のデータ実体が削除される場合は、前記データ実体の後ろに隣接した領域の先頭に追加チャプタを付与し、前記追加チャプタの付与された位置から一定の長さの領域に含まれる前記高速記録メディアに記録されたデータを前記低速記録メディアに移動することを特徴とする情報記録再生装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2011−138574(P2011−138574A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−296673(P2009−296673)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】